JP2019058527A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観的な統一性を図ることのできる遊技機を提供する。【解決手段】本発明の遊技機では、所定装置(サブモニタ)で所定態様(画像演出A)を実行中に、操作信号を入力した場合には、所定態様を他の態様(メニュー画像C)に切替え、特定装置(バックライト)では、第1態様(バックライト演出B)の実行を一時的に中断して、第2態様(全点灯演出D)を実行し、所定装置で他の態様を実行中に、操作信号を入力した場合には、他の態様を所定態様に切替え、特定装置では、第2態様の実行を終了させて、一時的に中断している第1態様の実行を再開させるようにした。【選択図】図6
Description
本発明は、回胴式遊技機その他のスロットマシン等の遊技機に関する。
近年、スロットマシン等の遊技機は、遊技を演出する演出画像を表示する表示装置を備えている。例えば、特許文献1に記載の遊技機では、演出画像の他にも、遊技履歴や遊技情報に関する遊技情報画像を、遊技機に設けられた操作部を操作することにより、表示装置に表示可能となっている。これにより、例えば、その日に行われた遊技回数の情報や、その日のボーナス当選回数の情報等を遊技者に与えることができる。
このように構成された遊技機には、画像を表示する表示装置のみならず、音を出力するスピーカや光を発するランプ等、様々な装置が設けられている。このため、表示装置に演出画像が表示されているときに、操作部の操作で、演出画像を遊技情報画像に切替えて、表示装置に遊技情報画像を表示可能としたとすると、表示装置に遊技情報画像が表示されているにも拘らず、例えば、演出画像に対応する態様でランプの点灯等が行われてしまい、外観的な統一性が損なわれてしまうという課題がある。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外観的な統一性を図ることのできる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、操作部と、前記操作部の操作で操作信号を出力する出力手段と、前記操作信号の入力に基づいて所定装置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定装置で所定態様を実行中に、前記操作信号を入力したことに基づいて、前記所定態様の実行を中断して前記所定態様と異なる他の態様を実行し、前記所定装置で前記他の態様を実行中に、前記操作信号を入力したことに基づいて、前記他の態様の実行を終了させて前記所定態様を実行するように前記所定装置を制御する遊技機であって、前記所定装置と異なる特定装置をさらに備え、前記制御手段は、前記特定装置で前記所定態様に対応している第1態様の実行中に、前記所定装置で前記所定態様から前記他の態様への第1の切替えが行われたことに基づいて、前記第1態様の実行を一時的に中断して、前記他の態様に対応している第2態様を実行し、該第2態様の実行中に、前記所定装置で前記他の態様から前記所定態様への第2の切替えが行われたことに基づいて、前記第2態様の実行を終了させて、前記一時的に中断している前記第1態様の実行を再開するように前記特定装置を制御することを特徴とする。
上記構成において、本発明は、前記制御手段は、前記第1態様に対応している第1データを第1レイヤにセットし、このセットされている前記第1データに基づいて前記第1態様を実行する一方、前記第2態様に対応している第2データを第2レイヤにセットし、このセットされている前記第2データに基づいて前記第2態様を実行するように、前記特定装置を制御するように構成され、前記第1レイヤに前記第1データがセットされ、かつ、前記第2レイヤに前記第2データがセットされている状態では、前記第1レイヤよりも前記第2レイヤを優先させて、前記第2データに基づいて前記第2態様を実行するように前記特定装置を制御し、前記特定装置で前記第1態様の実行を初めて開始させる場合に、前記第1データを前記第1レイヤにセットすると共に、前記第2データを前記第2レイヤにセットしないようにし、前記第1レイヤよりも優先順位の高い前記第2レイヤに何れのデータもセットされていないことを要因として、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様を実行するように前記特定装置を制御し、前記第1態様の実行中に、前記第1の切替えが行われた場合には、前記第1レイヤにセットされている前記第1データをクリアしないように、前記第1データに基づく前記第1態様の実行を一時的に中断すると共に、前記第2データを前記第2レイヤにセットし、前記第1レイヤよりも優先順位の高い前記第2レイヤに前記第2データがセットされていることを要因として、前記第2レイヤにセットされている前記第2データに基づいて、前記第2態様を実行するように前記特定装置を制御し、前記第2態様の実行中に、前記第2の切替えが行われた場合には、前記第2レイヤにセットされている前記第2データをクリアして前記第2態様の実行を終了させると共に、前記第1レイヤよりも優先順位の高い前記第2レイヤに何れのデータもセットされていないことを要因として、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様の実行を再開させるように前記特定装置を制御することを特徴とする。
上記構成において、本発明は、前記制御手段は、前記第1態様に対応している第1データを第1レイヤにセットし、このセットされている前記第1データに基づいて前記第1態様を実行する一方、前記第2態様に対応している第2データを第2レイヤにセットし、このセットされている前記第2データに基づいて前記第2態様を実行するように、前記特定装置を制御するように構成され、前記特定装置で前記第1態様の実行を初めて開始させる場合に、前記第1データを前記第1レイヤにセットし、前記第2レイヤよりも前記第1レイヤを優先させて、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様を実行するように前記特定装置を制御し、前記第1態様の実行中に、前記第1の切替えが行われた場合には、前記第1レイヤにセットされている前記第1データをクリアしないように、前記第1データに基づく前記第1態様の実行を一時的に中断すると共に、前記第1レイヤと前記第2レイヤとの優先順位を入れ替えて前記第1レイヤよりも前記第2レイヤを優先させて、前記第2レイヤにセットされている前記第2データに基づいて、前記第2態様を実行するように前記特定装置を制御し、前記第2態様の実行中に、前記第2の切替えが行われた場合には、前記第2態様の実行を終了させると共に、前記第1レイヤと前記第2レイヤとの優先順位を入れ替えて前記第2レイヤよりも前記第1レイヤを優先させて、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様の実行を再開させるように前記特定装置を制御することを特徴とする。
本発明では、操作部の操作により、所定態様から他の態様への第1の切替えが所定装置で行われた場合には、特定装置において、所定態様に対応している第1態様の実行を一時的に中断して、他の態様に対応している第2態様を実行し、他の態様から所定態様への第2の切替えが所定装置で行われた場合には、特定装置において、第2態様の実行を終了させて、一時的に中断していた第1態様の実行を再開させるため、外観的な統一性を図ることができる。
以下、本発明をスロットマシンに採用した場合の実施の形態例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、前後、上下、左右の各方向は、スロットマシンの前に着席した遊技者から見た方向を指すものとする。
図1に示すように、本発明の実施形態例に係るスロットマシンSは、筐体1と、筐体1の前面上部に開閉自在に取り付けられた上扉2と、筐体1の前面下部に開閉自在に取り付けられた下扉3と、上扉2の下部中央に形成された透明材料からなる表示窓4と、表示窓4に対応した筐体1の内部に配設されたリール5〜7と、下扉3の右上部に設けられたメダル投入口8と、各リール5〜7の回転を開始させるためのスタートレバー9と、各リール5〜7の回転をそれぞれ停止させるためのストップボタン10〜12と、ランプ演出を実行するランプ14と、音演出を実行する一対のスピーカ15と、画像演出を実行するサブモニタ16と、演出で用いられる演出用ボタン(操作部)17と、を主に備えて構成されている。
本実施形態例では、演出用ボタン17の操作により、サブモニタ16に表示されている画像演出を非表示として、遊技情報に関する画像をサブモニタ16に表示させたり、サブモニタ16に表示されている遊技情報に関する画像を非表示として、サブモニタ16に再び画像演出を表示させたりすることが可能になっている(詳しくは後述)。
各リール5〜7は1つのリールユニットとして構成されており、このリールユニットは筐体1の内部に取り付けられている。図2に示すように、リール5は、リール5の駆動源であるステッピングモータ18の駆動軸に固定され、筒状のドラム19と、ドラム19の外周面に貼付された透過性のリールテープ20と、を有している。なお、各リール5〜7は同様の構成であるため、他のリール6,7についての詳細な図示および説明を省略する。
リールテープ20は均等な複数(例えば20)の領域に区画されており(図示省略)、これら複数の領域のそれぞれに1つの図柄が形成されている。複数種類の図柄には、例えば図2に示すような7図柄等が含まれており、これら図柄の組合せが予め対応付けられた役が設けられている。
役には、規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を開始可能とさせる再遊技役、所定枚数のメダルを遊技者に払い出し可能な小役、通常の遊技よりも有利なボーナス遊技が行われるRBB作動への移行契機となるボーナス、が含まれている。
各リール5〜7は、表示窓4を通して視認可能であり、各リール5〜7の停止している状態では、各リール5〜7の外周面に配列されている連続する3つの図柄(以下、それぞれ上段図柄、中段図柄、下段図柄と言う。)が表示窓4にそれぞれ表示されて、遊技者は3行3列に配置された合計9個の図柄を目視することができる。
表示窓4には、各リール5〜7の上段図柄、中段図柄および下段図柄がそれぞれ停止する上段停止位置、中段停止位置および下段停止位置が設けられており、各リール5〜7の停止位置をそれぞれ組み合わせた有効ラインLが設定されている。
具体的には、有効ラインLは、リール5の中段停止位置、リール6の中段停止位置、リール7の中段停止位置の各停止位置の組み合わせからなる。例えば、有効ラインLに「7図柄−7図柄−7図柄」の図柄組合せが表示されると、ボーナス遊技が開始される。
本実施形態例では、リールの外周面に配列された複数種類の図柄を裏側から照射するためのバックライトが設けられている。例えば、リール5の場合について説明すると、図2に示すように、ドラム19の内側にバックライト23が配設されており、バックライト23はステッピングモータ18を収納するリールユニットの枠体22から突出する脚片22aに支持されている。
図3は、リール5の内側に配設されたバックライト23、リール6の内側に配設されたバックライト24、リール7の内側に配設されたバックライト25、を正面視した模式図である。
バックライト23は、リール5を裏から照射するものであり、リール5の上段図柄を照射するバックライト23a、リール5の中段図柄を照射するバックライト23b、リール5の下段図柄を照射するバックライト23cで構成されている。同様に、バックライト24は、リール6の上段図柄を照射するバックライト24a、リール6の中段図柄を照射するバックライト24b、リール6の下段図柄を照射するバックライト24cで構成され、バックライト25は、リール7の上段図柄を照射するバックライト25a、リール7の中段図柄を照射するバックライト25b、リール7の下段図柄を照射するバックライト25cで構成されている。
本実施形態例では、遊技の実行中に、ランプ14、一対のスピーカ15、サブモニタ16の各演出装置による演出に加えて、バックライト23〜25による演出(以下、バックライト演出と言う。)を実行するように構成されている。バックライト23〜25は、個別的または一体的に点灯と消灯とを可能として、各バックライト23〜25の点灯態様および消灯態様(以下、発光態様と言う。)により、複数種類のバックライト演出を実行可能としている。
本実施形態例では、複数種類のバックライト演出に、バックライト23〜25の全てが点灯している状態となる全点灯演出が含まれており、詳しくは後述するが、遊技の実行中に、演出用ボタン17が操作されてサブモニタ16に遊技情報に係る画像が表示されると、バックライト23〜25で全点灯演出が実行される。
次に、図4を用いて、スロットマシンSを構成する各制御処理部について説明する。
主制御処理部100は、筐体1の内部に設けられており、メインCPU、メインROM、メインRAMを備えている。主制御処理部100には、メダル投入口8から投入されたメダルの通過を検知する投入メダルセンサ8a、スタートレバー9、各ストップボタン10〜12、その他の装置が接続されている。
メインCPUは、主制御処理部100に接続された各装置からの信号や図示せぬタイマカウンタからの信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、メインROMに格納されたプログラムを読み出して様々な処理を実行したり、当該処理の結果に応じて副制御処理部200にコマンドを送信したりする。なお、メインRAMは、メインCPUの処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
主制御処理部100のメインROMには、規定数のメダルの投入によりスタートレバー9の操作を有効化させるスタートレバー有効化手段101、有効化されたスタートレバー9の操作に基づいて、複数種類の役の当否を内部抽選で決定する内部抽選手段102、内部抽選で決定された役の当選フラグを成立させる当選フラグ制御手段103、各リール5〜7の回転および停止を制御するリール制御手段104、小役の入賞によりメダルを払い出すメダル払出手段105、再遊技役の入賞により規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を可能とさせる再遊技を設定する再遊技設定手段106、通常状態、RBB内部、RBB作動の間で遊技状態の移行を制御する遊技状態制御手段107、通常モードおよびRBBモードの間で演出モードの移行等を制御する演出モード制御手段108、遊技に関する情報を含む遊技コマンドを副制御処理部200に送信するコマンド送信手段109、が構築されている。
スタートレバー有効化手段101は、遊技状態の種別に応じて、規定数(例えば3枚)のメダルの投入に基づいて、スタートレバー9の操作を有効化させる。
内部抽選手段102は、有効化されたスタートレバー9の操作(遊技開始操作)が行われたタイミングで内部抽選用の乱数を取得し、この取得された乱数と現在の遊技状態の種類とに基づいて、小役、再遊技役、ボーナスを含む複数種類の役の中から1または2以上の役を内部抽選で決定する。
当選フラグ制御手段103は、内部抽選の結果に基づいて成立させた当選フラグが小役または再遊技役の当選フラグである場合には、これらの当選フラグを次回の遊技に持ち越さないように、次回の遊技の開始前までに解除し、ボーナスの当選フラグである場合には、ボーナスに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されるまで当該当選フラグを持ち越す。
リール制御手段104は、遊技開始操作に基づいて各リール5〜7の回転を一斉に開始させ、各リール5〜7が定常回転(約80回転/分)となるまでリールの回転を加速させ、各リールが定常回転に到達すると回転速度を維持すると共に、全てのストップボタン10〜12の操作を有効化させる。
また、リール制御手段104は、各ストップボタン10〜12の停止操作時から190ms以内に、押下操作されたストップボタンに対応するリールの回転を停止させる。このとき、各リール5〜7は、対応するストップボタンの停止操作タイミングから最大で4コマ分だけ回転可能となる。
さらに、リール制御手段104は、当選フラグの成立状態に応じて、メダル払出枚数の最も多い小役の入賞を優先するようにリールを停止させる枚数優先制御、図柄組合せの個数が最も多くなる役の入賞を優先するようリールを停止させる個数優先制御、ボーナスよりも再遊技役および小役の入賞を優先するようにリールを停止させる役付け優先制御の何れかの制御により、最も引き込み優先順位の高い図柄を検索するロジック演算、および/または、予めメインROMに記憶された停止制御テーブル(図示省略)の参照に基づいて、成立している当選フラグに対応する役に係る図柄組合せのうち優先順位の最も高い図柄を有効ラインLに表示するように引き込み、かつ、成立している当選フラグ以外の当選フラグに係る役に対応付けられた図柄組合せを有効ラインLに表示しないよう蹴飛ばし、各ストップボタンに対応するリールを停止させる。
メダル払出手段105は、小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞した場合に、小役に予め対応付けられた所定枚数のメダルを払い出す。
再遊技設定手段106は、再遊技役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞した場合に、規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を可能とさせる再遊技を設定する。
遊技状態制御手段107は、通常状態でボーナスに当選し、ボーナスに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されなかった場合にRBB内部で維持し、ボーナスに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合にRBB作動に移行させ、RBB作動でメダル払出総数が所定枚数(例えば200枚)を超過した場合に通常状態に移行させる。
演出モード制御手段108は、遊技状態の遷移に応じて演出モードの移行を決定するよう構成され、通常状態からRBB作動への移行に応じて、通常モードからRBBモードへの移行を決定し、RBB作動の終了に応じて、RBBモードから通常モードへの移行を決定する。
コマンド送信手段109は、内部抽選の結果、当選フラグの成立状態、滞在している遊技状態、演出モードの移行の決定等の情報を含む遊技コマンドを、所定のタイミングで副制御処理部200に送信する。なお、副制御処理部200が遊技コマンドを受信すると、遊技コマンドに含まれている情報に基づいて、内部抽選の結果等を示唆または報知する演出を各演出装置で実行したり、演出モードを移行させたりする。
副制御処理部200は、サブCPU、サブROM、サブRAMを備えており、主に遊技中に行われる各演出の実行を制御する。副制御処理部200は、主制御処理部100に対して当該主制御処理部100から副制御処理部200への一方向に通信可能に接続されている。
サブCPUは、主制御処理部100から送信されたコマンド等に基づいて、サブROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、ランプ14、一対のスピーカ15、サブモニタ16、バックライト23〜25の演出装置を制御する。なお、サブRAMは、サブCPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
副制御処理部(制御手段)200のサブROMには、演出モードを移行させる演出モード移行手段201、演出を決定する演出決定手段202、各演出装置で演出を実行する演出実行手段203、演出用ボタン17の操作に応じて、遊技情報の表示・非表示を切り替える切替手段204、が構築されている。
演出モード移行手段201は、主制御処理部100から送信された遊技コマンドに含まれている演出モードの情報に従って、演出モードを維持または移行させる。例えば、通常モードで遊技コマンドを受信し、この遊技コマンドにRBBモードの情報が含まれている場合に、演出モードを通常モードからRBBモードに移行させる。
演出決定手段202は、主制御処理部100から送信された遊技コマンドに含まれている演出モードの情報や内部抽選の結果等に基づいて、ランプ14、一対のスピーカ15、サブモニタ16、バックライト23〜25の各演出装置で実行する演出の種別を決定する。
演出は、ランプ14で行われるランプ演出、一対のスピーカ15で行われる音演出、サブモニタ16で行われる画像演出、バックライト23〜25で行われるバックライト演出のうち、1または2以上を含んで構成されている。例えば、演出の一部を構成しているバックライト演出には、内部抽選で当選した役に対応する演出、入賞した役に対応する演出、演出モードに対応する演出、遊技状態に対応する演出、その他の遊技の進行に関する演出が含まれており、これら複数種類のバックライト演出は、スタートレバー9が操作されたときや、ストップボタン10〜12のうち何れかのストップボタンが操作されたとき等、1回の遊技が開始されてから終了するまでの間に実行され、あるいは、複数回の遊技に亘って実行される。
演出に対応する演出データ(以下、データと言う。)は、副制御処理部200のサブROMに格納されており、演出決定手段202は、遊技コマンドに含まれている情報等に基づいて、演出の種別を複数種類の中から1つ決定した場合に、この決定した演出に対応するデータをサブROMから読み出し、読み出したデータを副制御処理部200のサブRAMにセットする。
演出実行手段203は、演出決定手段202によってサブRAMにセットされているデータに従って、各演出装置で演出を実行するよう制御し、これらデータに対応する演出の終了条件が満たされると、サブRAMにセットされているデータをクリア(消去)する。
切替手段204は、サブモニタ16に画像演出が表示されている状態で、演出用ボタン17の操作により操作信号出力手段(出力手段)17aによって出力される操作信号を入力した場合には、サブモニタ16に表示されている画像演出を非表示とすると共に、遊技情報に係る画像を表示するようにサブモニタ16を制御する。一方、サブモニタ16に遊技情報に係る画像が表示されている状態で、操作信号を出力した場合に、サブモニタ16に表示されている遊技情報に係る画像を非表示とすると共に、画像演出を再び表示するようにサブモニタ16を制御する。これにより、遊技者は演出用ボタン17の操作でサブモニタ16に遊技情報に係る画像を表示して、例えば、その日に行われた遊技回数の情報や、その日のボーナス当選回数の情報等を知得することができ、また、スロットマシンSに接続されたサーバコンピュータに遊技履歴を保存し、あるいは、サーバコンピュータに保存されている遊技履歴を読み出してスロットマシンSに適応させたりする遊技システムを活用することが可能である。以下の説明において、サブモニタ16に表示される遊技情報に係る画像のことを「メニュー画像」と言うことにする。
なお、本実施形態例では、遊技が実行中であるか否かに拘わらず、演出用ボタン17の操作により、遊技者の所望するタイミングでサブモニタ16にメニュー画像を表示させることができるように構成されているが、この構成に限られず、例えば、規定数のメダル投入下におけるスタートレバー9の操作後から、全てのリール5〜7が停止するまでの期間にわたり、演出用ボタン17の操作による操作信号の出力を禁止し、あるいは、演出用ボタン17の操作による操作信号の入力を副制御処理部200が無効として取り扱うことにより、メニュー画像の表示を行うことができないようにしても良い。
なお、遊技システムは、サーバコンピュータと、カメラ機能付き携帯通信端末と、を通信可能にしたシステムであり、サーバコンピュータは、遊技履歴に関する情報を保存するための保存領域と、この遊技履歴に関する情報を予め用意されたアルゴリズムによって二次元コードに変換するための遊技履歴変換部と、を有している。二次元コードは、サーバコンピュータに保存された遊技履歴に関する情報があるURLにアクセス可能とするものである。
本実施形態例では、切替手段204が操作信号の入力によりサブモニタ16にメニュー画像を表示すると、この表示に伴って、演出実行手段203は、ランプ14、一対のスピーカ15、バックライト23〜25の各演出装置で実行していた演出(以下、通常演出と言う。)の実行を一時的に中断し、メニュー画像に対応する演出(以下、特別演出と言う。)を各演出装置で実行するように構成されている。そして、サブモニタ16にメニュー画像を表示している状態で、操作信号を入力すると、切替手段204がメニュー画像を非表示として、再び、画像演出の実行を再開させると、これに伴って、演出実行手段203は、ランプ14、一対のスピーカ15、バックライト23〜25の各演出装置で一時的に中断されていた通常演出を続きから再開するように構成されている。
ここで、一対のスピーカ15は、サブモニタ16における画像演出からメニュー画像への切替えにより、画像演出に対応する通常演出(音演出)を一時的に中断すると共に、メニュー画像に対応する特別演出として音を出力しない無音演出を実行するように構成されている。このため、メニュー画像の表示(操作信号の入力)を契機に、サブRAMにセットされているデータに基づく通常演出(音演出)の実行を一時的に中断することにより、無音演出(特別演出)を実行可能であり、メニュー画像の非表示(操作信号の入力)を契機に、該データに基づいて通常演出(音演出)を再開させることが可能である。このように、一対のスピーカ15では、メニュー画像に対応した特別演出と、画像演出に対応した通常演出とを、比較的容易に実行することができる。
これに対し、バックライト23〜25は、サブモニタ16における画像演出からメニュー画像への切替えにより、画像演出に対応する通常演出(バックライト演出)を一時的に中断すると共に、メニュー画像に対応している特別演出としてバックライト23〜25の全てを点灯させる全点灯演出を実行するように構成されている。このため、演出実行手段203は、メニュー画像の表示(操作信号の入力)を契機に、サブRAMにセットされたデータに基づく通常演出(バックライト演出)の実行を一時的に中断し、演出決定手段202は、サブROMから全点灯演出に対応するデータを読み出し、読み出したデータをサブRAMにセットし、該データに基づいて全点灯演出を実行する必要がある。このとき、全点灯演出を実行するために、実行を一時的に中断している通常演出に対応するデータをサブRAMからクリアしなければならないとすると、メニュー画像の非表示(操作信号の入力)を契機に、一時的に中断されていた通常演出の実行を再開させるとき、再び、サブROMから通常演出に対応するデータを読み込んで、読み込んだデータをサブRAMにセットしなければならない。しかも、この再セットされたデータに基づいて、通常演出を中断されていたところから(続きから)再開させようとすると、実行が困難、あるいは、制御が複雑となる虞がある。
そこで、本実施形態例では、図4に示すように、サブRAMに、バックライト演出用の第1レイヤ205と第2レイヤ206とを設け、演出決定手段202は、通常演出に対応するデータ(以下、通常データと言う。)を第1レイヤ205にセットし、特別演出(全点灯演出)に対応するデータ(以下、「特別データ」や「全点灯データ」と言う。)を第2レイヤ206にセットするように構成されている。
具体的には、演出決定手段202は、通常演出の実行を決定した場合に、通常データをサブROMから読み出し、これを第1レイヤ205にセットし、切替手段204によるメニュー画像の表示により全点灯演出の実行を決定した場合に、全点灯データをサブROMから読み出し、これを第2レイヤ206にセットする。そして、演出実行手段203は、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を必ず優先して、第2レイヤ206にセットされている全点灯データに基づいて全点灯演出を実行するように構成されている。このため、第1レイヤ205と第2レイヤ206との双方にバックライト演出用のデータが記憶されている場合には、全点灯演出を優先して実行することになる。そこで、バックライト23〜25で通常演出を実行する場合には、この実行期間に亘り第2レイヤ206に何れのデータもセットしないように、すなわち、第2レイヤ206をデータ無しの状態にしている。これについては詳しく後述する。
このように構成されたスロットマシンSでは、図5に示すように、規定数(例えば3枚)のメダルの投入により(S1)、スタートレバー9を有効化させ(S2)、スタートレバー9の遊技開始操作で(S3)、内部抽選を行い(S4)、内部抽選で決定された役に対応する当選フラグをONにセットする(S5)。一方、スタートレバー9の遊技開始操作に基づいて、前回の遊技における各リール5〜7の回転開始時点から所定時間(例えば4.1秒)の経過を条件に各リール5〜7の回転を一斉に開始させ(S6)、全てのリールが定常回転に達した後に全てのストップボタンの操作を有効化し(S7)、この各ストップボタン10〜12の操作に基づいて対応するリールを停止させる(S8)。次に、ステップS4の内部抽選で決定した当選エリアに対応付けられた役に係る図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞しているか否かの遊技結果判定処理を行い(S9)、この遊技結果判定処理に応じて、小役の入賞によるメダル払出処理(S10)、再遊技役の入賞による再遊技設定処理(S11)、RBB役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞したこと等による遊技状態の移行処理(S12)、遊技結果判定処理の結果に応じて当選フラグのON・OFFを制御する当選フラグ制御処理(S13)を行って、1回の遊技を終了させる。そして、コマンド送信手段109は、内部抽選の結果等の情報を含む遊技コマンドを所定のタイミングで副制御処理部200に送信し、副制御処理部200が遊技コマンドを受信した場合には、当該コマンドに含まれている情報に基づいて、演出決定手段202が、複数種類の演出から一の演出を決定し、この決定した演出に応じて各演出装置(サブモニタ16,バックライト23〜25等)で演出を実行させるように構成されている。
次に、メニュー画像の表示・非表示に応じて行われるバックライトの制御処理について、図6を用いて説明する。
図6に示す具体例は、演出決定手段202が、主制御処理部100から送信された遊技コマンドに含まれている情報に基づいて、複数種類の演出の中から特定演出の実行を決定した場合の例である。
図7に示すように、特定演出は、サブモニタ16による画像演出Aと、バックライト23〜25によるバックライト演出Bと、一対のスピーカ15による所定の音演出と、ランプ14による所定のランプ演出と、で構成されている。画像演出Aは、図示省略するが所定のキャラクタが登場する演出であり、バックライト演出Bは、図7(b)に示すように、バックライト23b,24b,25bの点灯に応じて他のバックライトを消灯させる第1発光態様と、バックライト23a,24a,25aおよびバックライト23c,24c,25cの点灯に応じて他のバックライトを消灯させる第2発光態様とを繰り返し実行する演出である。
演出決定手段202は、特定演出の実行を決定したことにより、サブROMに格納されている画像演出Aに対応するデータA、バックライト演出Bに対応するデータB、所定のランプ演出に対応するデータ(図示省略)、所定の音演出に対応するデータ(図示省略)を読み出し、これら読み出したデータをサブRAMにセットする。このとき、図6に示すように、通常演出であるバックライト演出Bに対応するデータBを、通常演出専用のレイヤである第1レイヤ205にセットする。
本実施形態例では、演出実行手段203は、第1レイヤ205にセットされているデータよりも、第2レイヤ206にセットされているデータを必ず優先する優先制御により、バックライト23〜25を制御するように構成されている。
ここで、図6に示すように、サブモニタ16で画像演出Aが実行されているとき、第1レイヤ205よりも優先順位の高い第2レイヤ206には、何れのデータもセットされていない。このとき、演出実行手段203は、第1レイヤ205よりも優先順位の高い第2レイヤ206に何れのデータもセットされていないことを要因として、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいて、バックライト23〜25を制御する。これにより、サブモニタ16で画像演出Aを実行している期間では、バックライト23〜25で画像演出Aに対応しているバックライト演出Bを実行する。
図6に示すように、画像演出Aの実行中に、演出用ボタン17が操作されて操作信号出力手段17aによって操作信号が出力された。この操作信号を副制御処理部200が入力すると、切替手段204は、画像演出Aを非表示とすると共に、メニュー画像Cを表示するようにサブモニタ16を制御する。このとき、演出決定手段202は、サブROMに格納されている全点灯演出Dに対応するデータDを読み出し、この読み出したデータDを、特別演出専用(全点灯演出専用)の第2レイヤ206にセットする。そして、演出実行手段203は、第1レイヤ205よりも優先順位の高い第2レイヤ206にデータDがセットされていることを要因として、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づくバックライト演出Bの実行を一時的に中断し、第2レイヤ206にセットされているデータDに従って、全点灯演出Dを実行するようにバックライト23〜25を制御する。
このように、第1実施形態例では、操作信号の入力に基づいて、サブモニタ(所定装置)16の表示を画像演出A(所定態様)からメニュー画像C(他の態様)に切り替えるとき、全点灯演出D(第2態様)に対応するデータD(第2データ)を第2レイヤ206にセットするが、第1レイヤ205にセットされているデータB(第1データ)をクリアすることなく、第1レイヤ205にデータBを、第2レイヤ206にデータDを、それぞれセットしている状態と成し、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を優先する優先制御により、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づくバックライト演出B(第1態様)の実行を一時中断し、第2レイヤ206にセットされているデータDに従って、バックライト23〜25で全点灯演出(第2態様)を実行する。これにより、遊技者の操作で画像演出Aをメニュー画像Cに切替えたとき、画像演出Aに対応するバックライト演出Bの実行を中断して、メニュー画像Cに対応する全点灯演出Dを実行することができるため、メニュー画像Cの表示中にバックライト演出Bが実行されるというような見た目の不具合を解消して、演出の統一性を図ることができる。
図6に説明を戻し、サブモニタ16にメニュー画像Cが表示されているとき、演出用ボタン17が操作された。これにより、操作信号出力手段17aが操作信号を出力し、この操作信号を副制御処理部200が入力すると、切替手段204は、メニュー画像Cを非表示とすると共に、一時的に中断していた画像演出Aを続きから表示するようにサブモニタ16を制御する。このとき、演出実行手段203は、第2レイヤ206にセットされているデータDをクリアして、第2レイヤ206に何れのデータも記憶されていない状態とし、第1レイヤ205よりも優先順位の高い第2レイヤ206に何れのデータもセットされていないことを要因として、優先順位の低い第1レイヤ205にセットされているデータBの実行を再開し、一時的に中断されていたバックライト演出Bを続きから開始する。
なお、本実施形態例では、サブモニタ16にメニュー画像Cが表示されているとき、操作信号を入力した場合に、切替手段204は、一時的に中断していた画像演出Aを続きから表示するようにサブモニタ16を制御するように構成されているが、この構成に限られず、見た目上の統一性が図られることを前提に、一時的に中断していた画像演出Aを略続きから表示するように構成しても良い。
また、本実施形態例では、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を優先順位の高いレイヤに設定し、優先順位の高い第2レイヤ206に何れのデータもセットされていないことを条件に、優先順位の低い第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいてバックライト演出Bを実行するように構成されているが、この構成に限られず、優先順位の高い第2レイヤ206に「空のデータ」をセットすることにより、第2レイヤ206を「データ無し」の状態とし、この第2レイヤ206がデータ無しの状態であることを条件に、優先順位の低い第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいて、バックライト演出Bを実行するように構成されていても良い。
また、本実施形態例では、演出決定手段202は、特定演出の実行を決定した場合に、サブROMからバックライト演出Bに対応するデータBの全てを読み込んで、この全てのデータBを第1レイヤ205にセットし、このデータBに基づいてバックライト演出Bを実行するように構成されているが、この構成に限られず、例えば、サブROMからデータBの前半部のみを読み込んで、該データを第1レイヤ205にセットし、このセットした前半部のデータBに基づいて、バックライト演出Bを実行し、前半部のバックライト演出Bの実行が終了する際に、サブROMからデータBの後半部を読み込んで、該データを第1レイヤ205にセットし、このセットした後半部のデータBに基づいて、後半部のバックライト演出Bを前半部に引き続いて実行するような構成であっても良い。
そして、図示を省略するが、画像演出Aとバックライト演出Bとを含んで構成されている特定演出の終了条件が満たされると、演出実行手段203がサブRAMにセットされている特定演出に対応するデータ(データA,B等)をクリアして特定演出の実行を終える。
なお、本実施形態例では、演出決定手段202がサブRAMにセットされているデータに対応している演出の全てを実行し終えたとしても、演出の終了条件が満たされない場合がある。例えば、バックライト演出Bを実行する場合において、演出実行手段203は、サブRAMにセットされているデータBに従って、バックライト演出Bの全てを実行し終えた場合であっても、このデータBに含まれている最後のデータに従って、バックライト演出Bが実行されている状態を維持するようにバックライト23〜25を制御する。具体的には、データBに含まれている最後のデータが、例えば第1発光態様(図7(a)に示す態様)に対応しているデータである場合には、バックライト演出Bの全てを実行し終えた後も、第1発光態様を維持する。このとき、次回の遊技を開始するためにスロットマシンSにメダルが投入され、あるいは、有効化されたスタートレバー9が操作されると、バックライト演出Bの終了条件が満たされて、サブRAMにセットされているデータBをクリアする。
なお、本実施形態例において、演出実行手段203がサブRAMにセットされているデータに従って演出を全て実行し終えたときに、演出の終了条件が満たされていない場合には、サブRAMにセットされているデータに基づいて、演出を最初から実行する構成、すなわち、演出の終了条件が満たされるまで、繰り返し演出を実行する構成であっても良い。例えば、データBに含まれている最初のデータが、第1発光態様(図7(a)に示す態様)に対応しているデータであり、データBに含まれている最後のデータが、第2発光態様(図7(b)に示す態様)に対応しているデータである場合には、第2発光態様によりバックライト演出Bの全てを実行し終えた後に、再び、第1発光態様によりバックライト演出Bを開始させる(図7(a)参照)。そして、次回の遊技を開始するためにスロットマシンSにメダルが投入されることを、演出の終了条件とした場合には、バックライト演出Bが再開された後のメダルの投入、あるいは、有効化されたスタートレバー9が操作されたことにより、バックライト演出Bの終了条件が満たされて、サブRAMにセットされているデータBをクリアする。
本実施形態例では、操作信号の入力に基づいて、サブモニタ16の表示をメニュー画像Cから画像演出Aに切り替えるとき、第2レイヤ206にセットされているデータDをクリアして、優先順位の高い第2レイヤ206に何れのデータもセットされていない状態にすると共に、優先順位の低い第1レイヤ205にのみデータBが記憶されている状態として、この第1レイヤ205にセットされているデータBの実行を中断したところから再開することにより、一時的に中断されていたバックライト演出Bの実行を再び開始することができる。
ここで、従来の遊技機では、バックライト演出Bのような通常演出の実行中に演出用ボタン17の操作による操作信号の出力を禁止し、あるいは、演出用ボタン17の操作による操作信号の入力を副制御処理部200が無効として取り扱うことにより、通常演出の実行中のメニュー画像の表示を不可能としていた。これは、メニュー画像の表示中に遊技者に対して強い印象を与える通常演出(例えばバックライト演出B)が、この演出に対応している他の演出と個別に単独で実行されることを防止することを目的としており、これにより各演出装置で実行される演出に齟齬がないようにしている。このため、通常演出の実行中では、遊技情報の知得や遊技システムの活用を行うことができず、従来の技術では、通常演出の終了を待たなければならなかった。
これに対し、本実施形態例では、画像演出Aやバックライト演出Bの実行中であっても、操作信号の入力に基づいて、画像演出Aからメニュー画像Cへ切替える(第1の切替え)と共に、この切替えに応じて、バックライト演出Bから全点灯演出Dに切替え可能である。また、メニュー画像Cの表示により遊技情報等を遊技者が得た後も、操作信号の入力に基づいて、メニュー画像Cから画像演出Aへ切り替える(第2の切替え)と共に、この切替えに応じて、全点灯演出Dからバックライト演出Bに切替え可能であり、しかも、一時的に中断されていたバックライト演出Bを、中断されていたところから(続きから)再開させることができる。よって、本実施形態例のスロットマシンSは、演出の統一感を損なうことなく、遊技者の所望するタイミングで演出用ボタン17を操作可能として、遊技性を向上させることができる。
なお、本実施形態例では、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を必ず優先する優劣不変パターンにより、バックライトによる通常演出(バックライト演出B)と特別演出(全点灯演出D)との切り替えを実現可能としているが、この構成に限られず、第1レイヤ205と第2レイヤ206との優劣を切り替える優劣切替えパターンによって、バックライトによる演出の切り替えを行っても良い。以下に、変形例1について図8を用いて説明し、変形例2について図9を用いて説明する。
なお、変形例1,2において、副制御処理部(制御手段)200は、本実施形態例と同様に、通常演出(第1態様,バックライト演出B)に対応している通常データ(第1データ,データB)を、通常演出専用の第1レイヤ205にセットし、このセットされているデータBに基づいてバックライト演出Bを実行し、特別演出(第2態様,全点灯演出)に対応している特別データ(第2データ,データD)を、特別演出専用の第2レイヤ206にセットし、このセットされているデータDに基づいて全点灯演出を実行するように、バックライト(特定装置)23〜25を制御するように構成されている。
まず、変形例1について説明する。
図8に示すように、バックライト23〜25でバックライト演出Bの実行を初めて開始させる場合には、データBを第1レイヤ205にセットする。このとき、本実施形態例と同様に、第2レイヤ206にデータDをセットしない。そして、第2レイヤ206よりも第1レイヤ205を優先させて、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいて、バックライト演出Bを実行するようにバックライト23〜25を制御する。
そして、バックライト演出Bの実行中に、操作信号の入力によりサブモニタ16で画像演出A(所定態様)からメニュー画像C(他の態様)への切替え(第1の切替え)が行われた場合には、第1レイヤ205にセットされているデータBをクリアしないように、データBに基づくバックライト演出Bの実行を一時的に中断する。このとき、図8に示すように、第1レイヤ205と第2レイヤ206との優先順位を入れ替えて、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を優先させて、第2レイヤ206にセットされているデータDに基づいて、全点灯演出を実行するようにバックライト23〜25を制御する。
さらに、全点灯演出Dの実行中に、操作信号の入力によりサブモニタ16でメニュー画像C(他の態様)から画像演出A(所定態様)への切替え(第2の切替え)が行われた場合には、第2レイヤ206にセットされているデータDをクリアして全点灯演出の実行を終了させる。このとき、図8に示すように、第1レイヤ205と第2レイヤ206との優先順位を再び入れ替えて、第2レイヤ206よりも第1レイヤ205を優先させて、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいて、一時的に中断されていたバックライト演出Bの実行を続きから再開させるようにバックライト23〜25を制御する。
次に、変形例2について説明する。
図9に示すように、バックライト23〜25でバックライト演出Bの実行を初めて開始させる場合には、データBを第1レイヤ205にセットする。このとき、本実施形態例および変形例1と異なり、事前に第2レイヤ206にデータDをセットしておく。そして、第2レイヤ206よりも第1レイヤ205を優先させて、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいて、バックライト演出Bを実行するようにバックライト23〜25を制御する。なお、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいてバックライト演出Bを実行している期間では、第2レイヤ206にセットされているデータDに基づく全点灯演出の実行を一時的に中断している。
そして、バックライト演出Bの実行中に、操作信号の入力によりサブモニタ16で画像演出A(所定態様)からメニュー画像C(他の態様)への切替え(第1の切替え)が行われた場合には、第1レイヤ205にセットされているデータBをクリアしないように、データBに基づくバックライト演出Bの実行を一時的に中断する。このとき、変形例1と同様に、第1レイヤ205と第2レイヤ206との優先順位を入れ替えて、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を優先させて、図9に示すように、第2レイヤ206にセットされているデータDに基づいて、全点灯演出を実行するようにバックライト23〜25を制御する。
さらに、全点灯演出の実行中に、操作信号の入力によりサブモニタ16でメニュー画像C(他の態様)から画像演出A(所定態様)への切替え(第2の切替え)が行われた場合には、本実施形態例および変形例1と異なり、第2レイヤ206にセットされているデータDをクリアすることなく、データDに基づく全点灯演出Dの実行を一時的に中断する。このとき、変形例1と同様に、第1レイヤ205と第2レイヤ206との優先順位を再び入れ替えて、第2レイヤ206よりも第1レイヤ205を優先させて、図9に示すように、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づいて、一時的に中断されていたバックライト演出Bの実行を続きから再開させるようにバックライト23〜25を制御する。なお、バックライト演出Bを実行している期間では、第2レイヤ206にセットされているデータDに基づく全点灯演出の実行を一時的に中断している。
このように、変形例1,2では、サブモニタ16における表示の切替えに応じて、第1レイヤ205と第2レイヤ206との優劣を切り替える優劣切替えパターンによって、バックライト演出B(通常演出)と全点灯演出D(特別演出)とを切り替えることができる。これにより、本実施形態例の格別な効果、すなわち、バックライト23〜25で画像演出Aに対応しているバックライト演出Bを実行している状態であっても、演出用ボタン17を操作してメニュー画像Cを表示させることができると共に、サブモニタ16で画像演出Aを実行しているとき、バックライト23〜25でバックライト演出Bを実行し、サブモニタ16でメニュー画像Cを表示しているとき、バックライト23〜25で全点灯演出Dを実行するように制御して、演出の統一性を図ることができるという効果を奏することができる。
特に、変形例2では、本実施形態例および変形例1のように、サブモニタ16における表示の切替えに応じて、特別演出専用の第2レイヤ206にデータDをセットしたりクリアしたりする処理を行う必要が無い。これにより、副制御処理部200の負担を軽減し得る。
なお、本実施形態例、第1変形例および第2変形例では、第1レイヤ205を通常演出専用のレイヤ、第2レイヤ206を特別演出用(全点灯演出用)のレイヤとする構成になっているが、この構成に限られず、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を必ず優先する優劣不変パターンとすると共に、切替手段204によるサブモニタ16の表示の切替えに応じて、第1レイヤ205と第2レイヤ206との間でデータを入れ替えることにより、バックライトによる演出の切り替えを行っても良い。以下に、変形例3について図10を用いて説明する。
図10に示すように、バックライト23〜25でバックライト演出Bの実行を初めて開始させる場合には、データBを第2レイヤ206にセットし、データDを第1レイヤ205にセットする。そして、第1レイヤ205よりも第2レイヤ206を必ず優先させる優先制御により、第2レイヤ206にセットされているデータBに基づいて、バックライト演出Bを実行するようにバックライト23〜25を制御する。なお、第2レイヤ206にセットされているデータBに基づいてバックライト演出Bを実行している期間では、第1レイヤ205にセットされているデータDに基づく全点灯演出の実行を一時的に中断している。
そして、バックライト演出Bの実行中に、操作信号の入力によりサブモニタ16で画像演出A(所定態様)からメニュー画像C(他の態様)への切替え(第1の切替え)が行われた場合には、第2レイヤ206にセットされているデータBと第1レイヤ205にセットされているデータDとを入れ替えて、第2レイヤ206にデータD、第1レイヤ205にデータBをセットする。そして、優先順位の高い第2レイヤ206にセットされているデータDに基づいて、全点灯演出を実行するようにバックライト23〜25を制御する。このとき、第2レイヤ206にセットされているデータDに基づいて全点灯演出Dを実行している期間では、第1レイヤ205にセットされているデータBに基づくバックライト演出の実行を一時的に中断している。
なお、第2レイヤ206にセットされているデータBと第1レイヤ205にセットされているデータDとを入れ替える方法として、例えば、副制御処理部200のサブRAMにデータBとデータDとを入れ替えるための入替用バッファをさらに設け、操作信号の入力を契機に、第2レイヤ206にセットされているデータBを入替用バッファに移した後に、第1レイヤ205にセットされているデータDを第2レイヤ206に移し、かかる後に、入替用バッファにあるデータBを第1レイヤ205に移す方法がある。
さらに、全点灯演出の実行中に、操作信号の入力によりサブモニタ16でメニュー画像C(他の態様)から画像演出A(所定態様)への切替え(第2の切替え)が行われた場合には、第2レイヤ206にセットされているデータDと第1レイヤ205にセットされているデータBとを入れ替えて、第2レイヤ206にデータB、第1レイヤ205にデータDをセットする。そして、優先順位の高い第2レイヤ206にセットされているデータBに基づいて、一時的に中断されていたバックライト演出Bの実行を続きから再開させるようにバックライト23〜25を制御する。なお、第2レイヤ206にセットされているデータBに基づいてバックライト演出Bを実行している期間では、第1レイヤ205にセットされているデータDに基づく全点灯演出の実行を一時的に中断している。
このように、変形例3では、サブモニタ16における表示の切替えに応じて、優先順位の高い第2レイヤ206にセットされているデータと、優先順位の低い第1レイヤ205にセットされているデータとを入れ替えるデータ入替えパターンによって、バックライト演出B(通常演出)と全点灯演出D(特別演出)とを切り替えることができる。これにより、演出の統一性を図ることができるという効果を奏することができる。
なお、本実施形態例および変形例1〜3では、メニュー画像Cに対応する演出として、全てのバックライト23〜25を点灯させる全点灯演出Dとしたが、この構成に限られず、全てのバックライト23〜25を消灯させる全消灯演出を実行するように構成しても良い。このように構成した場合には、詳細な説明を省略するが、例えば、本実施形態例および変形例1,2では、第2レイヤ206に全消灯演出(第2態様)に対応するデータ(第2データ)をセットすることにより、本実施形態例等と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態例および変形例1〜3では、メニュー画像Cの表示・非表示の切替えに応じて、バックライトによる演出を切替える技術について説明を行ったが、この技術をランプ14に適応させて、メニュー画像Cの表示・非表示の切替えに応じて、ランプ14による演出を切替えても良い。
また、本実施形態例および変形例1〜3のそれぞれに記載しているバックライト演出の切替え技術を、サブモニタによる演出の切替えに適応させても良い。例えば、副制御処理部200のサブRAMに、画像演出Aに対応するデータAをセットするための第1レイヤと、メニュー画像Cに対応するデータCをセットするための第2レイヤと、を設け、第1レイヤにセットされているデータよりも、第2レイヤにセットされているデータを優先する優先制御により、サブモニタ16を制御するように構成する。このように構成した場合、サブモニタ16で画像演出Aを実行しているとき、操作信号出力手段17aにより出力された操作信号を入力した場合には、第1レイヤにセットされているデータAをクリアしないように、データAに基づく画像演出Aの実行を一時的に中断すると共に、第1レイヤよりも第2レイヤを優先させる優先制御により、第2レイヤにセットされているデータCに基づいて、メニュー画像Cを表示するようにサブモニタ16を制御するようにする。そして、サブモニタ16でメニュー画像Cを表示しているとき、操作信号を入力した場合には、第2レイヤにセットされているデータCをクリアしてメニュー画像Cの表示を終了させ、優先順位の高い第2レイヤがデータ無し状態であることを要因に、優先順位の低い第1レイヤにセットされているデータAに基づいて、中断されている画像演出Aの実行を続きから再開させるようにする。
なお、本実施形態例および変形例1〜3では、サブモニタ16で行われる画像演出Aに、点灯と消灯を繰り返すバックライト演出B(図7(b))を対応させ、サブモニタ16で行われるメニュー画像Cに、バックライト23〜25の全てが点灯している状態となる全点灯演出D(図7(c))を対応させている構成となっているが、この構成に限られず、全点灯演出Dに替えて、メニュー画像Cに点灯と消灯を繰り返す他のバックライト演出を対応させる構成であっても良いし、画像演出Aに全点灯演出Dを、メニュー画像Cにバックライト演出Bを対応させる構成であっても良い。このようにしても、本発明の奏する効果、すなわち、メニュー画像Cの表示中に、画像演出Aに対応するバックライト演出が実行されるというような見た目の不具合を解消することができることはいうまでもない。
S スロットマシン(遊技機)
16 サブモニタ(所定装置)
17 演出用ボタン(操作部)
17a操作信号出力手段(出力手段)
23〜25 バックライト(特定装置)
200 副制御処理部(制御手段)
205 第1レイヤ
206 第2レイヤ
16 サブモニタ(所定装置)
17 演出用ボタン(操作部)
17a操作信号出力手段(出力手段)
23〜25 バックライト(特定装置)
200 副制御処理部(制御手段)
205 第1レイヤ
206 第2レイヤ
Claims (3)
- 操作部と、前記操作部の操作で操作信号を出力する出力手段と、前記操作信号の入力に基づいて所定装置を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記所定装置で所定態様を実行中に、前記操作信号を入力したことに基づいて、前記所定態様の実行を中断して前記所定態様と異なる他の態様を実行し、前記所定装置で前記他の態様を実行中に、前記操作信号を入力したことに基づいて、前記他の態様の実行を終了させて前記所定態様を実行するように前記所定装置を制御する遊技機であって、
前記所定装置と異なる特定装置をさらに備え、
前記制御手段は、
前記特定装置で前記所定態様に対応している第1態様の実行中に、前記所定装置で前記所定態様から前記他の態様への第1の切替えが行われたことに基づいて、前記第1態様の実行を一時的に中断して、前記他の態様に対応している第2態様を実行し、該第2態様の実行中に、前記所定装置で前記他の態様から前記所定態様への第2の切替えが行われたことに基づいて、前記第2態様の実行を終了させて、前記一時的に中断している前記第1態様の実行を再開するように前記特定装置を制御する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1の記載において、
前記制御手段は、
前記第1態様に対応している第1データを第1レイヤにセットし、このセットされている前記第1データに基づいて前記第1態様を実行する一方、前記第2態様に対応している第2データを第2レイヤにセットし、このセットされている前記第2データに基づいて前記第2態様を実行するように、前記特定装置を制御するように構成され、
前記第1レイヤに前記第1データがセットされ、かつ、前記第2レイヤに前記第2データがセットされている状態では、前記第1レイヤよりも前記第2レイヤを優先させて、前記第2データに基づいて前記第2態様を実行するように前記特定装置を制御し、
前記特定装置で前記第1態様の実行を初めて開始させる場合に、前記第1データを前記第1レイヤにセットすると共に、前記第2データを前記第2レイヤにセットしないようにし、前記第1レイヤよりも優先順位の高い前記第2レイヤに何れのデータもセットされていないことを要因として、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様を実行するように前記特定装置を制御し、
前記第1態様の実行中に、前記第1の切替えが行われた場合には、前記第1レイヤにセットされている前記第1データをクリアしないように、前記第1データに基づく前記第1態様の実行を一時的に中断すると共に、前記第2データを前記第2レイヤにセットし、前記第1レイヤよりも優先順位の高い前記第2レイヤに前記第2データがセットされていることを要因として、前記第2レイヤにセットされている前記第2データに基づいて、前記第2態様を実行するように前記特定装置を制御し、
前記第2態様の実行中に、前記第2の切替えが行われた場合には、前記第2レイヤにセットされている前記第2データをクリアして前記第2態様の実行を終了させると共に、前記第1レイヤよりも優先順位の高い前記第2レイヤに何れのデータもセットされていないことを要因として、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様の実行を再開させるように前記特定装置を制御する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1の記載において、
前記制御手段は、
前記第1態様に対応している第1データを第1レイヤにセットし、このセットされている前記第1データに基づいて前記第1態様を実行する一方、前記第2態様に対応している第2データを第2レイヤにセットし、このセットされている前記第2データに基づいて前記第2態様を実行するように、前記特定装置を制御するように構成され、
前記特定装置で前記第1態様の実行を初めて開始させる場合に、前記第1データを前記第1レイヤにセットし、前記第2レイヤよりも前記第1レイヤを優先させて、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様を実行するように前記特定装置を制御し、
前記第1態様の実行中に、前記第1の切替えが行われた場合には、前記第1レイヤにセットされている前記第1データをクリアしないように、前記第1データに基づく前記第1態様の実行を一時的に中断すると共に、前記第1レイヤと前記第2レイヤとの優先順位を入れ替えて前記第1レイヤよりも前記第2レイヤを優先させて、前記第2レイヤにセットされている前記第2データに基づいて、前記第2態様を実行するように前記特定装置を制御し、
前記第2態様の実行中に、前記第2の切替えが行われた場合には、前記第2態様の実行を終了させると共に、前記第1レイヤと前記第2レイヤとの優先順位を入れ替えて前記第2レイヤよりも前記第1レイヤを優先させて、前記第1レイヤにセットされている前記第1データに基づいて、前記第1態様の実行を再開させるように前記特定装置を制御する
ことを特徴とする遊技機。
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Citations (10)
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- 2017-09-27 JP JP2017187075A patent/JP2019058527A/ja active Pending
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