JP2019053275A - 駆動伝達部材、駆動伝達装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動伝達部材の変形を抑制すること。【解決手段】樹脂で成形されたギア歯を有するギア部と、樹脂で成形されたフランジ部と、を有する駆動伝達部材であって、前記フランジ部は、前記ギア歯からの駆動力を被駆動伝達部材に伝達する軸部と、前記軸部の外形よりも大きい外周に前記フランジ部に対して前記ギア部の回転を止めるための回転止め部と、を一体成形された形で備え、前記ギア部は、前記回転止め部を覆い、かつ前記軸部の軸線方向に見た場合に前記軸部と重ならない形状である。【選択図】 図9

Description

本発明は、樹脂で成形された駆動伝達部材、これを備えた駆動伝達装置および前記駆動伝達装置を有する画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置として、像担持体とこれに作用するプロセス手段(帯電手段、現像手段、クリーニング手段等)とを複数備え、各像担持体に当接可能な1つのベルトを有し、カラー画像を転写材に形成可能なインライン構成の画像形成装置がある。
画質の観点から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像剤を安定して重ね合わせるため、転写材の搬送時の負荷変動や、現像剤の有無での負荷変動に対して、像担持体の回転ムラを低減する必要がある。そのため、ギア1歯ピッチの回転ムラを小さくする目的で、比較的直径の大きなギアや、自身の剛性の高いギアが広く採用されている。
特許文献1には、樹脂性ギアに金属製のギアをインサート成型する構成が提案されている。具体的には、略凹状の穴を持つギアに、別体のピニオンギアをインサート成形したものである。
特許文献2には、像担持体を駆動する回転伝達部材に駆動軸をインサートして一体成形した構成が提案されている。具体的には、駆動モータからの回転を受ける樹脂性のタイミングプーリもしくはギアに、金属製の駆動軸をインサート成形したものである。
特許文献3には、外周に歯形が形成され、軟質材料により環状に成形された歯車部と、中心に支軸が装着される孔部が形成され、硬質材料によりほぼ円板状に成形された軸受部とを同心状に一体にインサート成形した歯車が提案されている。この特許文献3に記載された歯車は、孔部に装着される支軸に駆動を伝達しない。
特開2008−25643号公報 特開2004−109671号公報 特開平2−142959号公報
画像形成装置においては耐摩耗性の観点から、特にタイミングプーリやギアの材質として、ポリアセタール(POM)樹脂が広く使用されている。一方、駆動軸にはねじれ剛性を確保するため、鋼棒などの金属軸が用いられることが多い。また、駆動軸に、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂などのエンジニアリングプラスチックが使用されることもある。
そして、これらを組み合わせて、駆動伝達部材を2色成形で製作する場合は、それらの線膨張係数の差から、成形時の樹脂温度から常温に低下して収縮する際に残留ひずみが生じてしまう。加えて、ポリアセタール樹脂は結晶性樹脂であるため、内部の結晶化が進む間過程でさらに収縮が進行する。
特許文献1では、ギアの金属軸に直交する方向の断面において、リム面がギアの歯幅方向の端にある構成となっている。このため、ギアが軸に対して相対的に収縮する場合、ギアの歯幅方向において、リム面がある部分とない部分での内部応力の差から残留ひずみが生じてしまう。そして、使用される環境によってはクリープ(現象)でギアが変形してしまい、最終的に像担持体の回転ムラにつながる可能性がある。
また、特許文献2では、金属製の駆動軸にローレット切りを行い、回転伝達部材であるタイミングプーリやギアの回転止めとしている。このため、回転半径の比較的小さい箇所で駆動力を伝達することになり、駆動伝達時には前記回転止め(駆動軸のローレット部)に大きな応力が作用してしまう。その結果、回転止めの変形や滑りが生ずる虞もあり、像担持体の回転ムラが大きくなり画質が低下する可能性がある。
本発明の目的は、駆動伝達部材の変形を抑制することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、樹脂で成形されたギア歯を有するギア部と、樹脂で成形されたフランジ部と、を有する駆動伝達部材であって、前記フランジ部は、前記ギア歯からの駆動力を被駆動伝達部材に伝達する軸部と、前記軸部の外形よりも大きい外周に前記フランジ部に対して前記ギア部の回転を止めるための回転止め部と、を一体成形された形で備え、前記ギア部は、前記回転止め部を覆い、かつ前記軸部の軸線方向に見た場合に前記軸部と重ならない形状であることを特徴とする。
本発明によれば、駆動伝達部材の変形を抑制することができる。
実施例1の画像形成装置の概略斜視図である。 実施例1の画像形成装置の概略断面図である。 実施例1のプロセスカートリッジの概略斜視図である。 実施例1の画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 (a)実施例1の駆動部の斜視図、(b)カムギアとフォトインタラプタの関係を示す斜視図である。 実施例1の感光ドラム駆動列の斜視図である。 (a)実施例1のドラム駆動列の一部のギアに関する回転速度の概念図、(b)ドラム駆動ギアの回転速度の概念図である。 実施例1の感光ドラム駆動列の平面図である。 (a)及び(b)実施例1のドラム駆動ギアの斜視図、(c)ドラム駆動ギアの軸部のみを示す斜視図である。 (a)実施例1のドラム駆動ギアの軸方向に直交する方向の断面図、(b)ドラム駆動ギアの軸方向の断面図、(c)ドラム駆動ギアの部分断面の拡大図である。 (a)実施例2の感光ドラム駆動列の斜視図、(b)感光ドラム駆動列の平面図である。 実施例2の感光ドラム駆動列に関する軸方向に直交する方向の部分断面図である。 実施例2の画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 (a)及び(b)実施例2のドラム駆動ギアの斜視図である。 (a)実施例2のドラム駆動ギアの軸方向に直交する方向の断面図、(b)ドラム駆動ギアの部分断面の拡大図である。 (a)実施例2のドラム駆動ギアの軸方向に直交する方向の断面図、(b)ドラム駆動ギアの部分断面図、(c)ドラム駆動ギアのギア部の変形に関する概念図である。 (a)及び(b)実施例2のドラム駆動ギアの斜視図、(c)ドラム駆動ギアの軸方向に直交する方向の断面図である。 実施例2の画像形成装置においてドラム駆動ギアの内部に作用する収縮力を概念的に示した拡大斜視図である。 (a)〜(c)実施例2のカラー部材を伴うドラム駆動ギアの斜視図である。 (a)〜(e)ドラム駆動ギアの変形例に関する斜視図である。 (a)〜(e)ドラム駆動ギアの変形例に関する斜視図である。 (a)及び(b)ドラム駆動ギアを軸線方向から見た平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明は、下記の実施例に限定されるべきものではない。
〔実施例1〕
以下、本実施例に係る駆動伝達装置を備えた画像形成装置について説明する。ここでは、画像形成装置として、ユニットとしてのプロセスカートリッジが着脱可能なプリンタを例示して説明する。
[画像形成装置全体構成]
図1は、画像形成装置(プリンタ100)の斜視図である。図1(a)はプロセスカートリッジ7のアクセスドア101が閉塞状態の図であり、図1(b)はアクセスドア101が開放状態の図である。アクセスドア101が開かれた時、プロセスカートリッジ7は装置正面方向に引き出すことが可能となる。図2は、画像形成装置(プリンタ100)の概略断面図である。ここで、画像形成装置の前側を装置正面、装置前側とは反対側の画像形成装置の後側を装置背面とする。また、画像形成装置の上側を装置上方、装置上側とは反対側の画像形成装置の下側を装置下方とする。装置前後方向に直交する方向を装置上下方向とし、装置前後方向および装置上下方向と直交する方向を装置左右方向とする。なお、装置左右方向は、後述する4つのプロセスカートリッジの並び方向であり、中間転写ベルトの回転移動方向でもある。
図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、プリンタ100の下部には、カセット11が引き出し可能に収納されている。カセット11にそれぞれ転写材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)Sを積載収容し転写材Sを1枚毎に分離し、給送するようになっている。プリンタ100は、一列に並設してなる画像形成手段として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色毎に対応するプロセスカートリッジ7a,7b,7c,7d(プロセスカートリッジ7)を着脱自在に備えている。プロセスカートリッジ7には、像担持体である感光ドラム1a,1b,1c,1d(感光ドラム1)、感光ドラムに作用するプロセス手段が配置されている。ここでは、プロセス手段として、感光ドラム1の表面を均一にマイナス帯電する帯電装置(帯電手段)2a,2b,2c,2dが配置されている。またプロセス手段として、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像ユニット(現像手段)4a,4b,4c,4dが配置されている。またプロセス手段として、感光ドラム1に残っている残留トナーを除去するクリーニングブレード(クリーニング手段)8a,8b,8c,8dが配置されている。プロセスカートリッジ7は、クリーナユニット5(5a,5b,5c,5d)と、現像ユニット4(4a,4b,4c,4d)とからなる。クリーナユニット5は、感光ドラム1、帯電装置2、クリーニングブレード8、および前記クリーニングブレード8により除去されたトナーを収容するトナー容器を有する。現像ユニット4は、現像ローラ24a,24b,24c,24dと現像剤塗布ローラ25a,25b,25c,25dを回転可能に支持している。
図3は、プロセスカートリッジ7の斜視図である。現像ユニット4の装置下方には略L型のリブ4eが、正面側には把手部7eが設けられている。後述する駆動部500(図5参照)から駆動伝達される現像当接離間機構により、リブ4eに図2に示す移動部材31(31a,31b,31c,31d)が作用する。現像ユニット4は、クリーナユニット5に対して、装置前後方向に設けられたピン27を回転中心に揺動可能であり、図2に示す現像ローラ24は感光ドラム1に対して当接離間可能(当接位置と離間位置との間を移動可能)な構成になっている。この構成により、感光ドラム1に形成された静電潜像にトナーを付着させ現像するタイミングに合わせて、現像ローラ24を感光ドラム1に当接させている。それ以外の期間ではなるべく感光ドラム1から現像ローラ24を離間させておき、現像ローラ24や感光ドラム1の寿命を向上させている。プロセスカートリッジ7の下方には画像情報に基づいてレーザービームを照射して感光ドラム1上に静電潜像を形成するスキャナユニット3が、プロセスカートリッジ7の上方には中間転写ユニット12が設けられている。
中間転写ユニット12は、一次転写ローラ12a,12b,12c,12d、無端円筒状の中間転写ベルト12e、駆動ローラ12f、テンションローラ12g、中間転写ベルト12e上のトナーを除去するクリーニング装置22を備える。クリーニング装置22は、中間転写ベルト12eの移動方向(図2の矢印F方向)に関して、感光ドラム1aと一次転写ローラ12aとで形成される一次転写部よりも上流に配置されている。且つクリーニング装置22は、駆動ローラ12fと二次転写ローラ16とで形成される二次転写部15よりも下流に配置されている。さらに、クリーニング装置22はテンションローラ12gの軸で位置決めされ保持されている。したがって、クリーニング装置22はテンションローラ12gの位置変動に追従する構成になっている。また、中間転写ベルト12eとクリーニング装置22は消耗品であるため、クリーニング装置22と一体となった中間転写ユニット12は画像形成装置本体に着脱可能となっている。また、クリーニング装置22で回収された中間転写ベルト12e上の残留トナーはプリンタ100内に配置されたトナー回収容器26に蓄積される。
駆動ローラ12fがモータ(不図示)などの駆動源により回転駆動することで、中間転写ベルト12eは、図2の矢印F方向に所定の速度で回転する。一次転写は、一次転写ローラ12a,12b,12c,12dにプラスのバイアス電圧を印加して、マイナス帯電された感光ドラム1表面との電位差を利用することで中間転写ベルト12e上へのトナー転写(一次転写)を行っている。一次転写ローラ12a,12b,12c,12dと感光ドラム1とでそれぞれ形成される一次転写部で感光ドラム1のトナー像が重ねて一次転写される。中間転写ベルト12e上に転写されたトナー像は、駆動ローラ12fと二次転写ローラ16とで形成される二次転写部15で転写材Sに一括して転写される。その後、転写画像の定着を行う定着装置14を転写材Sが通過し、排出ローラ対20に搬送され転写材積載部に排出される。
ここで、給送装置13は、転写材Sを収納した給送カセット11内から転写材Sを給送する給送ローラ9と、給送された転写材Sを搬送する搬送ローラ対10とを有している。給送カセット11に収納された転写材Sは、給送ローラ9に圧接され、分離パッド23によって一枚ずつ分離され(摩擦片分離方式)搬送される。
そして、給送装置13から搬送された転写材Sはレジストローラ対17によって二次転写部15に搬送される。定着装置14は、転写材S上に形成した画像に熱及び圧力を加えて定着させるものである。14aは円筒状の定着ベルトであり、ヒータ等の発熱手段を接着したベルトガイド部材14cにガイドされている。14bは弾性加圧ローラであり、定着ベルト14aを挟みベルトガイド部材14cと所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
また、プリンタ100は、プリンタ100による画像形成動作を制御する制御部200を有する。
[制御部]
次に、制御部200について説明する。図4は、画像形成装置の制御部200の構成を示すブロック図である。
プリンタ100には装置の制御を行うための電気回路が搭載された制御部200があり、制御部200にはCPU40が搭載されている。CPU40は、プロセスカートリッジ7等の駆動源の制御を行う駆動制御部50、画像形成に関する制御を行う高圧制御部41、及び、現像ローラ24の当接離間を制御する当接離間制御部45等を備えている。CPU40は、転写材Sの搬送や、画像形成装置の動作を一括して制御している。駆動制御部50は、画像形成時の駆動制御として、感光ドラム駆動部51、中間転写ベルト駆動部52、一次転写機構駆動部53を制御している。高圧制御部41は、画像形成に必要な電圧を生成する帯電バイアス生成部42、現像バイアス生成部43、転写バイアス生成部44を制御する。また、制御部200は、後述する現像当接離間機構の当接離間モータ90(図5参照)等の駆動を制御するモータドライブIC47を備える。そしてCPU40がモータドライブIC47へパルス信号(ここでは、励磁方式を2相励磁としている)を送信することにより、当接離間モータ90の励磁切り替えを行う。パルス信号を受信したモータドライブIC47は、パルス信号に対応して当接離間モータ90のコイルに流れる電流の方向を制御しており、その際に当接離間モータ90内の界磁極が反転してロータマグネットが回転する仕組みになっている。なお、当接離間モータ90の回転速度は、CPU40から送られるパルス信号の周波数(以下、駆動周波数と定義する)に依存しており、駆動周波数が高い程、当接離間モータ90内における界磁極の反転周期が短くなり当接離間モータ90の回転速度も速くなる。
当接離間のタイミング等を制御する当接離間制御部45は当接離間モータ90を駆動するためパルス生成部46を制御し、パルス生成部46で生成したパルス信号はモータ駆動部(モータドライブIC)47へ送られる。また、後述する位置検知センサであるフォトインタラプタ49の信号は、駆動タイミング制御部48に送られ、当接離間制御に用いられる。
次に駆動部500について説明する。まず、図5(a)及び図5(b)を用いて、現像ローラ24と感光ドラム1の当接と離間を切り替える機構について説明する。
[現像当接離間機構]
図5(a)は現像当接離間機構を含む駆動部500の全体の斜視図である。図5(b)は現像当接離間機構の駆動部のフォトインタラプタ49周辺の部分的な斜視図である。感光ドラム1に対する現像ローラ24の位置(当接位置、離間位置)を切り替えるための駆動源である当接離間モータ90はステッピングモータを使用している。当接離間モータ90は、ギア91,92を介して駆動切り替えシャフト95と接続されている。駆動切り替えシャフト95には各色のカムギア94(94a〜94d)を駆動するためのウォームギア93(93a〜93d)が設けられている。当接離間モータ90の回転により駆動切り替えシャフト95を回転させることで、カムギア94を回転させ4つのカム80(80a〜80d)の回転位相を変化させる。カム80は、不図示のリンク機構を介して、移動部材31(図2参照)を装置左右方向に移動させる。これにより、現像ユニット4及び現像ローラ24の位置を規制可能で、現像ユニット4のリブ4eを押圧することで、感光ドラム1と現像ローラ24の当接と離間を切り替える。
このように、現像ローラ24を感光ドラム1に対して移動させるための移動部材であるシャフト95及び4つのカム80を、1つの当接離間モータ90により回転駆動させ、現像ローラ24の感光ドラム1に対する位置(当接位置、離間位置)を変更可能となる。
図3(a)、図3(b)に示すように、現像ユニット4は、現像ローラ24を回転可能に支持しつつ、揺動中心のピン27を中心に回動可能で、感光ドラム1に当接する方向に付勢手段で付勢される。
[プロセスカートジッジ駆動列]
引き続き、図5(a)、図5(b)及び図6を用いて、駆動部500の内、プロセスカートリッジ7を駆動する駆動伝達装置の構成について説明する。
図5(a)に示す駆動部500において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色毎に対応するドラム駆動ギア501a,501b,501c,501d及び、現像駆動ギア503a,503b,503c,503dがある。現像駆動ギア503a〜503dは、現像ユニット4a,4b,4c,4dを駆動するための駆動ギアである。駆動伝達部材としてのドラム駆動ギア501a〜501dは、クリーナユニット5a,5b,5c,5dを駆動するための駆動ギアである。ドラム駆動ギア501(501a〜501d)は、装置前側に凹部である略三角かつ凹形状のカップリング部501eを有する。カップリング部501eは、図3(b)に示す被駆動伝達部材である感光ドラムのカップリング5eの凸形状と係合する。このように係合することで、ドラム駆動ギアの駆動が伝達されて、図5(a)中に実線で示す矢印G方向に感光ドラム1を駆動する。同様に、現像駆動ギア503(503a〜503d)は、現像カップリング502(502a〜502d)を介して、図3(b)に示す現像ユニット4側のカップリング4fに駆動入力する。現像カップリング502とカップリング4fは感光ドラム側と同様に略三角形状のカップリングで係合し、図5(a)中に実線で示す矢印H方向に現像ローラ24を駆動する。
図6は説明のため、感光ドラム1を駆動する駆動源であるモータ507から、駆動出力側となるドラム駆動ギア501までの駆動列(駆動伝達装置)のみを示した斜視図である。モータ507はピニオンギア507aを持ち、ピニオンギア507aはモータ507の軸に対して固定されている。ピニオンギア507aは段ギア506の大ギア506aと噛み合っている。段ギア506の小ギア506bはアイドラギア505a及びアイドラギア505bと噛み合っている。駆動伝達部材としてのドラム駆動ギア501a及びドラム駆動ギア501bに対しては、アイドラギア505aから駆動伝達している。一方、駆動伝達部材としてのドラム駆動ギア501c及びドラム駆動ギア501dはアイドラギア505bから、アイドラギア505c及びアイドラギア505dを介して駆動伝達している。このようにして、それぞれの駆動ギア(駆動伝達部材)は、モータ507からの駆動力を受けて、図6中の実線で示す矢印の方向に回転される。
[感光ドラム駆動列のギア位相決め]
図7及び図8を用いて、感光ドラム駆動列のギアの位相決めについて説明する。図7(a)はピニオンギア507a〜アイドラギア505についてのギア回転速度の概念図である。図7(b)はドラム駆動ギア501のギア回転速度の概念図である。
ギアの回転速度変動は一般に略正弦波となることが知られている。例えば、ピニオンギア507aからアイドラギア505aまでの各ギアの回転速度変動に関し、縦軸にギアの回転速度、横軸にギアの回転角度をとり、回転速度変動をグラフ化したものが図7(a)である。上述したような各噛み合いギアの歯数を自然数比とすることで、アイドラギア505aの1回転(図7中実線)の間に、ピニオンギア507aは8回転(図7中破線)し、段ギア506は2回転(図7中一点鎖線)する。このようなギア比とすることで、アイドラギア505aの1回転周期で、駆動列上流からのギアの回転速度の合成速度も同じ周期で1つの正弦波となるようにしている。なお、ピニオンギア507aからドラム駆動ギア501c,501dに対しても、アイドラギア505bのほかに、アイドラギア505c,505dが加わるものの、同じ効果となるようなギア比としている。
図7(b)の実線部は、図7(a)と同様に、ドラム駆動ギア501dの1回転での速度変動を模式的に示している。例えば、図7(b)の二点鎖線部をドラム駆動ギア501aの速度変動としたときに、ブラック(K)とイエロー(Y)の感光ドラム1の周速差が生まれる。そのため、結果として、グラフのδに相当する分だけ、画像上のブラック(K)とイエロー(Y)の色間での位置ズレが発生してしまう。マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなるフルカラー画像の中での位置ズレを最小限にするためには、以下のことが重要となる。すなわち、ドラム駆動ギア501a〜501dのギア回転速度変動のプロファイルを揃えること、感光ドラム1が転写ベルト12e上に一次転写する時のドラム駆動ギア501の周速を各色で同じにすることが重要となる。
図8を用いて、本実施例と図7(b)と関係を説明する。図8は図6の感光ドラム駆動列を平面図で示したものである。
ドラム駆動ギア501a〜501dは、樹脂で成形されたギア歯を有するギア部と、前記ギア部とは線膨張係数が異なる材質から構成された樹脂で成形されたフランジ部が、1つの金型で回転方向に一義でかつ、一体的に成形されている。すなわち、各駆動ギアは、1つの金型にフランジ部をインサートして、そこにギア部を一体的に成形するが、この成形の際に駆動ギア毎に前記1つの金型をギアの回転方向において同じ位置にした状態で成形をしている。そのため、ドラム駆動ギア501a〜501dのギア回転速度変動のプロファイルは同じものとなる。
各ドラム駆動ギア501(501a〜501d)には、ドラム駆動ギアの回転方向の位相を決めるための位相決め部(回転位相指示形状)としての穴501f(501fa〜501fd)が設けられている。なお、後述するが、位相決め部としての穴501fa〜501fdは、各ドラム駆動ギアの軸部を一体成形された形で備えたフランジ部に設けられている。
図8中のステーション間の距離Lは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各ステーション間で同じであり、本実施例では96mmに設定されている。感光ドラム1の直径Dは30mmとなっており、ドラム駆動ギア501、1回転では、感光ドラム1はD×π≒94.2mm分回転する。
ここで、説明のため、ブラック(K)に対応するドラム駆動ギア501dは、駆動上流のアイドラギア505dと点xで噛み合う。また、ドラム駆動ギア501dの中心と位相決め用の穴501fdとを結ぶ線と、ドラム駆動ギア501dの中心とアイドラギア505dの中心とを結ぶ線とのなす角をθとする。同様に、ドラム駆動ギア501cの位相決め用の穴501fb及び、アイドラギア505dとの噛み合い点wと、ドラム駆動ギア501cの中心とのなす角(以降、噛み合い位相角と称す)をθ−αとする。同様に、ドラム駆動ギア501bに対する前記噛み合い位相角をθ−2α、ドラム駆動ギア501aに対する前記噛み合い位相角をθ−3αとする。この角度αを6.9[°]≒(96−94.2)[mm]/94.2[mm]×360[°]と設定することにより、感光ドラム1が転写ベルト12e上に一次転写する時のドラム駆動ギア501の周速を各色で同じにすることができる。駆動部500を組み立てる際は、不図示の組み立て用治具において、所望の噛み合い位相角となるようにピンを配置し、図8に示すように各ドラム駆動ギア501の穴501fに嵌合させることで、ドラム駆動ギア501の位相組を可能としている。
[ドラム駆動ギアの構成について]
図9及び図10を用いて、本実施例のドラム駆動ギア501について説明する。図9(a)及び図9(b)はドラム駆動ギア501の斜視図である。図9(c)はギア部501gを除去した、軸部501jのみの斜視図である。
図9及び図10に示すように、駆動伝達部材としてのドラム駆動ギア501は、樹脂で成形されたギア歯501g1を有するギア部501gと、樹脂で成形されたフランジ部501hと、を有する。フランジ部501hは、軸部501jと、回転止め501mと、を一体成形される形で備える。ギア部501gは、モータからの駆動力が入力される。軸部501jは、被駆動伝達部材である感光ドラムに係合してギア部501に入力された駆動力を感光ドラムに伝達する。軸部501jは、ギア歯501g1からの駆動力を被駆動伝達部材である感光ドラムのカップリング5e(図3(b)参照)に伝達する。回転止め501mは、前記軸部501jの外形よりも大きい外周に前記フランジ部501hに対して前記ギア部501gの回転を止めるための回転止め部である。前記ギア部501gは、前記回転止め501mを覆い、かつ前記軸部501jの軸線方向に見た場合に前記軸部501jと重ならない形状である。
前記ドラム駆動ギア501のギア部501gを構成する樹脂の線膨張係数は、前記ドラム駆動ギア501のフランジ部501hを構成する樹脂の線膨張係数より大きい。具体的には、前記ギア部501gを構成する樹脂の線膨張係数は、7.0×10−5(/℃)以上である。また、前記ドラム駆動ギア501のギア部501gを構成する樹脂の曲げ強度は、前記ドラム駆動ギア501のフランジ部501hを構成する樹脂の曲げ強度より小さい。具体的には、前記ギア部501gを構成する樹脂の曲げ強度は、100MPa以下である。また、ドラム駆動ギア501のフランジ部501hを構成する樹脂は、感光ドラム1を精度良く回転させる目的から、ねじれ剛性を高めるため、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂を採用している。一方、ドラム駆動ギア501のギア部501gを構成する樹脂は、歯面の摺動性を良好にする目的から、POM(ポリアセタール)樹脂を使用している。ドラム駆動ギア501の周速変動を小さく抑える必要から、ギア部501gと、フランジ部501hに一体成形された軸部501jの芯ずれ量を最小にするため、ドラム駆動ギア501は一体的にインサート成形で製作される。ドラム駆動ギア501のウェブ面にあたる、軸部501jが一体成形されたフランジ部501hには、ギア部501gに対する波状の回転止め501mが形成されている。
また前述したように、前記ギア部501gは、前記回転止め501mを覆う形状である。図22(a)及び図22(b)を用いて説明する。図22(a)はドラム駆動ギア501を軸線方向から見た平面図、図22(b)はフランジ部501hを軸線方向から見た平面図である。
図22(a)において、符号r1は、ギア部501gの外周で形成される円の第1半径である。符号r2は、ギア部501gの内周で形成される円の第2半径である。軸線方向に見た場合に、ギア部501gの第1半径r1は、ギア部501gの第2半径r2より1.3倍から1.5倍の範囲の長さになる。ここでは、ギア部501gの外周の直径をΦ79.3、ギア部501gの内周の直径をΦ55.8に設定し、第1半径r1は第2半径r2より1.42倍長い設定になっている。
また、図22(b)において、符号r3は、回転止め501mの凸部501m1の先端が回転した際の回転軌跡が形成する円の第3半径である。符号r4は、回転止め501mの凹部501m2の底辺が回転した際の回転軌跡が形成する円の第4半径である。図22(a)及び図22(b)に示すように、軸線方向に見た場合に、ギア部501gの第1半径r1からギア部501gの第2半径r2を引いた長さは、回転止め501mの第3半径r3から回転止め501mの第4半径r4を引いた長さより長い。ここでは、回転止め501mの凸部501m1の先端の回転軌跡が形成する円の直径をΦ66.0、回転止め501mの凹部501m2の底辺の回転軌跡が形成する円の直径をΦ62.8に設定している。
これらからも分かるように、回転止め部に関連する円の最大半径である第3半径と最小半径である第4半径とは、ギア部に関連する最大半径である第1半径よりも短く、ギア部に関連する最小半径である第2半径よりも長く設定している。このように設計することで、ギア部が回転止め部を覆う形状になる。
図10(a)はドラム駆動ギア501の断面図である。図10(b)は図10(a)のギア歯幅中心を断面とした断面図である。図10(c)は図10(a)中の破線枠部内の拡大図である。
図10(a)に示すように、ドラム駆動ギア501の軸部501jにおいて、装置後方の軸端部501kは、駆動部500のフレームに設けられた不図示の軸受(軸受部材)により回動可能に軸支されている。軸部501jにおいて、軸端部501kの対向側のカップリング部501eの中央部には、ボス部501nがあり、図3(b)のカップリング5eの中央部の穴と嵌合する形で、軸支される。軸部501jにおいて、フランジ部501hより外径が小さく、前記軸端部501k及びボス部501nが設けられた部位が軸支部である。軸部501jは、軸支部の外径よりも大きい外径を有するフランジ部501hに一体成形された形で備えられている。前記フランジ部501hの外周部には、前記ギア部501gに対する、前記ギア部501gの最小内径より大きい外径の回転止め501mが形成されている。回転止め501mは、ドラム駆動ギア501の回転負荷トルクに起因する、回転止め部に作用する応力を小さくすることを目的として、軸部501jの軸支部の外形よりも大きい外形を有するフランジ部501hの外周に配置されている。また、回転止め501mは、フランジ部501hの円周方向に同一形状が繰り返される形で複数設けられている。ここでは、図10(b)に示すように、1つあたり回転方向に12°の波形形状(凹凸形状)が繰り返される形で30個形成されている。前記軸部501jと前記回転止め501mを一体成形された形で備えた前記フランジ部501hに、前記ギア部501gを一体に成形することで、ドラム駆動ギア501が形成されている。
さらに、前記軸部501jの軸方向に直交する方向の断面(図10(c))において、前記ギア部501gは、前記フランジ部501hを中心にして軸方向に対称に設けられている。以下、ドラム駆動ギアの変形抑制について説明する。
[ドラム駆動ギアの変形抑制について]
上述したように、ギア部501gはPOM樹脂でできているため、(i)射出成型時に溶融した樹脂から常温に低下する時及び、(ii)結晶性樹脂であるPOM樹脂の結晶化が進む過程で、後収縮する特徴を持つ。また特に、ギア部501gを構成するPOM樹脂の線膨張率が10[×10−5/℃]程度、フランジ部501hを構成するPPS樹脂の5[×10−5/℃]程度である。上記(i)の時と、(iii)常温から低温環境に遷移した時には、線膨張率の差に起因してフランジ部501hをギア部501gが軸心側に締め付けるように収縮する。
図10(c)に、その収縮時の内部に作用する力を模式的に示した。実線矢印はPOM樹脂部分(ギア部)が収縮するときに作用する力を、破線矢印KはPOM樹脂の収縮に対して、PPS樹脂部分(フランジ部)から作用する反力を示している。ギア部501gからリム面、そしてウェブ面と収縮力が作用していき、その収縮力は回転止め501mを境に矢印J及びJ'の左右対称に分岐していく。回転止め501mの稜線にはR部が設けられており、収縮力の分岐時にギア部501gの内部に応力集中源が生じるのを防止している。また、前述したように、回転止め501mはフランジ部501hの円周方向に同一形状(ここでは凹凸形状)を繰り返すような形状として、複数設けられている。さらに、位相決め穴501fをギア部501gではなく、フランジ部501h側に形成している。これにより、円周方向のどの位相においてもギア中心に向かう収縮力が均一となるようにしている。このような形状とすることで、収縮時にギア部501gがウェブ面に対して傾いたり、円周方向に不均一に変形することを防止できる。
その結果、高いねじれ剛性とギアの摺動性を確保し、線膨張率の異なるインサート成形のギアにおいて、収縮時の変形や滑りなどを抑制することができ、画質と耐久性を良好に保てる。
〔実施例2〕
次に実施例2について説明する。なお、画像形成装置の全体構成及び現像当接離間機構は、実施例1と同様であるので、同様の符号を付して説明は省略する。実施例1はプロセスカートリッジ7に対して、1つのモータで4つの感光ドラムを駆動する構成であった。これに対して本実施例では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の感光ドラム1a〜1cを1つのモータ507で駆動し、ブラック(K)の感光ドラム1dを別のモータ508で駆動する。そして、ドラム駆動ギアの位相を検知する位相検知手段としてのフォトインタラプタ54及びフォトインタラプタ55を用いて、ドラム駆動ギア501a〜501dの位相合わせを行うものである。
[感光ドラム駆動構成]
図11〜図13を用いて、本実施例のプロセスカートリッジ7を駆動する構成について説明する。
図11(a)は、図6と同様に、感光ドラム1を駆動する駆動源であるモータ507及びモータ508から、駆動出力側となるドラム駆動ギア501(501a〜501d)までの駆動列のみを示した斜視図である。モータ507はピニオンギア507aを持ち、モータ508はピニオンギア508aを持ち、各モータの軸に対して固定されている。ピニオンギア507aは段ギア509の大ギア509a及びアイドラギア510aと噛み合っている。ピニオンギア508aは段ギア512の大ギア512aと噛み合っている。段ギア509の小ギア509bはドラム駆動ギア501b及びドラム駆動ギア501cと噛み合っている。段ギア512の小ギア512bはドラム駆動ギア501dと噛み合っている。アイドラギア510aはアイドラギア510bと噛み合い、アイドラギア510bは段ギア511の大ギア511aと噛み合っている。段ギア511の小ギア511bはドラム駆動ギア501aと噛み合っている。
ドラム駆動ギア501aはピニオンギア507aからアイドラギア510a,510b、段ギア511を経由して駆動される。ドラム駆動ギア501b及びドラム駆動ギア501cはピニオンギア507aから段ギア509を経由して駆動される。ドラム駆動ギア501dはピニオンギア508aから段ギア512を経由して駆動される。このようにして、それぞれの駆動ギアは、モータ507及びモータ508からの駆動力を受けて、図11(b)中の実線矢印の方向に回転する。図11(b)は図8と同様に感光ドラム駆動列を示した平面図である。図7を用いて説明した噛み合い位相角となるように、ドラム駆動ギア501a〜501cは実施例1と同様にドラム駆動ギア501の位相組で所望の噛み合い位相角になるように位相組を行う。ドラム駆動ギア501a〜501c群と、ドラム駆動ギア501dの間の噛み合い位相角については、フォトインタラプタ54,55を用いて、モータ507及びモータ508の駆動制御を行い、合わせている。フォトインタラプタ54,55は、ドラム駆動ギア501b及びドラム駆動ギア501dに対して設けられた位相検知手段である。
図12は図11(b)の切断線に対するドラム駆動ギア501d周囲の構成を示す部分断面図である。図12に示すように、ドラム駆動ギア501dに略円筒状のフラグ部501p(詳細形状は後述)が設けられている。このフラグ部501pがフォトインタラプタ55を遮光または透過することで、ドラム駆動ギア501dの回転方向の位相を検出している。フォトインタラプタ55は、ホルダ516を介して、薄板鋼板からなる駆動フレーム530(図11に対して説明のため追加)に対して固定されている。フォトインタラプタ55は、光を発光する発光部と、前記光を受光する受光部と、を備えている。フォトインタラプタ55の発光部から発光された光は、前記フラグ部501pに遮光され、または前記フラグ部501pの凹部(後述)を通過して受光部で受光される。ここでは、フォトインタラプタ55の発光部から発光された光が前記フラグ部501pの凹部(後述)を通過して受光部で受光されることにより、駆動伝達部材としてのドラム駆動ギア510dの位相を決める。また、ドラム駆動ギア501dは、軸受(軸受部材)515dによって回転可能に軸支されている。ドラム駆動ギア501dは、軸受515dとの間に、軸部501jより柔らかい樹脂で成形されたカラー部材513dが設けられている。カラー部材513dは、ドラム駆動ギアの軸部501jと一体的に回動するように、軸部501jの軸端部に圧入されている。このように軸受515dと軸部501jの間にカラー部材513dを設けることにより、ドラム駆動ギア501dが、その回転により、硬いPPS樹脂で成形された軸部501jにより軸受(軸受部材)515dを摩耗させてしまうのを防止している。また、ドラム駆動ギア501dは、付勢部材514d(圧縮ばね)により、駆動フレーム530に固定された軸受515dから装置前方に向けて付勢される形で、軸支されている。なお、軸支の構成は、ドラム駆動ギア501a〜501cも同様の構成であり、フォトインタラプタ54についても前述のフォトインタラプタ55と同様に配置されている。
図13は図4に対して、フォトインタラプタ54及びフォトインタラプタ55が追加された画像形成装置の制御部200の構成を示すブロック図である。位相検知手段(位置検知センサ)であるフォトインタラプタ54及びフォトインタラプタ55の信号は、駆動制御部50に送られ、ドラム駆動ギア501a〜501c及びドラム駆動ギア501dが所望の噛み合い位相角になるように用いられる。その他の構成は、図4と同様であるため、ここでは説明を省略する。
[ドラム駆動ギア構成]
図14〜図18を用いて、本実施例のドラム駆動ギア501の構成について説明する。
図14(a)及び図14(b)は本実施例におけるドラム駆動ギア501の斜視図である。本実施例のドラム駆動ギア501は、図9に示すドラム駆動ギアの構成に対して、ドラム駆動ギアの回転方向の位相を決めるための位相決め部(回転位相指示形状)としてのフラグ部501pが設けられている。フラグ部501pは、軸部501jを備えたフランジ部501hに設けられ、ドラム駆動ギアの回転方向の位相を検出するための凹部としての2箇所のスリット部501p1,501p2を有している。このスリット部501p1,501p2とフラグ部501pがドラム駆動ギア501のギア部501gに(ギア回転方向に対し)一義に設けられるにより、フォトインタラプタ54,55の遮光または透過により、ギアの回転位相が検知できる。
フォトインタラプタ54 、55の出力は、前述したように、画像形成装置(プリンタ100)の動作を統括制御する制御部200内の駆動制御部50に接続されている。これにより制御部200は、ドラム駆動ギア501c、501dの回転時に、それぞれに設けられたスリット部501p1,501p2の通過タイミングについて、フォトインタラプタ54,55を介して把握することができる。制御部200は、そのタイミングから、ドラム駆動ギア501c、501dの両者の位相差を調べることができる。
そして、制御部200は、駆動制御部50及び感光ドラム駆動部51を介して、ドラム駆動ギア501c、501dとの間に所望の位相差がつくように、モータ507及びモータ508を電気的にフィードバック制御する。本実施例では、制御部200は、この位相差を、画像形成前、例えば装置初期化時に調べ、モータ507及びモータ508のフィードバック制御を行う。
このように、本実施例においては、制御部200が、ドラム駆動ギア501c、501dの位相合わせの制御手段としての機能を有する。こうすることで、直接駆動列が繋がっておらず、位相組みを行えないドラム駆動列に関しても、複数のドラム駆動ギア間で所定の角度αの位相差をつけることが可能となる。
図15は本実施例に係るドラム駆動ギアを示す説明図である。図15(a)は図14(b)の切断線に対応するドラム駆動ギア501の断面図である。図15(b)は、図15(a)中の破線枠部内の拡大図であり、図10(c)と同様にギア部501gの収縮時の内部に作用する力を模式的に示している。図15(a)及び図15(b)に示すように、本実施例においても、前述した実施例と同様に、軸部501jの軸方向に直交する方向の断面において、ギア部501gは前記軸部501jを備えたがフランジ部501hを中心にして軸方向に対称に設けられている。すなわち、フラグ部501pがドラム駆動ギア501のフランジ部501hに形成され、ギア部501gの対称性に影響を与えない構成となっている。そのため、実施例1と同様に、ギア部501gが収縮した際にも、軸部501jあるいはウェブ面であるフランジ部501hに対して傾いたり、円周方向に不均一に変形することを防止できる。そして、フラグ部501pがフランジ部501hに形成されることで、ギア部501gを黒色のPOM樹脂ではなく、自然色の材料を採用できるようになる。この結果、材料中の顔料や添加物の量を抑えることができ、ギア部501gの機械的物性も高く維持できる。
図16は比較例1に係るドラム駆動ギアを示す説明図である。図16は図15に対し、フランジ部(フランジ面)501hとギア部501gのウェブ面とが軸方向にyずれた場合の構成を示している。すなわち、比較例1に係るドラム駆動ギアは、軸部501jの軸方向に直交する方向の断面において、ギア部501gが、前記軸部501jを備えたフランジ部501hを中心にして軸方向に非対称である。なお、図16(a)及び図16(b)は、図15(a)及び図15(b)に対応する図である。図16(b)に示すようにギア部501gは、フランジ部501hに対して、図中実線矢印のように軸心側に締め付けるように収縮する時、線膨張率の差に起因して、フランジ部501hから破線矢印のように反力を受ける。この時、軸方向のズレyにより、フランジ部501hがギア部501gの中心を支えることができない。そのため、図16(c)に示すようにギア部501gがフランジ部501hからの反力(図中破線)を受けにくい側へ倒れるように変形してしまう。
図17は比較例2に係るドラム駆動ギアを示す説明図である。比較例2に係るドラム駆動ギアは、本実施例に係るドラム駆動ギアがフラグ部を軸部側に形成しているのに対し、ギア部側に形成している。すなわち、図17(a)及び図17(b)は、図15に示すフラグ部501pを軸部501j側に形成した構成に対して、フラグ部501pをギア部501g側に形成したドラム駆動ギア501の斜視図である。図17(b)の切断線に対応するドラム駆動ギア501の断面図を図17(c)に示した。なお、この構成においては、フラグ部501pはフォトインタラプタ54もしくはフォトインタラプタ55の赤外光を遮光する必要があるため、黒色の材料で形成されている。
図18は図17(a)に示される、スリット部501p1の部分拡大図(斜視図)であり、図10(c)と同様にギア部501gの圧縮時の内部に作用する力を模式的に示している。ギア部501gは軸心方向に実線矢印のように収縮していく。フラグ部501pは破線矢印の方向にリブ高さが低くなるように収縮し、さらに、スリット部501p1において、白抜き矢印のようにフラグ部501pの半径が小さくなるように収縮する。ここで、スリット部501p1の区間zにおいては、フラグ部501pのリブが存在するところに対して、ギア部501g内部の抵抗が異なるため、収縮時の応力が不均一となる領域となってしまう。言い換えると、この領域(スリット部501p1の区間z)が応力集中源となるため、区間zに相当する部分のギア部501gの変形を誘発し、ギア精度に影響してしまう可能性がある。
よって、図17及び図18に示したフラグ部501pをギア部501g側に形成した構成よりも、フラグ部501pを軸部501j側のフランジ部501hに形成した図14及び図15で示した構成の方が、ギアの成形時の変形を抑制することができる。
[ドラム駆動ギアのカラー部材について]
図19を用いて、図12で示したカラー部材513について説明する。図19(a)はドラム駆動ギア501のカップリング側の斜視図、図19(b)及び図19(c)はドラム駆動ギア501の軸部501jにおける軸端部(軸支部)にカラー部材515が取り付けられた斜視図である。カラー部材515については、円周方向の複数箇所(ここでは2箇所)に軸方向の長さが異なるリブ(突出部)515a,515bが形成されている。ここでは、一方のリブ515aの方は、他方のリブ515bに比べて軸方向の長さが長く形成されている。また、前記カラー部材515が取り付けられる軸部501jには、円周方向に前記各リブ515a,515bに対応する位置に、前記リブ515a,515bのそれぞれの軸方向の長さに応じた取り付け部510q1,510q2が設けられている。ここでは、各取り付け部510q1,510q2は、軸方向に放射状に形成された多数の放射状リブ510qによって形成されている。これにより、ギア部501gと軸部510jが回転方向に一義に成形されていることに加えて、カラー部材515も回転方向に一義に取り付けられるようになっている。
カラー部材についても実際は内外径間に芯ずれがある。そのため、例えば、カラー部材515が同一金型で成形されたものであれば、カラー部材515を伴うドラム駆動ギア501を一義に組み立てる。これにより、図7(b)と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する、ドラム駆動ギア501a〜501dのギア回転速度変動のプロファイルを揃えることが可能となる。また、感光ドラム1が転写ベルト12e上に一次転写する時のドラム駆動ギア501の周速を各色で同じにすることが可能となる。
〔他の実施例〕
前述した実施例では、プロセスカートリッジ側の被駆動カップリングの先端部を凸形状とし、装置本体側のドラム駆動ギアの駆動カップリングの先端部を前記凸形状と係合する凹形状としたが、これに限定されるものではない。駆動カップリングと被駆動カップリングの形状を入れ替え、凹凸形状を逆の構成にしてもよい。すなわち装置本体側のドラム駆動ギアの駆動カップリングの先端部を凸形状とし、プロセスカートリッジ側の被駆動カップリングの先端部を前記凸形状と係合する凹形状としても良い。
図20に、図17を用いて説明した比較例2に係るドラム駆動ギアの変形例を参考例として示す。図20(a)〜図20(e)は、参考例に係るドラム駆動ギアの説明図である。
図17で示した比較例2に係るドラム駆動ギアは、フラグ部を軸端部側に形成しているのに対し、カップリング部側に形成し、かつカップリング部の形状に関し、複数の溝形状で形成している。すなわち、図20(a)及び図20(b)は、図17に示すフラグ部501pを軸端部501k側に形成した構成に対して、フラグ部501pをカップリング部501e側に形成したドラム駆動ギア501の斜視図である。図20(a)の切断線に対応するドラム駆動ギア501の断面図を図20(c)に示した。さらに、図20(c)の切断線に対応するカップリング部501eの部分断面図を図20(d)に示した。図20(e)は、ドラム駆動ギア501の軸部501jのみを斜視図で示している。カップリング部501eの溝部501e1〜501e3は図20(d)の実線矢印方向に120°ごとの等間隔に同形状で配置されている。カップリング部501eの溝部501e1〜501e3は、図20(d)の実線矢印方向にドラム駆動ギア501が回転するときに、溝部501e1〜501e3と係合する凸形状を持つ不図示の感光ドラム1側のカップリングと係合し、駆動伝達を行っている。この構成においても、軸部501jは、ギア部501gの軸支部近傍の最小内径部501rの外径よりも大きい外径を有するフランジ部501hに一体に成形された形で備えられている。フランジ部501hには、ギア部501gの最小内径より大きい外径の回転止め501mが形成されている。軸部501jと回転止め501mを一体成形された形で備えたフランジ部501hに、ギア部501gを一体に成形することで、ドラム駆動ギア501が形成されている。
しかし、図17で示した比較例2に係るドラム駆動ギアは、樹脂で形成されたギア部501gの面積が大きく、樹脂の薄い層も多いため、成形時の収縮による残留応力が大きい。このため、時間経過による材料強度の低下も加わると、樹脂の経時変化が起こり、ギア部501gの変形が生じる恐れがある。
引き続き、図21に、図16を用いて説明した実施例2に係るドラム駆動ギアの変形例を他の実施例として示す。図21(a)〜図21(e)は、他の実施例に係るドラム駆動ギアの説明図である。
図16で示した本実施例に係るドラム駆動ギアは、略3角形形状のカップリング部(図14(b))に対し、図20で示したドラム駆動ギア501と同様に、複数の溝カップリング部側に形成している。すなわち、図21(a)及び図21(b)は、図16に示すカップリング部を図20で示したドラム駆動ギア501のカップリング部501eと同じ、複数の溝形状で形成したドラム駆動ギア501の斜視図である。図21(a)の切断線に対応するドラム駆動ギア501の断面図を図21(c)に示した。さらに、図21(c)の切断線に対応するカップリング部501eの部分断面図を図21(d)に示した。図21(e)は、ドラム駆動ギア501の軸部501jのみを斜視図で示している。カップリング部501eの溝部501e1〜501e3は図20(d)の実線矢印方向に120°ごとの等間隔に同形状で配置されている。カップリング部501eの溝部501e1〜501e3は、図20(d)の実線矢印方向にドラム駆動ギア501が回転するときに、この501e1〜501e3と係合する凸形状を持つ不図示の感光ドラム側のカップリングと係合し、駆動伝達を行っている。この構成においても、軸部501jは、ギア部501gの軸支部近傍の最小内径部501rの外径よりも大きい外径を有するフランジ部501hに一体成形された形で備えられている。フランジ部501hには、ギア部501gの最小内径より大きい外径の回転止め501mが形成されている。軸部501jと回転止め501mを一体成形された形で備えたフランジ部501hに、ギア部501gを一体に成形することで、ドラム駆動ギア501が形成されている。
図21に示した本実施例に係るドラム駆動ギアの方が、図20に示した参考例に係るドラム駆動ギアに比べて、樹脂で形成されたギア部501gの面積が小さいため、樹脂の変形が少ない。
また前述した本実施例では、駆動伝達部材において、フランジ部に一体成形された軸部が、ギア歯からの駆動力を被駆動伝達部材である感光ドラムに伝達する構成を例示したが、これに限定されるものではない。フランジ部に一体成形された軸部が、駆動源から駆動力が伝達され、伝達された駆動力をギア部に伝達する構成であっても良い。ギア部に伝達された駆動力は、被駆動伝達部材である他のギアなどに伝達される。このような構成においても、同様の効果を得ることができる。
また前述した本実施例では、駆動伝達部材としてギアを例示しているが、これに限定されるものではなく、プーリや摩擦車であっても同様の効果が得られる。
前述した実施例では、複数の画像形成部として、4つのプロセスステーション(プロセスカートリッジ)を使用しているが、この使用個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
また前述した実施例では、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとして、感光ドラムと、該感光ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手段,現像手段,クリーニング手段を一体に有するプロセスカートリッジを例示した。しかし、これに限定されるものではない。感光ドラムの他に、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち、いずれか1つを一体に有するプロセスカートリッジであっても良い。
更に前述した実施例では、感光ドラムを含むプロセスカートリッジが画像形成装置に対して着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば感光ドラムを含むユニット(クリーナユニット)と、現像装置を含むユニット(現像ユニット)がそれぞれ画像形成装置に着脱自在な構成であっても良い。
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
1,1a,1b,1c,1d …感光ドラム
7,7a,7b,7c,7d …プロセスカートリッジ
54,55 …フォトインタラプタ
500 …駆動部
501,501a,501b,501c,501d …ドラム駆動ギア
501e …カップリング部
501f …穴
501g …ギア部
501h …フランジ部
501j …軸部
501k …軸端部
501m …回転止め
501n …ボス部
501p …フラグ部
501r …軸支部の最小半径部
507p1,508p2 …スリット部
507,508 …モータ
507a,508a …ピニオンギア
510q …放射状リブ
510q1,510q2 …取り付け部
513 …カラー部材
513a,513b,515a …リブ
515d …軸受
530 …駆動フレーム

Claims (21)

  1. 樹脂で成形されたギア歯を有するギア部と、樹脂で成形されたフランジ部と、を有する駆動伝達部材であって、
    前記フランジ部は、前記ギア歯からの駆動力を被駆動伝達部材に伝達する軸部と、前記軸部の外形よりも大きい外周に前記フランジ部に対して前記ギア部の回転を止めるための回転止め部と、を一体成形された形で備え、
    前記ギア部は、前記回転止め部を覆い、かつ前記軸部の軸線方向に見た場合に前記軸部と重ならない形状であることを特徴とする駆動伝達部材。
  2. 前記ギア部を構成する樹脂の線膨張係数は、前記フランジ部を構成する樹脂の線膨張係数より大きいことを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達部材。
  3. 前記ギア部を構成する樹脂の線膨張係数は、7.0×10−5(/℃)以上であることを特徴とする請求項2に記載の駆動伝達部材。
  4. 前記ギア部を構成する樹脂の曲げ強度は、前記フランジ部を構成する樹脂の曲げ強度より小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の駆動伝達部材。
  5. 前記ギア部を構成する樹脂の曲げ強度は、100MPa以下であることを特徴とする請求項4に記載の駆動伝達部材。
  6. 前記ギア部を構成する樹脂は、POMであり、
    前記フランジ部を構成する樹脂は、PPSであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の駆動伝達部材。
  7. 軸線方向に見た場合に、ギア部の外周で形成される円の第1半径は、ギア部の内周で形成される円の第2半径より1.3倍から1.5倍の範囲の長さになることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の駆動伝達部材。
  8. 軸線方向に見た場合に、ギア部の外周で形成される円の第1半径からギア部の内周で形成される円の第2半径を引いた長さは、前記回転止め部の凸部の先端が回転した際の回転軌跡が形成する円の第3半径から前記回転止め部の凹部の底辺が回転した際の回転軌跡が形成する円の第4半径を引いた長さより長いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の駆動伝達部材。
  9. 前記軸部は、被駆動伝達部材と係合する凹部を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の駆動伝達部材。
  10. 前記フランジ部は、前記駆動伝達部材の回転方向の位相を検出するための凹部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の駆動伝達部材。
  11. 請求項10項に記載の駆動伝達部材と、
    光を発光する発光部と、
    前記光を受光する受光部と、を備え、
    前記発光部から発光された光が前記凹部を通過して前記受光部で受光されることにより、前記駆動伝達部材の位相を決めることを特徴とする駆動伝達装置。
  12. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の駆動伝達部材と、
    前記駆動伝達部材の軸部を支持する軸受部材と、を有し、
    前記駆動伝達部材は、前記軸部とともに回動するカラー部材を介して前記軸受部材に支持されていることを特徴とする駆動伝達装置。
  13. 前記カラー部材は、円周方向の複数箇所に軸方向の長さが異なる突出部を有し、
    前記カラー部材を取り付ける軸部は、前記突出部に対応する位置に、前記突出部のそれぞれの軸方向の長さに応じた放射状リブを有することを特徴とする請求項12に記載の駆動伝達装置。
  14. 前記軸部は、像担持体に係合して前記ギア歯からの駆動力を前記像担持体に伝達することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の駆動伝達装置。
  15. 前記軸部は、前記像担持体と係合するカップリングを備えていることを特徴とする請求項14に記載の駆動伝達装置。
  16. 前記カップリングは、前記像担持体と係合する先端部に凹形状を有することを特徴とする請求項15に記載の駆動伝達装置。
  17. 前記カップリングは、前記像担持体と係合する先端部に凸形状を有することを特徴とする請求項15に記載の駆動伝達装置。
  18. 画像形成装置本体に対して着脱自在なユニットに係合して前記ユニットに対して駆動力を伝達する駆動伝達装置を有し、シートに画像を形成する画像形成装置において、
    前記駆動伝達装置として、請求項11乃至17のいずれか一項に記載の駆動伝達装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  19. 前記ユニットは、像担持体とこれに作用するプロセス手段とを有するプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 樹脂で成形されたギア歯を有するギア部と、樹脂で成形されたフランジ部と、を有する駆動伝達部材であって、
    前記フランジ部は、伝達された駆動力を前記ギア部に伝達する軸部と、前記軸部の外形よりも大きい外周に前記フランジ部に対して前記ギア部の回転を止めるための回転止め部と、を一体成形された形で備え、
    前記ギア部は、前記回転止め部を覆い、かつ前記軸部の軸線方向に見た場合に前記軸部と重ならない形状であることを特徴とする駆動伝達部材。
  21. 請求項1乃至10、20のいずれか一項に記載の駆動伝達部材を備え、
    前記被駆動伝達部材は、静電潜像にトナーを付着させトナー像が現像される感光ドラムであることを特徴とする画像形成装置。
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