JP6015553B2 - 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6015553B2
JP6015553B2 JP2013104397A JP2013104397A JP6015553B2 JP 6015553 B2 JP6015553 B2 JP 6015553B2 JP 2013104397 A JP2013104397 A JP 2013104397A JP 2013104397 A JP2013104397 A JP 2013104397A JP 6015553 B2 JP6015553 B2 JP 6015553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
injection hole
liquid injection
sealing
power storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013104397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014225383A (ja
Inventor
寛恭 西原
寛恭 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2013104397A priority Critical patent/JP6015553B2/ja
Publication of JP2014225383A publication Critical patent/JP2014225383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6015553B2 publication Critical patent/JP6015553B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)

Description

本発明は、注液孔の封止構造を備える蓄電装置、及び該蓄電装置の製造方法に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)はケースを備え、そのケース内に電極組立体及び電解液が収容されている。二次電池の組立は、ケースの本体部材内に電極組立体を収容した後、ケースの蓋部材を本体部材に溶接し、本体部材を閉塞する。その後、蓋部材の注液孔から電解液をケース内に注入した後、注液孔を封止栓等で封止する。注液孔の封止後は、注液孔からの電解液の漏洩を防止するために、封止栓が注液孔から取り外せないことが好ましい。
注液孔の封止構造として、例えば特許文献1が挙げられる。図8に示すように、ケースの蓋80に形成された注液孔80aには、凹型ガスケット81が挿入されるとともに、凹型ガスケット81内には封止栓82が圧入されている。凹型ガスケット81は、注液孔80aに挿入される凹部81a、及び凹部81aの口部外周に設けられた鍔部81bを備える。また、封止栓82は、最大径が凹部81aの内径より僅かに大きく、かつその断面が円形に形成されている。
そして、凹型ガスケット81の鍔部81bが、蓋80における注液孔80aの周囲に係止されるとともに、凹部81aが注液孔80a内に挿入されている。この凹部81a内に封止栓82が圧入され、封止栓82の外面と注液孔80aの周面との間に凹部81aが挟持されることによって、注液孔80aが封止されている。
特開2002−298832号公報
ところで、蓄電装置では、製造工程においてエージングを行うことがある。これは、電解液をケース内に注入後、製造工程にて充放電及び一定時間の放置により、性能の安定化を図るものである。このとき、二次電池であるリチウムイオン電池など、一部の蓄電装置では、電解液と電極組立体の活物質との反応によってガスが発生する。このガスによってケースの内圧が上昇し、ケースが膨張してしまう虞があるため、ケース内からガスを抜く必要がある。しかし、特許文献1においては、封止栓82を凹部81aから抜き取ることができず、凹型ガスケット81を凹部81aから抜き取れないため、注液孔80aからガス抜きができず、エージング工程を行う場合には、別途、仮封止ができる仮封止栓が必要となる。
本発明は、注液孔からのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔から封止栓を取り外し不能に封止することができる蓄電装置及び蓄電装置の製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の蓄電装置は、ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止構造を備える蓄電装置であって、前記封止構造は、前記注液孔の内周面に密接した環状のシール部材と、前記シール部材の内側に配設されており、前記壁部の外壁面から内壁面に向かう方向に沿って内周面が縮径した縮径部を有するとともに、前記縮径部よりも前記壁部の外壁面側の内周面に雌ねじ部を有する中栓と、前記中栓の内側に配設され、前記縮径部を内側から拡径させた封止栓と、を備えることを要旨とする。
これによれば、注液孔からケース内に電解液を注入した後、シール部材を注液孔の内側に配置し、そのシール部材の内側に中栓を配置した状態で、中栓の雌ねじ部に、雄ねじ部を有するボルト栓を螺進させる。すると、ボルト栓により、中栓の縮径部が拡径され、拡径された縮径部によりシール部材を内側から拡径させ、該シール部材の外周面を注液孔の内周面に密接させることができる。その結果、中栓、及びシール部材により注液孔を封止しつつ、シール部材によってシールでき、注液孔を仮封止することができる。
その後、エージング工程で電解液が電極組立体の備える活物質と反応し、ガスが発生した場合には、ボルト栓を雌ねじ部から螺退させ、中栓及びシール部材を注液孔から抜き取ることで、ガスを注液孔からケース外へ放出させることができる。
その後、再び、シール部材を注液孔の内側に配置し、そのシール部材の内側に中栓を配置した状態で、中栓の内側に封止栓を配置する。そして、雌ねじ部にボルト栓の雄ねじ部材を螺進させる。すると、ボルト栓により、封止栓が、ケースの外壁面側から内壁面側に向かって縮径部内に押し込まれ、押し込まれた封止栓によって縮径部が拡径される。そして、拡径された縮径部によりシール部材を内側から拡径させ、該シール部材の外周面を注液孔の内周面に密接させることができる。その結果、中栓、封止栓、及びシール部材により注液孔を封止しつつ、シール部材によってシールでき、注液孔を本封止することができる。
注液孔の仮封止は、ボルト栓の中栓への螺合によって行われるため、ボルト栓を中栓から螺退させることで、仮封止した注液孔を開放することができ、エージング工程後にガス抜きを行うことが可能になる。そして、注液孔の本封止は、縮径部に封止栓を押し込むことで行われ、封止栓を中栓から抜き取ることはできないため、注液孔が開封されることが防止できる。
また、蓄電装置において、前記中栓の雌ねじ部に螺合されたボルト栓を備えていてもよい。
これによれば、ボルト栓を中栓の雌ねじ部に螺合し、封止栓を押し込んで注液孔を本封止した後は、ボルト栓により中栓の雌ねじ部側の開口を閉鎖することができる。よって、注液孔の中栓内に異物等が侵入することを防止できる。また、ボルト栓の螺合後、螺退作業を不要とすることができ、蓄電装置の製造工程を減らすことができる。
また、蓄電装置において、前記ボルト栓と前記封止栓は別体であるのが好ましい。
これによれば、封止栓を縮径部に押し込んで注液孔を本封止した後、ボルト栓を中栓から螺退させても、ボルト栓と共に封止栓が縮径部から抜け出ることがなく、封止栓で注液孔をシールし、封止した状態を維持できる。
また、蓄電装置において、前記シール部材は、前記壁部の内壁面で、かつ前記注液孔の外周縁よりも外側に係止する係止部を備えるのが好ましい。
これによれば、本封止後に、中栓の雌ねじ部からボルト栓を螺退させるとき、シール部材がケースの外側に向けて引っ張られても、係止部の係止により、シール部材が注液孔から抜け出ることを防止できる。
また、前記蓄電装置は二次電池である。
請求項6に記載の蓄電装置の製造方法は、ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止構造を備える蓄電装置の製造方法であって、前記注液孔から前記ケース内に前記電解液を注入する工程と、前記電解液の注入後に、前記注液孔の内側に、環状のシール部材を配置するとともに、該シール部材内に、前記壁部の外壁面から内壁面に向かう方向に沿って内周面が縮径する縮径部と、前記縮径部よりも前記壁部の外壁面側の内周面に雌ねじ部を有する中栓を配置し、該中栓の雌ねじ部に、ボルト栓の有する雄ねじ部を螺合して前記注液孔を仮封止する工程と、前記ボルト栓の雄ねじ部を前記中栓の雌ねじ部から螺退させるとともに前記注液孔から前記シール部材及び前記中栓を取り出して前記ケース内からガスを抜く工程と、前記注液孔の内側に前記シール部材を配置するとともに、該シール部材内に前記中栓を配置し、該中栓内に封止栓を配置して、該中栓の雌ねじ部に前記ボルト栓の雄ねじ部を螺合して前記封止栓を前記縮径部に押し込んで前記注液孔を本封止する工程と、を有することを要旨とする。
これによれば、注液孔を仮封止する工程では、ボルト栓の雄ねじ部を中栓の雌ねじ部に螺合し、中栓を拡径させることで、シール部材の外周面を注液孔の内周面に密接させることができる。すなわち、注液孔を仮封止することができる。そして、エージング工程後のガスを抜く工程では、ボルト栓の雄ねじ部を中栓の雌ねじ部から螺退させ、中栓及びシール部材を注液孔から抜き取ることで、ガスを注液孔からケース外へ抜くことができる。
さらに、注液孔を本封止する工程では、中栓の雌ねじ部にボルト栓の雄ねじ部材を螺進させ、封止栓を縮径部内に押し込むことで縮径部を拡径させることができる。よって、縮径部を拡径させることで、シール部材の外周面を注液孔の内周面に密接させることができる。すなわち、中栓、封止栓、及びシール部材により注液孔を本封止することができる。その後は、ボルト栓の雄ねじ部を中栓の雌ねじ部から螺退させても、封止栓を中栓から抜き取ることはできないため、注液孔が開封されることが防止できる。すなわち、蓄電装置の製造方法において、注液孔からのガス抜きする工程を可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔から封止栓を取り外し不能に封止することができる。
本発明によれば、注液孔からのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔から封止栓を取り外し不能に封止することができる。
(a)は注液孔の封止構造を示す分解斜視図、(b)はボルト栓を示す側面図、(c)は中栓を示す側面図。 実施形態の二次電池を示す斜視図。 注液孔の封止構造を示す部分断面図。 (a)は注液孔を仮封止した状態を示す部分断面図、(b)は仮封止した状態を示す部分拡大断面図。 注液孔からシール部材、中栓、及びボルト栓を抜き取った状態の部分側面図。 中栓内に封止栓を配置した状態を示す部分断面図。 ボルト栓を中栓から螺退した状態を示す部分断面図。 背景技術を示す図。
以下、蓄電装置及びその製造方法を、二次電池及びその製造方法に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図2及び図3に示すように、二次電池10は、ケース11に電極組立体12及び電解液18が収容されて構成されている。ケース11は、有底四角筒状の本体部材13と、本体部材13に電極組立体12を挿入するための開口部13aを塞ぐ矩形平板状の蓋部材14とからなる。本実施形態では、蓋部材14がケース11を構成する壁部に相当する。本体部材13と蓋部材14は、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池であり、リチウムイオン電池である。
電極組立体12には、正極端子15と負極端子16が電気的に接続されている。そして、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁部材17aがそれぞれ取り付けられている。また、正極端子15と負極端子16は、蓋部材14からケース11外に露出している。
電極組立体12は、正極電極、負極電極、及び正極電極と負極電極とを絶縁し、多数の細孔を備えるセパレータを有する。正極電極は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質を備える。負極電極は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質を備える。そして、電極組立体12は、複数の正極電極と複数の負極電極が交互に積層されるとともに、両電極の間にセパレータが介在された積層構造である。
蓋部材14において、ケース11の内側に臨む面を内壁面14aとし、ケース11の外側に臨む面を外壁面14bとすると、蓋部材14は、外壁面14bから内壁面14aに貫通する注液孔14cを備える。注液孔14cは、封止構造30によって封止され、ケース11内からのガス及び電解液18の漏れが防止されている。
次に、注液孔14cの封止構造30について詳細に説明する。
図1(a)及び図3に示すように、封止構造30は、注液孔14cの内側に配設された有底円筒状のシール部材31と、シール部材31の内側に配設された円筒状の中栓40と、中栓40内に押し込まれた円錐台形状の封止栓50と、中栓40に螺合されたボルト栓60と、を備える。
シール部材31はゴム製である。シール部材31は、円筒状のシール本体31aを備え、このシール本体31aの外周面は注液孔14cの内周面に密接している。また、シール部材31は、シール本体31aの軸方向一端にフランジ31cを備え、このフランジ31cは、注液孔14cの外周縁で外壁面14bに係止している。さらに、シール部材31は、シール本体31aの軸方向他端を閉塞する底部31bを備え、この底部31bは注液孔14cを閉塞している。また、シール部材31は、シール本体31aにおける底部31bの外周面に、複数の係止部31dを備え、それら係止部31dはシール本体31aの周方向に等間隔おきに突設されている。そして、各係止部31dは、注液孔14cの外周縁で内壁面14aに係止している。
図1(a)、図1(c)及び図3に示すように、中栓40は軟質の合成樹脂製である。中栓40は、軸方向一端側の内周面に雌ねじ部42を備えるとともに、雌ねじ部42よりも軸方向他端側に、雌ねじ部42から軸方向他端に向かって内周面が縮径する縮径部43を備える。中栓40は、軸方向他端から一端に向けて直線状に延びる複数のスリット40aを備え、中栓40の周方向に隣り合うスリット40aの間に弾性片41が形成されている。これら弾性片41の内面が中栓40の周方向に集まって縮径部43が形成されている。縮径部43は、軸方向に沿った断面視がテーパ状であり、縮径部43は、蓋部材14の外壁面14bから内壁面14aに向けて縮径している。
図1(a)及び図3に示すように、縮径部43の内側に押し込まれた封止栓50は、軸方向一端から他端に向かうに従い縮径する円錐台形状であり、軸方向に沿った断面視がテーパ状である。封止栓50のテーパは、縮径部43のテーパと同じ傾斜角度である。そして、縮径部43に封止栓50が押し込まれることにより、縮径部43は内側から拡径され、各弾性片41が注液孔14cの内周面に向けて弾性変形している。縮径部43の拡径に伴いシール部材31のシール本体31aが内側から拡径され、シール本体31aの外周面が注液孔14cの内周面に密接するとともに、注液孔14cをシールしている。
図1(a)、図1(b)及び図3に示すように、ボルト栓60は、頭部60aと、この頭部60aの中央から延設された軸部60bとを備え、軸部60bの周面には雄ねじ部Nが設けられている。そして、ボルト栓60は、軸部60bの雄ねじ部Nが中栓40の雌ねじ部42に螺合されるとともに、ボルト栓60の螺進によって縮径部43に配置された封止栓50を縮径部43に押し込んでいる。また、ボルト栓60は、中栓40を封止するとともに注液孔14cを封止している。
次に、二次電池10の製造方法について、注液及びエージング前後の作業を、作用とともに説明する。
二次電池10の製造方法は、注液孔14cからケース11内に電解液18を注入する工程と、注液孔14cを仮封止する工程と、エージング工程と、エージング工程で発生したガスをケース11内から抜く工程と、注液孔14cを本封止する工程と、を含む。
まず、注液孔14cを開口させた状態で、注液孔14cからケース11内へ電解液18を注入する工程を行う。
その後、図4(a)に示すように、注液孔14cにシール部材31のシール本体31aを挿入し、係止部31dを、蓋部材14の内壁面14aに係止させるとともに、フランジ31cを、蓋部材14の外壁面14bに係止させる。次に、シール本体31aの内側に中栓40を挿入するとともに、底部31bに支持させる。次に、中栓40の雌ねじ部42にボルト栓60の雄ねじ部Nを螺合する。
すると、図4(b)に示すように、ボルト栓60の螺進に伴い、軸部60bの先端が縮径部43内に入り込み、軸部60bによって縮径部43を内側から拡径させる。すると、縮径部43がシール本体31aを内側から拡径させ、シール本体31aの内周面が注液孔14cの内周面に密接するとともに、注液孔14cがシールされ、注液孔14cを仮封止する工程が完了する。
仮封止状態で、二次電池10のエージング工程が行われる。これは、二次電池10の性能を安定化させるための作業において、所定条件下での充放電と一定時間の放置を含む。リチウムイオン電池では、充放電時、電解液18と、電極組立体12における各活物質との反応によりガスが発生する。特に、初期充放電時に多量のガスが発生することが知られているが、本エージング工程では、注液孔14cはシール部材31によって封止されているため、ガスが注液孔14cからケース11外へ漏れることが防止される。
次に、図5に示すように、ボルト栓60の雄ねじ部Nを中栓40の雌ねじ部42から螺退させ、ボルト栓60を中栓40から抜き取るとともに、シール部材31及び中栓40を注液孔14cから抜き取り、注液孔14cを開放する。すると、エージング工程で発生したガスが、注液孔14cからケース11外へ放出され、ケース11内からガスを抜く工程が完了する。
次に、図6に示すように、注液孔14cにシール部材31のシール本体31aを挿入し、係止部31dを、蓋部材14の内壁面14aに係止させるとともに、フランジ31cを、蓋部材14の外壁面14bに係止させる。次に、シール本体31aの内側に中栓40を挿入するとともに、底部31bに支持させる。続けて、中栓40の縮径部43内に封止栓50を配置する。このとき、封止栓50は、軸方向他端側(縮径側)の一部が縮径部43内に入り込み、軸方向一端側(拡径側)の一部は縮径部43から突出して雌ねじ部42内に位置している。
次に、中栓40の雌ねじ部42にボルト栓60の雄ねじ部Nを螺合する。すると、ボルト栓60の螺進に伴い、軸部60bの先端が封止栓50を押し下げ、封止栓50を縮径部43内に押し込む。
すると、図3に示すように、封止栓50の全体が縮径部43内に入り込み、封止栓50によって縮径部43が内側から拡径される。その結果、シール本体31aが内側から拡径され、シール本体31aの外周面が注液孔14cの内周面に密接し、注液孔14cがシールされるとともに、注液孔14cが本封止され、注液孔14cを本封止する工程が完了し、二次電池10が製造される。
なお、本封止の後、ボルト栓60は、その雄ねじ部Nを中栓40の雌ねじ部42に螺合したままであってもよいし、図7に示すように、ボルト栓60の雄ねじ部Nを中栓40の雌ねじ部42から螺退させ、中栓40から抜き取ってもよい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)注液孔14cの仮封止時は、ボルト栓60、中栓40、及びシール部材31によって注液孔14cを仮封止することができる。その後のガス抜き工程では、ボルト栓60、中栓40及びシール部材31を注液孔14cから抜き取ることで、ガスを注液孔14cからケース11外へ抜くことができる。一方、注液孔14cの本封止時は、ボルト栓60、中栓40、封止栓50、及びシール部材31によって注液孔14cを本封止することができる。この本封止状態では、封止栓50はボルト栓60と別体となっており、ボルト栓60を中栓40から螺退させても、封止栓50は縮径部43に押し込まれたままであり、封止栓50を注液孔14cから抜き取ることができない。したがって、封止構造30によって、注液孔14cからのガス抜きを可能にしつつ、ガス抜き後は注液孔14cから封止栓50を取り外し不能に封止することができる。
(2)注液孔14cは、シール部材31の外周面を、封止栓50及び中栓40によって注液孔14cの内周面に密接させることで封止されている。よって、例えば、封止部材を蓋部材14に溶接して注液孔14cを封止した場合のような、注液孔14cに電解液が付着したことで生じる溶接不良が無く、注液孔14cの封止を信頼性の高いものにできる。また、溶接の熱が電極組立体12に及ぶことを無くすことができる。
(3)注液孔14cの仮封止及び本封止は蓋部材14の外壁面14b側から行うことができる。したがって、注液孔14cの仮封止及び本封止を、蓋部材14の内壁面14a側と外壁面14b側の両側から行う場合と比べて簡単に行うことができる。
(4)注液孔14cを本封止した後、中栓40の雌ねじ部42にボルト栓60の雄ねじ部Nを螺合することで、ボルト栓60により中栓40を閉鎖することができる。よって、注液孔14cの中栓40内に異物等が侵入することを防止できる。また、本封止の後は、中栓40にボルト栓60を螺合したままとすることで、螺退作業を不要とすることができ、二次電池10の製造工程を減らすことができる。
(5)ボルト栓60と封止栓50は別体である。このため、注液孔14cを本封止した後、ボルト栓60を中栓40から螺退させても、封止栓50はボルト栓60と一体に螺退されず、封止栓50を縮径部43に押し込んだ状態を維持することができる。
(6)シール部材31は、蓋部材14の内壁面14aで、注液孔14cの外周縁に係止する係止部31dを備える。このため、本封止後に、ボルト栓60を中栓40から引き上げながら螺退させた場合、シール部材31が引っ張られても、係止部31dの係止により、シール部材31が注液孔14cから抜け出ることを防止できる。
(7)シール部材31は、フランジ31cを備え、このフランジ31cは、蓋部材14の外壁面14bにおいて、注液孔14cの外周縁に係止する。このため、注液孔14cを仮封止及び本封止するため、シール部材31を注液孔14c内に挿入したとき、シール部材31が注液孔14cからケース11内に落下することを防止できる。また、仮封止及び本封止の際、シール部材31を手で持ってケース11内への落下を防止しながらボルト栓60の螺合作業を行う必要がなく、そのボルト栓60の螺合作業を簡単に行うことができる。
(8)中栓40は、軟質の合成樹脂製であるため、縮径部43に封止栓50を押し込んだり、ボルト栓60の軸部60bを押し込んだとき、縮径部43を確実に弾性変形させることができる。よって、縮径部43を確実に拡径させることで、シール部材31を拡径させて外周面を注液孔14cの内周面に確実に密接させることができる。
(9)二次電池10の製造工程において、注液孔14cを仮封止する工程では、中栓40の雌ねじ部42にボルト栓60の雄ねじ部Nを螺合するだけで注液孔14cを封止できる。また、注液孔14cを本封止する工程では、中栓40内に封止栓50を配置した後、中栓40の雌ねじ部42にボルト栓60の雄ねじ部Nを螺合するだけで注液孔14cを封止できる。よって、溶接工程を要せずに注液孔14cを封止することができるため、歩留まりが向上するとともに、溶接費用も無くすことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ ボルト栓60と封止栓50は予め一体化されていてもよい。ボルト栓60と封止栓50は、両者よりも小径をなす脆弱部や、接着剤によって予め一体化されている。そして、仮封止の際は、ボルト栓60と封止栓50は一体化のままとしておき、本封止後、脆弱部からボルト栓60と封止栓50を分離させたり、接着剤による接着を剥がしてボルト栓60と封止栓50を分離させてもよい。
○ シール部材31において、底部31bにガス抜き用の貫通孔を形成してもよい。このように構成した場合、仮封止後のガス抜き工程の際、ボルト栓60を中栓40の雌ねじ部42から螺退させると、貫通孔を通過したガスが、中栓40の内側を通過してケース11外へ放出できる。よって、シール部材31を注液孔14cに装着したまま、ガス抜き工程を行うことが可能になる。
○ シール部材31において、係止部31dは、底部31bの全周に亘って形成されていてもよいし、係止部31dは無くてもよい。
○ 封止栓50は、縮径部43に押し込まれたときに縮径部43を拡径できる形状であれば、円錐台形状に限定されず、球状等に適宜変更してもよい。
○ 中栓40において、弾性片41の数は適宜変更してもよい。
○ 実施形態では、ケース11の壁部として蓋部材14に注液孔14cを設けたが、壁部を本体部材13の側壁とし、本体部材13の側壁に注液孔を設けてもよい。
○ 電極組立体12は、正極電極及び負極電極の間にセパレータを介在させて捲回した捲回型であってもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、ニッケル水素電池に具体化してもよい。
N…雄ねじ部、10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、14…壁部としての蓋部材、14a…内壁面、14b…外壁面、14c…注液孔、18…電解液、30…封止構造、31…シール部材、31d…係止部、40…中栓、42…雌ねじ部、43…縮径部、50…封止栓、60…ボルト栓。

Claims (6)

  1. ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、
    前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止構造を備える蓄電装置であって、
    前記封止構造は、
    前記注液孔の内周面に密接した環状のシール部材と、
    前記シール部材の内側に配設されており、前記壁部の外壁面から内壁面に向かう方向に沿って内周面が縮径した縮径部を有するとともに、前記縮径部よりも前記壁部の外壁面側の内周面に雌ねじ部を有する中栓と、
    前記中栓の内側に配設され、前記縮径部を内側から拡径させた封止栓と、を備えることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記中栓の雌ねじ部に螺合されたボルト栓を備える請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記ボルト栓と前記封止栓は別体である請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記シール部材は、前記壁部の内壁面で、かつ前記注液孔の外周縁よりも外側に係止する係止部を備える請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. ケース内に電極組立体及び電解液が収容され、
    前記ケースの壁部に前記電解液の注液孔を有するとともに、前記注液孔の封止構造を備える蓄電装置の製造方法であって、
    前記注液孔から前記ケース内に前記電解液を注入する工程と、
    前記電解液の注入後に、前記注液孔の内側に、環状のシール部材を配置するとともに、該シール部材内に、前記壁部の外壁面から内壁面に向かう方向に沿って内周面が縮径する縮径部と、前記縮径部よりも前記壁部の外壁面側の内周面に雌ねじ部を有する中栓を配置し、該中栓の雌ねじ部に、ボルト栓の有する雄ねじ部を螺合して前記注液孔を仮封止する工程と、
    前記ボルト栓の雄ねじ部を前記中栓の雌ねじ部から螺退させるとともに前記注液孔から前記シール部材及び前記中栓を取り出して前記ケース内からガスを抜く工程と、
    前記注液孔の内側に前記シール部材を配置するとともに、該シール部材内に前記中栓を配置し、該中栓内に封止栓を配置して、該中栓の雌ねじ部に前記ボルト栓の雄ねじ部を螺合して前記封止栓を前記縮径部に押し込んで前記注液孔を本封止する工程と、を有することを特徴とする蓄電装置の製造方法。
JP2013104397A 2013-05-16 2013-05-16 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法 Expired - Fee Related JP6015553B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104397A JP6015553B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104397A JP6015553B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014225383A JP2014225383A (ja) 2014-12-04
JP6015553B2 true JP6015553B2 (ja) 2016-10-26

Family

ID=52123919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013104397A Expired - Fee Related JP6015553B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6015553B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4131635A4 (en) * 2021-03-10 2023-11-29 Jiangsu Contemporary Amperex Technology Limited SEALING ARRANGEMENT FOR SEALING A THROUGH HOLE AND METHOD AND DEVICE FOR PRODUCING A CELL

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108962609B (zh) * 2018-06-11 2023-08-11 铜陵泽辉电子有限责任公司 一种电容器端盖

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5757061U (ja) * 1980-09-20 1982-04-03
JP2001210309A (ja) * 2000-01-31 2001-08-03 Japan Storage Battery Co Ltd 非水電解質二次電池およびその使用方法
JP2004119329A (ja) * 2002-09-30 2004-04-15 Sanyo Electric Co Ltd 二次電池
JP2009048968A (ja) * 2007-08-23 2009-03-05 Toyota Motor Corp 密閉型電池
JP2013105678A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Toyota Motor Corp 密閉型電池及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4131635A4 (en) * 2021-03-10 2023-11-29 Jiangsu Contemporary Amperex Technology Limited SEALING ARRANGEMENT FOR SEALING A THROUGH HOLE AND METHOD AND DEVICE FOR PRODUCING A CELL

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014225383A (ja) 2014-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6090579B2 (ja) 蓄電装置
JP5994670B2 (ja) 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法
JP6733187B2 (ja) 蓄電装置の製造方法
JP2015185225A (ja) 密閉型電池
JP2013089359A (ja) 密閉型電池及びその製造方法
JP5171441B2 (ja) 密閉型二次電池
US20140004411A1 (en) Sealed battery
EP2913868A1 (en) Secondary battery and method of manufacturing the same
JP6015553B2 (ja) 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法
JP6528424B2 (ja) 蓄電装置
JP6269273B2 (ja) 仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法
JP6736895B2 (ja) 蓄電装置の製造方法及び蓄電装置
JP4339923B1 (ja) 密閉型電池
US10790485B2 (en) Energy storage device and method of manufacturing energy storage device
JP2015185224A (ja) 密閉型電池
JP6156109B2 (ja) 蓄電装置用の仮封止栓
JP6086210B2 (ja) 蓄電素子の製造方法
JP5818004B2 (ja) 密閉型電気化学デバイス用封口板
JP6907509B2 (ja) 蓄電素子、導電部材及び蓄電素子の製造方法
JP6127960B2 (ja) 仮封止用治具及び蓄電装置の製造方法
JP2013143370A5 (ja)
JP6201797B2 (ja) 蓄電装置
JP2015122211A (ja) 蓄電装置の製造方法、及び蓄電装置
JP2015082495A (ja) 蓄電装置用の仮封止栓
JP2015141757A (ja) 蓄電装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160912

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6015553

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees