JP2019049116A - 建設機械 - Google Patents

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和麻 三井
Kazuma Mitsui
和麻 三井
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Abstract

【課題】製造コストを低減することができると共に、強度を向上させることができる作動油タンクを備えた建設機械を提供する。【解決手段】作動油タンク20の前側には、燃料タンク28が配設され、作動油タンク20の後側には、排気ガス後処理装置13が取付けられる後処理装置用ブラケット14が配設されている。作動油タンク20には、燃料タンク28側に位置する前面板部21Aに設けられた前側支持部材31と、後処理装置用ブラケット14側に位置する後面板部21Cに設けられた後側支持部材34とが備えられている。前側支持部材31と燃料タンク28の後面板28Bとは、互いに面接触する位置に配置され、後側支持部材34と後処理装置用ブラケット14とは、互いに面接触する位置に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、油圧アクチュエータに供給される作動油が貯えられる作動油タンクを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなっている。
上部旋回体は、下部走行体に取付けられるための支持構造体をなす旋回フレームと、前記旋回フレームの後部に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、前記エンジンの左,右方向の一側に設けられた油圧ポンプと、前記油圧ポンプの上側を覆うようにして前記旋回フレームに固定して設けられ前記エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気ガス後処理装置が取付けられる後処理装置用ブラケットと、前記後処理装置用ブラケットの前側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ作動油が貯えられる直方体の箱形状に形成された作動油タンクと、前記作動油タンクの前側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ燃料が貯えられる直方体の箱形状に形成された燃料タンクとを備えている。
ここで、例えばフロント装置の油圧アクチュエータを駆動する場合には、作動油タンクと油圧アクチュエータとの間で作動油が移動(循環)する。これにより、作動油タンク内の液面が上下動するので、作動油タンク内の内圧が増加して作動油タンクの側面板に曲げ力が生じることになる。そこで、タンクの側面板に金属製のプレートを溶接により固着させて、タンクの補強を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−75607号公報
ところで、上述した従来技術に記載されたタンクは、補強部材(プレート)をタンクの側面板に溶接する作業が必要になるので、タンクの製造工数が増加する虞がある。また、補強部材の追加によりタンク全体の重量が増加する虞がある。さらに、補強部材の追加および製造工数の増加により、タンクの製造コストが増加する虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、製造コストを低減することができると共に、強度を向上させることができる作動油タンクを備えた建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、前記上部旋回体は、前記下部走行体に取付けられるための支持構造体をなす旋回フレームと、前記旋回フレームの後部に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、前記エンジンの左,右方向の一側に設けられた油圧ポンプと、前記油圧ポンプの上側を覆うようにして前記旋回フレームに固定して設けられ前記エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気ガス後処理装置が取付けられる後処理装置用ブラケットと、前記後処理装置用ブラケットの前側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ作動油が貯えられる直方体の箱形状に形成された作動油タンクと、前記作動油タンクの前側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ燃料が貯えられる直方体の箱形状に形成された燃料タンクとを備えてなる。
そして、前記作動油タンクには、前記燃料タンク側に位置する前面板部に設けられた前側支持部材と、前記後処理装置用ブラケット側に位置する後面板部に設けられた後側支持部材とが備えられ、前記前側支持部材と前記燃料タンクの後面板とは、互いに面接触する位置に配置され、前記後側支持部材と前記後処理装置用ブラケットとは、互いに面接触する位置に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、作動油タンクの製造コストを低減することができると共に、強度を向上させることができる。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 上部旋回体をキャブ、建屋カバー等を省略した状態で示す平面図である。 カウンタウエイトを取外した状態で、燃料タンク、作動油タンク、後処理装置用ブラケット等を図2中の矢示III−III方向からみた正面図である。 図3中の作動油タンクと燃料タンクとの間に設けられた前側支持部材および作動油タンクと後処理装置用ブラケットとの間に設けられた後側支持部材を拡大して示す正面図である。 旋回フレーム上に設けられた燃料タンク、作動油タンク、後処理装置用ブラケットを右後方から示す斜視図である。 図5中の旋回フレームから燃料タンクと作動油タンクとを取外した状態を拡大して示す斜視図である。 図5中の旋回フレームから後処理装置用ブラケットと作動油タンクとを取外して後処理装置用ブラケットからボルト(当接部材)を取外した状態を拡大して示す断面斜視図である。 図7中の作動油タンクを右斜め上方からみた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、図1から図8に従って詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施の形態では、後述する油圧ショベル1において、旋回フレーム5におけるキャブ7側を前方(前側)、カウンタウエイト6側を後方(後側)として前,後方向を定義し、旋回フレーム5における幅方向を左,右方向としてキャブ7側を左側、キャブ7に対して反対側を右側として定義し説明する。
図1において、油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前側にはフロント装置4が俯仰動可能に設けられ、このフロント装置4によって土砂の掘削作業等を行うことができる。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取付けられた車体フレームとしての旋回フレーム5と、旋回フレーム5の後端側に設けられ、フロント装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6と、旋回フレーム5の前部左側に設けられオペレータが搭乗するキャブ7と、カウンタウエイト6の前側に設けられ、内部に後述のエンジン9、油圧ポンプ12、排気ガス後処理装置13等を収容する建屋カバー8とを含んで構成されている。
フロント装置4は、上部旋回体3の旋回フレーム5の前側に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、これらを駆動する油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)からなるブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとにより構成されている。
図2、図5に示すように、旋回フレーム5は、上部旋回体3の支持構造体を構成するもので、前側にフロント装置4が取付けられ、下部走行体2上に旋回可能に搭載されている。旋回フレーム5は、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、該各縦板5B,5Cの左,右に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左サイドフレーム5D,右サイドフレーム5Eと、前記底板5A、各縦板5B,5Cから左,右方向に張出し、その先端部に左,右のサイドフレーム5D,5Eを支持する複数本の張出しビーム5Fとを含んで構成されている。
各縦板5B,5Cの前側には、フロント装置4が俯仰動可能に取付けられ、後側には、フロント装置4との重量バランスをとるためのカウンタウエイト6が取付けられている。そして、カウンタウエイト6の前側には、後述のエンジン9、油圧ポンプ12等の機器が収容される機械室Sが形成されている。
エンジン9は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5の後部に設けられている。図2に示すように、このエンジン9は、左,右方向に延在する横置き状態に搭載されている。エンジン9の左,右方向の一側となる右側には、後述の油圧ポンプ12が設けられ、左,右方向の他側となる左側には、外部の空気を冷却風として吸い込む冷却ファン10が配置されている。
熱交換装置11は、冷却ファン10による冷却風の流れ方向の上流側に位置するように冷却ファン10と対面して配置されている。この熱交換装置11は、例えばエンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ、エンジン9が吸い込む空気を冷却するインタクーラ等により構成されている。
油圧ポンプ12は、エンジン9の左,右方向の一側となる右側に設けられている。油圧ポンプ12は、エンジン9によって駆動されることにより、上部旋回体3およびフロント装置4に設けられた各種の油圧アクチュエータに向けて作動用の圧油(作動油)を吐出するものである。
排気ガス後処理装置13は、油圧ポンプ12の上方に位置してエンジン9の排気側に接続されている。この排気ガス後処理装置13は、エンジン9から排出される排気ガスを浄化するものである。排気ガス後処理装置13は、エンジン9の排気側に接続される第1の後処理装置13Aと、第1の後処理装置13Aよりも上方に位置する第2の後処理装置13Bとを含んで構成され、後述の後処理装置用ブラケット14に取付けられている。図2、図3に示すように、第1の後処理装置13Aと第2の後処理装置13Bとは、平面視で(上方からみて)その一部が上,下方向に重なるように配置されている。
第1の後処理装置13A内には、例えば酸化触媒(図示せず)が設けられ、この酸化触媒に排気ガスを流通させることにより、排気ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去する。また、必要に応じて粒子状物質(PM)も燃焼除去する。第2の後処理装置13B内には、選択還元触媒と酸化触媒(いずれも図示せず)が設けられ、エンジン9から排出される排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を、尿素水溶液から生成されたアンモニアによって選択的に還元反応させ、窒素と水に分解する。また、酸化触媒は、選択還元触媒で窒素酸化物を還元した後に残った残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離する。
後処理装置用ブラケット14は、油圧ポンプ12の上側を覆うようにして旋回フレーム5に固定して設けられている。この後処理装置用ブラケット14は、排気ガス後処理装置13を取付けるものである。そして、後処理装置用ブラケット14は、前脚部15、後脚部16、および取付部17を含んで構成されている。
前脚部15は、油圧ポンプ12の前側に位置して旋回フレーム5の張出しビーム5Fから上方に向けて立設している。前脚部15は、左,右方向に延びる板状に形成され、張出しビーム5F上にボルトを用いて取付けられた下端板15Aと、後方に向けて開口したコ字板状に形成され、下端板15Aから上方に向けて延びる延出板15Bと、左,右方向に延びる板状に形成され、延出板15Bの上端に固着された上端板15Cとにより構成されている。
一方、後脚部16は、油圧ポンプ12の後側に位置して旋回フレーム5の張出しビーム5Fから上方に向けて立設している。即ち、前脚部15と後脚部16とは、油圧ポンプ12を挟んで前,後方向で対面している。後脚部16は、左,右方向に延びる板状に形成され、張出しビーム5F上にボルトを用いて取付けられた下端板16Aと、前方に向けて開口したコ字板状に形成され、下端板16Aから上方に向けて延びる延出板16Bと、左,右方向に延びる板状に形成され、延出板16Bの上端に固着された上端板16Cとにより構成されている。
取付部17は、油圧ポンプ12の上方に位置して前脚部15と後脚部16との間を接続している。この取付部17には、排気ガス後処理装置13が取付けられる。そして、取付部17は、前脚部15の上端板15Cから上方に向けて立設する前板17Aと、後脚部16の上端板16Cから上方に向けて立設する後板17Bと、前板17Aと後板17Bとの間を接続する接続板17Cと、前板17Aから後述の後側支持部材34に向けて進退可能に突出することにより後側支持部材34に当接する当接部材としてのボルト17Dとを含んで構成されている。
図7に示すように、前板17Aは、後述の作動油タンク20の後面板部21Cに対面している。そして、前板17Aには、接続板17Cを挟んで左,右両側にそれぞれ2個のねじ孔17A1が形成されている。このねじ孔17A1は、後述の後側支持部材34の四隅に対応する位置に形成されている。4個のねじ孔17A1には、各ボルト17Dが後側支持部材34に向けて進退可能に突出するようにそれぞれ螺合している。そして、各ボルト17Dの先端は、後側支持部材34に面接触している。
接続板17Cは、前板17Aの上端と後板17Bの上端との間を接続する上板部17C1と、上板部17C1の左端から下方に向けて延びると共に、途中部位が左方に向けて屈曲する縦板部17C2と、縦板部17C2の下端から左方に向けて延び、前脚部15の上端板15Cに当接する下板部17C3とにより構成されている。図3に示すように、上板部17C1には、排気ガス後処理装置13の第2の後処理装置13Bがボルト18を用いて取付けられている。また、縦板部17C2には、排気ガス後処理装置13の第1の後処理装置13Aがボルト19を用いて取付けられている。即ち、接続板17Cは、第2の後処理装置13Bが取付けられる上板部17C1と、第1の後処理装置13Aが取付けられる縦板部17C2とを含んで構成されている。なお、上板部17C1に第1の後処理装置13Aを取付け、縦板部17C2に第2の後処理装置13Bを取付けてもよい。
作動油タンク20は、後処理装置用ブラケット14の前側に位置して旋回フレーム5の張出しビーム5F上に設けられている。この作動油タンク20は、金属材料を用いて直方体の箱形状に形成され、フロント装置4のブームシリンダ4D等の油圧アクチュエータに供給される作動油が貯えられる。図7、図8に示すように、作動油タンク20は、それぞれコの字状に折曲げられた第1折曲板21と第2折曲板22とを互いに組合わせて、それらを溶接接合することにより箱形状に形成されている。
具体的には、第1折曲板21は、後述の燃料タンク28の後面板28Bに対面して作動油タンク20の前壁を構成する前面板部21Aと、前面板部21Aの下端から後方に向けて屈曲して作動油タンク20の底壁を構成する下面板部21Bと、下面板部21Bの後端から上方に向けて屈曲して作動油タンク20の後壁を構成する後面板部21Cとにより形成されている。一方、第2折曲板22は、右サイドフレーム5E側から上方に向けて延び作動油タンク20の右壁を構成する右面板部22Aと、右面板部22Aの上端から左方に向けて屈曲して作動油タンク20の上壁を構成する上面板部22Bと、上面板部22Bの左端から下方に向けて屈曲して作動油タンク20の左壁を構成する左面板部22Cとにより形成されている。
そして、作動油タンク20は、前面板部21Aと右面板部22Aとの間、前面板部21Aと上面板部22Bとの間、前面板部21Aと左面板部22Cとの間、下面板部21Bと右面板部22Aとの間、下面板部21Bと左面板部22Cとの間、後面板部21Cと右面板部22Aとの間、後面板部21Cと上面板部22Bとの間、および後面板部21Cと左面板部22Cとの間をそれぞれ溶接接合することにより直方体の箱形状に形成されている。
図8に示すように、作動油タンク20の前面板部21Aの下端側には、上面に3個のねじ座23Aが左,右方向に離間して設けられたL字板23が溶接等により固着されている。一方、作動油タンク20の下面板部21Bの後端側には、図示しないねじ孔が形成された台座24が設けられている。作動油タンク20は、L字板23と台座24とを旋回フレーム5の張出しビーム5F上に載置した状態で、図示しないボルトを用いて固定されている。
作動油タンク20の下面板部21Bには、作動油タンク20内の作動油を油圧ポンプ12を介してブームシリンダ4D等の油圧アクチュエータに向けて供給するための供給口25が設けられている。一方、作動油タンク20の左面板部22Cには、ブームシリンダ4D等の油圧アクチュエータから排出された作動油を作動油タンク20内に戻す戻り口26が設けられている。また、作動油タンク20の上面板部22Bには、左前端側に後述の連結部材37を取付けるためのねじ座27が設けられている。そして、前面板部21Aには、後述の前側支持部材31が設けられ、後面板部21Cには、後述の後側支持部材34が設けられている。
燃料タンク28は、作動油タンク20の前側に位置して旋回フレーム5の張出しビーム5F上に設けられている。この燃料タンク28は、金属材料を用いて前面板28A、後面板28B、上面板28C、下面板28D、右側面板28E、および左側面板28Fからなる直方体の箱形状に形成されている。燃料タンク28には、エンジン9に供給される燃料が貯えられている。
燃料タンク28の上面板28Cには、燃料タンク28内に燃料を給油する給油口29が設けられ、下面板28Dには、燃料タンク28内の燃料をエンジン9に向けて供給するための供給口(図示せず)が設けられている。また、燃料タンク28の上面板28Cには、左後端側に後述の連結部材37を取付けるためのねじ座30が設けられている。
次に、本実施の形態に用いられる前側支持部材31、後側支持部材34、および連結部材37について説明する。
前側支持部材31は、作動油タンク20のうち燃料タンク28側に位置する前面板部21Aに設けられている。この前側支持部材31は、例えば矩形状の板体として形成され、燃料タンク28の後面板28Bとは互いに面接触する位置に配置されている。前側支持部材31は、裏面32Aが作動油タンク20の前面板部21Aに接着剤または焼付け等の手段により固着されるクッション板としてのゴム板32と、ゴム板32の表面32Bに接着剤または焼付け等の手段により固着される金属製の保護板33とにより構成されている。前側支持部材31のゴム板32は、例えば硬質ゴムからなり、保護板33は、ゴム板32を補強または保護する外側板となっている。
図4に示すように、前側支持部材31の厚さ寸法は、作動油タンク20の前面板部21Aと燃料タンク28の後面板28Bとの間の隙間寸法Lよりも若干大きく設定されている。これにより、前側支持部材31は、ゴム板32が僅かに押しつぶされた(弾性変形した)状態で保護板33の表面33Aが燃料タンク28の後面板28Bに面接触する。
従って、作動油タンク20の前面板部21Aは、ゴム板32と保護板33とを介して燃料タンク28の後面板28Bに当接されている。これにより、前側支持部材31は、作動油タンク20内の作動油の液面が上下動することにより変化する内圧により作動油タンク20の前面板部21Aが膨張するのを抑制している。
後側支持部材34は、作動油タンク20のうち後処理装置用ブラケット14側に位置する後面板部21Cに設けられている。この後側支持部材34は、例えば矩形状の板体として形成され、後処理装置用ブラケット14とは互いに面接触する位置に配置されている。後側支持部材34は、前側支持部材31と同様の形状、構成となっており、裏面35Aが作動油タンク20の後面板部21Cに接着剤または焼付け等の手段により固着される硬質なゴム板35と、ゴム板35の表面35Bに接着剤または焼付け等の手段により固着される金属製の保護板36とにより構成されている。
そして、保護板36の表面36Aは、後処理装置用ブラケット14の各ボルト17Dに面接触している。即ち、各ボルト17Dを保護板36の表面36Aに当接するまで後処理装置用ブラケット14の前板17Aに形成されたねじ孔17A1にねじ込む。これにより、作動油タンク20の後面板部21Cは、ゴム板35と保護板36とを介して後処理装置用ブラケット14の各ボルト17Dに当接されている。その結果、後側支持部材34は、作動油タンク20内の作動油の液面が上下動することにより変化する内圧により作動油タンク20の後面板部21Cが膨張するのを抑制している。
連結部材37は、例えば金属材料により形成されたプレートで、作動油タンク20と燃料タンク28とを連結するものである。図6に示すように、連結部材37は、作動油タンク20の上面板部22Bに設けられたねじ座27と燃料タンク28の上面板28Cに設けられたねじ座30とに対応する位置にそれぞれボルト挿通孔37Aが形成されている。
連結部材37は、各ボルト38をボルト挿通孔37Aに挿通させて作動油タンク20のねじ座27と燃料タンク28のねじ座30とにそれぞれ螺合させることにより、作動油タンク20と燃料タンク28とを連結する。これにより、作動油タンク20と燃料タンク28との傾きを低減させて互いに近接させることができるので、作動油タンク20の前面板部21Aに設けられた前側支持部材31の保護板33を燃料タンク28の後面板28Bに一様に接面させることができる。その結果、作動油タンク20の前面板部21Aを前側支持部材31のゴム板32の全体で押えることができるので、作動油タンク20の前面板部21Aの膨張を効率よく抑制させることができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータはキャブ7に搭乗してエンジン9を作動させる。そして、オペレータが、キャブ7内に配置された走行用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、油圧ショベル1を走行させることができ、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、フロント装置4を用いて土砂の掘削作業を行うことができる。
この場合、作動油タンク20とフロント装置4のブームシリンダ4D等の油圧アクチュエータとの間で作動油が循環するので、作動油タンク20内の作動油の液面が上下動する。その結果、作動油タンク20内の内圧が増減するので、作動油タンク20の各板部21A〜21C、22A〜22Cに曲げ力が生じることになる。
そこで、従来技術では、タンクの側面板に金属製のプレートを溶接により固着させて、タンクの補強を図っている。しかし、従来技術では、補強部材(プレート)をタンクの側面板に溶接する作業が必要になるので、タンクの製造工数が増加する虞がある。また、補強部材は、十分な強度を有していなければならないのである程度の重量となり、タンク全体の重量が増加する虞がある。さらに、補強部材の追加および製造工数の増加により、タンクの製造コストが増加する虞がある。
そこで、本実施の形態では、作動油タンク20には、前面板部21Aに設けられた前側支持部材31と、後面板部21Cに設けられた後側支持部材34とが備えられている。そして、前側支持部材31と燃料タンク28の後面板28Bとは、互いに面接触する位置に配置され、後側支持部材34と後処理装置用ブラケット14とは、互いに面接触する位置に配置されている。
ここで、作動油タンク20を旋回フレーム5上に取付ける取付作業について説明する。
まず、前側支持部材31のゴム板32の裏面32Aを作動油タンク20の前面板部21Aに接着剤等により固着させる。同様に、後側支持部材34のゴム板35の裏面35Aを作動油タンク20の後面板部21Cに接着剤等により固着させる。そして、作動油タンク20、燃料タンク28、および後処理装置用ブラケット14を旋回フレーム5の張出しビーム5F上にボルト等を用いてそれぞれ固定させる。
次に、連結部材37を作動油タンク20のねじ座27と燃料タンク28のねじ座30とにボルト38等を用いて取付ける。これにより、作動油タンク20と燃料タンク28とが近接するので、作動油タンク20の前面板部21Aに固着された前側支持部材31の保護板33の表面33Aの全体を燃料タンク28の後面板28Bに面接触させることができる。従って、作動油タンク20内の内圧の増加による前面板部21Aの膨張を前側支持部材31のゴム板32の全体で効率よく抑制させることができる。
次に、後処理装置用ブラケット14の前板17Aに形成された4個のねじ孔17A1に各ボルト17Dを作動油タンク20の後面板部21Cに固着された後側支持部材34の保護板36の表面36Aに接触するまでそれぞれねじ込み位置調整を行う。これにより、作動油タンク20の後面板部21Cに固着された後側支持部材34の保護板36の四隅に後処理装置用ブラケット14の4本のボルト17Dを面接触させることができる。従って、作動油タンク20内の内圧の増加による後面板部21Cの膨張を後側支持部材34のゴム板35の全体で効率よく抑制させることができる。
また、後処理装置用ブラケット14、作動油タンク20、燃料タンク28、前側支持部材31、および後側支持部材34等の製造公差により発生する後処理装置用ブラケット14の前板17Aと後側支持部材34との間の隙間は、ボルト17Dの前板17Aからの突出長さを変えることにより調整(解消)することができる。従って、後処理装置用ブラケット14、作動油タンク20、および燃料タンク28の旋回フレーム5上への組付け状態に影響されることなく、作動油タンク20の内圧の増加による膨張を抑制させることができる。
かくして、本実施の形態による建設機械(油圧ショベル1)によれば、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3に俯仰動可能に設けられたフロント装置4とからなり、前記上部旋回体3は、前記下部走行体2に取付けられるための支持構造体をなす旋回フレーム5と、前記旋回フレーム5の後部に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジン9と、前記エンジン9の左,右方向の一側に設けられた油圧ポンプ12と、前記油圧ポンプ12の上側を覆うようにして前記旋回フレーム5に固定して設けられ前記エンジン9から排出される排気ガスを浄化する排気ガス後処理装置13が取付けられる後処理装置用ブラケット14と、前記後処理装置用ブラケット14の前側に位置して前記旋回フレーム5上に設けられ作動油が貯えられる直方体の箱形状に形成された作動油タンク20と、前記作動油タンク20の前側に位置して前記旋回フレーム5上に設けられ燃料が貯えられる直方体の箱形状に形成された燃料タンク28とを備えている。
そして、前記作動油タンク20には、前記燃料タンク28側に位置する前面板部21Aに設けられた前側支持部材31と、前記後処理装置用ブラケット14側に位置する後面板部21Cに設けられた後側支持部材34とが備えられ、前記前側支持部材31と前記燃料タンク28の後面板28Bとは、互いに面接触する位置に配置され、前記後側支持部材34と前記後処理装置用ブラケット14とは、互いに面接触する位置に配置されている。
また、前記作動油タンク20は、金属材料を用いて箱形状に形成されていることを特徴としている。また、前記前側支持部材31と前記後側支持部材34とは、裏面32A,35Aが前記作動油タンク20に固着されるゴム板32,35と、前記ゴム板32,35の表面32B,35Bに固着される金属製の保護板33,36とによりそれぞれ構成されている。また、前記後処理装置用ブラケット14は、前記後側支持部材34に面接触するように前記後側支持部材34との間で進退可能な当接部材(ボルト17D)を有している。
また、前記後処理装置用ブラケット14は、前記油圧ポンプ12の前,後方向に位置して前記旋回フレーム5から上方に向けて立設する前脚部15、後脚部16と、前記油圧ポンプ12の上方に位置して前記前脚部15と前記後脚部16との間を接続し前記排気ガス後処理装置13が取付けられる取付部17とからなり、前記取付部17は、前記前脚部15の上端側から上方に向けて立設する前板17Aと、前記後脚部16の上端側から上方に向けて立設する後板17Bと、前記前板17Aと前記後板17Bとの間を接続する接続板17Cと、前記前板17Aから前記後側支持部材34に向けて進退可能に突出することにより前記後側支持部材34に当接する当接部材(ボルト17D)とを有している。また、前記当接部材は、前記後処理装置用ブラケット14に進退可能に螺合されたボルト17Dである。
即ち、作動油タンク20の前面板部21Aは、前側支持部材31を介して燃料タンク28の後面板28Bに押さえられ、作動油タンク20の後面板部21Cは、後側支持部材34を介して後処理装置用ブラケット14のボルト17Dに押さえられている。これにより、下部走行体2による走行およびフロント装置4での掘削作業時に作動油タンク20内の液面が上下動して作動油タンク20内の内圧が増加しても、作動油タンク20の前面板部21Aと後面板部21Cとの膨張を抑制することができる。
従って、作動油タンク20には、溶接等により新たに補強部材を設けていないので、製造コストを低減させることができる。また、作動油タンク20の外観寸法等を変更することなく、既存の燃料タンク28と後処理装置用ブラケット14とを用いて作動油タンク20の強度を向上させることができる。また、作動油タンク20の膨張を抑制することにより、作動油タンク20に生じる引張応力も低減させることができる。これにより、作動油タンク20の疲労強度を向上させ、ひいては作動油タンク20の寿命を向上させることができる。
また、作動油タンク20内に対しても補強部材を設ける必要がないので、作動油タンク20内の濾過フィルタの配置および作動油の内容量等に影響を及ぼすことがなくなる。また、補強部材を追加することによる作動油タンク20の重量の増加を抑制することができるので、油圧ショベル1の作業時の振動等による作動油タンク20の揺れの増加を低減することができる。
なお、上述した実施の形態では、前側支持部材31をゴム板32とゴム板32の表面32Bに固着させた保護板33とにより構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば前側支持部材31をゴム板32のみとしてもよい。このことは、後側支持部材34についても同様である。
また、上述した実施の形態では、後側支持部材34を後処理装置用ブラケット14の前板17Aに対面する位置に設け、ボルト17Dを前板17Aから後側支持部材34に向けて突出させた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば後側支持部材34を前脚部15の延出板15Bに対面する位置に設け、ボルト17Dを延出板15Bから後側支持部材34に向けて突出させてもよい。
また、上述した実施の形態では、当接部材としてのボルト17Dを4本用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば当接部材としてのボルト17Dは、1〜3本でもよいし、5本以上でもよい。
また、上述した実施の形態では、前側支持部材31のクッション板としてゴム板32を用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクッション板として発泡樹脂等の合成樹脂材料を用いてもよい。このことは、後側支持部材34のゴム板35についても同様である。
また、上述した実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント装置
5 旋回フレーム
9 エンジン
12 油圧ポンプ
13 排気ガス後処理装置
14 後処理装置用ブラケット
15 前脚部
16 後脚部
17 取付部
17A 前板
17B 後板
17C 接続板
17D ボルト(当接部材)
20 作動油タンク
21A 前面板部
21C 後面板部
28 燃料タンク
31 前側支持部材
32 ゴム板(クッション板)
32A 裏面
32B 表面
33 保護板
34 後側支持部材
35 ゴム板(クッション板)
35A 裏面
35B 表面
36 保護板

Claims (6)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、
    前記上部旋回体は、
    前記下部走行体に取付けられるための支持構造体をなす旋回フレームと、
    前記旋回フレームの後部に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、
    前記エンジンの左,右方向の一側に設けられた油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプの上側を覆うようにして前記旋回フレームに固定して設けられ前記エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気ガス後処理装置が取付けられる後処理装置用ブラケットと、
    前記後処理装置用ブラケットの前側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ作動油が貯えられる直方体の箱形状に形成された作動油タンクと、
    前記作動油タンクの前側に位置して前記旋回フレーム上に設けられ燃料が貯えられる直方体の箱形状に形成された燃料タンクとを備えてなる建設機械において、
    前記作動油タンクには、前記燃料タンク側に位置する前面板部に設けられた前側支持部材と、前記後処理装置用ブラケット側に位置する後面板部に設けられた後側支持部材とが備えられ、
    前記前側支持部材と前記燃料タンクの後面板とは、互いに面接触する位置に配置され、
    前記後側支持部材と前記後処理装置用ブラケットとは、互いに面接触する位置に配置されていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記作動油タンクは、金属材料を用いて箱形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記前側支持部材と前記後側支持部材とは、裏面が前記作動油タンクに固着されるクッション板と、前記クッション板の表面に固着される金属製の保護板とによりそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記後処理装置用ブラケットは、前記後側支持部材に面接触するように前記後側支持部材との間で進退可能な当接部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記後処理装置用ブラケットは、前記油圧ポンプの前,後方向に位置して前記旋回フレームから上方に向けて立設する前脚部、後脚部と、前記油圧ポンプの上方に位置して前記前脚部と前記後脚部との間を接続し前記排気ガス後処理装置が取付けられる取付部とからなり、
    前記取付部は、前記前脚部の上端側から上方に向けて立設する前板と、前記後脚部の上端側から上方に向けて立設する後板と、前記前板と前記後板との間を接続する接続板と、前記前板から前記後側支持部材に向けて進退可能に突出することにより前記後側支持部材に当接する当接部材とを有していることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  6. 前記当接部材は、前記後処理装置用ブラケットに進退可能に螺合されたボルトであることを特徴とする請求項4に記載の建設機械。
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