JP2018136183A - ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法、変性ポリマー、シランカップリング剤、ゴム組成物、及び空気入りタイヤ - Google Patents

ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法、変性ポリマー、シランカップリング剤、ゴム組成物、及び空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することが可能な簡便な方法を提供する。【解決手段】ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製する試験片作製工程と、前記試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、前記試験片に引張力を印加することにより、前記接着界面を破断させる破断工程と、前記接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する評価工程とを含むゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法に関する。【選択図】図2

Description

本発明は、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法、変性ポリマー、シランカップリング剤、ゴム組成物、及び空気入りタイヤに関する。
低燃費性能、ウェットグリップ性能の改善の取り組みの1つとして、シリカ配合ゴムにおいて、シランカップリング剤や変性ポリマーのシリカとの結合力を強化する試みがなされている。しかしながら、シランカップリング剤や変性ポリマーのシリカとの結合力を測定する手法は知られていない。
そのため、例えば、混練ゴム中のシランカップリング剤とシリカの未反応率を測定し、そこからシランカップリング剤とシリカの結合強さを推定する化学分析法等が採用されている。
しかしながら、化学分析法は、手間がかかり、簡便な方法ではない。また、化学分析法では、シランカップリング剤に適用範囲が限られてしまい、変性ポリマーとシリカとの結合強さは理論上推定する事はできない。すなわち、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することはできない。
従って、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することが可能な簡便な方法が望まれている。
本発明は、前記課題を解決し、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することが可能な簡便な方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、低燃費性能、ウェットグリップ性能が改善されたゴム組成物及び空気入りタイヤを供することが可能な変性ポリマー、シランカップリング剤を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、シリカと同じケイ素を主成分とするガラスをシリカと見立てることに想到した。具体的には、ガラスをシリカと見立てて、ガラスにゴム組成物を接着すると、ゴム組成物に含まれる配合剤のシリカへの結合力が強いほど、ゴム組成物はシリカ(ガラス)に強く接着するはずである。この考えのもと、図1に示すように、ガラスとゴム組成物を接着した試験片を調製し、ガラスとゴム組成物の接着界面に対して平行方向に、試験片に引張力を印加することにより、接着界面を剥離させ、剥離抗力に基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価しようと試みた。その結果、ゴム組成物のシリカとの結合強さを精度よく評価できないことが判明した。その理由を鋭意検討した結果、測定した剥離抗力と、ゴムの硬度に相関関係が見られ、ガラスとゴム組成物の接着界面に対して平行方向に、試験片に引張力を印加して接着界面を剥離することにより、ゴムの硬度の影響を大きく受けていることが原因であることを突き止めた。
更に、本発明者は、鋭意検討した結果、図2に示すように、ガラスとゴム組成物を接着した試験片を調製し、試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、試験片に引張力を印加することにより、接着界面を破断させ、接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することにより、精度よくゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製する試験片作製工程と、上記試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、上記試験片に引張力を印加することにより、上記接着界面を破断させる破断工程と、上記接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する評価工程とを含むゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法に関する。
ガラスとゴム組成物の接着面積が100mm以上であることが好ましい。
上記未加硫ゴム組成物を加硫して得られた加硫ゴムの硬度が50以上であることが好ましい。
上記試験片作製工程において、2分以上加硫することが好ましい。
上記試験片作製工程において、150〜180℃の温度で加硫することが好ましい。
上記未加硫ゴム組成物は、評価する変性ポリマーを含有し、シランカップリング剤とシリカとを含有しないものであり、
上記評価工程において、上記未加硫ゴム組成物が含有する変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価することが好ましい。
本発明はまた、当該方法に基づき評価した時の接着界面が破断した際の引張強さが40N以上である変性ポリマーに関する。
本発明はまた、上記変性ポリマーを含有するゴム組成物(好ましくはタイヤ用ゴム組成物)に関する。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
上記未加硫ゴム組成物は、非変性ポリマーと、評価するシランカップリング剤とを含有し、変性ポリマーとシリカとを含有しないものであり、
上記評価工程において、上記未加硫ゴム組成物が含有するシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価することが好ましい。
本発明はまた、当該方法に基づき評価した時の接着界面が破断した際の引張強さが50N以上であるシランカップリング剤に関する。
本発明はまた、上記シランカップリング剤を含有するゴム組成物(好ましくはタイヤ用ゴム組成物)に関する。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製する試験片作製工程と、前記試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、前記試験片に引張力を印加することにより、前記接着界面を破断させる破断工程と、前記接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する評価工程とを含むゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法であるので、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することが可能な簡便な方法である。
また、本発明によれば、接着界面が破断した際の引張強さが特定値以上の変性ポリマー、シランカップリング剤であるので、低燃費性能、ウェットグリップ性能が改善されたゴム組成物及び空気入りタイヤを供することができる。
剥離試験の一例を模式的に示す図である。 破断工程の一例を模式的に示す図である。 破断工程の一例を模式的に示す図である。
((ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法))
本発明のゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法は、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製する試験片作製工程と、
前記試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、前記試験片に引張力を印加することにより、前記接着界面を破断させる破断工程と、
前記接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する評価工程とを含む。
本発明の方法では、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製し、前記試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、前記試験片に引張力を印加することにより、前記接着界面を破断させ、前記接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する。すなわち、図2に示すように、ガラスとゴム組成物を接着した試験片を調製し、試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、試験片に引張力を印加することにより、接着界面を破断させ、接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することにより、精度よくゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することができる。これは、接着界面に対して垂直方向に試験片に引張力を印加して、接着界面を破断させることにより、ゴムの硬度の影響を排除して、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価できるためと推測される。実際に、測定した引張強さ(接着界面が破断した際の引張強さ)と、ゴムの硬度に相関関係は見られなかった。
また、本発明の方法は、NMRを使用する化学分析法のように、手間がかかる手法ではなく、試験片を調製して破断試験を行うという安価かつ短期間で評価できる簡便な方法である。よって、変性ポリマーやシランカップリング剤の開発において、初期スクリーニングに用いることが可能である。
接着界面が破断した際の引張強さが大きいほど、ゴム組成物のシリカとの結合強さが強いことを意味する。そして、ゴム組成物に含まれる配合剤のシリカへの結合力を評価したい場合は、配合内容に基づいて、評価を行えばよい。例えば、接着界面が破断した際の引張強さの測定結果は、官能基の反応性と官能基量とが加味された、シリカとの総合的な結合強さを示しているため、例えば、官能基の反応性を評価したい場合は、既知の官能基量に基づいて、官能基の反応性を評価すればよい。
以下、適宜図面を用いながら本発明を説明する。
(試験片作製工程)
試験片作製工程では、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製する。
<ガラス>
本発明で使用できるガラスとしては、SiO(二酸化ケイ素)を含有するものであれば特に限定されず、例えば、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラス、アルミノシリケートガラスなどが挙げられる。
SiOは、元々ガラスの骨格を構成する成分であるが、本願発明においては必須のガラスの構成成分である。本発明の効果がより好適に得られるという理由から、酸化物基準のモル百分率表示で、ガラス中のSiOの含有量は、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましくは60%以上、特に好ましくは70%以上、最も好ましくは80%以上であり、上限は特に限定されない。
本発明の効果がより好適に得られるという理由から、荒削りの表面加工が施されたガラスを使用することが好ましい。具体的には、ガラスの表面粗さ(算術平均粗さ(Ra))は、好ましくは0.025μm以上、より好ましくは0.05μm以上であり、Raは大きいほど好ましいため上限は特に限定されないが、例えば、0.5μmである。Raが上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
なお、本明細書において、算術平均粗さ(Ra)は、JIS B0601−2001に準拠して測定される値である。
<未加硫ゴム組成物>
本発明で使用できる未加硫ゴム組成物としては、特に限定されず、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価したいゴム組成物であればよい。未加硫ゴム組成物に、シリカとの相互作用やシリカとの反応性を有する配合剤が含まれていない場合、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させることができない。よって、シリカとの相互作用やシリカとの反応性を有する配合剤が含まれている未加硫ゴム組成物であることが好ましい。
シリカとの相互作用やシリカとの反応性を有する配合剤としては、例えば、シランカップリング剤、変性ポリマーが挙げられる。
シランカップリング剤としては、ゴム成分に結合でき、シリカとの相互作用やシリカとの反応性を有する化合物であれば特に限定されない。
ゴム成分に結合できる基としては、例えば、ビニル基、エポキシ基、メタクリル基、アクリル基、アミノ基、メルカプト基、スルフィド基等が挙げられる。
シリカとの相互作用やシリカとの反応性を有する基としては、例えば、アルコキシ基、アルコキシシリル基、アセトキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、上記基を有する化合物であればよく、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
なかでも、シリカ、ゴム成分との結合が良好という理由から、シランカップリング剤は、エポキシ基、メルカプト基、スルフィド基、アルコキシ基、及び/又はアルコキシシリル基を有することが好ましい。
変性ポリマーとしては、シリカとの相互作用を有する変性ポリマー(特に、変性ジエン系ゴム)であれば特に限定されず、例えば、ジエン系ゴムの少なくとも一方の末端を、シリカと相互作用する官能基(好ましくは、窒素、酸素及びケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む官能基)を有する化合物(変性剤)で変性された末端変性ジエン系ゴムや、主鎖に上記官能基を有する主鎖変性ジエン系ゴムや、主鎖及び末端に上記官能基を有する主鎖末端変性ジエン系ゴム(例えば、主鎖に上記官能基を有し、少なくとも一方の末端を上記変性剤で変性された主鎖末端変性ジエン系ゴム)や、分子中に2個以上のエポキシ基を有する多官能化合物により変性(カップリング)され、水酸基やエポキシ基が導入された末端変性ジエン系ゴム等が挙げられる。
上記官能基としては、例えばアミノ基、アミド基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、イミノ基、イミダゾール基、ウレア基、エーテル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、スルフィド基、ジスルフィド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオカルボニル基、アンモニウム基、イミド基、ヒドラゾ基、アゾ基、ジアゾ基、カルボキシル基、ニトリル基、ピリジル基、アルコキシ基、水酸基、オキシ基、エポキシ基等があげられる。なお、これらの官能基は、置換基を有していてもよい。
上記官能基が導入されるジエン系ゴム(上記変性ジエン系ゴムの骨格を構成するポリマー)としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。
ゴム成分としては、評価工程において、未加硫ゴム組成物が含有する変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価する場合、評価する変性ポリマーを使用すればよい。この場合、ゴム成分として、変性ポリマーのみを使用してもよく、変性ポリマーと共に非変性ポリマー(上記官能基を有さないポリマー)を使用してもよい。一方、評価工程において、未加硫ゴム組成物が含有するシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価する場合、ゴム成分として、非変性ポリマーのみを使用することが好ましい。
非変性ポリマーとしては、特に限定されないが、例えば、上述のジエン系ゴムが挙げられる。
より精度よくゴム組成物のシリカとの結合強さを評価するためには、未加硫ゴム組成物はシリカを含有しないことが好ましい。未加硫ゴム組成物がシリカを含有したものであると、例えば、変性ポリマーとシリカとの結合、変性ポリマーとガラスとの結合が競合するため、正確に評価することができないおそれがある。
未加硫ゴム組成物において、ゴム成分100質量部に対して、シリカの含有量は、好ましくは1質量部以下、より好ましくは0.5質量部以下、更に好ましくは0.1質量部以下、特に好ましくは0.05質量部以下、最も好ましくは0質量部(実質的に含有しない)である。
未加硫ゴム組成物は、フィラーとしてシリカを配合しない代わりに、カーボンブラックを配合することが好ましい。これにより、引張試験を行うことが可能な強度をゴム組成物に付与できる。
カーボンブラックとしては、タイヤ製造において一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、SAF、ISAF、HAF、FF、FEF、GPFなどが挙げられ、これらのカーボンブラックを単独で用いることも、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
カーボンブラック表面には、酸性官能基が存在する。この酸性官能基が、変性ポリマーやシランカップリング剤と反応するおそれがあり、接着界面が破断した際の引張強さの測定結果に影響を及ぼす可能性があるため、酸性官能基量は少ない方が好ましい。
JIS K 6220−1:2015に準拠して測定したpHは、カーボンブラック表面に存在する酸性官能基の量を評価するパラメーターとして位置づけられており、pHが低いほどカーボンブラックの表面に酸性官能基が多く存在していることを示す。従って、カーボンブラックのpHは、好ましくは7.0以上、より好ましくは7.9以上であり、上限は特に限定されない。
なお、本明細書において、カーボンブラックのpHとは、JIS K 6220−1:2015に準拠して測定したカーボンブラックのpHを意味する。
また、pHが上記範囲内のカーボンブラックは、例えば、酸素を流通しない条件下(無酸素雰囲気下(例えば、水素などの還元雰囲気下、窒素などの不活性ガス雰囲気下))で800〜2000℃(好ましくは900〜1200℃)で熱処理することにより得られる。酸素を流通しない条件下で熱処理を行うことにより、カーボンブラック粒子表面の官能基が揮散、消失する。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は60m/g以上が好ましく、80m/g以上がより好ましい。60m/g未満では、充分な補強性が得られず、加硫ゴムの硬度が低くなり、引張試験中にゴム自体が伸長してしまい、正確な評価ができないおそれがある。該NSAは、200m/g以下が好ましく、150m/g以下がより好ましい。200m/gを超えると、分散させるのが困難となり、均一な未加硫ゴム組成物が得られず、正確な試験が行えないおそれがある。
なお、本明細書において、カーボンブラックのNSAは、JIS K 6217−2:2001に準拠して測定される値である。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは30質量部以上、より好ましくは40質量部以上である。30質量部未満では、加硫ゴムの硬度が低くなり、引張試験中にゴム自体が伸長してしまい、正確な評価ができないおそれがある。該含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは80質量部以下である。100質量部を超えると、分散させるのが困難となり、均一な未加硫ゴム組成物が得られず、正確な試験が行えないおそれがある。
カーボンブラックのゴムへの取り込みを容易にさせ、ゴム中でのカーボンブラックの分散不良による硬度のばらつきを低減するため、未加硫ゴム組成物はオイルを含有することが好ましい。
オイルとしては、特に限定されず、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、TDAE及びMES等の低PCAプロセスオイル、植物油脂、又はその混合物を用いることができる。
オイルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5〜50質量部、より好ましくは10〜30質量部である。
未加硫ゴム組成物が、シランカップリング剤と変性ポリマーの両方を含有する場合、各配合剤のシリカとの結合強さを解析するためには、煩雑な作業が必要となる場合がある。そこで、より簡便に評価を行うという観点から、未加硫ゴム組成物が、シランカップリング剤、変性ポリマーのうち、いずれか一方のみを含有することが好ましい。
具体的には、評価工程において、未加硫ゴム組成物が含有するシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価する場合、未加硫ゴム組成物は、非変性ポリマーと、評価するシランカップリング剤とを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、変性ポリマーとシリカとを含有しない(好ましくは評価するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤も含有しない)ものであることが好ましい。これにより、より精度よくシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価できる。
一方、評価工程において、未加硫ゴム組成物が含有する変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価する場合、未加硫ゴム組成物は、評価する変性ポリマーを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、シランカップリング剤とシリカとを含有しない(好ましくは評価する変性ポリマー以外の変性ポリマーも含有しない)ものであることが好ましい。これにより、より精度よく変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価できる。
上記未加硫ゴム組成物には、上記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合できる。
未加硫ゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどの混練機で配合材料を混練りする方法等により製造できる。
未加硫ゴム組成物を加硫して得られた加硫ゴムの硬度は、好ましくは50以上、より好ましくは55〜65である。これにより、引張試験時にゴムの伸びが抑制され、引張試験の結果のばらつきがより少なくなり、より精度よくゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することができる。
なお、加硫ゴムの硬度は、未加硫ゴム組成物を170℃で20分間加硫して得られた加硫ゴムの硬度を意味し、JIS K 6253に準拠し、デュロメータ タイプA(ショアA)、温度25℃の条件下で、測定される値である。
<試験片の作製方法>
試験片作製工程では、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物(加硫ゴム)が接着した試験片を作製する。
ガラス、未加硫ゴム組成物の形状、大きさは特に限定されないが、引張試験を行いやすくするために、直方体形状が好ましく、幅5〜30mm、長さ60〜200mm、厚さ0.5〜25mmの直方体形状がより好ましい。
図2に示すように、ガラスの一面と未加硫ゴム組成物の一面が接触した状態で加温することにより、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物(加硫ゴム)が接着した試験片が作製される。
ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させる条件としては、温度150〜180℃(好ましくは160〜180℃)の条件下で、2〜30分(好ましくは10〜25分)加硫すればよい。
上述のように、試験片の作製の際に、ガラスの一面と未加硫ゴム組成物の一面が接触した状態で加温するが、該ガラスの一面のうち、8−9割程度の面積において、未加硫ゴム組成物と接触していることが好ましい。これにより、ガラスとゴム組成物(加硫ゴム)が充分に接着した試験片が作製される。また、ガラスとゴム組成物(加硫ゴム)の接着面積は、好ましくは100mm以上、より好ましくは150mm以上であり、上限は特に限定されない。これにより、ガラスとゴム組成物(加硫ゴム)が充分に接着した試験片が作製される。
ガラスの一面と未加硫ゴム組成物の一面が接触した状態において、該ガラスの一面の中央部において、少なくとも未加硫ゴム組成物と接触していることが好ましい。これにより、ガラスとゴム組成物(加硫ゴム)が充分に接着した試験片が作製される。
(破断工程)
破断工程では、試験片作製工程により作製された試験片におけるガラスとゴム組成物(加硫ゴム)の接着界面に対して垂直方向に、前記試験片に引張力を印加することにより、前記接着界面を破断させる。
具体的には、試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、すなわち、図2や図3に示す引張方向に、前記試験片に引張力を印加すればよい。そして、前記接着界面が破断した際の引張強さを測定すればよい。
試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、すなわち、図2や図3に示す引張方向に引張力を印加する点以外は、JIS K6251:2010「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して引張試験を行えばよい。
引張速度は、特に限定されないが、好ましくは10〜50mm/min、より好ましくは20〜50mm/minである。試験温度は、特に限定されないが、好ましくは10〜30℃、より好ましくは20〜30℃である。試験片を保持する1対の保持具の距離(チャック間距離)は、特に限定されないが、好ましくは20〜100mm、より好ましくは20〜60mmである。ロードセル容量は、特に限定されないが、好ましくは5〜5000N、より好ましくは20〜1000Nである。
(評価工程)
評価工程では、前記接着界面が破断した際の引張強さ(TB)に基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する。
接着界面が破断した際の引張強さが大きいほど、ゴム組成物のシリカとの結合強さが強いことを意味する。例えば、引張強さが10N以上であると、当該ゴム組成物のシリカとの結合強さが強いことを意味する。従って、接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価することができる。そして、ゴム組成物に含まれる配合剤(例えば、変性ポリマー、シランカップリング剤)のシリカへの結合力を評価したい場合は、配合内容に基づいて、評価を行えばよい。例えば、接着界面が破断した際の引張強さの測定結果は、官能基の反応性と官能基量とが加味された、シリカとの総合的な結合強さを示しているため、例えば、官能基の反応性を評価したい場合は、既知の官能基量に基づいて、官能基の反応性を評価すればよい。
上述の通り、未加硫ゴム組成物が、シランカップリング剤と変性ポリマーの両方を含有する場合、各配合剤のシリカとの結合強さを解析するためには、煩雑な作業が必要となる場合がある。そこで、未加硫ゴム組成物は、シランカップリング剤、変性ポリマーのうち、いずれか一方のみを含有することが好ましい。これにより、より簡便にシランカップリング剤又は変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価できる。
上述の通り、評価工程において、未加硫ゴム組成物が含有するシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価する場合、未加硫ゴム組成物は、非変性ポリマーと、評価するシランカップリング剤とを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、変性ポリマーとシリカとを含有しない(好ましくは評価するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤も含有しない)ものであることが好ましい。これにより、より精度よくシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価できると共に、接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、より簡便にシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価できる。
一方、上述の通り、評価工程において、未加硫ゴム組成物が含有する変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価する場合、未加硫ゴム組成物は、評価する変性ポリマーとを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、シランカップリング剤とシリカとを含有しない(好ましくは評価する変性ポリマー以外の変性ポリマーも含有しない)ものであることが好ましい。これにより、より精度よく変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価できると共に、接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、より簡便に変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価できる。
((変性ポリマー、シランカップリング剤))
上述の通り、接着界面が破断した際の引張強さが大きいほど、ゴム組成物のシリカとの結合強さが強いことを意味する。
そのため、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する上記方法において、
上記未加硫ゴム組成物が、評価する変性ポリマーを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、シランカップリング剤とシリカとを含有しない(好ましくは評価する変性ポリマー以外の変性ポリマーも含有しない)ものであり、
上記評価工程において、上記未加硫ゴム組成物が含有する変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価した時の接着界面が破断した際の引張強さが40N以上(好ましくは50N以上、より好ましくは100N以上)である変性ポリマー、
すなわち、
評価する変性ポリマーを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、シランカップリング剤とシリカとを含有しない(好ましくは評価する変性ポリマー以外の変性ポリマーも含有しない)未加硫ゴム組成物とガラスを加硫、接着させて作製された、ガラスとゴム組成物が接着した試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、上記試験片に引張力を印加することにより、上記接着界面が破断した際の引張強さが40N以上(好ましくは50N以上、より好ましくは100N以上)である変性ポリマーは、シリカとの結合強さが強く、低燃費性能、ウェットグリップ性能が改善されたゴム組成物及び空気入りタイヤを供することができる。
ここで、評価する変性ポリマーを含有した未加硫ゴム組成物を使用して、接着界面が破断した際の引張強さを測定する方法について説明する。
使用する未加硫ゴム組成物は、ゴム成分100質量%中、評価する変性ポリマーを100質量%含有し、ゴム成分100質量部に対して、JIS K 6220−1:2015に準拠して測定したpHが7.5、NSAが98m/gのカーボンブラックを50質量部、オイルを10質量部、酸化亜鉛を2質量部、ステアリン酸を2質量部、硫黄を1.7質量部、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドを2質量部配合したものを使用する。ここで、該未加硫ゴム組成物を170℃で20分間加硫して得られた加硫ゴムについて、JIS K 6253に準拠し、デュロメータ タイプA(ショアA)、温度25℃の条件下で硬度を測定し、硬度が58でない場合、硬度が58となるようにオイル量を調整する。そして、オイル量を調整した後の未加硫ゴム組成物を用いて試験片を作製する。なお、未加硫ゴム組成物の調製、試験片の作製、試験片の破断については、実施例の方法に従って行えばよい。
上記引張強さが40N以上である変性ポリマーは、シリカとの結合強さが強いものである。このような変性ポリマーは、上述の官能基(シリカと相互作用する官能基)の種類や官能基量を調整することにより得られる。具体的には、窒素、酸素及びケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む官能基を有する化合物により、ポリマーの末端及び/又は主鎖を変性し、変性率を19%以上とすればよい。
同様に、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する上記方法において、
上記未加硫ゴム組成物が、非変性ポリマーと、評価するシランカップリング剤とを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、変性ポリマーとシリカとを含有しない(好ましくは評価するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤も含有しない)ものであり、
上記評価工程において、上記未加硫ゴム組成物が含有するシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価した時の接着界面が破断した際の引張強さが50N以上(好ましくは75N以上、より好ましくは120N以上)であるシランカップリング剤、
すなわち、
非変性ポリマーと、評価するシランカップリング剤とを含有し(好ましくはカーボンブラックと、オイルとを更に含有し)、変性ポリマーとシリカとを含有しない(好ましくは評価するシランカップリング剤以外のシランカップリング剤も含有しない)未加硫ゴム組成物とガラスを加硫、接着させて作製された、ガラスとゴム組成物が接着した試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、上記試験片に引張力を印加することにより、上記接着界面が破断した際の引張強さが50N以上(好ましくは75N以上、より好ましくは120N以上)であるシランカップリング剤は、シリカとの結合強さが強く、低燃費性能、ウェットグリップ性能が改善されたゴム組成物及び空気入りタイヤを供することができる。
ここで、評価するシランカップリング剤を含有した未加硫ゴム組成物を使用して、接着界面が破断した際の引張強さを測定する方法について説明する。
使用する未加硫ゴム組成物は、ゴム成分100質量%中、スチレン含有量が25質量%の非変性のスチレンブタジエンゴムを100質量%含有し、ゴム成分100質量部に対して、JIS K 6220−1:2015に準拠して測定したpHが7.5、NSAが98m/gのカーボンブラックを50質量部、評価するシランカップリング剤を2質量部、オイルを10質量部、酸化亜鉛を2質量部、ステアリン酸を2質量部、硫黄を1.7質量部、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドを2質量部配合したものを使用する。ここで、該未加硫ゴム組成物を170℃で20分間加硫して得られた加硫ゴムについて、JIS K 6253に準拠し、デュロメータ タイプA(ショアA)、温度25℃の条件下で硬度を測定し、硬度が56でない場合、硬度が56となるようにオイル量を調整する。そして、オイル量を調整した後の未加硫ゴム組成物を用いて試験片を作製する。なお、未加硫ゴム組成物の調製、試験片の作製、試験片の破断については、実施例の方法に従って行えばよい。
上記引張強さが50N以上であるシランカップリング剤は、シリカとの結合強さが強いものである。このようなシランカップリング剤としては、シリカとの結合力が強いアルコキシ基、アルコキシシリル基、アセトキシ基、ハロゲン原子等を導入することにより得られる。また、これらの基と共にスルフィド基を導入することにより更に好適に得られる。
((ゴム組成物))
上記引張強さが40N以上である変性ポリマー、上記引張強さが50N以上であるシランカップリング剤は、シリカとの結合強さが強いため、ゴム組成物に配合することにより、低燃費性能、ウェットグリップ性能が改善されたゴム組成物が得られる。
上記変性ポリマー及び上記シランカップリング剤は、シリカとの結合強さが強い配合剤であるため、本発明のゴム組成物は、上記変性ポリマー及び/又は上記シランカップリング剤に加えてシリカを配合することが好ましい。
シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。シリカの含有量は、特に限定されないが、低燃費性能、ウェットグリップ性能に優れたゴム組成物が得られるという理由から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5〜120質量部、より好ましくは30〜90質量部である。
引張強さが40N以上である変性ポリマー以外に使用できるゴム成分としては、特に限定されず、天然ゴム(NR)、ジエン系合成ゴム(イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)など)が挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
引張強さが40N以上である変性ポリマーのゴム成分100質量%中の含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、特に好ましくは80質量%以上であり、100質量%であってもよい。
引張強さが50N以上であるシランカップリング剤の含有量は、特に限定されないが、低燃費性能、ウェットグリップ性能に優れたゴム組成物が得られるという理由から、シリカ100質量部に対して、好ましくは1〜15質量部、より好ましくは3〜12質量部である。引張強さが50N以上であるシランカップリング剤以外のシランカップリング剤と併用してもよく、また、上記変性ポリマーを配合する場合は、引張強さが50N以上であるシランカップリング剤を配合しなくてもよい。この場合のシランカップリング剤の含有量(合計含有量)も上記と同様である。
本発明では、補強用充填剤として、シリカ以外にも、カーボンブラック、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレー、マイカ等を使用してもよい。補強用充填剤の合計含有量は、特に限定されないが、低燃費性能、ウェットグリップ性能に優れたゴム組成物が得られるという理由から、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10〜150質量部、より好ましくは30〜90質量部である。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、オイル、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合できる。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をバンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどの混練機を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
本発明のゴム組成物は、様々な用途に適用可能であるが、タイヤ用ゴム組成物として使用されることが好ましい。
((空気入りタイヤ))
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造できる。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッド、サイドウォール、クリンチ、ウイング、ケース、ブレーカー、インナーライナー等のタイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成できる。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤが得られる。
本発明の空気入りタイヤは、たとえば乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤ、高性能タイヤ等として用いられる。なお、本明細書における高性能タイヤとは、グリップ性能に特に優れたタイヤであり、競技車両に使用する競技用タイヤをも含む概念である。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、合成、重合時に用いた各種薬品について、まとめて説明する。なお、薬品は必要に応じて定法に従い精製を行った。
スチレン:関東化学(株)製
ブタジエン:東京化成工業(株)製1,3−ブタジエン
TMEDA:関東化学(株)製テトラメチルエチレンジアミン
n−ブチルリチウム溶液:関東化学(株)製の1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液
2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール:大内新興化学工業(株)製のノクラック200
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド:東京化成工業(株)製
3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシラン:アヅマックス(株)製
<変性剤1の作製>
窒素雰囲気下、100mlメスフラスコにN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドを6.54g入れ、さらに無水ヘキサンを加え全量を100mlにして作成した。
<変性剤2の作製>
窒素雰囲気下、100mlメスフラスコに3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシランを6.6g入れ、さらに無水ヘキサンを加え全量を100mlにして作製した。
<共重合体の分析>
下記により得られた共重合体(共役ジエン系重合体)の分析は以下の方法で行った。
<重量平均分子量Mwの測定>
共重合体の重量平均分子量Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMULTIPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算値として求めた。
(製造例1)
<共重合体1の合成>
充分に窒素置換した30L耐圧容器にn−ヘキサンを18L、スチレンを600g、ブタジエンを1400g、TMEDAを10mmol加え、40℃に昇温した。次に、n−ブチルリチウム溶液を11mL加えた後、50℃に昇温させ3時間撹拌した。次に、反応溶液にメタノール1mL及び2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール0.1gを添加後、スチームストリッピング処理によって重合体溶液から凝集体を回収し、得られた凝集体を24時間減圧乾燥させ、共重合体1(Mw:215000、変性なし)を得た。
(製造例2)
<共重合体2の合成>
50℃に昇温させ3時間撹拌した後、変性剤1を14mL追加し30分間撹拌を行った点以外は、製造例1と同様に行い、共重合体2(Mw:248000、変性:PAM、変性率70%)を得た。
(製造例3)
<共重合体3の合成>
50℃に昇温させ3時間撹拌した後、変性剤1を20mL追加し30分間撹拌を行った点以外は、製造例1と同様に行い、共重合体3(Mw:235000、変性:PAM、変性率100%)を得た。
(製造例4)
<共重合体4の合成>
50℃に昇温させ3時間撹拌した後、変性剤2を6.3mL追加し30分間撹拌を行った点以外は、製造例1と同様に行い、共重合体4(Mw:207000、変性:S、変性率19%)を得た。
(製造例5)
<共重合体5の合成>
50℃に昇温させ3時間撹拌した後、変性剤2を23.3mL追加し30分間撹拌を行った点以外は、製造例1と同様に行い、共重合体5(Mw:259000、変性:S、変性率70%)を得た。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
共重合体1〜5:上記製造例1〜5において調製した共重合体1〜5
ポリマーA:ランクセス社製のBuna SL4525−0(スチレン含有量:25質量%、非油展、非変性S−SBR)
カーボンブラック:三菱化学(株)製の#4000B(NSA:98m/g、pH:7.5)
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日油(株)製の椿
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
シランカップリング剤1:EVONIK社製のSi266(ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
シランカップリング剤2:東京化成工業(株)のトリエトキシプロピルシラン
シリカ:エボニックデグサ社製のULTRASIL VN3(NSA:175m/g)
(未加硫ゴムシートの調製)
表1、2に示す配合処方に従い、1.7Lの密閉型バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を排出温度170℃で10分間混練りし、混練物を得た。次に、2軸オープンロールを用いて、得られた混練物に硫黄および加硫促進剤を添加し、4分間、105℃になるまで練り込んだ。得られた混練物を中田エンジニアリング社製のφ60単軸押出機にて押出し、幅600mm、厚さ8mmのシート状に成形し、未加硫ゴムシート(未加硫ゴム組成物)を得た。
(加硫ゴムの硬度(Hs))
未加硫ゴム組成物を170℃で20分間加硫して得られた加硫ゴムの硬度(Hs)を、JIS K 6253に準拠し、デュロメータ タイプA(ショアA)、温度25℃の条件下で測定した。結果を表1、2に示す。
(試験片の作製)
得られた未加硫ゴムシートから、幅20mm、長さ70mm、厚さ8mmの直方体形状に切り取り、未加硫ゴム片を作製した。
図2や図3に示すように、ガラスの一面と未加硫ゴム片の一面が接触した状態(該ガラスの一面の中央部において、少なくとも未加硫ゴム組成物と接触している状態)で、温度170℃の条件下で、20分加温することにより、ガラスと未加硫ゴム片を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物(加硫ゴム)が接着した試験片(ガラスとゴム組成物の接着面積:160mm)を作製した。
なお、ガラスとして、厚さ8mmのフロート板ガラス(旭硝子(株)製、ガラス中のSiOの含有量:70〜74%)を幅20mm、長さ70mmにカットし、ガラス用グラインダー砥石を用いて、ゴム接着界面を含むカット面を処理した(Ra:0.1μm)ガラス(幅20mm、長さ70mm、厚さ8mmの直方体形状のガラス)を使用した。
(接着界面の破断)
次に、図2や図3に示すように、作製した試験片におけるガラスとゴム組成物(加硫ゴム)の接着界面に対して垂直方向に、すなわち、図2や図3に示す引張方向に、試験片に引張力を印加することにより、接着界面を破断させ、接着界面が破断した際の引張強さを測定した。測定結果を表1、2に示す。
なお、図2や図3に示す引張方向に引張力を印加する点以外は、JIS K6251:2010「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して引張試験を行った。
引張試験の条件
・試験装置:島津製作所社製引張試験機
・ロードセル容量:500N
・チャック間距離:60mm
・引張速度:20mm/min
・測定温度:25℃
Figure 2018136183
Figure 2018136183
配合1〜3の比較、配合1、4、5の比較、配合8、9の比較、配合10、11の比較により、ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製する試験片作製工程と、前記試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、前記試験片に引張力を印加することにより、前記接着界面を破断させる破断工程と、前記接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する評価工程とを含む、本発明の評価方法により、ゴム組成物のシリカとの結合強さを精度よく評価することが可能なことが分かった。
表1より、共重合体2〜5は、上記引張強さが40N以上である変性ポリマーに該当する。また、表2より、シランカップリング剤1は、上記引張強さが50N以上であるシランカップリング剤に該当する。これらの変性ポリマー、シランカップリング剤を使用することにより、低燃費性能、ウェットグリップ性能を改善できることを立証するために、これらの変性ポリマー、シランカップリング剤を使用したシリカ配合ゴムを作製した。
具体的には、表3、4に示す配合処方に従い、1.7Lの密閉型バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を排出温度170℃で10分間混練りし、混練物を得た。次に、2軸オープンロールを用いて、得られた混練物に硫黄および加硫促進剤を添加し、4分間、105℃になるまで練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で20分間加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
得られた加硫ゴム組成物を使用して、下記の評価を行った。試験結果を表3、4に示す。なお、表3の基準比較例は比較例1、表4の基準比較例は比較例2とした。
(低燃費性能)
上記加硫ゴム組成物からなるゴムスラブシート(2mm×130mm×130mm)から測定用試験片を切り出し、粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度60℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下で、測定用試験片のtanδを測定し、基準比較例の低燃費性能指数を100として、各配合の測定結果を指数表示した。低燃費性能指数が大きいほど、低燃費性能に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能)
上記加硫ゴム組成物からなるゴムスラブシート(2mm×130mm×130mm)から測定用試験片を切り出し、粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度0℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下で、測定用試験片のtanδを測定し、基準比較例のウェットグリップ性能指数を100として、各配合の測定結果を指数表示した。ウェットグリップ性能指数が大きいほど、ウェットグリップ性能に優れることを示す。
Figure 2018136183
Figure 2018136183
表3、4の結果より、接着界面が破断した際の引張強さが特定値以上の変性ポリマー、シランカップリング剤を配合した実施例では、低燃費性能、ウェットグリップ性能が改善されることが分かった。

Claims (15)

  1. ガラスと未加硫ゴム組成物を加硫、接着させて、ガラスとゴム組成物が接着した試験片を作製する試験片作製工程と、
    前記試験片におけるガラスとゴム組成物の接着界面に対して垂直方向に、前記試験片に引張力を印加することにより、前記接着界面を破断させる破断工程と、
    前記接着界面が破断した際の引張強さに基づいて、ゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する評価工程とを含むゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法。
  2. ガラスとゴム組成物の接着面積が100mm以上である請求項1記載のゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法。
  3. 前記未加硫ゴム組成物を加硫して得られた加硫ゴムの硬度が50以上である請求項1又は2記載のゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法。
  4. 前記試験片作製工程において、2分以上加硫する請求項1〜3のいずれかに記載のゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法。
  5. 前記試験片作製工程において、150〜180℃の温度で加硫する請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法。
  6. 前記未加硫ゴム組成物は、非変性ポリマーと、評価するシランカップリング剤とを含有し、変性ポリマーとシリカとを含有しないものであり、
    前記評価工程において、前記未加硫ゴム組成物が含有するシランカップリング剤のシリカとの結合強さを評価する請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法。
  7. 前記未加硫ゴム組成物は、評価する変性ポリマーを含有し、シランカップリング剤とシリカとを含有しないものであり、
    前記評価工程において、前記未加硫ゴム組成物が含有する変性ポリマーのシリカとの結合強さを評価する請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物のシリカとの結合強さを評価する方法。
  8. 請求項7記載の方法に基づき評価した時の接着界面が破断した際の引張強さが40N以上である変性ポリマー。
  9. 請求項8記載の変性ポリマーを含有するゴム組成物。
  10. タイヤ用ゴム組成物である請求項9記載のゴム組成物。
  11. 請求項10記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
  12. 請求項6記載の方法に基づき評価した時の接着界面が破断した際の引張強さが50N以上であるシランカップリング剤。
  13. 請求項12記載のシランカップリング剤を含有するゴム組成物。
  14. タイヤ用ゴム組成物である請求項13記載のゴム組成物。
  15. 請求項14記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
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