JP2016178134A - 状態監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品実装機が生産中に異常停止するのを抑制して、稼働率の向上を図る。
【解決手段】管理装置は、XYロボットが備えるモータから出力されるトルクTrが第1閾値Tr1以上の場合に(S202)、XYロボットの状態が異常状態にあると判定し(S216)、部品実装機を異常停止させる(S218)。また、管理装置は、トルクTrが第1閾値Tr1未満で且つ第2閾値Tr2以上の場合と(S202,S204)、トルクTrが第2閾値Tr2未満であってもトルク勾配ΔTrが所定勾配α以上の場合に(S206,S208)、XYロボットの状態が異常状態に至る前の異常予兆状態にあると判定し(S210,S222,S226)、作業者にメンテナンス作業を促す警告を出力する(S228)。
【選択図】図5

Description

本発明は、駆動系の駆動を伴って部品をピックアップして基板に実装する実装動作を行う部品実装機の状態を監視する状態監視装置に関する。
従来より、回路基板に電子部品を実装する部品実装機を備える実装システムにおいて、部品実装機の下流に検査装置を配置し、部品実装機で部品の装着が終了した後、検査装置によって、部品の実装状態を検査するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、実装システムにおいて、部品実装装置を運転しながら、その異常を検出するものも知られている。例えば、特許文献2には、装置を駆動するモータに運転状態の検出信号を印加することによりモータからフィードバックされるフィードバック信号の特性と、予め登録されているフィードバック信号の特性とを比較することで、装置の異常の有無を判定するものが開示されている。
特開平06−209197号公報 特開平04−259299号公報
ところで、上述したように、実装状態の検査によって部品が正常に装着されていないことが発見されたり、部品実装機が有する機構に動作異常が発見されたりすると、部品実装機を異常停止させる場合があるが、生産中に部品実装機を異常停止させることは、稼働率の低下に繋がるため、できる限り抑制することが望ましい。
本発明は、部品実装機が生産中に異常停止するのを抑制して、稼働率の向上を図ることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の状態監視装置は、
駆動系の駆動を伴って部品をピックアップして基板に実装する実装動作を行う部品実装機の状態を監視する状態監視装置であって、
前記駆動系の駆動状態を検知する駆動状態検知手段と、
前記検知された駆動系の駆動状態が正常状態,異常状態,該異常状態に至る前の異常予兆状態のいずれの状態にあるかの状態判定を行う判定手段と、
前記検知された駆動系の駆動状態が前記異常状態にあると判定された場合に、前記部品実装機を異常停止する異常停止手段と、
前記検知された駆動系の駆動状態が前記異常予兆状態にあると判定された場合に、所定の警告を出力する警告手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の状態監視装置では、駆動状態検知手段により検知された駆動系の駆動状態が正常状態,異常状態,異常状態に至る前の異常予兆状態のいずれの状態にあるかを判定し、駆動系の駆動状態が異常状態にあると判定された場合に、部品実装機を異常停止し、駆動系の駆動状態が異常予兆状態にあると判定された場合に、所定の警告を出力する。これにより、作業者は、警告によって、部品実装機が異常停止する前に、異常の兆候を把握することができる。このため、作業者は、部品実装機の生産の合間に、必要なメンテナンス作業を行うことで、部品実装機が生産中に異常停止するのを抑制することができ、ひいては稼働率の向上を図ることができる。ここで、「駆動状態検知手段」としては、所定時間おきに駆動状態を検知するものとしてもよいし、部品実装機が生産を停止している間(例えば段取り替え期間中)に駆動状態を検知するものとしてもよい。
こうした本発明の第1の状態監視装置において、前記駆動系は、フィードバック制御を用いてモータを駆動制御することにより、部品の実装動作を行い、前記駆動状態検知手段は、前記駆動制御により前記モータから出力される出力トルクを検知または推定する出力トルク検知推定手段を有し、前記判定手段は、前記検知または推定された出力トルクまたは該出力トルクの変化に基づいて前記状態判定を行うものとすることもできる。こうすれば、駆動系の状態をより正確に把握することができる。この場合、駆動トルクが第1トルク以上であるときに駆動系の状態が異常状態であると判定し、駆動トルクが第1トルク未満であり第2トルク以上であるときに駆動系の状態が異常予兆状態であると判定するものとしてもよい。また、駆動トルクが第2トルク未満である場合であっても、駆動トルクの変化勾配が所定勾配以上のときに異常予兆状態であると判定するものとしてもよい。
また、本発明の第1の状態監視装置において、前記駆動状態検知手段は、前記駆動系から発せられる音を検知する音検知手段を有し、前記判定手段は、前記検知された音の周波数特性に基づいて前記状態判定を行うものとすることもできる。こうすれば、駆動系の状態をより正確に把握することができる。この場合、検知された音の周波数特性として、所定の周波数帯域(例えば、高周波数帯域)での音のレベルが所定の第1レベル以上となるときに駆動系の状態が異常状態であると判定し、所定の周波数帯域での音のレベルが第1レベル未満であり第2レベル以上となるときに駆動系の状態が異常予兆状態であると判定するものとしてもよい。
さらに、本発明の第1の状態監視装置において、前記駆動状態検知手段は、前記駆動系の温度を検知する温度検知手段を有し、前記判定手段は、前記検知された駆動系の温度または該温度の変化に基づいて前記状態判定を行うものとすることもできる。こうすれば、駆動系の状態をより正確に把握することができる。この場合、駆動系の温度が第1温度以上であるときに駆動系の状態が異常状態であると判定し、駆動系の温度が第1温度未満であり第2温度以上であるときに駆動系の状態が異常予兆状態であると判定するものとしてもよい。また、駆動系の温度が第2温度未満であっても、その温度勾配が所定勾配以上のときに異常予兆状態であると判定するものとしてもよい。
本発明の第2の状態監視装置は、
駆動系の駆動を伴って部品をピックアップして基板に実装する実装動作を行う部品実装機の状態を監視する状態監視装置であって、
前記部品実装機が備える所定の発熱部品の温度状態を検知する温度状態検知手段と、
前記検知された温度状態が正常状態,異常状態,該異常状態に至る前の異常予兆状態のいずれの温度状態にあるかの温度状態判定を行う判定手段と、
前記検知された温度状態が前記異常状態にあると判定された場合に、前記部品実装機を異常停止する異常停止手段と、
前記検知された温度状態が前記異常予兆状態にあると判定された場合に、所定の警告を出力する警告手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の状態監視装置では、温度状態検知手段により検知された所定の発熱部品の温度状態が正常状態,異常状態,異常状態に至る前の異常予兆状態のいずれの状態にあるかを判定し、温度状態が異常状態にあると判定された場合に、部品実装機を異常停止し、温度状態が異常予兆状態にあると判定された場合に、所定の警告を出力する。これにより、作業者は、警告によって、部品実装機が異常停止する前に、異常の兆候を把握することができる。このため、作業者は、部品実装機の生産の合間に、必要なメンテナンス作業を行うことで、部品実装機が生産中に異常停止するのを抑制することができ、ひいては稼働率の向上を図ることができる。ここで、「所定の発熱部品」としては、駆動系が備えるモータを駆動する駆動回路や制御CPUなどを例示することができる。また、「温度状態検知手段」は、生産中は常時温度状態を検知するものとしてもよい。また、「判定手段」は、検知された発熱部品の温度または温度変化に基づいて温度状態判定を行うものとしてもよい。この場合、発熱部品の温度が第1温度以上であるときに発熱部品の状態が異常状態であると判定し、発熱部品の温度が第1温度未満であり第2温度以上であるときに発熱部品の状態が異常予兆状態であると判定するものとしてもよい。また、発熱部品の温度が第2温度未満であっても、その温度勾配が所定勾配以上のときに異常予兆状態であると判定するものとしてもよい。
実装システム1の構成の概略を示す構成図である。 部品実装機10の構成の概略を示す構成図である。 制御装置70と管理装置80との電気的な接続関係を示すブロック図である。 管理装置80により実行される管理処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 管理装置80により実行されるトルク監視処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 トルクTrの経年変化の様子を示す説明図である。 管理装置80により実行される動作音監視処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 管理装置80により実行される温度監視処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、部品実装システム1の構成の概略を示す構成図であり、図2は、部品実装機10の構成の概略を示す構成図であり、図3は、制御装置70と管理装置80との電気的な接続関係を示す説明図である。なお、図1および図2の左右方向がX軸方向であり、前(手前)後(奥)方向がY軸方向であり、上下方向がZ軸方向である。
部品実装システム1は、図1に示すように、基板Sの搬送方向(基板搬送方向)に並べて配置された複数台の部品実装機10と、部品実装システム全体を管理する本発明の状態監視装置としての管理装置80とを備える。
部品実装機10は、その外観としては、図2に示すように、基台11と、基台11に支持された本体枠12とにより構成されている。この部品実装機10は、図2に示すように、本体枠12の下段部に設けられた支持台14と、支持台14に支持され基板Sを搬送する基板搬送装置22と、部品Pを供給する部品供給装置20と、部品供給装置20により供給された部品Pを吸着ノズル32に吸着させて基板搬送装置22により搬送された基板S上の目標実装位置へ実装するヘッド30と、ヘッド30をXY方向へ移動させるXYロボット40と、基台11に内蔵され実装機全体をコントロールする制御装置70(図3参照)とを備える。
また、部品実装機10の基台11には、空気との熱交換によって制御装置70(後述するCPU71やサーボコントローラ78)を冷却する冷却ファンや冷媒(水)との熱交換によって制御装置70を冷却する冷媒冷却装置などの冷却装置60が内蔵されている。
ヘッド30は、図示しないが、吸着ノズル32をZ軸(上下)方向に移動させるZ軸アクチュエータと、吸着ノズル32をZ軸周りに回転させるθ軸アクチュエータとを備える。吸着ノズル32の吸引口には図示しない真空ポンプが連通している。吸着ノズル32は、真空ポンプからの負圧が吸引口に作用することで、部品Pを吸着可能となっている。
XYロボット40は、図2に示すように、本体枠12の上段部に前後方向(Y軸方向)に沿って設けられた左右一対のY軸ガイドレール43と、左右一対のY軸ガイドレール43に架け渡された状態でY軸ガイドレール43に沿って移動が可能なY軸スライダ44と、Y軸スライダ44の下面に左右方向(X軸方向)に沿って設けられたX軸ガイドレール41と、X軸ガイドレール41に沿って移動が可能なX軸スライダ42とを備える。X軸スライダ42にはヘッド30が取り付けられており、制御装置70は、XYロボット40を駆動制御することにより、XY平面上の任意の位置にヘッド30を移動させることができる。
制御装置70は、図3に示すように、CPU71を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU71の他に、ROM72と、HDD73と、RAM74と、入出力インタフェース75とを備える。これらは、バス76を介して電気的に接続されている。制御装置70には、X軸スライダ42の位置を検知するX軸位置センサ47からの位置信号や、Y軸スライダ44の位置を検知するY軸位置センサ49からの位置信号、ヘッド30に設けられ基板Sに付された基準マークを撮像可能な図示しないマークカメラからの画像信号、支持台14上に設けられ吸着ノズル32に吸着された部品Pを撮像可能なパーツカメラ26からの画像信号、制御装置70内部の温度Teを検知する温度センサ77からの温度信号、部品実装機10(特にXYロボット40)の駆動に伴い発せられる動作音を検知するためのマイクロフォン79からの音信号などが入出力インタフェース75を介して入力されている。一方、制御装置70からは、部品供給装置20への制御信号や、基板搬送装置22への制御信号、X軸スライダ42を移動させるX軸アクチュエータ50(モータ54)への駆動信号、Y軸スライダ44を移動させるY軸アクチュエータ51(モータ55)への駆動信号、X軸アクチュエータ50およびY軸アクチュエータ51の駆動回路としてのサーボコントローラ78への制御信号、ヘッド30への駆動信号、冷却装置60への駆動信号などが入出力インタフェース75を介して出力されている。X軸アクチュエータ50およびY軸アクチュエータ51は、図3に示すように、X軸スライダ42およびY軸スライダ44をそれぞれ螺合するボールねじ52,53と、サーボコントローラ78からの駆動信号により駆動制御されてボールねじ52,53をそれぞれ回転駆動するモータ(サーボモータ)54,55と、を備えるボールねじ機構として構成されている。また、制御装置70は、管理装置80と双方向通信可能に接続されており、互いにデータや制御信号のやり取りを行っている。
管理装置80は、例えば、汎用のコンピュータである。管理装置80は、図3に示すように、CPU81やROM82、基板の生産計画などを記憶するHDD83、RAM84、入出力インターフェース85などを備える。これらは、バス86を介して接続されている。管理装置80は、マウスやキーボード等の入力デバイス87から入力信号が入出力インターフェース85を介して入力される。また、管理装置80は、ディスプレイ88への画像信号を入出力インターフェース85を介して出力する。ここで、基板Sの生産計画とは、各部品実装機10においてどの部品をどの順番で基板Sへ実装するか、また、そのように部品を実装した基板(実装基板)Sを何枚作製するかなどを定めた計画をいう。この生産計画には、生産する基板に関する基板データや使用する吸着ノズル32に関するノズルデータ、実装する部品に関する部品データ、各部品の目標実装位置に関する実装位置データなどが含まれている。管理装置80は、オペレータが入力デバイス87を介して入力したデータに基づいて生産計画を作成し、作成した生産計画を各部品実装機10へ送信する。
次に、こうして構成された管理装置80の動作、特に部品実装機10の状態を監視する状態監視処理について説明する。図4は、管理装置80により実行される管理処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msecや数十msec毎)に繰り返し実行される。
管理処理ルーチンが実行されると、管理装置80のCPU81は、部品実装機10が実装基板の生産中であるか否かを判定する(S100)。CPU81は、実装基板の生産中でないと判定すると、作業者により生産の開始が指示されているか否かを判定する(S102)。CPU81は、生産の開始が指示されていると判定すると、部品実装機10(XYロボット40)の制御モードを位置制御モードに設定し(S104)、生産計画(ジョブ)を制御装置70に送信して部品Pを吸着ノズル32に吸着させて基板Sの目標実装位置へ実装させる実装動作を指示する(S106)。ここで、位置制御モードは、X軸方向およびY軸方向の目標位置(目標実装位置)を指定し、X軸位置センサ47からのX軸方向の位置が指定したX軸方向の目標位置に一致すると共にY軸位置センサ49からのY軸方向の位置が指定したY軸方向の目標位置に一致するようフィードバック制御により各モータ54,55のトルク指令値を設定して各モータ54,55(XYロボット40)を駆動制御する制御モードである。CPU81は、実装動作の開始を指示した後、CPU81は、部品実装機10の制御装置70内部の温度を監視する温度監視処理ルーチンを実行して(S108)、管理処理ルーチンを終了する。
CPU81は、S100で部品実装機10が実装基板を生産中であると判定すると、温度監視処理ルーチンを実行する(S108)。前述したように、管理処理ルーチンは所定時間毎に繰り返し実行されるから、CPU81は、実装基板の生産中に温度監視処理ルーチンを所定時間毎に繰り返し実行することとなる。
一方、CPU81は、S100で実装基板が生産中でない(例えば、段取り替え中など)と判定すると、部品実装機10(XYロボット40)に異常(故障)が生じているかどうかの検査(監視)中であるか否かを判定し(S110)、検査中でないと判定すると、前回の検査から所定時間(例えば1日)が経過したか否かを判定する(S112)。CPU81は、前回の検査から所定時間が経過していないと判定すると、管理処理ルーチンを終了する。一方、CPU81は、前回の検査から所定時間が経過したと判定すると、部品実装機10の駆動系(XYロボット40)を検査するために、XYロボット40の制御モードを速度制御モードに設定して(S114)、速度制御モードによるXYロボット40の駆動制御を制御装置70に指示する(S116)。ここで、速度制御モードは、X軸方向およびY軸方向の目標速度(一定速度)を指定し、X軸位置センサ47から複数回取得される位置に基づき演算されるX軸方向の移動速度が指定したX軸方向の目標移動速度に一致すると共にY軸位置センサ49から複数回取得される位置に基づき演算されるY軸方向の移動速度が指定したY軸方向の目標移動速度に一致するようフィードバック制御により各モータ54,55のトルク指令値を設定して各モータ54,55(XYロボット40)を駆動制御する制御モードである。CPU81は、こうしてXYロボット40の駆動を指示すると、トルク監視処理ルーチン(S118)と、動作音監視処理ルーチン(S120)とを実行して、管理処理ルーチンを終了する。CPU81は、S110で検査中であると判定すると、検査が終了するまで、トルク監視処理(S118)と、動作音監視処理(S120)とを繰り返し実行する。
このように、温度監視処理ルーチンは、生産中(実装動作中)に常時監視を行い、トルク監視処理ルーチンと動作音監視処理ルーチンは、生産中でないときに所定時間おきに監視を行う。以下、トルク監視処理ルーチンと動作音監視処理ルーチンと温度監視処理ルーチンの詳細を順に説明する。
S118のトルク監視処理ルーチンは、XYロボット40の各モータ54,55(X軸アクチュエータ,Y軸アクチュエータ)から出力されるトルクTrを監視することで、XYロボット40の異常(故障)を判定(検査)するものであり、図5のフローチャートに従って実行される。尚、トルク監視処理ルーチンは、モータ54(X軸アクチュエータ)から出力されるトルクの監視とモータ56(Y軸アクチュエータ)から出力されるトルクの監視とをそれぞれ個別に行うものとしてもよいし、一緒に行うものとしてもよい。
図5のトルク監視処理ルーチンが実行されると、管理装置80のCPU81は、モータ54,55から出力されるトルクTrを制御装置70から入力する(S200)。ここで、トルクTrは、速度制御モードにおけるフィードバック制御により設定されるモータ54,55のトルク指令値を用いるものとしてもよいし、トルクセンサにより検知されるトルクを用いるものとしてもよい。CPU81は、トルクTrを入力すると、入力したトルクTrが、第1閾値Tr1未満であるか否か(S202)、第1閾値Tr1よりも低い第2閾値Tr2未満であるか否か(S204)、をそれぞれ判定する。ここで、第1閾値Tr1は、XYロボット40に異常(故障)が生じていることを示すトルク範囲の下限値を示し、第2閾値Tr2は、XYロボット40に異常(故障)が生じていないもののその兆候が現れはじめていることを示すトルク範囲の下限値を示す。第1閾値Tr1および第2閾値Tr2は、モータ54,55の仕様や個体差等を考慮して適宜定めることができる。
CPU81は、トルクTrが第1閾値Tr1未満で且つ第2閾値Tr2未満であると判定すると、さらに、トルク勾配ΔTrを演算し(S206)、演算したトルク勾配ΔTrが所定勾配α未満であるか否かを判定する(S208)。ここで、トルク勾配ΔTrは、例えば、S200で入力したトルクTrを微分することにより演算することができる。また、所定勾配αは、トルクTrの急変(急上昇)を判定するための閾値である。CPU81は、トルク勾配ΔTrが所定勾配α未満であると判定すると、検査終了時期が到来したか否かを判定し(S212)、検査終了時期が到来していないと判定すると、トルク監視処理ルーチンを一旦終了する。
CPU81は、S202でトルクTrが第1閾値Tr1以上であると判定すると、検査終了時期に拘わらず、検査を終了し(S214)、駆動系(XYロボット40)の状態が異常状態であると判定すると共に(S216)、部品実装機10の異常停止を制御装置70に指示して(S218)、トルク監視処理ルーチンを終了する。なお、部品実装機10は、異常停止がなされると、作業者が所定の解除操作を行わない限り、停止の状態が維持される。
また、CPU81は、S202,S204の処理でトルクTrが第1閾値Tr1未満で且つ第2閾値Tr2以上であると判定したり、S204〜S208の処理でトルクTrが第2閾値Tr2未満であってもトルク勾配ΔTrが所定勾配α以上であると判定すると、異常予兆フラグをオンとして(S210)、S212の処理に進む。
また、CPU81は、S212の処理で検査終了時期が到来したと判定すると、検査を終了し(S220)、異常予兆フラグがオフであるか否かを判定する(S222)。CPU81は、異常予兆フラグがオフであると判定すると、駆動系(XYロボット40)の状態が正常状態であると判定して(S224)、トルク監視処理ルーチンを終了する。一方、CPU81は、異常予兆フラグがオンであると判定すると、駆動系(XYロボット40)の状態が異常予兆状態であると判定し(S226)、作業者にメンテナンスを推奨する警告をディスプレイ88等に出力して(S228)、トルク監視処理ルーチンを終了する。なお、警告は、異常の予兆が生じている場所(モータ54,55)や必要なメンテナンス作業の内容等をディスプレイ88に表示することにより行う。
図6は、トルクTrの経年変化の様子を示す説明図である。前述したように、XYロボット40は、モータ54の駆動によりX軸スライダ42をX軸ガイドレール41に沿って移動させ、モータ56の駆動によりY軸スライダ44をY軸ガイドレール43に沿って移動させる。各スライダ42,44を移動させるのに必要なトルクは経年劣化によって徐々に大きくなっていく(図6(a)参照)。しかしながら、例えば、各ガイドレール41,43にゴミ等の異物が付着したり、各モータ54,55の軸受け等に劣化が生じると、トルクが急変する場合(ΔTr>α)がある(図6(b)参照)。また、モータ54,55等の個体差によっては通常よりも劣化(トルク上昇)のペースが速い場合もある(図6(c)参照)。こうした状態が放置されると、部品実装機10は、吸着ノズル32に部品を吸着する際に吸着ミスや吸着ズレが生じたり、部品を基板S上に実装する際に実装ズレが生じたりし、生産を停止しなければならないおそれがある。本実施例では、モータ54,55から出力されるトルクTrを定期的に監視して、図6(b)や図6(c)の異常予兆状態を早い段階で判定することで、XYロボット40に異常(故障)が生じる前に、作業者にメンテナンス作業を促すこととしている。
S120の動作音監視処理ルーチンは、XYロボット40の駆動に伴って発せられる動作音を監視することで、駆動系(XYロボット40)の異常(故障)を判定するものであり、図7のフローチャートに従って実行される。なお、図7の動作音監視処理ルーチンでは、各処理のうち図5のトルク監視処理ルーチンと同じ処理については同じステップ番号を付した。
図7の動作音監視処理ルーチンが実行されると、管理装置80のCPU81は、マイクロフォン79からの動作音を制御装置70から入力し(S300)、入力した動作音の周波数毎の成分のレベル(大きさ)をフーリエ解析等の分析手法によって調べる周波数分析を行う(S302)。そして、CPU81は、XYロボット40に異常(故障)が生じていることを示す異常周波数帯域における動作音(異音)のレベル(大きさ)が所定の異常レベル以上であるか否か(S304)、異常周波数帯域における動作音のレベルが異常予兆レベル以上であるか否か(S306)、をそれぞれ判定する。ここで、異常予兆レベルは、XYロボット40に異常(故障)が生じていないもののその兆候が現れはじめていると判定されるレベルであり、異常レベルよりも低く正常レベルよりも高い。
CPU81は、異常周波数帯域における動作音のレベルが異常レベルおよび異常予兆レベル未満であると判定すると、検査終了時期が到来したか否かを判定し(S212)、検査終了時期が到来していないと判定すると、動作音監視処理ルーチンを一旦終了する。
CPU81は、S304で異常周波数帯域における動作音のレベルが異常レベル以上であると判定すると、検査終了時期に拘わらず、検査を終了し(S214)、駆動系(XYロボット40)の状態が異常状態であると判定すると共に(S216)、部品実装機10が異常停止するよう制御装置70に指示して(S218)、動作音監視処理ルーチンを終了する。
また、CPU81は、S304,S306の処理で異常周波数帯域における動作音のレベルが異常レベル未満で且つ異常予兆レベル以上であると判定すると、異常予兆フラグをオンとして(S210)、S212の処理に進む。
そして、CPU81は、S212の処理で検査終了時期が到来したと判定すると、検査を終了し(S220)、異常予兆フラグがオフであれば(S222)、XYロボット40の状態が正常状態であると判定し(S224)、異常予兆フラグがオンであれば(S222)、XYロボット40の状態が異常予兆状態であると判定すると共に(S226)、作業者にメンテナンス作業を促す所定の警告を出力して(S228)、動作音監視処理ルーチンを終了する。
S108の温度監視処理ルーチンは、制御装置70内部の温度Teを監視することで、制御装置70の異常(故障)を判定するものであり、図8のフローチャートに従って実行される。なお、図8の温度監視処理ルーチンでは、各処理のうち図5のトルク監視処理ルーチンと同じ処理については同じステップ番号を付した。
図8の温度監視処理ルーチンが実行されると、管理装置80のCPU81は、温度センサ77により検知される温度Teを制御装置70から入力し(S400)、入力した温度Teが第1閾値Te1未満であるか否か(S402)、第1閾値Te1よりも低い第2閾値Te2未満であるか否か(S404)、をそれぞれ判定する。ここで、第1閾値Te1は、制御装置70(CPU71,サーボコントローラ78等)やこれを冷却する冷却装置60に異常(故障)が生じていると判定される温度範囲の下限値を示し、第2閾値Te2は、制御装置70や冷却装置60に異常(故障)が生じていないもののその兆候が現れはじめていると判定される温度範囲の下限値を示す。
CPU81は、温度Teが第1閾値Te1未満で且つ第2閾値Te2未満であると判定すると、さらに、温度勾配ΔTeを演算し(S406)、演算した温度勾配ΔTeが所定勾配β未満であるか否かを判定する(S408)。ここで、温度勾配ΔTeは、例えば、S400で入力した温度Teを微分することにより演算することができる。また、所定勾配βは、温度Teの急変化(急上昇)を判定するための閾値である。CPU81は、温度勾配ΔTeが所定勾配β未満であると判定すると、制御装置70や冷却装置60が正常状態であると判定して(S224)、温度監視処理ルーチンを終了する。
CPU81は、S402で温度Teが第1閾値Te1以上であると判定すると、制御装置70や冷却装置60の状態が異常状態であると判定すると共に(S216)、部品実装機10が異常停止するよう制御装置70に指示して(S218)、温度監視処理ルーチンを終了する。
また、CPU81は、S402,S404の処理で温度Teが第1閾値Te1未満で且つ第2閾値Te2以上であると判定したり、S404〜S408の処理で温度Teが第2閾値Te2未満であっても温度勾配ΔTeが所定勾配β以上であると判定すると、制御装置70や冷却装置60の状態が異常予兆状態であると判定すると共に(S226)、作業者にメンテナンス作業を促す所定の警告を出力して(S228)、温度監視処理ルーチンを終了する。
以上説明した実施例の管理装置80は、部品実装機10の駆動系(XYロボット40)が備えるモータ54,55から出力されるトルクTrや駆動系(XYロボット40)の動作音に基づいて駆動系(XYロボット40)が正常状態にあるか、異常状態にあるか、異常状態に至る前の異常予兆状態にあるかを判定し、異常状態にあると判定すると、部品実装機10を異常停止させ、異常予兆状態にあると判定すると、作業者にメンテナンス作業を促す警告を出力する。また、管理装置80は、制御装置70内部の温度Teに基づいて駆動系(XYロボット40)が正常状態にあるか、異常状態にあるか、異常状態に至る前の異常予兆状態にあるかを判定し、異常状態にあると判定すると、部品実装機10を異常停止させ、異常予兆状態にあると判定すると、作業者にメンテナンス作業を促す警告を出力する。これにより、作業者は、警告によって、部品実装機10が異常停止する前に、異常の兆候を把握することができる。作業者は、部品実装機10の生産の合間に、必要なメンテナンス作業を行うことで、生産中の異常停止を抑制することができ、ひいては稼働率の向上を図ることができる。
また、実施例の管理装置80は、トルクTrが第1閾値Tr1未満で且つ第2閾値Tr2以上の場合と、トルクTrが第2閾値Tr2未満であってもトルク勾配ΔTrが所定勾配α以上の場合とに駆動系(XYロボット40)の状態が異常予兆状態であると判定するから、モータ54,55からのトルクTrによって状態の判定をより正確に行うことができる。また、管理装置80は、異常周波数帯域における動作音のレベルが異常レベル未満で且つ異常予兆レベル以上の場合に駆動系(XYロボット40)の状態が異常予兆状態であると判定するから、動作音によって状態の判定をより正確に行うことができる。さらに、管理装置80は、制御装置70内部の温度Teが第1閾値Te1未満で且つ第2閾値Te2以上の場合と、温度Teが第2閾値Te2未満であっても温度勾配ΔTeが所定勾配β以上の場合とに制御装置70又はこれを冷却する冷却装置60の状態が異常予兆状態にあると判定するから、状態の判定をより正確に行うことができる。また、トルク監視処理と動作音監視処理は、検査用の速度制御モードにより一定の条件のもとでXYロボット40を駆動することにより行うから、XYロボット40の状態を正しく判定することができる。また、トルク監視処理と動作音監視処理は、生産中でないときに所定時間おきに行うから、稼働率を低下させることなく、適切な頻度で駆動系(XYロボット40)の状態を判定することができる。
実施例では、トルク監視処理ルーチンにおいて、管理装置80は、トルクTrが第2閾値Tr2以上である場合に異常予兆状態と判定するものとしたが、これに限定されるものではなく、トルクTrが第2閾値Tr2以上である状態が一定期間以上継続した場合に異常予兆状態と判定するものとしてもよいし、トルクTrが第2閾値Tr2以上となった回数をカウントし、一定期間内にカウントした回数が所定回数に達した場合に異常予兆状態にあると判定するものとしてもよい。また、管理装置80は、トルク勾配ΔTrが所定勾配α以上である場合に異常予兆状態と判定するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、トルク勾配ΔTrが所定勾配α以上となった回数をカウントし、一定期間内にカウントした回数が所定回数に達した場合や、トルク勾配ΔTrが所定勾配α以上となっている状態が一定期間以上継続した場合に異常予兆状態と判定するものとしてもよい。
実施例では、動作音監視処理ルーチンにおいて、管理装置80は、異常周波数帯域での動作音のレベルが異常予兆レベル以上の場合に異常予兆状態と判定するものとしたが、これに限定されるものではなく、異常周波数帯域での動作音のレベルが異常予兆レベル以上である状態が一定期間以上継続した場合に異常予兆状態と判定するものとしてもよいし、異常周波数帯域での動作音のレベルが異常予兆レベル以上となった回数をカウントし、一定期間内にカウントした回数が所定回数に達した場合に異常予兆状態にあると判定するものとしてもよい。
実施例では、温度監視処理ルーチンにおいて、管理装置80は、温度Teが第2閾値Te2以上である場合に異常予兆状態と判定するものとしたが、これに限定されるものではなく、温度Teが第2閾値Te2以上である状態が一定期間以上継続した場合に異常予兆状態と判定するものとしてもよいし、温度Teが第2閾値Te2以上となった回数をカウントし、一定期間内にカウントした回数が所定回数に達した場合に異常予兆状態にあると判定するものとしてもよい。また、管理装置80は、温度勾配ΔTeが所定勾配β以上である場合に異常予兆状態と判定するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、温度勾配ΔTeが所定勾配β以上となった回数をカウントし、一定期間内にカウントした回数が所定回数に達した場合や、温度勾配ΔTeが所定勾配β以上となっている状態が一定期間以上継続した場合に異常予兆状態と判定するものとしてもよい。
このように、管理装置80は、トルクや動作音,温度等の監視パラメータが異常予兆領域内にある場合に直ちに異常予兆状態と判定するものに限られず、監視パラメータが異常予兆領域内に入っている状態が一定期間以上継続した場合や、監視パラメータが異常予兆領域内に入った回数が一定期間内に所定回数以上となった場合に異常予兆状態と判定するものとしてもよい。また、監視パラメータの変化の勾配が所定勾配以上となった場合に直ちに異常予兆状態と判定するものに限られず、監視パラメータの変化の勾配が所定勾配以上となっている状態が一定期間以上継続している場合や、監視パラメータの変化の勾配が所定勾配以上となった回数が一定期間内に所定回数以上となった場合に異常予兆状態と判定するものとしてもよい。
実施例では、部品実装機10の状態を監視する状態監視処理として、トルク監視処理と動作音監視処理と温度監視処理とを実行するものとしたが、一部を実行しないものとしてもよい。また、部品実装機10(XYロボット40)の振動を検知する振動検知センサを設け、検知された振動のレベル(大きさ)に基づいて部品実装機10の状態が正常状態,異常状態,異常予兆状態のいずれの状態にあるかを判定するものとしてもよい。この場合、管理装置80は、例えば、動作音監視処理と同様に、検知された振動のレベルが異常レベル以上である場合に部品実装機10の状態が異常状態であると判定し、検知された振動のレベルが異常レベル未満で且つ異常予兆レベル以上である場合に部品実装機10の状態が異常予兆状態にあると判定するものとしてもよい。
実施例では、管理装置80は、温度監視処理を、生産中に実行するものとしたが、生産中でないときにも実行するものとしてもよい。この場合、管理装置80は、駆動系(XYロボット40)が備えるモータ54,55等の発熱部品の温度を検知する温度センサを設けるものとすれば、図5のトルク監視処理ルーチンの「トルク」を「温度」に置き換えることで、同様の処理により駆動系の温度を監視することができる。
実施例では、X軸アクチュエータ50およびY軸アクチュエータ51として回転型のモータ54,55とボールねじ機構とを用いるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えばリニアモータを用いるものとしてもよい。この場合でも、リニアモータの推力に基づいてXYロボットの状態を判定することができる。
実施例では、XYロボット40の異常(故障)と異常に至る前の異常予兆状態とを判定するものとしたが、これに限定されるものではなく、他の如何なる駆動系の異常と異常予兆状態とを判定するものとしてもよい。例えば、ヘッド30の異常(故障)と異常予兆状態を判定するものとしてもよいし、部品供給装置20の異常(故障)と異常予兆状態とを判定するものとしてもよい。例えば、ヘッド30のZ軸アクチュエータやθ軸アクチュエータとしてモータを備える場合、管理装置80は、モータから出力されるトルクを用いて、図5のトルク監視処理ルーチンと同様の処理を実行することができ、ヘッド30から発せられる動作音を用いて、図6の動作音監視処理ルーチンと同様の処理を実行することができる。また、部品供給装置20(例えばテープフィーダ)として部品を送る送りモータを備える場合も同様である。
実施例では、生産中でなく前回の検査から所定時間が経過したときに駆動系(XYロボット40)の状態を検知するものとしたが、これに限定されるものではなく、生産中であっても前回の検査から所定時間が経過したときに生産を一時的に中断して駆動系(XYロボット40)の状態を検知するものとしてもよい。
ここで、本実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。即ち、管理装置80が「状態監視装置」に相当し、トルク指令値を設定する制御装置70のCPU71やトルクセンサ、マイクロフォン79等が「駆動状態検知手段」に相当し、図5のトルク監視処理ルーチンのS200〜S216,220〜S226や図7の動作音監視処理ルーチンのS300〜S306,S210〜S216,S220〜S226の処理を実行する管理装置80のCPU81が「判定手段」に相当し、トルク監視処理ルーチンのS218や動作音監視処理ルーチンのS218の処理を実行する管理装置80のCPU81が「異常停止手段」に相当し、トルク監視処理ルーチンのS228や動作音監視処理ルーチンのS228の処理を実行する管理装置80のCPU81とディスプレイ88とが「警告手段」に相当する。また、トルク管理処理ルーチンのS200の処理を実行する管理装置80のCPU81が「トルク検知推定手段」に相当する。また、マイクロフォン79が「音検知手段」に相当する。また、温度センサ77が「温度検知手段」に相当する。また、温度センサ77が「温度状態検知手段」に相当し、図8の温度監視処理ルーチンのS400〜S408,S216,S224,S226の処理を実行する管理装置80のCPU81が「判定手段」に相当し、温度監視処理ルーチンのS218の処理を実行する管理装置80のCPU81が「異常停止手段」に相当し、温度監視処理ルーチンのS228の処理を実行する管理装置80のCPU81とディスプレイ88とが「警告手段」に相当する。
なお、本発明は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
本発明は、部品実装機に係る状態監視装置の製造産業に利用可能である。
1 部品実装システム、10 部品実装機、11 基台、12 本体枠、14 支持台、20 部品供給装置、22 基板搬送装置、26 パーツカメラ、30 ヘッド、32 吸着ノズル、40 XYロボット、41 X軸ガイドレール、42 X軸スライダ、53 Y軸ガイドレール、44 Y軸スライダ、47 X軸位置センサ(エンコーダ)、49 Y軸位置センサ(エンコーダ)、50 X軸アクチュエータ、51 Y軸アクチュエータ、52,53 ボールねじ、54,55 モータ、60 冷却装置、70 制御装置、71 CPU、72 ROM、73 HDD、74 RAM、75 入出力インタフェース、76 バス、77 温度センサ、78 サーボコントローラ、79 マイクロフォン(マイク)、80 管理装置、81 CPU、82 ROM、83 HDD、84 RAM、85 入出力インタフェース、86 バス、87 入力デバイス、88 ディスプレイ。

Claims (5)

  1. 駆動系の駆動を伴って部品をピックアップして基板に実装する実装動作を行う部品実装機の状態を監視する状態監視装置であって、
    前記駆動系の駆動状態を検知する駆動状態検知手段と、
    前記検知された駆動系の駆動状態が正常状態,異常状態,該異常状態に至る前の異常予兆状態のいずれの状態にあるかの状態判定を行う判定手段と、
    前記検知された駆動系の駆動状態が前記異常状態にあると判定された場合に、前記部品実装機を異常停止する異常停止手段と、
    前記検知された駆動系の駆動状態が前記異常予兆状態にあると判定された場合に、所定の警告を出力する警告手段と、
    を備えることを特徴とする状態監視装置。
  2. 請求項1記載の状態監視装置であって、
    前記駆動系は、フィードバック制御を用いてモータを駆動制御することにより、部品の実装動作を行い、
    前記駆動状態検知手段は、前記駆動制御により前記モータから出力される出力トルクを検知または推定する出力トルク検知推定手段を有し、
    前記判定手段は、前記検知または推定された出力トルクまたは該出力トルクの変化に基づいて前記状態判定を行う
    ことを特徴とする状態監視装置。
  3. 請求項1または2記載の状態監視装置であって、
    前記駆動状態検知手段は、前記駆動系から発せられる音を検知する音検知手段を有し、
    前記判定手段は、前記検知された音の周波数特性に基づいて前記状態判定を行う
    ことを特徴とする状態監視装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載の状態監視装置であって、
    前記駆動状態検知手段は、前記駆動系の温度を検知する温度検知手段を有し、
    前記判定手段は、前記検知された駆動系の温度または該温度の変化に基づいて前記状態判定を行う
    ことを特徴とする状態監視装置。
  5. 駆動系の駆動を伴って部品をピックアップして基板に実装する実装動作を行う部品実装機の状態を監視する状態監視装置であって、
    前記部品実装機が備える所定の発熱部品の温度状態を検知する温度状態検知手段と、
    前記検知された温度状態が正常状態,異常状態,該異常状態に至る前の異常予兆状態のいずれの温度状態にあるかの温度状態判定を行う判定手段と、
    前記検知された温度状態が前記異常状態にあると判定された場合に、前記部品実装機を異常停止する異常停止手段と、
    前記検知された温度状態が前記異常予兆状態にあると判定された場合に、所定の警告を出力する警告手段と、
    を備えることを特徴とする状態監視装置。
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