JP2019042834A - 制御装置およびロボットシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリブレーションの高精度化を図ることができる制御装置およびロボットシステムを供すること。【解決手段】マーカー被形成物にマーカーを形成するマーカー形成部と作業対象物に対して作業を行う作業部とを交換して設けることが可能なロボットアームを有するロボットの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、前記撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、前記制御部は、前記作業部が前記ロボットアームに設けられていないときに、前記マーカー形成部によって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置およびロボットシステムに関する。
従来から、作業台上に載置された作業対象物に対して作業を行うロボットアームを有するロボットと、作業対象物を撮像可能に固定された固定カメラとを有するロボットシステムが知られている。このようなロボットシステムでは、固定カメラで撮像した画像を基にして、ロボットは実空間内において各種作業を行うことができる。そのためには、固定カメラで撮像した画像の画像座標系と、ロボットの制御の基準となるロボット座標系とのキャリブレーション(対応付け)が必要である。
キャリブレーション方法としては、従来から様々な方法が提案されている。最も一般的な方法は、作業台上に配置されたマーカーにロボットでタッチアップしてマーカーのロボット座標系での位置情報を取得する処理と、マーカーの位置を固定カメラで検出してマーカーの画像座標系での位置情報を取得する処理とを行い、これら2つの位置情報を結びつけることで固定カメラとロボットとの間のキャリブレーションを行う方法である。しかし、この方法はマーカーにロボットでタッチアップする作業が必要であり、時間がかかることや精度を高めることが困難であるという問題がある。
そこで、この問題を解決する方法として、作業対象物に対して作業を行うハンドとともにマーキング装置を備えたロボットアームを有するロボットを用いて、マーキング装置で任意の箇所にマーカーを形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、固定されたマーカーにタッチアップする作業を省くことができ、キャリブレーションの時間を短くすることができる。
特開2010−64200号公報
しかし、かかる方法で用いるロボットは、ロボットアームの先端部にハンドとマーキング装置とを備えており、先端部が非常に大型であり、重量も重い。そのため、かかる方法では、キャリブレーションの精度を高めることが困難であるという問題がある。また、キャリブレーション時にはハンドが邪魔になり、一方、作業時にはマーキング装置が邪魔になるという問題がある。
本発明は、前述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下により実現することが可能である。
本適用例の制御装置は、撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する情報を受け付ける受付部と、マーカー被形成物にマーカーを形成するマーカー形成部と作業対象物に対して作業を行う作業部とを交換して設けることが可能なロボットアームを有するロボットの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、前記撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、前記制御部は、前記作業部が前記ロボットアームに設けられていないときに、前記マーカー形成部によって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする。
このような制御装置によれば、作業部を備えておらずマーカー形成部のみを備えたロボットを用いた対応付け(キャリブレーション)が可能である。そのため、ロボットアームの振動等を従来よりも低減することができるので、キャリブレーションの高精度化を図ることができる。
本適用例の制御装置は、撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する情報を受け付ける受付部と、作業対象物に対して作業を行う機能を有し、マーカー被形成物とともにマーカーを形成するマーカー形成部が設けられたロボットアームを有するロボットの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、前記撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、前記制御部は、前記マーカー形成部と前記マーカー被形成物とによって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする。
このような制御装置によれば、ロボットアームの振動等を従来よりも低減することができるので、対応付け(キャリブレーション)の高精度化を図ることができる。また、作業部としての機能を有するマーカー形成部を備えたロボットを用いるため、キャリブレーションおよびそのキャリブレーション結果を用いて行うロボットの作業対象物に対する作業をより的確に、また迅速かつ正確に行うことができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記マーカー形成部を前記マーカー被形成物に接触させることで前記マーカーを形成することが好ましい。
これにより、マーカー被形成物にマーカーを簡単に形成することができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記マーカーを付するスタンプで構成された前記マーカー形成部を前記マーカー被形成物に接触させることで前記マーカーを形成するよう前記ロボットの駆動を制御することが好ましい。
これにより、マーカー被形成物にマーカーを特に簡単に形成することができる。また、マーカー形成部をシンプルで軽量な構成とすることができ、ロボットアームの振動をより低減することができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、感圧紙で構成された前記マーカー被形成物に対して前記マーカー形成部を接触させることで前記マーカーを形成するよう前記ロボットの駆動を制御することが好ましい。
これにより、マーカー形成部を感圧紙に接触させることで、感圧紙にマーカーを簡単に形成することができる。
本適用例の制御装置では、前記受付部は、前記ロボットアームに設けられた力検出装置からの出力を受け付けることが可能であり、前記制御部は、前記力検出装置からの出力に基づいて前記マーカー被形成物と前記マーカー形成部との接触を検出することが好ましい。
これにより、複数の箇所での接触状態を均一またはそれに近い状態にすることができるので、キャリブレーションの精度をより高くすることができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、複数の前記マーカーを形成したときの前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記ロボット座標系と前記画像座標系との相対関係を求めた後、前記相対関係を基にして前記対応付けを行うことが好ましい。
これにより、キャリブレーションの精度をより高くすることができる。また、例えばジョグ動作によらずにロボットアームの所定部位を自動的に移動させることができるため、キャリブレーションにおける作業者による作業を簡易にすることができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記相対関係を求める際に用いる前記ロボット座標系における座標の数よりも多くの数の前記ロボット座標系における座標と、前記相対関係を求める際に用いる前記画像座標系における座標の数よりも多くの数の前記画像座標系における座標と、を用いて前記対応付けを行うことが好ましい。
これにより、相対関係を求める処理を行わない場合に比べて、キャリブレーションの精度をさらに高くすることができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記ロボットアームの先端部に設けられている前記マーカー形成部により前記マーカーを形成するよう前記ロボットの駆動を制御することが好ましい。
これにより、マーカー形成部を目的とする箇所に移動させることが容易であり、よって、キャリブレーションをより迅速かつ適切に行うことができる。
本適用例のロボットシステムは、本適用例の制御装置と、前記制御装置により制御されるロボットと、を有することを特徴とする。
このようなロボットシステムによれば、キャリブレーションおよびそのキャリブレーション結果を用いて行うロボットの作業対象物に対する作業をより的確に、また迅速かつ正確に行うことができる。
本適用例の制御装置は、マーカー被形成物にマーカーを形成するマーカー形成部と作業対象物に対して作業を行う作業部とを交換して設けることが可能なロボットアームを有するロボットの駆動を制御するプロセッサーを備え、前記プロセッサーは、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、前記プロセッサーは、前記作業部が前記ロボットアームに設けられていないときに、前記マーカー形成部によって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする。
このような制御装置によれば、作業部を備えていない状態でのロボットを用いたキャリブレーションが可能であるため、ロボットアームの振動等を従来よりも低減することができるので、キャリブレーションの高精度化を図ることができる。
本適用例の制御装置は、作業対象物に対して作業を行う機能を有し、マーカー被形成物とともにマーカーを形成するマーカー形成部が設けられたロボットアームを有するロボットの駆動を制御するプロセッサーを備え、前記プロセッサーは、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、前記プロセッサーは、前記マーカー形成部と前記マーカー被形成物とによって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする。
このような制御装置によれば、ロボットアームの振動等を従来よりも低減することができるので、キャリブレーションの高精度化を図ることができる。また、作業部としての機能を有するマーカー形成部を備えたロボットを用いるため、対応付け(キャリブレーション)およびそのキャリブレーション結果を用いて行うロボットの作業対象物に対する作業をより的確に、また迅速かつ正確に行うことができる。
第1実施形態に係るロボットシステムを示す図である。 図1に示すロボットの概略図である。 作業部を備えるロボットを有するロボットシステムを示す図である。 ロボットシステムを示すブロック図である。 制御装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 制御装置によるロボットの制御方法を示すフロー図である。 キャリブレーションの流れを示すフロー図である。 ステップS11を説明するための図である。 ステップS11を説明するための図である。 ステップS13を説明するための図である。 ステップS14での撮像画像を示す図である。 第2実施形態におけるキャリブレーションの流れを示すフロー図である。 ステップS21を説明するための図である。 ステップS21を説明するための図である。 ステップS22を説明するための図である。 ステップS13での撮像画像を示す図である。 ステップS13での撮像画像の他の例を示す図である。 第3実施形態に係るロボットシステムを示す図である。 ステップS11を説明するための図である。 ステップS11を説明するための図である。 ステップS14での撮像画像を示す図である。 ロボットシステムの他の例を示すブロック図である。 ロボットシステムの他の例を示すブロック図である。
以下、本発明の制御装置およびロボットシステムを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るロボットシステムを示す図である。図2は、図1に示すロボットの概略図である。図3は、作業部を備えるロボットを有するロボットシステムを示す図である。図4は、ロボットシステムを示すブロック図である。図5は、制御装置のハードウエア構成を示すブロック図である。なお、図1では、互いに直交する3軸(X軸、Y軸およびZ軸)を図示している。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。また、以下では、図示された各矢印の先端側を「+(プラス)」、基端側を「−(マイナス)」と言う。また、Z軸方向は「鉛直方向」と一致しており、X−Y平面に平行な方向は「水平方向」と一致している。また、Z軸の+(プラス)側を「上方」とし、Z軸の−(マイナス)側を「下方」とする。なお、図2では、力検出部120の図示を省略している。また、後述する図8、図18および図19においても力検出部120の図示を省略している。
また、本明細書において、「水平」とは、水平に対して±10°以下の範囲内で傾斜している場合も含む。同様に、「鉛直」とは、鉛直に対して±10°以下の範囲内で傾斜している場合も含む。また、「平行」とは、2つの線(軸を含む)または面が、互いに完全な平行である場合のみならず、±10°以内で傾斜している場合も含む。また、「直交」とは、2つの線(軸を含む)または面が、互いに90°の角度で交わる場合のみならず、90°に対し±10°以内で傾斜している場合も含む。また、本明細書において、「接続」とは、直接的に接続されている場合と、任意の部材を介して間接的に接続されている場合とを含む。
≪ロボットシステム≫
図1に示すロボットシステム100は、例えば、電子部品等の作業対象物91の保持、搬送および組立て等の作業で用いることができる。このロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1の駆動を制御する制御装置5を有する。また、ロボットシステム100には、撮像機能を有する撮像部3と、モニターを有する表示装置401と、例えばマウスやキーボード等で構成された入力装置402(操作機器)とがそれぞれ通信可能に接続されている(図4参照)。
〈ロボット〉
図1および図2に示すように、ロボット1は、いわゆる6軸の垂直多関節ロボットであり、基台110と、基台110に接続されたロボットアーム10とを有する。
基台110は、ロボット1を任意の設置箇所に取り付ける部分である。本実施形態では、基台110は、例えば床等の設置箇所70に設置されている。なお、基台110の設置箇所は、床等の設置箇所70に限定されず、例えば、壁、天井、移動可能な台車上等であってもよい。
図1および図2に示すように、ロボットアーム10は、アーム11(第1アーム)、アーム12(第2アーム)、アーム13(第3アーム)、アーム14(第4アーム)、アーム15(第5アーム)、アーム16(第6アーム、先端アーム)と、を有する。これらアーム11〜16は、基端側から先端側に向かってこの順に連結されている。各アーム11〜16は、隣り合うアームまたは基台110に対して回動可能になっている。ここで、図1に示すように、アーム16は、円盤状をなし、アーム15に対して回動軸O6周りに回動可動になっている。また、図2に示すように、本実施形態では、アーム16の先端面の中心を所定点P6(所定部位)という。
このようなロボットアーム10の先端には、後述する力検出部120を介して、スタンプ19(マーカー形成部)が着脱可能に取り付けられている。スタンプ19は、作業台71の作業面710にマーカー190を形成するマーカー形成部であり(図9参照)、作業面710にマーカー190を形成するための部品である。マーカー190は、文字や、図形等のマーク等で構成された目印である。本実施形態では、スタンプ19は、先端面に円形のマークが彫刻されており、先端面にインク等の着色剤を付与し、スタンプ19を作業面710に押圧することで、その円形の印影を作業面710に残すことができる。なお、作業台71(マーカー被形成物)は、作業対象物91を載置可能な台であり、作業台71(特に作業面710)は、マーカー190を形成可能な材料、例えば、紙、木材、樹脂または金属等を含んで構成されている。
また、本実施形態では、スタンプ19の先端中心をツールセンターポイントP9という。また、本実施形態では、ツールセンターポイントP9と前述した所定点P6とは、回動軸O6上にある。
また、ロボットアーム10(具体的には、力検出部120を備えるロボットアーム10)には、スタンプ19に代えて、作業対象物91を把持するハンド17(作業部)を取り付けることができる(図1および図3参照)。すなわち、ロボットアーム10は、スタンプ19とハンド17とを交換して設けることが可能なように構成されている。例えば、ロボットアーム10は、ネジ止め、ボルト止め等でスタンプ19またはハンド17を装着するために用いる雌ネジまたは雄ネジを有する構成、あるいは、フック、L字溝のような係合部を有する取付部(図示せず)を有する。これにより、スタンプ19またはハンド17を適切な位置に簡単に取り付けることができ、また、これらの交換が容易である。なお、ハンド17は、例えば、金属材料を含んで構成されている。また、本実施形態では、ハンド17の先端中心(2つの指の間の中心)をツールセンターポイントP7という。また、本実施形態では、ツールセンターポイントP7と前述した所定点P6とは、回動軸O6上にある。
また、図1に示すように、アーム16とスタンプ19との間には、力検出部120(力検出装置)がこれらに対して着脱可能に設けられている。力検出部120は、スタンプ19に加わる力(モーメントを含む)を検出する。力検出部120は、例えば、6軸力覚センサーや3軸力覚センサー等で構成されている。また、力検出部120は、検出した力検出情報を制御装置5へ出力する。
図4に示すように、ロボット1は、一方のアームを他方のアーム(または基台110)に対して回動させるモーターおよび減速機等を備える駆動部130を有する。モーターとしては、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いることができる。減速機としては、例えば、遊星ギア型の減速機、波動歯車装置等を用いることができる。また、ロボット1は、モーターまたは減速機の回転軸の回転角度を検出する位置センサー140(角度センサー)を有する。位置センサー140は、例えばロータリーエンコーダー等を用いることができる。また、駆動部130および位置センサー140は、例えば各アーム11〜16に設けられており、本実施形態では、ロボット1は、6つの駆動部130および6つの位置センサー140を有する。また、各駆動部130は、例えばロボット1に内蔵されたモータードライバー(図示せず)を介して制御装置5に電気的に接続されている。また、各位置センサー140も制御装置5に電気的に接続されている。
このようなロボット1には、ロボット1の基台110を基準としたベース座標系(ロボット座標系)が設定されている。ベース座標系は、水平方向に対してそれぞれ平行なX軸とY軸と、水平方向に対して直交し、かつ、鉛直上向きを正方向とするZ軸とによって定まる3次元の直交座標系である。本実施形態では、ベース座標系は、基台110の上端面の中心点を原点としている。X軸に対する並進成分を「成分X」とし、Y軸に対する並進成分を「成分Y」とし、Z軸に対する並進成分を「成分Z」とする。成分X、成分Yおよび成分Zの長さ(大きさ)の単位は「mm」である。
また、ロボット1には、アーム16の所定点P6を原点とした先端座標系が設定されている。先端座標系は、互いに直交するXa軸とYa軸とによって定まる2次元の直交座標系である。Xa軸およびYa軸は、それぞれ回動軸O6に対して直交している。また、Xa軸に対する並進成分を「成分Xa」とし、Ya軸に対する並進成分を「成分Ya」とする。成分Xaおよび成分Yaの長さ(大きさ)の単位は「mm」である。また、本実施形態では、前述したベース座標系と先端座標系とのキャリブレーションは済んでおり、ベース座標系での座標から先端座標系での座標を計算から求めることができる状態である。なお、本実施形態では、前述したベース座標系を「ロボット座標系」として捉えているが、先端座標系を「ロボット座標系」として捉えてもよい。
以上、ロボット1の構成について簡単に説明した。なお、本実施形態では、前述したように、「作業部」がハンド17である場合を例に説明したが、「作業部」は、作業対象物91に対して、マーカー190を形成する作業以外の何らかの作業を行うものであれば如何なるものであってもよく、例えば吸着機構を備えた機器(図示せず)や、ネジ止め等を行う機器等であってもよい。なお、前述したスタンプ19は、「作業部」とは異なり、作業対象物91に対してマーカー190を形成する作業を行う。
〈撮像部〉
図1および図2に示すように、撮像部3は、設置箇所70の鉛直上方に位置し、作業台71の作業面710を撮像できるように設置されている。
撮像部3は、図示はしないが、例えば、複数の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーで構成された撮像素子と、レンズを含む光学系と、を有する。この撮像部3は、撮像対象等からの光をレンズによって撮像素子の受光面で結像させて、光を電気信号に変換し、その電気信号を制御装置5へと出力する。なお、撮像部3は、撮像機能を有する構成であれば、前述の構成に限定されず他の構成であってもよい。
このような撮像部3には、画像座標系、すなわち撮像部3から出力される撮像画像30の座標系が設定されている(図11参照)。この画像座標系は、撮像画像30の面内方向に対してそれぞれ平行なU軸とV軸とによって定まる2次元の直交座標系である。また、本実施形態では、U軸に対する並進成分を「成分U」とし、V軸に対する並進成分を「成分V」とする。成分Uおよび成分Vの長さ(大きさ)の単位は「ピクセル」である。なお、画像座標系は、撮像部3のカメラ視野に写る3次元直交座標を、レンズの光学特性(焦点距離、歪みなど)と撮像素子の画素数および大きさとを加味して非線形変換した2次元の直交座標系である。
〈制御装置〉
図4に示すように、制御装置5は、ロボット1の駆動を制御する機能を有し、ロボット1および撮像部3に対して通信可能に接続されている。なお、制御装置5と、ロボット1および撮像部3とは、それぞれ、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。また、制御装置5には、モニター(図示せず)を備える表示装置401と、例えばキーボード等で構成された入力装置402とが接続されている。
図4に示すように、制御装置5は、プロセッサーを備える制御部51と、メモリー等を備える記憶部52と、外部インターフェース(I/F)を備える外部入出力部53と、を含む。制御装置5の各構成要素は、種々のバスを介して相互通信可能に接続されている。
制御部51(プロセッサー)は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを備え、記憶部52(メモリー)に記憶された各種プログラム等を実行する。これにより、ロボット1の駆動の制御や各種演算および判断等の処理を実現できる。
記憶部52には、制御部51により実行可能な各種プログラムが保存されている。また、記憶部52には、外部入出力部53で受け付けた各種データの保存が可能である。記憶部52は、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリーや、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリー等を含んで構成されている。なお、記憶部52は、非着脱式に限らず、着脱式の外部記憶装置(図示せず)を有する構成であってもよい。
各種プログラムとしては、ロボット1の駆動に関するロボット駆動指令、画像座標系とロボット1の先端座標系またはロボット座標系(ベース座標系)との対応付けに関する画像座標変換指令および、先端座標系とベース座標系との対応付けに関するロボット座標変換指令等が挙げられる。
画像座標変換指令は、画像座標系における座標である画像座標(U,V:位置)を、ロボット座標系における座標であるロボット座標(X,Y:位置)や先端座標系における座標である先端座標(Xa,Ya:位置)に変換するための座標変換式を求める指令である。この画像座標変換指令を実行することにより、画像座標系と、ロボット座標系および先端座標系との対応付け(キャリブレーション)を行うことができる。
各種データとしては、例えば、ロボット1が有する複数の位置センサー140から出力されたデータ、および、撮像部3から出力された撮像画像30に関するデータ等が挙げられる。また、各種データとしては、撮像部3の画素数等のデータや、後述するキャリブレーションの実行時におけるロボット1の速度、加速度(より具体的には、例えばスタンプ19の移動速度、移動加速度)に関するデータ等が挙げられる。
なお、制御部51は、記憶部52に記憶されたプログラムを実行することで、U−V平面の法線周りの回転成分(画像座標系での姿勢)を、X−Y平面の法線周りの回転成分(ロボット座標系での姿勢)やXa−Ya平面の法線周りの回転成分(先端座標系での姿勢)に変換することも可能である。例えば、撮像画像30で撮像した作業対象物91(またはマーカー190)等と、予め登録した対象の外形形状のモデル(テンプレート)とを比較して、当該モデルに対する作業対象物91の回転角度の値を取得する。これにより、画像座標系での作業対象物91の姿勢を求めることが可能である。また、画像座標系と、先端座標系およびロボット座標系との対応付けを基に、ロボット座標系での作業対象物91の姿勢および先端座標系での作業対象物91の姿勢を求めることができる。
外部入出力部53は、外部インターフェース(I/F)を備え、ロボット1、撮像部3、表示装置401および入力装置402の各接続のために用いられる。また、外部入出力部53は、撮像部3からの撮像画像30に関する情報(データ)を受け付ける「受付部」として機能する。
このような制御装置5は、例えば、図5に示すようにロボット1と通信可能に接続されたコントローラー61と、コントローラー61に通信可能に接続されたコンピューター62とを含んで構成されている。なお、制御装置5は、コントローラー61で構成されていてもよい。ロボット1の駆動の制御はコントローラー61にあるプロセッサーによりメモリーにある指令(プログラムやデータ)を読みだして実行されても良いし、コンピューター62に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読みだしてコントローラー61を介して実行されても良い。
なお、制御装置5は、前述した構成に加えて、さらに他の構成が付加されていてもよい。また、記憶部52(メモリー)に保存されている各種プログラムやデータ等は、予め記憶部52に記憶されたものであってもよいし、例えばCD−ROM等の記録媒体(図示せず)に格納されており、この記録媒体から提供されたものでもよいし、ネットワーク等を介して提供されたものであってもよい。
〈表示装置および入力装置〉
図4に示す表示装置401は、モニターを備えており、各種画面等を表示する機能を有する。したがって、作業者は、表示装置401を介して撮像部3から出力された撮像画像30およびロボット1の駆動等を確認することができる。
入力装置402は、例えばキーボード等で構成されている。したがって、作業者は、入力装置402を操作することで、制御装置5に対して各種処理等の指示を行うことができる。なお、図示はしないが、入力装置402は、例えばティーチングペンダントで構成されていてもよい。
なお、表示装置401および入力装置402の代わりに、表示装置401および入力装置402の機能を兼ね備えた表示入力装置(図示せず)を用いてもよい。表示入力装置としては、例えばタッチパネルディスプレイ等を用いることができる。また、ロボットシステム100は、表示装置401および入力装置402をそれぞれ1つ有していてもよいし、複数有していてもよい。
以上、ロボットシステム100の基本的な構成について簡単に説明した。かかるロボットシステム100は、前述したように、制御装置5と、制御装置5により制御されるロボット1と、を有する。そして、制御装置5は後述する制御を実行する。
このようなロボットシステム100によれば、後述する制御装置5による制御を実行できるので、対応付け(キャリブレーション)およびそのキャリブレーション結果を用いて行うロボット1の作業対象物91に対する作業をより的確に、また迅速かつ正確に行うことができる。
≪制御方法≫
図6は、制御装置によるロボットの制御方法を示すフロー図である。
図6に示すように、制御装置5によるロボット1の制御方法は、キャリブレーション(ステップS10)の工程と、キャリブレーションの結果を基にしたロボット1による作業(ステップS20)の工程と、を有する。
ロボット1による作業(ステップS20)の具体的な作業内容は、ハンド17(作業部)で作業対象物91に対して作業を行う内容であれば特に限定されないが、例えば、ハンド17で載置台72に載置された作業対象物91を把持し、作業台71上に作業対象物91を搬送して載置する作業が挙げられる(図3参照)。なお、ロボット1による作業(ステップS20)の具体的な作業内容は特に限定されないため、以下では、その説明を省略し、キャリブレーション(ステップS10)について説明する。
〈キャリブレーション〉
図7は、キャリブレーションの流れを示すフロー図である。図8および図9は、それぞれ、ステップS11を説明するための図である。図10は、ステップS13を説明するための図である。図11は、ステップS14での撮像画像を示す図である。
キャリブレーション(ステップS10)では、撮像部3の画像座標系とロボット1のロボット座標系とのキャリブレーション(対応付け)を行う。具体的には、撮像部3から出力された撮像画像30のデータを基にしてロボット1に各種作業を行わせるために、画像座標系における座標(画像座標)をロボット座標系における座標(ロボット座標)に変換する座標変換式(座標変換行列)を求める。つまり、この座標変換式を求めて、画像座標からロボット座標を計算から求めることができる状態とすることが、画像座標系とロボット座標系との「対応付け」に相当する。
本実施形態では、図1に示すスタンプ19を用いてキャリブレーションを行う。なお、スタンプ19は、マーカー190を形成するための部品であり、作業対象物91を保持する機能を有さない。また、本実施形態では、ツールセンターポイントP9と所定点P6とが回動軸O6上にあり、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の位置の設定(X軸、Y軸およびZ軸のツール設定)、すなわち所定点P6とツールセンターポイントP9との対応付けが済んでおり、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の座標を計算から求めることができる状態にある。
以下、図7に示すフロー図を参照しつつ、キャリブレーションについて説明する。なお、このキャリブレーションは、作業者による入力装置402を用いて行った指示に応じて、制御部51が記憶部52に記憶されたプログラムを実行することにより行われる。
まず、制御部51は、ロボットアーム10を駆動させて、図8に示すようにスタンプ19を撮像部3の視野内すなわち撮像領域S3内に位置させ、作業台71の作業面710にマーカー190を形成する(ステップS11)。これにより、作業台71の作業面710に円形のマーカー190が形成される(図9参照)。マーカー190を形成するためのロボットアーム10の駆動は、例えばジョグ動作により行う。ジョグ動作とは、例えばティーチングペンダント等の入力装置402を用いた作業者による誘導の指示に基づくロボット1の動作である。
次に、制御部51は、スタンプ19でマーカー190を形成しているときの所定点P6のロボット座標を記憶部52に記憶する(ステップS12)。
次に、制御部51は、前述したステップS12を行った回数が所定回数に達したか否かを判断し(ステップS13)、所定回数に達するまでステップS11、S12を繰り返す。本実施形態では所定回数を9回とする。したがって、本実施形態では、制御部51は、ロボット座標を9つ取得したと判断するまでステップS11、S12を繰り返す。
ここで、制御部51は、各回におけるステップS11において、マーカー190が作業面710のうち撮像領域S3内に位置するようにスタンプ19を移動させる。また、制御部51は、各回において異なる位置にマーカー190が形成されるようにスタンプ19を移動させる。特に、図10に示すように、制御部51は、複数のマーカー190が格子状に配置されるようにスタンプ19を移動させることが好ましい。したがって、制御部51は、例えば、1回目のステップS11において、図10中の左上の位置(第1位置P10)にマーカー190を形成し、2回目のステップS11において、図10中の左側中央の位置(第2位置P20)にマーカー190を形成する。また、制御部51は、1回目および2回目のそれぞれにおいて記憶部52にロボット座標を記憶する。このようにして、制御部51は、ステップS11、S12を9回繰り返し、9つの所定点P6のロボット座標を記憶部52に記憶する。
次に、制御部51は、所定回数(本実施形態では9回)に達したら、9つのマーカー190を一括して撮像部3に撮像させ、各マーカー190の画像座標を記憶部52に記憶する(ステップS14)。このときの撮像画像30を図11に示す。
次に、制御部51は、9つの所定点P6のロボット座標と、9つのマーカー190の画像座標とに基づいて、画像座標をロボット座標に変換する座標変換式を求める(ステップS15)。これにより、画像座標系とロボット座標系とのキャリブレーション、すなわち対応付けが完了する。
以上、キャリブレーション(ステップS10)の処理について簡単に説明した。このキャリブレーション(ステップS10)の処理で求めた座標変換式を用いれば、撮像部3で撮像した撮像対象の位置および姿勢をロボット座標系における位置および姿勢に変換することができる。さらには、前述したように、ロボット座標系(ベース座標系)と先端座標系との対応付けは済んでいる状態なので、撮像部3で撮像した撮像対象の位置および姿勢を先端座標系における位置および姿勢に変換することができる。そのため、制御部51は、撮像画像30を基にしてスタンプ19を目的の箇所に位置させることができる。さらには、スタンプ19をハンド17に交換したら、制御部51は、撮像画像30を基にしてハンド17を目的の箇所に位置させることができる。それゆえ、キャリブレーション(ステップS10)における結果であるロボット座標系と画像座標系との座標変換式を用いることで、ロボット1による作業(図6:ステップS20)において、ハンド17を用いてロボット1に適切に作業を行わせることができる。
なお、本実施形態では、ハンド17のツールセンターポイントP7が回動軸O6上にあるが、ツールセンターポイントP7が回動軸O6上にない場合には、ハンド17に交換した後に、所定点P6に対するツールセンターポイントP7の位置の設定(ツール設定)を行うことが好ましい。これにより、キャリブレーションの結果を基にして、ロボット1による作業を迅速かつより正確に行うことができる。
以上、制御方法について説明した。前述したように、制御装置5は、撮像可能な撮像部3からの撮像画像30に関する情報を受け付ける「受付部」としての機能を有する外部入出力部53(I/F)と、作業台71(マーカー被形成物)にマーカー190を形成するスタンプ19(マーカー形成部)と作業対象物91に対して作業を行うハンド17(作業部)とを交換して設けることが可能なロボットアーム10を有するロボット1の駆動を制御する(駆動に関する指令を実行可能な)制御部51(プロセッサー)と、を備える(図1〜図4等参照)。また、制御部51は、ロボット1に関する座標系であるロボット座標系と、撮像画像30に関する座標系である画像座標系と、の対応付け(キャリブレーション)を実行可能である。また、制御部51は、ハンド17がロボットアーム10に設けられていないときに、スタンプ19によって作業台71に複数のマーカー190を形成させたときのロボットアーム10の所定点P6(所定部位)のロボット座標系における複数のロボット座標(座標)と、複数のマーカー190の画像座標系における複数の画像座標(座標)とに基づいて、対応付けを行う。
このような制御装置5によれば、ロボット1がハンド17を装着しておらず、かつ、スタンプ19を装着した状態のロボット1を用いたキャリブレーション(対応付け)を行うことができるため、ハンド17およびスタンプ19の双方を装着した状態のロボット1を用いたキャリブレーションを行う場合に比べ、ロボットアーム10の先端の重量を大幅に軽量化することができる。そのため、ロボットアーム10の振動等を従来よりも低減することができるので、キャリブレーションの高精度化を図ることができる。また、任意の箇所に形成したマーカー190を用いたキャリブレーションが可能であるため、従来のようにタッチアップする処理を行う必要がない。そのため、キャリブレーションをより迅速に行うことができる。さらに、複数のマーカー190を一括して撮像した撮像画像30を基にして各マーカー190の画像座標を取得するため、マーカー190を形成するごとに撮像画像30を取得する場合に比べて、キャリブレーションをさらに迅速に行うことができる。また、作業対象物91を用いたキャリブレーションの結果(座標変換式)を基にして、ロボット1に実施の各種作業を行わせることができるため、作業対象物91に対する作業をロボット1により的確に行なわせることができる。また、キャリブレーション時にはハンド17が邪魔になり、作業時にはマーキング装置が邪魔になるということなく、よって、キャリブレーションおよび作業を迅速かつ的確に行うことができる。
なお、本実施形態では、所定部位として所定点P6を設定しているが、所定部位は、ロボットアーム10のいずれかの箇所であればよい。例えば、所定部位は、アーム15の先端中心であってもよい。
また、前述したように、制御部51は、スタンプ19(マーカー形成部)を作業台71(マーカー被形成物)に接触させることでマーカー190を形成する。
これにより、作業台71にマーカー190を簡単に形成することができる。なお、例えば、マーカー形成部が、レーザーを出力する機器等である場合、マーカー形成部をマーカー被形成物に接触させずにマーカーを形成することができる。
特に、本実施形態では、前述したようにマーカー形成部は、スタンプ19で構成されている。そして、制御部51は、マーカー190を付するスタンプ19で構成されたマーカー形成部を作業台71(マーカー被形成物)に接触させることでマーカー190を形成するようロボット1の駆動を制御する。
これにより、作業台71にマーカー190を特に簡単に形成することができる。また、スタンプ19はシンプルで軽量な構成であるため、ロボットアーム10の振動をより低減することができる。そのため、スタンプ19を用いることで、キャリブレーションの精度をより高めることができる。
また、本実施形態では、マーカー被形成物として例えば、紙、木材、樹脂または金属等を含んで構成された作業台71を用いているが、マーカー被形成物は、マーカー形成部がマーカーを形成できるものであれば如何なるものであってもよい。また、本実施形態では、マーカー形成部としてスタンプ19を用いているが、マーカー形成部は、マーカー被形成物に対してマーカーを形成可能なものであれば如何なるものであってもよい。例えば、マーカー被形成物が、接触を検知するセンサーを備えるタッチパネルディスプレイであり、マーカー形成部が、そのタッチパネルディスプレイで接触を検知可能な物体(例えばペン状の物体)であってもよい。また、例えば、マーカー形成部は、ペン等の筆記具であってもよい。
また、前述したように、ロボットアーム10には、力検出部120(力検出装置)が設けられている。そして、「受付部」としての機能を有する外部入出力部53は、ロボットアーム10に設けられた力検出部120(力検出装置)からの出力を受け付けることが可能であり、制御部51は、力検出部120からの出力に基づいて作業台71(マーカー被形成物)とスタンプ19(マーカー形成部)との接触を検出する。
これにより、複数の箇所での接触状態を均一またはそれに近い状態にすることができるので、キャリブレーションの精度をより高くすることができる。
また、前述したように、ロボットアーム10の先端部、すなわち最も先端に位置するアーム16には、スタンプ19が設けられている。そして、制御部51は、ロボットアーム10の先端部に設けられているスタンプ19(マーカー形成部)によりマーカー190を形成するようロボット1の駆動を制御する。
これにより、スタンプ19を目的とする箇所に移動させることが容易であり、よって、キャリブレーションをより迅速かつ適切に行うことができる。
なお、スタンプ19(マーカー形成部)は、例えば、アーム15やアーム14に設けられていてもよい。また、本実施形態では、ロボット1は、いわゆる6軸の垂直多関節ロボットであるが、制御装置5によって制御される「ロボット」は、スカラロボット(図示せず)であってもよい。スカラロボットを用いた場合、図示はしないが、マーカー形成部は、スカラロボットが有するアームに設けられたシャフト(作動軸)に設けられてもよいし、シャフトが設けられたアームに設けられていてもよい。具体例としては、図示はしないが、スカラロボットが、基台と、基台に接続された第1アーム(アーム)と、第1アームに接続された第2アーム(アーム)と、第2アームに設けられたシャフト(作動軸)とを備える場合、マーカー形成部は、シャフトに設けられていてもよいし、第2アームに設けられていてもよい。
また、前述したように、撮像部3は、作業台71の作業面710を撮像可能に設置されている。そして、外部入出力部53は、作業対象物91が配置されている作業台71を撮像可能に設けられた撮像部3と通信可能である。
これにより、作業台71に形成されたマーカー190を撮像でき、その撮像画像30を用いてキャリブレーションを的確に行うことができる。さらに、ロボット1による作業対象物91に対する作業を行うときにも、撮像画像30を用いてロボット1に作業を適切に行わせることができる。
なお、本実施形態では、図6に示すように、キャリブレーション(ステップS10)の後にロボット1による作業(ステップS20)を行ったが、ステップS20においてキャリブレーションの結果を用いていれば、ステップS20を単独で行ってもよい。また、キャリブレーション(ステップS10)を単独で行ってもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図12は、第2実施形態におけるキャリブレーションの流れを示すフロー図である。図13および図14は、それぞれ、ステップS21を説明するための図である。図15は、ステップS22を説明するための図である。図16は、ステップS13での撮像画像を示す図である。図17は、ステップS13での撮像画像の他の例を示す図である。
本実施形態では、主に、ロボット座標系と画像座標系との相対関係を求めて、ステップS11〜S16を自動で行うこと以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
以下、図12に示すフロー図を参照しつつ、本実施形態におけるキャリブレーションについて説明する。
まず、制御部51は、前述したステップS11を行う前に、ロボット座標系と画像座標系との相対関係を求める(ステップS21)。
具体的には、まず、制御部51は、撮像部3の視野内において、図13に示すように作業面710の互いに異なる箇所に3つのマーカー190を形成した後に、図14に示すように撮像画像30を取得して、3つのマーカー190におけるロボット座標および画像座標を取得する。次いで、制御部51は、取得した3つのロボット座標および3つの画像座標に基づいて、下記式(1)中の係数a、b、c、dを求める。これにより、ロボット座標と画像座標との間の座標変換式を求めることができ、画像座標系での変位(移動量)を、ロボット座標系(ベース座標系)での変位量さらには先端座標系での変位(移動量)に変換することができる。
Figure 2019042834
なお、式(1)におけるΔX、ΔYは、画像座標系での2箇所間の変位(移動量)を示し、ΔU、ΔVは、ロボット座標系での2箇所間の変位(移動量)を示す。
例えば、所定点P6がマーカー190a(基準点)の形成時の地点から矢印R1方向に移動してマーカー190bの形成時の地点に移動する移動量が、X方向に10mm、Y方向に0mmであり、所定点P6がマーカー190aの形成時の地点から矢印R2方向に移動してマーカー190cの形成時の地点に移動する移動量が、X方向に0mm、Y方向に10mmであるとする(図13参照)。また、マーカー190aの画像座標が(U0,V0)であり、マーカー190bの画像座標が(U1,V1)であり、マーカー190cの画像座標が(U2,V2)であるとする(図14参照)。この場合、以下のようにして係数a、b、c、dを求めることができる。
Figure 2019042834
このように、3つの異なる箇所にマーカー190を形成しつつ所定点P6を移動させて得られた3つのロボット座標および3つの画像座標を基にして、上記式(1)に示す座標変換式(アフィン変換式)を用いることで、ロボット座標系と画像座標系との相対関係を簡単にかつ適切に求めることができる。この相対関係とは、ロボット座標系での移動量から画像座標系での移動量を計算により求めることができる関係をいう。
次に、図15に示すように、撮像画像30における9つの教示点301を設定する(ステップS22)。本実施形態では、格子状に配列された9つの教示点301を設定する。具体的には、制御部51は、図15に示すように撮像画像30のサーチウィンドウ300を9分割してその分割された各領域の中心を教示点301として設定する。
また、ステップS22では、制御部51は、9つの教示点301を設定したら、マーカー190a(基準点)から各教示点301(教示点301a〜301i)への画像座標系での移動量(ΔU,ΔV)を求める。
例えば、制御部51は、マーカー190a(基準点)から各教示点301への画像座標系での移動量(ΔU,ΔV)を下記に示すように求めることができる。なお、下記の各画像座標系での移動量(ΔU,ΔV)は、上から順に、教示点301a、301b、301c、301d、301e、301f、301g、301h、301iに対応する。また、下記では、マーカー190a(基準点)の座標を(Xref,Yref)で示し、サーチウィンドウ300のU軸方向の長さを「Width」で示し、サーチウィンドウ300のV軸方向の長さを「Height」で示し、原点Oからサーチウィンドウ300までのU軸方向の距離を「Left」で示し、原点Oからサーチウィンドウ300までのV軸方向の距離を「Top」で示す。
Figure 2019042834
また、ステップS22では、制御部51は、ステップS21で求めた座標変換式と画像座標系での移動量(ΔU,ΔV)とを基にして、ロボット座標系での所定点P6の相対的な移動量(ΔX,ΔY)を求める。これにより、ジョグ動作によらずステップS11〜S15を自動で行うことができる。なお、ステップS14において、9つのマーカー190を撮像した撮像画像30を図16に示す。図16では、ステップS21で形成した3つのマーカー190を破線で示し、ステップS11で形成した9つのマーカー190を実線で示す。
ここで、制御部51は、図16の破線で示すように3つのマーカー190を形成した後(ステップS21)、図16の実線で示すように9つのマーカー190を形成する(ステップS11)が、例えば、図17に示すように各マーカー190を形成してもよい。具体的には、制御部51は、図17の破線で示すように3つのマーカー190を形成した後に(ステップS21)、図17の実線で示すように9つのマーカー190を形成してもよい(ステップS11)。すなわち、制御部51は、ステップS11において、ステップS21で形成した3つのマーカー190とは異なる位置に(重ならないように)、9つのマーカー190を形成する。これにより、各マーカー190が重ならないため、作業者の視認性を高めることができる。
また、制御部51は、ステップS21で形成するマーカー190およびステップS11で形成するマーカー190の各色や、形状を異なる形態にしてもよい。このような方法によっても、作業者の視認性を高めることができる。
以上、本実施形態におけるキャリブレーションについて説明した。前述したように、制御部51は、複数のマーカー190を形成したときのロボット座標系における複数のロボット座標(座標)と、複数のマーカー190の画像座標系における複数の画像座標(座標)とに基づいて、ロボット座標系と画像座標系との相対関係を求めた後、その相対関係を基にして対応付けを行う。
これにより、キャリブレーションの精度をより高くすることができる。また、前述したように、相対関係を求めることで、ロボット座標系での移動量から画像座標系での移動量を計算により求めることができるため、ステップS11において9つの教示点301(複数の箇所)に所定点P6をジョグ動作によらず自動的に移動させることができる。そのため、キャリブレーションにおける作業者の作業を簡易に行うことができる。
さらには、制御部51は、相対関係を求める際に用いるロボット座標系におけるロボット座標(座標)の数よりも多くの数のロボット座標系におけるロボット座標(座標)と、相対関係を求める際に用いる画像座標系における画像座標(座標)の数よりも多くの数の画像座標系における画像座標(座標)と、を用いて対応付けを行う。本実施形態では、ステップS21において3つのロボット座標および3つの画像座標を用いており、ステップS15における座標変換式を求めるときに9つのロボット座標および9つの画像座標を用いている。
これにより、相対関係を求める処理を行わない場合に比べて、9つの箇所(教示点301)にほぼ均等な間隔でマーカー190を形成できるため、キャリブレーションの精度をさらに高くすることができる。
なお、本実施形態では、教示点301は9つであったが、教示点301の数は任意であり、少なくとも3つ以上であればよい。ただし、教示点301の数が多い程、キャリブレーションの精度が向上する。また、教示点301の数は、ステップS21の座標変換式を求める際に用いたロボット座標の数(本実施形態では3つ)以上であることが好ましい。また、本実施形態では、これら教示点301は、格子状に配列されているが、これらの配列は格子状に限定されない。
また、本実施形態では、前述した第1実施形態と同様に、ツールセンターポイントP9と所定点P6とが回動軸O6上にあり、ツールセンターポイントP9のロボット座標(X,Y)と所定点P6のロボット座標(X,Y)とが一致している場合を例に説明した。つまり、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の位置の設定(X軸、Y軸およびZ軸のツール設定)、すなわち所定点P6とツールセンターポイントP9との対応付けが、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の位置姿勢(座標)を計算から求めることができる状態である場合を例に説明した。これに対し、ツールセンターポイントP9のロボット座標(X,Y)と所定点P6のロボット座標(X,Y)とが一致していない場合には、ステップS11の前でステップS22の後に、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の位置の設定(X座標およびY座標ツール設定)を行うことが好ましい。これにより、これらが一致していない場合でもキャリブレーションの精度を高めることができる。
なお、ツール設定の方法は特に限定されないが、例えば、撮像画像30の画像中央にマーカー190(ツールセンターポイントP9)を位置させつつ、所定点P6を互いに異なる2箇所に移動させる方法が挙げられる。この方法では、移動前後の所定点P6のロボット座標および画像座標と、ツールセンターポイントP9を中心とした所定点P6の回転角度θと、マーカー190の画像座標系での座標とを基にして、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の位置を求める。このような方法によれば、ツール設定を簡単かつ精度良く行うことができる。また、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の位置が設計値や実測値により求められる場合には、その設計値や実測値を、所定点P6に対するツールセンターポイントP9の位置として用いてもよい。
以上説明した本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
図18は、第3実施形態に係るロボットシステムを示す図である。図19および図20は、ステップS11を説明するための図である。図21は、ステップS14での撮像画像を示す図である。
本実施形態では、主に、ハンド17(作業部)を装着している状態のロボット1を用いたキャリブレーションを行うこと以外は、第1実施形態におけるキャリブレーションと同様である。なお、以下の説明では、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図18に示すように、本実施形態のキャリブレーションでは、ハンド17(作業部)とともにマーカー190を形成する感圧紙81(マーカー被形成物)を用いる。感圧紙81の具体的な構成としては特に限定されず、一般的な感圧紙を用いることができる。また、本実施形態におけるキャリブレーションは、ハンド17および感圧紙81を用いること以外は、図7に示す流れと同様である。
具体的には、まず、ステップS11において、制御部51は、図19に示すようにハンド17を撮像領域S3内に位置させ、作業台71側に向かって感圧紙81をハンド17で押圧する。これにより、図20に示すように、感圧紙81にマーカー190が形成される(ステップS11)。
また、ステップS14において、制御部51が所定回数(本実施形態では9回)に達したら、9つのマーカー190を一括して撮像部3に撮像させ、各マーカー190の画像座標を記憶部52に記憶する(ステップS14)。このときの撮像画像30を図21に示す。
このように、本実施形態では、制御装置5は、撮像可能な撮像部3からの撮像画像30に関する情報(データ)を受け付ける「受付部」としての機能を有する外部入出力部53と、作業対象物91に対して作業を行う機能を有し、感圧紙81(マーカー被形成物)とともにマーカー190を形成するハンド17(マーカー形成部)が設けられたロボットアーム10を有するロボット1の駆動を制御する(駆動に関する指令を実行可能な)制御部51(プロセッサー)と、を備える。また、制御部51は、ロボット1に関する座標系であるロボット座標系と、撮像画像30に関する座標系である画像座標系と、の対応付け(キャリブレーション)を実行可能である。また、制御部51は、ハンド17と感圧紙81とによって感圧紙81に複数のマーカー190を形成させたときのロボットアーム10の所定点P6(所定部位)のロボット座標系における複数のロボット座標(座標)と、複数のマーカー190の画像座標系における複数の画像座標(座標)とに基づいて、対応付けを行う。
このような制御装置5によれば、ハンド17を備えたロボット1と感圧紙81とを用いたキャリブレーションの実行が可能であるため、ロボットアームの10振動等を従来よりも低減することができる。そのため、キャリブレーションの高精度化を図ることができる。また、スタンプ19とハンド17との交換が不要であるため、キャリブレーションをより迅速に行うことができる。
特に、本実施形態では、前述したようにマーカー被形成物は、感圧紙81で構成されている。そして、制御部51は、感圧紙81で構成されたマーカー被形成物に対してハンド17(マーカー形成部)を接触させることでマーカー190を形成するようロボット1の駆動を制御する。
これにより、ハンド17を感圧紙81に接触させることで、感圧紙81に簡単にマーカー190を形成することができる。
なお、本実施形態では、マーカー被形成物として感圧紙81を用いているが、マーカー被形成物は、マーカー形成部とともにマーカーを形成可能なものであれば如何なるものであってもよい。例えば、マーカー被形成物は、磁石粉を含むものであってもよい。この場合には、マーカー形成部は、磁性を有する物体、例えば金属材料を含んで構成された作業部等であればよい。また、マーカー被形成物は、加えられた圧力に応じて色が変化する構成のシート等であってもよい。
また、前述した第1実施形態における「マーカー被形成物」が作業台71ではなく、感圧紙81を備える作業台71であってもよい。すなわち、スタンプ19で感圧紙81にマーカー190を形成してもよい。
以上説明した本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<ロボットシステムの他の構成例>
本発明におけるロボットシステムは、図22、図23に示す形態であってもよい。
図22、図23は、ロボットシステムの他の例を示すブロック図である。
図22には、ロボット1に直接コンピューター63が接続されたロボットシステム100Bの全体構成図を示す。ロボット1の制御はコンピューター63に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読みだして直接実行される。コンピューター63は、前述した制御装置5の機能を有する。なお、コンピューター63はロボット1に内蔵されていてもよい。
図23には、コントローラー61が内蔵されたロボット1とコンピューター66とが接続され、コンピューター66がLAN(Local Area Network)等のネットワーク65を介してクラウド64に接続されているロボットシステム100Cの全体構成図を示す。前述した制御装置5は、例えば、コントローラー61で構成することができる。ただし、ロボット1の制御はコンピューター66に存在するプロセッサーによりメモリーにある指令を読みだして実行されても良いし、クラウド64上に存在するプロセッサーによりコンピューター66を介してメモリーにある指令を読みだして実行されても良い。したがって、制御装置5は、コントローラー61およびコンピューター66で構成されていると捉えてもよいし、コントローラー61、コンピューター66およびクラウド64で構成されていると捉えてもよい。
以上、本発明の制御装置およびロボットシステムを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、本発明のロボットシステムが有するロボットとして、いわゆる6軸の垂直多関節ロボットを例示したが、当該ロボットは、例えば、スカラロボット等の他のロボットであってもよい。また、当該ロボットは、単腕ロボットに限定されず、例えば、双腕ロボット等の他のロボットであってもよい。したがって、可動部の数は、1つに限定されず、2つ以上であってもよい。また、可動部が備えるロボットアームが有するアームの数は、前述した実施形態では、6つであるが、1〜5つまたは7つ以上であってもよい。
1…ロボット、3…撮像部、5…制御装置、10…ロボットアーム、11…アーム、12…アーム、13…アーム、14…アーム、15…アーム、16…アーム、17…ハンド、19…スタンプ、30…撮像画像、51…制御部、52…記憶部、53…外部入出力部、61…コントローラー、62…コンピューター、63…コンピューター、64…クラウド、65…ネットワーク、66…コンピューター、70…設置箇所、71…作業台、72…載置台、81…感圧紙、91…作業対象物、100…ロボットシステム、100B…ロボットシステム、100C…ロボットシステム、110…基台、120…力検出部、130…駆動部、140…位置センサー、190…マーカー、190a…マーカー、190b…マーカー、190c…マーカー、300…サーチウィンドウ、301…教示点、301a…教示点、301b…教示点、301c…教示点、301d…教示点、301e…教示点、301f…教示点、301g…教示点、301h…教示点、301i…教示点、401…表示装置、402…入力装置、710…作業面、O6…回動軸、P10…第1位置、P20…第2位置、P6…所定点、P7…ツールセンターポイント、P9…ツールセンターポイント、R1…矢印、R2…矢印、S3…撮像領域

Claims (12)

  1. 撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する情報を受け付ける受付部と、
    マーカー被形成物にマーカーを形成するマーカー形成部と作業対象物に対して作業を行う作業部とを交換して設けることが可能なロボットアームを有するロボットの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、前記撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、
    前記制御部は、前記作業部が前記ロボットアームに設けられていないときに、前記マーカー形成部によって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする制御装置。
  2. 撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する情報を受け付ける受付部と、
    作業対象物に対して作業を行う機能を有し、マーカー被形成物とともにマーカーを形成するマーカー形成部が設けられたロボットアームを有するロボットの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、前記撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、
    前記制御部は、前記マーカー形成部と前記マーカー被形成物とによって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする制御装置。
  3. 前記制御部は、前記マーカー形成部を前記マーカー被形成物に接触させることで前記マーカーを形成する請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記マーカーを付するスタンプで構成された前記マーカー形成部を前記マーカー被形成物に接触させることで前記マーカーを形成するよう前記ロボットの駆動を制御する請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、感圧紙で構成された前記マーカー被形成物に対して前記マーカー形成部を接触させることで前記マーカーを形成するよう前記ロボットの駆動を制御する請求項2に記載の制御装置。
  6. 前記受付部は、前記ロボットアームに設けられた力検出装置からの出力を受け付けることが可能であり、
    前記制御部は、前記力検出装置からの出力に基づいて前記マーカー被形成物と前記マーカー形成部との接触を検出する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、複数の前記マーカーを形成したときの前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記ロボット座標系と前記画像座標系との相対関係を求めた後、前記相対関係を基にして前記対応付けを行う請求項1ないし6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記相対関係を求める際に用いる前記ロボット座標系における座標の数よりも多くの数の前記ロボット座標系における座標と、前記相対関係を求める際に用いる前記画像座標系における座標の数よりも多くの数の前記画像座標系における座標と、を用いて前記対応付けを行う請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記ロボットアームの先端部に設けられている前記マーカー形成部により前記マーカーを形成するよう前記ロボットの駆動を制御する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の制御装置と、前記制御装置により制御されるロボットと、を有することを特徴とするロボットシステム。
  11. マーカー被形成物にマーカーを形成するマーカー形成部と作業対象物に対して作業を行う作業部とを交換して設けることが可能なロボットアームを有するロボットの駆動を制御するプロセッサーを備え、
    前記プロセッサーは、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、
    前記プロセッサーは、前記作業部が前記ロボットアームに設けられていないときに、前記マーカー形成部によって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする制御装置。
  12. 作業対象物に対して作業を行う機能を有し、マーカー被形成物とともにマーカーを形成するマーカー形成部が設けられたロボットアームを有するロボットの駆動を制御するプロセッサーを備え、
    前記プロセッサーは、前記ロボットに関する座標系であるロボット座標系と、撮像可能な撮像部からの撮像画像に関する座標系である画像座標系と、の対応付けを実行可能であり、
    前記プロセッサーは、前記マーカー形成部と前記マーカー被形成物とによって前記マーカー被形成物に複数の前記マーカーを形成させたときの前記ロボットアームの所定部位の前記ロボット座標系における複数の座標と、複数の前記マーカーの前記画像座標系における複数の座標とに基づいて、前記対応付けを行うことを特徴とする制御装置。
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