JP2007071499A - 給湯機、給湯システム、給湯コントローラ、給湯制御プログラムおよび給湯方法 - Google Patents

給湯機、給湯システム、給湯コントローラ、給湯制御プログラムおよび給湯方法 Download PDF

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Abstract

【課題】夜間電力により加熱する貯湯式給湯機において、長期外出する場合にも、ユーザーの希望に沿ったお湯が準備され、省エネ効果が得られる給湯機を提供する。
【解決手段】外出先からの指令を受付部が受付けてタンク内の水を加熱器で加熱する給湯機であって、タイマーと、制御部とを備え、制御部は、高エネルギ運転モード(通常モ−ド)と、低エネルギ運転モード(保温モ−ド)との少なくとも2つの運転モードを選択的に実行することで加熱器の制御を行い、加熱器による加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマーによって第1時間がカウントされる間に受付部における外出先からの指令の受付けが無かった場合に、低エネルギ運転モード(保温モ−ド)を実行する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、給湯機、給湯システム、給湯コントローラ、給湯制御プログラムおよび給湯方法、特に、タンク内の水を加熱器によって加熱する給湯機、給湯システム、給湯コントローラ、給湯制御プログラムおよび給湯方法に関する。
近年、給湯機は、水の加熱運転に必要とされるエネルギを抑えることで、日々の運転コストの削減を図っている。具体的には、給湯機は、電気料金が比較的安価になる夜間に自動的に水を加熱して、翌日に必要とされる分量の温水を準備するという運転を行っている。ところが、給湯機のユーザーは、旅行等によって数日間、家を不在にすることがある。このように長期間家を不在にする場合には、お湯を使わないにもかかわらず、夜間になると毎日給湯機が自動的に加熱運転を行ってしまい、電気エネルギを無駄に消費してしまう。
これに対して、例えば、以下の特許文献1に示すように、旅行等で家を不在にするユーザーがその期間を入力して設定できる給湯機が考案されている。この給湯機によると、ユーザーが旅行等によって家を不在にする前に不在期間のデータを予めユーザーから受付けておくことにより、受付けた不在期間中は給湯機による加熱運転を行わないように制御することができる。また、この給湯機では、入力された不在期間が終了する頃になると自動的に給湯機の運転を再開させるように制御することができる。このように、特許文献1に示されている給湯機では、旅行等の所定の不在期間が予定されている場合に、ユーザーが不在期間を設定入力することで、お湯を必要としない不在期間における消費エネルギを低減できる。
特開2003−254618号公報(第1−4頁、第1−4図)
しかし、ユーザーは、旅行等予めスケジュールが定まっている場合において、給湯機に対する不在期間の入力を忘れてしまうこともあり得る。また、ユーザーは、今後のスケジュールを、必ずしも在宅時等の給湯機を操作できる環境下において把握できるとは限らない。例えば、当初、その日中に帰宅する予定で家を出た後にもかかわらず、急な予定等によってそのまま家に帰ることなく、長期間、家を不在にしてしまうこともあり得る。
従来の給湯機では、このように、不在期間の入力を忘れたり、出先で急な予定が入ったりした場合には、お湯を必要としないにもかかわらず、自動的に毎日加熱運転を行ってしまうため、その分、電気エネルギを無駄に消費してしまっている。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、ユーザーの不在に関する情報を直接得られない場合であっても、ユーザーの希望に応じたお湯の準備に要するエネルギを低減することができる給湯機、給湯システム、給湯コントローラ、給湯制御プログラムおよび給湯方法を提供することにある。
第1発明に係る給湯機は、外部からの指令を受付部が受付けてタンク内の水を加熱器で加熱する給湯機であって、設定部と、タイマーと、制御部とを備えている。設定部は、第1時間の設定を行う。この第1時間は、任意の長さとすることができる。タイマーは、時間のカウントを行う。制御部は、高エネルギ運転モードと、低エネルギ運転モードと、の少なくとも2つの運転モードを選択的に実行することで加熱器の制御を行う。高エネルギ運転モードでは、一定時間内に一定エネルギ量を消費して加熱器による水の加熱運転を行う。低エネルギ運転モードでは、一定時間と同じ時間内に一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して加熱器による水の加熱運転を行う。また、制御部は、加熱器による加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマーによって第1時間がカウントされる間に受付部における指令の受付が無かった場合に、低エネルギ運転モードを実行する。なお、外部からの指令としては、例えば、運転条件のボタンによって入力される指令や、携帯端末からの通信によって無線入力される指令や、タンク内についての流量変化を検知することによる指令や、タンク内の水が使用されたことによる指令等が含まれる。また、最終時としては、加熱運転の開始時点や、加熱運転の終了時およびその途中の時点等が含まれる。なお、ここでの水には、冷水やお湯が含まれ、いずれについても本発明の給湯機を適用することができる。また、設定部が行う第1時間の設定には、外部から通信回線を通じて入力された情報に基づいてメモリに記録することや、操作部(GUI等)によって入力される情報に基づいてメモリに記録すること等が含まれる。
従来の給湯機では、不在期間の入力を忘れたり出先で急な予定が入ったりした場合には、ユーザーがお湯を必要としないにもかかわらず、自動的に毎日加熱運転を行ってしまうため、その分、電気エネルギを無駄に消費してしまっている。
これに対して第1発明の給湯機では、加熱器による加熱運転が最後に行われた時である最終時から、タイマーによってカウントされる第1時間が経過するまでの間に、受付部における指令の受付があるか否かを制御部が判断している。このため、制御部は、最終時から第1時間の間指令の受付が無いことにより、高エネルギ運転モードを実行するのではなく、低エネルギ運転モードを実行することができる。これにより、第1発明の給湯機では、指令の受付が無い状態で第1時間が経過した場合に、給湯機が消費するエネルギを抑えるように運転モードをシフトさせることができる。したがって、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関する指令を行わない場合であっても、第1発明の給湯機では、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。例えば、長期間家を不在にする予定があるにも関わらずユーザーが給湯機を停止させることなく家を出てしまったり、外出中に家を不在にしなければならない予定が急遽入ったとしても、指令の受付が無い状態で第1時間経過した場合に自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うことで、省エネ効果が得られる。
第2発明に係る給湯機は、第1発明の給湯機であって、設定部は、第2時間の設定を行う。ここでの第2時間は、第1時間よりも長い時間であって長さを任意とすることができる。低エネルギ運転モードは、低エネルギ加熱運転モードと、低エネルギ運転停止モードとがある。低エネルギ加熱運転モードでは、タンク内の水を保持したままで加熱器による加熱運転を行う。低エネルギ運転停止モードでは、加熱器による加熱運転を行わない。ここで、制御部は、最終時からタイマーによって第2時間がカウントされる間に受付定部における指令の受付が無かった場合に、低エネルギ運転停止モードを実行する。
ここでは、最終時から第1時間が経過することで、給湯機が低エネルギ運転モードによって運転されている場合において、受付部における指令の受付が無いままで第1時間よりも長い第2時間が経過した場合に、制御部は、低エネルギ運転停止モードを実行する。これにより、第1時間よりも長い第2時間が経過した場合に、タンク内の水を保持したままで加熱器による加熱運転を行う低エネルギ加熱運転モードを実行することなく、加熱器の加熱運転を行わない低エネルギ運転停止モードを実行することで、指令が無い時間の長さに応じた段階的な省エネ制御を行うことができる。例えば、指令が無い状態で第2時間が経過した場合には、ユーザーが長期間家を不在にするであろうと推測されるため、加熱器の加熱運転を停止することで、効果的な消費エネルギの削減効果が得られる。また、第1時間を経過したのち第2時間を経過するまでに指令を受付けた場合には、指令を受ける時点まで低エネルギ加熱運転モード(タンク内の水を保持したままで加熱器による加熱運転を行う運転モード)が実行されているため、給湯機の水の温度は常温よりも高めに維持されている。そのため、このように維持されていない場合と比較して、より迅速にお湯を準備することができ、また、その準備に要する消費エネルギを低く抑えることができる。
第3発明に係る給湯機は、第2発明の給湯機であって、設定部は、第3時間の設定を行う。ここでの第3時間は、第2時間よりも長い時間であって長さを任意とすることができる。低エネルギ運転停止モードには、タンク内の水を保持する低エネルギ運転停止保持モードと、タンク内の水を排水する低エネルギ運転停止排水モードとがある。ここで、制御部は、最終時からタイマーによって第3時間がカウントされる間に受付部における指令の受付が無かった場合に、低エネルギ運転停止排水モードを実行する。
ここでは、最終時から第2時間が経過することで給湯機が低エネルギ運転停止モードによって運転されている場合において、受付部における指令の受付が無いままで第2時間よりも長い第3時間が経過した場合に、制御部は、低エネルギ運転停止排水モードを実行する。これにより、第2時間よりも長い第3時間が経過した場合に、タンク内の水を保持する低エネルギ運転停止保持モードを実行するのではなく、タンク内の水を排水する低エネルギ運転停止排水モードを実行することで、指令が無い時間の長さに応じて、タンク内の衛生面での劣化を抑えることができるようになる。例えば、指令が無い状態で第3時間が経過した場合には、ユーザーがかなりの長期間家を不在にするであろうと推測されるため、給湯機のタンク内の水を排水しておくことで、タンク内が不衛生な状態になることを避けることができる。また、第2時間を経過したのち第3時間を経過するまでに指令を受付けた場合には、指令を受ける時点まで低エネルギ運転停止保持モード(タンク内の水を保持する運転モード)が実行されているため、タンク内に給水する作業を省略することができ、このようにタンク内に水が保持されていない場合と比較して、より迅速にお湯を準備することができる。
第4発明に係る給湯機は、第1発明から第3発明のいずれかの給湯機であって、高エネルギ運転モードでは、タンク内の水の温度が第1温度に到達するまで加熱運転を行う。また、低エネルギ運転モードでは、タンク内の水の水温を、水の常温よりも高温であって第1温度よりも低温である第2温度以上で、かつ、第1温度未満である温度範囲に保つように保温運転する。なお、水の常温としては、給湯機のタンクが設置される環境において、無限時間放置された後の水温を意味するものとする。
ここでは、高エネルギ運転モードでは、タンク内の水の水温が第1温度に到達するまで加熱運転し、低エネルギ運転モードでは、タンク内の水の水温が第1温度よりも低い第2温度に保たれる。このため、高エネルギ運転モードを実行するのではなく低エネルギ運転モードを実行する場合において、制御部が第2温度よりも高い第1温度まで加熱器を加熱運転する必要が無くなる分、給湯機の消費エネルギを抑えることができるようになる。
また、例えば、低エネルギモードでは、給湯機において、第2温度以上の目的の温度のお湯を準備しようとする場合に、常温の水から加熱して準備する場合よりも、第2温度以上の水を加熱して準備するほうが消費エネルギを少なくすることができる。
第5発明に係る給湯機は、第1発明から第4発明のいずれかの給湯機であって、タンク内の水位を把握するための水位把握部と、タンクに対する給水量および/または排水量を調節する給水制御部とをさらに備えている。ここで、制御部は、受付部が受付ける指令に基づいて低エネルギ運転モードを解除すると判断した場合に、水位把握部における水位の把握結果に基づいて、給水制御部を制御する。なお、水位把握部による水位の把握方法としては、タンク内に設けられたセンサによって水位を検知する方法や、タンクへの給水量および/または排水量等から計算して間接的に把握する方法等が含まれる。
ここでは、制御部は、受付部が受付ける指令に基づいて低エネルギ運転モードを解除すると判断し、加熱器による加熱運転を開始しようとする場合に、水位把握部における水位の把握結果によってタンク内の水の量が十分にあるか否かを判断することが可能となる。これにより、制御部は、水位把握部における水位の把握結果に基づいて、タンクに対して供給する水量を調節する給水制御部を制御する。したがって、加熱運転を開始しようとする際にタンク内の水位が所定値よりも低い場合には、制御部によって給水制御部が制御されることでタンク内の水位をある程度まで自動的に確保することが可能になる。例えば、水位把握部によって把握される水位が所定値を超えた場合に加熱運転を開始するように設定しておけば、加熱器の加熱運転を行う場合にタンクに水が無い状態を回避することができるようになる。この場合には、給湯機は、より確実にお湯を準備することができるようになる。
第6発明に係る給湯機は、第1発明から第5発明のいずれかの給湯機であって、受付部における指令の受付には、有線を介して受付部に接続される操作部からの受付、無線により受付部と通信可能に接続されている外部通信端末からの受付、タンク内の水位を把握する水位把握部からの受付、タンク内から出水されたことを把握する出水把握部からの受付の少なくともいずれか1つである。なお、水位把握部からの受付には、例えば、水位変化情報の指令の受付や、水位閾値未満の指令の受付等が含まれる。また、出水把握部からの受付としては、例えば、タンク内から出水されたことを温度センサや流量センサによって把握すること等が含まれる。
ここでは、有線を介して受付部に接続される操作部からの受付、無線により受付部に通信可能に接続され外部通信端末からの受付、タンク内の水位を把握する水位把握部からの受付があった場合に、給湯機がユーザーによって操作されたものと推定することができるようになる。このため、給湯機が、通常通り運転されていることを認識できる。これにより、例えば、指令の受付によって、制御部が加熱器の加熱運転を実行させる場合には、最終時が新たな時点に更新されるため、ユーザーが給湯機を利用し続けている場合には不必要に低エネルギ運転モードが実行されることを抑えることができる。また、給湯機の加熱器における低エネルギ運転モードを、給湯機の不使用時、不操作時等が続いた場合に特化させて実行させることが可能になる。
第7発明に係る給湯機は、第6発明の給湯機であって、制御部は、受付部における指令の受付があった場合に、高エネルギ運転モードおよび低エネルギ運転モードに優先して、受付部が受付けた指令に基づいた制御を行う。
ここでは、受付部における指令の受付があった場合に、制御部は、高エネルギ運転モードや低エネルギ運転モードに優先して、受付けた指令に基づいた制御を行うことができるため、ユーザーの希望する運転の実行を確保しつつ、第1時間以上指令が無い場合に自動的に消費エネルギを削減する運転を実行することが可能になる。
第8発明に係る給湯システムは、タンク内に加熱された水を用意するための給湯システムであって、加熱装置と、設定装置と、タイマーと、受付装置と、制御装置とを備えている。加熱装置は、タンク内の水を加熱する。設定装置では、第1時間の設定を行う。この第1時間は、長さを任意とすることができる。タイマーは、時間のカウントを行う。受付装置は、外部からの指令を受付ける。制御装置は、高エネルギ運転モードと、低エネルギ運転モードと、の少なくとも2つの運転モードを選択的に実行することで加熱装置の制御を行う。高エネルギ運転モードでは、一定時間内に一定エネルギ量を消費して加熱装置による水の加熱運転を行う。また、低エネルギ運転モードでは、一定時間と同じ時間内に一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して加熱装置による水の加熱運転を行う。また、制御装置は、加熱装置による加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマーによって第1時間がカウントされる間に受付装置における指令の受付が無かった場合に、低エネルギ運転モードを実行する。なお、外部からの指令としては、例えば、運転条件のボタンによって入力される指令や、携帯端末からの通信によって無線入力される指令や、タンクについての流量変化を検知することによる指令等が含まれる。また、最終時としては、加熱運転の開始時点や、加熱運転の終了時およびその途中の時点等が含まれる。なお、ここでの水には、冷水やお湯が含まれ、いずれについても本発明の給湯システムを適用することができる。また、設定装置が行う第1時間の設定には、外部から通信回線を通じて入力された情報に基づいてメモリに記録することや、操作部(GUI等)によって入力される情報に基づいてメモリに記録すること等が含まれる。
従来の給湯システムでは、不在期間の入力を忘れたり出先で急な予定が入ったりした場合には、ユーザーがお湯を必要としないにもかかわらず、自動的に毎日加熱運転を行ってしまうため、その分、電気エネルギを無駄に消費してしまっている。
これに対して第8発明の給湯システムでは、加熱装置による加熱運転が最後に行われた時である最終時から、タイマーによってカウントされる第1時間が経過するまでの間に、受付装置における指令の受付があるか否かを制御装置が判断している。このため、制御装置は、最終時から第1時間の間指令の受付が無いことにより、高エネルギ運転モードを実行するのではなく、低エネルギ運転モードを実行することができる。これにより、第8発明の給湯システムでは、指令の受付が無い状態で第1時間が経過した場合に、給湯機が消費するエネルギを抑えるように運転モードをシフトさせることができる。したがって、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。例えば、長期間家を不在にする予定があるにも関わらずユーザーが給湯機を停止させることなく家を出てしまったり、外出中に家を不在にしなければならない予定が急遽入ったとしても、指令の受付が無い状態で第1時間経過した場合に自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うことで、省エネ効果が得られる。
第9発明に係る給湯システムは、第8発明の給湯システムであって、受付装置に対して無線によって指令を送信可能な外部通信端末をさらに備えている。ここでの外部通信端末としては、例えば、外出中のユーザーが所持している携帯電話等が含まれる。
ここでの給湯システムでは、外部通信端末を用いて、受付装置から離れた遠隔からであっても無線によって受信装置に対して指令を送信することができる。これにより、ユーザーが、出掛ける際に不在期間の設置をしなくても、また、出先で急な予定が入ったりしても、遠隔から給湯機の受信装置に対して無線によって指令を送信することで、給湯機を遠隔制御することが可能になる。
第10発明に係る給湯システムは、第9発明の給湯システムであって、外部通信端末と通信可能に接続され、制御装置に実行させる制御信号の送信を外部通信端末に対して要求するための要求信号を送信する通信装置をさらに備えている。なお、ここでの通信装置は、上述した受付装置と兼用させた構成としてもよい。ここで、制御装置は、少なくとも以下に示す3つのうちのいずれか1つの場合に、外部通信端末に対して通信装置に要求信号を送信させる。ここでの1つ目の場合としては、加熱装置による加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマーによって第1時間がカウントされる間に受付装置における指令の受付が無かった場合がある。また、ここでの2つ目の場合としては、最終時からタイマーによって第1時間の間よりも長い第2時間がカウントされる間に受付装置における指令の受付が無いことにより加熱運転を停止する制御を行う場合がある。また、ここでの3つ目の場合としては、最終時からタイマーによって第2時間の間よりも長い第3時間がカウントされる間に受付装置における指令の受付が無いことにより、タンク内の水を排水する制御を行う場合がある。なお、ここでの通信装置に要求信号を送信させるという制御装置による制御は、ユーザーの携帯電話からの応答の指令が受信装置において得られない場合に、所定期間毎に繰り返して要求信号を送信するようにしてもよい。また、通信装置から送信される要求信号には、給湯機の各種運転情報等の現状の情報を含ませるようにしてもよい。
ここでは、制御装置が給湯機の運転モードを変更させるタイミングのいずれかにおいて制御装置が通信装置を制御することで、外出中のユーザーが所持している外部通信端末に対して、制御信号の送信を要求するための要求信号を通信装置に送信させることができる。これにより、外出中のユーザーが給湯機の運転モードの設定等を忘れていたとしても、通信装置が、要求信号をユーザーの手持ちの外部通信端末に対して送信することで、給湯機に対する指令を行うことについてユーザーに気付かせることが可能になる。これにより、外部通信端末によって外出先から給湯機の受信装置に対して指令を送信することで、例えば、帰宅時にタンクが渇水しているという状況や、帰宅時にお湯が無いという状況等を回避することができるようになる。
第11発明に係る給湯コントローラは、外部からの指令を受付部が受付けてタンク内の水を加熱器で加熱するための給湯機の給湯コントローラであって、設定部と、タイマーと、受付検知部と、制御部とを備えている。設定部は、第1時間の設定を行う。この第1期間は、長さを任意とすることができる。タイマーは、時間のカウントを行う。受付検知部は、受付部における指令の受付を検知する。制御部は、高エネルギ運転モードと、低エネルギ運転モードと、の少なくとも2つの運転モードを選択的に実行することで加熱器の制御を行う。ここで、高エネルギ運転モードでは、一定時間内に一定エネルギ量を消費して加熱器による水の加熱運転を行う。また、低エネルギ運転モードでは、一定時間と同じ時間内に一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して加熱器による水の加熱運転を行う。また、制御部は、加熱器の最後に加熱が行われた時である最終時からタイマーによって第1時間がカウントされる間に受付検知部における検知が無かった場合に、低エネルギ運転モードを実行する。なお、外部からの指令としては、例えば、運転条件のボタンによって入力される指令や、携帯端末からの通信によって無線入力される指令や、タンク内についての流量変化を検知することによる指令等が含まれる。また、最終時としては、加熱運転の開始時点や、加熱運転の終了時およびその途中の時点等が含まれる。なお、ここでの水には、冷水やお湯が含まれ、いずれについても本発明の給湯コントローラを適用することができる。また、設定部が行う第1時間の設定には、外部から通信回線を通じて入力された情報に基づいてメモリに記録することや、操作部(GUI等)によって入力される情報に基づいてメモリに記録すること等が含まれる。
従来の給湯コントローラでは、不在期間の入力を忘れたり出先で急な予定が入ったりした場合には、ユーザーがお湯を必要としないにもかかわらず、給湯機に対して自動的に毎日加熱運転を実行させてしまうため、その分、電気エネルギを無駄に消費してしまっている。
これに対して第11発明の給湯コントローラでは、加熱器の最後に加熱が行われた時である最終時から、タイマーによってカウントされる第1時間が経過するまでの間に、受付検知部における検知があるか否かを制御部が判断している。このため、制御部は、最終時から第1時間の間、受付検知部における検知が無いことにより、高エネルギ運転モードを実行するのではなく、低エネルギ運転モードを実行することができる。これにより、第11発明の給湯コントローラでは、受付検知部における検知が無い状態で第1時間が経過した場合に、給湯機が消費するエネルギを抑えるように運転モードをシフトさせることができる。したがって、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、給湯機について、自動的に消費エネルギを抑えた運転を実行させるようにすることができる。例えば、長期間家を不在にする予定があるにも関わらずユーザーが給湯機を停止させることなく家を出てしまったり、外出中に家を不在にしなければならない予定が急遽入ったとしても、受付検知部における検知が無い状態で第1時間経過した場合に自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うことで、省エネ効果が得られる。
第12発明に係る給湯制御プログラムは、外部からの指令を受付けてタンク内の水の加熱運転制御を制御部に実行させるための給湯制御プログラムであって、制御部に各ステップを実行させる。第1ステップでは、第1時間を加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマーによってカウントする間に指令の受付が有ったか否かを制御部に判断させる。ここでの第1時間は、長さを任意とすることができる。第2ステップでは、制御部が高エネルギ運転モードを実行している際に、指令の受付が無かったと制御部が判断した場合に、低エネルギ運転モードを制御部に実行させる。ここで、高エネルギ運転モードでは、一定時間内に一定エネルギ量を消費して水の加熱運転を行う。また、低エネルギ運転モードでは、一定時間と同じ時間内に一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して水の加熱運転を行う。なお、外部からの指令としては、例えば、運転条件のボタンによって入力される指令や、携帯端末からの通信によって無線入力される指令や、タンク内についての流量変化を検知することによる指令等が含まれる。また、最終時としては、加熱運転の開始時点や、加熱運転の終了時およびその途中の時点等が含まれる。なお、ここでの水には、冷水やお湯が含まれ、いずれについても本発明の給湯制御プログラムを適用することができる。
従来の給湯制御プログラムでは、不在期間の入力を忘れたり出先で急な予定が入ったりした場合には、ユーザーがお湯を必要としないにもかかわらず、自動的に毎日加熱運転を行う手順となっているため、その分、電気エネルギを無駄に消費してしまっている。
これに対して第12発明の給湯制御プログラムでは、加熱運転が最後に行われた時である最終時から、タイマーによってカウントされる第1時間が経過するまでの間に、指令の受付があるか否かを制御部に判断させる手順が設けられている。また、この給湯制御プログラムには、最終時から第1時間の間指令の受付が無い場合に、制御部に、高エネルギ運転モードではなく、低エネルギ運転モードを実行させることができる。これにより、第12発明の給湯制御プログラムによると、指令の受付が無い状態で第1時間が経過した場合に、給湯機が消費するエネルギを抑えるように運転モードをシフトさせることができる。したがって、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。例えば、長期間家を不在にする予定があるにも関わらずユーザーが給湯機を停止させることなく家を出てしまったり、外出中に家を不在にしなければならない予定が急遽入ったとしても、指令の受付が無い状態で第1時間経過した場合に自動的に消費エネルギを抑えた運転が行われることで、省エネ効果が得られる。
第13発明に係る給湯方法は、外部からの指令を受付けてタンク内の水を制御部によって加熱運転制御する給湯方法であって、以下の各ステップを備えている。第1ステップでは、第1時間を、加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマーによってカウントする。ここでの第1時間は、長さを任意とすることができる。第2ステップでは、制御部が、指令の受付の有無を把握する。第3ステップでは、高エネルギ運転モードを実行している際に、最終時からタイマーによって第1時間がカウントされる間に指令の受付が無かった場合に、制御部が、低エネルギ運転モードを実行する。ここで、低エネルギ運転モードは、高エネルギ運転モードと比較して消費エネルギ量が少ない運転モードである。なお、外部からの指令としては、例えば、運転条件のボタンによって入力される指令や、携帯端末からの通信によって無線入力される指令や、タンク内についての流量変化を検知することによる指令等が含まれる。また、最終時としては、加熱運転の開始時点や、加熱運転の終了時およびその途中の時点等が含まれる。なお、ここでの水には、冷水やお湯が含まれ、いずれについても本発明の給湯方法を適用することができる。
従来の給湯方法では、不在期間の入力を忘れたり出先で急な予定が入ったりした場合には、ユーザーがお湯を必要としないにもかかわらず、自動的に毎日加熱運転を行う方法を実行してしまうため、その分、電気エネルギを無駄に消費してしまっている。
これに対して第13発明の給湯方法では、加熱運転が最後に行われた時である最終時から、タイマーによってカウントされる第1時間が経過するまでの間に、指令の受付が有るか否かを制御部に判断させるステップを備えている。そして、この給湯方法では、最終時から第1時間の間指令の受付が無い場合に、制御部に、高エネルギ運転モードではなく、低エネルギ運転モードを実行させることができる。これにより、第13発明の給湯方法では、指令の受付が無い状態で第1時間が経過した場合に、給湯機が消費するエネルギを抑えるように運転モードをシフトさせることができる。したがって、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。例えば、長期間家を不在にする予定があるにも関わらずユーザーが給湯機を停止させることなく家を出てしまったり、外出中に家を不在にしなければならない予定が急遽入ったとしても、指令の受付が無い状態で第1時間経過した場合に自動的に消費エネルギを抑えた運転が実行されることで、省エネ効果が得られる。
第1発明に係る給湯機では、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、第1発明の給湯機では、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。
第2発明に係る給湯機では、指令が無い時間の長さに応じた段階的な省エネ制御を行うことができる。
第3発明に係る給湯機では、指令が無い時間の長さに応じて、タンク内の衛生面での劣化を抑えることができるようになる。
第4発明に係る給湯機では、第2温度よりも高い第1温度まで加熱器を加熱運転する必要が無くなる分、給湯機の消費エネルギを抑えることができるようになる。
第5発明に係る給湯機では、タンク内の水が無いことにより空焚きが行われることを防ぐことができる。
第6発明に係る給湯機では、給湯機がユーザーによって操作されたものと推定して、給湯機が、通常通り運転されていることを認識できる。
第7発明に係る給湯機では、第1時間以上指令が無い場合であっても、ユーザーの希望する運転を実行できる。さらに、消費エネルギを自動的に削減することも可能になる。
第8発明に係る給湯システムでは、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。
第9発明に係る給湯システムでは、ユーザーが、出掛ける際に不在期間の設置をしなくても、また、出先で急な予定が入ったりしても、遠隔から給湯機の受信装置に対して無線によって指令を送信することで、給湯機を遠隔管理することが可能になる。
第10発明に係る給湯システムでは、外出中のユーザーが給湯機の運転モードの設定等を忘れていたとしても、通信装置が、要求信号をユーザーの手持ちの外部通信端末に対して送信することで、給湯機に対する指令を行うことについてユーザーに気付かせることが可能になる。
第11発明に係る給湯コントローラでは、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、給湯機について、自動的に消費エネルギを抑えた運転を実行させるようにすることができる。
第12発明に係る給湯制御プログラムでは、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。
第13発明に係る給湯方法では、ユーザーが第1時間を越える長期間の間給湯機に関して指令を行わない場合であっても、自動的に消費エネルギを抑えた運転を行うようにすることができる。
<発明の概略>
本発明は、外部からの指令を受付けてタンク内の水を加熱する給湯機の制御に関する給湯システム等を提供する。本発明の給湯システムでは、タイマーが、予め設定される所定の時間を直前の加熱器の運転時刻からカウントを行う。そして、制御部が、この所定の時間の間に給湯機に対して何らかの指令の受付があるか否かを判断し、指令の受付が無かった場合に、給湯機の運転モードを消費エネルギを抑える運転モードにシフトする。
これにより、本発明の給湯システムでは、ユーザーが所定の時間を越える長期間の間給湯機に関して何ら指令を行わない場合であっても、自動的に消費エネルギを抑える運転モードにシフトさせることができ、このようなシフトを行わない場合と比べて省エネ効果が得られるという特徴がある。また、例えば、長期間家を不在にする予定があるにも関わらずユーザーが給湯機を停止させることなく家を出てしまったり、外出中に家を不在にしなければならない予定が急遽入ったとしても、本発明の給湯システムでは、外部からの指令を受付けない状態で所定の時間以上経過した場合に自動的に省エネ効果が得られる。
また、外部からの指令を受付けない状態で、第1時間よりも長い複数の設定時間のそれぞれが経過した場合に、制御部は、経過時間に従って段階的により消費エネルギが低くなるような運転モードを実行する。これにより、指令が無い時間の長さに応じた段階的な省エネ制御を行うことができる点にも特徴がある。
以下、本発明の給湯システムについて、具体的に説明する。
<給湯システムの概略構成>
次に、本発明の一実施形態が採用された給湯システムの外観概略図を図1に、ブロック構成図を図2に、それぞれ示す。なお、以下、「お湯」と記載した場合は60℃以上の温度の水を意味するものとし、「冷水」と記載した場合には0〜30℃程度の温度の水を意味するものとする。
給湯システムは、図1および図2に示すように、主として、給湯機100と、室内リモコン110と、携帯電話端末150等とによって構成されている。給湯機100は、屋外に設置されており、ヒートポンプユニット10と、循環流路20と、タンク30と、給水流路40と、出湯流路50と、給湯制御ユニット70等を有している。室内リモコン110は、給湯機100からのお湯が利用される室内に配置されており、給湯機100と通信を行い、給湯機100に対して制御指令等を送信したりする。また、携帯電話端末150は、通信回線151およびホームターミナル152を介することで、給湯機100と無線通信が可能になっており、室内リモコン110と同様に、給湯機100に対して所望の制御指令等を送り届けることができる。以下、携帯電話端末150と給湯機100との間の通信回線151およびホームターミナル152を介した無線通信は、単に、携帯電話端末150と給湯機100(後述する通信部71)との通信として表現する。
この給湯システムでは、室内リモコン110や携帯電話端末150等から制御指令を受けた給湯機100が、給湯制御ユニット70によってヒートポンプユニット10の加熱運転を行ってタンク30内の水をお湯にする仕組みになっている。
タンク30は、出湯を行うために、水またはお湯を満タンに蓄えておくためのものであり、給水流路40を通じて冷水が供給され、加熱して得られるお湯が出湯流路50を通じて出湯されるように構成されている。このタンク30には、図3に示すように、タンク内温度センサ31が設けられている。このタンク内温度センサ31は、後述するように、タンク内の高さに応じて4カ所に配置された温度センサから構成されており、高さ毎に配置された温度センサから検出される温度の違いによって、タンク内のお湯の量を把握することに利用される。すなわち、タンク内のお湯は冷水と比較してタンク内の上方に存在することになり、タンク内の上方のセンサによる高温(お湯としての温度)の検知程度によって、お湯の量を把握することができる。
給水流路40には、給水流量センサ41(図2参照)が設けられており、給水流路40の流路を通過する水の量を検知できるようになっている。また、給水流路40には、給水制御部42が設けられており、流路に設けられたダンパ(図示せず)の開度を調節することで、タンク30への給水量を調節できるようになっている。また、出湯流路50には、出湯流量センサ51(図2参照)が設けられており、出湯流路50の流路を通過する水の量を検知できるようになっている。また、出湯流路50には、出湯栓52が設けられており、ユーザーが利用する蛇口からの出湯量を調節できるようになっている。
循環流路20は、タンク30内に貯水されている水をヒートポンプユニット10に送るため、および、ヒートポンプユニット10から得られるお湯をタンク30内に戻すための流路であって、タンク30とヒートポンプユニット10とをつなぐ流路である。この循環流路20は、タンク30とヒートポンプユニット10との間で水を行き来させるためのポンプ21と、この行き来させる水量を調節するためのポンプ制御部22とを有している(図2参照)。
ヒートポンプユニット10は、タンク30から循環流路20を通じて送られてくる水を加熱する加熱器11と、この加熱器11を制御する加熱器制御部12とを有している。加熱器11は、具体的には、図3に示すように、膨張弁11a、空気熱交換器11b、圧縮機11c、水熱交換器11d等によって構成されており、加熱された水をタンク30に対して供給する。
給湯制御ユニット70は、タンク30内のお湯の量を把握しながら室内リモコン110や携帯電話端末150からの制御指令を受けてヒートポンプユニット10等の制御を行う制御ユニットであって、通信部71、受付部72、タイマー73、メモリ75、制御部76、設定部77等を有している。室内リモコン110や携帯電話端末150からの制御指令は、通信部71がそれぞれ有線、無線によって受信する。通信部71は、受信した制御指令を受付部72に伝える。ここでの制御指令には、室内リモコン110や携帯電話端末150からの、後述する3つの時間の情報等が含まれる。そして、設定部77は、ここでの3つの時間の情報のうち最も長い時間の情報を第3時間とし、最も短い時間の情報を第1時間とし、残りを第2時間としてそれぞれメモリ75に記録させることにより設定を行う。また、通信部71は、給湯機100の状況情報および給湯機100についての制御指令をユーザーに求めるための情報を有する電子メールを、携帯電話端末150に対して送信する。
受付部72は、給湯機100の制御に関する計測データやユーザーから指令を受付ける。具体的には、受付部72は、ユーザーからの指令、すなわち、ユーザーからの携帯電話端末150を介した制御指令、および、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令を受付ける。また、受付部72は、タンク30内のタンク内温度センサ31からの測定データや、給水流量センサ41、出湯流量センサ51からの測定データ等を受付ける。
メモリ75は、給湯制御プログラム74や、設定部77によって記録された第1時間、第2時間、第3時間等の時間の情報や、給湯機100において準備するべき設定温度、後述する各種運転モードを実行するためのデータ等を記憶する。また、メモリ75には、時間帯別の電気料金のデータが格納されており、より料金を低額に抑えるために、制御部76における制御において参酌される。
制御部76は、受付部72が受付ける制御信号や測定データに基づいて、メモリ75に記憶されている給湯制御プログラム74を読み出して実行し、ヒートポンプユニット10の加熱器制御部12、循環流路20のポンプ制御部22、給水流路40の給水制御部42等において実行させる制御のための信号を作成して送信する。また、制御部76は、ヒートポンプユニット10を制御した場合に、ヒートポンプユニット10の加熱運転の終了時点を開始時点として、タイマー73に時間のカウントを開始させる。制御部76は、状況に応じて、後述するように、第1時間、第2時間、第3時間をタイマー73にカウントさせる。
以下、図3の配管系統図を参照しながら、給湯システムの加熱の仕組みについて詳細に説明する。
ヒートポンプユニット10の加熱器11は、図3に示すように、膨張弁11a、空気熱交換器11b、圧縮機11c、水熱交換器11d等によって構成されて、加熱器制御部12によって制御されることで水の加熱を行っている。加熱器制御部12は、制御部76からの制御命令を受けることで、加熱器11を加熱運転させる。
膨張弁11aで減圧された低温低圧冷媒が、空気熱交換器11bにおいて蒸発されて室外の空気から熱を奪い、圧縮機11cで高温高圧冷媒へと変えられる。その高温高圧冷媒が保持している熱は、水熱交換器11dで凝縮が行われることで、水に熱が与えられる。この結果、タンク30からの水を加熱することができる。
また、タンク30内のお湯の量は、図3に示すように、タンク内温度センサ31a、31b、31c、31dによって検知される温度の相違に基づいて、給湯制御ユニット70で把握される。
<給湯機制御パターン>
給湯システムでは、ヒートポンプユニット10における加熱運転が終了した最新の時点からタイマー73が時間(設定部77によって設定された第1時間、第2時間、第3時間)をカウントして、受付部72が何ら指令を受付けない状態で経過する時間の長さに応じて、制御部76は、給湯機100の加熱器11等の運転モードを4段階に変化させる。ここで、制御部76は、まず、「通常モード」と、「留守モード」との2段階に変化させる。このうち、「留守モード」には、「保温モード」と、「留守運転停止モード」と、「留守運転停止排水モード」との3種のモードがある。すなわち、全部で、「通常モード」、「保温モード」、「留守運転停止モード」、「留守運転停止排水モード」の4種類の運転モードがある。
なお、上述した第1時間、第2時間、第3時間は、上記各運転モードを切り換えるための所定のタイミングを定める時間である。
以下、各運転モードにおける制御状態について説明する。
(通常モード)
「通常モード」では、制御部76が、メモリ75に格納されている電気料金が安い時間帯を把握して、一日に一度、その時間帯にヒートポンプユニット10の加熱器11に加熱運転を実行させて、90℃のお湯をタンク30に確保する運転を行う。
(保温モード)
「保温モード」は、留守モードのうちの一つで、給湯機100の受付部72が室内リモコン110や携帯電話端末150からの指令を何ら受けない状態が第1時間以上続いた場合に制御部76に実行される運転モードであって、上記通常モードにおける90℃のお湯を用意するための加熱運転は行わない。「保温モード」では、タンク30内の水が60℃程度に維持されるように、ヒートポンプユニット10を制御して、保温運転を行う。これにより、「保温モード」では、90℃のお湯を用意する加熱運転に必要なエネルギが不要となる分、消費エネルギを削減することができる。
(留守運転停止モード)
「留守運転停止モード」は、留守モードのうちの一つで、給湯機100の受付部72が何ら指令を受けない状態が第2時間以上続いた場合に制御部76に実行される運転モードであって、上記「保温モード」における保温運転も行わない。すなわち、留守運転停止モードでは、ヒートポンプユニット10の加熱器11による加熱運転はいっさい行わず、タンク30内の水をしばらく保持しておく。これにより、「留守運転停止モード」では、ヒートポンプユニット10の加熱器11による加熱運転に必要なエネルギが不要となる分、消費エネルギを削減することができる。
(留守運転停止排水モード)
「留守運転停止排水モード」は、留守モードのうちの一つで、給湯機100の受付部72が何ら指令を受けない状態が第3時間以上続いた場合に制御部76に実行される運転モードであって、ヒートポンプユニット10の加熱器11による加熱運転を行わないだけでなく、タンク30内の水の保持も行わない。すなわち、「留守運転停止排水モード 」では、ヒートポンプユニット10の加熱器11の加熱運転を停止させた状態を維持して、タンク30内の水を排水し、タンク30内を空の状態にする。これにより、タンク30内を衛生的に保つことができる。
<給湯システムの制御フローチャート>
図4に、本実施形態の給湯システムにおける制御部76が実行する運転モードの基本制御フローチャートを示す。
なお、繰り返し実行される手順について説明が煩雑になることを避けるため、図4〜図8のそれぞれにおいて、「通常モード」によって運転が行われる状態を状態(A)として、「保温モード」によって運転が行われる状態を状態(B)、「留守運転停止モード」によって運転が行われる状態を状態(C)、「留守運転停止排水モード」によって運転が行われる状態を状態(D)として、それぞれ表す。
ここでは、上述した第1時間、第2時間、第3時間についての設定部77による設定が完了しており、制御部76がまず初めに「通常モード」を実行する場合のフローについて説明する。
なお、ユーザーからの携帯電話端末150を介した受付部72に対する制御指令の入力は、例えば、「通常モード(90℃のお湯を用意する加熱運転の実行時刻の指定があるものとないもの)」の制御指令であったり、「保温モード」、「留守運転停止モード」、「留守運転停止排水モード」の各運転モードのいずれかを実行させるための指令が含まれるものとする。
ステップS1では、制御部76は、所定時間帯に90℃のお湯を用意するための加熱運転を行って、お湯をタンク30に確保する「通常モード」を実行して、ヒートポンプユニット10の加熱器11を制御する。
ステップS2では、ヒートポンプユニット10の加熱器11の運転が最後に終了した時刻を最新時刻として、制御部76がメモリ75に記憶させる。そして、制御部76は、タイマー73に、このメモリ75に記憶されている最新時刻から時間のカウントを開始させる。
ステップS3では、制御部76は、タイマー73が第1時間のカウントを終了したか否か判断する。ここで、第1時間が経過していない場合には、ステップS4に移行する。また、第1時間が経過している場合には、ステップS5に移行して、制御部76が「保温モード」を実行する。
ステップS4では、制御部76が、受付部72において指令の受付があったか否か判断する。すなわち、制御部76は、タイマー73による第1時間のカウントが終了するまでの間に、ユーザーから室内リモコン110や携帯電話端末150を介した制御指令を受付けたか否か、さらには、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令を受付けたか否かを判断する。ここで、第1時間が経過するまでの間に受付部72がいずれかの指令を受付けた場合には、ユーザー設定のフローチャート(図6)へと移行する((状態(J))。また、受付部72が第1時間が経過するまでの間にいずれの指令も受付けていない場合には、ステップS3に戻るという処理を繰り返す。
また、受付部72がいずれの指令も受付けていない場合には、第1時間が経過するまでステップS3に戻るという処理を繰り返す。なお、ここでのステップS3への移行は、上記ステップS4の実行開始から所定の時間が経過するのを待って移行される。これにより、通信負担の過度の増加を抑えることができる。
ステップS5では、制御部76が、タンク30内の水が60℃の状態となるように維持する「保温モード」を実行する。この「保温モード」では、「通常モード」において一日に一度行われている90℃のお湯を用意する加熱運転については実行されない。これにより、ユーザーからの指示がない状態が第1時間を越えて続いた場合には、加熱器11による90℃のお湯を用意する加熱運転が行われない分だけ消費エネルギを低減することができる。なお、第1時間を超えた程度の状況であれば、ユーザーが帰宅してお湯をすぐに使いたいという場合も考えられる。これに対して、このように「保温モード」が実行されることで、タンク30内の水温がある程度高い温度である60℃に維持されているため、60℃以下に冷めた状態の水から高温のお湯を準備する場合における加熱に要するエネルギが不要となるとともに、より迅速にお湯を準備することができる。なお、「保温モード」によって運転が行われる状態を、フローチャート上、状態(B)として表す。
ステップS6では、制御部76は、ユーザーが保持している携帯電話端末150に対して、上述したように通信回線151およびホームターミナル152を介した無線通信によって、給湯機100の状況情報と、今後の運転についての制御指令を求める情報と、を有する電子メールを通信部71に送信させる。これにより、外出中のユーザーに、自宅の給湯機100の電源を入れたままで外出していることを気付かせることができ、さらに、給湯機100が現在「保温モード」を実行していることを把握させることができる。
ステップS7では、制御部76は、タイマー73が第1時間よりもさらに長い時間である第2時間のカウントを終了したか否か判断する。ここで、第2時間が経過していない場合には、ステップS8に移行する。また、第2時間が経過している場合には、ステップS9に移行して、制御部76が「留守運転停止モード」を実行する。
ステップS8では、制御部76が、受付部72において指令の受付があったか否か判断する。すなわち、制御部76は、タイマー73による第2時間のカウントが終了するまでの間に、ユーザーから室内リモコン110や携帯電話端末150を介した制御指令を受付けたか否か、さらには、ユーザーからの携帯電話端末150を介した制御指令や、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令を受付けたか否かを判断する。ここで、第2時間が経過するまでの間に受付部72がいずれかの指令を受付けた場合には、「保温モード」からの復帰運転のフローチャート(図7)へと移行する((状態(K))。また、受付部72がいずれの指令も受付けない場合には、第2時間が経過するまでステップS6に戻り制御部76が上述した電子メールを通信部71に再度送信させる処理を繰り返す。なお、ここでの再送信は、上記ステップS8の実行開始から所定の時間が経過するのを待って行う。これにより、ユーザーに対して上記給湯機100の状態を確実に知らせることができ、ユーザーが長期間外出中であっても、自宅の給湯機100を所望の運転モードの状態として待機させることが可能になる。また、通信負担の過度の増加を抑えることができる。
ステップS9では、制御部76が、タンク30内の水を保持した状態とする「留守運転停止モード」を実行する。この「留守運転停止モード」では、ヒートポンプユニット10の加熱器11による加熱運転は行わない。これにより、ユーザーからの指示が何らない状態が第2時間を超えて続いた場合には、加熱器11の加熱運転を停止することで消費エネルギを低減することができる。なお、「留守運転停止モード」によって運転が行われる状態を、フローチャート上、状態(C)として表す。
ステップS10では、制御部76は、ステップS6と同様にして、ユーザーが保持している携帯電話端末150に対して、無線によって、給湯機100の状況情報と、今後の運転についての制御指令を求める情報と、を有する電子メールを通信部71に送信させる。これにより、外出中のユーザーに、自宅の給湯機100が「留守運転停止モード」を実行していることを把握させ、タンク30内の水の温度が低下してお湯の準備に時間がかかる状態になることを認識させることができる。
ステップS11では、制御部76は、タイマー73が第2時間よりもさらに長い時間である第3時間のカウントを終了したか否か判断する。ここで、第3時間が経過していない場合には、ステップS12に移行する。また、第3時間が経過している場合には、ステップS13(図5参照)に移行して、制御部76が「留守運転停止排水モード」を実行する。
ステップS12では、制御部76が、受付部72において指令の受付があったか否か判断する。すなわち、制御部76は、タイマー73による第3時間のカウントが終了するまでの間に、ユーザーから室内リモコン110や携帯電話端末150を介した制御指令を受付けたか否か、さらには、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令を受付けたか否かを判断する。ここで、第3時間が経過するまでの間に受付部72がいずれかの指令を受付けた場合には、「留守運転停止モード」からの復帰運転のフローチャート(図8)へと移行する((状態(L))。また、受付部72がいずれの指令も受付けない場合には、第3時間が経過するまでステップS10に戻り制御部76が上述した電子メールを通信部71に再度送信させる処理を繰り返す。なお、ここでの再送信は、上記ステップS12の実行開始から所定の時間が経過するのを待って行う。これにより、ユーザーに対して上記給湯機100の状態を確実に知らせることができ、ユーザーが長期間外出中であっても、自宅の給湯機100を所望の運転モードの状態として待機させることが可能になる。また、通信負担の過度の増加を抑えることができる。
ステップS13では、制御部76が、タンク30内の水が排水されて空になった状態とする「留守運転停止排水モード」を実行する。この「留守運転停止排水モード」では、当然、ヒートポンプユニット10の加熱器11による加熱運転は行われない。この「留守運転停止排水モード」により、ユーザーが、長期間家を不在にする場合であっても、タンク30内に加熱されない水が保持されている状態を回避することができ、タンク30内を衛生的に保つことができる。なお、「留守運転停止排水モード」によって運転が行われる状態を、フローチャート上、状態(D)として表す。
ステップS14では、制御部76は、ステップS6と同様にして、ユーザーが保持している携帯電話端末150に対して、給湯機100の状況情報と、今後の運転についての制御指令を求める情報と、を有する電子メールを通信部71に送信させる。これにより、外出中のユーザーに、自宅の給湯機100が「留守運転停止排水モード」を実行していることを把握させ、タンク30内の水が空になっており、お湯の準備には相当な時間がかかる状態となっていることを認識させることができる。
ステップS15では、制御部76は、受付部72において指令の受付があったか否か判断する。すなわち、制御部76は、タイマー73によって第3時間がカウントされたことにより「留守運転停止排水モード」が実行されている状態において、ユーザーから室内リモコン110や携帯電話端末150を介した制御指令を受付けたか否か、さらには、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令を受付けたか否かを判断する。ここで、受付部72がいずれかの指令を受付けた場合には、ステップS16へと移行する。また、受付部72がいずれの指令も受付けない場合には、指令を受付けるまでステップS14に戻り制御部76が上述した電子メールを通信部71に再度送信させる処理を繰り返す。なお、ここでの再送信は、上記ステップS15の実行開始から所定の時間が経過するのを待って行う。これにより、ユーザーに対して上記給湯機100の状態を確実に知らせることができ、ユーザーが長期間外出中であっても、自宅の給湯機100を所望の運転モードの状態として待機させることが可能になる。
ステップS16では、制御部76は、受付けた指令について時刻が指定されている場合には、その指定時刻になるまで待機する。そして、指定時刻になったら、ステップS17に移行する。
ステップS17では、制御部76は、タンク30への給水が必要な状況か否かについて指令内容に応じて判断する。ここで、給水が必要でないと判断した場合には、「留守運転停止排水モード」を実行している状態(状態(D))を継続することになる(図5参照)。また、給水が必要であると判断した場合には、ステップS18に移行する。
ステップS18では、制御部76は、タンク30内の水を加熱する必要があるか否かについて指令内容に応じて判断する。ここで、加熱が必要でないと判断された場合には、ステップS19に移行する。また、加熱が必要であると判断された場合には、ステップS20に移行する。
ステップS19では、制御部76は、給水流路40による給水は必要であるがヒートポンプユニット10による加熱運転は不要であると判断する。そして、給水制御部42に給水流量を制御させることでタンク30内に給水し、「留守運転停止モード」を実行している状態(状態(C))に移行することになる(図4参照)。
ステップS20では、制御部76は、タンク30内に準備する水を高温にする必要があるか否かを指令内容に応じて判断する。ここで、高温とする必要があると判断した場合には、ステップS21に移行する。また、高温とする必要がないと判断した場合には、ステップS23に移行する。
ステップS21では、制御部76は、給水制御部42に給水流量を制御させることでタンク30内に給水する。
ステップS22では、制御部76は、ヒートポンプユニット10の出力を上げて制御を行うことで高温のお湯をタンク30に供給し、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。
ステップS23では、制御部76は、給水制御部42に給水流量を制御させることでタンク30内に給水する。
ステップS24では、制御部76は、ヒートポンプユニット10の出力を下げて制御を行うことで低温の水をタンク30に供給し、「保温モード」を実行している状態(状態(B))に移行することになる(図4参照)。
<指令を受けた際の給湯制御フローチャート>
上記給湯システムの基本制御フローチャートにおいて、ユーザーからの指令を受付けた状態、すなわち、ユーザーからの制御指令を受付けた状態、および、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令を受付けた状態等において行われる制御について説明する。
ここでは、「通常モード」からの制御モードの変更(J)については図6を、「保温モード」から制御モード変更(K)については図7を、および、「留守運転停止モード」からの制御モードの変更(L)については図8を、それぞれ参照しながら説明する。
(「通常モード」からの変更フローチャート)
第1時間のカウントが終了するまでの間に受付部72がいずれかの指令を受付けた場合(図4および図6で示す状態(J))では、ユーザー設定の制御等、以下のような制御フローが行われる。
ステップS31では、制御部76は、受付部72が受付けた指令が、制御指令であるか否か判断する。すなわち、制御部76は、受付部72が受付けた指令が、単なる指令ではなく、各種運転モードの指定を伴うものであるか否かを判断する。ここで、制御部76が、この指令について、制御指令ではないと判断した場合には、制御部76は、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や、出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令であると判断する。そして、制御部76は、給湯機100が通常通り使用されていると判断して、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。これにより、再び、所定時間帯に90℃のお湯を用意するための加熱運転を行って、お湯をタンク30に確保する「通常モード」が実行される。ここで、制御部76は、ヒートポンプユニット10の加熱運転の終了時点においてタイマー73のカウントをゼロに戻し、時間のカウントを改めて開始させることになる(図4参照)。また、制御部76が、制御指令であると判断した場合には、ステップS32に移行する。
ステップS32では、制御部76は、受付けた指令について時刻が指定されている場合には、その指定時刻になるまで待機する。そして、指定された時刻になるとステップS33に移行する。
ステップS33では、制御部76は、受付部72が受付けた制御指令が、「保温モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「保温モード」を希望するものであると判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「保温モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「保温モード」を実行している状態(状態(B))に移行することになる(図4参照)。一方、「保温モード」を希望するものではないと判断した場合には、ステップS34に移行する。
ステップS34では、制御部76は、受付部72が受付けた制御指令が、「留守運転停止モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「留守運転停止モード」を希望するものであると判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「留守運転停止モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「留守運転停止モード」を実行している状態(状態(C))に移行することになる(図4参照)。一方、「留守運転停止モード」を希望するものではないと判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「留守運転停止排水モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「留守運転停止排水モード」を実行している状態(状態(D))に移行することになる(図5参照)。
(「保温モード」からの変更フローチャート)
第1時間のカウントが終了した後、第2時間のカウントが終了するまでの間に受付部72がいずれかの指令を受付けた場合(図4および図7で示す状態(K))では、「保温モード」からの復帰等、以下のような制御フローが行われる。
ステップS41では、制御部76は、受付部72が受付けた指令が、制御指令であるか否か判断する。ここで、制御部76が、この指令について、制御指令ではないと判断した場合には、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や、出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令であると判断する。そして、制御部76は、給湯機100が通常通り使用されていると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。ユーザーが家を不在にしない通常の場合には、このようにして、再び、所定時間帯に90℃のお湯を用意するための加熱運転が毎日行われて、お湯をタンク30に確保する「通常モード」が実行されていくことになる(図4参照)。また、制御部76が、制御指令であると判断した場合には、ステップS42に移行する。
ステップS42では、制御部76は、受付けた指令について時刻が指定されている場合には、その指定時刻になるまで待機する。そして、指定された時刻になるとステップS43に移行する。
ステップS43では、制御部76は、受付部72が受付けた制御指令が、「通常モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「通常モード」を希望するものであると判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「通常モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。一方、「通常モード」を希望するものではないと判断した場合には、ステップS44に移行する。
ステップS44では、制御部76は、受付部72が受付けた制御指令が、「保温モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「保温モード」を希望するものであると判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「保温モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「保温モード」を実行している状態(状態(B))に移行することになる(図4参照)。一方、「保温モード」を希望するものではないと判断した場合には、ステップS45に移行する。
ステップS45では、制御部76は、さらに、受付部72が受付けた制御指令が、「留守運転停止モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「留守運転停止モード」を希望するものであると判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「留守運転停止モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「留守運転停止モード」を実行している状態(状態(C))に移行することになる(図4参照)。一方、「留守運転停止モード」を希望するものではないと判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「留守運転停止排水モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「留守運転停止排水モード」を実行している状態(状態(D))に移行することになる(図5参照)。
(「留守運転停止モード」からの変更フローチャート)
第2時間のカウントが終了した後、第3時間のカウントが終了するまでの間に受付部72がいずれかの指令を受付けた場合((図4および図8で示す状態(L))では、「留守運転停止モード」からの復帰等、以下のような制御フローが行われる。
ステップS51では、制御部76は、受付部72が受付けた指令が、制御指令であるか否か判断する。ここで、制御部76が、この指令について、制御指令ではないと判断した場合には、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことによる指令や、出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことについての指令であると判断する。そして、制御部76は、給湯機100が通常通り使用されていると判断して、ステップS59に移行する。また、制御部76が、制御指令であると判断した場合には、いずれの指令であるのかについてさらに判断するために、ステップS52に移行する。
ステップS52では、制御部76は、受付けた指令について時刻が指定されている場合には、その指定時刻になるまで待機する。そして、指定された時刻になるとステップS53に移行する。
ステップS53では、制御部76は、受付部72が受付けた制御指令が、「通常モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「通常モード」を希望するものであると判断した場合には、ステップS54に移行する。一方、「通常モード」を希望するものではないと判断した場合には、ステップS56に移行する。
ステップS54では、制御部76は、タンク内温度センサ31によってタンク30内の水の温度が設定温度以上であるか否かを判断する。この設定温度は、保温温度との関係で定められている。ここで、設定温度以上であると判断した場合には、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。また、設定温度未満であると判断した場合には、ステップS55に移行する。
ステップS55では、制御部76は、ヒートポンプユニット10の出力を上げて制御を行うことで高温のお湯をタンク30に供給し、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。
ステップS56では、制御部76は、受付部72が受付けた制御指令が、「保温モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「保温モード」を希望するものであると判断した場合には、ステップS57に移行する。一方、「保温モード」を希望するものではないと判断した場合には、ステップS58に移行する。
ステップS57では、制御部76は、ヒートポンプユニット10の出力を下げて制御を行うことで保温温度である低温の水をタンク30に供給し、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「保温モード」を実行している状態(状態(B))に移行することになる(図4参照)。
ステップS58では、制御部76は、さらに、受付部72が受付けた制御指令が、「留守運転停止モード」を希望するものであるか否かについて判断する。ここで、「留守運転停止モード」を希望するものであると判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「留守運転停止モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「留守運転停止モード」を実行している状態(状態(C))に移行することになる(図4参照)。一方、「留守運転停止モード」を希望するものではないと判断した場合には、制御部76は、ユーザーが給湯機100を「留守運転停止排水モード」にすることを望んでいると判断して、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「留守運転停止排水モード」を実行している状態(状態(D))に移行することになる(図5参照)。
ステップS59では、制御部76が、タンク内温度センサ31によってタンク30内の水の温度が設定温度以上であるか否かを判断する。この設定温度も、保温温度との関係で定められている。ここで、設定温度以上であれば、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。また、設定温度未満であれば、ステップS60に移行する。これにより、再び、所定時間帯に90℃のお湯を用意するための加熱運転を行って、お湯をタンク30に確保する「通常モード」が実行されていくことになる(図4参照)。
ステップS60では、制御部76は、ヒートポンプユニット10の出力を上げて制御を行うことで高温のお湯をタンク30に供給し、タイマー73のカウントをゼロに戻し、「通常モード」を実行している状態(状態(A))に移行することになる(図4参照)。
<本実施形態の給湯システムの特徴>
(1)
一般に、従来の給湯システムでは、ユーザーが不在予定の入力を忘れたり出先で急な予定が入ったりした場合には、しばらくの間お湯が不要となるにもかかわらず、通常の運転が行われてしまうことで、加熱運転が毎日、自動的に行われてしまう。このため、電気エネルギを無駄に消費してしまうことがある。
これに対して、上記実施形態における給湯システムでは、タイマー73が、加熱器11の加熱運転が終了した最新の時点から、給湯機100が操作されない状態が続いている時間をカウントしている。そして、制御部76が、この所定の時間の間に受付部72が何らかの指令を受付けたか否か判断し、受付が無かった場合に消費エネルギを抑えるように給湯機100の運転モードをシフトさせている。
これにより、ユーザーが第1時間を越える長期間の間、給湯機100を何ら操作しない場合であっても、消費エネルギを抑える運転モードに自動的にシフトさせることができ、このようなシフトを行わない場合と比べて省エネ効果が得られる。
(2)
また、上記実施形態における給湯システムでは、ユーザーからの指令を受付けない状態で、第1時間よりも長い第2時間、第3時間がそれぞれ経過していくにしたがって、制御部76は、「通常モード」、「保温モード」、「留守運転停止モード」、「留守運転停止排水モード」の各運転モードを段階的に選択して実行している。このため、ユーザーの不在期間の長さに応じて給湯機100の省エネ制御を行うことができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態の給湯システムでは、タイマー73が、第1時間、第2時間または第3時間について加熱器11の加熱運転が終了した最新の時点からカウントし始める場合を例に挙げて説明を行った。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、タイマー73によるカウントの開始の時点は、加熱器11の加熱運転のタイミングとは無関係に、室内リモコン110や携帯電話端末150からの最新の制御指令を受信した時点や、ユーザーがお湯を利用したことにより出湯流量センサ51から得られる最新の指令を受けた時点等から行うようにしてもよい。これらのような時点からカウントを行う場合であっても、上記実施形態の給湯システムと同様の効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、給湯制御ユニット70に備わる制御部76やタイマー73等によって、運転モードの変更を行う給湯システムについて例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すように、上記実施形態における制御部76やタイマー73に相当するものを、室内リモコン110において備えさせた構成としてもよい。
具体的には、図9に示すように、室内リモコン110の受付部72が、操作パネルからの設定入力や携帯電話端末150からの設定入力を受付けて、ヒートポンプユニット10を制御することで、タンク30の水をお湯にする。ここで、上記実施形態の受付部72、タイマー73、制御部76等については、同様の構成を採用することができる。また、受付部72における外部からの指令の受付を検知する受付検知部111をここでの室内リモコン110に備えさせ、この受付検知部111における検知が無かった場合に、制御部76が、低エネルギ運転モードを実行して、ヒートポンプユニット10の制御を行うようにしてもよい。
(C)
上記実施形態では、使用時に水やお湯で内部が完全に満たされており、タンク内温度センサ31によってお湯の量を把握する仕組みのタンク30が採用された給湯システムについて例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、給湯システムに採用されるタンクとしては、使用時に水やお湯で内部が満たされているものでなくてもよい。例えば、所望の量の水やお湯を蓄えておき、この蓄えられている量の水やお湯を対象として「通常モード」、「保温モード」および「留守運転停止モード」を行うようにしてもよい。この場合には、タンク内の水やお湯の量は、単純にタンク内の水位を検出することで把握できる。
(D)
上記実施形態では、給湯機100が使用された旨の指令の例として、ユーザーによって室内リモコン110が操作されたことで受ける指令や、出湯流量センサ51から得られるお湯が使用されたことで受ける指令を挙げて説明した。
しかし、本発明における給湯機100が使用された旨の指令はこれらに限定されるものではなく、例えば、給水流量センサ41から得られる給水が行われたことにより受ける指令や、タンク内温度センサ31から得られるお湯の量の変化により受ける指令等を用いるようにしてもよい。この場合であっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
本発明によれば、ユーザーの不在に関する情報を直接得られない場合であっても、ユーザーの希望に応じたお湯の準備に要するエネルギを低減することが可能になるため、外部からの指令を受付けてタンク内の水を加熱する給湯機、給湯システム等への適用が特に有用である。
本発明の給湯システムの外観概略図。 給湯システムのブロック構成図。 給湯システムの加熱器に関する配管構成図。 給湯システムの運転モードの基本制御を示すフローチャート(前半)。 給湯システムの運転モードの基本制御を示すフローチャート(後半)。 「通常モード」からの変更(J)についてのフローチャート。 「保温モード」からの変更(K)についてのフローチャート。 「留守運転停止モード」からの変更(L)についてのフローチャート。 変形例(B)に係る給湯コントローラのブロック構成図。
符号の説明
10 加熱装置
11 加熱器
30 タンク
31 水位把握部(タンク内温度センサ)
42 給水制御部
71 通信装置
72 受付部
73 タイマー
74 給湯制御プログラム
76 制御部
77 設定部
100 給湯機
110 操作部(室内リモコン)
111 受付検知部
150 外部通信端末(携帯電話端末)

Claims (13)

  1. 外部からの指令を受付部(72)が受付けてタンク(30)内の水を加熱器(11)で加熱する給湯機(100)であって、
    長さを任意とすることができる第1時間の設定を行う設定部(77)と、
    時間のカウントを行うタイマー(73)と、
    一定時間内に一定エネルギ量を消費して前記加熱器(11)による水の加熱運転を行う高エネルギ運転モードと、前記一定時間と同じ時間内に前記一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して前記加熱器(11)による水の加熱運転を行う低エネルギ運転モードと、の少なくとも2つの運転モードを選択的に実行することで前記加熱器(11)の制御を行う制御部(76)と、
    を備え、
    前記制御部(76)は、前記加熱器(11)による加熱運転が最後に行われた時である最終時から前記タイマー(73)によって前記第1時間がカウントされる間に前記受付部(72)における前記指令の受付が無かった場合に、前記低エネルギ運転モードを実行する、
    給湯機(100)。
  2. 前記設定部(77)は、前記第1時間よりも長い時間であって長さを任意とすることができる第2時間の設定を行い、
    前記低エネルギ運転モードは、前記タンク(30)内の水を保持したままで前記加熱器(11)による加熱運転を行う低エネルギ加熱運転モードと、前記加熱器(11)による加熱運転を行わない低エネルギ運転停止モードとがあり、
    前記制御部(76)は、前記最終時から前記タイマー(73)によって前記第2時間がカウントされる間に前記受付部(72)における前記指令の受付が無かった場合に、前記低エネルギ運転停止モードを実行する、
    請求項1に記載の給湯機(100)。
  3. 前記設定部(77)は、前記第2時間よりも長い時間であって長さを任意とすることができる第3時間の設定を行い、
    前記低エネルギ運転停止モードは、前記タンク(30)内の水を保持する低エネルギ運転停止保持モードと、前記タンク(30)内の水を排水する低エネルギ運転停止排水モードとがあり、
    前記制御部(76)は、前記最終時から前記タイマー(73)によって前記第3時間がカウントされる間に前記受付部(72)における前記指令の受付が無かった場合に、前記低エネルギ運転停止排水モードを実行する、
    請求項2に記載の給湯機(100)。
  4. 前記高エネルギ運転モードでは、前記タンク(30)内の水の水温が第1温度に到達するまで加熱運転を行い、
    前記低エネルギ運転モードでは、前記タンク(30)内の水の水温を、水の常温よりも高温であって前記第1温度よりも低温である第2温度以上で、かつ、前記第1温度未満である温度範囲に保つように保温運転する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯機(100)。
  5. 前記タンク(30)内の水位を把握するための水位把握部(31)と、
    前記タンク(30)に対する給水量および/または排水量を調節する給水制御部(42)と、
    をさらに備え、
    前記制御部(76)は、前記受付部(72)が受付ける前記指令に基づいて前記低エネルギ運転モードを解除すると判断した場合に、前記水位把握部(31)による水位の把握結果に基づいて、前記給水制御部(42)を制御する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の給湯機(100)。
  6. 前記受付部(72)における前記指令の受付は、有線を介して前記受付部(72)に接続される操作部(110)からの受付、無線により前記受付部(72)と通信可能に接続されている外部通信端末(150)からの受付、前記タンク(30)内の水位を把握する水位把握部(31)からの受付、前記タンク(30)内から出水されたことを把握する出水把握部(51)からの受付の少なくともいずれか1つである、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の給湯機(100)。
  7. 前記制御部(76)は、前記受付部(72)における前記指令の受付があった場合に、前記高エネルギ運転モードおよび前記低エネルギ運転モードに優先して、前記受付部(72)が受付けた前記指令に基づいた制御を行う、
    請求項6に記載の給湯機(100)。
  8. タンク(30)内に加熱された水を用意するための給湯システムであって、
    前記タンク(30)内の水を加熱するための加熱装置(10)と、
    長さを任意とすることができる第1時間の設定を行う設定装置(77)と、
    時間のカウントを行うタイマー(73)と、
    外部からの指令を受付ける受付装置(72)と、
    一定時間内に一定エネルギ量を消費して前記加熱装置(10)による水の加熱運転を行う高エネルギ運転モードと、前記一定時間と同じ時間内に前記一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して前記加熱装置(10)による水の加熱運転を行う低エネルギ運転モードと、の少なくとも2つの運転モードを選択的に実行することで前記加熱装置(10)の制御を行う制御装置(76)と、
    を備え、
    前記制御装置(76)は、前記加熱器(11)による加熱運転が最後に行われた時である最終時から前記タイマー(73)によって前記第1時間がカウントされる間に前記受付装置(72)における前記指令の受付が無かった場合に、前記低エネルギ運転モードを実行する、
    給湯システム。
  9. 前記受付装置(72)に対して無線によって前記指令を送信可能な外部通信端末(150)をさらに備えた、
    請求項8に記載の給湯システム。
  10. 前記外部通信端末(150)と通信可能に接続され、前記制御装置(76)に実行させる制御信号の送信を前記外部通信端末(150)に対して要求するための要求信号を送信する通信装置(71)をさらに備え、
    前記制御装置(76)は、
    前記加熱装置(10)の前記最終時から前記タイマー(73)によって前記第1時間がカウントされる間に前記受付装置(72)における前記指令の受付が無かった場合と、
    前記最終時から前記タイマー(73)によって前記第1時間の間よりも長い第2時間がカウントされる間に前記受付装置(72)における前記指令の受付けが無いことにより加熱運転を停止する制御を行う場合と、
    前記最終時から前記タイマー(73)によって前記第2時間の間よりも長い第3時間がカウントされる間に前記受付装置(72)における前記指令の受付が無いことにより前記タンク(30)内の水を排水する制御を行う場合と、
    の少なくともいずれか1つの場合に、前記外部通信端末(150)に対して前記通信装置(71)に前記要求信号を送信させる、
    請求項9に記載の給湯システム。
  11. 外部からの指令を受付部(72)が受付けてタンク(30)内の水を加熱器(11)で加熱するための給湯機(100)の給湯コントローラ(110)であって、
    長さを任意とすることができる第1時間の設定を行う設定部(77)と、
    時間のカウントを行うタイマー(73)と、
    前記受付部(72)における前記指令の受付を検知する受付検知部(111)と、
    一定時間内に一定エネルギ量を消費して前記加熱器(11)による水の加熱運転を行う高エネルギ運転モードと、前記一定時間と同じ時間内に前記一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して前記加熱器(11)による水の加熱運転を行う低エネルギ運転モードと、の少なくとも2つの運転モードを選択的に実行することで前記加熱器(11)の制御を行う制御部(76)と、
    を備え、
    前記制御部(76)は、前記加熱器(11)の最後に加熱が行われた時である最終時から前記タイマー(73)によって前記第1時間がカウントされる間に前記受付検知部(111)における検知が無かった場合に、前記低エネルギ運転モードを実行する、
    給湯コントローラ(110)。
  12. 外部からの指令を受付けてタンク(30)内の水の加熱運転制御を制御部(76)に実行させるための給湯制御プログラム(74)であって、
    長さを任意とすることができる第1時間を加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマー(73)によってカウントする間に前記指令の受付が有ったか否かを前記制御部(76)に判断させるステップと、
    前記制御部(76)が一定時間内に一定エネルギ量を消費して水の加熱運転を行う高エネルギ運転モードを実行している際に、前記指令の受付が無かったと前記制御部(76)が判断した場合に、前記一定時間と同じ時間内に前記一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して水の加熱運転を行う低エネルギ運転モードを前記制御部(76)に実行させるステップと、
    を備えた給湯制御プログラム(74)。
  13. 外部からの指令を受付けてタンク(30)内の水を制御部(76)によって加熱運転制御する給湯方法であって、
    長さを任意とすることができる第1時間を、加熱運転が最後に行われた時である最終時からタイマー(73)によってカウントするステップと、
    前記制御部(76)が、前記指令の受付の有無を把握するステップと、
    前記制御部(76)が、一定時間内に一定エネルギ量を消費して水の加熱運転を行う高エネルギ運転モードを実行している際に、前記最終時から前記タイマー(73)によって前記第1時間がカウントされる間に前記指令の受付が無かった場合に、前記一定時間と同じ時間内に前記一定エネルギ量より少ないエネルギ量を消費して水の加熱運転を行う低エネルギ運転モードを実行するステップと、
    を備えた給湯方法。
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