JP7277124B2 - 駆動力伝達部材及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体等の駆動を行う駆動力伝達部材及びそのような駆動力伝達部材を有する画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置として、像担持体とこれに作用するプロセス手段(帯電手段、現像手段、クリーニング手段等)とを複数備えたものが知られている。これは、各像担持体に形成された画像を転写ベルトで重ね合わせた後、転写材(例えば、記録用紙)に転写してカラー画像を形成するものである。
そのような画像形成装置において、画質の観点から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像剤を安定して重ね合わせるため、転写材の搬送時の負荷変動や、現像剤の有無による負荷変動に対して、像担持体の回転ムラを低減する必要がある。そのため、ギア1歯ピッチの回転ムラを小さくする目的で、比較的直径の大きなギアや、剛性の高いギアが広く採用されている。
特許文献1では、樹脂性ギアに金属製のギアをインサート成型する構成が提案されている。具体的には、略凹状の穴を持つギアに、別体のピニオンギアをインサート成形したものである。
また、特許文献2では、像担持体を駆動する回転伝達部材に駆動軸をインサートして一体成形した構成が提案されている。具体的には、駆動モータからの回転を受ける樹脂性のタイミングプーリ若しくはギアに、金属製の駆動軸をインサート成形したものである。
特開2008-25643号公報 特開2004-109671号公報
画像形成装置においては耐摩耗性の観点から、特にタイミングプーリやギアの材質として、ポリアセタール(POM)樹脂が広く使用されている。一方、駆動軸にはねじれ剛性を確保するため、鋼棒や、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂などのエンジニアリングプラスチックが使用されている。
そして、これらを組み合わせて、駆動力伝達部材を2色成形で製作する場合は、それらの線膨張係数の差から、成形時の樹脂温度から常温に低下して収縮する際に残留ひずみが生じてしまう。加えて、ポリアセタール樹脂は結晶性樹脂であるため、内部の結晶化が進む過程でさらに収縮が進行する。
特許文献1では、ギアの軸に直交する方向の断面において、リム面がギアの歯幅方向の端にある構成となっている。このため、ギアが軸に対して相対的に収縮する場合、ギアの歯幅方向において、リム面が有る部分と無い部分での内部応力の差から残留ひずみが生じ、使用される環境によってはクリープ(現象)でギアが変形してしまう。
また、特許文献2では、金属製の駆動軸にローレット切りを行い、回転伝達部材であるタイミングプーリやギアの回転止めとしている。このため、回転半径の比較的小さい箇所で駆動力を伝達することになり、駆動力伝達時には前記回転止め(駆動軸のローレット部)に大きな応力が作用してしまう。その結果、回転止めに変形や滑りが生ずる。
図16にインサート成形で構成されるギアの一例を示す。図16の(A)及び(B)はギア801の斜視図、図16の(C)はギア801全体の断面図、図16の(D)は像担持体と係合するカップリング部の部分断面図、図16の(E)はギア801の軸部の斜視図である。
図16において、801cは不図示の像担持体側の係合部と係合する溝形状のカップリング部、801gはギア部、801jは軸部であり、これらが一体的に構成されている。図16の(C)に示されるように、軸部801jのフランジ形状部を覆うようにギア801gが成形されているが、軸方向にウェブ面の両側で対称形状とはなっていないため、使用条件によっては前述のようなギアの変形の虞がある。
以上のことは、像担持体の回転ムラ(速度ムラ)に繋がり、画質を低下させてしまうおそれがあった。
本発明は以上の事情に鑑みなされたもので、回転ムラを抑制可能な駆動力伝達部材及び画像形成装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するための本発明に係る駆動力伝達部材の代表的な構成は、第1の回転体と、前記第1の回転体と一体化されるように前記第1の回転体と係合して回転し、前記第1の回転体から伝達された駆動力を出力するための駆動力伝達部を有する第2の回転体と、を有し、前記第1の回転体と前記第2の回転体の一方に、前記第1の回転体の回転軸線の方向に突出した第1の突出部および第2の突出部が設けられ、前記第1の回転体と前記第2の回転体の他方に、前記第1の突出部が挿入された第1の穴部および前記第2の突出部が挿入された第2の穴部が設けられ、前記第1の突部が前記第1の穴部に挿入されていることにより、前記第1の回転体の回転方向について、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体が位置決めされ、前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第1の穴部、前記第2の穴部は、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体を前記回転方向について回転させた場合に、前記第1の突出部と前記第2の穴部が重なる状態と、前記第2の突出部と前記第1の穴部が重なる状態と、を取りえるように配置され、前記回転方向について、前記第2の穴部の長さは、前記第1の穴部の長さよりも長いことを特徴とする。
本発明によれば、回転ムラを抑制可能な駆動力伝達部材及び画像形成装置を提供できるものである。
第1実施形態に係るプリンタの斜視図である。 第1実施形態に係るプリンタの概略正面縦断面図である。 第1実施形態に係るプロセスカートリッジの斜視図である。 第1実施形態に係る回路ブロック図である。 第1実施形態に係る現像当接離間機構を含む駆動部の斜視図である。 第1実施形態に係るモータからドラム駆動ギアまでの駆動列の構成を示す斜視図及び平面図である。 第1実施形態に係るギア回転速度の概念図である。 第1実施形態に係るドラム駆動ギアの構成を示す斜視図及び断面図である。 第1実施形態に係ドラム駆動ギアのギア部と軸部の構成を示す側面図、背面図及び斜視図である。 第1実施形態に係るドラム駆動ギアの構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係るドラム駆動ギア周囲の部分断面図である。 第1実施形態に係るギア部に対する軸部の位相組を説明する説明図である。 第1実施形態に係るドラム駆動ギアの組立位相毎の回転速度の概念図である。 第2実施形態に係るドラム駆動ギアの構成を示す斜視図及び断面図である。 第3実施形態に係るドラム駆動ギアの構成を示す斜視図、断面図及び背面図である。 従来の課題を説明するギアの構成を示す斜視図及び断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において本発明が適用される装置の構成や各種条件は適宜修正又は変更可能であり、以下の実施形態に限定されるものではない。例えば、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更可能で、特段の記載がない限り、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
〔第1実施形態〕
図1は第1実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタ100の斜視図で、図1の(A)はプロセスカートリッジ7のアクセスドア101の開放状態を示し、図1の(B)はプロセスカートリッジ7のアクセスドア101の閉塞状態を示すものである。図2は図1のプリンタ100の概略正面縦断面図である。
本実施形態では、画像形成装置として、ユニットとしてのプロセスカートリッジが着脱可能なプリンタを例として説明する。アクセスドア101が開かれた時、プロセスカートリッジ7はプリンタ100の正面方向に引き出すことが可能となる。
ここで、プリンタ100の前側をプリンタ正面、プリンタ前側とは反対側のプリンタ100の後側をプリンタ背面とする。また、プリンタ100の上側をプリンタ上方、プリンタ上側とは反対側のプリンタ100の下側をプリンタ下方とする。プリンタ100の前後方向に直交する方向(図1の上下方向、図2の左右方向)をプリンタ上下方向とし、プリンタ前後方向及びプリンタ上下方向と直交する方向をプリンタ左右方向とする。なお、プリンタ左右方向は、後述する4つのプロセスカートリッジの並び方向であり、中間転写ベルトの回転移動方向でもある。
図1、図2において、プリンタ100の下部には、給送カセット11が引き出し可能に収納されている。給送カセット11には、転写材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)Sが積載収容され、1枚毎に分離して給送されるようになっている。
プリンタ100は、一列に並設してなる画像形成手段としてのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応するプロセスカートリッジ7(7a、7b、7c、7d)を着脱可能に備えている。
プロセスカートリッジ7は、クリーナユニット5(5a、5b、5c、5d)と、現像ユニット4(4a、4b、4c、4d)とからなる。
クリーナユニット5は、像担持体である感光ドラム1(1a、1b、1c、1d)、感光ドラム1の表面を均一にマイナス帯電する帯電装置2(2a、2b、2c、2d)を有する。また、クリーナユニット5は、感光ドラム1に残っている残留トナーを除去するクリーニングブレード8(8a、8b、8c、8d)及びクリーニングブレード8により除去されたトナーを収容するトナー容器を有する。
現像ユニット4は、感光ドラム1に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像するための現像ローラ24(24a、24b、24c、24d)と現像剤塗布ローラ25(25a、25b、25c、25d)を回転可能に支持している。
図3はプロセスカートリッジ7の斜視図で、図3の(A)はプロセスカートリッジ7をプリンタ正面側か見た斜視図、図3の(B)はプロセスカートリッジ7をプリンタ背面側か見た斜視図である。図3において、現像ユニット4のプリンタ下方には略L型のリブ4eが、正面側には把手部7eが設けられている。後述する駆動部500(図5参照)から駆動力が伝達される現像当接離間機構により、リブ4eに図2に示される移動部材31(31a、31b、31c、31d)がそれぞれ作用する。
現像ユニット4は、クリーナユニット5に対して、プリンタ前後方向に設けられたピン27を回転中心に揺動可能であり、これにより、図2に示される現像ローラ24が感光ドラム1に対して当接離間可能(当接位置と離間位置との間を移動可能)となっている。この構成により、感光ドラム1に形成された静電潜像にトナーを付着させ現像するタイミングに合わせて、現像ローラ24を感光ドラム1に当接させる。一方、それ以外の期間ではなるべく感光ドラム1から現像ローラ24を離間させておき、現像ローラ24や感光ドラム1の寿命を向上させるようにしている。
図2において、プロセスカートリッジ7の下方には、画像情報に基づいてレーザービームを照射して感光ドラム1上に静電潜像を形成するスキャナユニット3が、プロセスカートリッジ7の上方には中間転写ユニット12が設けられている。
中間転写ユニット12は、一次転写ローラ12a、12b、12c、12d、無端円筒状の中間転写ベルト12e、駆動ローラ12f、テンションローラ12g、中間転写ベルト12e上のトナーを除去するクリーニング装置22を備える。
クリーニング装置22は、中間転写ベルト12eの移動(矢印F)方向の、感光ドラム1aと一次転写ローラ12aとで形成される一次転写部よりも上流側且つ駆動ローラ12fと二次転写ローラ16とで形成される二次転写部15よりも下流側に配置されている。さらに、クリーニング装置22はテンションローラ12gの軸で位置決めされ保持されている。したがって、クリーニング装置22はテンションローラ12gの位置変動に追従する構成になっている。
また、中間転写ベルト12eとクリーニング装置22は消耗品であるため、クリーニング装置22と一体となった中間転写ユニット12はプリンタ100に着脱可能となっている。また、クリーニング装置22で回収された中間転写ベルト12e上の残留トナーはプリンタ100内に配置されたトナー回収容器26に蓄積される。
駆動ローラ12fがモータ(不図示)などの駆動源により回転駆動することで、中間転写ベルト12eは、図2の矢印F方向に所定の速度で回転する。一次転写は、一次転写ローラ12a、12b、12c、12dにプラスのバイアス電圧を印加して、マイナス帯電された感光ドラム1a、1b、1c、1d表面との電位差を利用することで中間転写ベルト12e上へのトナー転写(一次転写)を行っている。一次転写ローラ12a、12b、12c、12dと感光ドラム1a、1b、1c、1dとでそれぞれ形成される一次転写部で、感光ドラム1a、1b、1c、1dのトナー像が中間転写ベルト12e上に順次重ねられて転写される一次転写が行われる。
中間転写ベルト12e上に転写されたトナー像は、駆動ローラ12fと二次転写ローラ16とで形成される二次転写部15で転写材Sに一括して転写される。その後、転写画像の転写材Sへの定着を行う定着装置14を転写材Sが通過し、排出ローラ対20に搬送されて転写材積載部に排出される。
ここで、給送装置13は、転写材Sを収納した給送カセット11内から転写材Sを給送する給送ローラ9と、給送された転写材Sを搬送する搬送ローラ対10とを有している。給送カセット11に収納された転写材Sは、給送ローラ9に圧接され、分離パッド23によって一枚ずつ分離(摩擦片分離方式)されて搬送される。
そして、給送装置13から搬送された転写材Sはレジストローラ対17によって二次転写部15に搬送される。定着装置14は、転写材S上に形成した画像に熱及び圧力を加えて転写材Sに定着させるものである。14aは円筒状の定着ベルトであり、ヒータ等の発熱手段を接着したベルトガイド部材14cにガイドされている。14bは弾性加圧ローラであり、定着ベルト14aをベルトガイド部材14cとの間で挟み所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
制御部200は、プリンタ100の制御をおこなうための電気回路が搭載された制御部である。
図4は制御部200の構成を示す回路ブロック図で、制御部200にはCPU40が搭載されている。CPU40は、転写材Sの搬送や、プロセスカートリッジ7等の駆動源の制御を行う駆動制御部50、画像形成に関する制御を行う高圧制御部41及び現像ローラ24の当接離間を制御する当接離間制御部45等を備え、プリンタ100の動作を一括して制御する。
駆動制御部50は、画像形成時の駆動制御として、感光ドラム駆動部51、中間転写ベルト駆動部52、一次転写機構駆動部53を制御している。高圧制御部41は、画像形成に必要な電圧を生成する帯電バイアス生成部42、現像バイアス生成部43、転写バイアス生成部44を制御する。
また、制御部200は、後述する現像当接離間機構の当接離間モータ90(図5参照)等の駆動を制御するモータドライブIC47を備える。そしてCPU40がモータドライブIC47へパルス生成部46からパルス信号(ここでは、励磁方式を2相励磁としている)を送信することにより、当接離間モータ90の励磁切り替えを行う。パルス信号を受信したモータドライブIC47は、パルス信号に対応して当接離間モータ90のコイルに流れる電流の方向を制御しており、その際に当接離間モータ90内の界磁極が反転してロータマグネットが回転する仕組みになっている。
なお、当接離間モータ90の回転速度は、CPU40から送られるパルス信号の周波数(以下、駆動周波数と定義する)に依存しており、駆動周波数が高い程、当接離間モータ90内における界磁極の反転周期が短くなり当接離間モータ90の回転速度も速くなる。
また、後述する位置検知センサであるフォトインタラプタ49の信号は、駆動タイミング制御部48に送られ、当接離間制御に用いられる。
ドラム駆動ギア501の位相検知センサであるフォトインタラプタ54及びフォトインタラプタ55の信号は、駆動制御部50に送られ、ドラム駆動ギア501a、501b、501c及びドラム駆動ギア501dが所望の噛み合い位相角になるように用いられる。
図5は現像当接離間機構を含む駆動部500の斜視図で、図5の(A)は駆動部500の全体の斜視図、図5の(B)は現像当接離間機構の駆動部のフォトインタラプタ49周辺の部分斜視図である。
図5において、まず、現像ローラ24と感光ドラム1の当接と離間を切り替える機構について説明する。感光ドラム1に対する現像ローラ24の位置(当接位置、離間位置)を切り替えるための駆動源である当接離間モータ90は、ステッピングモータを使用している。当接離間モータ90は、ギア91、92を介して駆動切り替えシャフト95と接続されている。駆動切り替えシャフト95には各色のカムギア94(94a、94b、94c、94d)を駆動するためのウォームギア93(93a、93b、93c、93d)が設けられている。
当接離間モータ90の回転により駆動切り替えシャフト95を回転させることで、カムギア94を回転させ4つのカム80(80a、80b、80c、80d)の回転位相を変化させる。カム80は、不図示のリンク機構を介して、移動部材31(図2参照)をプリンタ左右方向に移動させる。これにより、現像ユニット4及び現像ローラ24の位置を規制可能で、現像ユニット4のリブ4eを押圧することで、感光ドラム1と現像ローラ24の当接と離間を切り替える。
このように現像ローラ24を感光ドラム1に対して移動させるための移動部材であるシャフト95及び4つのカム80を1つの当接離間モータ90により回転駆動させ、現像ローラ24の感光ドラム1に対する位置(当接位置、離間位置)を変更可能としている。
図3に示されるように、現像ユニット4は、現像ローラ24を回転可能に支持しつつ、揺動中心のピン27を中心に回動可能で、感光ドラム1に当接する方向に付勢手段で付勢されている。
次に、プロセスカートリッジ7を駆動する駆動力伝達部材の構成について説明する。
図5の(A)に示される駆動部500において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応するドラム駆動ギア501(501a、501b、501c、501d)及び現像駆動ギア503(503a、503b、503c、503d)が設けられている。
駆動力伝達部材を構成するドラム駆動ギア501(501a、501b、501c、501d)は、クリーナユニット5(5a、5b、5c、5d)をそれぞれ駆動するための駆動ギアである。ドラム駆動ギア501にはプリンタ正前側に複数の溝形状を形成したカップリング部501eがあり、図3の(B)に示されるクリーナユニット5のユニットカップリング部5eの円筒内の複数の爪形状の爪5eaと係合し、図5の(A)の矢印G方向に感光ドラム1を駆動する。
現像駆動ギア503(503a、503b、503c、503d)は、現像ユニット4(4a、4b、4c、4d)をそれぞれ駆動するための駆動ギアである。現像駆動ギア503(503a、503b、503c、503d)は、現像カップリング502(502a、502b、502c、502d)を介して、図3の(B)に示される現像ユニット4のカップリング4fと略三角形状のカップリングで係合し、図5の(A)の矢印H方向に現像ローラ24を駆動する。
図6は感光ドラム1を駆動する駆動源であるモータ507及びモータ508から駆動出力側となるドラム駆動ギア501(501a、501b、501c、501d)迄の駆動列の構成を示すもので、図6の(A)はその斜視図、図6の(B)はその平面図である。
図6において、モータ507にはピニオンギア507aが、モータ508にはピニオンギア508aが各モータ507、508の軸に固定されている。ピニオンギア507aは、段ギア509の大ギア509a及びアイドラギア510aと噛み合っている。ピニオンギア508aは、段ギア512の大ギア512aと噛み合っている。
段ギア509の小ギア509bは、ドラム駆動ギア501b及びドラム駆動ギア501cと噛み合っている。段ギア512の小ギア512bは、ドラム駆動ギア501dと噛み合っている。アイドラギア510aは、アイドラギア510bと噛み合い、アイドラギア510bは、段ギア511の大ギア511aと噛み合っている。段ギア511の小ギア511bは、ドラム駆動ギア501aと噛み合っている。
ドラム駆動ギア501aは、ピニオンギア507aからアイドラギア510a、510b、段ギア511を経由して駆動される。ドラム駆動ギア501b及びドラム駆動ギア501cは、ピニオンギア507aから段ギア509を経由して駆動される。ドラム駆動ギア501dは、ピニオンギア508aから段ギア512を経由して駆動される。このようにして、ドラム駆動ギア501(501a、501b、501c、501d)は、それぞれモータ507及びモータ508からの駆動力を受けて、図6の(B)の矢印の方向に回転する。
次に、ドラム駆動ギア501(501a、501b、501c、501dの位相決めについて説明する。
図7の(A)はピニオンギア507a~段ギア509(ピニオンギア508a~段ギア512も同様)についてのギア回転速度の概念図、図7の(B)はドラム駆動ギア501のギア回転速度の概念図である。
ギアの回転速度変動は一般に略正弦波となることが知られている。例えば、ピニオンギア507aから段ギア509までの各ギアの回転速度変動に関し、縦軸にギアの回転速度、横軸にギアの回転角度をとり、回転速度変動をグラフ化したものが図7の(A)である。
上述したような各噛み合いギアの歯数を自然数比とすることで、段ギア509の1回転(図7(A)中の実線)の間に、ピニオンギア507aは4回転(図7(A)中の一点鎖線)する。このようなギア比とすることで、段ギア509の1回転周期で、駆動列上流からのギアの回転速度の合成速度も同じ周期で1つの正弦波となるようにしている。
なお、ピニオンギア507aからドラム駆動ギア501aに対しても、段ギア511のほかに、アイドラギア510a、510bが加わるものの、同じ効果となるようなギア比としている。
図7の(B)の実線部は、図7の(A)と同様にドラム駆動ギア501dの1回転での速度変動を模式的に示している。例えば、図7の(B)の二点鎖線部をドラム駆動ギア501aの速度変動としたときに、ブラック(K)とイエロー(Y)の感光ドラム1の周速差が生まれる。結果として、グラフのδに相当する分だけ、画像上のブラック(K)とイエロー(Y)の色間での位置ズレが生じてしまう。
このため、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなるフルカラー画像の中での位置ズレを最小限にするためには以下のことが重要となる。つまり、各ドラム駆動ギア501のギア回転速度変動のプロファイルを揃えること、感光ドラム1が中間転写ベルト12e上に一次転写する時のドラム駆動ギア501の周速を各色で同じにすることが重要となる。
図6の(B)を用いて、本実施形態と図7の(B)との関係を説明する。
各ドラム駆動ギア501は、樹脂製のギア部と、前記ギア部とは異なる材質から構成された樹脂製の軸部と、で構成されている。各ギア部と各軸部とは、それぞれ同じ金型で成形され、同一の部材になるように製造されている。そのギア部と軸部とが回転方向に一義で且つ一体的に組み付けられている(詳細は後述)。そのため、各ドラム駆動ギア501のギア回転速度変動のプロファイルは同じものとなる。
各ドラム駆動ギア501には、ドラム駆動ギアの回転方向の位相を決めるための位相決め部(回転位相指示形状)としての穴501f(501fa、501fb、501fc、501fd)が設けられている。なお、後述するが、位相決め部としての穴501fは、各ドラム駆動ギアの軸部が有するフランジ部に設けられている。
図6の(B)におけるステーション間の距離Lは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各ステーション間で同じであり、本実施例では96mmに設定されている。感光ドラム1の直径Dは30mmとなっており、ドラム駆動ギア501、1回転では、感光ドラム1は直径D×π≒94.2mm分の長さ回転することになる。
ここで、説明のため、ブラック(K)に対応するドラム駆動ギア501dは、駆動上流の段ギア512の小ギア512bと点xで噛み合う。ドラム駆動ギア501dの中心と位相決め用の穴501fdとを結ぶ線と、ドラム駆動ギア501dの中心と段ギア512の中心とを結ぶ線とのなす角をθ(以下、噛み合い位相角という)とする。同様に、ドラム駆動ギア501cの中心と、ドラム駆動ギア501cの位相決め用の穴501fc及びドラム駆動ギア501cと段ギア509の小ギア509bとの噛み合い点wとのなす噛み合い位相角をθ-αとする。
同様に、ドラム駆動ギア501bに対する前記噛み合い位相角をθ-2α、ドラム駆動ギア501aに対する前記噛み合い位相角をθ-3αとする。
この角度αを6.9[°]≒(96-94.2)[mm]/94.2[mm]×360[°]と設定することにより、感光ドラム1が中間転写ベルト12e上に一次転写する時のドラム駆動ギア501の周速を各色で同じにすることができる。駆動部500を組み立てる際は、不図示の治具で所望の噛み合い位相角となるようにピンを配置し、図6の(B)に示すように各ドラム駆動ギア501の穴501fに嵌合させることで、ドラム駆動ギア501a、501b、501c間の位相組を可能としている。
ドラム駆動ギア501a、501b、501c群と、ドラム駆動ギア501dの間の噛み合い位相角については、ドラム駆動ギア501b及びドラム駆動ギア501dに対して設けられたフォトインタラプタ54、55を用いて、モータ507及びモータ508の駆動制御で合わせている。
図8はドラム駆動ギア501の構成を示すもので、図8の(A)及び(B)はドラム駆動ギア501の斜視図、図8の(C)は図8の(B)のB―B断面図である。また、図9はドラム駆動ギア501のギア部と軸部の構成をそれぞれ示すもので、 図9の(A)は軸部の側面図、図9の(B)は軸部の背面図、図9の(C)及び(D)はギア部の斜視図である。
図8、図9において、ドラム駆動ギア501は、モータからの駆動力が入力される入力部としてのギア部501gと、ギア部501gと結合してギア部501gと一体的に回転しギア部501gに入力された駆動力を感光ドラム1に伝達する軸部501jから構成される。 軸部501jは、ギア部501gに入力された駆動力を感光ドラム1に伝達する駆動力伝達部である回転軸501yと、駆動力伝達部である回転軸501yの外径よりも大きい外径を有するフランジ部501hを備えている。
フランジ部501hには、回転軸501yの回転軸線の軸線方向に見て回転軸501yより外側に位置する略長方形の角穴501h1、501h2、501h3が図9の(B)に示されるように、矢印Jで示される回転方向に120°毎に放射状に設けられている。
ギア部501gには、これに対応するかたちで回転軸501yの回転軸線の軸線方向に突出する略長方形の凸形状のボス501m1、501m2、501m3が前記角穴501h1、501h2、501h3と選択的に略嵌合可能に3個所に形成されている。
ドラム駆動ギア501は、軸部501jの中央穴部501nと、ギア部501gの中央ボス部501kが嵌合して中心が決まる。
また、図8の(B)に示される例では、ボス501m1と角穴501h1が回転止めの役割をし、ボス501m1と角穴501h1の嵌合が回転方向(回転止め方向)に隙間の無い中間ばめ(2つの嵌め合い部に関し、公差により極わずかな隙間があるか圧入)となっている。ボス501m1、501m2、501m3は同じ形状のボスであり、これに対して角穴501h1と比較し、角穴501h2及び501h3は回転方向に大きく形成されているため、角穴501h1との嵌合部以外が回転止めとして機能することはない。
つまり、図9の(B)、(C)に示される回転方向のボス501m1の幅m1と角穴501h1の幅h1は同じであり、角穴501h2の幅h2及び501h3の幅h3は角穴501h1の幅h1より長い。角穴501h2の幅h2及び501h3の幅h3とボス501m1の幅m1、501m2の幅m2及び501m3の幅m3との間には0.5mm程度の隙間があり、「すきまばめ」の関係になっている。
ドラム駆動ギア501を構成する軸部501jとギア部501gは、異なる材質から形成されている。具体的には、ドラム駆動ギア501の軸部501jは、感光ドラム1を精度良く回転させる目的から、ねじれ剛性を高めるため材質はポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)を採用している。一方、ドラム駆動ギア501のギア部501gは歯面の摺動性を良好にする目的から、材質は、ポリアセタール樹脂(POM樹脂)を使用している。
図10はドラム駆動ギア501の分解斜視図である。
図8の(C)、図9、図10を用いて、ドラム駆動ギア501の構造について説明する。
ギア部501gに対して、像担持体の負荷トルクが大きい場合は回転軸501yが軸の半径方向に撓む虞もあるため、回転軸501yの先端側からギア部501gを貫通する中心軸501sを用いている。中心軸501sは、剛性を確保するため鋼棒を使用し、図8の(C)、図9の(B)に示される軸部501jの内径側奥の穴部501rと嵌合すると共に、図9の(C)、(D)に示されるギア部501gの中央部の穴501gfに嵌合している。
ギア部501gに対し、中心軸501sとの嵌合部には図9の(C)、(D)に示されるように、圧入用のリブ501gjが円周方向に均等に3個所配置されている。これにより、中心軸501sとギア部501gとの間に嵌合ガタが発生せず、ドラム駆動ギア501全体の撓みを抑制している。
中心軸501sに設けられた穴501shに平行ピン501pを通し、それを図9の(C)、図10に示されるギア部501gのすり割り部501ghにはめ込むことで、ギア部501gの回転方向に対して、中心軸501sが回転しないように構成している。また、中心軸501sに対して、軸方向にギア部501gがずれるのを防ぐために、図10に示されるように、Eリング501qを中心軸501sの溝部501sgに係合させている。
ギア部501gの軸方向に対しての軸部501jの抜け止めは、ギア部501gに設けられた爪部501ge(ギア部501gに放射状に3方向に均等に配置)と、軸部501jの3箇所に同様に設けられた穴501jeとが係合し、ズレを防止している。加えて、軸部501jの中央穴部501nに嵌め合うギア部501gの圧入用のリブ501k1、501k2、501k3(ギア部501gに放射状にお3方向に均等に配置)を形成することで、両者は圧入により結合されて組立後のガタつきの発生を防止している。
図11は図6の(B)のドラム駆動ギア501d周囲のA―A部分断面図である(説明の都合上、いくつか部品は省略されている)。
図11において、ドラム駆動ギア501dには図9の(D)に示される略円筒状のフラグ部501tが設けられている。このフラグ部501tがフォトインタラプタ55を遮光または透過することで、ドラム駆動ギア501dの回転方向の位相を検出している。
フォトインタラプタ55は、ホルダ516を介して、薄板鋼板からなる駆動フレーム530に対して固定されている。そして、ドラム駆動ギア501dは、中心軸501sを介し、軸受(軸受部材)515dによって回転可能に軸支されている。
また、ドラム駆動ギア501dは、付勢部材514d(圧縮ばね)により、駆動フレーム530に固定された軸受515dからプリンタ前方に向けて付勢されるかたちで軸支されている。なお、この軸支の構成は、ドラム駆動ギア501a、501b、501cも同様の構成であり、フォトインタラプタ54についても前述のフォトインタラプタ55と同様に配置されている。
軸部501jにおいて、カップリング部501eの先端部には、球形状部501uがあり、図3の(B)に示されるプロセスカートリッジ7のユニットカップリング部5eの中央部のテーパー部5ebと係合するかたちで軸支される。
次に、ドラム駆動ギア501dに関し、ギア部501gに対する軸部501jの位相組について説明する。
図12の(A)はギア部501gに対して軸部501jを、ギア部501gの回転止め用のボス501m1に対して軸部501jの角穴501h1を嵌合させ、位相決め穴501fdを時計で表わすと図の12時の位置になる位相で組み付けた状態である。以下、これを第一位相という。
図12の(B)はギア部501gに対して、軸部501jを、ギア部501gの回転止め用のボス501m1に対して軸部501jの角穴501h2を嵌合させて図12の(A)の位置からギアの理想中心に時計回り120°で組み付けた状態である。以下、これを第二位相という。
図12の(C)はギア部501gに対して、軸部501jを、ギア部501gの回転止め用のボス501m1に対して軸部501jの角穴501h3を嵌合させて図12の(B)の位置から更に時計回り120°で組み付けた状態である。以下、これを第三位相という。
図12の(D)~(F)は、図12の(A)~(C)のそれぞれの状態を背面方向から見た背面図である。
図12の(A)の中心点Oは、ギア部501g及び軸部501jの幾何学的な理想中心を示す。これに対し、ギア部501gの噛み合い試験で得られる中心部を点O‘として示した。また、軸部501jについて、例えば図11のように、プリンタ100内で軸支及び駆動される際の、部品製作上発生する現実の回転中心を点SC1とすると、相対的な中心距離(相対芯ズレ量)は距離O’―SC1となる。
同様に、図12の(B)においては、相対芯ズレ量は距離O’―SC2、図12の(C)においては、相対芯ズレ量は距離O’―SC3となる。
そして、それぞれの相対芯ズレ量の大きさの関係は、図12の(G)に示すように、この3位相の中では、相対芯ズレ量が大きい順にO’―SC1>O’―SC3>O’―SC2となっている。
次に、図12の(A)~(C)のそれぞれの位相で組み付けられた時の、ドラム駆動ギア501の速度ムラについて説明する。
図13は横軸にギアの回転角度、縦軸にギアの回転速度を示している。図13において、実線は前述した第一位相で組み付けられた時の速度ムラを、二点鎖線は第二位相で組み付けられた時の速度ムラを、破線は第三位相で組付けられた時の速度ムラを示している。前述した相対芯ズレ量の順番に従い、ドラム駆動ギア501の回転ムラ(速度ムラ)の振幅も同じ大小関係になっていることが分かる。
したがって、ドラム駆動ギア501の回転ムラを抑えるためには、図12の例においては相対芯ズレ量をより小さくできる図12の(B)の回転止めの位相を選択して組み付けるようにする。
すなわち、相対芯ズレ量がより小さくなる結合位置でギア部501gと軸部501jが結合可能となるように回転止めの位相を選択可能にして調整可能(設定可能)とし、ギア部501gと軸部501jの組み付けを行うようにする。
なお、本実施形態においては、ギア部501gに対して、軸部501jをギア回転方向で120°毎に3位相で選択的に組み付け可能とした構成であった。しかしながら、相対芯ズレ量をより小さくできるにするためには、3位相に限らず、6位相や10位相など位相の数を増やしても良い。一方逆に、場合によっては必要に応じて2位相にするようにしても良い。
以上の構成をとることで、高いねじれ剛性とギアの摺動性を確保し、材質の異なる部材を組み合わせたギアにおいて、駆動力伝達時の変形や回転ムラを抑制することができ、画質と耐久性を良好に保てる。
なお、以上の実施形態においては、角穴501h1、501h2、501h3は同じ形状の角穴であるに対し、ボス501m2及び501m3がボス501m1より小さく形成され、ボス501m1との嵌合部以外が回転止めとして機能しない構成となっている。これに対し、ボス501m1、501m2、501m3を同じ形状のボスとし、角穴501h2及び501h3を角穴501h1より小さく形成して角穴501h1との嵌合部以外が回転止めとして機能しない構成としても良い。
また、以上の実施形態においては、フランジ部501hに角穴501h1、501h2、501h3が設けられ、ギア部501gにボス501m1、501m2、501m3が形成されている。これに対し、フランジ部501h側に角穴の全て又は一部を設け、ギア部501g側にボスの全て又は一部を設けるようにしても良い。
更に、回転止めとして機能しないボス501m1以外のボス501m2及び501m3は設けないようにしても良い。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、プリンタの全体構成及び現像当接離間機構等は、第1実施形態と同様であるのでそれらを援用するものとして、第1実施形態と同様の構成は図面に同一の符号を付すと共に適宜説明を省略する。
第1実施形態では、ドラム駆動ギア501に対して、中心軸501sを持つ構成であった。これに対して本実施形態では、中心軸501sを使用せず、ギア部501gと軸部501jにより、ドラム駆動ギア501の機能実現を行うものである。
図14は本実施形態のドラム駆動ギア501の構成を示すもので、図14の(A)及び(B)は本実施形態のドラム駆動ギア501の斜視図、図14の(C)は図14の(B)のC―C断面図、図14の(D)はギア部501gの説明のための斜視図である。
本実施形態では、第1実施形態の中心軸501sの代わりに、ギア部501gのウェブ面から中空丸軸状のボス部501vを形成している。なお、ウェブ面とは、ギア部501gを形成する円筒部と、ボス部501vをつなぐ、略円盤状の面のことであり、一般には、放射状や円環上のリブが形成されるギアの部分を指すものである。これにより、ドラム駆動ギア501を回動可能に軸支することが可能となる。
一方、カップリング部501e側については、ギア部501gの中央ボス部501kの長さを伸ばし、軸部501jの中央穴部501nとの嵌合長さを確保する。これにより、中心軸501sが無い場合においても、伝達トルクの条件によっては、ドラム駆動ギア501の駆動力伝達時の撓みや変形を抑えることができる。
以上の構成をとることでも、構成の簡素化、コストダウンを実現しながら、高いねじれ剛性とギアの摺動性を確保し、材質の異なる部材を組み合わせたギアにおいて、駆動力伝達時の変形や回転ムラなどを抑制することができ、画質と耐久性を良好に保てる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態について説明する。なお、以下の説明において、プリンタの全体構成及び現像当接離間機構等は、第1実施形態と同様であるのでそれらを援用するものとして、第1実施形態と同様の構成は図面に同一の符号を付すと共に適宜説明を省略する。
第1実施形態では、ドラム駆動ギア501に対して、軸部501jをボス501m1によってギア回転方向3位相の中から選択的に組み立てる構成であった。これに対して本実施形態では、ボス501m1を回転止めとして使用せず、ギア部501gに対し、相対芯ズレ量がより小さくなる任意の角度で軸部501jを組み立てることで、ドラム駆動ギア501の機能実現を行うものである。
図15は本実施形態のドラム駆動ギア501の構成を示すものである。図15の(A)及び(B)はドラム駆動ギア501の斜視図、図15の(C)は図15の(B)のD―D断面図、図15の(D)は図15の(B)のE―E断面図である。図15の(E)は軸部501jの説明のための背面図(カップリング部501e側とは逆方向から見た図)である。
本実施形態では、実施形態1に記載の軸部501jの角穴501h1~501h3及びギア部501gの凸形状のボス501m1~501m3は無く、ギア部501gに対して、軸部501jをギア回転方向360°で任意で組み合わせることができる。軸部501jの中央穴部501nの内周部には溝501wが形成されているため、ギア部501gの爪部501geが軸部501jの溝501wに係合し、組立時に軸方向に仮保持される。
図15の(A)に示されるように、ギア部501gにはフラグ部501tがあり、このフラグ部501tにはスリット501ta及び501tbが設けられている。スリット501taは幅2mm、スリット501tbは幅4mmでギア部501と回転方向に形成されている。このスリット501ta(又は501tb)を基準に、其々の部品の測定結果に基づいて、工具により軸部501j上にある穴501fを軸回転方向に相対芯ズレ量が小さくなるような角度位相で組み付けるようにすることで相対芯ズレ量を小さくできる。
その後、ギア部501gのウェブ面と図15の(E)のハッチングで示す接合面を接着剤等の接合手段により接合してギア部501gと軸部501jの結合位置を固定し、ギア部501gと軸部501jの回転止めとする。なお、上記接合手段は、化学的な接着剤によるものであっても、部材間の熱溶着のようなものであっても良い。
このように、本実施形態では角穴501h1~h3及びボス501m1~m3が無く、ギア部501gと軸部501jの回転止めを上記接合手段で代用する。これにより、ギア部501gに対する軸部501jの相対芯ズレ量をより小さくして組み合わせることができる。
また、実施形態2と同様に、ギア部501gの中央ボス部501kの長さを伸ばし、軸部501jの中央穴部501nとの嵌合長さを確保することで、ドラム駆動ギア501の駆動力伝達時の撓みや変形を抑えることができる。
以上の構成をとることでも、高いねじれ剛性とギアの摺動性を確保し、材質の異なる部材を組み合わせたギアにおいて、駆動力伝達時の変形や回転ムラなどを抑制することができ、画質と耐久性を良好に保てる。
以上の各実施形態では、駆動力伝達部材として駆動力は、ギアから入力され、回転軸から出力される構成を例示している。しかし、駆動力伝達部材の駆動力入出力の構成はこれらに限定されるものではなく、プーリや摩擦等により駆動力を伝達するような他の回転体の構成であっても本発明は同様に適用できるものである。
さらに、本発明は、以上の各実施形態とは逆に、駆動力伝達部材として駆動力が回転軸から入力され、ギアから出力される構成であっても適用できるものである。
また、以上の各実施形態では、複数の画像形成部として4つのプロセスステーション(プロセスカートリッジ)を使用しているが、この使用個数に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定しても良い。
また、以上の各実施形態では、プリンタ本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジとして、感光ドラムと、感光ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段を一体に有するプロセスカートリッジを例示した。しかし、これに限定されるものではく、感光ドラムの他に、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち、いずれか1つを一体に有するプロセスカートリッジであっても良い。
また、以上の各実施形態では、感光ドラムを含むプロセスカートリッジがプリンタに対して着脱可能な構成を例示している。しかし、これに限定されるものではく、例えば、感光ドラムを含むユニット(クリーナユニット)と、現像装置を含むユニット(現像ユニット)がそれぞれプリンタに着脱可能な構成であっても良い。
また、以上の各実施形態では、駆動力伝達部材は感光ドラムに駆動力を伝達する例を示したが、現像ローラや現像剤塗布ローラ等の感光ドラム以外の構成に駆動力を伝達するものであっても本発明は同様に適用できるものである。
また、以上の各実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、これらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても本発明は適用できるものである。
なお、以上の各実施形態において、ギア部501gが本発明の第1の回転体に相当し、軸部501jが本発明の第2の回転体に相当し、回転軸501yが本発明の駆動力伝達部に相当する。また、ボス501m1、501m2及び501m3並びに角穴501h1が本発明の調整部、回転止め部又は嵌合部に相当する。また、ボス501m1、501m2及び501m3が本発明の突部に相当し、角穴501h1、501h2及び501h3が本発明の穴部に相当する。また、フランジ部501hが本発明のフランジ部に相当し、中心軸501sが本発明の中心軸に相当し、感光ドラム1が本発明の第3の回転体に相当し、プリンタ100が本発明の画像形成装置に相当する。
1、1a、1b、1c、1d…感光ドラム
100…プリンタ
501、501a、501b、501c、501d…ドラム駆動ギア
501g…ギア部
501h…フランジ部
501h1、501h2、501h3…角穴
501j…軸部
501m1、501m2、501m3…ボス
501s…中心軸
501y…回転軸

Claims (14)

  1. 第1の回転体と、
    前記第1の回転体と一体化されるように前記第1の回転体と係合して回転し、前記第1の回転体から伝達された駆動力を出力するための駆動力伝達部を有する第2の回転体と、
    を有し、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体の一方に、前記第1の回転体の回転軸線の方向に突出した第1の突出部および第2の突出部が設けられ、前記第1の回転体と前記第2の回転体の他方に、前記第1の突出部が挿入された第1の穴部および前記第2の突出部が挿入された第2の穴部が設けられ、前記第1の突部が前記第1の穴部に挿入されていることにより、前記第1の回転体の回転方向について、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体が位置決めされ
    前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第1の穴部、前記第2の穴部は、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体を前記回転方向について回転させた場合に、前記第1の突出部と前記第2の穴部が重なる状態と、前記第2の突出部と前記第1の穴部が重なる状態と、を取りえるように配置され、
    前記回転方向について、前記第2の穴部の長さは、前記第1の穴部の長さよりも長いことを特徴とする駆動力伝達部材。
  2. 第1の回転体と、
    前記第1の回転体と一体化されるように前記第1の回転体と係合して回転し、前記第1の回転体から伝達された駆動力を出力するための駆動力伝達部を有する第2の回転体と、
    を有し、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体の一方に、前記第1の回転体の回転軸線の方向に突出した第1の突出部および第2の突出部が設けられ、前記第1の回転体と前記第2の回転体の他方に、前記第1の突出部が挿入された第1の穴部および前記第2の突出部が挿入された第2の穴部が設けられ、前記第1の突出部が前記第1の穴部に挿入されていることにより、前記第1の回転体の回転方向について、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体が位置決めされ、
    前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第1の穴部、前記第2の穴部は、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体を前記回転方向について回転させた場合に、前記第1の突出部と前記第2の穴部が重なる状態と、前記第2の突出部と前記第1の穴部が重なる状態と、を取りえるように配置され、
    前記回転方向について、前記第1の穴部の長さと前記第1の突出部の長さの差は、前記第2の穴部の長さと前記第2の突出部の長さの差よりも小さいことを特徴とする駆動力伝達部材。
  3. 前記第1の穴部に前記第1の突部が挿入された場合の前記第1の回転体と前記第2の回転体の間の芯ずれ量は、前記第2の穴部に前記第1の突部が挿入された場合の前記第1の回転体と前記第2の回転体の間の芯ずれ量よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の駆動力伝達部材。
  4. 記回転方向について、前記第2の突部と前記第2の穴部の間の隙間は、前記第1の突部と前記第1の穴部の間の隙間よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の駆動力伝達部材。
  5. 前記第1の穴部に前記第1の突部が挿入された場合の前記第1の回転体と前記第2の回転体の間の芯ずれ量は、前記第1の穴部に前記第2の突部が挿入された場合の前記第1の回転体と前記第2の回転体の間の芯ずれ量よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の駆動力伝達部材。
  6. 前記第2の回転体は、前記駆動力伝達部の外径よりも大きい外径を有するフランジ部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の駆動力伝達部材。
  7. 前記駆動力伝達部は、回転軸であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の駆動力伝達部材。
  8. 前記第1の回転体はポリアセタール樹脂で構成され、前記第2の回転体はポリフェニレンサルファイド樹脂で構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の駆動力伝達部材。
  9. 前記第1の回転体と前記第2の回転体は、圧入により結合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の駆動力伝達部材。
  10. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体に嵌合する中心軸を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の駆動力伝達部材。
  11. 前記駆動力伝達部は、第3の回転体に対して駆動力を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の駆動力伝達部材。
  12. 前記第3の回転体は、像担持体であることを特徴とする請求項11に記載の駆動力伝達部材
  13. 前記第3の回転体と、
    前記第3の回転体に駆動力を伝達する請求項11又は請求項12に記載の駆動力伝達部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 第1の回転体と、前記第1の回転体と一体化されるように前記第1の回転体と係合して回転し、前記第1の回転体から伝達された駆動力を出力するための駆動力伝達部を有する第2の回転体と、を有する駆動力伝達部材の製造方法であって、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体の一方に、前記第1の回転体の回転軸線の方向に突出した第1の突出部および第2の突出部が設けられ、前記第1の回転体と前記第2の回転体の他方に、第1の穴部および第2の穴部が設けられ、
    前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第1の穴部、前記第2の穴部は、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体を前記第1の回転体の回転方向について回転させた場合に、前記第1の突出部と前記第2の穴部が重なる状態と、前記第2の突出部と前記第1の穴部が重なる状態と、を取りえるように配置され、
    記回転方向について、前記第1の回転体に対して前記第2の回転体を位置決めする位置決め工程と、
    前記第1の回転体に対して前記第2の回転体を固定する固定工程と、
    を含み、
    前記回転方向について、前記第2の回転体は、前記第1の突出部が前記第1の穴部に挿入され、前記第2の突出部が前記第2の穴部に挿入される第1の位置と、前記第1の位置と異なる第2の位置とにおいて前記第1の回転体に対して係合可能であり、
    前記固定工程において、前記第2の回転体は、前記第1の位置で前記第1の回転体に対して固定され、
    前記回転方向について、前記第1の穴部の長さと前記第1の突出部の長さの差は、前記第2の穴部の長さと前記第2の突出部の長さの差よりも小さく、
    前記第2の回転体が前記第1の位置で前記第1の回転体に固定された場合の前記第1の回転体と前記第2の回転体の間の芯ずれ量は、前記第2の回転体が前記第2の位置で前記第1の回転体に固定された場合の前記第1の回転体と前記第2の回転体の間の芯ずれ量よりも小さいことを特徴とする前記駆動力伝達部材の製造方法。
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