JP4933332B2 - 建設機械の支持枠構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーンの旋回フレーム等に用いられる建設機械の支持枠構造体に関する。
一般に、建設機械の一例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成され、上部旋回体を旋回させつつ作業装置を俯仰動させることにより、土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、上部旋回体のベースとなる旋回フレームは、底板、縦板、支持枠等を組付けることにより構成されている。そして、この旋回フレーム上には、キャブ、エンジン等の搭載機器、建屋カバー、カウンタウエイト等が搭載されている。また、旋回フレームの下端側にはアンダカバーが設けられ、油圧ショベルが不整地等を走行するときに石が跳ねて搭載機器等に衝突するのをアンダカバーによって防止する構成となっている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2002−302065号公報 特開2002−173950号公報
ここで、特許文献1による従来技術では、旋回フレームを、センタフレームと、左,右のサイドフレームと、センタフレームとサイドフレームとの間を連結する複数の張出しビームとにより構成している。この場合、張出しビームは、上,下方向に延びる縦板部と、該縦板部の下端側から水平方向に延びる横板部とを有し、横板部の上面側には裏ナットが溶接されている。そして、このナットに螺合するボルトを用いて張出しビームの下端側にアンダカバーを取付ける構成となっている。
しかし、特許文献1による従来技術は、縦板部と横板部とを備えた張出しビームの横板部にナットを溶接する構成となっているため、横板部を備えた分だけ張出しビームの重量が増加し、旋回フレーム全体の重量が増大してしまうという問題がある。
また、特許文献2による従来技術は、上,下方向に延びる縦板からなるフレーム部材の下端側に、縦板部と横板部とを有する断面L字型のブラケットを溶接し、このブラケットの横板部の上面側に裏ナットを溶接し、このナットに螺合するボルトを用いてブラケットの下端側にアンダカバーを取付ける構成となっている。
しかし、特許文献2による従来技術は、フレーム部材の下端側にアンダカバーを取付けるためのブラケットを溶接する構成となっているため、このブラケットの分だけ部品点数が増大し、旋回フレームの製造コストも嵩んでしまうという問題がある。
また、特許文献1による従来技術では、張出しビームにナットを溶接するときに、張出しビームに対してナットを位置決めするための治具等が必要となり、特許文献2による従来技術においても、ブラケットに対してナットを位置決めするための治具等が必要となる。このように、特許文献1,2による従来技術では、治具等を用いてナットを溶接対象物に対して位置決めすることにより、ナットを溶接するときの作業性が低下してしまうという問題がある。
これに対し、他の従来技術として、主フレームの後部下側に水平方向に延びるフランジを設け、このフランジの側端部に上,下方向に延びる円弧状の凹溝を形成し、この凹溝内に内周側が雌ねじ孔となった円筒状の取付座を溶接する構成となった車体フレームが提案されている(例えば、特許文献3)。
特開2006−176033号公報
この特許文献3による従来技術では、主フレームのフランジに形成した凹溝内に、内周側に雌ねじが形成された円筒状の取付座を嵌込むことにより、主フレームのフランジに対して取付座を位置決めした状態で、該取付座を主フレームに溶接することができ、溶接時の作業性を高めることができる。
しかし、上述した特許文献3による従来技術では、主フレームに設けられた水平方向に延びるフランジに凹溝を形成することにより、凹溝の溝深さを確保している。このため、このフランジのように水平方向に延びる部材、即ち、凹溝の溝深さを確保できる部材をもたないフレームに対しては、凹溝を形成することが困難であるという問題がある。
また、特許文献3による従来技術の凹溝は、取付座の外周面が密着するように高い精度をもって形成する必要があり、この凹溝を有するフレームの製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、支持枠にねじ座部材を固着するときの作業性を高めることができるようにした建設機械の支持枠構造体を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1の発明に係る建設機械の支持枠構造体は、建設機械のフレームに設けられ、その下端部に設けられたねじ座部材にボルトによりカバーが取付けられる支持枠を備える建設機械において、前記支持枠は、水平方向に延びる横板部と、前記横板部の端部側から下向きに延びる縦板部とによって構成し、前記支持枠の縦板部には、前記縦板部を板厚方向に貫通し、下端部から上方へと延びるスリット状に形成され、互いに一定の間隔をもって対向する左,右の側端部と上端部とによって囲まれた透孔となる切欠き部を設け、前記ねじ座部材は、前記カバーを取付けるために内周側が前記ボルトが螺合する雌ねじ孔となった円筒状に形成され、前記切欠き部は前記ねじ座部材の外径寸法よりも小さい切欠き幅で形成されると共に、前記ねじ座部材の上端面から下端面までの長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法に形成され、前記ねじ座部材は、外周面の2箇所を前記切欠き部の左,右の側端部に当接させると共に、上端面を前記切欠き部の上端部に当接させて、前記外周面と前記切欠き部の各側端部との当接部を溶接により固着して設ける構成としてる。
請求項1の発明によれば、支持枠の縦板部に当該縦板部を板厚方向に貫通し、下端部から上方へと延びるスリット状に形成され、互いに一定の間隔をもって対向する左,右の側端部と上端部とによって囲まれた透孔となる切欠き部を設け、内周側がボルトが螺合する雌ねじ孔となって円筒状に形成されたねじ座部材は、外周面の2箇所を前記切欠き部の左,右の側端部に当接させると共に、上端面を前記切欠き部の上端部に当接させることにより、支持枠の縦板部に対してねじ座部材を位置決めすることができる。このため、溶接等の手段を用いてねじ座部材を支持枠に固着するときに、治具等を用いることなく支持枠に対してねじ座部材を適正な位置に位置決めすることができ、ねじ座部材を固着するときの作業性を高めることができる。
また、切欠き部は、支持枠の縦板部を板厚方向に貫通したスリット状に形成され、互いに一定の間隔をもって対向する左,右の側端部と上端部とによって囲まれた透孔となっているので、板厚の小さい縦板部にも確実にねじ座部材を固着することができる。従って、例えば支持枠の縦板部に水平方向に延びる横板部等を設ける必要がなく、この分、支持枠の軽量化を図ることができると共に、製造コストの低減にも寄与することができる。
一方、切欠き部の切欠き幅を、円筒状のねじ座部材の外径寸法よりも小さくすることにより、ねじ座部材の外周面の2箇所を確実に前記切欠き部の左,右の側端部に当接させることができると共に、上端面を前記切欠き部の上端部に当接させることができる。このため、ねじ座部材は、切欠き部に係合することにより安定した状態で位置決めされるので、溶接等の手段を用いてねじ座部材を支持枠に固着するときの作業性を一層高めることができる。
さらに、切欠き部は、ねじ座部材の上端面から下端面までの長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法に形成されているので、ねじ座部材の上端面を切欠き部の上端部に当接させることにより、ねじ座部材の下端面を縦板部の下端部とほぼ同一平面に配置した状態で上,下方向に位置決めすることができる。これにより、ねじ座部材に螺合したボルトによってカバーを支持枠の縦板部に取付けたときに、縦板部の下端部とカバーとの間に隙間が生じるのを抑えることができる。
以下、本発明に係る建設機械の支持枠構造体の実施の形態を、代表例として油圧ショベルの旋回フレームの一部に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図12を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1は建設機械としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、例えば総重量が7トン以下のいわゆる小型油圧ショベルとして構成されている。そして、油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とにより大略構成されている。
ここで、上部旋回体3は、ベースとなる後述の旋回フレーム15を有し、該旋回フレーム15上には、後述のキャブ5、カウンタウエイト6、エンジン7、エンジンカバー10等が設けられている。
5は旋回フレーム15の前部左側に配設されたキャブで、該キャブ5は、オペレータが搭乗する運転室を画成するものである。そして、キャブ5の内部には、オペレータが着席する運転席、オペレータによって操作される各種の操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
6は旋回フレーム15の後端側に設けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト6は、後述する左,右の縦板18,19のウエイト取付部18B,19B上に取付けられている。そして、カウンタウエイト6は、作業装置4に対して上部旋回体3全体の重量バランスをとるものである。
7はカウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム15上に搭載されたエンジンで、該エンジン7は、左,右の縦板18,19上に左,右方向に延在する横置き状態で支持されている。そして、エンジン7の左側には、後述の熱交換装置9に冷却風を供給する冷却ファン7Aが設けられ、エンジン7の右側には、後述の油圧ポンプ8が取付けられている。
8はエンジン7の右側に取付けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ8は、エンジン7によって駆動されるものである。そして、油圧ポンプ8は、下部走行体2、上部旋回体3、作業装置4に設けられた各種の油圧アクチュエータに向け、作動用の圧油を吐出するものである。
9はエンジン7の左側に冷却ファン7Aと対面して設けられた熱交換装置で、該熱交換装置9は、例えばエンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ、ターボ過給機(図示せず)によって圧縮された空気を冷却するインタクーラ等により構成されている。
10はエンジン7等を上方から覆うエンジンカバーで、該エンジンカバー10は、キャブ5及び後述の作動油タンク13とカウンタウエイト6との間を左,右方向に延び、カウンタウエイト6の前側に配設されたエンジン7、油圧ポンプ8、熱交換装置9等を全体に亘って上方から覆うものである。
11はキャブ5とカウンタウエイト6の左端部との間に開,閉可能に設けられた左側面カバーで、該左側面カバー11は、熱交換装置9等を左側方から覆うものである。12は後述の燃料タンク14とカウンタウエイト6の右端部との間に設けられた右側面カバーで、該右側面カバー12は、エンジン7、油圧ポンプ8等を右側方から覆うものである。
13は旋回フレーム15の前部右側に配設された作動油タンクで、該作動油タンク13は、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータに供給される作動油を貯溜するものである。14は作動油タンク13の前側に配設された燃料タンクで、該燃料タンク14は、エンジン7に供給される燃料を貯溜するものである。
15は上部旋回体3のベースとなる旋回フレームで、該旋回フレーム15は、図3及び図4等に示すように、後述のセンタフレーム16、左サイドフレーム20、右サイドフレーム21、前枠部材23、左支持枠25、左後ブラケット28、右支持枠33,34、右後ブラケット35等によって構成されている。
16は旋回フレーム15の中央部分を構成するセンタフレームで、該センタフレーム16は、厚肉な鋼板等を用いて平板状に形成され前,後方向に延びた底板17と、該底板17の上面側に溶接等の手段を用いて立設され、左,右方向で対面しつつ底板17上を前,後方向に延びた左縦板18,右縦板19とにより大略構成されている。
ここで、左,右の縦板18,19の前部側はブームブラケット18A,19となり、これら左,右のブームブラケット18A,19Aによって、作業装置4(ブーム)の基端側を俯仰動可能に支持する構成となっている。また、左,右の縦板18,19の後部側は、横断面がI字状(Iフランジ構造)をなすウエイト取付部18B,19Bとなり、これら左,右のウエイト取付部18B,19B上にカウンタウエイト6が取付けられる構成となっている。
20はセンタフレーム16の左側に間隔をもって配置された左サイドフレーム、21はセンタフレーム16の右側に間隔をもって配置された右サイドフレームで、これら左,右のサイドフレーム20,21は、例えば断面D字形状をなすD型フレームを用いて形成され、センタフレーム16に沿って前,後方向に延びている。
そして、左サイドフレーム20は、後述の前枠部材23、左支持枠25、左後ブラケット28等を介してセンタフレーム16に接続され、右サイドフレーム21は、後述の右支持枠33,34、右後ブラケット35等を介してセンタフレーム16に接続される構成となっている。
22はセンタフレーム16の左前部に設けられた縦梁部材で、該縦梁部材22は、底板17と左縦板18の前部側に溶接等の手段を用いて固着されている。そして、縦梁部材22の前端部は底板17から前方に突出し、後述の前枠部材23が接合される構成となっている。
23は旋回フレーム15の左前部に設けられた前枠部材で、該前枠部材23は、左サイドフレーム20の前端部と縦梁部材22の前端部とに接合されることにより、両者間を接続している。ここで、前枠部材23の左,右両端側には、円形のマウント取付穴23A,23Aが設けられ、前枠部材23は、各マウント取付穴23Aに取付けられる防振マウント(図示せず)を介して、キャブ5の前部側を支持する構成となっている。
24は前枠部材23の後側に位置してセンタフレーム16の底板17と左サイドフレーム20との間に設けられた連結プレートで、該連結プレート24は、底板17と左サイドフレーム20との間を連結するものである。
25はセンタフレーム16と左サイドフレーム20との間に設けられた支持枠構造体の一部をなす左支持枠で、該左支持枠25は、前枠部材23の後側に配置されている。そして、左支持枠25は、左,右方向の一端側(右端側)がセンタフレーム16の底板17と左縦板18とに接合され、左,右方向の他端側(左端側)が左サイドフレーム20に接合されることにより、センタフレーム16と左サイドフレーム20との間を連結するものである。また、左支持枠25は、前枠部材23と協働してキャブ5を支持するものである。
ここで、左支持枠25は、図5及び図8等に示すように、鋼板材等を用いて形成され、左,右方向に延びる平板状の横板部25Aと、横板部25Aの後端側を下向きに折曲げることにより上,下方向に延びた後縦板部25Bと、横板部25Aの左前端側を下向きに折曲げることにより上,下方向に延びた左前縦板部25Cと、横板部25Aの右前端側を下向きに折曲げることにより上,下方向に延びた右前縦板部25Dとにより構成されている。
そして、左支持枠25を構成する横板部25Aの左前部と右前部には、それぞれ円形のマウント取付穴25Eが設けられ、左支持枠25は、各マウント取付穴25Eに取付けられる防振マウント(図示せず)を介して、キャブ5の後部側を支持する構成となっている。また、左支持枠25の後縦板部25Bには、後述する複数の切欠き部26が設けられている。
26,26,…は左支持枠25の後縦板部25Bに設けられた複数(例えば、4個)の切欠き部で、該各切欠き部26は、後述のねじ座部材27を後縦板部25Bの下端側に溶接するときに、このねじ座部材27が係合するものである。ここで、各切欠き部26は、図6ないし図8に示すように、後縦板部25Bを板厚方向に貫通し、該後縦板部25Bの下端部25Fから上方へと延びるスリット状に形成され、互いに一定の間隔をもって対向する左,右の側端部26A,26Aと上端部26Bとによって囲まれた透孔となっている。そして、これら各切欠き部26は、例えばレーザ切断等の手段を用いて鋼板材から左支持枠25の素材を切出すときに、予め設定された位置を切欠くことによりに形成されるものである。
この場合、図7及び図11に示すように、切欠き部26の切欠き幅(左,右の側端部26A間の間隔寸法)Aは、後述するねじ座部材27の外径寸法Dよりも小さく設定されている(A<D)。また、図6及び図9に示すように、切欠き部26の切欠き長さ(後縦板部25Bの下端部25Fから切欠き部26の上端部26Bまでの長さ寸法)Bは、ねじ座部材27の長さ寸法Hとほぼ等しく設定されている(B≒H)。
27,27,…は左支持枠25の後縦板部25Bに固着して設けられた複数(例えば、4個)のねじ座部材で、該各ねじ座部材27は、左支持枠25と共に支持枠構造体を構成するものである。そして、ねじ座部材27は、左支持枠25の切欠き部26に係合した状態で溶接によって固着され、後述のアンダカバー30を取付けるためのボルト31が螺合するものである。ここで、ねじ座部材27は、図6ないし図8に示すように内周側が雌ねじ孔27Aとなった円筒体として形成され、その外径寸法Dは切欠き部26の切欠き幅Aよりも大きく設定され、上端面27Bから下端面27Cまでの長さ寸法Hは、切欠き部26の切欠き長さBとほぼ等しく設定されている。
そして、ねじ座部材27は、外周面の2箇所を切欠き部26の左,右の側端部26Aに当接させることにより、左支持枠25の後縦板部25Bに対して左,右方向(水平方向)に位置決めされ、上端面27Bを切欠き部26の上端部26Bに当接させることにより、下端面27Cが後縦板部25Bの下端部25Fとほぼ同一平面に配置された状態で上,下方向に位置決めされる。この状態で、ねじ座部材27の外周面と切欠き部26の各側端部26Aとの当接部を溶接することにより、ねじ座部材27が左支持枠25の後縦板部25Bに固着されている。
28はセンタフレーム16と左サイドフレーム20の後端側との間に設けられた左後ブラケットで、該左後ブラケット28は、左縦板18と左サイドフレーム20の後端側とを連結するものである。ここで、左後ブラケット28は、図5及び図6に示すように、上,下方向に延びる縦板部28Aと、該縦板部28Aの下端側から前方に向けて水平方向に延びる横板部28Bとからなり、横板部28Bの上面側には、後述のボルト32が螺合する裏ナット28Cが溶接されている。
29は左支持枠25と左後ブラケット28との間に設けられた支持プレートで、該支持プレート29の前端部は左支持枠25の後縦板部25Bに接合され、後端部は左後ブラケット28の縦板部28Aに接合されている。そして、支持プレート29は、熱交換装置9を支持するものである。
30は支持プレート29の下側に位置して左支持枠25と左後ブラケット28の下端側に設けられた左後側のアンダカバーで、該アンダカバー30は、前,後方向に延びる長方形の平板状に形成され、支持プレート29上に支持された熱交換装置9等を下側から覆うものである。
そして、図5及び図6等に示すように、アンダカバー30の前端側は、ねじ座部材27の雌ねじ孔27Aに螺合するボルト31によって、左支持枠25(後縦板部25B)の下端部に取付けられ、アンダカバー30の後端側は、左後ブラケット28の裏ナット28Cに螺合するボルト32によって、左後ブラケット28の下端部に取付けられる構成となっている。
33,34はセンタフレーム16の右縦板19と右サイドフレーム21との間に設けられた前,後の右支持枠で、該各右支持枠33,34は、底板17及び右縦板19と右サイドフレーム21との間を連結するものである。
35はセンタフレーム16と右サイドフレーム21の後端側との間に設けられた右後ブラケットで、該右後ブラケット35は、右縦板19と右サイドフレーム21の後端側とを連結するものである。
36は前枠部材23と連結プレート24との間に設けられた左前側のアンダカバー、37は連結プレート24と左支持枠25との間に設けられた左中央部のアンダカバーで、該各アンダカバー36,37は、キャブ5等を下側から覆うものである。また、38は右支持枠34と右後ブラケット35との間に設けられた右後側のアンダカバーで、該アンダカバー38は、エンジン7、油圧ポンプ8等を下側から覆うものである。さらに、39はセンタフレーム16の底板17の後部側に設けられた中央後側のアンダカバーで、該アンダカバー39は、エンジン7等を下側から覆うものである。
なお、40はアンダカバー30の左側に位置して左支持枠25と左後ブラケット28との間に設けられた床板で、該床板40は、左サイドフレーム20、左支持枠25、左後ブラケット28に溶接等の手段を用いて固着されている。そして、床板39は、例えば給脂用のグリースガン、工具箱等(図示せず)を収容するユーティリティ室の床面を形成するものである。
本実施の形態による旋回フレーム15の一部をなす支持枠構造体は、上述の如き左支持枠25とねじ座部材27とにより構成されるもので、以下、左支持枠25にねじ座部材27を溶接する作業について、図9ないし図12を参照しつつ説明する。
まず、例えば図9に示すように、作業台41上に左支持枠25の後縦板部25Bを載置し、この後縦板部25Bに形成された切欠き部26に、円筒状のねじ座部材27を係合させる。
この場合、切欠き部26の切欠き幅Aは、ねじ座部材27の外径寸法Dよりも小さく設定され、切欠き部26の切欠き長さBは、ねじ座部材27の長さ寸法Hとほぼ等しく設定されている。このため、図10及び図11に示すように、ねじ座部材27は、外周面の2箇所を切欠き部26の左,右の側端部26Aに当接させることにより、左支持枠25の後縦板部25Bに対して左,右方向に位置決めされ、上端面27Bを切欠き部26の上端部26Bに当接させることにより、下端面27Cが後縦板部25Bの下端部25Fとほぼ同一平面に配置された状態に位置決めされる。
このようにして、左支持枠25の後縦板部25Bに形成した切欠き部26に、ねじ座部材27を係合させることにより、左支持枠25に対してねじ座部材27を安定した状態で位置決めした後、図12に示すように、溶接棒42等を用いてねじ座部材27の外周面と切欠き部26の各側端部26Aとの当接部を溶接することにより、ねじ座部材27を左支持枠25の後縦板部25Bに固着することができる。
かくして、本実施の形態によれば、左支持枠25の後縦板部25Bに、該後縦板部25Bを板厚方向に貫通した状態で上,下方向に延びるスリット状の切欠き部26を設け、ねじ座部材27を左支持枠25の後縦板部25Bに溶接する場合に、切欠き部26にねじ座部材27を係合させる構成としている。
これにより、位置決め用の治具等を用いることなく、ねじ座部材27を後縦板部25Bに対して適正な位置に位置決めすることができるので、ねじ座部材27を溶接するときの作業性を高めることができる。
この場合、切欠き部26は、左支持枠25の後縦板部25Bを板厚方向に貫通するスリット状に形成されるので、板厚の小さい左支持枠25の後縦板部25Bにも、確実にねじ座部材27を固着することができる。従って、左支持枠25の後縦板部25Bに水平方向に延びる横板部等を設ける必要がなく、左支持枠25の軽量化を図ることができると共に、旋回フレーム15の製造コストの低減にも寄与することができる。
また、切欠き部26の切欠き幅Aを、ねじ座部材27の外径寸法Dよりも小さく設定したので、ねじ座部材27の外周面の2箇所を、切欠き部26の左,右の側端部26Aに確実に当接させることができる。このため、ねじ座部材27は、切欠き部26に係合することにより、左支持枠25の後縦板部25Bに対して左,右方向に安定した状態で位置決めされるので、ねじ座部材27を左支持枠25の後縦板部25Bに溶接するときの作業性を一層高めることができる。
さらに、切欠き部26の切欠き長さ(後縦板部25Bの下端部25Fから切欠き部26の上端部26Bまでの長さ寸法)Bを、ねじ座部材27の長さ寸法Hとほぼ等しく設定したので、ねじ座部材27の上端面27Bを切欠き部26の上端部26Bに当接させることにより、ねじ座部材27の下端面27Cを後縦板部25Bの下端部25Fとほぼ同一平面に配置した状態で上,下方向に位置決めすることができる。
これにより、ねじ座部材27に螺合したボルト31によってアンダカバー30を左支持枠25の後縦板部25Bに取付けたときに、後縦板部25Bの下端部25Fとアンダカバー30との間に隙間が生じるのを抑えることができる。
なお、上述した実施の形態では、左支持枠25の後縦板部25Bに固着したねじ座部材27を利用して、アンダカバー30を取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧ホースを保持するホースクランプ、バッテリ用の取付具、バルブ用の取付具等をねじ座部材27を利用して取付ける構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、旋回フレーム15の一部を構成する左支持枠25の後縦板部25Bに切欠き部26を形成し、この切欠き部26にねじ座部材27を係合させて溶接した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば旋回フレーム15の一部を構成する左後ブラケット28を支持枠として用い、左後ブラケット28の縦板部28Aに切欠き部を形成し、この切欠き部にねじ座部材を係合させて溶接する構成としてもよい。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 油圧ショベルを示す平面図である。 油圧ショベルの旋回フレームを単体で示す平面図である。 旋回フレームをアンダカバーに網目を付した状態で下側から示す底面図である。 図3中の左支持枠、アンダカバー等を拡大した拡大平面図である。 左支持枠、切欠き部、ねじ座部材、アンダカバー等を図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 切欠き部、ねじ座部材等を図6中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。 左支持枠、切欠き部、ねじ座部材、アンダカバー等を示す分解斜視図である。 左支持枠の切欠き部にねじ座部材を係合させる状態を示す断面図である。 切欠き部によってねじ座部材を位置決めした状態を示す断面図である。 切欠き部とねじ座部材を図10中の矢示XI−XI方向からみた断面図である。 位置決めされたねじ座部材を左支持枠に溶接する状態を示す断面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
15 旋回フレーム
16 センタフレーム
20 左サイドフレーム
21 右サイドフレーム
25 左支持枠(支持枠構造体)
25A 横板部
25B 後縦板部
26 切欠き部
27 ねじ座部材(支持枠構造体)
27A 雌ねじ孔
30,36,37,38,39 アンダカバー
31,32 ボルト
33,34 右支持枠

Claims (1)

  1. 建設機械のフレームに設けられ、その下端部に設けられたねじ座部材にボルトによりカバーが取付けられる支持枠を備える建設機械において、
    前記支持枠は、水平方向に延びる横板部と、前記横板部の端部側から下向きに延びる縦板部とによって構成し、
    前記支持枠の縦板部には、前記縦板部を板厚方向に貫通し、下端部から上方へと延びるスリット状に形成され、互いに一定の間隔をもって対向する左,右の側端部と上端部とによって囲まれた透孔となる切欠き部を設け、
    前記ねじ座部材は、前記カバーを取付けるために内周側が前記ボルトが螺合する雌ねじ孔となった円筒状に形成され、
    前記切欠き部は前記ねじ座部材の外径寸法よりも小さい切欠き幅で形成されると共に、前記ねじ座部材の上端面から下端面までの長さ寸法とほぼ等しい長さ寸法に形成され、
    前記ねじ座部材は、外周面の2箇所を前記切欠き部の左,右の側端部に当接させると共に、上端面を前記切欠き部の上端部に当接させて、前記外周面と前記切欠き部の各側端部との当接部を溶接により固着して設ける構成としてなる建設機械の支持枠構造体。
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