JP2019047955A - 柱材支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁間に柱材を適切に取り付けることができる柱材支持具を提供する。【解決手段】柱材支持具11は、柱材の端部に装着される装着部と、装着部が装着された柱材の延出方向の長さを調整する調整部と、壁と当接する当接面を有するベース部31を含み、調整部と壁との間に配置され、調整部に取り付けられる当接部材26aとを備える。当接部材26aには、当接部材26aを壁にステープル留めが可能な程度に板厚方向に肉厚を減じた薄肉部38a〜38h、39a〜39hと、薄肉部38a〜38h、39a〜39hが設けられた領域と異なる領域において、板厚方向に凹み、当接部材26aをねじ留めさせるねじ留め用凹部37a〜37dとが設けられている。【選択図】図3

Description

この発明は、柱材支持具に関するものである。
壁間に取り付けられる突っ張り棒が従来から知られている。突っ張り棒の落下を防止するために、突っ張り棒と壁面との間に突っ張り棒落下防止部材が配置される場合がある(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示の突っ張り棒落下防止部材は、突っ張り棒と接触する表面と、表面の裏側にある裏面であって、壁面側にある裏面と、突っ張り棒落下部材の下部に2つ設けてある第一下方支持部であって、突っ張り棒を斜め下から支持するための第一下方支持部と、裏面に設けてある接着部材であって、突っ張り棒落下部材が壁面から容易に取り外し可能な程度の接着力を有する接着部材とを有することとしている。
特開2017−93678号公報
昨今、DIY(Do It Yourself)等において、例えば、ツーバイフォー材といった柱材を対向する壁間や天井と床との間に取り付ける場合がある。柱材を壁間等に取り付ける場合、壁間において柱材を適切に支持するアジャスターとしての柱材支持具が用いられる。柱材支持具は、柱材の端部に取り付けられる。そして、柱材支持具が取り付けられた柱材は、壁間において柱材にある程度のテンション(張力)を付与されながら壁間の所望の位置に取り付けられる。
ここで、取り付けられた柱材の位置がずれたり、柱材の取り付けが不安定になることを防止するために、柱材支持具を適切に壁側に保持させる必要がある。すなわち、柱材支持具のうちの壁に当接する部分の滑りや位置ずれを生じさせることなく、確実に所望の位置に柱材を取り付けることが求められる。このような状況下において、例えば、特許文献1に開示の突っ張り棒落下防止部材のような部材を適用することはできない。
この発明の目的は、壁間に柱材を適切に取り付けることができる柱材支持具を提供することである。
この発明に係る柱材支持具は、柱材を壁間に支持する際に用いられ、柱材の端部に取り付けられる。柱材支持具は、柱材の端部に装着される装着部と、装着部が装着された柱材の延出方向の長さを調整する調整部と、壁と当接する当接面を有するベース部を含み、調整部と壁との間に配置され、調整部に取り付けられる当接部材とを備える。当接部材には、当接部材を壁にステープル留めが可能な程度に板厚方向に肉厚を減じた薄肉部と、薄肉部が設けられた領域と異なる領域において、板厚方向に凹み、当接部材を壁にねじ留めさせるねじ留め用凹部とが設けられている。
このような構成の柱材支持具によれば、薄肉部を利用してステープルにより予め壁に当接部材を固定するか、またはねじ留め用凹部を利用してねじにより予め壁に当接部材を固定することができる。そうすると、当接部材を所望の位置に確実に固定することができると共に、当接部材の位置ずれや滑りを防止することができる。この場合、求められる荷重や壁の材質等、状況に応じて、薄肉部による固定かねじ留め用凹部による固定かを選択することができるため、より適切な当接部材の壁への固定を行うことができる。そして、装着部に柱材を装着し、調整部により柱材の延出方向の長さを調整して適度のテンションを柱材に付与し、当接部材を調整部に取り付けて、柱材を壁間に取り付けることができる。したがって、このような柱材支持具によると、壁間に柱材を適切に取り付けることができる。
上記薄肉部は、矩形状であってもよい。こうすることにより、ステープルで当接部材を壁に留める際に、ステープルの向きをガイドすることができる。したがって、より適切に当接部材を壁に留めることができる。
上記薄肉部は、複数の領域に分かれて設けられていてもよい。こうすることにより、複数のステープルで当接部材を壁に留める際に、ステープルの位置を複数の領域に分散させることができ、より確実に当接部材を壁に留めることができる。
上記当接部材は、平面的に見て矩形状であって、複数の上記薄肉部は、当接部材の長手方向に間隔をあけて設けられていてもよい。こうすることにより、当接部材をステープルで壁に留める際に、当接部材側からステープルが受ける荷重を分散させて、より適切に壁に留めることができる。
上記ねじ留め用凹部は、複数設けられていてもよい。こうすることにより、当接部材をねじで壁に留める際に、複数設けられたねじ留め用凹部を利用して、より強固に当接部材を壁に留めることができる。
上記ねじ留め用凹部は、薄肉部の長手方向に垂直な方向の所定の位置に設けられていてもよい。こうすることにより、ステープルで留める場合の位置を避けて、ねじ留めを行うことができる。
上記当接部材には、ベース部から突出する突出部が設けられており、突出部にねじ留め用凹部が設けられていてもよい。こうすることにより、ねじ留め用凹部を構成する壁部の剛性を高くすることができ、当接部材を壁に留める際に、より安定して留めることができる。
上記調整部には、当接部材側に突出する柱状の突起部が設けられており、当接部材には、突起部と嵌め合って調整部を当接部材に取り付ける取り付け凹部が設けられていてもよい。こうすることにより、突起部と取り付け凹部とを嵌め合わせて、当接部材を調整部により適切に取り付けることができる。
このような柱材支持具によると、壁間に柱材を適切に取り付けることができる。
この発明の一実施形態に係る柱材支持具を分解して示す分解斜視図である。 図1に示す柱材支持具を柱材に取り付けた状態を示す斜視図である。 図1に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから見た図である。 図1に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zと逆の向きから見た図である。 この発明の他の実施形態に係る柱材支持具を分解して示す分解斜視図である。 図5に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから見た図である。 図5に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zと逆の向きから見た図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具を分解して示す分解斜視図である。 図8に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから見た図である。 図8に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから見た図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具の一部を示す斜視図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから拡大して見た図である。
次に、この発明の一実施形態に係る柱材支持具の構成について説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。図1は、この発明の一実施形態に係る柱材支持具を分解して示す分解斜視図である。図2は、図1に示す柱材支持具を柱材に取り付けた状態を示す斜視図である。なお、図1および図2において、柱材の延びる延出方向をZ軸方向とする。また、図2において、柱材自体の延出方向の一部を省略して図示している。
図1および図2を参照して、この発明の一実施形態に係る柱材支持具11は、それぞれ対向する壁面を有する壁間、例えば、天井を構成する天壁と床を構成する床壁との間に柱材12を取り付ける際に用いられる。柱材12としては、例えば、四角柱状のツーバイフォー材が用いられる。柱材12は、断面矩形状である。すなわち、柱材12を柱材12の延出方向に垂直な面(X−Y平面)で切断した場合の柱材12の断面は、矩形状である。具体的な柱材12の断面における長さ寸法としては、図2中の矢印Yの向きまたはその逆の向きで示すY軸方向の長さが約38mm(ミリメートル)、図2中の矢印Xの向きまたはその逆の向きで示す、Y軸方向に垂直なX軸方向の長さが約89mmである。
柱材支持具11は、一方の壁、この場合は天壁に当接する第一の当接部材としての第一のパッド部26aと、他方の壁、この場合は床壁に当接する第二の当接部材としての第二のパッド部26bと、柱材12の一方側の端部が嵌め込まれて柱材12が装着される装着部としての第一の嵌め込み部材13と、柱材12の他方側の端部が嵌め込まれて柱材12が装着され、第二のパッド部26bに取り付けられる装着部としての第二の嵌め込み部材14と、一方端部が第一の嵌め込み部材13に設けられており、Z軸方向に延びる棒状のシャフト16と、シャフト16の外径側に設けられる付勢部材としてのバネ17と、シャフト16の長さを調整するジャッキ18と、シャフト16の他方端部に設けられ、第一のパッド部31aに取り付けられる受け部材19とを備える。シャフト16、バネ17、ジャッキ18、および受け部材19は、第一の嵌め込み部材13および第二の嵌め込み部材14が装着された柱材12の取り付け時における柱材12の延出方向の長さを調整する調整部15として機能する。すなわち、第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bは、調整部15と壁との間に配置される。
第一の嵌め込み部材13は、いわゆる中空の箱状であって、箱を構成する一つの面が開口した形状である。この開口部21側から柱材12の一方側の端部が嵌め込まれる。すなわち、第一の嵌め込み部材13において、開口部21のY軸方向の長さは、38mmよりもやや長く、開口部21のX軸方向の長さは、89mmよりもやや長い構成である。第一の嵌め込み部材13のうち、開口部21とZ軸方向の反対側の面22側には、シャフト16が設けられている。シャフト16の外径面には、図示しないねじ山が切られている。シャフト16は、バネ17の内方側に設けられている。バネ17の上方側の端部には、ジャッキ18が配置されている。ジャッキ18は、シャフト16の外径面に設けられたネジ山に沿って回転可能に設けられている。ジャッキ18を回転させることにより、受け部材19と第一の嵌め込み部材13とのZ軸方向の間隔を変えることができる。そして、ジャッキ18を回転させて受け部材19と第一の嵌め込み部材13との間隔を調整して、柱材12の取り付け時において、柱材12に付与するテンション(張力)を適当なものとすることができる。また、バネ17により、ジャッキ18の緩みを抑制することができる。
シャフト16の他方側の端部には、受け部材19が設けられている。受け部材19は、平面的に見て矩形状に設けられている。Z軸方向から見た受け部材19の外形形状は、上記した柱材12の断面の外形形状と同等である。受け部材19は、樹脂製であって、所定の厚みを有する。受け部材19には、その厚みの範囲内で上方側(矢印Zで示す向き)に突出する複数の突起部23a、23b、23c、23d、23d、23e、23f、23g、23hが設けられている。具体的には、受け部材19には、シャフト16が設けられていない面側に複数の仕切りが設けられており、仕切りによって仕切られた複数の領域内において、突起部23a〜23hは合計8つ設けられている。突起部23a〜23hの突出長さはそれぞれ同じに設けられている。突起部23a〜23hは、円柱状である。突起部23a〜23hは、第一のパッド部26aとの取り付けの際に利用される。
次に、第二の嵌め込み部材14の構成について説明する。第二の嵌め込み部材14は、柱材12の他方側の端部が嵌め込まれる形状である。第二の嵌め込み部材14は、上記した第一の嵌め込み部材13と同様に、中空の箱状であって、箱を構成する一つの面が開口した形状である。第二の嵌め込み部材14の内側には、内壁面から内方側に突出してZ軸方向に延びる嵌め込み突出部27が設けられている。嵌め込み突出部27は、X軸方向に間隔をあけて複数設けられている。この開口部24側から柱材12の他方側の端部が嵌め込まれる。開口部24のX−Y平面における長さ寸法は、上記した第一の嵌め込み部材13の長さ寸法と同等である。第二の嵌め込み部材14に柱材12を嵌め込んだ際に、嵌め込み突出部27は、柱材12に一部食い込むようにして第二の嵌め込み部材14からの柱材12の抜け落ちを防止する。なお、第一の嵌め込み部材13にも、同様の構成の嵌め込み突出部が設けられている。
第二の嵌め込み部材14の開口部24が設けられた側と逆の面25には、上記した突起部23a〜23hと同様の複数の突起部が設けられている。柱材12の壁間への取り付けに際し、第二の嵌め込み部材14は、複数の突起部を利用して、第二のパッド部26bに取り付けられる。
ここで、第一のパッド部26aの構成について説明する。図3は、図1に示す柱材支持具11に備えられる第一のパッド部26aを矢印Zの向きから見た図である。図4は、図1に示す柱材支持具11に備えられる第一のパッド部26aを矢印Zと逆の向きから見た図である。図4は、壁と当接する当接面側から見た図に相当する。なお、第二のパッド部26bの構成は、第一のパッド部26aの構成と同じであるため、その説明を省略する。図1において、第二のパッド部26bは、第一のパッド部26aを裏返した状態、すなわち、Z軸方向の向きを反転させた状態で図示されている。また、第一のパッド部26aの構成の説明時において適宜第二のパッド部26bを参照するものとする。
図3および図4を併せて参照して、第一のパッド部26aは、平面的に見て矩形状である。この場合、X軸方向を長手方向としたいわゆる横長となるように構成されている。第一のパッド部26aは、平板状のベース部31を含む。ベース部31の厚みとしては、例えば、2mmが選択される。ベース部31の一方側の面32aが、柱材12を壁間に取り付ける際の壁面と当接する当接面となる。すなわち、第一のパッド部26aに含まれるベース部31は、壁と当接する当接面を有する。当接面は、壁の壁面に対して滑りにくい材質で構成されている。第一のパッド部26aは、樹脂製である。
第一のパッド部26aは、ベース部31の他方側の面32b、すなわち、当接面とは逆の面から板厚方向であるZ軸方向に突出する複数の突出部33a、33b、33c、33d、33e、33f、33g、33h、34a、34b、34c、34dを含む。突出部33a〜33h、34a〜34dは、それぞれ円柱状であって、合計12個設けられている。突出部33a〜33hのそれぞれの径は同じである。突出部34a〜34dのそれぞれの径も同じである。突出部33a〜33hの径は、突出部34a〜34dの径よりもやや小さく構成されている。突出部33a〜33h、34a〜34dの配置としては、具体的に、突出部33a〜33d、34a、34bは、ベース部31の一方の長辺35a側において、突出部33a、34a、33b、33c、34b、33dの順に、X軸方向に沿ってそれぞれ間隔をあけて一列に並ぶように配置されている。また、突出部33e〜33h、34c、34dは、ベース部31の他方の長辺35b側において、突出部33e、34c、33f、33g、34d、33hの順に、X軸方向に沿ってそれぞれ間隔をあけて一列に並ぶように配置されている。突出部33a〜33d、34a、34bと突出部33e〜33h、34c、34dともY軸方向に間隔をあけて設けられている。突出部33a〜33hの面32bからのZ軸方向の突出長さは、それぞれ同じである。突出部34a〜34dの面32bからのZ軸方向の突出長さも、それぞれ同じである。突出部33a〜33hの面32bからのZ軸方向の突出長さは、突出部34a〜34dの面32bからのZ軸方向の突出長さよりもやや長く構成されている(図1の第二のパッド部26b参照)。
第一のパッド部26aには、上記した突起部23a〜23hにそれぞれ嵌合する複数の取り付け凹部36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36hが設けられている。取り付け凹部36a〜36hはそれぞれ、突出部33a〜33hの先端から丸穴状に凹むように設けられている。突出部33a〜33hの先端からの取り付け凹部36a〜36hの凹みの深さは、突起部23a〜23hの突出長さよりもやや長く構成されている。取り付け凹部36a〜36hの径は、突起部23a〜23hの径と同等か突起部23a〜23hと嵌め合わせ可能な程度にやや小さく構成されている。8つの取り付け凹部36a〜36hは、8つの突起部23a〜23hと対応する位置にそれぞれ設けられている。取り付け凹部36a〜36hに突起部23a〜23hをそれぞれ嵌め合わせるようにして、受け部材19は、第一のパッド部26aに取り付けられる。第二の嵌め込み部材14についても同様に、第二の嵌め込み部材14の面25側に設けられた複数の突起部を、第二のパッド部26bに設けられた複数の取り付け凹部に嵌め合わせるようにして、第二の嵌め込み部材14は第二のパッド部26bに取り付けられる。
第一のパッド部26aには、第一のパッド部26aを壁にねじ留めさせる複数のねじ留め用凹部37a、37b、37c、37dが設けられている。ねじ留め用凹部37a〜37dはそれぞれ、突出部34a〜34dの先端から、第一のパッド部26aを板厚方向に貫通するように設けられている。4つのねじ留め用凹部37a〜37dの開口は、当接面である面32aにも表れる(特に図4参照)。このねじ留め用凹部37a〜37dを利用して、第一のパッド部26aを、ねじにより壁に固定することができる。
第一のパッド部26aには、ベース部31の一部を薄肉にした薄肉部38a、38b、38c、38d、38e、38f、38g、38h、39a、39b、39c、39d、39e、39f、39g、39hが設けられている。薄肉部38a〜38h、39a〜39hは、第一のパッド部26aを壁にステープル留めが可能な程度に板厚方向にベース部31の肉厚を減じて構成されている。薄肉部38a〜38h、39a〜39hはそれぞれ、矩形状である。具体的には、薄肉部38a〜38h、39a〜39hはそれぞれ、Y軸方向が矩形状の長手方向となるように設けられている。薄肉部38a〜38h、39a〜39hは、複数の領域に分かれて設けられている。具体的には、薄肉部38a〜38h、39a〜39hは合計16個設けられている。8個の薄肉部38a〜38hは、図3に示す場合において、突出部33a、34a、33bと、突出部33e、34c、33fとのY軸方向の間にX軸方向に並んで設けられている。8個の薄肉部39a〜39hは、図3に示す場合において、突出部33c、34b、33dと、突出部33g、34d、33hとのY軸方向の間にX軸方向に並んで設けられている。薄肉部38a〜38h、39a〜39hのそれぞれのX軸方向の間には、薄肉部38a〜38h、39a〜39hよりも肉厚の厚い仕切り壁が設けられている。図3中の長さLで示す薄肉部38a〜38h、39a〜39hの長手方向の長さは、ステープルの長手方向の長さよりも長く構成されている。薄肉部38a〜38h、39a〜39hの肉厚については、例えば、0.5〜1mmの間の任意の値が選択され、具体的には、1mmが選択される。なお、ステープルとしては、例えば、10号サイズのものが適用される。
次に、このような構成の柱材支持具11を用いて柱材12を壁間に取り付ける際の取り付け方法について説明する。まず、第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bを準備して、壁に第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bを取り付ける。この場合、それぞれの取り付け位置が対向するように取り付ける。また、第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bの向きについても、図1に示す通りとする。
ここで、取り付けに際しては、二通りの取り付け方がある。まず、ねじ留め用凹部37a〜37dを利用して第一のパッド部26aを取り付ける場合について説明する。ねじ留め用凹部37a〜37dを用いて取り付ける場合としては、より強固に柱材12を壁間に取り付けたい場合がある。また、壁がねじ留めに適した硬い材質の場合にも、ねじ留め用凹部37a〜37dを用いて取り付けられる。
ねじ留め用凹部37a〜37dを利用して第一のパッド部26aを壁に取り付ける場合、所定のねじを4つ準備する。そして、当接面である面32aを壁の壁面のうちの所望の位置に当接させる。その後、準備したねじを用いて、ねじの胴部の先端をねじ留め用凹部37a〜37dに入れ、ドライバー等によって第一のパッド部26aを壁にねじ留めする。このようにして、ねじ留め用凹部37a〜37dを利用して、第一のパッド部26aを壁に取り付け、固定する。第二のパッド部26bについても同様である。なお、必ずしも全てのねじ留め用凹部37a〜37dを利用してねじ留めすることはなく、必要に応じて、一部のねじ留め用凹部37a〜37dを利用してねじ留めを行うこととしてもよい。
次に、薄肉部38a〜38h、39a〜39hを利用して第一のパッド部26aを取り付ける場合について説明する。薄肉部38a〜38h、39a〜39hを用いて取り付ける場合としては、取り付けた柱材12を取り外した際に取り付け跡が壁面に残ってほしくない場合や、壁の材質が石膏ボードやベニヤ板である等、ねじ留めすると壁が損傷を受ける可能性がある場合である。
薄肉部38a〜38h、39a〜39hを利用して第一のパッド部26aを壁に取り付ける場合、ステープルを充填したステープラーを準備する。そして、当接面である面32aを壁の壁面のうちの所望の位置に当接させる。その後、ステープラーを開いた状態として、薄肉部38a〜38h、39a〜39hに対して、ステープルを順次打ち込む。このようにして、薄肉部38a〜38h、39a〜39hを利用して、第一のパッド部26aを壁に取り付け、固定する。第二のパッド部26bについても同様である。なお、必ずしも全ての薄肉部38a〜38h、39a〜39hにステープルを打ち込むことはなく、必要に応じて、例えば、薄肉部38a〜38h、39a〜39hの一つ置きにステープル留めを行うようにしてもよい。
その後、第一の嵌め込み部材13および第二の嵌め込み部材14をその両端に嵌め込んだ柱材12を、第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bに取り付ける。すなわち、受け部材19と第一のパッド部26a、第二の嵌め込み部材14と第二のパッド部26bとを取り付ける。そして、ジャッキ18を回転させて、柱材12にある程度のテンションを付与して柱材12を壁間に取り付ける。
このような構造の柱材支持具11によれば、薄肉部38a〜38h、39a〜39hを利用してステープルにより予め壁に第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bを固定するか、またはねじ留め用凹部37a〜37dを利用してねじにより予め壁に第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bを固定することができる。そうすると、第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bを所望の位置に確実に固定することができると共に、第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bの位置ずれや滑りを防止することができる。この場合、求められる荷重や壁の材質等、状況に応じて、薄肉部38a〜38h、39a〜39hによる固定か、ねじ留め用凹部37a〜37dによる固定かを選択することができるため、より適切な第一のパッド部26aおよび第二のパッド部26bの壁への固定を行うことができる。そして、第一の嵌め込み部材13および第二の嵌め込み部材14に柱材12を装着し、調整部15により柱材12の延出方向の長さを調整して適度のテンションを付与し、第一のパッド部26aを調整部15、具体的には、調整部15に含まれる受け部材19に取り付けて、柱材12を壁間に取り付けることができる。したがって、このような柱材支持具11によると、壁間に柱材12を適切に取り付けることができる。
この場合、薄肉部38a〜38h、39a〜39hは、矩形状であるため、ステープルで第一のパッド部26aを壁に留める際に、ステープルの向きをガイドすることができる。すなわち、矩形状の薄肉部38a〜38h、39a〜39hの長手方向に沿ってステープルの長手方向を合わせて打つことができる。したがって、より適切に第一のパッド部26aを壁に留めることができる。
また、この場合、薄肉部38a〜38h、39a〜39hは、複数の領域に分かれて設けられているため、複数のステープルで第一のパッド部26aを壁に留める際に、ステープルの位置を複数の領域に分散させることができ、より確実に第一のパッド部26aを壁に留めることができる。
また、第一のパッド部26aは、平面的に見て矩形状であって、複数の薄肉部38a〜38h、39a〜39hは、第一のパッド部26aの長手方向に間隔をあけて設けられているため、第一のパッド部26aをステープルで壁に留める際に、第一のパッド部26a側からステープルが受ける荷重を分散させて、より適切に壁に留めることができる。
また、ねじ留め用凹部37a〜37dは、複数設けられているため、第一のパッド部26aをねじで壁に留める際に、より強固に第一のパッド部26aを壁に留めることができる。
また、ねじ留め用凹部37a〜37dは、薄肉部38a〜38h、39a〜39hの長手方向に垂直な方向の所定の位置に設けられている。具体的には、ねじ留め用凹部37a、37cは、薄肉部38a〜38hのY軸方向のそれぞれの辺35a、35b側の所定の位置に設けられている。また、ねじ留め用凹部37b、37dは、薄肉部39a〜39hのY軸方向のそれぞれの辺35a、35b側の所定の位置に設けられている。こうすることにより、ステープルで留める場合の位置を避けて、ねじ留めを行うことができる。
また、突出部34a〜34dにねじ留め用凹部37a〜37dが設けられている構成であるため、ねじ留め用凹部37a〜37dを構成する壁部の剛性を高くすることができ、第一のパッド部26aを壁に留める際に、より安定して留めることができる。
また、調整部15、具体的には、調整部15に含まれる受け部材19には、第一のパッド部26a側に突出する柱状の突起部23a〜23hが設けられており、第一のパッド部26aには、突起部23a〜23hと嵌め合って調整部15を第一のパッド部26aに取り付ける取り付け凹部36a〜36hが設けられているため、突起部23a〜23hと取り付け凹部36a〜36hとを嵌め合わせて、第一のパッド部26aを受け部材19により適切に取り付けることができる。
なお、以下のような構成とすることもできる。図5は、この発明の他の実施形態に係る柱材支持具を分解して示す分解斜視図である。図6は、図5に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから見た図である。図7は、図5に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zと逆の向きから見た図である。図5は、図1に対応し、図6は、図3に対応し、図7は、図4に対応する。
図5〜図7を参照して、この発明の他の実施形態に係る柱材支持具41は、Z軸方向に垂直な面で切断した場合に断面正方形状となる柱材を支持する。すなわち、上記した図1等に示す柱材12に対して、X軸方向の長さとY軸方向の長さが同じ柱材を支持する。柱材支持具41は、第一のパッド部56aと、第二のパッド部56bと、第一の嵌め込み部材43と、第二の嵌め込み部材44と、調整部45とを備える。調整部45は、シャフト46と、バネ47と、ジャッキ48と、受け部材49とを含む。シャフト46、バネ47、ジャッキ48については、上記した図1等に示すシャフト16、バネ17、ジャッキ18と同様の構成であるため、それらの説明を省略する。Z軸方向から見た受け部材49の外形形状は、断面正方形状の柱材の断面の外形形状と同等である。受け部材49のその他の構成は、上記した図1等に示す受け部材19と同様の構成であるため、それらの説明を省略する。第一の嵌め込み部材43および第二の嵌め込み部材44については、断面正方形状の柱材の両端部をそれぞれ嵌め込み可能な構成である。その他の構成については、上記した図1等に示す第一の嵌め込み部材13および第二の嵌め込み部材14と同様であるため、それらの説明を省略する。
第一のパッド部56aは、平面的に見て矩形状であり、この場合、X軸方向とY軸方向の長さが同じである。第一のパッド部56aは、平板状のベース部61を含む。ベース部61の厚みとしては、例えば、上記した図1等に示すベース部31の厚みと同等である。ベース部61の一方側の面62aが、柱材を壁間に取り付ける際の壁面と当接する当接面となる。すなわち、ベース部61は、壁と当接する当接面を有する。当接面は、壁の壁面に対して滑りにくい材質で構成されている。第一のパッド部56aは、樹脂製である。
第一のパッド部56aは、ベース部61の他方側の面62b、すなわち、当接面とは逆の面から板厚方向であるZ軸方向に突出する6つの円柱状の突出部63a、63b、63c、63d、64a、64bを含む。具体的には、突出部63a、64a、63dは、ベース部61の一方の辺65a側において、突出部63a、64a、63bの順に、X軸方向に沿ってそれぞれ間隔をあけて一列に並ぶように配置されている。また、突出部63c、64b、63dは、ベース部61の他方の辺65b側において、突出部63c、64b、63dの順に、X軸方向に沿ってそれぞれ間隔をあけて一列に並ぶように配置されている。突出部63a、64a、63bと突出部63c、64b、63dともY軸方向に間隔をあけて設けられている。突出部63a〜63dのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示す突出部33a等と同様であるため、その説明は省略する。また、突出部64a、64bのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示す突出部34a等と同様であるため、その説明は省略する。
第一のパッド部56aには、受け部材49に設けられた突起部53a、53b、53c、53dにそれぞれ嵌合する4つの取り付け凹部66a、66b、66c、66dが設けられている。取り付け凹部66a〜66dはそれぞれ、突出部63a〜63dの先端から凹むように設けられている。4つの取り付け凹部66a〜66dは、4つの突起部63a〜63dと対応する位置にそれぞれ設けられている。取り付け凹部66a〜66dのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示す取り付け凹部36a等と同様であるため、その説明は省略する。取り付け凹部66a〜66dに突起部63a〜63dをそれぞれ嵌め合わせるようにして、受け部材49は、第一のパッド部56aに取り付けられる。第二の嵌め込み部材44についても同様に、第二の嵌め込み部材44に設けられた複数の突起部を、第二のパッド部56bに設けられた複数の取り付け凹部に嵌め合わせるようにして、第二の嵌め込み部材44は第二のパッド部56bに取り付けられる。
第一のパッド部56aには、第一のパッド部56aを壁にねじ留めさせる2つのねじ留め用凹部67a、67bが設けられている。ねじ留め用凹部67a、67bはそれぞれ、突出部64a、64bの先端から、第一のパッド部56aを板厚方向に貫通するように設けられている。ねじ留め用凹部67a、67bのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示すねじ留め用凹部37a等と同様であるため、その説明は省略する。このねじ留め用凹部67a、67bを利用して、第一のパッド部56aを、ねじにより壁に固定することができる。
第一のパッド部56aには、ベース部61の一部を薄肉にした薄肉部68a、68b、68d、68e、68f、68g、68hが設けられている。薄肉部68a〜68hは、第一のパッド部56aを壁にステープル留めが可能な程度に板厚方向にベース部61の肉厚を減じて構成されている。具体的には、薄肉部68a〜68hはそれぞれ、Y軸方向が矩形状の長手方向となるように矩形状に設けられている。薄肉部68a〜68hは、8個の領域に分かれて設けられている。薄肉部68a〜68hは、図6に示す状態において、突出部63a、64a、63bと、突出部63c、64b、63dとのY軸方向の間にX軸方向に並んで設けられている。薄肉部68a〜68hのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示す薄肉部38a等と同様であるため、その説明は省略する。
ねじ留め用凹部67a、67dを利用して第一のパッド部56aを壁に取り付ける場合、所定のねじを2つ準備する。そして、当接面である面62aを壁の壁面のうちの所望の位置に当接させる。その後、準備したねじを用いて、ねじの胴部の先端をねじ留め用凹部67a、67dに入れ、ドライバー等によって第一のパッド部56aを壁にねじ留めする。第二のパッド部56bについても同様である。
薄肉部68a〜68hを利用して第一のパッド部56aを壁に取り付ける場合、ステープルを充填したステープラーを準備する。そして、当接面である面62aを壁の壁面のうちの所望の位置に当接させる。その後、ステープラーを開いた状態で、薄肉部68a〜68hに対して、ステープルを順次打ち込む。このようにして、薄肉部68a〜68hを利用して、第一のパッド部56aを壁に取り付ける。第二のパッド部56bについても同様である。
その後、第一の嵌め込み部材43および第二の嵌め込み部材44をその両端に嵌め込んだ柱材を、第一のパッド部56aおよび第二のパッド部56bに取り付ける。そして、ジャッキ48を回転させて、柱材にある程度のテンションを付与して柱材を壁間に取り付ける。
このような構成の柱材支持具41によっても、壁間に断面正方形状の柱材を適切に取り付けることができる。
また、以下のような構成とすることもできる。図8は、この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具を分解して示す分解斜視図である。図9は、図8に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから見た図である。図10は、図8に示す柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから見た図である。図8は、図1および図5に対応し、図9は、図3および図6に対応し、図10は、図4および図7に対応する。
図8〜図10を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具71は、Z軸方向に垂直な面で切断した場合に断面円形状となる柱材を支持する。すなわち、柱材支持具71は、丸棒状の柱材を支持する。柱材支持具71は、第一のパッド部86aと、第二のパッド部86bと、第一の嵌め込み部材73と、第二の嵌め込み部材74と、調整部75とを備える。調整部75は、シャフト76と、バネ77と、ジャッキ78と、受け部材79とを含む。シャフト76、バネ77、ジャッキ78については、上記した図1等に示すシャフト16、バネ17、ジャッキ18と同様の構成であるため、それらの説明を省略する。Z軸方向から見た受け部材79の外形形状は、断面円形状の柱材の断面の外形形状と同等である。受け部材79のその他の構成は、上記した図1等に示す受け部材19と同様の構成であるため、それらの説明を省略する。第一の嵌め込み部材73および第二の嵌め込み部材74については、断面円形状の柱材の両端部をそれぞれ嵌め込み可能な構成である。その他の構成については、上記した図1等に示す第一の嵌め込み部材13および第二の嵌め込み部材14と同様であるため、それらの説明を省略する。
第一のパッド部86aは、平面的に見て丸形状である。第一のパッド部86aは、平板状のベース部91を含む。ベース部91の厚みとしては、例えば、上記した図1等に示すベース部31の厚みと同等である。ベース部91の一方側の面92aが、柱材を壁間に取り付ける際の壁面と当接する当接面となる。すなわち、ベース部91は、壁と当接する当接面を有する。当接面は、壁の壁面に対して滑りにくい材質で構成されている。第一のパッド部86aは、樹脂製である。
第一のパッド部86aは、ベース部91の他方側の面92b、すなわち、当接面とは逆の面から板厚方向であるZ軸方向に突出する6つの円柱状の突出部93a、94a、93b、93c、94b、93dを含む。具体的には、突出部93a、94a、93b、93c、94b、93dの順に、周方向に間隔をあけて設けられている。突出部93a〜93dのその他の形状は、上記した図3等に示す突出部33a等と同様であるため、その説明を省略する。また、突出部94a、94bのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示す突出部34a等と同様であるため、その説明は省略する。
第一のパッド部86aには、受け部材79に設けられた突起部83a、83b、83c、83dにそれぞれ嵌合する4つの取り付け凹部96a、96b、96c、96dが設けられている。取り付け凹部96a〜96dはそれぞれ、突出部93a〜93dの先端から凹むように設けられている。4つの取り付け凹部96a〜96dは、4つの突起部93a〜93dと対応する位置にそれぞれ設けられている。取り付け凹部96a〜96dのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示す取り付け凹部96a等と同様であるため、その説明は省略する。取り付け凹部96a〜96dに突起部93a〜93dをそれぞれ嵌め合わせるようにして、受け部材79は、第一のパッド部86aに取り付けられる。第二の嵌め込み部材74についても同様に、第二の嵌め込み部材74に設けられた複数の突起部を、第二のパッド部86bに設けられた複数の取り付け凹部に嵌め合わせるようにして、第二の嵌め込み部材74は第二のパッド部86bに取り付けられる。
第一のパッド部86aには、第一のパッド部86aを壁にねじ留めさせる2つのねじ留め用凹部97a、97bが設けられている。ねじ留め用凹部97a、97bはそれぞれ、突出部94a、94bの先端から、第一のパッド部86aを板厚方向に貫通するように設けられている。ねじ留め用凹部97a、97bのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示すねじ留め用凹部37a等と同様であるため、その説明は省略する。このねじ留め用凹部97a、97bを利用して、第一のパッド部86aを、ねじにより壁に固定することができる。
第一のパッド部86aには、その一部を薄肉にした薄肉部98a、98b、98d、98e、98f、98g、98hが設けられている。薄肉部98a〜98hは、第一のパッド部86aを壁にステープル留めが可能な程度に板厚方向にベース部91の肉厚を減じて構成されている。具体的には、薄肉部98a〜98hはそれぞれ、Y軸方向が矩形状の長手方向となるように矩形状に設けられている。薄肉部98a〜98hは、8個の領域に分かれて設けられている。薄肉部98a〜98hは、図9に示す状態において、突出部93a、94a、93bと、突出部93c、94b、93dとのY軸方向の間にX軸方向に並んで設けられている。薄肉部98a〜98hのその他の構成はそれぞれ、上記した図3等に示す薄肉部38a等と同様であるため、その説明は省略する。
ねじ留め用凹部97a、97dを利用して第一のパッド部86aを壁に取り付ける場合、所定のねじを2つ準備する。そして、当接面である面92aを壁の壁面のうちの所望の位置に当接させる。その後、準備したねじを用いて、ねじの胴部の先端をねじ留め用凹部97a、97dに入れ、ドライバー等によって第一のパッド部86aを壁にねじ留めする。第二のパッド部86bについても同様である。
薄肉部98a〜98hを利用して第一のパッド部86aを壁に取り付ける場合、ステープルを充填したステープラーを準備する。そして、当接面である面92aを壁の壁面のうちの所望の位置に当接させる。その後、ステープラーを開いた状態で、薄肉部98a〜98hに対して、ステープルを順次打ち込む。このようにして、薄肉部98a〜98hを利用して、第一のパッド部86aを壁に取り付ける。第二のパッド部86bについても同様である。
その後、第一の嵌め込み部材73および第二の嵌め込み部材74をその両端に嵌め込んだ柱材を、第一のパッド部86aおよび第二のパッド部86bに取り付ける。そして、ジャッキ78を回転させて、柱材にある程度のテンションを付与して柱材を壁間に取り付ける。
このような構成の柱材支持具41によっても、壁間に断面丸形状の柱材を適切に取り付けることができる。
なお、柱材支持具については、以下のような構成としてもよい。図11は、この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具の一部を示す斜視図である。図11を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具101は、第一の嵌め込み部材102と、筒状のカバー部103と、シャフト104と、受け部材105とを備える。また、柱材支持具101に備えられる第二の嵌め込み部材、第一のパッド部、第二のパッド部等の図示を省略する。柱材支持具101は、図8に示す柱材支持具41に含まれるバネ47、ジャッキ48、そしてシャフト46の一部の外径側を覆うカバー部103が備えられる構成である。カバー部103の外径は、第一の嵌め込み部材102の外径よりもやや大きい。この場合、バネ47等は一見、外側からは見えない構成となっている。このような構成であってもよい。
また、柱材支持具については、以下のような構成としてもよい。図12は、この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具に備えられる第一のパッド部を矢印Zの向きから拡大して見た図である。図12は、図6に相当する。図12を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る柱材支持具に備えられる第一のパッド部111には、ベース部112の一部を薄肉にした薄肉部113が設けられている。薄肉部113は、第一のパッド部111を壁にステープル留めが可能な程度に板厚方向にベース部112の肉厚を減じて構成されている。薄肉部113は、矩形状である。薄肉部113は、一つの凹んだ領域であって、薄肉部113には、ステープル留めをガイドするための7本のガイド線114a、114b、114c、114d、114e、114f、114gが設けられている。図12中において、ガイド線114a〜114gは、破線で示している。7本のガイド線114a〜114gはそれぞれX軸方向に等間隔で、Y軸方向に延びるように設けられている。すなわち、薄肉部113は、Y軸方向に延びる7本のガイド線114a〜114gによって、X軸方向の8つの領域115a、115b、115c、115d、115e、115f、115g、115hに視覚的に分けられている。こうすることにより、ステープルを打ち込む際に、ガイド線114a〜114gを目印にして、8つの領域115a〜115hに相当する部分にステープルを打ち込むことができる。このような構成としてもよい。
なお、上記の実施の形態において、薄肉部は、矩形状であることとしたが、薄肉部の形状について特に限定されるものではなく、薄肉部は、例えば、平面的に見て正方形状であってもよいし、外縁が円状や楕円状の壁で構成されていることにしてもよい。また、一つの薄肉部が設けられた領域内においてステープル留めが複数可能な構成としてもよい。
また、上記の実施の形態において、第一のパッド部と第二のパッド部とを双方同じ構成としたが、これに限らず、第一のパッド部と第二のパッド部とが異なる構成であってもよい。また、床側に配置される第二のパッド部については、壁への固定を行わず、第一のパッド部について壁への固定を行う使用としてもよい。
なお、上記の実施の形態において、ねじ留め用凹部は、板厚方向に貫通することとしていたが、これに限らず、ねじ留め用凹部は、板厚方向に貫通していない構成としてもよい。例えば、薄肉部よりも薄い肉厚でねじ留め用凹部は塞がれており、ねじ留め時にねじにより貫通される構成としてもよい。また、ねじ留め用凹部は、突出部以外の領域に設けられていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願の柱材支持具は、壁間への柱材の適切に取り付けが求められる場合に、特に有利に適用され得る。
11,41,71,111 柱材支持具、12 柱材、13,43,73,102 第一の嵌め込み部材、14,44,74 第二の嵌め込み部材、15,45,75 調整部、16,46,76,104 シャフト、17,47,77 バネ、18,48,78 ジャッキ、19,49,79,105 受け部材、21,24 開口部、22,25,32a,32b,62a,62b,92a,92b 面、23a,23b,23c,23d,23e,23f,23g,23h,53a,53b,53c,53d,83a,83b,83c,83d 突起部、26a,56a,86a 第一のパッド部、26b,56b,86b 第二のパッド部、27 嵌め込み突出部、31,61,91,112 ベース部、33a,33b,33c,33d,33e,33f,33g,33h,34a,34b,34c,34d,63a,63b,63c,63d,64a,64b,93a,93b,93c,93d,94a,94b 突出部、35a,35b,65a,65b 辺、36a,36b,36c,36d,36e,36f,36g,36h,66a,66b,66c,66d,96a,96b,96c,96d 受け入れ凹部、37a,37b,37c,37d,67a,67b,97a,97b ねじ留め用凹部、38a,38b,38c,38d,38e,38f,38g,38h,39a,39b,39c,39d,39e,39f,39g,39h,68a,68b,68c,68d,68e,68f,68g,68h,98a,98b,98c,98d,98e,98f,98g,98h,113 薄肉部、103 カバー部、114a,114b,114c,114d,114e,114f,114g ガイド線、115a,115b,115c,115d,115e,115f,115g,115h 領域。

Claims (8)

  1. 柱材を壁間に支持する際に用いられ、前記柱材の端部に取り付けられる柱材支持具であって、
    前記柱材の端部に装着される装着部と、
    前記装着部が装着された前記柱材の延出方向の長さを調整する調整部と、
    前記壁と当接する当接面を有するベース部を含み、前記調整部と前記壁との間に配置され、前記調整部に取り付けられる当接部材とを備え、
    前記当接部材には、前記当接部材を前記壁にステープル留めが可能な程度に板厚方向に肉厚を減じた薄肉部と、前記薄肉部が設けられた領域と異なる領域において、板厚方向に凹み、前記当接部材を前記壁にねじ留めさせるねじ留め用凹部とが設けられている、柱材支持具。
  2. 前記薄肉部は、矩形状である、請求項1に記載の柱材支持具。
  3. 前記薄肉部は、複数の領域に分かれて設けられている、請求項1または請求項2に記載の柱材支持具。
  4. 前記当接部材は、平面的に見て矩形状であって、
    複数の前記薄肉部は、前記当接部材の長手方向に間隔をあけて設けられている、請求項3に記載の柱材支持具。
  5. 前記ねじ留め用凹部は、複数設けられている、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の柱材支持具。
  6. 前記ねじ留め用凹部は、前記薄肉部の前記長手方向に垂直な方向の所定の位置に設けられている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の柱材支持具。
  7. 前記当接部材には、前記ベース部から突出する突出部が設けられており、
    前記突出部に前記ねじ留め用凹部が設けられている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の柱材支持具。
  8. 前記調整部には、前記当接部材側に突出する柱状の突起部が設けられており、
    前記当接部材には、前記突起部と嵌め合って前記調整部を前記当接部材に取り付ける取り付け凹部が設けられている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の柱材支持具。
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