WO2016088711A1 - フィルタの取付構造及び収納盤 - Google Patents
フィルタの取付構造及び収納盤 Download PDFInfo
- Publication number
- WO2016088711A1 WO2016088711A1 PCT/JP2015/083570 JP2015083570W WO2016088711A1 WO 2016088711 A1 WO2016088711 A1 WO 2016088711A1 JP 2015083570 W JP2015083570 W JP 2015083570W WO 2016088711 A1 WO2016088711 A1 WO 2016088711A1
- Authority
- WO
- WIPO (PCT)
- Prior art keywords
- filter
- storage board
- door
- holding frame
- frame
- Prior art date
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02B—BOARDS, SUBSTATIONS OR SWITCHING ARRANGEMENTS FOR THE SUPPLY OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02B1/00—Frameworks, boards, panels, desks, casings; Details of substations or switching arrangements
- H02B1/26—Casings; Parts thereof or accessories therefor
- H02B1/28—Casings; Parts thereof or accessories therefor dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof or flameproof
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02B—BOARDS, SUBSTATIONS OR SWITCHING ARRANGEMENTS FOR THE SUPPLY OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02B1/00—Frameworks, boards, panels, desks, casings; Details of substations or switching arrangements
- H02B1/56—Cooling; Ventilation
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K7/00—Constructional details common to different types of electric apparatus
- H05K7/20—Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
Abstract
収納盤(2)に形成された通気口(3a)に設けられるフィルタ(1)の取付構造である。1対の押さえ板(6,7)で、フィルタ(1)の端部が押さえ板(6,7)の端部から突出するように、フィルタ(1)を挟持して、フィルタ構造体(5)を構成する。このフィルタ構造体(5)をスペーサ(8)を介して扉(3)に形成されたフィルタ保持枠(3b)に設ける。フィルタ(1)の外寸>フィルタ保持枠(3b)内周部の内寸>押さえ板(6,7)の外寸、とする。
Description
本発明は、収納盤に取り付けられるフィルタの取付構造及び収納盤に関する。
配電盤や電力変換装置等の機器を収納する収納盤には、内部の部品等を冷却するために風冷構造を持つものが多い。
風冷構造を持つ収納盤は、例えば、収納盤の天井に換気ファンを有し、収納盤の前面に設けられる扉や収納盤の筐体として設けられる板金に通気口を有する。この通気口には、フィルタ(エアフィルタ)が設けられる(例えば、特許文献1,2)。収納盤は、通気口から収納盤内部に冷却風を導入し、天井から冷却風を排出して、収納盤内への異物混入を防ぎつつ、内部の部品等を冷却する。
フィルタは、定期的に新しいフィルタと交換する必要がある。そこで、収納盤の扉を閉じたままの状態でフィルタ交換作業を行うことができる技術が提案されている(例えば、特許文献3)。
しかしながら、フィルタ保持枠にフィルタを保持した場合、フィルタ保持枠とフィルタとの間に隙間が生じ、この隙間から冷却風が収納盤内に導入されるおそれがある。つまり、フィルタを通過しない冷却風が収納盤内に導入され、収納盤での事故の発生や収納盤内の部品の劣化原因となるおそれがある。
また、フィルタ保持枠内において、フィルタが冷却風の流れにしたがって移動すると、フィルタ保持枠にフィルタが接触するおそれがある。フィルタがフィルタカバーやフィルタ保持枠に接触すると、フィルタと冷却風との接触面積が減少することとなり、フィルタの寿命が短くなるおそれがある。
本発明は、フィルタの長寿命化及び収納盤の信頼性の向上に貢献する技術を提供することを目的としている。
上記目的を達成する本発明のフィルタの取付構造の一態様は、収納盤に形成された通気口に設けられるフィルタの取付構造であって、前記通気口を包囲するように前記収納盤に形成され、前記フィルタを保持するフィルタ保持枠と、前記フィルタ保持枠の前記通気口側の開口から前記フィルタを離隔させるスペーサと、を有し、1対の枠体で、該枠体の端部から前記フィルタの端部が突出するように該フィルタを挟持してフィルタ構造体を構成し、前記フィルタ保持枠の深さを、前記フィルタ構造体の厚さと前記スペーサの厚さを足した厚さより深く形成し、前記枠体の端部から突出したフィルタの端部が、前記フィルタ保持枠の内周部と前記フィルタ構造体の端部との間を閉塞させるように、前記フィルタ保持枠に前記フィルタ構造体を設けている。
また、上記目的を達成する本発明のフィルタの取付構造の他の態様は、収納盤の扉に形成された通気穴に設けられるフィルタの取付構造であって、前記収納盤に吸入される空気が通過する開口穴を有し、前記扉を閉じたときに、前記扉の内側の面と対向して設けられる絶縁バリアと、前記収納盤に吸入される空気が通過する開口穴を有し、前記通気穴の前記扉外側の開口端部に設けられる前面カバーと、前記収納盤に吸入される空気が通過する開口部を有し、前記通気穴に設けられる受け金具と、前記フィルタが固定されるフィルタ固定枠と、前記受け金具の前記絶縁バリアと対向する面、若しくは、前記絶縁バリアの前記受け金具と対向する面に設けられるシール部材と、を有し、前記受け金具の奥行方向の寸法は、前記フィルタが固定されたフィルタ固定枠の厚さより大きく、前記扉を閉じたとき、前記シール部材は、前記絶縁バリアと前記受け金具との間に挟装され、前記フィルタが固定されたフィルタ固定枠は、前記受け金具に、前記収納盤の外側から着脱可能に設けられ、前記フィルタ固定枠を介して前記受け金具に固定されたフィルタから離間して、前記前面カバーが設けられている。
また、上記目的を達成する本発明の収納盤は、上記フィルタの取付構造を有している。
本発明の実施形態に係るフィルタの取付構造及び収納盤について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るフィルタ1が取り付けられる収納盤2の要部拡大図である。実施形態では、電力変換装置を収納した収納盤2の扉3にフィルタ1を設けたものである。なお、図1では、フィルタ1は、フィルタカバー4に覆われている。また、図示していないが、収納盤2の天井部には、冷却風が排出される排出口及び換気ファンが設けられている。
図1は、本発明の第1実施形態に係るフィルタ1が取り付けられる収納盤2の要部拡大図である。実施形態では、電力変換装置を収納した収納盤2の扉3にフィルタ1を設けたものである。なお、図1では、フィルタ1は、フィルタカバー4に覆われている。また、図示していないが、収納盤2の天井部には、冷却風が排出される排出口及び換気ファンが設けられている。
図2に示すように、扉3には、後に詳述するフィルタ構造体5(フィルタアセンブリ)を保持するフィルタ保持枠3bが形成される。
フィルタ保持枠3bは、例えば、収納盤2内部方向(図中矢印で示す)に凹となるように扉3に形成された凹部である。すなわち、凹部の壁面によりフィルタ保持枠3bが形成されることとなる。また、凹部の平坦面(奥行方向の面、以後、フィルタ保持枠3bの奥面という)には、スリット状の通気口3aが複数形成される。つまり、フィルタ保持枠3bは、通気口3aを包囲するように扉3に形成される。したがって、フィルタ保持枠3bは、扉3の収納盤2外部側に開口(以後、外部側開口という)を有し、扉3の収納盤2内部側に通気口3aと連通する開口(以後、内部側開口という)を有することとなる。冷却風は、フィルタ保持枠3b及び通気口3aを通過して収納盤2内に導入される。フィルタ保持枠3bの深さ(すなわち、扉3の厚さ方向のフィルタ保持枠3bの厚み)を、フィルタ構造体5の厚さよりも厚く形成すると、フィルタ保持枠3bに保持されたフィルタ構造体5が、扉3の前面から突出することがなく好ましい。
フィルタカバー4は、冷却風が通過可能であり、フィルタ1を保護するものである。例えば、フィルタカバー4は、平板を並設してスリットを形成した構造(所謂、鎧戸構造)を有するカバーである。フィルタカバー4は、フィルタ1及び収納盤2の安全上の保護を考慮して設けられるものであり、収納盤2内部に手指等が侵入することを防止する。
フィルタ構造体5は、図3に示すように、フィルタ1を一対の押さえ板6,7(すなわち、枠体)で挟持して構成される。押さえ板6,7は、冷却風が通過可能な開口部6a,7aが形成された枠体である。
押さえ板6,7は、フィルタ1の外形よりも小さい外形を有する。よって、図4(a),図4(b)に示すように、フィルタ1を抑え板6,7で挟持することで、フィルタ1の端部が押さえ板6,7の端部からはみ出した状態となる。
つまり、図4(b)に示すように、「フィルタ1の縦方向の外寸」>「押さえ板6,7の縦方向の外寸」、且つ「フィルタ1の横方向の外寸」>「押さえ板6,7の横方向の外寸」、とすることで、押さえ板6,7の外寸よりもフィルタ1の外寸が若干大きく形成されることとなり、押さえ板6,7に対してフィルタ1が縦方向と横方向の両方ではみ出す構成となる。
図5(a)に示すように、フィルタ構造体5は、扉3のフィルタ保持枠3bに固定され、フィルタカバー4に覆われる。なお、図5(a)では、フィルタ構造体5は、フィルタカバー4に隠れている。
図5(b)に示すように、フィルタ構造体5は、フィルタ保持枠3bの奥面にスペーサ8を介して螺設される。具体的には、螺子9がフィルタ構造体5及びスペーサ8を貫通してフィルタ保持枠3bの奥面に螺着される。なお、図5(b)に示したフィルタ構造体5において、押さえ板6と押さえ板7との間にスペーサ10が設けられているが、押さえ板6と押さえ板7との間隔はフィルタ1の厚さによって規定することもできるので、スペーサ10は必ずしも必要なものではない。また、実施形態の説明では、スペーサ8をフィルタ構造体5の4隅に設けているが、スペーサ8の配置形態は4隅に限定されるものではなく、フィルタ保持枠3bの内部側開口とフィルタ構造体5との間に隙間を形成可能なように適宜必要な箇所にスペーサ8が配置される。
扉3にフィルタ構造体5を螺設する際、フィルタ構造体5がフィルタ保持枠3bに挿入され、スペーサ8に当接したフィルタ構造体5が螺子9で固定される。さらに、フィルタ保持枠3bの外部側開口を覆うようにフィルタカバー4が扉3に設けられる。
フィルタ保持枠3bにフィルタ構造体5を挿入したとき、フィルタ構造体5の端部から突出しているフィルタ1の端部が変形し、押さえ板6の端部(すなわち、フィルタ構造体5の端部)とフィルタ保持枠3bの内周部とを閉塞することとなる。つまり、「フィルタ1の縦方向の外寸」>「フィルタ保持枠3b内周部の縦方向の内寸」>「押さえ板6,7の縦方向の外寸」、且つ、「フィルタ1の横方向の外寸」>「フィルタ保持枠3b内周部の横方向の内寸」>「押さえ板6,7の横方向の外寸」、とすることで、フィルタ構造体5の端部とフィルタ保持枠3b内周部との隙間をフィルタ1によって埋めることができる。なお、図5(b)では、フィルタ構造体5の下端部とフィルタ保持枠3bの内周面との隙間がフィルタ1によって埋められているが、フィルタ構造体5の各端辺において、フィルタ構造体5の端部とフィルタ保持枠3b内周部との隙間がフィルタ1の変形によって埋められることとなる。
また、「フィルタ保持枠3bの奥行方向の厚さ(L)」>「フィルタ構造体5の厚さ+スペーサ8の厚さ」、とすることで、フィルタ構造体5をフィルタ保持枠3b内に螺設した際に、フィルタ1とフィルタカバー4との間に空隙が形成されることとなる。
上記構成を有する本発明の第1実施形態に係るフィルタ1の取付構造及び収納盤2によれば、フィルタ保持枠3bにスペーサ8を介してフィルタ構造体5を設けることで、フィルタ1と扉3本体との間に隙間ができるようにフィルタ1をフィルタ保持枠3bに固定することができる。その結果、冷却風の流れや振動等によって、フィルタ1と扉3の接触が防止され、フィルタ1の性能を生かすことができるとともに、フィルタ1の寿命が短縮されることを抑制する。
また、「フィルタ保持枠3bの奥行方向の厚さ(L)」>「フィルタ構造体5の厚さ+スペーサ8の厚さ」、とすることで、フィルタ1とフィルタカバー4との間に空隙できるようにフィルタ1がフィルタ保持枠3bに固定される。その結果、振動等によって、フィルタ1とフィルタカバー4との接触が防止され、フィルタ1の性能を生かすことができるとともに、フィルタ1の寿命が短縮されることを抑制する。さらに、フィルタ構造体5が、フィルタ保持枠3b内に収納されることとなるので、扉3表面とフィルタカバー4との凹凸が少なくなり、美観を損なうことがない。
また、フィルタ保持枠3bにフィルタ構造体5を挿入した際に、フィルタ構造体5の端部から突出したフィルタ1がフィルタ構造体5の端部とフィルタ保持枠3bの内周面との間を閉塞するように変形する。すなわち、押さえ板6,7の端部から突出したフィルタ1により、フィルタ構造体5とフィルタ保持枠3bの内周面との間の隙間が閉塞される。その結果、ほとんどの冷却風がフィルタ1を通過して収納盤2内部に流入することとなり、フィルタ1における粉塵等の捕集能力が向上し、収納盤2内部に異物が侵入する等の原因による収納盤2内の事故や部品の劣化を防止することができる。
また、収納盤2は、配電盤や電力変換装置等の風冷構造を有する収納盤に適用することができる。この収納盤2によれば、フィルタ1の長寿命が可能であり、収納盤2の信頼性が向上するだけでなく、収納盤2の扉3を開閉することなくフィルタ1を交換することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るフィルタ12が取り付けられる収納盤13の要部拡大図を図6に示す。図6に示すように、フィルタ12は収納盤13の扉14に設けられ、収納盤13内部に異物が混入されることを防止する。なお、図6では、フィルタ12は前面カバー15に覆われており、図示されていない。
本発明の第2実施形態に係るフィルタ12が取り付けられる収納盤13の要部拡大図を図6に示す。図6に示すように、フィルタ12は収納盤13の扉14に設けられ、収納盤13内部に異物が混入されることを防止する。なお、図6では、フィルタ12は前面カバー15に覆われており、図示されていない。
収納盤13は、第1実施形態の収納盤2と同様のものであり、例えば、配電盤や電力変換装置を収納する盤である。
図7に示すように、扉14には、冷却風が通過する吸気穴14a(すなわち、通気穴)が形成される。扉14の吸気穴14aには、受け金具16が設けられ、受け金具16には、フィルタアセンブリ17が設けられる。また、扉14には、前面カバー15を螺設するための雌螺子部14bが形成される。
前面カバー15は、扉14に形成された吸気穴14aの扉14外側の開口を覆うように設けられる。前面カバー15には、前面カバー15を固定するための螺子貫通穴15aが形成されており、螺子貫通穴15aを貫通させた螺子を雌螺子部14bに取り付けることで前面カバー15が扉14に固定される。また、前面カバー15には、通気用の開口穴15b(例えば、長穴形状の開口穴)が多数形成される。開口穴15bは、人の指が入らない大きさに形成される。
受け金具16は、フィルタアセンブリ17が固定される枠体である。図8に示すように、受け金具16の奥行方向の寸法Lは、フィルタアセンブリ17の奥行方向の寸法Dよりも長く形成される。つまり、受け金具16にフィルタアセンブリ17を固定した後、吸気穴14aの扉14外側の開口を覆うように前面カバー15を設けると、フィルタアセンブリ17と前面カバー15との間には、受け金具16とフィルタアセンブリ17の奥行方向の寸法差分(L-D)の隙間が生じることとなる。受け金具16は、扉14に溶接等に取り付けられる。例えば、受け金具16は、吸気穴14aの扉14外側の開口端部に設けられた溶接部18にて扉14に溶接される。なお、図7に示すように、受け金具16には、フィルタアセンブリ17を螺設するための雌螺子部16aが形成される。また、受け金具16の収納盤13内部側には、パッキン(シール部材)19が設けられる。
パッキン19は、受け金具16の収納盤13内部側の面であって、受け金具16に形成された開口部16bを囲むように設けられる。扉14を閉じたときに、扉14の収納盤13内部側の面は、収納盤13に設けられた絶縁バリア20と対向することとなる。したがって、受け金具16にパッキン19を設けることにより、扉14を閉じたときに、受け金具16がパッキン19を介して絶縁バリア20と接触するため、受け金具16と絶縁バリア20間にはパッキン19の厚さ(弾性変形後の厚さ)分の隙間が生じる。また、受け金具16には、フィルタアセンブリ17が螺子止め等により固定されているので、フィルタアセンブリ17と絶縁バリア20との間に少なくともパッキン19の厚さ分の隙間が生じることになる。なお、パッキン19は、絶縁バリア20の受け金具16と対向する面であって、開口部16bを囲む位置と対応する位置に設けることもできる。
絶縁バリア20は、扉14を開いた時に人が収納盤13の内部の通電部に接触して感電することを防止するために設けられる、板金や、鍵付き内扉等である。絶縁バリア20には、通気用の開口穴20a(例えば、長穴形状の開口穴)が多数形成される。開口穴20aは、人の指が入らない大きさに形成される。
フィルタアセンブリ17は、フィルタ12と、フィルタ12が固定されるフィルタ固定枠21と、により構成される。
図9に示すように、フィルタ固定枠21の両側端部には、フィルタ12が挿設される支持部21aが設けられる。また、フィルタ固定枠21の上下端部には、固定部21bが設けられ、固定部21bにはフィルタアセンブリ17を受け金具16に固定するための螺子貫通穴21cが形成される。なお、支持部21aをフィルタ固定枠21の上下端部に設け、フィルタ12をフィルタ固定枠21の横からスライドさせてフィルタ固定枠21にフィルタ12を固定させることもできる。この場合、フィルタ固定枠21の両側端部に、固定部21bが設けられることとなる。
[フィルタの取付手順]
受け金具16にフィルタ12を取り付ける手順について、図10,11を参照して説明する。
受け金具16にフィルタ12を取り付ける手順について、図10,11を参照して説明する。
まず、フィルタ12をフィルタ固定枠21に固定してフィルタアセンブリ17を組み立てる。フィルタ12は、フィルタ固定枠21の上方から支持部21aに挿入され(図10(a))、支持部21aにおいて螺子または杭状のもの等を支持部21aに複数個空いている穴に通すことで、フィルタ12がフィルタ固定枠21に圧縮固定される(図10(b))。
次に、図11に示すように、螺子貫通穴21cを貫通させた螺子(図示せず)を雌螺子部16aに取り付けることで受け金具16にフィルタアセンブリ17が螺設される。さらに、螺子貫通穴15aを貫通させた螺子(図示せず)を雌螺子部14bに取り付けることで扉14に前面カバー15が螺設される。このようにして、フィルタアセンブリ17が受け金具16に密着して固定され、前面カバー15がフィルタアセンブリ17を挟んだ状態で扉14に取り付けられる。
なお、フィルタ12を交換する際は、フィルタ12の取付手順と逆の手順を行うによりフィルタ12が受け金具16から取り外される。
以上のような、本発明の第2実施形態に係るフィルタ12の取付構造及び収納盤13によれば、扉14を閉じたときに、フィルタアセンブリ17の前面側と背面側のそれぞれに隙間が生じる。その結果、フィルタ12と前面カバー15や絶縁バリア20とが接触することなくフィルタ12を扉14に設けることができる。そして、フィルタ12を通過した冷却風を収納盤13へ導入することができる。
また、フィルタアセンブリ17の外周は、受け金具16等で密閉されているため、前面カバー15を通過した吸気は漏れることなくフィルタ12を通過する。したがって、収納盤13の外部から内部への吸気の流れは、収納盤13外部→前面カバー15の開口穴15b→前面側隙間→フィルタ固定枠21の前面側の開口部→フィルタ12→フィルタ固定枠21の背面側の開口部21d→受け金具16の開口部16b→背面側隙間→絶縁バリア20の開口穴20a→収納盤13内部となる。つまり、冷却風の流入経路に隙間が無いので、扉14外側(すなわち、収納盤13外部)から吸気した空気は漏れることなくすべてフィルタ12を通過し、扉14内側(すなわち、収納盤13内部)へ移動するため、高い防塵効果を有する。
また、フィルタ12の扉14外側(つまり、前面カバー15とフィルタ12との間)に隙間を設けることで、フィルタ12が吸入空気と接する面積を大きくできる。例えば、図9のフィルタアセンブリ17の構成では、フィルタ固定枠21の開口部の面積(すなわち、支持部21a間のフィルタ12部分の面積)が吸入空気と接する面積となる。
また、受け金具16と絶縁バリア20との間にパッキン19を設けることで、フィルタ12の扉14内側(つまり、絶縁バリア20とフィルタ12との間)に隙間を設けることができ、フィルタ12が排気する面積を大きくすることができる。例えば、図10(a)のフィルタアセンブリ17の構成では、フィルタ固定枠21の絶縁バリア20側に12個ある正方形状の開口部21dの面積が吸入空気と接する面積となる。
収納盤13において、収納盤13に吸気する風量Qと、フィルタ12を通過する吸入空気の風速Vと、フィルタ12の空気と接する面積S(フィルタ12の前面の面積または背面の面積)との間には、理論上(1)式の関係が成り立つ。
Q=V×S …(1)
(1)式より、フィルタ12の空気と接する面積Sを大きくすれば、フィルタ12を通過する吸入空気の風速Vが低い値であっても所定の風量Qを確保することができる。つまり、フィルタ12の前面及び背面に隙間を設けることで、先行技術(特開2012-44779号)の問題点であったフィルタがフィルタカバー(実施形態2では前面カバー15に相当)に接触しフィルタと冷却風との接触面積が減少することが、本発明ではなくなる。これにより本発明では、風速Vが低速であっても所定の風量Qを常時確保することができる。フィルタ12を通過する風速Vが低速となることで、フィルタ12が受ける経年的なダメージが低減され、フィルタ12を長寿命化することができる。
(1)式より、フィルタ12の空気と接する面積Sを大きくすれば、フィルタ12を通過する吸入空気の風速Vが低い値であっても所定の風量Qを確保することができる。つまり、フィルタ12の前面及び背面に隙間を設けることで、先行技術(特開2012-44779号)の問題点であったフィルタがフィルタカバー(実施形態2では前面カバー15に相当)に接触しフィルタと冷却風との接触面積が減少することが、本発明ではなくなる。これにより本発明では、風速Vが低速であっても所定の風量Qを常時確保することができる。フィルタ12を通過する風速Vが低速となることで、フィルタ12が受ける経年的なダメージが低減され、フィルタ12を長寿命化することができる。
また、本発明の第2実施形態に係るフィルタ12の取付構造によれば、収納盤13の扉14を開閉することなくフィルタ12を交換することができる。つまり、フィルタ12を交換するために収納盤13前面側から取り外す必要のある部品は、前面カバー15及びフィルタアセンブリ17の2つでありフィルタ12の交換作業が容易となる。また、フィルタ12の交換時には絶縁バリア20は収納盤13に設置された状態なので、収納盤13部に危険個所があっても、その危険個所は絶縁バリア20に保護されて手が触れるおそれがなく、交換作業時の安全性が確保される。
また、フィルタ12をフィルタ固定枠21に圧縮固定することで、フィルタ12に穴を開けることなくフィルタ固定枠21にフィルタ12を固定することができる。その結果、フィルタ12の材質や製作方法によってフィルタ12に穴あけ加工が困難な場合にも、容易にフィルタ12をフィルタ固定枠21(さらには、受け金具16)に固定することが可能となり、組立性が向上する。つまり、第1実施形態のフィルタ1の取付構造と比較して、第2実施形態に係るフィルタ12の取付構造ではフィルタ12への穴開け加工が不要なため、フィルタアセンブリ17の組立作業及びフィルタ12の交換作業が容易となる。
なお、第2実施形態のフィルタ12の取付構造は、収納盤13の前面に設けられた扉14だけでなく、収納盤13の側面や収納盤13の背面に設けられた扉に適用することもできる。
以上、本発明のフィルタの取付構造及び収納盤について、具体的な実施形態を示して詳細に説明したが、本発明のフィルタの取付構造及び収納盤は、実施形態に限定されるものではなく、発明の特徴を損なわない範囲で適宜設計変更が可能であり、設計変更された形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、押さえ板6,7に挟持されるフィルタは1枚に限定されるものではなく、図12に示すように複数枚(2枚以上)のフィルタ1a,1bを重ねて押さえ板6,7に挟持してフィルタ構造体11を構成することもできる。この場合、目の粗さの異なるフィルタ1a,1bを用いる(例えば、収納盤2の外側に設けられるフィルタ1a,1bほど、目の粗いフィルタ1a,1bを用いる)ことで、フィルタ1a,1bのさらなる長寿命化を図ることができる。同様に、フィルタ固定枠21に目の粗さの異なる複数枚のフィルタ12を設けることもできる。
また、フィルタ構造体5は、扉3に形成された通気口3aに設けられる形態に限定されるものではなく、収納盤2の前面を覆う開閉機能を持たない板金に設けることもできる。さらには、収納盤2の側面や背面に設けられる板金に通気口を形成し、この通気口にフィルタ構造体5を設ける形態とすることもできる。
また、押さえ板6,7に形成される開口部6a,7aは、4つに限定されるものではなく、冷却風がフィルタ1を通過して収納盤2内に流入可能な開口部が押さえ板6,7に形成される。同様に、受け金具16に形成される開口部16b及びフィルタ固定枠21に形成される開口部21dの形状も実施形態に限定されるものではない。
また、フィルタ保持枠3bは、扉3と一体に形成するものに限定されるものではなく、別途フィルタ保持枠3bを扉3や板金に設ける形態とすることもできる。
Claims (6)
- 収納盤に形成された通気口に設けられるフィルタの取付構造であって、
前記通気口を包囲するように前記収納盤に形成され、前記フィルタを保持するフィルタ保持枠と、
前記フィルタ保持枠の前記通気口側の開口から前記フィルタを離隔させるスペーサと、を有し、
1対の枠体で、該枠体の端部から前記フィルタの端部が突出するように該フィルタを挟持してフィルタ構造体を構成し、
前記フィルタ保持枠の深さを、前記フィルタ構造体の厚さと前記スペーサの厚さを足した厚さより深く形成し、
前記枠体の端部から突出したフィルタの端部が、前記フィルタ保持枠の内周部と前記フィルタ構造体の端部との間を閉塞させるように、前記フィルタ保持枠に前記フィルタ構造体を設ける、フィルタの取付構造。 - 前記フィルタ保持枠の縦方向の幅を、前記フィルタの縦方向の幅よりも狭く、前記枠体の縦方向の幅よりも広く形成し、
前記フィルタ保持枠の横方向の幅を、前記フィルタの横方向の幅よりも狭く、前記枠体の横方向の幅よりも広く形成する、請求項1に記載のフィルタの取付構造。 - 前記枠体間に、目の粗さの異なる複数のフィルタを設ける、請求項1または請求項2に記載のフィルタの取付構造。
- 収納盤の扉に形成された通気穴に設けられるフィルタの取付構造であって、
前記収納盤に吸入される空気が通過する開口穴を有し、前記扉を閉じたときに、前記扉の内側の面と対向して設けられる絶縁バリアと、
前記収納盤に吸入される空気が通過する開口穴を有し、前記通気穴の前記扉外側の開口端部に設けられる前面カバーと、
前記収納盤に吸入される空気が通過する開口部を有し、前記通気穴に設けられる受け金具と、
前記フィルタが固定されるフィルタ固定枠と、
前記受け金具の前記絶縁バリアと対向する面、若しくは、前記絶縁バリアの前記受け金具と対向する面に設けられるシール部材と、を有し、
前記受け金具の奥行方向の寸法は、前記フィルタが固定されたフィルタ固定枠の厚さより大きく、
前記扉を閉じたとき、前記シール部材は、前記絶縁バリアと前記受け金具との間に挟装され、
前記フィルタが固定されたフィルタ固定枠は、前記受け金具に、前記収納盤の外側から着脱可能に設けられ、
前記フィルタ固定枠を介して前記受け金具に固定されたフィルタから離間して、前記前面カバーが設けられた、フィルタの取付構造。 - 前記収納盤は、電力変換装置を収納する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフィルタの取付構造。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフィルタの取付構造を有する収納盤。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014-246365 | 2014-12-05 | ||
JP2014246365 | 2014-12-05 | ||
JP2015-198104 | 2015-10-06 | ||
JP2015198104A JP2016111915A (ja) | 2014-12-05 | 2015-10-06 | フィルタの取付構造及び収納盤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
WO2016088711A1 true WO2016088711A1 (ja) | 2016-06-09 |
Family
ID=56091653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
PCT/JP2015/083570 WO2016088711A1 (ja) | 2014-12-05 | 2015-11-30 | フィルタの取付構造及び収納盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
WO (1) | WO2016088711A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110050126A (zh) * | 2017-03-31 | 2019-07-23 | 三菱电机株式会社 | 工业用设备 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6315104U (ja) * | 1986-07-10 | 1988-02-01 | ||
JPH0548284A (ja) * | 1991-08-20 | 1993-02-26 | Fujitsu Ltd | エアフイルタの取付構造 |
JPH05184019A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-23 | Fuji Electric Co Ltd | インバータ盤 |
US6297950B1 (en) * | 1999-06-17 | 2001-10-02 | Inclose Design, Inc. | Filter assembly for a memory storage device cooler |
JP2008117852A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-05-22 | Toshiba Corp | 電子機器シャーシおよびこの電子機器シャーシを用いた電子機器ラック装置 |
JP2013221708A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-10-28 | Shinohara Electric Co Ltd | 電気機器ボックスの換気装置 |
-
2015
- 2015-11-30 WO PCT/JP2015/083570 patent/WO2016088711A1/ja active Application Filing
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6315104U (ja) * | 1986-07-10 | 1988-02-01 | ||
JPH0548284A (ja) * | 1991-08-20 | 1993-02-26 | Fujitsu Ltd | エアフイルタの取付構造 |
JPH05184019A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-23 | Fuji Electric Co Ltd | インバータ盤 |
US6297950B1 (en) * | 1999-06-17 | 2001-10-02 | Inclose Design, Inc. | Filter assembly for a memory storage device cooler |
JP2008117852A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-05-22 | Toshiba Corp | 電子機器シャーシおよびこの電子機器シャーシを用いた電子機器ラック装置 |
JP2013221708A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-10-28 | Shinohara Electric Co Ltd | 電気機器ボックスの換気装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110050126A (zh) * | 2017-03-31 | 2019-07-23 | 三菱电机株式会社 | 工业用设备 |
CN110050126B (zh) * | 2017-03-31 | 2021-05-07 | 三菱电机株式会社 | 工业用设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10028042B1 (en) | Speaker and speaker box | |
JP2016111915A (ja) | フィルタの取付構造及び収納盤 | |
KR101592663B1 (ko) | 연료전지용 스택 | |
JP6091706B2 (ja) | 筐体 | |
JP6179163B2 (ja) | 組電池の組み立て方法、及び組電池 | |
WO2016088711A1 (ja) | フィルタの取付構造及び収納盤 | |
TW201937782A (zh) | 電源裝置 | |
JP2012013149A (ja) | パッキン構造 | |
KR200490405Y1 (ko) | 배전반용 연결 브라켓 | |
JP6370402B2 (ja) | ハウジング、特に工業用ハウジング | |
JP2012136172A (ja) | 電子装置 | |
JP2019054410A (ja) | 防水構造及び電子機器 | |
KR101850190B1 (ko) | 연료 전지 케이스 | |
JP2008187786A (ja) | 閉鎖配電盤 | |
JP2007249127A (ja) | 携帯電子機器の筐体構造 | |
JP7386718B2 (ja) | 音出力装置 | |
EP4066918A1 (en) | Filtering device, generator and wind turbine generator system | |
CN211580040U (zh) | 一种摄像机 | |
JP6187117B2 (ja) | 電気機器収納筐体 | |
US9089069B2 (en) | Electronic apparatus | |
JP6260203B2 (ja) | 換気口構造 | |
JP6794016B2 (ja) | 換気装置 | |
JP5495872B2 (ja) | 金属閉鎖形スイッチギヤの箱体 | |
WO2011125531A1 (ja) | 電気化学素子ユニット | |
JP6295603B2 (ja) | パワーコンディショナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
Ref document number: 15864387 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |
|
NENP | Non-entry into the national phase |
Ref country code: DE |
|
122 | Ep: pct application non-entry in european phase |
Ref document number: 15864387 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |