JP2019042160A - 避難装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】足の不自由な人でも利用可能な避難装置の提供を目的とする。【解決手段】上階側の床1に開設した避難用開口2内に保持される待機位置と下階床面3との間で昇降駆動される昇降台4と、前記避難用開口2の側壁面上端部に回転自在に連結され、自由端部が待機位置にある前記昇降台4上に乗り上げて避難開口2の上面と昇降台4との間に渡されたセット位置から昇降台4の降下に伴って避難開口2に吊り下げられる吊下姿勢に回転するスロープ部材5と、昇降台4の待機位置への移動に際して前記スロープ部材5を吊下姿勢からセット位置に移動させるスロープ制御体6とを有する避難装置【選択図】 図1

Description

本発明は避難装置に関するものである。
上階から下階に向けて昇降台を降下させる避難装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。
この従来例において、避難装置は上階側の床に開設された開口内への待機位置と下階との間で移動可能に配置して形成される。
特開2010-51473号公報
しかし、上述した従来例において、昇降台が上階に保持されている状態で、上階の床面と昇降台の表面との間には段差があるために、足の不自由な利用者、とりわけ車椅子による利用には適さないという問題がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、足の不自由な人でも利用可能な避難装置の提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
上階側の床1に開設した避難用開口2内に保持される待機位置と下階床面3との間で昇降駆動される昇降台4と、
前記避難用開口2の側壁面上端部に回転自在に連結され、自由端部が待機位置にある前記昇降台4上に乗り上げて避難開口2の上面と昇降台4との間に渡されたセット位置から昇降台4の降下に伴って避難開口2に吊り下げられる吊下姿勢に回転するスロープ部材5と、
昇降台4の待機位置への移動に際して前記スロープ部材5を吊下姿勢からセット位置に移動させるスロープ制御体6とを有する避難装置を提供することにより達成される。
本発明において、上階側の床1に開設される避難用開口2の側壁面にはスロープ部材5が回転自在に連結されており、昇降台4が待機位置にあるときにスロープ部材5の自由端部が昇降台4上に乗り上げて上階側の床1表面と昇降台4の間に形成される段差を吸収する。
昇降台4が待機位置にあるときにスロープ部材5により上階側の床1の表面と昇降台4との間の段差が吸収される本発明において、足の不自由な利用者、車椅子7、あるいはストレッチャーの利用者であっても避難装置による避難が可能になる。
また、スロープ部材5は昇降台4が降下する際には、避難用開口2の側壁面に沿って吊り下げられた姿勢に移行するために、昇降台4の降下時における干渉等が確実に防止されて安全な降下が可能になる。
さらに、スロープ部材5の吊下姿勢からセット位置への移動は、昇降台4の上昇移動により動作するスロープ制御体6により行われるために、昇降台4の上昇時の昇降台4と吊下姿勢にあるスロープ部材5との直接的な衝接を防ぐことが可能になる。この結果、スロープ制御体6の昇降台4との当接部位をクッション性を有する材料で形成したり、あるいはスロープ制御体6に緩衝機構を組み込むことによって昇降台4の待機位置への復帰時の衝撃音の発生を防ぐことができる。
スロープ制御体6は、待機位置まで上昇してくる昇降台4に当接した後、昇降台4の上昇動作により与えられる駆動力をスロープ部材5の回転動作に変換するものであれば適宜の機構を採用することが可能であるが、
前記スロープ制御体6は前記スロープ部材5の回転軸に固定され、自由端部が待機位置に向けて上昇する昇降台4に干渉して回転して前記スロープ部材5をセット位置に駆動する避難装置を構成すると、構造が簡単になる。
また、上記目的を達成するための他の構成として、
前記昇降台4には、車椅子7又はストレッチャーの車輪を乗せる凹部8が、昇降台4への乗り込み口となる手前側辺縁10から奥側辺縁4cに向けて形成されるとともに、
セット位置における前記スロープ部材5の先端が、待機位置における昇降台4の前記凹部8内に位置する避難装置を構成することができる。
凹部8は、車椅子7又はストレッチャーの車輪を乗せることができれば、左右の各車輪に各々対応する比較的細幅のものであっても、あるいは、左右両輪に対応した幅寸法の大きなものであってもよい。
この場合、前記凹部8には開始端9から昇降台4への乗り込み口となる手前側辺縁10に行くに従って漸次低背となる傾斜面11が形成されるとともに、
前記スロープ部材5は、セット位置において自由端が前記傾斜面11の開始端9を超えた位置まで延設される避難装置を構成することができる。
凹部8を備えた避難装置において、車椅子7は乗降端から昇降台4に乗り込み、下階に到達した際には、乗降端から車椅子7を後退させながら下階の床面に降りる。凹部8は車椅子7の車輪をガイドする本来の機能に加えて昇降台4が下階床面3に着地した際の下階床面3から車輪までの高さを低くするという効果をもたらす。
この結果、下階床面3と車輪ガイドの乗降端との段差を解消するために乗降端に傾斜面11を形成する場合には、傾斜面11の長さが短くても傾斜角度をなだらかにすることができるために、車椅子7の下階床面3への降車を円滑にすることができる。
また、凹部8を形成することにより大きくなった上階側床面との段差は自由端が傾斜面11の開始端9を超えた位置まで延びるスロープ部材5のガイド片により解消されるために、車椅子7の昇降台4への乗車に支障を来すことがない。
したがって、本発明において、車椅子7での乗降双方において緩やかな傾斜を有する段差解消用のスロープが提供されるために、車椅子7での利用が容易になる。
本発明の避難装置を示す平面図である。 避難装置の動作を示す図で、昇降台が待機位置にある状態を示す側面図である。 避難装置の動作を示す図で、昇降台が下階床面に到達した状態を示す側面図である。 ガイド支柱を示す斜視図である。 ガイド支柱を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)の4C方向から見た断面図である。 スロープ部材を示す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図、(c)は昇降台が降下した状態を示す側面図である。 スロープ部材を変形例を示す図である。 手動操作解除部を示す斜視図である。 操作盤を示す図で、(a)は斜視図、(b)は初期回転位置を示す図、(c)は操作回転位置を示す図である。 手動操作解除部の動作を示す図で、(a)は操作盤の初期回転位置に対応するストッパ装置の状態を示す図、(b)はストッパ装置の解除状態を示す図である。 避難装置を車椅子で使用した状態を示す図で、(a)は搭乗状態を示す図、(b)は下階床面に到達した状態を示す図である。
図1、図2に示すように、避難装置は、上階の床1に開設された開口に嵌合固定されて避難用開口2を形成するケース2aと、下階の床面3上に立設され、上端が上記避難用開口2に固定されるガイド支柱12と、昇降台4とを有し、昇降台4は、図2に示すように、避難用開口2内に保持される待機位置と、図3に示すように、この待機位置からガイド支柱12に沿って降下して下階床面3上に着地する避難位置との間で昇降駆動される。
上記ガイド支柱12は適宜の座屈強度を有する中空パイプ体であり、例えばアルミニウムを押し出し成形して形成される。このガイド支柱12の下端部は下階の床スラブに、上端部はケース2aに固定される。
また、ガイド支柱12の一側壁面にはラック溝12aが形成される。図2に示すように、ラック溝12aは、ステンレス等の高強度の板材に所定ピッチで凹部12bを形成したもので、ガイド支柱12のほぼ全長にわたって形成される。
さらに、図5に示すように、ガイド支柱12の中空部には、ワイヤ13により吊り下げられる重錘14が収容される。ワイヤ13の重錘14への固定端に対する反対端は昇降台4に連結されており、重錘14と昇降台4への固定端との間にはプーリ15が配置される。重錘14は、利用者が搭乗しない状態の昇降台4を上方に引き上げることができる重量に設定されており、下階に到達した後、利用者が昇降台4を降りると、重錘14の重量により昇降台4は待機位置に復帰する。
なお、図5(b)において重錘14はプーリ15から垂下するワイヤ13に直接連結する場合を示したが、プーリ15と重錘14との間に動滑車を介在させることもできる。
一方、昇降台4には、上記ガイド支柱12が挿通する支柱挿通開口4aが開設される。支柱挿通開口4aは避難者が待機位置にある昇降台4に乗る際の乗り込み口となる手前側辺縁10に隣接する隣接縁4bの各々に形成されている。これら支柱挿通開口4aは、手前側辺縁10からの間隔が等しい位置で、かつ、図1に示すように、昇降台4の重心位置から所定距離(δ)だけ上記手前側辺縁10に対向する辺縁(奥側辺縁4c)側に偏倚した位置、すなわち、奥側辺縁4cと重心位置(G)との中間部に形成されており、上記ガイド支柱12は、これら支柱挿通開口4aに対応する対向位置に2本立設される。
以上のようにして支柱挿通開口4aを挿通するガイド支柱12に沿って昇降台4を昇降させるために、支柱挿通開口4a周りには、ピニオン16、ピッチング防止ローラ17、およびローリング防止ローラ18が配置される。
図4、5に示すように、ピニオン16は緩降装置19に組み込まれており、回転減速装置19aの出力軸19bに連結されてガイド支柱12のラック溝12aに噛合する。本例において回転減速装置19aは遠心ブレーキ式のものであり、ピニオン16が回転することにより動作してその回転速度を制限する。
上記緩降装置19は各々のガイド支柱12に対応して出力軸19bが隣接縁4bに沿う姿勢で配置され、これに対応して2本のガイド支柱12は、ラック溝12aが対向する姿勢で立設される。
各緩降装置19には減速性能を確保するためにガイド支柱12を挟んで2組の回転減速装置19aが使用されることから出力軸19bの軸長方向寸法が大きくなる。したがって、出力軸19bを隣接縁4bに沿う姿勢で緩降装置19を配置することにより、緩降装置19の昇降台4中央部へのはみ出し寸法を抑えることができ、昇降台4上のスペースを有効に利用することができる。
また、本例において、ピニオン16と回転減速装置19aの出力軸19bとは、昇降台4の降下時におけるピニオン16の回転方向にのみ接続され、逆回転方向に対して接続断状態となるワンウエイクラッチ19cを介して接続されており、回転減速制御は昇降台4の降下時にのみ作動する。
上記ピッチング防止ローラ17は、昇降台4の手前側辺縁10に平行な軸回りの回転を防止するために設けられる。上述したように、ガイド支柱12は昇降台4の重心位置(G)に対して奥側辺縁4c寄りに偏倚した位置に配置されているために、昇降台4とガイド支柱12との当接部位には、図5(c)において矢印で示す奥側辺縁4cを上方に押し上げる方向、すなわち、図5(c)において時計回りのモーメントが作用する。
このモーメントに対抗するために、ピッチング防止ローラ17は、ガイド支柱12を挟んで反対壁面に設置高さを異ならせて配置される。本例においては、奥側辺縁4c方向の壁面に対する当接高さが手前側辺縁10方向の壁面に対する当接高さに比して高くなる一対が設けられる。これら一対のピッチング防止ローラ17は、発生するモーメントに対して各々が対応するガイド支柱12の壁面に圧接して昇降台4の傾きを防止し、昇降台4はこの状態で水平姿勢が保持される。
また、本例において、昇降台4に反対方向のモーメントが負荷された場合に備え、上述した一対のピッチング防止ローラ17に対して線対称位置にさらに補助用のピッチング防止ローラ17'が一対配置される。
一方、ローリング防止ローラ18は、昇降台4の隣接縁4bに平行な軸回りのローリング回転を防止するために設けられるもので、ガイド支柱12の隣接縁4bに平行な壁面、すなわち、ラック溝12aが形成される壁面と、その反対壁面に対応して配置される。
さらに、上記昇降台4の表面には、車椅子7による使用を可能にするために、車椅子7の車輪をガイドする凹部8が凹設される。凹部8は昇降台4の手前側辺縁10から奥側辺縁4cに至るほぼ全長にわたって形成されており、車椅子7の昇降台4への搭乗は、手前側辺縁10から乗り上げた後、奥側辺縁4c方向に移動させて行われる。
また、図6に示すように、上記凹部8には、手前側辺縁10から所定間隔隔てた位置を開始端9とし、手前側辺縁10の裏面に至る傾斜面11が形成されており、下階まで避難した後、車椅子7を後退させて下階床面3に降りる際の段差発生が防止される。
さらに、昇降台4が待機位置にあるときの上階側床面1aとの間の段差を吸収するために、避難用開口2にはスロープ部材5と、スロープ部材5を制御するスロープ制御体6が装着される。
スロープ部材5は、上記凹部8に嵌合可能な幅方向寸法を有し、両側縁にガイド用立ち上がり片5aを全長にわたって起立させたU字状断面形状の部材であり、2本の凹部8に対応して2個のスロープ部材5が該スロープ部材5の回転軸を構成する回転軸部材20に固定される。回転軸部材20は、昇降台4の手前側辺縁10に対応するケース2aの一側縁に沿って配置されており、図6(a)に示すように、自由端が待機位置にある昇降台4の凹部8に嵌合するセット位置と、図6(c)に示すように、回転軸部材20から吊り下がった吊下姿勢との間で回転する。
図6(a)に示すように、昇降台4が待機位置に保持されている状態で、上階側の床面と凹部8との間の段差は、凹部8と昇降台4の裏面との間の間隔、すなわち、昇降台4が下階側の床面に着地した際に発生し、傾斜面11により吸収される段差に比して大きくなる。
スロープ部材5は、これを考慮して、図6(a)に示すように、セット位置において上記傾斜面11の始端を超えて奥側辺縁4c方向に延設させ、上記傾斜面11の傾きとほぼ同一傾斜角度になるように設定することによって昇降台4への搭乗、降下双方を円滑に行うことが可能になる。
また、スロープ部材5の張出し長さの決定は、上述したように、傾斜角が傾斜面11とほぼ同一となることを条件とする以外に、図11(a)に示すように、車椅子7の後輪との干渉が生じないことを条件にすることも可能であり、このようにスロープ部材5の長さを決定すると、後述する手摺体位置と相俟って、車椅子7を正しい搭乗位置に導く間接的なガイドとして機能させることができる。
なお、以上においてスロープ部材5はセット位置において傾斜面11の傾きとほぼ同一傾斜角度になるように設定する場合を示したが、車椅子7の搭乗に影響がなければ必ずしも同一傾斜角度である必要はない。
上記スロープ制御体6は、上記スロープ部材5の回転軸部材20に一体に連結される支持杆6aの先端にタイヤ部材6bを回転自在に連結して形成される。タイヤ部材6bは、後述するように、昇降台4と衝突した際の衝突音を吸収するために、合成樹脂製の中空体やゴム製のタイヤ等で形成される。
上記スロープ制御体6は、昇降台4上の有効面積を狭くしないように昇降台4の隣接縁4bに対応する位置に配置され、スロープ制御体6とスロープ部材5とは、図6(c)に示すように、スロープ部材5が吊下姿勢を取るときにタイヤ部材6bが直下位置よりやや奥側辺縁4c方向にずれる角度で配置される。
したがって本例において、図6(a)の待機位置から昇降台4が降下すると、支えを失ったスロープ制御体6は図6(a)において時計回りに回転し、図6(c)の状態を経て下階床面3に着地する。この状態から避難者が昇降台4を降りると、上述した重錘14の作用により昇降台4は待機位置に向けて上昇する。
上昇途上において、図6(c)に示すように、昇降台4の表面がスロープ制御体6のタイヤ部材6bに当接すると、スロープ制御体6には、昇降台4の上方への力により回転軸部材20を回転中心とする反時計回りの回転モーメントが発生し、さらに上昇すると、図6(a)の状態に復帰する。
なお、スロープ制御体6は、図6(c)の状態から昇降台4が上昇する際にスロープ部材5の自由端が凹部8、あるいは傾斜面11に干渉しない長さに設定される。
以上においては、スロープ部材5は、一本の回転軸部材20に連結し、さらに、上記回転軸部材20の両端にスロープ制御体6の支持杆6aを連結する場合を示したが、図7(a)に示すように、各々のスロープ部材5毎に回転軸部材20を連結し、各回転軸部材の一端にスロープ制御体6の支持杆6aを連結することもできる。
また、図5に示すスロープ部材5は、凹部8に嵌合可能なU字断面形状に形成されるものが示されているが、図7(b)に示すように、隣接するスロープ部材5のガイド用立ち上がり片5aの上端同士を連結平面5bにより連結して全体として一体に形成することもできる。
さらに、以上において凹部8は車椅子7の左右の車輪に対応するように2条形成される場合を示したが、図7(c)に示すように、左右両輪に対応するように1条の溝として形成することもでき、この場合、スロープ部材5は、1条の凹部8に対応させて幅広に形成される。
また、上記昇降台4には、図1に示すように、手摺体21が装着される。手摺体21は、横杆21aと、横杆21aの両端から直角方向に延びる縦杆21bとを有してU字形状に形成されており、昇降台4への装着は、各縦杆21bの自由端部を昇降台4の奥側辺縁4c近傍に回転自在に連結して行われる。
この手摺体21は、不使用時には、昇降台4の表面に沿う倒伏姿勢に保持され、横杆21aを上方に引き上げることにより起立姿勢に移行させることができる。
なお、以上においては昇降台4の表面に凹部8を設ける場合を示したが、昇降台4の表面は平面により形成することも可能である。
さらに、避難装置には、昇降台4を待機位置に保持するためのストッパ装置23が設けられるとともに、手摺体21の横杆21aには上記ストッパ装置23を手動で解除するための手動解除操作部24が配置される。
図10に示すように、ストッパ装置23は、昇降台4側に配置され、先端にフック部25aを備えて回転軸25b周りに回転自在なストッパ部材25と、ガイド支柱12側に配置されて上記フック部25aが係脱する被係止部23aとを有し、ストッパ部材25は、トーションスプリング23bにより被係止部23aとの係止位置側、すなわち、図10における反時計回りに付勢される。
また、ストッパ部材25にはペダル状の解除操作入力部26aを備えたストッパ解除部26が設けられ、トーションスプリング23bの反力に抗して解除操作入力部26aを押し下げてストッパ解除部26を図10において時計回りに回転させると、ストッパ部材25は被係止部23aとの係止解除位置方向に回転する。
したがって本例において、昇降台4が待機位置にあるとき、図10(a)に示すようにストッパ装置23のストッパ部材25が被係止部23aに係止し、昇降台4の降下を規制する。
この状態からストッパ解除部26の解除操作入力部26aを押し下げると、図10(b)に示すように、フック部25aの被係止部23aとの係止が解除され、昇降台4の降下が開始する。
また、昇降台4が待機位置側に移動する際、まず、被係止部23aとフック部25aの上端に形成される傾斜部25cが干渉してフック部25aが図10(b)に示すように一旦係止解除方向に回転駆動された後、昇降台4が待機位置に達すると、トーションスプリング23bの復帰力により係止状態に復帰する。
上記ストッパ装置23を車椅子7上から操作することができるように、手摺体21には手動解除操作部24が取り付けられる。図8以下に示すように、手動解除操作部24は、ハンドルレバー27により操作される回転体28aをハウジング28b内に収容した操作盤28と、回転体28aの変位をストッパ装置23に伝達するケーブル装置29とから構成され、操作盤28は、左右いずれの手での操作が可能なように、手摺体21の横杆21aの中心部に配置される。
ケーブル装置29はインナーケーブル29aをアウターケーブル29b内に移動自在に挿通させて形成され、一端部が上記操作盤28に、他端部が各ストッパ装置23に連結される。
上記回転体28aは円形のハウジング28bの中心位置に中心部が回転自在に連結される杆状体であり、ハウジング28bに開設されたケーブル挿通孔28c(図10(b)参照)からハウジング28b内に導入されたケーブル装置29のインナーケーブル29aが連結される。この回転体28aは、図9(b)に示す初期回転位置と、図9(c)に示すように、インナーケーブル29aをハウジング28b内に引き込む操作回転位置との間で回転操作することができる。
一方、アウターケーブル29bの操作盤28側の端部は、ケーブル挿通孔28cを形成する平面部に当接した状態となり、アウターケーブル29bと平面部との当接部は、移動不能な不動点29cとなる。
以上のように一端部が操作盤28に連結されるケーブル装置29のインナーケーブル29aの他端は、解除操作入力部26aに開設されたケーブル挿通孔28cを通過して昇降台4の支柱挿通開口4aの近傍(固定点29d)に固定され、アウターケーブル29bは、解除操作入力部26aに当接する。
アウターケーブル29bは、図10に示すように、適宜の余長が確保された状態で操作盤28側の不動点29cと、解除操作入力部26aに対する当接点との間に配索され、さらに、インナーケーブル29aが所定位置に固定されたアウターケーブル29bの配索経路を規制するために、アウターケーブル29bの両端は各々の対応部に圧接状態となってこれらから離れることはない。
回転体28aが初期回転位置にあるときには、手摺体21が倒伏姿勢、あるいは図7に示す起立姿勢のいずれにあっても、アウターケーブル29bのストッパ装置23側の端部は図10(a)に示すように、解除操作入力部26aを作用させない位置に保持される。この状態からハンドルレバー27を回転操作して回転体28aを回転駆動すると、図10(b)に示すように、ハウジング28b内にインナーケーブル29aが呼び込まれる結果、ハウジング28b内への進入が不動点29cにおいて阻まれているアウターケーブル29bは、インナーケーブル29aにガイドされるようにして下方に移動し、解除操作入力部26aを押し下げて作動させる。
以上から、本例において車椅子7の利用者は図11(a)に示すように、手前側辺縁10からスロープ部材5を通って昇降台4上に乗り込むことができる。この後、手摺体21を起立させ、さらに操作レバーを回転操作すると、ストッパ装置23が解除されて昇降台4が降下を開始する。
図11(b)に示すように、下階床面3に達したとき、車椅子7を後退させるだけで下階床面3と昇降台4との段差は傾斜面11により解消されているために、下階床面3に移動することができ、円滑な避難が可能になる。
なお、以上においては、昇降台4への搭載物を車椅子7として説明したが、この他に、ストレッチャー等を載せることもできる。
1 上階の床
2 避難用開口
3 下階床面
4 昇降台
5 スロープ部材
6 スロープ制御体
7 車椅子
8 凹部
9 開始端
10 手前側辺縁
11 傾斜面

Claims (4)

  1. 上階側の床に開設した避難用開口内に保持される待機位置と下階床面との間で昇降駆動される昇降台と、
    前記避難用開口の側壁面上端部に回転自在に連結され、自由端部が待機位置にある前記昇降台上に乗り上げて避難開口の上面と昇降台との間に渡されたセット位置から昇降台の降下に伴って避難開口に吊り下げられる吊下姿勢に回転するスロープ部材と、
    昇降台の待機位置への移動に際して前記スロープ部材を吊下姿勢からセット位置に移動させるスロープ制御体とを有する避難装置。
  2. 前記スロープ制御体は前記スロープ部材の回転軸に固定され、自由端部が待機位置に向けて上昇する昇降台に干渉して回転して前記スロープ部材をセット位置に駆動する請求項1記載の避難装置。
  3. 前記昇降台には、車椅子又はストレッチャーの車輪を乗せる凹部が、昇降台への乗り込み口となる手前側辺縁から奥側辺縁に向けて形成されるとともに、
    セット位置における前記スロープ部材の先端が、待機位置における昇降台の前記凹部内に位置する請求項1または2記載の避難装置。
  4. 前記凹部には開始端から昇降台への乗り込み口となる手前側辺縁に行くに従って漸次低背となる傾斜面が形成されるとともに、
    前記スロープ部材は、セット位置において自由端が前記傾斜面の開始端を超えた位置まで延設される請求項3記載の避難装置。
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