JP2019062163A - 不調検知システムおよび部品実装ラインの不調検知方法 - Google Patents

不調検知システムおよび部品実装ラインの不調検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品実装ラインで実装基板を製造中にデバイスの不調を検知することができる不調検知システムおよび部品実装ラインの不調検知方法を提供することを目的とする。【解決手段】部品実装装置を含む部品実装ラインを構成するデバイスの不調を検知する部品実装ラインの不調検知方法は、部品実装ラインからデータを収集する第2のデータ収集工程(ST4)と、第2のデータ収集工程(ST4)において収集されたデータに含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する判定工程(ST6)と、判定工程(ST6)において正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定された特徴量データに対応する少なくとも1以上のデバイスが不調であることを通知する通知工程(ST7)と、を含んでいる。【選択図】図7

Description

本発明は、部品実装ラインを構成するデバイスの不調を検知する不調検知システムおよび部品実装ラインの不調検知方法に関する。
従来、基板に部品を実装した実装基板を製造する部品実装ラインを構成する部品実装装置において、部品実装装置のいずれかのデバイス(部位)に異常(エラー)が発生したことを検知すると、その旨を作業者に報知する機能を有している部品実装装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の部品実装装置は、デバイスの異常を検知するセンサ(異常検知装置)を備えており、センサが異常を検知するとエラーの発生を作業者に報知している。
特開2013−4951号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、センサが検知した異常をエラーと判断しているのみであり、将来発生するエラーの前兆であるデバイスの不調状態を検出するためには改善の余地があった。
そこで本発明は、部品実装ラインで実装基板を製造中にデバイスの不調を検知することができる不調検知システムおよび部品実装ラインの不調検知方法を提供することを目的とする。
本発明の不調検知システムは、部品実装装置を含む部品実装ラインからデータを収集するデータ収集部と、前記データ収集部により収集されたデータに含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定された前記特徴量データに対応する前記部品実装ラインを構成する少なくとも1以上のデバイスが不調であることを通知する通知部と、を備える。
本発明の部品実装ラインの不調検知方法は、部品実装装置を含む部品実装ラインを構成するデバイスの不調を検知する部品実装ラインの不調検知方法であって、前記部品実装ラインからデータを収集するデータ収集工程と、前記データ収集工程において収集されたデータに含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程において前記正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定された前記特徴量データに対応する少なくとも1以上のデバイスが不調であることを通知する通知工程と、を含む。
本発明によれば、部品実装ラインで実装基板を製造中にデバイスの不調を検知することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の構成説明図 本発明の一実施の形態の不調検知システムの構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の不調検知システムにおける特徴量データの一例の説明図 本発明の一実施の形態の不調検知システムにおける学習データセットの一例の説明図 本発明の一実施の形態の不調検知システムにおける検知モデルの一例の説明図 本発明の一実施の形態の不調検知方法のフローを示す図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システム、部品実装ラインの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図2では、水平面内で互いに直交する2軸方向として、基板搬送方向のX方向(図2における紙面垂直方向)、基板搬送方向に直交するY方向(図2における左右方向)が示される。また、水平面と直交する高さ方向としてZ方向(図2における上下方向)が示される。
まず図1を参照して部品実装システム1について説明する。部品実装システム1は、基板搬送方向の上流側(図1における左側)から順番に、製造設備である部品実装装置M1、部品実装装置M2、部品実装装置M3を備えている。部品実装装置M1〜M3はベルトコンベア等の基板搬送機構を有しており、部品実装装置M1〜M3の基板搬送機構で基板を上流から下流へ搬送しながら実装基板を製造する。部品実装装置M1〜M3は、有線または無線による通信ネットワーク2によって管理コンピュータ3と接続されており、他の部品実装装置M1〜M3、管理コンピュータ3との間でデータの送受信を行う。
なお、部品実装ラインL1が備える部品実装装置M1〜M3は3台に限定されることなく、1台、2台、4台以上であってもよい。また、部品実装ラインL1は、部品実装装置M1〜M3の他に基板にクリームはんだを印刷する印刷装置、部品が実装された基板を加熱して部品を基板にはんだ付けするリフロー装置などの装置を有してもよい。このように、部品実装装置M1〜M3と管理コンピュータ3は、部品実装装置M1〜M3を含む複数の設備を有する部品実装ラインL1を構成する。
図1において、管理コンピュータ3は、部品実装装置M1〜M3に対して実装基板の生産に必要なプログラムやデータの送信などの処理を実行する。また、管理コンピュータ3は、部品実装装置M1〜M3から通信ネットワーク2を介して送信される部品実装装置M1〜M3が備える各種デバイスの稼働状況などを収集して、デバイスが正常状態であるか、近いうちに不良になる可能性がある不調状態であるかを監視する。
図1において、管理コンピュータ3は、通信ネットワーク2とは異なる上位通信ネットワーク4によって他の部品実装ラインL2,L3、部品実装ラインL1〜L3で共通のデータなどを管理する上位コンピュータ5と接続されており、相互にデータの送受信を行うことができる。
次に図2を参照して、部品実装装置M1〜M3の構成を説明する。部品実装装置M1〜M3は同様の構成をしており、以下、部品実装装置M1について説明する。部品実装装置M1は、基板Bに部品Dを装着する機能を有している。基台11の上面に設けられた基板搬送機構12は、基板BをX方向に搬送して位置決めして保持する。ヘッド移動機構13は、プレート13aを介して装着された実装ヘッド14をX方向、Y方向に移動させる。実装ヘッド14の下端には、吸着ノズル15が装着される。
基板搬送機構12の側方で基台11に結合された台車17の上部には、複数のテープフィーダ16がX方向に並んで取り付けられている。台車17には、部品実装装置M1に供給される部品Dを格納するキャリアテープ18が、リール19に巻回収納されて保持されている。テープフィーダ16に挿入されたキャリアテープ18は、テープフィーダ16に内蔵されるテープ送り機構16aにより一定間隔でピッチ送りされる。これにより、キャリアテープ18が格納する部品Dがテープフィーダ16の上部に設けられた部品供給口16bに順に供給される。
図2において、部品実装装置M1は、基板搬送機構12、ヘッド移動機構13、実装ヘッド14、テープフィーダ16を制御して、部品実装動作を実行させる制御部Cを備えている。部品実装動作において、制御部Cは、ヘッド移動機構13によって実装ヘッド14をテープフィーダ16の上方に移動させ、テープフィーダ16が部品供給口16bに供給した部品Dを吸着ノズル15により真空吸着してピックアップさせる(矢印a)。次いで制御部Cは、ヘッド移動機構13によって部品Dを保持した実装ヘッド14を基板搬送機構12に保持させた基板Bの上方に移動させ、基板B上の所定の部品装着位置Baに部品Dを実装させる(矢印b)。
図2において、実装ヘッド14は、吸着ノズル15が部品Dを真空吸着する際の真空度を計測する真空センサ14aを備えている。真空センサ14aによる部品保持動作時の吸着ノズル15の真空度の計測結果より、吸着ミス(吸着エラー)の発生の有無を検出することができる。すなわち、吸着ノズル15が部品Dを正常に吸着すると真空度が所定値より小さくなり、吸着ノズル15が部品Dを保持できなかったり異常な姿勢で吸着したりすると真空度が所定値まで下がらない。そこで、制御部Cは、計測された真空度を所定値と比較することにより吸着ミスを検出することができる。
図2において、プレート13aには、光軸方向を下方に向けた基板認識カメラ20が取り付けられている。基板認識カメラ20は、ヘッド移動機構13により実装ヘッド14と一体的にX方向、Y方向に移動する。基板認識カメラ20は、テープフィーダ16の上方に移動して、部品供給口16bの供給位置に供給された部品Dを撮像する。
制御部Cは、撮像結果を画像認識して、期待される正規の供給位置から実際に供給された部品Dがずれた供給位置ずれ量を算出する。また、制御部Cは、算出した供給位置ずれ量に基づいて、吸着ノズル15が部品Dをピックアップする際の吸着位置(実装ヘッド14の停止位置)、またはテープフィーダ16の部品Dの供給位置を補正する。また、制御部Cは、撮像結果を画像認識して、部品供給口16bに部品Dが供給されずに部品Dを認識することができない供給エラーも検出する。
図2において、基板搬送機構12とテープフィーダ16の間の基台11の上面には、光軸方向を上方に向けた部品認識カメラ21が取り付けられている。部品認識カメラ21は、部品Dをピックアップした吸着ノズル15が上方を通過する際に、吸着ノズル15に保持される部品D(または、部品Dを保持できなかった吸着ノズル15)の下面を撮像する。
制御部Cは、撮像結果を画像認識して、吸着ノズル15に保持される部品Dの姿勢が異常である、または吸着ノズル15に保持されているはずの部品Dを認識することができない認識エラーが発生していないかを判断する。また、制御部Cは、撮像結果を画像認識して、期待される正規の吸着位置から吸着ノズル15に実際に吸着された部品Dがずれた吸着位置ずれ量を算出する。制御部Cは、基板B上の部品装着位置Baに部品Dを実装する際、吸着位置ずれ量に基づいて装着位置補正、装着姿勢補正を実行する。
このように、部品実装装置M1は、デバイスである(フィーダ)テープフィーダ16、実装ヘッド14、ノズル(吸着ノズル15)を備えている。そして、制御部Cは、検出した吸着エラー、供給エラー、認識エラーの発生状況、算出した供給位置ずれ量、吸着ノズル15による部品Dの吸着位置の補正量、吸着位置ずれ量、装着位置補正量、装着姿勢補正量などを、デバイスの状況(正常、異常など)と関連付けて管理コンピュータ3に送信する。また、制御部Cは、真空センサ14aによる真空度など、部品実装装置M1の各機構が備える各種センサの計測結果を、デバイスの状況(正常、異常など)と関連付けて管理コンピュータ3に送信する。このように、管理コンピュータ3には、部品実装装置M1〜M3の稼働状況に関する大量のデータが逐次送信される。
次に図3を参照して、管理コンピュータ3の構成について説明する。管理コンピュータ3は、処理部30、記憶装置である収集データ記憶部37、学習データセット記憶部39、モデル記憶部41の他、ライン内通信部43、上位通信部44、表示部45を備えている。処理部30はCPUなどのデータ処理装置であり、内部処理部としてデータ収集部31、学習データセット作成部32、検知モデル作成部33、判定部34、通知処理部35、更新部36を備えている。
ライン内通信部43は通信インターフェースであり、通信ネットワーク2を介して部品実装装置M1〜M3との間でデータの送受信を行う。上位通信部44は通信インターフェースであり、上位通信ネットワーク4を介して他の部品実装ラインL2,L3、上位コンピュータ5との間でデータの送受信を行う。表示部45は、液晶ディスプレイなどの表示装置である。
図3において、データ収集部31は、部品実装装置M1〜M3の稼働状況に関するデータを収集して、稼働状況データ38として収集データ記憶部37に記憶させる。すなわち、データ収集部31は、部品実装装置M1〜M3を含む部品実装ラインL1から稼働状況データ38を収集する。稼働状況データ38には、部品実装動作におけるエラーに関する情報、各種補正値と補正後の部品実装動作の状況(正常、異常など)とを関連付けた情報、部品実装装置M1〜M3が備える各種センサの計測結果と計測前後の部品実装動作の状況とを関連付けた情報などが含まれる。
図3において、学習データセット作成部32は、稼働状況データ38に基づいて、部品実装装置M1〜M3が備えるデバイスの特徴量データを稼働状況が正常の区間と不調の区間に分別し、正常ラベルまたは不調ラベルを付したデバイス状況データ40を作成してデバイス毎に学習データセット記憶部39に記憶させる。
ここで図4を参照して、稼働状況データ38に含まれる特徴量データの例と、学習データセット作成部32によるデバイス状況データ40(学習データセット)の作成手順について説明する。図4は、一の吸着ノズル15に関連する吸着エラーのエラー率と、その吸着ノズル15が装着された実装ヘッド14の真空センサ14aが計測した吸着ノズル15の真空度の平均値を、稼働時間における遷移として表している。ここで、エラー率は1時間あたりのエラー数、真空度の平均値は真空度の1時間の平均である。
図4に示すように、吸着エラーのエラー率には、予め停止閾値と警告閾値が設定されている。部品実装装置M1〜M3は、吸着ノズル15が部品Dを正常に吸着できていない吸着エラーが発生したと判断すると、テープフィーダ16から新しい部品Dを取り出して保持する部品保持動作のリトライを自動的に実行する。
停止閾値は、この部品保持動作のリトライが頻発するため、実装基板の製造を停止したメンテナンスが必要となるエラー率である。警告閾値は、部品保持動作のリトライで自動的に問題が解消するため現時点で実装基板の製造を停止したメンテナンスが必要ではないが、段取り替えなどで装置を停止する機会にメンテナンスするように作業者に警告を報知するエラー率である。図4では、13時から14時にエラー率が警告閾値を超過し、15時にエラー率が停止閾値を超過しており、その後、メンテナンスが実行されている。
図4において、学習データセットを作成する際、まず、学習データセット作成部32は、稼働状況データ38に含まれる特徴量データである吸着エラーのエラー数と真空センサ14aの計測結果を統計処理してエラー率と真空度の平均値を算出する。次いで学習データセット作成部32は、エラー率が警告閾値より低い10時から12時を正常の区間と分別し、エラー率が警告閾値以上で停止閾値より低い13時から14時を不調の区間と分別する。
次いで学習データセット作成部32は、稼働状況データ38に含まれる10時から12時の吸着エラーのエラー数と真空度を抽出して、正常ラベルを付したデバイス状況データ40を作成する。また、学習データセット作成部32は、稼働状況データ38に含まれる13時から14時の吸着エラーのエラー数と真空度を抽出して、不調ラベルを付したデバイス状況データ40を作成する。このように、学習データセット作成部32は、なくとも正常時の特徴量データおよび不調時の特徴量データを含む学習データセット(デバイス状況データ40)を作成する。
図3において、検知モデル作成部33は、デバイス状況データ40に含まれる正常ラベルが付された正常時の特徴量データおよび不調ラベルが付された不調時の特徴量データを用いて後述する検知モデル42を作成してモデル記憶部41に記憶させる。すなわち、検知モデル作成部33は、学習データセット(デバイス状況データ40)を用いて検知モデル42を作成する。
判定部34は、検知モデル42に基づいて、データ収集部31によって収集された稼働状況データ38に含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する。判定部34による判定の詳細は、後で説明する。
通知処理部35は、判定部34が特徴量データの傾向が正常時の傾向から外れていると判定すると、その特徴量データに対応するデバイスが不調であると表示部45に通知させる。すなわち、通知処理部35と表示部45は、判定部34により特徴量データが正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定された特徴量に対応する部品実装ラインL1を構成する少なくとも1以上のデバイスが不調であると通知する通知部である。なお、通知処理部35は、作業者が所持する携帯端末(図示省略)に通知するようにしてもよい。
ここで図5、図6を参照して、図4に示す稼働状況データ38から作成されたデバイス状況データ40(学習データセット)を用いた検知モデル42の作成の具体例について説明する。図5は、10分間あたりのエラー数であるエラー率と、10分間の平均の真空度の散布図である。図5には、正常ラベルを付された白丸のデータと、不調ラベルが付された黒丸のデータがプロットされている。
図5において、検知モデル42を作成する際、まず、検知モデル作成部33は、統計解析などの手法を用いてデバイス状況データ40(学習データセット)を詳細に解析する。この例では、検知モデル作成部33は、デバイス状況データ40に含まれる吸着エラーのエラー数と真空度から、エラー率と真空度の平均値を算出して両者の相関関係を分析している。
図5において、エラー率と真空度の間には正の相関があり、真空度が高くなるとエラー率が増加して不調となる傾向がある。さらに、真空度がV1より低い領域のデータには全て正常ラベルが付され、真空度がV2より高い領域のデータには全てが不調ラベルが付されている。そこで、検知モデル作成部33は、真空度がV1より低いと正常、真空度がV2より高いと不調と判定する検知モデル42を作成する(図6)。
図5において、真空度がV1からV2の間は、正常ラベルが付されたデータと不調ラベルが付されたデータが混在している。そこで、検知モデル作成部33は、真空度がV1からV2の間のデータを更に詳細に解析する。解析の結果、真空度の増加率がG1より高いと、全てのデータに不調ラベルが付されていた(図示省略)。そこで、検知モデル作成部33は、真空度がV1からV2の間で、かつ、真空度の増加率がG1より高いと不調と判定する検知モデル42を作成する(図6)。
次に図6を参照して、検知モデル42に基づく判定部34による不調の判定について説明する。図6に示す検知モデル42は、稼働状況データ38に含まれる真空センサ14aが計測した真空度を特徴量データとして、吸着ノズル15または実装ヘッド14の不調を検知するモデルである。図6に示す検知モデル42において、真空度がV2以上、または、真空度がV1以上かつ真空度の増加率がG1以上の領域、すなわちハッチングされた領域(以下、「不調領域」と称す。)が不調と判定する条件である。
図6において、判定部34は、真空度と真空度の増加率を算出し、算出した真空度と真空度の増加率が図中にハッチングで示す不調領域にあるか否かを判定する。すなわち、算出した真空度と真空度の増加率が不調領域にある場合に、特徴量データが正常時の傾向から外れて吸着ノズル15または実装ヘッド14が不調であると判定する。なお、不調を検知した後、判定部34は、他の検知モデル42に基づいて、不調の原因を絞り込む判定をさらに実行してもよい。
図3において、更新部36は、検知モデル42が作成された後、データ収集部31により収集された稼働状況データ38に基づいて、学習データセット(デバイス状況データ40)の内容を更新する。なお、更新部36は、学習データセット作成用として既に収集していた稼働状況データ38の一部と併せて、デバイス状況データ40を更新してもよい。
更新部36が学習データセット(デバイス状況データ40)を更新すると、検知モデル作成部33は、更新されたデバイス状況データ40を用いて所定のタイミングで検知モデル42を更新する。所定のタイミングは、例えば、1週間毎など所定の間隔、部品実装ラインL1で製造する実装基板の種類を変更する段取り替えの時、部品実装ラインL1の稼働を開始する始業時などであり、状況に応じて適宜設定される。また、吸着エラーが頻発しているが不調として判定されない場合など、検知モデル42の見直しが必要な時に検知モデル42を更新するようにしてもよい。
次に図7のフローに沿って、部品実装装置M1〜M3を含む部品実装ラインL1を構成するデバイスの不調を検知する部品実装ラインの不調検知方法について説明する。まず、データ収集部31は、部品実装ラインL1から学習データセット作成用のデータを収集する(ST1:第1のデータ収集工程)。収集されたデータは稼働状況データ38として収集データ記憶部37に記憶される。次いで学習データセット作成部32は、稼働状況データ38に基づいて、少なくとも正常時の特徴量データおよび不調時の特徴量データを含む学習データセット(デバイス状況データ40)を作成する(ST2:学習データセット作成工程)。
次いで検知モデル作成部33は、学習データセットを用いて検知モデル42を作成する(ST3:検知モデル作成工程)。次いでデータ収集部31は、部品実装ラインL1から不調の判定用の稼働状況データ38を収集する(ST4:第2のデータ収集工程)。なお、判定用のデータは、検知モデル42を作成した後に収集した稼働状況データ38のみの他、学習データセット作成用として既に収集していた稼働状況データ38の一部と併せてもよい。
図7において、次いで検知モデル42を更新するタイミングでない場合(ST5においてNo)、判定部34は、検知モデル42に基づいて、第2のデータ収集工程(ST4)および第1のデータ収集工程において収集された稼働状況データ38に含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する(ST6:判定工程)。正常時の特徴量データの傾向から外れていない場合(ST6においてNo)、第2のデータ収集工程(ST4)に戻って定期的な判定が行われる。
判定工程(ST6)において正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定されると(Yes)、通知処理部35は、特徴量データに対応する少なくとも1以上のデバイスが不調であると表示部45に通知させる(ST7:通知工程)。これによって、部品実装ラインL1で実装基板を製造中にデバイスの不調を検知することができる。
第2のデータ収集工程(ST4)の後に検知モデル42を更新するタイミングになると場合(ST5においてYes)、更新部36は、第2のデータ収集工程(ST4)において収集された稼働状況データ38によって学習データセット(デバイス状況データ40)を更新する(ST8:学習データセット更新工程)。
次いで検知モデル作成工程(ST3)において、更新されたデバイス状況データ40を用いて検知モデル42が作成される。すなわち、学習データセット更新工程(ST8)と検知モデル作成工程(ST3)は、第2のデータ収集工程(ST4)において収集された稼働状況データ38によって検知モデル42を更新する更新工程となる。
上記説明したように、本実施の形態の管理コンピュータ3は、部品実装装置M1〜M3を含む部品実装ラインL1から稼働状況データ38を収集するデータ収集部31と、収集された稼働状況データ38に含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する判定部34と、判定部34により正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定された特徴量データに対応する部品実装ラインL1を構成する少なくとも1以上のデバイスが不調であると通知する通知部(通知処理部35、表示部45)と、を備える、不調検知システムである。これによって、部品実装ラインL1で実装基板を製造中にデバイスの不調を検知することができる。
なお、不調検知システムは、上位コンピュータ5がデータ収集部31、学習データセット作成部32、検知モデル作成部33を備える構成であってもよい。すなわち、上位コンピュータ5が部品実装ラインL1〜L3から稼働状況データ38を収集し、デバイス状況データ40(学習データセット)を作成し、検知モデル42を作成する。そして、作成された検知モデル42は部品実装ラインL1〜L3が備える管理コンピュータ3に送信され、管理コンピュータ3がデバイスの不調を検出する構成であってもよい。これによって、複数の部品実装ラインL1〜L3の稼働状況データ38に基づいて、より詳細な検知モデル42を作成することができ、不調の検知の精度を向上させることができる。
本発明の不調検知システムおよび部品実装ラインの不調検知方法は、部品実装ラインで実装基板を製造中にデバイスの不調を検知することができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
3 管理コンピュータ(不調検知システム)
14 実装ヘッド(デバイス)
15 吸着ノズル(デバイス)
16 テープフィーダ(デバイス)
L1 部品実装ライン
M1〜M3 部品実装装置

Claims (8)

  1. 部品実装装置を含む部品実装ラインからデータを収集するデータ収集部と、
    前記データ収集部により収集されたデータに含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定された前記特徴量データに対応する前記部品実装ラインを構成する少なくとも1以上のデバイスが不調であることを通知する通知部と、を備える、不調検知システム。
  2. 前記判定部は、少なくとも正常時の特徴量データおよび不調時の特徴量データを含む学習データセットを用いて作成される検知モデルに基づいて判定を行う、請求項1に記載の不調検知システム。
  3. 前記データ収集部により収集されたデータによって、前記検知モデルの作成に用いられる前記学習データセットの内容を更新する更新部をさらに備える、請求項2に記載の不調検知システム。
  4. 前記デバイスは、フィーダ、実装ヘッド及びノズルの少なくともいずれか一つを含む、請求項1から3のいずれかに記載の不調検知システム。
  5. 部品実装装置を含む部品実装ラインを構成するデバイスの不調を検知する部品実装ラインの不調検知方法であって、
    前記部品実装ラインからデータを収集するデータ収集工程と、
    前記データ収集工程において収集されたデータに含まれる1以上の特徴量データの傾向が正常時の特徴量データの傾向から外れているか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程において前記正常時の特徴量データの傾向から外れていると判定された前記特徴量データに対応する少なくとも1以上のデバイスが不調であることを通知する通知工程と、を含む、部品実装ラインの不調検知方法。
  6. 前記判定工程において、少なくとも正常時の特徴量データおよび不調時の特徴量データを含む学習データセットを用いて作成される検知モデルに基づいて判定が行われる、請求項5に記載の部品実装ラインの不調検知方法。
  7. 前記データ収集工程において収集されたデータによって前記検知モデルを更新する更新工程をさらに含む、請求項6に記載の部品実装ラインの不調検知方法。
  8. 前記デバイスは、フィーダ、実装ヘッド及びノズルの少なくともいずれか一つを含む、請求項5から7のいずれかに記載の部品実装ラインの不調検知方法。
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