JP2004144476A - 給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室への給湯を合理的に行うことを目的とする。
【解決手段】貯湯槽5の水循環路に循環ポンプ12および循環湯水を加熱する熱源44を接続するとととともに、前記貯湯槽5に貯えられている湯水の上下方向の温度分布により残湯量を検知する湯量検知手段45を有し、貯湯槽5からの給湯先である浴室にはその実使用人数を予め設定した人数との関連から認識する人体認識手段46を配置して、前記湯量検知手段45で検知した貯湯槽の残湯量と人体認識手段46で認識した実使用人数との結果にもとづき運転制御器47が水循環路に接続した熱源44の運転を制御するようにした。例えば、浴室を使用する人として5名が設定されており、それまでの実使用者が4名であったときに、残り1名分の湯の量が貯湯槽が残っていれば追い炊きがなされず、残り1名分の湯の量よりも少ない湯しか貯湯槽に残っていなかった場合はその分の追い炊きがなされるものである。
【選択図】図12

Description

 本発明は貯湯槽を有する給湯機に関するものである。
 従来の給湯機の従来例として図13に示すものがあり、すなわち、圧縮機1、凝縮器2、減圧装置3、蒸発器4からなる冷媒回路と、貯湯槽5、循環ポンプ6、上記凝縮器2との間で熱交換を行う熱交換部を接続した給湯回路と、貯湯槽1内の上部に設けたヒータ7と、貯湯槽5の上部および中央部とから各々接続された湯水制御装置8、電動開閉弁9とからなり、上記圧縮機1によるヒートポンプ運転で貯湯槽5内部全体を低温湯に沸き上げ、さらに深夜電力を利用して、ヒータ7にて貯湯槽5上部を高温湯に加熱する。
 そして、通常は電動開閉弁9を閉じて低温湯を貯湯槽5の中央部から湯水制御装置8を介して利用し、高温湯が必要な場合には、電動開閉弁9を開成して高温熱を湯水制御装置8を介して利用するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
 また、一般的な電気温水器を用いた第2の従来例として図14に記載のものがあり、貯湯槽5の出口に湯水制御装置8を設け、この貯湯槽5に内蔵されたヒータ10で沸き上げた高温湯と減圧弁11からの給水をこの湯水制御装置8により適温に混合した後浴槽に注湯するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開平1−225838号公報 特開平4−6345号公報
 しかしながら、上記従来例では、給湯先が浴槽である場合に実使用人とは無関係に追い炊きが行われるようになっており、合理的な運転とは程遠いものがあった。
 本発明は、このような従来の課題を解決するもので、浴室への給湯を合理的に行い、全体としての効率化をはかることを目的とする。
 上記目的を達成するために、貯湯槽の湯水循環用に配置され、途中に循環湯水を加熱する熱源を接続した水循環路と、前記水循環路に貯湯槽の下部から上部へ湯水を強制循環させ、水熱交換器で加熱された湯水を貯湯槽の上方から温度成層的に貯湯するための循環ポンプと、前記貯湯槽に貯えられている湯水の上下方向の温度分布により残湯量を検知する湯量検知手段と、貯湯槽からの給湯先である浴室の実使用人数を予め設定した人数との関連から認識する人体認識手段と、前記湯量検知手段で検知した貯湯槽の残湯量と人体認識手段で認識した実使用人数との結果にもとづき水循環路に接続した熱源の運転を制御する運転制御器とを具備したものである。
 したがって、浴室を使用する人数に応じて合理的な追い炊きができるものである。
 以上の説明から明らかなように本発明の給湯機によれば、浴室を使用する人数に応じて合理的な追い炊きができるものであり、無駄な給湯運転をなくして省エネルギー化を促進できるものである。
 本発明の実施の形態は、貯湯槽の湯水循環用に配置され、途中に循環湯水を加熱する熱源を接続した水循環路と、前記水循環路に貯湯槽の下部から上部へ湯水を強制循環させ、水熱交換器で加熱された湯水を貯湯槽の上方から温度成層的に貯湯するための循環ポンプと、前記貯湯槽に貯えられている湯水の上下方向の温度分布により残湯量を検知する湯量検知手段と、貯湯槽からの給湯先である浴室の実使用人数を予め設定した人数との関連から認識する人体認識手段と、前記湯量検知手段で検知した貯湯槽の残湯量と人体認識手段で認識した実使用人数との結果にもとづき水循環路に接続した熱源の運転を制御する運転制御器とを具備したものである。
 したがって、例えば、浴室を使用する人として5名が設定されており、それまでの実使用者が4名であったときに、残り1名分の湯の量が貯湯槽が残っていれば追い炊きがなされず、残り1名分の湯の量よりも少ない湯しか貯湯槽に残っていなかった場合はその分の追い炊きがなされるものである。
 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
 (実施例1)
 図1において、1は圧縮機、2は凝縮器、3は減圧装置、4は蒸発器であり、前記圧縮機1、凝縮器2、減圧装置3、蒸発器4は順次接続され、冷媒循環回路を構成する。
 5は貯湯槽、12はこの前記貯湯槽5の下部の湯水を同上部へ強制循環させるための循環ポンプ、13は水熱交換器であり、前記凝縮器2と熱交換をおこなう。
 そして、循環ポンプ12および水熱交換器13は貯湯槽5の下部と上部を連通する水循環路を構成する。14は温度検知器であり、水熱交換器13の出口に設けられ、媒体温度を検出して信号を発する。15は湯温設定手段であり、沸き上げ湯温を設定し、複数の信号を有する。
 16は回転数制御器であり、前記温度検知器14の信号が湯温設定手段15の信号に一致するように循環ポンプ12の回転数を制御する。17はミキシングバルブであり、貯湯槽5の上部から取り出す湯と減圧弁11で減圧されて貯湯槽5の下部に給水される水を混合し、任意に湯温調整する。
 つぎに、上記構成において動作を説明する。給湯負荷が多い場合には、湯温設定手段15により高温湯の沸き上げ設定をおこない、給湯負荷が少ない場合には中温水の沸き上げ設定をおこなう。そして、圧縮機1から吐出された高温高圧の過熱ガスは凝縮器2に流入し、ここで循環ポンプ12から送られ水熱交換器13に流入した水を加熱する。その際に、放熱作用で凝縮液化して減圧装置3に流入し、ここで減圧されて蒸発器4に流入する。
 そして、大気熱を吸熱して蒸発ガス化し、圧縮機1にもどる。一方、貯湯槽5の下部から流出した水は循環ポンプ12を介して水熱交換器13に流入し、冷媒の凝縮熱で加熱され、貯湯槽5の上部にたくわえられる。この運転を繰り返しながら前記貯湯槽5内の上部からしだいに全体を貯湯する。
 この場合に、ヒートポンプで沸き上げた前日の中温水の残湯があるところへ、高温湯の沸き上げ運転をおこなうと、前日の中温水の残湯の上部に高温湯が貯湯される。すなわち、貯湯槽5内には異なる温度の湯層が貯湯される。つまり、温度成層型の貯湯がなされるものである。
 そして、貯湯槽5から出湯される場合に、ミキシングバルブ17は貯湯槽5の上部高温湯と水道水を混合し、端末で使われる湯温に下げて端末機器へ送るため、端末での出湯温度は安定している。
 よって、残湯温度と沸き上げ温度が異なっても給湯負荷および経済性を追求した運転を選択することができる。また、端末機器までの配管系の熱損失が少なくなるため、貯湯槽の小型化および省エネルギー化がはかれる。そして、端末での湯温調整も不要となり利便性も向上する。
 (実施例2)
 図2において、実施例1と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。18は湯量検知手段であり、貯湯槽5の上下方向に複数設けられ、同貯湯槽内の湯の上下方向の温度分布を検出して残湯量の状態にもとづく信号を発する。19は制御器であり、湯量検知手段18の信号に基づき、湯温設定手段15の温度設定をおこなうものである。
 上記構成において動作を説明する。沸き上げ運転の開始直前に制御器19は貯湯槽5内に設けた複数の湯量検知手段18の残湯量状態検出信号から湯温設定手段15の設定温度を設定する。
 すなわち、運転開始直前の残湯量が前日の残湯量より多い場合には、給湯負荷が小さいと見做し、湯温設定手段15の温度設定を低くする。逆に、残湯量が少ない場合には、温度設定を高くする。
 制御器19による湯温設定手段15の設定温度の制御は当初の湯温設定手段15で設定されている温度を変更することにより行う(例えば、65℃の温度設定を50℃に変更する)場合や、湯量検出手段18により検知された湯量に基づいて自動的に湯温設定手段15の設定温度を決定する場合でもよい。
 そして、沸き上げ運転を開始し、温度検知器14の信号が湯温設定手段15の信号と一致するように回転数制御器16が循環ポンプ12の回転数を制御して設定温度に沸き上げる。その後、ミキシングバルブ17で適温に下げて端末機器へ送る。
 従って、残湯温度と沸き上げ温度が異なっても端末での出湯温度は安定しているため、使用された給湯熱量に応じて、湯温設定を自動的におこなうことができる。
 (実施例3)
 図3において、実施例1,2と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 20は複数のミキシングバルブであり、各々は前記貯湯槽5から取り出す湯と同貯湯槽5下部に給水する水を混合して任意に湯温調整をおこなう。
 上記構成において動作を説明する。貯湯槽5内に沸き上げられた湯を出湯する際に、キッチンおよび風呂追い焚きなど、使用する湯温が異なる条件で同時におこなわれた場合、複数のミキシングバルブ20は端末からの要望に応じた湯温に調整し供給する。
 したがって、各端末で異なる湯温で出湯および出湯停止がおこなわれても出湯温度は安定するため、利便性が向上する。
 (実施例4)
 図4において、実施例1〜3と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 21は出湯温度設定手段であり、端末の出湯温度を設定する。22は制御器であり、出湯時に前記出湯温度設定手段21よりも高温湯の信号からしだいに前記出湯温度設定手段21の信号に一致させる信号をミキシングバルブ17に発信する。
 上記構成において動作を説明する。出湯温度設定手段21により端末の出湯温度が設定される。そして、出湯直後は制御器22が出湯温設定手段21の信号より少し高温湯の信号を前記ミキシングバルブ17に発信し、その後、出湯温度設定手段21の信号に一致させる信号を発信する。従って、端末から出湯する湯温の立ち上げははやくなる。
 (実施例5)
 図5において、実施例1〜4と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 23は加熱器であり、水熱交換器13の下流に設けられている。24は湯量検知手段であり、貯湯槽5に複数設けられている。25は加熱制御器であり、湯量検知手段24の信号を受けて加熱器23を通電する。
 26は時間積算手段であり、湯量検知手段24の信号を受けて加熱器23の通電時間を積算する。27は記憶手段であり、前回の時間積算手段26を記憶する。28は湯量比較手段であり、前回と運転開始直前の湯量検知手段24の信号を比較し、一定温度以上の湯量の変化量信号を発信する。29は運転時間制御手段であり、記憶手段27と湯量比較手段28から加熱器23の通電時間を設定するものである。
 上記構成において動作を説明する。沸き上げ運転の開始直前に湯量検知手段24は貯湯槽5内の残湯量を検出し、湯量比較手段28に信号を送る。そして、ここで前回の残湯量と今回の残湯量を比較し、運転時間制御手段29に信号を発信する。
 また、記憶手段27は前回の加熱器23の通電時間の信号を運転時間制御手段29へ発信する。そして、運転時間制御手段29は記憶手段27と湯量比較手段28の信号から今回の沸き上げ運転時の加熱器23の通電時間を設定する。
 すなわち、前日と今日の残湯量を比較し、残湯量が多い場合には、加熱器23の通電時間を少なく設定する。逆に残湯量が少ない場合には、通電時間を多く設定する。そして、沸き上げ運転を開始し、圧縮機1を用いたヒートポンプで貯湯槽5の上部から順次、沸き上げた湯を貯湯する。
 そして、湯量検知手段24の位置まで湯が貯湯されると、前記湯量検知手段24は加熱制御器25に信号を送り、加熱器23が通電開始される。
 前記時間積算手段26が加熱器23の通電時間を積算し、運転時間制御手段29で設定された通電時間まで通電される。
 前記貯湯槽5内には異なる温度の湯層で貯湯されるが、前記ミキシングバルブ17は貯湯槽5上部から取り出す湯と貯湯槽5下部に給水される水を混合し、端末で使われる湯温に下げて端末機器に送るため、安定した出湯温度が得られる。
 また、使用湯量に応じて沸き上げ湯量を可変することができるため、消費電力が削減できる。
 (実施例6)
 図6において、実施例1〜5と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 30は追い焚き運転手段であり、手動で追い焚き運転を設定する。31は運転制御器であり、追い焚き運転手段30の信号を受けて圧縮機1および加熱器23の併用運転をおこなう。
 上記構成において動作を説明する。緊急に多量の湯が必要となった場合に、追い焚き運転手段30の信号を受け、運転制御器31は圧縮機1および加熱器23を通電し、併用運転をおこなう。よって、高加熱能力で追い焚き運転ができる。
 また、貯湯槽5内の残湯温度と異なる温度で追い焚きをおこなっても、出湯時に、ミキシングバルブ17は端末で使われる湯温に下げて端末機器に送るようにしているので、沸き上げ時間の短縮化および出湯温度の安定化がはかれる。
 (実施例7)
 図7において、実施例1〜6と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 32はミキシングバルブであり、貯湯槽5から取り出す湯と同貯湯槽5下部に給水する水を混合して任意に湯温調整をおこなうとともに、温度を検出して信号を発信する。
 33は運転制御器であり、ミキシングバルブ32の信号と出湯温度設定手段21の信号を比較し、圧縮機1および加熱器23を通電する。
 上記構成において動作を説明する。出湯が開始されると、ミキシングバルブ32が出湯温度を検出し、運転制御器33に信号を送る。
 前記運転制御器33はミキシングバルブ32の信号と出湯温度設定手段21の信号を比較する。
 残湯量が少なくなって出湯温度が低下しはじめると、ミキシングバルブ32の信号は出湯温度設定手段21の信号よりも低温の信号を発信する。それを認識して運転制御器33は圧縮機1および加熱器23を通電し、併用運転をおこなう。
 よって、残湯量の低減を自動的に検出し、自動的に高加熱能力で追い焚き運転をおこなうため、利便性向上と湯切れを防止することができる。
 (実施例8)
 図8において、実施例1〜7と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 34は制御器であり、ミキシングバルブ32の信号を検出して湯温設定手段15の信号を出湯温度設定手段21の信号と等しくなるように切り換える。
 上記構成において、水熱交換器13の出口媒体温度を温度検知器14で検出し、その信号が湯温設定手段15の信号と一致するように回転数制御器16は循環ポンプ12の回転数を制御しながら追い焚き運転をおこなう。
 そして、追い焚き運転中に出湯が開始されると、前記ミキシングバルブ32が出湯温度を検出し、制御器34に信号を送る。
 ここで、制御器34はミキシングバルブ32の信号と出湯温度設定手段21の信号を比較する。そして、残湯量が少なくなって出湯温度が低下しはじめると、制御器34は湯温設定手段15の信号を出湯温度設定手段21の信号と一致するように切り換える。
 そのため、回転数制御器16は水熱交換器13の出口媒体温度が出湯温度設定手段21の信号と一致するように循環ポンプ12の回転数を制御する。これにより、前記水熱交換器13で沸き上げられた湯は出湯される湯温と同じ温度となり、そのまま出湯される。
 (実施例9)
 図9において、実施例1〜8と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 35は湯量検知手段であり、貯湯槽5に設けられ、温度を検出して信号を発信する。36は運転制御器であり、湯量検知手段35の信号を受けて圧縮機1を通電し、ヒートポンプによる単独運転をおこなう。
 上記構成において、貯湯槽5から出湯されると、湯面は上部に押し上げられ、湯面が湯量検知手段35の位置に達すると、湯量検知手段35は運転制御器36に信号を送り、圧縮機1を通電し、ヒートポンプによる単独運転をおこなう。
 そして、ミキシングバルブ17は利用する湯温に下げて端末機器に送るため、残湯温度と追い焚き温度が異なっても出湯温度は安定する。よって、省電力で追い焚き運転をおこなうことができるようになる。
 (実施例10)
 図10において、実施例1〜9と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 37は加熱器であり、水熱交換器13と貯湯槽5上部の給湯回路途中に設けられ、複数のヒータなどで構成され出力可変ができる。38は第1の温度検知器であり、水熱交換器13の出口に設けられ、そこを流れる媒体温度を検出し、信号を発生する。
 39は第2の温度検知器であり、加熱器37の出口に設けられ、そこを流れる媒体温度を検出し、信号を発生する。40は回転数制御器であり、第1の温度検知器38の信号を受けて循環ポンプ12の回転数を制御する。41は制御器であり、第2の温度検知器39の信号を受けて加熱器37の出力を制御する。
 上記構成において、ヒートポンプ運転と加熱器の併用運転時にヒートポンプでの沸き上げ湯温、すなわち水熱交換器13の出口湯温を第1の温度検知器38で検出し、その信号を回転数制御器40に送り、ここで、前記循環ポンプ12の回転数を制御して、ヒートポンプでの沸き上げ湯温が所定温度になるようにする。
 その運転時に、加熱器37の出口温度が高くなると第2の温度検知器39が湯温を検出して、制御器41に信号を送り、前記加熱器37の出力を低減する。よって、併用運転時のヒートポンプでの沸き上げ湯温は、ヒートポンプ単独運転と同じ湯温になるため、高効率で沸き上げ運転ができる。
 (実施例11)
 図11において、実施例1〜10と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 42は開閉弁であり、循環ポンプ12、水熱交換器13の給湯回路中に設けられている。43は制御器であり、圧縮機1の運転停止時に開閉弁42を閉にする。
 上記構成において、運転停止直後、運転中に湯となった水熱交換器13の出口と貯湯槽5間の湯が放熱して温度低下し、密度が大きくなるため、給湯回路を下降する自然循環力が発生し、貯湯槽5の上部から湯が逆流しようとする。
 しかし、制御器43は運転停止時に前記開閉弁42を閉とするため、自然循環を防止することができる。その結果、前記貯湯槽5内の湯が給湯回路に逆流し、放熱することもない。
 (実施例12)
 図12において、実施例1〜11と同じ構成、動作するものについては、同一符号とし、説明を省略する。
 44は熱源であり、貯湯槽5に内蔵、あるいは貯湯槽5の上部と下部を連通する水循環路に設けられている。45は湯量検知手段であり、前記貯湯槽5に設けられ、温度を検出して信号を発生する。46は人体認識手段であり、浴室内に設けられ、人体を認識して人数を積算カウントして信号を発生する。47は運転制御器であり、湯量検知手段45および人体認識手段46の信号から熱源44および循環ポンプ12の運転を制御する。
 上記構成において、貯湯槽5から出湯されて残湯量が前記湯量検知手段45の位置に達すると、湯量検知手段45は運転制御器47に信号を送る。また人体認識手段46は浴室内に設けられ、入浴した人数を積算カウントし、前記運転制御器47に信号を送る。
 そして、前記運転制御器47は湯量検知手段45の信号を受けた時の人体認識手段46の信号から、追い焚き運転をおこなうか否かの選択をする。例えば、最後の入浴者であるならば、湯量検知手段45の位置の残湯量で充分であるため、追い焚き運転はしない。よって、無駄な追い焚き運転を防止することができるため、消費電力が節約できるとともに、電力負荷の平準化を促進する深夜時間帯に貯湯槽の沸き上げ運転をおこなうことができるものである。
 なお、最後の入浴者か否かは予定された入浴者の人数を当初入力することにより行う。
 以上のように、本発明によれば、合理的な給湯動作得られる給湯機を提供できるものであり、例えば、家庭の風呂用などに適しているものである。
本発明の実施例1を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例2を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例3を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例4を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例5を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例6を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例7を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例8を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例9を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例10を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例11を示すヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例12を示す給湯機の構成図 従来のヒートポンプ給湯機の構成図 従来の給湯機の構成図
符号の説明
 5 貯湯槽
 12 循環ポンプ
 44 熱源
 45 湯量検知手段
 46 人体認識手段
 47 運転制御器

Claims (1)

  1. 貯湯槽の湯水循環用に配置され、途中に循環湯水を加熱する熱源を接続した水循環路と、前記水循環路に貯湯槽の下部から上部へ湯水を強制循環させ、水熱交換器で加熱された湯水を貯湯槽の上方から温度成層的に貯湯するための循環ポンプと、前記貯湯槽に貯えられている湯水の上下方向の温度分布により残湯量を検知する湯量検知手段と、貯湯槽からの給湯先である浴室の実使用人数を予め設定した人数との関連から認識する人体認識手段と、前記湯量検知手段で検知した貯湯槽の残湯量と人体認識手段で認識した実使用人数との結果にもとづき水循環路に接続した熱源の運転を制御する運転制御器とを具備した給湯機。
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