JP2019055021A - 超音波内視鏡用穿刺針及びその製造方法 - Google Patents

超音波内視鏡用穿刺針及びその製造方法 Download PDF

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憲幸 杉田
Noriyuki Sugita
憲幸 杉田
鈴木 啓太
Keita Suzuki
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Abstract

【課題】明確な超音波反射像により針管と穿刺目的部位の位置関係を正確に把握するとともに、低コストで簡単に製造することができる超音波内視鏡用穿刺針及びその製造方法を提供する。【解決手段】超音波内視鏡用穿刺針(10)は、超音波内視鏡(1)の処置具挿通チャンネル(8)に挿通される。超音波内視鏡用穿刺針(10)は、中空筒状の針管(30)と、針管(30)の先端付近の外周面に沿って旋回しながら針管(30)の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝(33)と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、超音波内視鏡用穿刺針及びその製造方法に関する。
超音波内視鏡用穿刺針は、超音波内視鏡の処置具挿通チャンネルに通して体腔内に導かれて、生体組織の採取や薬液の注射等に用いられる。超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部分は、超音波内視鏡の先端に配置された超音波プローブによる超音波走査領域に突き出されて、生体組織の断層像とともに超音波の反射エコー像として観察される。
しかし、体内に突出される超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部分は直径が例えば1mmにも満たない細いものなので、超音波の反射エコー強度が極めて小さく、針管の明瞭な超音波画像を得ることができない場合が少なくない。そこで、超音波の反射エコー強度を増大させて、針管の明瞭な超音波エコー画像を得るための各種の提案がなされている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1には、超音波内視鏡の挿通チャンネルに進退自在に挿通されるシースと、シースの基端部に位置する把持部を兼ねる操作部と、シース内を挿通して体腔内組織に穿刺される針管とを具備する超音波用穿刺針が開示されている。針管の先端部表面には、複数の円環状の溝が千鳥配列で設けられている。
特許文献2には、近位側のハンドル又はハブと、このハンドル又はハブから遠位側に延びるカニューレとを有する組織サンプル抽出針装置が開示されている。カニューレの外面上には、エコー発生性を高めるための表面特徴部として、複数のくぼみ(ディンプル)が形成されている。
特開2003−190179号公報 特表2013−523333号公報
しかしながら、特許文献1の複数の円環溝は、レーザ加工によって1つずつ別個に形成されるものである。具体的には、YAGレーザから出力されるレーザ光のスポット径を例えば0.1mmに設定し、このレーザ光の照射位置を制御して所定の径寸法の凸部を残し、その凸部の周囲に所定幅寸法の溝を円環状に形成し、このように形成される複数の円環溝を千鳥配列にして、先端部表面に高密度に設ける。そして、各円環溝は、浅い角度からの超音波の入射等に対して、反射エコーをより多く得られるように、略直線状の面部を円環溝の底部及び側部に設けた断面形状で形成されている。
このため、特許文献1では、各円環溝の加工(形状)のばらつきに起因して一定の超音波反射を得ることが難しく超音波反射像が不明確になるおそれがあり、また各円環溝の加工費が高くなってしまう。さらに、各円環溝は、針管の先端部表面に形成されているのであって、針管内に挿脱自在に配置されたスタイレットに形成されているのではない。この点で、針管とスタイレットの結合体(とりわけスタイレット)と穿刺目的部位の位置関係を正確に把握することが難しい。
一方、特許文献2の複数のくぼみ(ディンプル)も1つずつ別個に形成されるものであるため、各くぼみ(各ディンプル)の加工(形状)のばらつきに起因して一定の超音波反射を得ることが難しく超音波反射像が不明確になるおそれがあり、また各くぼみ(各ディンプル)の加工費が高くなってしまう。
本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、明確な超音波反射像により針管と穿刺目的部位の位置関係を正確に把握するとともに、低コストで簡単に製造することができる超音波内視鏡用穿刺針及びその製造方法を提供することを目的の1つとする。
本実施形態の超音波内視鏡用穿刺針は、超音波内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される超音波内視鏡用穿刺針であって、中空筒状の針管と、前記針管の先端付近の外周面に沿って旋回しながら前記針管の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝と、を有することを特徴としている。
前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置にかかわらず、超音波反射強度が略同一であってもよい。
前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置にかかわらず、当該溝の深さ、ピッチ及び角度が略同一であってもよい。
前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置に応じて、超音波反射強度が変化してもよい。
前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置に応じて、当該溝の深さ、ピッチ及び角度の少なくとも1つが変化してもよい。
前記針管は、側方から見たときに前記針管の軸線方向に対して傾斜する傾斜先端面を有し、前記螺旋状超音波反射溝は、当該溝の角度が前記傾斜先端面の傾斜角度と異なっていてもよい。
前記針管は、側方から見たときに前記針管の軸線方向に対して傾斜する傾斜先端面を有し、前記螺旋状超音波反射溝は、当該溝の角度が前記傾斜先端面の傾斜角度と略同一であってもよい。
本実施形態の超音波内視鏡用穿刺針の製造方法は、超音波内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される超音波内視鏡用穿刺針の製造方法であって、中空筒状の針管の先端付近の外周面に加工機を接触させるステップと、前記針管を前記加工機に対して軸線方向位置を変化させながら回転させることにより、前記針管の先端付近の外周面に沿って旋回しながら前記針管の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝を形成するステップと、を有することを特徴としている。
本発明によれば、明確な超音波反射像により針管と穿刺目的部位の位置関係を正確に把握するとともに、低コストで簡単に製造することができる超音波内視鏡用穿刺針及びその製造方法を提供することができる。
本実施形態による超音波内視鏡の基本構成を示す図である。 本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部の特徴構成1を示す拡大図である。 本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部の特徴構成2を示す拡大図である。 本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部の特徴構成3を示す拡大図である。 本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部の特徴構成5を示す拡大図である。 本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部の特徴構成6を示す拡大図である。 本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部が映り込んだ超音波エコー画像である。 比較対象としての従来の超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部が映り込んだ第1の超音波エコー画像である。 比較対象としての従来の超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部が映り込んだ第2の超音波エコー画像である。 本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の針管の製造方法を示す概念図である。
≪超音波内視鏡の基本構成≫
図1を参照して、本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針を搭載した超音波内視鏡の基本構成について説明する。図1と後述する図2〜図6では、超音波内視鏡用穿刺針の外観が異なっている(前者では針管の先端形状が不明であるのに対して後者では針管の先端形状が明瞭に描かれている)が、これは作図の便宜上の理由によるものにすぎない。図1は超音波内視鏡の基本構成を示すための概念図の位置付けであり、本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の特徴部分は図2〜図6に表現されている。
超音波内視鏡1は、図示を省略した超音波内視鏡用プロセッサ及びモニタ装置(超音波画像表示部)と組み合わせて使用される。超音波内視鏡1は、操作者が把持する把持操作部2と、把持操作部2から延出する可撓性のある体内挿入部3と、把持操作部2から体内挿入部3とは異なる方向に延出するユニバーサルチューブ4とを有している。ユニバーサルチューブ4の先端部にはコネクタプラグ(図示略)が設けられており、このコネクタプラグを超音波内視鏡用プロセッサのコネクタソケット(図示略)に嵌め込むことで、超音波内視鏡1と超音波内視鏡用プロセッサが電気的に接続される。コネクタプラグをコネクタソケットから取り外すことで、超音波内視鏡1と超音波内視鏡用プロセッサの電気的な接続が解除される。超音波内視鏡用プロセッサとモニタ装置は、ケーブル配線によって電気的に接続されている。
体内挿入部3の先端部には、観察対象部位(被写体)の超音波画像信号を取得する超音波プローブ5が設けられている。超音波プローブ5が取得した超音波画像信号は、超音波画像信号伝送ケーブル(図示略)を介してコネクタプラグに伝送される。超音波プローブ5が取得した超音波画像信号は、嵌込接続されたコネクタプラグとコネクタソケットを介して、超音波内視鏡から超音波内視鏡用プロセッサに伝送される。超音波内視鏡用プロセッサは、超音波プローブ5が取得した超音波画像信号に超音波画像処理を施して、超音波画像処理を施した超音波画像をモニタ装置に表示させる。
把持操作部2には、超音波内視鏡用穿刺針10の入口部である処置具入口部6が形成されており、体内挿入部3の先端部には、超音波内視鏡用穿刺針10の出口部である処置具出口部7が形成されている。処置具入口部6から処置具出口部7に亘る体内挿入部3の内部には、処置具挿通チャンネル8が連通している。
≪超音波内視鏡用穿刺針の基本構成≫
図1を参照して、本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針の基本構成について説明する。
超音波内視鏡用穿刺針10は、処置具挿通チャンネル8内に挿脱自在な可撓性シース20内に、軸線方向に進退自在に可撓性の中空筒状の針管30が全長にわたって挿通配置された構成を備えている。可撓性シース20としては、例えば、四フッ化エチレン樹脂チューブやPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂チューブ、又はステンレス鋼線を一定の径で管状に巻いたコイルパイプ等を用いることができる。針管30としては、例えば、薄肉厚のステンレス鋼パイプ又はその他の金属パイプ材を用いることができる。
可撓性シース20の基端には筒状の把持部40が連結されていて、針管30の基端に連結された針元口金50が把持部40の基端部から外方に突出している。針管30と針元口金50は可撓性シース20と把持部40に対して軸線方向にスライド自在であり、把持部40に対して針元口金50をスライド操作することにより、可撓性シース20の先端から針管30の先端を突没させることができる。
可撓性シース20を処置具挿通チャンネル8内に挿脱する際には針管30を可撓性シース20の先端内に没入させておき、図1に示されるように、可撓性シース20の先端が処置具挿通チャンネル8の先端から突出したら、針管30を可撓性シース20の先端から突出させて、針管30の先端を生体組織に穿刺し、針元口金50に注射筒等を接続して生体組織の吸引採取や薬液注射等を行うことができる。
≪超音波内視鏡用穿刺針の針管の特徴構成と作用効果、製造方法≫
上記のようにして超音波プローブ5による超音波走査範囲60内に突出された針管30の先端部分は、生体組織の断層像等と共に超音波の反射エコー像として観察され、モニタ画面にその像が描出される。本実施形態では、超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の先端部に、超音波の反射エコー強度を増大させて、当該針管30の明瞭な超音波エコー画像を得るための特徴構成1〜6を持たせている(そのような加工を施している)。
<特徴構成1>
図2は、超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の先端部の特徴構成1を示す拡大図である。針管30は、例えば、外径が0.5〜1.1mm程度、肉厚が0.1mm程度の中空筒状をなしている。針管30は、側方から見たときに針管30の軸線方向に対して傾斜する傾斜先端面(先端カット面)31を有している。なお、この点については、特徴構成2〜6についても同様である。
針管30の先端付近の外周面32には、当該外周面32に沿って旋回しながら針管30の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝(スパイラル溝)33が形成されている。すなわち、螺旋状超音波反射溝33が、針管30の軸線方向の先端側から基端側に向かって一繋がりで形成されている。螺旋状超音波反射溝33は、針管30の軸線方向位置にかかわらず、超音波反射強度が略同一である。より具体的には、螺旋状超音波反射溝33は、針管30の軸線方向位置にかかわらず、当該溝の深さ、ピッチ及び角度が略同一である。また、螺旋状超音波反射溝33は、当該溝の角度が傾斜先端面(先端カット面)31の傾斜角度と異なっている。
<特徴構成2>
図3A、図3Bは、超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の先端部の特徴構成2を示す拡大図である。特徴構成2において、螺旋状超音波反射溝33は、針管30の軸線方向位置に応じて、超音波反射強度が変化する。より具体的には、螺旋状超音波反射溝33は、針管30の軸線方向位置に応じて、当該溝のピッチ及び角度が変化する。
図3Aでは、針管30の軸線方向の最先端側に、螺旋状超音波反射溝33のピッチを相対的(局所的)に狭くし且つ螺旋状超音波反射溝33の針管30の軸線方向に対する角度を相対的(局所的)に大きくした高反射ゾーン33Aを設け、この高反射ゾーン33Aより基端側に、螺旋状超音波反射溝33のピッチを相対的に広くし且つ螺旋状超音波反射溝33の針管30の軸線方向に対する角度を相対的に小さくした低反射ゾーン33Bを設けている。
図3Bでは、針管30の軸線方向の最先端側から基端側に向かって、螺旋状超音波反射溝33のピッチを相対的(局所的)に狭くし且つ螺旋状超音波反射溝33の針管30の軸線方向に対する角度を相対的(局所的)に大きくした高反射ゾーン33Aと、螺旋状超音波反射溝33のピッチを相対的に広くし且つ螺旋状超音波反射溝33の針管30の軸線方向に対する角度を相対的に小さくした低反射ゾーン33Bと、を交互に設けている。
<特徴構成3>
図4A、図4Bは、超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の先端部の特徴構成3を示す拡大図である。特徴構成3において、螺旋状超音波反射溝33は、針管30の軸線方向位置に応じて、超音波反射強度が変化する。より具体的には、螺旋状超音波反射溝33は、針管30の軸線方向位置に応じて、当該溝の深さが変化する。なお、図4A、図4Bにおいて、螺旋状超音波反射溝33を太く描いているほど当該溝の深さが大きく、螺旋状超音波反射溝33を細く描いているほど当該溝の深さが小さくなっている。
図4Aでは、針管30の軸線方向の先端側に、螺旋状超音波反射溝33の深さを相対的に大きくした第1反射ゾーン33Cを設け、針管30の軸線方向の基端側に、螺旋状超音波反射溝33の深さを相対的に小さくした第2反射ゾーン33Dを設けている。
図4Bでは、針管30の軸線方向の先端側に、螺旋状超音波反射溝33の深さを相対的に大きくした第1反射ゾーン33Eを設け、針管30の軸線方向の中間部に、螺旋状超音波反射溝33の深さを相対的に中間とした第2反射ゾーン33Fを設け、針管30の軸線方向の基端側に、螺旋状超音波反射溝33の深さを相対的に小さくした第3反射ゾーン33Gを設けている。
<特徴構成4>
上述した<特徴構成2>と<特徴構成3>を組み合わせて、螺旋状超音波反射溝33の深さ、ピッチ及び角度のいずれか2つ又は全部を、針管30の軸線方向位置に応じて変化させてもよい。
<特徴構成5>
図5は、超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の先端部の特徴構成5を示す拡大図である。この<特徴構成5>では、上述した<特徴構成1>を変更して、螺旋状超音波反射溝33の角度を傾斜先端面(先端カット面)31の傾斜角度と略同一としている。
<特徴構成6>
図6は、超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の先端部の特徴構成6を示す拡大図である。この<特徴構成6>では、上述した<特徴構成1>を変更して、螺旋状超音波反射溝33の角度を傾斜先端面(先端カット面)31の傾斜角度に対して直交するように設定している。なお、螺旋状超音波反射溝33の角度と傾斜先端面(先端カット面)31の傾斜角度は、必ずしも直交していなくてもよく、90°±α°(αは例えば5°又は10°)で交差していてもよい。
<作用効果>
以上のように、本実施形態では、針管30の先端付近の外周面32に、当該外周面32に沿って旋回しながら針管30の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝(スパイラル溝)33が形成されている。これにより、超音波の反射エコー強度を増大させて針管30の明確な超音波反射像を得ることができ、以って、針管30と穿刺目的部位の位置関係を正確に把握して手技の容易化を図ることができる。
上述した特許文献1の複数の円環溝や特許文献2の複数のくぼみ(ディンプル)は、1つずつ別個に形成されるものであるため、各円環溝や各くぼみ(各ディンプル)の加工(形状)のばらつきに起因して、一定の超音波反射を得ることが難しく、超音波反射像が不明確になるおそれが高い。これに対して、本実施形態では、螺旋状超音波反射溝33が針管30の軸線方向の先端側から基端側に向かって一繋がりで形成されているので、加工(形状)のばらつきは起こらず、明確な超音波反射像により針管30と穿刺目的部位の位置関係を正確に把握して手技の容易化を図ることが可能になる。
図7は、本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の先端部が映り込んだ超音波エコー画像である。図8、図9は、比較対象としての従来の超音波内視鏡用穿刺針の針管の先端部が映り込んだ第1、第2の超音波エコー画像である。図7中に丸で囲んだ部分に明らかなように、本実施形態では、超音波エコー画像に針管30の先端部が明確に映り込んでいるため、針管30と穿刺目的部位の位置関係を正確に把握して手技の容易化を図ることができる。これに対して、図8、図9に示した比較対象としての従来例では、超音波エコー画像に針管が映り込んではいるものの、針管の先端部がぼやけて不明瞭になっており、針管と穿刺目的部位の位置関係が把握し難く、手技が困難になるおそれがある。
上述した<特徴構成2>〜<特徴構成4>のように、螺旋状超音波反射溝33の深さ、ピッチ及び角度の少なくとも1つを針管30の軸線方向位置に応じて変化させて、超音波反射強度を針管30の軸線方向位置に応じて変化させることにより、例えば、針管30を前後に進退(スライド)させたときの動作をより一層明確に把握することができる。また、例えば、針管30のうち螺旋状超音波反射溝33の形状を軸線方向位置に応じて変化させて相対的に硬い部分と柔らかい部分を設けることにより、針管30の挿入容易性を保証する機能部と針管30の反射容易性を保証する機能部を分離してこれらを併せ持たせることが可能になる。
<製造方法>
図10は、本実施形態による超音波内視鏡用穿刺針10の針管30の製造方法を示す概念図である。図10Aでは、針管30の先端付近の外周面32に加工機70の先端部71を接触させる。図10Bでは、上記接触状態を維持したまま、針管30を加工機70の先端部71に対して軸線方向位置を変化させながら回転させる。これにより、図10Cに示すように、針管30の先端付近の外周面32に、当該外周面32に沿って旋回しながら針管30の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝(スパイラル溝)33が形成される。
このように、図10A〜図10Cの工程を経るだけで、螺旋状超音波反射溝(スパイラル溝)33を連続的かつ容易に加工できるので、螺旋状超音波反射溝33の加工のばらつきを抑えつつ、超音波内視鏡用穿刺針10の針管30を低コストで簡単に製造することができる。
≪変形例≫
上記では、螺旋状超音波反射溝33の深さ、ピッチ及び角度の少なくとも1つを変化させることで、螺旋状超音波反射溝33の反射強度を変化させる場合を例示して説明した。しかし、螺旋状超音波反射溝33の反射強度は、例えば、針管30の反射率を上げる(下げる)、反射するポイントを多く(少なく)する、且つ/又は、受信ポイントまでの距離が一定の場合は収束させるなどによって変化させることが可能である。
1 超音波内視鏡
2 把持操作部
3 体内挿入部
4 ユニバーサルチューブ
5 超音波プローブ
6 処置具入口部
7 処置具出口部
8 処置具挿通チャンネル
10 超音波内視鏡用穿刺針
20 可撓性シース
30 針管
31 傾斜先端面(先端カット面)
32 外周面
33 螺旋状超音波反射溝(スパイラル溝)
33A 高反射ゾーン
33B 低反射ゾーン
33C 第1反射ゾーン
33D 第2反射ゾーン
33E 第1反射ゾーン
33F 第2反射ゾーン
33G 第3反射ゾーン
40 把持部
50 針元口金
60 超音波走査範囲
70 加工機
71 先端部

Claims (8)

  1. 超音波内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される超音波内視鏡用穿刺針であって、
    中空筒状の針管と、
    前記針管の先端付近の外周面に沿って旋回しながら前記針管の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝と、
    を有することを特徴とする超音波内視鏡用穿刺針。
  2. 前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置にかかわらず、超音波反射強度が略同一である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波内視鏡用穿刺針。
  3. 前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置にかかわらず、当該溝の深さ、ピッチ及び角度が略同一である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の超音波内視鏡用穿刺針。
  4. 前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置に応じて、超音波反射強度が変化する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波内視鏡用穿刺針。
  5. 前記螺旋状超音波反射溝は、前記針管の軸線方向位置に応じて、当該溝の深さ、ピッチ及び角度の少なくとも1つが変化する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の超音波内視鏡用穿刺針。
  6. 前記針管は、側方から見たときに前記針管の軸線方向に対して傾斜する傾斜先端面を有し、
    前記螺旋状超音波反射溝は、当該溝の角度が前記傾斜先端面の傾斜角度と異なっている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の超音波内視鏡用穿刺針。
  7. 前記針管は、側方から見たときに前記針管の軸線方向に対して傾斜する傾斜先端面を有し、
    前記螺旋状超音波反射溝は、当該溝の角度が前記傾斜先端面の傾斜角度と略同一である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の超音波内視鏡用穿刺針。
  8. 超音波内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される超音波内視鏡用穿刺針の製造方法であって、
    中空筒状の針管の先端付近の外周面に加工機を接触させるステップと、
    前記針管を前記加工機に対して軸線方向位置を変化させながら回転させることにより、前記針管の先端付近の外周面に沿って旋回しながら前記針管の軸線方向位置を変化させる螺旋状超音波反射溝を形成するステップと、
    を有することを特徴とする超音波内視鏡用穿刺針の製造方法。
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