JP2019058214A - 車両用のシートパッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
複数の分割型で構成した成形型内で発泡原料を発泡させることにより発泡体からなるパッド基材を形成するようにした車両用のシートパッドの製造方法において、
前記パッド基材の湾曲した外周縁に倣うよう形成した補強部材に設けた突出部の突出端部で開口する嵌合孔を、前記成形型を構成する嵌合突部を形成した分割型の当該嵌合突部に嵌合させて、当該突出部の突出端部が当該分割型の成形面に当接した状態で当該補強部材を設置し、
前記成形型の型閉めにより前記嵌合突部を形成した分割型と対向する別の分割型に設けた係合突部を前記補強部材に当接させて、当該嵌合突部を形成した分割型と当該係合突部とにより当該補強部材を挟持し、
前記補強部材を挟持した状態で、前記成形型内で発泡原料を発泡させて前記パッド基材を形成し、
前記パッド基材を前記成形型から脱型することで、湾曲した外周縁に沿うよう外表面側に前記補強部材が埋設された状態で当該補強部材の前記嵌合孔が外表面で開口するシートパッドを製造するようにしたことを要旨とする。
このように、パッド基材の外周縁に沿うよう補強部材を外表面側に埋設したシートパッドを製造することができるから、パッド基材を剛性の高い高密度な発泡樹脂部材から形成することなく、パッド基材の剛性を高め外周縁が変形するのを効果的に防止することができる。更に、パッド基材に補強部材を埋設することで、変形を防止する部材を別に取り付ける必要がないから、作業工数を低減できると共に一定の品質を維持することができる。
また、補強部材の嵌合孔を分割型に設けた嵌合突部に嵌合して、当該嵌合突部を形成した分割型と別の分割型に設けた係合突部とにより補強部材を挟持することで、成形型内で位置ずれすることなく補強部材を位置決めすることができ、パッド基材において変形防止が求められる部位に補強部材を正確に配置することができる。このとき、嵌合突部を嵌合孔に嵌合することにより、当該嵌合孔をパッド基材の外表面に開口させることができるから、シートパッドを装飾する装飾部材等を容易に取り付けることができる。
更に、補強部材を挟持することで、当該補強部材において嵌合孔を設けた突出部の突出端部を分割型の成形面に密着させることができるから、当該嵌合孔の内部に発泡原料が侵入するのを防ぐことができ、発泡原料を発泡させることで形成される発泡体により嵌合孔が塞がれるのを防止できる。
前記成形型を型閉めした状態で、前記嵌合突部に前記嵌合孔が嵌合する嵌合位置から偏倚して延在する前記補強部材の補強部に対して、前記成形型を構成する何れかの前記分割型に設けた位置規制突部を当該補強部の前記嵌合突部を形成した分割型の前記成形面の他端側の縁部に当接させた状態で、前記成形型内で発泡原料を発泡させるようにしたことを要旨とする。
このように、嵌合位置から偏倚して延在する補強部材の補強部に対して、位置規制突部を当該補強部の嵌合突部を形成した分割型の成形面の他端側の縁部に当接させることで、発泡原料を発泡した際の発泡圧により補強部材がずれるのを防ぐことができ、パッド基材において変形防止が求められる部位に補強部材を配置することができる。
前記嵌合突部を形成した分割型において前記パッド基材の本体部を成形する第1の成形面の一端側に、当該第1の成形面より上方に位置して当該パッド基材における本体部の上部後方に位置する後側支持壁部を成形する第2の成形面を設けると共に、当該第2の成形面の一側部に、当該第2の成形面より下方に位置して当該パッド基材における本体部の上部左側に位置する左側支持壁部を成形する第3の成形面を設け、当該第2の成形面の他側部に、当該第2の成形面より下方に位置して当該パッド基材における本体部の上部右側に位置する右側支持壁部を成形する第4の成形面を設けるよう構成し、
前記第2の成形面における前記第1成形面から離間する端縁部、前記第3の成形面および第4の成形面における前記第2の成形面から離間する下縁部に沿って延在するよう前記補強部材を設置し、
前記成形型内で発泡原料を発泡させた前記パッド基材を前記成形型から脱型することで、前記本体部の上部に形成された上方および前方に開放する凹形状のヘッドレスト装着部の前方の開口縁および上方の開口縁に沿って前記補強部材を埋設するようにしたことを要旨とする。
このように、ヘッドレスト装着部の前方の開口縁および上方の開口縁に倣う形状に形成した補強部材を埋設することで、ヘッドレスト装着部の形状保持性を高めつつシートパッドのデザイン性を向上することができる。
前記第1の成形面に形成した前記嵌合突部に前記嵌合孔を嵌合させて、前記突出部の突出端部が前記第1の成形面の成形面に当接した状態で前記補強部材を設置し、
前記成形型を型閉めした状態で、前記第2の成形面における前記第1の成形面から離間する端縁部に沿って延在する前記補強部材の前記補強部に対して、前記成形型を構成する何れかの前記分割型に設けた前記位置規制突部を当該補強部の前記第1の成形面の他端側の縁部に当接させた状態で、前記成形型内で発泡原料を発泡させるようにしたことを要旨とする。
このように、嵌合位置から偏倚して延在する補強部材の補強部に対して、位置規制突部を当該補強部の第1の成形面の他端側の縁部に当接させることで、発泡原料を発泡した際の発泡圧により補強部材がずれるのを防ぐことができ、ヘッドレスト装着部において変形防止が求められる部位に補強部材を正確に配置することができる。
前記成形型の型閉めした際に、前記突出部において前記嵌合孔と反対側で開口する開口部を、前記係合突部により塞ぐようにしたことを要旨とする。
このように、突出部において嵌合孔と反対側で開口する開口部を係合突部により塞ぐことで、当該開口部をシール材等により塞ぐ必要がなく、作業工数を低減できる。
次に、車両用のシートパッドの製造方法の別実施例について説明する。なお、別実施例に係る車両用のシートパッドの製造方法は、基本的に前述した実施例の構成と共通しており、共通する部分に関しては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明に係る車両用のシートパッドの製造方法は、実施例に例示した形態に限らず種々の変更が可能である。以下に、変更例の一例を示す。
(1) 車両用シートのシートバックに用いられるシートパッドの製造を例にしたが、これに限られるものではなく、乗員が着座するシートクッションに用いられるシートパッドの製造に採用することもできる。
(2) 実施例では、係合突部と位置規制突部とを成形型を構成する異なる分割型(第1の上型と第2の上型)に設けるようにしたが、同一の分割型に設けることもできる。また、成形型を構成する分割型の形状や数は、実施例に示したものに限られるものではなく、シートパッドの形状に合わせて適宜に決定することができる。
(3) 補強部材は左右対称に形成する必要はなく、パッド基材の外周縁に倣う形状に形成されていればよい。また、パッド基材の外周前縁に倣うよう補強部材を形成したが、パッド基材の外周後縁に倣うよう補強部材を形成して後縁に沿うようパッド基材の外表面側に補強部材を埋設するようにしてもよい。
(4) 補強部材を合成樹脂により一体成形するようにしたが、金属等により形成してもよく、また複数の部材を組み合わせて補強部材を形成するようにしてもよい。
24 右側支持壁部,26 後側支持壁部,30 補強部材,
48 第2の上側補強壁部(補強部),56 突出部,56a 嵌合孔,70 成形型
72 下型(分割型),73 本体部成形面(成形面、第1の成形面)
75 後側支持壁部成形面(第2の成形面),76 左側支持壁部成形面(第3の成形面)
77 右側支持壁部成形面(第4の成形面),78 嵌合突部
82 第2の上型(別の分割型),92 係合突部,94 位置規制突部
Claims (5)
- 複数の分割型で構成した成形型内で発泡原料を発泡させることにより発泡体からなるパッド基材を形成するようにした車両用のシートパッドの製造方法において、
前記パッド基材の湾曲した外周縁に倣うよう形成した補強部材に設けた突出部の突出端部で開口する嵌合孔を、前記成形型を構成する嵌合突部を形成した分割型の当該嵌合突部に嵌合させて、当該突出部の突出端部が当該分割型の成形面に当接した状態で当該補強部材を設置し、
前記成形型の型閉めにより前記嵌合突部を形成した分割型と対向する別の分割型に設けた係合突部を前記補強部材に当接させて、当該嵌合突部を形成した分割型と当該係合突部とにより当該補強部材を挟持し、
前記補強部材を挟持した状態で、前記成形型内で発泡原料を発泡させて前記パッド基材を形成し、
前記パッド基材を前記成形型から脱型することで、湾曲した外周縁に沿うよう外表面側に前記補強部材が埋設された状態で当該補強部材の前記嵌合孔が外表面で開口するシートパッドを製造するようにした
ことを特徴とする車両用のシートパッドの製造方法。 - 前記成形型を型閉めした状態で、前記嵌合突部に前記嵌合孔が嵌合する嵌合位置から偏倚して延在する前記補強部材の補強部に対して、前記成形型を構成する何れかの前記分割型に設けた位置規制突部を当該補強部の前記嵌合突部を形成した分割型の前記成形面の他端側の縁部に当接させた状態で、前記成形型内で発泡原料を発泡させるようにした請求項1記載の車両用のシートパッドの製造方法。
- 前記嵌合突部を形成した分割型において前記パッド基材の本体部を成形する第1の成形面の一端側に、当該第1の成形面より上方に位置して当該パッド基材における本体部の上部後方に位置する後側支持壁部を成形する第2の成形面を設けると共に、当該第2の成形面の一側部に、当該第2の成形面より下方に位置して当該パッド基材における本体部の上部左側に位置する左側支持壁部を成形する第3の成形面を設け、当該第2の成形面の他側部に、当該第2の成形面より下方に位置して当該パッド基材における本体部の上部右側に位置する右側支持壁部を成形する第4の成形面を設けるよう構成し、
前記第2の成形面における前記第1成形面から離間する端縁部、前記第3の成形面および第4の成形面における前記第2の成形面から離間する下縁部に沿って延在するよう前記補強部材を設置し、
前記成形型内で発泡原料を発泡させた前記パッド基材を前記成形型から脱型することで、前記本体部の上部に形成された上方および前方に開放する凹形状のヘッドレスト装着部の前方の開口縁および上方の開口縁に沿って前記補強部材を埋設するようにした請求項1または2記載の車両用のシートパッドの製造方法。 - 前記第1の成形面に形成した前記嵌合突部に前記嵌合孔を嵌合させて、前記突出部の突出端部が前記第1の成形面の成形面に当接した状態で前記補強部材を設置し、
前記成形型を型閉めした状態で、前記第2の成形面における前記第1の成形面から離間する端縁部に沿って延在する前記補強部材の前記補強部に対して、前記成形型を構成する何れかの前記分割型に設けた前記位置規制突部を当該補強部の前記第1の成形面の他端側の縁部に当接させた状態で、前記成形型内で発泡原料を発泡させるようにした請求項3記載の車両用のシートパッドの製造方法。 - 前記成形型の型閉めした際に、前記突出部において前記嵌合孔と反対側で開口する開口部を、前記係合突部により塞ぐようにした請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用のシートパッドの製造方法。
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