JP2019040071A - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents

フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォーカルプレンシャッタにおいて、セット位置で長時間放置されたとしても適切に動作し、かつセット時に発生する音を抑制した構成とする。【解決手段】フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部を有する地板と、開口部を開閉するよう動作する羽根と、羽根に連結されたアームと、アームに連結され、アームを介して羽根に駆動力を与える可動部材13と、可動部材を押動して走行前の所定位置に移動させるよう、回転軸15を中心に所定領域で回転自在に支持されたセットレバー16と、回転軸に配置され、セットレバーがセット完了位置から待機位置に移動する際にセットレバーに付勢力を与えるセット付勢部材と、セットレバーがセット完了位置から待機位置に移動する際の動作終端位置でセットレバーに当接し、変位自在に配置された緩衝レバー18と、緩衝レバーをセットレバーに向かって付勢する緩衝付勢部材19と、を備える構成とする。【選択図】図5

Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に採用されるフォーカルプレンシャッタなどに関する。
従来から、カメラ等に用いられるフォーカルプレンシャッタにおいて、ばねを駆動源として駆動レバーによって羽根(幕)を走行させる羽根駆動装置がある。このような羽根駆動装置では、走行前に羽根を走行開始位置に保持した状態で待機するため、セット部材を用いて、走行後の位置から走行前の位置まで駆動レバーを移動させる必要がある。例えば、特許文献1には、このような羽根駆動装置が開示されている。
特開2012−118143号公報
上記のような羽根駆動装置において、セット部材は、羽根走行前にセット完了位置から待機位置へと移動するが、羽根走行前のセット完了状態でセット部材が長時間放置されると、部品の変形などが生じてしまうことがある。このように部品が多少変形したとしてもセット部材を確実に動作開始させてセット完了位置から待機位置に戻すことができる構成とするためには、セット部材を駆動するばねを比較的強力にすることが有効である場合がある。しかしながら、セット部材を待機位置へ移動させる際の駆動用に強力なばねを使用すると、セット部材を待機位置に移動させた際に動作終端位置で大きな衝撃が発生し、音が発生したり、セット部材などが破損したりする場合がある。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
開口部を有する地板(1)と、
前記開口部を開閉するよう動作する羽根(3、4)と、
前記羽根に連結されたアームと、
前記アームに連結され、前記アームを介して前記羽根に駆動力を与える可動部材(13)と、
前記可動部材を押動して走行前の所定位置に移動させるよう、回転軸を中心に所定領域で回転自在に支持されたセットレバー(16)と、
前記回転軸に配置され、前記セットレバーがセット完了位置から待機位置に移動する際に前記セットレバーに付勢力を与えるセット付勢部材と、
前記セットレバーが前記セット完了位置から待機位置に移動する際の動作終端位置で前記セットレバーに当接し、変位自在に配置された緩衝レバー(18)と、
前記緩衝レバーを前記セットレバーに向かって付勢する緩衝付勢部材(19)と、を備える、
フォーカルプレンシャッタである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、セットレバーが動作終端位置で当接する緩衝レバーが、緩衝付勢部材により付勢されながらセットレバーに当接することとなるため、動作終端位置においてセットレバーに与えられる衝撃を軽減させることができる。これによって、比較的強力なセット付勢部材を用いた構成としても、セットレバーが待機位置に移動する際に大きな衝撃が発生することが抑制され、大きな音が発生することや、セットレバーが破損することなどを防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記緩衝レバーは、前記セットレバーと当接する位置に緩衝材(17)を有している。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、セットレバーが緩衝レバーに接した際の衝撃をさらに軽減することができ、セットレバーが待機位置に移動した際の音の発生をより効果的に抑制することができる。また、セットレバー等が破損することを、より効果的に防止することができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記緩衝材(17)は、ゴムまたは樹脂である。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、比較的安価で比較的効果の高い緩衝材を有する構成とすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記緩衝材(17)は、前記緩衝レバーの周囲を覆うよう配置された環状のゴムまたは樹脂である。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、比較的安価かつ比較的効果が高く、組み立てやすい構成とすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記緩衝レバーは、前記回転軸を中心に回転自在に支持されている。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、緩衝レバーをセットレバーと同軸に配置したことにより、緩衝レバーからセットレバーに与えられる付勢力を調整しやすい構成とすることなどが可能となる。
また、本発明の別の手段は、
上記いずれかのフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置である。
上記構成の撮像装置によれば、羽根走行前のセット完了状態でセットレバーが待機位置に移動することなく長時間放置されたとしても、セットレバーが動作しなくなる状態を回避しつつ、セットレバーが待機位置に移動した際に発生する音を抑制した構成にすることなどが可能となる。
図1は、羽根走行完了状態のフォーカルプレンシャッタの図である。 図2は、セット完了状態のフォーカルプレンシャッタの図である。 図3は、セットレバーが緩衝レバーに当接した状態のフォーカルプレンシャッタの図である。 図4は、羽根走行待機状態のフォーカルプレンシャッタの図である。 図5は、羽根走行完了状態のフォーカルプレンシャッタにおける駆動機構部の拡大図である。 図6は、セット完了状態のフォーカルプレンシャッタにおける駆動機構部の拡大図である。 図7は、セットレバーが緩衝レバーに当接した状態のフォーカルプレンシャッタにおける駆動機構部の拡大図である。 図8は、羽根走行待機状態のフォーカルプレンシャッタにおける駆動機構部の拡大図である。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.補足事項
<1.実施形態>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、カメラなどの撮像装置に用いられるシャッタであって、羽根を駆動する可動部材(駆動レバー)をセット位置に移動させるセットレバーをセット完了位置から待機位置に戻す際に、動作終端位置においてセットレバーがストッパ等に当接した際の衝撃を吸収するよう、緩衝レバーを配置した構成としている点を特徴のひとつとしている。以下、本実施形態のフォーカルプレンシャッタについて、図を参照しながら具体的に説明する。
図1〜図4は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図5〜図8は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタにおける駆動機構部の拡大図である。図1及び図5は、羽根走行完了状態を示し、図2及び図6はセット完了状態を示し、図3及び図7はセットレバーが緩衝レバーに当接した状態を示し、図4及び図8は羽根走行待機状態を示す。
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、図示されるように、地板1、先羽根3、後羽根4、及び駆動機構部6を含んで構成される。
本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、図1及び図5の羽根走行完了状態から、図2及び図6の状態と、図3及び図7の状態とを経て、図4及び図8の羽根走行待機状態へと変化する。この図4及び図8の羽根走行待機状態から、可動部材13が動作することで先羽根3及び後羽根4が動作(走行)し、図1及び図5の羽根走行完了状態へと変化する。なお、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、駆動機構部6における緩衝レバー18、緩衝部17、及び緩衝ばね19以外の構成は従来の構成と同様であるため、具体的な説明を省略する場合がある。
<地板1>
地板1は、矩形状または略矩形状の開口部1aを有しており、駆動機構部6などを搭載するよう構成される。地板1と対向する位置(図1では地板1の背面側)には補助地板(図示省略)が配置される。補助地板は、地板1と同様に矩形状または略矩形状の開口部を有している。地板1と補助地板との間には一定の空間(隙間)が形成されており、この空間が羽根室となる。この羽根室には、先羽根3、後羽根4、及びアーム(図示省略)などが配置される。先羽根3と後羽根4との間には、さらに中間板(図示省略)が配置されても良い。
<先羽根3、後羽根4>
先羽根3及び後羽根4は、それぞれが例えば複数枚の細長状の羽根部材を含んでおり、それぞれ先羽根群及び後羽根群と呼ばれることもある。先羽根3及び後羽根4を構成するそれぞれの羽根部材の一端部には、軸を介してアーム(図示省略)が連結される。アームは、一端が先羽根3及び後羽根4に連結され、他端が駆動機構部6の可動部材13に連結される。本実施形態フォーカルプレンシャッタでは、先羽根用及び後羽根用の可動部材13を含むが、簡略化のため、図では先羽根用の可動部材13についてのみ符号を付している。可動部材13が動作すると、その動作に伴って、アームを介して先羽根3及び後羽根4が動作する。
本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、地板1の開口部1aと補助地板の開口部との重なりにより露光開口が画定されている。先羽根3及び後羽根4は、この露光開口を覆い、または開放するよう、駆動機構部6により駆動される。撮像装置において、撮像のためのレリーズが行われると、先羽根3及び後羽根4は、所定の間隔を空けたタイミングで順に移動(走行)する。先羽根3及び後羽根4の移動(走行)により開閉される露光開口の先(被写体とは逆側)には、撮像素子が搭載された基板が配置されており、露光開口から入射される光を受光して、電気信号に変換する。撮像素子は、例えば、CCDまたはC−MOSなどの光電変換素子であり、受光した光を電気信号に変換し、情報処理回路を介して記憶装置に転送される。
なお、本明細書では、先羽根3または後羽根4のいずれか一方または双方を指して「羽根」と称することがある。
アームは、先羽根3及び後羽根4と、駆動機構部6の可動部材13とを連結するよう配置され、可動部材13の動作による駆動力を先羽根3及び後羽根4に伝達するよう機能する。
<駆動機構部6>
駆動機構部6は、駆動ばね(図示省略)、可動部材軸11、可動部材13、電磁石14、セットレバー軸15、セットレバー16、緩衝レバー18、緩衝部17、及び緩衝ばね19を含んで構成される。なお、説明の簡略化のため、図では先羽根用の可動部材軸11、可動部材13、及び電磁石14についてのみ符号を付しており、後羽根用の構成については先羽根用の構成と同様であるため、符号及び説明を省略している。
<可動部材13>
可動部材13は、鉄片を含んで構成される。可動部材13は、アームを介して羽根(先羽根3または後羽根4)に連結されており、羽根に駆動力を伝達する。可動部材13は、地板1に形成された長孔12(図1及び図5参照)の領域を可動領域として、地板1に配置された可動部材軸11を中心軸として回動可能となっている。可動部材軸11には駆動ばねとして機能するコイルばね(ねじりコイルばね)が配置される。このコイルばねは、可動部材13を、可動部材軸11を中心軸とする時計回り方向の駆動方向に付勢する。可動部材13は、セット時にセットレバー16によって反時計回り方向に押動されることで、長孔12の領域を移動し、動作終端位置で、励磁された電磁石14に吸着される。なお、可動部材13は駆動レバーと呼ばれることがある。
<電磁石14>
電磁石14は、鉄芯及びコイルを含んで構成される。電磁石14は、コイルに通電されることで励磁されて磁力を帯び、可動部材13を吸着し、可動部材13をセット位置で一時的に位置固定する。励磁されて磁力を持った電磁石14は、可動部材13を駆動方向に付勢するコイルばねの付勢力に抗って可動部材13を吸着する。電磁石14は、通電されない状態では磁気を帯びず、可動部材13に対する吸着力を有さない。したがって、コイルへ通電された状態から通電が解除された状態へと変化することで、電磁石14が可動部材13を吸着する状態から、可動部材13がコイルばねにより駆動される状態へと変化する。これにより、可動部材13が時計回り方向に動作する。
<セットレバー16>
セットレバー16は、地板1に設置されたセットレバー軸15を中心軸として所定領域で回転自在に配置される。セットレバー軸15には、セットレバー16に加え、セットばね(図示省略)、及び緩衝レバー18が配置されている。セットばねは、コイルばね(ねじりコイルばね)であって、セットレバー16に対して反時計回り方向の付勢力を与える。セットレバー16は、地板1に配置されたモータ(図示省略)により時計回り方向の駆動力を与えられる。つまり、セットレバー16は、セットばね及びモータからの駆動力により駆動される。セットレバー16は、可動部材13に当接しながらモータにより駆動されることで、可動部材13を走行前のセット位置に移動させる。このときモータは、セットばねの付勢力に抗ってセットレバー16を時計回りに移動させる。セットレバー16は、可動部材13をセット位置に移動させた後、モータからの駆動力を遮断され、待機位置に戻る。セットレバー16の被緩衝部16aは、待機位置に戻った際に緩衝レバー18の緩衝部17に当接する。なお、セットばねは、本発明の「セット付勢部材」の一構成例である。
<緩衝レバー18>
緩衝レバー18は、セットレバー軸15に、回転自在に支持されている。緩衝レバー18は、セットレバー16が反時計回り方向に移動して待機位置に戻った際に動作終端位置でセットレバー16に当接して制動し、セットレバー16から与えられる衝撃を吸収するよう動作する。
緩衝レバー18がセットレバー16と当接する位置には、緩衝部17が配置される。緩衝部17は、セットレバー16の当接部16aと当接する。緩衝部17は、緩衝レバー18から突出した円筒状の軸部と、軸部の周囲を覆うよう配置された環状のゴムで形成された緩衝材により構成される。緩衝レバー18は、この緩衝部17の緩衝材を介在させてセットレバー16と当接し、セットレバー16からの衝撃を吸収しながらセットレバー16制動する。
緩衝レバー18には、緩衝ばね19が連結されている。具体的には、緩衝レバー18は緩衝ばね連結部19aを有している。地板1には、緩衝ばね連結部19bが配置されている。緩衝ばね19は、引っ張りばねであって、この緩衝ばね連結部19a及び19bにより両端部が保持される。緩衝ばね19は、緩衝レバー18を時計回り方向に付勢する。つまり、緩衝ばね19は、緩衝レバー18をセットレバー16の方向に向かって付勢している。なお、緩衝ばね19は、本発明の「緩衝付勢部材」の一構成例である。
<セットレバー16が待機位置に移動する際の動作>
次に、セットレバー16が、可動部材13をセット位置に移動させた後、待機位置に移動する際の動作を説明する。この動作は、図2及び図6の状態から、図3及び図7の状態を経て図4及び図8の状態へと変化する動作である。
図6及び図2の状態から、セットレバー16に対してモータからの駆動力が遮断されセットばねによる付勢力が与えられると、セットレバー16は反時計回り方向に移動を開始する。セットレバー16が動作終端位置に到達すると、セットレバー16は緩衝レバー18の緩衝部17に衝突する(図7及び図3の状態)。この状態では、セットレバー16が緩衝部17に衝突することで緩衝レバー18に対して反時計回り方向の力が与えられる。緩衝レバー18に対しては、緩衝ばね19により時計回り方向の付勢力が与えられているため、緩衝レバー18は、緩衝部17を介してセットレバー16に対して時計回り方向の力を与える。これにより、セットレバー16に対しては、緩衝レバー18から弾性的に制動力が与えられる状態となる。
これによって、セットレバー16が動作終端位置で、位置固定されたストッパ等に当接して停止する構成と比較して、セットレバー16が当接する部材に与える衝突力を低減させることができる。これにより、セットレバー16が待機位置に戻った際に発生する衝撃を低減させ、発生する衝撃音を抑制し、セットレバー16が破損することを防止することができるようになる。
本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、上記のようにセットレバー16がセット完了位置(図2及び図6)から待機位置(図4及び図8)へと移動する際に、移動終端位置で、緩衝ばね19により付勢された緩衝レバー18に接する構成となっている。これにより、動作終端位置においてセットレバー16に与えられる衝撃を軽減させることができる。そして、比較的強力なセットばねを用いた構成としても、セットレバー16が待機位置に移動する際に大きな衝撃が発生することが抑制され、大きな音が発生することや、セットレバー16が破損することなどを防止することができる。
なお、本実施形態のフォーカルプレンシャッタにおけるセットばねは、セットレバー軸15に配置されたコイルばね以外の付勢部材に置き換えられても良い。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタにおける緩衝ばね19は、別の構成に置き換えても良い。すなわち、緩衝ばね19は、緩衝レバー18を介してセットレバー16に対して付勢力を与える部材であれば良いため、例えば、引っ張りばね以外の、ねじりコイルばねや板ばねなどの構成を採用してもよい。また、緩衝ばね19の配置は、地板1上に限定されるものではなく、任意の箇所に配置されて良い。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、緩衝レバー18が、セットレバー16と当接する位置に、緩衝材を有する緩衝部17を有している。そのため、セットレバー16が緩衝レバー18に接した際の衝撃をさらに軽減することができ、セットレバー16が待機位置に移動した際の音の発生をより効果的に抑制することができる。また、セットレバー16が破損することを、より効果的に防止することができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、環状の緩衝部17の緩衝材としてゴムを使用しているため、比較的安価で比較的高い効果が得られる緩衝材を有する構成とすることができる。なお、緩衝部17の緩衝材は、ゴムに代えて樹脂などの弾性部材を用いても良い。また、緩衝材は、必ずしも環状である必要はないが、緩衝材を環状にすることで組み立てやすい構成とすることができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、緩衝レバー18が、セットレバー16と同軸となるセットレバー軸15を中心に回転自在に支持される構成としている。この構成により、緩衝レバー18からセットレバー16に与えられる付勢力を調整しやすい構成とすることができる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
例えば、上記実施形態のフォーカルプレンシャッタの駆動機構部6では、駆動ばねとしてコイルばねを用いていたが、他のばね、または他の付勢部材を用いた構成としても良い。
また、上記実施形態のフォーカルプレンシャッタは、先羽根3及び後羽根4を有する構成であったが、いずれか一方の羽根のみを有する構成であっても、実施形態と同様の構成を採用可能である。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの開口部は、矩形状または略矩形状に形成されていたが、必ずしも矩形状または略矩形状に限定されるものではなく、方形状または略方形状に形成されてもよい。また、方形状以外に形成されていてもよい。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、カメラなどの撮像装置用のシャッタとして好適に適用される。
1…地板
1a…開口部
3…先羽根
4…後羽根
6…駆動機構部
11…可動部材軸
12…長孔
13…可動部材
14…電磁石
15…セットレバー軸
16…セットレバー
17…緩衝部
18…緩衝レバー
19…緩衝ばね




Claims (6)

  1. 開口部を有する地板と、
    前記開口部を開閉するよう動作する羽根と、
    前記羽根に連結されたアームと、
    前記アームに連結され、前記アームを介して前記羽根に駆動力を与える可動部材と、
    前記可動部材を押動して走行前の所定位置に移動させるよう、回転軸を中心に所定領域で回転自在に支持されたセットレバーと、
    前記回転軸に配置され、前記セットレバーがセット完了位置から待機位置に移動する際に前記セットレバーに付勢力を与えるセット付勢部材と、
    前記セットレバーが前記セット完了位置から待機位置に移動する際の動作終端位置で前記セットレバーに当接し、変位自在に配置された緩衝レバーと、
    前記緩衝レバーを前記セットレバーに向かって付勢する緩衝付勢部材と、を備える、
    フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記緩衝レバーは、前記セットレバーと当接する位置に緩衝材を有している、
    請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記緩衝材は、ゴムまたは樹脂である、
    請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記緩衝材は、前記緩衝レバーの周囲を覆うよう配置された環状のゴムまたは樹脂である、
    請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記緩衝レバーは、前記回転軸を中心に回転自在に支持されている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置。




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