JP6268569B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
電子写真プロセスを用いた画像形成装置としては、潜像担持体上に形成した各色のトナー像を中間転写体に一次転写した後に、記録材に対して二次転写するカラー画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置における二次転写装置には、ローラ転写方式とベルト転写方式がある。ローラ転写方式は、中間転写体と転写ローラとの間で記録材を挟持して搬送しながら二次転写を行う方式である。一方、ベルト転写方式は、二次転写装置の支持ローラ間に張架したベルト状部材(二次転写ベルト)と中間転写体との間で記録材を挟持して搬送しながら二次転写を行う方式である。ベルト転写方式は、中間転写体との間で記録材を挟持する箇所(二次転写ニップ)の記録材搬送方向上流側及び下流側の少なくとも一方の二次転写ベルト部分で、記録材を吸着搬送する。そのため、中間転写体との間で記録材を挟持する箇所(二次転写ニップ)だけでなく、その記録材搬送方向上流側や下流側でも、記録材を保持して搬送力を付与できる。よって、ベルト転写方式は、一般に、記録材の安定搬送に関してローラ転写方式よりも好適である。
ただし、ベルト転写方式は、一般的なベルト搬送装置と同様、二次転写ベルトがベルト幅方向の一端側へ寄ってしまったり(ベルト寄り)、ベルト幅方向の各端部へ向かうベルト寄りが繰り返されるベルト蛇行が生じたりする現象が発生し得る。ベルト寄り(ベルト蛇行を含む。)は、二次転写装置を構成する構造体の組付け寸法公差、例えば二次転写ベルトを張架支持する複数の支持ローラの回転軸の平行度やローラ外径のばらつき、二次転写ベルト自体の周長変化による張力の不均一化などが原因で発生する。詳しくは、これらの原因によって二次転写ベルトが直線走行せずに支持ローラ軸方向(ベルト幅方向)に変位した状態で走行することで、その変位した方向に寄せられてベルト寄りが発生する。特に、小型の二次転写装置の場合、支持ロール間における軸間距離が短い関係で、支持ローラの組付け寸法公差がベルト寄りの発生に影響しやすく、ベルト寄りを抑制することの要請が強い。
従来、ベルト寄りによるベルトの幅方向移動範囲(ベルト寄り範囲)を一定の規制範囲内に収めるために、種々のベルト寄り規制手段が提案されている。本明細書において、ベルト寄り規制手段は、ベルト寄りが発生してベルトが幅方向へ移動するときに、そのベルト幅方向位置が一定の規制範囲を超えてベルトが移動しないようにベルト寄りを制限するもののほか、ベルト幅方向逆向きにベルト移動させてベルト寄りを補正するものを含むものである。例えば、特許文献1には、ベルト内周面のベルト幅方向両端にガイドリブを設けたリブ方式のベルト寄り規制手段が開示されている。リブ方式は、ベルト寄りによってベルトがベルト幅方向へ移動したときに、ガイドリブが支持ローラの規制端面(一般にはローラ端面)に当接することで、それ以上のベルト幅方向への移動を制限するものである。リブ方式によれば、ベルト幅方向一端側に設けられた一方のガイドリブが支持ローラの規制端面に接触する位置から、ベルト幅方向他端側に設けられた他方のガイドリブが支持ローラの規制端面に接触する位置までの範囲内に、ベルト寄り範囲を収めることができる。
また、例えば、特許文献2には、ベルト寄りの発生を検知したら、ベルトを張架している傾動可能なステアリングローラを傾かせて、ベルト寄りを戻す方向にベルトを幅方向へ移動させるステアリング方式のベルト寄り規制手段が開示されている。ステアリング方式においても、ベルト寄り範囲を一定の規制範囲内に収めることができる。
上記リブ方式においては、ベルト寄りが発生すると、ベルト内周面のガイドリブのベルト幅方向中央側端面(以下「リブ端面」という。)が支持ローラの規制端面に当接し、リブ端面がベルト幅方向外側へ押圧される。この押圧力により、リブ端面とベルト内周面との境界付近が曲げられ、当該境界付近のベルト部分には曲げ応力が作用する。このような曲げ応力が断続的に又は継続的に作用することで、当該境界付近のベルト部分が、亀裂を生じるなどして破損しやすい。そのため、当該境界付近におけるベルト外周面やベルト内周面上にベルト一周にわたって補強テープを貼り付け、当該境界付近のベルト部分に作用する曲げ応力を軽減する方法が採られることが多い。
ところが、前記境界付近におけるベルト外周面部分に補強テープを貼り付けると、ベルト外周面と補強テープとの間に段差が存在することになる。そのため、上述した二次転写ベルトにリブ方式のベルト寄り規制手段を採用し、二次転写ベルトの外周面上に補強テープを貼り付けた場合、二次転写ベルトがベルト幅方向へ移動するときに、その段差が中間転写体の端部に引っ掛かる可能性がある。
ただし、中間転写体がベルト状部材ではなく(すなわち中間転写ベルトではなく)、ベルト幅方向への変位が生じない部材(例えば中間転写ドラム)で構成されている場合には、二次転写ベルトが幅方向へ移動しても、補強テープの段差が中間転写体に引っ掛かることはほとんどない。これに対し、中間転写体側がベルト状部材(中間転写ベルト)で構成されている場合には、以下の理由から、二次転写ベルト上の補強テープの段差が中間転写ベルトに引っ掛かる可能性が高くなる。
二次転写ベルト上の補強テープの段差が中間転写ベルトに引っ掛かるか否かは、ベルト幅方向における中間転写体と二次転写ベルトとの相対的な位置ズレ量によって決まる。中間転写体がベルト状部材ではない場合、ベルト幅方向における中間転写体と二次転写ベルトとの相対位置ズレ量は、二次転写ベルトのベルト寄り範囲内である。これに対し、中間転写体が中間転写ベルトである場合、中間転写ベルトにも二次転写ベルトと同様にベルト寄りが発生し得るため、中間転写ベルトと二次転写ベルトとの相対位置ズレ量は、最大で、二次転写ベルトのベルト寄り範囲と中間転写ベルトのベルト寄り範囲との合計となり得る。
詳しく説明すれば、中間転写体が中間転写ベルトである場合、ベルト寄りによって二次転写ベルト及び中間転写ベルトの両方がベルト幅方向へそれぞれ移動することになる。よって、例えば、二次転写ベルトがベルト幅方向一端側へ大きく変位する一方で、中間転写ベルトがベルト幅方向他端側へ大きく変位するという状況にもなり得る。したがって、二次転写ベルトと中間転写ベルトとの相対位置ズレ量は、中間転写体がベルト状部材ではない場合と比較して、大幅に増大することになる。そのため、中間転写体が中間転写ベルトであると、二次転写ベルト外周面に貼り付けた補強テープの段差が中間転写ベルトの端部に引っ掛かる可能性が高くなる。
二次転写ベルト上の補強テープの段差が中間転写ベルトの端部に引っ掛かってしまうと、補強テープや中間転写ベルトの端部が破損するという問題が生じ得る。また、二次転写ベルトや中間転写ベルトに生じたベルト寄りを戻すときに、二次転写ベルト上の補強テープの段差が中間転写ベルトの端部に引っ掛かると、ベルト寄りを適切に解消できなくなるといった問題を生じるおそれもある。これらの問題は、二次転写ベルトの外周面に設けた補強テープの段差が中間転写ベルトの端部に引っ掛かる場合であるが、2つのベルト状部材が互いの外周面を接触させて走行する構成であって、少なくとも一方のベルト状部材がその外周面上のベルト幅方向端部領域に段差が存在する構成であれば、同様に生じ得る。
また、二次転写ベルト上の補強テープの段差が中間転写ベルトの端部に引っ掛かってしまうと、その段差を乗り越えるときに、二次転写ベルトや中間転写ベルトの幅方向への移動が瞬間的に加速するような不安的な挙動をとる。このような挙動が画像形成動作中に生じると、画質を悪化させるという問題が生じる。この問題は、少なくとも一方の外周面上のベルト幅方向端部領域に段差が存在する構成であれば、互いの外周面を接触させて走行する2つのベルト状部材の両方が像担持体である構成や、当該2つのベルト状部材の一方が像担持体であり他方が記録材を搬送する記録材搬送部材である構成において、同様に生じ得る。
また、以上の問題は、一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差に、他方のベルト状部材の端部が引っ掛かる場合について説明している。しかしながら、いずれのベルト状部材の外周面上にも段差が存在する場合には、一方のベルト状部材の外周面上の段差に他方のベルト状部材の外周面上の段差が引っ掛かることも起こり得る。このように一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差が他方のベルト状部材の段差に引っ掛かる場合にも、上述した問題と同様の問題が発生する。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、2つのベルト状部材が互いの外周面を接触させて走行する構成において、少なくとも一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部や段差に引っ掛かることを抑制できる画像形成装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、複数の支持回転体にそれぞれ張架されていて互いの外周面が接触した状態で走行する2つのベルト状部材と、前記2つのベルト状部材ごとに設けられ、当該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動するベルト寄りの範囲を所定の規制範囲内に規制するベルト寄り規制手段とを備え、前記2つのベルト状部材のうちの少なくとも一方のベルト状部材の外周面上にベルト走行方向へ延びる段差が存在する画像形成装置において、前記2つのベルト状部材間におけるベルト幅方向の相対的な位置関係は、該2つのベルト状部材に前記所定の規制範囲内のベルト寄りが発生しても、前記少なくとも一方のベルト状部材の前記段差他方のベルト状部材の端部又は該他方のベルト状部材に存在する前記段差とのベルト幅方向における隙間ゼロ以上である関係となっていることを特徴とする。
本発明によれば、2つのベルト状部材が互いの外周面を接触させて走行する構成において、少なくとも一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部や段差に引っ掛かることを抑制できるという優れた効果が得られる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。 組み付け直後における二次転写装置の軸傾斜機構の構成を、分離ローラの軸方向から見たときの模式図である。 ベルト寄り規制後における同軸傾斜機構の構成を、分離ローラの軸方向から見たときの模式図である。 組み付け直後における同軸傾斜機構の構成を、分離ローラの回転軸に沿って切断した切断面で示した模式図である。 ベルト寄り規制後における同軸傾斜機構の構成を、分離ローラの回転軸に沿って切断した切断面で示した模式図である。 二次転写ベルトにおけるベルト寄りについての説明図である 同軸傾斜機構における軸傾斜部材の斜視図である。 (a)は、構成例1において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図であり、(b)は、中間転写ベルト及び二次転写ベルトが互いに逆向きに最大のベルト寄りが発生している状態を示す説明図である。 構成例1における二次転写ベルトのベルト幅方向への最大移動量を説明するための説明図である。 構成例2において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図である。 構成例3において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図である。 構成例4において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図である。
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるプリンタに適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
本プリンタに、その本体筐体内に配置された4つの感光体1a,1b,1c,1dが設けられている。各感光体上には互いに異なる色のトナー像がそれぞれ形成される。具体的には、これらの感光体1a,1b,1c,1d上に、ブラックトナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びイエロートナー像がそれぞれ形成される。なお、本実施形態における各感光体1a,1b,1c,1dはドラム状に形成されているが、複数のローラに巻き掛けられて回転駆動される無端ベルト状の感光体を用いることもできる。
4つの感光体1a,1b,1c,1dに対向して、像担持体である中間転写体として、無端ベルト状部材の中間転写ベルト51が配置されている。各感光体1a,1b,1c,1dの外周面は、それぞれ中間転写ベルト51の外周面に当接している。本実施形態の中間転写ベルト51は、テンションローラ52、駆動ローラ53、斥力ローラ54、入口ローラ55等の支持ローラ(支持回転体)に巻き掛けられ、張架されている。これらの支持ローラのうちの1つである駆動ローラ53は、図示しない駆動源によって回転駆動し、この駆動ローラ53の回転駆動により中間転写ベルト51が図中矢印Aの向きに走行する。
中間転写ベルト51は、多層構造のものでも単層構造のものでもよい。多層構造のベルトで構成する場合、例えば、伸びの少ないフッ素樹脂やPVDFシート、ポリイミド系樹脂でベース層を形成し、ベルト外周面をフッ素系樹脂等の平滑性のよいコート層で構成するものが好ましい。一方、単層構造のベルトで構成する場合には、PVDF、PC、ポリイミド等の材質を用いるものがよい。
各感光体1a,1b,1c,1d上に各色トナー像を形成する構成及び動作、並びに、各色トナー像を中間転写ベルト51上に一次転写する構成及び動作は、ほぼ同様であり、形成される各色トナー像の色が異なるだけである。よって、以下、ブラック用感光体1aにブラックトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルト51上に一次転写する構成及び動作について説明し、他の色については説明を省略する。
ブラック用感光体1aは、図1中反時計回り方向に回転駆動する。感光体1aの外周面には、図示しない除電装置からの光が照射されることで、感光体1aの表面電位が初期化される。初期化された感光体外周面は、帯電装置8aによって所定の極性(本実施形態ではマイナス極性)に一様に帯電される。このようにして帯電された感光体外周面は、図示しない露光装置から出射される光変調されたレーザビームLが照射され、これにより感光体1aの外周面上に静電潜像が形成される。本実施形態においては、レーザビームLを出射する露光装置がレーザ書き込み装置で構成されているが、例えばLEDアレイと結像手段を有する露光装置などを用いることもできる。感光体1aに形成された静電潜像は、現像装置10aと対向する現像領域を通過する際に、ブラックトナー像として可視像化される。
中間転写ベルト51の内周面側には、感光体1aと対向する位置に一次転写ローラ11aが配置されている。この一次転写ローラ11aが中間転写ベルト51の内周面に当接することで、感光体1aと中間転写ベルト51との間に適正な一次転写ニップが確保されている。一次転写ローラ11aには、感光体1a上に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性(本実施形態ではプラス極性)の一次転写電圧が印加される。これにより、感光体1aと中間転写ベルト51との間に一次転写電界が形成され、感光体1a上のトナー像が、その感光体1aと同期して回転駆動される中間転写ベルト51上に静電的に一次転写される。トナー像を中間転写ベルト51に一次転写した後の感光体1aの外周面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置12aによって除去され、感光体1aの外周面が清掃される。
4色のトナー像をすべて使うフルカラーモードにおいては、他の色の感光体1b,1c,1dについても、同様に、マゼンタトナー像、シアントナー像及びイエロートナー像がそれぞれ形成される。そして、これらの各色トナー像は、中間転写ベルト51上に一次転写されているブラックトナー像に重ね合わさるようにして、順次一次転写される。
一方、ブラック単色モードにおいては、図示しない接離機構により、一次転写ローラ11b,11c,11dを感光体1b,1c,1dから離間させることで、マゼンタ、シアン、イエロー用の感光体1b,1c,1dを中間転写ベルト51から離間させる。そして、ブラック感光体1aのみが中間転写ベルト51に当接した状態で、ブラックトナー像のみが中間転写ベルト51に一次転写される。
また、図1に示すように、プリンタ本体内の下部には、給紙装置14が配置されている。給紙装置14は、給紙ローラ15の回転によって、記録材としての転写紙Pを図中矢印Bの方向へ送り出す。送り出された転写紙Pは、レジストローラ対16により、所定のタイミングで斥力ローラ54に巻き掛けられた中間転写ベルト51の部分と、これに対向配置された二次転写ベルト61の部分とが当接している二次転写ニップへと給送される。このとき、斥力ローラ54には所定の二次転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト51上のトナー像が転写紙Pに二次転写される。
二次転写ベルト61は、二次転写ローラ62と分離ローラ63とに張架されている。いずれか一方のローラ(支持回転体)が駆動ローラとなって回転駆動することで、二次転写ベルト61は、図中矢印Cに示す向きに走行する。トナー像が二次転写された転写紙Pは、二次転写ベルト61の外周面に静電的に吸着した状態で、二次転写ベルト61の走行に伴って搬送される。そして、転写紙Pは、分離ローラ63に巻き付いた二次転写ベルト61の部分の曲率によって二次転写ベルト61の外周面から分離し、二次転写ベルト61の転写紙搬送方向下流側に配置されている搬送ベルト17によって更に転写紙搬送方向下流側へ搬送される。そして、転写紙Pが定着装置18を通る際に、転写紙P上のトナー像が熱と圧力の作用により転写紙Pに定着される。定着装置18を通過した転写紙Pは、排紙部に設けられた排紙ローラ対19を通って機外に排出される。
また、トナー像を二次転写した後の中間転写ベルト51上に付着する転写残トナーは、ベルトクリーニング装置20によって除去される。本実施形態におけるベルトクリーニング装置20では、ウレタン等で形成されたブレード形状のクリーニングブレード21を用いており、そのクリーニングブレード21を中間転写ベルト51の走行方向に対してカウンタ方向から当接させている。なお、ベルトクリーニング装置20には適宜様々な種類のものを用いることが可能であり、例えば、クリーニング装置を静電式のものとしてもよい。
次に、二次転写ベルト61を備えた二次転写装置60におけるベルト寄り規制手段の構成及び動作について説明する。
本実施形態における二次転写装置60のベルト寄り規制手段は、二次転写ベルト61を張架する一方の支持ローラである分離ローラ63の回転軸を傾斜させることで、二次転写ベルト61のベルト寄り範囲を所定の規制範囲内に規制する軸傾斜手段としての軸傾斜機構で構成されている。
図2は、組み付け直後における二次転写装置60の軸傾斜機構の構成を、分離ローラ63の軸方向から見たときの模式図である。
図3は、ベルト寄り規制後における軸傾斜機構の構成を、分離ローラ63の軸方向から見たときの模式図である。
本実施形態の分離ローラ63は、その回転軸63aの両端を、それぞれ別個の回転軸支持アーム64に支持されている。各回転軸支持アーム64は、それぞれ、二次転写ローラ62の回転軸62aの各端部に対して回動自在に取り付けられており、二次転写装置60のフレーム68に一端が固定されたアームスプリング66によって、図2時計回り方向に付勢されている。二次転写ベルト61にベルト寄りが生じていない組み付け直後の状態においては、アームスプリング66の付勢力により、フレーム68に回転軸支持アーム64が突き当たった位置で、回転軸支持アーム64の回動位置が保持される(図2)。
また、各回転軸支持アーム64は、図2及び図3に示すように、分離ローラ63の回転軸63aを軸受けする軸受部65を、回転軸支持アーム64の回転中心から径方向にスライド可能に支持している。軸受部65は、回転軸支持アーム64に対し、テンションスプリング67により、回転軸支持アーム64の回転中心から径方向に径方向外側に向けて付勢されている。これにより、分離ローラ63は、常に二次転写ローラ62から離れる方向への付勢力を受け、分離ローラ63と二次転写ローラ62とに張架される二次転写ベルト61に所定のテンションを付与することができる。
図4は、二次転写装置60の軸傾斜機構70の構成を、分離ローラ63の回転軸63aに沿って切断した切断面で示した模式図である。
分離ローラ63には、分離ローラ63と軸受部65との間の回転軸63a上に、軸方向変位部材を構成するベルト寄り検知部材71及び軸傾斜部材72が設けられている。ベルト寄り検知部材71は、二次転写ベルト61の端部と接触するフランジ部71aを備えている。二次転写ベルト61がベルト幅方向へ移動して二次転写ベルト61の端部がフランジ部71aに当接すると、その力を受けて、ベルト寄り検知部材71は分離ローラ63の回転軸63aに沿って軸方向外側へ移動する。ベルト寄り検知部材71が回転軸63aに沿って軸方向外側へ移動すると、ベルト寄り検知部材71に対して回転軸63aの更に外側には配置されている軸傾斜部材72も回転軸63aに沿って軸方向外側へ移動する。
また、軸傾斜部材72の傾斜面72aには、回転軸63aの軸方向外側から、固定部材であるフレーム68の当接部68aが当接している。このとき、当該軸傾斜部材72が設けられている分離ローラ63の回転軸63aの端部は、軸受部65を介して、アームスプリング66によって付勢されている回転軸支持アーム64に支持されているため、図4中上側に向かう付勢力を受けている。そのため、ベルト寄り検知部材71のフランジ部71aに二次転写ベルト61の端部が当接していない状態であれば、アームスプリング66の付勢力により、軸傾斜部材72の傾斜面72aの下端に連続している被ストッパ面72bに、フレーム68のストッパ面68bが当接する位置で、軸傾斜部材72の傾斜面72aとフレーム68の当接部68aとの当接位置が規制される。すなわち、フレーム68の当接部68aが軸傾斜部材72の傾斜面72aの下端部分に当接した状態で保持される。
この状態から、二次転写ベルト61がベルト幅方向へ移動する力を受けて、ベルト寄り検知部材71及び軸傾斜部材72が回転軸63aに沿って軸方向外側へ移動すると、軸傾斜部材72の傾斜面72aに沿ってフレーム68の当接部68aが相対的に移動する。これにより、軸傾斜部材72の傾斜面72aとフレーム68の当接部68aとの当接位置が傾斜面72aの上側へ変位する。その結果、二次転写ベルト61が移動する方向の軸方向端部側における分離ローラ63の回転軸63aの端部は、図5に示すように、アームスプリング66の付勢力に抗して押し下げられる。このとき、二次転写ベルト61が移動する方向とは逆側の分離ローラ63の回転軸63aの端部は、二次転写ベルト61の端部がベルト寄り検知部材71のフランジ部71aに接触していないため、図4に示すように、フレーム68の当接部68aが軸傾斜部材72の傾斜面72aの下端部分に当接した状態で保持されている。したがって、二次転写ベルト61が移動する方向とは逆側の分離ローラ63の回転軸63aの端部は、他端側に対して相対的に押し下げられた状態となり、その回転軸63aは傾斜することになる。
このようにして分離ローラ63の回転軸63aが傾斜するにつれて、二次転写ベルト61のベルト幅方向への移動速度が次第に遅くなり、最終的には、二次転写ベルト61がベルト幅方向逆向きに移動するようになる。その結果、二次転写ベルト61の幅方向位置が徐々に戻され、二次転写ベルト61は、ベルト寄りが収束する幅方向位置で安定走行することができる。これは、二次転写ベルト61のベルトよりが逆向きに生じる場合でも同様である。
ここで、分離ローラ63の回転軸63aを傾けることによりベルト寄りを戻すことができる原理について説明する。
図6は、二次転写ベルトにおけるベルト寄りについての説明図である。
二次転写ベルト61を剛体であると仮定し、分離ローラ63に進入する前の二次転写ベルト61上の任意の一地点(ここではベルト端部上の地点Eとする。)に注目する。2つのローラ62,63に張架されている二次転写ベルト61が完全に水平あるいは平行な状態であれば、分離ローラ63に進入する直前の二次転写ベルト61上の当該地点Eと、分離ローラ63から抜けた直後の二次転写ベルト61上の当該地点Eに対応する地点E’との間では、分離ローラ63の回転軸方向における位置にズレが生じることはない。この場合、二次転写ベルト61にベルト寄りは発生しない。
一方、分離ローラ63の回転軸63aが二次転写ローラ62の回転軸62aに対して傾いている場合、その傾斜角をαとすると、二次転写ベルト61上の当該地点Eは、分離ローラ63の周面に沿って移動する間に、図6に示すように、およそtanα分だけ分離ローラ63の回転軸方向へ変位する。したがって、分離ローラ63の回転軸63aを、二次転写ローラ62の回転軸62aに対して傾斜角αだけ傾ければ、二次転写ベルト61を分離ローラ63の回転にあわせて、二次転写ベルト61のベルト幅方向位置をおよそtanα分だけ移動させることができる。
二次転写ベルト61の寄り量(ベルト幅方向への移動速度)は、傾斜角αに比例する。すなわち、傾斜角αが大きければ大きいほど、二次転写ベルト61の寄り量は増していき、小さければ小さいほどベルト寄り量は減少する。したがって、例えば、図5に示すように、二次転写ベルト61が図5中右側に寄ろうとするベルト寄りが生じている場合、このベルト寄りによって軸傾斜部材72が分離ローラ回転軸方向へ移動して分離ローラ63の回転軸63aが図中下側へ下がることで、二次転写ベルト61を図5中左側へ戻そうとするベルト寄りを生じさせることができる。そして、二次転写ベルト61にもともと生じていたベルト寄りと、分離ローラ63の回転軸63aが傾いたことで発生する二次転写ベルト61の逆向きのベルトよりとが釣り合う位置に、二次転写ベルト61のベルト寄りを収束させることができる。この釣り合い位置で走行している二次転写ベルト61に対し、さらにどちらか一方へのベルト寄りが生じた場合でも、そのベルト寄りに応じて分離ローラ63の回転軸63aが傾くことで、再び、二次転写ベルト61のベルト寄りは、別の釣り合い位置で収束する。
このように、本実施形態における二次転写装置60の軸傾斜機構70によれば、二次転写ベルト61のベルト幅方向への移動量に応じた傾きを分離ローラ63の回転軸63aに与えることで、二次転写ベルト61のベルト寄りを早期に収束させることができる。しかも、分離ローラ63の回転軸63aを傾かせるための駆動力には、二次転写ベルト61がベルト幅方向へ移動する力を利用するため、モータ等の駆動源を必要としない簡易な構成で実現できる。
次に、軸傾斜部材72の構成について説明する。
図7は、本実施形態における軸傾斜部材72の斜視図である。
本実施形態の軸傾斜部材72は、円筒形状本体の外周面に傾斜面72aをもつ突起部が形成された構成となっている。傾斜面72aは、円筒形状本体の中心軸を中心とした円錐形の周面の一部をなすように形成された曲面で構成されている。このように傾斜面72aを曲面で構成している理由には2つある。1つ目に理由は、分離ローラ63の回転軸63a回りに軸傾斜部材72が僅かに回転するような事態が生じても、分離ローラ63の傾き角が変化しないようにするためである。2つ目の理由は、フレーム68の当接部68aとの接触を点接触に近付けて、その接触点における摩擦を軽減して、二次転写ベルト61の端部とベルト寄り検知部材71との当接圧を低減し、二次転写ベルト61の端部の劣化を抑制して二次転写ベルト61の寿命を延ばすためである。なお、本実施形態において、傾斜面72aの回転軸63aに対する傾斜角度βは30°であり、軸傾斜部材72の材質はPOM(ポリアセタール)としているが、これに限られるものではない。
また、二次転写ベルト61の端部には、ベルト寄り検知部材71との当接によって曲げ応力が繰り返し作用するので、亀裂等の破損が生じやすい。そのため、二次転写ベルト61の外周面や内周面の端部にベルト一周にわたって補強テープを貼り付けるのが好ましい。
また、本実施形態においては、軸傾斜部材72の軸方向外側への移動を一定範囲内に制限している。具体的には、軸傾斜部材72の軸方向外側端面72cがフレーム68の軸方向ストッパ面68cに当接することで、それ以上の軸方向外側への軸傾斜部材72の移動が制限される。なお、軸傾斜部材72の軸方向外側への移動を制限する部材は、フレーム68の軸方向ストッパ面68cに限らず、例えば、回転軸支持アーム64や、軸受部65などであってもよい。
本実施形態の分離ローラ63及び二次転写ベルト61の具体構成の一例を以下に示す。
分離ローラの外径:φ15
分離ローラの材質:アルミ
二次転写ベルトの材質:ポリイミド
二次転写ベルトのヤング率:3000MPa
二次転写ベルトのMIT耐揉試験による耐折回数:6000回
二次転写ベルトの厚み:80μm
二次転写ベルトの線速:352mm/s
ベルトテンション:0.9N/cm
なお、MIT耐揉試験による耐折回数測定方法としては、JIS?P8115に準拠する。測定条件としては、幅15mmのサンプルに対して、荷重1kgf、屈曲角度135度、屈曲速度175回/分の条件にて測定した。
本実施形態においては、二次転写ベルト61の外周面に接触した状態で走行する中間転写ベルト51も無端ベルト状部材である。そのため、中間転写ベルト51も、二次転写ベルト61と同様、ベルト寄りが発生し得るため、そのベルト寄りを規制するベルト寄り規制手段が設けられている。
中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としては、二次転写ベルト61のベルト寄り規制手段である軸傾斜機構70を用いることができる。この場合も、中間転写ベルト51のベルト端部の損傷を軽減する目的で、中間転写ベルト51の外周面や内周面の端部にベルト一周にわたって補強テープを貼り付けるのが好ましい。この補強テープとしては、幅6mm、厚み0.025mm程度のPETなどで構成したテープを用いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。また、中間転写ベルト51のベルト幅と同じかこれよりも広い二次転写ベルト61を採用し、中間転写ベルト51の外周面に貼り付けた補強テープに二次転写ベルト61の外周面が接触しながら両ベルト51,61が走行する構成を採用する場合、その補強テープのバリ面が接着面側(ベルト面側)となるように貼り付けるのがよい。そうすれば、中間転写ベルト51や二次転写ベルト61の幅方向への移動に対して補強テープのバリが抵抗にならないようにすることができる。
また、中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としては、中間転写ベルト51の内周面側のベルト幅方向両端部にガイドリブを形成し、ベルト寄りが発生したときにガイドリブが支持ローラの端面に当接することで、ベルト寄りを規制するリブ規制手段を用いることができる。ただし、リブ規制手段を用いる場合、ガイドリブとベルト内周面との境界付近に働く曲げ応力によって当該境界付近にベルト亀裂等の損傷が生じやすい。そのため、当該境界付近における中間転写ベルト51の外周面や内周面上にベルト一周にわたって補強テープを貼り付けるのが好ましい。この補強テープとしては、幅6mm、厚み0.025mm程度のPETなどで構成したテープを用いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。この場合も、必要に応じて、補強テープのバリ面が接着面側(ベルト面側)となるように貼り付けるのがよい。
また、中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としては、ベルト幅方向端部の位置をセンサで読み取り、中間転写ベルト51を張架する1つの支持ローラ(ステアリングローラ)の軸端部をモータで変位させてステアリングローラの回転軸を傾かせて、ベルト寄りを戻す方向に中間転写ベルト51を幅方向へ移動させるステアリング方式のベルト寄り規制手段を採用してもよい。このベルト寄り規制手段は、ベルト端部を接触させてベルト寄りを規制する構成を採らないので、ベルト端部にかかる負荷が少なく、ベルトを長寿命化できるというメリットがある。
本実施形態の中間転写ベルト51の具体構成の一例を以下に示す。
中間転写ベルトの材質:ポリイミド
中間転写ベルトのヤング率:3000MPa
中間転写ベルトのMIT耐揉試験による耐折回数:6000回
中間転写ベルトの厚み:60μm
中間転写ベルトの線速:352mm/s
ベルトテンション:1.3N/cm
本実施形態において、中間転写ベルト51及び二次転写ベルト61は、それぞれベルト幅方向へ移動するため、ベルト幅方向における中間転写ベルト51と二次転写ベルト61との相対位置ズレ量は、中間転写ベルト51及び二次転写ベルト61がベルト幅方向逆向きにそれぞれ最大変位したときに最大となる。したがって、いずれか一方しかベルト寄りが発生しない構成と比べて、相対位置ズレ量が大きいため、いずれか一方のベルト外周面に補強テープを設けた場合、その補強テープによる段差が相手側のベルト端部に引っ掛からないようにすることが重要となってくる。
〔構成例1〕
次に、本実施形態における一構成例(以下、本構成例を「構成例1」という。)について説明する。
図8(a)は、本構成例1において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図であり、図8(b)は、中間転写ベルト51及び二次転写ベルト61が互いに逆向きに最大のベルト寄りが発生している状態を示す説明図である。
本構成例1は、中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としてリブ規制手段を採用し、二次転写ベルト61のベルト寄り規制手段として軸傾斜機構70を採用したものである。本構成例1では、中間転写ベルト51の外周面におけるベルト幅方向両端部領域に補強テープ82がベルト一周にわたって設けられている。また、本構成例1では、中間転写ベルト51の外周面両端部領域に設けられた2つの補強テープ82の段差(補強テープ82のベルト中央側端部と中間転写ベルト外周面との段差)間領域内に、二次転写ベルト61のベルト幅方向両端部が収まるように構成されている。
本構成例1において、中間転写ベルト51の2つの補強テープ82の段差間距離(以下、「補強テープ間距離」という。)をX1とし、二次転写ベルト61のベルト幅をY1とする。そして、中間転写ベルト51と二次転写ベルト61との間のベルト幅方向における相対位置ズレ量としてとり得る最大相対位置ズレ量をZ1としたとき、本構成例1は、X1>Y1+Z1の関係が満たされるように構成されている。
ここで、最大相対位置ズレ量Z1は、中間転写ベルト51がベルト幅方向一端側へ最大変位し、かつ、中間転写ベルト51がベルト幅方向他端側へ最大変位した状態から、中間転写ベルト51が当該他端側へ最大変位し、かつ、中間転写ベルト51が当該一端側へ最大変位した状態になるまでの相対移動距離である。すなわち、最大相対位置ズレ量Z1は、中間転写ベルト51のベルト幅方向への最大移動量と、二次転写ベルト61のベルト幅方向への最大移動量とを足し合わせた量である。本構成例1において、中間転写ベルト51のベルト幅方向への最大移動量は、中間転写ベルト51の一端側のガイドリブ81に支持ローラのローラ端面が接触している状態から、中間転写ベルト51の他端側のガイドリブ81に支持ローラのローラ端面が接触する状態になるまで、中間転写ベルト51が幅方向へ移動したときの移動量である。一方、二次転写ベルト61のベルト幅方向への最大移動量は、二次転写ベルト61の一端側の軸傾斜部材72の軸方向外側端面72cがフレーム68の軸方向ストッパ面68cに当接している状態から、二次転写ベルト61の他端側の軸傾斜部材72の軸方向外側端面72cがフレーム68の軸方向ストッパ面68cに当接する状態になるまで、二次転写ベルト61が幅方向へ移動したときの移動量である。すなわち、図9に示すように、二次転写ベルト61のベルト幅方向への最大移動量は、二次転写ベルト61の両端に設けられている各軸傾斜部材72の軸方向外側端面72cと、対応するフレーム68の軸方向ストッパ面68cとの隙間Z1a,Z1bの和に相当する。
なお、中間転写ベルト51の内周面両端部領域に形成されている2つのガイドリブ81のベルト中央側端面間の距離(以下、「リブ間距離」という。)が、中間転写ベルト51を張架している支持ローラ52,53,54等の両ローラ端面間の距離にほぼ一致するように設定されている場合、中間転写ベルト51のベルト寄り範囲をかなり狭い規制範囲内に収めることが可能である。この場合、中間転写ベルト51と二次転写ベルト61との最大相対位置ズレ量Z1は、二次転写ベルト61のベルト幅方向への最大移動量とほぼ同じである。
本構成例1によれば、図8(a)に示すように、組み付けた直後のベルト寄りが発生していない状態から、図8(b)に示すように、二次転写ベルト61の幅方向位置が図中矢印Fの向き(図中右側)に最大変位し、かつ、中間転写ベルト51の幅方向位置が図中矢印Gの向き(図中左側)に最大変位した状態までベルト寄りが発生した場合でも、中間転写ベルト51の外周面上の補強テープ82の段差と二次転写ベルト61の端部との隙間ΔZ1はゼロ以上となる。これは、二次転写ベルト61及び中間転写ベルト51がそれぞれ逆向きに最大変位する場合でも同様である。すなわち、本構成例1では、二次転写ベルト61及び中間転写ベルト51にそれぞれベルト寄りが発生しても、中間転写ベルト51の外周面上の両端部領域に貼り付けられた2つの補強テープ82の段差間領域内に二次転写ベルト61のベルト幅方向両端部が常に収まる関係となっている。よって、中間転写ベルト51の外周面上の補強テープ82の段差をまたいで二次転写ベルト61の端部がベルト幅方向へ相対的に移動することがない。
本構成例1の具体構成の一例を挙げると、X1=366mm、Y1=352mm、Z1=12mm、Z1a=6mm、Z1b=6mmである。
〔構成例2〕
次に、本実施形態における他の構成例(以下、本構成例を「構成例2」という。)について説明する。
図10は、本構成例2において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図である。
本構成例2も、前記構成例1と同様、中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としてリブ規制手段を採用し、二次転写ベルト61のベルト寄り規制手段として軸傾斜機構70を採用したものである。また、本構成例2でも、中間転写ベルト51の外周面におけるベルト幅方向両端部領域に補強テープ82がベルト一周にわたって設けられている。ただし、本構成例2においては、二次転写ベルト61のベルト幅方向両端部間領域内に、中間転写ベルト51の外周面両端部領域に設けられた2つの補強テープ82の段差が収まるように構成されている。そして、本構成例2では、補強テープ間距離X1と、二次転写ベルト61のベルト幅Y1と、最大相対位置ズレ量Z1との関係が、Y1>X1+Z1の関係となるように構成されている。
本構成例2によれば、組み付けた直後のベルト寄りが発生していない状態から、二次転写ベルト61及び中間転写ベルト51が互いに逆向きに最大変位するベルト寄りが発生した場合でも、二次転写ベルト61のベルト幅方向両端部間領域内に、中間転写ベルト51の外周面上の両端部領域に貼り付けられた2つの補強テープ82の段差が常に収まる関係となっている。よって、中間転写ベルト51の外周面上の補強テープ82の段差をまたいで二次転写ベルト61の端部がベルト幅方向へ相対的に移動することがない。
本構成例2の具体構成の一例を挙げると、X1=352mm、Y1=366mm、Z1=12mm、Z1a=6mm、Z1b=6mmである。
〔構成例3〕
次に、本実施形態における更に他の構成例(以下、本構成例を「構成例3」という。)について説明する。
図11は、本構成例3において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図である。
本構成例3は、中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としてステアリング方式のものを採用し、二次転写ベルト61のベルト寄り規制手段として軸傾斜機構70を採用したものである。本構成例3では、二次転写ベルト61の外周面におけるベルト幅方向両端部領域に補強テープ82がベルト一周にわたって設けられている。また、本構成例3においては、二次転写ベルト61の外周面両端部領域に設けられた2つの補強テープ82の段差(補強テープ82のベルト中央側端部と二次転写ベルト外周面との段差)間領域内に、中間転写ベルト51のベルト幅方向両端部が収まるように構成されている。そして、本構成例2では、中間転写ベルト51のベルト幅X2と、補強テープ間距離Y2と、最大相対位置ズレ量Z2との関係が、Y2>X2+Z2の関係となるように構成されている。
本構成例3によれば、組み付けた直後のベルト寄りが発生していない状態から、二次転写ベルト61及び中間転写ベルト51が互いに逆向きに最大変位するベルト寄りが発生した場合でも、二次転写ベルト61の外周面上の両端部領域に貼り付けられた2つの補強テープ82の段差間領域内に、中間転写ベルト51のベルト幅方向両端部が常に収まる関係となっている。よって、二次転写ベルト61の外周面上の補強テープ82の段差をまたいで中間転写ベルト51の端部がベルト幅方向へ相対的に移動することがない。
本構成例3の具体構成の一例を挙げると、X2=352mm、Y2=366mm、Z2=12mmである。
〔構成例4〕
次に、本実施形態における更に他の構成例(以下、本構成例を「構成例4」という。)について説明する。
図12は、本構成例4において、組み付け直後におけるベルト寄りが発生していない状態を示す説明図である。
本構成例4は、前記構成例3と同様、中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としてステアリング方式のものを採用し、二次転写ベルト61のベルト寄り規制手段として軸傾斜機構70を採用したものである。また、本構成例4でも、二次転写ベルト61の外周面におけるベルト幅方向両端部領域に補強テープ82がベルト一周にわたって設けられている。ただし、本構成例4においては、中間転写ベルト51のベルト幅方向両端部間領域内に、二次転写ベルト61の外周面両端部領域に設けられた2つの補強テープ82の段差が収まるように構成されている。そして、本構成例4では、中間転写ベルト51のベルト幅X2と、補強テープ間距離Y2と、最大相対位置ズレ量Z2との関係が、X2>Y2+Z2の関係となるように構成されている。
本構成例4によれば、組み付けた直後のベルト寄りが発生していない状態から、二次転写ベルト61及び中間転写ベルト51が互いに逆向きに最大変位するベルト寄りが発生した場合でも、中間転写ベルト51のベルト幅方向両端部領域内に、二次転写ベルト61の外周面上の両端部領域に貼り付けられた2つの補強テープ82の段差が常に収まる関係となっている。よって、二次転写ベルト61の外周面上の補強テープ82の段差をまたいで中間転写ベルト51の端部がベルト幅方向へ相対的に移動することがない。
本構成例4の具体構成の一例を挙げると、X2=366mm、Y2=352mm、Z2=12mmである。
以上の説明では、二次転写ベルト61のベルト寄り規制手段として軸傾斜機構70を採用した例について説明したが、これに限定されることはなく、リブ規制手段やステアリング方式のもの等を採用してもよいし、これらの手段を組み合わせて採用してもよい。
同様に、中間転写ベルト51のベルト寄り規制手段としても、リブ規制手段、ステアリング方式、軸傾斜機構70等を採用してもよいし、これらの手段を組み合わせて採用してもよい。
また、本実施形態では、中間転写ベルト51と二次転写ベルト61との間のベルト寄りに関して説明したが、互いの外周面が接触した状態で走行する2つのベルト状部材間のベルト寄りについて同様に適用できる。したがって、例えば、感光体ベルトと中間転写ベルトとの間、定着装置の定着ベルトと加圧ベルトとの間などにも適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
複数の支持ローラ等の支持回転体にそれぞれ張架されていて互いの外周面が接触した状態で走行する中間転写ベルト51及び二次転写ベルト61等の2つのベルト状部材と、前記2つのベルト状部材ごとに設けられ、当該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動するベルト寄りの範囲を所定の規制範囲内に規制するガイドリブ81や軸傾斜機構70等のベルト寄り規制手段とを備え、前記2つのベルト状部材のうちの少なくとも一方のベルト状部材の外周面上にベルト走行方向へ延びる段差(補強テープ82のベルト中央側端部とベルト外周面との段差)が存在する画像形成装置において、前記2つのベルト状部材間におけるベルト幅方向の相対的な位置関係は、該2つのベルト状部材に前記所定の規制範囲内のベルト寄りが発生しても、前記少なくとも一方のベルト状部材の前記段差をまたいで他方のベルト状部材の端部又は該他方のベルト状部材に存在する前記段差がベルト幅方向へ相対的に移動することのない関係となっていることを特徴とする。
これによれば、ベルト寄り規制手段によってベルト寄り範囲が所定の規制範囲内に規制されている場合、一方のベルト状部材の外周面上の段差をまたいで、他方のベルト状部材の端部が当該一方のベルト状部材に対してベルト幅方向へ相対移動することがない。よって、ベルト寄りが発生しても、当該一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部に引っ掛かることが抑制される。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記段差は、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面上におけるベルト幅方向両端部領域にそれぞれ存在することを特徴とする。
前記段差がベルト幅方向両端部領域に存在している場合でも、ベルト寄り発生時に、一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部に引っ掛かることが抑制される。
(態様C)
前記態様Bにおいて、前記相対的な位置関係は、前記2つのベルト状部材に前記所定の規制範囲内のベルト寄りが発生しても、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面上における段差間領域内に、前記他方のベルト状部材におけるベルト幅方向の両端部又は両段差が常に収まる関係であることを特徴とする。
これによれば、前記構成例1及び前記構成例2で説明したとおり、一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部に引っ掛かることが抑制される。
(態様D)
前記態様Bにおいて、前記相対的な位置関係は、前記2つのベルト状部材に前記所定の規制範囲内のベルト寄りが発生しても、前記他方のベルト状部材におけるベルト幅方向の両端部間領域又は両段差間領域内に、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面上における両段差が常に収まる関係であることを特徴とする。
これによれば、前記構成例3及び前記構成例4で説明したとおり、一方のベルト状部材の外周面上に存在する段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部に引っ掛かることが抑制される。
(態様E)
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記段差は、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面に補強テープ82等の補強用シートを設置することによって生じる段差であることを特徴とする。
これによれば、ベルト状部材の損傷等を抑制するために補強用シートをベルト外周面に設置しても、その段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部に引っ掛かることが抑制される。
(態様F)
前記態様Eにおいて、前記補強用シートは、そのバリ面がベルト外周面側となるように、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面に設置されていることを特徴とする。
これによれば、2つのベルト状部材が幅方向への相対移動するときに補強テープのバリが抵抗になることがない。
(態様G)
前記態様A〜Fのいずれかの態様において、前記2つのベルト状部材のうちの一方又は両方に対応する前記ベルト寄り規制手段は、当該ベルト状部材の内周面に形成したガイドリブ81が該ベルト状部材を張架している支持回転体の規制端面に当接することで、該ベルト状部材のベルト寄りの範囲を所定の規制範囲内に規制するリブ規制手段を含むことを特徴とする。
これによれば、リブ規制手段の特徴を生かしたベルト寄りの規制を実現できる。特に、ベルト寄り規制手段としてリブ規制手段を採用する場合には、そのベルト外周面側に補強用シートを設置したり、ベルト厚みを部分的に増大させたりしてベルト強度を補強することがある。このとき、ベルト外周面側に段差が生じる場合があるが、この場合でも、その段差が他方のベルト部材のベルト幅方向端部に引っ掛かることが抑制される。
(態様H)
前記態様A〜Gのいずれかの態様において、前記2つのベルト状部材のうちの一方又は両方に対応する前記ベルト寄り規制手段は、当該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動する力を受けて該ベルト状部材を張架している支持回転体の回転軸を傾斜させることで、該ベルト状部材のベルト寄りの範囲を所定の規制範囲内に規制する軸傾斜機構70等の軸傾斜手段を含むことを特徴とする。
これによれば、支持回転体の回転軸を傾斜させるための駆動力には、ベルト寄りによってベルト状部材がベルト幅方向へ移動する力を利用するため、モータ等の駆動源を必要としない簡易な構成で、ベルト寄り規制手段を実現できる。
(態様I)
前記態様Hにおいて、前記軸傾斜手段は、前記支持回転体(二次転写ローラ62等)の軸端部に設けられ、当該ベルト状部材(二次転写ベルト61等)がベルト幅方向へ移動する力を受けて該支持回転体の回転軸62aに沿ってベルト幅方向一端側へ変位するベルト寄り検知部材71及び軸傾斜部材72等の軸方向変位部材と、該軸方向変位部材に対して該ベルト幅方向一端側から当接するフレーム68の当接部68a等の固定部材とを有し、該軸方向変位部材及び該固定部材の少なくとも一方が他方に当接する当接面が傾斜面72aで構成されており、該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動する力を受けて該軸方向変位部材が該傾斜面に沿って該固定部材に対して相対移動することにより前記支持回転体の前記軸端部が変位することで、該支持回転体の回転軸を傾斜させることを特徴とする。
これによれば、当該ベルト状部材のベルト幅方向への移動量に応じた傾きを支持回転体の回転軸に与えることができ、当該ベルト状部材のベルト寄りを早期に収束させることが可能である。
(態様J)
前記態様Iにおいて、前記軸傾斜手段は、前記支持回転体の回転軸が所定の最大傾斜角を超えて傾斜しないように前記軸方向変位部材の前記ベルト幅方向一端側への移動を阻止するストッパ部材(フレーム68の軸方向ストッパ面68c)を有し、前記所定の規制範囲は、前記軸方向変位部材の前記ベルト幅方向一端側への移動が前記ストッパ部材によって阻止されたときの当該ベルト状部材のベルト幅方向位置によって規定されることを特徴とする。
これによれば、支持回転体の回転軸が所定の最大傾斜角を超えて傾斜することがないので、安定したベルト寄り規制を実現できる。
1 感光体
11 一次転写ローラ
51 中間転写ベルト
52 テンションローラ
53 駆動ローラ
54 斥力ローラ
55 入口ローラ
60 二次転写装置
61 二次転写ベルト
62 二次転写ローラ
63 分離ローラ
64 回転軸支持アーム
65 軸受部
66 アームスプリング
67 テンションスプリング
68 フレーム
68a 当接部
68b ストッパ面
68c 軸方向ストッパ面
70 軸傾斜機構
71 ベルト寄り検知部材
72 軸傾斜部材
72a 傾斜面
72b 被ストッパ面
72c 軸方向外側端面
81 ガイドリブ
82 補強テープ
特開2012−220869号公報 特開2012−103286号公報

Claims (10)

  1. 複数の支持回転体にそれぞれ張架されていて互いの外周面が接触した状態で走行する2つのベルト状部材と、
    前記2つのベルト状部材ごとに設けられ、当該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動するベルト寄りの範囲を所定の規制範囲内に規制するベルト寄り規制手段とを備え、
    前記2つのベルト状部材のうちの少なくとも一方のベルト状部材の外周面上にベルト走行方向へ延びる段差が存在する画像形成装置において、
    前記2つのベルト状部材間におけるベルト幅方向の相対的な位置関係は、該2つのベルト状部材に前記所定の規制範囲内のベルト寄りが発生しても、前記少なくとも一方のベルト状部材の前記段差他方のベルト状部材の端部又は該他方のベルト状部材に存在する前記段差とのベルト幅方向における隙間ゼロ以上である関係となっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記段差は、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面上におけるベルト幅方向両端部領域にそれぞれ存在することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記相対的な位置関係は、前記2つのベルト状部材に前記所定の規制範囲内のベルト寄りが発生しても、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面上における段差間領域内に、前記他方のベルト状部材におけるベルト幅方向の両端部又は両段差が常に収まる関係であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2の画像形成装置において、
    前記相対的な位置関係は、前記2つのベルト状部材に前記所定の規制範囲内のベルト寄りが発生しても、前記他方のベルト状部材におけるベルト幅方向の両端部間領域又は両段差間領域内に、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面上における両段差が常に収まる関係であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記段差は、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面に補強用シートを設置することによって生じる段差であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    前記補強用シートは、そのバリ面がベルト外周面側となるように、前記少なくとも一方のベルト状部材の外周面に設置されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記2つのベルト状部材のうちの一方又は両方に対応する前記ベルト寄り規制手段は、当該ベルト状部材の内周面に形成したガイドリブが該ベルト状部材を張架している支持回転体の規制端面に当接することで、該ベルト状部材のベルト寄りの範囲を所定の規制範囲内に規制するリブ規制手段を含むことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記2つのベルト状部材のうちの一方又は両方に対応する前記ベルト寄り規制手段は、当該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動する力を受けて該ベルト状部材を張架している支持回転体の回転軸を傾斜させることで、該ベルト状部材のベルト寄りの範囲を所定の規制範囲内に規制する軸傾斜手段を含むことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、
    前記軸傾斜手段は、前記支持回転体の軸端部に設けられ、当該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動する力を受けて該支持回転体の回転軸に沿ってベルト幅方向一端側へ変位する軸方向変位部材と、該軸方向変位部材に対して該ベルト幅方向一端側から当接する固定部材とを有し、該軸方向変位部材及び該固定部材の少なくとも一方が他方に当接する当接面が傾斜面で構成されており、該ベルト状部材がベルト幅方向へ移動する力を受けて該軸方向変位部材が該傾斜面に沿って該固定部材に対して相対移動することにより前記支持回転体の前記軸端部が変位することで、該支持回転体の回転軸を傾斜させることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、
    前記軸傾斜手段は、前記支持回転体の回転軸が所定の最大傾斜角を超えて傾斜しないように前記軸方向変位部材の前記ベルト幅方向一端側への移動を阻止するストッパ部材を有し、
    前記所定の規制範囲は、前記軸方向変位部材の前記ベルト幅方向一端側への移動が前記ストッパ部材によって阻止されたときの当該ベルト状部材のベルト幅方向位置によって規定されることを特徴とする画像形成装置。
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