JP2022114390A - トナー搬送装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022114390000001
【課題】搬送コイル部材を回転駆動部材に組み付ける際に搬送コイル部材が塑性変形するリスクを低減しつつ搬送コイル部材を回転駆動部材に取り付け可能なトナー搬送装置を提供する。
【解決手段】スクリュー駆動部材17は、トナー搬送スクリュー16の第2延設部164が挿入される穴部172を備え、スクリュー駆動部材17の軸部171の幅方向において、穴部172を挟んで一方の領域は、他方の領域よりも、第2延設部164の挿入方向の高さが高くなるように規制部173を設け、トナー搬送スクリュー16の座巻き部162は、第1延設部163から規制部173が設けられていない側に向かって巻き始められるように構成されている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、螺旋状に巻かれた線材で形成された搬送コイル部材を備えたトナー搬送装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、感光ドラムや中間転写体などの像担持体に形成されたトナー像を紙やプラスチックシートなどの記録材に転写して画像形成を行う。従来の画像形成装置では、像担持体上の転写残留トナー(回収トナー)をクリーニングブレードで除去し、ドラムカートリッジ内に回収する構成が用いられている。この回収トナーは、プロセスカートリッジの長寿命化の観点から、クリーニングブレード近傍に設置されたトナー搬送部材により、ドラムカートリッジ外部の回収トナー容器まで搬送される。トナー搬送部材としては、例えば金属製の線材を螺旋状に巻いた円筒(ばね)形状に形成したトナー搬送スクリュー(搬送コイル部材とも呼ぶ)が用いられることがある。このトナー搬送スクリューは、円筒状のトナー搬送通路内に配置され、駆動系により回転駆動される。この種のトナー搬送部材の回転駆動力には、独立した駆動源を用いる他、ドラムカートリッジ内の感光ドラムを回転駆動する駆動系からドラムギアなどを介して回転駆動力を伝達する場合がある。トナー搬送部材としては、樹脂材料を中心軸(金属製あるいは樹脂製)の周囲に螺旋状に成形した形状のスクリューも知られているが、上記のような円筒(バネ)形状のスクリューは、トナー搬送装置を小型軽量かつ簡単安価に構成できる利点がある。
特許文献1では、バネ製のトナー搬送スクリューとスクリュー駆動部材(回転駆動部材とも呼ぶ)の保持構成として、トナー搬送スクリュー端部にL字曲げ形状が設けられ、スクリュー駆動部材に設けられた穴部に挿入するものが開示されている。また、特許文献1の構成においては、トナー搬送スクリューのスクリュー駆動部材側の座巻き部に、スクリュー駆動部材に設けられる座巻き部内径より小径の軸部が内挿される構成となっている。これにより、トナー搬送スクリューとスクリュー駆動部材の回転軸のずれ、傾きが低減され、スクリュー駆動部材およびトナー搬送スクリューの回転振れによる周辺部材との摺擦音を低減することが可能となっている。さらに上記構成とすることで、トナー搬送スクリューがスクリュー駆動部材から容易に脱落しない構成となっており、予期しない2部品の脱落を防止することが可能となっている。
特開2017-44776号公報
しかし、前述したバネ製の搬送コイル部材の座巻き部に回転駆動部材の軸形状を内挿させ、2部品の脱落を防止する構成では、搬送コイル部材もしくは回転駆動部材を変形させて組み立てる必要がある。変形に必要な力が大きいと搬送コイル部材が塑性変形し、回転振れ量が大きくなる。すると、回転動作時に搬送コイル部材または回転駆動部材の外周が他部品と摺擦し、異音が発生する可能性がある。特許文献1の構成では、組み立て時に搬送コイル部材を変形させる必要がある。また、回転駆動部材側に可撓性の爪部を持たせ、搬送コイル部材によって回転駆動部材の爪部を撓ませて組み立てることも考えられる。しかしながら、この場合、回転駆動部材の爪部を撓ませる際の反力を搬送コイル部材が受けながら回転軸方向に挿入する必要がある。このため、組み立て時に必要な変形量の設定によっては搬送コイル部材を変形させる可能性がある。さらに、装置の小型軽量化の観点からバネ線径を細くしようとすると、搬送コイル部材の許容応力が小さくなり搬送コイル部材が塑性変形するリスクはさらに高まることになる。
そこで、本発明の目的は、搬送コイル部材を回転駆動部材に組み付ける際に搬送コイル部材が塑性変形するリスクを低減しつつ搬送コイル部材を回転駆動部材に取り付け可能なトナー搬送装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の構成は、トナーを搬送する搬送路と、線材を回転軸線の周りに螺旋状に巻いて形成された搬送コイル部を備え、前記搬送路に回転可能に設けられた搬送コイル部材と、前記搬送コイル部材と連結して前記搬送コイル部材を回転させる回転駆動部材と、を備え、前記搬送コイル部材は、前記搬送コイル部のトナー搬送方向において、前記搬送コイル部と上流側で連結され、少なくとも1巻き以上からなる座巻き部と、前記座巻き部と連結して前記回転軸線方向に延設される第1延設部と、前記第1延設部から前記搬送コイル部の径方向に延設される第2延設部と、を備え、前記回転駆動部材は、前記座巻き部に内挿される軸部と、前記第2延設部が挿入される穴部と、前記第2延設部の挿入方向と直交する前記軸部の幅方向において、前記穴部に隣接する第1領域と、前記穴部に対して前記第1領域と逆側に配置された第2領域と、前記トナー搬送方向において、前記穴部よりも下流側に配置された下流領域と、を備え、前記第1領域の前記挿入方向における高さは、前記第2領域及び前記下流領域よりも高くなるように構成され、前記座巻き部は、前記第1延設部から前記第1領域とは逆側に向けて巻き始まるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、搬送コイル部材を回転駆動部材に組み付ける際に搬送コイル部材が塑性変形するリスクを低減しつつ搬送コイル部材を回転駆動部材に取り付け可能なトナー搬送装置を提供することができる。
画像形成装置の模式的な断面図 ドラムカートリッジを示した斜視図 ドラムカートリッジの断面図 トナー搬送スクリュー駆動部の斜視図 トナー搬送スクリューとスクリュー駆動部材の連結状態を示した図 トナー搬送スクリューの斜視図 スクリュー駆動部材の斜視図(第2の実施例) 第1の組み立て方向のセット状態を示した図 第1の組み立て方向のトナー搬送スクリューの変形を示した図 第2の組み立て方向のセット状態を示した図 第2の組み立て方向のトナー搬送スクリューの変形を示した図 スクリュー駆動部材の斜視図(第2の実施例) 第2の実施例の長手方向断面図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略する。なお、構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置等は、特に特定的な記載がない限りは、この技術思想の適応範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置の全体構成及び動作)
まず、画像形成装置の全体構成および動作について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置1は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型の画像形成装置である。
本実施例の画像形成装置1は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナー像をそれぞれ形成する画像形成部を備える。これらの画像形成部の構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同一である。したがって、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して、当該要素について総括的に説明する。
画像形成部は、ドラム形(円筒形)の電子写真感光体(感光体)である像担持体としての感光ドラム12(感光体)を有する。感光ドラム12は、画像形成装置本体1に備えられている図示しない駆動手段からの駆動力が伝達されて回転駆動される。画像形成部において、感光ドラム12の周囲には、その回転方向に沿って順に、次の各手段が配置されている。まず、帯電手段としての回転可能なローラ状の帯電部材である帯電ローラ13が配置されている。次に、露光手段(静電潜像形成手段)としての露光装置(レーザースキャナー装置)22による露光を感光ドラム12の表面に受ける配置になっている。次に、現像手段としての現像装置20が配置されている。現像装置20には、トナー収容容器としてのトナーボトル21から図示しないトナー搬送路を介してトナーが供給される。次に、一次転写手段としてのローラ状の一次転写部材である一次転写ローラ31が配置されている。次に、感光体の清掃手段としてのドラムクリーニングブレード14が配置されている。また、画像形成部には、帯電部材の清掃手段としてのローラ状の帯電清掃部材であるクリーニングローラ15が帯電ローラ13に接触して配置されている。本実施例では、帯電ローラ13は、感光ドラム12の表面に例えばバネなどの付勢手段によって所定の押圧力で接触させられており、感光ドラム12の回転に伴って従動して回転する。
また、本実施例では、クリーニングローラ15は、帯電ローラ13の表面に例えばバネなどの付勢手段によって所定の押圧力で接触させられており、帯電ローラ13の回転に伴って従動して回転する。
また、画像形成装置1は、各画像形成部の各感光ドラム12と接触するように、中間転写体としての無端状のベルト体で形成された中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、複数の支持ローラに所定の張力をもって掛け回されている。中間転写ベルト30の内周面側(裏面側)において各感光ドラム12と対向する位置に、前述の一次転写ローラ31が配置されている。一次転写ローラ31は、中間転写ベルト30を介して感光ドラム12に押圧されており、中間転写ベルト30と感光ドラム12とが接触する一次転写部を形成している。一次転写ローラ31は、中間転写ベルト30の回転に伴って従動して回転する。また、中間転写ベルト30の外周面側(表面側)において二次転写対向ローラ33に対向する位置に、2次転写手段としてのローラ状の二次転写部材である二次転写ローラ32が配置されている。二次転写ローラ32は、中間転写ベルト30を介して二次転写対向ローラ33に押圧されており、中間転写ベルト30と二次転写ローラ32とが接触する二次転写部を形成している。また、中間転写ベルト30の外周面側においてテンションローラ34に対向する位置に、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置40が配置されている。中間転写ベルト30は、ポリイミドなどの誘電体樹脂によって無端状に形成されている。
その他、画像形成装置1には、記録用紙などの記録材Pの給搬送ローラ51、トナー像を記録材Pに定着させる定着器70などが設けられている。
画像形成時には、回転駆動される感光ドラム12の表面は、帯電ローラ13によって所定の極性の所定の電位に一様に帯電される。本実施例においては、帯電ローラ13に対して図示しない高圧電源から電圧が印加されて感光ドラム12の表面に対して放電が発生することによって感光ドラム12の表面が帯電される。
感光ドラム12の表面が一様に帯電された後、画像情報の信号に基づいてレーザスキャナ22によって感光ドラム12の表面が走査露光されて感光ドラム12上に静電潜像が形成される。感光ドラム12上に形成された潜像は、現像器20によって現像剤としてのトナーを用いてトナー像として現像される。本実施例では、トナーの正規の帯電極性は負極性である。現像装置20は、トナーを担持して感光ドラム12との対向部(現像位置)に搬送する現像剤担持体としての現像スリーブを有している。現像スリーブは、回転駆動される。現像時に、現像スリーブには、図示しない現像電源としての高圧電源から所定の現像電圧が印加される。
感光ドラム12上に形成されたトナー像は、一次転写部において、一次転写ローラ31の作用により、中間転写ベルト30の表面に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ31には、図示しない高圧電源から、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の電圧である一次転写電圧が印加される。フルカラー画像の形成時には、前述の動作が各画像形成部において行われ、各感光ドラム12上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナー像が、順次に重ね合わせるようにして中間転写ベルト30上に転写される。
転写後、感光ドラム12上に残った僅かな転写残トナーは、清掃手段としてのクリーニングブレード14によって除去され、トナー搬送路181に回収される。
一方、給紙カセット50から記録材Pが1枚ずつ給送され、レジストローラ対60に搬送される。その後、レジストローラ対60は、中間転写ベルト30上のトナー像と同期を取って、記録材Pを中間転写ベルト30と二次転写外ローラ33との間に搬送する。中間転写ベルト30上のカラーのトナー像は、二次転写部において、二次転写ローラ32の作用によって、記録材Pの表面に転写(二次転写)される。この記録材Pが二次転写部を通過する際に、二次転写ローラ32には、図示しない高圧電源から、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性の電圧である二次転写電圧が印加される。転写後、中間転写ベルト30上に残った僅かな転写残トナーは、ベルトクリーニング装置40によって除去回収され、再び次の画像形成に備える。記録材P上に転写されたトナー像は、定着器70によって加熱加圧されることで定着され、排紙ローラ対80により排紙トレイ90上に排出される。
(ドラムカートリッジ)
次に図2~4を用いて感光体ユニットとしてのドラムカートリッジ10の構成について説明する。
本実施例のドラムカートリッジ10は、感光体としての感光ドラム12、帯電部材としての帯電ローラ13、帯電清掃部材としてのクリーニングローラ15、清掃部材としてのクリーニングブレード14を備える。そして、本実施例のドラムカートリッジ10は、これらを枠体としてのドラムフレーム11で一体的に保持した構成となっている。また、画像形成装置本体1から長手方向に沿ってスライドさせることで画像形成装置本体1に対して着脱可能に構成してあり、メンテナンス等で交換可能となっている。
ドラムフレーム11には、感光ドラム12が軸受(図示しない)を介して回転軸線を中心にして回転可能に保持されている。感光ドラム12には画像形成装置本体1に装着された状態で画像形成装置本体1に設けられた図示しない駆動源としてのモータから駆動力を受け取って回転するためのカップリング121が設けられている。帯電ローラ13は、図示しない帯電ローラ軸受に回転可能に支持されており、図示しない加圧バネにより感光ドラム12に加圧されている。クリーニングローラ15は、図示しないクリーニングローラ軸受に回転可能に支持されており、図示しない加圧バネにより帯電ローラ13に加圧されている。またドラムフレーム11には、感光ドラム12の表面に画像形成時における感光ドラム12の回転方向に対してカウンター方向で当接するように設けられ、感光ドラム12の表面を清掃するための清掃部材としてのクリーニングブレード14が固定されている。また、クリーニングブレード14の近傍にはクリーニングブレード14によって感光ドラム12の表面から除去された転写残トナーを回収し搬送するトナー搬送路181が設けられている。トナー搬送路181には回収されたトナーをドラムカートリッジ10の外に搬送するための搬送部材(搬送コイル部材)としてのトナー搬送スクリュー16が設けられている。トナー搬送スクリュー16によってドラムカートリッジ10外に搬送されたトナーは画像形成装置本体1に設けられた図示しない回収トナー容器に回収される。感光ドラム12の長手方向端部には、感光ドラム12の回転軸線を中心として感光ドラム12と一体で回転するように固定された回転部材としてのギア122が設けられている。感光ドラム12とトナー搬送スクリュー16の間には、駆動伝達手段191、192と、回転駆動部材としてのスクリュー駆動部材17が設けられる。トナー搬送スクリュー16はスクリュー駆動部材17から駆動伝達されるように取り付けられる。またスクリュー駆動部材17には、回収部のトナーがトナー搬送スクリュー16のトナー搬送方向上流側に侵入することを防止するトナー封止部材182が設けられている。感光ドラム12が回転した時に一体で回転するギア122の回転力が駆動伝達手段191、192、スクリュー駆動部材17を介してトナー搬送スクリュー16に駆動伝達される。これによってトナー搬送スクリュー16が回転し、回収部に回収されている転写残トナーをドラムカートリッジ10の外に搬送可能な構成となっている。
以上の構成によって、感光ドラム12が画像形成装置本体1に備えられている図示しない駆動源から駆動力を受けて回転すると、帯電ローラ13は感光ドラム12との摩擦力によって従動回転する。さらに、帯電ローラ13が回転するとクリーニングローラ15は帯電ローラ13との摩擦力によって従動回転する。また、トナー搬送スクリュー16はギア122から駆動伝達されて回転する。
(第1の実施例)
図5~図11を用いて、第1の実施例にについて説明する。なお、図5以降の図では、説明の便宜上トナー封止部材182は図示しない。
図5に示すように、トナー搬送スクリュー16は回転軸線がスクリュー駆動部材17の回転軸線と略一致するようにスクリュー駆動部材17に保持される。
図6に示すように、トナーを搬送する搬送コイル部材としてのトナー搬送スクリュー16は、回転動作に伴いトナーを回転軸方向に搬送する搬送コイル部161を有する。また、トナー搬送スクリュー16は、搬送コイル部の搬送コイル部161のトナー搬送方向上流側端部に連結して設けられる座巻き部162を有する。また、トナー搬送スクリュー16は、座巻き部162に連結されトナー搬送方向上流側に延びる第1延設部としての第1直線部163を有する。更に、トナー搬送スクリュー16は、第1直線部163に連結され、トナー搬送スクリュー16の回転中心方向に向けて第1直線部から直角に曲げられる第2延設部としての第2直線部164を有する。
図7に示すようにスクリュー駆動部材17は、トナー搬送スクリュー16の座巻き部162に内挿される軸部171、第2直線部164が挿入される穴部172を有している。スクリュー駆動部材17が回転したとき、穴部172の内壁からトナー搬送スクリュー16の第2直線部164に回転が伝達されることでトナー搬送スクリュー16は回転する。さらに、座巻き部162に軸部171が内挿されることにより、トナー搬送スクリュー16とスクリュー駆動部材17の回転軸線が略一致する構成となっている。また、本実施例においては、穴部172は貫通穴であるとともに、スクリュー駆動部材17の回転軸方向に沿って長穴形状になっている。トナー搬送スクリュー16はトナー搬送の反力によりトナー搬送方向上流側に付勢されるが、上流側に寄るほど座巻き部162に対する軸部171の挿入量が増えることで、トナー搬送スクリュー16の回転軸のずれ量が低減される。また、トナー搬送スクリュー16が穴部172の中で最も搬送方向下流側に寄せられた状態においても、座巻き部162に軸部171が内挿されるような位置に穴部172の端部位置を設ける。このことで、トナー搬送スクリュー16はスクリュー駆動部材17から容易に脱落しないように保持することが可能になっている。これにより、トナー搬送スクリュー16とスクリュー駆動部材17を事前に組み付けた後に一体でドラムカートリッジ10に組み付けることが可能になり、組み立て性の観点で利点がある。
またスクリュー駆動部材17は図7に示すように、ドラムフレーム11に対して回転可能に嵌合支持される第1嵌合部175、および図示しないスクリュー駆動部材軸受に回転可能に嵌合支持される第2嵌合部176を有する。2つの嵌合部に両持ち支持されることでスクリュー駆動部材17の回転軸が傾くことが抑制される。さらに、スクリュー駆動部材17はギア部174を有しており、図3に示す駆動伝達手段191、192を介して、感光ドラム12に設けられるギア122から駆動伝達される。
次に、トナー搬送スクリュー16とスクリュー駆動部材17の組み立てについて図5および図8~図11を用いて説明する。前述したように、トナー搬送スクリュー16はスクリュー駆動部材17から容易に脱落しないように保持されている。図5に示すようにトナー搬送スクリュー16をスクリュー駆動部材17に組み付けるためには、トナー搬送スクリュー16の一部を変形させて組み立てる必要がある。
第1の組み立て方向として、以下の方向が考えられる。即ち、図8(a)に示すようにトナー搬送スクリュー16の回転軸とスクリュー駆動部材17の回転軸が略直交する向きにトナー搬送スクリュー16の第2直線部164をスクリュー駆動部材17の穴部172に挿入する方向である。そして、第2直線部164を回転軸としてスクリュー駆動部材171に対して時計回り(図8(a)矢印D1方向)に90°回転させる。こうすることで、トナー搬送スクリュー16の座巻き部162がスクリュー駆動部材17の軸部171を乗り越えるようにして組み付ける方法である。このときトナー搬送スクリュー16を、図9(a)にL1で示す、座巻き部162上の点で組み立て軌跡上軸部171が接触する点T1から第2直線部164までの距離L1を、所定量L2だけ広げるように変形させることで組み付けが可能になる。前述した向きで回転させて組み付けようとしたとき、座巻き部162が軸部171を乗り越えるためにトナー搬送スクリュー16を変形させるための力は、T1の位置に、図9(a)に矢印F1で示す方向にはたらくことになる。このとき点T1は、座巻き部162の1巻き目の3/4周近傍の点となる。点T1のはたらく力により、トナー搬送スクリュー17は距離L1が組み立てに必要な変形量L2だけ広がるように変形し、軸部171を乗り越えたあとはもとの長さL1に戻る。図9(b)は、第1の組み立て方向におけるトナー搬送スクリューが変形量L2だけ変形している様子の模式図である。このときの主たる変形は、点T1位置(図9(a))が点T2位置(図9(b))までトナー搬送方向に座巻き部162のバネ性による変形、すなわち座巻き部162の角度θ1(図9(a))がθ2(図9(b))に変形するものである。変形量L2を座巻き部162のバネ性で変形可能な量に設定することで、トナー搬送スクリュー16が塑性変形するリスクを低減させることが可能となる。
次に第2の組み立て方向として、図10(a)に示すように、図8(a)と逆向きにトナー搬送スクリュー16をスクリュー駆動部材17にセットして反時計回り(図10(a)矢印D2方向)に回転させる組み立て方向が考えられる。このとき、座巻き部162が軸部171を乗り越えるためにトナー搬送スクリュー16を変形させるための力は、図11(a)にT3で示す座巻き部162の1巻き目の1/4周近傍の位置に、図11(a)に矢印F2で示す方向にはたらくことになる。これは組み立ての軌跡で軸部171が点T3に接触するためである。このときトナー搬送スクリュー16は、図11(b)に示すように第2直線部164から座巻き部162までの距離L3が組み立てに必要な変形量L2だけ広がるように変形する必要がある。図11(b)は、第2の組み立て方向におけるトナー搬送スクリューが変形量L2だけ変形している様子の模式図である。第2の組み立て方向においては座巻き部162のバネ性による変形ではなく、第1直線部163に対して第2直線部164および座巻き部162全体が傾くようにしてL2だけ変形させる。すなわち第1直線部163と座巻き部162の角度θ3(図11(a))をθ4(図11(b))に変形させることになる。この場合は、第1直線部163と第2直線部164の連結部、および第1直線部163と座巻き部162の連結部に大きな力がかかり、トナー搬送スクリュー16が塑性変形する危険性がある。
本実施例では、前述した第2の組み立て方向におけるトナー搬送スクリュー16の塑性変形を回避するために、スクリュー駆動部材17に規制部173を設けている。図7のように、スクリュー駆動部材17は、第2直線部164の挿入方向と直交する軸部171の幅方向(スクリュー駆動部材17の径方向)において、穴部172に隣接する第1領域Aを有する。また、スクリュー駆動部材17は、穴部172に対して第1領域Aと逆側に配置された第2領域Bと、トナー搬送スクリュー16のトナー搬送方向において、穴部172よりも下流側に設けられた下流領域Cを有する。本実施例では、第1領域Aに規制部173を設け、第2領域B、第3領域Cには規制部173を設けないようにしている。このため、第2直線部164の挿入方向に関する第1領域Aの高さは、第2領域B、第3領域Cよりも高くなるように構成されている。
規制部173により得られる効果について説明する。図8(b)は前述の第1の組み立て方向、図10(b)は前述の第2の組み立て方向におけるトナー搬送スクリュー16をスクリュー駆動部材17にセットした状態をスクリュー駆動部材17の回転軸方向(Y方向)から見た図である。なお、以降の説明で用いるX、Y、Z方向は図8、図10に示すとおりである。すなわち、Y方向はスクリュー駆動部材17の回転軸線方向であり、Z方向はトナー搬送スクリュー16の第2直線部164の伸びる方向であり、第2直線部164は穴部172に対して+Z方向から-Z方向に向けて挿入される。X方向はY方向およびZ方向に直交する方向である。
図8(b)に示す第1の組み立て方向の組み立てセット状態では、トナー搬送スクリュー16の回転軸線16Aはスクリュー駆動部材17の軸部171のZ方向中心位置171Zに対してZ方向で-Z1の位置となっている。一方で図10(b)に示す第2の組み立て方向の組み立てセット状態では、トナー搬送スクリュー16の回転軸16Aはスクリュー駆動部材17の軸部171のZ中心位置171Zに対してZ方向で+Z2の位置となっている。これは規制部173によって、組み立てセット状態における第2直線部164の先端位置の穴部172に対するZ方向侵入量が、第2の組み立て方向の方が第1の組み立て方向よりもZ1+Z2だけ小さくなるように規制されているためである。規制部173は、軸部171と同軸で半径R2の円柱形状の一部である。また、軸部171は半径R1の円柱形状を外周面とする十字ボス形状であり、R3>R1の関係が成り立っている。また、トナー搬送スクリュー16の回転軸線16Aから第1直線部163の内側までの距離をR3としたとき、R3は座巻き部162の内径半径と等しくなっており、R2>R3>R1の関係が成り立っている。さらに、規制部173の頂点と軸部171中心のZ方向距離を173Zとしたとき、173Z>R3の関係が成り立っている。
また図11に示すとおり、第2の組み立て方向では座巻き部162に矢印F2の方向に力がはたらく。矢印F2は第2直線部164が穴部172から抜ける方向(図10の+Z方向)の成分を有しており、組み立てに必要な力が大きくなるほど第2直線部164が穴部172から外れる方向に移動しやすくなる。その結果、トナー搬送スクリュー16が塑性変形する前に第2直線部164が穴部172から外れることで組み立てセット状態が解消されるように構成されている。これによって、トナー搬送スクリュー16の塑性変形を抑制することが可能となる。規制部173により、第2の組み立て方向の組み立てセット状態における第2直線部164の先端位置のZ方向侵入量を小さくする側にずらすことで、規制部173がない場合よりもセット状態を解消しやすくする効果が得られる。
また規制部173は、穴部172のX方向の一方の側にのみ配置されている。本実施例においては、図5に示すトナー搬送スクリュー16とスクリュー駆動部材17が組み立てられた状態において、規制部173は第1直線部163から座巻き部162の巻き始め方向と逆側に配置される。すなわち、図5の第1直線部163から見て、座巻き部162は穴部172の+X方向に向けて巻かれており、規制部173は穴部172の-X方向に設けられている。即ち、座巻き部162は、第1直線部163から第1領域Aとは逆側に向けて巻き始まるように構成されている。このような関係に規制部173を配置することで、規制部173は第2の組み立て方向で組み立てセットしたときに作用する。一方、第1の組み立て方向の組み立てにおいては、組み立てセット時および組み立て完了後においても組み立て作業に影響を与えない。
さらに、穴部172は貫通穴となっており、穴部172のどちら側からも第2直線部164は挿入可能となっている。そのため規制部173は、X-Z平面におけるスクリュー駆動部材17の回転軸中心に対して点対称になるように配置されている。これにより貫通穴である穴部172のどちら側から第2直線部164が挿入されても前述の効果が得られる。但し、穴部172は貫通穴でなくても良い。
以上のように、規制部173によりトナー搬送スクリュー16の塑性変形のリスクが高い第2の組み立て方向による組み立てを回避することが可能になる。その結果、トナー搬送スクリューの塑性変形に由来する、回転動作時のトナー搬送スクリュー16およびスクリュー駆動部材17の外周部品との摺擦による異音の発生リスクを低減させることが可能になる。
(第2の実施例)
次に図12、13を用いて、第2の実施例について説明する。なお、第1の実施例で説明した内容と重複する箇所の説明は省略し、第1の実施例と異なる構成の部分について説明する。
図12は第2の実施例のスクリュー駆動部材17の斜視図、図13は第2の実施例のトナー搬送スクリュー16とスクリュー駆動部材17が組み立てられた状態の穴部172を長手方向から見た断面図である。
第2の実施例では、スクリュー駆動部材17はギア部17を有さず、駆動受け取り部としてのDカット部177を有しており、図示しない駆動源から駆動力を受けて回転する構成となっている。また、トナー搬送スクリュー16の第2直線部164が挿入される穴部172は長穴ではなく、トナー搬送スクリュー16の線径より大きな径の穴形状である。さらに、穴部172は貫通穴となっておらず、トナー搬送スクリュー16は1方向からしか穴部172に挿入できない。したがって規制部173は穴の入り口側の1か所のみに設けるだけで、第1の実施例で述べた効果を得ることができる。
以上、スクリュー駆動部材17に規制部173を設けることで、トナー搬送スクリュー16をスクリュー駆動部材17に組み付ける際にトナー搬送スクリュー16が塑性変形するリスクの高い方向からの組み立てを回避することが可能になる。その結果、トナー搬送スクリュー16の塑性変形に由来する、回転動作時のトナー搬送スクリュー16およびスクリュー駆動部材17の外周部品との摺擦による異音の発生リスクを低減させることが可能となる。この結果、従来よりも静音化を図ったトナー搬送装置を提供することが可能となる。
10 ドラムカートリッジ
12 感光ドラム(感光体)
14 クリーニングブレード
16 トナー搬送スクリュー
161 搬送コイル部
162 座巻き部
163 第1直線部
164 第2直線部
17 スクリュー駆動部材
171 軸部
172 穴部
173 規制部
173Z 軸部中心に対する規制部のZ方向距離
174 ギア部
181 トナー搬送路
191、192 駆動伝達手段
R3 トナー搬送スクリューの回転軸から第一直線部内側までの半径方向距離

Claims (5)

  1. トナーを搬送する搬送路と、
    線材を回転軸線の周りに螺旋状に巻いて形成された搬送コイル部を備え、前記搬送路に回転可能に設けられた搬送コイル部材と、
    前記搬送コイル部材と連結して前記搬送コイル部材を回転させる回転駆動部材と、を備え、
    前記搬送コイル部材は、
    前記搬送コイル部のトナー搬送方向において、前記搬送コイル部と上流側で連結され、少なくとも1巻き以上からなる座巻き部と、
    前記座巻き部と連結して前記回転軸線方向に延設される第1延設部と、
    前記第1延設部から前記搬送コイル部の径方向に延設される第2延設部と、を備え、
    前記回転駆動部材は、
    前記座巻き部に内挿される軸部と、
    前記第2延設部が挿入される穴部と、
    前記第2延設部の挿入方向と直交する前記軸部の幅方向において、前記穴部に隣接する第1領域と、
    前記穴部に対して前記第1領域と逆側に配置された第2領域と、
    前記トナー搬送方向において、前記穴部よりも下流側に配置された下流領域と、を備え、
    前記第1領域の前記挿入方向における高さは、前記第2領域及び前記下流領域よりも高くなるように構成され、前記座巻き部は、前記第1延設部から前記第1領域とは逆側に向けて巻き始まるように構成されていることを特徴とするトナー搬送装置。
  2. 前記回転駆動部材の回転中心に対する、前記1領域の前記挿入方向における高さは、前記座巻き部の内径よりも高い、ことを特徴とする請求項1に記載のトナー搬送装置。
  3. 前記回転駆動部材の回転中心に対する、前記2領域及び前記下流領域の前記挿入方向における高さは、前記座巻き部の内径よりも低い、ことを特徴とする請求項1または2に記載のトナー搬送装置。
  4. 前記穴部は、貫通穴であり、前記回転駆動部材は、前記回転駆動部材の回転軸中心に対して前記第1領域と点対称となる第3領域と、前記第2領域と点対称となる第4領域と、を有する、ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のトナー搬送装置。
  5. 前記第1領域は、前記回転駆動部材と同軸の円柱形状の一部であり、該円柱形状の半径は、前記座巻き部の内径よりも大きい、ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のトナー搬送装置。
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