JP2019058915A - ボトル缶の製造方法 - Google Patents

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【課題】肩部から縮径部にかけた外面を曲面が滑らかに連続した丸みを帯びた外形に仕上げる。【解決手段】円筒状の筒体の開口端に金型の環状の成形面を押し付けて缶軸方向に相対移動させることにより、円筒状の胴部の上端を半径方向内方に縮径し外方に凸となる湾曲凸面を有する肩部と、肩部の上方端を縮径し外方から視て凹となる湾曲凹面を有する変曲部と、変曲部より上方で開口端に向かうにしたがって漸次縮径された縮径部とを有するボトル缶を製造する方法であって、肩部から変曲部の加工を予備成形工程とリフォーム工程とに分けて行い、予備成形工程とリフォーム工程との間に縮径部を形成する縮径部形成工程とを有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、開口部に金属製キャップが装着され、飲料等の内容物が充填されるボトル缶の製造方法に関する。
飲料等の内容物が充填される容器として、ボトル形状の缶(ボトル缶)の開口部に、金属製キャップを装着して密封する容器が知られている。ボトル缶は、一般に、胴部(ウォール)と底部(ボトム)とを有する有底円筒状に形成され、その胴部の開口部側に上方へ向かうに従い漸次縮径する肩部、縮径部(ネック部)が設けられ、縮径部の上端に口部が設けられた構成とされている。このようなボトル缶は、金属板材(アルミニウム合金材料の板材)にカッピング工程(絞り工程)及びDI工程(絞りしごき工程、Drawing & Ironing)を施すことにより、胴部及び底部を有する有底円筒状の缶に形成され、その有底円筒状の缶の胴部に縮径加工を施すことにより肩部及び縮径部が形成される。
縮径部を成形する縮径加工として、例えば特許文献1又は特許文献2に記載されているように、複数の成形金型を使用して缶の胴部を逐次変形させることにより、縮径部を階段状に形成することなくテーパ面状の滑らかな形状(スムースネック)とする成形方法が提案されている。これらの縮径加工では、有底円筒状の缶と各成形金型との間に缶の軸線方向に沿う相対移動を生じさせ、各成形金型の成形面を複数回にわたって缶の胴部外面に押し当てることにより胴部の開口部側を段階的に縮径して縮径部を成形する。
特開平7‐185707号公報 特表平3‐502551号公報
この種のボトル缶において、縮径の始まり位置である肩部から上方の縮径部を広い領域(缶軸方向に沿う長い領域)で形成しようとすると、この縮径部での成形回数が多くなるなどの理由により、先に形成しておいた肩部に変形が生じるおそれがある。特に、肩部を胴部から外方に向けて凸となる曲面に形成し、縮径部との間に凹となる曲面が連続して形成される場合、縮径部の加工によって受ける缶軸方向の荷重により、凹曲面と凸曲面の接続点付近が盛り上がり、滑らかな曲面にならない不都合が生じる。縮径部を広い領域(缶軸方向に沿う長い領域)で形成しようとすると、増加した領域の分だけ成形回数が増えるため、凹曲面と凸曲面との接続点が盛り上がる現象が顕著になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、肩部から縮径部にかけた外面を曲面が滑らかに連続した丸みを帯びた外形に仕上げることができるボトル缶の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のボトル缶の製造方法は、円筒状の筒体の開口端に金型の環状の成形面を押し付けて缶軸方向に相対移動させることにより、円筒状の胴部の上端を半径方向内方に縮径し外方に凸となる湾曲凸面を有する肩部と、該肩部の上方端を縮径し外方から視て凹となる湾曲凹面を有する変曲部と、該変曲部より上方で開口端に向かうにしたがって漸次縮径された縮径部とを有するボトル缶を製造する方法であって、前記肩部から前記変曲部の加工を予備成形工程とリフォーム工程とに分けて行い、予備成形工程とリフォーム工程との間に前記縮径部を形成する縮径部形成工程とを有する。
前述したように、肩部の湾曲凸面と変曲部の湾曲凹面とが連続した形状であるので、縮径部を形成する前に肩部と変曲部とを形成すると、縮径部形成工程時に缶軸方向に押圧されることにより、肩部の湾曲凸面と変曲部の湾曲凹面との接続点付近が外方に突出する現象が生じる。本発明では、肩部を予備成形工程とリフォーム工程とに分け、まず、予備成形した後に縮径部を形成し、その後にリフォーム工程を施して肩部と変曲部とを成形するようにしているので、肩部と変曲部との接続点付近が突出する現象を抑制することができる。そして、湾曲凸面と湾曲凹面とが滑らかに連続し、肩部から変曲部にかけて丸みを帯びた外形に仕上げることができる。
本発明のボトル缶の製造方法の好ましい実施形態として、前記予備成形工程では、前記胴部の上端で前記湾曲凸面より小さい曲率半径で外方に凸となる凸面部と、該凸面部の上端に連続する円錐状のテーパ面部とを形成し、前記リフォーム工程では、前記凸面部から前記テーパ面部までの領域を再成形して前記湾曲凸面を形成するとよい。
予備成形工程では、凸面部と湾曲凹部とが円錐状のテーパ面部を介して離間した形状に形成していることから、縮径部形成工程時の軸方向荷重が湾曲凹部に伝達した際に、湾曲凹部の下端が外方に突出しようとする現象をテーパ面部が抵抗となって確実に抑制することができる。そして、縮径部形成工程後のリフォーム工程では、凸面部の曲率半径を大きくして湾曲凸部を形成し、同時にテーパ面部を小さくするように成形して、湾曲凸面と湾曲凹面とを滑らかに連続させた丸みを帯びた形状に仕上げることができる。リフォーム工程の前に縮径部を形成しているので、リフォーム工程後に肩部から変曲部の形状が変形することはない。
本発明のボトル缶の製造方法の好ましい実施形態として、前記凸面部の外面の曲率半径が5mm以上18mm以下であり、前記テーパ面の缶軸に対する傾斜角度が20°以上50°以下であり、前記湾曲凸面の外面の曲率半径が12mm以上30mm以下であるとよい。
本発明によれば、肩部から縮径部にかけた外面を曲面が滑らかに連続した丸みを帯びた外形に仕上げることができる。
本発明の実施形態に係るボトル缶の製造方法により製造されるボトル缶を用いた容器の右半分を缶軸を通る断面にした正面図である。 本発明の実施形態に係るボトル缶の製造方法のうち、カップを形成して筒体を形成するまでの工程を順に示す模式図であり、右半分については缶軸を通る縦断面にした正面図である。 図2以降の工程のうち、肩部、変曲部、縮径部を形成する工程を説明する模式図であり、右半分については缶軸を通る縦断面にした正面図である。 図3(a)に示す予備成形工程における中間成形体の要部を拡大した断面図である。 図3(b)に示す縮径工程における中間成形体の要部を拡大した断面図である。 図3(c)に示すリフォーム工程後における中間成形体の要部を拡大した断面図である。 図3以降の工程を順に示す模式図であり、右半分については缶軸を通る縦断面にした正面図である。 ボトル缶製造装置の側面図である。 図8のA‐A線に沿う断面図である。 図3(a)に示す予備成形工程におけるネッキング金型と筒体及び中間成形体との関係を説明する缶軸を通る断面図である。 リフォーム工程の変形例を説明するもので、図6同様、リフォーム工程後の中間成形体の要部を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る缶の製造方法において製造されるボトル缶101と、ボトル缶101の開口端部10aに装着されるキャップ201と、を備える容器301の正面図であり、右半分を缶軸Cを通る断面にして示した半断面図である。図2〜図7は、実施形態のボトル缶101の製造方法の各工程を示す説明図及び要部を拡大した断面図である。このうち、図2はカップ40を成形して筒体41を形成するまでの工程、図3は肩部、変曲部、縮径部を成形する工程、図7は縮径部の上方に口部を形成してボトル缶101を製造するまでの工程を順に示している。図4〜図6は図3の各工程で成形される中間成形体42の要部の断面を示している。
ボトル缶101は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の薄板金属からなり、図1に示すように、円筒状をなす胴部(ウォール)10とドーム状をなす底部(ボトム)20とを備える有底円筒状に形成されている。
図1に示すように、胴部10及び底部20は互いに同軸に配置されており、本実施形態において、これらの共通軸を缶軸Cと称して説明を行う。また、缶軸Cに沿う方向(缶軸C方向)のうち、胴部10の開口端部10aから底部20側へ向かう方向を下方、底部20から開口端部10a側へ向かう方向を上方とし、以下の説明においては、図1に示す向きと同様に上下方向を定めるものとする。また、缶軸Cに直交する方向を径方向といい、径方向のうち、缶軸Cに接近する向きを径方向の内側(内方)、缶軸Cから離間する向きを径方向の外側(外方)とする。また、缶軸C回りに周回する方向を周方向とする。
胴部10は、図1及び図6に示されるように、底部20側において円筒状に形成された胴部10と、胴部10の上端で径方向内方に屈曲するように縮径され外方に凸となる湾曲凸面12aを有する肩部12と、肩部12の上端で曲げ戻すように縮径され内方に凹となる湾曲凹面13aを有する変曲部13と、変曲部13の上端で缶軸C方向の上方(開口端部10a側)に向けて漸次縮径する縮径部14と、縮径部14の上端に形成された口部15と、を備える。図1に示すように、縮径部14と胴部10の缶軸Cとがなす角度(傾斜角度)をαとすると、傾斜角度αは例えば6°以上24°以下に設けられており、縮径部14は缶軸C方向に立った形状に形成されている。なお、胴部10、肩部12、変曲部13、縮径部14は、それぞれ胴部10の周方向全周にわたって延びる環状をなしている。
また、これら胴部11と、肩部12と、変曲部13と、縮径部14とは、互いに滑らかに連なっており、互いの間に段差を形成することなく滑らかに接続されている。具体的には、図1に示される縦断面及び図6に示される要部の縦断面において、肩部12の湾曲凸面12aの外面が胴部10の外側(径方向の外側)かつ上側へ向けて外方に凸となる凸曲面状に形成されており、この肩部12の湾曲凸面12aの下端と胴部10の上端とが滑らかに接して設けられ、その接続点において胴部10が肩部12の湾曲凸面12aの接線とされ、下方に向かって直線状に設けられている。変曲部13の湾曲凹面13aの外面は、胴部10の内側(径方向の内側)かつ下側へ向けて内方に凹となる凹曲面状に形成されており、この変曲部13の湾曲凹面13aの下端と肩部12の湾曲凸面12aの上端とがわずかなテーパ面52を介して滑らかに接して設けられ、肩部12の湾曲凸面12aの上端と変曲部13の湾曲凹面13aの下端とがテーパ面52を共通の接線とするように接続されている。また、変曲部13の湾曲凹面13aの上端と縮径部14の下端とは滑らかに接して設けられ、その接続点において縮径部14が変曲部13の湾曲凹面13aの接線となっている。
この肩部12の湾曲凸面12aの曲率半径R1(肩部12の外面における曲率半径)は12mm〜30mm、変曲部13の湾曲凹面13aの曲率半径R2(変曲部13の外面における曲率半径)は10mm〜24mmとされる。
また、胴部10の上部に配置された口部15は、縮径部14の上端で一旦拡径された大径部31と、大径部31の上端で再度縮径された小径部32と、小径部32の上端の開口端部10aに形成されたカール部33とを有している。このように、口部15は開口端部10aにより外部に開口しており、飲料等の内容物は口部15を通じてボトル缶101の内部に充填される。また、図1に示すように、口部15にキャップ201を装着することにより、ボトル缶101の内部に充填された内容物が密封されるようになっている。
なお、ボトル缶101の底部20は、缶軸C上に位置するとともに、上方(胴部10の内部)に向けて膨出するように形成されたドーム部21と、該ドーム部21の外周縁部と胴部10の下端部とを接続するヒール部22とを備えている。また、ドーム部21とヒール部22との接続部分は、ボトル缶101が正立姿勢(図1に示される、胴部10の開口端部10aが上方を向く姿勢)となるように載置面上に載置されたときに、載置面に接する接地部23となっている。接地部23は、底部20において最も下方に向けて突出しているとともに、周方向に沿って延びる環状をなしている。
このような形状のボトル缶101のその他の諸寸法について一例を挙げると、ボトル缶101の板厚は、成形前の元板厚が0.250mm〜0.500mmである。また、図1に示されるボトル缶101の缶軸Cを通る縦断面視において、製品となる胴部10の外径Dbが52mm〜68mmとされる。なお、縮径部14の下端の外径Ds1(縮径部14と変曲部13との接点)は例えば30mm〜45mmの範囲内とされる。ただし、上記寸法は、上記数値範囲に限られるものではない。
図1に示される第1実施形態のボトル缶101の場合、胴部11の外径Dbが66mm、肩部12の湾曲凸面の曲率半径R11が20mm、変曲部13の湾曲凹面の曲率半径R21が12mm、縮径部14の傾斜角度αが10°とされる。
このように、縮径部14を有するボトル缶101を製造するには、まず、アルミニウム合金等のアルミニウム板材を打ち抜いて絞り加工することにより、図2(a)に示すように比較的大径で浅いカップ40を成形した後、このカップ40に再度の絞り加工及びしごき加工(DI加工)を加えて、図2(b)に示すように所定高さの有底円筒状の筒体41を成形し、その上端をトリミングにより切り揃える。このDI加工により、筒体41の底部は最終のボトル缶101としての底部20の形状に成形される。
次いで、例えば図8及び図9に示すボトル缶製造装置501により、ボトル缶101を製造する。このボトル缶製造装置501について次に説明する。なお、このボトル缶製造装置501は、前述のようにして形成した筒体41を最終形状のボトル缶101に加工するためのものであり、加工の進捗に応じて缶の形状が変化していくが、以下では、この筒体41からボトル缶101に至るまでの間で有底円筒状の缶の形状を特に限定しない場合は、中間成形体42として説明する。また、以下では、中間成形体42の胴部と底部とに、ボトル缶101の胴部10及び底部20と共通の符号を用いて説明する。
このボトル缶製造装置501は、複数の中間成形体42を、その缶軸C方向を水平に配置して保持するワーク保持部511と、これら中間成形体42に各種成形加工を施す複数の成形ツール512を保持するツール保持部513と、両保持部511,513を駆動する駆動部514とを備えている。中間成形体42を保持するワーク保持部511のワーク保持側と、成形ツール512を保持するツール保持部513のツール保持側とが対向して配置されている。
ワーク保持部511は、支持軸515に支持された円盤516におけるツール保持部513と対向する表面に、中間成形体42を保持する複数の保持装置517が周方向に沿う環状に配列された構成とされている。この円盤516が駆動部514によって支持軸515を中心として間欠的に回転されることにより、供給部518から供給側スターホイール519を介して供給された中間成形体42の底部が保持装置517に1個ずつ保持されて円盤516の周方向に搬送される。中間成形体42は、円盤516による搬送中にツール保持部513の各成形ツール512によって成形された後、成形後のボトル缶101として排出側スターホイール601を介して排出部611に順次排出される。
ツール保持部513は、支持軸612に支持された円盤613におけるワーク保持部511と対向する表面に、複数の各種成形ツール512が周方向に沿う環状に配列され、駆動部514によって円盤613が支持軸612の軸方向に進退する構成とされている。支持軸612は支持軸515の内部において支持軸515と同軸上に設けられる。
このツール保持部513には、中間成形体42の開口部を縮径加工(ネックイン加工)するための複数の縮径用金型、及びカール部33を形成するためのカール部成形ツール等の、各加工段階に応じた加工を行うための成形ツール512が複数備えられている。これらの成形ツール512は、工程順に円盤613上に周方向に並んで環状に配置されている。
支持軸515の軸線を回転中心とするワーク保持部511(円盤516)の間欠的な回転停止位置は、開口部をツール保持部513側に向けた各中間成形体42の缶軸Cが各成形ツール512の中心軸にそれぞれ一致するように設定される。そして、駆動部514による円盤516の間欠的回転によって、各中間成形体42は次工程用の各成形ツール512に対向する位置に回転移動されて、次の段階の加工が施される。
すなわち、ツール保持部513が前進してワーク保持部511とツール保持部513とが互いに接近したときに、各成形ツール512が各工程に応じた加工を中間成形体42に施し、両保持部511,513が互いに離間した状態のときに各中間成形体42に次工程の成形ツール512が対向するようにワーク保持部511が回転移動される。このように、両保持部511,513が接近して加工を行い、離間及び回転するという動作が繰り返されることにより、中間成形体42に肩部12、変曲部13、縮径部14、口部15が順次形成されてボトル缶101が形成される。
次に、このボトル缶製造装置501を用いてボトル缶101を製造する方法について工程順に詳細を説明する。
アルミニウム合金等の薄板の絞り加工及びしごき加工(DI成形)により図2(b)に示す状態まで形成した筒体41の上端部に対して、ツール保持部513の周方向に並ぶ複数の成形ツール512を順次使用しながら、この成形ツール512を缶軸C方向に沿って移動してダイネッキング加工を施すことにより、図3(a)〜同図(c)に順に示すように、筒体41の高さ方向の途中位置から上部を縮径して肩部12、変曲部13、及び、変曲部13の上方部分を徐々にテーパ状に縮径した縮径部14を形成する。次いで、その縮径部14の上にわずかに大径の大径部31を形成した後に再度縮径して、上方に向かうにしたがって徐々に縮径するテーパ状の小径部32を形成し、その小径部32の上方に延びる筒状の小径筒部34を形成する(図7(a))。そして、最後に、小径筒部34に対してカーリング加工を施してカール部33を形成し、図7(b)に示すように口部15を有するボトル缶101を製造する。
このうち、肩部12から変曲部13に至る領域の成形は、予備成形工程とリフォーム工程とに分けて行い、予備成形工程の後に、縮径部14を形成する縮径部形成工程を施した後、リフォーム工程を行う。
予備成形工程は、図3(a)及び図4に示すように、胴部10の上端を半径方向内方に曲げるように外方に凸となる凸面部51と、凸面部51の上端から延びる円錐状のテーパ面部52と、テーパ面部52の上端から曲げ戻すように外方から視て凹となる凹面部53と、凹面部53の上端から缶軸方向に沿って延びる円筒状の筒部54とを連続して形成する。
この場合、凸面部51は、その外面の曲率半径R11が肩部12の湾曲凸面12aの曲率半径R1よりも小さく、例えば5mm以上18mm以下に設定される。また、テーパ面部52は缶軸Cとのなす角度βが20°以上50°以下に設定され、凸面部51の上端の接線方向に延びるように形成される。テーパ面部52の長さLは5mm以上20mm以下が適切である。凹面部53は、その外面の曲率半径R21が10mm以上24mm以下に設定され、凹面部53の下端とテーパ面部52とは、凹面部53の接線方向にテーパ面部52が配置されるように接続される。筒部54は、凹面部53の上端の接線方向に沿うストレートの円筒状である。
この予備成形工程では、図10に示すように、環状の成形面64を有する外側ダイ61と、その内側に配置される内側ダイ62とを備えるダイネッキング金型が用いられる。内側ダイ62の外径は加工前の筒体41の開口端部の内径よりも小さく、縮径後の内径に形成され、外側ダイ61の内周面は、加工前の筒体41開口端部を受け入れる内径のガイド面63、その開口部を縮径する絞り加工のためのテーパ状の成形面64、内側ダイ62の外周面との間で縮径した筒体41の開口端部を挿入する隙間を形成する小径面65が先端から順次形成されている。そして、筒体41の開口端部を外側ダイ61のガイド面63に沿って案内しながら、成形面64に当てて圧入することにより、成形面64に倣うように縮径され、開口端部が内側ダイ62の外周面62aと外側ダイ61の小径面65との間に挿入され縮径加工される。
筒体41から小径部までの縮径率が大きいので、内側ダイ62と外側ダイ61との組み合わせからなる金型を加工径の異なる複数組用いて、その間を複数回に分けて成形する。図は、最初の段階の加工を示しており、複数回の加工により、前述した形状の中間成形体42(予備成形缶)が形成される。
次に、縮径部成形工程では、予備成形工程で成形された凹面部53から開口端までの筒部54の部分に、凹面部53の上端から開口端に向かうにしたがって漸次小径となる縮径部14と、この縮径部14の上端から開口端側に小径の円筒状筒部16とを形成する。
この縮径部成形工程も、図10と同様な外側ダイと内側ダイとを有するダイネッキング金型が用いられ、特に図示しないが、凹面部53の上端から上方の広い領域(缶軸C方向に沿う長い領域)に縮径部14を成形するため、加工径の異なる環状の成形面を有する複数個のダイネッキング金型を、加工径の大きい側から順に嵌合させて複数回の縮径加工を施す。
次に、リフォーム工程では、予備成形工程で形成した凸面部51からテーパ面部52を経由して凹面部53に至る領域を再成形して、湾曲凸面12a及び湾曲凹面13aをわずかなテーパ面部52を介して滑らかに連続させた肩部12及び変曲部13を形成する。この加工も、図7と同様の環状の成形面を有する外側ダイと内側ダイとを備えるネッキング金型による加工であり、外側ダイ61を予備成形部55(凸面部51、テーパ面部52、凹面部53)に接近させ、その成形面64で予備成形部55の外面を押圧することにより行う。この外側ダイ61の成形面64は、図5に二点鎖線で示すように、湾曲凸面12aを形成する凹成形面64aと、湾曲凹面13aを形成する凸成形面64bとを連続した形状とされ、その凸成形面64bによって予備成形部55の凹面部53を缶軸方向に押圧しながら予備成形部55の凸面部51からテーパ面部52を外側ダイ61の凹成形面64aにより再成形する。これにより、図6の二点鎖線で示す予備成形部55から、実線で示すように、肩部12の湾曲凸面12aから湾曲凹面13aが形成される。予備成形部55で形成されていたテーパ面部52は、このリフォーム工程により、その領域が例えば半分以下に小さくなり、湾曲凸面12aと湾曲凹面13aとの間を滑らかに接続する。この場合、湾曲凹面13aは予備成形工程で形成した凹面部53の曲率半径とほぼ同じである。
次に、必要に応じて、縮径部14の表面を再成形するように縮径部再成形工程を施す。この縮径部再成形工程では、先の縮径部形成工程で縮径部14の外形の大半は形成されているので、その時の複数回の加工間で縮径部14の表面にわずかに段部が生じる場合などに、表面を軽く押圧して縮径部14を滑らかな表面に仕上げる程度の加工である。
そして、その縮径部14の上に図7(a)に示すように、大径部31、小径部32、小径筒部34を順次形成し、小径筒部34にカーリング加工を施してカール部33を形成し、図7(b)に示すように口部15を有するボトル缶101を製造する。
このようにして製造されるボトル缶101において、その肩部12から変曲部13に至る領域は、胴部10から比較的大きい曲率半径の湾曲凸面12a及び湾曲凹面13aがわずかなテーパ面部52を介して連続しており、滑らかな丸みを帯びた形状に仕上げられる。
リフォーム工程で凸面部51と凹面部53との間にテーパ面部52を介在させた形状に成形しているので、その後の縮径部形成工程で缶軸C方向に荷重が作用した場合でも、テーパ面部52が抵抗となって、凹面部53の下端が盛り上げる現象が抑制される。
したがって、湾曲凸面12aと湾曲凹面13aとが滑らかに連続し、肩部12から変曲部13にかけて丸みを帯びた外形のボトル缶101に仕上げることができる。この場合、予備成形工程で形成したテーパ面部52の一部がリフォーム工程で残るようにしたが、予備成形工程で形成した凹面部53、テーパ面部54、凸面部51の全体をリフォーム工程で再成形して、図11に示すように、湾曲凹面13aと湾曲凸面12aとを直接接続する形状とし、リフォーム工程後にはテーパ面部52を有しない状態としてもよい。その場合、湾曲凹面13aは、予備成形工程で形成した凹面部53よりも曲率半径を大きくするように成形してもよい。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、ボトル缶として、予め有底円筒状の筒体41を形成して、その開口端部を成形したが、筒体は底部を有していないものも含むものとし、カール部を成形した後に、その胴部に、別に形成した底部を巻き締めるようにしてもよい。
10 胴部
10a 開口端部
12 肩部
12a 湾曲凸面
13 変曲部
13a 湾曲凹面
14 縮径部
15 口部
16 円筒状筒部
20 底部
21 ドーム部
22 ヒール部
23 接地部
31 大径部
32 小径部
33 カール部
34 小径筒部
40 カップ
41 筒体
42 中間成形体
51 凸面部
52 テーパ面部
53 凹面部
54 筒部
55 予備成形部
61 外側ダイ
62 内側ダイ
62a 外周面
63 ガイド面
64 成形面
64a 凹成形面
64b 凸成形面
65 小径面
101 ボトル缶
201 キャップ
301 容器
501 ボトル缶製造装置


Claims (3)

  1. 円筒状の筒体の開口端に金型の環状の成形面を押し付けて缶軸方向に相対移動させることにより、円筒状の胴部の上端を半径方向内方に縮径し外方に凸となる湾曲凸面を有する肩部と、該肩部の上方端を縮径し外方から視て凹となる湾曲凹面を有する変曲部と、該変曲部より上方で開口端に向かうにしたがって漸次縮径された縮径部とを有するボトル缶を製造する方法であって、前記肩部から前記変曲部の加工を予備成形工程とリフォーム工程とに分けて行い、予備成形工程とリフォーム工程との間に前記縮径部を形成する縮径部形成工程とを有することを特徴とするボトル缶の製造方法。
  2. 前記予備成形工程では、前記胴部の上端で前記湾曲凸面より小さい曲率半径で外方に凸となる凸面部と、該凸面部の上端に連続する円錐状のテーパ面部とを形成し、前記リフォーム工程では、前記凸面部から前記テーパ面部までの領域を再成形して前記湾曲凸面を形成することを特徴とする請求項1記載のボトル缶の製造方法。
  3. 前記凸面部の外面の曲率半径が5mm以上18mm以下であり、前記テーパ面の缶軸に対する傾斜角度が20°以上50°以下であり、前記湾曲凸面の外面の曲率半径が12mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項2記載のボトル缶の製造方法。
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