JP2019057132A - 電子機器、通信処理方法及びプログラム - Google Patents

電子機器、通信処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】USBの通信やジョブ実行の高速化を実現しつつ、省電力化についても実現できる電子機器、通信処理方法及びプログラム等の提供。【解決手段】電子機器10は、USBの通信バスBSを介して通信を行う通信部30と、通信部30の制御を行う処理部20を含む。処理部20は、通信バスBSに接続されるホスト機器から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、省電力移行要求を許可して、通信バスBSを省電力状態に移行させ、省電力移行条件が成立していない場合は、省電力移行要求を拒否して、通信バスBSを省電力状態に移行させないようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器、通信処理方法及びプログラム等に関する。
ホスト機器とペリフェラルデバイスとの間でシリアルの通信バスを介して高速に通信を行うための規格としてUSB(Universal Serial Bus)が知られている。例えばUSB3.0では、従来のUSB2.0のHS(High Speed)モードに加えて、5Gbpsでの高速通信が可能なSS(Super Speed)モードが用意されている。このようなUSB3.0のSSモードの通信を実現するペリフェラルデバイスの従来技術としては特許文献1に開示される技術がある。特許文献1では、USB3.0のSSのプロトコル回路等を有するSS処理部と、USB2.0のプロトコル回路等を有するNon−SS処理部を、ペリフェラルデバイスに設けている。そしてペリフェラルデバイスのSS処理部とNon−SS処理部が低電力状態になるようにホスト機器が制御する処理について開示されている。具体的には、SS処理部については、USB3.0の規格で定められるU1、U2又はU3の低電力状態になるように制御する。Non−SS処理部については、USB2.0の規格で定められるL1(スリープ)又はL2(サスペンド)の低電力状態になるように制御する。
特開2014−21821号公報
USBの通信バスを省電力状態にすると、USBの通信の際に、まず初めに、省電力状態を非省電力状態に復帰させる必要がある。このため、この復帰期間がタイムロスとなって、USBの通信の開始が遅れてしまうという問題が生じる。またホスト機器によってはコマンドを発行する毎に省電移行要求を行う場合があり、省電力移行要求に対して処理を行う電子機器の処理負荷が過大になってしまうという問題もある。一方、USBを用いた通信システムでは、省電力化についても実現する必要がある。
本発明の幾つかの態様によれば、USBの通信やジョブ実行の高速化を実現しつつ、省電力化についても実現できる電子機器、通信処理方法及びプログラム等を提供できる。
本発明の一態様は、USBの通信バスを介して通信を行う通信部と、前記通信部の制御を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記通信バスに接続されるホスト機器から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、前記省電力移行要求を許可して、前記通信バスを省電力状態に移行させ、前記省電力移行条件が成立していない場合は、前記省電力移行要求を拒否して、前記通信バスを省電力状態に移行させない電子機器に関係する。
本発明の一態様によれば、省電力移行条件が成立している場合には、ホスト機器からの省電力移行要求が許可されて、省電力状態に移行するため、省電力化を実現できる。一方、省電力移行条件が成立していない場合には、ホスト機器からの省電力移行要求が拒否されるようになるため、復帰時間がタイムロスとなってコマンドの実行が遅れてしまうのを防止できるようになる。従って、USBの通信やジョブ実行の高速化と省電力化とを両立して実現できる電子機器等の提供が可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、電子機器の状態が第1の状態である場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、電子機器の状態が第2の状態である場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定してもよい。
このようにすれば、電子機器の状態に応じて、省電力移行条件の成立の可否を判定して、ホスト機器からの省電力移行要求を許可したり、拒否したりすることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1の状態は、前記第2の状態よりも電子機器が低消費電力となる状態であってもよい。
このようにすれば、電子機器が、第2の状態よりも消費電力が小さい第1の状態である場合には、省電力移行要求が許可され、第1の状態よりも消費電力が大きい第2の状態である場合には、省電力移行要求が拒否されるようになる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記省電力移行要求が、前記通信バスを第1の省電力状態に移行させる要求である場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、前記省電力移行要求が、前記通信バスを第2の省電力状態に移行させる要求である場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定してもよい。
このようにすれれば、第1の省電力状態への省電力移行要求である場合は、省電力移行要求が許可されて、第1の省電力状態に移行するようになり、第2の省電力状態への省電力移行要求である場合には、省電力移行要求が拒否されて、第2の省電力状態には移行しないようになる。
また本発明の一態様では、前記第2の省電力状態は、前記第1の省電力状態よりも、消費電力が小さい及び通常状態への復帰時間が長いの少なくとも一方となる省電力状態であってもよい。
例えば第2の省電力状態は、第1の省電力状態よりも、消費電力が小さく且つ復帰時間が長い省電力状態である。或いは、第2の省電力状態は、第1の省電力状態よりも、消費電力が小さいか、又は、復帰時間が長い省電力状態であってもよい。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記通信バスを介して発行されたコマンドが第1のコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、前記コマンドが第2のコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定してもよい。
このようにすれば、通信バスを介して発行されたコマンドの種類や内容に応じて、省電力移行条件の成立の可否を判定して、ホスト機器からの省電力移行要求を許可したり、拒否したりすることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記通信バスを介して発行されたコマンドが、コマンドに続いて送るべき情報がないコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、コマンドに続いて送るべき情報があるコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定してもよい。
このようにすれば、コマンドに続いて送るべき情報があるコマンドの場合には、ホスト機器からの省電力移行要求を拒否することで、高速化を図れるようになる。一方、コマンドに続いて送るべき情報がないコマンドの場合には、省電力移行要求を許可することで、省電力化を図れるようになる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記通信部が前記ホスト機器から一連のデータを受信する場合に、前記一連のデータの転送中は、前記省電力移行条件が成立していないと判定し、前記一連のデータの転送終了後は、前記省電力移行条件が成立していると判定してもよい。
このようにすれば、一連のデータの転送中には、省電力移行要求が拒否されるため、省電力状態に移行してしまう事態を防止できるようになる。そして、一連のデータの転送終了後は、省電力移行要求が許可されるため、一連のデータの転送終了後に省電力状態に移行して、省電力化を図れるようになる。
また本発明の一態様では、前記一連のデータは印刷データであり、前記処理部は、印刷開始コマンドの受信後であり、且つ、印刷終了コマンドの受信前は、前記省電力移行条件が成立していないと判定し、前記印刷終了コマンドの受信後は、前記省電力移行条件が成立していると判定してもよい。
このようにすれば、一連の印刷データの受信中は、省電力状態に移行しないようになり、印刷データの高速転送が可能になる。そして、印刷終了コマンドを受信した後は、省電力移行要求を許可することで、省電力状態に移行するようになり、省電力化を図れる。
また本発明の一態様では、前記USBの通信バスは、USB3.0又はUSB3.1の規格に準拠した通信バスであってもよい。
但し、本発明の通信バスは、これに限定されず、USB3.0又はUSB3.1を発展させた規格に準拠した通信バスであってもよい。
また本発明の他の態様は、USBの通信バスを用いた通信処理方法であって、前記通信バスに接続されるホスト機器から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、前記省電力移行要求を許可して、前記通信バスを省電力状態に移行させ、前記ホスト機器から前記省電力移行要求を受信したときに、前記省電力移行条件が成立していない場合は、前記省電力移行要求を拒否して、前記通信バスを省電力状態に移行させない通信処理方法に関係する。
また本発明の他の態様は、USBの通信バスを介して通信を行う通信部と、前記通信部の制御を行う処理部として、コンピューターを機能させ、前記処理部は、前記通信バスに接続されるホスト機器から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、前記省電力移行要求を許可して、前記通信バスを省電力状態に移行させ、前記省電力移行条件が成立していない場合は、前記省電力移行要求を拒否して、前記通信バスを省電力状態に移行させないプログラムに関係する。
本実施形態の電子機器の構成例。 PC(ホスト機器)とプリンター(電子機器)のUSB接続の説明図。 USBの通信処理についての説明図。 移行可能な省電力状態についての説明図。 従来の問題点を説明する通信シーケンス図。 本実施形態の手法を説明する通信シーケンス図。 本実施形態の手法の第1の適用例を説明する通信シーケンス図。 本実施形態の手法の第2の適用例を説明する通信シーケンス図。 省電力状態U1、U2の説明図。 本実施形態の手法の第3の適用例を説明する通信シーケンス図。 通常状態U0から省電力状態U1への移行許可の通信シーケンス図。 通常状態U0から省電力状態U1への移行拒否の通信シーケンス図。 省電力状態U1から通常状態U0への復帰の通信シーケンス図。 通常状態U0から省電力状態U2への移行許可の通信シーケンス図。 通常状態U0から省電力状態U2への移行拒否の通信シーケンス図。 省電力状態U2から通常状態U0への復帰の通信シーケンス図。 通常状態L0から省電力状態L1への移行許可の通信シーケンス図。 通常状態L0から省電力状態L1への移行拒否の通信シーケンス図。 省電力状態L1から通常状態L0への復帰の通信シーケンス図。 U0、U1、U2のステート遷移図。 省電力状態U1からU2へのタイムアウトによる移行を説明する通信シーケンス図。 タイムアウト時間の経過前に強制的に通常状態U0に復帰させる手法の通信シーケンス図。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電子機器
図1に本実施形態の電子機器10の構成例を示す。電子機器10は、処理部20、通信部30を含む。また電子機器10は、記憶部50、操作部60、表示部70、印刷部80を更に含むことができる。これらの処理部20、通信部30、記憶部50、操作部60、表示部70、印刷部80は、電子機器10の内部バス等の信号配線を介して電気的に接続されている。
なお電子機器10は図1の構成に限定されず、これらの一部の構成要素(例えば操作部、表示部又は印刷部等)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。また電子機器10は、例えばプリンター(印刷装置)である。或いは電子機器10は、スキャナー、ファクシミリ装置又はコピー機であってもよい。電子機器10は、複数の機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であってもよく、印刷機能を有する複合機もプリンターの一例である。或いは電子機器10は、プロジェクター、頭部装着型表示装置、ウェアラブル機器(リスト型ウェアラブル機器等)、生体情報測定機器(脈拍計、歩数計又は活動量計等)、ロボット、映像機器(カメラ等)、携帯情報端末(スマートフォン、携帯ゲーム機等)又は物理量計測機器等であってもよい。
処理部20(プロセッサー、コントローラー)は、電子機器10の各部(通信部、記憶部、印刷部等)の制御を行ったり、本実施形態の各種の処理を行う。例えば処理部20は、メインCPU21、サブCPU22などの複数のCPU(MPU、マイコン)を含むことができる。メインCPU21(メイン制御基板)は、電子機器10の各部の制御や全体的な制御を行う。サブCPU22は、例えば電子機器10がプリンターである場合には、印刷についての各種の処理を行う。或いは通信処理のためのCPUを更に設けてもよい。
処理部20が行う本実施形態の各処理(各機能)は、プロセッサー(ハードウェアを含むプロセッサー)により実現できる。例えば本実施形態の各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するメモリー(記憶装置)により実現できる。ここでのプロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、或いは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、そのハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置(例えばIC等)や、1又は複数の回路素子(例えば抵抗、キャパシター等)で構成することができる。プロセッサーは、例えばCPUであってもよい。ただし、プロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、或いはDSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASICによるハードウェア回路でもよい。
通信部30(通信インターフェース)は、少なくとも1つの通信デバイス(通信IC、インターフェースIC)により実現できる。通信部30は例えばUSBの通信処理を行う。例えば通信部30は、USBの通信バスBSを介してホスト機器(外部機器)との間で高速シリアル通信のインターフェース処理を行う。この場合には通信部30は、USBのデバイスコントローラーのIC等により実現される。或いは通信部30が、ブルートゥース(Bluetoothは登録商標)やWi−Fi(登録商標)の規格に準拠した無線通信処理を行ってもよい。
記憶部50(記憶装置、メモリー)は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部20や通信部30は例えば記憶部50をワーク領域として動作する。記憶部50は、SRAM、DRAMなどの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置(HDD)などの磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。例えば、記憶部50はコンピューターにより読み取り可能な命令を格納しており、当該命令が処理部20(プロセッサー)により実行されることで、電子機器10の各部(通信部、処理部)の機能が実現されることになる。ここでの命令は、プログラムを構成する命令セットの命令でもよいし、処理部20(プロセッサー)のハードウェア回路に対して動作を指示する命令であってもよい。
操作部60(操作パネル)は、ユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタン、キー又はタッチセンサーなどにより実現できる。表示部70(ディスプレイ)は、各種の情報を表示するものであり、液晶や有機ELなどのディスプレイにより実現できる。なお操作部60及び表示部70は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。
印刷部80は印刷エンジンにより実現される。印刷エンジンとは、印刷媒体への画像の印刷を実行する機械的構成である。印刷エンジンは、例えば搬送機構やインクジェット方式の吐出ヘッド、当該吐出ヘッドを含むキャリッジの駆動機構等を含む。印刷エンジンは、搬送機構により搬送される印刷媒体(紙や布)に対して、吐出ヘッドからインクを吐出することで、印刷媒体に画像を印刷する。なお、印刷エンジンの具体的構成はここで例示したものに限られず、レーザー方式でトナーにより印刷するものでもよい。また印刷部80は、印刷エンジンの稼働状態に関わる各種の物理量を検出するセンサーや、検出結果をカウントするカウンター等を含んでもよい。センサーやカウンターを用いることで、例えば搬送機構の駆動量(モーターの回転量)や、吐出ヘッドの往復回数、インクの消費量等の情報を取得できる。
例えば図1の処理部20、通信部30は、プログラムに基づいて本実施形態の各処理を行うことができる。このプログラムは、例えばコンピューターにより読み取り可能な媒体である情報記憶媒体に格納できる。情報記憶媒体は、例えば光ディスク、メモリーカード、HDD、或いは半導体メモリー(ROM)などにより実現できる。処理部20、通信部30は、情報記憶媒体に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体には、本実施形態の各部としてコンピューター(入力装置、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶される。
図2は、電子機器10の一例であるプリンター210と、ホスト機器90の一例であるPC220(パーソナルコンピューター)とが、USBの通信バスBSを有するUSBケーブル230により接続されている。そしてプリンター210は、PC220からUSBケーブル230(通信バスBS)を介して印刷データを受信する。またプリンター210の各種のステータス情報はプリンター210からUSBケーブル230を介してPC220に送信される。またプリンター210が例えばスキャナーの機能も有する複合機である場合には、プリンター210のスキャナーにより読み取ったデータが、プリンター210からUSBケーブル230を介してPC220に送信される。
次にUSB3.0の通信処理について図3を用いて説明する。なお、以下では、通信バスBSがUSB3.0の規格に準拠したバスである場合を主に例にとり説明するが、本実施形態における通信バスBSは、USB3.1などのUSB3.0を発展させた規格に準拠したバスであってもよい。USB3.1ではUSB3.0よりもデータ転送速度が高速化されており、USB3.0の5Gbpsのデータ転送モード(Super Speed(Gen1))に加えて、更に高速な10Gbpsのデータ転送モード(Super Speed Plus(Gen2))が追加されている。
図3に示すように電子機器10の通信部30は、例えばUSBデバイスコントローラー(IC)により実現され、SS処理部34とNon−SS処理部36を有する。SS処理部34は、例えばUSB3.0(又はUSB3.1。以下、同様)に準拠したSS(Super Speed)モードの物理層やリンク層やプロトコル層の処理などを行う。Non−SS処理部36は、例えばUSB2.0のHS(High Speed)モード、FS(Full Speed )モード、LS(Low Speed)モードの物理層やリンク層やプロトコル層の処理などを行う。
ホスト機器90の通信部92は、例えばUSBホストコントローラー(IC)により実現され、SS処理部94とNon−SS処理部96を有する。SS処理部94は、例えばUSB3.0に準拠したSSモードの物理層やリンク層やプロトコル層の処理などを行う。Non−SS処理部96は、例えばUSB2.0のHSモード、LSモード、FSモードの物理層やリンク層やプロトコル層の処理などを行う。
USBの通信バスBSを有するUSBケーブル230は、電子機器10のUSBコネクター232(ダウンストリームポート)とホスト機器90のUSBコネクター234(アップストリームポート)に接続される。
USB3.0では、USB2.0のHSモードに加えて、SSモードが導入されている。HSモードでは、同じ通信線を送信と受信で切り替えて通信する半二重通信が行われるが、SSモードでは、送信と受信の各々に専用の通信線を持つ全二重通信が行われる。このため図3に示すように、USBケーブル230の通信バスBSは、SS用の通信線(送信用通信線、受信用通信線)と、HSなどのNon−SS用の通信線(送受信兼用の通信線)を有している。このようにSSモードでは、全二重通信を行うことで、HSモードの10倍程度である5Gbpsの高速転送を実現している。そしてUSB3.0では、USB2.0との下位互換を維持しながら、大きく変更された物理層の差を吸収するために、リンク層に種々の役割を持たせている。具体的には、リンク層は、リンク・トレーニング、パワーマネージメント、フレーミング、フロー・コントロールとバッファーのマネージメントを行う。
USB3.0では、対向側の接続状態を知る手段として、PCI Expressと同様に、レシーバー検出と呼ばれる処理が行われる。レシーバー検出は、対向側が接続状態にあるか否かを電気的且つ周期的に判断するものである。そしてレシーバー検出により、対向側の存在を把握できた場合に、リンク・トレーニングのシーケンスを実施して、物理的及び論理的に接続状態を確認する。即ちリンク先のデバイスとの同期が取られ、リンクが確立される。
具体的にはUSB3.0では、LTSSM(Link Training Status State Machine)によりシリアル通信バスのリンク・ステートが管理される。このLTSSMによりリンクのパワーマネージメントが行われる。例えばUSB3.0の全二重通信では、リンクがアクティブになると、アイドル状態であってもアイドル信号を使用して通信が継続される。このため、電力消費量が多くなり、LTSSMによるパワーマネージメントにより、必要のないデバイスは通信を止めて省電力状態に移行できるようにしている。
具体的にはLTSSMによるパワーマネージメントのステートとして、U0、U1、U2、U3のステートが規定されている。U0は、通常状態であり、リンク先とのパケット転送が行われるステートである。U1は、省電力状態であり、リンク先とのパケット転送は行われず、例えば送信/受信回路が停止する。即ちU1では、パケットの転送が停止し、リンクの両側が省電力状態に移行する。但し低周波バースト信号であるLFPS(Low Frequency Periodic Signaling)の送信が可能な程度にシステムの稼働状態を維持しておくことが要求される。U2は、U1よりも低電力の省電力状態であるが、U1よりも復帰時間(latency)がかかるステートであり、例えばクロック生成回路の停止などが行われる。U1からU2へは、例えばタイマーによるタイムアウトがトリガーとなって遷移する。このタイマーは、LFPS.Pingを受信するごとにリセット/リスタートされる。つまり、リンクの両側がどちらもU1に移行し、定期的にLFPS.Pingを送り続けている限り、U1のステートが維持される。U3は、サスペンド状態に移行させるステートであり、最も低消費電力のステートである。
リンク層では、パワーマネージメント用のリンク・コマンドとして、LGO_UX(U1、U2、U3への移行要求)、LAU(移行要求の許可)、LXU(移行要求の拒否)、LPMA(LAUの受信通知)が用意されている。これらのリンク・コマンドを用いることで、リンク層によりパワーマネージメントを行えるようになるため、プロトコル層やアプリケーション層の処理負荷を軽減できる。
2.本実施形態の手法
図4に示すように、ホスト機器90がUSB3.0に非対応である場合には、USBの通信速度はHSになり、省電力状態L1への移行が可能になる。例えばUSB2.0においても、LPM(Link Power Management)のステートとして、L1(スリープ)、L2(サスペンド)などのステートが追加で定義されている。一方、ホスト機器90がUSB3.0に対応している場合には、USBの通信速度はSSになり、例えば省電力状態U1、U2への移行が可能になる。これらのL1、U1、U2は、ホスト側からの移行要求に対してデバイス側が拒否可能な省電力状態である。例えばL2、U3などは、ホスト側から移行要求に対して拒否できないステートである。
そして、USBの通信バスBSが省電力状態になると、USBの通信の際に、まず初めに、省電力状態から復帰する必要がある。このため、この復帰時間がタイムロスとなって、USBの通信の開始が遅れてしまうという問題が発生する。
例えば図5に示すように、ホスト機器90(USBホスト)が電子機器10(USBデバイス)に対して省電力移行要求(省電力状態への移行要求)を行い、電子機器10が移行要求を許可すると、USBの通信バスBSは省電力状態になる。このように省電力状態になったときに、ホスト機器90がコマンドを送信したい場合には、省電力復帰要求(省電力状態への復帰要求)を行い、電子機器10が、この復帰要求を許可する必要がある。そして復帰要求の許可により、通信バスBSが通常状態に復帰し、その後にホスト機器90がコマンドを送信する必要がある。このためホスト機器90は、直ぐにはコマンドを送信できず、復帰時間のタイムラグ分だけ、コマンドの送信が遅れてしまう。例えば電子機器10がプリンターであり、コマンドが印刷コマンドである場合には、印刷の開始が遅れてしまい、ユーザーを待たせてしまうという問題が発生する。
そこで本実施形態では、省電力移行要求を強制的に拒否させることで、USBの通信の高速化を図る手法を採用する。即ち図6に示すように、ホスト機器90からの省電力移行要求に対して、電子機器10が拒否できるようする。例えば省電力移行条件が成立している場合は、省電力移行要求を許可し、省電力移行条件が成立していない場合は、省電力移行要求を拒否できるようにする。これにより、図5のように通信バスBSが省電力状態に移行してしまうのが防止され、図6に示すように通信バスBS(リンク層のステート)が通常状態に維持される。従って、ホスト機器90は、直ぐにコマンドを送信できるようになり、USBの通信の高速化を実現できる。プリンターを例にとれば、印刷コマンドを直ぐに送信できるようになり、ユーザーの印刷の待ち時間を短縮できるようになる。
具体的には図1に示すように本実施形態の電子機器10は、USBの通信バスBSを介して通信を行う通信部30と、通信部30の制御を行う処理部20を含む。例えば本実施形態のプログラムは、USBの通信バスBSを介して通信を行う通信部30と、通信部30の制御を行う処理部20として、コンピューター(電子機器)を機能させる。そして処理部20は、通信バスBSに接続されるホスト機器90から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、省電力移行要求を許可して、通信バスBS(リンク・ステート)を省電力状態(例えばU1、U2)に移行させる。一方、処理部20は、省電力移行条件が成立していない場合は、省電力移行要求を拒否して、通信バスBS(リンク・ステート)を省電力状態に移行させないようにする。即ち図6に示すようにホスト機器90からの省電力移行要求を拒否して、通信バスBSを通常状態(例えばU0)に維持する。このようにUSBの通信バスBSを用いた本実施形態の通信処理方法では、ホスト機器90から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、省電力移行要求を許可して、通信バスBSを省電力状態に移行させ、省電力移行条件が成立していない場合は、省電力移行要求を拒否して、通信バスBSを省電力状態に移行させないようにする。
このようにすれば、省電力移行条件が成立している場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求が許可されて、省電力状態に移行するため、省電力化を実現できる。一方、省電力移行条件が成立していない場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求が拒否されるため、復帰時間がタイムロスとなってコマンドの実行が遅れてしまうのを防止でき、USBの通信やジョブ実行の高速化を図れるようになる。電子機器10がプリンターである場合には、例えば印刷の待ち時間の短縮化などを実現できる。従って、USBの通信やジョブ実行の高速化と省電力化とを両立して実現することが可能になる。
例えばホスト機器90によっては、コマンドを発行する毎に省電力移行要求を行う場合がある。このようなホスト機器90に通信バスBSを介して接続される電子機器10は、この省電力移行要求を拒否できないと、コマンドが発行される毎に省電力状態に移行してしまうようになり、USBの通信やジョブ実行の高速化が妨げられたり、省電力移行要求に対応するための電子機器10の処理負荷が過大になってしまうという問題が生じる。この点、本実施形態では、省電力移行条件が成立していない場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求が拒否されるため、このような問題の発生を防止できる。
なお省電力移行条件は、例えば省電力状態への移行を許可又は拒否するかを判断するための基準となる条件である。省電力移行条件は、例えば電子機器10の状態(通常状態、省電力状態等)、省電力移行要求の対象となる省電力状態の内容や種類、或いは発行されたコマンドの内容や種類などに基づいて設定される。また後述するように、省電力移行要求は、例えばLGO_U1、LGO_U2又はLPMなどである。省電力移行要求の許可は、例えばLAU、ACKなどである。省電力移行要求の拒否は、例えばLXU、NAKなどである。
図7は本実施形態の手法の第1の適用例を説明する図である。図7では、USBデバイスである電子機器10が複数の状態を持つ場合に、その状態に応じて省電力移行要求への応答を切り替えて、USBの通信等の高速化と低消費電力とを両立して実現する。
例えば図7に示すように、電子機器10が通常状態(広義には第2の状態)である場合は、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否するようにする。即ち、電子機器10が、スリープ状態等の省電力状態ではなく、通常状態(アイドル状態)である場合には、省電力移行条件が成立していないと判断して、省電力移行要求を拒否する。一方、電子機器10が省電力状態(広義には第1の状態)である場合は、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可するようにする。即ち、電子機器10が、スリープ状態、クロックダウン状態又はディープスリープ状態等の省電力状態である場合には、省電力移行条件が成立していると判断して、省電力移行要求を許可する。
このように本実施形態では、処理部20は、電子機器10の状態が第1の状態である場合は、省電力移行条件が成立していると判定し、電子機器10の状態が第2の状態である場合は、省電力移行条件が成立していないと判定する。即ち、電子機器10が省電力状態等の第1の状態である場合は、省電力移行条件が成立していると判定し、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可して、USBの通信バスBSを省電力状態に移行させる。一方、電子機器10が通常状態等の第2の状態である場合は、省電力移行条件が成立していないと判定し、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否して、USBの通信バスBSを省電力状態に移行させないようにする。ここで例えば第1の状態は、第2の状態よりも電子機器10が低消費電力となる状態である。即ち、第1の状態(例えばスリープ状態)での電子機器10の消費電力は、第2の状態(例えば通常状態)での電子機器10の消費電力よりも小さい。
このようにすれば、電子機器10の状態に応じて、省電力移行条件の成立の可否を判定して、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可したり、拒否することが可能になる。従って、電子機器10の状態を反映させた省電力移行条件の成立の可否判定が可能になり、適正な省電力移行制御を実現できる。例えば電子機器10が、通常状態である場合には、ホスト機器90がコマンドの発行後に送って来る省電力移行要求を拒否して、通信バスBSを通常状態に維持できる。従って、図6に示すように、次にホスト機器90がコマンドを発行した場合に、当該コマンドを直ぐに実行できるようになる。電子機器10がプリンターである場合を例にとれば、ホスト機器90が印刷コマンドを送る毎に通信バスBSが省電力状態に移行してしまう事態を回避でき、ホスト機器90が送って来る印刷コマンドを次々に処理できるようになる。一方、電子機器10が省電力状態である場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可して、電子機器10のみならず、USBの通信バスBSについても省電力状態に移行するようになる。従って、電子機器10や電子機器10及びホスト機器90を含むシステムの更なる省電力化を図れるようになる。
例えば電子機器10がプリンターである場合に、電子機器10の通常状態は、アイドル状態である。このアイドル状態は、プリンターからの印刷指示(印刷コマンド)を受けて、直ぐに印刷処理を実行可能な待機状態である。また電子機器10の省電力状態は、スリープ状態、クロックダウン状態又はディープスリープ状態などである。スリープ状態は、例えばプリンターの一部のユニットが省電力状態に設定される状態である。例えば図1の印刷部80である印刷エンジンや、操作部60や表示部70である操作パネルが省電力状態に設定される。具体的には印刷エンジンの一部の機能が停止したり、操作パネルのディスプレイのバックライトが消灯する。クロックダウン状態では、スリープ状態に加えて、例えば図1のメインCPU21などの動作クロックの周波数を低下させる。ディープスリープ状態では、プリンターの一部のユニットが電源オフ状態に設定され、メインCPU21も電源オフ状態に設定される。例えば記憶部50も電源オフ状態に設定される。通信部30は例えば省電力状態に設定される。
なお、省電力移行条件が成立していると判定される電子機器10の第1の状態や、省電力移行条件が成立していないと判定される電子機器10の第2の状態としては、種々の状態を想定できる。例えば第1の状態が電子機器10の省電力状態であり、第2の状態が電子機器10の通常状態(アイドル状態)であってもよい。或いは、第1の状態が電子機器10のクロックダウン状態であり、第2の状態がスリープ状態であったり、第1の状態がディープスリープ状態であり、第2の状態がクロックダウン状態であってもよい。このように、第2の状態より消費電力が小さい第1の状態において、省電力移行条件が成立していると判定することで、電子機器10や電子機器10及びホスト機器90を含むシステムの更なる省電力化を図れる。また、第1の状態より消費電力が大きい第2の状態において、省電力移行条件が成立していないと判定することで、USBの通信やジョブ実行の高速化を図れるようになる。
図8は本実施形態の手法の第2の適用例を説明する図である。図8では、省電力移行要求の対象となる省電力状態に応じて、省電力移行要求への応答を切り替えて、USBの通信等の高速化と低消費電力を両立して実現する。
例えば図8に示すように、ホスト機器90からの省電力移行要求が、省電力状態U2(広義には第2の省電力状態)への移行要求である場合には、この省電力移行要求を拒否するようにする。即ち、省電力移行条件が成立していないと判断して、省電力移行要求を拒否できるようにする。一方、ホスト機器90から来た移行要求が、省電力状態U1(広義には第1の省電力状態)への移行要求である場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可する。即ち、省電力移行条件が成立していると判断して、省電力移行要求を許可する。
このように本実施形態では、処理部20は、省電力移行要求が、通信バスBSを第1の省電力状態に移行させる要求である場合は、省電力移行条件が成立していると判定し、省電力移行要求が、通信バスBSを第2の省電力状態に移行させる要求である場合は、省電力移行条件が成立していないと判定する。即ち第1の省電力状態への移行要求である場合には、省電力移行条件が成立していると判定し、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可して、USBの通信バスBSを省電力状態に移行させる。一方、第2の省電力状態への移行要求である場合には、省電力移行条件が成立していないと判定し、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否して、通信バスBSを省電力状態に移行させないようにする。
ここで例えば第2の省電力状態は、第1の省電力状態よりも、消費電力が小さい及び通常状態への復帰時間が長いの少なくとも一方となる省電力状態である。例えば第2の省電力状態は、第1の省電力状態よりも、消費電力が小さく且つ復帰時間が長い省電力状態である。或いは、第2の省電力状態は、第1の省電力状態よりも、消費電力が小さいか、又は、復帰時間が長い省電力状態であってもよい。具体的には、図9に示すように、第1の省電力状態の一例である省電力状態U1は、消費電力は大きいが、省電力状態からの復帰時間が短い。一方、第2の省電力状態の一例である省電力状態U2は、消費電力は小さいが、省電力状態からの復帰時間が長い。
このように省電力状態U2は、省電力状態からの復帰時間が長いため、この復帰時間がタイムロスとなって、USBの通信の開始が遅れてしまう。例えば図5のように、省電力状態U2の長い復帰時間の間、次のコマンドを送信できなくなるため、USBの通信やジョブ実行の高速化を妨げてしまう。省電力状態U2の復帰時間(latency)は例えばmsのオーダー(low ms range)であるため、このような長い復帰時間を待つことは、高速化の大きな妨げとなってしまう。
この点、本実施形態では、図8に示すように、ホスト機器90からの省電力状態U2への移行要求を、電子機器10が拒否する。即ち処理部20は、省電力状態U2への移行要求である場合には、省電力移行条件が成立していないと判定して、移行要求を拒否する。従って、msのオーダーとなる復帰時間を待たなくても済むようになり、USBの通信やジョブ実行の高速化を図れる。
一方、省電力状態U1は、U2に比べて消費電力は大きいものの、省電力状態からの復帰時間が短く、例えばμsのオーダーの復帰時間である。従って、省電力状態U1への移行要求を図8に示すように許可しても、省電力状態U2を許可する場合に比べて、それほど高速化の妨げにはならない。そして省電力状態U1への移行要求を許可することで、省電力化を図れる。即ち、省電力状態U1への移行要求は許可する一方で、省電力状態U2への移行要求を拒否することで、USBの通信やジョブ実行の高速化と省電力化とを両立して実現することが可能になる。
例えばホスト機器90によっては、コマンドを発行する毎に省電力移行要求を行う場合がある。そしてコマンドを発行する毎に行われる省電力移行要求がU1である場合には、移行要求を許可しても、復帰時間が短いため、それほど高速化の妨げとならない。そしてU1への移行要求を許可することで、省電力化を実現できる。即ち、高速化の方をある程度犠牲にして、省電力化の方を優先する。一方、U2への移行要求である場合には、これを許可すると、msのオーダーの復帰時間の間、待たなくなってしまうため、U2への移行要求については拒否して、通信やジョブ実行の高速化を図る。即ち、省電力化の方をある程度犠牲にして、高速化の方を優先する。なお以上では、第1の省電力状態がU1であり、第2の省電力状態がU2である場合を主に例にとり説明したが、本実施形態はこれに限定されず、第1、第2の省電力状態はU1、U2以外の省電力状態であってもよい。
図10は本実施形態の手法の第3の適用例を説明する図である。図10では、ホスト機器90から電子機器10が受信したコマンドに応じて、省電力移行要求への応答を切り替えて、USBの通信等の高速化と低消費電力を両立して実現する。
例えば図10は電子機器10がプリンターである場合の通信シーケンスの例であり、ホスト機器90が電子機器10に印刷開始コマンドを送信している。そしてこのようにホスト機器90から受信したコマンドが印刷開始コマンドである場合には、図10に示すようにホスト機器90からの省電力移行要求を拒否する。具体的には印刷終了コマンドを受信するまで、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否する。そしてホスト機器90から印刷終了コマンドを受信した場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可する。このように第3の適用例では、ホスト機器90から受信したコマンド(印刷開始コマンド、印刷終了コマンド)に応じて、省電力移行要求への応答(拒否、許可)を切り替えている。
このように本実施形態では処理部20は、通信バスBSを介して発行されたコマンドが第1のコマンドである場合は、省電力移行条件が成立していると判定し、コマンドが第2のコマンドである場合は、省電力移行条件が成立していないと判定する。即ちホスト機器90から受信したコマンドが第1のコマンド(例えば印刷終了コマンド)である場合には、省電力移行条件が成立していると判定し、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可して、USBの通信バスBSを省電力状態に移行させる。一方、処理部20は、ホスト機器90から受信したコマンドが第2のコマンド(例えば印刷開始コマンド)である場合には、省電力移行条件が成立していないと判定し、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否して、通信バスBSを省電力状態に移行させないようにする。
このようにすれば、通信バスBSを介して発行されたコマンドの種類や内容に応じて、省電力移行条件の成立の可否を判定して、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可したり、拒否することが可能になる。従って、コマンドの種類や内容を反映させた省電力移行条件の成立の可否判定が可能になり、適正な省電力移行制御を実現できる。
例えば図10に示すように、ホスト機器90から受信したコマンドが印刷開始コマンドである場合には、印刷開始コマンドの受信後に、通信バスBSを介した印刷データの受信が行われる。そして、このような印刷データの受信期間において、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可してしまうと、一連の印刷データの転送が停止してしまい、省電力状態からの復帰時間の間、ユーザーを待たせてしまう事態が生じてしまう。
この点、本実施形態では、ホスト機器90から受信したコマンドが印刷開始コマンドである場合には、その後のホスト機器90からの省電力移行要求を拒否して、一連の印刷データの転送が停止しないようにする。これにより、省電力状態からの復帰時間の間、ユーザーを待たせてしまう事態の発生を防止できる。そして、ホスト機器90から印刷終了コマンドを受信した場合には、その後のホスト機器90からの省電力移行要求を許可して、省電力化を実現する。このようにすることで、USBの通信やジョブ実行の高速化と低消費電力とを両立して実現できるようになる。
例えば本実施形態では、処理部20は、通信バスBSを介して発行されたコマンドが、コマンドに続いて送るべき情報がないコマンドである場合は、省電力移行条件が成立していると判定する。一方、処理部20は、コマンドに続いて送るべき情報があるコマンドである場合は、省電力移行条件が成立していないと判定する。即ち、コマンドに続いて送るべき情報がないコマンド(例えば印刷終了コマンド)を受信した場合には、省電力移行条件が成立していると判定して、その後のホスト機器90からの省電力移行要求を許可して、省電力化を実現する。一方、コマンドに続いて送るべき情報があるコマンド(例えば印刷開始コマンド)を受信した場合には、省電力移行条件が成立していないと判定して、その後のホスト機器90からの省電力移行要求を拒否して、高速化を実現する。
例えば印刷開始コマンドのように、コマンドに続いて送るべき情報(印刷データ)があるコマンドの場合に、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可してしまうと、当該情報の転送が停止してしまい、ユーザーを待たせてしまう問題が発生する。
この点、本実施形態では、このようなコマンドを受信した場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否するため、ユーザーを待たせてしまうなどの問題の発生を防止できる。一方、印刷終了コマンドのように、コマンドに続いて送るべき情報がないコマンドの場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可しても、上記のような問題は発生しない。そして、省電力移行要求を許可することで、省電力化を図れるようになる。
なお、コマンドに続いて送るべき情報があるコマンドとしては、例えば、印刷開始コマンド等のジョブの実行開始指示コマンドや、電子機器10のステータス情報(例えばインク残量、印刷回数情報、エラー情報)の取得コマンドなどの種々のコマンドを想定できる。例えば電子機器10がスキャナーであったり、スキャナー機能を有する複合機である場合には、スキャナーの読み取りデータの転送をホスト機器90が要求するコマンドも、コマンドに続いて送るべき情報があるコマンドになる。またコマンドに続いて送るべき情報がないコマンドとしては、例えば印刷終了コマンドなどのジョブの終了指示コマンドや、電子機器10に対して動作設定を行うためのコマンドなどの種々のコマンドを想定できる。例えばホスト機器90からジョブの終了指示コマンドを受信した場合には、その後、しばらくの間は、電子機器10はジョブを実行しなくても済むと考えられる。従って、この場合には、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可して、省電力化を実現する。またホスト機器90から、電子機器10の動作モード等を設定するコマンドを受信した場合には、その後にホスト機器90からジョブの実行開始コマンドを受信するまでの間は、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可することで、省電力化を図れるようになる。
また本実施形態では処理部20は、通信部30がホスト機器90から一連のデータを受信する場合に、一連のデータの転送中は省電力移行条件が成立していないと判定し、一連のデータの転送終了後は、省電力移行条件が成立していると判定する。例えば、一連のデータの転送中は省電力移行条件が成立していないと判定して、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否する。そして一連のデータの転送終了後は、省電力移行条件が成立していると判定して、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可する。
このようにすれば、一連のデータの転送中には、省電力移行要求が拒否されるため、省電力状態に移行しないようになり、一連のデータを高速に転送できるようになる。一方、一連のデータの転送終了後は、省電力移行要求が許可されるため、転送終了後に省電力状態に移行して、省電力化を図れるようになる。
具体的には図10に示すように、一連のデータは印刷データである。そして処理部20は、印刷開始コマンドの受信後であり、且つ、印刷終了コマンドの受信前は、省電力移行条件が成立していないと判定し、印刷終了コマンドの受信後は、省電力移行条件が成立していると判定する。即ち、印刷開始コマンドの受信後、且つ、印刷終了コマンドの受信前は、ホスト機器90からの省電力移行要求を拒否し、印刷終了コマンドの受信後は、ホスト機器90からの省電力移行要求を許可する。
このようにすることで、一連の印刷データの受信中は、省電力状態に移行しないようになり、印刷データの高速転送が可能になる。そして、印刷終了コマンドを受信した後は、省電力移行要求を許可することで、省電力状態に移行するようになり、省電力化を図れる。
例えばホスト機器90のアプリケーションプログラムが、所定データ量の印刷データの印刷を指示した場合に、ホスト機器90の通信部92(図3)が、この所定データ量の印刷データを複数のデータブロックに分割して送信する場合がある。このときホスト機器90によっては、1つのデータブロックを送信する毎に、省電力移行要求を行う場合がある。例えばハードウェア回路である通信部92は、アプリケーションプログラムが指示した所定データ量の印刷データを、自動的に複数のデータブロックに分割する。そして省電力化を図るために、各データブロックの送信毎に、省電力移行要求を行う。そして、このようなデータブロック毎の省電力移行要求を許可してしまうと、所定データ量の印刷データ(一連の印刷データ)の転送終了までに、長い時間がかかってしまう問題が生じる。
この点、本実施形態によれば、ホスト機器90が1つのデータブロックを送信した後に、省電力移行要求を行った場合にも、この省電力移行要求が拒否される。例えば、所定データ量の印刷データ(一連の印刷データ)の印刷開始コマンドを受信した後、この所定データ量の印刷データの印刷終了コマンドを受信するまでの間、ホスト機器90からの省電力移行要求が拒否される。そして印刷終了コマンドを受信した後に、ホスト機器90からの省電力移行要求が許可される。このようにすれば、アプリケーションプログラムにより指示された所定データ量の印刷データの転送が完了するまでの間は、省電力状態に移行しないようになるため、所定データ量の印刷データをUSBの通信バスBSを介して高速に転送できるようになる。そして、所定データ量の印刷データの転送後に、省電力移行要求を許可することで、省電力化を図れるようになる。
3.省電力移行、省電力復帰の詳細
次に省電力移行や省電力復帰の通信シーケンスの詳細例について説明する。図11、図12、図13は、通常状態U0から省電力状態U1への移行許可、移行拒否、復帰の通信シーケンス図である。なお以下では、ホスト機器90をUSBホストと記載し、電子機器10をUSBデバイスと記載して説明を行う。
通常状態U0から省電力状態U1に移行するためには、LGO_U1を使用する。このLGO_U1はUSBホストとUSBデバイスの両方が送信できる。受信側は、LGO_U1を受信した場合に、LAU(許可)又はLXU(拒否)で応答し、U1への移行の可否を通知する必要がある。そして図11では、LGO_U1に対してLAU(許可)が返答されており、省電力状態U1への移行要求が許可されている。この場合にはUSBホストがLPMAを送信して、省電力状態U1に移行する。このLPMAは、これから省電力状態になることを示すハンドシェイクのためのコマンドである。一方、図12では、LGO_U1に対してLXU(拒否)が返答されており、省電力状態U1への移行要求が拒否されており、通常状態U0が維持される。
図13に示すように、省電力状態U1から通常状態に復帰する場合、USBホスト又はUSBデバイスが、LFPS Handshake(U1exit)を送信する。受信側は、これを受信すると、LFPS Handshake(U1exit)で応答し、USBホスト及びUSBデバイスは、U0の復帰中状態であるRecovery状態になる。Recovery状態では、Link Trainingと呼ばれる同期通信が行われ、同期が完了したところで、USBホスト及びUSBデバイスは通常状態U0に復帰する。
図14、図15、図16は、通常状態U0から省電力状態U2への移行許可、移行拒否、復帰の通信シーケンス図である。U2への移行シーケンスはU1への移行シーケンスと酷似しており、U1への移行の際に使用したLGO_U1の代わりに、図14に示すようにLGO_U2を使用する。このLGO_U2は、LGO_U1と同様に、USBホストとUSBデバイスの両方が送信できる。受信側はLGO_U2を受信した場合に、LAU(許可)又はLXU(拒否)で応答し、U2への移行の可否を通知する必要がある。そして図14に示すように、LGO_U2に対してLAU(許可)が返答された場合に、送信側はLPMAを送信して省電力状態U2に移行する。一方、図15に示すように、LGO_U2に対してLXU(拒否)が返答された場合は、通常状態U0が維持される。
図15に示すように、省電力状態U2への復帰シーケンスは省電力状態U1への復帰シーケンスに酷似しているが、前述の図9で説明したようにU2はU1よりも復帰にかかる時間が長い。そしてU2からU0に復帰する場合に、USBホスト又はUSBデバイスがLFPS Handshake(U2exit)を送信する。受信側は、これを受信すると、LFPS Handshake(U2exit)で応答し、USBホスト及びUSBデバイスはU0への復帰中状態であるRecovery状態になる。Recovery状態では、Link Trainingと呼ばれる同期通信が行われ、同期が完了したところでUSBホスト及びUSBデバイスは通常状態U0に復帰する。
図17、図18、図19は、通常状態L0から省電力状態L1への移行許可、移行拒否、復帰の通信シーケンス図である。図17に示すように、通常状態L0から省電力状態L1へ移行するためには、LPMを使用する。これはLGO_U1、LGO_U2とは異なり、USBホストのみが送信できる。LPMに対して、USBデバイスはACK(許可)又はNAK(拒否)で応答し、省電力状態L1への移行の可否を通知する。図17に示すように、LPMに対してUSBデバイスがACKの応答をした場合に、省電力状態L1への移行要求が許可されて、省電力状態L1に移行する。一方、図18に示すように、LPMに対してUSBデバイスがNAKの応答をした場合に、省電力状態L1への移行要求が拒否されて、通常状態L0が維持される。また図19に示すように、省電力状態L1から通常状態L0に復帰する際は、ResumeによってL1からL0に復帰することになる。
図20は通常状態U0、省電力状態U1、U2のステート遷移図である。前述したように通常状態U0から省電力状態U1、U2への移行は、各々、LGO_U1、LGO_U2により行われる。これらのLGO_U1、LGO_U2は拒否可能である。一方、省電力状態U1からU2への移行は、タイマーによるタイムアウトにより遷移する。タイマーの設定は、通信の接続時にUSBホストにより行われる。タイマーは例えば256μs〜65.024msの範囲で設定可能である。そして図21に示すように省電力状態U1からU2へはタイムアウトにより自動的に遷移して移行する。このため省電力状態U2への移行要求を拒否した意味がなくなるように見えるが、少なくともU2への即時の移行だけは防ぐことができるので、U2の移行要求を拒否する意味はある。
なお、省電力状態U1からU2への移行を防ぐ手法もある。それは図22に示すように、省電力状態U1に移行してから、タイマーによるタイムアウト時間が経過する前に、強制的に通常状態U0に復帰させる手法である。通常状態U0への復帰要求はUSBデバイスが主導して出すことができる。他の手法としては、例えばタイムアウトを無効にする設定も可能である。その場合には、省電力状態U1からU2への移行はできなくなり、通常状態U0を経由しなければならなくなる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(第1の状態、第2の状態、第1の省電力状態、第2の省電力状態等)と共に記載された用語(省電力状態、通常状態、省電力状態U1、省電力状態U2等)、は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、電子機器の構成や通信処理等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
BS…通信バス、L0…通常状態、L1…省電力状態、
U0…通常状態、U1、U2…省電力状態、
10…電子機器、20…処理部、21…メインCPU、22…サブCPU、
30…通信部、34…SS処理部、36…Non−SS処理部、50…記憶部、
60…操作部、70…表示部、80…印刷部、90…ホスト機器、92…通信部、
94…SS処理部、96…Non−SS処理部、
210…プリンター、220…PC、230…USBケーブル、
232、234…USBコネクター

Claims (12)

  1. USBの通信バスを介して通信を行う通信部と、
    前記通信部の制御を行う処理部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記通信バスに接続されるホスト機器から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、前記省電力移行要求を許可して、前記通信バスを省電力状態に移行させ、前記省電力移行条件が成立していない場合は、前記省電力移行要求を拒否して、前記通信バスを省電力状態に移行させないことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1において、
    前記処理部は、
    電子機器の状態が第1の状態である場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、電子機器の状態が第2の状態である場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2において、
    前記第1の状態は、前記第2の状態よりも電子機器が低消費電力となる状態であることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記処理部は、
    前記省電力移行要求が、前記通信バスを第1の省電力状態に移行させる要求である場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、前記省電力移行要求が、前記通信バスを第2の省電力状態に移行させる要求である場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4において、
    前記第2の省電力状態は、前記第1の省電力状態よりも、消費電力が小さい及び通常状態への復帰時間が長いの少なくとも一方となる省電力状態であることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記処理部は、
    前記通信バスを介して発行されたコマンドが第1のコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、前記コマンドが第2のコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項6において、
    前記処理部は、
    前記通信バスを介して発行されたコマンドが、コマンドに続いて送るべき情報がないコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していると判定し、コマンドに続いて送るべき情報があるコマンドである場合は、前記省電力移行条件が成立していないと判定することを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記処理部は、
    前記通信部が前記ホスト機器から一連のデータを受信する場合に、前記一連のデータの転送中は、前記省電力移行条件が成立していないと判定し、前記一連のデータの転送終了後は、前記省電力移行条件が成立していると判定することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項8において、
    前記一連のデータは印刷データであり、
    前記処理部は、
    印刷開始コマンドの受信後であり、且つ、印刷終了コマンドの受信前は、前記省電力移行条件が成立していないと判定し、前記印刷終了コマンドの受信後は、前記省電力移行条件が成立していると判定することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記USBの通信バスは、USB3.0又はUSB3.1の規格に準拠した通信バスであることを特徴とする電子機器。
  11. USBの通信バスを用いた通信処理方法であって、
    前記通信バスに接続されるホスト機器から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、前記省電力移行要求を許可して、前記通信バスを省電力状態に移行させ、
    前記ホスト機器から前記省電力移行要求を受信したときに、前記省電力移行条件が成立していない場合は、前記省電力移行要求を拒否して、前記通信バスを省電力状態に移行させないことを特徴とする通信処理方法。
  12. USBの通信バスを介して通信を行う通信部と、
    前記通信部の制御を行う処理部として、
    コンピューターを機能させ、
    前記処理部は、
    前記通信バスに接続されるホスト機器から省電力移行要求を受信したときに、省電力移行条件が成立している場合は、前記省電力移行要求を許可して、前記通信バスを省電力状態に移行させ、前記省電力移行条件が成立していない場合は、前記省電力移行要求を拒否して、前記通信バスを省電力状態に移行させないことを特徴とするプログラム。
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