JP2019040069A - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
Description
開口部を有する地板(1)と、
前記開口部を開閉するよう動作する羽根(3)と、
前記羽根に連結されたアームと、
前記アームに連結され、前記アームを介して前記羽根に駆動力を与える可動部材と、
前記可動部材を押動して走行前の所定位置に移動させるよう、回転軸を中心に所定領域で回転自在に支持されたセットレバー(18)と、
前記回転軸に配置され、前記セットレバーがセット完了位置から待機位置に移動する際に前記所定領域の全域で前記セットレバーに付勢力を与える第1セット付勢部材(16)と、
前記セットレバーが前記セット完了位置から前記待機位置に移動する際に、動作開始位置近傍で前記セットレバーに当接するよう配置されたアシストレバー(19)と、
前記アシストレバーに連結され、前記アシストレバーを介して前記セットレバーに付勢力を与える第2セット付勢部材(17)と、を備える、
フォーカルプレンシャッタである。
コイルを含み、前記コイルへの通電状態に応じて前記可動部材を吸着する状態となる電磁石(14)と、
前記可動部材を所定方向に付勢する駆動ばねと、をさらに備える。
前記第2セット付勢部材(17)は、前記セットレバーが前記セット完了位置にある際に最も伸長した状態になり(図7)、前記アシストレバーに前記セットレバーが当接しない状態で最も収縮した状態となる。
上記のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置である。
1.実施形態
2.補足事項
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、カメラなどの撮像装置に用いられるシャッタであって、羽根を駆動する可動部材(駆動レバー)をセット位置に移動させるセットレバーをセット完了位置から待機位置に戻す際に、動作初期領域における付勢力を比較的強くし、動作終端位置における付勢力を比較的弱くするために、第1セットばねとアシストレバーとを有する構成としている点を特徴のひとつとしている。以下、本実施形態のフォーカルプレンシャッタについて、図を参照しながら具体的に説明する。
地板1は、矩形状または略矩形状の開口部1aを有しており、駆動機構部6などを搭載するよう構成される。地板1と対向する位置(図1では地板1の背面側)には補助地板(図示省略)が配置される。補助地板は、地板1と同様に矩形状または略矩形状の開口部を有している。地板1と補助地板との間には一定の空間(隙間)が形成されており、この空間が羽根室となる。この羽根室には、先羽根3、後羽根4、及びアーム(図示省略)などが配置される。先羽根3と後羽根4との間には、さらに中間板(図示省略)が配置されても良い。
先羽根3及び後羽根4は、それぞれが例えば複数枚の細長状の羽根部材を含んでおり、それぞれ先羽根群及び後羽根群と呼ばれることもある。先羽根3及び後羽根4を構成するそれぞれの羽根部材の一端部には、軸を介してアーム(図示省略)が連結される。アームは、一端が先羽根3及び後羽根4に連結され、他端が駆動機構部6の可動部材13に連結される。可動部材13が動作すると、その動作に伴って、アームを介して先羽根3及び後羽根4が動作する。
駆動機構部6は、駆動ばね(図示省略)、可動部材軸11、可動部材13、電磁石14、セットレバー軸15、第1セットばね16、第2セットばね17、セットレバー18、及びアシストレバー19を含んで構成される。
可動部材13は、鉄片を含んで構成される。可動部材13は、アームを介して羽根(先羽根3または後羽根4)に連結されており、羽根に駆動力を伝達する。可動部材13は、地板1に形成された長孔12(図1及び図5参照)の領域を可動領域として、地板1に配置された可動部材軸11を中心軸として回動可能である。可動部材軸11には駆動ばねとして機能するコイルばねが配置される。コイルばねは、可動部材13を駆動方向(図の上側)に付勢する。可動部材13は、セット時にセットレバー18によって押動されることで長孔12の領域を移動し、動作終端位置で励磁された電磁石14に吸着される。なお、可動部材13は駆動レバーと呼ばれることがある。
電磁石14は、鉄芯及びコイルを含んで構成される。電磁石14は、コイルに通電されることで励磁されて磁力を帯び、可動部材13を吸着し、可動部材13をセット位置で一時的に位置固定する。励磁された電磁石14は、可動部材13を駆動方向に付勢するコイルばねの付勢力に抗って可動部材を吸着する。電磁石14は、通電されない状態では磁気を帯びておらず、可動部材13に対する吸着力を有さない。したがって、コイルへ通電された状態から通電が解除された状態へと変化することで、可動部材13を吸着する状態から、可動部材13がコイルばねにより駆動される状態へと変化する。
セットレバー18は、地板1に設置されたセットレバー軸15を中心軸として所定領域で回転自在である。セットレバー軸15には、セットレバー18に加え、第1セットばね16が配置されている。第1セットばね16は、地板1に対してセットレバー18を反時計回り方向に付勢する。セット動作時には、モータ(図示省略)などからの駆動力によって、第1セットばね16の付勢力に抗って、セットレバー18が時計回り方向に動作する。また、図6の位置から図7の位置にかけては、第1セットばね16に加えアシストレバー19を介した第2セットばね17の反時計回り方向の付勢力に抗って、セットレバー18が時計回り方向に動作する。セットレバー18は、セット動作時に可動部材13を押動し、走行前の所定位置に移動させる(図7参照)。
アシストレバー19は、一端がセットレバー軸15に連結され、他端が第2セットばね17に連結される。第2セットばね17は、引っ張りばねである。アシストレバー19は、図6及び図7に示されるように、セットレバー18が動作して可動部材13をセット位置に移動させる際に、移動終端位置近傍でセットレバー18と当接を開始する(図6)。一方、アシストレバー19は、セットレバー18がセット完了位置(図7)から待機位置(図8)へと移動する際には、動作開始位置近傍でセットレバー18に当接する。アシストレバー19がセットレバー18に当接している状態では、セットレバー18に対しては、第2セットばね17により、反時計回り方向に付勢力が与えられる。第2セットばね17は、図5、図6及び図8に示された状態では最も収縮した状態となっており、セットレバー18がセット完了位置にある状態で最も伸長した状態となっている(図7参照)。なお、第2セットばね17は、本発明の「第2セット付勢部材」の一構成例である。
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
1a…開口部
3…先羽根
4…後羽根
6…駆動機構部
11…可動部材軸
12…長孔
13…可動部材
14…電磁石
15…セットレバー軸
16…第1セットばね
17…第2セットばね
18…セットレバー
19…アシストレバー
Claims (4)
- 開口部を有する地板と、
前記開口部を開閉するよう動作する羽根と、
前記羽根に連結されたアームと、
前記アームに連結され、前記アームを介して前記羽根に駆動力を与える可動部材と、
前記可動部材を押動して走行前の所定位置に移動させるよう、回転軸を中心に所定領域で回転自在に支持されたセットレバーと、
前記回転軸に配置され、前記セットレバーがセット完了位置から待機位置に移動する際に前記所定領域の全域で前記セットレバーに付勢力を与える第1セット付勢部材と、
前記セットレバーが前記セット完了位置から前記待機位置に移動する際に、動作開始位置近傍で前記セットレバーに当接するよう配置されたアシストレバーと、
前記アシストレバーに連結され、前記アシストレバーを介して前記セットレバーに付勢力を与える第2セット付勢部材と、を備える、
フォーカルプレンシャッタ。 - コイルを含み、前記コイルへの通電状態に応じて前記可動部材を吸着する状態となる電磁石と、
前記可動部材を所定方向に付勢する駆動ばねと、をさらに備える、
請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記第2セット付勢部材は、前記セットレバーが前記セット完了位置にある際に最も伸長した状態になり、前記アシストレバーに前記セットレバーが当接しない状態で最も収縮した状態となる、
請求項1または請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置。
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