JP2019041074A - 半導体モジュール用の冷却器、栓部材、及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の冷却器では、搬送時に、塵やほこり等の異物が冷却器の筐体内に混入するおそれがあった。【解決手段】冷却筐体と、冷却筐体の内部と、冷却筐体の外部とをつなぐ貫通孔と、貫通孔を塞ぐ栓部材と、を備える半導体用モジュール用の冷却器を提供する。栓部材は、先端が前記貫通孔に挿入され、予め定められた第1の径の挿入穴を有する本体部と、少なくとも一部が、前記第1の径より大きい第2の径を有し、前記挿入穴へ挿入されるピンと、を有してよい。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体モジュール用の冷却器、栓部材、及びシステムに関する。
従来、半導体モジュール用の水冷式の冷却器において、水冷用の液体を流入する貫通孔を有する冷却器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[特許文献]
[特許文献1] 特開2014−239177号公報
しかしながら、従来の冷却器では、搬送時に、塵やほこり等の異物が冷却器の筐体内に混入するおそれがあった。
本発明の第1の態様においては、冷却筐体と、冷却筐体の内部と冷却筐体の外部とをつなぐ貫通孔と、貫通孔を塞ぐ栓部材と、を備える半導体用モジュール用の冷却器を提供する。栓部材は、先端が貫通孔に挿入され、予め定められた第1の径の挿入穴を有する本体部と、少なくとも一部が第1の径より大きい第2の径を有し、挿入穴へ挿入されるピンと、を有してよい。
本体部は、先端が貫通孔に挿入された状態でピンが挿入されることにより本体部が貫通孔の径方向に広がり、貫通孔の内壁を押圧するものであってよい。
本体部は、ピンよりも弾性率の小さな弾性材料を有してよい。
本体部は、貫通孔の径方向に延在する少なくとも1つの突起部を有してよい。突起部は、ピンが挿入されることにより、貫通孔の内壁に押圧されてよい。
本体部は、貫通孔に挿入される側の前端と、前端と反対側に設けられた後端と、前端と後端との間において、貫通孔の径方向に貫通孔の内壁の径よりも小さな第3の径まで延在する突起部とを有する先端部と、後端に接続され、第3の径よりも大きな第4の径を有する台部とを有してよい。突起部は、ピンが挿入されることにより、貫通孔の内壁に押圧されてよい。
突起部は、前端から後端との間において、貫通孔の径方向の高さが最大となる頂部と、前端から頂部にかけて、貫通孔の径方向の高さが増加する第1傾斜部と、頂部から後端にかけて、貫通孔の径方向の高さが減少する第2傾斜部とを有してよい。
第1傾斜部および第2傾斜部の少なくとも一方は、予め定められた傾斜角で径方向の高さが変化する平坦面を含んでよい。
頂部は、前端と後端との間の中央より前端側に設けられてよい。
第1傾斜部は、予め定められた第1傾斜角で傾斜してよい。第2傾斜部は、第1傾斜角よりも小さな第2傾斜角で傾斜してよい。
第1傾斜部および第2傾斜部の平坦面の幅は、頂部に向かうにつれて増大してよい。
突起部は、螺旋状に先端部の周囲を回って配置されてよい。
本体部は、径方向の断面上で第3の径の中心に点対称な位置に複数の突起部を有してよい。
本体部は、台部の径方向に台部から延在する襞部を有してよい。
ピンは、第2の径の径方向に隆起し、挿入完了時において、頂部の位置に対応して設けられた隆起部を有してよい。
本体部は、前端において、貫通孔以上の長さの先端部と、先端部の先に設けられた貫通孔の内径よりも小さな径の返し部を有してよい。挿入穴は、本体部から返し部の少なくとも一部まで延在してよい。返し部は、ピンの挿入完了時に、貫通孔の内径よりも広がり、ピンの非挿入時に、貫通孔の内径よりも小さくなってよい。
ピンは、第2の径の径方向に隆起し、挿入完了時において、返し部の位置に対応して設けられる隆起部を有してよい。
挿入穴は、挿入穴の底部と前端とを貫通する接続穴を有してよい。
本発明の第2の態様においては、半導体モジュールの冷却器の貫通孔を塞ぐ栓部材であって、先端が貫通孔に挿入され、予め定められた第1の径の挿入穴を有する本体部と、少なくとも一部が、第1の径より大きい第2の径を有し、挿入穴へ挿入されるピンと、を有する、栓部材を提供する。
本発明の第3の態様においては、半導体モジュールと、半導体モジュールに接して設けられた冷却器と、を備えるシステムを提供する。冷却器は、冷却筐体と、冷却筐体の内部と、冷却筐体の外部とをつなぐ貫通孔と、貫通孔を塞ぐ栓部材と、を備えてよい。栓部材は、先端が貫通孔に挿入され、予め定められた第1の径の挿入穴を有する本体部と、少なくとも一部が、第1の径より大きい第2の径を有し、挿入穴へ挿入されるピンと、を有してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
実施例1に係る半導体モジュール102および冷却器110を備えるシステム100の断面図の概略を示す。 比較例に係るシステム200を示す断面図の一例である。 実施例1に係るピン124の挿入前におけるシステム100の拡大断面図である。 実施例1に係るピン124の挿入後におけるシステム100の拡大断面図である。 実施例2に係る栓部材120を示す斜視図である。 実施例2に係る本体部122のX軸方向の正側から視た図である。 実施例2に係る栓部材120の挿入前におけるシステム100の断面図の概略を示す。 実施例2に係る栓部材120の挿入後におけるシステム100の断面図の概略である。 実施例3に係る本体部500を示す斜視図である。 実施例3に係る栓部材120を貫通孔114に挿入した状態を示す拡大断面図である。 一実施形態における突起部411の頂部414を示す拡大斜視図である。 別の実施形態における突起部411の頂部414を示す拡大斜視図である。 更に別の実施形態における突起部411の頂部を示す拡大斜視図である。 実施例4に係る本体部700を示す斜視図である。 実施例5に係るピン800を示す斜視図である。 実施例5に係るピン800を挿入した場合のシステム100の拡大断面図である。 栓部材120の別の実施形態を示す拡大断面図である。 半導体モジュール102として実装される回路の例であるインバータ回路900を示した回路図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、本明細書において、「上」、「下」、「上方」および「下方」等を用いるが、これらの用語は、重力方向における上下方向に限定されるものではない。また本明細書における各部材の大きさは、摂氏25度における大きさを指している。
図1は、半導体モジュール102と、冷却器110と、栓部材120とを備えるシステム100の断面図の概略を示す。
半導体モジュール102は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)やパワーMOSFET等の半導体チップを有する。一例において、半導体モジュール102は、樹脂等で形成されたケース部と、ケース部に収容された半導体チップとを有する。ケース部の内部には、金属ベースと、絶縁基板と、配線層と、半導体チップとの積層構造が設けられてもよい。金属ベースは、ケース部の底面から露出してよい。もしくは、ケース部の内部に絶縁基板と、配線層と、半導体チップとの積層構造が設けられ、絶縁基板の金属層がケース部の底面において冷却器110と接してもよい。本例の半導体モジュール102は、半導体チップと外部とを接続する出力用端子104を有する。さらに入力用端子を有してもよい。
冷却器110は、半導体モジュール102に接して設けられ、発熱した半導体モジュール102を冷却する。冷却器110は、半導体モジュール102のケース部の底面に露出した金属ベースと接して設けられてよい。本例の冷却器110は、冷却筐体112と、貫通孔114と、冷却フィン116とを有する。本例の冷却器110は箱型を有しており、冷却フィン116は、冷却筐体112の内壁に固定されている。他の例においては、冷却フィン116が半導体モジュール102の金属ベースの底面に固定されていてもよい。この場合、冷却筐体112は、冷却フィン116を覆うように配置される。
冷却筐体112は、半導体モジュール102に接して設けられている。冷却筐体112は、金属等の導電性の材料を有する。例えば、冷却筐体112の材料は、アルミニウムである。半導体モジュール102の金属ベースもしくは絶縁基板は、熱伝導性のグリース、コンパウンドやシートを間に挟んで冷却筐体112上に配置されてもよいし、半田等により冷却筐体112上に接合されてもよい。冷却筐体112は、内部に空洞を有する。冷却筐体112の空洞内には、予め定められた冷却液が流される。冷却筐体112および冷却フィン116は、半導体モジュール102の熱を冷却液側に伝達する。
冷却液は、冷却筐体112および冷却フィン116を介して半導体モジュール102の熱を受け取り、半導体モジュール102を冷却する。冷却液は、水及びエチレングリコールの混合物であってよく、水であってもよい。冷却液は、水と他のLLC(ロング・ライフ・クーラント)との混合物であってもよい。
冷却フィン116は、冷却筐体112の内部において、冷却液との接触面積を増加させるフィン構造を有する。本例の冷却フィン116は、予め定められた方向に延在して設けられた板形状のフィンである。他の例では、冷却フィン116は棒形状のフィンであってもよい。本例では、複数の冷却フィン116が予め定められた間隔で配列されている。例えば、複数の冷却フィン116は、0.5mmから1mm程度のフィン間隔で配列される。複数の冷却フィン116の各々の間には、冷却液の流路が形成される。複数の冷却フィン116は、冷却筐体112に接して設けられ、半導体モジュール102からの熱を冷却液に伝達する。冷却フィン116は、冷却液との接触面積を増やすことにより、冷却液と冷却筐体112との間で効率的に熱を伝達する。
貫通孔114は、冷却筐体112に設けられ、冷却筐体112の外部と内部とを接続する。冷却器110は、複数の貫通孔114を有してよい。本例の冷却器110は、貫通孔114aおよび貫通孔114bの2つの貫通孔を有する。一例において、貫通孔114aは、冷却液の流入口として機能し、貫通孔114bは、冷却液の流出口として機能する。なお、本例では、栓部材120が貫通孔114aに設けられる場合について図示しているが、栓部材120は、貫通孔114aおよび貫通孔114bの両方に設けられてもよい。貫通孔114aおよび貫通孔114bの設けられる位置は特に限定されない。
貫通孔114は、予め定められた幅Dの開口(または断面)を有する。貫通孔114の開口は径Dの円形状であってよい。貫通孔114は、一定の大きさの径Dを有することにより、貫通孔114を通過する冷却液の圧力損失が生じにくくなる。これにより、冷却液を貫通孔114に流す際の冷却効率が低下しにくい。本例の貫通孔114aおよび貫通孔114bは、同一の大きさの径Dを有する。但し、貫通孔114aおよび貫通孔114bは、異なる径の開口を有していてもよい。この場合、貫通孔114aおよび貫通孔114b毎に異なる栓部材120を用いてよい。
栓部材120は、先端を貫通孔114に挿入することにより、貫通孔114を塞ぐ。栓部材120は、本体部122およびピン124を有する。本明細書において、栓部材120の挿入方向をX軸方向とする。XYZ軸が成す系は右手系である。本例においては、Z軸方向に、半導体モジュール102および冷却器110が積層されているが、積層方向は異なっていてもよい。
本体部122は、貫通孔114に挿入される。本体部122は、貫通孔114の内壁の径Dよりも小さな径を有する。本体部122は、貫通孔114に挿入される側の径(即ち、X軸方向の正側の径)が、挿入側と反対側の径(即ち、X軸方向の負側の径)よりも小さいテーパー状の断面を有する。本体部122の外形はX軸方向を回転軸とする略円すい台であってよい。これにより、本体部122を貫通孔114に抜き差ししやすくなる。本体部122は、本体部122の内部において、X軸方向の負側の端部から、X軸方向の正側に延伸した挿入穴123を有する。
挿入穴123は、YZ断面において、予め定められた第1の径d1を有する。挿入穴123は、X軸方向の負側の端部から予め定められた深さで形成されている。挿入穴123は、本体部122を貫通していてもよい。本体部122が略円すい台形状である場合、挿入穴123は回転軸に沿って設けられてよい。
ピン124は、本体部122を貫通孔114に挿入した状態で、挿入穴123に挿入される。ピン124は、軸部126および背面部128を有する。
軸部126は、YZ断面において、予め定められた第2の径d2を有する。第2の径d2は、第1の径d1よりも大きい。軸部126は、挿入穴123に挿入される。軸部126は、第2の径d2が第1の径d1よりも大きいので、挿入穴123に挿入されることにより、本体部122を貫通孔114の内壁の径方向に押圧する。これにより、本体部122が貫通孔114に固定され、貫通孔114を密封する。軸部126は、挿入穴123の内壁に応じた形状を有する。本例の軸部126は、断面が円形である挿入穴123の内壁に対応して、円形の断面形状を有する。また、挿入穴123の内壁が溝を有する場合、軸部126は、挿入穴123の溝に対応する凸部を有してもよい。溝および凸部は、ネジ山のように螺旋状に形成されてよい。また、挿入穴123および軸部126はX軸の負方向に径が大きくなるテーパーを有してもよい。
背面部128は、軸部126の挿入穴123に挿入される側(即ち、X軸方向の正側)と反対側(即ち、X軸方向の負側)の端部に設けられる。背面部128は、少なくとも一部が第2の径d2よりも大きな径を有する。背面部128を用いれば、ピン124を挿入穴123から容易に引き抜くことができる。背面部128の形状は、手又は機械等によりピン124を引き抜けるものであれば特に限定されない。本例の背面部128は、円形の断面形状を有する。背面部128を設けることにより、特殊な工具を用いることなくピン124を挿入穴123から引き抜くことができる。
図2は、比較例に係るシステム200を示す断面図の一例である。本例のシステム200は、栓部材120を有しない点で実施例に係るシステム100と相違する。システム200は、栓部材120を有さないので、冷却器110の組立工程から冷却液を循環させるための冷却液用ホース210の取り付けまでの間に、塵やほこり等の異物が冷却筐体112の内部に混入するおそれがある。冷却筐体112の内部に異物が混入すると、冷却フィン116の目詰まり212が生じる場合がある。目詰まり212は、冷却筐体112の内部の圧力損失を生じさせ得る。また、異物の混入を防止するためにマスキング用のテープを貫通孔114に貼ると、接着剤が貫通孔114の周囲に残り水漏れの原因となる場合もある。
図3Aは、実施例1に係るピン124の挿入前におけるシステム100の拡大断面図である。本例では、本体部122が貫通孔114に挿入された後であって、ピン124が挿入穴123に挿入される前の状態を示している。
本体部122は、ピン124よりも弾性率の小さな弾性材料であってよい。例えば、本体部122は、シリコンやゴム等で形成される。本体部122は、常温、半導体モジュール102の発熱時、冷却液が流れた状態、空輸等の輸送環境における低温下のような様々な状況において、弾性変形し易い軟らかい材料であることが好ましい。また、本体部122は、冷却器110より摩擦係数が高く発塵しづらい材料であることが好ましい。
また、例えば、ピン124の材料は、金属や硬質の樹脂等である。軸部126および背面部128は、金型を用いた一体成型で形成されてよい。
挿入方向310は、ピン124の挿入穴123への挿入方向を示す。本例の挿入方向310は、本体部122の貫通孔114への挿入方向と同一の方向である。但し、ピン124は、本体部122の貫通孔114への挿入方向と異なる方向に挿入されてもよい。
押圧方向312は、ピン124の挿入穴123への挿入により、本体部122が貫通孔114を押圧する方向を指す。本体部122が弾性を有することで、本体部122の先端が貫通孔114に挿入された場合に、本体部122が径方向の押圧方向312へと貫通孔114の内壁の径Dまで広がる。これにより、本体部122は、貫通孔114の内壁を押圧し、貫通孔114を塞ぐことができる。本体部122および本体部122が円形の断面形状を有する場合、貫通孔114の径方向に均一に本体部122が押圧される。本体部122は、弾性を有するので、本体部122自体の破損による異物の発生が生じにくい。
図3Bは、実施例1に係るピン124の挿入後におけるシステム100の拡大断面図である。挿入穴123がピン124の挿入により膨張し、栓部材120は、貫通孔114の内壁を押圧している。ピン124の挿入により栓部材120を貫通孔114に固定し、異物の侵入を有効に防ぐことができる。
栓部材120は、ピン124の挿入により、本体部122を貫通孔114に押圧する。これにより、単なるゴム栓を用いた場合と比較して、システム100の輸送中にゴム栓が外れる問題が生じにくい。また、栓部材120は、ピン124の抜き差しによって、本体部122を貫通孔114に押圧するか否かを切り替える。即ち、システム100は、貫通孔114を塞ぐために、異物の原因となる接着剤等を用いる必要がない。よって、システム100は、冷却フィン116の目詰まりや、貫通孔114の水漏れを防止できる。したがって、システム100は、冷却器110の冷却性能の低下による半導体モジュール102の加熱破壊を防止できる。さらに、システム100は、冷却器110への異物の混入を想定して、エアーブロー等の清掃を行う必要もなく、コストを低減できる。
図4Aは、実施例2に係る栓部材120を示す斜視図である。本例の本体部122は、先端部410と、台部420と、襞部430とを備える点で実施例1に係る栓部材120と相違する。本例では、実施例1と相違する点について特に説明する。
先端部410は、貫通孔114に挿入される。先端部410は、貫通孔114の径方向に延在する少なくとも1つの突起部411を有する。先端部410は、予め定められた径d3を有する。第3の径d3は、貫通孔114の内壁の径Dよりも小さい。これにより、先端部410を貫通孔114に挿入しやすくなる。なお、本明細書において、第3の径d3は、先端部410が貫通孔114に挿入されていない状態での径を指す。本例の先端部410は、挿入方向310に先細りしたテーパー部418を有する。これにより、本体部122を貫通孔114に抜き差ししやすくなる。先端部410はX軸のまわりに回転対称な形状であってよい。
突起部411は、挿入穴123にピン124が挿入されることにより、貫通孔114の内壁に押圧される。本例の本体部122は、突起部411を有するので、本体部122の全体を貫通孔114の内壁に押圧する場合に比べ、栓部材120を貫通孔114への抜き差しを容易にすることができる。栓部材120は、栓部材120と貫通孔114との摩擦により貫通孔114に固定される。
突起部411は、先端部410の前端417と後端419との間において、貫通孔114の径方向に貫通孔114の内壁の径Dよりも小さな第3の径d3まで延在する。本明細書において、前端417とは貫通孔114に挿入される側の端部であり、X軸方向の正側の端部を指す。後端419とは貫通孔114に挿入される側と反対側の端部であり、X軸方向の負側の端部を指す。突起部411は、頂部414と、第1傾斜部412と、第2傾斜部416とを有する。
頂部414は、先端部410の前端417と後端419との間において、貫通孔114の径方向の高さが最大となる部分である。即ち、先端部410は、少なくとも頂部414により貫通孔114の内壁を押圧する。頂部414の形状は特に限定されない。頂部414は、点状、線状、又は面状のいずれであってもよい。
第1傾斜部412は、X軸に対して予め定められた第1傾斜角で傾斜する。第1傾斜部412は、先端部410の前端417から頂部414にかけて貫通孔114の径方向の高さが増加する。第1傾斜部412を有することにより、突起部411は、貫通孔114の中に挿入し易くなる。
第2傾斜部416は、X軸に対して予め定められた第2傾斜角で傾斜する。第2傾斜部416は、頂部414から後端419にかけて貫通孔114の径方向の高さが減少する。第2傾斜部416は、第1傾斜角よりも小さな第2傾斜角で傾斜してよい。第2傾斜部416を有することにより、突起部411は、貫通孔114に押圧されやすくなる。
台部420は、第3の径d3よりも大きな第4の径d4を有する。台部420は、少なくとも一部が第3の径d3よりも大きい。台部420は、本体部122を貫通孔114に挿入した場合に、本体部122の全体が貫通孔114に挿入されるのを防止する。これにより、本体部122が貫通孔114から引き抜き易くなる。また、第4の径d4は、貫通孔114の内壁の径Dよりも大きいことが好ましい。台部420は、貫通孔114の全体を覆うことができる大きさを有することが好ましい。これにより、突起部411により栓部材120を貫通孔114に固定した状態で、台部420により貫通孔114を封止できる。台部420の外形は、円柱形状あるいは円すい台形状であってよい。
襞部430は、台部420の径方向に台部420から延在する。襞部430は、台部420の後端419に接続される。X軸方向において、襞部430は台部420よりも薄く形成されている。襞部430は細片であってよい。栓部材120は、台部420からさらに延在する襞部430を有するので、特殊な工具なしに貫通孔114から本体部122を容易に引き抜くことができる。先端部410、台部420および襞部430は、予め定められた金型により一体成型されてよい。本例の襞部430は、限定するものではないが、YZ面において略長方形状の断面形状を有する。これにより、襞部430を掴んで本体部122を引き抜き易くなる。
図4Bは、実施例2に係る本体部122のX軸方向の正側から視た図である。本例の本体部122は、径方向の断面上で第3の径d3の中心に点対称な位置に複数の突起部411を有する。本例の本体部122は、4つの突起部411を有する。複数の突起部411の外周に沿った外接円は、破線で示された挿入穴123の中心と同一の中心を有する。頂部414の位置の外接円の直径が第3の径d3である。本体部122は、第3の径d3の中心に点対称な位置に複数の突起部411を有するので、ピン124を挿入穴123に挿入した場合に、本体部122の中心から均一に貫通孔114の内壁を押圧できる。これにより、栓部材120は、安定して貫通孔114を塞ぐことができる。
台部420は、YZ断面において、貫通孔114の断面を拡大した相似形状を有する。但し、台部420の断面形状は、貫通孔114の断面と相似していなくてもよい。台部420の断面形状を貫通孔114の断面形状と同一にすることにより、本体部122を安定して貫通孔114に挿入しやすくなる。栓部材120が貫通孔114に挿入された状態で、台部420において冷却筐体112と接する面と、冷却筐体112において台部420と接する面とは、互いに平行に形成されることが好ましい。台部420は、冷却器110と接する側の面を貫通孔114の周囲の面と合わせることにより、貫通孔114の周囲に密着して、異物の混入を防止する。
図4Cは、実施例2に係る栓部材120の挿入前におけるシステム100の断面図の概略である。本例のシステム100は、複数の突起部411を有する栓部材120を備える。本例では、貫通孔114aに対応して実施例2に係る栓部材120が設けられているが、貫通孔114bにも実施例2に係る栓部材120が設けられてよい。また、貫通孔114aと貫通孔114bとで異なる形状の栓部材120が設けられてもよい。
図4Dは、実施例2に係る栓部材120を貫通孔114に挿入した後のシステム100の拡大断面図である。本例では、貫通孔114に栓部材120が挿入されている。本体部122は、ピン124を挿入穴123に挿入することにより、貫通孔114の内壁まで先端部410が膨張する。本体部122は、頂部414により貫通孔114の内壁を押圧する。また、本体部122は、頂部414に加えて、第1傾斜部412および第2傾斜部416の少なくとも一方で貫通孔114の内壁を押圧してよい。
図5Aは、実施例3に係る本体部500を示す斜視図である。本例の本体部500は、本体部122の前端417に返し部502を有する点で実施例2に係る本体部122と相違する。
返し部502は、ピン124が挿入されていない状態で、先端部410の前端417において貫通孔114の内壁の径Dよりも小さな径を有する。先端部410は、X軸方向において貫通孔114以上の長さを有する。また、挿入穴123は、本体部500から返し部502の少なくとも一部まで延在する。これにより、返し部502は、ピン124の挿入完了時に貫通孔114の内壁の径Dよりも広がり、ピン124の非挿入時に貫通孔114の内壁の径Dよりも小さくなってよい。
ピン124を挿入して返し部502の径が拡張することで、返し部502が貫通孔114の内壁に引っ掛かり、本体部500が貫通孔114から脱落することを防止できる。特に先端部410における軸方向の長さと貫通孔114の内壁の軸方向の長さとを等しくすることにより、台部420を貫通孔114の流入口及び流出口周辺に密着させ、かつ、返し部502によって貫通孔114を挟み込むことが可能となり、ごみや塵が冷却器110内部に侵入することをより有効的に防止できる。
返し部502は、低温時の栓部材120の収縮により栓部材120が抜けやすくなることも防止し得る。挿入穴123を返し部502の少なくとも一部に延在させることにより、ピン124の挿入時に先端部410のみならず返し部502も貫通孔114の径方向に膨張する。返し部502の径の大きさは、第3の径d3の大きさと関係なく自由に設定してよい。例えば、返し部502の径は、突起部411の第3の径d3と同一である。また、ピン124が挿入されていない状態で、返し部502の径は、第3の径d3より大きくてもよいし、第3の径d3よりも小さくてもよい。
図5Bは、実施例3に係る栓部材120を貫通孔114に挿入した状態を示す拡大断面図である。先端部410のX軸方向の長さと、貫通孔114の内壁のX軸方向における長さとが等しい例が示されている。図5Bに示すように、ピン124を挿入穴123に挿入することにより、突起部411が貫通孔114の内壁の径Dまで膨張し、返し部502は、貫通孔114の内壁に引っかかるように貫通孔114の内壁の径Dを超えて膨張してよい。
図6Aは、一実施形態における突起部411の頂部414を示す拡大斜視図である。本例の突起部411は、点状の頂部414を有する。頂部414が点状の場合、第1傾斜部412および第2傾斜部416のY軸方向の幅は、頂部414に近づくにつれて徐々に小さくなる。これにより、突起部411は、貫通孔114の内壁に点で押圧される。
図6Bは、別の実施形態における突起部411の頂部414を示す拡大斜視図である。本例の突起部411は、線状の頂部414を有する。頂部414が線状の場合、突起部411は、貫通孔114の内壁に線で押圧される。これにより、栓部材120は、貫通孔114の内壁に対し突起部411を強固に押圧することができる。
図6Cは、更に別の実施形態における突起部411の頂部を示す拡大斜視図である。本例の突起部411は、面状の頂部414を有する。本例の突起部411は、頂部414が点状又は線状の場合と比較して、貫通孔114の内壁に対し突起部411をより強固に押圧することができる。
第1傾斜部412および第2傾斜部416の少なくとも一方は、予め定められた傾斜角で径方向の高さが変化する平坦面602を含んでよい。このような突起部411を有することにより、本体部122を貫通孔114に抜き差しし易くなる。
図6Aから図6Cにおいて示されるように、頂部414は、先端部410の前端417と後端419の間の中央の位置よりも前端417側に設けられてよい。第2傾斜部416は、第1傾斜角よりも小さな第2傾斜角で傾斜してよい。第1傾斜部412が第2傾斜部416よりも急な傾斜を有することにより、栓部材120を貫通孔114に挿入し易くなる。一方で、第2傾斜部416は、第1傾斜部412より緩やかな傾斜を有するので貫通孔114に対して押圧しやすくなる。また、頂部414を先端部410の前端417に近い位置に設ける場合、台部420と冷却器110とが接触する部分と、頂部414と貫通孔114の内壁とが接触する部分の距離が長くなるので、本体部122が貫通孔114の内部で安定する。
なお、第1傾斜部412および第2傾斜部416の平坦面602の幅は、頂部414に向かうにつれて増大してよい。これにより突起部411の頂部414を広く設けることができ、貫通孔114に対する押圧を強固にすることができる。
図7は、実施例4に係る本体部700を示す斜視図である。突起部411は、螺旋状に先端部410の周囲を回って配置されてよい。突起部411が螺旋状に配置されるとは、先端部410の前端417における突起部411の始点が、先端部410の後端419における突起部411の終点と異なっている場合を指す。始点と終点が異なるとは、突起部411の周方向の角度が、始点と終点とで異なっていることを指す。例えば、本例の突起部411は、始点と終点とで時計回りに90度湾曲して設けられている。また、突起部411は、先端部410の前端417から頂部414の間において、径方向の外側方向の径を増大させながら時計回りに湾曲している。そして、突起部411は、頂部414から先端部410の後端419において、径方向の外側方向の径を減少させながら時計回りに湾曲している。
突起部411が螺旋状に配置される場合、栓部材120は、貫通孔114にねじり込むように挿入されてよい。この場合、栓部材120は、ピン124の貫通孔114への挿入時に、貫通孔114からより抜けにくくなる。さらに、突起部411の螺旋構造は、栓部材120の引き抜き時に栓部材120から発塵した異物を貫通孔114の外部に出し易くする。
図8Aは、実施例5に係るピン800を示す斜視図である。ピン800は、隆起部801を有する。ピン800の隆起部801以外の構造は、ピン124と同様であってよい。本例のピン800は、複数の隆起部801aおよび隆起部801bを有する。
隆起部801は、軸部126において第2の径d2の径方向に隆起している。隆起部801は、栓部材120の貫通孔114への押圧および固定を強固にする。隆起部801は、軸部126および背面部128と一体成型されてよい。
隆起部801aは、ピン800の挿入完了時において、突起部411の頂部414の位置に対応して設けられる。つまり、ピン800の挿入完了時において、隆起部801aが設けられるX軸上の位置と、頂部414のX軸上の位置とが重なる。隆起部801aおよび頂部414の少なくとも一方は、X軸上において所定の範囲に渡って設けられてよい。この場合、隆起部801aが設けられるX軸上の位置範囲と、頂部414のX軸上の位置範囲とが、少なくとも部分的に重なる。隆起部801aは、頂部414の貫通孔114の内壁への押圧を強くする。これにより、隆起部801aは、栓部材120を貫通孔114から抜けにくくする。
隆起部801bは、ピン800の挿入完了時において、返し部502の位置に対応して設けられる。つまり、ピン800の挿入完了時において、隆起部801bが設けられるX軸上の位置範囲と、返し部502が設けられるX軸上の位置範囲とが、少なくとも部分的に重なる。隆起部801bは、ピン800の挿入穴123への挿入完了時において、返し部502を径方向の外側により強固に押圧し、栓部材120がより強固に貫通孔114に固定されることを促進する。ピン800の挿入穴123への挿入完了時に、隆起部801bは、貫通孔114の軸方向において、返し部502の底部よりわずかに貫通孔114の奥側に位置付けられることが好ましい。例えば、空輸等により低温且つ低圧の環境を経由する場合には、栓部材120が収縮し得るが、返し部502を設けることで、栓部材120を貫通孔114から抜けにくくすることができる。
隆起部801は、ピン800の軸部126の周囲に広がるリング状の隆起であってよい。隆起部801a及び801bがリング状に隆起することにより、貫通孔114の軸方向に対して横断する断面において突起部411が先端部410に存在する角度に合わせる必要がない。したがって、ピン800を挿入穴123に挿入する角度を調整するという手間が軽減する。
図8Bは、実施例5に係るピン800を挿入した場合のシステム100の拡大断面図である。隆起部801aは、ピン800の挿入穴123への挿入完了時において、突起部411の頂部414に対応して設けられている。また、隆起部801bは、返し部502に対応して設けられている。隆起部801bは、返し部502と先端部410との境界よりも奥側(即ち、X軸方向の正側)に設けられることが好ましい。
図9は、栓部材120の別の実施形態を示す拡大断面図である。本例の栓部材120は、接続穴125を有する。接続穴125は、挿入穴123の底部と本体部122の前端417とを貫通する。挿入穴123は、複数の接続穴125を有し得る。別の実施形態において、挿入穴123自体が、本体部122全体を貫通する貫通穴であってもよい。栓部材120は、接続穴125を設けることにより、冷却器110の内部の空気圧を逃がすことができる。これにより、栓部材120が流入口と流出口との両方に適用される場合、後から挿入される栓部材120を挿入しやすくなる。
図10は、半導体モジュール102として実装される回路の例であるインバータ回路900を示した回路図である。図10において、複数の半導体モジュール901を有するインバータ回路900が示される。インバータ回路900は、車のモーターを駆動する車載用パワーモジュールの一部であってよい。半導体モジュール901‐1において、複数の半導体チップ90‐1、90‐2および90‐3と複数の半導体チップ90‐4、90‐5および90‐6との各々は、RC‐IGBT半導体チップであってよい。RC‐IGBT半導体チップにおいて、IGBTおよび還流ダイオード(FWD)は一体形成され、且つ、IGBTおよびFWDは逆並列に接続されてよい。なお、図10においては、FWDの記号を省略しているが、各半導体チップ90はFWDを有してよい点に注意されたい。
半導体チップ90‐1、90‐2および90‐3において、各コレクタ電極は電気的に並列に接続してよく、各エミッタ電極も電気的に並列に接続してよい。また、各コレクタ電極は入力端子P1に、各エミッタ電極は出力端子Uに、それぞれ電気的に接続してよい。さらに、半導体チップ90‐4、90‐5および90‐6において、各コレクタ電極は電気的に並列に接続してよく、各エミッタ電極も電気的に並列に接続してよい。また、各コレクタ電極は出力端子Uに、各エミッタ電極は他の入力端子N1に、それぞれ電気的に接続してよい。
各半導体チップ90‐1から90‐6は、半導体チップ90の制御電極パッドに入力される信号により交互にスイッチングされてよい。本例において、各半導体チップ90はRC‐IGBTであるので、スイッチ・オン時にIGBT領域が発熱し、スイッチ・オフ時にFWD領域が発熱してよい。入力端子P1は外部電源の正極に、他の入力端子N1は負極に、出力端子Uは負荷にそれぞれ接続してよい。複数の半導体チップ90‐1、90‐2および90‐3はインバータ回路900における上アームを、複数の半導体チップ90‐4、90‐5および90‐6はインバータ回路900における下アームを構成してよい。
半導体モジュール901‐2および901‐3も、半導体モジュール901‐1と同様の構成を有してよい。ただし、半導体モジュール901‐2において、半導体チップ90‐1、90‐2および90‐3のコレクタ電極およびエミッタ電極は入力端子P2および出力端子Vにそれぞれ電気的に接続してよく、半導体チップ90‐4、90‐5および90‐6のコレクタ電極およびエミッタ電極は出力端子Vおよび他の入力端子N2にそれぞれ電気的に接続してよい。また、半導体モジュール901‐3においては、半導体チップ90‐1、90‐2および90‐3のコレクタ電極およびエミッタ電極は入力端子P3および出力端子Wにそれぞれ電気的に接続してよく、半導体チップ90‐4、90‐5および90‐6のコレクタ電極およびエミッタ電極は出力端子Wおよび他の入力端子N3に電気的に接続してよい。
入力端子P1、P2およびP3は互いに電気的に接続されてよく、また、他の入力端子N1、N2およびN3も互いに電気的に接続されてよい。本例のインバータ回路900は、出力端子U、VおよびWを有する三相交流インバータ回路として機能してよい。半導体モジュール901‐1、901‐2および901‐3は、ケースに搭載されて一体化されてよく、機械的に連結されることにより一体化されてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100・・・システム、102・・・半導体モジュール、104・・・出力用端子、110・・・冷却器、112・・・冷却筐体、114・・・貫通孔、116・・・冷却フィン、120・・・栓部材、122・・・本体部、123・・・挿入穴、124・・・ピン、125・・・接続穴、126・・・軸部、128・・・背面部、200・・・システム、210・・・冷却液用ホース、212・・・目詰まり、310・・・挿入方向、312・・・押圧方向、410・・・先端部、411・・・突起部、412・・・第1傾斜部、414・・・頂部、416・・・第2傾斜部、417・・・前端、418・・・テーパー部、419・・・後端、420・・・台部、430・・・襞部、500・・・本体部、502・・・返し部、602・・・平坦面、700・・・本体部、800・・・ピン、801・・・隆起部、90・・・半導体チップ、900・・・インバータ回路、901・・・半導体モジュール

Claims (19)

  1. 冷却筐体と、
    前記冷却筐体の内部と、前記冷却筐体の外部とをつなぐ貫通孔と、
    前記貫通孔を塞ぐ栓部材と、
    を備え、
    前記栓部材は、
    先端が前記貫通孔に挿入され、予め定められた第1の径の挿入穴を有する本体部と、
    少なくとも一部が、前記第1の径より大きい第2の径を有し、前記挿入穴へ挿入されるピンと、
    を有する、
    半導体モジュール用の冷却器。
  2. 前記本体部は、前記先端が前記貫通孔に挿入された状態で前記ピンが挿入されることにより前記貫通孔の径方向に広がり、前記貫通孔の内壁を押圧する、
    請求項1に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  3. 前記本体部は、前記ピンよりも弾性率の小さな弾性材料を有する、請求項1又は2に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  4. 前記本体部は、前記貫通孔の径方向に延在する少なくとも1つの突起部を有し、
    前記突起部は、前記ピンが挿入されることより、前記貫通孔の内壁に押圧される、請求項1又は2に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  5. 前記本体部は、
    前記貫通孔に挿入される側の前端と、前記前端と反対側に設けられた後端と、前記前端と前記後端との間において、前記貫通孔の径方向に前記貫通孔の内壁の径よりも小さな第3の径まで延在する突起部とを有する先端部と、
    前記後端に接続され、前記第3の径よりも大きな第4の径を有する台部と
    を有し、
    前記突起部は、前記ピンが挿入されることにより、前記貫通孔の内壁に押圧される、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  6. 前記突起部は、
    前記前端から前記後端との間において、前記貫通孔の径方向の高さが最大となる頂部と、
    前記前端から前記頂部にかけて、前記貫通孔の径方向の高さが増加する第1傾斜部と、
    前記頂部から前記後端にかけて、前記貫通孔の径方向の高さが減少する第2傾斜部と
    を有する
    請求項5に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  7. 前記第1傾斜部および前記第2傾斜部の少なくとも一方は、予め定められた傾斜角で径方向の高さが変化する平坦面を含む、請求項6に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  8. 前記頂部は、前記前端と前記後端との間の中央より前記前端側に設けられる
    請求項7に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  9. 前記第1傾斜部は、予め定められた第1傾斜角で傾斜し、
    前記第2傾斜部は、前記第1傾斜角よりも小さな第2傾斜角で傾斜する
    請求項8に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  10. 前記第1傾斜部および前記第2傾斜部の前記平坦面の幅は、前記頂部に向かうにつれて増大する、請求項7から9のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  11. 前記突起部は、螺旋状に前記先端部の周囲を回って配置される、請求項6から10のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  12. 前記本体部は、径方向の断面上で前記第3の径の中心に点対称な位置に複数の突起部を有する、請求項6から11のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  13. 前記本体部は、前記台部の径方向に前記台部から延在する襞部を有する、請求項6から12のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  14. 前記ピンは、前記第2の径の径方向に隆起し、挿入完了時において、前記頂部の位置に対応して設けられた隆起部を有する、請求項6から13のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  15. 前記本体部は、前記貫通孔以上の長さの前記先端部と、
    前記先端部の先の前記前端において設けられた、前記貫通孔の内径よりも小さな径の返し部と、を有し、
    前記挿入穴は、前記本体部から前記返し部の少なくとも一部まで延在し、
    前記返し部は、前記ピンの挿入完了時に、前記貫通孔の内径よりも広がり、前記ピンの非挿入時に、前記貫通孔の内径よりも小さくなる、請求項5から14のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  16. 前記ピンは、前記第2の径の径方向に隆起し、挿入完了時において、前記返し部の位置に対応して設けられる隆起部を有する、請求項15に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  17. 前記挿入穴は、前記挿入穴の底部と前記前端とを貫通する接続穴を有する、請求項5から16のいずれか一項に記載の半導体モジュール用の冷却器。
  18. 半導体モジュールの冷却器の貫通孔を塞ぐための栓部材であって、
    前記貫通孔に挿入され得る先端、および予め定められた第1の径の挿入穴を有する本体部と、
    少なくとも一部が、前記第1の径より大きい第2の径を有し、前記挿入穴へ挿入されるピンと、
    を有する、栓部材。
  19. 半導体モジュールと、前記半導体モジュールに接して設けられた冷却器と、を備えるシステムであって、
    前記冷却器は、
    冷却筐体と、
    前記冷却筐体の内部と、前記冷却筐体の外部とをつなぐ貫通孔と、
    前記貫通孔を塞ぐ栓部材と、
    を備え、
    前記栓部材は、
    先端が前記貫通孔に挿入され、予め定められた第1の径の挿入穴を有する本体部と、
    少なくとも一部が、前記第1の径より大きい第2の径を有し、前記挿入穴へ挿入されるピンと、
    を有する、システム。
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