JP2019062084A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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照弘 桑島
Teruhiro Kuwajima
照弘 桑島
雅裕 清水
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Abstract

【課題】製造コストの上昇が抑えられる半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置SEDには、下層コイルLCILと上層コイルUCILとが、上下方向に距離を隔てて対向するように配置されている。下層コイルLCILと上層コイルUCILとによって、マイクロアイソレータISLが構成される。下層コイルLCILに電気的に接続される下層コイル用パッドとして、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とが形成されている。下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とが、ワイヤWDによって電気的に接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、たとえば、マイクロアイソレータを備えた半導体装置に好適に利用できるものである。
電力用のパワー半導体素子を備えた回路では、数百V程度の高い電圧が扱われる。一方、マイクロコンピュータ等を備えた回路では、数V程度の低い電圧が扱われる。電力用のパワー素子の駆動を、マイクロコンピュータによって制御する場合には、パワー素子を備えた回路の信号とマイクロコンピュータ等を備えた回路の信号との間で、信号のやり取り(送受信)を行う必要がある。この信号の送受信を仲介する半導体装置として、従来、フォトカプラを備えた半導体装置が使用されてきた。
近年では、半導体装置の小型化の要望に応えるために、たとえば、特許文献1に提案されているように、コイルを使ったマイクロアイソレータを備えた半導体装置の開発が進められている。この種の半導体装置では、絶縁膜を介在させて上下方向に下層コイルと上層コイルとが配置される。半導体装置の表面側には、上層コイルの一端側と他端側とにそれぞれ電気的に接続される上層コイル用パッドが形成される。
半導体装置の表面側には、さらに、下層コイルの一端側および他端側のうちの一方に電気的に接続される下層コイル用パッドが形成される。このため、下層コイル用パッドに対して、下層コイルが配置されている位置から半導体装置の表面側まで、下層コイル用パッドと下層コイルとの間を電気的に接続する導体部分が形成されることになる。
特開2008−277564号公報
マイクロアイソレータを備えた半導体装置では、下層コイルと上層コイルとの間に介在する絶縁膜によって耐圧が決まる。より高い耐圧を得るには、絶縁膜の膜厚をより厚くする必要がある。
下層コイル用パッドと下層コイルとの間を電気的に接続する導体部分として、たとえば、多層配線を利用した配線積層構造がある。また、下層コイル用パッドと下層コイルとの間を、比較的厚い導電膜によって接続する厚膜構造がある。絶縁膜の膜厚が厚くなるにしたがい、配線積層構造では、多層配線を形成する工程数が増えることになる。また、厚膜構造では、厚い導電膜の形成と加工およびそれに伴う半導体基板の反り等によって、厚い導電膜を形成する製造プロセスが難しくなる。このため、半導体装置の製造コストが上昇することになる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付の図面から明らかになるであろう。
一実施の形態に係る半導体装置は、半導体基板と第1コイルと絶縁膜と第2コイルと第1コイル用第1パッドと第1コイル用第2パッドとワイヤと保護膜とパッケージ樹脂とを備えている。第1コイルは、半導体基板の上に配置されている。絶縁膜は、第1コイルを覆うように形成されている。第2コイルは、第1コイルの上に絶縁膜を介在させて、第1コイルと対向するように配置されている。第1コイル用第1パッドは、第1コイルが配置されている第1高さと第2コイルが配置されている第2高さとの間の第3高さに形成され、第1コイルと電気的に接続されている。第1コイル用第2パッドは、第3高さよりも高い第4高さに形成され、第1コイル用第1パッドが配置されている第1位置とは平面視的に異なる第2位置に形成されている。ワイヤは、第1コイル用第パッドと第1コイル用第2パッドとを電気的に接続する。保護膜は、絶縁膜を覆うように形成されている。パッケージ樹脂は、保護膜を覆うように形成されている。第1コイル用第1パッドと第1コイル用第2パッドとの間に位置する第1領域では、パッケージ樹脂は絶縁膜と接している。第1領域以外の第2領域では、パッケージ樹脂は保護膜と接している。
他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。半導体基板の上に第1コイルを形成する。第1コイルを覆うように第1絶縁膜を形成する。第1絶縁膜上に、第1コイルと電気的に接続される第1コイル用第1パッドを形成する。第1コイル用第1パッドを覆うように第2絶縁膜を形成する。第1絶縁膜および第2絶縁膜を介在させて第1コイルと対向するように第2コイルを形成するとともに、平面視的に第1コイル用第1パッドとは異なる第2絶縁膜上の位置に第1コイル用第2パッドを形成する工程を含むパッドを形成する。第2絶縁膜に、第1コイル用第1パッドを露出する第1開口部を形成する工程を含む開口部を形成する。第1コイル用第1パッドと第1コイル用第2パッドとの間に位置する第1領域を除く態様で、第2絶縁膜を覆うように保護膜を形成する。ワイヤボンディングを行うことにより、第1コイル用第1パッドと第1コイル用第2パッドとの間をワイヤによって接続する。第1領域に位置する第2絶縁膜の部分に接し、第1領域以外の第2領域では保護膜に接する態様で、保護膜を覆うようにパッケージ樹脂によって封止する。
一実施の形態に係る半導体装置によれば、製造コストの削減が図られたマイクロアイソレータを備えた半導体装置が得られる。
他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、マイクロアイソレータを備えた半導体装置の製造コストの削減を図ることができる。
実施の形態1に係る半導体装置の平面構造を模式的に示す図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線II−IIにおける半導体装置の断面図である。 同実施の形態において、半導体装置を適用したモジュールの構成を示す模式図である。 同実施の形態において、半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図4に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図6に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図7に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図9に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図10に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 第1比較例に係る半導体装置の断面図である。 第2比較例に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の平面構造を模式的に示す図である。 同実施の形態において、図14に示す断面線XV−XVにおける半導体装置の断面図である。 同実施の形態において、半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図16に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図17に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図18に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
実施の形態1
実施の形態1に係る、マイクロアイソレータを備えた半導体装置について説明する。図1および図2に示すように、半導体装置SEDには、下層コイルLCILと上層コイルUCILとが、上下方向に距離を隔てて対向するように配置されている。下層コイルLCILと上層コイルUCILとによって、マイクロアイソレータISLが構成される。なお、マイクロアイソレータISLは、マイクロトランスMCTとも称される。
半導体基板SUBを覆うように、層間絶縁膜IL1および層間絶縁膜IL2が形成されている。下層コイルLCILは、層間絶縁膜IL2を貫通する態様で形成されている。下層コイルLCILを覆うように、さらに層間絶縁膜IL3および層間絶縁膜IL4が形成されている。層間絶縁膜IL4を貫通する態様で引き出し電極LCEが形成されている。下層コイルLCILは、バリアメタル膜LV1、アルミニウム膜LCFおよびバリアメタル膜LV2の三層構造とされる。引き出し電極LCEも、三層構造とされる。
引き出し電極LCEは、タングステンプラグWPGを介して巻回された下層コイルLCILの中央部に位置する端部に電気的に接続されている。タングステンプラグWPGは、層間絶縁膜IL3を貫通するように形成されている。引き出し電極LCEを覆うように、層間絶縁膜IL5が形成されている。
層間絶縁膜IL5に接するように、下層コイル用第1パッドLCP1が形成されている。下層コイル用第1パッドLCP1は、バリアメタル膜MV1、アルミニウム膜MCFおよびバリアメタル膜MV2の三層構造とされる。バリアメタル膜MV1、MV2として、たとえば、チタンナイトライド膜またはチタン膜が適用される。
下層コイル用第1パッドLCP1は、後述する下層コイル用第2パッドLCP2と同じ厚さおよび同じ材料をもって形成されている。なお、同じ厚さおよび同じ材料とは、形成条件が同じ条件のもとで形成された構造を特定するものであり、厚さおよび材料が全く同じであることを意図するものではなく、製造プロセス上のばらつきを含む。
下層コイル用第1パッドLCP1の直下には、第1パッド下導電体構造FPCPが形成されている。第1パッド下導電体構造FPCPは、下層コイルLCIL等を形成する工程に併せて形成される。
下層コイル用第1パッドLCP1および層間絶縁膜IL5を覆うように、パッシベーション膜PFLが形成されている。パッシベーション膜PFLとして、たとえば、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜が適用される。パッシベーション膜PFLを覆うように、層間絶縁膜IL6が形成されている。パッシベーション膜PFLは、後述するパッシベーション膜PFUと同じ厚さおよび同じ材料をもって形成されている。なお、同じ厚さおよび同じ材料とは、形成条件が同じ条件のもとで形成された構造を特定するものであり、厚さおよび材料が全く同じであることを意図するものではなく、製造プロセス上のばらつきを含む。
層間絶縁膜IL6に接するように、上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2がそれぞれ形成されている。上層コイルUCILは、バリアメタル膜UV1、アルミニウム膜UCFおよびバリアメタル膜UV2の三層構造とされる。上層コイル用パッドUCPは、バリアメタル膜UV1、アルミニウム膜UCFおよびバリアメタル膜UV2の三層構造とされる。下層コイル用第2パッドLCP2は、バリアメタル膜UV1、アルミニウム膜UCFおよびバリアメタル膜UV2の三層構造とされる。下層コイル用第2パッドLCP2は、平面視的に、下層コイル用第1パッドLCP1の位置(第1位置)とは、異なる位置(第2位置)に配置されている。
上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2は、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成されている。同じ厚さおよび同じ材料とは、半導体基板SUB上に形成されたアルミニウム膜およびチタン膜を、パターニングすることによって同時に形成された構造を特定するものであり、全く同じ厚さおよび同じ材料を意図するものではなく、半導体基板SUBの面内における厚さ等の分布等、製造プロセス上のばらつきを含む。
バリアメタル膜UV1、UV2として、たとえば、チタンナイトライド膜またはチタン膜が適用される。上層コイル用パッドUCPは、巻回された上層コイルUCILの外側の端部に電気的に接続されている。上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2は、同時に形成される。下層コイル用第1パッドLCP1および下層コイル用第2パッドLCP2のサイズは、上層コイル用パッドUCPのサイズよりも大きく設定されている。
上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2のそれぞれの側壁面を覆うように、パッシベーション膜PFUが形成されている。パッシベーション膜PFUとして、たとえば、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜が適用される。
パッシベーション膜PFUを覆うように、保護膜としてポリイミド膜PYIが形成されている。ポリイミド膜PYI等には、開口部UPK、開口部UCKおよび開口部LCKが形成されている。開口部UPKは、上層コイル用パッドUCPに達している。開口部UCKは、上層コイルUCILに達している。開口部LCKは、下層コイル用第1パッドLCP1および下層コイル用第2パッドLCP2に達している。
特に、開口部LCKは、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間に位置する領域(第1領域)に達するように形成されている。この領域には、ポリイミド膜は形成されておらず、層間絶縁膜IL6およびパッシベーション膜SPPが位置している。下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間が、ワイヤWDによって電気的に接続されている。
開口部UPK、開口部UCKおよび開口部LCKを充填する態様で、ポリイミド膜PYIを覆うようにパッケージ樹脂MLRが形成されている。下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間に位置する領域では、パッケージ樹脂MLRが、ポリイミド膜PYIには接しておらず、層間絶縁膜IL6およびパッシベーション膜SPP等に接している。
次に、上述した半導体装置SEDを適用したモジュールの一例について説明する。図3に示すように、モジュールMDLは、マイクロアイソレータISLを備えた半導体装置SED、送信回路部TRCおよび受信回路部RECの3チップから構成される。送信回路部TRCには、電力用のパワー素子として、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor、図示せず)が搭載されている。受信回路部RECには、たとえば、マイクロコンピュータ等が搭載されている。なお、上記とは逆に、送信回路部TRCにマイクロコンピュータが搭載され、受信回路部RECにIGBT等が搭載されていてもよい。
送信回路部TRCと半導体装置SEDとが、下層コイル用第2パッドLCP2を介して電気的に接続されている。受信回路部RECと半導体装置SEDとが、上層コイル用パッドUCPを介して電気的に接続されている。受信回路部RECのマイクロコンピュータからの信号が上層コイルUCILに流れることで、下層コイルLCILに電流が生じ、その電流が、信号としてワイヤWD等を介して送信回路部TRCに送られて、IGBT等の動作が制御されることになる。一方、送信回路部TRCからの信号によって下層コイルLCILに電流が流れることで、上層コイルUCILに電流が生じ、その電流が信号としてマイクロコンピュータへ送られて制御が行われる。
なお、モジュールMDLとして、3チップ構成のモジュールを例に挙げたが、たとえば、2チップ構成のモジュールでもよい。2チップ構成のモジュールでは、マイクロアイソレータISLを備えた半導体装置SEDが、送信回路部TRCおよび受信回路部RECのいずれか一方のチップに組み込まれた構成とされる。
次に、上述した半導体装置の製造方法の一例について説明する。図4に示すように、半導体基板SUBを覆うように、層間絶縁膜IL1が形成される。次に、その層間絶縁膜IL1の上に、たとえば、チタンナイトライド膜、アルミニウム膜およびチタンナイトライド膜(いずれも図示せず)が順次積層される。次に、所定の写真製版処理およびエッチング処理を行うことにより、下層コイルLCILが形成される。下層コイルLCILは、バリアメタル膜LV1、アルミニウム膜LCFおよびバリアメタル膜LV2の三層構造になる。下層コイルLCILの厚さは、約1μm以下とされる。下層コイルLCILと同時に、第1パッド下導電体構造FPCS(図2参照)の一部が併せて形成される。
次に、下層コイルLCIL等を覆うように、たとえば、シリコン酸化膜等の絶縁膜(図示せず)が形成される。次に、その絶縁膜に化学的機械研磨処理を行うことにより、絶縁膜が平坦化されて、層間絶縁膜IL2が形成される。次に、層間絶縁膜IL2を覆うように、層間絶縁膜IL3が形成される。次に、その層間絶縁膜IL3を貫通するように、タングステンプラグWPGと、第1パッド下導電体構造FPCS(図2参照)の一部とが形成される。
次に、タングステンプラグWPGおよび層間絶縁膜IL3の上に、たとえば、チタンナイトライド膜、アルミニウム膜およびチタンナイトライド膜(いずれも図示せず)が順次積層される。次に、所定の写真製版処理およびエッチング処理を行うことにより、引き出し電極LCEと、第1パッド下導電体構造FPCS(図2参照)の一部とが形成される。引き出し電極LCEは、タングステンプラグWPGを介して下層コイルLCILの中央部に位置する端部に電気的に接続されることになる。
次に、引き出し電極LCE等を覆うように、絶縁膜(図示せず)が形成される。次に、その絶縁膜に化学的機械研磨処理を行うことにより、絶縁膜が平坦化されて、層間絶縁膜IL4が形成される。その層間絶縁膜IL4を覆うように、層間絶縁膜IL5が形成される。層間絶縁膜IL4を貫通するように、第1パッド下導電体構造FPCSの一部として、タングステンプラグが形成される。
次に、層間絶縁膜IL5の上に、たとえば、チタンナイトライド膜、アルミニウム膜およびチタンナイトライド膜(いずれも図示せず)が順次積層される。次に、所定の写真製版処理およびエッチング処理を行うことにより、下層コイル用第1パッドLCP1が形成される。下層コイル用第1パッドLCP1は、バリアメタル膜MV1、アルミニウム膜MCFおよびバリアメタル膜MV2の三層構造になる。
下層コイル用第1パッドLCP1の厚さは、約1〜3μm程度とされる。下層コイル用第1パッドLCP1は、下層コイル用第2パッドLCP2と同じ条件をもって形成される。その下層コイル用第1パッドLCP1を覆うように、たとえば、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜等のパッシベーション膜PFLが形成される。
次に、図5に示すように、パッシベーション膜PFLを覆うように、シリコン酸化膜等の絶縁膜が形成される。次に、その絶縁膜に化学的機械研磨処理を行うことにより、絶縁膜が平坦化されて、層間絶縁膜IL6が形成される。層間絶縁膜IL6の厚さは、約10μm程度とされる。
次に、層間絶縁膜IL6の上に、たとえば、チタンナイトライド膜、アルミニウム膜およびチタンナイトライド膜(いずれも図示せず)が順次積層される。次に、所定の写真製版処理およびエッチング処理を行うことにより、図6に示すように、上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2が、同時に形成される。上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2のそれぞれは、バリアメタル膜UV1、アルミニウム膜UCFおよびバリアメタル膜UV2の三層構造になる。同時に形成されることで、上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2は、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成されることになる。
その上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2のそれぞれの少なくとも側壁面を覆うように、たとえば、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜等のパッシベーション膜PFUが形成される。
次に、図7に示すように、所定の写真製版処理を行うことにより、フォトレジストパターンPR1が形成される。フォトレジストパターンPR1は、上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2のそれぞれの上面上に位置するパッシベーション膜PFUの部分を露出するパターンを有する。次に、そのフォトレジストパターンPR1をエッチングマスクとして、露出したパッシベーション膜PFUの部分が除去されて、上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCPおよび下層コイル用第2パッドLCP2のそれぞれの上面が露出する。その後、フォトレジストパターンPR1が除去される。
次に、図8に示すように、所定の写真製版処理を行うことにより、フォトレジストパターンPR2が形成される。フォトレジストパターンPR2は、下層コイル用第1パッドLCP1の直上に位置するパッシベーション膜PFUの部分を露出するパターンを有する。次に、そのフォトレジストパターンPR2をエッチングマスクとして、露出したパッシベーション膜PFUの部分、その直下に位置する層間絶縁膜IL5の部分およびパッシベーション膜PFLの部分が除去されて、下層コイル用第1パッドLCP1の上面が露出する。その後、フォトレジストパターンPR2が除去される。
次に、パッシベーション膜PFUをエッチングマスクとして、露出した上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCP、下層コイル用第2パッドLCP2および下層コイル用第1パッドLCP1のそれぞれの上面にエッチング処理が行われる。図9に示すように、このエッチング処理によって、上層コイルUCILでは、露出しているバリアメタル膜UV2の部分が除去されて、アルミニウム膜UCFの部分が露出する。上層コイル用パッドUCPでは、露出しているバリアメタル膜UV2の部分が除去されて、アルミニウム膜UCFの部分が露出する。下層コイル用第2パッドLCP2では、露出しているバリアメタル膜UV2の部分が除去されて、アルミニウム膜UCFの部分が露出する。下層コイル用第1パッドLCP1では、露出しているバリアメタル膜MV2の部分が除去されて、アルミニウム膜MCFの部分が露出する。
次に、上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCP、下層コイル用第2パッドLCP2および下層コイル用第1パッドLCP1を覆うように、保護膜としてポリイミド膜(図示せず)が形成される。次に、図10に示すように、所定の写真製版処理を行うことによって、フォトレジストパターンPR3が形成される。次に、そのフォトレジストパターンPR3をエッチングマスクとして、ポリイミド膜PYIにエッチング処理が行われる。
このエッチング処理によって、上層コイル用パッドUCPを露出する開口部UPKが形成される。上層コイルUCILの中央に位置する部分を露出する開口部UCKが形成される。下層コイル用第2パッドLCP2および下層コイル用第1パッドLCP1を露出する開口部LCKが形成される。特に、開口部LCKでは、下層コイル用第2パッドLCP2と下層コイル用第1パッドLCP1との間の領域(第1領域)に位置するポリイミド膜PYIの部分も除去されて、層間絶縁膜IL6の部分およびパッシベーション膜PFUの部分が露出する。その後、フォトレジストパターンPR3が除去される。
次に、図11に示すように、ワイヤボンディングによって、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間が、ワイヤWDによって接続されて、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間が電気的に接続される。なお、ワイヤボンディングは、図示されていない他のワイヤボンディングに併せて行われる。その後、パッケージ樹脂MLRが充填されて、図2に示される半導体装置SEDが完成する。
上述した半導体装置SEDでは、下層コイルLCILに電気的に接続される下層コイル用パッドとして、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とが形成されて、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とが、ワイヤWDによって電気的に接続される。これにより、半導体装置の製造コストの上昇を抑えることができる。
このことについて、比較例に係る半導体装置と比べて説明する。なお、比較例に係る半導体装置において、上述した半導体装置の構成と同じ部分については、同一符号を付し、必要である場合を除いてその説明を繰り返さないこととする。
まず、第1比較例に係る半導体装置について説明する。図12に示すように、第1比較例に係る半導体装置SEDでは、下層コイルLCILと上層コイルUCILとが、層間絶縁膜IL3〜IL13を介在させて対向するように配置されている。半導体装置SEDの表面側には、上層コイル用パッドUCPとともに、下層コイル用パッドLCPが形成されている。なお、図12では、パッケージ樹脂は省かれている。
下層コイル用パッドLCPは、パッド下導電体構造PCSを介して下層コイルLCILに電気的に接続されている。パッド下導電体構造PCSは、配線を複数の層にわたって順次積層させることによって形成される。下層コイルLCILと上層コイルUCILとの電位差が高くなると、その電位差に応じて下層コイルLCILと上層コイルUCILとの距離を拡げる必要がある。このため、パッド下導電体構造PCSでは、積層させる配線の層の数も増えることになる。その結果、製造コストが上昇することになる。また、半導体装置SEDが完成するまでの製造工程が延びてしまう要因となる。
次に、第2比較例に係る半導体装置について説明する。図13に示すように、第2比較例に係る半導体装置SEDでは、下層コイルLCILと上層コイルUCILとが、層間絶縁膜IL3〜IL7を介在させて対向するように配置されている。半導体装置SEDの表面側には、上層コイル用パッドUCPとともに、下層コイル用パッドLCPが形成されている。なお、図13では、パッケージ樹脂は省かれている。
下層コイル用パッドLCPは、パッド下導電体構造PCSを介して下層コイルLCILに電気的に接続されている。パッド下導電体構造PCSは、厚膜構造TCFを含む。厚膜構造TCFは、比較的厚い層間絶縁膜IL7を貫通する開口部に、導電膜を充填することによって形成される構造である。
配線の層数を抑えながら、下層コイルLCILと上層コイルUCILとの所望の距離を確保しようとすると、複数の層間絶縁膜のうちの一の層間絶縁膜の膜厚を厚く形成する必要がある。第2比較例に係る半導体装置では、層間絶縁膜IL7が、他の層間絶縁膜IL1〜IL6のそれぞれの膜厚よりも厚い膜厚をもって形成されている。
比較的厚い層間絶縁膜IL7を貫通する開口部に導電膜を充填する場合には、導電膜として、その開口部の深さに応じた比較的厚い導電膜を形成する必要がある。このため、半導体装置を製造する際には、比較的厚い導電膜を形成し、その形成された厚い導電膜を加工する厚膜プロセスが、別途必要とされる。
ところが、大口径の半導体基板に厚い導電膜を形成すると、導電膜の膜応力によって半導体基板が反りやすくなる。また、大口径の半導体基板に微細な半導体装置を製造する半導体製造装置では、半導体製造装置の構造上、厚膜プロセスに対応することが難しいとされる。そのため、これらの対策を図ろうとすると、製造コストが上昇することになる。
第1比較例および第2比較例に対して、実施の形態1に係る半導体装置SEDでは、下層コイルLCILに電気的に接続される下層コイル用パッドとして、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とが形成される。下層コイル用第1パッドLCP1は、下層コイルLCILと上層コイルUCILとの間の高さ位置に形成される。下層コイル用第2パッドLCP2は、上層コイルUCIL等と同じ高さ位置に形成される。その下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とは、ワイヤWDによって電気的に接続される。
これにより、下層コイルLCILに電気的に接続される下層コイル用パッドを形成するに際して、第1比較例の場合のように、配線を順次積層させた多層配線構造を形成する必要がなくなる。また、第2比較例のように、比較的厚い導電膜による厚膜構造も形成する必要がなくなる。さらに、ワイヤの接続には、他のワイヤボンディングと併せて行えばよい。その結果、半導体装置SEDの製造コストの上昇を抑えることができる。
また、上述した半導体装置SEDでは、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間に位置する領域には、ポリイミド膜PYIは形成されない。この領域にポリイミド膜を形成しようとすると、ポリイミド膜は、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とを部分的に覆うことになり、ワイヤをボンディングする領域の面積が制限されることになる。したがって、この領域では、ポリイミド膜を除去し、ポリイミド膜を残さないことで、そのような制約を排除することができる。
実施の形態2
実施の形態2に係る、マイクロアイソレータを備えた半導体装置について説明する。図14および図15に示すように、半導体装置SEDには、平面視的に、上層コイルUCIL(第3位置)と下層コイル用第1パッドLCP1(第1位置)との間に位置する領域(第4位置)に、ダミーパッドDMPが配置されている。ダミーパッドDMPは、バリアメタル膜MV1、アルミニウム膜MCFおよびバリアメタル膜MV2によって形成されている。
ダミーパッドDMPと下層コイル用第1パッドLCP1とは、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成されている。同じ厚さおよび同じ材料とは、半導体基板SUB上に形成されたアルミニウム膜およびチタン膜を、パターニングすることによって同時に形成された構造を特定するものであり、全く同じ厚さおよび同じ材料を意図するものではなく、半導体基板SUBの面内における厚さ等の分布等、製造プロセス上のばらつきを含む。ダミーパッドDMPおよび下層コイル用第1パッドLCP1のそれぞれの側壁面等を覆うように、パッシベーション膜PFLが形成されている。
層間絶縁膜IL6等には、ダミーパッドDMPに達する開口部DCKが形成されている。開口部DCKには、パッケージ樹脂MLRが充填されている。なお、これ以外の構成については、図1および図2に示す半導体装置SEDと同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、図4に示す工程と同様にして、層間絶縁膜IL5(図16参照)の上に、たとえば、チタンナイトライド膜、アルミニウム膜およびチタンナイトライド膜が順次積層される。次に、所定の写真製版処理およびエッチング処理を行うことにより、図16に示すように、下層コイル用第1パッドLCP1とダミーパッドDMPとが同時に形成される。同時に形成されることで、下層コイル用第1パッドLCP1およびダミーパッドDMPは、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成されたことになる。
下層コイル用第1パッドLCP1は、バリアメタル膜M下層コイル用第1パッドLCP1と同様に、ダミーパッドDMPも、バリアメタル膜MV1、アルミニウム膜MCFおよびバリアメタル膜MV2の三層構造になる。下層コイル用第1パッドLCP1およびダミーパッドDMPを覆うように、たとえば、シリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜等のパッシベーション膜PFLが形成される。
次に、図4〜図8に示す工程と同様の工程を経て、図17に示すように、フォトレジストパターンPR2が形成される。フォトレジストパターンPR2は、下層コイル用第1パッドLCP1の直上に位置するパッシベーション膜PFUの部分と、ダミーパッドDMPの直上に位置するパッシベーション膜PFUの部分とを露出するパターンを有する。
次に、そのフォトレジストパターンPR2をエッチングマスクとして、露出したパッシベーション膜PFUの部分、その直下に位置する層間絶縁膜IL5の部分およびパッシベーション膜PFLの部分が除去されて、下層コイル用第1パッドLCP1およびダミーパッドDMPのそれぞれの上面が露出する。その後、フォトレジストパターンPR2が除去される。
次に、パッシベーション膜PFUをエッチングマスクとして、露出した上層コイルUCIL、上層コイル用パッドUCP、下層コイル用第2パッドLCP2、下層コイル用第1パッドLCP1およびダミーパッドDMPのそれぞれの上面にエッチング処理が行われる。このエッチング処理によって、下層コイル用第1パッドLCP1およびダミーパッドDMP等のそれぞれでは、バリアメタル膜MV2の部分が除去されて、アルミニウム膜MCFの部分が露出する(図18参照)。
次に、図10に示す工程と同様の工程を経た後、図18に示すように、ポリイミド膜PYIがパターニングされる。次に、図19に示すように、ワイヤボンディングによって、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間が、ワイヤWDによって接続されて、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2との間が電気的に接続される。その後、パッケージ樹脂MLRが充填されて、図15に示される半導体装置SEDが完成する。
上述した半導体装置SEDでは、まず、前述した半導体装置SED(図2等)と同様に、下層コイルLCILに電気的に接続される下層コイル用パッドとして、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とが形成されて、下層コイル用第1パッドLCP1と下層コイル用第2パッドLCP2とが、ワイヤによって電気的に接続される。これにより、半導体装置の製造コストの上昇を抑えることができる。
さらに、上述した半導体装置SEDでは、下層コイル用第1パッドLCP1と上層コイルUCIL(上層コイル用パッドUCP)との間に位置する領域に、ダミーパッドDMPが形成されている。下層コイル用第1パッドLCP1は、下層コイルLCILに電気的に接続されている。ダミーパッドDMPは電気的にフローティングとされて、パッケージ樹脂MLRがダミーパッドDMPに達するように充填されている。これにより、電位差を有する下層コイル用第1パッドLCP1と上層コイル用パッドUCPとの間の沿面距離を広げることができ、より高い電位差が求められる半導体装置に適用することができる。
なお、各実施の形態において説明した、マイクロアイソレータを備えた半導体装置については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
SED 半導体装置、TRC 送信回路部、REC 受信回路部、MDL モジュール、MCT マイクロトランス、ISL マイクロアイソレータ、SUB 半導体基板、IL1、IL2、IL3、IL4、IL5、IL6 層間絶縁膜、LCIL 下層コイル、LCE 引き出し電極、LV1 バリアメタル膜、LCF アルミニウム膜、LV2 バリアメタル膜、WPG タングステンプラグ、FPCS 第1パッド下導電体構造、LCP1 下層コイル用第1パッド、DMP ダミーパッド、MV1 バリアメタル膜、MCF アルミニウム膜、MV2 バリアメタル膜、UCIL 上層コイル、UCP 上層コイル用パッド、LCP2 下層コイル用第2パッド、UV1 バリアメタル膜、UCF アルミニウム膜、UV2 バリアメタル膜、PFL パッシベーション膜、PFU パッシベーション膜、PYI ポリイミド膜、UPK、UCK、LCK、DCK 開口部、MLR パッケージ樹脂、WD ワイヤ、PR1、PR2、PR3 フォトレジストパターン。

Claims (11)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上に配置された第1コイルと、
    前記第1コイルを覆うように形成された絶縁膜と、
    前記第1コイルの上に前記絶縁膜を介在させて、前記第1コイルと対向するように配置された第2コイルと、
    前記第1コイルが配置されている第1高さと前記第2コイルが配置されている第2高さとの間の第3高さに形成され、前記第1コイルと電気的に接続された第1コイル用第1パッドと、
    前記第3高さよりも高い第4高さに形成され、前記第1コイル用第1パッドが配置されている第1位置とは平面視的に異なる第2位置に形成された第1コイル用第2パッドと、
    前記第1コイル用第パッドと前記第1コイル用第2パッドとを電気的に接続するワイヤと、
    前記絶縁膜を覆うように形成された保護膜と、
    前記保護膜を覆うように形成されたパッケージ樹脂と
    を備え、
    前記第1コイル用第1パッドと前記第1コイル用第2パッドとの間に位置する第1領域では、前記パッケージ樹脂は前記絶縁膜と接し、
    前記第1領域以外の第2領域では、前記パッケージ樹脂は前記保護膜と接している、半導体装置。
  2. 前記第1コイル用第1パッドおよび前記第1コイル用第2パッドは、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成された、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1コイル用第1パッドおよび前記第1コイル用第2パッドの前記厚さは、前記第1コイルの厚さよりも厚い、請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第1コイル用第2パッドは、前記第2高さに配置された、請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記第2コイルと前記第1コイル用第2パッドとは、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成された、請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記第1コイル用第1パッドの第1側壁面を少なくとも覆うように形成された第1パッシベーション膜と、
    前記第1コイル用第2パッドの第2側壁面を少なくとも覆うように形成された第2パッシベーション膜と
    を含み、
    前記第1パッシベーション膜および前記第2パッシベーション膜は、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成された、請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記第4高さに配置され、平面視的に、前記第2コイルが配置されている第3位置と前記第1位置との間の第4位置に形成されたダミーパッドを備え、
    前記ダミーパッドは、電気的にフローティングとされ、
    前記パッケージ樹脂は、前記保護膜および前記絶縁膜を貫通して前記ダミーパッドに接している、請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記ダミーパッドおよび前記第1コイル用第1パッドは、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成された、請求項7記載の半導体装置。
  9. 半導体基板の上に第1コイルを形成する工程と、
    前記第1コイルを覆うように第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜上に、前記第1コイルと電気的に接続される第1コイル用第1パッドを形成する工程と、
    前記第1コイル用第1パッドを覆うように第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を介在させて前記第1コイルと対向するように第2コイルを形成するとともに、平面視的に前記第1コイル用第1パッドとは異なる前記第2絶縁膜上の位置に第1コイル用第2パッドを形成する工程を含むパッドを形成する工程と、
    前記第2絶縁膜に、前記第1コイル用第1パッドを露出する第1開口部を形成する工程を含む開口部を形成する工程と、
    前記第1コイル用第1パッドと前記第1コイル用第2パッドとの間に位置する第1領域を除く態様で、前記第2絶縁膜を覆うように保護膜を形成する工程と、
    ワイヤボンディングを行うことにより、前記第1コイル用第1パッドと前記第1コイル用第2パッドとの間をワイヤによって接続する工程と
    前記第1領域に位置する前記第2絶縁膜の部分に接し、前記第1領域以外の第2領域では前記保護膜に接する態様で、前記保護膜を覆うようにパッケージ樹脂によって封止する工程と
    を備えた、半導体装置の製造方法。
  10. 前記パッドを形成する工程は、平面視的に、前記第1コイル用第1パッドが配置されている位置と前記第2コイルが配置されている位置との間に、ダミーパッドを形成する工程を含み、
    前記開口部を形成する工程は、前記ダミーパッドを露出する第2開口部を形成する工程を含む、請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1コイル用第1パッドを形成する工程は、
    第1導電膜を形成する工程と、
    前記第1導電膜をパターニングすることにより、前記第1コイル用第1パッドを形成する工程と
    を含み、
    前記第1コイル用第2パッドおよび前記第2コイルを形成する工程は、
    第2導電膜を形成する工程と、
    前記第2導電膜をパターニングすることにより、前記第1コイル用第2パッドおよび前記第2コイルを形成する工程と
    を含み、
    前記第1導電膜および前記第2導電膜は、同じ厚さおよび同じ材料をもって形成された、請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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