JP2019047019A - 保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2の樹脂層と中間層との密着性を向上させる。【解決手段】保持装置は、第1の表面と第2の表面とを有するとともに、ヒータを備えるセラミックス部材と、第3の表面を有し、第3の表面がセラミックス部材の第2の表面に対向するように配置されるとともに、内部に冷媒流路が形成され、セラミックス部材とは熱膨張率が互いに異なるベース部材と、セラミックス部材の第2の表面とベース部材の第3の表面との間に配置され、セラミックス部材とベース部材とを接合する接合部と、を備える。接合部は、セラミックス部材の第2の表面に隣接するとともに、主成分として、主鎖に芳香環を有する樹脂を含む第1の樹脂層と、ベース部材の第3の表面に隣接するとともに、第1の樹脂層よりヤング率が小さい第2の樹脂層と、第1の樹脂層と第2の樹脂層との間に配置され、主成分として、無機物を含む中間層と、を含む。【選択図】図4

Description

本明細書に開示される技術は、対象物を保持する保持装置に関する。
例えば半導体製造装置において、半導体ウェハを保持する保持装置として、静電チャックが用いられる。静電チャックは、例えば、セラミックス部材と、ベース部材と、セラミックス部材とベース部材とを接合する接合部とを備える。静電チャックは、内部電極を有しており、内部電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、セラミックス部材の表面(以下、「吸着面」という)に半導体ウェハを吸着して保持する。
静電チャックにおいて、接合部が、ポリイミド樹脂により形成された第1の樹脂層と、第1の樹脂層よりヤング率が小さいエポキシ−アクリル混合樹脂により形成された第2の樹脂層と、第1の樹脂層と第2の樹脂層との間に配置され、ポリイミド樹脂により形成された中間層とを含む構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。第1の樹脂層を、耐熱性の高いポリイミド樹脂により形成することによって、ヒータによる発熱に対する耐熱性を向上させることができる。また、第2の樹脂層を、第1の樹脂層よりヤング率が小さい樹脂により形成することによって、セラミックス部材とは熱膨張率が異なるベース部材に隣接する第2の樹脂層における柔軟性を向上させることができる。
国際公開第2016/035878号
上記従来の静電チャックの構成では、中間層と第2の樹脂層との間の密着性について十分に検討されていなかった。中間層と第2の樹脂層との間に密着しない箇所が存在すると、当該箇所においてベース部材とセラミックス部材との間の伝熱性が低下する場合がある。そのような場合には、伝熱性が低下した箇所においてセラミックス部材の冷却が十分になされず、セラミックス部材の吸着面における温度分布の均一性が低下し、ひいては、半導体ウェハの温度分布の均一性が低下するおそれがある。
なお、このような課題は、静電引力を利用して半導体ウェハを保持する静電チャックに限らず、セラミックス部材と、ベース部材と、セラミックス部材とベース部材とを接合する接合部とを備え、セラミックス部材の表面上に対象物を保持する保持装置に共通の課題である。また、このような課題は、ポリイミド樹脂に限らず、その他の主鎖に芳香環を有する樹脂を主成分として含む第1の樹脂層を含む接合部を備える保持装置に共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される保持装置は、第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有するとともに、ヒータを備えるセラミックス部材と、第3の表面を有し、前記第3の表面が前記セラミックス部材の前記第2の表面に対向するように配置されるとともに、内部に冷媒流路が形成され、前記セラミックス部材とは熱膨張率が互いに異なるベース部材と、前記セラミックス部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置され、前記セラミックス部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、を備え、前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、前記接合部は、前記セラミックス部材の前記第2の表面に隣接するとともに、主成分として、主鎖に芳香環を有する樹脂を含む第1の樹脂層と、前記ベース部材の前記第3の表面に隣接するとともに、前記第1の樹脂層よりヤング率が小さい第2の樹脂層と、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層との間に配置され、主成分として、無機物を含む中間層と、を含む。本保持装置によれば、第1の樹脂層は、主成分として、主鎖に芳香環を有する樹脂を含んでおり、第2の樹脂層は、第1の樹脂層よりヤング率が小さい。このため、ヒータが備えられたセラミックス部材に隣接する第1の樹脂層における耐熱性を向上させつつ、セラミックス部材とは熱膨張率が異なるベース部材に隣接する第2の樹脂層における柔軟性を向上させることができる。また、中間層は、主成分として、無機物を含むため、無機物に含まれる酸素原子と、第2の樹脂層に含まれる樹脂とが化学結合することによって、第2の樹脂層と中間層との密着性を向上させることができる。
(2)上記保持装置において、前記無機物は、金属である構成としてもよい。本保持装置によれば、中間層は、主成分として、酸化しやすい金属を含むため、無機物が金属でない構成に比べて、酸化による酸素原子の増加によって、中間層と第2の樹脂層との密着性をさらに向上させることができる。
(3)上記保持装置において、前記金属は、酸化還元電位が0.5V以下であり、かつ、−2.3V以上である構成としてもよい。本保持装置によれば、中間層は、特に酸化しやすく、かつ、水とは反応しにくい金属を含むため、中間層の過剰な酸化を抑制しつつ、酸化による酸素原子の増加によって、中間層と第2の樹脂層との密着性をさらに向上させることができる。
(4)上記保持装置において、前記第2の樹脂層は、アルコキシ基を含む化合物と、側鎖にエステル結合を含む化合物との少なくとも1つを含む構成としてもよい。本保持装置によれば、第2の樹脂層が、アルコキシ基を含む化合物と、側鎖にエステル結合を含む化合物との少なくとも1つを含んでいるので、中間層と第2の樹脂層とが接合される際、アルコキシ基、または、側鎖のエステル結合が加水分解することで水酸基またはカルボキシル基になり、無機物に含まれる酸素原子と、第2の樹脂層に含まれる水酸基、またはカルボキシル基とが反応することによって、中間層と第2の樹脂層との密着性をさらに向上させることができる。
(5)上記保持装置において、前記第1の樹脂層に含まれる前記主鎖に芳香環を有する樹脂は、熱可塑型であり、前記第2の樹脂層は、付加硬化型樹脂を含む構成としてもよい。本保持装置によれば、第1の樹脂層に含まれる主鎖に芳香環を有する樹脂は熱可塑型である。これにより、溶剤等の揮発成分が多く含まれる一般的な主鎖に芳香環を有する樹脂に比べて、製造段階でセラミックス部材と第1の樹脂層との間に気泡が発生しにくいため、セラミックス部材と第1の樹脂層との密着性が低下することを抑制することができる。また、第2の樹脂層は、付加硬化型樹脂を含むため、空気中の水分と反応し、副生成物を生成して硬化する縮合型樹脂を含む構成に比べて、製造段階で第2の樹脂層と中間層との間、および、第2の樹脂層とベース部材との間に気泡が残存しにくいため、第2の樹脂層と中間層とベース部材との密着性が低下することを抑制することができる。
(6)上記保持装置において、前記第2の樹脂層は、シリコーン樹脂またはアクリル樹脂を含むことを特徴とする構成としてもよい。本保持装置によれば、シリコーン樹脂やアクリル樹脂は、エポキシ樹脂等に比べて柔らかいため、セラミックス部材とベース部材との熱膨張差に起因する応力を接合部によって緩和して歪みや剥離、割れの発生を抑制することができる。特に、シリコーン樹脂は、比較的耐熱性が高いため、接合部の耐熱性を向上させることができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、保持装置、静電チャック、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図である。 本実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 本実施形態における静電チャック100のXY断面構成を概略的に示す説明図である。 本実施形態の静電チャック100における接着層300付近の詳細構成を示す説明図である。 性能評価結果を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.静電チャック100の構成:
図1は、本実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、本実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3は、本実施形態における静電チャック100のXY断面構成を概略的に示す説明図である。図2には、図3のII−IIの位置におけるXZ断面構成が示されており、図3には、図2のIII−IIIの位置におけるXY断面構成が示されている。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。静電チャック100は、特許請求の範囲における保持装置に相当する。
静電チャック100は、対象物(例えば半導体ウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内で半導体ウェハWを固定するために使用される。静電チャック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス部材10およびベース部材20を備える。セラミックス部材10とベース部材20とは、セラミックス部材10の下面(以下、「セラミックス側接着面S2」という)とベース部材20の上面(以下、「ベース側接着面S3」という)とが上記配列方向に対向するように配置されている。静電チャック100は、さらに、セラミックス部材10のセラミックス側接着面S2とベース部材20のベース側接着面S3との間に配置された接着層300を備える。セラミックス部材10のセラミックス側接着面S2は、特許請求の範囲における第2の表面に相当し、ベース部材20のベース側接着面S3は、特許請求の範囲における第3の表面に相当する。
セラミックス部材10は、例えば円形平面の板状部材であり、セラミックス(例えば、アルミナや窒化アルミニウム等)により形成されている。セラミックス部材10の直径は例えば200mm〜500mm程度(通常、200mm〜450mm)であり、セラミックス部材10の厚さは例えば1mm〜10mm程度である。
セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された一対の内部電極40が設けられている。一対の内部電極40に電源(図示せず)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によって半導体ウェハWがセラミックス部材10の上面(以下、「吸着面S1」という)に吸着固定される。セラミックス部材10の吸着面S1は、特許請求の範囲における第1の表面に相当する。
また、セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された抵抗発熱体で構成されたヒータ50が設けられている。ヒータ50に電源(図示せず)から電圧が印加されると、ヒータ50が発熱することによってセラミックス部材10が温められ、セラミックス部材10の吸着面S1に保持された半導体ウェハWが温められる。これにより、半導体ウェハWの温度制御が実現される。なお、図3に示すように、ヒータ50は、セラミックス部材10の吸着面S1をできるだけ満遍なく温めるため、例えば、Z方向視で略同心円状に配置されている。
ベース部材20は、例えばセラミックス部材10より径が大きい円形平面の板状部材であり、セラミックス部材10とは熱膨張率が互いに異なる材料、例えば金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース部材20の直径は例えば220mm〜550mm程度(通常、220mm〜470mm)であり、ベース部材20の厚さは例えば20mm〜40mm程度である。
ベース部材20の内部には冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21に冷媒(例えば、フッ素化液や水等)が流されると、ベース部材20が冷却され、接着層300を介したベース部材20からセラミックス部材10への熱伝達によりセラミックス部材10が冷却され、セラミックス部材10の吸着面S1に保持された半導体ウェハWが冷却される。これにより、半導体ウェハWの温度制御が実現される。
接着層300の直径は例えば100mm以上である。接着層300は、特許請求の範囲における接合部に相当する。接着層300の詳細構成については次述する。
A−2.接着層300付近の詳細構成:
図4は、本実施形態の静電チャック100における接着層300付近の詳細構成を示す説明図である。図4には、静電チャック100における接着層300付近の一部のXZ断面構成が示されている。
図4に示すように、接着層300は、セラミックス部材10のセラミックス側接着面S2に隣接するセラミックス側接着層310と、ベース部材20のベース側接着面S3に隣接するベース側接着層320とを備える。セラミックス側接着層310は、主成分として、ポリイミド樹脂を含み、ポリイミド樹脂は、250℃の耐熱性を示すものであることが好ましく、また、特に熱可塑型であることが好ましい。なお、「主成分」とは、含有割合(体積割合)の最も多い成分を意味する(以下、同じ)。
ベース側接着層320は、セラミックス側接着層310よりヤング率が小さい樹脂(例えばシリコーン樹脂やアクリル樹脂)を含み、該樹脂は、付加硬化型樹脂であることが好ましい。また、ベース側接着層320は、アルコキシ基を含む化合物と、側鎖にエステル結合を含む化合物との少なくとも1つを含むことが好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基、アリルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ベンジルオキシ基、1−ナフチルオキシ基などがある。
また、ベース側接着層320の熱重量・示差熱同時測定(TG−DTA)の5%重量減温度は、セラミックス側接着層310の熱重量・示差熱同時測定(TG−DTA)の5%重量減温度より低いことが好ましい。5%重量減温度が低いものは、構造中に剛性となる芳香族基や多重結合を含まないことが多く、柔軟性が得られやすいからである。また、中間層330に対するベース側接着層320のピール強度は、0.25N/mm以上であることが好ましい。
なお、樹脂が熱可塑型であるか否かの判断は、再加熱によって軟化するか否かで行い、樹脂が付加硬化型であるか否かの判断は、硬化剤が含まれているか否かで行うことができる。また、セラミックス側接着層310やベース側接着層320に、非主成分として、金属と金属酸化物と金属窒化物との少なくとも1つが含まれているとしてもよい。セラミックス側接着層310は、特許請求の範囲における第1の樹脂層に相当し、ベース側接着層320は、特許請求の範囲における第2の樹脂層に相当する。
接着層300は、さらに、セラミックス側接着層310とベース側接着層320との間に配置された中間層330を備える。中間層330は、セラミックス側接着層310とベース側接着層320とのそれぞれに隣接している。中間層330は、主成分として、無機物を含む。無機物は、中間層330においてベース側接着層320と中間層330との界面に連続して存在する。具体的には、中間層330は、銅箔であり、中間層330の厚さ(上下方向の寸法)は、セラミックス側接着層310の厚さやベース側接着層320の厚さより薄い。セラミックス側接着層310および中間層330としては、積層されて市販されている銅箔付ポリイミドフィルム(例えば株式会社有沢製作所の品番PHS Hタイプ、PRSタイプや、シーマ電子株式会社の製品名エスパーフレックス等)を用いることができる。
A−3.静電チャック100の製造方法:
次に、本実施形態における静電チャック100の製造方法を説明する。はじめに、セラミックス部材10とベース部材20とを準備する。なお、セラミックス部材10およびベース部材20は、公知の製造方法によって製造可能であるため、ここでは製造方法の説明を省略する。
次に、ベース部材20のベース側接着面S3に、ベース側接着層320を形成する。ベース側接着層320は、接着成分(例えばシリコーン樹脂やアクリル樹脂等)と粉末成分(例えばアルミナやシリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等)とが混合したペーストを利用したものである。ペーストは、カップリング剤等の添加剤を含んでいてもよい。また、ベース側接着層320としては、ペーストをシート状に成形したものを使用してもよい。
次に、セラミックス部材10のセラミックス側接着面S2に、セラミックス側接着層310および中間層330を形成するために、銅箔付ポリイミドフィルムのポリイミド層側の面をセラミックス側接着面S2に対向するように配置する。次に、銅箔付ポリイミドフィルムの銅箔側の面がベース側接着層320の上面に対向するように、銅箔付ポリイミドフィルムをベース側接着層320の上に配置する。そして、ベース側接着層320を硬化させる硬化処理を行う。硬化処理の内容は、使用する接着剤の種類に応じて異なり、熱硬化型の接着剤であれば硬化処理として熱を付与する処理が行われ、水分硬化型の接着剤であれば硬化処理として加湿などの方法により水分を付与する処理が行われる。これにより、セラミックス側接着層310、中間層330およびベース側接着層320が形成され、ベース側接着層320を介して、銅箔付ポリイミドフィルムの銅箔とベース部材20とが接合される。銅箔付ポリイミドフィルムの銅箔は中間層330を構成し、ポリイミド層はセラミックス側接着層310を構成するとともにセラミックス部材10に熱融着する。これにより、接着層300が形成される。以上の工程により、静電チャック100の製造が完了する。
A−4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の静電チャック100では、セラミックス側接着層310は、主成分として、ポリイミド樹脂を含んでおり、ベース側接着層320は、セラミックス側接着層310よりヤング率が小さい。このため、ヒータ50が備えられたセラミックス部材10に隣接するセラミックス側接着層310における耐熱性を向上させつつ、セラミックス部材10とは熱膨張率が異なるベース部材20に隣接するベース側接着層320における柔軟性を向上させることができる。よって、150〜250℃の高温域においても、静電チャック100を使用することができる。また、中間層330は、主成分として、無機物を含むため、無機物に含まれる酸素原子と、ベース側接着層320に含まれる樹脂とが化学結合することによって、ベース側接着層320と中間層330との密着性を向上させることができる。例えば、ベース側接着層320がアルコキシ基を含む化合物と側鎖にエステル結合を含む化合物との少なくとも1つを含む場合、中間層330の無機物に含まれる水酸基とベース側接着層320に含まれるアルコキシ基あるいは側鎖のエステル結合とが化学結合することによって、中間層330とベース側接着層320との密着性を向上させることができる。
特に、本実施形態の静電チャック100では、中間層330は、主成分として、金属としての銅を含む。金属は酸化しやすいため、中間層330が、主成分として、金属以外の無機物を含む構成に比べて、酸化による酸素原子の増加によって、中間層330とベース側接着層320との密着性をさらに向上させることができる。また、銅の酸化還元電位は0.5V以下であり、かつ、−2.3V以上であるため、銅は、特に、イオン化傾向が高く酸化しやすく、かつ、水とは反応しにくい金属である。このため、中間層330の過剰な酸化を抑制しつつ、酸化による酸素原子の増加によって、中間層330とベース側接着層320との密着性をさらに向上させることができる。
また、ベース側接着層320が、アルコキシ基を含む化合物と、側鎖にエステル結合を含む化合物との少なくとも1つを含む場合、中間層330とベース側接着層320とが接合される際、アルコキシ基、または、側鎖のエステル結合が加水分解することで水酸基またはカルボキシル基になり、無機物に含まれる酸素原子と、ベース側接着層320に含まれる水酸基、またはカルボキシル基とが反応することによって、中間層330とベース側接着層320との密着性をさらに向上させることができる。
また、セラミックス側接着層310に含まれるポリイミド樹脂が熱可塑型である場合、溶剤等の揮発成分が多く含まれる一般的なポリイミド樹脂に比べて、製造段階でセラミックス部材10とセラミックス側接着層310との間に気泡が発生しにくいため、気泡の存在に起因してセラミックス部材10とセラミックス側接着層310との密着性が低下することを抑制することができる。また、ベース側接着層320が付加硬化型樹脂を含む場合、空気中の水分と反応し、副生成物を生成して硬化する縮合型樹脂を含む構成に比べて、製造段階でベース側接着層320と中間層330との間、および、ベース側接着層320とベース部材20との間に気泡が残存しにくいため、気泡の存在に起因してベース側接着層320と中間層330とベース部材20との密着性が低下することを抑制することができる。なお、セラミックス側接着層310、中間層330、ベース側接着層320は、厚みが均一なシート状であることが好ましい。厚みが均一であると、セラミックス部材10とベース部材20との間の伝熱が全体的に均一となり、セラミックス部材10の吸着面S1の均熱性が向上するからである。
また、ベース側接着層320が、比較的に柔らかいシリコーン樹脂やアクリル樹脂を含む場合、セラミックス部材10とベース部材20との熱膨張差に起因する応力を接着層300によって緩和して歪みや剥離、割れの発生を抑制することができる。特に、シリコーン樹脂は、比較的耐熱性が高いため、接着層300の耐熱性を向上させることができる。
A−5.性能評価:
本実施形態の静電チャック100を構成する接着層300は、特に、中間層330とベース側接着層320との関係に特徴がある。以下、中間層330とベース側接着層320との密着性に関して行った性能評価について説明する。
図5は、性能評価結果を示す説明図である。図5に示すように、3つのサンプル1〜3について性能評価を行った。サンプル1〜3は、アルミニウム板上にシリコーン樹脂層が積層され、該シリコーン樹脂層上に銅箔付ポリイミドフィルムが積層されているものである。具体的には、サンプル1では、銅箔付ポリイミドフィルムのポリイミド層とシリコーン樹脂層とが直接接触するように配置されており、サンプル2,3では、銅箔付ポリイミドフィルムのポリイミド層とシリコーン樹脂層とが、銅箔を介して対向するように配置されている。銅箔付ポリイミドフィルムは、例えば市販のものを200℃で1時間乾燥させたものを使用する。ただし、サンプル1,2では、銅箔が保護層で覆われた状態で乾燥された銅箔付ポリイミドフィルムを使用する一方で、サンプル3では、銅箔が保護層で覆われていない状態で乾燥され、銅箔の酸化が進行している銅箔付ポリイミドフィルムを使用する。すなわち、サンプル3で使用される銅箔は、サンプル1,2で使用される銅箔に比べて、酸化銅が多く含まれている。シリコーン樹脂層は、シリコーン樹脂を含むシート状接着剤を、100℃で10時間、約8.5g/cmの荷重をかけ、その後、150℃で50時間放置させることによって硬化させたものである。なお、各サンプル1〜3では、ポリイミド層の厚さは325μmであり、銅箔の厚さは5μmであり、シリコーン樹脂層の厚さは300μmである。
サンプル1〜3について、公知の方法によってピール試験(剥離試験)を行うとともに、ピール強度(剥離強度)を測定した。その結果、サンプル1では、破壊モードは界面剥離であり、ピール強度は0.01(N/mm)であった。これに対して、サンプル2では、サンプル1と同様に、破壊モードは界面剥離であったが、ピール強度は0.30(N/mm)であり、サンプル1に比べてピール強度が大きく向上していることが分かる。このことは、他の部材との密着性が低いポリイミド層とシリコーン樹脂層との間に金属層(銅箔)を挟むことによって、ポリイミド層とシリコーン樹脂層との密着性が向上することを意味する。
また、サンプル3では、ピール強度は0.55(N/mm)であり、サンプル2に比べてピール強度がさらに大きく向上していることが分かる。このことは、ポリイミド層とシリコーン樹脂層との間に金属酸化物を挟むことによって、ポリイミド層とシリコーン樹脂層との密着性がさらに向上することを意味する。なお、サンプル3では、破壊モードはシリコーン樹脂層におけるシリコーンの凝集破壊であった。なお、破壊モードが凝集破壊であることは、シリコーン樹脂層が破壊する強度より、シリコーン樹脂層と金属酸化物との密着強度が大きいことを示しており、シリコーン樹脂層と金属酸化物との間で化学結合が形成されていることを示している。このことは、静電チャック100の構成において、層間の剥離が生じにくく、密着のバラツキが小さいことにつながり、吸着面S1の均熱性が向上することを意味する。したがって、破壊モードは、界面剥離より凝集破壊の方が好ましい。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記各実施形態における接着層300の構成はあくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、中間層330は、銅箔であるとしたが、銅箔以外の金属箔でもよく、また、箔に限らず、例えば皮膜(厚さが0.1mm以下)であるとしてもよい。また、中間層330は、主成分として、銅以外の金属(例えばアルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、すず、鉛、銀、白金等)を含むとしてもよい。金属は、特に、酸化還元電位が0.5V以下であり、かつ、−2.3V以上であり、イオン化傾向が高く酸化しやすく、かつ、水とは反応しにくい金属(例えばアルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、すず、鉛等)であることが好ましい。さらに、中間層330は、主成分として、金属以外の無機物(例えばアルミニウム、シリカ、イットリア、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等)を含むとしてもよい。
上記実施形態において、セラミックス部材10とベース部材20とが、一体の接着層300ではなく、複数の接合部によって接合されているとしてもよい。具体的には、セラミックス部材10とベース部材20との間に、セラミックス部材10とベース部材20との対向方向に直交する一の仮想平面上に配置された複数の接合部が離散的に形成されているとともに、セラミックス部材10とベース部材20とが部分的に連結されているとしてもよい。
また、上記各実施形態における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。例えば、上記実施形態では、第1の樹脂層に主成分として含まれる樹脂として、ポリイミド樹脂を例示したが、ポリイミド樹脂に限らず、その他の主鎖に芳香環を有する樹脂でもよい。主鎖に芳香環を有する樹脂の例としては、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂などが挙げられる。なお、これらの樹脂のうち、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂は、熱可塑型である。また、上記各実施形態において、必ずしも静電チャック100がヒータ50を備える必要は無く、また、必ずしもベース部材20に冷媒流路21が形成されている必要は無い。また、上記各実施形態では、セラミックス部材10の内部に一対の内部電極40が設けられた双極方式が採用されているが、セラミックス部材10の内部に1つの内部電極40が設けられた単極方式が採用されてもよい。
また、上記各実施形態における静電チャック100の製造方法はあくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、銅箔付ポリイミドフィルムを用いずに、静電チャック100を製造してもよい。例えば、セラミックス側接着層310とベース側接着層320とは、それぞれ複数の層を積層して形成されたものでもよい。このように複数の層を積層して形成されたものにおいても例えば積層枚数を調整することによって任意の厚さとすることができる。
本発明は、静電引力を利用して半導体ウェハWを保持する静電チャック100に限らず、セラミックス部材と、ベース部材と、セラミックス部材とベース部材とを接合する接合部とを備え、セラミックス部材の表面上に対象物を保持する他の保持装置(例えば、真空チャック等)にも適用可能である。さらに、保持装置は、ヒータがセラミックス部材の内部に配置された構成に限らず、例えばポリイミドヒータのように、ヒータがセラミックス部材の第2の表面に配置された構成であるとしてもよい。
10:セラミックス部材 20:ベース部材 21:冷媒流路 40:内部電極 50:ヒータ 100:静電チャック 300:接着層 310:セラミックス側接着層 320:ベース側接着層 330:中間層 S1:吸着面 S2:セラミックス側接着面 S3:ベース側接着面 W:半導体ウェハ

Claims (6)

  1. 第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有するとともに、ヒータを備えるセラミックス部材と、
    第3の表面を有し、前記第3の表面が前記セラミックス部材の前記第2の表面に対向するように配置されるとともに、内部に冷媒流路が形成され、前記セラミックス部材とは熱膨張率が互いに異なるベース部材と、
    前記セラミックス部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置され、前記セラミックス部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、
    を備え、前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、
    前記接合部は、
    前記セラミックス部材の前記第2の表面に隣接するとともに、主成分として、主鎖に芳香環を有する樹脂を含む第1の樹脂層と、
    前記ベース部材の前記第3の表面に隣接するとともに、前記第1の樹脂層よりヤング率が小さい第2の樹脂層と、
    前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層との間に配置され、主成分として、無機物を含む中間層と、を含むことを特徴とする、保持装置。
  2. 請求項1に記載の保持装置において、
    前記無機物は、金属であることを特徴とする、保持装置。
  3. 請求項2に記載の保持装置において、
    前記金属は、酸化還元電位が0.5V以下であり、かつ、−2.3V以上であることを特徴とする、保持装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の保持装置において、
    前記第2の樹脂層は、アルコキシ基を含む化合物と、側鎖にエステル結合を含む化合物との少なくとも1つを含むことを特徴とする、保持装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の保持装置において、
    前記第1の樹脂層に含まれる前記主鎖に芳香環を有する樹脂は、熱可塑型であり、
    前記第2の樹脂層は、付加硬化型樹脂を含むことを特徴とする、保持装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の保持装置において、
    前記第2の樹脂層は、シリコーン樹脂またはアクリル樹脂を含むことを特徴とする、保持装置。
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