JP2019046887A - 半導体発光素子、発光素子アレイ、及び光プリントヘッド - Google Patents

半導体発光素子、発光素子アレイ、及び光プリントヘッド Download PDF

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元一郎 松尾
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Abstract

【課題】素子特性の悪化及び発光効率の低下を抑制しつつ、発光強度を向上させることができる半導体発光素子、発光素子アレイ、及び光プリントヘッドを提供する。【解決手段】半導体発光素子(110)は、第1の端子を含む第1のn型半導体層(103)と、第1のn型半導体層(103)上に備えられた第1のp型半導体層(104)と、第1のp型半導体層(104)上に備えられ、第3の端子を含む第2のn型半導体層(105)と、第2のn型半導体層(105)上に備えられ、第2の端子を含む第2のp型半導体層(106)とを有し、第2のp型半導体層(106)は、平面形状が第1の円弧を含む第1の外周(円形状の外周)を有し、第2のn型半導体層(105)は、平面形状が第2のp型半導体層(106)の第1の円弧に沿った曲線を含む第2の外周(円弧状の外周)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体発光素子、複数の半導体発光素子を有する発光素子アレイ、及び1つ以上の発光素子アレイを有する光プリントヘッドに関する。
電子写真方式を採用する画像形成装置における露光手段として、発光素子アレイを備えた光プリントヘッドが使用されている。また、発光素子アレイに含まれる半導体発光素子として、3端子発光素子である発光サイリスタが採用されている(例えば、特許文献1参照)。発光サイリスタの光出力は、発光部面積を広くすることによって、増大させることができる。
特開2011−18837号公報
しかしながら、発光部面積を広くすると、発光部の周囲長さが増加するため、発光部の端面(側面)から流れるリーク電流が増加し、素子特性の悪化及び内部発光効率の低下が生じるという問題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、素子特性の悪化及び発光効率の低下を抑制しつつ、発光強度を向上させることができる半導体発光素子、発光素子アレイ、及び光プリントヘッドを提供することである。
本発明の一態様に係る半導体発光素子は、第1の端子と、第2の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子との間の導通を制御する信号が入力される第3の端子とを有し、基板の主面上に備えられた半導体発光素子であって、前記第1の端子を含む第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層上に備えられた第2導電型の第2の半導体層と、前記第2の半導体層上に備えられ、前記第3の端子を含む第1導電型の第3の半導体層と、前記第3の半導体層上に備えられ、前記第2の端子を含む第2導電型の第4の半導体層と、を有し、前記第4の半導体層は、平面形状が第1の円弧を含む第1の外周を有し、前記第3の半導体層は、平面形状が前記第4の半導体層の前記第1の円弧に沿った曲線を含む第2の外周を有することを特徴とする。
本発明によれば、発光部の周囲長さの小さな増加によって、発光部面積を広くすることができる、第1の円弧を含む第1の外周及び第1の円弧に沿った曲線を含む第2の外周を有する平面形状を持つ発光部を採用することにより、素子特性の悪化及び発光効率の低下を抑制しつつ、発光強度を向上させることができるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る半導体発光素子及び複数の半導体発光素子を含む発光素子アレイの構造を示す概略平面図である。 図1の発光素子アレイ(4個の半導体発光素子)をS2−S2線で切る断面構造を示す概略断面図である。 図1の発光素子アレイ(1個の半導体発光素子)をS3−S3線で切る断面構造を示す概略断面図である。 (a)から(c)は、実施の形態1に係る発光素子アレイの製造に使用される半導体薄膜の構造を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体発光素子及び複数の半導体発光素子を含む発光素子アレイの構造を示す概略平面図である。 図5の発光素子アレイ(4個の半導体発光素子)をS6−S6線で切る断面構造を示す概略断面図である。 図5の発光素子アレイ(1個の半導体発光素子)をS7−S7線で切る断面構造を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態3に係る半導体発光素子及び複数の半導体発光素子を含む発光素子アレイの構造を示す概略平面図である。 図8の発光素子アレイ(4個の半導体発光素子)をS9−S9線で切る断面構造を示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態3に係る発光素子アレイの切り立ち部の製造工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態4に係る半導体発光素子及び複数の半導体発光素子を含む発光素子アレイの構造を示す概略平面図である。 図11の発光素子アレイ(1個の半導体発光素子)をS12−S12線で切る断面構造を示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態4に係る発光素子アレイの製造に使用される半導体薄膜の構造を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態5に係る光プリントヘッドの構造を示す概略断面図である。 図14に示される光プリントヘッドの発光素子アレイユニットを示す概略平面図である。 実施の形態2の変形例である変形例1の半導体発光素子の第2のn型半導体層(第3の半導体層)と第2のp型半導体層(第4の半導体層)の構造を示す概略平面図である。 実施の形態1の変形例である変形例2の半導体発光素子の第2のn型半導体層(第3の半導体層)と第2のp型半導体層(第4の半導体層)の構造を示す概略平面図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る半導体発光素子、複数の半導体発光素子を有する発光素子アレイ、及び1つ以上の発光素子アレイを有する光プリントヘッドを、添付図面を参照しながら説明する。図相互の関係を理解し易くするために、図には、xyz直交座標系の座標軸を示す。x軸は、基板上に配列された複数の半導体発光素子(3端子発光素子)の配列方向(x方向)を示す座標軸であり、y軸は、基板に平行且つx軸に直交する方向(y方向)の座標軸である。z軸は、x軸とy軸の両方に直交する基板の厚さ方向(z方向)の座標軸である。なお、各図において、構成要素の形状、構成要素のx方向、y方向、及びz方向の寸法の比率などは、実際の半導体発光素子のものと異なる。また、実施の形態の説明及び図面は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
実施の形態において、半導体発光素子は、3端子発光素子としての発光サイリスタである。また、実施の形態において、光プリントヘッドは、複数の半導体発光素子とその駆動回路とを有する露光装置である。光プリントヘッドは、電子写真方式によって記録媒体上に現像剤からなる画像を形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、多機能周辺装置(MPF)などの画像形成装置において、像担持体としての感光体ドラムに画像データに応じた光を照射することで、静電潜像を形成する装置である。
《1》実施の形態1.
《1−1》構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体発光素子110及び複数の半導体発光素子110を含む発光素子アレイ(半導体装置)100の構造を示す概略平面図である。図2は、図1の発光素子アレイ100(4個の半導体発光素子110)をS2−S2線で切る断面構造を示す概略断面図である。図3は、図1の発光素子アレイ100(1個の半導体発光素子110)をS3−S3線で切る断面構造を示す概略断面図である。なお、発光素子アレイ100は、後述の図15における発光サイリスタアレイチップ503に対応するものであり、発光素子アレイチップとも言う。また、図1には、内部構造を理解しやすくするために、パッシベーション膜108を記載していない。
図1から図3に示されるように、実施の形態1に係る発光素子アレイ100は、基板101の主面(表面)101a上において、所定方向(x方向)に配列された複数の半導体発光素子(3端子発光素子)110としての複数の発光サイリスタを備えている。複数の半導体発光素子110は、x方向(基板101の長手方向)に一定の間隔で配置されている。半導体発光素子110は、基板101の主面101a上に接合されることができる。ただし、基板101の主面101aと半導体発光素子110との間に、平坦化膜102が備えられてもよい。平坦化膜102は、半導体発光素子110が接合される面として、平坦化処理された平坦面102aを有している。平坦面102aは、表面粗さが所定の基準値(例えば、20nm)以下の面である。平坦化膜102が設けられた場合には、半導体発光素子110は、平坦化膜102の平坦面102a上に、例えば、分子間力などによって接合される。なお、半導体発光素子110の個数及び配置は、図1から図3の例に限定されない。
図2及び図3に示されるように、半導体発光素子110は、第1導電型の第1の半導体層としての第1のn型半導体層103と、第1のn型半導体層103上に形成された第2導電型の第2の半導体層としての第1のp型半導体層104と、第1のp型半導体層104上に形成された第1導電型の第3の半導体層としての第2のn型半導体層105と、第2のn型半導体層105上に形成された第2導電型の第4の半導体層としての第2のp型半導体層106とを有している。半導体発光素子110の各層の構成材料としては、例えば、AlGaAs(アルミニウム・ガリウム・ヒ素)及びGaAs(ガリウム・ヒ素)などのようなGaAs系の半導体が使用される。
第2のp型半導体層106は、例えば、第1の端子を含むp型アノード層である。第1のn型半導体層103は、例えば、第2の端子を含むn型カソード層である。また、第2のn型半導体層105は、p型アノード層である第2のp型半導体層106とn型カソード層である第1のn型半導体層103との間の導通を制御する信号(ゲート信号)が入力される第3の端子を含むn型ゲート層である。
発光素子アレイ100は、第1の端子を含む第2のp型半導体層106に電気的に接続されたアノード電極120と、第2の端子を含む第1のn型半導体層103に電気的に接続されたカソード電極130と、第3の端子を含む第2のn型半導体層105に電気的に接続されたゲート電極140とを有している。
さらに、発光素子アレイ100は、半導体発光素子110を被覆する有機絶縁膜であるポリイミド等の絶縁膜107を有している。絶縁膜107は、第1の端子(p型アノード層)、第2の端子(n型カソード層)、第3の端子(n型ゲート層)上に開口部107a、107b、107cを有している。絶縁膜107は、略透明であることが望ましい。
また、発光素子アレイ100は、開口部107aを介してアノード電極120に接続された配線層としてのアノード引き出し配線121と、開口部107bを介してカソード電極130に接続された配線層としてのカソード引き出し配線131と、開口部107cを介してゲート電極140に接続された配線層としてのゲート引き出し配線141とを有している。
発光素子アレイ100は、絶縁膜107及び複数の配線層(アノード引き出し配線121、カソード引き出し配線131、及びゲート引き出し配線141)を覆うパッシベーション膜108をさらに有している。
図1において、円形のアノード電極120に接続されたアノード引き出し配線121はy方向に延在する配線層であり、アノード共通配線122を介してアノードパッド123に接続されている。言い換えれば、アノード共通配線122は、x方向に配列された4個の半導体発光素子110のアノード電圧を制御するためのアノードパッド123に接続されている。
ゲート電極140に接続されたゲート引き出し配線141は、y方向に延在する配線層であり、ゲート共通配線142を介してゲートパッド143に接続されている。言い換えれば、ゲート共通配線142は、第2のn型半導体層105上のゲート電極140とゲート引き出し配線141によって接続されており、さらに、基板101上に形成されている4つのゲートパッド143のいずれかに接続されている。
カソード電極130に接続されたカソード引き出し配線131は、y方向に延在する配線層であり、カソード共通配線132を介してカソードパッド133に接続されている。言い換えれば、カソード共通配線132は、第1のn型半導体層103上のカソード電極130とカソード引き出し配線131によって接続されており、さらに基板101上に形成されている、カソード電圧を制御するためのカソードパッド133に接続されている。
なお、引き出し配線(アノード引き出し配線121、カソード引き出し配線131、及びゲート引き出し配線141)と、共通配線(アノード共通配線122、カソード共通配線132、及びゲート共通配線142)との交差箇所(接続箇所以外における交差箇所)にも、引き出し配線と共通配線との間に絶縁膜107が形成されている。
《1−2》製造方法
図4(a)から(c)は、実施の形態1に係る発光素子アレイ100の製造に使用される半導体薄膜(エピタキシャル成長膜)111の構造を示す概略断面図である。半導体薄膜111の製造に際し、図4(a)に示されるように、半導体薄膜製造用の母材基板160上に、バッファ層161、犠牲層162、第1のn型半導体層103a、第1のp型半導体層104a、第2のn型半導体層105a、第2のp型半導体層106aを、この順で形成する。これらの層は、例えば、エピタキシャル成長及び不純物注入によって形成される。
バッファ層161は、その上に形成される半導体層を成膜するための層である。犠牲層162は、半導体薄膜111を母材基板160から剥離する際にエッチングされる層である。犠牲層162上の半導体層である第1のn型半導体層103a、第1のp型半導体層104a、第2のn型半導体層105a、第2のp型半導体層106aは、図1から図3に示される半導体発光素子110の第1のn型半導体層103、第1のp型半導体層104、第2のn型半導体層105、及び第2のp型半導体層106にそれぞれ対応する。犠牲層162は、そのウェットエッチングのエッチングレートが、半導体薄膜111のウェットエッチングのエッチングレートよりも早い層である。
半導体薄膜111を母材基板160から剥離する際には、図4(b)に示されるように、犠牲層162のエッチングレートよりも、半導体薄膜111のエッチングレートが早いエッチャントを用いて、犠牲層162を選択的にウェットエッチングする。図4(b)は、エッチング途中の半導体薄膜111の状態を示している。例えば、犠牲層162としてAlAsを用い、半導体薄膜111としてGaAs系材料を用い、エッチャントとして、例えば、HClを用いて犠牲層162を除去すればよい。
剥離した半導体薄膜111は、保持装置(図示せず)によって母材基板160から基板101上の平坦化膜102の平坦面102a上に運ばれ、図4(c)に示されるように、平坦面102a上に加圧され、分子間力によって接合される。
図4(c)に示されるように、剥離した半導体薄膜111は、基板101上の平坦化膜102に加圧されて、分子間力によって接合した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、第1のn型半導体層103、第1のp型半導体層104、第2のn型半導体層105、第2のp型半導体層106がそれぞれ最表面となるようメサ形状に加工される。その際、第2のp型半導体層(第4の半導体層)106は、平面形状が円弧(第1の円弧)を含む第1の外周を有するように形成される。より具体的に言えば、第2のp型半導体層106は、平面形状が円形状となるように形成される。さらに、第2のn型半導体層(第3の半導体層)105は、平面形状が第2のp型半導体層106の円弧(実施の形態1では、円形)に沿った曲線(実施の形態1では、円弧状の曲線)を含む第2の外周を有するように形成されてもよい。より具体的に言えば、第2のn型半導体層105は、アノードパッド123側(図1における上側、図3における左側)の外周端面(側面)105bが、第2のp型半導体層106の円形状(図1に示される平面形状)の外周端面(側面)106bより大径且つ同心円状の円弧形状の外周端面(図1に示される平面形状における半円状の円弧部)を持つように形成される。つまり、第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bから第2のp型半導体層106の円状の外周端面106bまでの距離がほぼ一定になるように、第2のn型半導体層105及び第2のp型半導体層106が形成される。
また、第2のn型半導体層105は、円弧状の外周端面105bを持つ第1の部分(半円状領域)と、第1の部分から所定方向(図1における−y方向)に延在し、第3の端子を含む第2の部分(矩形状領域)とを含む。
さらに、第1のp型半導体層104及び第1のn型半導体層103も、第2のn型半導体層105と同様に、アノードパッド123側(図1における上側、図3における左側)の外周端面(側面)104b、103bが、第2のp型半導体層106の円形状(図1に示される平面形状)の外周端面(側面)106bより大径且つ同心円状の円弧形状の外周端面(図1に示される平面形状における半円状の円弧部)を持つように形成されてもよい。この場合、第1のp型半導体層104は、第2のn型半導体層105と同様に、円弧状の外周端面104bを持つ半円状領域と、この円弧状領域から所定方向(図1における−y方向)に延在する矩形状領域とを含むことができる。また、この場合には、第1のn型半導体層103は、第1のp型半導体層104と同様に、円弧状の外周端面103bを持つ半円状領域と、この円弧状領域から所定方向(図1における−y方向)に延在する矩形状領域とを含むことができる。
次に、蒸着又はスパッタ等で、第1のn型半導体層103にカソード電極130を、第2のn型半導体層105にゲート電極140を、第2のp型半導体層106にアノード電極120を形成し、カソード共通配線132、ゲート共通配線142、アノード共通配線122を形成する。これらの構成は、図1から図3に示される。
次に、蒸着又はスパッタ等で、アノード電極120とアノードパッド123、ゲート電極140とゲートパッド143、カソード電極130とカソードパッド133を接続するようにアノード引き出し配線121、ゲート引き出し配線141、カソード引き出し配線131をそれぞれ形成する。これらの構成は、図1から図3に示される。
アノード引き出し配線121、ゲート引き出し配線141、カソード引き出し配線131の形成前に、接続箇所以外で配線が接触しないように、絶縁膜107を形成しておく。絶縁膜107は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等で形成される。絶縁膜107は、スピンコート又はスプレーコート等で樹脂をコートした後、フォトリソグラフィなどによってパターニングして形成される。絶縁膜107としては、光透過率の高い材料を用いることが望ましい。
アノード引き出し配線121、ゲート引き出し配線141、カソード引き出し配線131の形成後、半導体発光素子110、アノード電極120、ゲート電極140、カソード電極130、アノード引き出し配線121、ゲート引き出し配線141、カソード引き出し配線131、アノード共通配線122、ゲート共通配線142、及びカソード共通配線132が短絡しないよう、有機絶縁膜又は無機絶縁膜を用いてパッシベーション膜108を形成する。これらの構成は、図1から図3のいずれかに示される。
《1−3》動作
カソード電極130は、半導体発光素子110の第1のn型半導体層103と電気的に接続されており、カソードパッド133は、アースに接続されており、接地電位となっている。そのため、半導体発光素子110は、アノード電極120の電圧のON及びOFFと、ゲート電極140の電圧のON及びOFFによって駆動される。
半導体発光素子110を発光させない場合は、アノード電極120を接地電位にする。このとき、アノード電極120からカソード電極130に電流が流れないため、半導体発光素子110は、発光しない。
半導体発光素子110を発光させる場合は、アノード電極120に電圧を印加して(ONにして)、ゲート電極140の電位を接地電位にする。このとき、電位差が発生するため、アノード電極120からカソード電極130に電流が流れて、半導体発光素子110が、発光する。発光素子アレイ100において、光は、主に、第2のp型半導体層106の全面と、第2のn型半導体層105の外周から取り出される。
発光をしている半導体発光素子110の発光を停止させる場合は、アノード電極120を接地電位とし、ゲート電極140を所定電位とすることで、アノード電極120からカソード電極130への電流が流れなくなり、半導体発光素子110は、発光を停止する。
《1−4》効果
以上に説明したように、実施の形態1に係る発光素子アレイ100においては、光は、主に、第2のp型半導体層106の全面と、第2のn型半導体層105の外周端面(側面)から取り出されるが、主要な発光面である第2のn型半導体層105の外周端面105bが、第2のp型半導体層106の円形状の外周の外周端面106bと同心円状の円弧状(図1では半円形状)の外周端面105bを有する。このため、平面形状(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)が円形又は半円形の外周端面から外側に向かう光の分布を均一にすることが可能である。すなわち、発光素子アレイ100を上からみた場合(−z方向に半導体発光素子を見た場合)の発光形状(発光強度分布)を、少なくとも第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bの範囲において均一にすることが可能である。このような、発光素子アレイ100を光プリントヘッドの半導体発光素子として採用した場合には、印字品質を向上させることができる。
また、第2のp型半導体層106の平面形状(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)が円形であるため、第2のp型半導体層が四角形である場合と比較すると、外周端面の面積が減少しており、結果として外周端面でのリーク電流を減少させることができるため、半導体発光素子である発光サイリスタの電気特性が改善される。
《2》実施の形態2.
《2−1》構成
図5は、本発明の実施の形態2に係る半導体発光素子210及び複数の半導体発光素子210を含む発光素子アレイ(半導体装置)200の構造を示す概略平面図である。図5において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。
図6は、図5の発光素子アレイ200(4個の半導体発光素子210)をS6−S6線で切る断面構造を示す概略断面図である。図6において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。
図7は、図5の発光素子アレイ200(1個の半導体発光素子210)をS7−S7線で切る断面構造を示す概略断面図である。図7において、図3に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図3に示される符号と同じ符号が付される。
発光素子アレイ200は、後述の図15における発光サイリスタアレイチップ503に対応するものであり、発光素子アレイチップとも言う。また、図5には、内部構造を理解しやすくするために、パッシベーション膜108を記載していない。
実施の形態2に係る発光素子アレイ200は、第2のn型半導体層105の外周端面105bが、第2のp型半導体層206の円形状の外周の外周端面206bと同じ形状(すなわち、同じ半径で且つ同心円状)の円弧状(図1では半円形状)の外周端面205bを有する点において、実施の形態1に係る発光素子アレイ100と相違する。つまり、第2のp型半導体層(第4の半導体層)206は、平面形状が円弧(第1の円弧)を含む第1の外周を有するように形成される。より具体的に言えば、第2のp型半導体層206は、平面形状が円形状となるように形成される。さらに、第2のn型半導体層(第3の半導体層)105は、平面形状が第2のp型半導体層106の円弧(実施の形態2では、円形)に沿った曲線(実施の形態2では、第2のp型半導体層106の円弧に重なった円弧状の曲線)を含む第2の外周を有するように形成される。
より具体的に言えば、第2のn型半導体層105は、アノードパッド123側(図5における上側、図7における左側)の外周端面(側面)105bが、第2のp型半導体層206の円形状(図5に示される平面形状)の外周端面(側面)206bと同じ半径で且つ同心円状の円弧形状の外周端面(図5に示される平面形状における半円状の円弧部)を持つように形成される。つまり、第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bと第2のp型半導体層206の円状の外周端面206bがほぼ一致するように、第2のn型半導体層105及び第2のp型半導体層206が形成される。なお、図7において、第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bと第2のp型半導体層206の円状の外周端面206bとは傾斜した側面として描かれているが、第2のn型半導体層105の厚さ及び第2のp型半導体層206の厚さは、第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bと第2のp型半導体層206の円状の外周端面206bとが同じ半径であるとみなすことができる程度に十分薄い。
実施の形態2において、上記以外の構造は、実施の形態1のものと同じである。
《2−2》動作
実施の形態2に係る発光素子アレイ200の動作は、実施の形態1のものと同じである。
《2−3》効果
以上に説明したように、実施の形態2に係る発光素子アレイ200においては、実施の形態1の場合と同様に、平面形状(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)が円形又は半円形の外周端面から外側に向かう光の分布を均一にすることが可能である。すなわち、発光素子アレイ200を上からみた場合の発光形状(発光強度分布)を、少なくとも第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bの範囲において均一にすることが可能である。このような、発光素子アレイ200を光プリントヘッドの半導体発光素子として採用した場合には、印字品質を向上させることができる。
また、第2のp型半導体層206の平面形状(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)が円形であるため、外周端面でのリーク電流を減少させることができるため、半導体発光素子である発光サイリスタの電気特性が改善される。
《3》実施の形態3.
《3−1》構成
図8は、本発明の実施の形態3に係る半導体発光素子310及び複数の半導体発光素子310を含む発光素子アレイ(半導体装置)300の構造を示す概略平面図である。図8において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。
図9は、図8の発光素子アレイ300(4個の半導体発光素子310)をS9−S9線で切る断面構造を示す概略断面図である。図9において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。
発光素子アレイ300は、後述の図15における発光サイリスタアレイチップ503に対応するものであり、発光素子アレイチップとも言う。また、図8には、内部構造を理解しやすくするために、パッシベーション膜108を記載していない。
実施の形態3に係る半導体発光素子310及び複数の半導体発光素子310を含む発光素子アレイ(半導体装置)300は、基板101の主面101aに対して直角又は鋭角である端面151であって、半導体発光素子310上に絶縁膜107が積層された構造の端面151を含む切り立ち部150を有している。基板101の切り立ち部150の端面151は、例えば、ウェットエッチングによって形成された面である。また、図9において、切り立ち部150の端面151は、平坦化膜102の一部(厚さ方向の上部)と、半導体発光素子310(図9では第1のn型半導体層103)と、絶縁膜107とが積層された構造の面である。
実施の形態3において、上記以外の構造は、実施の形態1のものと同じである。
図10(a)及び(b)は、実施の形態3に係る発光素子アレイ300の切り立ち部150の製造工程を示す概略断面図である。図4(c)に示される半導体薄膜111は、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、図10(a)に示されるように、第1のn型半導体層103、第2のn型半導体層105、第2のp型半導体層106が表面となるメサ形状に加工される。
次に、図10(b)に示されるように、アノード共通配線122、カソード共通配線132、ゲート共通配線142、アノード引き出し配線121、カソード引き出し配線131、ゲート引き出し配線141が形成される領域以外の領域において、発光サイリスタ110及び平坦化膜102の一部をエッチングすることによって端面151を含む切り立ち部150を有する構造を形成する。端面151は、基板101の主面101aに対して直角又は鋭角に形成される。
なお、実施の形態3においては、実施の形態1に係る発光素子アレイ100に切り立ち部150を追加した形態を説明したが、実施の形態2に係る発光素子アレイ200に切り立ち部150を追加してもよい。
《3−2》動作
実施の形態3に係る発光素子アレイ300の動作は、実施の形態1のものと同じである。
《3−3》効果
以上に説明したように、実施の形態3に係る発光素子アレイ300においては、実施の形態1の場合と同様に、平面形状(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)が円形又は半円形の外周端面から外側に向かう光の分布を均一にすることが可能である。すなわち、発光素子アレイ300を上からみた場合の発光形状(発光強度分布)を、少なくとも第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bの範囲において均一にすることが可能である。このような、発光素子アレイ300を光プリントヘッドの半導体発光素子として採用した場合には、印字品質を向上させることができる。
また、実施の形態3に係る半導体発光素子アレイ300においては、半導体発光素子310の周辺(近傍)に端面151を有する切り立ち部150を設けたので、絶縁膜107を透過できなかった光が、半導体薄膜又は絶縁膜107によって遠く離れた箇所まで伝送されにくく、切り立ち部150の端面151から放出される。このように、実施の形態3においては、絶縁膜107を透過できなかった光は、発光した発光サイリスタの近くから放出される。したがって、半導体発光素子110の各々における光の取り出し効率が向上する。
また、実施の形態3においては、絶縁膜107及び半導体発光素子310が、切り立ち部150で分離されているので、発光している発光サイリスタから遠く離れた位置における光の漏れを減らすことができる。
《4》実施の形態4.
《4−1》構成
図11は、本発明の実施の形態4に係る半導体発光素子410及び複数の半導体発光素子410を含む発光素子アレイ(半導体装置)400の構造を示す概略平面図である。図11において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。
図12は、図11の発光素子アレイ400(1個の半導体発光素子410)をS12−S12線で切る断面構造を示す概略断面図である。図12において、図3に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図3に示される符号と同じ符号が付される。
発光素子アレイ400は、後述の図15における発光サイリスタアレイチップ503に対応するものであり、発光素子アレイチップとも言う。また、図11には、内部構造を理解しやすくするために、パッシベーション膜108を記載していない。
図11に示されるように、実施の形態4に係る発光素子アレイ400は、第1のn型半導体層103と第1のp型半導体層104との間、及び、第2のn型半導体層105と第2のp型半導体層106との間の少なくとも一方に、これらの半導体層103〜106の各々より薄い薄膜半導体層403、405を有する点が、実施の形態1に係る発光素子アレイ100と相違する。薄膜半導体層403、405は、例えば、InGaP(インジウム・ガリウム・リン)からなる厚さ20nm以下の半導体層である。薄膜半導体層403、405は、エッチング加工時の選択性を考慮すると、5nm以上の厚さであることが望ましい。つまり、薄膜半導体層403、405の厚さは、5nm以上20nm以下の範囲内であることが望ましい。薄膜半導体層403、405としては、半導体層103〜106とエッチングレートが異なるエッチングストップ層を用いることができる。
《4−2》製造方法
図13(a)及び(b)は、実施の形態4係る発光素子アレイ400の製造に使用される半導体薄膜(エピタキシャル成長膜)411の構造を示す概略断面図である。図13(a)及び(b)において、図4(a)から(c)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図4(a)から(c)に示される符号と同じ符号が付される。
半導体薄膜411の製造に際し、図13(a)に示されるように、半導体薄膜製造用の母材基板160上に、バッファ層161、犠牲層162、第1のn型半導体層103a、エッチングストップ層403a、第1のp型半導体層104a、第2のn型半導体層105a、エッチングストップ層405a、第2のp型半導体層106aを、この順で形成する。これらの層は、例えば、エピタキシャル成長及び不純物注入によって形成される。
半導体薄膜411を母材基板160から剥離する際には、図13(b)に示されるように、犠牲層162のエッチングレートよりも、半導体薄膜411のエッチングレートが早いエッチャントを用いて、犠牲層162を選択的にウェットエッチングする。図13(b)は、エッチング途中の半導体薄膜411の状態を示している。
剥離後の工程は、図4(c)の場合と同様である。また、半導体薄膜411を基板101に接合した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、第1のn型半導体層103、薄膜半導体層403、第1のp型半導体層104、第2のn型半導体層105、薄膜半導体層405、第2のp型半導体層106がそれぞれ最表面となるようメサ形状に加工される。その際、第2のp型半導体層106は、平面形状が円形状となるように形成される。さらに、薄膜半導体層405と第2のn型半導体層105は、アノードパッド123側(図11における上側、図12における左側)の外周端面(側面)405b、105bが、第2のp型半導体層106の円形状(図1に示される平面形状)の外周端面(側面)106bより大径且つ同心円状の円弧形状の外周端面(図11に示される平面形状における半円状の円弧部)を持つように形成される。つまり、第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bから第2のp型半導体層106の円状の外周端面106bまでの距離がほぼ一定になるように、薄膜半導体層405、第2のn型半導体層105及び第2のp型半導体層106が形成される。
また、第2のn型半導体層105は、円弧状の外周端面105bを持つ第1の部分(半円状領域)と、第1の部分から所定方向(図1における−y方向)に延在し、第3の端子を含む第2の部分(矩形状領域)とを含む。また、平面形状に関して(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)、薄膜半導体層405は第2のn型半導体層105と同様の形状を持つ。
さらに、第1のp型半導体層104及び第1のn型半導体層103も、第2のn型半導体層105と同様に、アノードパッド123側(図1における上側、図3における左側)の外周端面(側面)104b、103bが、第2のp型半導体層106の円形状(図1に示される平面形状)の外周端面(側面)106bより大径且つ同心円状の円弧形状の外周端面(図1に示される平面形状における半円状の円弧部)を持つように形成されてもよい。この場合、第1のp型半導体層104は、第2のn型半導体層105と同様に、円弧状の外周端面104bを持つ半円状領域と、この円弧状領域から所定方向(図1における−y方向)に延在する矩形状領域とを含むことができる。また、この場合には、第1のn型半導体層103は、第1のp型半導体層104と同様に、円弧状の外周端面103bを持つ半円状領域と、この円弧状領域から所定方向(図1における−y方向)に延在する矩形状領域とを含むことができる。また、平面形状に関して(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)、薄膜半導体層403は第1のn型半導体層103と同様の形状を持つ。
なお、実施の形態4においては、実施の形態1に係る発光素子アレイ100の半導体薄膜111を半導体薄膜(エピタキシャル成長膜)411で置き換えた構造を説明したが、実施の形態2又は3に係る発光素子アレイ200又は300の半導体薄膜111を半導体薄膜(エピタキシャル成長膜)411で置き換えた構造を採用してもよい。
《4−3》動作
実施の形態4に係る発光素子アレイ400の動作は、実施の形態1のものと同じである。
《4−4》効果
以上に説明したように、実施の形態4に係る発光素子アレイ400においては、実施の形態1の場合と同様に、平面形状(−z方向に半導体発光素子を見た場合の形状)が円形又は半円形の外周端面から外側に向かう光の分布を均一にすることが可能である。すなわち、発光素子アレイ400を上から見た場合の発光形状(発光強度分布)を、少なくとも第2のn型半導体層105の円弧状の外周端面105bの範囲において均一にすることが可能である。このような、発光素子アレイ400を光プリントヘッドの半導体発光素子として採用した場合には、印字品質を向上させることができる。
また、薄膜半導体層403は、第1のn型半導体層103との接触により全体が空乏化して、再結合電流が抑制される。また、薄膜半導体層405は、第2のn型半導体層105との接触により全体が空乏化して、再結合電流が抑制される。このため、薄膜半導体層403、405内をリーク電流が流れることはない。このように、リーク電流を減らすことができるので、半導体発光素子の電気特性の劣化を抑制することができる。
《5》実施の形態5.
《5−1》構成
図14は、本発明の実施の形態5に係る光プリントヘッド500の構造を示す概略断面図である。光プリントヘッド500は、電子写真方式の画像形成装置としての電子写真プリンタの露光装置である。図14に示されるように、光プリントヘッド500は、ベース部材501と、COB(Chip On Board)基板としての実装基板510と、発光素子アレイとしての発光サイリスタアレイチップ503と、複数の正立等倍結像レンズを含むレンズアレイ504と、レンズホルダ505と、クランパ506とを備えている。実装基板510と発光サイリスタアレイチップ503とは、発光サイリスタアレイユニット511を構成している。ベース部材501は、実装基板510を固定するための部材であり、その側面には、クランパ506を用いて、実装基板510、及び、レンズホルダ505をベース部材501に固定するための開口部502が設けられている。レンズホルダ505は、例えば、有機高分子材料などを射出成形することによって形成される。実装基板510は、発光サイリスタアレイチップ503を基板上に一体化したユニットである。レンズアレイ504は、発光サイリスタアレイチップ503の発光サイリスタアレイ(発光素子アレイ)から出射された光を像担持体としての感光体ドラム上に結像させる光学レンズ群である。レンズホルダ505は、レンズアレイ504をベース部材501の所定の位置に保持する。クランパ506は、ベース部材501の開口部502及びレンズホルダ505の開口部を介して、各構成部分を挟み付けて保持するバネ部材である。
図15は、図14に示される発光素子アレイユニットとしての発光サイリスタアレイユニット511を示す概略平面図である。図14及び図15に示されるように、ベース部材501上には、発光サイリスタアレイユニット511が搭載されている。この発光サイリスタアレイユニット511は、実施の形態1から4の発光素子アレイ100,200,300,400のいずれかを、発光サイリスタアレイチップ503として、実装基板510上に搭載したものである。図15に示されるように、実装基板510上には、実施の形態1から4における発光素子アレイ100,200,300又は400からなる発光サイリスタアレイチップ503として長手方向に沿って複数配置されている。実装基板510上には、発光素子アレイ100、200、300又は400を駆動制御する駆動回路などの電子部品が配置されており、電子部品実装、配線及び接続のためのエリア512、513、及び外部から制御信号や電源などを供給するためのコネクタ514等が設けられている。なお、駆動回路は、発光サイリスタアレイチップ503内の基板101内に設けられてもよい。
《5−2》動作
光プリントヘッド500では、印刷データに応じて、半導体発光素子としての発光サイリスタが選択的に発光し、発光サイリスタから出射された光がレンズアレイ504により一様帯電している感光体ドラム上で結像する。これにより、感光体ドラムに静電潜像が形成され、その後、現像工程、転写工程、定着工程を経て、印刷媒体(用紙)上に現像剤からなる画像が形成(印刷)される。
《5−3》効果
以上に説明したように、実施の形態5に係る光プリントヘッド500は、実施の形態1から4の発光素子アレイを備えている。このため、従来の発光素子アレイよりも発光形状が均一化されているため、印字品質を向上させることができる。
《6》変形例1及び2.
上記実施の形態1から4においては、第2のp型半導体層(第4の半導体層)106,206は、平面形状が円形状となるように形成され、第2のn型半導体層(第3の半導体層)105は、アノードパッド123側の外周端面(側面)105bの平面形状が、第2のp型半導体層106の円形状の外周端面(側面)106b,206bと同心円状の円弧形状の外周端面(半円状の円弧部)を持つように形成される場合を説明した。しかし、第2のp型半導体層(第4の半導体層)106,206の平面形状と第2のn型半導体層(第3の半導体層)105の平面形状を、以下の図16及び図17に示されるように変更してもよい。
図16は、実施の形態2の変形例である変形例1の半導体発光素子610の第2のn型半導体層(第3の半導体層)605と第2のp型半導体層(第4の半導体層)606の構造を示す概略平面図である。
図16に示される変形例1の第2のn型半導体層(第3の半導体層)605と第2のp型半導体層(第4の半導体層)606とは、平面形状以外の点に関しては、図5から図7(実施の形態2)における第2のn型半導体層(第3の半導体層)105と第2のp型半導体層(第4の半導体層)206と同じである。また、変形例1の第1のn型半導体層(第1の半導体層)と第1のp型半導体層(第2の半導体層)とは、平面形状が図16の第2のn型半導体層605と同様である点を除いて、図5から図7(実施の形態2)における第1のn型半導体層(第1の半導体層)103と第1のp型半導体層(第2の半導体層)104と同じである。
図16に示されるように、変形例1の半導体発光素子610は、第2のp型半導体層606の平面形状が、円弧(第1の円弧)606aを含む第1の外周を有し、第2のn型半導体層605の平面形状が、第2のp型半導体層606の円弧606aに沿った曲線(図16においては、重なった同形の曲線)605aを含む第2の外周を有するように形成されてもよい。つまり、図16においては、第2のp型半導体層(第4の半導体層)606の平面形状の第1の外周は、円弧606aと、隣り合う2つの円弧606aの間を結ぶ部分(例えば、直線部)606bとを有し、第2のn型半導体層(第3の半導体層)605の平面形状の第2の外周は、曲線605aの端部から延びる部分(例えば、直線部)605bとを有している。なお、図16において、Rは、円弧606a及び曲線605aの曲率半径を示す。
変形例1の半導体発光素子610によれば、実施の形態2の場合と同様に、発光部の周囲長さの小さな増加によって、発光部面積を広くすることができるので、素子特性の悪化及び発光効率の低下を抑制しつつ、発光強度を向上させることができる。
図17は、実施の形態1の変形例である変形例2の半導体発光素子610′の第2のn型半導体層(第3の半導体層)605と第2のp型半導体層(第4の半導体層)606′の構造を示す概略平面図である。
図17に示される変形例2の第2のn型半導体層(第3の半導体層)605と第2のp型半導体層(第4の半導体層)606′とは、平面形状以外の点に関しては、図1から図3(実施の形態1)における第2のn型半導体層(第3の半導体層)105と第2のp型半導体層(第4の半導体層)106と同じである。また、変形例2の第1のn型半導体層(第1の半導体層)と第1のp型半導体層(第2の半導体層)とは、平面形状が図17の第2のn型半導体層605と同様である点を除いて、図1から図3(実施の形態1)における第1のn型半導体層(第1の半導体層)103と第1のp型半導体層(第2の半導体層)104と同じである。
図17に示されるように、変形例2の半導体発光素子610′は、第2のp型半導体層606の平面形状が、円弧(第1の円弧)606a′を含む第1の外周を有し、第2のn型半導体層605の平面形状が、第2のp型半導体層606′の円弧606a′に沿った曲線(図17においては、一定間隔を持つ相似形の曲線)605aを含む第2の外周を有するように形成されてもよい。つまり、図17においては、第2のp型半導体層(第4の半導体層)606′の平面形状の第1の外周は、円弧606a′と、隣り合う2つの円弧606a′の間を結ぶ部分(例えば、直線部)606b′とを有し、第2のn型半導体層(第3の半導体層)605の平面形状の第2の外周は、曲線605aの端部から延びる部分(例えば、直線部)605b′とを有している。なお、図17において、R′は、円弧606a′の曲率半径を示し、Rは、曲線605aの曲率半径を示す。
変形例2の半導体発光素子610′によれば、実施の形態1の場合と同様に、発光部の周囲長さの小さな増加によって、発光部面積を広くすることができるので、素子特性の悪化及び発光効率の低下を抑制しつつ、発光強度を向上させることができる。
なお、図16及び図17に示される半導体発光素子の平面形状は、実施の形態3及び4にも適用可能である。
《7》利用形態.
実施の形態1から4並びに変形例1及び2では、基板101がn型GaAs基板であり、その上に半導体薄膜111、411(発光サイリスタ110、210、310、410)を積層した例を説明したが、基板101はp型GaAs基板であり、その上に半導体薄膜を積層してもよい。この場合には、基板101上には、第1のp型半導体層(p型アノード層)、第1のn型半導体層(n型ゲート層)、第2のp型半導体層(p型ゲート層)、及び第2のn型カソード層(n型カソード層)が、この順に積層される。なお、n型GaAS基板上に発光サイリスタを積層した場合は、pゲートサイリスタであるが、p型GaAs基板上に発光サイリスタを積層する場合は、nゲートサイリスタとなる。
100,200,300,400 発光素子アレイ、 101 基板、 101a 主面、 110,210,310,410,610,610′ 半導体発光素子(発光サイリスタ、3端子発光素子)、 102 平坦化膜、 102a 平坦面、 103,603 n型カソード層(第1のn型半導体層、第2の端子)、 103b 円弧状の外周端面、 104,604 p型ゲート層(第1のp型半導体層)、 104b 円弧状の外周端面、 105,605 n型ゲート層(第2のn型半導体層、第3の端子)、 105b 円弧状の外周端面、 106,206,606,606′ p型アノード層(第2のp型半導体層、第1の端子)、 106b 円形状の外周端面、 107 絶縁膜、 107a,107b,107c 開口部、 108 パッシベーション膜、 120 アノード電極、 121 アノード引き出し配線、 122 アノード共通配線、 123 アノードパッド、 130 カソード電極、 131 カソード引き出し配線、 132 カソード共通配線、 133 カソードパッド、 140 ゲート電極、 141 ゲート引き出し配線、 142 ゲート共通配線、 143 ゲートパッド、 150 切り立ち部、 151 端面、 160 母材基板、 161 バッファ層、 162 犠牲層、 500 光プリントヘッド、 501 ベース部材、 502 開口部、 503 発光サイリスタアレイチップ、 504 レンズアレイ、 505 レンズホルダ、 506 クランパ、 510 実装基板。

Claims (11)

  1. 第1の端子と、第2の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子との間の導通を制御する信号が入力される第3の端子とを有し、基板の主面上に備えられた半導体発光素子であって、
    前記第1の端子を含む第1導電型の第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層上に備えられた第2導電型の第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層上に備えられ、前記第3の端子を含む第1導電型の第3の半導体層と、
    前記第3の半導体層上に備えられ、前記第2の端子を含む第2導電型の第4の半導体層と、
    を有し、
    前記第4の半導体層は、平面形状が第1の円弧を含む第1の外周を有し、
    前記第3の半導体層は、平面形状が前記第4の半導体層の前記第1の円弧に沿った曲線を含む第2の外周を有する
    ことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第4の半導体層の前記第1の外周は、円形状部分を含み、
    前記第3の半導体層の前記第2の外周は、前記円形状部分と同心円状の円弧状部分を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記第3の半導体層の前記第2の外周の前記曲線は、前記第4の半導体層の前記第1の外周の前記第1の円弧より大きい半径を持つことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記第3の半導体層の前記第2の外周の前記曲線は、前記第4の半導体層の前記第1の外周の前記第1の円弧と同じ半径を持つことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  5. 前記第3の半導体層は、
    前記第1の円弧を含む第1の部分と、
    前記第1の部分から所定方向に延在し、前記第3の端子を含む第2の部分と
    を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  6. 前記第1から第4の半導体層を被覆する絶縁膜をさらに有し、
    前記第1から第4の半導体層と前記絶縁膜とは、前記主面に対して直角又は鋭角である端面であって、前記第1から第4の半導体層に前記絶縁膜が積層された構造の前記端面を含む切り立ち部を有する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  7. 前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間、及び、前記第3の半導体層と前記第4の半導体層との間の少なくとも一方に、前記第1から第4の半導体層の各々より薄い薄膜半導体層を有する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  8. 前記薄膜半導体層は、前記第1から第4の半導体層とエッチングレートが異なるエッチングストップ層であることを特徴とする請求項7に記載の半導体発光素子。
  9. 前記薄膜半導体層の厚さは、5nm以上20nm以下の範囲内であることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体発光素子。
  10. 所定方向に配列された複数の発光素子を有し、
    前記複数の発光素子の各々は、請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体発光素子である
    ことを特徴とする発光素子アレイ。
  11. 所定方向に配列された複数の発光素子を有する、少なくとも1つの発光素子アレイとを有し、
    前記複数の発光素子の各々は、請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体発光素子である
    ことを特徴とする光プリントヘッド。
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