JP2019050327A - 内鉄型変圧器の鉄心 - Google Patents

内鉄型変圧器の鉄心 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄心の高さを低減しつつ励磁による鉄心の振動に起因する騒音を低減する。【解決手段】脚鉄110は、巻線20の中心軸方向Yに延在する。継鉄120は、脚鉄110を構成する複数の電磁鋼板の積層方向および上記中心軸方向Yの両方に直交する延在方向Xに延在し、脚鉄110と接合される。脚鉄110の上記中心軸方向Yにおける中央部での上記中心軸方向Yに直交する断面形状は、上記積層方向において脚鉄110の中央部から離れるにしたがって段階的に幅が狭くなる多角形状である。継鉄120の上記延在方向Xにおける中央部での上記延在方向Xに直交する断面形状は矩形状である。【選択図】図5

Description

本発明は、内鉄型変圧器の鉄心に関する。
内鉄型変圧器の鉄心の構成を開示した先行文献として、特開平11−135339号公報(特許文献1)および特開平11−111529号公報(特許文献2)がある。
特許文献1に記載された内鉄型変圧器の鉄心においては、中間継鉄の積層方向の厚さを大きくすることにより、中間継鉄の縦幅を小さくして、鉄心の高さを低減している。
特許文献2に記載された内鉄型変圧器の鉄心においては、脚鉄および継鉄の各々の周囲に形成される階段状の空間に間隔片を配置し、その周囲にバインドテープを巻き回すことにより、電磁鋼板を拘束して、励磁による電磁鋼板の振動に起因する騒音の低減を図っている。
特開平11−135339号公報 特開平11−111529号公報
特許文献1に記載された内鉄型変圧器の鉄心においては、中間継鉄の縦幅を小さくすることにより鉄心の高さを低減しており、中間継鉄を有さない内鉄型変圧器の鉄心の高さを低減することはできない。特許文献2に記載された内鉄型変圧器の鉄心においては、内鉄型変圧器の鉄心の高さを低減することについては考慮されていない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、鉄心の高さを低減しつつ励磁による鉄心の振動に起因する騒音を低減できる、内鉄型変圧器の鉄心を提供することを目的とする。
本発明に基づく内鉄型変圧器の鉄心は、脚鉄と継鉄とを備える。脚鉄は、複数の電磁鋼板が積層されて構成され、巻線の中心軸方向に延在する。継鉄は、脚鉄を構成する複数の電磁鋼板の積層方向に複数の電磁鋼板が積層されて構成される。継鉄は、上記積層方向および上記中心軸方向の両方に直交する延在方向に延在し、脚鉄と接合される。脚鉄の上記中心軸方向における中央部での上記中心軸方向に直交する断面形状は、上記積層方向において脚鉄の中央部から離れるにしたがって段階的に幅が狭くなる多角形状である。継鉄の上記延在方向における中央部での上記延在方向に直交する断面形状は矩形状である。
本発明によれば、鉄心の高さを低減しつつ励磁による鉄心の振動に起因する騒音を低減できる。
比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心の外観を示す正面図である。 図1のII−II線矢印方向から見た断面図である。 図1のIII−III線矢印方向から見た断面図である。 図1の内鉄型変圧器の鉄心を矢印IV方向から見た部分斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心の外観を示す正面図である。 図5のVI−VI線矢印方向から見た断面図である。 図5のVII−VII線矢印方向から見た断面図である。 図5の内鉄型変圧器の鉄心を矢印VIII方向から見た部分斜視図である。 図5の内鉄型変圧器の鉄心を矢印IX方向から見た部分斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心における脚鉄と継鉄との接合部を通過する磁束を模式的に示す部分正面図である。 本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心において、脚鉄と継鉄との積層方向の中央部から離れた位置における接合部を通過する磁束を模式的に示す部分正面図である。 本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心における脚鉄と継鉄との接合部での磁性鋼板の接合方法を説明するための分解斜視図である。
以下、比較形態および本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心について図面を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
まず、比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心について図面を参照して説明する。図1は、比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心の外観を示す正面図である。図2は、図1のII−II線矢印方向から見た断面図である。図3は、図1のIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、図1の内鉄型変圧器の鉄心を矢印IV方向から見た部分斜視図である。
図1においては、比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心の脚鉄に巻き回された巻線の外形を一点鎖線で示している。図2においては、脚鉄に巻き回された巻線も図示している。図3においては、継鉄を積層方向の両側から締め付けるための押さえ板、および、継鉄と押さえ板との間に配置される絶縁板も図示している。
図1〜図4に示すように、比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心900は、脚鉄910と継鉄920とを備える。脚鉄910には、巻線20が巻き回されている。巻線20は、脚鉄910の外周に配置された低圧巻線21と、低圧巻線21の外周に配置された高圧巻線22とを含む。
脚鉄910は、複数の電磁鋼板11が積層されて構成され、巻線20の中心軸方向Yに延在する。継鉄920は、脚鉄910を構成する複数の電磁鋼板11の積層方向Zに複数の電磁鋼板12が積層されて構成される。継鉄920は、上記積層方向Zおよび上記中心軸方向Yの両方に直交する延在方向Xに延在し、脚鉄910と接合される。
図2に示すように、脚鉄910の上記中心軸方向Yにおける中央部での上記中心軸方向Yに直交する断面形状は、上記積層方向Zにおいて脚鉄910の中央部から離れるにしたがって段階的に幅が狭くなる多角形状である。具体的には、脚鉄910の幅は、中央部でW1であり、上記積層方向Zにおいて中央部に隣接している部分の幅がW2であり、さらに段階的に狭くなって、上記積層方向Zにおいて中央部から最も離れている端部の幅がWNである。このNは自然数であり、幅WNは、Nが大きくなるにしたがって段階的に狭くなる。脚鉄910の上記中心軸方向Yにおける中央部での上記中心軸方向Yに直交する断面形状は、上記Nが大きくなるにしたがって、円形に近い形状となる。
図3に示すように、継鉄920の上記延在方向Xにおける中央部での上記延在方向Xに直交する断面形状は、上記積層方向Zにおいて継鉄920の中央部から離れるにしたがって段階的に幅が狭くなる多角形状である。具体的には、継鉄920の幅は、中央部でW1であり、上記積層方向Zにおいて中央部に隣接している部分の幅がW2であり、さらに段階的に狭くなって、上記積層方向Zにおいて中央部から最も離れている端部の幅がWNである。このNは自然数であり、幅WNは、Nが大きくなるにしたがって段階的に狭くなる。すなわち、継鉄920の上記延在方向Xにおける中央部での上記延在方向Xに直交する断面形状は、上記Nが大きくなるにしたがって、円形に近い形状となる。
継鉄920の上面921上に、巻線20が載置される。継鉄920の上記積層方向Zにおける端面922の略全体に接するように、絶縁板13が配置されている。絶縁板13に接するように、押さえ板90が配置されている。
押さえ板90同士が締結部材によって互いに締結されることにより、押さえ板90同士の間に挟まれている複数の電磁鋼板12および絶縁板13が、上記積層方向Zの両側から締め付けられる。図3に示すように、継鉄920の上記延在方向Xにおける中央部での上記延在方向Xに直交する断面において、押さえ板90と継鉄920との間には、隙間923が形成されている。
図1に示すように、比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心900の上記中心軸方向Yにおける高さは、H1である。図2に示すように、脚鉄910の上記積層方向Zにおける厚さは、Y1である。脚鉄910の上記延在方向Xにおける最大幅は、W1である。図3に示すように、継鉄920の上記積層方向Zにおける厚さは、Y1である。巻線20と接触する継鉄920の上面921の上記積層方向Zにおける幅は、Y2である。継鉄920の上記中心軸方向Yにおける高さは、W1である。
比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心900においては、継鉄920の上記延在方向Xにおける中央部での延在方向Xに直交する断面の面積は、脚鉄910の上記中心軸方向Yにおける中央部での上記中心軸方向Yに直交する断面と略同一である。
継鉄920の上記積層方向Zにおける端面922が、押さえ板90からの締付力を受ける。比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心900においては、端面922の上記中心軸方向Yにおける幅WNが狭いため、継鉄920を均一に締め付けることができない。そのため、継鉄920を構成する複数の電磁鋼板12を上記幅WNに対応する部分のみしか拘束することができず、励磁による電磁鋼板12の振動に起因する騒音を低減することができない。
以下、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心について図面を参照して説明する。図5は、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心の外観を示す正面図である。図6は、図5のVI−VI線矢印方向から見た断面図である。図7は、図5のVII−VII線矢印方向から見た断面図である。図8は、図5の内鉄型変圧器の鉄心を矢印VIII方向から見た部分斜視図である。図9は、図5の内鉄型変圧器の鉄心を矢印IX方向から見た部分斜視図である。
図5においては、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心の脚鉄に巻き回された巻線の外形を一点鎖線で示している。図6においては、脚鉄に巻き回された巻線も図示している。図7においては、継鉄を積層方向の両側から締め付けるための押さえ板、および、継鉄と押さえ板との間に配置される絶縁板も図示している。
図5〜図9に示すように、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100は、脚鉄110と継鉄120とを備える。脚鉄110には、巻線20が巻き回されている。巻線20は、脚鉄110の外周に配置された低圧巻線21と、低圧巻線21の外周に配置された高圧巻線22とを含む。
脚鉄110は、複数の電磁鋼板11が積層されて構成され、巻線20の中心軸方向Yに延在する。継鉄120は、脚鉄110を構成する複数の電磁鋼板11の積層方向Zに複数の電磁鋼板12が積層されて構成される。継鉄120は、上記積層方向Zおよび上記中心軸方向Yの両方に直交する延在方向Xに延在し、脚鉄110と接合される。
図6に示すように、脚鉄110の上記中心軸方向Yにおける中央部での上記中心軸方向Yに直交する断面形状は、上記積層方向Zにおいて脚鉄110の中央部から離れるにしたがって段階的に幅が狭くなる多角形状である。具体的には、脚鉄110の幅は、中央部でW1であり、上記積層方向Zにおいて中央部に隣接している部分の幅がW2であり、さらに段階的に狭くなって、上記積層方向Zにおいて中央部から最も離れている端部の幅がWNである。このNは自然数であり、幅WNは、Nが大きくなるにしたがって段階的に狭くなる。すなわち、脚鉄110の上記中心軸方向Yにおける中央部での上記中心軸方向Yに直交する断面形状は、上記Nが大きくなるにしたがって、円形に近い形状となる。
図7に示すように、継鉄120の上記延在方向Xにおける中央部での上記延在方向Xに直交する断面形状は、矩形状である。継鉄120の上面121上に、巻線20が載置される。継鉄120の上記積層方向Zにおける端面122の略全体に接するように、絶縁板13が配置されている。絶縁板13に接するように、押さえ板90が配置されている。
押さえ板90同士が締結部材によって互いに締結されることにより、押さえ板90同士の間に挟まれている複数の電磁鋼板12および絶縁板13が、上記積層方向Zの両側から締め付けられる。
図5に示すように、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100の上記中心軸方向Yにおける高さは、H2である。図6に示すように、脚鉄110の上記積層方向Zにおける厚さは、Y1である。脚鉄110の上記延在方向Xにおける最大幅は、W1である。図7に示すように、継鉄120の上記積層方向Zにおける厚さは、Y1である。巻線20と接触する継鉄120の上面121の上記積層方向Zにおける幅は、Y1である。継鉄120の上記中心軸方向Yにおける高さは、WTである。
本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100においては、継鉄120の上記延在方向Xにおける中央部での延在方向Xに直交する断面の面積は、脚鉄110の上記中心軸方向Yにおける中央部での上記中心軸方向Yに直交する断面と略同一である。したがって、WT<W1となる。H2=H1−2(W1−WT)であるため、H2<H1となる。
よって、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100においては、比較形態に係る内鉄型変圧器の鉄心900に比較して、鉄心100の高さを低減することができる。なお、WT<W1を満たす限り、継鉄120の上記断面積は、脚鉄110の上記断面積の1倍以上1.2倍以下であってもよい。
継鉄120の上記積層方向Zにおける端面122が、押さえ板90からの締付力を受ける。本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100においては、端面122の上記中心軸方向Yにおける幅WTが広く、継鉄120の上記延在方向Xにおける中央部での上記延在方向Xに直交する断面において、比較形態のような押さえ板90と継鉄920との間の隙間923が存在しないため、継鉄120を均一に締め付けることができる。そのため、継鉄120を構成する複数の電磁鋼板12を上記幅WTに対応する部分全体で拘束することができ、励磁による電磁鋼板12の振動に起因する騒音を低減することができる。
比較形態に比較して、巻線20と接触する継鉄120の上面121の上記積層方向Zにおける幅が広いため、巻線20で発生する機械力が継鉄120の上面121に、より分散して負荷されるため、巻線20で発生する機械力に対する耐力を向上することができる。
図10は、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心において、脚鉄と継鉄との積層方向の中央部における接合部を通過する磁束を模式的に示す部分正面図である。図11は、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心において、脚鉄と継鉄との積層方向の中央部から離れた位置における接合部を通過する磁束を模式的に示す部分正面図である。図10および図11においては、電磁鋼板の圧延方向を点線で示している。
図5および図8〜図11に示すように、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100においては、脚鉄110の上記中心軸方向Yの端部において継鉄120と接合されている接合部は、上記積層方向Zから見て、鉄心100の外周側の角部と鉄心100の内周側の角部とを繋ぐように傾斜している。具体的には、接合部は、上記積層方向Zから見て、略45°傾斜している。上記積層方向Zから見て、脚鉄110の端部において鉄心100の外周に位置する部分に、切欠部111が設けられている。
図10に示すように、脚鉄110の上記延在方向Xにおける最大幅W1が、継鉄120の上記中心軸方向Yにおける高さWTより大きいため、切欠部111を設けることによって、接合部における脚鉄110の幅と継鉄120の幅とを等しくすることができる。その結果、鉄心100の外周側の接合部の端から電磁鋼板11の先端が突出することを防止できる。これにより、磁束1が脚鉄110から継鉄120に進入する際に、鉄心100の外周側に漏れる漏れ磁束を低減できる。
図5、図8および図9に示すように、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100においては、上記積層方向Zから見て、継鉄120の端部において、鉄心100の外周、かつ、上記積層方向Zの両端に位置する部分に、切欠部123が設けられている。
上記のように、脚鉄110の断面形状は、上記積層方向Zの中央部から離れるにしたがって段階的に幅が狭くなる多角形状であり、継鉄120の断面形状は矩形状である。そのため、切欠部123を設けることによって、鉄心100の外周かつ上記積層方向Zの両端の位置において、鉄心100の外周側の接合部の端から電磁鋼板12の先端が突出することを防止できる。これにより、磁束1が継鉄120から脚鉄110に進入する際に、鉄心100の外周側に漏れる漏れ磁束を低減できる。
図5、図8、図9および図11に示すように、鉄心100の内周、かつ、上記積層方向Zの両端に位置する、脚鉄110と継鉄120との間の隙間に、上記積層方向Zから見て三角形状の鉄心片30が嵌め込まれて接合されている。鉄心片30は、積層された複数の電磁鋼板が互いに接合されて構成されている。鉄心片30は、略三角錐状の形状を有している。
図11に示すように、鉄心100の内周、かつ、上記積層方向Zの両端に位置する、脚鉄110と継鉄120との間の隙間に鉄心片30を嵌め込むことにより、磁束2が継鉄120から脚鉄110に進入する際に鉄心片30を通過するため、鉄心100の内周側に漏れる漏れ磁束を低減できる。同様に、磁束1が脚鉄110から継鉄120に進入する際に鉄心片30を通過するため、鉄心100の内周側に漏れる漏れ磁束を低減できる。
また、鉄心100の内周、かつ、上記積層方向Zの両端に位置する、脚鉄110と継鉄120との間の隙間に鉄心片30を嵌め込むことにより、鉄心片30上に巻線20の一部が載置され、巻線20で発生する機械力が継鉄120の上面121および鉄心片30の上面に分散して負荷されるため、巻線20で発生する機械力に対する耐力を向上することができる。
図10および図11に示すように、上記積層方向Zから見て、鉄心片30を構成する電磁鋼板の圧延方向が、電磁鋼板11の圧延方向および電磁鋼板12の圧延方向の各々に対して45°傾いており、電磁鋼板11の圧延方向に対して電磁鋼板12の圧延方向が90°傾いている。この場合、電磁鋼板11と電磁鋼板12との間を磁束が移行する際、電磁鋼板11と鉄心片30を構成する電磁鋼板との間を磁束が移行する際、および、電磁鋼板12と鉄心片30を構成する電磁鋼板との間を磁束が移行する際、の各々において発生する鉄損を低減することができる。
図12は、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心における脚鉄と継鉄との接合部での磁性鋼板の接合方法を説明するための分解斜視図である。図12に示すように、本発明の一実施の形態に係る内鉄型変圧器の鉄心100においては、脚鉄110を構成する電磁鋼板11と、継鉄120を構成する電磁鋼板12とが、ステップラップ接合されている。
これにより、電磁鋼板11と電磁鋼板12との間を磁束が移行する際、電磁鋼板11と鉄心片30を構成する電磁鋼板との間を磁束が移行する際、および、電磁鋼板12と鉄心片30を構成する電磁鋼板との間を磁束が移行する際、の各々において発生する鉄損を低減することができる。
脚鉄110を構成する電磁鋼板11と、継鉄120を構成する電磁鋼板12とが、ステップラップ接合されている状態において、鉄心100の内周、かつ、上記積層方向Zの両端に位置する、脚鉄110と継鉄120との間の隙間に鉄心片30を嵌め込むことにより、鉄心片30を通じて押さえ板90からの締付力を接合部の継鉄120に負荷させることができ、継鉄120をより均一に締め付けることができる。そのため、励磁による電磁鋼板12の振動に起因する騒音をより低減することができる。
本実施の形態においては、鉄心100の内周、かつ、上記積層方向Zの両端に位置する、脚鉄110と継鉄120との間の隙間に鉄心片30を嵌め込んで接合したが、鉄心片30の代わりに、絶縁物、または、絶縁物と鉄心片との複合物を嵌め込んで接合してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,2 磁束、11,12 電磁鋼板、13 絶縁板、20 巻線、21 低圧巻線、22 高圧巻線、30 鉄心片、90 押さえ板、100,900 鉄心、110,910 脚鉄、111,123 切欠部、120,920 継鉄、121,921 上面、122,922 端面、923 隙間。

Claims (5)

  1. 複数の電磁鋼板が積層されて構成され、巻線の中心軸方向に延在する脚鉄と、
    前記脚鉄を構成する前記複数の電磁鋼板の積層方向に複数の電磁鋼板が積層されて構成され、前記積層方向および前記中心軸方向の両方に直交する延在方向に延在し、前記脚鉄と接合される継鉄とを備え、
    前記脚鉄の前記中心軸方向における中央部での前記中心軸方向に直交する断面形状は、前記積層方向において前記脚鉄の中央部から離れるにしたがって段階的に幅が狭くなる多角形状であり、
    前記継鉄の前記延在方向における中央部での前記延在方向に直交する断面形状は矩形状である、内鉄型変圧器の鉄心。
  2. 前記継鉄の前記延在方向における前記中央部での前記延在方向に直交する断面の面積は、前記脚鉄の前記中心軸方向における前記中央部での前記中心軸方向に直交する断面と略同一である、請求項1に記載の内鉄型変圧器の鉄心。
  3. 前記脚鉄の前記中心軸方向の端部において前記継鉄と接合されている接合部は、前記積層方向から見て、前記鉄心の外周側の角部と前記鉄心の内周側の角部とを繋ぐように傾斜しており、
    前記積層方向から見て、前記脚鉄の前記端部において前記鉄心の外周に位置する部分に、切欠部が設けられている、請求項1または請求項2に記載の内鉄型変圧器の鉄心。
  4. 前記継鉄の前記延在方向の端部において前記脚鉄と接合されている接合部は、前記積層方向から見て、前記鉄心の外周側の角部と前記鉄心の内周側の角部とを繋ぐように傾斜しており、
    前記積層方向から見て、前記継鉄の前記端部において、前記鉄心の外周、かつ、前記積層方向の両端に位置する部分に、切欠部が設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内鉄型変圧器の鉄心。
  5. 前記脚鉄と前記継鉄との接合部は、前記積層方向から見て、前記鉄心の外周側の角部と前記鉄心の内周側の角部とを繋ぐように傾斜しており、
    前記鉄心の内周、かつ、前記積層方向の両端に位置する、前記脚鉄と前記継鉄との間の隙間に、前記積層方向から見て三角形状の鉄心片が嵌め込まれている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の内鉄型変圧器の鉄心。
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