JP2019039303A - エンジンの保温構造 - Google Patents

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【課題】保温部材の側壁部の一部を吸気系部品で代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができるエンジンの保温構造の提供を目的とする。【解決手段】エンジンの上方を覆う上蓋部14と、エンジンの側方を覆う側壁部17,18とから構成される専用の保温部材20を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品としてのエアクリーナ22またはフレッシュエアダクト23で構成されたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

この発明は、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造に関する。
一般に、車両を屋外に所定時間(例えば、8時間以上)停止させると、エンジン温度は外気温まで低下する。
そこで、エンジン温度が外気温まで低下しないように、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される保温部材を設けると、エンジン温度の低下が抑制され、エンジン再始動時に可及的高い温度からの再始動が可能となり、暖機時の燃料噴射量を抑制して、燃費の向上を図りつつ、早期暖機が可能となると共に、エンジンオイルの保温も図れるため、当該エンジンオイルの温度低下も抑制でき、エンジンオイルの摺動抵抗の低減も図れる。
つまり、上記保温部材により、早期暖機(燃費向上)とエンジンオイルの摺動抵抗低減との両立を図ることができる。
ところで、特許文献1には、エンジン上方およびエンジン側方を覆う専用のカバー部材(保温部材)を備えた車両のエンジンカプセル化構造物が開示されている。
しかしながら、該特許文献1には、カバー部材の重量およびコストを如何に低減させるかという技術思想については開示されておらず、改善の余地があった。
特開2013−119384号公報
そこで、この発明は、保温部材の側壁部の一部を吸気系部品で代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができるエンジンの保温構造の提供を目的とする。
この発明によるエンジンの保温構造は、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品で構成されたものである。
上記構成によれば、保温部材の側壁部の一部を、吸気系部品で代用するので、この分だけ側壁部を一部省略することができ、その重量およびコストの低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側に隣接配置されるエアクリーナから構成されたものである。
上記構成によれば、上述のエアクリーナのボリューム(volume、体積)を有効利用して広い範囲で側壁部を形成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側にエアクリーナと共に隣接配置されるフレッシュエアダクトから構成されたものである。
上記構成によれば、側壁部外側にエアクリーナと共に隣接配置されるフレッシュエアダクトで側壁部の一部を構成するので、エアクリーナとフレッシュエアダクトとの両者の共同により側壁部を形成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記フレッシュエアダクトがエンジンルーム前方に位置するシュラウドに支持され、上記フレッシュエアダクト上面に上記上蓋部が上載支持されたものである。
上記構成によれば、上蓋部はフレッシュエアダクト上面を介してシュラウドに支持されるので、上蓋部を支える支持剛性が向上し、専用の側壁部にかかる荷重低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記エアクリーナが車体側部材に取付けられており、上記側壁部が上記エアクリーナに支持されたものである。
上記構成によれば、側壁部の支持剛性を、車体側部材に取付けられたエアクリーナの支持を有効利用して高めることができる。
この発明によれば、保温部材の側壁部の一部を吸気系部品で代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができる効果がある。
本発明のエンジンの保温構造を示す平面図 図1の構造を車両左側前方上部から見た状態で示す斜視図 エンジンの保温構造の車両左側の側面図 図3からフレッシュエアダクトおよびエアクリーナを取外した状態の側面図 図3の要部の斜視図 図5の平面図 エンジンの保温構造を下方から見上げた状態で示す斜視図 図7の車両左側の構造を示す側面図 図8のA−A線に沿う要部の矢視断面図 図1のB−B線に沿う要部の矢視断面図 図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図 図1のD−D線に沿う要部の矢視断面図 図6のE−E線矢視断面図 図6のG−G線に沿う要部の矢視断面図 図6のH−H線に沿う要部の矢視断面図
保温部材の側壁部の一部を吸気系部品で代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図るという目的を、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品で構成されるという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はエンジンの保温構造を示し、図1は当該エンジンの保温構造を示す平面図、図2は図1の構造を車両左側前方上部から見た状態で示す斜視図、図3はエンジンの保温構造の車両左側の側面図、図4は図3からフレッシュエアダクトおよびエアクリーナを取外した状態の側面図、図5は図3の要部の斜視図、図6は図5の平面図、図7はエンジンの保温構造を下方から見上げた状態で示す斜視図である。
エンジンの保温構造の説明に先立って、まず車体構造について説明する。
図1、図3、図6に示すように、エンジンルームの左右両サイドにおいてダッシュロアパネル(ダッシュパネル)から車両の前方に延びるフロントサイドフレーム1を設けている。
このフロントサイドフレーム1は、フロントサイドフレームインナ2とフロントサイドフレームアウタ3とを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面を備えた車体強度部材であって、当該フロントサイドフレーム1の前端部には、クラッシュカン取付け用のセットプレート4を設けている。
図3に示すように、フロントサイドフレーム1の閉断面内には、後述するエンジンマウントブラケット10を締結固定する目的で、その取付け位置に対応して前後一対のリテーナを介して円筒形状のナット部材5,5を固定している。このナット部材5はマウントブラケット締結用のボルト6,6を螺合するものである。
上述のエンジンルームの車両前方にはシュラウド7を設けている(図2参照)。
図2に示すように、上述のシュラウド7は、熱交換器としてのラジエータやコンデンサを覆うシュラウドパネル8と、該シュラウドパネル8の上部に位置するシュラウドアッパメンバ9とを備えている。
上述のシュラウドパネル8は、アッパメンバ8Uとロアメンバ8Lと、これら上下の各メンバ8U,8Lを上下方向に連結する左右のサイドメンバ8S,8Sとを略方形枠状に一体形成したものである。
また、上述のシュラウドアッパメンバ9は、車幅方向中央に位置するシュラウドアッパメンバセンタ9Cと、このシュラウドアッパメンバセンタ9Cの車幅方向両サイドに一体的に連結した左右のシュラウドアッパメンバサイド9A,9Bとを備えており、これらシュラウドアッパメンバサイド9A,9Bの車幅方向両端後部は、エプロンアッパとエプロンロアとから成る閉断面構造のエプロンを介してヒンジピラーに連結されている。
図1、図3、図7に示すように、車両右側のフロントサイドフレーム1におけるフロントサイドフレームインナ2の上面部には、ナット部材5に締結するボルト6を用いてエンジンマウントブラケット10を設けている。
このエンジンマウントブラケット10は、ボディ側ブラケット11とエンジン側ブラケット12と、両ブラケット11,12間に介設したマウントラバー13とを備えている。
図7に示すように、ボディ側ブラケット11は、前後の脚部11a,11bと、これら前後の脚部11a,11bの下端に一体形成された取付け部としての取付け座11c,11dと、前後二箇所の取付け部間である取付け座11c,11d間を塞ぐ縦壁部11e,11f,11gとを備えている。
図3に示すように、上述のボディ側ブラケット11の前後の取付け座11c,11dが、ボルト6およびナット部材5を用いて、フロントサイドフレームインナ2の上面に締結されるものである。
なお、上述のボディ側ブラケット11およびエンジン側ブラケット12は何れもアルミダイカストにより形成されている。
図8は図7の車両左側の構造を示す側面図、図9は図8のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図10は図1のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図11は図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図、図12は図1のD−D線に沿う要部の矢視断面図、図13は図6のE−E線矢視断面図、図14は図6のG−G線に沿う要部の矢視断面図、図15は図6のH−H線に沿う要部の矢視断面である。
次にエンジンの保温構造について詳述する。
図1、図3、図4、図7に示すように、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部14と、車両右側においてエンジンの側方を覆う上部側壁部15および下部側壁部16と、車両左側においてエンジンの側方を覆う前部側壁部17および後部側壁部18と、エンジンの後方を覆う後壁部19とから構成される専用の保温部材20を備えている。
上述の上蓋部14、上部側壁部15、下部側壁部16、前部側壁部17、後部側壁部18、後壁部19は、何れも外皮としての合成樹脂製のカバーと、当該カバーの内面に一体的に配設されたグラスウール材やウレタン材等からなる保温部材とを備えている。
図8、図10、図11に示すように、上蓋部14は樹脂製のカバー14Aと、該カバー14A内面に一体配設された保温部材14Uとを備えている。
図9に示すように、前部側壁部17は樹脂製のカバー17Aと、該カバー17A内面に一体配設された保温部材17Uとを備えている。
同様に、図9に示すように、後部側壁部18は樹脂製のカバー18Aと、該カバー18A内面に一体配設された保温部材18Uとを備えている。
図8、図9に示すように、後壁部19は樹脂製のカバー19Aと、該カバー19A内面に一体配設された保温部材19Uとを備えている。
図1に示すように、上蓋部14のカバー14Aは、天板部14aの前後左右にスカート部14b,14c,14d,14eを介してフランジ部14f,14g,14h,14iが一体形成されている。
また、図2、図7に示すように、後壁部19のカバー19Aの左右両側端部は、車両前方に回り込むように前方延出部19a,19bが一体形成されている。
図7に示すように、上下方向に並設した上部側壁部15と下部側壁部16とは、上部側壁部15の下端部車幅方向外側に下部側壁部16の上端部が外側からオーバーラップするように設けられており、これら上下の各側壁部15,16は、ラジエータサブタンク21(図1参照)に支持されており、ラジエータサブタンク21は図示しないブラケットを介してシュラウドアッパメンバサイド9Bに支持されている。
図7に示すように、後壁部19の前方延出部19bの下端は上部側壁部15の下端と略同一高さ位置になるように設定されている。
そして、同図に示すように、上部側壁部15と前方延出部19bとの間の側壁部、並びに、下部側壁部16後方の側壁部については、別途側壁部を設けることなくエンジンマウントブラケット10におけるボディ側ブラケット11で代用すべく構成している。
これにより、保温部材20の側壁部の一部をエンジンマウントブラケット10で代用し、この分だけ側壁部を一部省略することで、保温部材20の重量およびコストの低減を図るよう構成したものである。
図3、図4、図9に示すように、車両左側において前後方向に並設した前部側壁部17と後部側壁部18とは、前部側壁部17の後端部車幅方向外側に後部側壁部18の前端部が外側からオーバラップするように設けられている。
図3、図4に示すように、後壁部19の前方延出部19aの下端は後部側壁部18の下端と略同一高さ位置になるように設定されている。
図3、図4に示すように、前部側壁部17の外側には吸気系部品としてのエアクリーナ22とフレッシュエアダクト23とが隣接配置されている。
図2、図3、図10に示すように、エアクリーナ22は、アッパケース24と、エレメント25を内蔵したロアケース26とを備えており、エレメント25上流のロアケース26が吸気上流側となり、エレメント25下流のアッパケース24が吸気下流側となる。ここで、上述のアッパケース24には、吸気通路を形成するエアホース27が接続されている。
図3、図5に示すように、フレッシュエアダクト23は、車両前後方向に延びる上流部28と、該上流部28の後端に連通して車両上下方向に延びてロアケース26内に連通接続された下流部29と、下流部29と連通するように当該下流部29の車幅方向外側に一体形成された吸気レゾネータ30とを備えている。ここで、該吸気レゾネータ30(resonator)は吸気系から発生する吸入空気音を低減するためのものである。
図12に示すように、フレッシュエアダクト23の上流部28は、エンジンルーム前方に位置するシュラウド7に支持されている。
詳しくは、図12に示すように、上述の上流部28はその車幅方向両サイドに延びるフランジ部28a,28aを有し、このフランジ部28aを挟持する溝をもったマウントラバー31と、シュラウドパネル8のアッパメンバ8Uに予めインサートされたナット32と、ボルト33とを用いて、フレッシュエアダクト23の上流部28がシュラウドパネル8上面に支持されている。
ここで、上流部28の車両左側においては、マウントラバー31とナット32との間に、シュラウドアッパメンバサイド9Aが介設されている。
そして、図1、図8に示すように、フレッシュエアダクト23の上流部28上面には、上述の上蓋部14が上載支持されている。
図4に示すように、エアホース27を保温部材20の外部から内部へ導入する部位に対応して、上蓋部14の車幅方向左側には上方に凸の半円筒形状のガイド部14jが一体形成されている。
また、図4、図5、図6に示すように上述の前部側壁部17、後部側壁部18の上端には、フランジ部17a,18aが設けられており、前部側壁部17のフランジ部17a中間において、上述のガイド部14jと上下方向に対向する位置には下方に凸の半円形状のガイド部17bが一体形成されている。
上下のガイド部14j,17bで形成された空間部34を介して、図10に示すように、エアホース27が挿通配置され、該エアホース27に一体形成したシールリップ部27aにて空間部34が閉塞されるように構成している。
図3、図4に示すように、前部側壁部17の下方および前方には側壁部については、別途側壁部を設けることなく、吸気系部品で代用すべく構成している。
すなわち、図3、図4に示すように、前部側壁部17の下方においては、当該前部側壁部17の外側に隣接配置されるエアクリーナ22(特に、そのロアケース26)にて側壁部の一部を代用している。
また、図3、図4に示すように、前部側壁部17の前方においては、当該前部側壁部17の外側にエアクリーナ22と共に隣接配置されるフレッシュエアダクト23(特に、その下流部29)にて側壁部の一部を代用している。
これにより、保温部材20の側壁部の一部を、吸気系部品で代用し、この分だけ、側壁部を一部省略して、その重量およびコストの低減を図るように構成している。
図5、図6に示すように、前部側壁部17の後部かつ下部には車幅方向外側へ突出する取付け部17cが一体形成されている。また図6、図15に示すように、エアクリーナ22におけるロアケース26の上部には後方に向けて延びる2つの取付け部26A,26Bが一体形成されている。
さらに、図6に示すように、後部側壁部18の車幅方向外側で、かつエアクリーナ22の後方には、ブラケットを介してフロントサイドフレーム1に支持された車体側部材としてのバッテリトレー35が設けられている。
図6、図15に示すように、該バッテリトレー35の前部二箇所には、マウントラバー36を介してエアクリーナ22の2つの取付け部26A,26Bの後端部を支持する支持突起35aが一体形成されており、エアクリーナ22は上述の2つの取付け部26A,26Bにおいて、それぞれマウントラバー36および支持突起35aを介して車体側部材であるバッテリトレー35に取付けられている。
上述の2つの取付け部26A,26Bのうちの車幅方向内側に位置する取付け部26Bには、図13、図15に示すように、前部側壁部17の取付け部17cを支持する取付け座26cが一体形成されており、この取付け座26cに取付け部材としてのファスナ37を用いて取付け部17cを取付けることで、前部側壁部17がエアクリーナ22に支持されている。
また、前部側壁部17のフランジ部17a前部は、図5、図6、図13に示すように、取付け部材としてのファスナ38を用いて、フレッシュエアダクト23の上流部28後端のフランジ部28bに支持されている。
さらに、前部側壁部17のフランジ部17a後部と、後部側壁部18のフランジ部18a前部とは、取付け部材としてのファスナ39を用いて、互に連結されている(図5、図6参照)。
加えて、後部側壁部18のフランジ部18a後部は、取付け部材としてのファスナ40を用いて、後壁部19における前方延出部19aのカバー19Aに一体形成された取付け片19cに支持されている(図6参照)。
一方、図14に示すように、エアクリーナ22と対向するフロントサイドフレームインナ2の上面には、ボルト41、ナット42を用いて支持ブラケット43が取付けられており、エアクリーナ22におけるロアケース26の底部は、マウントラバー44およびファスナ45を用いて、上述の支持ブラケット43に支持されている。
ところで、図2、図3、図4、図9に示すように、保温部材20の内方から外方に延びて、コネクタ50に接続されるハーネス51を設けると共に、このハーネス51をハーネスプロテクタ52で保護している。
このハーネスプロテクタ52は、同図に示すように、後部側壁部18の後方で、かつ後壁部19における前方延出部19aの車幅方向外側に配置されている。
なお、図3、図4に示すように、上蓋部14のフランジ部14hと側壁部17,18の上端部の間はシール部材53でシールされている。
また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例のエンジンの保温構造は、エンジンの上方を覆う上蓋部14と、エンジンの側方を覆う側壁部(前部側壁部17、後部側壁部18参照)とから構成される専用の保温部材20を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品(エアクリーナ22、フレッシュエアダクト23参照)で構成されたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、保温部材20の側壁部17,18の一部を、吸気系部品で代用するので、この分だけ側壁部を一部省略することができ、その重量およびコストの低減を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記吸気系部品が上記保温部材20の上記側壁部(前部側壁部17参照)外側に隣接配置されるエアクリーナ22から構成されたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、上述のエアクリーナ22のボリューム(volume、体積)を有効利用して広い範囲で側壁部を形成することができる。
この発明の一実施形態においては、上記吸気系部品が上記保温部材20の上記側壁部(前部側壁部17参照)外側にエアクリーナ22と共に隣接配置されるフレッシュエアダクト23から構成されたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、側壁部(前部側壁部17)外側にエアクリーナ22と共に隣接配置されるフレッシュエアダクト23で側壁部の一部を構成するので、エアクリーナ22とフレッシュエアダクト23との両者の共同により側壁部を形成することができる。
この発明の一実施形態においては、上記フレッシュエアダクト23がエンジンルーム前方に位置するシュラウド7に支持され、上記フレッシュエアダクト23上面に上記上蓋部14が上載支持されたものである(図1、図8、図11、図12参照)。
この構成によれば、上蓋部14はフレッシュエアダクト23上面を介してシュラウド7に支持されるので、上蓋部14を支える支持剛性が向上し、専用の側壁部17,18にかかる荷重低減を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記エアクリーナ22が車体側部材(バッテリトレー35参照)に取付けられており、上記側壁部(前部側壁部17)が上記エアクリーナ22に支持されたものである(図5、図6、図13、図15参照)。
この構成によれば、側壁部(前部側壁部17)の支持剛性を、車体側部材(バッテリトレー35)に取付けられたエアクリーナ22の支持を有効利用して高めることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の側壁部は、実施例の前部側壁部17、後部側壁部18に対応し、
以下同様に、
吸気系部品は、エアクリーナ22、フレッシュエアダクト23に対応し、
車体側部材は、バッテリトレー35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造について有用である。
7…シュラウド
14…上蓋部
17…前部側壁部(側壁部)
18…後部側壁部(側壁部)
20…保温部材
22…エアクリーナ(吸気系部品)
23…フレッシュエアダクト(吸気系部品)
35…バッテリトレー(車体側部材)
この発明は、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造に関する。
一般に、車両を屋外に所定時間(例えば、8時間以上)停止させると、エンジン温度は外気温まで低下する。
そこで、エンジン温度が外気温まで低下しないように、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される保温部材を設けると、エンジン温度の低下が抑制され、エンジン再始動時に可及的高い温度からの再始動が可能となり、暖機時の燃料噴射量を抑制して、燃費の向上を図りつつ、早期暖機が可能となると共に、エンジンオイルの保温も図れるため、当該エンジンオイルの温度低下も抑制でき、エンジンオイルの摺動抵抗の低減も図れる。
つまり、上記保温部材により、早期暖機(燃費向上)とエンジンオイルの摺動抵抗低減との両立を図ることができる。
ところで、特許文献1には、エンジン上方およびエンジン側方を覆う専用のカバー部材(保温部材)を備えた車両のエンジンカプセル化構造物が開示されている。
しかしながら、該特許文献1には、カバー部材の重量およびコストを如何に低減させるかという技術思想については開示されておらず、改善の余地があった。
特開2013−119384号公報
そこで、この発明は、保温部材の側壁部の一部を吸気系部品で代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができるエンジンの保温構造の提供を目的とする。
この発明によるエンジンの保温構造は、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品で構成され、上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側にエアクリーナと共に隣接配置されるフレッシュエアダクトから構成され、上記フレッシュエアダクトがエンジンルーム前方に位置するシュラウドに支持され、上記フレッシュエアダクト上面に上記上蓋部が上載支持されたものである。
上記構成によれば、保温部材の側壁部の一部を、吸気系部品で代用するので、この分だけ側壁部を一部省略することができ、その重量およびコストの低減を図ることができる。
さらに上記構成によれば、側壁部外側にエアクリーナと共に隣接配置されるフレッシュエアダクトで側壁部の一部を構成するので、エアクリーナとフレッシュエアダクトとの両者の共同により側壁部を形成することができる。
さらにまた上記構成によれば、上蓋部はフレッシュエアダクト上面を介してシュラウドに支持されるので、上蓋部を支える支持剛性が向上し、専用の側壁部にかかる荷重低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記エアクリーナが車体側部材に取付けられており、上記側壁部が上記エアクリーナに支持されたものである。
上記構成によれば、側壁部の支持剛性を、車体側部材に取付けられたエアクリーナの支持を有効利用して高めることができる。
この発明によるエンジンの保温構造は、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品で構成され、上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側に隣接配置されるエアクリーナから構成され、上記エアクリーナが車体側部材に取付けられており、上記側壁部が上記エアクリーナに支持されたものである。
上記構成によれば、上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側に隣接配置されるエアクリーナから構成されたものであるため、上述のエアクリーナのボリューム(volume、体積)を有効利用して広い範囲で側壁部を形成することができる
さらに上記構成によれば、上述したように、側壁部の支持剛性を、車体側部材に取付けられたエアクリーナの支持を有効利用して高めることができる。
この発明の一実施態様においては、上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側にエアクリーナと共に隣接配置されるフレッシュエアダクトから構成されたものである。
この発明の一実施態様においては、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記保温部材は、上記上蓋部と上記側壁部との間がシールされており、上記側壁部の外方において、上記側壁部に沿って配置されたエアクリーナを有し、上記エアクリーナは、下端が上記側壁部の下端よりも下方に延出するように配置されたものである。
この発明によれば、保温部材の側壁部の一部を吸気系部品で代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができる効果がある。
本発明のエンジンの保温構造を示す平面図 図1の構造を車両左側前方上部から見た状態で示す斜視図 エンジンの保温構造の車両左側の側面図 図3からフレッシュエアダクトおよびエアクリーナを取外した状態の側面図 図3の要部の斜視図 図5の平面図 エンジンの保温構造を下方から見上げた状態で示す斜視図 図7の車両左側の構造を示す側面図 図8のA−A線に沿う要部の矢視断面図 図1のB−B線に沿う要部の矢視断面図 図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図 図1のD−D線に沿う要部の矢視断面図 図6のE−E線矢視断面図 図6のG−G線に沿う要部の矢視断面図 図6のH−H線に沿う要部の矢視断面図
保温部材の側壁部の一部を吸気系部品で代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図るという目的を、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品で構成されるという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はエンジンの保温構造を示し、図1は当該エンジンの保温構造を示す平面図、図2は図1の構造を車両左側前方上部から見た状態で示す斜視図、図3はエンジンの保温構造の車両左側の側面図、図4は図3からフレッシュエアダクトおよびエアクリーナを取外した状態の側面図、図5は図3の要部の斜視図、図6は図5の平面図、図7はエンジンの保温構造を下方から見上げた状態で示す斜視図である。
エンジンの保温構造の説明に先立って、まず車体構造について説明する。
図1、図3、図6に示すように、エンジンルームの左右両サイドにおいてダッシュロアパネル(ダッシュパネル)から車両の前方に延びるフロントサイドフレーム1を設けている。
このフロントサイドフレーム1は、フロントサイドフレームインナ2とフロントサイドフレームアウタ3とを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面を備えた車体強度部材であって、当該フロントサイドフレーム1の前端部には、クラッシュカン取付け用のセットプレート4を設けている。
図3に示すように、フロントサイドフレーム1の閉断面内には、後述するエンジンマウントブラケット10を締結固定する目的で、その取付け位置に対応して前後一対のリテーナを介して円筒形状のナット部材5,5を固定している。このナット部材5はマウントブラケット締結用のボルト6,6を螺合するものである。
上述のエンジンルームの車両前方にはシュラウド7を設けている(図2参照)。
図2に示すように、上述のシュラウド7は、熱交換器としてのラジエータやコンデンサを覆うシュラウドパネル8と、該シュラウドパネル8の上部に位置するシュラウドアッパメンバ9とを備えている。
上述のシュラウドパネル8は、アッパメンバ8Uとロアメンバ8Lと、これら上下の各メンバ8U,8Lを上下方向に連結する左右のサイドメンバ8S,8Sとを略方形枠状に一体形成したものである。
また、上述のシュラウドアッパメンバ9は、車幅方向中央に位置するシュラウドアッパメンバセンタ9Cと、このシュラウドアッパメンバセンタ9Cの車幅方向両サイドに一体的に連結した左右のシュラウドアッパメンバサイド9A,9Bとを備えており、これらシュラウドアッパメンバサイド9A,9Bの車幅方向両端後部は、エプロンアッパとエプロンロアとから成る閉断面構造のエプロンを介してヒンジピラーに連結されている。
図1、図3、図7に示すように、車両右側のフロントサイドフレーム1におけるフロントサイドフレームインナ2の上面部には、ナット部材5に締結するボルト6を用いてエンジンマウントブラケット10を設けている。
このエンジンマウントブラケット10は、ボディ側ブラケット11とエンジン側ブラケット12と、両ブラケット11,12間に介設したマウントラバー13とを備えている。
図7に示すように、ボディ側ブラケット11は、前後の脚部11a,11bと、これら前後の脚部11a,11bの下端に一体形成された取付け部としての取付け座11c,11dと、前後二箇所の取付け部間である取付け座11c,11d間を塞ぐ縦壁部11e,11f,11gとを備えている。
図3に示すように、上述のボディ側ブラケット11の前後の取付け座11c,11dが、ボルト6およびナット部材5を用いて、フロントサイドフレームインナ2の上面に締結されるものである。
なお、上述のボディ側ブラケット11およびエンジン側ブラケット12は何れもアルミダイカストにより形成されている。
図8は図7の車両左側の構造を示す側面図、図9は図8のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図10は図1のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図11は図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図、図12は図1のD−D線に沿う要部の矢視断面図、図13は図6のE−E線矢視断面図、図14は図6のG−G線に沿う要部の矢視断面図、図15は図6のH−H線に沿う要部の矢視断面である。
次にエンジンの保温構造について詳述する。
図1、図3、図4、図7に示すように、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部14と、車両右側においてエンジンの側方を覆う上部側壁部15および下部側壁部16と、車両左側においてエンジンの側方を覆う前部側壁部17および後部側壁部18と、エンジンの後方を覆う後壁部19とから構成される専用の保温部材20を備えている。
上述の上蓋部14、上部側壁部15、下部側壁部16、前部側壁部17、後部側壁部18、後壁部19は、何れも外皮としての合成樹脂製のカバーと、当該カバーの内面に一体的に配設されたグラスウール材やウレタン材等からなる保温部材とを備えている。
図8、図10、図11に示すように、上蓋部14は樹脂製のカバー14Aと、該カバー14A内面に一体配設された保温部材14Uとを備えている。
図9に示すように、前部側壁部17は樹脂製のカバー17Aと、該カバー17A内面に一体配設された保温部材17Uとを備えている。
同様に、図9に示すように、後部側壁部18は樹脂製のカバー18Aと、該カバー18A内面に一体配設された保温部材18Uとを備えている。
図8、図9に示すように、後壁部19は樹脂製のカバー19Aと、該カバー19A内面に一体配設された保温部材19Uとを備えている。
図1に示すように、上蓋部14のカバー14Aは、天板部14aの前後左右にスカート部14b,14c,14d,14eを介してフランジ部14f,14g,14h,14iが一体形成されている。
また、図2、図7に示すように、後壁部19のカバー19Aの左右両側端部は、車両前方に回り込むように前方延出部19a,19bが一体形成されている。
図7に示すように、上下方向に並設した上部側壁部15と下部側壁部16とは、上部側壁部15の下端部車幅方向外側に下部側壁部16の上端部が外側からオーバーラップするように設けられており、これら上下の各側壁部15,16は、ラジエータサブタンク21(図1参照)に支持されており、ラジエータサブタンク21は図示しないブラケットを介してシュラウドアッパメンバサイド9Bに支持されている。
図7に示すように、後壁部19の前方延出部19bの下端は上部側壁部15の下端と略同一高さ位置になるように設定されている。
そして、同図に示すように、上部側壁部15と前方延出部19bとの間の側壁部、並びに、下部側壁部16後方の側壁部については、別途側壁部を設けることなくエンジンマウントブラケット10におけるボディ側ブラケット11で代用すべく構成している。
これにより、保温部材20の側壁部の一部をエンジンマウントブラケット10で代用し、この分だけ側壁部を一部省略することで、保温部材20の重量およびコストの低減を図るよう構成したものである。
図3、図4、図9に示すように、車両左側において前後方向に並設した前部側壁部17と後部側壁部18とは、前部側壁部17の後端部車幅方向外側に後部側壁部18の前端部が外側からオーバラップするように設けられている。
図3、図4に示すように、後壁部19の前方延出部19aの下端は後部側壁部18の下端と略同一高さ位置になるように設定されている。
図3、図4に示すように、前部側壁部17の外側には吸気系部品としてのエアクリーナ22とフレッシュエアダクト23とが隣接配置されている。
図2、図3、図10に示すように、エアクリーナ22は、アッパケース24と、エレメント25を内蔵したロアケース26とを備えており、エレメント25上流のロアケース26が吸気上流側となり、エレメント25下流のアッパケース24が吸気下流側となる。ここで、上述のアッパケース24には、吸気通路を形成するエアホース27が接続されている。
図3、図5に示すように、フレッシュエアダクト23は、車両前後方向に延びる上流部28と、該上流部28の後端に連通して車両上下方向に延びてロアケース26内に連通接続された下流部29と、下流部29と連通するように当該下流部29の車幅方向外側に一体形成された吸気レゾネータ30とを備えている。ここで、該吸気レゾネータ30(resonator)は吸気系から発生する吸入空気音を低減するためのものである。
図12に示すように、フレッシュエアダクト23の上流部28は、エンジンルーム前方に位置するシュラウド7に支持されている。
詳しくは、図12に示すように、上述の上流部28はその車幅方向両サイドに延びるフランジ部28a,28aを有し、このフランジ部28aを挟持する溝をもったマウントラバー31と、シュラウドパネル8のアッパメンバ8Uに予めインサートされたナット32と、ボルト33とを用いて、フレッシュエアダクト23の上流部28がシュラウドパネル8上面に支持されている。
ここで、上流部28の車両左側においては、マウントラバー31とナット32との間に、シュラウドアッパメンバサイド9Aが介設されている。
そして、図1、図8に示すように、フレッシュエアダクト23の上流部28上面には、上述の上蓋部14が上載支持されている。
図4に示すように、エアホース27を保温部材20の外部から内部へ導入する部位に対応して、上蓋部14の車幅方向左側には上方に凸の半円筒形状のガイド部14jが一体形成されている。
また、図4、図5、図6に示すように上述の前部側壁部17、後部側壁部18の上端には、フランジ部17a,18aが設けられており、前部側壁部17のフランジ部17a中間において、上述のガイド部14jと上下方向に対向する位置には下方に凸の半円形状のガイド部17bが一体形成されている。
上下のガイド部14j,17bで形成された空間部34を介して、図10に示すように、エアホース27が挿通配置され、該エアホース27に一体形成したシールリップ部27aにて空間部34が閉塞されるように構成している。
図3、図4に示すように、前部側壁部17の下方および前方には側壁部については、別途側壁部を設けることなく、吸気系部品で代用すべく構成している。
すなわち、図3、図4に示すように、前部側壁部17の下方においては、当該前部側壁部17の外側に隣接配置されるエアクリーナ22(特に、そのロアケース26)にて側壁部の一部を代用している。
また、図3、図4に示すように、前部側壁部17の前方においては、当該前部側壁部17の外側にエアクリーナ22と共に隣接配置されるフレッシュエアダクト23(特に、その下流部29)にて側壁部の一部を代用している。
これにより、保温部材20の側壁部の一部を、吸気系部品で代用し、この分だけ、側壁部を一部省略して、その重量およびコストの低減を図るように構成している。
図5、図6に示すように、前部側壁部17の後部かつ下部には車幅方向外側へ突出する取付け部17cが一体形成されている。また図6、図15に示すように、エアクリーナ22におけるロアケース26の上部には後方に向けて延びる2つの取付け部26A,26Bが一体形成されている。
さらに、図6に示すように、後部側壁部18の車幅方向外側で、かつエアクリーナ22の後方には、ブラケットを介してフロントサイドフレーム1に支持された車体側部材としてのバッテリトレー35が設けられている。
図6、図15に示すように、該バッテリトレー35の前部二箇所には、マウントラバー36を介してエアクリーナ22の2つの取付け部26A,26Bの後端部を支持する支持突起35aが一体形成されており、エアクリーナ22は上述の2つの取付け部26A,26Bにおいて、それぞれマウントラバー36および支持突起35aを介して車体側部材であるバッテリトレー35に取付けられている。
上述の2つの取付け部26A,26Bのうちの車幅方向内側に位置する取付け部26Bには、図13、図15に示すように、前部側壁部17の取付け部17cを支持する取付け座26cが一体形成されており、この取付け座26cに取付け部材としてのファスナ37を用いて取付け部17cを取付けることで、前部側壁部17がエアクリーナ22に支持されている。
また、前部側壁部17のフランジ部17a前部は、図5、図6、図13に示すように、取付け部材としてのファスナ38を用いて、フレッシュエアダクト23の上流部28後端のフランジ部28bに支持されている。
さらに、前部側壁部17のフランジ部17a後部と、後部側壁部18のフランジ部18a前部とは、取付け部材としてのファスナ39を用いて、互に連結されている(図5、図6参照)。
加えて、後部側壁部18のフランジ部18a後部は、取付け部材としてのファスナ40を用いて、後壁部19における前方延出部19aのカバー19Aに一体形成された取付け片19cに支持されている(図6参照)。
一方、図14に示すように、エアクリーナ22と対向するフロントサイドフレームインナ2の上面には、ボルト41、ナット42を用いて支持ブラケット43が取付けられており、エアクリーナ22におけるロアケース26の底部は、マウントラバー44およびファスナ45を用いて、上述の支持ブラケット43に支持されている。
ところで、図2、図3、図4、図9に示すように、保温部材20の内方から外方に延びて、コネクタ50に接続されるハーネス51を設けると共に、このハーネス51をハーネスプロテクタ52で保護している。
このハーネスプロテクタ52は、同図に示すように、後部側壁部18の後方で、かつ後壁部19における前方延出部19aの車幅方向外側に配置されている。
なお、図3、図4に示すように、上蓋部14のフランジ部14hと側壁部17,18の上端部の間はシール部材53でシールされている。
また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例のエンジンの保温構造は、エンジンの上方を覆う上蓋部14と、エンジンの側方を覆う側壁部(前部側壁部17、後部側壁部18参照)とから構成される専用の保温部材20を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部が吸気系部品(エアクリーナ22、フレッシュエアダクト23参照)で構成されたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、保温部材20の側壁部17,18の一部を、吸気系部品で代用するので、この分だけ側壁部を一部省略することができ、その重量およびコストの低減を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記吸気系部品が上記保温部材20の上記側壁部(前部側壁部17参照)外側に隣接配置されるエアクリーナ22から構成されたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、上述のエアクリーナ22のボリューム(volume、体積)を有効利用して広い範囲で側壁部を形成することができる。
この発明の一実施形態においては、上記吸気系部品が上記保温部材20の上記側壁部(前部側壁部17参照)外側にエアクリーナ22と共に隣接配置されるフレッシュエアダクト23から構成されたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、側壁部(前部側壁部17)外側にエアクリーナ22と共に隣接配置されるフレッシュエアダクト23で側壁部の一部を構成するので、エアクリーナ22とフレッシュエアダクト23との両者の共同により側壁部を形成することができる。
この発明の一実施形態においては、上記フレッシュエアダクト23がエンジンルーム前方に位置するシュラウド7に支持され、上記フレッシュエアダクト23上面に上記上蓋部14が上載支持されたものである(図1、図8、図11、図12参照)。
この構成によれば、上蓋部14はフレッシュエアダクト23上面を介してシュラウド7に支持されるので、上蓋部14を支える支持剛性が向上し、専用の側壁部17,18にかかる荷重低減を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記エアクリーナ22が車体側部材(バッテリトレー35参照)に取付けられており、上記側壁部(前部側壁部17)が上記エアクリーナ22に支持されたものである(図5、図6、図13、図15参照)。
この構成によれば、側壁部(前部側壁部17)の支持剛性を、車体側部材(バッテリトレー35)に取付けられたエアクリーナ22の支持を有効利用して高めることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の側壁部は、実施例の前部側壁部17、後部側壁部18に対応し、
以下同様に、
吸気系部品は、エアクリーナ22、フレッシュエアダクト23に対応し、
車体側部材は、バッテリトレー35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造について有用である。
7…シュラウド
14…上蓋部
17…前部側壁部(側壁部)
18…後部側壁部(側壁部)
20…保温部材
22…エアクリーナ(吸気系部品)
23…フレッシュエアダクト(吸気系部品)
35…バッテリトレー(車体側部材)

Claims (5)

  1. エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、
    上記側壁部の一部が吸気系部品で構成された
    エンジンの保温構造。
  2. 上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側に隣接配置されるエアクリーナから構成された
    請求項1に記載のエンジンの保温構造。
  3. 上記吸気系部品が上記保温部材の上記側壁部外側にエアクリーナと共に隣接配置されるフレッシュエアダクトから構成された
    請求項1または2に記載のエンジンの保温構造。
  4. 上記フレッシュエアダクトがエンジンルーム前方に位置するシュラウドに支持され、
    上記フレッシュエアダクト上面に上記上蓋部が上載支持された
    請求項3に記載のエンジンの保温構造。
  5. 上記エアクリーナが車体側部材に取付けられており、
    上記側壁部が上記エアクリーナに支持された
    請求項2〜4の何れか一項に記載のエンジンの保温構造。
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