JP2015056358A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】注液孔からのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔を封止することができる蓄電装置を提供すること。【解決手段】二次電池10の封止部材20は、注液孔14cに挿入され、内側に軸孔21bを有する筒状であり、弾性変形可能なシール部材21と、軸孔21bに挿入された軸部42、及び軸部42の直径よりも大径の大径部41を備えるマンドレル40と、を有する。二次電池10では、シール部材21のシール用端部21aが、大径部41によって軸方向へ押し潰されるとともに内側から拡径され、封止部材20により注液孔14cが封止されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ケースの壁部に電解液の注液孔を有するとともに、注液孔の封止部材を備える蓄電装置に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)はケースを備え、そのケース内に電極組立体及び電解液が収容されている。二次電池の組立は、ケースの本体部材内に電極組立体を収容した後、ケースの蓋部材を本体部材に溶接し、本体部材を閉塞する。その後、蓋部材の注液孔から電解液をケース内に注入した後、注液孔を封止する。
注液孔の封止構造として、例えば特許文献1が挙げられる。図8に示すように、リチウムイオン電池80は、電池缶(図示せず)と電池蓋81で構成される電池容器を備える。電池容器の内部には電極群及び非水電解液が収容されている。電池蓋81は、非水電解液の注液口82を備えるとともに、注液口82を密閉する安全弁83を備える。安全弁83は、弁体85とスリーブ86とで構成されている。
注液口82を封止する前の弁体85は、筒状部材87と芯金88を有している。筒状部材87は鍔部87aを有する金属製の有底円筒状である。芯金88は、一側端部(先端部)に拡径された大径部88aを有し、その近傍に脆弱部88bを有する。
そして、安全弁83によって注液口82を封止するには、まず、注液口82から非水電解液を電池容器に注入した後、注液口82にスリーブ86と弁体85を挿入する。次に、筒状部材87の鍔部87aを治具(図示せず)により電池蓋81側に押圧する。この状態で芯金88の他側端部(露出した部分)をグリッパ(図示せず)で挟んで引き抜くと、芯金88より硬度の小さい筒状部材87は、芯金88の大径部88aが上方に移動するのに合わせて内径及び外径が拡径される。
このとき、スリーブ86の円筒部86aが圧縮されて筒状部材87と電池蓋81とが密着し、安全弁83が形成されるとともに、安全弁83によって注液口82が封止される。
特開2010−15867号公報
ところで、非水電解液が電池容器に注入されると、非水電解液と電極群の活物質との反応によってガスが発生する場合がある。電池容器ではガスによって内圧が上昇し、電池容器が膨張してしまう虞があるため、電池容器からガスを抜く必要があるが、特許文献1においては、安全弁83を注液口82から抜き取ることができず、ガス抜きができない。
本発明は、注液孔からのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔を封止することができる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止部材を備える蓄電装置であって、前記封止部材は、前記注液孔に挿入され、内側に軸孔を有する筒状であり、かつ弾性変形可能なシール部材と、前記軸孔に挿入された軸部、及び前記軸部の端部のうちケース内側の端部に設けられ、かつ前記軸孔の直径よりも大径の大径部を備えるマンドレルと、を有し、前記マンドレルを前記シール部材から引き抜く方向へ移動させることで、前記シール部材の前記ケース内に位置する部分が、前記大径部によって軸方向へ押し潰されるとともに内側から拡径されることにより、前記注液孔を封止可能にしたことを要旨とする。
これによれば、注液孔からケース内へ電解液を注入した後、シール部材を注液孔内に挿入した状態でマンドレルをシール部材から引き抜く方向へ移動させると、大径部によってシール部材が軸方向及び拡径方向へ弾性変形する。すると、シール部材の外周面が注液孔の内周面、及び壁部の内壁面における注液孔の周囲に密接するとともに、大径部がシール部材の内周面に密接し、注液孔を封止することができる。そして、電解液が電極組立体の備える活物質と反応し、ガスが発生した場合には、封止部材により注液孔からガスがケース外へ漏れることが抑制される。その後、マンドレルをシール部材に入れ込む方向へ移動させ、シール部材を軸方向及び拡径方向へ弾性変形させる前の状態に変形させると、シール部材による注液孔の封止が解除され、ガスを注液孔からケース外へ放出させることができる。その後、再び、マンドレルを操作してシール部材を弾性変形させ、封止部材によって注液孔を封止する。よって、封止部材により、注液孔からのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔を封止することができる。
また、蓄電装置について、前記シール部材で注液孔を封止した状態を維持する維持構造を備えるのが好ましい。
これによれば、維持構造により、マンドレルが、シール部材から引き抜かれる方向と逆方向、すなわち、注液孔の封止を解除する方向へ移動することを防止することができる。
また、蓄電装置について、前記シール部材は、前記注液孔の周囲で前記壁部の外壁面に係止するフランジを有するとともに、前記封止部材は、前記壁部と共に前記フランジを挟持し、かつ前記軸部が挿通される挿通孔を有する封止蓋を備え、前記マンドレルは、前記軸部の端部のうちケース外側の端部に設けられた操作部を有しており、前記維持構造は、前記操作部と、前記封止蓋に形成され、前記操作部が係止可能な係止部とを備えていてもよい。
これによれば、マンドレルを前記シール部材から引き抜く方向へ移動させた後、操作部を係止部に係止させるだけで、ワンタッチで注液孔を封止した状態を維持することができる。
また、蓄電装置について、前記シール部材は、ケース内側で前記軸孔に連通し、かつ前記軸孔より大径なガイド孔を有するのが好ましい。
これによれば、マンドレルをシール部材から引き抜く方向へ移動させたとき、ガイド孔により大径部をシール部材の内側に入り込みやすくすることができる。
請求項5に記載の蓄電装置は、ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止部材を有する蓄電装置であって、前記封止部材は、ケース内寄りに底部を有する筒状であり、弾性変形可能であるとともに外径が前記注液孔の直径よりも小さいシール部材と、軸部、及び前記軸部の一端に設けられ、前記シール部材の内径よりも大径の大径部を備えるマンドレルと、を有し、前記大径部を前記シール部材の内側に挿入することで、前記シール部材を内側から拡径させることにより前記注液孔を封止可能としたことを要旨とする。
これによれば、注液孔からケース内へ電解液を注入した後、シール部材を注液孔内に挿入した状態でマンドレルをシール部材に入り込む方向へ移動させると、大径部によってシール部材が拡径方向へ弾性変形する。すると、シール部材の外周面が注液孔の内周面に密接し、シール部材の底部により注液孔を封止することができる。そして、電解液が電極組立体の備える活物質と反応し、ガスが発生した場合には、封止部材により注液孔からガスがケース外へ漏れることが防止される。その後、マンドレルをシール部材から抜き取る方向へ移動させ、シール部材を拡径状態から拡径する前の状態に変形させると、シール部材による注液孔の封止が解除され、ガスを注液孔からケース外へ放出させることができる。その後、再び、マンドレルを操作してシール部材を弾性変形させ、封止部材によって注液孔を封止する。よって、封止部材により、注液孔からのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔を封止することができる。
前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、注液孔からのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔を封止することができる。
実施形態の二次電池を示す斜視図。 注液孔を封止部材で封止した状態を示す拡大断面図。 封止部材を示す斜視図。 封止部材の構成要素を示す分解斜視図。 注液孔に封止部材を配置した状態を示す拡大断面図。 封止部材の別例を示す断面図。 (a)及び(b)は封止部材の別例を示す断面図。 背景技術を示す図。
以下、蓄電装置に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、二次電池10は、ケース11内に電極組立体12及び電解液18を備える。ケース11は、有底四角筒状の本体部材13と、本体部材13に電極組立体12を挿入するための開口部13aを塞ぐ矩形平板状の蓋14とからなる。本実施形態では、蓋14がケース11を構成する壁部に相当する。本体部材13と蓋14は、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池である。また、二次電池10は、リチウムイオン電池である。
図1に示すように、電極組立体12には、正極端子15と負極端子16が電気的に接続されている。そして、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁部材17aがそれぞれ取り付けられている。また、正極端子15と負極端子16は、蓋14からケース11外に露出している。
電極組立体12は、正極電極、負極電極、及び正極電極と負極電極とを絶縁するセパレータを有する。正極電極は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質を備える。負極電極は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質を備える。そして、電極組立体12は、複数の正極電極と複数の負極電極が交互に積層されるとともに、両電極の間にセパレータが介在された積層構造である。
図2に示すように、蓋14において、ケース11の内側に臨む面を内壁面14aとし、ケース11の外側に臨む面を外壁面14bとする。蓋14は、その厚み方向に貫通する注液孔14cを備える。注液孔14cは、封止部材20によって封止され、ケース11内からのガス及び電解液18の漏れが抑制されている。
封止部材20は、中空円筒状のシール部材21と、シール部材21の軸方向一端に設けられた環状のフランジ23と、フランジ23に載置される円板状の封止蓋30と、シール部材21の内側に挿入された棒状のマンドレル40と、を有する。封止部材20は、シール部材21の軸方向他端側がケース11内に位置するとともに、フランジ23及び封止蓋30がケース11外に位置する状態で蓋14に組み付けられている。
まず、注液孔14cを封止する前の封止部材20について説明する。
図3、図4及び図5に示すように、シール部材21とフランジ23は共にゴム製で一体化されている。シール部材21の外径は、注液孔14cの直径より若干小さい。また、シール部材21の軸方向への長さは、注液孔14cの軸方向への長さより長い。フランジ23の外径は、注液孔14cの直径より長い。シール部材21の軸方向一端にフランジ23が設けられ、フランジ23は注液孔14cの周囲で蓋14の外壁面14bに係止する。また、シール部材21の軸方向他端には、蓋14の内壁面14aよりもケース11内に突出するシール用端部21aが設けられている。シール部材21は、内側に軸孔21bを有するとともに、軸方向他端側で、かつシール用端部21aの内側に、軸孔21bの直径よりも大径のガイド孔21cを有する。
封止蓋30は、中央に挿通孔30aを有する円板状であり、封止蓋30の外径は、フランジ23の外径と同じである。封止蓋30は、フランジ23に接触する平坦面状のフランジ側接触面30bを有する。また、封止蓋30は、封止蓋30を挟んだフランジ側接触面30bと反対側の面に、挿通孔30aを挟むように係止部32を備え、係止部32は、封止蓋30の直径の延びる方向に沿って凹んでいる。係止部32の内底面は、平坦面である。さらに、封止蓋30は、封止蓋30を挟んだフランジ側接触面30bと反対側の面に、挿通孔30aを挟むように待機用係止部33を備える。この待機用係止部33は、係止部32に直交して延びる状態に凹むとともに、係止部32よりも深く凹んでいる。待機用係止部33の内底面は、平坦面である。
マンドレル40は、ステンレス製であり、棒状の軸部42を備える。また、マンドレル40は、軸部42の軸方向両端部のうち、ケース11内側の端部に大径部41を有し、この大径部41は軸部42よりも大径の円錐柱状である。さらに、マンドレル40は、軸部42の軸方向両端部のうち、ケース11外側の端部に操作部43とを有する。操作部43は矩形状で、長手方向への長さが封止蓋30の直径よりも短くなっている。なお、封止蓋30の挿通孔30aは、大径部41が通過可能な大きさである。
そして、マンドレル40は、大径部41が封止蓋30の挿通孔30a及びシール部材21の軸孔21bを貫通しているとともに、軸部42がシール部材21の軸孔21bに挿通されている。また、マンドレル40の操作部43は、封止蓋30の待機用係止部33に係止され、操作部43の待機状態では、大径部41は、シール用端部21aを軸方向及び拡径方向に弾性変形させていない。
そして、図2に示すように、封止部材20によって注液孔14cが封止された状態では、シール部材21の外周面と、注液孔14cの内周面とは互いに密接している。マンドレル40の大径部41は、シール用端部21aの内側、すなわちガイド孔21cに圧入され、シール用端部21aは軸方向に押し潰される状態に弾性変形しているとともに、内側から拡径する状態に弾性変形している。よって、拡径したシール用端部21aの外周面と、内壁面14aにおける注液孔14cの周囲とは互いに密接して面圧が立っているとともに、シール用端部21aの内周面と、マンドレル40の大径部41の周面とが密接して面圧が立っている。したがって、各密接により、シール部材21によって注液孔14cは封止されている。
また、マンドレル40の操作部43は、封止蓋30の係止部32に係止され、マンドレル40は、大径部41がシール用端部21aを弾性変形させた位置に位置決めされている。操作部43が係止部32に係止されることで、大径部41によってシール用端部21aを弾性変形させた状態が維持されている。よって、本実施形態では、操作部43と、係止部32とから、シール部材21で注液孔14cを封止した状態を維持する維持構造が構成されている。
また、大径部41によってシール用端部21aが軸方向に押し潰された状態では、シール用端部21aの原形状への復帰力により、大径部41が軸方向に沿って蓋14から離れる方向へ付勢されている。このため、軸部42を介して大径部41と一体の操作部43によって封止蓋30が蓋14に向けて押し付けられ、フランジ23が蓋14の外壁面14bと封止蓋30のフランジ側接触面30bとの間で挟持されている。したがって、フランジ23が蓋14の外壁面14bに密接し、フランジ23により、ケース11の外側で注液孔14cがシールされている。
次に、二次電池10の製造方法について作用とともに説明する。
まず、ケース11の注液孔14cからケース11内へ電解液18を注入する。
次に、図5に示すように、封止部材20のシール部材21を大径部41側から注液孔14cに挿入するとともに、フランジ23を蓋14の外壁面14bに係止させる。そして、操作部43を把持して、マンドレル40をシール部材21から引き抜く方向へ移動させ、大径部41をシール部材21に向けて移動させる。すると、大径部41がガイド孔21cに入り込み、シール用端部21aが軸方向に押し潰されるとともに、内側から拡径される。
その結果、図2に示すように、シール用端部21aが、注液孔14cの周囲で蓋14の内壁面14aに密接するとともに、大径部41がシール用端部21aの内周面に密接し、注液孔14cが仮封止される。その後、マンドレル40を90度回転させ、操作部43を封止蓋30の係止部32に係止させるとともに、封止状態を維持させる。
仮封止状態で、二次電池10のエージングが行われる。すると、電解液18と、電極組立体12における各活物質との反応によりガスが発生する。このとき、注液孔14cは封止部材20によって封止されているため、ガスが注液孔14cからケース11外へ漏れることが抑制される。なお、仮封止状態では、ケース11の内圧が過度に上昇せず、封止部材20が内圧によって注液孔14cから外れることは無く、封止部材20の締結強度は過度に必要ない。
次に、封止部材20を90度回転させ、マンドレル40をシール部材21に入れ込む方向に移動させ、大径部41をシール用端部21aから離間するように蓋14から離れる方向へ移動させる。そして、操作部43を待機用係止部33に係止させる。
すると、図5に示すように、大径部41によるシール用端部21aの押し潰し及び拡径が解除され、シール用端部21aによる注液孔14cの封止が解除される。すると、エージングで発生したガスが、注液孔14cの内周面とシール部材21の外周面の間、軸部42の周面とシール部材21の内周面との間からケース11外へ放出される。
ガスを放出させた後、操作部43を把持して、マンドレル40をシール部材21から引き抜く方向へ移動させ、大径部41をシール部材21に向けて移動させる。そして、操作部43を、封止蓋30の係止部32に係止させる。すると、仮封止と同様に、シール用端部21aが、注液孔14cの周囲で蓋14の内壁面14aに密接するとともに、大径部41がシール用端部21aの内周面に密接し、注液孔14cが封止される。なお、本封止の場合は、フランジ23を外壁面14bに接着剤で接着し、そのフランジ23に封止蓋30を接着剤で接着してもよい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)封止部材20は、マンドレル40をシール部材21から引き抜く方向へ移動させ、シール用端部21aを押し潰し、拡径させることで、注液孔14cを封止可能である。また、封止部材20は、マンドレル40をシール部材21に入れ込む方向へ移動させ、シール用端部21aの押し潰し及び拡径を解除することで、注液孔14cの封止を解除できる。よって、ケース11に電解液18を注入し、注液孔14cを封止部材20で封止した後も、注液孔14cの封止を解除できる。その結果、電解液18と電極組立体12の活物質が反応してガスが発生しても、そのガスをケース11から放出することができる。よって、ガスによってケース11の内圧が上昇し、ケース11が膨張してしまうことを無くすことができる。
よって、封止部材20を蓋14に溶接して注液孔14cを封止した場合のように、ガス抜きの際には、溶接した封止部材20を破壊する必要が無く、破壊に伴って発生した異物がケース11内に残ることも無い。また、注液孔14cをシール部材21の拡径によって封止する。このため、例えば、注液孔14cに雌ねじを形成し、その注液孔14cに雄ねじを螺合して注液孔14cを封止する場合のように、雄ねじ及び注液孔14cとのねじ込み距離を十分に確保して注液孔14cを封止する必要が無く、ねじ込み距離を確保するために壁部が厚くなることも無い。
(2)封止部材20は、フランジ23を蓋14と共に挟持する封止蓋30を備え、この封止蓋30は係止部32を有する。そして、操作部43を係止部32に係止させることで、シール用端部21aで注液孔14cを封止した状態を維持できる。また、操作部43を係止部32に係止させることで、ワンタッチで注液孔14cを封止した状態に維持できる。
(3)封止蓋30の係止部32に操作部43を係止させた状態では、押し潰されたシール用端部21aの原形状への復帰力により、操作部43を介して封止蓋30を蓋14に近付く方向へ付勢することができる。このため、フランジ23を封止蓋30と蓋14で挟持して、フランジ23を蓋14の外壁面14bに密接させることができる。したがって、ケース11の外側でも注液孔14cを封止することができる。
(4)シール部材21は、シール用端部21aの内側にガイド孔21cを備える。このため、マンドレル40をシール部材21から引き抜く方向へ移動させたとき、ガイド孔21cにより大径部41をシール用端部21aの内側に速やか、かつ確実に入り込ませることができる。
(5)シール部材21は弾性変形可能である。このため、大径部41による押し潰し、及び原形状への復帰を繰り返し行うことができ、封止部材20による注液孔14cの開閉を複数回に亘って行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図6に示すように、封止部材20において、マンドレル40の軸部42に雄ねじ部41bを形成する。また、マンドレル40の操作部43を削除するとともに、雄ねじ部41bにナットNを螺合して設ける。この場合、ナットNとフランジ23の間にワッシャWを介装する。
このように構成した場合、ナットNを、軸部42の雄ねじ部41bに対し螺進させると、マンドレル40が、シール部材21から引き抜く方向へ引き上げられていき、大径部41によりシール用端部21aを押し潰すことができる。その結果、シール用端部21aで注液孔14cを封止することができる。逆に、ナットNを雄ねじ部41bに対し螺退させると、マンドレル40が、シール部材21に入り込む方向へ移動していき、大径部41によるシール用端部21aの押し潰しを解除することができる。その結果、シール用端部21aによる注液孔14cの封止を解除することができる。
○ 図7(a)に示すように、封止部材20のシール部材50を、軸方向一端に底部51を有する中空円筒状に形成するとともに、シール部材50の軸方向他端にフランジ53を形成する。また、シール部材50に軸方向他端に開口する凹部52を形成する。そして、マンドレル40の大径部41を凹部52に挿入し、マンドレル40をシール部材50に入れ込むようにして、シール部材50の外周面を内側から拡径させる。その結果、図7(b)に示すように、シール部材50の外周面が注液孔14cの内周面に密接し、注液孔14cが封止される。
○ 封止蓋30において、フランジ側接触面30bと反対側の面は平坦面に形成されていてもよく、係止部32及び待機用係止部33は無くてもよい。
○ シール部材21のガイド孔21cは無くてもよく、シール部材21の軸方向全体に亘って同一径の軸孔21bが形成されていてもよい。
○ 仮封止の後、封止部材20全体を注液孔14cから抜いてガス抜きを行ってもよい。
○ 実施形態では、ケース11の壁部として蓋14に注液孔14cを設けたが、壁部を本体部材13の側壁とし、本体部材13の側壁に注液孔を設けてもよい。
○ 封止蓋30のフランジ側接触面30bに突起を設けてもよい。このように構成した場合、操作部43を係止部32に係止させ、押し潰されたシール用端部21aの原形状への復帰力により、操作部43が蓋14に近付く方向へ付勢された状態では、突起によりフランジ23を、さらに圧縮させることができる。その結果、フランジ23により大きな面圧を立てることができ、蓋14の外壁面14b側で、注液孔14cをシールすることができる。
○ 正極電極は、正極金属箔の両面に正極活物質を有するとしたが、正極金属箔の片面のみに正極活物質を有していてもよい。同様に、負極電極は、負極金属箔の両面に負極活物質を有するとしたが、負極金属箔の片面のみに負極活物質を有していてもよい。
○ 蓄電装置は、二次電池10でなく、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置に適用してもよい。
○ 実施形態では、電極組立体12として積層タイプを記載したが、捲回タイプでもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、14…壁部としての蓋、14b…外壁面、14c…注液孔、18…電解液、20…封止部材、21,50…シール部材、21b…軸孔、21c…ガイド孔、23…フランジ、30…封止蓋、30a…挿通孔、32…維持構造を構成する係止部、40…マンドレル、41…大径部、42…軸部、43…維持構造を構成する操作部、51…底部。

Claims (6)

  1. ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、
    前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止部材を備える蓄電装置であって、
    前記封止部材は、
    前記注液孔に挿入され、内側に軸孔を有する筒状であり、かつ弾性変形可能なシール部材と、
    前記軸孔に挿入された軸部、及び前記軸部の端部のうちケース内側の端部に設けられ、かつ前記軸孔の直径よりも大径の大径部を備えるマンドレルと、を有し、
    前記マンドレルを前記シール部材から引き抜く方向へ移動させることで、前記シール部材の前記ケース内に位置する部分が、前記大径部によって軸方向へ押し潰されるとともに内側から拡径されることにより、前記注液孔を封止可能にしたことを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記シール部材で注液孔を封止した状態を維持する維持構造を備える請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記シール部材は、前記注液孔の周囲で前記壁部の外壁面に係止するフランジを有するとともに、前記封止部材は、前記壁部と共に前記フランジを挟持し、かつ前記軸部が挿通される挿通孔を有する封止蓋を備え、
    前記マンドレルは、前記軸部の端部のうちケース外側の端部に設けられた操作部を有しており、
    前記維持構造は、前記操作部と、前記封止蓋に形成され、前記操作部が係止可能な係止部とを備える請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記シール部材は、ケース内側で前記軸孔に連通し、かつ前記軸孔より大径なガイド孔を有する請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、
    前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止部材を備える蓄電装置であって、
    前記封止部材は、ケース内寄りに底部を有する筒状であり、弾性変形可能であるとともに外径が前記注液孔の直径よりも小さいシール部材と、
    軸部、及び前記軸部の一端に設けられ、前記シール部材の内径よりも大径の大径部を備えるマンドレルと、を有し、
    前記大径部を前記シール部材の内側に挿入することで、前記シール部材を内側から拡径させることにより前記注液孔を封止可能としたことを特徴とする蓄電装置。
  6. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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