JP2016143508A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】封止部材のケース内部位がケース内に脱落しても電極組立体内での短絡を抑制することができる蓄電装置を提供すること。
【解決手段】二次電池10は、電解液をケース11内に注入するための注液孔13dを蓋体13に備える。また、注液孔13dを封止した金属製の封止部材44と、注液孔13dから注入された電解液を通過させる液通口33aを導電部材カバー33に備える。二次電池10は、蓋体13を外面13cから見た平面視では、液通口33aの開口部に、封止部材44のカシメ部48の全てが含まれていない状態にある。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解液をケース内に注入するためにケースの壁部に設けられた注液孔と、注液孔を封止した金属製の封止部材と、を有する蓄電装置に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)はケースを備え、ケースは開口を有するケース本体と、ケース本体の開口を閉塞する蓋体とを有する。ケース内には、電極組立体及び電解液が収容されている。電極組立体は、金属箔の両面に負極活物質層を有する負極電極と、金属箔の両面に正極活物質層を有する正極電極との間をセパレータで絶縁し、層状に積層して構成されている。
このような二次電池の組立は、ケース本体内に電極組立体を収容した後、蓋体でケース本体の開口を閉塞する。その後、蓋体に設けられた注液孔から電解液をケース内に注入し、注液孔を封止部材で封止する。注液孔の封止構造として、金属製のリベットを用いたものがある(例えば特許文献1参照)。
図8に示すように、特許文献1の密閉電池では、封口板81の注液孔81aは、封止部材としてのリベット83で封止されている。リベット83は、軸部84、注液孔81aの周縁部表面を覆う鍔部85、及び注液孔81aの周縁部裏面を覆うカシメ部86を備える。また、リベット83の鍔部85と、封口板81との間には、注液孔81aの周縁部表面、及び鍔部85の裏面に密接したガスケット88が介装されている。
特開2010−277936号公報
ところが、リベット83による注液孔81aの封止作業時、カシメ部86を形成するために軸部84を変形させることにより、カシメ部86付近には応力が発生する。すると、リベット83では、軸部84とカシメ部86との境界付近が破断して、カシメ部86(ケース内部位)が密閉電池内に脱落してしまう虞がある。又は、リベット83の経年劣化により、軸部84とカシメ部86との境界付近が破断して、カシメ部86(ケース内部位)が密閉電池内に脱落してしまう虞がある。脱落したカシメ部86が電極組立体内に侵入すると、脱落したカシメ部86を介して負極電極と正極電極が短絡してしまう。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、封止部材のケース内部位がケース内に脱落しても電極組立体内での短絡を抑制することができる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、異なる極性の電極を、両者の間を絶縁した状態で積層した電極組立体と、前記電極組立体、及び電解液を収容したケースと、前記電解液を前記ケース内に注入するために前記ケースの壁部に設けられた注液孔と、前記注液孔を封止した金属製の封止部材と、少なくとも前記ケースの壁部を電気的に絶縁する絶縁部材と、を有する蓄電装置であって、前記注液孔から注入された前記電解液を通過させる液通口を前記絶縁部材に備え、前記封止部材において、前記壁部の外面よりも前記ケースの内部近くに位置する部位をケース内部位とすると、前記壁部を外面から見た平面視では、前記液通口の開口部に前記ケース内部位の全てが含まれていない状態にあることを要旨とする。
これによれば、封止部材による注液孔の封止作業時や、封止部材の経年劣化等により、ケース内部位が封止部材から破断し、ケース内に脱落する場合がある。このとき、ケース内部位が絶縁部材上に落下した場合には、絶縁部材によって、脱落したケース内部位が電極組立体内に侵入することを防止することができる。また、脱落したケース内部位が、液通口上に落下しても、その脱落したケース内部位の一部が、絶縁部材における液通口の周囲に係合する。このため、脱落したケース内部位が、液通口を通過してしまうことを抑制できる。よって、ケース内部位が脱落しても、そのケース内部位によって電極組立体内で短絡してしまうことを抑制することができる。
また、蓄電装置について、前記液通口は、前記壁部を外面から見た平面視での形状が円孔状であり、前記壁部の内面に沿った前記ケース内部位の寸法のうち最も短い寸法を最小寸法とすると、前記液通口の口径は、前記ケース内部位の最小寸法より短い。
これによれば、液通口が円孔状であることから、液通口を容易に形成できる。また、液通口が円孔状であっても、その液通口をケース内部位が通過することを抑制できる。
また、蓄電装置について、前記電極は、該電極の一辺から突出した形状のタブを有するとともに、前記壁部には電極端子が固定され、同じ極性の前記タブと前記電極端子とは導電部材によって接続されており、前記絶縁部材は、前記ケースと前記導電部材とを絶縁する導電部材カバーである。
これによれば、蓄電装置内で導電部材を絶縁する導電部材カバーに液通口を設けた。このため、導電部材カバーによって、ケースと導電部材とを絶縁した状態を維持しつつ、液通口によって電解液の電極組立体への注入を可能にし、しかも、脱落したケース内部位による電極組立体の内部短絡の発生も抑制することができる。
また、蓄電装置について、前記液通口は、前記注液孔の直下に位置しているのが好ましい。
これによれば、注液孔に注入した電解液を液通口に通しやすくなり、電極組立体への電解液の注入が効率良く行える。
また、蓄電装置について、前記液通口は、前記壁部から前記電極組立体に向かう方向に沿って、徐々に開口幅が狭くなるテーパ状であってもよい。
これによれば、液通口のテーパ面により、電解液を電極組立体に向けて流れるようにガイドすることができる。
また、前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、封止部材のケース内部位がケース内に脱落しても電極組立体内での短絡を抑制することができる。
実施形態の二次電池を示す斜視図。 二次電池内を示す部分断面図。 液通口とカシメ部とを示す平面図。 封止部材を示す断面図。 注液孔及び液通口を介して電解液を注入した状態を示す断面図。 封止部材のケース内部位が脱落した状態を示す断面図。 (a)及び(b)は液通口の別例を示す断面図。 背景技術を示す図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、二次電池10はケース11を備える。ケース11には電極組立体14及び電解液(図示せず)が収容されている。ケース11は、有底四角筒状のケース本体12と、ケース本体12に電極組立体14を挿入するための挿入口12aを塞ぐ矩形平板状の蓋体13とを有する。ケース本体12の内壁面12bは絶縁フィルム12cによって覆われ、ケース本体12と電極組立体14とは絶縁フィルム12cによって絶縁されている。ケース本体12と蓋体13とは、いずれも金属製(例えばステンレス製やアルミニウム製)である。二次電池10は角型電池である。また、二次電池10は、リチウムイオン電池である。
電極組立体14は、電極としての複数の正極電極21と、電極としての複数の負極電極24とが、樹脂製のセパレータを介して交互に積層された積層型である。正極電極21は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質を備える。負極電極24は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質を備える。正極電極21は、その一辺21aの一部から突出した形状の正極用のタブ32を有し、負極電極24は、その一辺24aの一部から突出した形状の負極用のタブ31を有する。
正極電極21及び負極電極24は、正極用のタブ32が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極用のタブ32と重ならない位置にて負極用のタブ31が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、各正極用のタブ32は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められた(束ねられた)状態で折り曲げられている。各正極用のタブ32が重なっている箇所を溶接することによって全ての正極用のタブ32が電気的に接続されるとともに、正極用のタブ32には、矩形板状の正極導電部材16aが接続されている。また、蓋体13には電極端子としての正極端子16が固定され、この正極端子16と正極用のタブ32とが正極導電部材16aによって接続されている。
全ての負極用のタブ31は、各負極用のタブ31が重なっている箇所を溶接することによって電気的に接続されるとともに、負極用のタブ31には矩形板状の負極導電部材15aが接続されている。また、蓋体13には電極端子としての負極端子15が固定され、この負極端子15と負極用のタブ31とが負極導電部材15aによって接続されている。正極端子16及び負極端子15は、蓋体13の貫通孔13aを介してケース11外に突出するとともに、正極端子16及び負極端子15には、それら正極端子16及び負極端子15を蓋体13から電気的に絶縁するためのリング状の絶縁リング17が取り付けられている。
二次電池10は、蓋体13を電極組立体14から電気的に絶縁する絶縁部材としての導電部材カバー33を備える。蓋体13において、ケース11内に臨む面を内面13bとすると、導電部材カバー33は、蓋体13の内面13b及びケース本体12の内壁面12bと、負極導電部材15a及び正極導電部材16aとを絶縁している。導電部材カバー33は絶縁性を有する樹脂製であり、全体として断面U字状の板材状となっている。
導電部材カバー33は、矩形状の本体部34を備える。本体部34は、蓋体13の内面13bと、各導電部材15a,16aとの間に介在している。本体部34は、その長手方向に沿って、負極導電部材15aの一部と正極導電部材16aの一部に架け渡される。また、導電部材カバー33は、本体部34の一対の長側縁それぞれに側壁部35を備える。各側壁部35は本体部34に直交し、かつケース11内の電極組立体14に向けて突出する矩形状である。各側壁部35は、ケース本体12の内壁面12bと、負極導電部材15aの長側縁、正極導電部材16aの長側縁、及び各タブ31,32とを絶縁している。
導電部材カバー33は、本体部34の長手方向において正極用のタブ32に近い位置に液通口33aを備える。ここで、本体部34において、蓋体13の内面13bに臨む面を蓋側端面34aとし、電極組立体14に臨む面を組立体側端面34bとする。導電部材カバー33を、蓋体13の外面13c及び蓋側端面34aから見た平面視では、液通口33aは円孔状である。また、液通口33aは、本体部34の蓋側端面34aと組立体側端面34bを連通させ、本体部34を厚み方向に貫通する。液通口33aの口径Nは、本体部34の厚み方向に一定である。
図2に示すように、蓋体13は注液孔13dを備え、注液孔13dは蓋体13の内面13bと外面13cを連通させ、蓋体13を厚み方向に貫通する。蓋体13を外面13cから見た平面視では、注液孔13dは円孔状である。図3に示すように、注液孔13dの孔径Mは、導電部材カバー33の有する液通口33aの口径Nより大きい。注液孔13d及び液通口33aにおいて、それらの周縁で囲まれた部分を開口部とする。蓋体13を外面13cから見た平面視では、注液孔13dの開口部及び液通口33aの開口部は円形状である。
蓋体13を外面13cから見た平面視では、注液孔13dの開口部に、液通口33aの開口部の全てが含まれている。よって、蓋体13を外面13cから見た平面視では、注液孔13dの直下に液通口33aが位置し、注液孔13dの周縁より内側に液通口33aの周縁が位置している。このため、液通口33aは、注液孔13dによって全体が覆われている。
次に、注液孔13dを封止する封止部材44について説明する。本実施形態において、注液孔13dの封止とは、初期充電やエージング等が終了した二次電池10において、二次電池10内のガスを抜いた後に、注液孔13dを封止部材44で封止することである。よって、封止をした二次電池10は、その後、自己放電や出荷検査等を経て製品として完成する。
まず、注液孔13dを封止する前の封止部材44について説明する。封止部材44はブラインドリベットタイプである。
図4に示すように、封止部材44は、有底円筒状の胴部45と、この胴部45の開口縁に設けられた環状のフランジ46と、胴部45の内部に収容されるマンドレル40と、を備える。胴部45及びフランジ46は、金属製であり、胴部45とフランジ46は一体成形されている。胴部45は、軸方向において、フランジ46が設けられた端部とは反対側の端部に底部45aを有する。胴部45は、その内径が、マンドレル40の大径部41より大径の収容部45bを底部45a寄りに有している。さらに、胴部45は、その内径がフランジ46に向けてテーパし、かつ大径部41より小径の(縮径された)連通部45cを収容部45bに連接して有する。胴部45は、連通部45cよりも開口縁寄りに、内径が連通部45cよりも拡径した挿入部45fを備える。
マンドレル40は金属製であり、マンドレル40は、棒状の操作部42と、この操作部42より大径の大径部41と、操作部42と大径部41の境界に設けられ、操作部42より小径の脆弱部43とを備える。そして、マンドレル40は、大径部41が収容部45bに収容されるとともに、脆弱部43が連通部45cに収容されている。また、操作部42は胴部45の挿入部45fに収容されており、操作部42の先端は胴部45から突出している。なお、マンドレル40の硬度は、胴部45の硬度よりも大きい。
図2に示すように、二次電池10において、注液孔13dは、封止部材44によって封止され、ケース11内からのガス及び電解液の漏れが防止されている。注液孔13dを封止した封止部材44は、胴部45の底部45aがケース11内に位置するとともに、フランジ46がケース11外に位置する状態で、シール部材25を介して蓋体13に係止している。マンドレル40の大径部41は、胴部45に圧入されて胴部45を拡径させ、カシメ部48を形成している。よって、カシメ部48の外周面は、蓋体13の内面13bにおける注液孔13dの周囲に密接し、注液孔13dをシールしている。
封止部材44において、ケース11内に存在するケース内部位は、蓋体13の外面13cよりもケース11の内側に近い部位のことであり、胴部45を含むカシメ部48のことである。胴部45及びカシメ部48は、外形が円柱状である。そして、蓋体13の内面13bに沿ったケース内部位の寸法のうち、大径部41によって拡径されたカシメ部48での寸法が最も長くなる。よって、蓋体13の内面13bに沿ったケース内部位の寸法のうち、寸法の最も長いカシメ部48での寸法を最大寸法L1とし、最も短い胴部45での寸法を最小寸法L2とする。
図3に示すように、蓋体13を外面13cから見た平面視では、液通口33aの開口部には、カシメ部48の外周面が含まれず、液通口33aの周縁よりも外にカシメ部48の外周面が位置している。すなわち、図2に示すように、カシメ部48での最大寸法L1は、液通口33aの口径Nより長く、液通口33aには、カシメ部48が通過できない。さらに、カシメ部48以外の胴部45での寸法である最小寸法L2は、液通口33aの口径Nより長く、液通口33aには、胴部45も通過できない。
二次電池10では、カシメ部48とフランジ46によって、封止部材44が蓋体13に締結されるとともに、フランジ46と、蓋体13との間には、環状のシール部材25が挟持されている。シール部材25は樹脂製である。シール部材25は、片面がフランジ46に密接するとともに、もう一方の片面が蓋体13の外面13cに密接している。よって、シール部材25により、ケース11の外側で注液孔13dがシールされている。
次に、封止部材44を用いた二次電池10の製造方法について作用とともに説明する。
まず、図5に示すように、注液孔13dが封止される前の状態で、ケース11の注液孔13dからケース11内へ電解液を注入する工程を行う。このとき、注液孔13dの直下に液通口33aが位置しており、注液孔13dから注入された電解液は、そのまま液通口33aを通過して電極組立体14に注入される。
その後、図示しないが、注液孔13dを仮封止栓で仮封止し、仮封止状態で、二次電池10の初期充電やエージング等が行われる。すると、電解液と、電極組立体14における各活物質との反応によりガスが発生する。このとき、注液孔13dは仮封止栓によって仮封止されているため、ガスが注液孔13dからケース11外へ漏れることが防止される。その後、仮封止栓を注液孔13dから除去し、注液孔13dを開放する。すると、初期充電やエージング等で発生したガスが、注液孔13dからケース11外へ放出される。
次に、図2に示すように、注液孔13dを封止部材44で封止する。フランジ46とカシメ部48によって、封止部材44が蓋体13に締結されるとともに、カシメ部48及びシール部材25によって注液孔13dがシールされ、注液孔13dが封止される。その後、自己放電や出荷検査等を経て二次電池10が製品として完成する。
図3に示すように、二次電池10において、封止部材44の直下には、導電部材カバー33の液通口33aが配置されている。このような二次電池10において、図6に示すように、封止部材44におけるケース内部位の一部がケース11内に脱落する場合がある。
封止部材44では、フランジ46が、蓋体13の外面13cにおける注液孔13dの周囲に係合しているため、ケース11内に脱落する可能性のある部位は、フランジ46よりもケース11の内側に近い部位である。本実施形態では、蓋体13の内面13bよりもケース11の内側に近い部位であるカシメ部48から底部45aに至るまでの部位がケース11内に脱落したとする。以下、カシメ部48から底部45aに至るまでの部位を脱落部50とする。
脱落部50が、その直下にある液通口33a上に落下すると、口径Nと、最小寸法L2との関係から、底部45aが、導電部材カバー33の蓋側端面34aにおける液通口33aの周囲に係止し、脱落部50は液通口33aを通過できない。また、脱落部50が、液通口33a以外の蓋側端面34a上に落下した場合には、脱落部50は蓋側端面34a上に支持される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)注液孔13dから注入された電解液が電極組立体14に供給できるように、導電部材カバー33に液通口33aを設けた。このような二次電池10において、蓋体13を外面13cから見た平面視で、液通口33aの開口部に、封止部材44のカシメ部48の全てが含まれないように、液通口33aの形状を設定した。このため、脱落部50がケース11内に脱落し、液通口33a上に落下しても、その脱落部50が液通口33aを通過することを抑制することができる。また、脱落部50が、液通口33aではなく、蓋側端面34a上に落下した場合には、本体部34によって、脱落部50が電極組立体14に侵入することを防止することができる。その結果として、導電部材カバー33に液通口33aを有する構成であっても、脱落部50によって電極組立体14に内部短絡が発生してしまうことを抑制することができる。
(2)注液孔13dの直下に液通口33aを配置し、液通口33aの開口部の全てが注液孔13dの開口部の全てと重なるようにした。このため、注液孔13dから注入した電解液を、そのまま液通口33aを通過させることができ、電解液が導電部材カバー33の蓋側端面34aに跳ね返ることが起こりにくい。よって、電極組立体14への電解液の注入が効率良く行える。そして、注液孔13dの直下に液通口33aを配置しても、液通口33aの口径Nを脱落部50の最小寸法L2より短く設定することで、脱落部50が液通口33aを通過することを抑制できる。よって、電解液の注入効率を低下させることなく、脱落部50による電極組立体14の内部短絡の発生も抑制することができる。
(3)液通口33aは、導電部材カバー33に設けられ、この導電部材カバー33は、蓋体13の内面13b及びケース本体12の内壁面12bを、負極導電部材15a及び正極導電部材16aから絶縁する。このように、二次電池10内に必要とされる導電部材カバー33に液通口33aを設けつつ、その口径Nを脱落部50の最小寸法L2より短くした。よって、ケース11と各導電部材15a,16aとを絶縁した状態を維持しつつ、電解液の注入を可能にし、しかも、脱落部50による電極組立体14の内部短絡の発生も抑制することができる。
(4)液通口33aを平面視円孔状とした。このため、導電部材カバー33への液通口33aの形成が容易である。
(5)液通口33aの口径Nを、脱落部50の最小寸法L2及び最大寸法L1より短くした。このため、封止部材44の脱落部50が、カシメ部48と、胴部45の2つに分かれてケース11内に脱落しても、カシメ部48及び胴部45の両方とも、液通口33aを通過することを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図7(a)に示すように、液通口33aは、蓋体13から電極組立体14に向かうに従い、徐々に口径が縮小していくテーパ状であってもよい。
又は、図7(b)に示すように、液通口33aは、蓋体13から電極組立体14に向かうに従い、段階的に口径が縮小していく形状であってもよい。これらの場合、液通口33aの口径Nのうち、蓋側端面34aでの口径が最も長く、注液孔13dの孔径Mより長くなるようにする。その一方で、液通口33aの口径Nは、組立体側端面34bでの口径が最も短くなり、最も短い口径が脱落部50の最小寸法L2より短くなるようにする。
このように、蓋側端面34aでの液通口33aの口径Nを、注液孔13dの孔径Mより長くすると、注液孔13dを通過した電解液の全てが液通口33a内に落下することとなる。そして、液通口33aがテーパ面を有する場合には、電解液を電極組立体14に向けて流れるようにガイドし、液通口33aから電極組立体14へ効率良く注入することができる。
○ 負極端子15及び正極端子16と蓋体13とを絶縁する絶縁リング17を絶縁部材とし、その絶縁リング17のうち、例えば、正極端子16を絶縁する絶縁リング17において、ケース11内に位置する部位に板状の絶縁板を設ける。この絶縁板は、蓋体13の内面13bに沿って注液孔13dの直下にまで延設されている。そして、絶縁板に液通口を設けてもよい。この場合、導電部材カバー33は無くてもよいし、導電部材カバー33を有する場合は、絶縁板の液通口の直下に液通口33aを設けるのが好ましい。
○ 蓋体13を外面13cから見た平面視で、注液孔13dの開口部に対し、液通口33aの開口部の全てが含まれておらず、液通口33aの開口部の一部だけが、注液孔13dの開口部に含まれるように、注液孔13dと液通口33aが配置されていてもよい。
○ 封止部材44は、実施形態のようなブラインドリベットタイプでなくてもよく、例えば、金属製の封止蓋であってもよい。封止蓋は薄い円板状であり、注液孔13dに嵌合した状態で、封止蓋の周縁が注液孔13dの周縁に溶接されて注液孔13dを封止する。このような封止蓋では、蓋体13の外面13cよりもケース11の内部に近い部位、すなわち、封止蓋全体がケース内部位となる。そして、蓋体13を外面13cから見た平面視では、液通口33aの開口部に封止蓋の全てが含まれていないように液通口33aを形成する。このようにすれば、封止蓋がケース11内に脱落しても、封止蓋が液通口33aを通過することを抑制できる。
○ 液通口33aは、蓋体13の外面13cから見た平面視で円孔状でなくてもよく、平面視で、液通口33aの開口部に脱落部50の全てが含まれない形状であれば、任意に変更してもよい。例えば、液通口は、平面視X字状、V字状、T字状でもよいし、平面視三角形状、四角形状、楕円形状等であってもよい。
○ 実施形態では、蓋体13を壁部としたが、ケース本体12の側壁や底壁を壁部とし、それらに注液孔を設け、封止部材で封止してもよい。この場合、絶縁部材は絶縁フィルム12cとなる。
○ 正極電極は、正極金属箔の両面に正極活物質を有するとしたが、正極金属箔の片面のみに正極活物質を有していてもよい。同様に、負極電極は、負極金属箔の両面に負極活物質を有するとしたが、負極金属箔の片面のみに負極活物質を有していてもよい。
○ 蓄電装置は、二次電池10でなく、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置に適用してもよい。
○ 実施形態では、電極組立体14として積層タイプを記載したが、捲回タイプでもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
N…口径、L2…最小寸法、10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、13…壁部としての蓋体、13b…内面、13c…外面、13d…注液孔、14…電極組立体、15…電極端子としての正極端子、16…電極端子としての負極端子、15a,16a…導電部材、21…電極としての正極電極、21a…一辺、24…電極としての負極電極、24a…一辺、31,32…タブ、33…絶縁部材としての導電部材カバー、33a…液通口、44…封止部材、48…ケース内部位としてのカシメ部。

Claims (6)

  1. 異なる極性の電極を、両者の間を絶縁した状態で積層した電極組立体と、
    前記電極組立体、及び電解液を収容したケースと、
    前記電解液を前記ケース内に注入するために前記ケースの壁部に設けられた注液孔と、
    前記注液孔を封止した金属製の封止部材と、
    少なくとも前記ケースの壁部を電気的に絶縁する絶縁部材と、
    を有する蓄電装置であって、
    前記注液孔から注入された前記電解液を通過させる液通口を前記絶縁部材に備え、
    前記封止部材において、前記壁部の外面よりも前記ケースの内部近くに位置する部位をケース内部位とすると、前記壁部を外面から見た平面視では、前記液通口の開口部に前記ケース内部位の全てが含まれていない状態にあることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記液通口は、前記壁部を外面から見た平面視での形状が円孔状であり、前記壁部の内面に沿った前記ケース内部位の寸法のうち最も短い寸法を最小寸法とすると、前記液通口の口径は、前記ケース内部位の最小寸法より短い請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記電極は、該電極の一辺から突出した形状のタブを有するとともに、前記壁部には電極端子が固定され、同じ極性の前記タブと前記電極端子とは導電部材によって接続されており、前記絶縁部材は、前記ケースと前記導電部材とを絶縁する導電部材カバーである請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記液通口は、前記注液孔の直下に位置している請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記液通口は、前記壁部から前記電極組立体に向かう方向に沿って、徐々に開口幅が狭くなるテーパ状である請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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