JP2019054410A - 防水構造及び電子機器 - Google Patents

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将幸 遠藤
Masayuki Endo
将幸 遠藤
洋平 長南
Yohei Naganami
洋平 長南
知剛 田所
Tomoyoshi Tadokoro
知剛 田所
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Abstract

【課題】防水膜の破損を抑制することのできる防水構造及び電子機器を提供する。【解決手段】カメラ1において、開口部150を有するカメラ本体100と、カメラ本体100の開口部150を閉じるように設けられる防水膜140と、防水膜140の直上に設けられ、防水膜140にかかる流体の噴流による動圧を低減する減圧部131と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、防水構造及び電子機器に関する。
従来、スピーカに対して筐体に形成された1以上の開口を防水被覆する場合に、部品点数の増加と音の歪の増加との少なくとも一方を抑制し得る被覆ユニットを備えた電子機器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−114747号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている電子機器では、波等による動圧が生じた場合、防水膜への動圧により、防水膜が破損してしまうおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、防水膜への動圧を低減し、防水膜の破損を抑制することのできる防水構造及び電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の防水構造は、
開口部を有する外部ケースと、
前記外部ケースの前記開口部を閉じるように設けられる防水膜と、
前記防水膜の直上に設けられ、前記防水膜にかかる流体の噴流による動圧を低減する減圧部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、防水膜の破損を抑制することができる。
本発明を適用した撮像装置の一実施形態の構成であるカメラを示す平面図である。 保護部材を分解した状態のカメラを示す分解斜視図である。 図1の矢視Aの方向から見た断面図である。 図1の矢視Bの方向から見た断面図である。 外側保護部材を取り外した状態のカメラを示す平面図である。 (a)はバンパーインナーの斜視図であり、(b)はバンパーインナーの側面図であり、(c)は(b)の矢視Dの方向から見た断面図である。 図3の領域Xを示す部分拡大図である。 図4の領域Yを示す部分拡大図である。 押さえ部材を示す平面図である。 押さえ部材を取り外した状態のカメラ本体を示す平面図である。 図5の矢視Cの方向から見た断面斜視図である。 図9の矢視Eの方向から見た断面斜視図である。 収納部を構成する蓋を示す底面図である。 蓋の縦断面を示す断面図である。 蓋を取り外した状態の収納部(筐体)を示す平面図である。 通常状態の収納部の部分断面図である。 収納部の外部に比べて内部の圧力が高まった状態の収納部の部分断面図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した撮像装置(電子機器)の一実施形態の構成であるカメラ1を示す平面図である。
カメラ1は、アウトドアやエクストリームスポーツと呼ばれる過激な動きのあるスポーツが行われる環境で使用されることを目的として設計・製造されたカメラである。このため、図1に示すように、カメラ1には、カメラ本体100の外装部品を保護するための保護部材200が設けられている。
図2は、保護部材200を分解した状態のカメラ1を示す分解斜視図である。
図2に示すように、カメラ1は、大きく分けると、カメラ本体(外部ケース)100と、保護部材200とによって構成されている。保護部材200は、外側保護部材210と、内側保護部材220とを備えている。
外側保護部材210は、カメラ本体100の外装部品(例えば、レンズカバー110やボタン120など)に対して付与される衝撃を吸収するための部材であり、例えば、衝撃吸収性を有するウレタンなどの材料によって構成されている。
外側保護部材210は、開口型の略円筒形状をなしており、主にカメラ本体100の側面を保護する。また、外側保護部材210は、図1及び図2に示すように、一方(正面側)の開口端部の縁上であって、図1のB−B線を軸として線対称となる位置に一対の第1バンパー部(第1の部材)211,211が延設されるとともに、図1のA−A線を軸として線対称となる位置に一対の第2バンパー部212,212が延設されている。また、外側保護部材210は、上記開口端部の縁上であって、互いに隣り合う第1バンパー部211と第2バンパー部212との間にそれぞれネジ止め部213が延設されている。
図3は、図1の矢視Aの方向から見た断面図である。
図3に示すように、第1バンパー部211は、レンズカバー110に対して付与される衝撃を吸収するために設けられたバンパーであり、外側保護部材210の一方(正面側)の開口端部の縁上からレンズカバー110の側に傾倒するようにして設けられている。ここで、レンズカバー110は、カメラ本体100に搭載されている超広角レンズ(全天周レンズ)180を保護するためのレンズカバーであり、半球形状をなす透明な部材で構成されている。
図4は、図1の矢視Bの方向から見た断面図である。
図4に示すように、第2バンパー部212は、第2バンパー部212の下方に設けられている防水膜140(後述)に対して付与される衝撃を吸収するために設けられたバンパーであり、第1バンパー部211と同様に、外側保護部材210の一方(正面側)の開口端部の縁上からレンズカバー110の側に傾倒するようにして設けられている。ただし、第2バンパー部212は、カメラ1の有効撮影画角を遮らないように、第1バンパー部211に比べてその高さを抑えて設けられている。
ネジ止め部213は、カメラ本体100に外側保護部材210を取り付けるためのネジ止め部であり、第1バンパー部211や第2バンパー部212と同様に、外側保護部材210の一方(正面側)の開口端部の縁上からレンズカバー110の側に傾倒するようにして設けられている。ただし、ネジ止め部213は、カメラ1の有効撮影画角を遮らないように、第1バンパー部211や第2バンパー部212に比べてその高さを抑えて設けられている。
内側保護部材220は、カメラ1が落下して落下面に衝突した際に、レンズカバー110と落下面とが接触することを防止するための部材である。内側保護部材220は、外側保護部材210を構成する材料(例えば、ウレタン(第1の材料))よりも剛性の高い材料(例えば、ポリカーボネートや金属(第2の材料)など)によって構成されている。
図5は、外側保護部材210を取り外した状態のカメラ1を示す平面図である。
図5に示すように、内側保護部材220は、孔空き円板形状(環状)のベース部221と、2つのバンパーインナー(第2の部材)222,222とを備えている。
ベース部221は、各バンパーインナー222を取り付けるためのベース部であり、レンズカバー110の外周に設けられている。また、ベース部221は、その円板上であって、各第2バンパー部212により覆われる位置(図1参照)に、一対のリブ221a,221aが設けられている。一対のリブ221a,221aは、図5に示すように、それぞれ平面視略L字状をなしており、図中において上下対称となるように、且つ、所定の間隔を開けてベース部221の円板上に設けられている。このように、一対のリブ221a,221aを所定の間隔を開けて設けることにより、一定の防水性を保持しつつ、その隙間を介して外部から音を取り込みカメラ本体100に搭載されているマイクMにその音を伝えることができるようになっている。
バンパーインナー222は、第1バンパー部211の芯として機能する部材であり、ベース部221の円板上であって、各第1バンパー部211により覆われる位置(図1参照)に設けられている。
図6は、バンパーインナー222を示す図である。具体的には、図6(a)はバンパーインナー222の斜視図、同図(b)はバンパーインナー222の側面図、同図(c)は同図(b)の矢視D方向から見た断面図である。
図6(a)に示すように、バンパーインナー222は、弓なりの形状をなしており、その幅は第1バンパー部211の幅と略同一となるように形成されている。また、バンパーインナー222は、カメラ1が落下して落下面に衝突した際に、第1バンパー部211が落下面に接触して変形した場合であっても、カメラ1の光軸方向において、この第1バンパー部211がレンズカバー110よりも高いところに位置するように、すなわち、レンズカバー110と落下面とが接触しないように、その高さが決められている。また、バンパーインナー222は、図6(b),(c)に示すように、その側面に貫通孔(開口部)222aが3つ設けられている。これらの貫通孔222aは、バンパーインナー222を介して音を通すための孔である。
次に、カメラ本体100に搭載されているスピーカSより出力された音の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、図3の領域Xを示す部分拡大図である。
図7に示すように、スピーカSは、第1バンパー部211(図1の上側の第1バンパー部211)の真下に位置するように設けられており、このスピーカSから出力された音は、先ず、カメラ本体100の開口部150を通り直上の防水膜140(図10参照)に到達し、防水膜140を振動させるようになっている。そして、防水膜140の振動により発生した振動音は、後述する押さえ部材130の減圧部131を通過した後、第1バンパー部211とバンパーインナー222とにより形成される空間に進入する。そして、この空間に進入した振動音は、バンパーインナー222に設けられた貫通孔222aを介して外部に出力されることとなる。また、外部に出力された振動音は、レンズカバー110に当ることにより、カメラ1の正面方向に出力されやすくなっている。
次に、カメラ本体100に搭載されているマイクMに取り込まれる外部音の流れについて、図8を用いて説明する。図8は、図4の領域Yを示す部分拡大図である。
図8に示すように、外部で出力された音は、レンズカバー110に当った後、レンズカバー110の表面に沿って流れることとなる。そして、レンズカバー110の表面に沿って流れてきた音は、第2バンパー部212と上述した一対のリブ221a,221aとによって形成される隙間からカメラ本体100の内部に進入する。そして、カメラ本体100の内部に進入した音は、後述する押さえ部材130の減圧部131を通過した後、防水膜140(図10参照)に到達し、防水膜140を振動させることとなる。そして、防水膜140の振動により発生した振動音は、カメラ本体100の開口部150を通り、防水膜140の真下に設けられているマイクMに取り込まれることとなる。
次に、カメラ本体100に備えられている押さえ部材130について説明する。押さえ部材130は、図7及び図8に示すように、レンズカバー110の縁部110aを上側から押さえ付けることにより、この縁部110aの下方に設けられている防水部材(例えば、防水パッキン)160を押さえ付けるための部材である。また、押さえ部材130は、押さえ部材130の下方に配設された防水膜140に対して流体の噴流(例えば、波など)が直撃することを抑制するための部材でもある。
図9は、押さえ部材130を示す平面図である。図10は、押さえ部材130を取り外した状態のカメラ本体100を示す平面図である。
図9に示すように、押さえ部材130は、孔空き円板形状(環状)をなしており、その孔空き部分にレンズカバー110を嵌め込むことができるようになっている。また、押さえ部材130は、その円板上に3つの減圧部131を有している。各減圧部131は、上述のように、押さえ部材130の下方に配設された防水膜140に対して流体の噴流(例えば、波など)が直撃することを抑制する部分であり、図10に示すように、カメラ本体100に備えられた防水膜140を覆うことのできる位置に設けられている。
次に、減圧部131の構造について、図9、図11及び図12を用いて説明する。なお、各減圧部131はいずれも同様の構造を有しているため、図9に示す各減圧部131のうちの右側に配設されている減圧部131を代表して説明する。図11は、図5の矢視Cの方向から見た断面斜視図である。図12は、図9の矢視Eの方向から見た断面斜視図である。
図9に示すように、減圧部131は、底板部131aと、底板部131aを囲む囲い壁部131bと、複数の櫛歯131cとで構成されている。図11に示すように、底板部131aには、複数(例えば、5つ)のスリット131a1が形成されており、各スリット131a1の真上には、鉤状の櫛歯131c(図12参照)がそれぞれ配設されている。また、囲い壁部131bのうちの底板部131aの両側に垂設された囲い壁部131bには、押さえ部材130の表面側から裏面側へ流体を案内するための開口部131b1がそれぞれ形成されている。このため、図9に示すように、真上から減圧部131を見た場合、各スリット131a1(図11参照)は櫛歯131cによって遮られた状態となっている。つまり、減圧部131の上方から流体の噴流が発生した場合、この噴流はまず櫛歯131cの天面に当たり動圧が分散されることとなるので、防水膜140に到達する前に噴流の流速を減少させることができるようになっている。これにより、防水膜140に流体が当たることで発生する圧力を減少させることができるようになっている。
次に、カメラ本体100の底面(図2〜図4参照)に設けられた、二次電池B等を収納するための収納部170の構造について、図13〜図17を用いて説明する。
図13は、収納部170を構成する蓋171を示す底面図である。図14は、蓋171の縦断面を示す断面図である。
図13に示すように、蓋171は、いずれも平面視略円板形状をなした外側蓋171aと内側蓋171bとを備えている。
外側蓋171aは、その内側側面に3つの突起部171a1を有している。各突起部171a1は、後述する第1ケース172aの外側側面に設けられた受け具172a1(図16参照)に係合可能な突起である。各突起部171a1は、第1ケース172aを蓋171で覆った後、蓋171を時計まわりに回動させた際に、受け具172a1と係合するようになっている。これにより、第1ケース172aから蓋171が外れないようになっている。
内側蓋171bは、外側蓋171aの内側に配設される蓋であり、収納部170の防水性(気密性)を保持するための蓋となっている。
図14に示すように、外側蓋171aの中心には丸孔171a2が設けられるとともに、内側蓋171bの中心には外側蓋171aの側へ膨出する円柱状の膨出部171b1が設けられている。膨出部171b1は、外側蓋171aの丸孔171a2に挿通させることができるようになっている。これにより、膨出部171b1を外側蓋171aの丸孔171a2に挿通させることで、この膨出部171b1を回転軸として、外側蓋171aを自由回転させることができるようになっている。
また、図14に示すように、外側蓋171aの上側であって膨出部171b1の周囲を覆う位置に中空円板状の固定用板金171cが設けられている。固定用板金171cは、膨出部171b1を外側蓋171aの丸孔171a2に挿通させた状態を維持するための板金であり、固定用板金171cと内側蓋171bとにより外側蓋171aを挟み込んだ状態で、固定用板金171cを介して内側蓋171bにネジ171dが固着されている。
さらに、図14に示すように、固定用板金171cの上側には、外装部品である円板状の外観板金171eが設けられている。
図15は、上述の蓋171を取り外した状態の収納部170、すなわち筐体172を示す平面図である。
図15に示すように、筐体172は、開口型の略円筒形状をなした第1ケース172aと、第1ケース172aの開口を塞ぐとともに二次電池Bを載置する円板状をなした第2ケース172bと、防水パッキン172cとを備えている。防水パッキン172cは、円環状をなし、第1ケース172aと第2ケース172bとの隙間を埋めるようにして設けられている。
次に、防水パッキン172cの詳細について、図16及び図17を用いて説明する。図16は、通常状態の収納部170の部分断面図である。
図16に示すように、防水パッキン172cは、防水パッキン172cの半径方向(図中の左方向)に突出した第1の突起172c1と、第1の突起172c1に対して垂直上方向(図中の上方向)に突出した第2の突起172c2と、第1の突起172c1に対して垂直下方向(図中の下方向)に突出した第3の突起172c3と、第1の突起172c1と180度反対の方向(図中の右方向)に突出した第4の突起172c4とを有している。第1の突起172c1、第2の突起172c2、第3の突起172c3及び第4の突起172c4はそれぞれ防水パッキン172cの全周に亘って設けられている。
図16に示すように、外側蓋171aの突起部171a1が第1ケース172aの受け具172a1に係合し第1ケース172aが外側蓋171aによって塞がれた際に、第1の突起172c1は、内側蓋171bの内側側面により押しつぶされることで、内側蓋171bと防水パッキン172cとの隙間において第1の突起172c1の下側から上側へ浸入しようとする水を防ぐことができるようになっている。また、第2の突起172c2は、内側蓋171bの底面により押しつぶされることで、内側蓋171bと防水パッキン172cとの隙間において第2の突起172c2の外側から内側(図中の左側から右側)へ浸入しようとする水を防ぐことができるようになっている。また、収納部170の外部の圧力が高まった場合(例えば、水圧が高まった場合等)、内側蓋171bを外側から内側へ押す力が増加することとなり、内側蓋171bによる第1の突起172c1及び第2の突起172c2のつぶし量が増加するため、収納部170の防水性が向上することとなる。
また、第1ケース172aが外側蓋171aによって塞がれる際、外側蓋171aを回動させることとなるが、上述したように外側蓋171aは自由回転するようになっているので、外側蓋171aだけが回動し内側蓋171bは回動しないようになっている。これにより、内側蓋171bの内側側面に当接する第1の突起172c1、及び、底面に当接する第2の突起172c2がよじれてしまうことを防止することができるようになっている。
第3の突起172c3は、図16に示すように、防水パッキン172c自体が図中の下側へ移動することを規制するための突起となっている。これにより、第1の突起172c1が内側蓋171bの内側側面により押された際に、防水パッキン172c自体が図中の下側へ移動することを抑制することができ、第1の突起172c1が図中の下側へ倒れることを抑制することができるようになっている。
第4の突起172c4は、第1ケース172aと第2ケース172bとの隙間に嵌め込むための突起となっている。これにより、内側蓋171b(蓋171)が取り外される際に、防水パッキン172cも一緒に外れてしまうことを抑制することができるようになっている。
図17は、収納部170の外部に比べて内部の圧力が高まった状態の収納部170の部分断面図である。
図16及び図17に示すように、外側蓋171aと内側蓋171bとの間には、内側蓋171bを変形させることができる程度の空間が設けられており、収納部170の外部に比べて内部の圧力が高まった場合、内側蓋171bが内側から押され反るように変形することとなる。これにより、防水パッキン172cの第1の突起172c1及び第2の突起172c2がそれぞれ内側蓋171bから離れると、収納部170の内部の圧力が外部へ逃げるようになっている。そして、収納部170の内部の圧力が低下すると、内側蓋171bが元の形状(図16参照)に戻るようになっている。このように、防水パッキン172cの第1の突起172c1及び第2の突起172c2がそれぞれ内側蓋171bから離れる前後の収納部170の内部の圧力は外部の圧力よりも高いため、収納部170の外部から内部へ水が浸入することはなく、防水性が維持されるようになっている。
なお、外側蓋171aは、内側蓋171bとは異なり収納部170を密閉する機能を有しておらず、収納部170の内部の圧力が直接かからないため、この内部の圧力によっては変形しないようになっている。また、収納部170の外部に比べて内部の圧力が高まり、内側蓋171bが上述のように変形した場合であっても、外側蓋171aの突起部171a1が第1ケース172aの受け具172a1に係合した状態で外側蓋171aが第1ケース172aに固定されているので、外側蓋171aが外れないようになっている。
以上のように、本実施形態のカメラ1は、開口部150を有するカメラ本体100と、カメラ本体100の開口部150を閉じるように設けられる防水膜140と、防水膜140の直上に設けられ、防水膜140にかかる流体の噴流による動圧を低減する減圧部131と、を備えたこととなるので、防水膜140に流体の噴流が直撃することによる防水膜140の破損を抑制することができる。
また、本実施形態のカメラ1によれば、減圧部131は、スリット131a1が形成された底板部131aを備えているので、減圧部131の上方から流体の噴流が発生した場合、この噴流による動圧を低減することができ、防水膜140に流体の噴流が直撃することによる防水膜140の破損を抑制することができる。
また、本実施形態のカメラ1によれば、減圧部131は、スリット131a1の真上に配設され、スリット131a1を遮る櫛歯131cを備えたこととなる。このため、減圧部131の上方から流体の噴流が発生した場合、この噴流はまず櫛歯131cの天面に当たり動圧が分散されることとなるので、防水膜140に到達する前に噴流の流速を減少させることができる。これにより、防水膜140に流体が当たることで発生する圧力を減少させることができ、防水膜140に流体の噴流が直撃することによる防水膜140の破損を一層抑制することができる。
また、本実施形態のカメラ1によれば、カメラ本体100を覆う保護部材200をさらに備えるので、防水膜140に流体の噴流が直撃することを軽減することができ、防水膜140に流体の噴流が直撃することによる防水膜140の破損をより一層抑制することができる。
また、本実施形態のカメラ1によれば、減圧部131を有することにより、防水膜140に流体の噴流が直撃することを防止することができ、防水膜140の厚みを薄くすることができる。これにより、スピーカSからの音を防水膜140で振動させやすくすることができるので、スピーカSから出力される音の音質の低下を防止することができる。
また、本実施形態のカメラ1によれば、カメラ本体100を覆う保護部材200を備え、保護部材200には、スピーカSからの音を外部へ通す貫通孔222aが形成されているので、スピーカSからの音を外部に好適に出力することができる。
また、本実施形態のカメラ1によれば、保護部材200は、第1の材料(例えば、ウレタン)で形成される外側保護部材210と、第1の材料よりも剛性の高い第2の材料(例えば、ポリカーボネートや金属等)で形成される内側保護部材220と、を備え、外側保護部材210は、カメラ1の外側に設けられ、内側保護部材220は、外側保護部材210の内側に設けられ、貫通孔222aは、内側保護部材220の外側保護部材210により覆われている面と外側保護部材210により覆われていない面とを貫通するように穿設されたこととなるので、スピーカSからの音を外部により好適に出力することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、第1バンパー部211の下方には、スピーカSを配設するようにしたが、例えば、センサ(気圧センサ、ガスセンサ、温度センサ等)や、その他の電子部品が配設されるようにしても良い。
また、上記実施形態にあっては、減圧部131は、底板部131aに複数(例えば、5つ)のスリット131a1が形成され、各スリット131a1の真上に鉤状の櫛歯131cがそれぞれ配設される構造としたが、この構造は一例に過ぎず、防水膜140に流体の噴流が直撃することを防止可能であれば他の構造であっても良い。例えば、防水膜140の垂線方向と直角をなす方向に開口を設け、当該開口を通過した流体のみが上記の各スリット131a1を通過する構造としても良い。また、上記の各スリット131a1の真上に各スリット131a1を遮る格子状のカバー部材を配設するようにしても良い。また、減圧部131の両側から2つの平板部材が互い違いとなるように、当該平板部材を配設するようにしても良い。また、隣り合う櫛歯131cにより形成される隙間の真上に、さらに櫛歯131cを配設するようにしても良い。
また、上記実施形態にあっては、外側蓋171aと内側蓋171bとは、外側蓋171aが内側蓋171bの膨出部171b1を回転軸として自由回転可能に結合されるようにしたが、上述した外側蓋171aと内側蓋171bとの構造は一例に過ぎず、外側蓋171aと内側蓋171bとは必ずしも結合されている必要はない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
開口部を有する外部ケースと、
前記外部ケースの前記開口部を閉じるように設けられる防水膜と、
前記防水膜の直上に設けられ、前記防水膜にかかる流体の噴流による動圧を低減する減圧部と、
を備えることを特徴とする防水構造。
<請求項2>
前記減圧部は、
スリットが形成された底板部を備えることを特徴とする請求項1に記載の防水構造。
<請求項3>
前記減圧部は、
前記スリットの真上に配設され、前記スリットを遮る部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の防水構造。
<請求項4>
前記スリットを遮る部材は、複数の櫛歯により構成される部材であることを特徴とする請求項3に記載の防水構造。
<請求項5>
前記減圧部は、
隣り合う前記櫛歯により形成される各隙間の真上に、前記各隙間を遮る複数の櫛歯により構成される部材をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の防水構造。
<請求項6>
前記スリットを遮る部材は、格子状の部材であることを特徴とする請求項3に記載の防水構造。
<請求項7>
前記スリットを遮る部材は、前記減圧部の側方から互い違いとなるように配設された複数の平板部材であることを特徴とする請求項3に記載の防水構造。
<請求項8>
前記減圧部は、
前記防水膜の垂線方向と直角をなす方向に、前記スリットに連設する開口部を備えることを特徴とする請求項2に記載の防水構造。
<請求項9>
前記外部ケースを覆う保護部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の防水構造。
<請求項10>
請求項1〜9のいずれか一項に記載の防水構造を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項11>
前記防水膜を介して前記減圧部が設けられる側とは反対側にスピーカを備えることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
<請求項12>
前記外部ケースを覆う保護部材を備え、
前記保護部材には、前記スピーカからの音を外部へ通す貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
<請求項13>
前記保護部材は、第1の材料で形成される第1の部材と、前記第1の材料よりも剛性の高い第2の材料で形成される第2の部材と、を備え、
前記第1の部材は、当該電子機器の外側に設けられ、
前記第2の部材は、前記第1の部材の内側に設けられ、
前記貫通孔は、前記第2の部材の前記第1の部材により覆われている面と前記第1の部材により覆われていない面とを貫通するように穿設されている、
ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
1 カメラ
100 カメラ本体
110 レンズカバー
130 押さえ部材
131 減圧部
131a 底板部
131a1 スリット
131b 囲い壁部
131c 櫛歯
140 防水膜
150 開口部
170 収納部
171 蓋
171a 外側蓋
171b 内側蓋
172 筐体
172a 第1ケース
172b 第2ケース
172c 防水パッキン
172c1 第1の突起
172c2 第2の突起
172c3 第3の突起
172c4 第4の突起
200 保護部材
210 外側保護部材
211 第1バンパー部
212 第2バンパー部
213 ネジ止め部
220 内側保護部材
221 ベース部
221a リブ
222 バンパーインナー
222a 貫通孔
B 二次電池
M マイク
S スピーカ

Claims (13)

  1. 開口部を有する外部ケースと、
    前記外部ケースの前記開口部を閉じるように設けられる防水膜と、
    前記防水膜の直上に設けられ、前記防水膜にかかる流体の噴流による動圧を低減する減圧部と、
    を備えることを特徴とする防水構造。
  2. 前記減圧部は、
    スリットが形成された底板部を備えることを特徴とする請求項1に記載の防水構造。
  3. 前記減圧部は、
    前記スリットの真上に配設され、前記スリットを遮る部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の防水構造。
  4. 前記スリットを遮る部材は、複数の櫛歯により構成される部材であることを特徴とする請求項3に記載の防水構造。
  5. 前記減圧部は、
    隣り合う前記櫛歯により形成される各隙間の真上に、前記各隙間を遮る複数の櫛歯により構成される部材をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の防水構造。
  6. 前記スリットを遮る部材は、格子状の部材であることを特徴とする請求項3に記載の防水構造。
  7. 前記スリットを遮る部材は、前記減圧部の側方から互い違いとなるように配設された複数の平板部材であることを特徴とする請求項3に記載の防水構造。
  8. 前記減圧部は、
    前記防水膜の垂線方向と直角をなす方向に、前記スリットに連設する開口部を備えることを特徴とする請求項2に記載の防水構造。
  9. 前記外部ケースを覆う保護部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の防水構造。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の防水構造を備えることを特徴とする電子機器。
  11. 前記防水膜を介して前記減圧部が設けられる側とは反対側にスピーカを備えることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記外部ケースを覆う保護部材を備え、
    前記保護部材には、前記スピーカからの音を外部へ通す貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記保護部材は、第1の材料で形成される第1の部材と、前記第1の材料よりも剛性の高い第2の材料で形成される第2の部材と、を備え、
    前記第1の部材は、当該電子機器の外側に設けられ、
    前記第2の部材は、前記第1の部材の内側に設けられ、
    前記貫通孔は、前記第2の部材の前記第1の部材により覆われている面と前記第1の部材により覆われていない面とを貫通するように穿設されている、
    ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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