JP2019039237A - 電気錠制御システム、通信方法、及びプログラム - Google Patents

電気錠制御システム、通信方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電気錠に開閉部材の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置について、登録又は登録の削除を行う場合の利便性を向上させること。【解決手段】電気錠制御システム1は、錠側通信部11と、管理部122と、を備える。錠側通信部11は、鍵装置2との間で無線通信を行う。管理部122は、第1登録装置に関する情報を管理する。第1登録装置は、電気錠3に建物の開口部を開閉する開閉部材の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる。管理部122は、第2登録装置からの情報に基づいて、他の鍵装置2に対して登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う。第2登録装置は、第1登録装置の登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に電気錠制御システム、通信方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、建物に設けられた開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御するための電気錠制御システム、通信方法、及びプログラムに関する。
従来、携帯機(鍵装置)との間の無線通信に基づいてドア(開閉部材)の施解錠を制御するドア錠制御装置(電気錠制御システム)が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のドア錠制御装置は、携帯機から送信された固有情報と、予め登録されている固有情報とを比較し、それらの固有情報が一致したときにドアを解錠する。また、ドア錠制御装置は、無線通信を通じて取得した携帯機の固有情報を、記憶手段に記憶することができる。
特開2009−264017号公報
特許文献1に記載の電気錠制御システムでは、開閉部材に設けられたコントローラの登録ボタンをユーザが操作することにより、新たな鍵装置を登録することが可能である。このように、従来の電気錠制御システムでは、電気錠に開閉部材の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置について、登録又は削除を行う場合に、ユーザは電気錠制御システムを操作する必要があり、利便性に乏しいという問題があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、電気錠に開閉部材の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置について、登録又は登録の削除を行う場合の利便性を向上させることを目的とする。
本開示の一態様に係る電気錠制御システムは、錠側通信部と、管理部と、を備える。前記錠側通信部は、鍵装置との間で無線通信を行う。前記管理部は、第1登録装置を管理する。前記第1登録装置は、前記鍵装置であって、前記鍵装置と前記錠側通信部との間の通信により、電気錠に建物の開口部を開閉する開閉部材の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる。前記管理部は、第2登録装置からの情報に基づいて、前記第2登録装置とは異なる他の鍵装置に対して前記登録及び前記登録の削除の少なくとも一方を行う。前記第2登録装置は、前記鍵装置であって前記第1登録装置の登録及び前記登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する。
本開示の一態様に係る通信方法は、鍵側通信部を有し、前記鍵側通信部と、電気錠を制御する電気錠制御システムとの通信により、登録装置の登録及び前記登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する鍵装置の通信方法である。前記電気錠は、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する。前記登録装置は、前記電気錠に施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる。前記通信方法は、要求ステップを有する。前記要求ステップは、前記鍵側通信部と前記電気錠制御システムとの通信により、前記鍵装置とは異なる他の鍵装置に対する前記登録、及び前記登録の削除の少なくとも一方を前記電気錠制御システムへ要求するステップである。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記の通信方法を実行させるためのプログラムである。
本開示は、電気錠に開閉部材の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置について、登録又は登録の削除を行う場合の利便性を向上させることができる、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る電気錠制御システムの構成を示すブロック図である。 図2は、同上の電気錠制御システムの使用例の概念図である。 図3Aは、同上の電気錠制御システムにおいて、第1登録装置の確認を行う動作の一例を示すシーケンス図である。図3Bは、同上の電気錠制御システムにおいて、第1登録装置の登録の削除を行う動作の一例を示すシーケンス図である。 図4は、同上の電気錠制御システムにおいて、第1登録装置の登録を行う動作の一例を示すシーケンス図である。 図5は、本開示の一実施形態の変形例に係る電気錠制御システムにおいて、表示部での表示の一例を示す概念図である。
(1)概要
以下、実施形態に係る電気錠制御システム1及び電気錠システム10の概要について説明する。本実施形態の電気錠システム10は、図1に示すように、電気錠制御システム1と、電気錠3と、を備えている。電気錠制御システム1は、図1に示すように、錠側通信部11と、錠側制御部12と、管理部122と、を備えている。
電気錠制御システム1は、図2に示すように、開閉部材5を施錠又は解錠する電気錠3を制御するためのシステムである。言い換えれば、電気錠3は、錠側制御部12により制御されて開閉部材5を施錠又は解錠する。開閉部材5は、建物4の開口部40を開閉する部材である。開閉部材5は、建物4の内側41と外側42とを隔てる扉又は窓であって、例えば、玄関扉、勝手口ドア、又は掃き出し窓等である。本実施形態では、開閉部材5は、玄関扉である。電気錠制御システム1及び電気錠3は、開閉部材5に設置されている。電気錠制御システム1の錠側通信部11は、鍵装置2との間で無線通信を行う。そして、電気錠制御システム1の錠側制御部12は、鍵装置2と錠側通信部11と間の通信により、電気錠3を制御する。
鍵装置2は、電気錠制御システム1との通信機能を有している。本実施形態では、電気錠制御システム1と鍵装置2との間の通信方式は、電波を媒体とする無線通信である。また、本実施形態では、電気錠制御システム1及び鍵装置2は、いずれも電池駆動式である。また、本実施形態では、鍵装置2は、例えば電話機能を有する携帯端末である。本実施形態では、建物4が戸建て住宅である場合を例として説明する。したがって、電気錠制御システム1のユーザ6は、建物4の住人のうち、鍵装置2を所有する人である。
本実施形態では、鍵装置2に予め記憶されている鍵情報を、鍵装置2が電気錠制御システム1へ送信することによって、開閉部材5の解錠及び施錠を可能にする。すなわち、錠側通信部11と鍵装置2とが通信し、錠側制御部12において鍵装置2の持つ鍵情報の認証に成功した場合に、電気錠制御システム1は開閉部材5の解錠及び施錠が可能な状態となる。ここで、電気錠制御システム1は、ユーザ6による錠側操作部13(後述する)の操作をトリガとして認証を行い、開閉部材5の施錠又は解錠を行ってもよい。また、電気錠制御システム1は、認証の成功後、ユーザ6による錠側操作部13の操作を待って開閉部材5の施錠又は解錠を行ってもよい。いずれにせよ、電気錠制御システム1は、鍵装置2との通信によって、開閉部材5を施錠状態から解錠状態へ切り替える解錠動作、及び開閉部材5を解錠状態から施錠状態へ切り替える施錠動作の少なくとも一方の動作を行う。
本実施形態では、管理部122は、第1登録装置2A(図3B参照)を管理している。第1登録装置2Aは、電気錠制御システム1に登録されている鍵装置2である。より具体的には、第1登録装置2Aは、鍵装置2であって、鍵装置2と錠側通信部11との通信により、電気錠3に開閉部材5の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる。つまり、鍵装置2は、電気錠制御システム1に登録されることで、開閉部材5の施錠及び解錠の少なくとも一方が可能になる。したがって、電気錠制御システム1に登録されていない鍵装置2は、錠側通信部11との通信は可能であっても、開閉部材5の施錠及び解錠はできない。
そして、本実施形態では、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報に基づいて、第2登録装置2Bとは異なる他の鍵装置2に対して、登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う。第2登録装置2Bは、電気錠制御システム1に登録されている鍵装置2であり、かつ、第1登録装置2Aの登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有している。
つまり、本実施形態では、第2登録装置2Bを所有するユーザ6は、第2登録装置2Bを操作することで、電気錠制御システム1を直接操作せずとも、他の鍵装置2を第1登録装置2Aとして登録したり、登録を削除したりすることが可能である。したがって、本実施形態では、電気錠3に開閉部材5の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置2について、登録又は登録の削除を行う場合の利便性を向上させることができる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る電気錠制御システム1及び電気錠システム10の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
(2.1)電気錠制御システム
電気錠制御システム1は、図1に示すように、錠側通信部11と、錠側制御部12と、錠側操作部13と、錠側記憶部14と、を備えている。本実施形態では、錠側通信部11、錠側制御部12、錠側操作部13、及び錠側記憶部14が1つのケースに収納されている。
錠側通信部11は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。錠側通信部11は、鍵装置2との間で電波を媒体とする無線通信を行う。無線通信にて使用する周波数帯域は、例えば、420MHz帯、920MHz帯、2.4GHz帯などである。錠側通信部11は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)の規格に準拠した近距離無線通信を行うように構成されている。ここで、「BLE」とは、無線PAN(Personal Area Network)技術であるBluetooth(登録商標)の仕様における、低消費電力仕様の呼称である。錠側通信部11は、錠側制御部12からの指令に従って、ビーコン信号を送信する。また、錠側通信部11は、ビーコン応答を受信する。ビーコン応答は、ビーコン信号に応答した鍵側通信部22(後述する)から送信される。つまり、錠側通信部11は、信号の送信機能及び受信機能を有しており、鍵側通信部22との間で双方向の通信を行うように構成されている。
錠側制御部12は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、錠側制御部12は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが錠側制御部12として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。錠側制御部12は、認証部121と、管理部122と、を有している。
認証部121は、錠側通信部11が鍵装置2から受信した鍵情報を、錠側記憶部14が記憶する認証情報と照合することにより、鍵情報を送信してきた鍵装置2が、電気錠3の操作を許可された鍵装置2であるか否かを認証する認証処理を行う。すなわち、認証部121は、鍵情報を送信してきた鍵装置2が正規の鍵装置(第1登録装置2A又は第2登録装置2B)であるか否かを認証する。錠側制御部12は、認証部121での認証に成功した場合、制御信号(解錠信号又は施錠信号)を電気錠3へ出力する。
管理部122は、第1登録装置2Aを管理する。ここでいう「第1登録装置2Aを管理する」とは、第1登録装置2Aとして登録されていない鍵装置2を第1登録装置2Aとして登録すること、及び第1登録装置2Aとして登録されている鍵装置2の登録を削除することを含む。本実施形態では、管理部122は、第2登録装置2Bからの要求信号(情報)に応じて、他の鍵装置2を第1登録装置2Aとして登録したり、登録を削除したりする。管理部122の動作については、「(3)動作」の欄にて詳細に説明する。
錠側操作部13は、ユーザ6による操作入力を受け付ける機能を有している。錠側操作部13は、例えば押釦スイッチからなる。錠側操作部13は、建物4の内側41と外側42との各々に設けられている。その他、錠側操作部13は、例えば開閉部材5(玄関扉)に備わっているドアハンドル(取っ手)であってもよいし、ユーザ6がドアハンドルに触れる操作を検知するタッチセンサ等であってもよい。錠側操作部13は、ユーザ6による操作入力を受け付けると、操作入力に応じた操作信号を錠側制御部12に出力する。
錠側記憶部14は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)のような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。錠側記憶部14は、電気錠3の制御を許可された1台以上の鍵装置2(ここでは、第1登録装置2A及び第2登録装置2B)の鍵情報を認証情報として記憶する。本実施形態では、鍵装置2が第1登録装置2Aとして登録されると、鍵装置2に固有の鍵情報が付与される。このため、錠側記憶部14は、鍵装置2の識別情報と、鍵装置2に付与された鍵情報とを対応付けて記憶する。識別情報は、例えば鍵装置2の固有のID(Identification)である。
(2.2)鍵装置
鍵装置2は、例えばスマートフォンのような携帯端末、ユーザ6が所持する鞄などに収納又は取付可能な電子タグ、及びIC(Integrated Circuit)カード等である。本実施形態では、第2登録装置2Bである鍵装置2は、携帯端末であり、図1に示すように、鍵側制御部21と、鍵側通信部22と、鍵側操作部23と、鍵側記憶部24と、表示部25と、を備えている。また、本実施形態では、第1登録装置2Aとして登録され得る鍵装置2は、少なくとも鍵側通信部22と、鍵側記憶部24と、を有している。
鍵側制御部21は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、鍵側制御部21は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが鍵側制御部21として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
鍵側通信部22は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。鍵側通信部22は、錠側通信部11との間で、例えばBLEの規格に準拠した近距離無線通信を行うように構成されている。鍵側通信部22は、鍵側制御部21からの指令に従って、応答信号を錠側通信部11へ送信する。また、鍵側通信部22は、錠側通信部11から送信されるビーコン信号を受信する。鍵側通信部22は、ビーコン信号を受信すると、ビーコン信号を受信したことを通知するビーコン応答を錠側通信部11へ送信する。つまり、鍵側通信部22は、信号の送信機能及び受信機能を有しており、錠側通信部11との間で双方向の通信を行うように構成されている。鍵装置2からのビーコン応答を錠側通信部11が受信することにより、鍵装置2の認証を行うための認証通信が電気錠制御システム1と鍵装置2との間で開始される。
鍵側操作部23は、ユーザ(つまり、人)6による操作入力を受け付ける機能を有している。鍵側操作部23は、例えば鍵装置2のケースに設けられた押釦スイッチで構成されていてもよいし、鍵装置2のケースに設けられたレバーで構成されていてもよい。本実施形態では、鍵側操作部23は、表示部25を構成するディスプレイ装置に設けられたタッチパネルを有している。タッチパネルは、静電容量方式、感圧式などのタッチセンサを有する。ユーザ6が表示部25のディスプレイ装置に触れる操作(タップ操作、スワイプ操作等)を行うと、鍵側操作部23は、操作に応じた信号を鍵側制御部21に出力する。
鍵側記憶部24は、例えばEEPROMのような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。鍵側記憶部24は、鍵装置2に割り当てられた個別の識別情報、及び電気錠制御システム1から付与された鍵情報等を記憶する。また、鍵側記憶部24には、鍵装置2のコンピュータシステムが実行するプログラムが記憶されている。このプログラムは、予めメモリに記憶されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。本実施形態のように、鍵装置2がスマートフォンであれば、鍵側記憶部24には、ユーザ6が任意にインストールしたアプリケーションが記憶されていてもよい。
表示部25は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の薄型ディスプレイ装置である。表示部25は、鍵側制御部21によって表示内容が制御される。
(2.3)電気錠
電気錠3は、開閉部材5(ここでは、玄関扉)を解錠及び施錠する。電気錠3は、デッドボルトと、駆動部と、駆動回路と、を有している。駆動回路は、錠側制御部12から出力される制御信号(解錠信号又は施錠信号)に応じて駆動信号を作成し、この駆動信号を駆動部に出力する。駆動部は、電動モータと、電動モータの駆動力をデッドボルトに伝達する伝達機構と、を備えている。駆動部は、駆動回路から入力される駆動信号に従って駆動モータを駆動する。駆動モータの駆動力が伝達機構を介してデッドボルトに伝達されることによって、デッドボルトが施錠位置又は解錠位置に移動する。ここで、デッドボルトが施錠位置に移動した状態では、デッドボルトの少なくとも一部が、開閉部材5を支持する扉枠に設けられたボルト穴に挿入されており、この状態では開閉部材5が閉じた状態で保持される。デッドボルトが解錠位置に移動した状態では、デッドボルトの全体がボルト穴の外に出ており、この状態では開閉部材5の開閉が可能になる。
(3)動作
以下、本実施形態の電気錠制御システム1の動作について説明する。
(3.1)認証
まず、電気錠制御システム1による認証について説明する。錠側制御部12は、錠側通信部11を制御してアンテナを間欠的に駆動することで、ビーコン信号を送信する。ここで、鍵装置2(ここでは、第1登録装置2A又は第2登録装置2B)を所有するユーザ6が電気錠制御システム1の通信エリアに立ち入ると、鍵側通信部22は、錠側通信部11からのビーコン信号を受信する。通信エリアは、鍵装置2での処理に必要な強度を持って、鍵装置2が電気錠制御システム1からの無線信号を受信可能な範囲である。
鍵装置2は、ビーコン信号を受信すると、ビーコン応答を錠側通信部11へ送信する。鍵装置2からのビーコン応答を錠側通信部11が受信することにより、認証部121は、認証処理を実行する。認証処理に成功した場合、錠側制御部12は、自動的に又はユーザ6による錠側操作部13の操作を待って、電気錠3を制御して開閉部材5を施錠又は解錠する。一方、認証処理に失敗した場合、又は一定時間、鍵装置2からのビーコン応答を受信しなかった場合、錠側制御部12は電気錠3を制御しない。
(3.2)登録の確認
次に、第2登録装置2Bを所有するユーザ6B(図2参照)が、第2登録装置2Bを用いて電気錠制御システム1に登録されている鍵装置2(第1登録装置2A)を確認する動作について、図3Aを用いて説明する。以下の説明では、第1登録装置2Aは複数台あると仮定する。
まず、ユーザ6Bは、第2登録装置2Bに対して、第1登録装置2Aを確認するための操作を行う。これにより、鍵側操作部23は、確認操作を受け付ける(ステップS10)。鍵側制御部21は、鍵側操作部23にて確認操作を受け付けると、第1登録装置2Aに関する情報を要求する確認要求信号を、鍵側通信部22から電気錠制御システム1へ送信する(ステップS11)。
電気錠制御システム1において、錠側通信部11が確認要求信号を受信すると(ステップS12)、管理部122は、電気錠制御システム1に登録されている第1登録装置2Aの一覧(リスト)を錠側記憶部14から読み出す。そして、管理部122は、第1登録装置2Aの一覧を含む応答信号を、錠側通信部11から第2登録装置2Bへ送信する(ステップS13)。
第2登録装置2Bにおいて、鍵側通信部22が応答信号を受信すると(ステップS14)、鍵側制御部21は、応答信号に含まれる第1登録装置2Aの一覧を表示部25に表示する(ステップS15)。ここでは、表示部25には、第1登録装置2Aが識別情報の小さい順番に並べて表示される。
つまり、第2登録装置2Bは、錠側通信部11からの情報を表示する表示部25を有している。そして、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報(確認要求信号)に基づいて、第1登録装置2Aに関する情報(第1登録装置2Aの一覧)を、錠側通信部11から第2登録装置2Bへ送信する。このため、ユーザ6Bは、第2登録装置2Bを操作することで、電気錠制御システム1を直接操作せずとも、電気錠制御システム1に登録されている鍵装置2(第1登録装置2A)を把握することが可能である。
(3.3)登録の削除
次に、第2登録装置2Bを所有するユーザ6Bが、第2登録装置2Bを用いて電気錠制御システム1に登録されている鍵装置2(第1登録装置2A)の登録を削除する動作について、図3Bを用いて説明する。以下の説明では、上述の「(3.2)登録の確認」に示すように、既に第2登録装置2Bの表示部25に第1登録装置2Aの一覧が表示されていると仮定する。
まず、ユーザ6Bは、第2登録装置2Bに対して、第1登録装置2Aの登録を削除するための操作を行う。例えば、ユーザ6Bは、表示部25に表示されている第1登録装置2Aの一覧を見ながら、登録を削除したい第1登録装置2Aの識別情報を選択する。これにより、鍵側操作部23は、削除操作を受け付ける(ステップS20)。鍵側制御部21は、鍵側操作部23にて削除操作を受け付けると、選択された第1登録装置2Aの登録の削除を要求する削除要求信号を、鍵側通信部22から電気錠制御システム1へ送信する(ステップS21)。
電気錠制御システム1において、錠側通信部11が削除要求信号を受信すると(ステップS22)、管理部122は、削除要求信号にて指定されている第1登録装置2Aに関する情報(識別情報、認証情報など)を、錠側記憶部14から消去する。これにより、電気錠制御システム1から、ユーザ6Bの指定した第1登録装置2Aの登録が削除される(ステップS23)。そして、管理部122は、登録を削除した旨を表す情報を含む通知信号を、錠側通信部11からユーザ6Bの指定した第1登録装置2A(つまり、登録を削除された鍵装置2)へ送信する(ステップS24)。通知信号は、登録を削除された鍵装置2が電気錠制御システム1の通信エリア内にいる際に送信される。登録を削除された鍵装置2を所有するユーザ6は、自己の所有する鍵装置2を用いて開閉部材5の施錠又は解錠を行えないことを把握することができる。なお、電気錠制御システム1でのソフトウェア処理の簡素化を図るために、通知信号は、登録を削除された鍵装置2に送信されなくてもよい。
ユーザ6Bは、登録を削除したい第1登録装置2Aの識別情報を選択する際に、複数台の第1登録装置2Aを選択してもよい。この場合、管理部122は、選択された複数台の第1登録装置2Aの登録を削除する。
つまり、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報(削除要求信号)に基づいて、第2登録装置2Bとは異なる他の鍵装置2(第1登録装置2A)に対して登録の削除を行う。このため、ユーザ6Bは、第2登録装置2Bを操作することで、電気錠制御システム1を直接操作せずとも、電気錠制御システム1に登録されている鍵装置2(第1登録装置2A)の登録を削除することが可能である。
(3.4)登録
次に、第2登録装置2Bを所有するユーザ6Bが、第2登録装置2Bを用いて電気錠制御システム1に登録されていない未登録の鍵装置2を登録する動作について、図4を用いて説明する。以下の説明では、図2に示すように、第2登録装置2Bを所有するユーザ6Bと、未登録の鍵装置2を所有するユーザ6Aとが、電気錠制御システム1の傍にいると仮定する。つまり、以下の説明では、第2登録装置2B及び未登録の鍵装置2は、いずれも電気錠制御システム1の通信エリア内にあると仮定する。また、以下の説明では、未登録の鍵装置2は、スマートフォンのような携帯端末であると仮定する。
まず、ユーザ6Bは、第2登録装置2Bに対して、未登録の鍵装置2を登録するための操作を行う。例えば、ユーザ6Bは、未登録の鍵装置2の識別情報を入力する。これにより、鍵側操作部23は、登録操作を受け付ける(ステップS30)。鍵側制御部21は、鍵側操作部23にて登録操作を受け付けると、未登録の鍵装置2の登録を要求する登録要求信号を、鍵側通信部22から電気錠制御システム1へ送信する(ステップS31)。
電気錠制御システム1において、錠側通信部11が登録要求信号を受信すると(ステップS32)、管理部122は、鍵情報を含む鍵信号を、錠側通信部11から未登録の鍵装置2へ送信する(ステップS33)。ここで、鍵情報は、登録要求信号に含まれていてもよいし、登録要求信号に基づいて生成されてもよい。
未登録の鍵装置2において、鍵側通信部22が鍵信号を受信すると(ステップS34)、鍵側制御部21は、例えば「登録する」、「登録しない」の2つの選択肢を表示部25に表示する。ユーザ6Aが「登録する」の選択肢を選ぶ操作を行うと、鍵側制御部21は、鍵信号に含まれる鍵情報を鍵側記憶部24に記憶する(ステップS35)。このとき、鍵側記憶部24が既に無効となっている鍵情報を記憶している場合は、無効となっている鍵情報を破棄する。そして、鍵側制御部21は、登録する旨を表す情報を含む応答信号を、鍵側通信部22から電気錠制御システム1へ送信する(ステップS36)。
電気錠制御システム1において、錠側通信部11が応答信号を受信すると(ステップS37)、管理部122は、未登録の鍵装置2の識別情報、鍵情報(認証情報)と紐付けて錠側記憶部14に記憶する。これにより、未登録の鍵装置2が、第1登録装置2Aとして電気錠制御システム1に登録される(ステップS38)。
一方、未登録の鍵装置2において、ユーザ6Aが「登録しない」の選択肢を選ぶ操作を行うと、鍵側制御部21は、受信した鍵情報を破棄する。また、鍵側制御部21は、登録しない旨を表す情報を含む応答信号を、鍵側通信部22から電気錠制御システム1へ送信する。電気錠制御システム1において、錠側通信部11が応答信号を受信すると、管理部122は、鍵情報を破棄する。
つまり、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報(登録要求信号)に基づいて、第2登録装置2Bとは異なる他の鍵装置2(未登録の鍵装置2)に対して、登録を行う。このため、ユーザ6Bは、第2登録装置2Bを操作することで、電気錠制御システム1を直接操作せずとも、電気錠制御システム1に未登録の鍵装置2を登録させることが可能である。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
一実施形態に係る通信方法は、鍵側通信部22を有する鍵装置2(第2登録装置2B)の通信方法である。すなわち、通信方法は、鍵側通信部22と、電気錠3を制御する電気錠制御システム1との通信により、登録装置(第1登録装置2A)の登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する鍵装置2の通信方法である。電気錠3は、建物4の開口部40を開閉する開閉部材5を施錠又は解錠する。登録装置(第1登録装置2A)は、電気錠3に施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる。通信方法は、要求ステップを有する。要求ステップは、鍵側通信部22と電気錠制御システム1との通信により、上記鍵装置2とは異なる他の鍵装置2に対する登録、及び登録の削除の少なくとも一方を電気錠制御システム1へ要求するステップである。
また、上記の通信方法は、表示ステップを更に有していてもよい。この場合、鍵装置2は、電気錠制御システム1からの情報を表示する表示部25を有している。そして、表示ステップは、電気錠制御システム1からの情報に基づいて、登録装置(第1登録装置2A)に関する情報を、表示部25に表示するステップである。
一実施形態に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記の通信方法を実行させるためのプログラムである。
以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上述の実施形態では、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報(確認要求信号)に基づいて、第1登録装置2Aに関する情報(第1登録装置2Aの一覧)を、錠側通信部11から第2登録装置2Bへ送信しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、第1登録装置2Aに関する情報は、第1登録装置2Aの種別を含んでいてもよい。この場合、鍵側制御部21は、鍵側通信部22にて応答信号を受信すると、第1登録装置2Aが種類別に並ぶように表示部25に表示する。
例えば、図5に示すように、表示部25は、電子タグを表す第1アイコン61、ICカードを表す第2アイコン62、及び携帯端末を表す第3アイコン63を縦方向に並べて表示する。そして、表示部25は、第1アイコン61の横に、第1登録装置2Aとして登録されている1以上の電子タグの識別情報71を並べて表示する。また、表示部25は、第2アイコン62の横に、第1登録装置2Aとして登録されている1以上のICカードの識別情報72を並べて表示する。また、表示部25は、第3アイコン63の横に、第1登録装置2Aとして登録されている1以上の携帯端末の識別情報73を並べて表示する。ここで、識別情報71〜73にユーザ6の属性(例えば、「父」、「姉」など)が紐付けられている場合、表示部25は、識別情報71〜73の代わりにユーザ6の属性を表示してもよい。
上記の態様では、ユーザ6Bが第1アイコン61、第2アイコン62、又は第3アイコン63のいずれかを選択する操作を行うことにより、第1登録装置2Aの登録を種類ごとに削除することが可能である。例えば、ユーザ6Bが第1アイコン61を選択する操作を行った場合、鍵側制御部21は、第1登録装置2Aとして登録されている全ての電子タグの登録の削除を要求する削除要求信号を、鍵側通信部22から電気錠制御システム1へ送信する。電気錠制御システム1において、管理部122は、錠側通信部11が削除要求信号を受信すると、第1登録装置2Aとして登録されている全ての電子タグの登録を削除する。
つまり、上記の態様では、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報(削除要求信号)に基づいて、第1登録装置2Aの種類ごとに、登録の削除を行うことが可能である。このため、上記の態様では、ユーザ6Bは、第1登録装置2Aを種類ごとに一括して削除することが可能であり、利便性が向上する。
もちろん、上記の態様においても、ユーザ6Bは、第1登録装置2Aを1つずつ削除することは可能である。例えば、ユーザ6Bが、アイコン61〜63ではなく、表示部25に表示されている識別情報を選択する操作を行ったとする。この場合、鍵側制御部21は、選択された第1登録装置2Aの登録の削除を要求する削除要求信号を、鍵側通信部22から電気錠制御システム1へ送信する。電気錠制御システム1において、管理部122は、錠側通信部11が削除要求信号を受信すると、削除要求信号にて指定されている第1登録装置2Aの登録を削除する。
上述の実施形態では、第2登録装置2Bは、1台であってもよいし、複数台であってもよい。例えば、電気錠制御システム1を家族で用いる場合、父親の所有する携帯端末と、母親の所有する携帯端末とがそれぞれ第2登録装置2Bであってもよい。
ここで、例えば、鍵装置2のうち表示部25を有する携帯端末は、全て第1登録装置2Aとして登録されると、第2登録装置2Bとして登録されてもよい。また、例えば、鍵装置2のうち表示部25を有する携帯端末は、第1登録装置2Aとして登録される順番に従って、第2登録装置2Bとして登録されてもよい。例えば、最初に第1登録装置2Aとして登録された携帯端末だけが、第2登録装置2Bとして登録されてもよい。その他、鍵装置2のうち表示部25を有する携帯端末は、第1登録装置2Aとして登録され、かつ、サーバでの認証に成功すると、初めて第2登録装置2Bとして登録されてもよい。サーバでの認証は、例えば携帯端末にて入力した管理用パスワードが、サーバで記憶しているパスワードに一致する場合に成功する。
上述の実施形態において、電気錠制御システム1がサーバと通信可能な場合、管理部122は、サーバに設けられていてもよいし、サーバ自体であってもよい。この場合、錠側通信部11は、第2登録装置2Bと管理部122との間を中継する機能を有していてもよい。また、第2登録装置2Bは、錠側通信部11を介さずに、管理部122と通信する機能を有していてもよい。
また、鍵装置2が例えばインターネット等のネットワークを介してサーバと通信可能であれば、管理部122は、鍵情報を未登録の鍵装置2へ送信することも可能である。この場合、未登録の鍵装置2が電気錠制御システム1の通信エリア内にない場合でも、未登録の鍵装置2を第1登録装置2Aとして登録することが可能である。なお、この場合、管理部122は、単に鍵情報を未登録の鍵装置2へ送信するのではなく、まず、鍵情報の取得用のURL(Uniform Resource Locator)を含む信号を未登録の鍵装置2へ送信するのが好ましい。そして、管理部122は、未登録の鍵装置2を所有するユーザ6AによるURLへのアクセスを条件として、鍵情報を未登録の鍵装置2へ送信するのが好ましい。
上述の実施形態において、管理部122は、登録を削除された鍵装置2が電気錠制御システム1の通信エリア内にいる際に通知しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、管理部122は、登録を削除したときに、サーバを中継して登録を削除された鍵装置2に通知してもよい。また、上述の実施形態において、管理部122は、登録を削除された鍵装置2に対して通知しなくてもよい。
上述の実施形態において、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報に基づいて、登録内容を変更してもよい。例えば、第1登録装置2Aの登録に期限が設定されている場合に、管理部122は、第2登録装置2Bからの情報に基づいて、第1登録装置2Aの期限を更新する等してもよい。
上述の実施形態では、未登録の鍵装置2は、鍵信号を受信したときに、登録するか否かを選択するための選択肢を表示部25に表示させているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、未登録の鍵装置2が表示部25を有していない場合などであれば、未登録の鍵装置2は、鍵信号を受信すると鍵情報を記憶し、応答信号を電気錠制御システム1へ送信してもよい。つまり、未登録の鍵装置2においてユーザ6Aによる登録の意思を確認するか否かは任意である。
(5)その他の変形例
以下、その他の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、「(4)変形例」に列挙した変形例を含めて、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における電気錠制御システム1又は通信方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における電気錠制御システム1又は通信方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
上述の実施形態では、管理部122が錠側制御部12に含まれているが、管理部122が錠側制御部12に含まれていなくてもよい。すなわち、管理部122は、錠側制御部12と別体に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、錠側制御部12が1つの回路で実現されているが、2つ以上の回路で実現されていてもよい。例えば、錠側制御部12の機能が、2つ以上の回路に分散して設けられていてもよい。また、例えば、錠側制御部12の機能が、1つのケースに収まる1つの装置に設けられていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。さらに、錠側制御部12の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
上述の実施形態では、錠側通信部11及び錠側制御部12が1つのケースに収納されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、錠側通信部11及び錠側制御部12は、2つ以上のケースに分散して収納されていてもよい。
上述の実施形態では、第2登録装置2Bは、スマートフォンのような携帯端末であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、第2登録装置2Bは、表示部25を有し、コンピュータシステムを電気錠制御システム1の鍵として動作させるためのプログラム(アプリケーション)を実行可能な携帯端末であれば、タブレット型のコンピュータ等であってもよい。
上述の実施形態では、鍵装置2は、開閉部材5の解錠操作及び施錠操作の両方を行うことができるが、他の構成であってもよい。例えば、鍵装置2は、開閉部材5の解錠操作だけを行う構成であってもよい。すなわち、鍵装置2は、開閉部材5の施錠操作及び解錠操作のうち少なくとも解錠操作を行うように構成されていればよい。
上述の実施形態では、開閉部材5は、建物4の内側41と外側42とを隔てる扉(開き戸又は引戸)又は窓であるが、建物4の一部の区画の内側41と外側42とを隔てる扉であってもよい。例えば、建物4が複数の住戸を有する集合住宅、複数の店舗を有するテナントビル、及び複数の事務所を有するオフィスビルであれば、個々の区画(住戸、店舗、事務所)の内側41と外側42とを隔てる扉が開閉部材5となる。
上述の実施形態では、電気錠制御システム1は戸建て住宅に適用されているが、例えば集合住宅の各住戸に適用されてもよい。また、電気錠制御システム1は、集合住宅の共用部玄関に適用されてもよいし、事務所、店舗、工場などの非住宅用の建物4に適用されてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る電気錠制御システム(1)は、錠側通信部(11)と、管理部(122)と、を備える。錠側通信部(11)は、鍵装置(2)との間で無線通信を行う。管理部(122)は、第1登録装置(2A)を管理する。第1登録装置(2A)は、鍵装置(2)であって、鍵装置(2)と錠側通信部(11)との間の通信により、電気錠(3)に建物(4)の開口部(40)を開閉する開閉部材(5)の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる。管理部(122)は、第2登録装置(2B)からの情報に基づいて、第2登録装置(2B)とは異なる他の鍵装置(2)に対して登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う。第2登録装置(2B)は、鍵装置(2)であって第1登録装置(2A)の登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する。
この態様によれば、電気錠(3)に開閉部材(5)の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置(2)について、登録又は登録の削除を行う場合の利便性を向上させることができる、という利点がある。
第2の態様に係る電気錠制御システム(1)では、第1の態様において、第2登録装置(2B)は、錠側通信部(11)からの情報を表示する表示部(25)を有している。管理部(122)は、第2登録装置(2B)からの情報に基づいて、第1登録装置(2A)に関する情報を、錠側通信部(11)から第2登録装置(2B)へ出力する。
この態様によれば、第2登録装置(2B)を所有するユーザ(6B)が、電気錠制御システム(1)に登録されている鍵装置(第1登録装置(2A))を把握し易い、という利点がある。
第3の態様に係る電気錠制御システム(1)では、第2の態様において、第1登録装置(2A)に関する情報は、第1登録装置(2A)の種別を含む。
この態様によれば、第2登録装置(2B)を所有するユーザ(6B)が、電気錠制御システム(1)に登録されている鍵装置(第1登録装置(2A))の種類を把握し易い、という利点がある。
第4の態様に係る電気錠制御システム(1)では、第3の態様において、管理部(122)は、第2登録装置(2B)からの情報に基づいて、第1登録装置(2A)の種類ごとに、登録の削除を行う。
この態様によれば、第2登録装置(2B)を所有するユーザ(6B)が、電気錠制御システム(1)に登録されている鍵装置(第1登録装置(2A))の登録を、鍵装置の種類ごとに一括して削除することができる、という利点がある。
第5の態様に係る電気錠制御システム(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、第2登録装置(2B)は、複数台である。
この態様によれば、複数のユーザ(6)が電気錠制御システム(1)に登録されている鍵装置(第1登録装置(2A))の登録又は登録の削除を行えるため、利便性が向上する、という利点がある。
第6の態様に係る通信方法は、鍵側通信部(22)を有する鍵装置(2)(第2登録装置(2B))の通信方法である。すなわち、通信方法は、鍵側通信部(22)と、電気錠(3)を制御する電気錠制御システム(1)との通信により、登録装置(第1登録装置(2A))の登録及び登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する鍵装置(2)の通信方法である。電気錠(3)は、建物(4)の開口部(40)を開閉する開閉部材(5)を施錠又は解錠する。登録装置(第1登録装置(2A))は、電気錠(3)に施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる。通信方法は、要求ステップを有する。要求ステップは、鍵側通信部(22)と電気錠制御システム(1)との通信により、上記鍵装置(2)とは異なる他の鍵装置(2)に対する登録、及び登録の削除の少なくとも一方を電気錠制御システム(1)へ要求するステップである。
この態様によれば、電気錠(3)に開閉部材(5)の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置(2)について、登録又は登録の削除を行う場合の利便性を向上させることができる、という利点がある。
第7の態様に係る通信方法では、第6の態様において、鍵装置(2)は、電気錠制御システム(1)からの情報を表示する表示部(25)を有している。通信方法は、表示ステップを更に有する。表示ステップは、電気錠制御システム(1)からの情報に基づいて、登録装置(第1登録装置(2A))に関する情報を、表示部(25)に表示するステップである。
この態様によれば、鍵装置(2)を所有するユーザ(6)が、電気錠制御システム(1)に登録されている鍵装置(第1登録装置(2A))を把握し易い、という利点がある。
第8の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第6又は第7の態様の通信方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、電気錠(3)に開閉部材(5)の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる鍵装置(2)について、登録又は登録の削除を行う場合の利便性を向上させることができる、という利点がある。
第2〜第5の態様に係る構成については、電気錠制御システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第7の態様に係るステップについては、鍵装置(2)の通信方法に必須のステップではなく、適宜省略可能である。
1 電気錠制御システム
11 錠側通信部
122 管理部
2 鍵装置
2A 第1登録装置(登録装置)
2B 第2登録装置
22 鍵側通信部
25 表示部
3 電気錠
4 建物
40 開口部
5 開閉部材

Claims (8)

  1. 鍵装置との間で無線通信を行う錠側通信部と、
    前記鍵装置であって、前記鍵装置と前記錠側通信部との間の通信により、電気錠に建物の開口部を開閉する開閉部材の施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる第1登録装置を管理する管理部と、を備え、
    前記管理部は、前記鍵装置であって前記第1登録装置の登録及び前記登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する第2登録装置からの情報に基づいて、前記第2登録装置とは異なる他の鍵装置に対して前記登録及び前記登録の削除の少なくとも一方を行う
    電気錠制御システム。
  2. 前記第2登録装置は、前記錠側通信部からの情報を表示する表示部を有しており、
    前記管理部は、前記第2登録装置からの情報に基づいて、前記第1登録装置に関する情報を、前記錠側通信部から前記第2登録装置へ出力する
    請求項1記載の電気錠制御システム。
  3. 前記第1登録装置に関する情報は、前記第1登録装置の種別を含む
    請求項2記載の電気錠制御システム。
  4. 前記管理部は、前記第2登録装置からの情報に基づいて、前記第1登録装置の種類ごとに、前記登録の削除を行う
    請求項3に記載の電気錠制御システム。
  5. 前記第2登録装置は、複数台である
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  6. 鍵側通信部を有し、前記鍵側通信部と、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御する電気錠制御システムとの通信により、前記電気錠に施錠及び解錠の少なくとも一方を行わせる登録装置の登録及び前記登録の削除の少なくとも一方を行う権限を有する鍵装置の通信方法であって、
    前記鍵側通信部と前記電気錠制御システムとの通信により、前記鍵装置とは異なる他の鍵装置に対する前記登録、及び前記登録の削除の少なくとも一方を前記電気錠制御システムへ要求する要求ステップを有する
    通信方法。
  7. 前記鍵装置は、前記電気錠制御システムからの情報を表示する表示部を有しており、
    前記電気錠制御システムからの情報に基づいて、前記登録装置に関する情報を、前記表示部に表示する表示ステップを更に有する
    請求項6記載の通信方法。
  8. コンピュータシステムに、
    請求項6又は7に記載の通信方法を実行させるための
    プログラム。
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