JP2019048840A - ジメチルジスルフィドを製造する方法 - Google Patents

ジメチルジスルフィドを製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環境に優しく、生態毒性が低く、安全で高収率な、ジメチルジスルフィド合成法の提供。【解決手段】下記の工程:a)少なくとも1種の炭化水素供給材料を硫化水素の存在下および場合により硫黄(S)の存在下で反応させ、二硫化炭素および水素を生成する工程、b)二硫化炭素を、工程a)で得られた水素の存在下で水素化により反応させ、メチルメルカプタン、硫化水素および場合により水素を生成する工程、c)場合により、ただし好ましくは、工程b)で生成された硫化水素を工程a)へ再循環させる工程、d)工程b)で生成されたメチルメルカプタンを硫黄と反応させ、ジメチルジスルフィドおよび硫化水素を生成する工程、e)場合により工程d)において生成された硫化水素を工程a)へ再循環させる工程ならびにf)ジメチルジスルフィドを回収する工程を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、炭化水素供給材料、硫化水素および硫黄からジメチルジスルフィド(以下、この頭字語としてDMDSを使用する。)を製造する方法に関する。
ジスルフィド、特にジメチルジスルフィドは工業上重要であり、非制限的な例を挙げると、特に石油留分を水素化処理するための硫化触媒用の添加剤としてまたは農業における土壌燻蒸剤として、近年工業界で非常に広く利用されている。
例えば文献EP337837およびEP446109に記載されるように、近年DMDSは、一般に硫黄とメチルメルカプタンの反応によって、トン単位で工業的に製造される。
メチルメルカプタン自体は、下記の反応(1):
CHOH+HS→CHSH+HO (1)
に従い、メタノール(CHOH)と硫化水素(HS)から製造され得る。
しかし、この合成経路は多くの欠点を有する。欠点として、メタノールを使用するという欠点が挙げられ、この欠点は、メタノールが炭化水素供給材料から製造されるため、補足工程を必要とする。また欠点として、特にジメチルエーテル(CHOCH)、硫化ジメチル(CHSCH)および熱分解産物(例えば、一酸化炭素および二酸化炭素のような)ならびに水に代表される二次生成物をもたらすという欠点が挙げられるが、ここに示す欠点は一部にすぎない。さらにこれらの種の二次生成物の存在は、メチルメルカプタンに関する多くの精製工程につながり、高い生産性および高い選択率を損ね、従って最適収量を損ねる。
この合成経路およびそのいくつかの改良は、例えば文献WO2004/096760、WO2006/015668、WO2007/028708、WO2008/118925およびWO2013/092129に記載される。
他の合成方法はメタノールを使用する必要がなく、下記の反応(2):
CO+2H+HS→CHSH+HO (2)
に従う、一酸化炭素(CO)からのメチルメルカプタンの製造を含む。
しかし一酸化炭素(CO)は基本的にCO/H混合物である合成ガスから生じるため、COの使用にも欠点がある。COの使用は、結果として、
・合成ガスを得るために炭化水素源を水蒸気改質する補足工程、
・下記の反応(A):
CO+HO→CO+H (A)
によって定義される水性ガスシフト反応によるCO/H比の調整を必要としない、一酸化炭素(CO)および水素(H)を適切な割合で有する合成ガスの利用
を必要とする。
さらに、上記反応(2)に従う方法は、二酸化炭素(CO)、メタン(CH)、硫化ジメチル(CHSCH)および水(HO)のような二次生成物を生じさせるという欠点を有する。これらの方法は、例えば文献US2007213564、US2008293974、US2010094059およびUS2010286448に記載される。
さらに他の方法が文献に記載され、異なる反応、例えば、
・下記の反応(3):
CH+4S→CS+2HS (3)
に従う、メタンおよび硫黄からのCSおよびHSの生成
・下記の反応(4):
CS+3H→CHSH+HS (4)
に従う、上記で生成された水素を用いるCSの水素化
を組み合わせる。
これらの方法は、反応(4)を行うために補足の水素源を必要とするというさらなる問題と共に、反応(1)および(2)に関して記載された欠点を明らかに兼ね備える。
さらに他の方法は、文献WO2010/046607に開示され、不飽和C=Sを持つ硫黄化合物の水素化を含み、より具体的には上記反応(4)に従う二硫化炭素(CS)からメチルメルカプタン(CHSH)への水素化を含む。
しかしこの文献で実施される方法は、厳格な安全手段の設置の下で工業的に使用できる、危険で有毒な物質である二硫化炭素(CS)を用い、企業および工場は皆、二硫化炭素の保有のために要求される安全基準を満たす工場設備を整備することを望まないまたは整備することができない。
国際特許出願WO2001/96290は、水素を同時に生成しながら、メタン(CH)およびHSからメチルメルカプタンを直接合成する方法を提案する。このメタンとHSの間の直接反応は、コロナ放電に伴うパルスプラズマによって達成される。この特許出願はいかなる合成例も記載しておらず、メチルメルカプタンを合成するためにこの方法を工業規模で実施することを予想することはできないと思われる。さらにこの方法は、HSが利用できない場合、HSの合成を必要とする。
欧州特許第337837号明細書 欧州特許第446109号明細書 国際公開第2004/096760号 国際公開第2006/015668号 国際公開第2007/028708号 国際公開第2008/118925号 国際公開第2013/092129号 米国特許出願公開第2007/0213564号明細書 米国特許出願公開第2008/0293974号明細書 米国特許出願公開第2010/0094059号明細書 米国特許出願公開第2010/0286448号明細書 国際公開第2010/046607号 国際公開第2001/096290号
従って、従来の方法にみられる欠点を示さず、それ故に環境により優しく、生態毒性がより低く、より安全でさえある、硫黄とメチルメルカプタンの反応によるDMDSの合成方法であって、さらに、可能な限り安価に実施される方法であると同時に、高い収率と選択性を損なわないまたは従来の方法と比べてさらに高い収率と選択性を伴う方法が現在求められている。
前述の欠点は、以下の記載に詳述される本発明に係るジメチルジスルフィド(DMDS)を製造する方法により、完全にまたは少なくとも部分的に解消できることが見出された。より具体的には、本発明の方法は、前述の反応(1)および(2)に基づく方法における多くの欠点を解決することができる。
従って本発明は、第一の態様において、バッチ式または連続式で、好ましくは連続式で、ジメチルジスルフィドを製造する方法であって、少なくとも下記の工程:
a)少なくとも1種の炭化水素供給材料を硫化水素(HS)の存在下および場合により硫黄(S)の存在下で反応させ、二硫化炭素(CS)および水素(H)を生成する工程、
b)工程a)で得られた二硫化炭素(CS)を、工程a)で得られた水素(H)の存在下で水素化反応させ、メチルメルカプタン(CHSH)、硫化水素(HS)および場合により水素(H)を生成する工程、
c)場合により、ただし好ましくは、工程b)で生成された硫化水素(HS)を工程a)へ再循環させる工程、
d)工程b)で生成されたメチルメルカプタンを硫黄と反応させ、ジメチルジスルフィドおよび硫化水素を生成する工程、
e)場合により工程d)で生成された硫化水素を工程a)へ再循環させる工程ならびに
f)ジメチルジスルフィドを回収する工程
を含む、方法を提供する。
この方法は、反応中に生成された硫化水素(HS)を消費するおよび場合により硫化水素(HS)を化学量論的に消費することすらあるという非常に大きな利点を有し、従って本発明の方法において消費される硫化水素は全て本方法によって生成されることを意味する。従って本発明の方法は、硫化水素(HS)の過度な追加を回避し、場合により硫化水素(HS)の過度な除去すらも回避し、または先行技術における従来の方法で場合により必要とされる硫化水素(HS)のさらなる合成を回避する。
さらに本発明の方法は、実施しやすく、生態毒性が低い、安価な方法である。本発明の方法は、DMDSに関し高い収率および高い選択性を得ることも可能にする。別段の記載がない限り、本記載において参照される百分率は重量パーセントである。
本発明に係る方法は、各工程で得られる中間体を精製する必要のない、3つの連続する反応工程(上記の工程a)、b)およびc))からなる方法である。概略的に、方法の第一の工程(工程a)は、好ましくは高い温度で行われる、反応(5):
CH+2HS→CS+4H (5)
に従う炭化水素供給材料(ここで例示されるのはメタン)と硫化水素(HS)の間の反応である。
第二の工程(工程b))において、工程a)で生成された二硫化炭素は、反応(6):
CS+4H→CHSH+HS+H (6)
に従い、同様に工程a)で生成された水素を用いて触媒的水素化を受ける。
この一連の2つの反応工程は、生成されるメチルメルカプタンのモル数が消費されるメタンのモル数と一致すること、および工程b)(反応6)で生成される硫化水素の2倍の物質量の硫化水素を工程a)(反応5)が必要とすることが重要である。
本発明の特に有益な一実施形態において、工程b)で生成された硫化水素は、工程c)に従って工程a)へ再循環される。この実施形態において、その結果、生成された全ての硫化水素が工程a)で再利用され得、生成された硫化水素の蓄積を回避すると認められる。
他の実施形態において、工程b)の最後に生成された硫化された水素(すなわち硫化水素)は、工程a)へ再循環されなくてもよく、後に使用するために回収されてもよく、例えば硫黄とメチルメルカプタンの反応後に生成された硫化水素を再循環させる工程e)へ回されてもよい。
上記で示されたように、工程b)(上記反応(6))で生成された硫化水素の量は、工程a)における反応(5)を実現するためのモル量に足りず、工程a)を実施するために、さらに追加量の硫化水素を供給する必要がある。この追加量は、例えば硫黄とメチルメルカプタンの反応後に生成された硫化水素に由来し得、工程e)に従って再循環され得る。
変形形態として、例えば文献WO2004/022482に記載される方法に従い、特に工程b)で生成された水素を、下記の反応(B):
S+H→HS (B)
に従って硫黄と反応させて、不足量の硫化水素を合成することを検討してもよい。
メチルメルカプタンは、工程b)、および工程c)における場合による硫化水素(HS)の再循環の後で生成され、その後当業者に知られる従来の方法によって、例えばEP0976726に記載されるように、下記の反応スキーム(8):
2CHSH+S→CHSSCH+HS (8)
に従い硫黄と反応させられる。
ジメチルジスルフィドを生成するメチルメルカプタンと硫黄の反応は、メチルメルカプタンを合成するために本発明の方法の工程a)へ完全に有利に再循環され得る硫化水素を同時に生成するため、特に経済的観点から非常に興味深い。
本発明の方法の変形形態によると、硫黄は、第一の工程(工程a))へ導入され得る。そのときの平衡反応は、下記のスキーム(9):
CH+S+HS→CS+3H (9)
の通りに書き表され得、そのときの本方法の工程b)は、反応スキーム(4):
CS+3H→CHSH+HS (4)
で示され得る。
この場合、スキーム(4)の反応に従い工程b)で生成された硫化水素の全量は、全て(化学量論が順守され)有利に工程a)へ(スキーム(9)へ)再循環され得、これは、補足設備を用いる補足的な硫化水素の合成を回避する。
従って、工程a)が硫黄の追加を含まないか硫黄の追加を含むかに依存して、全体の物質収支を考慮して、本発明に係る方法は、消費されるメタン1モル当たりに1モルのメチルメルカプタンを生成するという非常に大きな利点を有する。本発明の実施形態は、それぞれ下記の反応スキーム(α)および(β):
Figure 2019048840
(ただし、これらのスキームにおいて、硫化水素の再循環は任意であり、水素と硫黄からの硫化水素の合成もまた任意である。)で示されるように図式化され得る。
上記の反応は全てメタン(CH)を出発点の炭化水素供給材料とするが、本発明の方法は、あらゆる種類の炭化水素供給材料から同様の方法で行われ得る。C2b型の炭化水素供給材料に関し、第一の工程(工程a))の反応に相当する一般式は:
2b+2aHS→aCS+(2a+b)H
となる(式中、aが1を表す場合bは2を表すという制限の下、aは、整数であり、好ましくは1から30の間(端点を含む)の整数であり、より好ましくは1から20の間(端点を含む)の整数であり、より好ましくは1から10の間(端点を含む)の整数であり、bは、a/2から2(a+1)の間(端点を含む)の整数を表す。)。
従って、示された例のように、例えば炭化水素供給材料がプロパン(C、a=3、b=4)である場合、得られる見込みの生成物は3CSおよび10Hである。
従って、工程a)で硫化水素(HS)と反応する炭化水素供給材料は、当業者に知られるあらゆる種類の供給材料であり得、一般的に気体形態、液体形態または固体形態の炭化水素供給材料であり、好ましくは気体形態または液体形態の炭化水素供給材料であり、より好ましくは気体形態の炭化水素供給材料であり、飽和または不飽和の、直鎖状、分岐状または環状の炭化水素鎖を有する炭化水素を少なくとも1種含む。
より好ましくは、炭化水素フィラーは、少なくとも1種のアルカンを含み、好ましくは少なくともメタン(CH)、エタン、プロパンまたはブタンを含み、非常に好ましくはメタンを含む。さらに有利には、炭化水素供給材料は純物質であり、これは炭化水素供給材料が単一化合物を含有することを意味し、例えばアルカンを含有することを意味し、好ましくはメタン(CH)、エタン、プロパンまたはブタンを含有することを意味し、非常に好ましくはメタンを含有することを意味する。
上に定義された炭化水素供給材料は、天然物、人工物または合成物質にかかわらず、多数の供給源からもたらされ得、例えば天然の供給源からもたらされ、さらに直接合成、メタセシスなどによってももたらされ、これらの供給源は全て当業者に知られる。本発明の方法に使用されることができる、例示的であり限定的でない炭化水素供給材料の供給源の例として、バイオマス、石油、木炭、石炭、瀝青頁岩、瀝青砂などが挙げられる。
特に好ましい一態様によると、工程a)で用いられる炭化水素供給材料は、天然ガス、シェールガスおよびシェール油から選択される。炭化水素供給材料の供給源は、好ましくは天然ガス、シェールガスおよびバイオガスから選択される。
本発明との関連において有利に用いられ得る炭化水素供給材料供給源の他の例として、ナフサ、原油、蒸留生成物、石油留分が挙げられ、好ましくは脱金属、脱酸素化および/または脱窒素化された分解生成物が挙げられ、より具体的にはバイオマスの天然または工業的メタン化生成物が挙げられる。
それにもかかわらず、本発明との関連において、主に経済的な理由から、特に近年のシェールガス採掘における発展に伴い、出発点の炭化水素供給材料としてメタンが優先して使用される。
その後の精製および方法を実施する容易さ(あらゆる再循環工程に伴う蓄積の危険性)という明白な理由により、炭化水素供給材料の混合物のみの使用または純粋なメタンの使用が優先されるにもかかわらず、前述の炭化水素供給材料と異なり、出発点の炭化水素供給材料として使用されるメタンは1種以上の他のガスと共に用いられ得る。
純粋なメタンが使用される場合、さらに出発点の炭化水素供給材料がメタン単独でない場合も、過剰なHSは工程b)の最後で有利に再循環されるため、工程a)で使用することができるHS/CHモル比またはHS/炭化水素供給材料モル比に関し実質的な制限はない。亜化学量論的な量で硫化水素が使用される場合、メタンの転化または炭化水素供給材料の転化のそれぞれにおいて、および水素の生成において効果が認められる。
第一の工程においてHSを使用せず、上に定義された反応(3)に従う炭化水素供給材料と硫黄の反応によって必要とされるHSをインサイチュで生成することを検討することも可能である。従ってHS/炭化水素供給材料モル比は、0(硫黄が存在する場合)となり得、最大で約100となり得、モル比は、好ましくは0.5から10の間であり、より好ましくは1から3の間であり、これらの数値範囲は端点が含まれると解釈される。出発点の炭化水素供給材料がメタンであるまたはメタンを含む場合、これらの値は特に適切である。
炭化水素供給材料および硫化水素は、より具体的には方法が連続式で実施されるかバッチ式で実施されるかに依存して、連続的にまたは非連続的に、本方法/本発明が実施される1つ以上の反応器中に有利に供給される。炭化水素供給材料および硫化水素は、有利には液体形態または固体形態または気体形態であり、好ましくは気体形態である。
一実施形態によると、スキーム(α)に従う本発明の方法に対応し、工程a)は硫黄の非存在下で実施される。他の実施形態によると、工程a)は硫黄の存在下で実施され、これはスキーム(β)に従う本発明の方法に対応する。本実施形態において、硫黄は液体形態、固体形態または気体形態であり、好ましくは液体形態または気体形態である。
さらに本発明に係る方法は、実施形態(α)であるか(β)であるかにかかわらず過剰の水素を生成するという大きな利点をもたらし、この水素は、反応混合物から分離され、利用することができる。生成された水素の特に有益な利用形態は、本発明の方法における様々な工程に必要とされる、特に工業的に許容可能な性能レベルを目指し高温を必要とする工程a)の反応のための加熱に必要とされる熱エネルギーを与える水素と酸素の燃焼である。
従って、さらなる態様によると、本発明は上に定義されたジメチルジスルフィドを合成する方法であって、同時生成された水素が、例えば燃焼(例えば酸素中または空気中での)によって、全てまたは部分的に熱エネルギーへ変換され、この熱エネルギーが、工程a)、工程b)および/または工程d)のうちの1つ以上の反応生成物の加熱に使用することができ、好ましくは工程a)の反応生成物の加熱に使用することができる、方法に関する。
一実施形態によると、工程a)は触媒の存在下で行われる。この実施形態において、触媒は元素の周期表における第6族から第11族(VIB族、VIIB族、VIIIB族)の元素から選択される、好ましくは第6族、第9族および第10族の元素から選択される遷移金属を有利に含み、より好ましくは、触媒は、白金、ロジウム、クロムおよびパラジウムから選択される1種以上の遷移金属を含む。より好ましくは、触媒は、白金、ロジウム、クロムまたはパラジウムから選択される1種以上の遷移金属を含み、非常に好ましくは、触媒は白金を含む。
従って、工程a)における触媒は、1種の金属もしくは複数の金属を含み、これらの金属は混合物の形態であることが可能であり、当該1種以上の金属(もしくは複数の金属)は金属の形態であることが可能であり、さらに酸化物の形態または硫化物の形態であることが可能である。触媒が金属酸化物の形態で存在する場合、当業者に知られる方法に従って硫化工程が有利に行われ得る。
工程a)で使用される触媒は、好ましくは担持触媒であり、担持体は好ましくはアルミナ、シリカ、ゼオライト、活性炭素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、粘土、ハイドロタルサイト、ヒドロキシアパタイト、酸化マグネシウムなどから選択される。触媒は、固定床、流動床、循環床または沸騰床内で好適に使用され得る。好ましくは、触媒は固定床内で使用される。他の実施形態によると、工程a)は触媒の非存在下で行われる。
工程a)における反応温度は、有利には500℃から1300℃の間であり、好ましくは700℃から1100℃の間であり、より好ましくは800℃から1000℃の間である。下限に関しては転化の理由により、上限に関しては材料の耐性の理由により、700℃から1100℃の間の温度範囲が優先され、好ましくは800℃から1000℃の間の温度範囲が優先される。
工程a)の反応は、選択的に大気圧で、大気圧を超える圧力下で、さらには大気圧未満の圧力下で行われ得、当業者であれば、用いられる反応物の性質、選択された反応温度、流れの循環速度ならびに望みの転化率および望みの収率に従って反応圧力条件を適用する方法を認識している。
一般的に言うと、工程a)は、50mbarから100barの間(すなわち5×10から1×10Paの間)の圧力下で行われ得、より好ましくは大気圧から50bar(すなわち5×10Pa)の間の圧力下で行われ得、有利には大気圧から15bar(すなわち15×10Pa)の間の圧力下で行われ得る。
工程a)における反応の持続時間は、具体的には各反応物の性質および量、使用される触媒の性質および量、ならびに選択された温度および圧力に依存し、広い範囲内で変動し得る。一般的に言うと、工程a)における反応時間は、数秒から数分の間で変動し得る。
工程a)における反応の実施に関し硫黄が存在する場合、硫黄/CHモル比は、好ましくは、端点は除外される0から4の間であり、またはより一般的には硫黄/炭化水素供給材料モル比は、好ましくは、端点は除外される0から(2a+b)の間であり、ここでaおよびbは上に定義された通りである。
反応(3)を考慮すると、4以上の硫黄/CHモル比は、メタンからCSおよびHSへの完全な転化をもたらし得、これは、水素を必要とする方法の工程b)にとって望ましくない。従って、本発明の好ましい一態様によると、硫黄/CHモル比は、端点は除外される0から4の間であり、好ましくは、端点は除外される0から2.5の間であり、より好ましくは、端点は除外される0から1.5の間である。
上記で示されたように、本発明に係る方法は、工程a)と工程b)の間の精製工程の必要性をなくす。この理由は、工程b)を実施する間、工程a)で得られた水素(H)および二硫化炭素(CS)は、共に直接反応して硫化水素(HS)およびメチルメルカプタン(CHSH)を生成し、場合により水素(H)を生成する。従って、工程b)で用いられる反応物の各々の比は、工程a)の最後に得られる生成物の比に直接依存する。
工程b)における反応の実施は当業者に知られており、例えば国際特許出願WO2010/046607に記載される。従って、水素が化学量論的に存在するまたは過剰に存在する場合、この反応によって100%のCSが選択率100%でメチルメルカプタンへ転化されることが知られている。結果として、この工程b)で生成されたメチルメルカプタンは、その反応混合物がメチルメルカプタン、HS、水素(水素が過剰であった場合)および場合により工程a)において過剰であり得る炭化水素供給材料のみを含有するため、反応混合物から分離することが非常に容易であり、硫黄の完全転化を達成する。なお、過剰な炭化水素供給材料は、不活性な状態で工程b)へ移行した後に、生成されたメチルメルカプタンの分離後に、HSと共に工程a)へ再循環され得る。
一実施形態によると、工程b)は触媒の存在下で行われ得る。好ましい一実施形態において、触媒は、二硫化炭素のメチルメルカプタンへの水素化のために使用される。使用され得る触媒は、水素化触媒として当業者に知られる、いかなる種類の触媒であってもよい。有利には、本発明に係る方法の工程b)に使用される触媒は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物または酸化物が少なくとも1種ドープされた少なくとも1種の金属を水素触媒が含む、国際特許出願WO2010/046607に記載されるものから選択され得る。
本発明の触媒中に存在する金属は、周期表の元素分類(IUPAC)における第6族および/または第8族のいかなる金属でもよく、好ましくは、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)、鉄(Fe)およびこれらの2種以上の組み合わせからなる群から選択され、好ましくはそれらの金属の2種の組み合わせであり、より具体的にはCo/Mo、Ni/Mo、Ni/W、W/Moであり、ニッケルとモリブデンの組み合わせが特別優先される。
本発明の触媒中に存在する1種以上の金属は、金属硫化物の形態で直接存在し得る。これらの金属硫化物は、当業者に知られるあらゆる方法によって、対応する酸化物からも得られ得る。
通常、本発明の触媒は、本分野で一般的に使用されるあらゆる種類の担持体上に有利に担持され、例えばアルミナ、シリカ、二酸化チタン(TiO)、ゼオライト、炭素、ジルコニウム、酸化マグネシウム(MgO)、粘土、およびハイドロタルサイトなどならびにこれらの2種以上の混合物から選択される担持体上に有利に担持される。
工程a)で使用される触媒に関し、用いられる触媒は、固定床、流動床、循環床または沸騰床内で好適に使用される。好ましくは、触媒は固定床内に存在する。
工程a)で使用される触媒の量および工程b)で使用される触媒の量は、取得したいメチルメルカプタンの量に依存する。従って、工程a)および工程b)で用いられる触媒の量は、触媒1リットル当たり0.1kg/hから20kg/hの生産性でメチルメルカプタンを得ることを目的として調整される。この構成において、本発明に係る方法は、工業的および経済的収益性の観点から特に興味深いことが判明した。別の実施形態によると、工程b)は触媒を用いずに行われる。
工程b)における反応温度は、一般的に工程a)で使用される反応温度よりも低く、通常100℃から400℃の間であり、好ましくは200℃から300℃の間であり、この範囲内の温度範囲で、最適な転化のための、メチルメルカプタンに関する最大の選択率が観測される。
工程a)と同様に、工程b)は、あらゆる圧力下で行われ得、好ましくは50mbarから100barの間(すなわち5×10Paから1×10Paの間)の圧力下で行われ得、より好ましくは大気圧から50bar(すなわち5×10Pa)の間の圧力下で行われ得、有利には大気圧から15bar(すなわち15×10Pa)の間の圧力下で行われ得る。
水素化時間は、各反応物の性質および量、ならびに使用される触媒の性質および量に従って変動する。例えば、反応は数秒から数分の間で変動する。
上記で示されたように、硫黄をメチルメルカプタンと反応させてジメチルジスルフィドおよび硫化水素を生成する工程である工程d)は、当業者に知られるあらゆる方法に従って行われ得、生成された硫化水素は、工程a)または工程c)へ再循環され得る。工程d)を実施するための運転条件は、例えばEP0976726に記載される。
工程a)、工程b)および工程d)は、高温反応を受けるのに適する、あらゆる種類の反応器内で実施され得、反応器の例として合金製反応器、ハステロイ製反応器、インコロイ製反応器および他の種類の反応器が挙げられる。
好ましい一実施形態によると、工程a)、工程b)および工程d)は、それぞれ個別の反応器内で行われる。別の実施形態によると、工程a)、工程b)および工程d)は、同一の反応器内で連続して行われる。
上記で示されたように、本発明に係る方法は、場合により、ただし好ましくは工程b)の最後で生成された硫化水素を再循環させる工程c)を含み、工程b)の最後で生成された硫化水素は、工程a)を実施するため出発点の供給材料へ再導入される。この生成された硫化水素を再循環させる工程c)は、この方法によりエクスサイチュでの硫化水素の合成を回避できるという利点を有する。
同様に本発明に係る方法は、場合により、ただし好ましくは工程d)の最後で生成された硫化水素を再循環させる工程e)を含み、工程d)の最後で生成された硫化水素は、工程a)を実施するため出発点の供給材料へ再導入され、および/または工程d)の最後で生成された硫化水素は、工程c)へ再循環される硫化水素へ再導入される。
従って硫化水素は、当業者に知られるあらゆる方法に従って、例えば蒸留(好ましくは加圧下で)、凍結、膜分離などによって、工程b)および/または工程d)の反応混合物から分離された後に再循環され得る。
ジメチルスルフィドを回収する工程である工程f)は、それ自体が知られるあらゆる方法に従って行われ得、例えば、水素および硫化水素のような、より揮発性の高い化合物の脱ガスによって行われ得る。転化されていない炭化水素供給材料ならびに全ての転化されていない二硫化炭素および/または硫黄も、蒸留によってメチルメルカプタンから分離される。
工程d)の残りの全反応混合物(DMDSが取り除かれた反応混合物)は、方法の工程a)へ有利に再導入再循環され得る。この実施形態は、出発点の炭化水素供給材料も再循環させるという利点を有し、その結果、最初に導入された炭化水素供給材料に対するDMDSの生産収率の実質的な改善を可能にする。出発点の炭化水素供給材料に存在する各炭素原子は半分の物質量のメチルメルカプタンへ転化されるため、方法はこのようにして最適化される。
従って、一変形形態によると、本発明に係る方法は、硫化水素の再循環だけでなく、残余の化合物の再循環、すなわち未反応化合物の再循環も含む。これら残余の化合物は、二硫化炭素であり、場合により水素であり、場合により炭化水素供給材料であり、場合により硫黄であり、場合により不純物である。一般的に言うと、再循環は当業者に良く知られる技術に従って行われる。
さらに、本発明に係る方法の実施中にコークスが生成される場合、コークスは硫化水素(および場合により存在する硫黄)と反応し、水素および二硫化炭素を生成することが観測された。従って、本発明に係る方法は、高温で炭化水素供給材料が存在するにもかかわらず、有害な硫化水素の排出なしに、有害な反応器内でのコークスの生成なしに、完全に自立した系として運転されるという非常に大きな利点を有する。
従って本発明は、完全に自立した、収率の高い、先行技術で知られる方法と比べより環境に優しく、より経済的な、DMDSを製造する工業的方法を提供する。
本発明の方法の一変形形態において、副生成物が再循環されない場合または硫化水素のみが再循環される場合、副生成物である硫化水素、水素および場合により二硫化炭素を利用することが可能である。本発明の方法において生成された水素に関し、特に興味深い一つの利用法は、液体硫黄と共に使用し硫化水素を生成するその利用法であり、既に上記で示されたように、硫化水素はひいては本発明の方法で使用され得る。
本発明に係る方法の前述の利点により、概して工程b)における触媒1リットル当たり毎時0.1kgから20kg程度のメチルメルカプタンが生産される、高いメチルメルカプタン生産性を達成することが可能であり、メチルメルカプタンは次いで、生成された硫化水素の場合による再循環(工程c)の後にDMDSへ転化される(工程d))。
好ましい一実施形態によると、工程c)で生成された硫化水素は工程a)へ再循環される。別の好ましい実施形態によると、本発明に係る方法は、工程d)の硫化水素が工程a)へ再循環される工程e)を含む。さらに別の好ましい実施形態によると、工程c)からの硫化水素および工程e)からの硫化水素は、工程a)へ再循環される。さらに一層好ましい実施形態によると、工程e)からの硫化水素は工程c)へ再循環される。
従って、本発明に係るジメチルジスルフィドを合成する方法は、知られる先行技術の方法と比べて非常に多くの利点をもたらすことが示され、より具体的にはメタノールの使用を必要とせず、その結果生産費がより低くなるという利点を提供することが示された。
以下、本発明は下記の実施例を用いて説明され、下記の実施例は制限的な性質を持たず、従って下記の実施例は特許請求の範囲に記載されている発明の範囲を制限できると理解され得ない。
各実施例に関し、反応生成物および反応していない生成物は、気化され、検出器を備えるキャピラリーカラム(マイクロGC、Agilent Technologiesが提供するスクリーニングカラム/PPUとPoraPLOTカラムが直列に接続、μTCD検出器)を用いてガスクロマトグラフィーによって分析される。
以下の実施例において、転化率および選択率は下記の通りに決定される。
・CHのモル転化率(%CCH4):
%CCH4=[(n0CH4−nCH4残余)/n0CH4]×100
式中、n0CH4はCHの最初のモル数であり、nCH4残余は未反応のCHのモル数である。
・CSのモル転化率(%CCS2):
%CCS2=[(n0CS2−nCS2残余)/n0CS2]×100
式中、n0CS2はCSの最初のモル数であり、nCS2残余は未反応のCSのモル数である。
・CHSHに関するモル選択率(%SCHSH):
%SCH3SH=[nCH3SH/(n0CS2−nCS2残余)]×100
式中、nCH3SHは、本発明に係る方法において生成されたCHSHのモル数である。
・CSに関するモル選択率:
%SCS2=[nCS2/(n0CH4−nCH4残余)]×100
式中、nCS2は、本発明に係る方法において生成されたCSのモル数である。
[実施例1]
アルミナ上に担持された白金を0.5重量%含む触媒を12グラム含有する、STREMから販売されているIncoloy(登録商標)800HT反応器をオーブン内に入れる。触媒は2層のカーボランダムの間に挿入する。
反応器に20NL/h(すなわち893mmol/h)の硫化水素(HS)、および10NL/h(すなわち446mmol/h)のメタン(CH)を供給する。これら2種の気体は、反応器に入る前に、個別に500℃まで予熱される。反応器は、オーブンを用いて900℃の温度まで熱せられ、反応器出口における圧力は絶対圧で3barに制御される。流出気体の流量は、標準状態の温度および圧力の下で、言い換えると0℃および1大気圧(101325Pa)の下で37.5NL/hである。
流出気体のガスクロマトグラフ分析は、4種の気体:未転化のCHおよびHS、ならびにH/CSモル比が4で生成されたCSおよびHの存在を示す。これらの条件下で、CHのモル転化率は32%であり、CSに関する選択率は100%である。
250℃の制御温度まで冷却した後、これらの流出気体は、(特許出願WO2010/046607に記載される「Cata3」の調整に従い)KOが11.6%ドープされたNiMo/アルミナ触媒(Axensから販売されているHR448)を50mL含有する第二の反応器へ導入する。オーブン内の圧力は、250℃において絶対圧で3bar(0.3MPa)である。流出気体のガスクロマトグラフ分析は、メチルメルカプタンに関する選択率が100%でCSが完全に転化(100%)されたことを示し、言い換えると、反応(4)に従い各々の二硫化炭素の分子がメチルメルカプタンへ転化されたことを示す。反応混合物は、硫化水素、水素および未反応のメタンも含む。これらの化合物は全て工程a)へ再循環され得る。
[実施例2]
実施例2では、10NL/h(すなわち446mmol/h)のメタンに5.7g/h(すなわち178mmol/h)で硫黄を添加し、20NL/hのHSを10NL/h(446mmol/h)まで減らして、実施例1を繰り返した。硫黄は130℃の液体形態で他の反応物と共に反応器の頂部へ導入される。反応器の初期温度は900℃の温度に維持され、内部圧力は絶対圧で3bar(3×10Pa)に維持される。流出気体の流量は、標準状態の温度および圧力の下で28NL/hである。
流出気体のガスクロマトグラフ分析は、次のモル組成:CH:21%(すなわち262mmol/h)、HS:22%(すなわち275mmol/h)、CS:14%(すなわち175mmol/h)およびH:43%(すなわち537mmol/h)を示す。
これらの分析によって得られた物質収支は、硫黄が100%まで転化されたこと、メタンが39%まで二硫化炭素(CS)へ転化されたことおよび3.07のH/CSモル比でCSおよび水素(H)が生成されたことを示す。
実施例1と同じ方法で、250℃の制御温度まで冷却した後、流出気体は、KOが11.6%ドープされたNiMo/アルミナ触媒(Axensから販売されているHR448)を50mL含有する第二の反応器へ導入する。圧力は絶対圧で3barである。
流出気体のガスクロマトグラフ分析は、メチルメルカプタンに関する選択率が100%でCSが100%(すなわち175mmol/h)まで転化されたことを示す。さらに、この第二の工程の最後で回収されたHSの量は、測定誤差の範囲内で、第一の工程に必要とされる量(すなわち約450mmol/h)に相当する。本発明に係る方法は、残余化合物(例えばHS)の工程1)への再循環を有利に可能にする、自立した系である。CSおよび水素は定量化不可能であった。
本実施例は、メチルメルカプタンを合成する方法であって、生成されたHS全てを再循環させることができ、メチルメルカプタンを合成する方法のためにHSを合成する必要のない方法を構想することが十分可能であることを示す。
下記の実施例は、上記の実施例1で示された本発明の方法をさらに説明するが、第一の工程は異なる触媒を用いて再現する。
[実施例3]
実施例1の第一の工程の触媒を、アルミナ上に担持されたパラジウムを2重量%含む触媒(Engelhard)30mLに置き換えた。続いて700℃、800℃および900℃で反応を行った。結果を表1にまとめる。
[実施例4]
実施例1の第一の工程の触媒を、直径0.4mmの白金線60cmに置き換えた。続いて900℃で反応を行った。結果を表1にまとめる。
[実施例5]
実施例1の第一の工程の触媒を、白金およびロジウムで作製された20枚の重ね合わされたシート(シート1枚の厚さ=0.152mm、シート20枚の体積=0.611mL)(Umicore)に置き換えた。続いて900℃、1000℃および1100℃で反応を行った。結果を表1にまとめる。
[実施例6]
実施例1の第一の工程の触媒を、アルミナ上に担持された酸化クロム(Cr)を19重量%含む触媒(Sud−Chemieから販売されているT2777)30mLに置き換えた。CrをCrに変換し、メタンとHSの主反応の間に含酸素生成物が生成することを防ぐため、HS流(20NL/h)を用いて、触媒に事前の硫化処理を900℃で4時間施した。これらの含酸素生成物は、続くメチルメルカプタン回収工程の妨げとなり得る。続いて900℃で反応を行った。結果を下記の表1にまとめる。
Figure 2019048840
[実施例7]
硫黄の存在下でDMDSを生成するため、EP976726に記載されるように、実施例2で得られたメチルメルカプタン(MeSH)を含む反応混合物を、乾燥アンバーリストA21樹脂を含有する反応器へ導入する。液体硫黄はこの反応器へ導入する。操作圧力は相対圧で5.5bar(0.55MPa)に保たれ、温度は40℃に保たれる。反応器を出る反応混合物は、過剰のMeSHを除き、HSを除き、次の重量組成:DMDS85%、ポリジメチルスルフィド(PDMS)15%を有する。
次いで、この反応混合物は処理のためにデボラティライザーに通す。処理の後、HSが除去された混合物は、乾燥アンバーリストA21樹脂の充填を含有する仕上げ反応器に通す。仕上げ反応器内の圧力および温度は、主反応器の圧力および温度と同一である。
仕上げ反応器の出口において、混合物は、H2Sを除き、過剰のMeSHを除き、次の重量組成:DMDS98.5%、PDMS1.5%を有する。MeSHによりポリメチルジスルフィドが脱硫黄化してDMDSを与える間に反応器内で生成されたHSの除去のために、混合物は次いでデボラティライザーへ導入する。
上記の揮発分除去の後、混合物は、メチルメルカプタン(MeSH)およびジメチルスルフィド(DMS)のような揮発性不純物がカラム頂部から除去される蒸留カラムへ導入する。カラム底部で回収されたDMDSは、次の重量組成:
・DMDS:99.7%
・PDMS:3000ppm
・MeSH:<100ppm
・DMS:<50ppm
を有する。

Claims (11)

  1. バッチ式または連続式で、好ましくは連続式で、ジメチルジスルフィドを製造する方法であって、少なくとも下記の工程:
    a)少なくとも1種の炭化水素供給材料を、硫化水素(HS)の存在下および場合により硫黄(S)の存在下で反応させ、二硫化炭素(CS)および水素(H)を生成する工程、
    b)工程a)で得られた二硫化炭素(CS)を、工程a)で得られた水素(H)の存在下で水素化反応させ、メチルメルカプタン(CHSH)、硫化水素(HS)および場合により水素(H)を生成する工程、
    c)場合により、ただし好ましくは、工程b)で生成された硫化水素(HS)を工程a)へ再循環させる工程、
    d)工程b)で生成されたメチルメルカプタンを硫黄と反応させ、ジメチルジスルフィドおよび硫化水素を生成する工程、
    e)場合により、工程d)で生成された硫化水素を工程a)へ再循環させる工程、ならびに
    f)ジメチルジスルフィドを回収する工程
    を含む、方法。
  2. 炭化水素供給材料は、気体形態、液体形態または固体形態の炭化水素供給材料であり、好ましくは気体形態または液体形態の炭化水素供給材料であり、より好ましくは気体形態の炭化水素供給材料であり、および、飽和または不飽和の、直鎖状、分岐状または環状の炭化水素鎖を有する炭化水素を少なくとも1種含む、請求項1に記載の方法。
  3. 炭化水素供給材料が、少なくとも1種のアルカンを含み、好ましくは少なくともメタン(CH)、エタン、プロパンまたはブタンを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 炭化水素供給材料がメタンである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 工程b)で生成された硫化水素が、工程a)へ再循環される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 工程b)で場合により生成された水素を、硫黄と反応させて硫化水素を生成し得る、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 工程b)で生成された硫化水素が、工程a)へ再循環される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. S/炭化水素供給材料のモル比が、端点を含む、0から約100の間であり、好ましくは0.5から10の間であり、より好ましくは1から3の間である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 工程a)における反応温度が、有利には500℃から1300℃の間であり、好ましくは700℃から1100℃の間であり、より好ましくは800℃から1000℃の間である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 工程b)における反応温度が、100℃から400℃の間であり、好ましくは200℃から300℃の間である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 同時生成された水素が、全てまたは部分的に熱エネルギーへ変換され、この熱エネルギーが工程a)、工程b)および/または工程d)における1つ以上の反応の加熱のために使用できる、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
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