JP2019049122A - 矩形マンホールの補強方法および補強構造 - Google Patents

矩形マンホールの補強方法および補強構造 Download PDF

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憲宏 藤本
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俊介 津田
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Abstract

【課題】補強にかかる稼働および材料費の削減を図りつつ、埋設されたマンホールが受ける応力に対する十分な補強を施す。【解決手段】本発明に係る矩形マンホールの補強方法は、矩形マンホール10の下床版11にのみ、強化繊維製の帯状補強材2を設け、矩形マンホール10の側壁長手側中央部において、側壁12の上部と矩形マンホール10の上床版13、および、側壁12の下部と下床版11とをそれぞれ、補強部材3により固定する。また、本発明に係る矩形マンホールの補強構造は、矩形マンホール10の下床版11にのみ設けられた、強化繊維製の帯状補強材2と、矩形マンホール10の側壁長手側中央部において、側壁12と矩形マンホール10の上床版13、および、側壁12と下床版11とをそれぞれ固定する補強部材3と、を備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、矩形マンホールの補強方法および補強構造に関する。
外部環境に曝される設備は経年変化する。地中に埋設されたコンクリート構造物であるマンホールも例外ではない。そのため、マンホールの補強技術が必要とされている。
特許文献1には、下床版、側壁および上床版からなる函体の上床版に開口用の首部を接続したマンホールにおいて、側壁の4隅を含む隅角部に台形状のハンチブロックを横並びで配設するとともに、下床版、側壁および上床版の内面に繊維強化プラスチック製の帯状補強材を接着する技術が開示されている。
また、特許文献2には、矩形マンホールの側壁長手側中央部において、側壁の上部と上床版、および、側壁の下部と下床版とをそれぞれ、補強部材により固定する技術が開示されている。
特許第4264095号 特許第5377563号
マンホールの補強方法として上記の技術を活用することで、ある程度の補強効果を得ることができると考えられる。しかしながら、本願発明者らが検討した結果、材料、壁厚などが異なるマンホール、例えば、レジンマンホールの場合、地中に埋設された状態では、側壁には躯体上部からの負荷により、内側から外側方向に応力が生じることが見出された。上述した技術を単純に組み合わせるだけでは、上述したような内側から外側方向に生じる応力に対する適切な補強とは言えない。特に、マンホールの補強においては、補強にかかる稼働および材料費の削減を図ることが求められるが、このような観点からの補強については検討の余地があった。
上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、補強にかかる稼働および材料費の削減を図りつつ、埋設されたマンホールが受ける応力に対する十分な補強を施すことができる補強方法および補強構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る矩形マンホールの補強方法は、前記矩形マンホールの下床版にのみ、強化繊維製の帯状補強材を設け、前記矩形マンホールの側壁長手側中央部において、前記側壁の上部と前記矩形マンホールの上床版、および、前記側壁の下部と前記下床版とをそれぞれ、補強部材により固定する。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る矩形マンホールの補強構造は、前記矩形マンホールの下床版にのみ設けられた、強化繊維製の帯状補強材と、前記矩形マンホールの側壁長手側中央部において、前記側壁と前記矩形マンホールの上床版、および、前記側壁と前記下床版とをそれぞれ固定する補強部材と、を備える。
本発明に係る矩形マンホールの補強方法および補強構造によれば、補強にかかる稼働および材料費の削減を図りつつ、埋設されたマンホールが受ける応力に対する十分な補強を施すことができる。
本発明の一実施形態に係る補強構造を示す斜視図である。 図1Aに示す下床版を上床版側から見た図である。 載荷試験を行うための構造物試験機の構成を示す正面図である。 載荷試験を行うための構造物試験機の構成を示す右側面図である。 載荷試験における試験体への歪みゲージの取り付け位置について説明するための部分展開図である。 載荷試験後の試験体のひび割れ状況を示す図である。 載荷試験により試験体の側壁に生じたひずみ量を示すグラフである。 図1Aに示す補強部材の構成の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1A,1Bは、本発明の一実施形態に係る補強構造1を示す図である。本実施形態に係る補強構造1は、下床版11、側壁12および上床版13を有し、地中に埋設される矩形マンホール10の補強を図るものである。図1Aは、本実施形態に係る補強構造1を示す斜視図である。また、図1Bは、矩形マンホール10の下床版11を上床版13側から見た図である。なお、矩形マンホール10には、上床版13に開口が設けられたり、下床版11に排水などのための枡部が設けられたりすることがあるが、以下の図面では、図面の簡略化のため、これらについては記載を適宜省略する。
図1A,1Bに示す補強構造1は、帯状補強材2と、補強部材3とを備える。なお、帯状補強材2および補強部材3は、矩形マンホール10内に設けられるものであるが、図の明確化のため、図1Aにおいては、帯状補強材2および補強部材3の一部を実線で示している。
帯状補強材2は、強化繊維製の帯状(シート状)の部材である。帯状補強材2は、矩形マンホール10の下床版11の内面に接着樹脂により接着して設けられる。図1Aに示すように、帯状補強材2は、下床版11にのみ設けられており、側壁12および上床版13には設けられていない。帯状補強材2としては、例えば、繊維強化プラスチック製の部材、炭素繊維製の部材など種々のものを用いることができる。
補強部材3は、側壁12の長手側(下床版11および上床版13と接する側)中央部において、側壁12の下部と下床版11、および、側壁12の上部と上床版13とをそれぞれ固定する。下床版11と側壁12とを固定する補強部材3は、側壁12の下部から、側壁12と下床版11とが交わる隅角部を経て下床版11まで接するように設けられる。また、上床版13と側壁12とを固定する補強部材3は、側壁12の上部から、側壁12と上床版13とが交わる隅角部を経て上床版13まで接するように設けられる。補強部材3は、例えば、補強部材3を介してアンカーを矩形マンホール10の壁部に打ち込むことによって固定される。
次に、本実施形態に係る矩形マンホール10の補強方法について説明する。
まず、矩形マンホール10の下床版11に、帯状補強材2を接着する。ここで、上述したように、本実施形態においては、帯状補強材2は、下床版11にのみ設けられ、側壁12および上床版13には設けられない。
次に、矩形マンホール10の側壁長手側中央部において、側壁12の上部と上床版13、および、側壁12の下部と下床版11とをそれぞれ、補強部材3により固定する。なお、側壁12と下床版11とが交わる隅角部では、側壁12および下床版11に対して所定の角度(例えば、45度)だけ傾いた斜面部が設けられる。そして、斜面部の一端に側壁12が接続し、斜面部の他端に下床版11が接続する。また、側壁12と上床版13との隅角部にも同様に、斜面部が設けられる。側壁12の下部と下床版11とを固定する補強部材3は、側壁12の下部と、側壁12と下床版11との間の斜面部と、下床版11とに接するように設けられる。また、側壁12の上部と上床版13とを固定する補強部材3は、側壁12の上部と、側壁12と上床版13との間の斜面部と、上床版13とに接するように設けられる。
次に、本実施形態に係る補強構造1による補強の効果について説明する。
本願発明者らは、本実施形態に係る補強構造1による補強の効果を確認するために、補強構造1を備える躯体の上部に荷重を負荷する載荷試験を行った。まず、図2A,2Bを参照して、載荷試験を行うための構造物試験機100の構成について説明する。図2Aは、構造物試験機100の構成を示す正面図である。また、図2Bは、構造物試験機100の構成を示す右側面図である。
図2A,2Bに示すように、構造物試験機100は、鋼製の平板で形成され、試験体Tに荷重を負荷するための載荷板20と、載荷板20を押圧する油圧装置30と、油圧装置30による試験体Tの押圧による反力を支持する反力部材40および反力支柱50を備える。試験体Tは、例えば、マンホールなどのコンクリート構造物から切り出されたものである。試験体Tの上面には、発泡スチロール製の上板20Tが配置されている。また、試験体Tの下面には、発泡スチロール製の下板20Bが配置されている。なお、本明細書において、上方向とは、図2Aにおいて、床Fから反力部材40に向かう方向を指すものとする。また、下方向とは、反力部材40から床Fに向かう方向を指すものとする。
構造物試験機100は、例えば、JIS A 1108に基づくコンクリートの圧縮強度試験方法を実施するための大型構造物試験機を用いることができる。試験体Tに圧縮荷重を負荷する油圧装置30は、例えば、油圧シリンダの駆動により載荷板20を所定の荷重で押圧可能な構成とすることができる。そして、油圧装置30は、油圧シリンダへの流量を調整する流量調整バルブを制御することにより、加圧速度または変位速度を調整可能に構成することができる。なお、油圧装置30に代えて、例えば、電気モータなどの油圧以外を用いた他の駆動装置により試験体Tを押圧するように構成してもよい。
構造物試験機100の制御を行う制御回路は、図示は省略するが、作業者からの操作入力を受け付ける入力部、試験結果を記憶する記憶部、試験結果を表示する表示部、構造物試験機100全体の動作を制御する制御部などを備える。制御部は、例えば、上述した流量調整バルブを制御することにより、油圧装置30の加圧速度または変位速度を調整する。また、制御部は、試験体Tに貼付された歪みゲージからの出力を取得する。これにより、圧縮荷重値と試験体Tの歪みとの関係をデータ化することができる。
載荷板20は、下面が平面である鋼製の平板であり、油圧装置30からの押圧力を試験体Tに伝達する。載荷板20は、図2A,2Bに示すように、平面視で試験体Tよりもやや大きい投影面積を有している。載荷板20により、試験体Tの上面の全領域に押圧力を加えることができる。なお、載荷板20の厚みは、構造物試験機100で想定される押圧力(圧縮力)を加えても、載荷板20に曲げ変形が生じない程度の厚みを有していることが好ましい。
上板20Tは、発泡スチロール(EPS:Expanded Poly-Styrene)で形成されている。発泡スチロールとは、ポリスチレンを微細な泡で発泡させて硬化させた材料であり、軽量かつ弾性力があり、衝撃吸収性にも優れる。そして、発泡スチロールは、外力に対して気泡の大きさが変化することで変形し、外力を吸収することができる。したがって、図2Aに示すように、載荷板20が発泡スチロール製の上板20Tを介して試験体Tを押圧するように構成すれば、荷重によって試験体Tが変形しても、上板20Tが試験体Tの上面の変形に追従して変形するため、上板20Tは常に、載荷板20と試験体Tの上面との両方に広い面積で接触することができる。したがって、載荷板20は、試験体Tが変形しても、試験体Tの上面の隅角部に偏ることなく、上面の全領域を押圧することができる。
下板20Bは、上板20Tと同様に、発泡スチロールで形成されている。床Fと試験体Tとの間に発泡スチロール製の下板20Bを配置することにより、載荷板20からの荷重などにより試験体Tが変形しても、下板20Bが試験体Tの下面の変形に追従して変形するため、下板20Bは常に、試験体Tの下面と床Fとの両方に広い面積で接触することができる。したがって、試験体Tは、載荷板20からの押圧力に対する反力を、試験体Tの下面全体で受けることができる。
油圧装置30が試験体Tを下方向に向けて押圧すると、床Fからの反力を受けて、油圧装置30を支持する反力部材40には上方向の力が作用する。この上方向の力は、反力部材40の両側に形成された反力支柱50に伝達される。
次に、構造物試験機100による載荷試験について説明する。
まず、2種類の試験体Tを用意した。試験体Tは、サイズ:3000×1405×1690[mm]であり、質量:3.2[t]のレジンコンクリート構造体である。一方の試験体Tには、本実施形態に係る補強方法により補強を施した。他方の試験体Tには、補強を施さなかった。帯状補強材2としては、炭素繊維製の炭素繊維シートを用いた。
試験体Tには、歪みゲージを貼付した。図3は、試験体Tの部分展開図である。図3においては、試験体Tの上床版13と接する側壁12の長手方向の一方の端部から、下床版11と接する側壁12の長手方向の他方の端部に向かう方向をX方向とする。また、側壁12の短手方向の一方の端部から他方の端部に向かう方向をY方向とする。歪みゲージは、側壁12の長手方向の一方の端部からX方向に445mmの位置(側壁12の長手方向の他方の端部から1305mmの位置)であって、側壁12の短手方向の一方の端部から1475mmの位置に貼付した。歪みゲージは、試験体Tに生じたX方向およびY方向の歪みを検出する。なお、図3においては、上床版13には、試験体Tの内部空間に通じる開口60が設けられ、下床版11には、円筒形状の枡部70が設けられている例を示している。
次に、用意した試験体Tを構造物試験機100に設置した。構造物試験機100として、JFEテクノリサーチ株式会社製の10MN大型構造物試験機を採用した。また、床Fと試験体Tとの間、および、試験体Tと載荷板20との間にはそれぞれ、発泡スチロール(積水化成工業株式会社製DX−35板厚100mm)を挿入した。そして、載荷板20を、0.01[mm/sec.]の速度で下方向に移動させて、試験体Tに対して、単調1軸の圧縮荷重を負荷した。
図4は、載荷試験後の補強なしの試験体Tおよび本実施形態に係る補強方法により補強を施した試験体T(補強ありの試験体T)に生じたひび割れ状況を示す図である。図4においては、補強なしの試験体Tおよび補強ありの試験体Tそれぞれについて、試験体T全体(全景)および下床版11のひび割れ状況を示している。なお、載荷試験においては、破壊を進行させるため、補強ありの試験体Tに対して、補強なしの試験体Tよりも大きな荷重を負荷した。そのため、図4に示すように、補強ありの試験体Tの方が、補強なしの試験体Tよりも多くのひび割れが生じている。
図4に示すように、載荷試験後の試験体Tにおいては、補強の有無に関わらず、下床版11および側壁12でひび割れが生じていた。
上述したように、本実施形態においては、帯状補強材2を下床版11のみに設け、側壁12および上床版13には設けていない。側壁12のひび割れを抑制するために、従来技術のように、側壁12にも帯状補強材2を設けることも考えられる。しかしながら、側壁12に帯状補強材2を設けることは、以下の理由より、不要であると考えられる。
まず、レジンマンホールの場合、側壁12に対して内側から外側方向に応力が生じるため、帯状補強材2を側壁12に設けても、剛体として機能せず、補強効果が小さいという理由がある。
また、上述した載荷試験では、地中に埋設されたマンホールに負荷される外側から内側方向への土圧が生じておらず、側壁12に対して過剰な応力が生じている。そのため、地中で生じる側壁12への応力は、上述した載荷試験で得られた値よりも小さい。
また、本願発明者らが計測した結果、帯状補強材2を設けた下床版11の方が、帯状補強材2を設けていない側壁12よりも、大きな応力が負荷されていることが、変位量の大きさから確認された。そのため、側壁12の補強は、下床版11の更なる補強よりも優先度が低いと考えられる。
なお、下床版11に設けた帯状補強材2は、下床版11の外側から内側方向への応力に対して、剛体として機能するため、下床版11に帯状補強材2を設けることで、補強部材3のみの補強より、高い耐力が得られると考えられる。
図5は、試験体T(躯体)の側壁12の下部に生じたX方向およびY方向の歪み量の変化を示す図である。図5において、縦軸は、躯体に負荷された荷重(kN)を示している。また、横軸は、歪み量を示している。
図5に示すように、X方向については、躯体に載荷された直後は、補強なしの場合の方が、歪み量の変化が少ない。これは、載荷直後から、側壁12が内側から外側に向かって張り出すものの、躯体全体が潰れることによる圧縮力が働くことで、歪み量の変化は少なかったものと推察される。
一方、Y方向については、補強ありの場合の方が、載荷直後から歪み量が小さい。これは、X方向とは異なり、躯体が潰れることによる圧縮力が働かないため、補強ありの場合の方が、歪み量が小さくなったと考えられる。部材の歪みの変化量は、その部材が受けた外力に相当する。そのため、隅角部の部分補強(補強部材3による補強)により、躯体上部からの荷重により生じる内側から外側への外力を緩和することができることが実験的に確認された。また、帯状補強材2を下床版11にのみ設けるので、帯状補強材2を側壁12および上床版13に設ける場合と比べて、補強に係る稼働および材料費を削減することもできる。
なお、補強部材3の形状は、側壁12の上部と上床版13、および、側壁12の下部と下床版11とをそれぞれ固定することができれば、特に限定されない。図6は、補強部材3の形状の一例を示す図である。補強部材3は、例えば、図6に示すように、複数連結して用いられることがある。この場合、補強部材3は、隣接して配置される補強部材3と噛み合わせ可能な凹凸部3aを備えていてもよい。凹凸部3aを設けることで、複数の補強部材3を並べて配置する際に、隣り合う補強部材3の凹凸部3a同士を噛み合わせることで、施工時の部材間の位置ずれが生じるのを防ぐことができる。
このように本実施形態に係る矩形マンホール10の補強方法においては、矩形マンホール10の下床版11にのみ、強化繊維製の帯状補強材2を設け、矩形マンホール10の側壁長手側中央部において、側壁12の上部と矩形マンホール10の上床版13、および、側壁12の下部と下床版11とをそれぞれ、補強部材3により固定する。
下床版11への帯状補強材2の接着と、補強部材3による側壁12の上部と上床版13、および、側壁12の下部と下床版11の固定とにより、躯体上部からの荷重により生じる内側から外側への外力を緩和することができる。また、下床版11にのみ帯状補強材2を設け、側壁12および上床版13には帯状補強材2を設けないことで、補強に係る稼働および材料費を削減することもできる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換が可能であることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。
1 補強構造
2 帯状補強材
3 補強部材
3a 凹凸部
10 矩形マンホール
11 下床版
12 側壁
13 上床版
100 構造物試験機
20 載荷板
20T 上板
20B 下板
30 油圧装置
40 反力部材
50 反力支柱
60 開口
70 枡部

Claims (4)

  1. 矩形マンホールの補強方法であって、
    前記矩形マンホールの下床版にのみ、強化繊維製の帯状補強材を設け、
    前記矩形マンホールの側壁長手側中央部において、前記側壁の上部と前記矩形マンホールの上床版、および、前記側壁の下部と前記下床版とをそれぞれ、補強部材により固定することを特徴とする補強方法。
  2. 請求項1に記載に補強方法において、
    前記補強部材は、隣接して配置される補強部材と噛み合わせ可能な凹凸部を備えることを特徴とする補強方法。
  3. 矩形マンホールの補強構造であって、
    前記矩形マンホールの下床版にのみ設けられた、強化繊維製の帯状補強材と、
    前記矩形マンホールの側壁長手側中央部において、前記側壁と前記矩形マンホールの上床版、および、前記側壁と前記下床版とをそれぞれ固定する補強部材と、を備えることを特徴とする補強構造。
  4. 請求項3に記載の補強構造において、
    前記補強部材は、隣接して配置される補強部材と噛み合わせ可能な凹凸部を備えることを特徴とする補強構造。
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