JP2019060014A - グラフェンの境界制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】グラフェンを成長させつつ、成長過程においてグラフェンの境界を制御可能な方法を提供する。【解決手段】絶縁基板を提供し、絶縁基板を成長チャンバに配置するステップと、成長チャンバ内に第1反応ガスを導入するステップであって、第1反応ガスが少なくとも炭素源ガスを含み、第1反応ガスの流量を制御することで、絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成するステップと、を含むグラフェンの境界制御方法。基板表面にグラフェンを成長させる過程において、炭素源ガスと触媒ガスの割合を調整することでグラフェンの境界制御を実現する。【選択図】図1

Description

本発明は低次元材料及び新素材の分野に属し、特に、グラフェンにおける成長境界の制御方法に関する。
グラフェンとは、炭素原子がsp2混成によって六角形の蜂の巣構造を形成した二次元の平面材料である。グラフェンは、多くの優れた物理特性や化学特性から広く注目を集めている。六方晶窒化ホウ素(h−BN)は格子構造がグラフェンと類似しているが、バンドギャップが広く、「ホワイトグラフェン」と呼ばれている。近年、六方晶窒化ホウ素は、グラフェンとともに二次元材料の代表格として学術界の関心を呼んでいる。
現在のところ、グラフェンの生成においては、機械的剥離法と化学気相蒸着法(CVD)を用い、CuやPtといった金属の表面にグラフェンを直接成長させる方法が常用されている。グラフェンの成長が完了すると、各種応用ニーズを満たすために、生成されたグラフェンを相応の絶縁基板に移動させる必要があるが、グラフェンの移動過程自体が複雑且つ高コストであるため、大規模量産にとっては非常に不利である。また、移動過程での欠損や異物の混入も不可避であり、グラフェンの品質を大きく損なうことになる。
グラフェンの品質を向上させ、且つ生産コストを低下させるには、絶縁基板上にグラフェンを直接成長させることで移動過程を回避することが解決策の一つとして考えられる。ここで、グラフェンを六方晶窒化ホウ素の表面に成長させる場合には、六方晶窒化ホウ素の表面が平坦なことから、グラフェンの電子移動度を効果的に向上させられるだけでなく、多くの新奇な物理現象を発現させられる。一方、グラフェンの成長と電気特性は境界の影響を大きく受けるため、最近ではグラフェンの境界制御もまた研究の焦点となっている。
そこで、グラフェンを成長させつつ、成長過程においてグラフェンの境界を制御可能な方法を提供することが求められている。
上述した従来技術の瑕疵に鑑みて、本発明は、従来技術における絶縁基板表面のグラフェン境界の制御にかかる課題を解決するためのグラフェンの境界制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的及びその他関連の目的を実現するために、本発明は、1)絶縁基板を提供し、前記絶縁基板を成長チャンバに配置するステップと、2)前記成長チャンバ内に第1反応ガスを導入するステップであって、前記第1反応ガスが少なくとも炭素源ガスを含み、前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成するステップ、を含むグラフェンの境界制御方法を提供する。
本発明の好ましい方案として、ステップ1)において、前記絶縁基板はh−BN基板であり、前記h−BN基板には、h−BNブロックからなる単結晶基板、機械的剥離法によりへき開して得られるh−BN薄膜基板、及び化学気相蒸着法により得られるh−BN薄膜基板のうちの一つが含まれる。
本発明の好ましい方案として、ステップ1)は、前記絶縁基板を焼鈍して表面の異物を除去するステップを更に含む。
本発明の好ましい方案として、前記炭素源ガスをアセチレンとし、アセチレンの流量を1〜8sccmとなるよう制御することで、前記第1境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得する。
本発明の好ましい方案として、ステップ2)において、前記第1反応ガスは更に触媒ガスを含み、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成する。
本発明の好ましい方案として、ステップ2)において、前記炭素源ガスは、メタン、エチレン、アセチレンのうちの1又は2種類及びこれらの組み合わせを含み、前記触媒ガスはシランを含む。
本発明の好ましい方案として、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が1:1に等しくなるよう制御することで、前記第1境界形状が鋸歯型のグラフェン構造を取得し、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が8:1超或いは1:8以下となるよう制御することで、前記第1境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得し、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が1:8〜1:1の間、又は1:1〜8:1の間となるよう制御することで、前記第1境界形状が混合型境界のグラフェン構造を取得する。
本発明の好ましい方案として、ステップ2)では、化学気相蒸着法により前記グラフェン構造を生成し、成長温度を1100〜1400℃、前記成長チャンバ内の気圧を1〜20Pa、成長時間を10〜1800sとする。
本発明の好ましい方案として、更に、前記成長チャンバ内に第2反応ガスを継続的に導入することで第2境界形状を有する前記グラフェン構造を取得するステップ3)を含む。
本発明の好ましい方案として、前記第1境界形状がアームチェア型の場合、前記第2反応ガスが鋸歯型境界の成長に適した反応ガスとなるよう制御することで、前記第2境界形状が鋸歯型のグラフェン構造を取得し、前記第1境界形状が鋸歯型の場合、前記第2反応ガスがアームチェア型境界の成長に適した反応ガスとなるよう制御することで、前記第2境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得する。
本発明の好ましい方案として、鋸歯型境界の成長に適した前記第2反応ガスは触媒ガスと炭素源ガスを含み、且つこれらの流量比は1:1に等しく、アームチェア型境界の成長に適した前記第2反応ガスは触媒ガスと炭素源ガスを含み、且つこれらの流量比は8:1超或いは1:8以下である。
本発明の好ましい方案として、ステップ2)では、予め前記絶縁基板上に階段を形成してから、前記階段の表面に第1境界形状を有する前記グラフェン構造を形成する。
本発明の好ましい方案として、前記階段の形成方法は、機械的剥離法、化学的エッチング、電子ビームエッチング及び紫外線露光のうちの一つを含む。
本発明の好ましい方案として、前記階段の形状は前記第1境界形状と一致している。
本発明の好ましい方案として、前記階段の表面に形成される前記グラフェン構造はグラフェンナノリボンとなり、前記第1境界形状が鋸歯型である場合には、前記第1反応ガスが触媒ガスと炭素源ガスを含み、且つ、これらの流量比が1:1に等しいことが形成条件となる。
本発明の好ましい方案として、前記階段の表面に形成される前記グラフェン構造はグラフェンナノリボンとなり、前記第1境界形状がアームチェア型である場合には、前記第1反応ガスが触媒ガスと炭素源ガスを含み、且つ、これらの流量比が8:1超或いは1:8以下であること、又は、前記第1反応ガスが炭素源ガスであり、且つ、ガス流量が1〜8sccmであることが形成条件となる。
本発明の好ましい方案として、取得される前記グラフェンナノリボンは、幅が100nm未満、長さが20nm超、厚さが原子層1〜10枚分となる。
本発明の好ましい方案として、前記グラフェン構造の成長時間と前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記グラフェン構造の幅を制御する。
以上述べたように、本発明におけるグラフェンの境界制御方法は、以下の有益な効果を有する。
1)本発明は、基板表面にグラフェンを成長させる過程において、炭素源ガスと触媒ガスの割合を調整することでグラフェンの境界制御を実現するグラフェンの境界制御方法を提供する。
2)本発明で提供する方法によれば、更に、形成されたグラフェンをベースに、成長条件を変更してこれを引き続き成長させることで、グラフェンにおける元の境界形状を変化させることが可能である。
3)本発明で提供する方法では、階段を有する基板表面にグラフェンを成長させられることから、配向性を有する階段に応じて成長条件を最適化することで、特定の配向性を持ち、且つ境界が整ったグラフェンリボンを取得可能となる。更に、成長時間と成長速度を制御することで、幅狭のグラフェンナノリボンを取得可能となる。
4)本発明によれば、絶縁基板表面におけるグラフェンの境界制御が実現されるほか、操作手順が簡略化されるため、より効率よくグラフェンの境界制御を実現可能となる。よって、電子部品分野におけるグラフェンの幅広い応用の基礎が構築される。
図1は、本発明で提供するグラフェンの境界制御方法にかかるフローチャートを示す。 図2は、本発明の制御で得られるグラフェンの2種類の境界形状を示す図である。 図3は、本発明のアームチェア型境界、鋸歯型境界、及び混合境界の単結晶を示す図である。 図4は、本発明のアームチェア型境界、鋸歯型境界、及び混合境界を示す図である。 図5は、本発明のアームチェア型単結晶が鋸歯型境界の単結晶となるまで外側に延伸するよう成長を続けた場合を示す図である。 図6は、本発明のアームチェア型及び鋸歯型の階段箇所において外側に延伸したグラフェンナノリボンを示す図である。
以下に、特定の具体的実例を挙げて本発明の実施形態につき説明する。なお、当業者であれば、本明細書に開示の内容から、本発明のその他の利点及び効果を容易に理解可能である。また、本発明はその他の異なる具体的実施形態による実施又は応用も可能である。本明細書の各詳細事項に関しても、異なる観点及び応用に基づき、本発明の精神を逸脱しないことを前提に各種の追加又は変更が可能である。
図1〜図4を参照する。なお、本実施例で提示する図面は本発明の基本思想を概略的に説明するためのものにすぎない。図面には本発明に関連する部材のみを示しており、実際に実施する際の部材の数、形状及び寸法に基づき記載しているわけではない。実際の実施時には、各部材の形態、数量及び比率は任意に変更してもよく、部材の配置形態がより複雑となる場合もある。
図1〜4に示すように、本発明はグラフェンの境界制御方法を提供する。当該方法は、以下のステップを含む。
1)絶縁基板を提供し、前記絶縁基板を成長チャンバに配置する。
2)前記成長チャンバ内に第1反応ガスを導入する。前記第1反応ガスは少なくとも炭素源ガスを含み、前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成する。
以下に、図面を組み合わせて本発明におけるグラフェンの境界制御方法につき詳細に説明する。
まず、絶縁基板を提供し、前記絶縁基板を成長チャンバに配置するステップ1)を実施する。
一例として、ステップ1)において、前記絶縁基板はh−BN基板である。前記h−BN基板には、h−BNブロックからなる単結晶基板、機械的剥離法によりへき開して得られるh−BN薄膜基板、及び化学気相蒸着法により得られるh−BN薄膜基板のうちの一つが含まれる。
具体的に、前記絶縁基板は当業者が熟知するh−BN基板以外の任意の基板としてもよいが、本実施例では六方晶窒化ホウ素(h−BN)基板を選択する。当該基板の作製方法としては、単結晶の六方晶窒化ホウ素を原料とし、上面に二酸化ケイ素層を有するシリコン基板(二酸化ケイ素/シリコン基板)上において、機械的剥離により新鮮なへき開面を有する六方晶窒化ホウ素シート層を取得することで、六方晶窒化ホウ素/二酸化ケイ素/シリコン基板を形成する。六方晶窒化ホウ素薄膜はグラフェンと類似の結晶構造を有しており、絶縁性、熱伝導性及び化学的安定性に優れる。よって、六方晶窒化ホウ素上でグラフェンを成長させることは、グラフェンの品質向上にとって有利に働く。更に、前記六方晶窒化ホウ素は、機械的剥離法により取得される原子レベルで平坦なへき開面を有する六方晶窒化ホウ素薄膜である。
また、本実施例では、前記成長チャンバが管状炉の場合を例として説明する。六方晶窒化ホウ素/二酸化ケイ素/シリコン基板は前記管状炉に投入し、続いて水素・アルゴン混合ガスを導入する。本実施例において、前記水素・アルゴン混合ガスの流速は300sccmとすることが好ましく、水素ガスとアルゴンガスの体積比は1:2とすることが好ましい。
一例として、ステップ1)は、前記絶縁基板を焼鈍して表面の異物を除去するステップを更に含む。
具体的には、前記絶縁基板を高温焼鈍処理し、基板表面の異物や有機物等を除去することで、高品質の基板を取得する。六方晶窒化ホウ素基板を例にすると、焼鈍過程は酸素雰囲気下で実行される。また、焼鈍温度は700〜800℃(本実施例では750℃)に設定するとともに、焼鈍時間は0.5〜3時間(本実施例では2時間)、成長チャンバ内の圧力は500〜1000Pa(本実施例では600Pa)に制御する。
次に、前記成長チャンバ内に第1反応ガスを導入するステップであって、前記第1反応ガスが少なくとも炭素源ガスを含み、前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成するステップ2)を実施する。
具体的に、前記グラフェン構造の成長前後には、更に保護ガスによる保護が条件として含まれる。前記保護ガスはアルゴンガスとし、流量を100〜500sccm、好ましくは200sccmとする。
一例として、ステップ2)において、前記第1反応ガスは更に触媒ガスを含み、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成する。
具体的に、当該ステップは、第1反応ガスを制御することでグラフェンの境界制御を実現することを目的とする。なお、前記第1反応ガスは少なくとも炭素源を含むが、いうまでもなく、更に触媒ガス等を含んでもよい。制御により取得可能な前記第1境界形状であるグラフェンの境界形状としては、アームチェア型境界、鋸歯型境界及び双方の混合境界等が含まれるが、これらに限らない。
一例として、ステップ2)において、前記炭素源ガスは、メタン、エチレン、アセチレンのうちの1又は2種類及びこれらの組み合わせを含み、前記触媒ガスはシランを含む。
具体的に、前記炭素源ガスはグラフェン形成のために炭素源を供給するものであり、本実施例ではアセチレンとすることが好ましい。また、前記触媒ガスはシランを含む。
一例として、ステップ2)では、化学気相蒸着法により前記グラフェン構造を生成する。成長温度は1100〜1400℃、前記成長チャンバ内の気圧は1〜20Pa、成長時間は10〜1800sとする。
具体的に、グラフェンの成長過程では、成長温度を1200〜1300℃とすることが好ましく、本実施例では1250℃とする。また、気圧は5〜15Paとすることが好ましく、本実施例では10Paとする。成長時間は100〜1000sとすることが好ましく、本実施例では200sとする。前記絶縁基板の表面に形成されるグラフェンは、幅が100nm〜1μm、長さが50nm超、厚さが原子層1〜10枚分の厚みとなる。
一例として、更に、前記成長チャンバ内に第2反応ガスを継続的に導入することで第2境界形状を有する前記グラフェン構造を取得するステップ3)を含む。
具体的に、当該ステップは、前記第2反応ガスの流量を制御することで、第2境界形状を有する前記グラフェン構造を取得可能とするものである。即ち、反応ガスの流量を制御することで、グラフェンにおける元の境界形状を変化可能とする。例えば、グラフェンのアームチェア型境界を引き続き成長させることで鋸歯型境界に変化させてもよいし、鋸歯型のグラフェン境界を引き続き成長させることでアームチェア型境界に変化させてもよい。なお、いうまでもなく、その他の型の境界形状へ変化させてもよく、ここでは具体的に制限しない。当該方法によれば、簡潔且つスピーディーにグラフェンの境界制御が実現されるため、電子部品分野におけるグラフェンの幅広い応用の基礎が構築される。
一例として、ステップ2)では、予め前記絶縁基板上に階段を形成してから、前記階段の表面に第1境界形状を有する前記グラフェン構造を形成する。
一例として、前記階段の表面に形成される前記グラフェン構造はグラフェンナノリボンとなる。また、前記第1境界形状は、鋸歯型及びアームチェア型のうち一方の形状を含む。
具体的に、当該ステップは階段上にグラフェン構造を形成するものであり、このときの前記グラフェン構造は絶縁基板上の階段の表面に形成されるグラフェンナノリボンとなる。
一例として、前記階段の形成方法は、機械的剥離法、化学的エッチング、電子ビームエッチング及び紫外線露光のうちの一つを含む。例えば、六方晶窒化ホウ素の表面において、長さ1〜10層、長さ50nm超の窒化ホウ素階段を取得可能である。
具体的に、前記階段の形状は実際の必要性に応じて設定すればよく、例えば、金属触媒エッチング法により取得可能である。形成過程では、CVD管状炉内においてh−BNに対し焼鈍及びエッチングが行われる。キャリアガスはArとし、作動ガスはエッチングの方向性に応じてH2又はO2を選択する。ここで、H2とArの流量比が1:1〜1:10の場合には、Armchair(アームチェア)境界構造のナノリボン状溝を取得しやすい。また、O2とArの流量比が1:1〜0:10の場合には、Zigzag(鋸歯)境界構造のナノリボン状溝を取得しやすい。好ましくは、前記六方晶窒化ホウ素の階段としては、機械的剥離法によりアームチェア型境界の階段を取得し、機械的剥離法と化学的エッチング法により鋸歯型境界の階段を取得する。前記階段の長さは200nm超、深さは原子層1〜9枚分とする。
一例として、前記グラフェン構造の成長時間と前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記グラフェン構造の幅を制御するとともに、前記第1境界形状が前記階段の形状と一致するよう前記階段の形状を制御する。
具体的には、成長時間を正確に制御するとともに成長ガスの流量を減少させることで、グラフェンリボンの幅制限を実現し、幅100nm未満のグラフェンナノリボンを取得可能とする。また、前記階段の形状と前記グラフェンの境界形状が一致するよう制御することで、完全且つ整然とした特定形状の境界を有するグラフェン層をより効果的に取得可能とする。
本実施例では、前記第1反応ガスの流量を制御することで、グラフェン単結晶及びグラフェンナノリボンを含むアームチェア型境界のグラフェン構造を取得可能である。
一例として、ステップ2)において、前記第1反応ガスは炭素源ガスのみを含む。
具体的に、本実施例において、唯一の前記炭素源ガスはアセチレンガスとすることが好ましい。また、アームチェア型境界のグラフェンを形成する具体的操作としては、流量を8sccmとして炭素源ガスを導入する。ここで、気圧は1〜20Paの範囲(本実施例では10Pa)となるよう調整するとともに、温度は1100〜1400℃の間(本実施例では1200℃)となるよう調整し、成長時間は10〜18min(本実施例では15min)とする。これにより、寸法が1μm(グラフェンの六角形単結晶の対角線長)であるアームチェア型境界のグラフェン単結晶が得られる。
一例として、前記第1反応ガスは更に触媒ガスを含み、前記炭素源ガスと前記触媒ガスの流量比を制御することでアームチェア型境界のグラフェンを取得する。
具体的には、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が8:1超或いは1:8以下となるよう制御することで、前記第1境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得する。本実施例では、炭素源ガスとしてアセチレンを選択し、触媒としてシランを選択する。即ち、アセチレンの流量を8に固定し、シランを0〜7の間で変化させる際にアームチェア型境界と混合型境界が得られる。前記混合型境界とは、少なくともアームチェア型と鋸歯型境界を含むグラフェン構造のことをいう。また、前記触媒ガスはシランを含むがこれに限らない。本実施例において、シランとアセチレンの割合を1:8又は1:9等に制御した場合、いずれにおいてもアームチェア型境界が得られる。
また、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が1:8〜1:1の間、又は1:1〜8:1の間となるよう制御することで、前記第1境界形状が混合型境界のグラフェン構造が得られる。なお、前記混合型境界とは、少なくともアームチェア型と鋸歯型境界を含むグラフェン構造のことをいう。
本実施例では、前記第1反応ガスの流量を制御することで、グラフェン単結晶及びグラフェンナノリボンを含む鋸歯型境界のグラフェン構造を取得可能である。
一例として、前記第1反応ガスは炭素源ガスと触媒ガスを含み、前記炭素源ガスと前記触媒ガスの流量比を制御することで鋸歯型境界のグラフェンを取得する。
具体的には、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が1:1と等しくなるよう、即ち、流量が1:1sccmや8:8sccm等となるよう制御することで、前記第1境界形状が鋸歯型のグラフェン構造を取得する。本実施例では、炭素源ガスとしてアセチレンを選択し、触媒としてシランを選択する。即ち、アセチレンとシランの割合が8:8の場合に鋸歯型境界が得られる。或いは、シランとアセチレンの流量範囲を1〜7の間で同時に変化させる場合に鋸歯型境界が得られる。なお、前記触媒ガスはシランを含むがこれに限らない。本実施例において、シランとアセチレンの割合を3:3又は2:2又は1:1等に制御した場合、いずれにおいても鋸歯型境界が得られる。
また、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比を1:8〜1:1の間、又は1:1〜8:1の間で制御することで、前記第1境界形状が混合型境界のグラフェン構造が得られる。なお、前記混合型境界とは、少なくともアームチェア型と鋸歯型境界を含むグラフェン構造のことをいう。
本実施例では、前記第2反応ガスの流量を制御することで、第2境界形状を有する前記グラフェン構造を取得可能である。即ち、本実施例では反応ガスの流量を制御することで、グラフェンにおける元の境界形状を変化させられる。例えば、実施例1のグラフェンの境界形状を実施例2のグラフェンの境界形状に変化させてもよいし、実施例2のグラフェンの境界形状を実施例1のグラフェンの境界形状に変化させてもよい。
具体的には、前記第1境界形状がアームチェア型の場合、前記第2反応ガスが鋸歯型境界の成長に適した反応ガスとなるよう制御することで、前記第2境界形状が鋸歯型のグラフェン構造を取得する。また、前記第1境界形状が鋸歯型の場合、前記第2反応ガスがアームチェア型境界の成長に適した反応ガスとなるよう制御することで、前記第2境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得する。
一例として、鋸歯型境界の成長に適した前記第2反応ガスは、触媒ガスと炭素源ガスの流量比が1:1に等しい。即ち、流量が1:1sccmや8:8sccm等である。一方、アームチェア型境界の成長に適した前記第2反応ガスは、触媒ガスと炭素源ガスの流量比が8:1超且つ1:8以下である。
具体的に、本実施例において、前期の単結晶成長ではアセチレンのみが存在し、且つ流量8sccmで15min成長させることで寸法が1μmであるアームチェア型境界のグラフェン単結晶が得られる。そして、後期に成長条件をアセチレン:シランが8:8sccmとなるよう変更し、引き続き10min成長させることで、鋸歯型境界のグラフェン単結晶が得られる。
また、成長が完了すると炭素源を遮断し、Arを保護ガスとして100〜500sccm導入して降温・冷却する。
本実施例4では、実施例1、実施例2及び実施例3との違いとして、ステップ2)において、予め前記絶縁基板上に階段を形成してから、前記階段の表面に第1境界形状を有する前記グラフェン構造を形成する。
具体的に、グラフェンは六方晶窒化ホウ素の階段部分においてより容易に核生成し、グラフェンリボンを形成するよう成長する。よって、配向性を有する階段に応じて成長条件を最適化することで、特定の配向性を持ち、且つ境界が整ったグラフェンリボンを取得可能となる。更に、成長時間と成長速度を制御することで、幅狭のグラフェンナノリボンを取得可能となる。
一例として、前記階段の形成方法は、機械的剥離法、化学的エッチング、電子ビームエッチング及び紫外線露光のうちの一つを含む。前記階段の表面に形成される前記グラフェン構造はグラフェンナノリボンとなる。また、前記第1境界形状は、鋸歯型形状及びアームチェア型形状のうちの一方を含む。
一例として、鋸歯型境界の前記グラフェンナノリボンは、前記第1反応ガスが触媒ガスと炭素源ガスを含み、且つ、これらの流量比が1:1に等しいこと、即ち流量が1:1sccmや8:8sccm等であることが形成条件となる。
具体的に、本実施例では、窒化ホウ素基板の階段箇所でグラフェンリボンを外側に延伸するよう成長させるにあたり、鋸歯型境界のグラフェンリボンを外側に延伸させる際には、ガスの割合が8:8sccmの場合、成長速度は140nm/minとなる。また、ガスの割合が2:2sccmの場合、成長速度は60nm/minとなる。また、ガスの割合が1:1sccmの場合、成長速度は40nm/minとなる。
一例として、アームチェア型の前記グラフェンナノリボンは、前記第1反応ガスが触媒ガスと炭素源ガスを含み、且つ、これらの流量比が8:1超或いは1:8以下であること、又は、前記第1反応ガスが炭素源ガスであり、且つ、ガス流量が1〜8sccmであることが形成条件となる。
具体的に、本実施例では、窒化ホウ素基板の階段箇所でグラフェンリボンを外側に延伸するよう成長させるにあたり、アームチェア型境界のグラフェンリボンを外側に延伸させる際には、ガス流量が8sccmの場合、成長速度は45nm/minとなる。また、ガス流量が2sccmの場合、成長速度は20nm/minとなる。また、ガス流量が1sccmの場合、成長速度は10nm/minとなる。
一例として、前記グラフェン構造の成長時間と前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記グラフェン構造の幅を制御するとともに、前記第1境界形状が前記階段の形状と一致するよう前記階段の形状を制御する。
一例として、取得される前記グラフェン構造は、幅が100nm未満、長さが20nm超、厚さが原子層1〜10枚分となる。
具体的には、成長時間を正確に制御するとともに成長ガスの流量を減少させることで、グラフェンリボンの幅制限を実現し、幅100nm未満のグラフェンナノリボンを取得可能とする。好ましくは、取得されるグラフェンナノリボンは幅が20〜80nm(本実施例では40nm)、長さが30〜80nm(本実施例では60nm)、厚さが原子層3〜9枚分(本実施例では原子層6枚分)である。
上述したように、本発明はグラフェンの境界制御方法を提供する。当該方法は、絶縁基板を提供し、前記絶縁基板を成長チャンバに配置するステップと、前記成長チャンバ内に第1反応ガスを導入するステップであって、前記第1反応ガスが少なくとも炭素源ガスを含み、前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成するステップと、を含む。上記の技術方案によって、本発明は、基板表面にグラフェンを成長させる過程において、炭素源ガスと触媒ガスの割合を調整することでグラフェンの境界制御を実現するグラフェンの境界制御方法を提供する。本発明で提供する方法によれば、更に、形成されたグラフェンをベースに、成長条件を変更してこれを引き続き成長させることで、グラフェンにおける元の境界形状を変化させることが可能である。また、本発明で提供する方法では、階段を有する基板表面にグラフェンを成長させられることから、配向性を有する階段に応じて成長条件を最適化することで、特定の配向性を持ち、且つ境界が整ったグラフェンリボンを取得可能となる。更に、成長時間と成長速度を制御することで、幅狭のグラフェンナノリボンを取得可能となる。本発明によれば、絶縁基板表面におけるグラフェンの境界制御が実現されるほか、操作手順が簡略化されるため、より効率よくグラフェンの境界制御を実現可能となる。よって、電子部品分野におけるグラフェンの幅広い応用の基礎が構築される。以上より、本発明は従来技術における様々な瑕疵を解消可能であり、高度な産業上の利用価値を有する。
なお、上記の実施例は本発明の原理及び効果を説明するための例示にすぎず、本発明を制限するものではない。当該技術を熟知する者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱しないことを前提に、上記実施例につき追加又は変更が可能である。したがって、当業者が、本発明で開示する精神及び技術的思想を逸脱せずに実施するあらゆる等価の追加又は変更もまた、本発明における特許請求の範囲に含まれる。
11 鋸歯型境界
12 アームチェア型境界
S1〜S2 ステップ

Claims (16)

  1. 絶縁基板を提供し、前記絶縁基板を成長チャンバに配置する第1のステップと、
    少なくとも炭素源ガスを含む第1反応ガスを前記成長チャンバ内に導入し、かつ、前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成する第2のステップ、を含むことを特徴とするグラフェンの境界制御方法。
  2. 前記第1のステップにおいて、前記絶縁基板はh−BN基板であり、前記h−BN基板には、h−BNブロックからなる単結晶基板、機械的剥離法によりへき開して得られるh−BN薄膜基板、及び化学気相蒸着法により得られるh−BN薄膜基板のうちの一つが含まれることを特徴とする請求項1に記載のグラフェンの境界制御方法。
  3. 前記第2のステップにおいて、前記炭素源ガスをアセチレンとし、アセチレンの流量を1ないし8sccmとなるよう制御することで、前記第1境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得することを特徴とする請求項1に記載のグラフェンの境界制御方法。
  4. 前記第2のステップにおいて、前記第1反応ガスは更に触媒ガスを含み、前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比を制御することで、前記絶縁基板の表面に第1境界形状を有するグラフェン構造を形成することを特徴とする請求項1に記載のグラフェンの境界制御方法。
  5. 前記第2のステップにおいて、前記炭素源ガスは、メタン、エチレン、アセチレンのうちの1又は2種類及びこれらの組み合わせを含み、前記触媒ガスはシランを含むことを特徴とする請求項4に記載のグラフェンの境界制御方法。
  6. 前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が1:1に等しくなるよう制御することで、前記第1境界形状が鋸歯型のグラフェン構造を取得し、
    前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が8:1を超えるか若しくは1:8以下となるよう制御することで、前記第1境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得し、
    前記触媒ガスと前記炭素源ガスの流量比が1:8ないし1:1の間、又は1:1ないし8:1の間となるよう制御することで、前記第1境界形状が混合型境界のグラフェン構造を取得することを特徴とする請求項4に記載のグラフェンの境界制御方法。
  7. 前記第2のステップにおいて、化学気相蒸着法により前記グラフェン構造を生成し、成長温度を1100ないし1400℃、前記成長チャンバ内の気圧を1ないし20Pa、成長時間を10ないし1800sとすることを特徴とする請求項1に記載のグラフェンの境界制御方法。
  8. 更に、前記成長チャンバ内に第2反応ガスを継続的に導入することで第2境界形状を有する前記グラフェン構造を取得する第3のステップを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のグラフェンの境界制御方法。
  9. 前記第1境界形状がアームチェア型の場合、前記第2反応ガスが鋸歯型境界の成長に適した反応ガスとなるよう制御することで、前記第2境界形状が鋸歯型のグラフェン構造を取得し、
    前記第1境界形状が鋸歯型の場合、前記第2反応ガスがアームチェア型境界の成長に適した反応ガスとなるよう制御することで、前記第2境界形状がアームチェア型のグラフェン構造を取得することを特徴とする請求項8に記載のグラフェンの境界制御方法。
  10. 鋸歯型境界の成長に適した前記第2反応ガスは触媒ガスと炭素源ガスを含み、かつ、これらの流量比は1:1に等しく、
    アームチェア型境界の成長に適した前記第2反応ガスは触媒ガスと炭素源ガスを含み、かつ、これらの流量比は8:1を超えるか若しくは1:8以下であることを特徴とする請求項9に記載のグラフェンの境界制御方法。
  11. 前記第2のステップにおいて、予め前記絶縁基板上に階段を形成してから、前記階段の表面に第1境界形状を有する前記グラフェン構造を形成することを特徴とする請求項1に記載のグラフェンの境界制御方法。
  12. 前記階段の形成方法は、機械的剥離法、化学的エッチング、電子ビームエッチング及び紫外線露光のうちの一つを含むことを特徴とする請求項11に記載のグラフェンの境界制御方法。
  13. 前記階段の形状は前記第1境界形状と一致していることを特徴とする請求項11に記載のグラフェンの境界制御方法。
  14. 前記階段の表面に形成される前記グラフェン構造はグラフェンナノリボンとなり、前記第1境界形状が鋸歯型である場合には、前記第1反応ガスが触媒ガスと炭素源ガスを含み、かつ、これらの流量比が1:1に等しいことが形成条件となることを特徴とする請求項11に記載のグラフェンの境界制御方法。
  15. 前記階段の表面に形成される前記グラフェン構造はグラフェンナノリボンとなり、前記第1境界形状がアームチェア型である場合には、前記第1反応ガスが触媒ガスと炭素源ガスを含み、且つ、これらの流量比が8:1を超えるか若しくは1:8以下であること、又は、前記第1反応ガスが炭素源ガスであり、かつ、ガス流量が1ないし8sccmであることが形成条件となることを特徴とする請求項11に記載のグラフェンの境界制御方法。
  16. 前記グラフェン構造の成長時間と前記第1反応ガスの流量を制御することで、前記グラフェン構造の幅を制御することを特徴とする請求項11ないし請求項15のいずれか1項に記載のグラフェンの境界制御方法。
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