JP2019059367A - 鞍乗型車両のカバー部材構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の取付部を不要にすると共に、取り付け強度と外観性の向上を両立することができる鞍乗型車両のカバー部材構造を提供する。【解決手段】鞍乗型車両(1)のシート(26)を支持するフレーム部材(46)と、乗員の足を乗せるピリオンステップ(22a)を支持すると共にフレーム部材(46)に固定されるピリオンステップホルダ(22)と、後輪(WR)の側方に配設されるカバー部材(50)とを備える。カバー部材(50)は、フレーム部材(46)に固定するための第1の締結部(51)を備え、フレーム部材(46)に対して、第1の締結部(51)とピリオンステップホルダ(22)とを共締め固定する。第1の締結部(51)の車体後方に位置する第2の締結部(52)は、フレーム部材(46)に対してリヤフェンダ(23)と共締め固定される。【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗型車両のカバー部材構造に係り、特に、鞍乗型車両の後輪の車幅方向外側に位置するカバー部材に適用される鞍乗型車両のカバー部材構造に関する。
従来から、自動二輪車の後部座席に着座した乗員の衣服等が後輪に接触しないようにするため、後輪の車幅方向外側に配設されるカバー部材が知られている。
特許文献1には、自動二輪車の後輪の側方に位置する格子状のカバー部材を、自動二輪車のリヤフレームに対して前後2か所で固定するようにした構成が開示されている。
特開2011−246072号公報
しかし、特許文献1に開示された構成は、後部座席の乗員が足を乗せるピリオンステップの下端部でカバー部材の前端部を共締め固定する一方、カバー部材の後方側は、リヤフレームの下部に設けられた専用の取付部に対して固定するものであり、カバー部材を取り付けない場合には、空きとなる取付部が外方に露出して外観性が低下するという課題があった。また、より高い取付強度を得るための構造にも工夫の余地があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、専用の取付部を不要にすると共に、取り付け強度と外観性の向上を両立することができる鞍乗型車両のカバー部材構造を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、鞍乗型車両(1)の後部に配設されるフレーム部材(46)と、乗員の足を乗せるピリオンステップ(22a)を支持すると共に前記フレーム部材(46)に固定されるピリオンステップホルダ(22)と、後輪(WR)の側方に配設されるカバー部材(50)とを有する鞍乗型車両のカバー部材構造において、前記カバー部材(50)は、前記フレーム部材(46)に固定するための第1の締結部(51)を備え、前記第1の締結部(51)が、前記フレーム部材(46)に対して、前記ピリオンステップホルダ(22)と共締め固定される点に第1の特徴がある。
また、前記第1の締結部(51)は、前記ピリオンステップホルダ(22)の車幅方向内側の位置でピリオンステップホルダ(22)に固定される点に第2の特徴がある。
また、前記ピリオンステップホルダ(22)は、略V字状とされる本体部(22c)の下端部にピリオンステップ(22a)を支持すると共に、2つの上端部にそれぞれ取付部(22b)を設けた構成とされる点に第3の特徴がある。
また、前記第1の締結部(51)は、2つの貫通孔(53b)を有すると共に平面部が車体上下方向に指向する板部材(53a)を含み、前記カバー部材(50)は、前記2つの貫通孔(53b)に車体下方から挿入される締結部材(76)によって、前記フレーム部材(46)の下面に共締め固定される点に第4の特徴がある。
また、前記ピリオンステップホルダ(22)に設けられる取付部(22b)は円筒状のボスであり、車体前後方向に並ぶ2つの取付部(22b)の下端面に、前記板部材(53a)の上面側が接触するように構成されている点に第5の特徴がある。
また、前記カバー部材(50)は、外枠を形成する枠部材(54)と、該枠部材(54)の内側に架け渡される格子部材(56,57,58,59)とを含み、前記枠部材(54)の車体前方上端の位置に、車体前方に延出する延出部(53)が設けられており、前記板部材(53a)が、前記延出部(53)の上側に取り付けられている点に第6の特徴がある。
また、前記鞍乗型車両(1)の後輪(WR)の上方を覆うリヤフェンダ(23)が、前記フレーム部材(46)に取り付けられており、前記カバー部材(50)には、前記第1の締結部(51)の車体後方に位置する第2の締結部(52)が設けられており、前記第2の締結部(52)は、前記フレーム部材(46)に対して、前記リヤフェンダ(23)と共締め固定される点に第7の特徴がある。
また、前記第2の締結部(52)は、前記枠部材(54)に固定される連結棒(55)の上端部に設けられた2つの円筒ボス(52b)を含み、前記第2の締結部(52)は、前記フレーム部材(46)に対して、前記円筒ボス(52b)の下方から締結部材(70)を挿入することで前記リヤフェンダ(23)と共締め固定される点に第8の特徴がある。
さらに、前記枠部材(54)は、1本のパイプ部材を曲げて、その両端部を車体前方寄りの接続板(60)で固定した構成とされており、前記延出部(53)は、前記接続板(60)に連結されて車体前方に延出しており、前記接続板(60)は、前記第1の締結部(51)と前記第2の締結部(52)との間に位置する点に第9の特徴がある。
第1の特徴によれば、鞍乗型車両(1)の後部に配設されるフレーム部材(46)と、乗員の足を乗せるピリオンステップ(22a)を支持すると共に前記フレーム部材(46)に固定されるピリオンステップホルダ(22)と、後輪(WR)の側方に配設されるカバー部材(50)とを有する鞍乗型車両のカバー部材構造において、前記カバー部材(50)は、前記フレーム部材(46)に固定するための第1の締結部(51)を備え、前記第1の締結部(51)が、前記フレーム部材(46)に対して、前記ピリオンステップホルダ(22)と共締め固定されるので、ピリオンステップホルダをフレーム部材に固定するための締結構造を利用して、カバー部材の第1の締結部をフレーム部材に固定することができる。これにより、カバー部材を固定するための専用の取付部を設けることなく、カバー部材を有する車両とカバー部材を有しない車両とを作り分けることが可能となり、生産工数の増加を防ぐことができる。また、専用の取付部を有しないため、カバー部材を取り外した状態との差異がなく、外観性を向上させることができる。
第2の特徴によれば、前記第1の締結部(51)は、前記ピリオンステップホルダ(22)の車幅方向内側の位置でピリオンステップホルダ(22)に固定されるので、第1の締結部がピリオンステップホルダによって隠されることとなり、カバー部材を取り付けた際の外観性を向上させることが可能となる。
第3の特徴によれば、前記ピリオンステップホルダ(22)は、略V字状とされる本体部(22c)の下端部にピリオンステップ(22a)を支持すると共に、2つの上端部にそれぞれ取付部(22b)を設けた構成とされるので、ピリオンステップホルダの軽量化を図りつつ、2つの取付部によってピリオンステップホルダをフレーム部材に強固に締結することが可能となる。
第4の特徴によれば、前記第1の締結部(51)は、2つの貫通孔(53b)を有すると共に平面部が車体上下方向に指向する板部材(53a)を含み、前記カバー部材(50)は、前記2つの貫通孔(53b)に車体下方から挿入される締結部材(76)によって、前記フレーム部材(46)の下面に共締め固定されるので、フレーム部材に対して車体下方側からラジアル方向に螺合される締結部材によって、ピリオンステップホルダおよび第1の締結部をフレーム部材に強固に固定することが可能となる。また、締結部材を車幅方向に指向させる場合に比して、締結部材が目立ちにくく鞍乗型車両の外観性を高めることができる。
第5の特徴によれば、前記ピリオンステップホルダ(22)に設けられる取付部(22b)は円筒状のボスであり、車体前後方向に並ぶ2つの取付部(22b)の下端面に、前記板部材(53a)の上面側が接触するように構成されているので、2つの取付部の下端面に板部材が当接することで、取付部と板部材との位置決めを容易にすると共に締結強度を高めることが可能となる。また、取付部の下側に板部材を配設するため、カバー部材の有無によってピリオンステップを大きく動かすことなく、カバー部材のみを容易に着脱することができる。
第6の特徴によれば、前記カバー部材(50)は、外枠を形成する枠部材(54)と、該枠部材(54)の内側に架け渡される格子部材(56,57,58,59)とを含み、前記枠部材(54)の車体前方上端の位置に、車体前方に延出する延出部(53)が設けられており、前記板部材(53a)が、前記延出部(53)の上側に取り付けられているので、カバー部材から車体前方側に延びる延出部によって、カバー部材をフレーム部材に固定することが可能となる。
第7の特徴によれば、前記鞍乗型車両(1)の後輪(WR)の上方を覆うリヤフェンダ(23)が、前記フレーム部材(46)に取り付けられており、前記カバー部材(50)には、前記第1の締結部(51)の車体後方に位置する第2の締結部(52)が設けられており、前記第2の締結部(52)は、前記フレーム部材(46)に対して、前記リヤフェンダ(23)と共締め固定されるので、リヤフェンダをフレーム部材に固定するための締結構造を利用して、カバー部材の第2の締結部をフレーム部材に固定することができ、第1の締結部と併せてカバー部材を強固に固定することが可能となる。
第8の特徴によれば、前記第2の締結部(52)は、前記枠部材(54)に固定される連結棒(55)の上端部に設けられた2つの円筒ボス(52b)を含み、前記第2の締結部(52)は、前記フレーム部材(46)に対して、前記円筒ボス(52b)の下方から締結部材(70)を挿入することで前記リヤフェンダ(23)と共締め固定されるので、フレーム部材に対して車体下方側からラジアル方向に螺合される締結部材によって、リヤフェンダおよび第2の締結部をフレーム部材に強固に固定することが可能となる。また、締結部材を車幅方向に指向させる場合に比して、締結部材が目立ちにくく鞍乗型車両の外観性を高めることができる。
第9の特徴によれば、前記枠部材(54)は、1本のパイプ部材を曲げて、その両端部を車体前方寄りの接続板(60)で固定した構成とされており、前記延出部(53)は、前記接続板(60)に連結されて車体前方に延出しており、前記接続板(60)は、前記第1の締結部(51)と前記第2の締結部(52)との間に位置するので、枠部材の前方に位置する第1の締結部と、第1の締結部から車体後方側に離間した位置の第2の締結部とによって、カバー部材をフレーム部材に強固に固定することが可能となる。また、接続板の部分で寸法誤差等を吸収することができ、カバー部材の組立性や整備性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両のカバー部材構造を適用した自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の正面図である。 自動二輪車の一部拡大左側面図である。 第1の締結部の拡大斜視図である。 サリーガードの平面図である。 自動二輪車の後部構造を示す左側面図である。 シートカウルを取り外した状態の後部構造を示す左側面図である。 ガセットの配置構造を示す斜視図である。 サリーガードを取り付けた状態の第2の締結部の拡大側面図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両のカバー部材構造を適用した自動二輪車1の左側面図である。また、図2は自動二輪車1の正面図である。鞍乗型車両としての自動二輪車1の車体フレーム3は、ヘッドパイプ43から車体後方下方に延びる左右一対のメインパイプを有する。メインパイプの下部には、スイングアーム21を揺動自在に軸支するピボット17が設けられた左右一対のピボットプレート18が連結されている。ヘッドパイプ43には、ステアリングステム(不図示)が回転自在に軸支されており、ステアリングステムの上下には、左右一対のフロントフォーク11を支持するトップブリッジ41およびボトムブリッジ42が固定されている。トップブリッジ41の上部には、バックミラー6を有する操向ハンドル4が取り付けられている。
フロントフォーク11の下端部には、前輪WFが回転自在に軸支されている。また、フロントフォーク11には、ヘッドパイプ43の前方に位置するヘッドライト8、メータ装置を覆うメータバイザ40、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ10が支持される。車体フレーム3の下方には、並列4気筒の4サイクルエンジンと変速機とを一体に構成したパワーユニットPが吊り下げられている。ピボット17に揺動自在に軸支されるスイングアーム21は、リヤクッション27によって車体フレーム3に吊り下げられている。
パワーユニットPの回転駆動力は、ドライブチェーン20を介して後輪WRに伝達される。スイングアーム21の上部には、ドライブチェーン20の上方を覆うチェーンカバー31が取り付けられている。パワーユニットPの前方には冷却水のラジエータ30が配設されており、パワーユニットPの燃焼ガスはエンジンの下方で集合する4本の排気管15(15a,15b,15c,15d)を介して触媒装置19に導かれる。
車体フレーム3の上部には、燃料タンク2が配設されている。燃料タンク2の後部には、運転者が着座する前側シート26が配設されており、前側シート26の後部にはパッセンジャーが乗車する後側シート29が配設されている。メインフレームとピボットプレート18との接続部分には、車体後方に向かって延出する左右一対の上側リヤフレーム45および下側リヤフレーム46が接続されている。
シートカウル28は、上側リヤフレーム45および下側リヤフレーム46の車幅方向外側を覆う形状とされる。シートカウル28の後方には、テールライト24が取り付けられており、その下方にはリヤフェンダ23が固定されている。パッセンジャーが足を乗せるピリオンステップ22aは、下側リヤフレーム46に取り付けられるピリオンステップホルダ22に支持されている。
図3は、自動二輪車1の一部拡大左側面図である。後側シート29とシートカウル28との間には、パッセンジャーが把持する左右一対のグラブレール25が配設されている。後側シート29の後端部は車幅方向中央に位置するテールライト24の上面を覆う形状とされており、グラブレール25は、テールライト24と車体前後方向でオーバーラップするように配置されている。
シートカウル28の前後寸法は小さく抑えられ、下側リヤフレーム46の前方側が外方に露出するように構成されている。ピリオンステップホルダ22は、この露出する下側リヤフレーム46の下面に固定されている。
自動二輪車1の後輪WRの車幅方向左側には、カバー部材としてのサリーガード50を取り付けることができる。サリーガード50は、車体前方側の第1の締結部51と、車体後方側の第2の締結部52とを用いて、下側リヤフレーム46に固定される。サリーガード50は、1本のパイプ部材を曲げて形成した枠部材54と、枠部材54の前方上方端部から車体前方に延びる延出部53と、枠部材54の内側で前後に架け渡される格子部材56,57,58,59と、該格子部材56,57,58,59と交差して枠部材54に結合される連結棒55とを含む。第1の締結部51は、延出部53の前端に設けられており、第2の締結部52は、連結棒55の上端に設けられている。
図4は、第1の締結部51の拡大斜視図である。車幅方向左側の下側リヤフレーム46の下面には、ピリオンステップホルダ22を固定するための2つの円筒ボス75が設けられている。ピリオンステップホルダ22は、略V字状とされる本体部22cの下端部にピリオンステップ22aを支持すると共に、前後2つの上端部にそれぞれ円筒状の取付部22bを設けた構成とされる。これにより、ピリオンステップホルダ22の軽量化を図りつつ、2つの取付部22bによってピリオンステップホルダ22を下側リヤフレーム46に強固に締結することが可能となる。
そして、サリーガード50に設けられる第1の締結部51は、ピリオンステップホルダ22の取付部22bの下方から挿入されるねじ部76aを有する締結部材76によって、下側リヤフレーム46の円筒ボス75に共締め固定される。これにより、下側リヤフレーム46に対して車体下方側からラジアル方向に螺合される締結部材76によって、ピリオンステップホルダ22および第1の締結部51を下側リヤフレーム46に強固に固定することが可能となる。この締結構造によれば、締結部材76を車幅方向に指向させる場合に比して、締結部材76が目立ちにくく外観性を高めることができる。
サリーガード50の前方上部には、1本のパイプ部材を曲げて形成した枠部材54の両端部を接続する接続板60が設けられている。第1の締結部51は、ボルト61によって接続板60に固定されるパイプ状の延出部53と、延出部53に固定される板部材53aによって構成されている。車体前方に延びる延出部53の前方寄りの上面には、その平面部が車体上下方向に指向する板部材53aが固定されており、板部材53aには、締結部材76を通す前後2つの貫通孔53bが形成されている。
締結部材76によって、第1の締結部51とピリオンステップホルダ22とを共締め固定した際に、第1の締結部51は、ピリオンステップホルダ22の車幅方向内側に位置する。これにより、第1の締結部51がピリオンステップホルダ22によって隠されることとなり、サリーガード50を取り付けた際の外観性を向上させることが可能となる。
また、両者を共締め固定した際に、板部材53aの上面側が円筒状の取付部22bの下端面に接触するように構成されているので、取付部22bと板部材53aとの位置決めを容易にすると共に、締結強度を高めることが可能となる。さらに、取付部22bの下側に板部材53aを配設するため、サリーガード50を取り付けない場合でもピリオンステップホルダ22が大きく動くことがなく、サリーガード50のみを容易に着脱することができる。
図5は、サリーガード50の平面図(車体平面視)である。前記したように、サリーガード50の接続板60は、1本のパイプ部材を曲げて形成した枠部材54の両端部を連結しており、枠部材54の内側には、車体前後方向に傾斜した格子部材56,57,58,59が架け渡されている。連結棒55は、車体上下方向で枠部材54を連結しており、枠部材54および格子部材56,57,58,59は、連結棒55を避けるようにそれぞれ車幅方向外側に屈曲した形状とされている。そして、連結棒55の上端部に、サリーガード50の車体後方側で下側リヤフレーム46に固定するための第2の締結部52が設けられている。
第2の締結部52は、連結棒55の上端に連結されたパイプ部52aで支持される後側の円筒ボス52bと、連結棒55に溶着されたガセット部材52cで支持される前側の円筒ボス52bとを有する。
図6は、自動二輪車1の後部構造を示す左側面図である。また、図7はシートカウル28を取り外した状態の後部構造を示す左側面図である。図6,7では、サリーガード50を取り外した状態を示している。後輪WRの上方を覆うリヤフェンダ23は、車体前方側に設けられた左右一対の板状部23aによって下側リヤフレーム46の下面側に固定されている。上側リヤフレーム45の後端上部には、車幅方向に指向するクロスプレート47が架け渡されている。また、車幅方向左側の下側リヤフレーム46には、後側シート29の着脱を行うシートキャッチ機構をケーブルで遠隔操作するためのキーシリンダ機構90が配設されている。
板状部23aを車体下方側から貫通する締結部材70は、下側リヤフレーム46の下面側に溶着等で固定された左右一対のガセット80から車体下方に突出する円筒ボス82に螺合される。シートカウル28を取り付ける際には、円筒ボス82と板状部23aとの間にシートカウル28を挟んだ状態で締結部材70が螺合される。このように、サリーガード50を取り付けない場合は、リヤフェンダ23の板状部23aの下面に締結部材70の頭部が露出するのみであり、高い外観性が保たれる。
図8は、ガセット80の配置構造を示す斜視図である。また、図9はサリーガード50を取り付けた状態の第2の締結部52の拡大側面図である。ガセット80は、略U字断面の本体部81の下面に2つの円筒ボス82を設けた構成とされる。
左右の上側リヤフレーム45の上面に架け渡されるクロスプレート47の下面には、後側シート29のシートキャッチ機構91が取り付けられており、シートキャッチ機構91の前方側には電装部品としてのETCユニット92が配設されている。後側シート29に加わる荷重は、クロスプレート47が受けるように構成されており、シートキャッチ機構91やETCユニット92に荷重の影響が及ぶことはない。
ガセット80は、クロスプレート47の下方に配設されている。詳しくは、上側リヤフレーム45がクロスプレート47の後方端部まで延びているのに対し、下側リヤフレーム46は、クロスプレート47の前方寄りの位置で円筒状から平板状に変形されて、上側リヤフレーム45の下面に溶着等で固定されている。ガセット80は、下側リヤフレーム46の後端下面と上側リヤフレーム45の後端下面との間に架け渡されるように固定されている。
図8を参照して、第2の締結部52は、リヤフェンダ23の板状部23aの下面側に当接し、車体下方側から挿入される締結部材70によって、ガセット80に対して共締め固定される。これにより、リヤフェンダ23を車体側に固定するための締結構造を利用して、サリーガード50の第2の締結部52を固定することができ、第1の締結部51と併せてサリーガード50を強固に固定することが可能となる。
このとき、円筒ボス52bの下面側に締結部材70の頭部が収まる凹部を設けて、組み立てた際に締結部材70の頭部が露出しないように構成することができる。また、ガセット80の円筒ボス82の車体上方側には若干の隙間があるため、長めの締結部材70を適用しておき、サリーガード50の有無に関わらず締結部材70の共通化を図ることができる。
また、ガセット80の円筒ボス82に対して、第2の締結部52の円筒ボス52bの下方から締結部材70を挿入することでリヤフェンダ23と共締め固定するので、下側リヤフレーム46に対して車体下方側からラジアル方向に螺合される締結部材70によって、リヤフェンダ23および第2の締結部52を強固に固定することが可能となる。さらに、第1の締結部51と第2の締結部52との間に、延出部53をボルト締結する接続板60が位置することで、前後の締結部51,52によってサリーガード50を強固に締結しながら、両者の間の位置で寸法誤差等を吸収することができ、組立性や整備性を確保することができる。
上記したように、本発明に係る鞍乗型車両のカバー部材構造によれば、自動二輪車1の後部に配設される下側リヤフレーム46と、乗員の足を乗せるピリオンステップ22aを支持すると共に下側リヤフレーム46に固定されるピリオンステップホルダ22と、後輪WRの側方に配設されるサリーガード50とを有し、サリーガード50は下側リヤフレーム46に固定するための第1の締結部51を備え、第1の締結部51が、下側リヤフレーム46に対して、ピリオンステップホルダ22と共締め固定されるので、ピリオンステップホルダ22を下側リヤフレーム46に固定するための締結構造を利用して、サリーガード50の第1の締結部51を下側リヤフレーム46に固定することができる。これにより、サリーガード50を固定するための専用の取付部を設けることなく、サリーガード50を有する車両とサリーガード50を有しない車両とを作り分けることが可能となり、生産工数の増加を防ぐことができる。また、専用の取付部を有しないため、サリーガード50を取り外した状態との差異がなく、外観性を向上させることができる。
また、サリーガード50が、第1の締結部51の車体後方に位置する第2の締結部52を有し、第2の締結部52が、下側リヤフレーム46に対してリヤフェンダ23と共締め固定されるので、リヤフェンダ23を下側リヤフレーム46に固定するための締結構造を利用して、第2の締結部52を下側リヤフレーム46に固定することができ、第1の締結部51と併せてサリーガード50を強固に固定することが可能となる。
なお、サリーガードの形状や構造、上側リヤフレームおよび下側リヤフレームの形状や構造、第1の締結部および第2の締結部の形状や構造、ガセットやシートカウル、リヤフェンダの形状や構造等は、上記実施形態に限られず種々の変更が可能である。例えば、カバー部材は、サリーガードのほか、後輪の側方に配設するサイドバッグの取り付け部材や、後輪の側方までを覆うリヤフェンダ等であってもよい。本発明に係る鞍乗型車両のカバー部材構造は、自動二輪車に限られず、後輪の側方にカバー部材を配設する各種の鞍乗型車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、22…ピリオンステップホルダ、22a…ピリオンステップ、22b…取付部、23…リヤフェンダ、46…下側リヤフレーム(フレーム部材)、50…サリーガード(カバー部材)、51…第1の締結部、52…第2の締結部、52b…円筒ボス、53a…板部材、53b…貫通孔、54…枠部材、55…連結棒、56,57,58,59…格子部材、60…接続板、70…締結部材、76…締結部材、80…ガセット、WR…後輪

Claims (9)

  1. 鞍乗型車両(1)の後部に配設されるフレーム部材(46)と、乗員の足を乗せるピリオンステップ(22a)を支持すると共に前記フレーム部材(46)に固定されるピリオンステップホルダ(22)と、後輪(WR)の側方に配設されるカバー部材(50)とを有する鞍乗型車両のカバー部材構造において、
    前記カバー部材(50)は、前記フレーム部材(46)に固定するための第1の締結部(51)を備え、
    前記第1の締結部(51)が、前記フレーム部材(46)に対して、前記ピリオンステップホルダ(22)と共締め固定されることを特徴とする鞍乗型車両のカバー部材構造。
  2. 前記第1の締結部(51)は、前記ピリオンステップホルダ(22)の車幅方向内側の位置でピリオンステップホルダ(22)に固定されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
  3. 前記ピリオンステップホルダ(22)は、略V字状とされる本体部(22c)の下端部にピリオンステップ(22a)を支持すると共に、2つの上端部にそれぞれ取付部(22b)を設けた構成とされることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
  4. 前記第1の締結部(51)は、2つの貫通孔(53b)を有すると共に平面部が車体上下方向に指向する板部材(53a)を含み、
    前記カバー部材(50)は、前記2つの貫通孔(53b)に車体下方から挿入される締結部材(76)によって、前記フレーム部材(46)の下面に共締め固定されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
  5. 前記ピリオンステップホルダ(22)に設けられる取付部(22b)は円筒状のボスであり、
    車体前後方向に並ぶ2つの取付部(22b)の下端面に、前記板部材(53a)の上面側が接触するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
  6. 前記カバー部材(50)は、外枠を形成する枠部材(54)と、該枠部材(54)の内側に架け渡される格子部材(56,57,58,59)とを含み、
    前記枠部材(54)の車体前方上端の位置に、車体前方に延出する延出部(53)が設けられており、
    前記板部材(53a)が、前記延出部(53)の上側に取り付けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
  7. 前記鞍乗型車両(1)の後輪(WR)の上方を覆うリヤフェンダ(23)が、前記フレーム部材(46)に取り付けられており、
    前記カバー部材(50)には、前記第1の締結部(51)の車体後方に位置する第2の締結部(52)が設けられており、
    前記第2の締結部(52)は、前記フレーム部材(46)に対して、前記リヤフェンダ(23)と共締め固定されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
  8. 前記第2の締結部(52)は、前記枠部材(54)に固定される連結棒(55)の上端部に設けられた2つの円筒ボス(52b)を含み、
    前記第2の締結部(52)は、前記フレーム部材(46)に対して、前記円筒ボス(52b)の下方から締結部材(70)を挿入することで前記リヤフェンダ(23)と共締め固定されることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
  9. 前記枠部材(54)は、1本のパイプ部材を曲げて、その両端部を車体前方寄りの接続板(60)で固定した構成とされており、
    前記延出部(53)は、前記接続板(60)に連結されて車体前方に延出しており、
    前記接続板(60)は、前記第1の締結部(51)と前記第2の締結部(52)との間に位置することを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両のカバー部材構造。
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