JP2018192586A - 搬送システム、台車、位置決め装置、加工システム及び位置決め方法 - Google Patents

搬送システム、台車、位置決め装置、加工システム及び位置決め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】台車上での精密かつ安定したワークの位置決めを実現するとともに、台車の軽量化、小型化を実現することができる搬送システム、台車、位置決め装置及び位置決め方法を提供する。【解決手段】ワークが供給され、搬送路により搬送される台車が、ワークの位置決めの基準となる基準部材と、台車の外に設けられた制御部により動作が制御され、ワークを固定する固定部とを有し、第1の方向において台車上で位置決めされたワークであって、固定部により固定される前のワークが、位置決め部により、第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して押し付けられて、第2の方向において台車上でワークが位置決めされる。【選択図】 図3

Description

本発明は、ワークを搬送する搬送システム、その搬送システムに用いられる台車及び位置決め装置、その搬送システムを有する加工システム、並びにワークの位置決め方法に関するものである。
ワークの搬送装置を有する加工システムにおいては、所定の作業工程を行う複数の作業装置が所定の間隔をおいて設置され、それらの作業工程間にはワーク搬送装置が配設されている。そして、各作業工程でワークに所定の加工が施された後、そのワークが搬送装置により、次の作業工程へ順に搬送されるようになっている。
加工システムにおいて、各作業工程にて部品の組み立て等の精密な加工を施すためには、あらかじめワークを所定の位置に位置決めする必要がある。そのために、従来の加工システムにおいては、作業工程毎にワークの位置決め装置を設置し、搬送装置からワークの受渡しを行った後、位置決め装置にてワークの位置決めを行っていた。
また、ワークの位置決め方法としては、当接位置決め方式が広く知られている。当接位置決め方式は、位置決め装置上にワークの当接基準部品を設け、バネ等の付勢手段にてワークの当接基準を当接基準部品に当接させて位置決めを行う。
上述のように作業工程毎に搬送装置から位置決め装置へワークの受渡しを行ってワークの位置決めを行う場合、受渡し時間及び位置決め時間により無駄な時間が発生する懸念があった。さらには、ワークハンドリングを複数回繰り返すことによりワークに傷が発生する懸念もあった。
そこで、位置決め装置へのワークの受渡しを行うことなく搬送台車上のワークに直接加工することも行われている。しかしながら、この場合、搬送台車上に複数のプッシャー及びプッシャー動作用のアクチュエータを搭載すると、搬送台車が肥大化、複雑化する問題がある。また、この場合、搬送台車上で位置決めされたワークの位置を保持したまま、搬送動作や各種の加工作業を行う必要がある。このため、ワークを搬送台車に強固に固定する必要があるが、そのためにはプッシャーによる押し付け力を強くする必要があり、その結果、位置決め動作時にワークに傷等が発生する懸念があった。
また、搬送台車上にプッシャー動作用のアクチュエータを設けると、アクチュエータに動力を伝達するための配線、配管等によって、搬送台車の動作領域が制限されてしまう問題があった。
上記の問題に対して、特許文献1には、カムプレート及び複数のリンクにより1個のアクチュエータの動作で互いに垂直な2方向の位置決めを可能にする技術が開示されている。
また、特許文献2には、ワークの位置決め用クランプの駆動手段を台車に設けずに組み立てラインのワーク着脱位置の側方に設け、その駆動手段で位置決め用クランプを作動させる技術が開示されている。
特許第4014183号号公報 特開2003−145362号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、搬送台車上に少なくとも1台のアクチュエータを搭載しなくてはならない。このため、特許文献1に開示された技術には、搬送台車が肥大化、複雑化するという問題、及び搬送台車の動作領域が制限されるという問題があった。
また、特許文献2に開示された技術では、ワークに形成されたクランプ孔に位置決め案内部材が挿入されることにより、ワークが位置決めされる。このため、特許文献2に開示された技術には、ワークにクランプ孔を形成する必要があり、クランプ孔が形成可能なワークに限られるという問題、及び当接位置決め方式に比べて位置決め精度が劣るという問題があった。
本発明の目的は、台車上での精密かつ安定したワークの位置決めを実現するとともに、台車の軽量化、小型化を実現することができる搬送システム、台車、位置決め装置及び位置決め方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記搬送システムを用いた加工システムを提供することにある。
本発明の一観点によれば、ワークが供給される台車と、前記台車を搬送する搬送路と、前記台車上の前記ワークを位置決めする位置決め装置とを有し、前記台車が、前記ワークの位置決めの基準となる基準部材と、前記台車上に前記ワークを固定する固定部とを有し、前記位置決め装置が、第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークであって、前記固定部により固定される前の前記ワークを、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークを位置決めする位置決め部を有し、前記台車の外に設けられ、前記固定部の動作を制御する制御部をさらに有することを特徴とする搬送システムが提供される。
本発明の他の観点によれば、ワークが供給され、搬送路により搬送される台車であって、前記ワークの位置決めの基準となる基準部材と、前記台車の外に設けられた制御部により動作が制御され、前記ワークを固定する固定部とを有し、第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークであって、前記固定部により固定される前の前記ワークが、位置決め部により、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して押し付けられて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークが位置決めされることを特徴とする台車が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、ワークが供給される台車と、前記台車を搬送する搬送路とを有し、前記台車が、前記ワークの位置決めの基準となる基準部材と、前記台車上に前記ワークを固定する固定部とを有し、前記台車の外に設けられ、前記固定部の動作を制御する制御部をさらに有する搬送システムに用いられる位置決め装置であって、第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークであって、前記固定部により固定される前の前記ワークを、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークを位置決めする位置決め部と、前記位置決め部を駆動する駆動部とを有することを特徴とする位置決め装置が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、上記搬送システムと、前記固定部により前記台車上に固定された前記ワークに対して加工作業を施す加工装置とを有することを特徴とする加工システムが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、ワークの位置決めの基準となる基準部材を有する台車上で前記ワークを位置決めする位置決め方法であって、第1の位置決め部により、第1の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第1の方向において前記ワークを前記台車上で位置決めする工程と、前記第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークを、第2の位置決め部により、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークを位置決めする工程と、前記第2の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークを、前記台車上に固定する工程とを有することを特徴とする位置決め方法が提供される。
本発明によれば、台車上での精密かつ安定したワークの位置決めを実現するとともに、台車の軽量化、小型化を実現することができる。
本発明の第1実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車及びワーク位置決め装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車及びワーク位置決め装置の構成を示す上面図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車及びワーク位置決め装置の図4に示す矢印Aの側からその矢印Aの方向に見たA矢視図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車及びワーク位置決め装置の図4に示す矢印Bの側からその矢印Bの方向に見たB矢視図である。 本発明の第1実施形態による加工システムのシステム構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、位置決め駆動モータ、X方向押し付け部、Y方向押し付け部及び押し付け部制御レバーの動作を示すタイミングチャートを示す図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による搬送台車、ワーク投入装置、ワーク位置決め機構及びワーク位置決め装置の動作を示す概略図である。 本発明の第2実施形態による搬送台車及びワーク位置決め装置の構成を示す概略図である。 本発明の第3実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本実施形態による加工システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図であり、システム全体を上面から見た図を概略的に表したものである。
図1に示すように、本実施形態による加工システム00は、搬送装置往路1と、搬送装置復路2と、台車移載装置3と、台車移載装置4と、ワーク投入装置5と、ワーク排出装置6と、加工装置7と、搬送台車10とを有している。また、本実施形態による加工システム00は、後述のワーク位置決め装置110を有している。本実施形態による加工システム00は、加工すべき加工対象であるワークWを搬送するとともに、搬送台車10上でワークWを位置決めする搬送システム01を含んでいる。搬送システム01は、搬送装置往路1と、搬送装置復路2と、台車移載装置3と、台車移載装置4と、搬送台車10と、ワーク位置決め装置110とを有している。搬送装置往路1、搬送装置復路2、台車移載装置3及び台車移載装置4は、搬送台車10の搬送路を構成する。
ここで、以下の説明において用いる直交座標系であるXYZ座標系のX軸、Y軸及びZ軸の各座標軸及び方向を定義する。まず、水平に搬送される搬送台車10の搬送方向に沿ってX軸をとる。また、水平に置かれた後述の架台23に対して垂直な軸、すなわち鉛直方向に沿った軸をZ軸とし、X軸及びZ軸と直交する軸をY軸とする。このように座標軸が定義されるXYZ座標系において、X軸に沿った方向をX方向とし、X方向のうち、搬送台車10の搬送方向と同方向を+X方向、+X方向とは逆方向を−X方向とする。また、Y軸に沿った方向をY方向とし、Y方向のうち、+X方向に対して右側から左側に向かう方向を+Y方向とし、+Y方向とは逆方向を−Y方向とする。また、Z軸に沿った方向をZ方向とし、Z方向のうち、搬送路側から搬送台車10側に向かう方向、すなわち鉛直上向き方向を+Z方向とし、搬送台車10側から搬送路側に向かう方向、すなわち鉛直下向き方向を−Z方向とする。
加工システム00においては、それぞれ搬送台車10を搬送する直線状の搬送路を構成する搬送装置往路1及び搬送装置復路2が互いに平行に設置されている。台車である搬送台車10は、搬送装置往路1及び搬送装置復路2に沿って搬送される。搬送装置往路1の最上流には、台車移載装置3が設置されている。また、搬送装置往路1の最下流には、台車移載装置4が設置されている。搬送装置往路1に沿って搬送された搬送台車10は、台車移載装置4により搬送装置復路2に移載される。また、搬送装置復路2に沿って搬送された搬送台車10は、台車移載装置3により搬送装置往路1に移載される。すなわち、搬送台車10は、搬送装置往路1及び搬送装置復路2に沿って循環搬送される。なお、搬送台車10は、1台だけ設置されていてもよいし、複数台設置されていてもよい。
搬送装置往路1の上流には、搬送台車10にワークWを供給して搭載するためのワーク供給装置であるワーク投入装置5が設置されている。搬送装置往路1の下流には、搬送台車10よりワークWを取り出して排出するためのワーク排出装置6が設置されている。
ワーク投入装置5とワーク排出装置6との間には、1台又は複数台の加工装置7が設置されている。複数台の加工装置7は、所定の間隔で設置されている。加工装置7は、搬送台車10上に固定されたワークWに対して、部品の組み立てや塗布等の所定の加工作業を施す。なお、加工装置7としては、特に限定されるものではなく、ワークWに対して種々の加工作業を施す加工装置を用いることができる。
搬送台車10は、搬送装置往路1に対して所定の間隔で設置されたワーク投入装置5、加工装置7及びワーク排出装置6の間を順次搬送される台車である。搬送台車10には、ワーク投入装置5にてワークWが供給されて投入される。次いで、搬送台車10上でのワークWの位置決め及び固定を経た後、搬送台車10上のワークWに対して、加工装置7により所定の加工作業が施される。加工装置7によるすべての加工作業が完了した後、ワーク排出装置6により、搬送台車10上からワークWが取り出される。
次に、搬送システム01における搬送装置往路1、搬送装置復路2、台車移載装置3、4及び搬送台車10の構成について図2A乃至図2Cを用いてより詳細に説明する。
図2Aは、搬送装置往路1をY方向から見た図である。図2Bは、搬送台車10をY方向から見た図である。図2Cは、搬送装置往路1及び搬送台車10をX軸向から見た図である。
搬送装置往路1は、モジュール化されて構成されており、複数の搬送モジュール11を有している。加工システム00は、複数の搬送モジュール11、台車移載装置3及び台車移載装置4にそれぞれ通信可能に接続された複数の下位コントローラ43を有している。下位コントローラ43は、接続先の搬送モジュール11又は台車移載装置3、4を制御する。
なお、図2Aでは、説明を簡単にするため、2つの搬送モジュール11を示し、それぞれに接続された下位コントローラ43として、2つの下位コントローラ43a、43bを示している。また、台車移載装置3に接続された下位コントローラ43として、下位コントローラ43c、43dを示している。また、台車移載装置4に接続された下位コントローラ43として、下位コントローラ43e、43fを示している。説明では、特に区別する必要がないかぎり、下位コントローラを単に「下位コントローラ43」と表記する。複数の下位コントローラ43は、下位コントローラネットワーク42に通信可能に接続されている。
加工システム00は、さらに、中位コントローラ41と、上位コントローラ40とを有している。複数の下位コントローラ43には、下位コントローラネットワーク42を介して、中位コントローラ41が通信可能に接続されている。中位コントローラ41は、複数の下位コントローラ43を制御する。さらに、中位コントローラ41には、中位コントローラ41に動作指令を送る上位コントローラ40が通信可能に接続されている。
図2A及び図2Cに示すように、搬送モジュール11は、架台23の水平な設置面上に設置されている。搬送モジュール11は、搬送モジュール筺体22と、エンコーダ12a、12b、12cと、コイル群13と、ガイドレール14とを有している。また、下位コントローラ43には、図示しない電源が接続されている。なお、以下の説明では、特に区別する必要がないかぎり、エンコーダ12a、12b、12cを単に「エンコーダ12」と表記する。なお、エンコーダ12の数及び取り付け位置は、搬送台車10や搬送モジュール11の大きさや、搬送台車10の位置検出の精度等に応じて適宜設定することができる。
搬送モジュール筺体22は、架台23の水平な設置面上に設置されている。エンコーダ12は、搬送モジュール筺体22の複数の位置に取り付けられている。コイル群13は、X方向に沿って搬送モジュール筺体22に取り付けられている。ガイドレール14は、X方向に沿って搬送モジュール筺体22の上に取り付けられている。
図2B及び図2Cに示すように、搬送台車10は、天板15と、スケール16と、複数の永久磁石17と、永久磁石ブラケット18と、スケールブラケット20と、ガイドブロック21と、ワーク位置決め機構100を有している。
ガイドブロック21は、天板15の下面に取り付けられている。永久磁石ブラケット18は、天板15の下面に取り付けられている。スケールブラケット20は、天板15のX方向に沿った側面に取り付けられている。複数の永久磁石17は、X方向に並ぶように永久磁石ブラケット18に取り付けられている。スケール16は、スケールブラケット20に取り付けられている。
ワーク位置決め機構100は、天板15の上に取り付けられている。ワーク位置決め機構100は、搬送台車10上のワークWをZ方向に位置決めするととともに、搬送台車10上にワークWを固定するためのものである。
搬送台車10は、天板15に取り付けられたガイドブロック21がガイドレール14に案内されており、X方向に沿って移動可能に搬送モジュール11の上に配置されている。スケール16は、スケールブラケット20を介して天板15に取り付けられており、搬送台車10の位置検出に用いられるパターンを有している。
永久磁石ブラケット18を介して天板15に取り付けられた複数の永久磁石17と、搬送モジュール筺体22に取り付けられたコイル群13との間には、コイル群13に電流が印加されることにより、搬送台車10を駆動する電磁力が発生する。搬送台車10は、複数の永久磁石17とコイル群13との間に発生する電磁力により駆動され、搬送装置往路1上を+X方向に沿って搬送される。このように、本実施形態では、ムービングマグネット(MM)型リニアモータによる搬送システム01が構成されている。
搬送モジュール11のエンコーダ12は、搬送台車10に取り付けられたスケール16とのギャップが一定となるように搬送モジュール筺体22に取り付けられている。エンコーダ12は、スケール16のパターンを読み取ることにより、搬送台車10のX方向における位置を、エンコーダ12からの相対位置として検出することができる。
エンコーダ12は、搬送台車10が搬送モジュール11中のどの位置においても検出できるような位置に設置されている。
下位コントローラ43は、接続されたエンコーダ12の出力及びそのエンコーダ12が設置された位置に基づき、搬送モジュール11上における搬送台車10の位置を算出することができる。下位コントローラ43は、算出した搬送台車10の位置等に応じて、コイル群13に印加される電流量を制御することができる。これにより、下位コントローラ43は、搬送台車10を所定の位置まで所定の速度で搬送して停止させることができる。
また、下位コントローラ43は、隣接する搬送モジュール11から接続先の搬送モジュール11に搬送台車10が進入することをエンコーダ12により検知することができる。下位コントローラ43は、接続先の搬送モジュール11に進入した搬送台車10を所定の位置まで所定の速度で搬送し、停止させるため、接続先の搬送モジュール11内における搬送台車10の制御を行う。
下位コントローラ43は、中位コントローラ41と情報をやり取りするための通信機能を有している。下位コントローラ43は、その下位コントローラ43が保有するエンコーダ12により検出される搬送台車10の位置情報等に関する通信を中位コントローラ41と行う。
中位コントローラ41は、搬送台車10を動作させるための指令を下位コントローラ43のそれぞれに送信することができる。これにより、中位コントローラ41は、複数台の搬送台車10の制御を行うことができる。
なお、搬送装置復路2も、搬送台車10の搬送方向が、搬送装置往路1における搬送方向とは逆方向となるように構成されている点を除き、上述した搬送装置往路1と同様の構成を有している。
続いて、台車移載装置3及び台車移載装置4の構成について説明する。台車移載装置3及び台車移載装置4は、図2Aに示すように、それぞれ、Y方向に動作可能な台車移載アクチュエータ31と、台車移載アクチュエータ31上に搭載され、搬送モジュール11と同様の構成のモジュールとを有している。
台車移載装置3に接続された下位コントローラ43cは、台車移載装置3の台車移載アクチュエータ31を制御する。台車移載装置3に接続された下位コントローラ43dは、下位コントローラ43a、43bと同様に、台車移載装置3の搬送モジュール11と同様の構成のモジュールを制御する。また、台車移載装置4に接続された下位コントローラ43eは、台車移載装置4の台車移載アクチュエータ31を制御する。台車移載装置4に接続された下位コントローラ43fは、下位コントローラ43a、43bと同様に、台車移載装置4の搬送モジュール11と同様の構成のモジュールを制御する。
台車移載装置3及び台車移載装置4は、それぞれ、搬送装置往路1と搬送装置復路2との間を動作することにより、搬送台車10の移載を行う。台車移載装置4は、搬送装置往路1に沿って搬送された搬送台車10を、搬送装置往路1から搬送装置復路2に移載する。台車移載装置3は、搬送装置復路2に沿って搬送された搬送台車10を、搬送装置復路2から搬送装置往路1に移載する。
上位コントローラ40は、加工システム00全体を制御し、中位コントローラ41の他に、加工装置7を制御する加工装置7用のコントローラ53(図7参照)等が通信可能に接続されている。上位コントローラ40は、加工システム00における各装置の動作及び動作順を制御する。
次に、図3及び図4を用いて、搬送台車10上のワーク位置決め機構100、及び搬送台車10へワークWを位置決めするためのワーク位置決め装置110の構成について説明する。
図3は、搬送台車10及びワーク位置決め装置110の構成を示す概略図であり、搬送台車10及びワーク位置決め装置110をY方向から見た図である。図4は、搬送台車10及びワーク位置決め装置110の構成を示す上面図である。
搬送台車10の上のワーク位置決め機構100は、搬送台車10上のワークWをZ方向において位置決めするための位置決め機構である。ワーク位置決め機構100は、図3に示すように、ワークWに当接してワークWを位置決めするための基準となる基準部材である当接基準101を有している。また、ワーク位置決め機構100は、ワークWを当接基準101に当接させるためのZ方向押し付け部102と、Z方向押し付け部102の動作案内のための直動ガイド103とを有している。また、ワーク位置決め機構100は、Z方向押し付け部102を移動させる付勢力を発生するためのZ方向押し付け部102用のバネ104を有している。なお、バネ104に代えて、バネ以外の弾性体、マグネット等の付勢手段を用いることもできる。
さらに、ワーク位置決め機構100は、ワークWを固定するための固定部105と、固定部105の動作案内のための直動ガイド106と、固定部105を移動させる付勢力を発生するための固定部105用のバネ107とを有している。なお、バネ107に代えて、バネ以外の弾性体、マグネット等の付勢手段を用いることもできる。
位置決めのための基準部材である当接基準101は、ワーク投入装置5により搬送台車10に投入されるワークWの上方に位置するように、搬送台車10の天板15の上方に設けられている。当接基準101に対しては、Z方向押し付け部102により+Z方向にワークWが押し付けられ、X方向押し付け部112aにより+X方向にワークWが押し付けられ、Y方向押し付け部112bにより+Y方向にワークWが押し付けられる。
なお、当接基準101は、+X方向、+Y方向及び+Z方向の各方向についてワークWが押し付けられる部分が一体的に設けられていてもよい。また、+X方向、+Y方向及び+Z方向の各方向について押し付けられる複数の当接基準101が別個に設けられていてもよい。
Z方向押し付け部102は、ワーク投入装置5によりワークWが投入される空間を介して当接基準101に対向するように配置されている。Z方向押し付け部102は、Z方向に、より具体的には鉛直方向上向きである+Z方向に当接基準101に対してワークWを押し付けて、Z方向においてワークWを搬送台車10上で位置決めする位置決め部である。Z方向押し付け部102は、Z方向に動作可能に直動ガイド103に案内され、バネ104を介して天板15に連結されている。バネ104は、Z方向押し付け部102を+Z方向に付勢する付勢力を発生する。
搬送台車10にワークWが供給されておらず、搬送台車10上にワークWがない場合、Z方向押し付け部102は、次の位置に位置している。すなわち、Z方向押し付け部102は、Z方向押し付け部102と当接基準101との間の間隔が、ワークWのZ方向の寸法よりも小さくなる位置に位置している。ワークWの供給に際しては、Z方向押し付け部102が、押し付け制御レバー111により押し下げられることにより、ワークWを供給可能なクリアランスが当接基準101とZ方向押し付け部102との間に生じる。
固定部105は、+Z方向及び−Z方向の両方向にZ方向押し付け部102に当接可能に、搬送台車10の天板15の上方に設けられている。固定部105は、Z方向に動作可能に直動ガイド106に案内され、バネ107を介して天板15に連結されている。バネ107は、固定部105を+Z方向に付勢する付勢力を発生する。
続いて、ワーク位置決め装置110の構成について説明する。ワーク位置決め装置110は、搬送台車10の外に設けられている。具体的には、ワーク位置決め装置110は、ワーク供給装置であるワーク投入装置5に設けられている。なお、ワーク位置決め装置110は、必ずしも搬送台車10外のワーク投入装置5に設けられている必要はなく、ワーク投入装置5とは別個に設けられていてもよい。
ワーク位置決め装置110は、搬送台車10上のワークWをX方向及びY方向において位置決めするための位置決め装置である。ワーク位置決め装置110は、押し付け制御レバー111と、X方向押し付け部112aと、Y方向押し付け部112bとを有している。また、ワーク位置決め装置110は、押し付け制御レバー111の動作案内のための直動ガイド113と、X方向押し付け部112aの動作案内のための直動ガイド114と、Y方向押し付け部112bの動作案内のための直動ガイド115とを有している。
押し付け制御レバー111は、固定部105及びZ方向押し付け部102の動作を制御するためのレバーである。押し付け制御レバー111は、Z方向に動作可能に直動ガイド113に案内され、−Z方向に動作して固定部105に当接できるように設けられている。押し付け制御レバー111は、図4に示すように、搬送装置往路1の側方に設けられた取り付けベース116に取り付けられている。取り付けベース116には、押し付け制御レバー111、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bを動作させるための位置決め駆動モータ301(図5及び図6参照)が設けられている。
X方向押し付け部112aは、X方向に動作可能に直動ガイド114に案内され、Z方向押し付け部102によりZ方向において搬送台車10上で位置決めされたワークWの側方に位置できるように設けられている。X方向押し付け部112aは、Z方向押し付け部102により位置決めされたワークWに+X方向に当接し、当接基準101に対してワークWを+X方向に押し付けることができるように構成されている。X方向押し付け部112aは、例えばバネ押し方式によりワークWを当接基準101に押し付ける。こうして当接基準101に対して+X方向にワークWを押し付けることにより、X方向押し付け部112aは、X方向においてワークWを位置決めする。
このように、X方向押し付け部112aは、ワークWを、X方向に、より具体的には+X方向に当接基準101に対してワークWを押し付けて、X方向においてワークWを搬送台車10上で位置決めする位置決め部である。X方向押し付け部112aにより位置決めされるワークWは、Z方向押し付け部102によりZ方向において搬送台車10上で位置決めされているが、固定部105により固定される前の状態のものである。X方向押し付け部112aがワークWを位置決めするX方向は、Z方向押し付け部102がワークWを位置決めするZ方向と直交する方向である。なお、X方向押し付け部112aがワークWを位置決めする方向は、Z方向押し付け部102がワークWを位置決めする方向と必ずしも直交する必要はなく、Z方向押し付け部102がワークWを位置決めする方向と交差する方向であればよい。
Y方向押し付け部112bは、Y方向に動作可能に直動ガイド115に案内され、Z方向押し付け部102によりZ方向において搬送台車10上で位置決めされたワークWの側方に位置できるように設けられている。Y方向押し付け部112bは、Z方向押し付け部102により位置決めされたワークWに+Y方向に当接し、当接基準101に対してワークWを+Y方向に押し付けることができるように構成されている。Y方向押し付け部112bは、例えばバネ押し方式によりワークWを当接基準101に押し付ける。こうして当接基準101に対して+Y方向にワークWを押し付けることにより、Y方向押し付け部112bは、Y方向においてワークWを位置決めする。
このように、Y方向押し付け部112bは、ワークWを、Y方向に、より具体的には+Y方向に当接基準101に対してワークWを押し付けて、Y方向においてワークWを搬送台車10上で位置決めする位置決め部である。Y方向押し付け部112bにより位置決めされるワークWは、Z方向押し付け部102によりZ方向において搬送台車10上で位置決めされているが、固定部105により固定される前の状態のものである。Y方向押し付け部112bがワークWを位置決めするY方向は、Z方向押し付け部102がワークWを位置決めするZ方向と直交する方向である。なお、Y方向押し付け部112bがワークWを位置決めする方向は、Z方向押し付け部102がワークWを位置決めする方向と必ずしも直交する必要はなく、Z方向押し付け部102がワークWを位置決めする方向と交差する方向であればよい。
押し付け制御レバー111は、Z方向押し付け部102及び固定部105の動作を制御する制御部である。押し付け制御レバー111は、−Z方向に動作すると、固定部105に当接する。押し付け制御レバー111は、さらに−Z方向に動作して、バネ107により+Z方向に付勢されている固定部105に係合する。そして、押し付け制御レバー111は、バネ107による付勢力に抗して固定部105を−Z方向に押し下げる。これにより、バネ107がたわみ、固定部105が−Z方向に移動してZ方向押し付け部102に当接する。
押し付け制御レバー111が固定部105をさらに−Z方向に押し下げると、固定部105は、バネ104により付勢されているZ方向押し付け部102に係合する。そして、固定部105は、バネ104による付勢力に抗してZ方向押し付け部102を−Z方向に押し下げる。これにより、バネ104がたわみ、Z方向押し付け部102が−Z方向に移動する。
上述のようにして、押し付け制御レバー111が−Z方向に移動すると、固定部105及びZ方向押し付け部102が−Z方向に移動する。これにより、当接基準101とZ方向押し付け部102との間に所定のクリアランスが生じる。その状態で、ワーク投入装置5により、ワークWを当接基準101とZ方向押し付け部102との間に供給する。
ワークWの供給後、押し付け制御レバー111が+Z方向に移動することにより、まず、Z方向押し付け部102がワークWに当接する。さらに、Z方向押し付け部102は、バネ104の付勢力により、鉛直方向上向きである+Z方向にワークWを当接基準101に押し付ける。こうして、Z方向押し付け部102により、Z方向において搬送台車10上でワークWを位置決めする。
次いで、X方向押し付け部112a、及びY方向押し付け部112bが動作して、それぞれX方向及びY方向の位置決めを行う。X方向押し付け部112aは、当接基準101に対してワークWを+X方向に押し付けて、X方向におけるワークWの位置決めを行う。また、Y方向押し付け部112bは、当接基準101に対してワークWを+Y方向に押し付けて、Y方向におけるワークWの位置決めを行う。このとき、ワークWは、当接基準101及びZ方向押し付け部102と接しているため、滑り摩擦抵抗を受ける。このため、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bは、それぞれ滑り摩擦抵抗に抗しうる力でワークWを押し付ける。すなわち、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bは、それぞれ、ワークWと当接基準101との間及びワークWとZ方向押し付け部102との間の摩擦力より強い力でワークWを押し付ける。摩擦力は、バネ104の付勢力により発生する垂直抗力に、ワークWと当接基準101との間及びワークWとZ方向押し付け部102との間の摩擦係数を乗じて得られる力である。
上述のようにX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが動作することにより、ワークWは、当接基準101に当接して位置決めされる。こうして位置決めされたワークWに対して、さらに押し付け制御レバー111が+Z方向に移動することにより、固定部105がZ方向押し付け部102に当接する。これにより、固定部105は、Z方向押し付け部102を介して、当接基準101に対してワークWを押し付けてワークWを固定する。このとき、バネ104の付勢力に加えて、バネ107の付勢力がワークWに伝わる結果、ワークWは強固に固定される。Z方向押し付け部102のみが当接基準101に対してワークWを押し付ける力は、バネ104による力である。一方、固定部105が当接基準101に対してワークWを押し付ける力は、バネ104、107による力である。したがって、固定部105が当接基準101に対してワークWを押し付ける力は、Z方向押し付け部102のみが当接基準101に対してワークWを押し付ける力よりも大きい。
図4に示すように、搬送台車10は、搬送装置往路1に沿って+X方向に移動する。図4において、+X方向に順に示す教示点P(1)、P(2)及びP(3)は、それぞれ搬送台車10の位置を教示する教示点である。教示点P(1)は、台車移載装置3上の搬送台車10の位置を教示する教示点である。教示点P(2)は、ワーク投入装置5用の搬送台車10の位置を教示する教示点である。教示点P(3)は、加工装置7用の搬送台車10の位置を教示する教示点である。ワークWを搭載していない搬送台車10が教示点P(1)から教示点P(2)に移動した後、搬送台車10へのワークWの投入動作が行われる。投入された搬送台車10上のワークWは、搬送台車10が教示点P(3)へ移動することで、図4には不図示の加工装置7へと搬送される。加工装置7へ搬送されたワークWに対しては、搬送台車10上で、加工装置7により所定の加工作業が行われる。
ワーク投入装置5には、ワーク投入装置5をY方向に動作させるワーク投入アクチュエータ201が設けられている。また、ワーク投入アクチュエータ201上には、ワーク投入位置決め機構200が設けられている。図4において、+Y方向に順に示す教示点P(11)及びP(12)は、それぞれワーク投入アクチュエータ201の位置を教示する教示点である。教示点P(11)は、搬送台車10にワークWを投入する準備を行う教示点である。P(12)は、搬送台車10へワークWを投入してワークWの受け渡しを行う教示点である。ワーク投入装置5は、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bのほか、ワーク把持爪202が搭載されている。ワーク投入装置5は、ワーク把持爪202により把持したワークWを搬送台車10へ投入する。
ワークWの投入動作では、まず、ワークWが搭載されていない搬送台車10が、教示点P(1)から教示点P(2)に移動する。次いで、取り付けベース116に設置された押し付け制御レバー111の動作により、上述のように当接基準101とZ方向押し付け部102との間に所定のクリアランスが生じる。こうして、ワークWの投入準備が整う。
次いで、ワーク投入装置5が、ワーク投入アクチュエータ201により教示点P(11)から教示点P(12)に移動して、搬送台車10へのワークWの投入動作が行われる。その後、押し付け制御レバー111、並びにX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bの動作により、搬送台車10上におけるワークWの位置決めが行われる。
位置決め動作の完了後、ワーク投入装置5は、ワーク投入アクチュエータ201により教示点P(12)から教示点P(11)に移動する。位置決めされたワークWを搭載した搬送台車10は、教示点P(3)へと移動する。
次に、ワーク投入装置5上の押し付け制御レバー111の構成について図5を用いて説明する。図5は、搬送台車10及びワーク位置決め装置110の図4に示す矢印Aの側からその矢印Aの方向に見たA矢視図である。
図5に示すように、押し付け制御レバー111に対しては、これを駆動するための位置決め駆動モータ301が設けられている。位置決め駆動モータ301には、位置決め駆動モータ301の回転に応じて回転して押し付け制御レバー111を駆動する駆動カム302が設けられている。押し付け制御レバー111には、駆動カム302の回転に追従するカムフォロア303が設けられている。押し付け制御レバー111は、カムフォロア303を介して駆動カム302の回転運動が直線運動に変換されて伝達されることにより、Z方向に動作するように構成されている。
図5において、駆動カム302の外周に右回りに順に、位置決め駆動モータ301の回転位置を教示する教示点P(21)、P(22)、P(23)を示している。教示点P(21)、P(22)、P(23)は、それぞれ次のとおりである。なお、図5には、位置決め駆動モータ301の回転に応じた押し付け制御レバー111のZ方向における位置p(1)、p(2)、p(3)を−Z方向に順に示している。
教示点P(21)は、位置決め駆動モータ301の待機を教示する教示点である。教示点P(21)での押し付け制御レバー111の位置は、押し付け制御レバー111が待機する位置p(1)である。教示点P(22)は、押し付け制御レバー111の解放を教示する教示点である。教示点P(22)での押し付け制御レバー111の位置は、押し付け制御レバー111が解放されて最下点に位置する位置p(3)である。教示点P(23)は、位置決め駆動モータ301による駆動完了を教示する教示点である。一度の位置決め動作に対して、位置決め駆動モータ301は360°回転する。このため、位置決め駆動モータ301の待機を教示する教示点P(21)と位置決め駆動モータ301の駆動完了を教示する教示点P(23)とは同じ点となる。このため、教示点P(23)での押し付け制御レバー111の位置は、位置p(1)となる。こうして押し付け制御レバー111が再び位置p(1)に戻ると、ワークWが、ワークWに当接するZ方向押し付け部102、及びZ方向押し付け部102に当接する固定部105により固定される。なお、位置p(1)と位置p(3)との間の位置p(2)は、固定部105がZ方向押し付け部102に当接せずに、Z方向押し付け部102のみがワークWに当接する押し付け位置である。
次に、ワーク投入装置5上のワーク投入位置決め機構200の構成について図6を用いて説明する。図6は、搬送台車10及びワーク位置決め装置110の図4に示す矢印Bの側からその矢印Bの方向に見たB矢視図である。
取り付けベース116に設けられた位置決め駆動モータ301には、位置決め駆動モータ301の回転に応じて回転してX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bを駆動する駆動カム402が設けられている。ワーク投入アクチュエータ201上には、駆動カム402の回転に従動してZ方向に動作する従動機構405が設けられている。従動機構405には、駆動カム402の回転に追従するカムフォロア403が設けられている。従動機構405上には、従動機構405の動作に応じてZ方向に動作する駆動機構401が設けられている。駆動機構401は、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bを駆動するためのものである。従動機構405と駆動機構401との間には、従動機構405の動作を駆動機構401に伝達する伝達機構406が設けられている。駆動機構401には、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bにそれぞれ設けられたカムフォロア404が係合する溝部407が設けられている。
位置決め駆動モータ301が回転することにより、駆動カム402が回転する。駆動カム402の回転運動は、カムフォロア403を介して直線運動に変換されて従動機構405に伝達される。これにより、従動機構405がZ方向に動作する。
従動機構405のZ方向の動作は、伝達機構406を介して駆動機構401に伝達される。これにより、駆動機構401がZ方向に動作する。
駆動機構401のZ方向の動作により、溝部407に係合するカムフォロア404が水平方向における位置を変える。すなわち、X方向押し付け部112aに設けられたカムフォロア404は、X方向における位置を変える。Y方向押し付け部112bに設けられたカムフォロア404は、Y方向における位置を変える。こうしてカムフォロア404が位置を変えることにより、X方向押し付け部112aがX方向に動作し、Y方向押し付け部112bがY方向に動作する。
図6において、Z方向に動作する駆動機構401の位置q(1)、q(2)を示している。位置q(1)は、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが待機する位置である。位置q(2)は、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bにより位置決めが行われる位置である。
駆動機構401が位置q(1)から位置q(2)に移動することで、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが、それぞれ+X方向及び+Y方向に動作してワークWのX方向及びY方向の位置決めを行う。駆動機構401が位置q(2)から位置q(1)に再び移動することで、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが、それぞれ−X方向及び−Y方向に動作して退避する。
上述のようにして、位置決め駆動モータ301、駆動カム402、従動機構405、カムフォロア403、駆動機構401及びカムフォロア404により、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bを駆動する駆動部が構成されている。このようにX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bを駆動する駆動部は、搬送台車10外に設けられている。
上述のように、X方向押し付け部112a、Y方向押し付け部112b及び押し付け制御レバー111は、位置決め駆動モータ301の動作により、駆動カム302及び駆動カム402を介して互いに連動して動作するように構成されている。
次に、本実施形態による加工システム00のシステム構成について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による加工システム00のシステム構成を示す概略図である。
加工システム00は、上述のように、上位コントローラ40と、中位コントローラ41と、下位コントローラ43とを有している。上位コントローラ40は、加工システム00の全体の動作を制御するためのものである。中位コントローラ41は、下位コントローラ43に指令を送り、搬送台車10の動作を制御するためのものである。下位コントローラ43は、中位コントローラ41から送られる指令に基づき、搬送台車10の搬送を制御する。
また、加工システム00は、ワーク投入アクチュエータ201を制御するためのワーク投入アクチュエータ201用のコントローラ51と、位置決め駆動モータ301を制御するための位置決め駆動モータ301用のコントローラ52とを有している。さらに、加工システム00は、加工装置7を制御するための加工装置7用のコントローラ53を有している。コントローラ51、52、53は、それぞれ上位コントローラ40に通信可能に接続されている。
加工システム00は、上位コントローラ40が、予め決められた動作及び動作順を指示する指令を各コントローラ41、43、51、52、53に指令を順次送ることで、ワークWに対して所定の加工を行うように構成されている。
次に、搬送台車10へのワークWの投入動作及びワークWの位置決め動作について図8及び図9A乃至図9Hを用いて説明する。
図8は、搬送台車10、ワーク投入装置5、位置決め駆動モータ301、X方向押し付け部112a、Y方向押し付け部112b及び押し付け制御レバー111の動作を示すタイミングチャートを示す図であり、タイミングチャート501〜506を示す。図9A乃至図9Hは、搬送台車10、ワーク投入装置5、ワーク位置決め機構100及びワーク位置決め装置110の動作を示す概略図である。
図8において、タイミングチャート501は、搬送台車10の動作を示すタイミングチャートであり、搬送台車10の各時刻における状態を表している。タイミングチャート502は、ワーク投入装置5の動作を示すタイミングチャートであり、ワーク投入アクチュエータ201により動作されるワーク投入装置5の各時刻における状態を表している。タイミングチャート503は、位置決め駆動モータ301の動作を示すタイミングチャートであり、位置決め駆動モータ301の各時刻における状態を表している。タイミングチャート504は、X方向押し付け部112aの動作を示すタイミングチャートであり、X方向押し付け部112aの各時刻における状態を表している。タイミングチャート505は、Y方向押し付け部112bの動作を示すタイミングチャートであり、Y方向押し付け部112bの各時刻における状態を表している。タイミングチャート506は、押し付け制御レバー111の動作を示すタイミングチャートであり、押し付け制御レバー111の各時刻における状態を表している。
図9Aは、図8に示す時刻t0〜t2における搬送台車10その他の装置の状態を表す。図9Bは時刻t3、図9Cは時刻t4、図9Dは時刻t5、図9Eは時刻t6、図9Fは時刻t7、図9Gは時刻t8、図9Hは時刻t9における搬送台車10その他の装置の状態を表す。
まず、ワークWを搭載していない状態の搬送台車10が、時刻t1〜t2にかけて、台車移載装置3上の搬送台車10の位置を教示する教示点P(1)から、ワーク投入装置5用の搬送台車10の位置を教示する教示点P(2)に移動する。この時刻t2での状態を図9Aが示している。
続いて、位置決め駆動モータ301が、時刻t2〜t3にかけて、位置決め駆動モータ301の待機を教示する教示点P(21)から、押し付け制御レバー111の解放を教示する教示点P(22)に移動する。これにより、押し付け制御レバー111が、解放されてその最下点である位置p(3)に移動する。この時刻t3での状態を図9Bが示している。このとき、押し付け制御レバー111は、固定部105に係合して、固定部105及び固定部105が係合したZ方向押し付け部102を押し下げる。これにより、当接基準101とZ方向押し付け部102との間に所定のクリアランスが生じ、ワークWの投入準備が整う。
続いて、ワーク投入アクチュエータ201が、時刻t3〜t4にかけて、ワークWの投入準備を教示する教示点P(11)から、ワークWの投入を教示する教示点P(12)に移動する。これにより、ワーク投入装置5も同様に移動する。続いて、ワーク投入装置5は、搬送台車10上にワークWを投入して供給する。ワークWは、当接基準101とZ方向押し付け部102との間に投入される。この時刻t4での状態を図9Cが示している。
続いて、位置決め駆動モータ301が、位置決め駆動モータ301の駆動完了を教示する教示点P(23)に移動を開始する。すると、まず、押し付け制御レバー111を駆動するための駆動カム302により、押し付け制御レバー111が位置p(2)に移動する。このときの時刻は時刻t5であり、時刻t5での状態を図9Dが示している。図9Dに示すように、押し付け制御レバー111が位置p(2)に位置した状態では、Z方向押し付け部102のみがワークWに当接している。固定部105は、押し付け制御レバー111に係止されているため、Z方向押し付け部102に当接していない。このため、Z方向押し付け部102及び固定部105のうちのZ方向押し付け部102のみが、当接基準101に対してワークWを+Z方向に押し付けている。固定部105は、Z方向押し付け部102に当接していないため、ワークWを+Z方向に押し付けていない。こうしてZ方向押し付け部102が当接基準101に対してワークWを+Z方向に押し付けることにより、搬送台車10上のワークWがZ方向において位置決めされる。
続いて、位置決め駆動モータ301が教示点P(23)に向かっての移動を続けると、駆動カム402により、駆動機構401が、位置q(1)から位置q(2)に移動する。位置q(1)は、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが待機する位置である。位置q(2)は、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bにより位置決めが行われる位置である。こうして駆動機構401が移動することで、X方向押し付け部112aが+X方向に動作し、Y方向押し付け部112bが+Y方向に動作する。これにより、それぞれがワークWの押し付け動作を行って、ワークWを位置決めする。X方向押し付け部112aは、当接基準101に対してワークWを+X方向に押し付けて、X方向におけるワークWの位置決めを行う。また、Y方向押し付け部112bは、当接基準101に対してワークWを+Y方向に押し付けて、Y方向におけるワークWの位置決めを行う。この押し付け動作時の時刻t6での状態を図9Eが示している。
上述のように、まず、Z方向押し付け部102により当接基準101に対してワークWを押し付けて当接させることで、ワークWの姿勢を安定させることができる。次いで、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bによりワークWの位置決めを行うことで、これら押し付け部112a、112bにより、安定して当接基準101に対してワークWを押し付けて当接させることができる。したがって、本実施形態では、搬送台車10上で精密かつ安定したワークWの位置決めを行うことが可能となる。
X方向及びY方向のワークWの押し付け動作時には、例えば、タイミングチャート504、505に示すように、まず、X方向押し付け部112aが動作し、次にY方向押し付け部112bが動作するようにしてもよい。また、先にY方向押し付け部112bが動作し、その後X方向押し付け部112aが動作するようにしてもよい。また、X方向押し付け部112aとY方向押し付け部112bとが同時に動作するようにしてもよい。
続いて、さらに位置決め駆動モータ301が教示点P(23)に向かっての移動を続けると、時刻t7で、駆動カム302により押し付け制御レバー111が、その待機である位置p(1)に移動する。すると、固定部105は、Z方向押し付け部102に当接する一方、押し付け制御レバー111から分離する。Z方向押し付け部102に当接した固定部105は、Z方向押し付け部102を介して、当接基準101に対してワークWを+Z方向に押し付ける。この時刻t7での状態を図9Fが示している。こうして、Z方向押し付け部102及び固定部105が、それぞれバネ104、107の付勢力により、当接基準101に対してワークWを押し付けることにより、ワークWが搬送台車10上に固定される。
このように、本実施形態では、搬送台車10上におけるワークWの位置決め後に、固定部105により、当接基準101に当接させたワークWの固定を行う。これにより、位置決めを行うときのX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bの押付け力とは無関係に搬送台車10上で強固にワークWの位置を固定することができる。その結果、位置決め時にワークWに傷が発生することなく、搬送台車10上で強固にワークWの位置を固定することができる。
また、固定部105によるワークWの固定後に以下に述べるようにX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが退避したとしても、ワークWが当接基準101に当接している状態を維持することができる。したがって、位置決めを行うための位置決め部であるX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bを搬送台車10上に搭載する必要がなく、搬送台車10の軽量化、小型化を実現することができる。
さらに、搬送台車10外に設けられた押し付け制御レバー111により、搬送台車10上のZ方向押し付け部102及び固定部105が動作される。したがって、搬送台車10上にこれらを動作させるためのアクチュエータを設ける必要がないため、動力を伝達するための配線、配管が不要となる。その結果、搬送台車10の動作領域が制限されることがなく、搬送台車10の搬送路を高い自由度で設けることができる。例えば、搬送台車10の搬送路として、循環搬送路を形成することも可能となる。
上述のようにして、本実施形態では、搬送台車10上へのワークWの位置決め及び固定を行う。このとき、ワークWの押し付け動作は、例えば、Z方向押し付け部102、X方向押し付け部112a、Y方向押し付け部112b及び固定部105の順に行われる。ワークWの押し付け動作の際、押し付けが完了している方向と直交する方向には、ワークWが当接基準101を滑りつつ移動する。このときの滑り摩擦抵抗に打ち勝つ力でワークWを押し付ける必要がある。このため、各押し付け部102、112a、112b及び固定部105がワークWを押し付ける力の大きさの関係は、次の関係であることが望ましい。すなわち、上記の順で押し付ける場合、Z方向押し付け部102、X方向押し付け部112a、Y方向押し付け部112b及び固定部105の順で押し付ける力が大きくなる関係であることが望ましい。
続いて、さらに位置決め駆動モータ301が教示点P(23)に向かっての移動を続けると、時刻t8で、駆動カム402により、駆動機構401が再び位置q(1)に移動する。これにより、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが、それぞれワークWから分離する。この時刻t8での状態を図9Gが示している。また、この時点で、位置決め駆動モータ301は、教示点P(23)への移動を完了する。
続いて、ワーク投入アクチュエータ201が、再び教示点P(11)に移動することで、搬送台車10が移動可能になる。図9Hは、ワークWが固定された搬送台車10が移動可能になった時刻t9での状態を示している。
その後、搬送台車10は、搬送装置往路1上を搬送されて、加工装置7へと移動していく。
加工装置7では、搬送されたワークWに対して、部品の組み付け、塗装等の作業工程が実施される。こうしてワークWに対して加工装置7により作業工程を実施することにより、電子機器等の物品が製造される。なお、作業工程を実施する加工装置7は、特定の作業工程を実施する装置に限定されるものではなく、あらゆる装置であってよい。また、製造される物品も特定のものに限定されるものではなく、あらゆる物品であってよい。本実施形態による加工システム00を用いた物品の製造方法により、種々の物品を製造することができる。
以上のとおり、本実施形態では、Z方向押し付け部102が搬送台車10上の当接基準101に対してワークWを+Z方向に押し付けることにより、ワークWのZ方向における位置決めを行う。また、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが、それぞれ搬送台車10上の当接基準101に対してワークWを+X方向及び+Y方向に押し付けることにより、それぞれワークWのX方向及びY方向における位置決めを行う。したがって、本実施形態によれば、搬送台車10上での精密かつ安定したワークWの位置決めを実現することができる。
また、本実施形態では、Z方向におけるワークWの位置決めを行うZ方向押し付け部102が搬送台車10に設けられている。一方、X方向及びY方向におけるワークWの位置決めを行うX方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bが搬送台車10外に設けられている。また、搬送台車10外に設けられた押し付け制御レバー111により、固定部105及びZ方向押し付け部102の動作を制御する。したがって、本実施形態によれば、搬送台車10の軽量化、小型化を実現することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態による搬送台車及び位置決め装置の構成を示す概略図である。なお、上記第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態において、台車である搬送台車10は、図10に示すように、天板15と、当接基準101と、固定部105と、固定部105用のバネ107と、支持部材108とを有している。なお、図10には、ワークWにかかる重力601を矢印で模式的に示している。
本実施形態では、第1実施形態とは異なり、ワークWを位置決めするための基準部材である当接基準101が、天板15の上面に設けられている。搬送台車10上に投入されるワークWは、当接基準101上に載置されて、−Z方向に受ける重力601により当接基準101に対して当接するようになっている。
当接基準101が設けられた天板15の上方には、支持部材108が設けられている。支持部材108には、バネ107を介して固定部105が連結されて吊設されている。固定部105は、当接基準101上に載置されたワークWを、当接基準101に対して−Z方向に押し付けて固定することが可能になっている。
本実施形態による加工システムにおいても、搬送台車10上のワークWをX方向及びY方向において位置決めするための位置決め装置であるワーク位置決め装置610が、搬送台車10外に設けられている。ただし、ワーク位置決め装置610は、ワーク位置決め装置610は、ワーク投入装置630とは別個にワーク投入装置630の下流側に設けられている。また、押し付け制御レバー111を制御する押し付け制御装置620が搬送台車10外に設けられている。
ワーク位置決め装置610は、位置決め装置用アクチュエータ611と、X方向押し付け部であるX方向押し付けシリンダ612aと、Y方向押し付け部であるY方向押し付けシリンダ612bとを有している。X方向押し付けシリンダ612a及びY方向押し付けシリンダ612bは、位置決め装置用アクチュエータ611上に設けられている。
位置決め装置用アクチュエータ611は、X方向押し付けシリンダ612a及びY方向押し付けシリンダ612bを含むワーク位置決め装置610の位置を変更する位置変更部である。位置決め装置用アクチュエータ611は、X方向押し付けシリンダ612a及びY方向押し付けシリンダ612bを、待機位置から搬送台車10上のワークWの位置決めを行う位置決め位置に移動させる。また、位置決め装置用アクチュエータ611は、X方向押し付けシリンダ612a及びY方向押し付けシリンダ612bを、位置決め位置から待機位置に移動させる。
X方向押し付けシリンダ612a及びY方向押し付けシリンダ612bは、それぞれ位置決め位置において、搬送台車10の当接基準101上に載置されたワークWの位置決め動作を行う。X方向押し付けシリンダ612aは、当接基準101上に載置されたワークWに+X方向に当接し、当接基準101に対してワークWを+X方向に押し付けることができるように構成されている。こうして当接基準101に対して+X方向にワークWを押し付けることにより、X方向押し付けシリンダ612aは、X方向においてワークWを位置決めする。Y方向押し付けシリンダ612bは、当接基準101上に載置されたワークWに+Y方向に当接し、当接基準101に対してワークWを+Y方向に押し付けることができるように構成されている。こうして当接基準101に対して+Y方向にワークWを押し付けることにより、Y方向押し付けシリンダ612bは、Y方向においてワークWを位置決めする。
押し付け制御装置620は、押し付け制御レバー111と、押し付け制御レバー111を動作させるための駆動アクチュエータ621とを有している。押し付け制御レバー111は、駆動アクチュエータ621によりZ方向に動作可能になっている。
ワーク投入装置630は、ワーク把持爪631と、ワーク把持ハンド632と、投入装置用アクチュエータ633とを有している。ワーク把持爪631及びワーク把持ハンド632は、投入装置用アクチュエータ633上に設けられている。
第1実施形態では、ワーク投入アクチュエータ201により、ワーク投入装置5とワーク位置決め装置110とを動作させていた。これに対して、本実施形態では、位置決め装置用アクチュエータ611及び投入装置用アクチュエータ633が互いに独立して設けられている。この点で、本実施形態は、第1実施形態とは異なる。
また、第1実施形態では、位置決め駆動モータ301により、押し付け制御レバー111、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bを動作させていた。これに対して、本実施形態では、押し付け制御レバー111が、駆動アクチュエータ621により動作される。また、本実施形態では、X方向押し付けシリンダ612a及びY方向押し付けシリンダ612bにより、それぞれX方向及びY方向のワークWの押し付け動作を行う。これらの点で、本実施形態は、第1実施形態とは異なる。
本実施形態では、ワークWの投入に際して、押し付け制御レバー111が+Z方向に移動する。これにより、押し付け制御レバー111は、固定部105に当接して、バネ107により+Z方向に付勢されている固定部105に係合する。そして、押し付け制御レバー111は、バネ107による付勢力に抗して固定部105を+Z方向に押し上げる。こうして、搬送台車10上の当接基準101と固定部105との間に、ワークWを投入するためのクリアランスが生じる。
続いて、ワーク把持ハンド632により、ワーク把持爪631に把持されたワークWが搬送台車10上に供給される。続いて、ワーク把持爪631に把持されたワークWをワーク把持ハンド632が解放することにより、ワークWは、−Z方向に受ける重力601の影響を受けて−Z方向に移動して、当接基準101に当接する。これにより、ワークWは、Z方向において位置決めされる。
こうして搬送台車10上でZ方向において位置決めされたワークWは、固定部105により搬送台車10上に固定される。ワークWの固定に際しては、押し付け制御レバー111が−Z方向に移動することで、押し付け制御レバー111が固定部105から離れる。すると、バネ107により付勢されている固定部105がワークWに当接する。こうして、固定部105によりワークWが固定される。こうしてワークWが固定された状態で、搬送台車10は、ワークWのX方向及びY方向における位置決めを行う位置等に搬送される。
上述のようにして重力601により当接基準101に当接されて固定部105により固定されたワークWは、固定部105による固定が解除されてから、X方向及びY方向において位置決めされる。固定部105による固定を解除する際には、押し付け制御レバー111が+Z方向に移動する。これにより、押し付け制御レバー111は、固定部105に当接して、バネ107により+Z方向に付勢されている固定部105に係合する。そして、押し付け制御レバー111は、バネ107による付勢力に抗して固定部105を+Z方向に押し上げる。こうして、固定部105がワークWから離れて、固定部105とワークWとの間にクリアランスが生じる。
固定部105による固定が解除されたワークWは、X方向押し付けシリンダ612aにより当接基準101に対して+X方向に押し付けられて、X方向において位置決めされる。また、ワークWは、Y方向押し付けシリンダ612bにより当接基準101に対して+Y方向に押し付けられて、Y方向において位置決めされる。なお、X方向押し付けシリンダ612aによるX方向における位置決め及びY方向押し付けシリンダ612bによるY方向における位置決めは、いずれが先に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
続いて、押し付け制御レバー111が−Z方向に移動することで、押し付け制御レバー111が固定部105から離れる。すると、バネ107により付勢されている固定部105がワークWに当接する。こうして、固定部105によりワークWが固定される。
本実施形態のように、Z方向押し付け部102を設けずに、搬送台車10上のワークWのZ方向における位置決めを、重力601を利用して行うことができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について図11を用いて説明する。図11は、本実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図である。なお、上記第1及び第2実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による加工システム03は、図11に示すように、搬送台車10と、ワーク位置決め装置610と、押し付け制御装置620と、ワーク投入装置630と、循環搬送装置700と、ワーク排出装置730とを有している。押し付け制御装置620は、ワーク投入装置630、ワーク位置決め装置610及びワーク排出装置730のそれぞれに対して設置されている。
循環搬送装置700は、台車である搬送台車10を搬送する搬送装置であり、オーバル型の搬送路を有し、搬送台車10の循環動作が可能であるように構成されている。
搬送台車10、ワーク位置決め装置610、押し付け制御装置620及びワーク投入装置630は、第2実施形態にて説明した構成と同様の構成を有する。循環搬送装置700のオーバル型の搬送路に対して、ワーク投入装置630、ワーク位置決め装置610、複数の加工装置7及びワーク排出装置730は、この順で循環方向に沿って配置されている。ワーク投入装置630、ワーク位置決め装置610及びワーク排出装置730に対しては、押し付け制御装置620がそれぞれ配置されている。
図11において、循環搬送装置700における搬送路の循環方向に沿って順に示す教示点P(71)、P(72)、P(73)及びP(74)は、それぞれ搬送台車10の位置を示す教示点である。教示点P(71)は、ワーク投入装置630用の搬送台車10の位置を教示する教示点である。教示点P(72)は、ワーク位置決め装置610用の搬送台車10の位置を教示する教示点である。教示点P(73)は、加工装置7用の搬送台車10の位置を教示する教示点である。教示点P(74)は、ワーク排出装置730用の搬送台車10の位置を教示する教示点である。
まず、搬送台車10が教示点P(71)に移動すると、押し付け制御装置620及びワーク投入装置630により、搬送台車10上の当接基準101と固定部105との間にワークWが供給される。搬送台車10上に供給されたワークWは、Z方向において重力601により当接基準101に当接された後、固定部105により搬送台車10上に固定される。このとき、X方向及びY方向においては、当接基準101にワークWが当接していないため、ワークWと当接基準101との間にはクリアランスがある。すなわち、ワークWは、Z方向においては位置決めされている一方、X方向及びY方向においては位置決めされていない。
続いて、搬送台車10は、教示点P(72)に移動する。すると、押し付け制御装置620により、固定部105によるワークWの固定が解除されて、固定部105とワークWとの間にクリアランスが生じる。
続いて、ワーク位置決め装置610により、X方向及びY方向において当接基準101に対してワークWを当接させて、X方向及びY方向におけるワークWの位置決めを行う。その後、固定部105により搬送台車10上にワークWを固定する。
続いて、搬送台車10は、教示点P(73)に移動する。すると、加工装置7は、搬送台車10上に固定されたワークWに対して、所定の加工作業を施す。その後、搬送台車10は、複数の加工装置7によるワークWに対する所定の加工作業を経た後、教示点P(74)に移動する。すると、押し付け制御装置620により、固定部105によるワークWの固定が解除される。続いて、ワーク排出装置730は、搬送台車10からワークWを取り出す。
本実施形態のように、搬送台車10の循環動作が可能な搬送路を構成することもできる。なお、上記では、第2実施形態による搬送台車10及びワーク位置決め装置610の構成を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではない。第1実施形態による搬送台車10及びワーク位置決め装置110を用いた場合であっても、搬送台車10の循環動作が可能な搬送路を構成することもできる。
また、上記では、ワーク投入装置630とは別個にワーク位置決め装置610が設けられている場合について説明したが、これに限定されるものではない。ワーク投入装置630にワーク位置決め装置610が設けられていてもうよい。
[変形実施形態]
本発明は、上位実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、台車である搬送台車10の搬送方式としてMM型リニアモータによる搬送方式を用いた場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。搬送台車10の搬送方式としては、インデックス方式や、単軸ロボットによる間欠送り搬送方式等を用いることもできる。
また、上記実施形態では、X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bがバネ押し方式のものである場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。X方向押し付け部112a及びY方向押し付け部112bは、バネ押し方式のほか、空圧シリンダ方式、油圧シリンダ方式、単軸ロボットによる押付制御方式等のものであってもよい。
00 加工システム
01 搬送システム
03 加工システム
7 加工装置
10 搬送台車
100 ワーク位置決め機構
101 当接基準
102 Z方向押し付け部
105 固定部
110 ワーク位置決め装置
112a X方向押し付け部
112b Y方向押し付け部
610 ワーク位置決め装置
612a X方向押し付けシリンダ
612b Y方向押し付けシリンダ
620 押し付け制御装置

Claims (20)

  1. ワークが供給される台車と、
    前記台車を搬送する搬送路と、
    前記台車上の前記ワークを位置決めする位置決め装置とを有し、
    前記台車が、
    前記ワークの位置決めの基準となる基準部材と、
    前記台車上に前記ワークを固定する固定部とを有し、
    前記位置決め装置が、
    第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークであって、前記固定部により固定される前の前記ワークを、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークを位置決めする位置決め部を有し、
    前記台車の外に設けられ、前記固定部の動作を制御する制御部をさらに有する
    ことを特徴とする搬送システム。
  2. 前記位置決め部が、前記台車の外に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記台車に前記ワークを供給するためのワーク供給装置を有し、
    前記ワーク供給装置に、前記位置決め部と前記制御部とが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送システム。
  4. 前記台車が、他の位置決め部を有し、
    前記他の位置決め部が、前記第1の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第1の方向において前記ワークを前記台車上で位置決めし、
    前記制御部が、前記他の位置決め部の動作を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送システム。
  5. 前記固定部が、前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて前記ワークを固定し、
    前記他の位置決め部が前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける力よりも、前記固定部が前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける力が大きい
    ことを特徴とする請求項4に記載の搬送システム。
  6. 前記他の位置決め部及び前記固定部が、それぞれバネにより前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の搬送システム。
  7. 前記他の位置決め部が、鉛直方向上向きに前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の搬送システム。
  8. 前記台車上に前記ワークがない場合において、前記他の位置決め部と前記基準部材との間隔が、前記ワークの寸法よりも小さい
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の搬送システム。
  9. 前記台車が永久磁石を有し、
    前記搬送路が、前記台車を移動させる電磁力を前記永久磁石との間に発生させるコイル群を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の搬送システム。
  10. ワークが供給され、搬送路により搬送される台車であって、
    前記ワークの位置決めの基準となる基準部材と、
    前記台車の外に設けられた制御部により動作が制御され、前記ワークを固定する固定部とを有し、
    第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークであって、前記固定部により固定される前の前記ワークが、位置決め部により、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して押し付けられて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークが位置決めされる
    ことを特徴とする台車。
  11. 前記制御部により動作が制御され、前記第1の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第1の方向において前記ワークを前記台車上で位置決めする他の位置決め部を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の台車。
  12. 前記固定部が、前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて前記ワークを固定し、
    前記他の位置決め部が前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける力よりも、前記固定部が前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける力が大きい
    ことを特徴とする請求項11に記載の台車。
  13. 前記他の位置決め部及び前記固定部が、それぞれバネにより前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の台車。
  14. 前記他の位置決め部が、鉛直方向上向きに前記ワークを前記基準部材に対して押し付ける
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の台車。
  15. 前記ワークがない場合において、前記他の位置決め部と前記基準部材との間隔が、前記ワークの寸法よりも小さい
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の台車。
  16. ワークが供給される台車と、前記台車を搬送する搬送路とを有し、前記台車が、前記ワークの位置決めの基準となる基準部材と、前記台車上に前記ワークを固定する固定部とを有し、前記台車の外に設けられ、前記固定部の動作を制御する制御部をさらに有する搬送システムに用いられる位置決め装置であって、
    第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークであって、前記固定部により固定される前の前記ワークを、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークを位置決めする位置決め部と、
    前記位置決め部を駆動する駆動部とを有する
    ことを特徴とする位置決め装置。
  17. 前記位置決め部及び前記駆動部が、前記台車の外に設けられている
    ことを特徴とする請求項16に記載の位置決め装置。
  18. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載された搬送システムと、
    前記固定部により前記台車上に固定された前記ワークに対して加工作業を施す加工装置と
    を有することを特徴とする加工システム。
  19. 請求項18に記載の加工システムを用いて物品を製造する物品の製造方法であって、
    前記台車により前記ワークを搬送する工程と、
    前記固定部により前記台車上に固定された前記ワークに対して、前記加工装置により前記加工作業を施す工程と
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
  20. ワークの位置決めの基準となる基準部材を有する台車上で前記ワークを位置決めする位置決め方法であって、
    第1の位置決め部により、第1の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第1の方向において前記ワークを前記台車上で位置決めする工程と、
    前記第1の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークを、第2の位置決め部により、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記基準部材に対して前記ワークを押し付けて、前記第2の方向において前記台車上で前記ワークを位置決めする工程と、
    前記第2の方向において前記台車上で位置決めされた前記ワークを、前記台車上に固定する工程と
    を有することを特徴とする位置決め方法。
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