JP2019053125A - コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019053125A
JP2019053125A JP2017175738A JP2017175738A JP2019053125A JP 2019053125 A JP2019053125 A JP 2019053125A JP 2017175738 A JP2017175738 A JP 2017175738A JP 2017175738 A JP2017175738 A JP 2017175738A JP 2019053125 A JP2019053125 A JP 2019053125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
contact lens
polymer
composition
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017175738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6907845B2 (ja
Inventor
龍矢 五反田
Tatsuya Gotanda
龍矢 五反田
柊 高島
Hiiragi Takashima
柊 高島
陽介 松岡
Yosuke Matsuoka
陽介 松岡
佐藤 圭
Kei Sato
圭 佐藤
光康 中島
Mitsuyasu Nakajima
光康 中島
伸行 坂元
Nobuyuki Sakamoto
伸行 坂元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2017175738A priority Critical patent/JP6907845B2/ja
Publication of JP2019053125A publication Critical patent/JP2019053125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6907845B2 publication Critical patent/JP6907845B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】優れた表面親水性等を有するコンタクトレンズの製造に有用なコンタクトレンズ用モノマー組成物を提供する。【解決手段】コンタクトレンズ用モノマー組成物が、特定割合の式で表されるシリコーンモノマー、(B)N−ビニルピロリドン、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルアセトアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールモノビニルエーテル、及びエチレングリコールモノアリルエーテルから選択される1種以上の親水性モノマー、特定の式で表されるシロキサニル基含有(メタ)アクリレート、及び(D)架橋剤を含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、コンタクトレンズ用モノマー組成物、当該組成物の重合体とその製造方法、並びに当該重合体の水和物からなるコンタクトレンズとその製造方法に関する。
シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、シリコーンを含まない従来型のヒドロゲルコンタクトレンズと比較して、目の角膜への酸素供給量が多く、より安全性の高いレンズとして認識されている。
一般に、ソフトコンタクトレンズはキャストモールド法によって製造され、この方法ではポリプロピレン製モールドが用いられることが多い。シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズをこの方法で製造する場合、ポリプロピレンが疎水性であるため、シリコーンモノマーがモールド表面に配向した状態で重合される。そのためレンズ表面にシリコーン部が形成され、該表面の親水性が低くなる。レンズ表面の親水性が十分でない場合、脂質やタンパク質等が付着し、レンズの白濁や眼疾患を引き起こす懸念がある。
そこで、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを調製した後、レンズ表面にプラズマガスや親水性ポリマーによるコーティングや、親水性モノマーによる表面グラフトポリマーを形成することが提案されている。しかしながら、これらの表面処理は多くの装置を必要とし、工程が煩雑となるため、量産化において望ましくない。
モノマー組成物にポリビニルピロリドン(PVP)等の親水性ポリマー湿潤剤を添加し、該組成物を重合させてシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを得る方法が知られている。この方法では、重合体に湿潤剤が含まれるため、上記表面処理を行わなくても十分な親水性が得られる。しかしながら、湿潤剤は重合体に架橋されていないため、重合後のアルコール抽出工程やレンズ装用期間中にレンズから溶出し、レンズ表面の親水性が低下し装用感が悪化する懸念がある。
ポリプロピレン製モールドよりも親水性の高いモールドを用い、シリコーンモノマーがレンズ表面に配向し難い状態で重合してコンタクトレンズを製造する方法が知られている。しかしながら、このようなモールドに用いられる材料はポリプロピレンと比較して融点が高く、モールド形成時の加工性に問題がある。
このような状況下、シリコーン含有共重合体を用いるソフトコンタクトレンズの表面の疎水性を改善することを目的として、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)、N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)、N−メチル−N−ビニルアセトアミド(MVA)、N−ビニルピロリジノン等の親水性モノマーを、モノマー組成物に用いる方法が提案されている。しかしながら、このような親水性モノマーを使用しても、レンズ表面の親水性は十分とは言えない。
従って、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)等の高い親水性を有する両性イオンモノマーを使用して、レンズ表面の親水性を改善する方法が提案されている。特許文献1〜4は、水酸基を有するシリコーンモノマーとMPCとを含有するモノマー組成物を開示している。しかしながら、ホスホリルコリン基含有モノマーは上記親水性モノマーよりも高い親水性を有するが、そのためシリコーンとの相溶性が悪い。従って、ホスホリルコリン基含有モノマーを、水酸基を含まない安価なシリコーンモノマーと組み合わせて使用すると、透明で高い酸素透過性を有するコンタクトレンズを得ることが困難である。
特許文献5は、(メタ)アクリロイル基を有するシリコーンモノマー、ビニル基を有する親水性モノマー、架橋性モノマー、及び10時間半減期温度が70℃〜100℃の重合開始剤を含むシリコーンヒドロゲル用組成物からレンズを製造する方法を開示している。この製造方法は、10時間半減期温度よりも10℃〜35℃低い温度でラジカル重合を行うP1工程と、より高い温度でラジカル重合を行うP2工程を含む。しかしながら、P1工程において重合開始剤からのラジカル生成量が少ないため、原料に含まれている重合禁止剤の影響が大きく、表面親水性等の物性が安定しない場合がある。
特許文献6は、シリコーンモノマーとして3−メタクリロイルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(TRIS)を含み、更にビニルモノマーとしてNVPを含む組成物から得られるコンタクトレンズを開示している。このコンタクトレンズはTRISを含んでいるため、硬く、装用感が悪い。
特許文献7は、下記式で表されるシリコーンモノマー、及び当該シリコーンモノマーを用いたレンズ用組成物を開示している。下記式中、R1は水素原子又はメチル基を表す。しかしながら、特許文献7は機械的強度について記載していない。また、連続装用レンズとして使用する場合は酸素透過率Dk/tが87以上である必要があるが(非特許文献1)、特許文献7のレンズは、厚みが大きい場合は酸素透過率が十分とは言えない。
Figure 2019053125
特開2007−009060号 特開2007−197513号 特開2014−089477号 国際公開第2010/104000号 国際公開第2015/001811号 国際公開第2008/061992号 国際公開第2010/082659号
Investigative Ophthalmology & Visual Science October 1984,Vol.25,1161−1167
本発明の課題は、ポリプロピレン等からなる疎水性のモールドを用い、表面親水化処理を行わずに製造した場合であっても、優れた表面親水性、表面濡れ性、酸素透過性、及び柔軟性を同時に示し得るコンタクトレンズを提供することである。
本発明の他の課題は、上記コンタクトレンズを得るために好適に使用できる組成物及び重合体を提供することである。
本発明の更なる課題は、上記重合体及びコンタクトレンズを得るための製造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、特定のモノマー成分を特定割合で含有するモノマー組成物を使用することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の一形態によれば、(A)式(1)で表されるシリコーンモノマーと、(B)N−ビニルピロリドン、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルアセトアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールモノビニルエーテル、及びエチレングリコールモノアリルエーテルから選択される1種以上の親水性モノマーと、(C)式(2)で表されるシロキサニル基含有(メタ)アクリレートと、(D)架橋剤とを含有する組成物であり、前記組成物中の全てのモノマー成分の合計100質量%に対して、(A)成分の含有割合が25〜60質量%であり、(B)成分の含有割合が30〜65質量%であり、(C)成分の含有割合が5〜20質量%であり、且つ(D)成分の含有割合が0.1〜15質量%である、コンタクトレンズ用モノマー組成物が提供される。
Figure 2019053125
Figure 2019053125
式(2)中、R1は水素原子又はメチル基である。nは10〜20である。
本発明の他の形態によれば、上記コンタクトレンズ用モノマー組成物の重合体からなるコンタクトレンズ用重合体、及びその製造方法が提供される。
本発明の更なる形態によれば、上記コンタクトレンズ用重合体の水和物からなるコンタクトレンズ、及びその製造方法が提供される。
本発明のコンタクトレンズは、本発明のコンタクトレンズ用モノマー組成物を用いて製造されるため、優れた表面親水性、表面濡れ性、酸素透過性、及び柔軟性を同時に示し得る。本発明では、ポリプロピレン等からなる疎水性のモールドを用い、表面親水化処理を行わずにコンタクトレンズを製造した場合であっても、該コンタクトレンズが優れた特性を示し得る。
本発明のコンタクトレンズ用モノマー組成物は、必須成分として後述する(A)〜(D)成分を含有し、更に任意成分として(E)及び/又は(F)成分を含有していてもよい。本発明のコンタクトレンズ用重合体はこのコンタクトレンズ用モノマー組成物の重合体からなり、本発明のコンタクトレンズは当該コンタクトレンズ用重合体の水和物からなる。以下、本発明のコンタクトレンズ用モノマー組成物を単に組成物と称する。また、本発明のコンタクトレンズ用重合体を単に重合体と称する。
(A)成分は下記式(1)で表される分岐状シリコーンモノマーである。(A)成分はWO2010/082659に記載されている方法等によって調製できる。
Figure 2019053125
本発明の組成物において、全てのモノマー成分の合計を100質量%としたとき、(A)成分の含有割合は25〜60質量%であり、好ましくは30〜50質量%である。(A)成分の含有割合が25質量%未満であると、コンタクトレンズの酸素透過性が不十分となる。一方、60質量%を超えると、コンタクトレンズの表面親水性が不十分となる場合がある。なお、本発明において、「モノマー成分」は分子内に1つ以上の重合性不飽和基を有する成分を意味する。即ち、「モノマー成分」は(A)〜(D)及び(F)成分を包含し、(E)成分を包含しない。
(B)成分は、N−ビニルピロリドン、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルアセトアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールモノビニルエーテル、及びエチレングリコールモノアリルエーテルから選択される1種以上の親水性モノマーであり、好ましくはN−ビニルピロリドン、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルアセトアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、及びエチレングリコールモノビニルエーテルから選択される1種以上の親水性モノマーである。(B)成分を所定量含有することで、コンタクトレンズの表面親水性を良好にすることができる。これら親水性モノマーは単独で用いることができるが、複数を混合して用いることが好ましい。特に、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとそれ以外の親水性モノマーとを組み合わせて使用することが好ましい。なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」は「アクリレート及び/又はメタクリレート」を意味し、「(メタ)アクリル」は「アクリル及び/又はメタクリル」を意味する。
本発明の組成物において、全てのモノマー成分の合計を100質量%としたとき、(B)成分の含有割合は30〜65質量%であり、好ましくは40〜60質量%である。(B)成分の含有割合が30質量%未満であると、コンタクトレンズの酸素透過性又は表面親水性が不十分となる場合がある。一方、65質量%を超えると、酸素透過性が悪化する。
(C)成分は下記式(2)で表されるシロキサニル基含有(メタ)アクリレートである。(C)成分はコンタクトレンズの酸素透過性の向上と機械的強度の調節に寄与する。(C)成分は特開2014−031338号が開示している方法等によって調製でき、また市販品であってもよい。
Figure 2019053125
式(2)中、R1は水素原子又はメチル基であり、nはジメチルシロキサン部の繰り返し数を表し、10〜20である。(C)成分は繰り返し数nが異なる複数の化合物の混合物であってよい。この場合、nは数平均分子量における平均値であり、10〜20の範囲内である。nが10未満では酸素透過性が低下するため好ましくない。またnが20よりも大きい場合、コンタクトレンズの表面親水性や機械的強度が低下するため好ましくない。
本発明の組成物において、全てのモノマー成分の合計を100質量%としたとき、(C)成分の含有割合は5〜20質量%であり、好ましくは5〜15質量%である。(C)成分の含有割合が5質量%未満であると、コンタクトレンズの酸素透過性が低下する懸念がある。一方、20質量%を超えると、コンタクトレンズの表面親水性や機械的強度が不十分となる場合がある。
また、本発明の組成物において、全てのモノマー成分の合計を100質量%としたとき、(A)成分と(C)成分の合計含有割合は、好ましくは40〜70質量%であり、より好ましくは40〜65質量%である。この合計含有割合を40質量%以上とすることで、均質な組成物を調製することが容易になる。一方、70質量%以下とすることで、コンタクトレンズが硬い触感となることを防ぐことができる。
(D)成分は、2つ以上の重合性不飽和基を有し、(A)〜(C)成分のモノマーを架橋することが可能な架橋剤である。即ち、(D)成分も上述した「モノマー成分」に包含される。本発明の組成物は所定量の(D)成分を含有するため、本発明の重合体は架橋構造を有し、そのため本発明のコンタクトレンズは優れた耐溶媒性を示す。
(D)成分の具体例としては、下記式(3)で表されるシリコーンジメタクリレート、エチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、メチレンビスアクリルアミド、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート(アルキレンの炭素数2〜6)、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート(アルキレンの炭素数2〜4)、ジビニルスルホン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、アリルメタクリレート、(2−アリルオキシ)エチルメタクリレート、2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチルメタクリレート等が挙げられる。これらのうち、式(3)で表されるシリコーンジメタクリレート、トリエチレングリコールジビニルエーテル、及びテトラエチレングリコールジ(メタ)クリレートが特に好ましい。(D)成分は、これら架橋剤のいずれか1種類であっても、2種類以上の混合物であってもよい。
Figure 2019053125
式(3)中、p及びrは互いに等しく、0又は1である。qはジメチルシロキサン部の繰り返し数を表し、10〜70である。式(3)で表されるシリコーンジメタクリレートは繰り返し数qが異なる複数の化合物の混合物であってよい。この場合、qは数平均分子量における平均値であり、入手性の面から10〜70の範囲内である。
本発明の組成物において、全てのモノマー成分の合計を100質量%としたとき、(D)成分の含有割合は0.1〜15質量%であり、好ましくは0.1〜10質量%である。(D)成分の含有割合が0.1質量%未満であると、重合体の耐溶媒性が低下し、重合体の洗浄時に破損するおそれがある。15質量%を超えると、コンタクトレンズが脆く破損が生じる懸念があり、また機械的強度が高くなりすぎて装用感が悪化する場合がある。
(E)成分は水酸基を有する溶媒であり、カルボン酸やアルコールであってよい。(E)成分の具体例としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、tert−アミルアルコール、1−ヘキサノール、1−オクタノール、1−デカノール、1−ドデカノール、グリコール酸、乳酸、酢酸等が挙げられる。(E)成分はこれら溶媒のいずれか1種類であっても、2種類以上の混合物であってもよい。入手性及びpH安定性の点において、(E)成分はエタノール、1−プロパノール、及び2−プロパノールから選ばれる1種以上からなるのが好ましい。
本発明の組成物が(E)成分を含有する場合、組成物中の全てのモノマー成分の合計を100質量部としたとき、(E)成分の含有割合は好ましくは30質量部以下であり、より好ましくは20質量部以下である。30質量部以下であれば、コンタクトレンズの機械的強度及び形状をバランスよく保持できる。
(F)成分は、(A)〜(D)成分以外のモノマーである。(F)成分は任意成分であり、コンタクトレンズの含水率の調整等を目的として使用される。上述の通り、(F)成分は本発明で用いる「モノマー成分」に包含される。
(F)成分の具体例としては、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、テトラメチレングリコールモノビニルエーテル、N−ビニルピペリジン−2−オン、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−ビニル−3−メチル−2−カプロラクタム、N,N−ジエチルアクリルアミド、アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N−ビニルホルムアミド、イタコン酸、(メタ)アクリル酸、2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸、下記式(4)で表されるモノマー等が挙げられる。(F)成分は複数のモノマーの混合物であってもよい。
Figure 2019053125
式(4)中、nは式(2)中のそれと同義であり、好ましい態様も同様である。
本発明の組成物が(F)成分を含有する場合、特に含有割合に制限はないが、全てのモノマー成分の合計を100質量%としたとき、(F)成分の含有割合は30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。
本発明の組成物は、上記(A)〜(F)成分に加え、本発明の目的を阻害しない範囲で、重合性紫外線吸収剤、重合性色素(着色剤)等の添加剤を含有していてもよい。重合性紫外線吸収剤や重合性色素も、本発明の「モノマー成分」に包含される。その使用量はコンタクトレンズの厚さ等に依るが、通常、全てのモノマー成分の合計を100質量%としたとき、重合性紫外線吸収剤及び重合性色素の各々の含有割合は好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは0.02〜3質量%である。5質量%を超えると、コンタクトレンズの機械的強度や安全性が低下する場合がある。
本発明の組成物は、例えば、各成分を任意の順又は一括して撹拌(混合)装置に投入し、10℃〜50℃の温度で、均一になるまで撹拌(混合)することにより製造できる。
本発明の重合体は、上記本発明の組成物の重合体からなる。以下、本発明の重合体の製造方法について説明する。以下に示す製造方法は該重合体を得る方法の一実施形態にすぎず、本発明の重合体は当該製造方法によって得られるものに限定されない。
本発明の組成物をモールドに充填して重合反応を行うことにより、本発明の重合体を製造できる。該モールドとしては、ポリプロピレン等からなる疎水性表面を有するモールドが好ましい。重合反応を行う際には組成物に重合開始剤を添加することが好ましい。この場合、熱重合や光重合等によって重合を効率的に行うことができる。
重合開始剤は公知のものであってよく、好ましくは熱重合開始剤である。熱重合開始剤を用いることで熱重合を効果的に行うことができ、生産性等を高めることができる。組成物に熱重合開始剤を添加し、後述の重合工程1及び2を含む方法によって熱重合することが特に好ましい。
熱重合開始剤の例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジサルフェイトジハイドレート、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]ジハイドレート、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−{1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル}プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]等のアゾ系重合開始剤や、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシヘキサノエート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド等の過酸化物系重合開始剤が挙げられる。本発明の組成物はこのような重合開始剤を単独で含有してもよく、2種類以上を含有していてもよい。これらのうち、安全性と入手性の点でアゾ系重合開始剤が好ましく、反応性の点から2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)が特に好ましい。
添加する重合開始剤の量は、組成物中の全てのモノマー成分の合計を100質量部としたとき、好ましくは0.1〜3質量部であり、より好ましくは0.1〜2質量部であり、特に好ましくは0.2〜1質量部である。0.1〜3質量部であれば、重合率が高く、重合開始剤由来の分解物等が残存せずに、満足する物性のコンタクトレンズを得ることができる。
重合反応は、例えば、組成物を75℃〜140℃の温度で1時間以上維持する1段階重合法により行ってよい。1段階重合法においては、重合温度が75℃未満であると、開始剤からのラジカルの生成速度が低くなり、外部酸素の影響を受けやすくなるため、得られるコンタクトレンズの品質が安定しなくなる懸念がある。また、140℃を超える場合は、ポリプロピレン等からなるモールドが変形するおそれがある。重合時間は、生産性の面から12時間以下とするのが好ましい。
重合反応は上記1段階重合法により行ってよいが、以下に示す重合工程1及び重合工程2を含む2段階以上の重合法によって実施するのが好ましい。この場合、コンタクトレンズの表面の親水性をより向上させることができる。
重合工程1では、組成物に上記熱重合開始剤を添加し、45℃〜75℃の温度範囲内で少なくとも1時間維持する。
重合工程1の維持温度(重合温度)は45℃〜75℃であり、好ましくは50℃〜70℃であり、より好ましくは55℃〜70℃である。45℃よりも低い温度では重合開始剤からのラジカル生成量が少なく、重合体の物性が安定しないおそれがある。また、75℃よりも高い場合は、各モノマーの反応性が近くなり、よりランダムに共重合されやすいと推測され、表面の親水性が得られない懸念がある。
重合工程1の維持時間(重合時間)は1時間以上であり、好ましくは2時間以上、12時間以下である。重合時間が1時間未満であると、コンタクトレンズが十分な表面親水性を示さない場合がある。12時間を超える場合は生産性が低下する。なお、この維持時間は上記重合温度に到達するまでの昇温時間は含まない。この維持時間中、維持温度を上記範囲内で変更してもよい。
重合工程2は重合工程1の後に実施され、重合工程1よりも高い温度で重合反応を行う工程である。
重合工程2の維持温度(重合温度)は90℃〜140℃であり、好ましくは100℃〜120℃である。90℃よりも低い温度では重合が完了しない場合がある。また、140℃を超える温度では、ポリプロピレン等からなるモールドが変形し、コンタクトレンズの形状異常が生じるおそれがある。
重合工程2の維持時間(重合時間)は1時間以上であり、好ましくは10時間以下である。重合時間が1時間未満であると重合が完了しない場合がある。10時間を超える場合は生産性が低下する。なお、重合工程1と同様、この維持時間は昇温時間を含まない。この維持時間中、維持温度を上記範囲内で変更してもよい。
重合反応は大気中で行ってもよいが、モノマーの重合率を向上させる目的で窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。不活性ガス雰囲気中で重合する場合、重合系内の圧力は1kgf/cm2以下とするのが好ましい。
重合後、モールドの変形により、重合体を乾燥状態で取り出すことができる。また、重合体をモールドと共に溶媒(例えば、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、これらの混合物等)中に浸漬し、重合体のみを膨潤させ、自然にモールドから脱離させてもよい。溶媒を使用せず、重合体を乾燥状態で取り出すことが好ましい。
本発明のコンタクトレンズは、上記重合体の水和物からなるシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズである。即ち、本発明の重合体を水和し、ヒドロゲル状とすることで、本発明のコンタクトレンズが得られる。このコンタクトレンズの含水率は、好ましくは30質量%以上60質量%未満であり、より好ましくは35質量%以上50質量%以下である。含水率が30質量%未満であると、十分な柔軟性を有するコンタクトレンズが得られ難い。含水率が60質量%以上の場合は、高い酸素透過性が得られない懸念がある。
次に、本発明のコンタクトレンズの製造方法について説明する。以下に示す製造方法は本発明のコンタクトレンズを得る方法の一実施形態にすぎず、本発明のコンタクトレンズは当該製造方法によって得られるものに限定されない。
上記重合反応の後、重合体は、未反応のモノマー成分(未反応物)、各成分の残渣、副生成物、残存した(E)成分等との混合物の状態で存在してよい。このような混合物をそのまま水和処理に供することも可能であるが、水和処理の前に重合体を溶媒で洗浄することが好ましい。
洗浄に用いる溶媒としては、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、これらの混合物等が挙げられる。洗浄は、例えば、10℃〜40℃の温度で、重合体をアルコール溶媒に10分間〜5時間浸漬して実施できる。また、アルコール洗浄後、アルコール濃度20〜50質量%の含水アルコールに10分間〜5時間浸漬して洗浄し、更に水で洗浄してもよい。水としては、純水、イオン交換水等が好ましい。
洗浄した重合体を生理食塩水に浸漬し、所定の含水率となるように水和させることによって、本発明のコンタクトレンズが得られる。生理食塩水は、ホウ酸緩衝生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水等であってよい。また、生理食塩水を含有するソフトコンタクトレンズ用保存液に浸漬してもよい。
本発明のコンタクトレンズは、表面親水性及び酸素透過性が高く、脂質等の汚れが付着しにくく、また付着した場合も洗浄除去が容易であり、且つ機械的強度が適当であり装用感に優れているので、通常の使用形態で1ヶ月程度使用することができる。即ち、本発明のコンタクトレンズの交換頻度は最長1ヶ月であってよい。当然ながら、それより短期間で交換してもよい。
以下、実施例及び比較例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。まず、実施例及び比較例で用いた成分を以下に示す。
(A)成分
MASS:式(1)で表される化合物
(B)成分
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド
HEAA:2−ヒドロキシエチルアクリルアミド
NVP:N−ビニルピロリドン
VA:N−ビニルアセトアミド
MVA:N−メチル−N−ビニルアセトアミド
EGMV:エチレングリコールモノビニルエーテル
EGALE:エチレングリコールモノアリルエーテル
(C)成分
FM−0711:式(2)で表される化合物(R1=メチル基、n=約11、数平均分子量Mn≒1000)
(D)成分
FM−7711:式(3)で表される化合物(p=r=0、数平均分子量Mn≒1000)
TEGDV:トリエチレングリコールジビニルエーテル
TEGDMA:テトラエチレングリコールジメタクリレート
EGDMA:エチレングリコールジメタクリレート
(E)成分
NPA:1−プロパノール
重合開始剤
AIBN:2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(10時間半減期温度65℃)
実施例及び比較例の組成物、重合体、及びコンタクトレンズについて、以下の項目を評価した。
組成物の均一性
組成物を無色透明な容器へ入れ、目視により以下の基準で評価した。
○:均一透明
×:白濁又は沈殿あり
重合体の形態
重合体の形態を目視により以下の基準で評価した。
○:固体
×:液体(粘調液体含む)
重合体の透明性
重合体の透明性を目視により以下の基準で評価した。
○:透明
△:微濁
×:白濁
コンタクトレンズの透明性
重合体をISO−18369−3に記載の生理食塩水中に浸漬し膨潤させて得られるヒドロゲル(コンタクトレンズ)の透明性を目視により以下の基準で評価した。
○:透明
△:微濁
×:白濁
コンタクトレンズのモジュラス
山電社製BAS−3305(W)破断強度解析装置を用い、JIS−K7127に従ってコンタクトレンズのモジュラス[MPa]を測定し、機械的強度を評価した。詳しくは、幅2mmのサンプルを使用し、200gfのロードセルを用い、クランプ間6mmとして1mm/秒の速度で引張ってモジュラスを測定した。モジュラスが0.2MPa以上0.9MPa未満の場合、機械的強度が良好と判定した。
コンタクトレンズの酸素透過係数(Dk)
厚さの異なるサンプルを用いて、ISO 18369−4に記載のポーラログラフィー法による測定方法に従い、酸素透過係数を測定した。測定にはRehder Development Company社のO2 Permeometer Model 201Tを用いた。レンズの厚さをx軸に、測定により求められたt/Dk値をy軸にプロットし、回帰線の傾きの逆数を酸素透過係数とした。酸素透過係数が大きいほど酸素透過性が高く、80以上である場合を良好であると判定した。
コンタクトレンズの表面親水性(WBUT)
コンタクトレンズの表面親水性を、WBUT(water film break up time)により評価した。詳しくは、ISO生理食塩水中にサンプルを一晩浸漬し、ピンセットで外周部をつまんで水面から引き上げ、水面から引き上げた時からレンズ表面の水膜が切れるまでの時間(水膜保持時間)を測定した。水膜が切れた状態は目視により判定した。この測定を3回行い、その平均値を求め、15秒以上の場合を表面親水性が良好と判定した。
コンタクトレンズの乾燥後濡れ性
サンプルをISO生理食塩水に一晩浸漬し、ピンセットを用いて1cm/秒の速度で取り出した後、重量W1[g]を測定した。続いて、表面の水膜をキムワイプで拭き取った後、重量W2[g]を測定した。その後、ピンセットを用いてサンプルをISO生理食塩水に浸漬し、即座に1cm/秒の速度で引き上げ、重量W3[g]を測定した。この測定を5回繰り返し、表面の水の量の比(W3−W2)/(W1−W2)[%]の平均値が60%以上の場合を乾燥後濡れ性が良好と判定した。
コンタクトレンズの含水率
ISO−18369−4に記載の方法で含水率を測定した。
実施例1
40質量部のMASS、5質量部の2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、35質量部のN−ビニルピロリドン(NVP)、10質量部のN−メチル−N−ビニルアセトアミド(MVA)、8質量部のFM−0711、2質量部のFM−7711、及び0.3質量部のトリエチレングリコールジビニルエーテル(TEGDV)を混合し、均一溶解して組成物を得た。この組成物について上記評価を行った。各成分の含有割合及び評価結果を表1に示す。なお、表1中の各成分の欄の数値は、各成分の量を質量部で表したものである。
上記組成物に0.5質量部のAIBNを添加し、厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートシートをスペーサーとして2枚のポリプロピレン板の間に挟みこんだセル内に流し込み、オーブン内へ置いた。オーブン内の窒素置換を行った後、65℃まで昇温し該温度で1時間維持した後、更に120℃に昇温し1時間維持して、組成物を重合させて重合体(硬化シート)を得た。重合体をセルから取り出し、上記評価を行った。重合条件及び評価結果を表1に示す。
上記重合体を2−プロパノールに4時間浸漬した後、イオン交換水に4時間浸漬し、更に生理食塩水に浸漬して、含水フィルムを作製した。この含水フィルムを各評価試験に適した形状に加工してコンタクトレンズのサンプルを得た。各評価の結果を表1に示す。Dk値は80であり、WBUTは15秒以上、モジュラスは0.8MPaであったことから、実施例1のコンタクトレンズは高い酸素透過性、表面親水性、及び柔軟性を有するゲルであることを確認した。
実施例2〜13及び比較例1〜5
各成分の含有割合及び重合条件を表1〜3に示すように変更したこと以外は実施例1と同様に、実施例2〜13及び比較例1〜5の組成物、重合体、及びコンタクトレンズを調製し、評価試験を行った。結果を表1〜3に示す。
Figure 2019053125
Figure 2019053125
Figure 2019053125

Claims (6)

  1. (A)式(1)で表されるシリコーンモノマーと、
    (B)N−ビニルピロリドン、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルアセトアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールモノビニルエーテル、及びエチレングリコールモノアリルエーテルから選択される1種以上の親水性モノマーと、
    (C)式(2)で表されるシロキサニル基含有(メタ)アクリレートと、
    (D)架橋剤と、を含有する組成物であり、
    前記組成物中の全てのモノマー成分の合計100質量%に対して、(A)成分の含有割合が25〜60質量%であり、(B)成分の含有割合が30〜65質量%であり、(C)成分の含有割合が5〜20質量%であり、且つ(D)成分の含有割合が0.1〜15質量%である、
    コンタクトレンズ用モノマー組成物。
    Figure 2019053125
    Figure 2019053125
    [式(2)中、R1は水素原子又はメチル基である。nは10〜20である。]
  2. 前記組成物が更に(E)水酸基を有する溶媒を含有し、前記組成物中の全てのモノマー成分の合計100質量部に対して、(E)成分の含有割合が30質量部以下である、
    請求項1に記載のコンタクトレンズ用モノマー組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用モノマー組成物の重合体からなる、
    コンタクトレンズ用重合体。
  4. 請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用モノマー組成物に、前記組成物中の全てのモノマー成分の合計100質量部に対して0.1〜3質量部の熱重合開始剤を添加し、45℃〜75℃の温度で1時間以上維持する重合工程1と、
    前記重合工程1の後、90℃〜140℃の温度で1時間以上維持する重合工程2と、を含む、
    請求項3に記載のコンタクトレンズ用重合体の製造方法。
  5. 請求項3に記載のコンタクトレンズ用重合体の水和物からなる、
    コンタクトレンズ。
  6. 請求項3に記載のコンタクトレンズ用重合体と、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、及び2−プロパノールから選択される1種以上の溶媒とを混合し、前記重合体を洗浄する工程と、
    前記重合体を生理食塩水に浸漬して水和させる工程と、を有する、
    コンタクトレンズの製造方法。
JP2017175738A 2017-09-13 2017-09-13 コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法 Active JP6907845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017175738A JP6907845B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017175738A JP6907845B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019053125A true JP2019053125A (ja) 2019-04-04
JP6907845B2 JP6907845B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=66014754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017175738A Active JP6907845B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6907845B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102221923B1 (ko) * 2019-09-24 2021-03-03 단국대학교 천안캠퍼스 산학협력단 폴리페놀 단량체를 포함하는 항산화 기능성 콘택트렌즈 및 이의 제조방법
WO2021187394A1 (ja) * 2020-03-19 2021-09-23 日油株式会社 コンタクトレンズ用モノマー組成物およびコンタクトレンズ用重合体

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005005517A2 (en) * 2003-06-30 2005-01-20 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Silicone hydrogels having consistent concentrations of multi-functional polysiloxanes
US20070037898A1 (en) * 2005-08-10 2007-02-15 Phelan John C Silicone hydrogels
US20070145616A1 (en) * 2005-12-20 2007-06-28 Vanderlaan Douglas G Methods and systems for leaching and releasing silicone hydrogel ophthalmic lenses with surfactant solutions
US20070242219A1 (en) * 2006-02-08 2007-10-18 Diana Zanini Facilitating release of silicone hydrogel ophthalmic lenses
US20070291223A1 (en) * 2006-06-15 2007-12-20 Charlie Chen Wettable Silicone Hydrogel Contact Lenses and Related Compositions and Methods
JP2008050576A (ja) * 2006-06-15 2008-03-06 Coopervision Internatl Holding Co Lp 湿潤性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ及び関連組成物及び方法
US20100081772A1 (en) * 2008-09-30 2010-04-01 Diana Zanini Process for forming silicone hydrogel articles having improved optical properties
WO2010082659A1 (ja) * 2009-01-19 2010-07-22 日油株式会社 シリコーンモノマー
JP2011246666A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Nof Corp ホスホリルコリン基含有(メタ)アクリレート
WO2013157320A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 Hoya株式会社 湿潤性表面を有するシリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズ
WO2015001811A1 (ja) * 2013-07-02 2015-01-08 Hoya株式会社 親水性表面を有するシリコーン含有共重合体成形品を作製する方法及び親水性表面を有するシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ
WO2015198919A1 (ja) * 2014-06-27 2015-12-30 東レ株式会社 シリコーンハイドロゲル、医療用具、眼用レンズ及びコンタクトレンズ
WO2017073739A1 (ja) * 2015-10-30 2017-05-04 日油株式会社 薬物徐放性医療用コンタクトレンズ
JP2017080303A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 日油株式会社 薬物徐放性医療用コンタクトレンズ

Patent Citations (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005005517A2 (en) * 2003-06-30 2005-01-20 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Silicone hydrogels having consistent concentrations of multi-functional polysiloxanes
JP2007527448A (ja) * 2003-06-30 2007-09-27 ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド 均一濃度多官能価ポリシロキサンを有するシリコーンヒドロゲル
US20070037898A1 (en) * 2005-08-10 2007-02-15 Phelan John C Silicone hydrogels
JP2009504820A (ja) * 2005-08-10 2009-02-05 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト シリコーンヒドロゲル
US20070145616A1 (en) * 2005-12-20 2007-06-28 Vanderlaan Douglas G Methods and systems for leaching and releasing silicone hydrogel ophthalmic lenses with surfactant solutions
JP2009520614A (ja) * 2005-12-20 2009-05-28 ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド 界面活性剤を用いて、シリコーンヒドロゲルの眼科用レンズを浸出させ、かつ、離型させるための方法およびシステム
US20070242219A1 (en) * 2006-02-08 2007-10-18 Diana Zanini Facilitating release of silicone hydrogel ophthalmic lenses
JP2007279690A (ja) * 2006-02-08 2007-10-25 Johnson & Johnson Vision Care Inc シリコーンヒドロゲル眼科レンズの離型容易化
US20070291223A1 (en) * 2006-06-15 2007-12-20 Charlie Chen Wettable Silicone Hydrogel Contact Lenses and Related Compositions and Methods
JP2008050576A (ja) * 2006-06-15 2008-03-06 Coopervision Internatl Holding Co Lp 湿潤性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ及び関連組成物及び方法
US20100081772A1 (en) * 2008-09-30 2010-04-01 Diana Zanini Process for forming silicone hydrogel articles having improved optical properties
WO2010082659A1 (ja) * 2009-01-19 2010-07-22 日油株式会社 シリコーンモノマー
JPWO2010082659A1 (ja) * 2009-01-19 2012-07-05 日油株式会社 シリコーンモノマー
JP2011246666A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Nof Corp ホスホリルコリン基含有(メタ)アクリレート
WO2013157320A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 Hoya株式会社 湿潤性表面を有するシリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズ
JP2013222141A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Hoya Corp 湿潤性表面を有するシリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズ
WO2015001811A1 (ja) * 2013-07-02 2015-01-08 Hoya株式会社 親水性表面を有するシリコーン含有共重合体成形品を作製する方法及び親水性表面を有するシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ
JP2015011314A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 Hoya株式会社 親水性表面を有するシリコーン含有共重合体成形品を作製する方法及び親水性表面を有するシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ
WO2015198919A1 (ja) * 2014-06-27 2015-12-30 東レ株式会社 シリコーンハイドロゲル、医療用具、眼用レンズ及びコンタクトレンズ
WO2017073739A1 (ja) * 2015-10-30 2017-05-04 日油株式会社 薬物徐放性医療用コンタクトレンズ
JP2017080303A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 日油株式会社 薬物徐放性医療用コンタクトレンズ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102221923B1 (ko) * 2019-09-24 2021-03-03 단국대학교 천안캠퍼스 산학협력단 폴리페놀 단량체를 포함하는 항산화 기능성 콘택트렌즈 및 이의 제조방법
WO2021187394A1 (ja) * 2020-03-19 2021-09-23 日油株式会社 コンタクトレンズ用モノマー組成物およびコンタクトレンズ用重合体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6907845B2 (ja) 2021-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7014185B2 (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法
US20110166248A1 (en) COPOLYMER FOR ENHANCING THE wETTABILITY OF SILICONE HYDROGEL, SILICONE HYDROGEL COMPOSITION COMPRISING THE SAME AND OCULAR ARTICLE MADE THEREFROM
JP2017517585A (ja) シリコーンアクリルアミド共重合体
JP6907845B2 (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体及びその製造方法、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法
JP7243731B2 (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物、その重合体、ならびにコンタクトレンズおよびその製造方法
EP3960779B1 (en) Monomer composition for contact lenses, polymer for contact lenses and method for producing same, and contact lens and method for producing same
TWI551616B (zh) 一種應用於眼科物件之矽水凝膠的製造方法
JP7243733B2 (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物およびコンタクトレンズ用重合体、ならびにコンタクトレンズおよびその製造方法
JP2022098167A (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物、その重合体、ならびにコンタクトレンズおよびその製造方法
CN116997846A (zh) 隐形眼镜用单体组合物、其聚合物、隐形眼镜及其制造方法
WO2022131120A1 (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体、並びにコンタクトレンズ及びその製造方法
CN117460782A (zh) 有机硅水凝胶接触镜
WO2024058213A1 (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物、コンタクトレンズ用重合体、並びにコンタクトレンズ
JP2021172691A (ja) 含水材料用重合体
WO2023209855A1 (ja) 添加型ポリマー及びシリコーンハイドロゲルレンズ材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200623

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6907845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150