JP4020838B2 - 発光素子アレイ及び光プリントヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子アレイに関し、特に電子写真方式を用いたノンインパクトプリンタにおける光プリントヘッド用の発光素子アレイ及びこの発光素子アレイを備えた光プリントヘッドに関する。
発光ダイオード(light emitting diode:LED)からなる発光素子は、発光が鮮やかであり、駆動電圧が低く周辺回路が容易になるなどの理由により、従来より表示デバイスとしてのみでなく、電子写真方式を採用した光プリンタ等の光源等への応用を目的として、発光ダイオードアレイ(以下、「発光素子アレイ」という。)を用いた光プリントヘッドの研究が盛んに行われている。
自己発光型の発光素子アレイを光源とした光プリンタは、画像信号に応じて発光素子アレイの各ドットを発光させ、分布屈折率レンズなどの等倍結像素子により、感光体ドラム上に露光して静電潜像を形成し、現像装置でトナーを選択的に付着させたあと、普通紙などに付着したトナーを転写させることにより印字を行うものである。
この発光素子アレイを用いた光プリントヘッドは、
(1)可動部がなく、かつ構成部品も少ないことから、小型化が可能となる、
(2)発光素子アレイチップを複数個接続することにより、長尺化が容易である、
等の特長を有している。
このような発光素子アレイは従来から種々の構成のものが開発されているが、ここで参考のために下記特許文献1に開示されている発光素子アレイの構成を図5を用いて説明する。なお、図5(a)は発光素子アレイ50の絶縁層を取り除いた要部平面図であり、図5(b)は図5(a)のA−A線に沿った断面図である。
図5において、発光素子アレイ50は、GaP、GaAsP、GaAlAs、GaAs等からなる化合物半導体51から形成されており、その表面には1列又は千鳥状に整列した複数の発光領域57が選択的拡散によって形成されている。化合物半導体51の表面には順次Si、SiO、Al等からなる絶縁膜52、53及び54が設けられており、これら絶縁膜52、53及び54は、発光領域の選択拡散膜や化合物半導体表面の保護膜、ピンホール対策膜や配線補強下地膜、光取出し・輝度調整膜等の目的で複数層設けられている。絶縁膜52及び53の上には発光領域57にオーミック接触の取られたAl、Cr等からなる個別電極層55が設けられ、それぞれの発光領域に接続する電極、ボンディング用の電極パッド、これらを接続する配線用の電極となる。また、化合物半導体51の裏面にはAu等からなる共通電極56が設けられている。
このような発光素子アレイ50は、それぞれの発光領域57に対して全て同一方向に個別に個別電極層55が設けられているので、より高密度にかつより多数の発光領域57を形成しようとすると、個別電極層55のうち特にボンディング用の電極パッドが占める面積も大きくなるので、物理的にあまり高密度にできないという問題点が存在する。そこで、この問題点を解決するためにそれぞれの発光領域に対して隣り合う発光素子毎に別方向に個別電極層を取り出すようになした発光素子アレイも知られている。(下記特許文献2、3参照)。
ところで、このような発光素子アレイにおいては、発光素子はp型半導体層とn型半導体層をエピタキシャル成長させて両者の界面に形成されたpn接合層、すなわち活性層において発光させるものであるが、発光素子の表面はp型半導体層(下記特許文献3参照)及びn型半導体層(下記特許文献2参照)のいずれともなすことができ、当業者が必要に応じて適宜に採用することができるが、p型キャリアであるZnは容易に拡散できるために表面がn型半導体層の発光素子アレイの方が製造し易い。
しかしながら、発光素子アレイにおいては、発光素子の表面がn型半導体層となるようにすると、通常は発光素子の表面側は個別電極となるから、個別電極側が−側となり、共通電極が+側となる。このような構成では、現在主流の個別電極側が+であり、共通電極側が−に対応した汎用の駆動用ICを使用することができず、特殊な駆動用ICを開発する必要があった。(下記特許文献4参照)
実公平07−036754号公報(実用新案登録請求の範囲、図1及び図2) 特開平11−046017号公報(段落[0013]〜[0017]、図1〜図6) 特開平03−190287号公報(3頁左上欄、第2図) 特開平10−253935号公報(段落[0010]〜[0012]、図1)
そこで、本発明者は、発光素子アレイの発光素子の表面がn型半導体である場合についても汎用の駆動用ICを使用し得るようにするための構成を種々検討した結果、半導体基板として導電性を有するものを使用し、この導電性を有する半導体基板に各発光素子のn側個別電極を電気的に接続することにより、導電性の半導体基板自体をn側共通電極として使用することができるようになり、前述の汎用の駆動用ICを使用することができるようになることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、整列された二以上の個別発光素子ブロックを有する発光素子アレイにおいて、発光素子の表面がn型半導体層であっても、このn型半導体層が共通電極側となっている発光素子アレイを提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、前記発光素子アレイを用いた光プリントヘッドを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は以下の構成により達成し得る。すなわち、本願の請求項1に係る発明は、整列された二以上の個別発光素子ブロックを有する発光素子アレイにおいて、前記個別発光素子ブロックは、
(1)p型半導体基板上に絶縁分離層を介してp型半導体層及びn型半導体層が順次エピタキシャル成長されて両者の界面に活性層が形成された半導体層を有し、
(2)各個別発光素子ブロック毎に前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達する拡散分離層により形成され、互いに電気的に分離されている発光素子部及びp側電極部と、
(3)前記p側電極部内に、前記拡散分離層とは接触しないように、前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達するp型拡散導通層により形成されたp側個別電極と、
(4)前記発光素子部のn型半導体層と前記p型半導体基板の間に電気的に接続されたn側個別配線と、
(5)前記p型半導体基板の裏面に形成されたn側共通電極パッドと、
を備えていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明は、前記請求項1に係る発光素子アレイにおいて、更に、前記個別発光素子ブロックとは電気的に絶縁された1個の端子ブロックと、該端子ブロック上に設けられた前記各個別発光素子ブロック毎に対応する二以上のp側個別電極パッドと、前記p側個別電極と前記p側個別電極パッドとを互いに電気的に接続するp側個別電極配線と、を備えていることを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る発明は、前記請求項2に係る発光素子アレイにおいて、前記各個別発光素子ブロックはp側個別電極が全て同一方向に位置するように設けられており、少なくとも1個の前記端子ブロックが前記p側個別電極側に設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項4に係る発明は、前記請求項2に係る発明において、前記各個別発光素子ブロックは隣り合うp側個別電極が互い違いに位置するように設けられており、少なくとも2個の前記端子ブロックが前記個別発光素子ブロックの一方のp側個別電極側及び他方のp側個別電極側にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に係る発明は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の発光素子アレイにおいて、前記端子ブロックは、少なくともp型半導体基板上に絶縁分離層を介してp型半導体層及びn型半導体層が順次エピタキシャル成長されて形成された半導体層と、その表面に設けられた絶縁膜からなるものとしたことを特徴とする。
更に、請求項6に係る発明は、整列された二以上の個別発光素子ブロックを有する発光素子アレイにおいて、前記個別発光素子ブロックは、
(1)n型半導体基板上にp型半導体層及びn型半導体層が順次エピタキシャル成長されて両者の界面に活性層が形成された半導体層を有し、
(2)各個別発光素子ブロック毎に前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達する拡散分離層により形成され、互いに電気的に分離されている発光素子部及びp側電極部と、
(3)前記p側電極部内に、前記拡散分離層とは接触しないように、前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達するp型拡散導通層により形成されたp側個別電極と、
(4)前記発光素子部のn型半導体層と前記p型半導体基板の間に電気的に接続されたn側個別配線と、
(5)前記p型半導体基板の裏面に形成されたn側共通電極パッドと、
を備えていることを特徴とする。
また、本願の請求項7に係る発明は、前記請求項6に係る発光素子アレイにおいて、更に、前記個別発光素子ブロックとは電気的に絶縁された1個の端子ブロックと、該端子ブロック上に設けられた前記各個別発光素子ブロック毎に対応する二以上のp側個別電極パッドと、前記p側個別電極と前記p側個別電極パッドとを互いに電気的に接続するp側個別電極配線と、を備えていることを特徴とする。
また、本願の請求項8に係る発明は、前記請求項7に係る発光素子アレイにおいて、前記各個別発光素子ブロックはp側個別電極が全て同一方向に位置するように設けられており、少なくとも1個の前記端子ブロックが前記p側個別電極側に設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項9に係る発明は、前記請求項7に係る発明において、前記各個別発光素子ブロックは隣り合うp側個別電極が互い違いに位置するように設けられており、少なくとも2個の前記端子ブロックが前記個別発光素子ブロックの一方のp側個別電極側及び他方のp側個別電極側にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項10に係る発明は、少なくとも前記請求項1〜9のいずれか1項に記載の発光素子アレイ、及び前記発光素子アレイの駆動用ICを備えた光プリントヘッドであって、前記発光素子アレイのn側共通電極パッドは導電性ペーストにより回路基板に接着され、前記発光素子のp側個別電極パッドは駆動用ICとは直接又は間接にボンディング接続されている光プリントヘッドであることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発光素子アレイによれば、個別発光素子ブロック毎に形成されたp側個別電極はp型拡散導通層を経て下層のp型半導体層と連通しており、しかもこのp型半導体層は発光素子部のp型半導体層を兼ねているので、このp型半導体層をp側個別電極の配線として使用することができるために配線抵抗をも低く押さえることができる。
また、請求項1に係る発光素子アレイは、各個別発光素子ブロック毎に形成されている発光素子部のn型半導体層とp型半導体基板とがn側個別配線により電気的に接続されており、しかもp型半導体基板とp型半導体層とは絶縁分離層により絶縁されているので、全ての個別発光素子ブロックのn側個別配線は少なくともp型半導体基板を介して一体に接続されていることになるため、p型半導体基板自体をn側共通電極として使用することができるようになり、しかもこのp型半導体基板は面積が広いので電気抵抗が低いため、大電流を流すことができるようになり、発光素子アレイを全点灯させても発熱が大きくなることがなくなる。
加えて、請求項1に係る発光素子アレイは、発光素子の表面がn型半導体であるにもかかわらず、このn型半導体がn側共通電極となっているので、汎用の駆動用ICを使用して駆動させることが可能となる。
また、本願の請求項2に係る発光素子アレイによれば、請求項1に記載の発光素子アレイにおいて、端子ブロックに設けられた二以上のp側個別電極パッドのそれぞれと各個別発光素子ブロックのp側個別電極とがp側個別電極配線により接続されており、しかも前記個別発光素子ブロックとこの端子ブロックは電気的に絶縁されているので、p側個別電極パッドを設ける際の自由度が大きくなり、例えばp側電極パッドを並列に設けたり、互い違いに設けたり、多段階の階段状に設けたりすることができ、低密度の発光素子アレイから高密度の発光素子アレイまで適宜に対応することができるようになる。
また、本願の請求項3及び4に係る発光素子アレイによれば、請求項2に係る発光素子アレイにおいて、端子を個別発光素子ブロックの一方側及び両方側へ自由に設けることができるので、光プリントヘッド用として使用する際の設計の自由度が大きくなる。
また、本願の請求項5に係る発光素子アレイによれば、個別発光素子ブロックの半導体層の形成と同時に端子ブロックの半導体層を形成することができるので、製造工程が簡略化されるようになる。
更に、本願の請求項6に係る発光素子アレイによれば、n型半導体基板とp型半導体層とは使用時に電気的に不導通状態となるから、本願の請求項1に係る発行素子アレイで必要とされた絶縁分離層が不要となるため、本願の請求項1に係る発光素子アレイと同等の作用効果を奏しながらも、製造工程が簡略化される。
本願の請求項7〜9に係る発光素子アレイによれば、本願の請求項2〜5に係る発光素子アレイで必要とされた絶縁分離層が不要となるため、本願請求項2〜5に係る発光素子アレイと同等の作用効果を奏しながらも、製造工程が簡略化される。
また、本願の請求項10に係る光プリントヘッドは、個々の発光素子の表面がn型半導体であるにもかかわらず、これらのn型半導体が発光素子アレイの裏面に形成されたn側共通電極パッドに接続されているので、このn側共通電極パッドを単に導電性ペーストで回路基板に接着するのみで発光素子アレイの回路基板への取り付けと電気的接続を行うことができ、また、この発光素子アレイを汎用の駆動用ICを使用して駆動させることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。ただし、以下に示す実施例は本発明の技術思想を具体化するための発光素子アレイ及び光プリントヘッドを例示するものであって、本発明をこの実施例の光素子アレイ及び光プリントヘッドに特定することを意図するものではなく、特許請求範囲に記載された技術的範囲に含まれるものに等しく適用し得るものである。
図1は、本発明の実施例1に係る発光素子アレイの一部省略された平面図であり、図2は、実施例1に係る発光素子アレイの製造工程を説明するための、図1のA−A線に沿った一発光素子部分の断面図である。
この発光素子アレイ10は、図1に示されているように、多数の個別発光素子ブロックが一列に整列された構成を有しており、ここではp型GaAs半導体基板を使用し、p側個別電極が同一方向に一列に整列して配置されたものを例に取り説明する。
この発光素子アレイは、次のような工程により作製される。先ず、図2(a)の一発光素子ブロックの断面図から明らかなように、p型GaAs化合物半導体からなるp型半導体基板11上に絶縁分離層12を設け、この絶縁分離層12上に順次p型AlGaAs化合物半導体からなるp型半導体層13及びn型AlGaAs化合物半導体からなるn型半導体層14をエピタキシャル成長させ、両層の界面にpn接合層からなる活性層15を形成させ、n型半導体層14の表面に更にn型GaAs化合物半導体層からなるn型コンタクト層16をエピタキシャル成長させる。これらエピタキシャル成長層の総膜厚は例えば5μmとする。
この場合、p型半導体基板11とp型半導体層13との間に設けられる絶縁分離層12は、n型GaAs層、アンドープGaAs層、アンドープSi層、SiO層又はSi層を適宜選択して使用することができる。
次いで、n型コンタクト層16の表面に拡散マスクを成膜し、フォトリソグラフィー法及びエッチング法により発光素子を形成する部分及びp側電極部を形成する部分を開口し、図2(b)に示したようにZnをp型半導体層13に達するまで約3μmの厚さに拡散ないしはイオン打ち込みして、発光素子部17の周囲及びp側電極部18の周囲にp型素子分離層19を形成し、更に、p側電極部18の中央部に、素子分離層19に接触しないように、p型半導体層13に達するまで拡散ないしはイオン打ち込みしてp型拡散導通層からなるp側個別電極20を形成する。そうすると、p側個別電極とp型半導体層13とは電気的に導通状態となり、このp型半導体層13は発光素子部17のp型半導体層と共用されているから、p側個別電極は発光素子部17のp型半導体層に電気的に接続された状態となる。
次いで、図2(c)に示したように、各発光素子部17及びp側個別電極の周囲を前記絶縁分離層12に至るまで選択的にエッチングしてエッチング溝21を形成し、個別発光素子ブロック22及び端子ブロック23を形成し、更に、端子ブロック23とは反対側に位置する絶縁分離層12の一部にコンタクトホール24を形成する。そうすると、個別発光素子ブロック22及び端子ブロック23はそれぞれ互いに電気的に絶縁された状態となる。
次いで、表面全体に絶縁膜25を設けた後、図2(d)に示すように、発光素子部17のコンタクト部26、n側個別配線のコンタクト部27、p側個別電極のコンタクト部28を被覆している絶縁膜25をエッチングにより除去して開口し、図2(e)に示すように、リフトオフ法により、各発光素子部17のコンタクト部26とn側個別配線のコンタクト部27との間にn側個別配線29を形成すると共に、全てのn側個別配線29を接続するようにn側共通配線30を形成し、また、各p側個別電極のコンタクト部28と端子ブロック23との間にp側個別配線31及びp側個別電極パッド32をそれぞれ形成する。
これらの電極ないしは配線材料は下地の半導体とオーミック接続可能なものであれば公知のものを適宜使用し得る。例えば、n側の電極ないし配線材料としては、Ti200Å/Au50Å/Ni/Ge/Au1.2μmを順次積層し、また、p側の電極ないし配線材料としてはTi200Å/Au1.2μmを順次積層する。なお、n側の電極及び配線は、個別配線、共通配線、共通n側電極パッドを一度に形成してもよく、発光素子とのオーミック電極部のみn型電極で形成し、そのほかの部分をp側個別電極パッドと同時に形成してもよい。
次に、それぞれの電極と半導体とをオーミック接触させるために、シンター処理(熱処理)を行い、必要に応じて半導体基板11の裏側を研磨した後、n側共通電極パッド33を形成することにより、図1及び図2(e)に示されたような発光素子アレイ10が完成される。
このようにして得られた実施例1に係る発光素子アレイ10によれば、個別発光素子ブロック22毎に形成されたp側個別電極20は下層のp型半導体層13と連通しており、しかもこのp型半導体層13は発光素子部のp型半導体層を兼ねているので、このp型半導体層13をp側個別電極20の配線として使用することができるために配線抵抗を低く押さえることができる。
また、かかる態様の発光素子アレイ10は、各個別発光素子ブロック22毎に形成されている発光素子部17のn型半導体層とp型半導体基板11とがn側個別配線29により電気的に接続されており、しかもp型半導体基板11とp型半導体層13とは絶縁分離層12により絶縁されているので、全ての個別発光素子ブロック22のn側個別配線29は少なくともp型半導体基板11を介して一体に接続されていることになるため、p型半導体基板11自体をn側共通電極として使用することができるようになり、しかもこのp型半導体基板11は面積が広いので電気抵抗が低いため、大電流を流すことができるようになり、発光素子アレイ10の全発光素子部17を点灯させても発熱が大きくなることがなくなる。
加えて、係る態様の発光素子アレイ10は、発光素子部17の表面がn型半導体であるにもかかわらず、このn型半導体がn側共通電極パッドとなっているので、汎用の駆動用ICを使用して駆動させることが可能になるという優れた効果を奏する。
また、この実施例1に記載の発光素子アレイ10は、端子ブロック23に設けられた二以上のp側個別電極パッド32のそれぞれと各個別発光素子ブロック22のp側個別電極20とがp側個別配線31により接続されており、しかも前記個別発光素子ブロック22とこの端子ブロック23は電気的に絶縁されているので、p側個別電極パッド32を設ける際の自由度が大きくなり、例えばp側個別電極パッド32を並列に設けるだけでなく、互い違いに設けたり、多段階の階段状に設けたりすることができ、低密度の発光素子アレイから高密度の発光素子アレイまで適宜に対応することができるようになる。
また、この実施例1では発光素子部17を一列に直線上になるように配置したものを示したが、より高密度の発光素子アレイとするために発光素子部17を互い違いに配置することも可能である。更に、この実施例ではp型半導体基板11としてp型GaAs半導体基板を用いた例を示したが、p型Si基板も使用することができる。更に、発光素子部としてAlGaAs系化合物半導体を使用した例を説明したが、これに限らず周知のGaP系、AlGaInP系、GaAsP系化合物半導体等の場合にも適用可能であることは当業者にとり自明であろう。
このようにして製造された発光素子アレイ10は、発光素子部17の表面がn型半導体であるにもかかわらず、このn型半導体が全てn側共通電極パッド33に電気的に接続されているので、このn側共通電極パッド33を導電性ペーストにより回路基板(図示せず)に接着させて、また、前記発光素子のp側個別電極パッドは駆動用IC(図示せず)と直接又は間接にボンディング接続して光プリントヘッドとすることができ、しかも、汎用の駆動用ICを使用して駆動させることが可能となる。
実施例1では、多数の個別発光素子ブロック22が一列に整列された構成を有していると共に、p側個別電極20も同一方向に一列に整列して配置されたものを示したが、実施例2としては、p側個別電極20が互い違いに位置するように整列して配置した以外は実施例1に記載のものと実質的に同様の構成の発光ダイオードアレイ10’を製造した。この発光ダイオードアレイ10’の一部省略平面図を図3に示した。なお、実施例1と同じ構成部分には同一の符号を付与してあり、製造プロセスは実質的に実施例1のものと同様であるので、その詳細な説明は省略する。
実施例2に係る発光ダイオードアレイ10’は、p側個別電極20が互い違いに位置しているため、発光素子部17からのn側個別配線29はコンタクトホール27を介してp型半導体基板11と電気的に接続されてはいるが、実施例1のもののように全てのn側個別配線29を接続することは立体配線としない限りは物理的に不可能であるので、実施例1の発光素子アレイ10におけるn側共通配線30に相当する構成は存在しない。しかしながら、p型半導体基板11は面積が広いので電気抵抗が低いため、実質的に実施例1に記載のものと同等の効果を奏する。
実施例1及び2では、p型半導体基板を使用したが、実施例3としてはn型半導体基板11’を使用し、絶縁分離層12を省略した以外は実施例1と同様の構成の発光素子アレイ10”を製造した。この場合、n型半導体基板11’とp型半導体層13とは作動時に電気的に不動通状態となるため、絶縁分離層12を設ける必要が無くなる。この実施例2に係る発光素子アレイ10”における図1のA−A線に対応する一発光素子部分の断面図を図4に示した。なお、図4においては実施例1と同じ構成部分には同一の符号を付与してあり、また、実施例3に係る発光素子アレイ10”は製造プロセスは実質的に実施例1のものと同様であるばかりか実質的に実施例1のものと同等の効果を奏するので、その詳細な説明は省略する。
図1は、実施例1に係る発光素子アレイの一部省略された平面図である。 図2は、実施例1に係る発光素子アレイの製造工程を説明するための、図1のA−A線に沿った一発光素子部分の断面図である。 図3は、実施例2に係る発光素子アレイの一部省略された平面図である。 図4は、実施例3に係る発光素子アレイにおける図1のA−A線に対応する一発光素子部分の断面図である。 図5は、従来の発光素子アレイを示し、図5(a)は絶縁層を取り去った状態の要部平面図、図5(b)は図5(a)のA−A線に沿った断面図である。
符号の説明
10、10’、10” 発光素子アレイ
11 p型半導体基板
11’ n型半導体基板
12 絶縁分離層
13 p型半導体層
14 n型半導体層
15 活性層
17 発光素子部
18 p側電極部
19 素子分離層
20 p側個別電極
21 エッチング溝
22 個別発光素子ブロック
29 n側個別配線
30 n側共通配線
31 p側個別配線
32 p側個別電極パッド
33 n側共通電極パッド

Claims (10)

  1. 整列された二以上の個別発光素子ブロックを有する発光素子アレイにおいて、前記個別発光素子ブロックは、
    (1)p型半導体基板上に絶縁分離層を介してp型半導体層及びn型半導体層が順次エピタキシャル成長されて両者の界面に活性層が形成された半導体層を有し、
    (2)各個別発光素子ブロック毎に前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達する拡散分離層により形成され、互いに電気的に分離されている発光素子部及びp側電極部と、
    (3)前記p側電極部内に、前記拡散分離層とは接触しないように、前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達するp型拡散導通層により形成されたp側個別電極と、
    (4)前記発光素子部のn型半導体層と前記p型半導体基板の間に電気的に接続されたn側個別配線と、
    (5)前記p型半導体基板の裏面に形成されたn側共通電極パッドと、
    を備えていることを特徴とする発光素子アレイ。
  2. 整列された二以上の個別発光素子ブロックを有する発光素子アレイにおいて、
    前記個別発光素子ブロックは、
    (1)p型半導体基板上に絶縁分離層を介してp型半導体層及びn型半導体層が順次エピタキシャル成長されて両者の界面に活性層が形成された半導体層を有し、
    (2)各個別発光素子ブロック毎に前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達する拡散分離層により形成され、互いに電気的に分離されている発光素子部及びp側電極部と、
    (3)前記p側電極部内に、前記拡散分離層とは接触しないように、前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達するp型拡散導通層により形成されたp側個別電極と、
    (4)前記発光素子部のn型半導体層と前記p型半導体基板の間に電気的に接続されたn側個別配線と、
    (5)前記p型半導体基板の裏面に形成されたn側共通電極パッドと、
    を備え、
    更に、前記個別発光素子ブロックとは電気的に絶縁された1個の端子ブロックと、該端子ブロック上に設けられた前記各個別発光素子ブロック毎に対応する二以上のp側個別電極パッドと、前記p側個別電極と前記p側個別電極パッドとを互いに電気的に接続するp側個別電極配線と、
    を備えたことを特徴とする発光素子アレイ。
  3. 前記各個別発光素子ブロックはp側個別電極が全て同一方向に位置するように設けられており、少なくとも1個の前記端子ブロックが前記p側個別電極側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の発光素子アレイ。
  4. 前記各個別発光素子ブロックは隣り合うp側個別電極が互い違いに位置するように設けられており、少なくとも2個の前記端子ブロックが前記個別発光素子ブロックの一方のp側個別電極側及び他方のp側個別電極側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の発光素子アレイ。
  5. 前記端子ブロックは、少なくともp型半導体基板上に絶縁分離層を介してp型半導体層及びn型半導体層が順次エピタキシャル成長されて形成された半導体層と、その表面に設けられた絶縁膜からなることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の発光素子アレイ。
  6. 整列された二以上の個別発光素子ブロックを有する発光素子アレイにおいて、前記個別発光素子ブロックは、
    (1)n型半導体基板上にp型半導体層及びn型半導体層が順次エピタキシャル成長されて両者の界面に活性層が形成された半導体層を有し、
    (2)各個別発光素子ブロック毎に前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達する拡散分離層により形成され、互いに電気的に分離されている発光素子部及びp側電極部と、
    (3)前記p側電極部内に、前記拡散分離層とは接触しないように、前記半導体層の表面から前記p型半導体層に達するp型拡散導通層により形成されたp側個別電極と、
    (4)前記発光素子部のn型半導体層と前記型半導体基板の間に電気的に接続されたn側個別配線と、
    (5)前記型半導体基板の裏面に形成されたn側共通電極パッドと、
    を備えていることを特徴とする発光素子アレイ。
  7. 更に、前記個別発光素子ブロックとは電気的に絶縁された1個の端子ブロックと、該端子ブロック上に設けられた前記各個別発光素子ブロック毎に対応する二以上のp側個別電極パッドと、前記p側個別電極と前記p側個別電極パッドとを互いに電気的に接続するp側個別電極配線と、
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の発光素子アレイ。
  8. 前記各個別発光素子ブロックはp側個別電極が全て同一方向に位置するように設けられており、少なくとも1個の前記端子ブロックが前記p側個別電極側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の発光素子アレイ。
  9. 前記各個別発光素子ブロックは隣り合うp側個別電極が互い違いに位置するように設けられており、少なくとも2個の前記端子ブロックが前記個別発光素子ブロックの一方のp側個別電極側及び他方のp側個別電極側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項に記載の発光素子アレイ。
  10. 少なくとも請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子アレイ、及び前記発光素子アレイの駆動用ICを備えた光プリントヘッドであって、前記発光素子アレイのn側共通電極パッドは導電性ペーストにより回路基板に接着され、前記発光素子のp側個別電極パッドは駆動用ICと直接又は間接にボンディング接続されていることを特徴とする光プリントヘッド。
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