JP2019062599A - 搬送システム及び加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】台車の目標停止位置の再調整を必要とすることなく、搬送モジュールを容易に交換することができる搬送システム及びその搬送システムを有する加工システムを提供する。【解決手段】搬送システムは、台車が走行する搬送路を構成する複数の搬送モジュールと、複数の搬送モジュールのうちの対応する搬送モジュールの上の台車の位置を制御する複数の制御部と、搬送モジュール毎の台車移動誤差を記憶する記憶部とを有している。制御部は、対応する搬送モジュールの台車移動誤差に基づき、台車の位置を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、搬送システム及びその搬送システムを有する加工システムに関する。
一般に、工業製品を組み立てるための生産ラインでは、搬送システムが用いられている。生産ラインにおける搬送システムは、ファクトリーオートメーション化された生産ライン内又は生産ラインの間の複数のステーションの間で、部品等のワークを搬送する。搬送システムとしては、可動磁石型リニアモータによる搬送システムが既に提案されている。
さらに、個々の搬送システムによって異なる搬送システムの搬送経路長等に対応するため、台車の位置を測定するエンコーダや台車にトルクを印加するコイル等を一体化した搬送モジュールを複数連結して使用することが提案されている。特許文献1及び2には、それぞれ単位レール、電磁石及びセンサ基板を含む複数個のユニット部材が連結されることにより構成された直線搬送部において搬送台車が駆動されるリニアコンベアが記載されている。
特許第5753060号公報 特許第5912426号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載されたリニアコンベアのような搬送システムでは、故障やバージョンアップ等を理由に搬送モジュールの交換が必要な場合において、交換前後の搬送モジュールのエンコーダの位置を正確に合わせることが困難である。このため、搬送モジュールの交換後に、台車の目標停止位置の再調整を行う必要がある。
また、複数の搬送モジュールに対して複数の台車を精度よく停止させるためには、台車の移動誤差を補正することが考えられる。しかしながら、この場合、搬送モジュールの数に台車の数を乗じた分だけ台車の移動誤差を補正するデータを取得して補正する必要があるため、補正の処理は大変煩雑である。
本発明は、台車の目標停止位置の再調整を必要とすることなく、搬送モジュールを容易に交換することができる搬送システム及びその搬送システムを有する加工システムを提供することを目的としている。
本発明の一観点によれば、台車が走行する搬送路を構成する複数の搬送モジュールと、前記複数の搬送モジュールに対応して設けられ、前記複数の搬送モジュールのうちの対応する前記搬送モジュールの上の前記台車の位置を制御する複数の制御部と、前記搬送モジュール毎の台車移動誤差を記憶する記憶部とを有し、前記制御部は、対応する前記搬送モジュールの前記台車移動誤差に基づき、前記台車の位置を制御することを特徴とする搬送システムが提供される。
本発明の他の観点によれば、上記搬送システムと、前記台車により搬送されるワークに対して加工を施す工程装置とを有することを特徴とする加工システムが提供される。
本発明によれば、台車の目標停止位置の再調整を必要とすることなく、搬送モジュールを容易に交換することができる。
本発明の第1実施形態による搬送システムを含む加工システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送モジュールの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送モジュールの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による台車搬送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による搬送モジュールに固有の台車移動誤差を測定治具を用いて測定する様子を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送モジュールに固有の台車移動誤差を測定治具を用いて測定する様子を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送モジュールにおける台車の位置決め方法を説明する概略図である。 本発明の第2実施形態による搬送モジュールに固有の台車移動誤差をレーザー干渉計を用いて測定する様子を示す概略図である。 本発明の第2実施形態における搬送モジュールに固有の台車移動誤差を説明する概略図である。 本発明の第3実施形態による搬送モジュールにおけるエンコーダの取り付け誤差を測定する様子を示す概略図である。 台車のスケールの取り付け誤差を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明及び図面では、複数の同一構成要素について、区別する場合には同一の数字の符号の末尾にさらに小文字のアルファベットを識別子として付記し、特に区別する必要がない場合には識別子を省略して数字のみの符号を用いる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図1乃至図5を用いて説明する。
まず、本実施形態による搬送システムを含む加工システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による搬送システムを含む加工システムの全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態による加工システム1は、搬送路102と、台車161と、工程装置131と、搬送コントローラ121と、工程コントローラ151とを有している。加工システム1は、加工すべきワーク101を搬送する搬送システム2を含んでいる。搬送システム2は、搬送路102と、台車161と、搬送コントローラ121とを有している。図1では、台車161として、2台の台車161a、161bを示している。また、工程装置131として、5台の工程装置131a、131b、131c、131d、131eを示している。
搬送路102と台車161とを有する搬送システム2は、可動磁石型リニアモータ(ムービングマグネット型リニアモータ、可動界磁型リニアモータ)による搬送システムである。搬送路102は、架台100に置かれている。搬送路102は、例えば直線状の経路になっている。台車161は、搬送路102に沿って走行して移動する。なお、図1には2台の台車161a、161bが示されているが、台車161の台数は、2台に限定されず、1台であっても複数台であってもよい。また、搬送路102は、直線状の経路に限定されるものではなく、あらゆる形態の経路を採ることができる。
搬送路102は、複数の搬送モジュール209から構成されている。図1には、搬送モジュール209として、ワーク101の搬送方向の上流側から下流側に順次並んで設置された5基の搬送モジュール209a、209b、209c、209d、209eを示している。上流側の搬送モジュール209aの近傍には、ワーク供給装置141が設置されている。また、下流側の搬送モジュール209eの近傍には、ワーク排出装置142が設置されている。なお、搬送モジュール209の基数は、5基に限定されず、1基であっても複数基であってもよい。
搬送モジュール209は、搬送コントローラ121に通信可能に接続されており、搬送コントローラ121との間で台車161の搬送に関する情報を送受信することが可能になっている。搬送コントローラ121は、搬送モジュール209による台車161の搬送を制御する。これにより、台車161は、搬送路102の上を自在に走行することが可能になっている。搬送システム2において、搬送コントローラ121及び搬送モジュール209は、台車161を搬送するための台車搬送システム122を構成している。
ここで、加工システム1における座標軸を定義する。まず、水平に搬送される台車161の搬送方向に沿ってq軸をとる。また、コイルユニット207と台車161の永久磁石221(図2B参照)とが対向する方向で台車161の移動方向と直交する方向、具体的には鉛直方向に沿ってd軸をとる。また、q軸及びd軸と直交する方向に沿ってp軸をとる。
台車161は、例えばワークを保持するワークホルダ(不図示)を有し、そのワーク載置面に載置されたワーク101をワークホルダにより保持しつつワーク101を搬送する。台車161は、載置されるワーク101の形状等に応じたワークホルダやワーク載置面を有することができる。
ワーク供給装置141は、搬送路102にワーク101を供給する。ワーク供給装置141に隣接する工程装置131aは、ワーク101をワーク供給装置141から取り出し、取り出したワーク101を、搬送路102上に停止した台車161に載置する。
工程装置131b、131c、131dは、それぞれ台車161a、161bにより搬送されるワーク101に対して所定の加工を施す。ワーク101は、台車161の上に載置された後、台車161により搬送されて、工程装置131b、131c、131dで順次加工される。こうして、工程装置131b、131c、131dによりワーク101に対して加工が施されることにより、ワーク101が加工されて電子機器等の物品が製造される。
加工が終了したワーク101は、ワーク排出装置142に隣接する工程装置131eによりワーク排出装置142に載置される。ワーク排出装置142は、工程装置131eにより載置されたワーク101を外部へ排出する。
工程装置131cと工程装置131dとの間には、テーブル143が設置されている。テーブル143は、工程装置131c及び131dがワーク101を一時的に載せるために使用する場合がある。工程装置131は、台車161の上に載置されたワーク101に対して、台車161の上に載置された状態で加工を行うこともあれば、テーブル143の上に一度退避させてからテーブル143の上で加工を行うこともある。工程装置131が行う工程は多様である。例えば、工程装置131は、ワーク101に対して、例えば、別の部品を組み付けたり、接着剤を塗布したり、部品等を取り外したり、検査を行ったり、光線の照射を行ったりする。
工程コントローラ151は、複数の工程装置131、並びにワーク供給装置141及びワーク排出装置142と通信可能に接続されている。さらに、工程コントローラ151は、搬送コントローラ121と通信可能なように接続されている。工程コントローラ151は、このように搬送コントローラ121、工程装置131、ワーク供給装置141及びワーク排出装置142と接続されていることにより、ワーク101の供給、搬送、加工及び排出の動作全体を制御することが可能になっている。
図2A及び図2Bは、搬送モジュール209の構成を示す概略図である。図2Aは、搬送モジュール209をq軸方向から見た図である。図2Bは、台車161とともに搬送モジュール209をq軸方向から見た図である。
図2A及び図2Bに示すように、搬送モジュール209は、筐体202と、ガイドレール203と、コイルユニット207と、エンコーダブラケット253と、エンコーダ211と、モータコントローラ306とを有している。
筐体202は、架台100の上に固定されて設置されている。筐体202には、エンコーダブラケット253を介してエンコーダ211が取り付けられている。また、筐体202には、コイルユニット207が取り付けられている。エンコーダ211及びコイルユニット207は、モータコントローラ306に通信可能に接続されている。モータコントローラ306は、搬送コントローラ121に通信可能に接続されている。
また、筐体202の上には、ガイドレール203が取り付けられている。ガイドレール203の上には、図2Bに示すように、ガイドレール203に沿って移動可能に台車161が配置される。
また、筐体202の底面には、架台100の位置決めピン104が嵌合する嵌合孔105が設けられている。嵌合孔105は、搬送モジュール209が設置される架台100に対して、搬送モジュール209を位置決めするための位置決め基準である。また、嵌合孔105には、後述する測定治具232の位置決めピン104が嵌合する。
エンコーダ211は、後述の台車161のスケール210の値を読み取って、エンコーダ211とスケール210との間の相対的な位置関係に関する情報を出力する。エンコーダ211は、出力した情報を、モータコントローラ306に送信する。
コイルユニット207は、複数のコイルの集合体であるコイル群により構成されている。コイルユニット207は、搬送モジュール209における搬送路102に沿って複数配置されている。台車161は、コイルユニット207の複数のコイルに沿って移動可能に構成されている。コイルユニット207は、モータコントローラ306に通信可能に接続されている。
モータコントローラ306は、これが設けられた対応する搬送モジュール209の上の台車161の位置を制御する制御部として機能する。なお、モータコントローラ306は、複数の搬送モジュール209に対応して複数設けられていればよく、複数の搬送モジュール209のうちの対応する搬送モジュール209の上の台車161の位置を制御することができればよい。
モータコントローラ306は、エンコーダ211により出力された情報に基づき、搬送モジュール209上の台車161の位置を算出する。モータコントローラ306は、算出した台車161の位置に関する情報である台車位置情報を搬送コントローラ121に送信する。
搬送コントローラ121は、モータコントローラ306から送信された台車位置情報に基づき、台車161を制御するための指令をモータコントローラ306に送信する。モータコントローラ306は、搬送コントローラ121から送信された指令に従って、算出した台車位置情報に基づき、コイルユニット207に電流を印加する。コイルユニット207に電流が印加されることにより、台車161に設けられた永久磁石221は、コイルユニット207から駆動力としての電磁力を受ける。こうして、台車161が推進力を得て搬送される。モータコントローラ306は、コイルユニット207に流す電流を制御することにより、搬送モジュール209の上の台車161の位置を制御する。
図2Bに示すように、台車161は、ベアリング204と、スケール210と、台車天板212と、コア222と、永久磁石221とを有している。台車天板212には、ベアリング204、スケール210、コア222及び永久磁石221が取り付けられている。
ベアリング204は、台車天板212の下部に取り付けられている。ベアリング204は、ガイドレール203に沿って回転走行が可能なように構成されている。ベアリング204が取り付けられた台車天板212は、ベアリング204によりガイドレール203に沿って移動可能になっている。
スケール210は、リニアスケールを構成し、搬送モジュール209のエンコーダ211が読み取ることができるように台車天板212の側部に取り付けられている。搬送モジュール209のエンコーダ211は、スケール210を読み取ってエンコーダ211に対するスケール210の相対的な位置を検出して、エンコーダ211に対する台車161の相対的な位置を検出する。
台車天板212の下部には、搬送モジュール209におけるコイルユニット207の複数のコイルと対向可能なように、複数の永久磁石221がコア222を介して取り付けられている。複数の永久磁石221は、コイルユニット207側の極性が台車161の搬送方向に沿って交互になるように配置されている。コア222は、透磁率の大きい物質を主に含む金属である。
台車天板212の上面は、ワーク101が載置されるワーク載置面になっている。台車天板212の上部には、必要に応じて、ワーク載置面に載置されたワーク101を保持するワークホルダが設けられている。
図3は、台車161を搬送するための台車搬送システム122の構成を示す概略図である。図3に示すように、台車搬送システム122は、複数の搬送モジュール209(209a、…、209e)と、搬送コントローラ121とを有している。
搬送コントローラ121は、工程コントローラ151に通信可能に接続されている。工程コントローラ151は、搬送コントローラ121に対して、複数の台車161を搬送するのに必要な台車群搬送情報332を送信する。
搬送コントローラ121には、搬送モジュール209のモータコントローラ306から台車161の位置に関する台車位置情報が送信される。搬送コントローラ121は、工程コントローラ151から送信された台車群搬送情報332、及びモータコントローラ306から送信された台車位置情報に基づき、台車161を制御するための指令を搬送モジュール209のモータコントローラ306に送信する。
搬送モジュール209は、上述したエンコーダ211、モータコントローラ306等のほか、台車移動誤差記憶部314を有している。
台車移動誤差記憶部314は、搬送モジュール209毎の台車移動誤差である個々の搬送モジュール209に固有の台車移動誤差を記憶している。台車移動誤差は、移動した台車161に関する移動誤差であり、後述のように定義される。また、台車移動誤差は、後述するように予め測定されて台車移動誤差記憶部314に記憶されている。
搬送コントローラ121は、モータコントローラ306から送信された台車位置情報に基づき、台車161を制御するための指令を各搬送モジュール209のモータコントローラ306に送信する。各搬送モジュール209において、モータコントローラ306は、搬送コントローラ121から送信された指令に従って、算出した台車位置情報に基づき、コイルユニット207に電流を印加してコイルユニット207を制御する。コイルユニット207は、台車161の永久磁石221に電磁力を作用させて台車161を駆動する駆動源である。
さらに、各搬送モジュール209において、モータコントローラ306は、その搬送モジュール209に固有の台車移動誤差を用いて、コイルユニット207を制御する。以下、台車移動誤差記憶部314に記憶される搬送モジュール毎の台車移動誤差、及び台車移動誤差に基づく台車161の位置の制御方法について説明する。
まず、搬送モジュール209におけるエンコーダ211の設計上の取り付け位置をE、エンコーダ211に対する台車161の相対位置をdX、エンコーダ211の情報に基づき算出される台車161の位置をYとすれば、次式(1)が成立する。
Y=E+dX ……(1)
また、台車161の真の位置をXとすると、台車移動誤差ΔXは、次式(2)で定義される。
ΔX≡Y−X ……(2)
ここで、台車161の目標位置をREFとすると、次式(3)が成立するように台車161の位置を制御することにより、台車161の位置を高い精度で制御することができる。
Y=REF+ΔX ……(3)
ここで、台車移動誤差ΔXは、台車161の識別子をi、搬送モジュール209の識別子をjとして、台車161iの真の位置Xの関数で表わされる。したがって、台車移動誤差ΔXは、次式(4)のように記述することができる。
ΔX≡ΔXij(X) ……(4)
また、台車移動誤差ΔXは、台車161iに固有の台車移動誤差ΔXi(X)、搬送モジュール209jに固有の台車移動誤差ΔXj(X)、ΔXi(X)及びΔXj(X)以外の台車移動誤差δij(X)として、次式(5)のように記述することができる。
ΔXij(X)=ΔXi(X)+ΔXj(X)+δij(X) ……(5)
台車移動誤差ΔXj(X)は、台車161iの真の位置Xに依存する項δj(X)とそれ以外の項ΔXjとに分けて、次式(6)のように記述することができる。
ΔXj(X)=ΔXj+δj(X) ……(6)
式(6)は、その右辺第二項が十分小さければ、次式(7)のようにみなすことができる。
ΔXj(X)=ΔXj ……(7)
式(7)のようにΔXj(X)が表される場合、ΔXj(X)を測定するには、Xのうちの一点のみを測定すれば十分である。以下、このような場合における搬送モジュール209jに固有の台車移動誤差ΔXjの測定方法について図4A及び4Bを用いて説明する。図4A及び図4Bは、本実施形態による搬送モジュール209jに固有の台車移動誤差ΔXjを測定治具232を用いて測定する様子を示す概略図である。
図4A及び図4Bに示すように、測定治具232は、台車移動誤差ΔXjの測定に用いる治具であり、ベース板109と、位置決めピン104と、スケールブラケット231、スケール210mとを有している。
ベース板109上には、位置決めピン104と、スケールブラケット231とが固定されている。スケール210mは、スケールブラケット231に固定されている。
スケール210mは、台車161のスケール210と同様の目盛りピッチのリニアスケールを構成する。このため、スケール210mを有する測定治具232は、仮想的な台車として取り扱うことができる。スケール210mは、ベース板109の基準位置OBにスケール210mの基準位置が位置するように調整されている。搬送モジュール209jのエンコーダ211jは、スケール210mの基準位置を測定すると、その値が0となるように設定されている。
台車移動誤差ΔXjの測定に際して、その測定対象である搬送モジュール209jは、その筐体202jの嵌合孔105jが、測定治具232の位置決めピン104に嵌合するようにベース板109に載置されて取り付けられる。搬送モジュール209jをベース板109に取り付けた状態において、搬送モジュール209jの基準位置OMjは、ベース板109の基準位置OBに一致する。
ベース板109に取り付けた状態における搬送モジュール209jのエンコーダ211jがスケール210mの値を読み取った際に、そのエンコーダ211jが読み取った値を元に算出される仮想的な台車の位置Yは、次式(8)で表される。ただし、式(8)では、エンコーダ211jの設計上の取り付け位置Ejを0に設定した場合を想定している。また、ΔEjは、搬送モジュール209jのエンコーダ211jの取り付け誤差である。
Yj=−ΔEj ……(8)
式(8)を式(2)に適用すると、台車移動誤差ΔXjは、次式(2−1)のように算出される。
ΔXj=Yj−X=−ΔEj−0=−ΔEj ……(2−1)
各搬送モジュール209jの台車移動誤差記憶部314jは、それぞれについて算出された−ΔEjの値を記憶している。各搬送モジュール209jは、それぞれの台車移動誤差記憶部314jに記憶された−ΔEjの値を用いて台車161の位置を制御して台車161の位置決めを行う。
図5は、搬送路102に設置された搬送モジュール209jにおける台車161iの位置決め方法を説明する概略図である。なお、図5では、搬送モジュール209jと、搬送モジュール209j′が隣接して設置されている場合を示している。搬送モジュール209j′に関連する符号には、搬送モジュール209jに関連する符号と同様の符号に「′」を付して示している。
まず、搬送コントローラ121は、搬送モジュール209jに対して、台車161iの停止位置REFijを指令する。すると、搬送コントローラ121から停止位置REFijの指令を受け取った搬送モジュール209jにおいて、モータコントローラ306jは、台車移動誤差記憶部314jからΔXjを取り出す。
さらに、モータコントローラ306jは、式(3)に基づく次式(3−1)に従って、ΔXjを用いて台車161iの位置を制御する。ここで、Yijは、搬送モジュール209jのエンコーダ211jの情報に基づき算出される台車161iの位置である。なお、モータコントローラ306jは、ΔXjに基づき台車161iの位置を制御すればよく、台車161iの位置制御に際して、ΔXj自体ではなく、ΔXjに対して所定の処理を行った処理データを用いることもできる。
Yij=REFij+ΔXj ……(3−1)
このようなΔXjを用いた制御により、搬送モジュール209jの制御範囲にある台車161iの基準位置OCiは、搬送モジュール209jにおける目標位置である停止位置REFijに合致するように制御される。こうして、モータコントローラ306jは、台車161iの位置を精度よく制御して、台車161iを停止位置REFijに停止させる。
例えば、搬送モジュール209jが、故障、バージョンアップ等により別の搬送モジュール209kに置き換えられる場合がある。この場合においても、置き換えられた別の搬送モジュール209kの台車移動誤差記憶部314kには、搬送モジュール209毎の台車移動誤差、すなわち、その搬送モジュール209kに固有の台車移動誤差ΔXkが予め取得されて記憶されている。より具体的には、搬送モジュール209kの台車移動誤差記憶部314kには、その搬送モジュール209kのエンコーダ211kに固有の台車移動誤差ΔXkが予め取得されて記憶されている。
置き換えられた搬送モジュール209kにおいても、そのモータコントローラ306kは、上記搬送モジュール209jと同様に、ΔXkの値を用いて台車161iの位置を制御して台車161iの位置決めを行う。このため、台車161iは、搬送モジュール209j上で制御されていた場合と同じように、交換後の搬送モジュール209k上でも再現性よく目標位置に停止することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送モジュール209を交換した場合でも、目標停止位置の再調整を行う必要がなく、搬送モジュールを容易に交換することができる。このため、本実施形態によれば、搬送モジュール209の交換に必要な作業時間や治具等を大幅に削減することができる。
また、本実施形態によれば、搬送モジュール209の数の分だけそれらに固有の台車移動誤差を搬送モジュール毎の台車移動誤差として取得すればよいため、搬送システム2の立ち上げ工数を大幅に削減することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について図6A及び図6Bを用いて説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記式(6)の右辺第二項であるδj(X)が十分小さくない場合には、Xを変えて搬送モジュール209jに固有の台車移動誤差ΔXj(X)を取得することが好ましい。本実施形態では、本実施形態では、Xを変えて台車移動誤差ΔXj(X)を取得する場合について説明する。
本実施形態では、台車移動誤差ΔXj(X)を測定するに際して、図6Aに示すように、台車移動誤差ΔXj(X)を測定すべき搬送モジュール209j上の台車161iに対して、レーザー干渉計333が設置される。レーザー干渉計333は、搬送モジュール209j上の台車161iの真の位置Xを精度よく測定することができる。本実施形態は、第1実施形態と比較して、台車移動誤差ΔXj(X)を台車161iの移動ストローク全体で測定することできる点で、第1実施形態とは異なっている。
例えば、搬送モジュール209jのエンコーダ211jの取り付け誤差によっては、エンコーダ211jの取り付け角度や、エンコーダ211jと台車161のスケール210との間隔が変化する場合がある。このような場合、台車移動誤差ΔXj(X)は、台車161の移動量、すなわち台車161の真の位置Xに依存した量となる。
特に、図6Bに示すように、台車161のスケール210は、q方向に沿った二つのトラック402、403に分割されている場合がある。二つのトラック402、403の各々には、互いに異なった周期の信号強度を持つパターンが形成されている。エンコーダ211は、その検出領域404で、二つのトラック402、403の各々のパターンの位相情報を読み取って測定値を算出する。このような場合、エンコーダ211jのd軸方向の取り付け位置の誤差Δdによって、台車移動誤差ΔXj(X)が特定のパターンを持つ場合がある。図6Bには、エンコーダ211jの検出領域404jが、Δ軸方向にΔdだけずれ、q軸方向にΔEj′−ΔEjだけずれた検出領域404j′となっている場合を示している。
この場合、Xによって変動しうる台車移動誤差ΔXj(X)は、Xを変えつつ第1実施形態と同様の台車移動誤差の測定を行うことにより予め取得することができる。搬送モジュール209jの台車移動誤差記憶部314jは、予め取得された台車移動誤差ΔXj(X)を記憶している。
搬送モジュール209jのモータコントローラ306jは、式(3)に基づく次式(3−2)に従って、ΔXj(X)を用いて台車161iの位置を制御する。なお、モータコントローラ306jは、ΔXj(X)に基づき台車161iの位置を制御すればよく、台車161iの位置制御に際して、ΔXj(X)自体ではなく、ΔXj(X)に対して所定の処理を行った処理データを用いることもできる。
Yij=REFij+ΔXj(REFij) ……式(3−2)
このようなΔXj(X)を用いた制御により、本実施形態でも、搬送モジュール209jの制御範囲にある台車161iの基準位置は、搬送モジュール209jにおける目標位置である停止位置REFijに合致するように制御される。こうして、モータコントローラ306jは、台車161iの位置を精度よく制御して、台車161iを停止位置REFijに停止させる。
また、本実施形態でも、搬送モジュール209jが別の搬送モジュール209kに置き換えられる場合がある。この場合においても、置き換えられた別の搬送モジュール209kの台車移動誤差記憶部314kは、その搬送モジュール209kのエンコーダ211jに固有の台車移動誤差ΔXk(X)が予め取得され記憶されている。
置き換えられた搬送モジュール209kにおいても、そのモータコントローラ306kは、上記搬送モジュール209jと同様に、ΔXk(X)の値を用いて台車161iの位置を制御して台車161iの位置決めを行う。このため、台車161iは、搬送モジュール209j上で制御されていた場合と同じように、交換後の搬送モジュール209k上でも再現性よく目標位置に停止することができる。
なお、本実施形態では、台車161の位置Xを測定するためにレーザー干渉計333を使用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。レーザー干渉計333以外の他の測定系、例えば、長ストロークのレーザー変位計やリニアスケールシステムを使用してもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について図7を用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態では、搬送モジュール209のエンコーダ211の取り付け誤差ΔEを隣接する搬送モジュール209及び台車161を用いて測定する場合について説明する。また、本実施形態では、搬送モジュール209の交換前後での取り付け誤差ΔEの差分を利用して、交換後の搬送モジュール209の台車移動誤差を算出する場合について説明する。
図7は、交換対象である搬送モジュール209j′におけるエンコーダ211j′の取り付け誤差ΔEj′を、隣接する搬送モジュール209j及び台車161iで測定する様子を示す概略図である。
搬送路102を構成する搬送モジュール209j、209j′の隣接するエンコーダ211j、211j′の間隔は、台車161iのスケール210iのスケール長より小さくなっている。または、測定用に全てのエンコーダ211の間隔よりもスケール210のスケール長が大きな台車161を準備してもよい。
まず、交換前の搬送モジュール209′におけるエンコーダ211j′の取り付け誤差ΔEj′を予め測定する。このため、台車161iをエンコーダ211j、211j′の両方で検出することができる位置に移動させる。そして、二つのエンコーダ211j、211j′の値を同時に取得する。ここで、搬送モジュール209jを基準に考えると、ΔEjは0とおくことができる。
さらに、搬送モジュール209jのエンコーダ211jの情報に基づき算出される台車161iの位置をYij、搬送モジュール209j′のエンコーダ211j′の情報に基づき算出される台車161iの位置をYij′とする。また、搬送モジュール209j′におけるエンコーダ211j′の取り付け誤差をΔEj′とする。また、搬送モジュール209jの基準位置OMjと搬送モジュール209j′の基準位置OMj′との間の間隔をLjj′とする。
すると、次式(9)が成立する。なお、式(9)では、エンコーダ211j、211j′の設計上の取り付け位置Ej、Ej′を0に設定した場合を想定している。
Yij′−Yij=Ljj′−ΔEj′ ……(9)
式(9)により、エンコーダ211j′の取り付け誤差ΔEj′、すなわち第1実施形態で説明したΔXj′を測定することができる。ΔXj′は、第1実施形態と同様に、搬送モジュール209j′に固有の台車移動誤差として取り扱うことができる。
次いで、搬送モジュール209j′を、別の搬送モジュール209j″(不図示)に交換する。交換後の搬送モジュール209″におけるエンコーダ211j″の取り付け誤差ΔEj″も、上記ΔEj′と同様に測定する。
次いで、上述のようにして測定したΔEj′とΔEj″との差分を算出する。交換後の搬送モジュール209j″に固有の台車移動誤差ΔXj″は、交換前の搬送モジュール209j′に固有の台車移動誤差ΔXj′、及びΔEj′とΔEj″との差分を用いて次式(10)により算出することができる。なお、台車移動誤差ΔXj′は、交換前の搬送モジュール209j′に記憶されていたものである。
ΔXj″=ΔXj′+(ΔEj′−ΔEj″) ……(10)
搬送モジュール209j″の台車移動誤差記憶部314″には、上述のようにして算出された台車移動誤差ΔXj″を記憶させる。交換後の搬送モジュール209j″においては、第1実施形態と同様に、台車移動誤差ΔXj″を用いて台車161iの位置を制御して台車161を停止位置に停止させることができる。これより、台車161iを交換前の搬送モジュール209iと同じ位置に停止させることができる。
なお、台車161のスケール210としては、線膨張率の小さな金属やガラス等を母材とするものを用いることができる。このような母材のスケール210を用いることにより、台車161のスケール210の温度による膨張に起因する誤差を抑制することができ、より高精度に台車161の位置をより高い再現性で制御することができる。
また、上記では、台車161iを用いて測定を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。台車161iに代えて、スケール210と同様のスケールを有する冶具を用いて測定してもよい。
また、第2実施形態のように台車移動誤差がXに依存する場合は、エンコーダ211jを基準として、第2実施形態と同様に台車移動誤差ΔXj″(X)を測定することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について説明する。なお、上記第1乃至第3実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
図7に示す第3実施形態においては、隣接する搬送モジュール209jを用いて、搬送モジュール209j′におけるエンコーダ211j′の取り付け誤差ΔEj′を測定した。複数の搬送モジュール209jが設置された搬送路102については、この第3実施形態における取り付け誤差ΔEj′を測定する作業と同様の作業を複数設置された一連の搬送モジュール209jについて複数回繰り返し行うことができる。これにより、搬送路102上の任意の搬送モジュール209jのエンコーダ211jによる台車移動誤差ΔXjを第3実施形態と同様に測定することができる。
この際、搬送路102を構成する搬送モジュール209の隣接するエンコーダ211の間隔は、第3実施形態と同様に、台車161のスケール210のスケール長より小さくなっている。または、測定用に全てのエンコーダ211の間隔よりもスケール210のスケール長の大きな台車161を準備して走行させてもよい。
例えば、長時間の運転による架台100の振動や熱による変形、位置決めピン104の変形等に起因して、架台100に対する搬送モジュール209jの位置が変動する場合がありうる。このような場合でも、本実施形態によれば、台車161を走行させながらΔXjを測定することができ、よって、搬送モジュール209jの位置の変動に応じたΔXjを取得することができる。
測定したΔXjは、他の実施形態と同様に、搬送モジュール209jの台車移動誤差記憶部314jに記憶される。搬送モジュール209jのモータコントローラ306jは、ΔXjの値を用いて台車161iの位置を制御して台車161iの位置決めを行う。これにより、台車161iを精度よく目標位置に停止させることができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態について図8を用いて説明する。なお、上記第1乃至第4実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
台車161iに固有の台車移動誤差ΔXi(X)には、台車161iのスケールiの取り付け誤差ΔSiが含まれうる。本実施形態では、台車161iに固有の台車移動誤差として、台車161iのスケール210iの取り付け誤差ΔSiを考慮する場合について説明する。取り付け誤差ΔSiは、第1乃至第4実施形態のいずれにおいても考慮することができる。
図8は、台車161iのスケール210iの取り付け誤差ΔSiを示す概略図である。図8に示すように、複数の搬送モジュール209j、209j′、209j″の上には、複数の台車161i、161i′が停止している。
例えば、台車161iのスケール210iの取り付け位置が、台車161iの基準位置に対して誤差ΔSiを有している場合がある。その場合、このような台車161iに固有の誤差である取り付け誤差ΔSiの分だけ、台車161iの停止位置は変化する。
ここで、台車161i毎のスケール210iの取り付け誤差ΔSiが、要求される位置決め精度δpに対して十分小さくない場合、予めΔSiを測定しておき、ΔSiの値をも用いて台車161の位置を制御することが好ましい。ΔSiの値をも台車161の位置制御に用いる場合、搬送モジュール209jのモータコントローラ306jは、式(3)に基づく次式(3−3)に従って、ΔXj及びΔSiを用いて台車161iの位置を制御する。なお、モータコントローラ306jは、ΔXj及びΔSiに基づき台車161iの位置を制御すればよい。モータコントローラ306jは、台車161iの位置制御に際して、ΔXj及びΔSi自体ではなく、ΔXj及びΔSiに対してそれぞれ所定の処理を行った処理データを用いることもできる。また、本実施形態においても、第2実施形態と同様に、ΔXjに代えて、Xによって変動しうるΔXj(X)又はこれを処理した処理データを用いることもできる。
Yij=REFij+ΔXj+ΔSi ……(3−3)
このようなΔXj及びΔSiを加算して用いた制御により、モータコントローラ306jは、台車161iの位置を任意の搬送モジュール209jの上で精度よく制御して、台車161iを停止位置REFijに停止させることができる。
なお、台車161iに固有の誤差である取り付け誤差ΔSiは、台車161i毎に、測定治具を使用して予め測定しておくことができる。例えば、顕微鏡等を使用して、台車161iの基準位置とスケール210iの基準位置の差を測定することによりΔSiを得ることができる。
また、予め測定された取り付け誤差ΔSiは、上述のように搬送モジュール209jのモータコントローラ306jが台車161iの位置制御に用いることができれば、これを記憶する記憶部は特に限定されるものはない。
例えば、搬送コントローラ121が、取り付け誤差ΔSiを記憶する記憶部を有することができる。この場合、搬送コントローラ121は、台車161iを制御するための指令をモータコントローラ306jに送信する際に、その台車161iに固有の取り付け誤差ΔSiをあわせてモータコントローラ306jに送信する。モータコントローラ306jは、搬送コントローラ121から送信された取り付け誤差ΔSiをも用いて台車161iの位置を制御することができる。また、搬送モジュール209jにおける台車移動誤差記憶部314jが、台車161i毎の取り付け誤差ΔSiを記憶していてもよい。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、台車移動誤差ΔXj又はΔXj(X)を記憶する台車移動誤差記憶部314が搬送モジュール209j毎に設けられていた場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、搬送コントローラ121が、台車移動誤差ΔXj又はΔXj(X)の全部又は一部を記憶する記憶部を有していてもよい。
その場合、搬送モジュール209j内には、その搬送モジュール209jを特定することができる識別情報(ID)を保持する。搬送コントローラ121は、そのID及びIDに関連付けられた台車移動誤差を記憶部に記憶することができる。搬送コントローラ121は、搬送モジュール209jに対して、そのIDに関連付けられた台車移動誤差を送信する。搬送モジュール209jは、搬送コントローラ121から送信された台車移動誤差を用いて、上記実施形態と同様に台車161の位置を制御することができる。
1:加工システム
2:搬送システム
101:ワーク
121:搬送コントローラ
122:台車搬送システム
131:工程装置
151:工程コントローラ
161:台車
209:搬送モジュール
306:モータコントローラ
314:台車移動誤差記憶部

Claims (10)

  1. 台車が走行する搬送路を構成する複数の搬送モジュールと、
    前記複数の搬送モジュールに対応して設けられ、前記複数の搬送モジュールのうちの対応する前記搬送モジュールの上の前記台車の位置を制御する複数の制御部と、
    前記搬送モジュール毎の台車移動誤差を記憶する記憶部とを有し、
    前記制御部は、対応する前記搬送モジュールの前記台車移動誤差に基づき、前記台車の位置を制御する
    ことを特徴とする搬送システム。
  2. 前記搬送モジュールは、コイル群を有し、
    前記台車は、前記コイル群から電磁力を受ける永久磁石を有し、
    前記制御部は、前記コイル群に流す電流を制御することにより、対応する前記搬送モジュールの上の前記台車の位置を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  3. 前記搬送モジュールは、前記搬送モジュールが設置される架台に対して前記搬送モジュールを位置決めするための位置決め基準を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送システム。
  4. 前記搬送モジュール毎の前記台車移動誤差は、前記搬送モジュールに固有の台車移動誤差である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送システム。
  5. 前記搬送モジュールに固有の前記台車移動誤差は、治具を用いて予め測定されたものである
    ことを特徴とする請求項4記載の搬送システム。
  6. 前記搬送モジュールに固有の前記台車移動誤差は、隣接する前記搬送モジュールを用いて測定されたものである
    ことを特徴とする請求項4記載の搬送システム。
  7. 前記台車に固有の台車移動誤差を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記制御部は、対応する前記搬送モジュールに固有の台車移動誤差、及び前記台車に固有の前記台車移動誤差に基づき、前記台車の位置を制御する
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の搬送システム。
  8. 前記搬送モジュールが、当該搬送モジュールに固有の前記台車移動誤差を記憶する前記記憶部を有する
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の搬送システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載された搬送システムと、
    前記台車により搬送されるワークに対して加工を施す工程装置と
    を有することを特徴とする加工システム。
  10. 請求項9に記載の加工システムを用いて物品を製造する物品の製造方法であって、
    前記台車により前記ワークを搬送する工程と、
    前記台車により搬送された前記ワークに対して、前記工程装置により前記加工を施す工程と
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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