JP2019056546A - 給湯システム - Google Patents

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【課題】ヒートポンプを備える給湯システムにおいて、省エネルギー化を図ることが可能な技術を提供する。【解決手段】本明細書が開示する給湯システムは、水を貯えるタンクと、自然環境から吸熱して水を加熱するヒートポンプと、タンクとヒートポンプの間で水を循環させる循環手段と、燃料ガスの燃焼によって水を加熱する燃焼装置と、入浴予定人数を取得する手段と、入浴の終了を検知する手段と、コントローラを備えている。コントローラは、当日に入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達した場合に、当日のその後のヒートポンプによる水の加熱を禁止する。【選択図】図6

Description

本明細書で開示する技術は、給湯システムに関する。
特許文献1には、水を貯えるタンクと、自然環境から吸熱して水を加熱するヒートポンプと、タンクとヒートポンプの間で水を循環させる循環手段と、燃料ガスの燃焼によって水を加熱する燃焼装置と、コントローラを備える給湯システムが開示されている。この給湯システムでは、過去の給湯の履歴に基づいて沸上運転のスケジュールを設定することで、ユーザの生活様式に応じて、給湯で必要とされる高温の水を、実際に給湯が開始される直前のタイミングでタンクに貯えておくことができる。
特開2013−224762号公報
ある1日において最後の給湯が行われた後は、翌日までタンク内の水が使用されることはない。従って、1日の最後にタンクの貯湯量の多くが残存していると、放熱による損失が増大して、エネルギー効率が低下してしまう。このため、1日の最後に残存するタンクの貯湯量は、可能な限り少ないことが好ましい。
一般に、その日に入浴を予定している人が全員入浴を終了した後は、その後にそれほど多くの高温の水が使用されることはない。このような場合に、ヒートポンプによってタンク内の水を加熱してしまうと、タンク内の高温の水を使い切ることができずに、最終的に残存するタンクの貯湯量が多くなってしまう。
本明細書では、上記の課題を解決する技術を提供する。本明細書では、ヒートポンプを備える給湯システムにおいて、省エネルギー化を図ることが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する給湯システムは、水を貯えるタンクと、自然環境から吸熱して水を加熱するヒートポンプと、タンクとヒートポンプの間で水を循環させる循環手段と、燃料ガスの燃焼によって水を加熱する燃焼装置と、入浴予定人数を取得する手段と、入浴の終了を検知する手段と、コントローラを備えている。コントローラは、当日に入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達した場合に、当日のその後のヒートポンプによる水の加熱を禁止する。
上記の構成によれば、入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達した場合、すなわち入浴予定者全員が入浴を終了したと判断される場合に、その後のヒートポンプによる水の加熱を禁止する。このような構成とすることによって、最終的に残存するタンクの貯湯量を少なくして、省エネルギー化を図ることができる。なお、入浴予定人数は、居住者全員の人数であってもよいし、居住者のうちその日の入浴を予定している人数(例えば居住者のうちの在宅者の人数)であってもよいし、居住者に来客者を加えた人数であってもよい。
上記の給湯システムでは、コントローラが、当日に入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達してから所定の待機時間が経過した場合に、当日のその後のヒートポンプによる水の加熱を禁止してもよい。
入浴予定者全員の入浴が終了した後も、わずかではあるが、その日のうちに給湯が行われることがある。入浴予定者全員の入浴が終了した時点で、タンクの貯湯量がほとんど残っていない場合、その時点からヒートポンプによる水の加熱を禁止してしまうと、その後の給湯では常に燃焼装置による水の加熱を行なう必要が生じ、エネルギー効率の低下を招いてしまう。上記の構成によれば、入浴予定者全員の入浴が終了してから待機時間が経過するまでは、ヒートポンプによる水の加熱が許容されるので、入浴予定者全員の入浴が終了した時点で、タンクの貯湯量がほとんど残っていない場合に、その後の給湯に備えてヒートポンプによる水の加熱を行なうことができる。燃焼装置の利用に伴うエネルギー効率の低下を抑制することができる。
上記の給湯システムは、季節を特定する手段をさらに備えていてもよく、待機時間が、季節に応じて設定されてもよい。
一般に、夏季においては、入浴予定者全員が入浴を終了した後は、高温の水を使用する機会が少ない。従って、夏季においては、入浴予定者全員が入浴を終了してからヒートポンプによる水の加熱を禁止するまでの待機時間が長いと、タンク内の高温の水を使い切ることができずに、最終的に残存するタンクの貯湯量が多くなるおそれがある。これに対して、冬季においては、入浴予定者全員が入浴を終了した後も、高温の水を使用する機会が多い。従って、冬季においては、入浴予定者全員が入浴を終了してからヒートポンプによる水の加熱を禁止するまでの待機時間が短いと、タンク内の高温の水を使い切ってしまって、燃焼装置によって水を加熱する機会が増大し、エネルギー効率が低下するおそれがある。上記の構成によれば、季節に応じて待機時間を設定するので、入浴予定者全員が入浴を終了した後に、燃焼装置によって水を加熱することを抑制しつつ、最終的に残存するタンクの貯湯量を少なくすることができ、省エネルギー化を図ることができる。
上記の給湯システムは、タンクの貯湯量を取得する手段をさらに備えていてもよく、コントローラは、当日に入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達した後、タンクの貯湯量が所定の必要貯湯量を超えている場合に、当日のその後のヒートポンプによる水の加熱を禁止してもよい。
入浴予定者全員の入浴が終了した後も、わずかではあるが、その日のうちに給湯が行われることがある。入浴予定者全員の入浴が終了した時点で、タンク内に高温の水がほとんど残っていない場合、その時点からヒートポンプによる水の加熱を禁止してしまうと、その後の給湯では常に燃焼装置による水の加熱を行なう必要が生じ、エネルギー効率の低下を招いてしまう。上記の構成によれば、入浴予定者全員の入浴が終了した後、タンクの貯湯量が所定の必要貯湯量に満たない場合に、ヒートポンプによる水の加熱が許容されるので、入浴予定者全員の入浴が終了した時点で、タンク内に高温の水がほとんど残っていない場合に、その後の給湯に備えてヒートポンプによる水の加熱を行なうことができる。燃焼装置の利用に伴うエネルギー効率の低下を抑制することができる。
上記の給湯システムは、季節を特定する手段をさらに備えていてもよく、必要貯湯量が、季節に応じて設定されてもよい。
一般に、夏季においては、入浴予定者全員が入浴を終了した後は、高温の水を使用する機会が少ない。従って、夏季においては、入浴予定者全員が入浴を終了した後に、タンクの貯湯量を多くしてしまうと、タンク内の高温の水を使い切ることができずに、最終的に残存するタンクの貯湯量が多くなるおそれがある。これに対して、冬季においては、入浴予定者全員が入浴を終了した後も、高温の水を使用する機会が多い。従って、冬季においては、入浴予定者全員が入浴を終了した後に、タンクの貯湯量を少なくしてしまうと、タンク内の高温の水を使い切ってしまって、燃焼装置によって水を加熱する機会が増大し、エネルギー効率が低下するおそれがある。上記の構成によれば、季節に応じて必要貯湯量を設定するので、入浴予定者全員が入浴を終了した後に、燃焼装置によって水を加熱することを抑制しつつ、最終的に残存するタンクの貯湯量を少なくすることができ、省エネルギー化を図ることができる。
実施例の給湯システム2の構成を模式的に示す図。 一般的な家庭において給湯が行われる時間帯を模式的に示す図。 実施例のコントローラ100が実行する第1のヒートポンプ作動処理を示すフローチャート。 実施例のコントローラ100が実行する第2のヒートポンプ作動処理を示すフローチャート。 実施例のコントローラ100が実行する湯はり処理を示すフローチャート。 実施例のコントローラ100が実行するヒートポンプ停止処理を示すフローチャート。 変形例のコントローラ100が実行するヒートポンプ停止処理を示すフローチャート。
(実施例)
図1に示すように、本実施例に係る給湯システム2は、タンク10と、タンク水循環路20と、水道水導入路30と、供給路40と、ヒートポンプ50と、燃焼装置60と、コントローラ100と、リモコン110を備える。
ヒートポンプ50は、自然環境である外気から吸熱して、タンク水循環路20内の水を加熱する熱源である。ヒートポンプ50は、図示しないが、冷媒(代替フロン、例えばR410A等)を循環させる冷媒循環路と、外気と冷媒との間で熱交換を行う蒸発器と、冷媒を圧縮して高温高圧にする圧縮器と、タンク水循環路20内の水と高温高圧の冷媒との間で熱交換を行う凝縮器と、熱交換を終えた後の冷媒を減圧させて低温低圧にする膨張弁と、を備えている。また、ヒートポンプ50には、外気温を測定する外気温センサ52が備えられている。
タンク10は、ヒートポンプ50によって加熱された水を貯える。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで水が貯留されている。本実施例では、タンク10の容量は100Lである。タンク10には、サーミスタ12、14、16、17、18がタンク10の高さ方向に所定間隔で取り付けられている。各サーミスタ12、14、16、17、18は、その取付位置の水の温度を測定する。例えば、各サーミスタ12、14、16、17、18は、それぞれ、タンク10の上部から6L、12L、30L、50L、70Lの位置の水の温度を測定する。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、循環ポンプ22が介装されている。循環ポンプ22は、タンク水循環路20内の水を上流側から下流側へ送り出す。また、タンク水循環路20は、ヒートポンプ50の熱交換器(図示省略)を通過している。そのため、ヒートポンプ50を作動させると、タンク水循環路20内の水がヒートポンプ50の熱交換器で加熱される。従って、循環ポンプ22とヒートポンプ50とを作動させると、タンク10の下部の水がヒートポンプ50で加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。即ち、タンク水循環路20は、タンク10に蓄熱するための水路である。また、タンク水循環路20のヒートポンプ50の上流側には、サーミスタ24が介装されている。サーミスタ24は、タンク10の下部から導出され、ヒートポンプ50を通過する前の水の温度を測定する。サーミスタ24は、循環ポンプ22よりもヒートポンプ50に近い位置のタンク水循環路20に設けられていてもよいし、循環ポンプ22よりもタンク10に近い位置のタンク水循環路20に設けられていてもよい。
水道水導入路30は、上流端が水道水供給源31に接続されている。水道水導入路30には、サーミスタ32が介装されている。サーミスタ32は、水道水の温度を測定する。水道水導入路30の下流側は、第1導入路30aと第2導入路30bに分岐している。第1導入路30aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路30bの下流端は、供給路40の途中に接続されている。第2導入路30bの下流端と供給路40との接続部分には、混合弁42が設けられている。混合弁42は、供給路40内を流れる水に、第2導入路30b内の水を混合させる量を調整する。
供給路40は、上流端がタンク10の上部に接続されている。第2導入路30bとの接続部より下流側の供給路40には、燃焼装置60が介装されている。また、燃焼装置60より下流側の供給路40には、サーミスタ44が介装されている。サーミスタ44は、供給される水の温度を測定する。燃焼装置60は、燃料ガスの燃焼によって水を加熱する。燃焼装置60は、サーミスタ44が測定する水の温度が、給湯設定温度と一致するように、供給路40内の水を加熱する。供給路40の下流端は、給湯箇所(例えば図示しない台所のカランや、浴室48のシャワー54やカラン56等)に接続されている。また、供給路40の下流端には、浴室48の浴槽58に湯はりをするための湯はり弁46が設けられている。なお、浴室48には、入浴者の有無を検知する人感センサ62が設けられている。
コントローラ100は、各構成要素と電気的に接続されており、各構成要素の動作を制御する。コントローラ100には、リモコン110が接続されている。リモコン110は、給湯システム2に関連する各種の情報を表示することができる。また、リモコン110は、給湯システム2に関連する各種の操作入力を受け入れることができる。給湯システム2のユーザは、リモコン110を介して、シャワー54やカラン56等に供給する水の温度である給湯設定温度、浴槽58に供給する水の温度であるふろ設定温度、浴槽58への湯はりを完了する時刻である湯はり完了時刻などを設定しておくことができる。
次いで、本実施例の給湯システム2の動作について説明する。給湯システム2は、沸上運転、給湯運転および湯はり運転を実行することができる。なお、本明細書では、給湯システム2の給湯運転と湯はり運転の両方を、給湯システム2による給湯という。以下、各運転について説明する。
(沸上運転)
沸上運転は、ヒートポンプ50によって、タンク10内の水を加熱する運転である。コントローラ100によって沸上運転の実行が指示されると、ヒートポンプ50が作動するとともに、循環ポンプ22が作動する。循環ポンプ22が作動すると、タンク水循環路20内をタンク10内の水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する水がタンク水循環路20内に導入され、導入された水がヒートポンプ50内の熱交換器を通過する際に、冷媒の熱によって加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の水が貯められる。タンク10の内部には、低温の水の層の上に高温の水の層が積層された、温度成層が形成される。
(給湯運転)
給湯運転は、給湯設定温度の水を給湯箇所に供給する運転である。給湯運転は、上記の沸上運転中にも実行することができる。給湯箇所であるシャワー54やカラン56等が開かれると、水道水供給源31からの水圧によって、水道水導入路30(第1導入路30a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の水が、供給路40を介して給湯箇所に供給される。
コントローラ100は、タンク10から供給路40に供給される水の温度(即ち、サーミスタ12の測定温度)が、給湯設定温度より高い場合には、混合弁42を開いて第2導入路30bから供給路40に水道水を導入する。従って、タンク10から供給された高温の水と第2導入路30bから供給された低温の水道水とが、供給路40内で混合される。コントローラ100は、給湯箇所に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、混合弁42の開度を調整する。一方、コントローラ100は、タンク10から供給路40に供給される水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、燃焼装置60を作動させる。従って、供給路40を通過する水が燃焼装置60によって加熱される。コントローラ100は、給湯箇所に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、燃焼装置60の出力を制御する。
(湯はり運転)
湯はり運転は、ふろ設定温度の水を浴槽58に供給する運転である。湯はり運転は、上記の沸上運転中にも実行することができる。リモコン110で設定された湯はり完了時刻に基づく湯はり開始時刻になると、コントローラ100は、湯はり弁46を開く。これによって、給湯運転と同様にして、ふろ設定温度に調温された水が浴槽58へ供給される。
(沸上運転の学習制御)
図2は、ある1日の間に、給湯が行われる時間帯を模式的に示す図である。なお、本実施例では、2:00を始点とする24時間を、1日を特定するための単位時間としている。
一般的には、例えば、6:00〜7:00に最初に給湯が行われる(図2の例では6:00)。最初の給湯は、例えば、朝食の用意や洗面のための給湯である。最初の給湯では、5L〜20L程度の高温の水が供給される。その後、例えば、11:00〜12:00に二度目の給湯が行われる(図2の例では11:00)。二度目の給湯は、例えば、昼食の用意のための給湯である。二度目の給湯でも、5L〜20L程度の高温の水が供給される。その後、例えば、20:00に三度目の給湯が行われる(図2の例では20:00)。三度目の給湯は、浴槽58への湯はり運転である。湯はり運転では、150L〜180L程度の高温の水が供給される。その後、例えば、23:00〜0:00に最後の給湯が行われる(図2の例ではおよそ23:00)。最後の給湯は、例えば、歯磨き等のための給湯である。最後の給湯では、5L〜10L程度の高温の水が供給される。最後の給湯は、0:00頃に終了する。
本実施例では、コントローラ100は、給湯が行われる度に、給湯が開始された時刻と、給湯が終了した時刻と、給湯で使用された高温の水の量を示す温水供給量を、給湯実績として記憶する。また、コントローラ100は、人感センサ62によって浴室48内の入浴者を検知する度に、入浴が開始された時刻(入浴者を検知しない状態から入浴者を検知している状態に切り換わった時刻)と、入浴が終了した時刻(入浴者を検知している状態から入浴者を検知しない状態に切り換わった時刻)を、入浴実績として記憶する。そして、コントローラ100は、1日分の給湯実績と、入浴実績を、1日分の運転履歴として記憶する。本実施例では、コントローラ100は、過去の所定期間(例えば1ヶ月間)の各日の運転履歴を記憶している。
続いて、コントローラ100が、24時間毎(時刻が2:00になる毎)に実行する処理について説明する。コントローラ100は、24時間毎に、前日の運転履歴を新たに記憶する。
次いで、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、最初の給湯が開始された時刻(給湯開始時刻)のうち、最も早い時刻を特定する。以下では、この時刻を「給湯開始時刻S1」と呼ぶ。例えば、コントローラ100は、6:00を給湯開始時刻S1として特定する(図2参照)。
さらに、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、給湯開始時刻から湯はり開始前までの温水供給量のうち、最も多い温水供給量を特定する。以下では、この温水供給量を「第1給湯量Q1」と呼ぶ。例えば、コントローラ100は、30Lを第1給湯量Q1として特定する。
また、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、湯はり運転が開始された時刻(湯はり開始時刻)のうち、最も早い時刻を特定する。以下では、この時刻を「湯はり開始時刻B1」と呼ぶ。上記の通り、本実施例では、毎日20:00に湯はり運転を開始するように予め設定されている。例えば、コントローラ100は、20:00を湯はり開始時刻B1として特定する(図2参照)。
さらに、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、最後の給湯が終了した時刻(給湯終了時刻)のうち、最も遅い時刻を特定する。以下では、この時刻を「給湯終了時刻G1」と呼ぶ。例えば、コントローラ100は、0:00を給湯終了時刻G1として特定する(図2参照)。
さらに、コントローラ100は、サーミスタ32が測定する温度TW(即ち、水道水の水温)と第1給湯量Q1に基づいて、第1の所定時間αを特定する。また、コントローラ100は、サーミスタ32が測定する温度TW(即ち、水道水の水温)に基づいて、第2の所定時間β、及び、第3の所定時間γを特定する。
図2に示すように、温度TWが21℃以上の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αとして「20分」を特定する。温度TWが13℃以上21℃未満の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αとして「30分」を特定する。温度TWが13℃未満の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αとして「45分」を特定する。コントローラ100は、温度TWが高いほど、第1の所定時間αとして、短い時間を特定する。
また、図2に示すように、第1給湯量Q1が12L未満の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αの加算時間として「5分」を特定する。第1給湯量Q1が12L以上30L未満の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αの加算時間として「10分」を特定する。第1給湯量Q1が30L以上の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αの加算時間として「15分」を特定する。コントローラ100は、第1給湯量Q1が少ないほど、第1の所定時間αの加算時間として、短い時間を特定する。
同様に、図2に示すように、温度TWが21℃以上の場合、コントローラ100は、第2の所定時間βとして「40分」を特定する。温度TWが13℃以上21℃未満の場合、コントローラ100は、第2の所定時間βとして「50分」を特定する。温度TWが13℃未満の場合、コントローラ100は、第2の所定時間βとして「60分」を特定する。コントローラ100は、温度TWが高いほど、第2の所定時間βとして、短い時間を特定する。
さらに同様に、図2に示すように、温度TWが21℃以上の場合、コントローラ100は、第3の所定時間γとして「80分」を特定する。温度TWが13℃以上21℃未満の場合、コントローラ100は、第3の所定時間γとして「50分」を特定する。温度TWが13℃未満の場合、コントローラ100は、第3の所定時間γとして「40分」を特定する。コントローラ100は、温度TWが高いほど、第3の所定時間γとして、長い時間を特定する。
次いで、コントローラ100は、給湯開始時刻S1から、特定された第1の所定時間αだけ前の時刻である第1のヒートポンプ作動時刻S0を特定する。本実施例では、コントローラ100は、第1のヒートポンプ作動時刻S0が到来すると、後述の第1のヒートポンプ作動処理(図3参照)を開始する。
また、コントローラ100は、湯はり開始時刻B1から、特定された第2の所定時間βだけ前の時刻である第2のヒートポンプ作動時刻B0を特定する。本実施例では、コントローラ100は、第2のヒートポンプ作動時刻B0が到来すると、後述の第2のヒートポンプ作動処理(図4参照)を開始する。
さらに、コントローラ100は、給湯終了時刻G1から、特定された第3の所定時間γだけ前の時刻であるヒートポンプ停止時刻G0を特定する。本実施例では、コントローラ100は、第2のヒートポンプ作動処理の終了後、後述のヒートポンプ停止処理(図6参照)を開始する。
(第1のヒートポンプ作動処理)
図3は、コントローラ100が実行する第1のヒートポンプ作動処理の内容を示すフローチャートである。上記の通り、第1のヒートポンプ作動時刻S0が到来すると、コントローラ100は、図3の処理を開始する。
まず、S10では、コントローラ100は、タンク10に取り付けられているサーミスタ12、14、16、17、18のうち、第1給湯量Q1に対応するサーミスタを選択する。本実施例では、第1給湯量Q1が30Lなので、コントローラ100は、30Lに対応するサーミスタ16を選択する。
続くS12では、コントローラ100は、上記のS10で選択したサーミスタ16が測定する温度(即ち、タンク10の上部から30Lの位置の水温)が、所定の閾値TAより高いか否か判断する。
本実施例では、所定の閾値TAは、「沸上設定温度−10℃」である。沸上設定温度は、例えば47℃である。そのため、所定の閾値TAは、例えば37℃である。S12でYESと判断される場合、少なくとも、タンク10の上部から30Lの位置の水温は閾値TA(例えば37℃)より高い。上記の通り、タンク10の内部には、低温の水の層の上に高温の水の層が積層された、温度成層が形成される。そのため、S12でYESと判断される場合には、タンク10の30Lの位置からタンク上部までの間には、沸上設定温度(例えば47℃)に近い高温の水が貯められている。即ち、S12でYESと判断される場合には、給湯開始時刻S1の近傍の時刻に行われる予定の最初の給湯に必要な量(5L〜20L程度)の高温の水がタンク10内に貯められていることを意味する。S12でYESと判断される場合、S18に進む。一方、S12でNOと判断される場合、S14に進む。
S14では、コントローラ100は、ヒートポンプ50が作動中であるか否か判断する。ヒートポンプ50が作動している場合、コントローラ100はS14でYESと判断し、S12に戻る。この場合、コントローラ100は、ヒートポンプ50によってタンク10内の水を加熱する沸上運転を継続する。一方、ヒートポンプ50が作動していない場合、コントローラ100はS14でNOと判断し、S16に進む。
S16では、コントローラ100は、ヒートポンプ50を作動させる。また、コントローラ100は、循環ポンプ22を回転させる。即ち、コントローラ100は、上記の沸上運転を開始する。これにより、タンク10の下部に存在する水がタンク水循環路20内に導入され、導入された水がヒートポンプ50によって加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の水が貯められる。S16でヒートポンプ50を作動させた後は、S12に戻り、コントローラ100は、サーミスタ16が測定する温度が、所定の閾値TAより高くなること(即ちタンク10に第1給湯量Q1の水が所定の閾値TAより高い水温で貯められている状態になること)を監視する。サーミスタ16が測定する温度が所定の閾値TAより高くなる場合(S12でYES)、S18に進む。
S18では、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を停止させる。上記の通り、S12でYESと判断される場合には、タンク10内には、既に最初の給湯に必要な量(第1給湯量Q1(30L))の高温の水が貯められているためである。
図3の第1のヒートポンプ作動処理を開始した後、給湯開始時刻S1の近傍の時刻に、最初の給湯運転が実行されると、タンク10上部の高温の水が、供給路40を介して給湯箇所に供給される。上記の通り、本実施例の給湯システム2では、給湯開始時刻S1において、タンク10内に、給湯に必要な量の高温の水を貯えておくことができる。即ち、第1の所定時間αは、その時間の間だけヒートポンプ50を作動させることによって、給湯開始時刻S1の時点で、タンク10内に、給湯に必要な量の高温の水を貯めることが可能となる時間である。
(第2のヒートポンプ作動処理)
図4は、コントローラ100が実行する第2のヒートポンプ作動処理の内容を示すフローチャートである。上記の通り、第2のヒートポンプ作動時刻B0が到来すると、コントローラ100は、図4の処理を開始する。
まず、S30では、コントローラ100は、サーミスタ24が測定する温度(即ち、タンク10の下部から導出され、ヒートポンプ50を通過する前の水の温度)が、所定の閾値TBより高いか否か(即ちタンク10が満蓄状態か否か)判断する。本実施例では、所定の閾値TBは、「沸上設定温度−5℃」である。沸上設定温度が47℃の場合、所定の閾値TBは、例えば42℃である。S30でYESと判断される場合、S38に進む。一方、S30でNOと判断される場合、S32に進む。
S32では、コントローラ100は、ヒートポンプ50を作動させる。また、コントローラ100は、循環ポンプ22を回転させる。即ち、コントローラ100は、上記の沸上運転を開始する。なお、S32の時点で既にヒートポンプ50及び循環ポンプ22が作動している場合、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を継続して作動させる。S32を終えると、S34に進む。
一方、S38では、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を停止させる。上記の通り、S30でYESと判断される場合には、タンク10は満蓄状態である。そのため、それ以上、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を作動させる必要がない。S38を終えると、S34に進む。
S34では、コントローラ100は、湯はり開始時刻B1が到来したか否か判断する。S34でYESと判断される場合、S36に進み、湯はり処理(図5参照)を開始する。一方、S34でNOの場合、S30に戻る。
本実施例では、図4の第2のヒートポンプ作動処理が開始された時点で、タンク10内に沸上設定温度の水が十分に貯められていない場合には、上記のS32でヒートポンプ50を作動させた後、タンク10が満蓄状態になる前に、湯はり開始時刻B1が到来する(S34でYES)。即ち、本実施例では、コントローラ100は、第2のヒートポンプ作動時刻B0にヒートポンプ50を作動させる(S32)と、湯はり開始時刻B1において、サーミスタ24が測定する温度が、所定の閾値TB未満になるように、第2の所定時間βを特定している。
(湯はり処理)
上記の通り、湯はり開始時刻B1が到来すると、S36において、コントローラ100は、湯はり処理を開始する。図5は、湯はり処理の内容を示すフローチャートである。なお、本実施例では、湯はり開始時刻B1が到来すると、自動的に湯はり処理が開始される例を説明するが、変形例では、ユーザによって所定の湯はり開始操作が行われる場合に、湯はり処理を開始してもよい。
図5のS50では、コントローラ100は、湯はり運転を開始する。即ち、コントローラ100は、湯はり弁46を開き、浴槽58への水の供給を開始する。次いで、S52では、コントローラ100は、ヒートポンプ50が作動中であるか否か判断する。上記の通り、湯はり開始時刻B1が到来した時点で、タンク10が満蓄状態でなかった場合には、ヒートポンプ50は継続して作動している。その場合、コントローラ100はS52でYESと判断し、S58に進む。一方、湯はり開始時刻B1が到来した時点で、タンク10が満蓄状態であった場合には、ヒートポンプ50は停止している。その場合、コントローラ100はS52でNOと判断し、S54に進む。
S54では、コントローラ100は、サーミスタ18が測定する温度が、所定の閾値TA以下になることを監視する。あるいは、コントローラ100は、サーミスタ24が測定する温度が、所定の閾値TA以下になることを監視する。S54でYESの場合、S56に進む。S56では、コントローラ100は、ヒートポンプ50を作動させるとともに、循環ポンプ22を回転させる。
続くS58では、コントローラ100は、サーミスタ12が測定する温度(即ち、タンク10の上部から6Lの位置の水温)が、ふろ設定温度以下になることを監視する。S58でYESと判断される場合には、タンク10内に貯められていた高温の水(ふろ設定温度より高い温度の水)の量が残り6L以下まで減少したことを意味する。以下では、この状態のことを「湯切れ状態」と呼ぶ場合がある。本実施例では、湯はり運転において、150L〜180Lの高温の水が必要とされる。上記の通り、本実施例では、タンク10の容量は100Lであるため、湯はり運転の途中で必ず湯切れ状態(S58でYES)が発生する。S58でYESと判断される場合(即ち、湯切れ状態の場合)、S60に進む。
S60では、コントローラ100は、燃焼装置60を作動させる。なお、この場合も、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を継続して作動させる。この結果、浴槽58には、ヒートポンプ50及び燃焼装置60で加熱された水が供給される。
次いで、S62では、コントローラ100は、湯はり運転が完了することを監視する。所定量(例えば150L)の水を浴槽58に供給し終えると、コントローラ100は、S62でYESと判断し、S64に進む。
S64では、コントローラ100は、S60で作動させた燃焼装置60を停止させる。なお、この場合も、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を所定時間継続して作動させる。S64を終えると、図5の湯はり処理が終了する。同時に、図4の処理も終了する。上記の通り、本実施例の給湯システム2では、湯はり開始時刻B1において、タンク10内に、湯はりのために必要な量の一部の高温の水を貯えておくことができる。即ち、第2の所定時間βは、その時間の間だけヒートポンプ50を作動させることによって、湯はり開始時刻B1の時点で、タンク10内に、必要な量の高温の水を貯めることが可能となる時間である。
また、上記の通り、コントローラ100は、第2のヒートポンプ作動時刻B0にヒートポンプ50を作動させる(S32)と、湯はり開始時刻B1において、サーミスタ24が測定する温度が、所定の閾値TB未満になるように、第2の所定時間βを特定している。そのため、湯はり開始時刻B1が到来した時点で、タンク10が満蓄状態でない場合には、浴槽58に水の供給を開始した後も(図5のS50)、ヒートポンプ50を継続して作動させる(図5のS52でYES)。この場合、ヒートポンプ50で水を加熱してタンク10に貯めながら、浴槽58に高温の水を供給することができる。一方、湯はり開始時刻B1において、ヒートポンプ50が停止している場合(図5のS52でNO)、後でヒートポンプ50を再度作動させる必要があり、時間がかかる(図5のS56)。また、湯はり開始時刻B1において、ヒートポンプ50が継続して作動している場合には(図5のS52でYES)、湯はり開始時刻B1において、ヒートポンプ50が停止している場合(図5のS52でNO)と比べて、ヒートポンプ50の停止及び再作動が頻繁に行われることを抑制することができる。即ち、ヒートポンプ50の停止及び再作動によるロスを減らしてエネルギー効率を高くすることができ、さらに、ヒートポンプ50の耐久性の低下を抑制することができる。
(ヒートポンプ停止処理)
図6は、コントローラ100が実行するヒートポンプ停止処理の内容を示すフローチャートである。上記の通り、第2のヒートポンプ作動処理が終了すると、コントローラ100は、図6の処理を開始する。
まず、S70では、コントローラ100は、入浴予定人数を特定する。入浴予定人数の特定は、種々の方法により行うことができる。例えば、ユーザがリモコン110を介して入浴予定人数を事前に登録している場合には、コントローラ100は、リモコン110から入浴予定人数を取得する。ユーザがリモコン110に登録する入浴予定人数は、実際に居住している人数そのものであってもよいし、居住者のうち入浴を行なう人数、例えば居住者のうち在宅者の人数であってもよいし、居住者と来客者のうち入浴を行なう人数であってもよい。在宅者の人数は、例えば、宅内に設置されており、リモコン110と通信可能な無線送信機および無線受信機を用いて、在宅者による電波の反射を利用して特定してもよい。あるいは、コントローラ100が、エアコンなどの他の家庭用機器と通信可能であって、他の家庭用機器において居住者の人数がすでに特定されている場合には、コントローラ100は、他の家庭用機器から居住者の人数を取得して、入浴予定人数として特定してもよい。あるいは、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、各日の入浴の終了回数をそれぞれ算出し、過去7日間において、最も多い入浴の終了回数を、入浴予定人数として特定してもよい。
次いで、S72では、コントローラ100は、入浴の終了を検知したか否かを判断する。例えば、コントローラ100は、人感センサ62が入浴者の存在を検知した後、人感センサ62が入浴者の存在を検知しなくなった場合に、入浴が終了したものと判断する。S72でYESと判断される場合、S74に進む。一方、S72でNOと判断される場合、S76に進む。
S74では、コントローラ100は、当日の入浴の終了回数が、入浴予定人数に達したか否かを判断する。S74でYESと判断される場合、S78に進む。一方、S74でNOと判断される場合、S76に進む。
S76では、コントローラ100は、ヒートポンプ停止時刻G0が到来したか否かを判断する。S76でYESと判断される場合、S80に進む。一方、S76でNOと判断される場合、S72に戻る。
S78では、コントローラ100は、所定の待機時間が経過するまで待機する。待機時間は、例えば30分である。待機時間が経過すると、S80に進む。
S80では、コントローラ100は、ヒートポンプ50の動作を禁止する。すなわち、S80の時点で、ヒートポンプ50が作動中である場合、コントローラ100は、ヒートポンプ50を停止させる。また、S80以降、次の日まで、コントローラ100は、ヒートポンプ50の作動を禁止する。従って、当日に、その後に行われる給湯運転は、S80の時点でタンク10内に残存している高温の水を利用して行われ、タンク10が湯切れした場合には、燃焼装置60による加熱が行われる。
図6のヒートポンプ停止処理においては、過去の運転実績から推定される給湯終了時刻G1よりも第3の所定時間γだけ前の時刻であるヒートポンプ停止時刻G0が到来すると、それ以降のヒートポンプ50の運転が禁止される。従って、本実施例の給湯システム2では、1日の給湯が全て終了した時点で、タンク10内に、高温の水を過剰に貯えないようにすることができる。即ち、第3の所定時間γは、その時間の間にヒートポンプ50を作動させないことにより、給湯終了時刻G1の時点で、タンク10内に、高温の水を過剰に貯えないようにすることが可能となる時間である。
また、図6のヒートポンプ停止処理においては、ヒートポンプ停止時刻G0が到来する前であっても、当日の入浴の終了回数が入浴予定人数に達すると、すなわち入浴予定者全員の入浴が終了したと判断されると、その時点から待機時間が経過した時点で、当日のそれ以降のヒートポンプ50の運転が禁止される。通常、入浴予定者全員の入浴が終了した後は、それほど多くの高温の水を供給する必要が生じることはない。従って、本実施例の給湯システム2では、1日の給湯が全て終了した時点で、タンク10内に、高温の水を過剰に貯えないようにすることができる。
なお、図6の処理において、S78の待機時間は、季節に応じて設定されてもよい。例えば、冬季については待機時間を長い時間(例えば1時間)に設定し、夏季については待機時間を短い時間(例えば15分)に設定してもよい。コントローラ100は、例えば、外気温センサ52で測定される外気温、および/または、サーミスタ32で測定される水道水の温度に基づいて、季節を特定してもよい。あるいは、コントローラ100は、時計とカレンダーを内蔵しておいて、当日の暦日から季節を特定してもよい。
なお、S74でYESと判断された場合に、S78をスキップしてS80に進んでもよい。この場合、入浴予定者全員の入浴が終了したと判断されると、待機時間の経過を待つこと無く、それ以降のヒートポンプ50の運転が禁止される。
なお、コントローラ100は、図6のヒートポンプ停止処理に代えて、図7のヒートポンプ停止処理を実行してもよい。図7のヒートポンプ停止処理は、図6のヒートポンプ停止処理とほぼ同様であるが、S74でYESと判断された場合の処理が、図6のヒートポンプ停止処理とは異なる。
図7のヒートポンプ停止処理では、S74でYESと判断される場合に、S82へ進む。S82では、コントローラ100は、タンク10の貯湯量を取得し、タンク10の貯湯量が所定の必要貯湯量以上であるか否かを判断する。タンク10の貯湯量は、例えば、サーミスタ12、14、16、17、18で検出されるタンク10の高さ方向の水温の分布と、サーミスタ32で検出される水道水の温度に基づいて、算出することができる。必要貯湯量は、入浴予定者全員の入浴が終了した後に使用が見込まれる温水供給量である。コントローラ100は、例えば、必要貯湯量を所定値(例えば10L)に設定してもよい。あるいは、コントローラ100は、必要貯湯量を、季節に応じて設定してもよい。例えば、冬季については必要貯湯量を多く(例えば15Lに)設定し、夏季については必要貯湯量を少なく(例えば5Lに)設定してもよい。コントローラ100は、例えば、外気温センサ52で測定される外気温、および/または、サーミスタ32で測定される水道水の温度に基づいて、季節を特定してもよい。あるいは、コントローラ100は、時計とカレンダーを内蔵しておいて、当日の暦日から季節を特定してもよい。あるいは、コントローラ100は、必要貯湯量を、過去の運転履歴に基づいて設定してもよい。例えば、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、その日の最後の入浴が終了した後の温水供給量のうち、最も多い温水供給量を特定して、特定された温水供給量を必要貯湯量に設定してもよい。
S82でYESと判断されると、S80に進み、コントローラ100は、ヒートポンプ50の動作を禁止する。
S82でNOと判断されると、S84に進む。S84では、コントローラ100は、ヒートポンプ停止時刻G0が到来したか否かを判断する。S84でYESと判断される場合、S80に進み、コントローラ100は、ヒートポンプ50の動作を禁止する。一方、S84でNOと判断される場合、S82に戻る。
図7のヒートポンプ停止処理においては、ヒートポンプ停止時刻G0が到来する前であっても、当日の入浴の終了回数が入浴予定者の人数に達した後、タンク10の貯湯量が必要貯湯量を超えている場合に、当日のそれ以降のヒートポンプ50の運転が禁止される。これによって、入浴予定者全員の入浴が終了した後に、タンク10に必要以上に貯湯されることを防止することができ、1日の給湯が全て終了した時点で、タンク10内に、高温の水を過剰に貯えないようにすることができる。
なお、図6、図7のヒートポンプ停止処理において、S70の入浴予定人数の特定を、S80でヒートポンプ50の動作を禁止するまで繰り返し行って、入浴予定人数を逐次更新する構成としてもよい。この場合、更新された入浴予定人数が、当初の入浴予定人数よりも減少することがあり、当日の入浴の終了回数に変化がなくても、入浴予定人数の減少によってS74の条件が満たされる場合がある。従って、このような構成とする場合には、入浴予定人数の更新により入浴予定人数が減少した場合には、その時点でS74の処理を実行する。これによって、当日の入浴の終了回数が、更新後の入浴予定人数に達している場合に、その後の処理を速やかに実行することができる。
なお、上記において、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間における給湯開始時刻の平均時刻を、給湯開始時刻S1として特定してもよい。同様に、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間における湯はり開始時刻の平均時刻を、湯はり開始時刻B1として特定してもよい。さらに、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間における給湯終了時刻の平均時刻を、給湯終了時刻G1として特定してもよい。また、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間における入浴の終了回数の平均を、入浴予定人数として特定してもよい。また、コントローラ100は、過去7日分の運転履歴から、過去7日間における最後の入浴の後の温水供給量の平均を、必要貯湯量として特定してもよい。
上記の実施例では、給湯システム2が、人感センサ62を用いて、入浴者の有無を検知する構成について説明したが、入浴者の有無の検知はこれ以外の手法により行なうこともできる。例えば、浴槽58の水位を検出する水位センサを設けておいて、コントローラ100が、水位センサで検出される水位の変動に基づいて、入浴者の有無を検知してもよい。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :給湯システム
10 :タンク
12 :サーミスタ
14 :サーミスタ
16 :サーミスタ
17 :サーミスタ
18 :サーミスタ
20 :タンク水循環路
22 :循環ポンプ
24 :サーミスタ
30 :水道水導入路
30a :第1導入路
30b :第2導入路
31 :水道水供給源
32 :サーミスタ
40 :供給路
42 :混合弁
44 :サーミスタ
46 :湯はり弁
48 :浴室
50 :ヒートポンプ
52 :外気温センサ
54 :シャワー
56 :カラン
58 :浴槽
60 :燃焼装置
62 :人感センサ
100 :コントローラ
110 :リモコン

Claims (5)

  1. 水を貯えるタンクと、
    自然環境から吸熱して水を加熱するヒートポンプと、
    タンクとヒートポンプの間で水を循環させる循環手段と、
    燃料ガスの燃焼によって水を加熱する燃焼装置と、
    入浴予定人数を取得する手段と、
    入浴の終了を検知する手段と、
    コントローラを備えており、
    コントローラは、当日に入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達した場合に、当日のその後のヒートポンプによる水の加熱を禁止する、給湯システム。
  2. コントローラは、当日に入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達してから所定の待機時間が経過した場合に、当日のその後のヒートポンプによる水の加熱を禁止する、請求項1の給湯システム。
  3. 季節を特定する手段をさらに備えており、
    待機時間が、季節に応じて設定される、請求項2の給湯システム。
  4. タンクの貯湯量を取得する手段をさらに備えており、
    コントローラは、当日に入浴の終了を検知した回数が入浴予定人数に達した後、タンクの貯湯量が所定の必要貯湯量を超えている場合に、当日のその後のヒートポンプによる水の加熱を禁止する、請求項1の給湯システム。
  5. 季節を特定する手段をさらに備えており、
    必要貯湯量が、季節に応じて設定される、請求項4の給湯システム。
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