JP2016037519A - シリコーンゴム接着方法及びその接着方法を用いた装置製造方法 - Google Patents

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和樹 坪井
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Abstract

【課題】接着剤を用いることなく、強固な接着を実現でき、しかも、導電性と耐熱性に優れたシリコーンゴム2接着方法及びその接着方法を用いた装置製造方法を提供する。【解決手段】シリコーンゴム接着方法は、第1工程S1と第2工程S2と第3工程S3とで成る。第1工程S1は、シリコーンゴム2を無機材料の基材3に載置する工程である。シリコーンゴム2は、微粘着性、いわゆるタック性を有している。基材3は、無機材料であるシリカ、アルミナ、ガラスのいずれかの材料で形成されている。第2工程S2は、シリコーンゴム2と基材3を所定温度に加熱する工程である。具体的には、シリコーンゴム2が載置された基材3を、範囲100?C〜260?C内の温度で加熱する。第3工程S3は、第2工程S2を実行後、加熱した基材3を冷却する工程である。【選択図】図1

Description

この発明は、シリコーンゴムを所定の基材の上に接着するシリコーンゴム接着方法及びその接着方法を用いた装置製造方法に関するものである。
一般に、シリコーンゴムは、半導体製造工程において使用される粘着チャックやクリーニングウェハ等に用いられている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
例えば、粘着チャックは、シリコーンゴムを、中間層及び接着剤を介して、アルミニュウム等の基材上に接着した構造になっており、クリーニングウェハは、シリコーンゴムを、中間層及び接着剤を介して、シリコンウェハ等の基材上に接着した構造になっている。そして、エポキシ樹脂等の樹脂製接着剤を、接着剤として使用していた。
特開2013−055093号公報 特開2009−117440号公報
しかし、上記した従来の技術では、次のような問題がある。
シリコーンゴムをアルミニュウムやシリコンウェハ等の基材に接着させることができる接着剤の種類は、限定的であり、どの種類の接着剤を使用するかの選定が難しかった。
また、エポキシ樹脂等の接着剤は、シリコーンゴムに対する接着性が弱いため、接着工程において、大きな圧力で、シリコーンゴムの上からプレスすることで、シリコーンゴムと接着剤との接着性を高めなければならなかった。しかし、この場合には、大きな圧力が加えられたシリコーンゴムが、永続的に変形してしまうという問題があった。
また、エポキシ樹脂等の接着剤は、絶縁性が高いため、シリコーンゴムと基材との間の導電性を確保することができなかった。
さらに、エポキシ樹脂等の接着剤は、200℃よりもかなり低い温度で変性してしまい、耐熱性に劣るという問題があった。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、接着剤を用いることなく、強固な接着を実現でき、しかも、導電性と耐熱性に優れたシリコーンゴム接着方法及びその接着方法を用いた装置製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るシリコーンゴム接着方法は、微粘着性を持つシリコーンゴムを無機材料の基材上又は当該無機材料を有する基材上に載置する第1工程と、第1工程を実行後、真空中において、シリコーンゴムが載置された無機材料の基材又は無機材料を有する基材を100°C〜260°Cの温度で加熱する第2工程と、第2工程を実行後、加熱した基材を冷却する第3工程とを備える構成とした。
かかる構成により、次のような作用により、シリコーンゴムが基材上に接着されると考えられる。
すなわち、第1工程を実行すると、シリコーンゴムが、微粘着性、いわゆるタック性により無機材料の基材上又は当該無機材料を有する基材上に貼り付けられる。これにより、シリコーンゴムの基材上の位置決めがなされる。このとき、シリコーンゴムの水酸基が無機材料の水酸基と水素結合した状態になる。
第1工程を実行後、第2工程を実行すると、シリコーンゴムと無機材料の基材又は当該無機材料を有する基材とが、真空中において100°C〜260°Cの温度で加熱される。かかる加熱により、水素結合状態のシリコーンゴムと無機材料とにおいて、脱水縮合反応が生じ、シリコーンゴムと無機材料とは、酸素を介した共有結合によって強固に接着される。
そして、第2工程を実行後、第3工程を実行すると、加熱され、シリコーンゴムが接着された基材が、常温に冷却される。
請求項2の発明は、請求項1に記載のシリコーンゴム接着方法において、第1工程に、シリコーンゴムを無機材料上に押圧する工程を設けた構成とする。
かかる構成により、シリコーンゴムを無機材料上に押圧することで、シリコーンゴムを無機材料上に確実に位置決めすることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のシリコーンゴム接着方法において、無機材料は、シリカ、アルミナ、ガラス、シリコンの酸化膜又はアルミニュウムの酸化膜のいずれかである構成とした。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法において、第2工程は、シリコーンゴムが載置された無機材料の基材又は当該無機材料を有する基材を、175°C±25°C内の温度で加熱する構成とした。
かかる構成により、シリコーンゴムと無機材料とを、確実に強固に接着することができる。
請求項5の発明に係る装置製造方法は、シリコーンゴムを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法により、無機材料の基材上又は当該無機材料を有する基材上に接着することによって、粘着チャックを製造する構成とした。
かかる構成により、接着剤を使用することなく、シリコーンゴムと基材とが強固に接着された粘着チャックを製造することができる。
請求項6の発明に係る装置製造方法は、シリコーンゴムを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法により、無機材料のウェハ又は当該無機材料を有するウェハ上に接着することによって、クリーニングウェハを製造する構成とした。
かかる構成により、接着剤を使用することなく、シリコーンゴムとウェハとが強固に接着されたクリーニングウェハを製造することができる。
請求項7の発明に係る装置製造方法は、シリコーンゴムを、吸着用の電極を有した第1のガラスと第2のガラスとの間に介在させ、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法により、これら第1及び第2のガラスを、シリコーンゴムの両面にそれぞれ接着することによって、静電チャックを製造する構成とした。
かかる構成により、接着剤を使用することなく、シリコーンゴムと第1及び第2のガラスとが強固に接着された静電チャックを製造することができる。
以上詳しく説明したように、この発明のシリコーンゴム接着方法によれば、シリコーンゴムと無機材料とを、接着剤を用いることなく、化学結合により、強固に接着させることができるので、接着剤の選定に迷うことなく、接着作業を行うことができ、この結果、作業効率の向上を図ることができるという優れた効果がある。
また、シリコーンゴムは、接着性が弱く、通常は、他の材料に接着することが困難であるが、この発明を用いることで、シリコーンゴムを無機材料に強固に接着させることができるという効果がある。
さらに、導電性や耐熱性に劣る接着剤を使用せずに、シリコーンゴムと無機材料とを直接接着するので、シリコーンゴムと無機材料との間の導電性や耐熱性を確得することができる効果がある。
また、この発明の装置製造方法によれば、導電性や耐熱性に優れた粘着チャック、クリーニングウェハ及び静電チャックを製造することができるという優れた効果がある。
この発明の第1実施例に係るシリコーンゴム接着方法の工程図である。 各工程時における化学結合状態を説明するための概略図である。 実験方法を示す概略図である。 実験結果を示す表図であり 実験結果を示す線図である。 この発明の第2実施例に係るシリコーンゴム接着方法の要部を示す工程図である。 この発明の第3実施例に係る装置製造方法で製造された粘着チャックの断面図である。 この発明の第4実施例に係る装置製造方法で製造されたクリーニングウェハの断面図である。 この発明の第5実施例に係る装置製造方法で製造された透明静電チャックの工程図である。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、この発明の第1実施例に係るシリコーンゴム接着方法の工程図であり、図2は、各工程時における化学結合状態を説明するための概略図である。
図1に示すように、この実施例のシリコーンゴム接着方法は、第1工程S1と第2工程S2と第3工程S3とで成る。
第1工程S1は、図1の(a)に示すように、シリコーンゴム2を無機材料の基材3に載置する工程である。
シリコーンゴム2は、微粘着性、いわゆるタック性を有している。このシリコーンゴム2を、無機材料3の表面に載置することで、シリコーンゴム2が、基材3の表面の所望位置に位置決めされる。
基材3は、無機材料であるシリカ、アルミナ、ガラスのいずれかの材料で形成され、その表面は、平坦である。
なお、無機材料として、シリコンの酸化膜又はアルミニュウムの酸化膜のいずれかを採用し、これらの無機材料が表面に形成されたシリコンやアルミニュウムを、基材3として採用することもできる。この場合には、シリコーンゴム2をこの基材3のシリコンの酸化膜又はアルミニュウムの酸化膜上に載置して、第1工程S1を実行する。
第1工程S1では、次のような化学的作用が生じると考えられる。
すなわち、シリコーンゴム2は、タック性を有し、一方の基材3もシリカ、アルミナ、ガラスのいずれかの材料で形成されているので、図2の(a)に示すように、多数の水酸基−OHが、シリコーンゴム2の表面と基材3の表面から露出している。
このため、上記のように第1工程S1を実行し、シリコーンゴム2を基材3上に載置すると、図2の(b)に示すように、シリコーンゴム2と基材3の水酸基−OH同士が水素結合をし、シリコーンゴム2が基材3に粘着する。しかし、水素結合状態であるので、シリコーンゴム2は、基材3に軽く粘着している状態であり、手で簡単に剥がすことができる。
第2工程S2では、次のような化学的作用が生じると考えられる。
すなわち、第2工程S2は、図1の(b)に示すように、シリコーンゴム2と基材3を所定温度に加熱する工程である。
具体的には、第1工程S1を実行後、シリコーンゴム2が載置された基材3を、真空中において、範囲100°C〜260°Cの温度で30分〜12時間内の時間だけ、加熱する。
上記のように、シリコーンゴム2と無機材料の基材3とが、水素結合状態で粘着している状態で、第2工程S2を実行して、上記温度に加熱すると、水分子H2Oが、シリコーンゴム2と基材3との各水素結合部分から飛び出し、いわゆる、脱水縮合反応が生じる。この結果、図2の(c)に示すように、シリコーンゴム2と無機材料の基材3との結合状態が、酸素Oを介した共有結合状態に変化し、この共有結合によって、シリコーンゴム2と無機材料の基材3とが、強固に接着された状態になる。
第3工程S3は、図1の(c)に示すように、第2工程S2を実行後、加熱した基材3を冷却する工程である。
具体的には、加熱により強固に接着されたシリコーンゴム2と基材3とを、強制冷却又は常温冷却することで、常温の状態に戻す。
以上のように、この実施例のシリコーンゴム接着方法によれば、シリコーンゴム2と無機材料の基材3とを、接着剤を用いることなく接着することができる。しかも、化学結合による接着であるので、強固な接着が可能である。これにより、接着剤の選定に迷うことなく、接着作業を行うことができるので、作業効率の向上を図ることができる。
また、導電性や耐熱性の高いシリコーンゴム2と無機材料の基材3を直接接着するので、シリコーンゴム2と基材3との間の導電性や耐熱性を確得することができる。
発明者等は、かかる効果を確認すべく、次のような実験を行った。
図3は、実験方法を示す概略図である。
この実験では、図3に示すシリコーンゴム2と基材3とを、真空中において、各温度で加熱し、各加熱温度での剥離強度(N:ニュートン)を測定した。
具体的には、シリコーンゴム2として、直径dが3mmのイオンパッドを用い、このイオンパッドを、シリコンウェハである基材3にそのタック性により貼り合わせた。そして、シリコーンゴム2を基材3に貼り合わせたサンプルを、図示しないステンレス等の箱に気密に収納し、真空ポンプで箱内の空気をひいた後、図示しないヒータによって所定温度に加熱した。
この実験では、各サンプルにつき、15°C、100°C、150°C、175°C、200°Cで加熱した。そして、各サンプルを各摂氏温度で加熱した後、剥離強度の測定を行った。
具体的には、図3に示すように、ブッシュ100を加熱済みのサンプルのシリコーンゴム2に接着剤で接着し、ブッシュ100を、ケーブル101に連結された図示しないプシュプルゲージでゆっくりと垂直に引っ張り、シリコーンゴム2が基材3から剥離したときの引っ張り力F(N:ニュートン)を、剥離強度として、測定した。
図4は、実験結果を示す表図であり、図5は、実験結果を示す線図である。
図4の表図に示すように、加熱温度15°Cでは、4つのサンプル1〜4について結果を得ることができ、加熱温度100°Cでは、7つのサンプル1〜7について結果を得ることができ、加熱温度150°Cでは、4つのサンプル1〜4について結果を得ることができ、加熱温度175°Cでは、5つのサンプル1〜5について結果を得ることができ、加熱温度200°Cでは、3つのサンプル1〜3について結果を得ることができた。
図5では、この図4に示す測定結果を、各温度における剥離強度の平均値、最大値、最小値をプロットして示した。
図5に示すように、各サンプルにおいて、加熱温度が100°C以上で、所望値以上の安定した剥離強度を得ることができるが確認された。また、加熱温度が、200°Cを超えると、温度の上昇に伴ってシリコーンゴム2の変質が大きくなり、260°C近傍では、シリコーンゴム2の変質により、シリコーンゴム2の特性が完全に失われ、使い物にならない。
以上の実験から、真空中において、100°C〜260°C内の温度で加熱することで、シリコーンゴム2を基材3に強固に接着させることができることが、確認された。
(実施例2)
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図6は、この発明の第2実施例に係るシリコーンゴム接着方法の要部を示す工程図である。
図6に示すように、この実施例のシリコーンゴム接着方法では、第1工程S1において、シリコーンゴム2を無機材料の基材3上に押圧する工程を設けた。
具体的には、シリコーンゴム2の粘着性が低い場合に、プレス板4を用いて、シリコーンゴム2を基材3上に押圧する。
これにより、シリコーンゴム2を無機材料の基材3上に確実に位置決めすることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例3)
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図7は、この発明の第3実施例に係る装置製造方法で製造された粘着チャックの断面図である。
図7に示す粘着チャック1−1は、上記第1又は第2実施例のシリコーンゴム接着方法を用いて製造された装置である。
粘着チャック1−1は、いわゆる帯電防止パッドであり、複数の小さな導電性のシリコーンゴム2と基材としてのシリコンウェハ3との二層構造になっており、接着剤は、シリコーンゴム2とシリコンウェハ3との間に介在していない。
この粘着チャック1−1は、 シリコンウェハ3をアースされた金属等の導電体に固定して、用いられる。
これにより、シリコーンゴム2の表面を、把持対象に接触させることで、把持対象を吸着したり、滑り止めを行うことができる。また、電気的特徴として、導電性を持ち、粘着チャック1−1自身や把持対象の静電気を除電する機能を有している。
次に、粘着チャック1−1の製造方法について説明する。
まず、第1工程S1において、一枚の広いシリコーンゴムを、任意の形状に切り抜いて、複数の小さなシリコーンゴム2を形成する。そして、大気中且つ室温において、シリコーンゴム2をシリコンウェハ3上に載置し、シリコーンゴムとシリコンウェハ3とをシリコーンゴム2のタック性により密着させる。
しかる後、第2工程S2を実行し、真空中において、粘着チャック1−1を200°Cでの120分間、加熱する。これにより、シリコーンゴム2が、シリコンウェハ3に強固に接着される。
そして、第3工程S3において、常温冷却することで、粘着チャック1−1が完成する。
このようにして、接着剤を使用することなく、シリコーンゴム2と基材としてのシリコンウェハ3とが強固に接着された粘着チャック1−1を製造することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例4)
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図8は、この発明の第4実施例に係る装置製造方法で製造されたクリーニングウェハの断面図である。
図8に示すクリーニングウェハ1−2は、上記第1又は第2実施例のシリコーンゴム接着方法を用いて製造された装置である。
クリーニングウェハ1−2は、一枚のシリコーンゴム2と基材としてのシリコンウェハ3との二層構造になっており、接着剤は、シリコーンゴム2とシリコンウェハ3との間に介在していない。
これにより、シリコーンゴム2の表面を、把持対象に接触させることで、把持対象を吸着したり、滑り止めを行う。なお、シリコーンゴム2は、導電性でも非導電性でもよい。
次に、粘着チャック1−1の製造方法について説明する。
まず、第1工程S1において、シリコーンゴムを、シリコンウェハ3と同じ形状に切り抜いて、一枚のシリコーンゴム2を形成する。そして、大気中且つ室温において、シリコーンゴム2をシリコンウェハ3上に載置し、シリコーンゴムとシリコンウェハ3とをシリコーンゴム2のタック性により密着させる。
しかる後、第2工程S2を実行し、真空中において、クリーニングウェハ1−2を、圧力0.01MPa(メガパスカル)〜1MPaでプレスしながら、100°C〜260°Cの温度で加熱する。これにより、シリコーンゴム2が、シリコンウェハ3に強固に接着される。
そして、第3工程S3において、常温冷却することで、クリーニングウェハ1−2が完成する。
このようにして、接着剤を使用することなく、シリコーンゴム2と基材としてのシリコンウェハ3とが強固に接着されたクリーニングウェハ1−2を製造することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1〜第3実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
(実施例5)
次に、この発明の第5実施例について説明する。
図9は、この発明の第5実施例に係る装置製造方法で製造された透明静電チャックの工程図である。
図9に示す透明静電チャック1−3は、上記第1又は第2実施例のシリコーンゴム接着方法を用いて製造された装置である。
具体的には、図9の(a)に示すように、透明導電膜5’が表面全体に形成された基材としてのガラス基板3−1を用意し、図9の(b)に示すように、透明導電膜5’をエッチングして、サブミクロン〜数ミクロンの線幅の電極5を形成する。
そして、第1工程S1を実行し、図9の(c)に示すように、電極5を下側に向けた第1のガラスとしてのガラス基板3−1を、シリコーンゴム2を介して、第2のガラスとしてのガラス基板3−2の上に載置する。
この第1工程S1では、ガラス基板3−1,3−2とシリコーンゴム2との間に、気泡が残っていても、支障がないため、この第1工程S1は、真空中でなく、大気中で行うことができる。また、この工程中では、図2の(b)に示したように、ガラス基板3−1,3−2とシリコーンゴム2とが、水素結合状態であるため、これらのガラス基板3−1,3−2は自由に着脱することができる状態にある。
しかる後、図9の(d)に示すように、第2工程S2を実行する。
具体的には、真空中において、透明静電チャック1−3を、圧力0.01MPa〜1MPaでプレスしながら、100°C〜260°Cの温度で加熱する。これにより、ガラス基板3−1,3−2とシリコーンゴム2との間の気泡が、外部に放出されて無くなり、ガラス基板3−1,3−2がシリコーンゴム2を通じて強固に接着される。
そして、第3工程S3において、常温冷却することで、透明静電チャック1−3が完成する。
従来は、ガラス基板同士を貼り合わせる場合には、特別な装置を用いて、粘着材により真空中で張り合わせていた。しかし、この実施例の方法によれば、何ら特別な装置を用いることなく、2枚のガラス基板同士を接着することができるので、製造工程を比較的簡易にすることができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1〜第4実施例と同様であるので、それらの記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、第2工程S2において、シリコーンゴム2と基材3とを加熱する温度は、上記実施例で適用した温度や時間に限定されるものではなく、真空中において、100°C〜260°C内の温度で適宜時間だけ加熱すればよい。
1−1…粘着チャック、 1−2…クリーニングウェハ、 1−3…透明静電チャック、 2…シリコーンゴム、 3,3−1〜3−2…基材、 4…プレス板、 5…電極、 5’…透明導電膜、 S1…第1工程、 S2…第2工程、 S3…第3工程。

Claims (7)

  1. 微粘着性を持つシリコーンゴムを無機材料の基材上又は当該無機材料を有する基材上に載置する第1工程と、
    上記第1工程を実行後、真空中において、上記シリコーンゴムが載置された無機材料の基材又は当該無機材料を有する基材を100°C〜260°Cの温度で加熱する第2工程と、
    上記第2工程を実行後、上記加熱した基材を冷却する第3工程と
    を備えることを特徴とするシリコーンゴム接着方法。
  2. 請求項1に記載のシリコーンゴム接着方法において、
    上記第1工程に、上記シリコーンゴムを上記無機材料上に押圧する工程を設けた、
    ことを特徴とするシリコーンゴム接着方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシリコーンゴム接着方法において、
    上記無機材料は、シリカ、アルミナ、ガラス、シリコンの酸化膜又はアルミニュウムの酸化膜のいずれかである、
    ことを特徴とするシリコーンゴム接着方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法において、
    上記第2工程は、上記シリコーンゴムが載置された無機材料の基材又は当該無機材料を有する基材を、175°C±25°C内の温度で加熱する、
    ことを特徴とするシリコーンゴム接着方法。
  5. シリコーンゴムを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法により、上記無機無機材料の基材上又は当該無機材料を有する基材材料の基材上又は当該無機材料を有する基材上に接着することによって、粘着チャックを製造する、
    ことを特徴とする装置製造方法。
  6. シリコーンゴムを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法により、上記無機材料のウェハ上又は当該無機材料を有するウェハ上に接着することによって、クリーニングウェハを製造する、
    ことを特徴とする装置製造方法。
  7. シリコーンゴムを、吸着用の電極を有した第1のガラスと第2のガラスとの間に介在させ、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリコーンゴム接着方法により、これら第1及び第2のガラスを、上記シリコーンゴムの両面にそれぞれ接着することによって、静電チャックを製造する、
    ことを特徴とする装置製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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