JP2019059351A - 車両用サンシェード装置 - Google Patents

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Akihiro Endo
明浩 遠藤
忠良 黒▲柳▼
Tadayoshi Kuroyanagi
忠良 黒▲柳▼
康広 宮▲崎▼
Yasuhiro Miyazaki
康広 宮▲崎▼
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Abstract

【課題】付勢部材に生じさせた付勢力を適切に保持することができる車両用サンシェード装置を提供する。【解決手段】車両用サンシェード装置において、巻取ユニット20は、ドアアッパーに取り付けられる取付部25に軸体23が設けられたリトラクタ21と、軸体23に回転自在に外嵌されるベアリング24と、ベアリング24に装着されるロックプレート30と、を有している。そして、ロックプレート30は、軸体23と係合することで、リトラクタ21に外嵌されるベアリング24の回転を規制する回転規制部を備えている。また、ロックプレート30は、軸体23の軸方向と直交する方向にスライド可能にベアリング24に装着されており、軸体23が回転規制部に位置付けられる第1位置と、軸体23が回転規制部から外れて回転自在となる第2位置とで切り替え可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用サンシェード装置に関する。
従来より、車両に設けられたウィンドウ(例えばドアウィンドウ)を透過して車両室内に入射する日光を遮蔽するために、ドアウィンドウの車両室内側を覆う車両用サンシェード装置が知られている。車両用サンシェード装置は、例えば、リアサイドドアのドアトリムの上端部内側に格納されている。
例えば特許文献1には、車両用サンシェード装置が開示されている。この車両用サンシェード装置は、ドア本体に設けられ、車両上方に引き出し可能なスクリーン(シェード部材)と、ドア本体の上端部内側に設置されて、スクリーンを巻き取り収納する巻取装置と、を備えている。スクリーンは、非使用時には、巻取装置によって巻き取られることによりドアトリム内側に収納され、使用時には、ドアウィンドウの内面に沿って引き出されて使用される。
この類の巻取装置は、スクリーンが巻き取られる巻取軸や、トーションスプリングなどの付勢部材を備えている。巻取軸は、付勢部材より回動方向に付勢されており、この付勢力により巻取軸に対してスクリーンの巻取力が付与される。
特開2012−148597号公報
ところで、スクリーンが巻取装置に収納された状態(収納状態)において付勢部材から付与される付勢力がゼロ又は微小の場合には、スクリーンの巻取力が発生しない。このため、スクリーンの上端が完全に巻き取られずに垂れ下がったり、スクリーンの引き上げ量が少ない場合には収納状態に戻らなかったりする事態が発生する。
そこで、収納状態にあってもスクリーンの巻取力を発生させるため、車両用サンシェード装置の製造時には、付勢部材に対して一定の付勢力を予め発生させた状態にしておく必要がある。また、車両用サンシェード装置を車両に組み付けるまで、その付勢力を保持しておく必要がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、付勢部材に生じさせた付勢力を適切に保持することができる車両用サンシェード装置を提供することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、車両に設けられたウィンドウに沿って展開可能なスクリーンと、車体パネルの車両室内側を覆う内装トリムの裏面側に配置され、スクリーンを巻き取る巻取ユニットと、を有する車両用サンシェード装置を提供する。ここで、巻取ユニットは、内装トリムに取り付けられる取付部に軸体が設けられたリトラクタと、軸体に回転自在に外嵌されるベアリングと、ベアリングに装着されるロックプレートと、を有している。そして、ロックプレートは、軸体と係合することで、リトラクタに外嵌されたベアリングの回転を規制する回転規制部を備えるとともに、軸体の軸方向と直交する方向にスライド可能にベアリングに装着されており、軸体が回転規制部に位置付けられる第1位置と、軸体が回転規制部から外れて回転自在となる第2位置とで切り替え可能に構成されている。
ここで、本発明において、軸体は、互いに対向するように、径方向内側へと落ち込んだ一対の縦溝部を備えており、ロックプレートは、板状のプレート本体と、プレート本体に設けられ、軸体が貫通する開口部と、を備えていることが好ましい。この場合、開口部は、プレート本体のスライド方向に延在しており、軸体の外径よりも小さな隙間を形成するストレート形状部と、ストレート形状部の端部に連通し、軸体の外径よりも大きな内径となる円形状部と、から構成され、ストレート形状部は、一対の縦溝部に嵌まり込むことで回転規制部として機能することが望ましい。
また、本発明は、ベアリングの先端側に外嵌されて当該ベアリングに固定される中空筒状部材であって、リトラクタに連結された付勢部材により回動方向に付勢されることによりスクリーンを巻き取るシリンダをさらに有し、ベアリングの先端部には、軸体に周方向に沿って形成された周溝部と係合する爪部が設けられることが好ましい。
また、本発明において、ベアリングの先端側は、軸方向に延在する切欠部が周方向にかけて複数設けられて弾性変形可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明において、ベアリングは、先端側の外径が基端側の外径よりも縮径した段付き形状から構成されており、ベアリングの基端側と、ベアリングの先端側に外嵌されるシリンダとが同一外径に設定され、ベアリング及びシリンダの外周には、両者に跨がるようにシート状部材が貼り付けられていることが好ましい。
本発明に係る車両用サンシェード装置によれば、ロックプレートの切り替えにより、リトラクタに外嵌されるベアリングの回転を規制することができる。これにより、リトラクタに連結される付勢部材の付勢力を適切に保持することができる。
車両のサイドドアを車両室内側から眺めた斜視図 車両用サンシェード装置を模式的に示す斜視図 車両用サンシェード装置の要部を拡大して示す斜視図 車両用サンシェード装置の要部を拡大して示す断面図 巻取ユニットの要部を示す斜視図 ロックプレートの装着状態を示す説明図 ロックプレートの構成を模式的に示す斜視図 ロックプレートの動作状態を示す説明図 比較例に係る巻取ユニットの構成を示す説明図
以下、本実施形態に係る車両用サンシェード装置10について説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る車両用サンシェード装置10を適用したサイドドア1を車両室内側から眺めた斜視図である。
サイドドア1は、例えば、センタピラーとリアピラーとの間のドア開口部に開閉自在に取り付けられるリアサイドドアである。サイドドア1は、車両室外側のドア半体を形成するドアアウタパネル(図示せず)と、車両室内側のドア半体を形成するドアインナパネル(図示せず)とを備えるドア本体2を主体に構成されている。
ドア本体2の車両室内側には、ドアインナパネル(車体パネル)を覆う内装トリムであるドアトリム3が装着されている。ドアトリム3は、適宜の合成樹脂材を用いた型成形によって形成されており、車両室内側の側面(表面)には表装を兼ねた表皮が貼着されている。
また、サイドドア1は、ドア本体2(ドアインナパネル)の上部に、ドアウィンドウ5の昇降を案内するドアサッシュ4を備えている。ドアサッシュ4は、ドア本体2に取り付けられる、車両前後方向に沿った下辺部(図示せず)と、この下辺部の上方に位置する、車両前後方向に沿った上辺部4aと、下辺部の前端と上辺部4aの前端とを連結する前辺部4bと、下辺部の後端と上辺部4aの後端とを連結する後辺部4cと、からなる枠部材である。
車両用サンシェード装置10は、ドアウィンドウ5の車両室内側を覆うことにより、ドアウィンドウ5を透過して車両室内に入射する日光を遮蔽したり、車両室内のプライバシーを確保したりする。ここで、図2は、車両用サンシェード装置10を模式的に示す斜視図である。図3は、車両用サンシェード装置10の要部を拡大して示す斜視図であり、図4は、車両用サンシェード装置10の要部を拡大して示す断面図である。図5は、巻取ユニット20の要部を示す斜視図である。図6は、ロックプレート30の装着状態を示す説明図である。図7は、ロックプレート30の構成を模式的に示す斜視図であり、図8は、ロックプレート30の動作状態を示す説明図である。
車両用サンシェード装置10は、ドアウィンドウ5に沿って展開可能なスクリーン14と、スクリーン14を巻き取る巻取ユニット20と、を主体に構成されている。車両用サンシェード装置10は、スクリーン14を巻き取った巻取ユニット20がドアアッパー6にサブアッセンブリされた状態で、ドアトリム3の上端部内側に車両前後方向に沿って配置されている。
ドアアッパー6は、巻取ユニット20及びスクリーン14をサブアッセンブリするケーシングであり、適宜の合成樹脂材を用いた型成形によって形成されている。ドアアッパー6は、ドアトリム3の上端部に組み付けられており、ドアトリム3とともに車両室内側を覆う内装トリムを構成している。
ドアアッパー6には、巻取ユニット20を支持する台座部(図示せず)が設けられており、当該台座部に支持された巻取ユニット20は、ドアトリム3の内側に形成される空間部に収容される。また、ドアアッパー6は、ドアトリム3の上側縁部との間に、車両前後方向に沿って縦長となるスクリーン用開口6aを備えている。巻取ユニット20に巻き取られたスクリーン14は、スクリーン用開口6aから引き出し可能となる。
スクリーン14は、スクリーン本体15と、保持バー16とを主体に構成されている。
スクリーン本体15は、ドアウィンドウ5を被覆する部材である。スクリーン本体15は、巻取ユニット20の回転軸であるシリンダ27の外周上に巻取可能な柔軟性を有する薄い材料からなり、ドアウィンドウ5の形状に応じた所要の形状に断裁されている。また、スクリーン本体15は、遮光性を備える。例えば、スクリーン本体15はメッシュ状の布地などを用いることができる。
保持バー16は、スクリーン本体15を弛みなく整然と引き出すための部材であり、スクリーン本体15の上側端末(引出側の端末)に車両前後方向に沿って設けられている。保持バー16は、例えば、車両前後方向に沿って軸が延在する棒状の部材から構成されている。
また、スクリーン本体15の上側端末には、スクリーン本体15の一部が切り欠かれた切欠部15aが設けられている。切欠部15aの設定位置では、保持バー16が部分的に露出した状態となる。これにより、ドアサッシュ4の上辺部4aに設けられたフック部材(図示せず)に対して保持バー16を引っ掛けることができる。この切欠部15aは、後述するノブ17を中央にして両側にそれぞれ配置されている。
保持バー16の車両前後方向に沿った中央部には、ノブ17が取り付けられている。ノブ17は、車両室内側に臨むように保持バー16に取り付けられており、スクリーン本体15を引き出したり巻き取ったりする際の把手として機能する。ノブ17は、スクリーン用開口6aよりも大きな形状とされている。このため、スクリーン本体15を巻き取る際には、スクリーン用開口6aを通過することなく、ノブ17が引っ掛かる。その結果、スクリーン本体15の巻き取りが強制的に停止される。一方で、スクリーン本体15を使用する際には、ドアトリム3の上端部に位置するノブ17を上方に持ち上げることで、スクリーン本体15を引き出すことができる。
巻取ユニット20は、リトラクタ21と、ベアリング24と、シリンダ27と、スプリング28と、サイレンスチューブ29と、ロックプレート30とを主体に構成されている。
リトラクタ21は、巻取ユニット20をドアアッパー6に取り付けるとともに、ベアリング24及びシリンダ27を支持するための部材である。リトラクタ21は、所定の間隔を隔てた状態で車両前方と車両後方とにそれぞれ設けられている。リトラクタ21は、ドアアッパー6の台座部に対して取り付けられる取付部22と、当該取付部22に一体に設けられた軸体23とで構成されている。
軸体23の基端側、すなわち、取付部22側には、径方向内側へと落ち込んだ一対の縦溝部23aが設けられている。一対の縦溝部23aは、互いに対向するような位置関係に配置されている。本実施形態において、縦溝部23aは、上下方向に沿って設けられており、軸体23の左右の周面にそれぞれ設けられている。一対の縦溝部23aの形成位置は、後述するロックプレート30の装着位置と対応している。
また、軸体23の基端側と先端側との中間部には、周方向に沿って形成された周溝部23bが設けられている。この周溝部23bは、ベアリング24の先端側の爪部26b2の位置と対応している。
ベアリング24は、軸体23に回転自在に外嵌されている。ベアリング24は、一対のリトラクタ21にそれぞれ設けられている。ベアリング24は、プレート装着部25と、プレート装着部25に一体に設けられたベアリング本体26とで構成されている。ベアリング24は、プレート装着部25がリトラクタ21の取付部22側に位置するように、軸体23に外嵌されている。
プレート装着部25は、ロックプレート30を装着するための部材である。プレート装着部25には、ロックプレート30を保持するための空間部25aが設けられている。ロックプレート30は、空間部25aに対して挿抜可能となっており、空間部25aに挿入されることでベアリング24に装着される。
ベアリング本体26は、軸体23を中心に回転する円筒形状の回転体である。また、ベアリング本体26は、先端側の外径が基端側(プレート装着部25側)の外径よりも縮径した段付き形状に構成されている。具体的には、ベアリング本体26は、基端部側の第1円筒部26aと、この第1円筒部26aよりも縮径した、先端側の第2円筒部26bとから構成されている。先端側の第2円筒部26bには、シリンダ27が外嵌される。
第2円筒部26bには、軸方向に延在する溝条26b1が、周方向に所定のピッチで設けられている。複数の溝条26b1は、第2円筒部26bに外嵌されるシリンダ27の空回りを規制することができる。
また、第2円筒部26bの先端には、径方向の内側へと突出した爪部26b2が設けられている。爪部26b2は、軸体23の周溝部23bと対応する位置に存在している。爪部26b2が周溝部23bと係合することで、ベアリング24の軸方向への移動を規制することができる。
なお、複数の溝条26b1のうち、所定の溝条26b1の先端側には、軸方向に延在する切欠部26b3が設けられている。このため、第2円筒部26bの先端側は自由端とされるので、先端側の弾性変形が許容される。
シリンダ27は、所定の軸長を備える中空筒状部材であり、車両前後方向に沿って配置されている。シリンダ27の各端部は、車両前後方向に隔てて配置された一対のべアリング24の先端側、具体的には、第2円筒部26bに外嵌されている。シリンダ27は、一対のベアリング24により両端が支持されており、当該ベアリング24と同軸上で回動する。
シリンダ27の両端側の内周面には、軸方向に延在する突条(図示せず)が周方向に所定のピッチで設けられており、これらの突条が、ベアリング24の複数の溝条26b1と係合する。これにより、ベアリング24に外嵌されるシリンダ27の空回りを規制することができる。
シリンダ27の外周面には、両面テープ18を用いて、スクリーン本体15の下側端末が取り付けられている。シリンダ27の回動動作を通じて、スクリーン本体15の巻き取りや、引き出しが可能となる。なお、シリンダ27に対するスクリーン本体15の取り付けは、両面テープ18に限らず、接着剤などで行ってもよい。
ここで、スクリーン本体15の形状は、ドアウィンドウ5の形状に対応して設定されているため、車両前側に位置する前側端末と、車両後方に位置する後側端末とで長さが相違することがある。シリンダ27は、軸方向にかけて一様な外径を備えているため、この外周面にスクリーン本体15を巻き取った場合に、前側端末又は後側端末について巻き取りが完了しても、その他方において巻き取りが完了せずに、スクリーン本体15の全部を整然と巻き取れないこととなる。
そこで、スクリーン本体15の前側端末又は後側端末に対応するシリンダ27の外周面には、シート状の部材であるパッド19が貼り付けられている。パッド19は、シリンダ27の外周にパッド19分の厚みを加算することで、スクリーン本体15の巻取径を調整する機能を担っている。この巻取径の調整により、スクリーン本体15の前側端末又は後側端末に余剰が生じることなく、スクリーン本体15の全部を整然と巻き取ることができる。
また、本実施形態において、シリンダ27の外径は、ベアリング24の第1円筒部26aの外径と同一となるように設定されている。このため、ベアリング24の第1円筒部26aから、当該ベアリング24の第2円筒部26bに外嵌されるシリンダ27にかけて段差がない、面一な形状が実現されている。
そして、スクリーン本体15は、シリンダ27のみならず、これに連なるベアリング24の第1円筒部26aを含んで設けられている。これにより、ベアリング24の第1円筒部26aとシリンダ27とに跨がるように、パッド19、両面テープ18及びスクリーン本体15が貼り付けられている。
スプリング28は、シリンダ27をスクリーン本体15の巻取方向に付勢するための付勢部材である。スプリング28としては、例えばトーションスプリングを用いることができる。スプリング28は、サイレンスチューブ29とともにシリンダ27の中空部に収容されており、その一端がリトラクタ21の軸体23に連結され、その他がシリンダ27の内周面に連結されている。スプリング28から付与された付勢力に従ってシリンダ27が回動することで、当該シリンダ27にスクリーン本体15が巻き取られる。一方、シリンダ27に付与された付勢力に抗してシリンダ27を逆回転させることで、スクリーン本体15を引き出すことができる。
サイレンスチューブ29は、中空筒状で可撓性を備える部材であり、その中空部にスプリング28を収容している。スプリング28を内包するサイレンスチューブ29は、シリンダ27の中空部に配置されており、スプリング28とシリンダ27との間に介在する。サイレンスチューブ29は、スプリング28とシリンダ27との干渉を抑制し、異音などの発生を抑制する。
ロックプレート30は、ベアリング24に装着される部材である。ロックプレート30は、リトラクタ21の軸体23と係合することで、リトラクタ21に対するベアリング24の回転を規制する機能を担っている。
ロックプレート30は、板状のプレート本体31と、このプレート本体31に設けられ、軸体23が貫通する開口部32とで構成されている。
プレート本体31は、プレート装着部25の空間部25aのサイズに応じた板厚を有する板状部材である。プレート装着部25(空間部25a)に挿入されたプレート本体31は、軸体23の軸方向と直交する方向、本実施形態では上下方向にスライド可能となっている。
開口部32は、これを機能的に捉えた場合、ストレート形状部33と、円形状部34とを備えている。ストレート形状部33は、プレート本体31のスライド方向に延在する、直線状の開口領域である。ストレート形状部33の幅(左右方向の幅)は、軸体23の外径よりも小さな寸法に設定されている。一方、円形状部34は、ストレート形状部33の下端部に連通し、軸体23の回転を許容する円形状の開口領域である。円形状部34の内径は、軸体23の外径よりも大きな寸法に設定されている。
このロックプレート30は、プレート装着部25に装着された状態で上下方向にスライドさせることで、第1位置と第2位置とを切り替えることができる。
ロックプレート30が第1位置に存在する場合、軸体23は、ストレート形状部33に位置付けられる。この場合、ストレート形状部33は一対の縦溝部23aを介して軸体23の内側へと進入し、一対の縦溝部23aを両側から挟持する。これにより、ストレート形状部33が軸体23と係合することとなり、リトラクタ21に対するベアリング24の回転が規制される(図8(a))。すなわち、ストレート形状部33は、軸体23と係合することで、リトラクタ21に対するベアリング24の回転を規制する回転規制部として機能する。
一方、ロックプレート30が第2位置に存在する場合、軸体23は、円形状部34に位置付けられる。この場合、軸体23は、ロックプレート30との係合が解除されてフリーな状態となるので、リトラクタ21に対するベアリング24の回転が許容される(図8(b))。
また、プレート本体31の左右の側面には、突起部31aが設けられている。この突起部31aは、プレート装着部25に形成された係合溝部25bに係合することで、プレート本体31を所要の位置(第1位置及び第2位置)で固定する機能を担っている。
このような構成の車両用サンシェード装置10は、ドアトリム3に組み付けられることで車両に搭載される。ドアトリム3への組み付けに先立ち、スクリーン14が巻取ユニット20に巻き取られた車両用サンシェード装置10をドアアッパー6にサブアッセンブリする。
ドアアッパー6へのサブアッセンブリにあっては、収納状態にあっても巻取力を発生させるため、巻取ユニット20のスプリング28に付勢力を予め発生させた状態にしておく必要があり、かつ、車両用サンシェード装置10をドアアッパー6に組み付けるまで、スプリング28の付勢力を保持しておく必要がある。
スプリング28に対して付勢力を予め発生させる方法は、ベアリング24を含むシリンダ27及びスクリーン14を固定した状態で、スプリング28が連結されたリトラクタ21を回転させることにより行うことができる。もっとも、リトラクタ21とベアリング24との回転は相対的なものであるから、リトラクタ21を固定した状態で、ベアリング24を含むシリンダ27及びスクリーン14を回転させることで行ってもよい。
本実施形態の車両用サンシェード装置10にあっては、まず、ロックプレート30を第2位置へ設定し、リトラクタ21について回転が許容された状態に設定する(図8(b))。この状態で、リトラクタ21を回転させ、スプリング28に対して付勢力を予め発生させる。
つぎに、ロックプレート30を第2位置から第1位置へ切り替える。ロックプレート30が第1位置に存在する場合、軸体23は、ストレート形状部33に位置付けられる。この場合、ストレート形状部33が軸体23に設定された一対の縦溝部23aと係合するため、リトラクタ21の回転が規制される(図8(a))。
そして、リトラクタ21の回転を規制したまま、リトラクタ21をドアアッパー6の台座部に取り付けると、車両用サンシェード装置10がドアアッパー6にサブアッセンブリされる。そして、ロックプレート30を第1位置から第2位置へ切り替え(図8(b))、ベアリング24の回転を許容した上で、ドアアッパー6をドアトリム3に組み付ける。ドアトリム3に組み付けられた状態において、巻取ユニット20に巻き取られたスクリーン14は、スクリーン用開口6aから引き出し可能となる。
このような本実施形態の車両用サンシェード装置10において、巻取ユニット20は、ドアアッパー6に取り付けられる取付部22に軸体23が設けられたリトラクタ21と、軸体23に回転自在に外嵌されるベアリング24と、ベアリング24に装着されて、軸体23が貫通するロックプレート30と、を有している。そして、ロックプレート30は、軸体23と係合することで、リトラクタ21に外嵌されるベアリング24の回転を規制する回転規制部を備えている。また、ロックプレート30は、軸体23の軸方向と直交する方向にスライド可能にベアリング24に装着されており、軸体23が回転規制部に位置付けられる第1位置と、軸体23が回転規制部から外れて回転自在となる第2位置とで切り替え可能に構成されている。
この構成によれば、ロックプレート30をスライドさせて第1位置と第2位置とを切り替えることができる。そして、第1位置では、ベアリング24に対するリトラクタ21の相対的な回転が規制される。これにより、車両用サンシェード装置10の製造時、リトラクタ21に連結されたスプリング28に対して発生させた付勢力を保持することができる。したがって、スクリーン14が収納された状態であっても、シリンダ27に対してスプリング28から適切な付勢力を付与することができる。その結果、スクリーン14の上端が完全に巻き取られずに、ドアトリム3から垂れ下がったり、スクリーン14の引き上げ量が少ない場合には収納状態に復帰しなかったりするという不都合を解消することができる。
また、本実施形態において、軸体23は、互いに対向するように、径方向内側へと落ち込んだ一対の縦溝部23aを備えている。一方、ロックプレート30は、板状のプレート本体31と、プレート本体31に設けられ、軸体23が貫通する開口部32と、を備えている。この開口部32は、プレート本体31のスライド方向に延在しており、一対の縦溝部23aに対して両側から嵌まり合うストレート形状部33と、ストレート形状部33の端部に連通し、軸体23の回転を許容する円形状部34と、から構成されている。
この構成によれば、ストレート形状部33が一対の縦溝部23aを両側から挟持することにより、これを回転規制部として機能させることができる。これにより、スプリング28に発生させた付勢力を保持させる機構を、簡素な構造で実現することができる。
ここで、図9を参照し、本実施形態の巻取ユニット20の特徴を、比較例に係る巻取ユニット50と比較して説明する。図9に示す巻取ユニット50において、「60」はリトラクタを示し、「70」はベアリングを示している。リトラクタ60の外周面には、クランク形状の溝部61が形成されている一方、ベアリング70には、溝部61に対応する凸部71が形成されている。この構成にあっては、ベアリング70をリトラクタ60に外嵌した上で、ベアリング70を軸方向に移動させながら撚るように回転させることで、ベアリング70の凸部71がリトラクタ60の溝部61の奥側へと進入する。
この状態にあっては、ベアリング70が回転しようとしても、溝部61の奥端と凸部71とが干渉することで、ベアリング70の回転が規制されることとなる。したがって、リトラクタ60に連結されたスプリングに発生する付勢力を保持することができる。一方で、巻取ユニット50が車両に搭載されて、スクリーンが展開されると、ベアリング70の回転に伴って、ベアリング70の凸部71がリトラクタ60の溝部61から外れてしまう。
ところで、ベアリング70は、その凸部71をリトラクタ60の溝部61へと進入させる必要があることから、軸方向への移動を許容する遊びが設定されている。そのため、ベアリング70の凸部71がリトラクタ60の溝部61から外れてしまった後では、スクリーンの展開、巻き取りといった動作の際に、この遊びに伴ってベアリング70が軸方向に移動してしまう可能性がある。ベアリング70が移動を起こすと、スクリーンの前側端末又は後側端末が擦れ、スクリーンの破れや弛みに繋がってしまう。
この点、本実施形態において、ベアリング24は、周方向に沿って軸体23に形成された周溝部23bと係合する爪部26b2を、第2円筒部26b(シリンダ27が外嵌する先端側)に備えている。
この構成によれば、爪部26b2と周溝部23bとが係合することで、ベアリング24の軸方向の移動を規制することができる。これにより、ベアリング70が軸方向に移動するといった状態を抑制することができる。その結果、スクリーン14がスクリーン用開口6aに擦れるといった状況を抑制することができ、スクリーン14の破れや弛みの発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、ベアリング24(第2円筒部26b)の先端側は、軸方向に延在する切欠部26b3が周方向にかけて複数設けられて弾性変形可能に構成されている。
この構成によれば、ベアリング24を軸体23に外嵌する際に、第2円筒部26bの先端側には、径方向の内側へと弾性力が働くので、爪部26b2が周溝部23bへと到達することで、爪部26b2が周溝部23bへと進入する。これにより、爪部26b2と周溝部23bとを適切に係合させることができるので、ベアリング24の軸方向の移動を規制することができる。
また、第2円筒部26bには、シリンダ27が外嵌されるため、第2円筒部26bの先端側が径方向の外側へと変位することが規制される。このため、爪部26b2と周溝部23bとの係合状態が容易に解除されないこととなる。その結果、爪部26b2と周溝部23bとの係合状態が適切に維持されるので、ベアリング24の軸方向の移動を適切に規制することができる。
また、本実施形態において、第1円筒部26a(ベアリング24(ベアリング本体26)の基端側)と、第2円筒部26bに外嵌されるシリンダ27とは、同一外径に設定されている。そして、ベアリング24及びシリンダ27の外周には、両者に跨がるようにシート状部材が貼り付けられている。
この構成によれば、ベアリング24とシリンダ27とが面一の格好となっているので、両者に跨がるようにシート状部材を貼り付けることができる。これにより、ベアリング24とシリンダ27との接続箇所にシート状部材が貼り付けられることとなり、シリンダ27が軸方向に移動し、ベアリング24が抜け落ちてしまうといった事態を抑制することができる。これにより、スクリーン14がスクリーン用開口6aに擦れるといった状況を抑制することができ、スクリーン14の破れや弛みの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、シート状部材として、両面テープ18、パッド19及びスクリーン本体15を用いているが、これらのうちいずれか一つ以上をシート状部材として用いるものであればよい。例えば、パッド19が配置されない場合には、両面テープ18及びスクリーン本体15からシート状部材を実現すればよい。また、両面テープ18を用いずに接着剤などでスクリーン本体15を貼り付ける場合には、パッド19及びスクリーン本体15、或いは、スクリーン本体15のみからシート状部材を実現すればよい。また、専用のシート状部材を用いてもよいが、両面テープ18、パッド19及びスクリーン本体15を利用する場合には、既存の構成をそのまま流用することができるというメリットを得ることができる。
以上、本実施形態の車両用サンシェード装置について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その発明の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ロックプレートを上下方向にスライドさせる構成について説明したが、このスライド方向は左右方向などであってもよい。また、本実施形態では、ロックプレートが備える開口にストレート形状部を設定し、これを回転規制部として利用している。しかしながら、回転規制部は、軸体と係合することでリトラクタとベアリングとの間の回転を規制するものであればよく、ストレート形状部に限定されるものではない。また、本実施形態では、車両用サンシェード装置をドアアッパーに組み付けた上で、このドアアッパーを介して車両用サンシェード装置をドアトリムに組み付けているが、車両用サンシェード装置をドアトリムに直接的に組み付けるものであってもよい。
また、車両用サンシェード装置のみならず、当該車両用サンシェード装置を構成する巻取ユニットも本発明の一部として機能する。
1 サイドドア
2 ドア本体
3 ドアトリム
4 ドアサッシュ
5 ドアウィンドウ
6 ドアアッパー
10 車両用サンシェード装置
14 スクリーン
15 スクリーン本体
18 両面テープ
19 パッド
20 巻取ユニット
21 リトラクタ
22 取付部
23 軸体
24 ベアリング
25 プレート装着部
25a 空間部
25b 係合溝部
26 ベアリング本体
26a 第1円筒部
26b 第2円筒部
26b1 溝条
26b2 爪部
26b3 切欠部
27 シリンダ
28 スプリング
29 サイレンスチューブ
30 ロックプレート
31 プレート本体
31a 突起部
32 開口部
33 ストレート形状部
34 円形状部

Claims (5)

  1. 車両に設けられたウィンドウに沿って展開可能なスクリーンと、
    車体パネルの車両室内側を覆う内装トリムの裏面側に配置され、前記スクリーンを巻き取る巻取ユニットと、を有し、
    前記巻取ユニットは、
    前記内装トリムに取り付けられる取付部に軸体が設けられたリトラクタと、
    前記軸体に回転自在に外嵌されるベアリングと、
    前記ベアリングに装着されるロックプレートと、を有し、
    前記ロックプレートは、
    前記軸体と係合することで、前記リトラクタに外嵌された前記ベアリングの回転を規制する回転規制部を備えるとともに、
    前記軸体の軸方向と直交する方向にスライド可能に前記ベアリングに装着されており、前記軸体が前記回転規制部に位置付けられる第1位置と、前記軸体が前記回転規制部から外れて回転自在となる第2位置とで切り替え可能に構成されている
    車両用サンシェード装置。
  2. 前記軸体は、互いに対向するように、径方向内側へと落ち込んだ一対の縦溝部を備えており、
    前記ロックプレートは、
    板状のプレート本体と、
    前記プレート本体に設けられ、前記軸体が貫通する開口部と、を備え、
    前記開口部は、
    前記プレート本体のスライド方向に延在しており、前記軸体の外径よりも小さな隙間を形成するストレート形状部と、
    前記ストレート形状部の端部に連通し、前記軸体の外径よりも大きな内径となる円形状部と、から構成され、
    前記ストレート形状部は、前記一対の縦溝部に嵌まり込むことで前記回転規制部として機能する
    請求項1記載の車両用サンシェード装置。
  3. 前記ベアリングの先端側に外嵌されて当該ベアリングに固定される中空筒状部材であって、前記リトラクタに連結された付勢部材により回動方向に付勢されることにより前記スクリーンを巻き取るシリンダをさらに有し、
    前記ベアリングの先端部には、前記軸体に周方向に沿って形成された周溝部と係合する爪部が設けられる
    請求項1又は2記載の車両用サンシェード装置。
  4. 前記ベアリングの先端側は、軸方向に延在する切欠部が周方向にかけて複数設けられて弾性変形可能に構成されている
    請求項3記載の車両用サンシェード装置。
  5. 前記ベアリングは、先端側の外径が基端側の外径よりも縮径した段付き形状から構成されており、
    前記ベアリングの基端側と、前記ベアリングの先端側に外嵌される前記シリンダとが同一外径に設定され、
    前記ベアリング及び前記シリンダの外周には、両者に跨がるようにシート状部材が貼り付けられている
    請求項1から4のいずれか記載の車両用サンシェード装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079490A1 (ja) * 2019-10-25 2021-04-29 河西工業株式会社 車両用サンシェード装置
JP2021195863A (ja) * 2020-06-10 2021-12-27 株式会社シンダイ カーテンユニットのロック構造
JP7458071B2 (ja) 2020-08-28 2024-03-29 株式会社シンダイ カーテンユニットの振動防止構造

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