JP2019049399A - 冷却庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉を閉めたまま庫内を乾燥させることを低コストで実現することができる冷却庫を提供する。【解決手段】庫内を洗浄した洗浄水を排水する排水口17を有する冷却庫本体と、庫内に収容されている蒸発器を有する冷凍回路と、排水口17の下側に接続されている排水パイプ32と、庫内を乾燥させる乾燥用ヒータと、庫内の乾燥時に庫内に外気を吸い込むための吸気パイプ39と、庫内の乾燥時に庫内の水蒸気を排気するための排気パイプ54と、冷凍回路を停止させた状態で乾燥用ヒータに通電して庫内を乾燥させる乾燥運転を行う制御部と、排水口17を開閉する排水口キャップと、を備え、吸気パイプ39が排水パイプ32から分岐しており、排水口17が吸気パイプ39の庫内側の開口として共有されている。【選択図】図7

Description

本明細書で開示する技術は、食品を急速に冷却する急速冷却庫等の冷却庫に関する。
急速冷却庫(所謂ブラストチラー)のような冷却庫では、食品を急速に冷却するために庫内ファンが高速で回転される。このため食品に含まれている水分や油分などが庫内ファンの風圧によって冷却庫の内面や蒸発器、庫内ファンなどに飛び散ることがある。このため、このような冷却庫ではユーザが手作業によって、あるいは自動洗浄機能によって庫内を定期的に水で洗浄するという運用が一般的である。
ところで、庫内を洗浄した場合、庫内に残った水分をそのまま放置すると庫内が高湿状態となり、カビや雑菌が繁殖し易くなる。このため洗浄後に庫内を乾燥させることが望ましい。庫内を乾燥させる方法としては、例えば冷却庫の扉を少し開けた状態を保持し、その状態でヒータに通電するとともに庫内ファンを回転させて庫内を乾燥させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−6032号公報
しかしながら、扉を開けておくことは衛生面で必ずしも望ましいとはいえない。また、衛生上、乾燥後は扉を閉めておくことが望ましいが、そのためには乾燥が終了した後にユーザが扉を閉める作業を行わなければならず、作業効率が悪いという問題もある。このため扉を閉めたままで乾燥することが望まれる。
本明細書では、扉を閉めたまま庫内を乾燥させることを低コストで実現できる技術を開示する。
本明細書で開示する冷却庫は、庫内を洗浄した洗浄水を排水する排水口を有する冷却庫本体と、庫内に収容されている蒸発器を有する冷凍回路と、前記排水口の下側に接続されている排水パイプと、庫内を乾燥させるヒータと、庫内の乾燥時に庫内に外気を吸い込むための吸気パイプと、庫内の乾燥時に庫内の水蒸気を排気するための排気パイプと、前記冷凍回路を運転して庫内を冷却する冷却運転、及び、前記冷凍回路を停止させた状態で前記ヒータに通電して庫内を乾燥させる乾燥運転を行う制御部と、前記排水口を開閉する開閉部と、を備え、前記吸気パイプが前記排水パイプから分岐しており、前記排水口が前記吸気パイプの庫内側の開口として共有されている。
乾燥運転を行うと庫内温度の上昇によって庫内の水分が徐々に水蒸気に変化する。水分が水蒸気に変化すると体積が膨張するので、扉が閉められている状態で乾燥運転を行うと庫内の圧力が上がり、排気パイプから水蒸気が排気されるとともに、吸気パイプから庫外の空気が庫内に吸い込まれる。これにより扉を閉めたまま庫内を乾燥させることができ、衛生面で優れた構造となる。また、乾燥後にユーザが扉を閉める作業を行わなくてよいので作業効率が向上する。
ところで、吸気パイプを設けた場合、吸気パイプを開いたままだと冷却運転時に庫内の冷気が吸気パイプから庫外に漏れてしまうので、冷却運転時は吸気パイプを閉じることが望ましい。吸気パイプを開閉する方法としては、例えばソレノイドなどの電気的に制御されるバルブを吸気パイプに設けることが考えられる。しかしながら、電気的に制御されるバルブを設けると冷却庫の製造コストが増大してしまうという問題がある。
上記の冷却庫によると、洗浄水を排水する排水口が吸気パイプの庫内側の開口として共有されているので、冷却運転時には排水口を開閉する開閉部によって排水口を閉じることによって吸気パイプから冷気が漏れてしまうことを防止できる。一方、乾燥運転時には開閉部によって排水口を開くことによって庫内に外気を吸い込むことができる。このため吸気パイプにバルブを備えなくてよい。よって上記の冷却庫によると、扉を閉めたまま庫内を乾燥させることを低コストで実現できる。
また、前記開閉部は、庫内を冷却するときに前記排水口に取り付けられ、庫内を洗浄及び乾燥するときに前記排水口から取り外される排水口キャップであってもよい。
排水口を開閉する開閉部としては、例えばソレノイドなどの電気的に制御されるバルブを用いることも可能である。しかしながら、電気的に制御されるバルブを用いると冷却庫の製造コストが増大してしまうという問題がある。上記の冷却庫によると、排水口キャップによって排水口を開閉するので、バルブを用いて排水口を開閉する場合に比べて冷却庫の製造コストを抑制できる。
また、前記冷凍回路の凝縮器を冷却する凝縮器ファンを備え、前記排気パイプの庫外側の開口が前記凝縮器ファンの下流側に配されており、前記制御部は前記乾燥運転時に前記凝縮器ファンを運転してもよい。
排気パイプからは水蒸気が排気されるので、その水蒸気によって室内の壁等が結露し、それが原因で錆びの発生に繋がる虞がある。上記の冷却庫によると、排気パイプの庫外側の開口が凝縮器ファンの下流側に配されており、乾燥運転時に凝縮器ファンを回転させるので、排気パイプから排気された水蒸気が凝縮器ファンからの送風によって拡散される。これにより、室内の壁等が結露してしまうことを抑制できる。
また、当該冷却庫は外壁面から張り出している張出部を有しており、前記吸気パイプ及び前記排気パイプの少なくとも一方が前記外壁面から庫外に出ており、当該少なくとも一方のパイプの前記外壁面から庫外に出ている部分が、前記外壁面に平行な仮想平面であって前記張出部に前記外壁面とは逆側から接する仮想平面と前記外壁面との間の空間に収められていてもよい。
冷却庫の仕様上、冷却庫本体は外壁面から張り出している張出部を有している場合がある。この場合は張出部によって当該外壁面側の外形寸法が規定される。上記の冷却庫によると、吸気パイプ及び排気パイプの少なくとも一方が当該外壁面から庫外に出ており、当該少なくとも一方のパイプの当該外壁面から庫外に出ている部分が、当該外壁面に平行な仮想平面であって張出部に当該外壁面とは逆側から接する仮想平面と当該外壁面との間の空間に収められているので、冷却庫の外形寸法を大きくすることなく当該少なくとも一方のパイプを設けることができる。
また、前記冷却庫本体の外壁面に沿って電線が配線されており、前記排気パイプは前記電線の上方で前記外壁面から庫外に出ており、前記排気パイプの前記外壁面から庫外に出ている部分の少なくとも下側を覆うカバーが設けられていてもよい。
上記の冷却庫によると、排気パイプを電線より上方に設けるので、排気パイプから排気された水蒸気によって電線に結露が生じてしまうことを抑制できる。ただし、その場合は排気パイプに結露した水蒸気が水滴となって電線に滴り落ちてしまう虞がある。あるいは、排気パイプから吹き出された庫内の埃が電線の上に積もってしまう虞がある。上記の冷却庫によると、排気パイプの少なくとも下側をカバーによって覆うので、そのような水滴が電線に落ちてしまうことや、排気パイプから吹き出された埃が電線の上に積もってしまうことを抑制できる。
また、前記吸気パイプの内径が前記排気パイプの内径より大きくてもよい。
仮に吸気パイプの内径が排気パイプの内径より小さいとすると、吸気パイプがボトルネックになって庫内の水蒸気を効率よく排気できなくなってしまう可能性がある。上記の冷却庫によると、吸気パイプの内径が排気パイプの内径より大きいので、吸気パイプがボトルネックになってしまうことを抑制できる。これにより庫内の水蒸気を効率よく排気できる。
また、前記蒸発器によって冷却された空気を庫内に循環させる庫内ファンを備え、前記制御部は前記冷却運転中及び前記乾燥運転中に前記庫内ファンを運転し、前記乾燥運転中の少なくとも一部の期間に前記庫内ファンを前記冷却運転とは逆方向に回転させてもよい。
排水パイプには洗浄した排水やゴミが溜まってしまう可能性がある。このため、排水口を吸気パイプの庫内側の開口として共有するとそれらの排水やゴミによって生じた悪臭が庫内に取り込まれてしまう虞がある。上記の冷却庫によると、乾燥運転中の少なくとも一部の期間に庫内ファンを冷却運転とは逆方向に回転させるので、常に庫内ファンを冷却運転と同方向(すなわち吸気パイプから庫内に吸気が吸い込まれる方向)に回転させる場合に比べ、排水パイプ内の悪臭が庫内に取り込まれてしまうことを抑制できる。また、上記の冷却庫によると、排水パイプ内の排水やゴミの除去にも一定の効果を持たせることができる。
また、前記冷却庫本体の庫内温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は、前記乾燥運転時に庫内温度が所定の温度まで上昇した場合は庫内温度を下げるための処理を実行してもよい。
排水口キャップが外し忘れられた状態で乾燥運転を行うと庫内に外気が吸い込まれないので庫内温度が過剰に上昇してしまう虞がある。上記の冷却庫によると、庫内温度が所定の温度まで上昇した場合は庫内温度を下げるための処理を実行するので、庫内温度が過剰に上昇してしまうことを抑制できる。
なお、庫内温度を下げるための処理は、例えば排水口キャップの外し忘れの可能性があることをユーザに報知する処理であってもよいし、乾燥運転を中断(あるいは中止)する処理であってもよい。
実施形態1に係る冷却庫の正面図(断熱扉を外した状態) 図7に示すD−D線の断面図 図2に示す排水口周辺を拡大して示す断面図 図5に示すC−C線の断面図 図2に示すB−B線の断面図 蒸発器ケースを右側から見た正面図 図1に示すA−A線の断面図 排水パイプ及び吸気パイプの斜視図 ドレントラップの分解斜視図(ゴム部材を除く) (A)はドレントラップのホルダ及びゴム部材の側面図、(B)は上面図 図13に示すE−E線の断面図 排気パイプの斜視図 冷却庫の上面図 冷却庫の電気的構成を示すブロック図 乾燥運転時に制御部によって実行される制御処理のフローチャート 実施形態2に係る冷却庫の断面図 図16に示すF−F線の断面図 冷却庫の下面図 (A)は冷却庫の背面が室内の壁に接するように設置された場合を示す模式図、(B)は冷却庫の左右の壁が室内の壁に接するように設置された場合を示す模式図
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図15に基づいて説明する。以降の説明において上下方向及び左右方向は図1に示す上下方向及び左右方向を基準とし、前後方向は図7に示す前後方向を基準とする。
(1)冷却庫の全体構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る冷却庫1の全体構成について説明する。冷却庫1は調理された高温の食品を+3℃などの低温に短時間で冷却する急速冷却庫(所謂ブラストチラー)であり、全体として縦長の長方形状をなしている。
冷却庫1は前面が開口された断熱箱体からなる本体11(冷却庫本体の一例)、本体11の開口を開閉する断熱扉12(図4参照)、本体11の下方に配されている機械室13等を備えており、機械室13の下面に配されている4つの脚部14によって支持されている。
図示しない断熱扉12は前側から見て左側縁を中心として揺動開閉可能に本体11にヒンジ15によって連結されている。断熱扉12は裏面の周縁にマグネットパッキンが装着されており、断熱扉12を閉じるとマグネットパッキンが本体11の開口縁部に吸着されて本体11の庫内が密閉される。
本体11の開口縁部には断熱扉12の開閉を検知する図示しない開閉センサ16(図14参照)が設けられている。開閉センサ16は例えば近接センサである。なお、開閉センサ16は断熱扉12の開閉を検知できるものであれば近接センサに限定されるものではない。
図2及び図3に示すように、本体11の底面の概ね中央には庫内を洗浄した洗浄水(以下、単に水ともいう)を排水するための排水口17が設けられており、本体11の底面は排水口17に向かって傾斜するテーパ面となっている。図3に示すように、排水口17には排水口17に栓をする樹脂製の排水口キャップ18(開閉部の一例)が庫内側から着脱可能に取り付けられている。詳しくは後述するが、排水口キャップ18は庫内を冷却するときにユーザによって取り付けられ、庫内を洗浄及び乾燥するときにユーザによって取り外される。
図1に示すように、本体11の内部(すなわち庫内)にはホテルパン等のトレイが前方から出し入れされる多段のトレイ受け19、及び、庫内を冷却するための冷却ユニット20が収容されている。
図1及び図4に示すように、多段のトレイ受け19は金属製の棒状部材を曲げ加工及び溶接加工することによって形成されている。
図1及び図5に示すように、冷却ユニット20は庫内において多段のトレイ受け19の左側に配されており、庫内の高さ方向及び前後方向のほぼ中央において、庫内の左側の壁、後側の壁、及び、断熱扉12との間に所定の間隔を開けて配されている。
図1に示すように、冷却ユニット20は蒸発器ケース21とファンケース22とを備えている。
蒸発器ケース21は左右両側が開放されている。図2に示すように、蒸発器ケース21の内側には蒸発器23、除霜用ヒータ24、乾燥用ヒータ26(ヒータの一例)、及び、図示しない庫内サーミスタ25(図14参照、温度センサの一例)が収められている。蒸発器23は後述する圧縮機66(図14参照)から供給される冷媒と庫内の空気との間で熱交換を行うことによって庫内を冷却するものであり、複数の平行に配されている冷却フィンとそれらを貫通するように多重に折り返されている冷媒管とを有している。
図6に示すように、除霜用ヒータ24は蒸発器23の冷却フィンに右側(図6において紙面手前側)から接した状態で取り付けられている。除霜用ヒータ24は蒸発器23を加熱して霜を溶かすためのものであり、棒状の電熱線を多重に折り返すことによって形成されている。図6に示すように除霜用ヒータ24は第1の除霜用ヒータ24Aと第2の除霜用ヒータ24Bとで構成されている。なお、除霜用ヒータ24は一つのヒータとして構成されてもよい。
乾燥用ヒータ26は庫内が洗浄された場合に庫内を乾燥させるためのヒータであり、除霜用ヒータ24の上方において蒸発器23の冷却フィンに右側(図6において紙面手前側)から接した状態で取り付けられている。言い換えると除霜用ヒータ24は乾燥用ヒータ26より低い位置に設けられている。乾燥用ヒータ26の上下方向の幅は除霜用ヒータ24より狭くなっている。すなわち、乾燥用ヒータ26は除霜用ヒータ24に比べて加熱範囲が狭くなっている。このため乾燥用ヒータ26は除霜用ヒータ24に比べて消費電力が小さい。
図示しない庫内サーミスタ25は庫内温度を検知するためのものであり、例えば蒸発器ケース21の内側において除霜用ヒータ24の右側に配されている。なお、庫内サーミスタ25を配する位置はこれに限られるものではなく、庫内温度を適切に検知できる位置であれば任意の位置に配することができる。
図1に示すように、ファンケース22は蒸発器ケース21の右側に配されており、図示しないヒンジによって後側縁を中心として揺動開閉可能に蒸発器ケース21に連結されている。ファンケース22は左右両側が開放されており、右側が金網によって覆われている。
図2に示すように、ファンケース22の内側には蒸発器23によって冷却された空気を庫内に循環させるための2つの庫内ファン28が上下に並んで配されている。これらの庫内ファン28は庫内を冷却するとき及び庫内を乾燥させるときに蒸発器23に向かって風を送り出す方向に回転する。
以降の説明では庫内ファン28が蒸発器23に向かって風を送り出す方向に回転することを正回転という。庫内ファン28が正回転した場合、庫内ファン28の送風方向は図2において右から左に向かう方向である。この場合、庫内ファン28より左側(すなわち庫内ファン28に対して送風方向前側)は圧力が高くなり、庫内ファン28より右側(すなわち庫内ファン28に対して送風方向後側)は圧力が低くなる。
なお、本実施形態では、上下方向及び前後方向の位置によらず庫内ファン28より左側であれば送風方向前側であるとし、庫内ファン28より右側であれば送風方向後側であるとする。
また、以降の説明では後述する制御部33(図14)が庫内ファン28を回転させることを「庫内ファン28を運転する」という。凝縮器ファン67(図14参照)についても同様である。
図4に示すように、庫内の後側の壁には庫内を殺菌するための殺菌装置29が埋め込まれるようにして取り付けられている。殺菌装置29は庫内側が開放された箱状のランプ収納ケースと、ランプ収納ケースに収納されている紫外線ランプとを有しており、庫内側から保護カバーによって覆われている。紫外線ランプは後述する乾燥運転の終了後などに点灯される。
また、庫内には図示しない芯温センサ30(図14参照)も収容されている。芯温センサ30は食品を急速冷却する際に食品に差し込まれて食品の温度を検知するためのものであり、リード線を介して本体11に接続されている。
図2に示すように、機械室13には冷凍回路31の一部、排水パイプ32、後述する制御部33(図14参照)、冷却庫1の各部に電力を供給する図示しない電源部などが収容されている。
冷凍回路31は圧縮機66(図14参照)、凝縮器、凝縮器ファン67(図14参照)、減圧器(例えばキャピラリチューブ)、蒸発器23などで構成されており、これらが配管によって循環接続されている。圧縮機66、凝縮器、凝縮器ファン67及び減圧機は機械室13に収容されており、蒸発器23は前述したように蒸発器ケース21に収容されている。なお、冷凍回路31はこの他にドライヤなどを備えていてもよい。
図2及び図7に示すように、排水パイプ32は排水口17に下側から接続されている。排水パイプ32は排水口17に流入した水を庫外に排水するためのものであり、複数の樹脂パイプを継ぎ手によって接続することによって形成されている。図7及び図8に示すように、排水パイプ32は排水口17から下に延びて後に曲がっているL字状の第1部分34(図7)、第1部分34の後端から後に向かって僅かに下に傾斜しながら延びている第2部分35(図7、図8)、第2部分35の後端から右に向かって延びている第3部分36(図8)、第3部分36の右端から前に向かって延びている第4部分37(図7、図8)、及び、第4部分37の前端から下に向かって延びている第5部分38(図7、図8)を有している。
図7及び図8に示すように、排水パイプ32の第3部分36からは吸気パイプ39が分岐している。吸気パイプ39についての説明は後述する。
図2及び図7に示すように、第5部分38の途中には縦型のドレントラップ40が設けられている。図9に示すように、ドレントラップ40は第5部分38の途中に設けられている円筒部41を有している。円筒部41の外周壁には図10(A)及び図10(B)に示すゴム部材47を保持するホルダ42が挿入される円形の開口43が形成されている。ホルダ42はゴム部材47を保持する円形の開口44が形成されている平板部45と、円筒部41の開口43を塞ぐ円形の蓋部46とを有している。
図10(A)及び図10(B)に示すように、ゴム部材47は筒状に形成された筒部48と、筒部48を下に向かって両側から絞り込むように形成されている開閉部49とを有している。ゴム部材47に水が溜まるとその水の重さによって開閉部49が開くことによって溜まった水が排水され、排水が溜まっていないときは開閉部49が閉じることによって害虫などが庫内に侵入することが防止される。
図7に示すように、排水パイプ32の第5部分38の下端には排水を室内の排水溝などに排水するためのドレンホース50が接続されている。ドレンホース50は冷却庫1の背面60の下端部から庫外に引き出されている。
図5及び図7に示すように、冷却庫1の背面60の下端部には凝縮器を冷却する凝縮器ファン67からの風(排熱)を上方に向けるための板状のエアガイド51が後斜め上に向かって張り出すように取り付けられている。図5に示すようにエアガイド51は冷却庫1の背面60に全幅に亘って設けられており、エアガイド51に形成されている開口にドレンホース50が通されている。
上述したように冷却庫1は背面60からエアガイド51が張り出しているため、冷却庫1の背面60を室内の壁に向けて設置する場合は背面60と室内の壁との間にエアガイド51の分の空間を確保する必要がある。すなわち、冷却庫1は背面60側の外形寸法がエアガイド51によって規定される。
図1に示すように、機械室13の正面における上部位置には操作パネル53が設けられている。操作パネル53には各種の操作ボタンを有する操作部と、各種の情報を表示する表示部とが設けられている。ユーザは操作ボタンを操作することによって冷却庫1の運転モード(急速冷却運転/乾燥運転など)の選択、運転開始の指示、庫内温度の設定等を行うことができる。表示部には現在の運転モードや庫内温度、各種のメッセージなどが表示される。
(2)排気パイプ及び吸気パイプ
図11に示すように、庫内上部には後側の壁を貫通するように排気パイプ54が設けられている。また、図7に示すように、排水パイプ32の第3部分36からは吸気パイプ39が分岐している。これらのパイプは庫内を洗浄した後に断熱扉12を閉じたままで庫内を乾燥するために設けられている。具体的には、排気パイプ54は乾燥運転時に庫内の水蒸気を排気するためのものであり、吸気パイプ39は乾燥運転時に庫内に外気を吸い込むためのものである。
図12に示すように、排気パイプ54は水平部55と、水平部55の後端から上に向かって延びる垂直部56とを有するL字状に形成されており、垂直部56に排気パイプ54を開閉する電磁弁57が設けられている。
図5及び図11に示すように、水平部55は本体11の後側の壁を貫通しており、庫内側の端部が冷却ユニット20の蒸発器ケース21内に挿入されている。蒸発器ケース21はファンケース22よりも左側に位置していることから、蒸発器ケース21に挿入されている水平部55の庫内側の開口は庫内ファン28が正回転したときに圧力が高くなる領域に位置している。
図11及び図13に示すように、排気パイプ54において庫外に出ている部分及び電磁弁57は箱状に形成された金属製の排気パイプカバー58(カバーの一例)によって上下左右及び後側が囲まれている。すなわち、排気パイプ54の庫外に出ている部分の少なくとも下側が排気パイプカバー58によって覆われている。図13に示すように、排気パイプカバー58の天井壁には排気パイプ54から排気された水蒸気を逃がすための開口59が形成されており、その開口59が金網によって覆われている。なお、図7では排気パイプカバー58を取り外した状態を示している。
ここで、排気パイプカバー58を設けた理由について説明する。庫内に配されている庫内ファン28、庫内サーミスタ25、芯温センサ30などは機械室13に収容されている制御部33に電線を介して接続されている。これらの電線は庫内から冷却庫1の背面60側に引き出された後、排気パイプ54の下方において背面60に沿って配線されて機械室13に引き込まれている。このため、排気パイプカバー58がない場合は排気パイプ54に結露した水滴が電線に滴り落ちてしまう虞がある。あるいは、排気パイプ54から吹き出された庫内の埃が電線の上に積もってしまう虞がある。排気パイプカバー58を設けるとそのような水滴が電線に落ちてしまうことや、埃が電線の上に積もってしまうことを抑制できる。
図13に示すように、排気パイプカバー58は、冷却庫1の背面60に平行な仮想平面61であってエアガイド51に背面60とは逆側(すなわち後側)から接する仮想平面61と背面60との間に収められている。すなわち、排気パイプカバー58はエアガイド51によって規定される外形寸法内に収まっている。
図7及び図8に示すように、吸気パイプ39は排水パイプ32の第3部分36から斜め右上に向かって延びている第1部分62と、第1部分62の上端から上に向かって延びている第2部分63とを有している。図7に示すように、機械室13には吸気パイプ39を通す図示しないパイプ用穴が形成されており、第1部分62はそのパイプ用穴に通されて機械室13の外に延びている。吸気パイプ39は排水パイプ32と一部が共有されており、庫内の底面に設けられている排水口17が吸気パイプ39の庫内側の開口を兼ねている。
ここで、図2に示すように、庫内の排水口17(すなわち吸気パイプ39の庫内側の開口)は庫内ファン28の右側に位置していることから、吸気パイプ39の庫内側の開口は庫内ファン28が正回転したときに圧力が低くなる領域に位置している。
排水パイプ32及び吸気パイプ39の内径は排気パイプ54の内径より大きくなっている。このようにした理由は、排水パイプ32及び吸気パイプ39の内径が排気パイプ54の内径より小さいと、後述する乾燥運転時に排水パイプ32及び吸気パイプ39がボトルネックになって庫内の水蒸気を効率よく排気できなくなる虞があるからである。
図7及び図13に示すように、吸気パイプ39において庫外に出ている部分も箱状に形成された金属製の吸気パイプカバー64によって覆われている。図13に示すように吸気パイプカバー64の天井壁には開口65が形成されており、その開口65が金網によって覆われている。吸気パイプカバー64も冷却庫1の背面60と前述した仮想平面61との間に収められている。
(3)冷却庫の電気的構成
図14に示すように、冷却庫1は制御部33を備えている。制御部33はCPU33A、ROM33B、RAM33Cなどを備えており、圧縮機66、凝縮器ファン67、庫内ファン28、除霜用ヒータ24、乾燥用ヒータ26、排気パイプ54の電磁弁57、庫内サーミスタ25、芯温センサ30、開閉センサ16、操作パネル53などが接続されている。制御部33(より具体的にはCPU)はROMに記憶されている制御プログラムを実行することによって冷却庫1の各部を制御する。
なお、制御部33はCPU33Aに替えて、あるいはCPU33Aに加えてFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを備えていてもよい。
(4)冷却庫の運転モード
冷却庫1の運転モードには大きく急速冷却運転(冷却運転の一例)、除霜運転、及び、乾燥運転がある。以下、各運転モードについて説明する。
(4―1)急速冷却運転
急速冷却運転は調理された高温の食品を急速に冷却する運転モードである。急速冷却運転は食品を収容したトレイをユーザが多段のトレイ受け19に保持させた後に操作パネル53の操作部を操作して急速冷却運転の開始を指示すると開始される。ここで、急速冷却運転の開始を指示するとき、ユーザは排水口17に排水口キャップ18を取り付けてから開始を指示するものとする。
急速冷却運転では、制御部33は冷凍回路31、庫内ファン28、排気パイプ54の電磁弁57、除霜用ヒータ24及び乾燥用ヒータ26を以下のように制御する。
冷凍回路31=運転
庫内ファン28=運転(正回転)
排気パイプ54の電磁弁57=閉じる
除霜用ヒータ24=通電しない
乾燥用ヒータ26=通電しない
図5の矢線に示すように、急速冷却運転では庫内ファン28が回転することによって庫内の空気が冷却ユニット20内に吸引され、蒸発器23によって冷却されて冷却ユニット20の背面側(図5において左側)から吹き出される。吹き出された空気は本体11の左側の壁に当たって前側と後側とに分かれて右側に回り込んだ後、トレイの間などを通って冷却ユニット20に吸引される。これにより庫内を冷気が循環し、食品が急速に冷却される。なお、庫内ファン28のみを回転させて送風運転を行うことも可能である。
制御部33は、急速冷却運転を開始すると芯温センサ30によって食品の温度を監視し、食品が所定温度まで冷却されると急速冷却運転を終了する。なお、急速冷却運転を終了する条件はこれに限られるものではない。例えば急速冷却運転を開始してから一定時間が経過すると急速冷却運転を終了してもよい。また、急速冷却運転を終了した後に保冷運転に移行してもよい。
(4―2)除霜運転
除霜運転は蒸発器23を除霜する運転モードである。除霜運転は冷却庫1の運転停止中(言い換えると待機中)にユーザが操作パネル53を操作して除霜運転の開始を指示すると開始される。
除霜運転では、制御部33は冷凍回路31、庫内ファン28、排気パイプ54の電磁弁57、除霜用ヒータ24及び乾燥用ヒータ26を以下のように制御する。
冷凍回路31=停止
庫内ファン28=運転(正回転)
排気パイプ54の電磁弁57=閉じる
除霜用ヒータ24=通電する
乾燥用ヒータ26=通電しない
除霜運転では冷凍回路31を停止させて除霜用ヒータ24に通電するので庫内温度が上昇する。制御部33は除霜運転を開始すると庫内サーミスタ25によって庫内温度を監視し、庫内温度が所定の除霜終了温度まで上昇すると除霜運転を終了する。なお、除霜運転を終了する条件はこれに限られるものではなく、適宜に決定できる。
(4―3)乾燥運転
乾燥運転は庫内が洗浄された場合に庫内を乾燥させる運転モードである。乾燥運転はユーザが庫内を洗浄した後に操作パネル53を操作して乾燥運転の開始を指示すると開始される。
ここで、ユーザは庫内を洗浄するとき、洗浄した水を排水するために排水口キャップ18を取り外し、庫内を乾燥させるときも換気のために排水口キャップ18を取り外したままにしておくものとする。また、ユーザは乾燥運転の開始を指示するとき、断熱扉12を閉めてから開始を指示するものとする。
乾燥運転では、制御部33は冷凍回路31、庫内ファン28、排気パイプ54の電磁弁57、除霜用ヒータ24及び乾燥用ヒータ26を以下のように制御する。
冷凍回路31=停止
庫内ファン28=運転(正回転)
排気パイプ54の電磁弁57=開く
除霜用ヒータ24=通電しない
乾燥用ヒータ26=通電する
乾燥用ヒータ26に通電して庫内ファン28を正回転させると庫内に温風が送り出されることによって庫内温度が上昇し、庫内の水分が徐々に水蒸気に変化する。水分が水蒸気に変化すると体積が膨張するので、断熱扉12が閉められている状態で乾燥運転を行うと庫内の圧力が上がり、排気パイプ54から水蒸気が排気されるとともに、吸気パイプ39から庫内に外気が吸い込まれる。これにより断熱扉12を閉めたままで庫内を乾燥させることができる。
ただし、通常、その排気量及び吸気量は少ないため乾燥に時間を要する。しかしながら、前述したように冷却庫1では排気パイプ54の庫内側の開口が庫内ファン28の送風方向前側(すなわち圧力が高い領域)に配されているので、その高圧力によって水蒸気の排気が促される。また、吸気パイプ39の庫内側の開口(すなわち排水口17)が庫内ファン28の送風方向後側(すなわち圧力が低い領域)に配されているので、その低圧力(すなわち負圧)によって吸気が促される。これにより排気量及び吸気量を多くすることができ、庫内の換気が促進されて乾燥に要する時間を短縮できる。
次に、図15を参照して、乾燥運転時に制御部33によって実行される制御処理について説明する。本処理はユーザが操作パネル53を操作して乾燥運転の開始を指示すると開始される。
S101では、制御部33は断熱扉12が閉じているか否かを開閉センサ16によって検知し、閉じている場合はS102に進み、開いている場合は乾燥運転を開始せずに本処理を終了する。断熱扉12が開いている場合は乾燥運転を開始しない理由は、乾燥運転では庫内ファン28を回転させるので、断熱扉12が開いている状態で乾燥運転を開始するとユーザにとって危険だからである。
なお、断熱扉12が開いている場合は、制御部33はユーザに断熱扉12を閉じるよう促す処理を実行してもよい。ユーザに断熱扉12を閉じるよう促す処理は、例えばユーザに断熱扉12を閉じるよう促すメッセージを操作パネル53の表示部に表示させることによって行ってもよいし、所定の報知音を発することによって行ってもよいし、LEDなどの光源を点灯あるいは点滅させることによって行ってもよい。
S102では、制御部33は乾燥運転を開始する。
S103では、制御部33は庫内サーミスタ25によって庫内温度を検知し、庫内温度が所定の温度以上である場合はS104に進み、所定の温度未満である場合はS105に進む。例えば排水口キャップ18が外し忘れられた状態で乾燥運転を行うと庫内に外気が吸い込まれないことによって庫内温度が過剰に上昇し、上述した所定の温度以上になることがある。その場合はS103において所定の温度以上であると判断される。
S104では、制御部33は庫内温度を下げるための処理を実行する。具体的には例えば、制御部33は排水口キャップ18が取り付けられたままであることをユーザに報知する。ユーザへの報知は適宜の方法で行うことができる。例えば排水口キャップ18を取り外すようユーザに促すメッセージを表示部に表示させることによって行ってもよいし、所定の報知音を発することによって行ってもよいし、LEDなどの光源を点灯(あるいは点滅)させることによって行ってもよい。
制御部33は庫内温度を下げるための処理を実行した場合は本処理を終了し、ユーザは排水口キャップ18を取り外した後に乾燥運転の開始を再度指示するものとする。
なお、庫内温度を下げるための処理は排水口キャップ18が取り付けられたままであることをユーザに報知する処理に限られるものではなく、例えば乾燥運転を中断する処理であってもよい。乾燥運転を中断した場合は、庫内温度がある程度下がった後に乾燥運転を再開してもよい。
S105では、制御部33は乾燥運転を開始したときから一定時間が経過したか否かを判断し、一定時間が経過した場合はS106に進み、経過していない場合はS103に戻って処理を繰り返す。なお、この一定時間はユーザが適宜に設定することができる。
S106では、制御部33は乾燥運転を終了し、電磁弁57を制御して排気パイプ54を閉じる。
S107では、制御部33は殺菌のために紫外線ランプを一定時間点灯させた後に冷却庫1の電源をオフにする。
(5)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る冷却庫1によると、洗浄水を排水する排水口17が吸気パイプ39の庫内側の開口として共有されているので、冷却運転時には排水口17を開閉する開閉部(すなわち排水口キャップ18)によって排水口17を閉じることによって吸気パイプ39から冷気が漏れてしまうことを防止できる。一方、乾燥運転時には開閉部によって排水口17を開くことによって吸気パイプ39から庫内に外気を吸い込むことができる。このため吸気パイプ39にバルブを備えなくてよい。よって冷却庫1によると、断熱扉12を閉めたまま庫内を乾燥させることを低コストで実現できる。
更に、冷却庫1によると、開閉部は排水口17に栓をする着脱可能な排水口キャップ18であるので、バルブを用いて排水口17を開閉する場合に比べて冷却庫1の製造コストを抑制できる。
更に、冷却庫1によると、吸気パイプ39及び排気パイプ54において冷却庫1の背面60から庫外に出ている部分が、背面60に平行な仮想平面61であってエアガイド51に背面60とは逆側から接する仮想平面61と背面60との間の空間に収められているので、冷却庫1の外形寸法を大きくすることなく吸気パイプ39及び排気パイプ54を設けることができる。
更に、冷却庫1によると、排気パイプ54の少なくとも下側を排気パイプカバー58によって覆うので、排気パイプ54に結露した水蒸気が水滴となって電線に滴り落ちてしまうことや、埃が電線の上に積もってしまうことを抑制できる。
更に、冷却庫1によると、吸気パイプ39の内径が排気パイプ54の内径より大きいので、吸気パイプ39がボトルネックになってしまうことを抑制できる。これにより庫内の水蒸気を効率よく排気できる。
更に、冷却庫1によると、乾燥運転時に庫内温度が所定の温度まで上昇した場合は庫内温度を下げるための処理を実行するので、庫内温度が過剰に上昇してしまうことを抑制できる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を説明する。
排水パイプ32には洗浄した排水やゴミが溜まってしまう可能性がある。このため、排水口17を吸気パイプ39の庫内側の開口として共有すると乾燥運転時にそれらの排水やゴミによって生じた悪臭が庫内に取り込まれてしまう虞がある。
そこで、実施形態2に係る制御部33は、乾燥運転中の少なくとも一部の期間に庫内ファン28を逆回転させる。このようにすると、乾燥運転中に庫内ファン28を常に正回転させる場合に比べ、排水パイプ32内の悪臭が庫内に取り込まれてしまうことを抑制できる。また、排水パイプ32内の排水やゴミの除去にも一定の効果を持たせることができる。
上述した「乾燥運転中の少なくとも一部の期間」は、例えば庫内の昇温中、昇温後、あるいはその両方であってもよい。具体的には、乾燥運転では乾燥用ヒータ26に通電することによって庫内温度を予め設定されている温度まで上昇させる。「昇温中」とは乾燥用ヒータ26に通電してから庫内温度が当該予め設定されている温度に達するまでの期間であり、「昇温後」とは庫内温度が当該一定の温度まで上昇してから乾燥運転が終了するまでの期間である。
なお、乾燥運転中の期間は「昇温中」や「昇温後」といった温度の観点からの期間に限定されるものではなく、任意に決定できる。例えば乾燥運転を開始してから一定時間は庫内温度に関係なく庫内ファン28を逆回転させてもよいし、乾燥運転中、一定時間間隔で正回転と逆回転とを交互に切り替えてもよい。
<実施形態3>
次に、実施形態3を図16ないし図19に基づいて説明する。
実施形態3に係る冷却庫201も実施形態1と同様に食品を短時間で冷却するブラストチラーである。ただし、図16に示すように、冷却庫201は横長の所謂テーブル型であり、本体211(冷却庫本体の一例)の左側に機械室213が配されている。実施形態1と同様に本体211の庫内には多段のトレイ受け219や冷却ユニット220などが収容されており、機械室213には冷凍回路231などが収容されている。
図17に示すように、凝縮器ファン225は機械室213内において凝縮器224の前側に配されており、凝縮器224に向かって風を送り出す。このため、凝縮器ファン225より後側が凝縮器ファン225の下流側となる。
図18に示すように、冷却庫201も本体211の下側に排水パイプ232を備えており、排水パイプ232にドレントラップ240が設けられている。ただし、図16に示すように、本体211の下面と室内の床面との間には実施形態1の縦型のドレントラップ40を用いるには十分な間隔がないため、冷却庫201では横型のドレントラップ240が用いられている。
横型のドレントラップ240の仕様上、一定の排水が溜まらないと完全に排水パイプ232を閉じることができず、排水が溜まっていない状態で庫内ファンを正回転させるとドレンホースを介して排水溝から庫内に悪臭を取り入れてしまう虞がある。このため、冷却庫201では排気パイプ254(図17、図18参照)と吸気パイプ239(図16参照)との関係が実施形態1と逆になっており、乾燥運転時には常に庫内ファンを逆回転させる。以下、具体的に説明する。
図16に示すように、吸気パイプ239は庫内の左側且つ後側且つ底面近傍におい左側の壁を貫通しており、庫内側の開口が蒸発器223の左側に配されている。すなわち、吸気パイプ239の庫内側の開口は、逆回転する庫内ファンの送風方向後側に位置している。吸気パイプ239において機械室213内に収容されている部分は上側に90度曲げられた後に前側に90度曲げられている。また、吸気パイプ239において機械室213に収容されている部分には吸気パイプ239を開閉する電磁弁が設けられている。
図18に示すように、排水パイプ232は冷却庫201の下面に配されており、一端が排水口217に接続されている。また、排水パイプ232には前述したドレントラップ240が設けられている。
排気パイプ254は排水パイプ232から分岐しており、排水口217が排気パイプ254の庫内側の開口として共有されている。排気パイプ254は本体211の下面に沿って機械室213側に延びた後、図17に示すように上側に90度曲げられて機械室213内に挿入されている。
前述したように吸気パイプ239の庫内側の開口は逆回転する庫内ファンの送風方向後側(すなわち圧力が低くなる部分)に位置しているので、庫内ファンを逆回転させるとその低圧力(すなわち負圧)によって吸気パイプ239から庫内に空気が吸い込まれる。
一方、本体211の底面に設けられている排水口217は庫内ファンの右側に位置している。すなわち、排水口217は逆回転する庫内ファンの送風方向前側(すなわち圧力が高く部分)に位置している。このため庫内ファンを逆回転させるとその高圧力によって庫内の水蒸気が排水口217(すなわち排気パイプ254の庫内側の開口)から排気パイプ254を介して機械室213内に排気される。このように排水パイプ232は一部が吸気パイプ239ではなく排気パイプ254として共有されるので、乾燥運転時に排水溝から庫内に悪臭を取り入れてしまうことを抑制できる。
また、実施形態3に係る制御部33は、乾燥運転時に凝縮器ファン225を運転する。以下、その理由について図19を参照して説明する。
図19(A)は冷却庫201の背面が室内の壁227(あるいは冷却庫201の後に配置されている配置物の壁)に接するように設置された場合を示している。また、図19(B)は冷却庫201の左右の壁が室内の壁227(あるいは冷却庫201の左右に配置されている配置物の壁)に接するように設置された場合を示している。このような場合、排気パイプ254から排気された水蒸気によって室内の壁227等が結露し、それが原因で錆びの発生に繋がる虞がある。乾燥運転時に凝縮器ファン225を回転させると機械室213内に排気された水蒸気を拡散させることができるので、室内の壁等への結露を抑制できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では吸気パイプ39及び排気パイプ54の背面60から庫外に出ている部分が背面60と仮想平面61と間の空間に収められている場合を例に説明したが、吸気パイプ39及び排気パイプ54のいずれか一方あるいは両方の背面60から庫外に出ている部分は必ずしもその空間に収められていなくてもよい。
(2)上記実施形態では排気パイプ54が箱状の排気パイプカバー58に覆われている場合を例に説明したが、排気パイプカバー58は少なくとも下側を覆っていれば必ずしも箱状に形成されていなくてもよい。
(3)上記実施形態では機械室13に吸気パイプ39を通すパイプ用穴が形成されている場合を例に説明したが、パイプ用穴は必ずしも形成されていなくてもよい。その場合は機械室13内から空気が吸い込まれることになる。
(4)上記実施形態では吸気パイプ39の内径が排気パイプ54の内径より大きい場合を例に説明したが、吸気パイプ39の内径は必ずしも排気パイプ54の内径より大きくなくてもよい。例えば排気パイプ54から水蒸気を排気する際に吸気パイプ39がボトルネックにならない程度の内径を有している場合は、吸気パイプ39の内径は排気パイプ54の内径より小さくてもよい。
(5)上記実施形態では、乾燥運転において、排水口キャップ18が取り付けられているか否かを、庫内温度が所定の温度以上であるか否かを判断することによって間接的に判断する場合を例に説明した。これに対し、排水口キャップ18が取り付けられているか否かを検知するセンサを備え、そのセンサを用いて判断してもよい。
(6)上記実施形態では開閉部として排水口キャップ18を例に説明したが、開閉部はソレノイドなどの電気的に制御されるバルブであってもよい。
(7)上記実施形態では急速冷却運転中及び乾燥運転中に庫内ファン28を回転させる場合を例に説明したが、これらの運転中に庫内ファン28を回転させないようにしてもよい。
(8)上記実施形態3では乾燥運転時に凝縮器ファン225を回転させる場合を例に説明したが、凝縮器ファン225は必ずしも乾燥運転時に回転させられなくてもよい。例えば、冷却庫201の後方及び左右のいずれにも室内の壁との間に空間を確保できる場合は凝縮器ファン225を回転させなくてもよい。
1…冷却庫、11…本体(冷却庫本体の一例)、17…排水口、18…排水口キャップ(開閉部の一例)、23…蒸発器、25…庫内サーミスタ(温度センサの一例)、26…乾燥用ヒータ(ヒータの一例)、28…庫内ファン、31…冷凍回路、32…排水パイプ、33…制御部、39…吸気パイプ、51…エアガイド(張出部の一例)、54…排気パイプ、58…排気パイプカバー(カバーの一例)、60…背面(外壁面の一例)、201…冷却庫、211…本体(冷却庫本体の一例)、217…排水口、223…蒸発器、224…凝縮器、225…凝縮器ファン、227…壁、231…冷凍回路、232…排水パイプ、239…吸気パイプ、254…排気パイプ

Claims (8)

  1. 庫内を洗浄した洗浄水を排水する排水口を有する冷却庫本体と、
    庫内に収容されている蒸発器を有する冷凍回路と、
    前記排水口の下側に接続されている排水パイプと、
    庫内を乾燥させるヒータと、
    庫内の乾燥時に庫内に外気を吸い込むための吸気パイプと、
    庫内の乾燥時に庫内の水蒸気を排気するための排気パイプと、
    前記冷凍回路を運転して庫内を冷却する冷却運転、及び、前記冷凍回路を停止させた状態で前記ヒータに通電して庫内を乾燥させる乾燥運転を行う制御部と、
    前記排水口を開閉する開閉部と、
    を備え、
    前記吸気パイプが前記排水パイプから分岐しており、前記排水口が前記吸気パイプの庫内側の開口として共有されている、冷却庫。
  2. 請求項1に記載の冷却庫であって、
    前記開閉部は、庫内を冷却するときに前記排水口に取り付けられ、庫内を洗浄及び乾燥するときに前記排水口から取り外される排水口キャップである、冷却庫。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の冷却庫であって、
    前記冷凍回路の凝縮器を冷却する凝縮器ファンを備え、
    前記排気パイプの庫外側の開口が前記凝縮器ファンの下流側に配されており、
    前記制御部は前記乾燥運転時に前記凝縮器ファンを運転する、冷却庫。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の冷却庫であって、
    当該冷却庫は外壁面から張り出している張出部を有しており、
    前記吸気パイプ及び前記排気パイプの少なくとも一方が前記外壁面から庫外に出ており、当該少なくとも一方のパイプの前記外壁面から庫外に出ている部分が、前記外壁面に平行な仮想平面であって前記張出部に前記外壁面とは逆側から接する仮想平面と前記外壁面との間の空間に収められている、冷却庫。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の冷却庫であって、
    前記冷却庫本体の外壁面に沿って電線が配線されており、
    前記排気パイプは前記電線の上方で前記外壁面から庫外に出ており、
    前記排気パイプの前記外壁面から庫外に出ている部分の少なくとも下側を覆うカバーが設けられている、冷却庫。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の冷却庫であって、
    前記吸気パイプの内径が前記排気パイプの内径より大きい、冷却庫。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の冷却庫であって、
    前記蒸発器によって冷却された空気を庫内に循環させる庫内ファンを備え、
    前記制御部は前記冷却運転中及び前記乾燥運転中に前記庫内ファンを運転し、前記乾燥運転中の少なくとも一部の期間に前記庫内ファンを前記冷却運転とは逆方向に回転させる、冷却庫。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の冷却庫であって、
    前記冷却庫本体の庫内温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記乾燥運転時に庫内温度が所定の温度まで上昇した場合は庫内温度を下げるための処理を実行する、冷却庫。
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