JP6536118B2 - 通信システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、処理装置に対する携帯端末のアクセスを制御するプログラムに関する。
従来より、携帯端末が受け付けたユーザ操作に基づいて、通信ネットワークに接続された画像形成装置を当該携帯端末から制御するシステムが知られている。また、特許文献1には、部屋に入室するためのICカードを用いて、当該部屋に設置された複合機へのアクセス制限を解除することができるシステムが開示されている。具体的には、ICカードがかざされた複合機は、入退室管理サーバと通信して当該ICカードを認証し、認証が成功したことに応じてアクセス制限を解除する。
特開2010−277557号公報
特許文献1に記載のシステムでは、ICカードを認証するための入退室管理サーバとの通信と、アクセス制限を解除する処理とを複合機で行っている。すなわち、前述のシステムを実現するために各複合機がカスタマイズされている必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像形成装置をカスタマイズすることなく、画像形成装置に対する携帯端末のアクセスを制御可能なプログラムを提供することにある。
(1) 本明細書に記載のプログラムは、通信ネットワークを通じて画像形成装置と無線通信する間接通信部、及び近接無線通信プロトコルを用いて近接無線通信する直接通信部を備える携帯端末によって実行可能である。該プログラムは、前記通信ネットワークに接続するための接続情報を含む第1無線信号を、前記直接通信部を通じて受信する第1受信処理と、前記第1受信処理で受信した前記第1無線信号に含まれる前記接続情報を、前記間接通信部に設定する設定処理と、前記接続情報の設定解除を指示するトリガが前記直接通信部の動作に起因して発生したか否かを判断する判断処理と、前記トリガが発生したと判断したことに応じて、前記間接通信部に対する前記接続情報の設定を解除する解除処理とを前記携帯端末に実行させる。
上記構成によれば、携帯端末が送出装置から第1無線信号を受信したことによって、携帯端末が画像形成装置へアクセスができるようになる。一方、直接通信部の動作に起因したトリガが発生したことによって、携帯端末から画像形成装置へのアクセスが規制される。そして、これらの処理は、携帯端末にインストールされたプログラムによって実現されるので、当該処理用にカスタマイズされた複合機を用いる必要がない。
(2) 好ましくは、該プログラムは、前記直接通信部を通じて第2無線信号を受信する第2受信処理を前記携帯端末に実行させ、前記判断処理において、前記第2受信処理で前記第2無線信号を受信したことに応じて、前記トリガが発生したと判断する。
上記構成によれば、送出装置から第2無線信号を受信したことに応じて携帯端末から画像形成装置へのアクセスが規制される。
(3) 好ましくは、前記直接通信部は、前記近接無線通信より長距離の直接無線通信が可能な直接無線通信プロトコルを用いて繰り返し送出されたビーコン信号を受信することが可能である。そして、該プログラムは、前記直接通信部を通じて前記ビーコン信号を受信するビーコン受信処理を前記携帯端末に実行させ、前記判断処理において、前記ビーコン受信処理で前記ビーコン信号を受信できない時間が第1閾値時間に達したことに応じて、前記トリガが発生したと判断する。
上記構成によれば、ビーコン信号の受信可能範囲の外に携帯端末が持ち出されたことによって、携帯端末から画像形成装置へのアクセスが規制される。但し、一時的にビーコン信号が受信できないことに応じて、直ちにアクセスが規制されることは防止される。
(4) 一例として、該プログラムは、前記判断処理において、前記携帯端末の電源が投入されてから所定の期間内に前記直接通信部を通じて前記ビーコン信号を受信できないことに応じて、前記トリガが発生したと判断する。
(5) 他の例として、前記携帯端末は、記憶部をさらに備える。そして、該プログラムは、前記第1受信処理において、前記第1無線信号の受信タイミングを示すタイミング情報を前記記憶部に記憶させ、前記判断処理において、前記携帯端末の電源が投入されたタイミングと前記受信タイミングとの間の経過時間が第2閾値時間に達していることに応じて、前記トリガが発生したと判断する。
上記の各構成によれば、解除処理が実行される前に携帯端末の電源が落とされた場合に、接続情報が残り続けることを防止できる。
(6) 例えば、前記接続情報は、前記通信ネットワークに接続されたアクセスポイントを識別する第1識別情報を含む。そして、該プログラムは、前記第1識別情報で識別される前記アクセスポイントを通じて、前記通信ネットワークに接続された前記画像形成装置と通信する通信処理を前記携帯端末に実行させる。
(7) 例えば、前記第1無線信号は、前記通信ネットワーク上における前記画像形成装置のアドレスを示すアドレス情報をさらに含む。そして、該プログラムは、前記通信処理において、前記通信ネットワークに接続された複数の前記画像形成装置のうち、前記アドレス情報で示される前記画像形成装置と通信する。
(8) 好ましくは、前記直接通信部は、前記近接無線通信より長距離の直接無線通信が可能な直接無線通信プロトコルを用いて送出されるビーコン信号を受信することが可能である。前記第1無線信号は、前記ビーコン信号の送出元を識別する複数の第2識別情報と、前記第2識別情報の1つに各々が対応付けられた複数の前記アドレス情報とを含む。そして、該プログラムは、前記第2識別情報を含む前記ビーコン信号を前記直接通信部を通じて受信するビーコン受信処理を前記携帯端末に実行させ、前記通信処理において、前記ビーコン信号に含まれる前記第2識別情報に対応付けられた前記アドレス情報で示される前記画像形成装置と通信する。
上記構成によれば、例えば複数の部屋のそれぞれに画像形成装置及びビーコン送出装置が設置されている場合において、携帯端末を所持したユーザがいる部屋の画像形成装置に携帯端末をアクセスさせることができる。
(9) 例えば、前記第1無線信号は、前記通信ネットワークに接続された情報共有装置内において、前記携帯端末がアクセス可能な記憶領域を示すパス情報をさらに含む。そして、該プログラムは、前記通信処理において、前記パス情報で示される記憶領域に対してデータを書き込み或いは読み出す。
(10) 本明細書に記載の通信システムは、第1送出装置と、携帯端末と、画像形成装置とを備える。前記第1送出装置は、近接無線通信プロトコルに従った無線信号を送出する第1送出部と、前記画像形成装置が接続された通信ネットワークに接続するための接続情報を含む前記無線信号である第1無線信号を前記第1送出部に送出させる第1送出処理を実行する第1制御部とを備える。前記携帯端末は、前記通信ネットワークを通じて前記画像形成装置と無線通信する間接通信部と、前記第1送出装置から送出された前記無線信号を受信する直接通信部と、端末制御部とを備える。そして、前記端末制御部は、前記直接通信部を通じて前記第1送出装置から前記第1無線信号を受信する第1受信処理と、前記第1受信処理で受信した前記第1無線信号に含まれる前記接続情報を、前記間接通信部に設定する設定処理と、前記接続情報の設定解除を指示するトリガが前記直接通信部の動作に起因して発生したか否かを判断する判断処理と、前記トリガが発生したと判断したことに応じて、前記間接通信部に対する前記接続情報の設定を解除する解除処理とを実行する。
(11) 例えば、該通信システムは、第2送出装置をさらに備える。前記第2送出装置は、前記無線信号を送出する第2送出部と、前記接続情報を含まない前記無線信号である第2無線信号を前記第2送出部に送出させる第2送出処理を実行する第2制御部とを備える。そして、前記端末制御部は、前記直接通信部を通じて前記第2送出装置から前記第2無線信号を受信する第2受信処理と、前記判断処理において、前記第2受信処理で前記第2無線信号を受信したことに応じて、前記トリガが発生したと判断する。
(12) 好ましくは、前記第1送出装置は、部屋の外側に配置されている。前記第2送出装置及び前記画像形成装置は、前記部屋の内側に配置されている。そして、前記端末制御部は、前記直接通信部を通じて前記無線信号を受信したことに応じて、当該無線信号の送出元である送出装置に対して前記直接通信部に応答信号を送信させる応答処理を実行する。また、前記第1制御部及び前記第2制御部は、前記応答信号を受信したことに応じて、前記部屋の出入口に設置された扉のロックを解除するロック解除処理を実行する。
上記構成によれば、画像形成装置に対する携帯端末のアクセス制御と、当該画像形成装置が設置された部屋の入退室の制御とを両立させることができる。
(13) 例えば、前記第1制御部は、前記通信ネットワーク上における前記画像形成装置のアドレスを示すアドレス情報を収集する収集処理と、前記アドレス情報をさらに含む前記第1無線信号を前記第1送出部に送出させる前記第1送出処理とを実行する。そして、前記端末制御部は、前記通信ネットワークに接続された複数の前記画像形成装置のうち、前記アドレス情報で示される前記画像形成装置と通信する通信処理を実行する。
(14) 例えば、前記第1制御部は、前記携帯端末がアクセス可能な記憶領域を前記画像形成装置内に生成する生成処理と、前記生成処理で生成した前記記憶領域を示すパス情報をさらに含む前記第1無線信号を前記第1送出部に送出させる前記第1送出処理とを実行する。
(15) 例えば、前記画像形成装置は、前記送出装置を備える。
本発明によれば、画像形成装置をカスタマイズしなくても、画像形成装置に対する携帯端末のアクセスを制御することができる。
図1は、実施形態に係る通信システム100の概略図である。 図2は、(A)が携帯端末10の機能ブロック図であり、(B)がNFCリーダ50の機能ブロック図である。 図3は、データ記憶領域32B、62Bに記憶される情報の例であって、(A)はデータ記憶領域32Bに記憶されるタイミング情報及び通信情報を、(B)はデータ記憶領域62Bに記憶されるSSID、BTビーコンID、アドレス情報を、(C)はデータ記憶領域62Bに記憶される端末ID、パス情報を示す。 図4は、NFCリーダ50Aの初期処理のフローチャートである。 図5は、通信処理のフローチャートである。 図6は、携帯端末10の初期処理のフローチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、下記の実施形態及び変形例1〜3は、任意の組み合わせで組み合わせることができる。
[実施形態]
図1は、本実施形態における通信システム100の概略図である。図1に示される通信システム100は、携帯端末10と、NFCリーダ50A、50B(以下、これらを総称して、「NFCリーダ50」と表記することがある。)と、アクセスポイント70と、複合機71A、71B(以下、これらを総称して、「複合機71」と表記することがある。)と、BTビーコン送出装置72A、72B(以下、これらを総称して、「BTビーコン送出装置72」と表記することがある。)と、ストレージ装置73とを備える。
NFCリーダ50、複合機71、及びストレージ装置73は、アクセスポイント70を通じて相互に通信可能とされている。アクセスポイント70を通じて通信することを、「通信ネットワークを通じて通信する」と表記することもある。通信ネットワークの具体例は特に限定されないが、例えば、有線LAN(Local Area Networkの略)、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。すなわち、NFCリーダ50、複合機71、及びストレージ装置73は、通信ネットワークに有線接続されてもよいし、無線接続されてもよい。
また、携帯端末10は、アクセスポイント70のSSID(Service Set IDentifierの略)などのパラメータを取得し、自身に設定することによって、アクセスポイント70を通じて当該通信ネットワークに接続された装置と通信することができるようになる。パラメータを設定したことでアクセスポイント70を通じて各種装置と通信することができるようになることを、「アクセスポイント70に接続する」または「通信ネットワークに接続する」と表記することもある。なお、携帯端末10とアクセスポイント70との間では、無線LANの一種であるWi−Fi(Wi−Fi Allianceの登録商標)に準拠した通信が行われる。
通信システム100は、図1に示される建物110の内外に設置されている。建物110は、出入口111と、出入口111から建物110の内部に延びる廊下112と、部屋113、114とを備える。部屋113、114には、廊下112に面した出入口115、116を通じて入退室が可能になっている。建物110及び部屋113、114は、部屋の一例である。なお、出入口111に設置された扉は、ユーザの通過を規制するロック状態と、ユーザの通過を許容するアンロック状態とに状態変化が可能である。
[携帯端末10]
携帯端末10は、図2(A)に示されるように、表示部23と、操作部24と、Wi−Fi通信部25と、直接通信部26と、CPU31と、記憶部32と、通信バス33とを主に備える。携帯端末10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。
[表示部23]
表示部23は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部23としては、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部24]
操作部24は、表示部23の表示画面に表示されたオブジェクトを選択するユーザの操作を受け付ける。具体的には、操作部24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、操作部24は、表示部23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部23がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。
なお、「オブジェクト」とは、ユーザが操作部24を操作することによって選択可能な画像を指す。一例として、オブジェクトは表示部23に表示された文字列であって、操作部24の方向キーを押下することによってオブジェクトの1つがハイライト表示され、操作部24の決定ボタンを押下することによってハイライト表示されたオブジェクトが選択されてもよい。他の例として、操作部24がタッチパネルである場合のオブジェクトは表示部23に表示されたアイコン、ボタン、リンク等であって、タッチ位置に表示されたオブジェクトが選択されてもよい。
タッチパネルとして実現される操作部24は、表示部23の表示画面をタッチするユーザ操作を受け付ける。また、操作部24は、ユーザがタッチした表示画面上の位置を示す位置情報を出力する。位置情報は、例えば、表示画面の左上端を原点とし、右向きをx軸の正の向き、下向きをy軸の正の向きとしたx−y平面上の座標(x,y)として表現できる。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示画面に接触させる操作全般を含む。すなわち、タッチした入力媒体を所定時間内に表示画面から離間させるタップ操作、タッチした入力媒体を表示画面上で静止させるロングタッチ操作、タッチした入力媒体を表示画面上でスライドさせるスライド操作、表示画面上をスライドする入力媒体の加速度が閾値以上であるフリック操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに近づける向きにスライドさせるピンチイン操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに離れる向きにスライドさせるピンチアウト操作等は、タッチの一例である。
また、入力媒体が表示画面に触れていなくても、表示画面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させることを、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。
[Wi−Fi通信部25]
Wi−Fi通信部25は、アクセスポイント70を経由して外部装置と無線通信を行うためのインタフェースである。携帯端末10は、例えば、アクセスポイント70に接続することにより、複合機71及びストレージ装置73との間で、Wi−Fi通信部25を通じて各種情報或いは各データを送受信することができる。Wi−Fi通信部25は、間接通信部の一例である。携帯端末10がアクセスポイント70に接続することを、「Wi−Fi通信部25をアクセスポイント70に接続させる」と表記することもある。
[直接通信部26]
直接通信部26は、例えば、NFC(Near Field Communicationの略)、Bluetooth(Bluetooth SIG, Inc.の登録商標)、或いはBluetooth Low Energy、Bluetooth Smart、iBeacon(Apple Inc.の登録商標)のいずれかに準拠した方式で外部装置と無線通信するためのインタフェースである。
本実施形態に係る直接通信部26は、NFCに準拠した無線通信と、Bluetooth LEに準拠した無線通信とが可能である。NFC及びBluetooth LEは、アクセスポイント70を経由せずにP2Pで無線通信が可能な点において、直接無線通信プロトコルの一例である。NFCは、ごく限られた所定の距離範囲内でのみ無線通信が可能な点において、近接無線通信プロトコルの一例である。NFCは、例えば、数cm〜数十cmの範囲内での無線通信が可能である。Bluetooth LEは、例えば、数m〜十数mの範囲内での無線通信が可能である。すなわち、Bluetooth LEに準拠した無線通信は、NFCに準拠した無線通信より長距離の無線通信が可能である。
[CPU31]
CPU(Central Processing Unitの略)31は、携帯端末10の全体動作を制御するものである。CPU31は、後述する各種プログラムを記憶部32から取得して実行する。CPU31は、各種プログラムの実行によって、操作部24から出力される各種情報、及びWi−Fi通信部25や直接通信部26を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいた各種の処理を実行する。CPU31及び記憶部32は、制御部或いは端末制御部の一例を構成する。
[記憶部32]
記憶部32は、プログラム記憶領域32Aと、データ記憶領域32Bとを有する。プログラム記憶領域32Aには、OS(Operating Systemの略)34と、制御プログラム35とが格納される。OS34及び制御プログラム35は、バイナリ形式にビルドされたプログラムである。なお、制御プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域32Bには、制御プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。
また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで”0x32“というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で”10“というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memoryの略)、HDD(Hard Disk Driveの略)、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
なお、記憶部32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、CPU31によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU31を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU31がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。
また、プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、事象を判断し、判断結果に応じて動作する。しかしながら、本明細書では、判断することを省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「制御プログラムが条件Aに応じて、処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「制御プログラムは条件Aであるか否かを判断する。制御プログラムは、肯定判断であることに応じて、処理Aを実行する」ことを指してもよい。
OS34は、携帯端末10を構成するハードウェアである表示部23、操作部24、Wi−Fi通信部25、及び直接通信部26等を制御するためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供する基本プログラムである。すなわち、上記の各プログラムは、OS34が提供するAPIを呼び出すことによって、各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OS34を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS34のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。
データ記憶領域32Bは、例えば図3(A)に示されるように、タイミング情報と、タイミング情報に対応付けられた通信情報とを記憶することができる。通信情報は、直接通信部26を通じてNFCリーダ50Aから受信した第1無線信号に含まれる情報である。通信情報は、例えば、SSIDと、N(Nは自然数)個のBTビーコンID及びアドレス情報の組み合わせと、パス情報とを含む。通信情報に含まれる各種情報の詳細は、後述する。タイミング情報は、対応する通信情報の受信タイミングを示すものである。タイミング情報は、例えば、通信情報の受信日時を示す。タイミング情報は、無線信号を受信したときのCPU31のクロックカウンタの値であってもよいし、第1無線信号に含まれる時刻情報等であってもよい。
なお、携帯端末10は、直接無線通信部26を通じてNFCリーダ50からSSIDを受信し、受信したSSIDを自身に設定してアクセスポイント70に接続し、アクセスポイント70を通じたWi−Fi通信によって、N(Nは自然数)個のBTビーコンID及びアドレス情報の組み合わせと、パス情報とを受信してもよい。本明細書においては、携帯端末10が、直接無線通信部26を通じて通信情報の一部を受信し、受信した一部の情報を用いてアクセスポイント70に接続し、アクセスポイント70を通じたWi−Fi通信によって、通信情報のうち他の情報を受信することも「直接通信部を通じて通信情報を受信する」範疇に入る。また、便宜上、直接通信部を通じて通信情報を受信することを、「直接通信部を通じて第1無線信号を受信する」と表記することもある。
[NFCリーダ50]
NFCリーダ50は、図2(B)に示されるように、Wi−Fi通信部55と、直接通信部56と、CPU61と、記憶部62と、通信バス63とを主に備える。CPU61及び記憶部62は、制御部の一例を構成する。なお、NFCリーダ50に含まれるWi−Fi通信部55、CPU61、記憶部62、及び通信バス63は、携帯端末10に含まれるWi−Fi通信部25、CPU31、記憶部32、及び通信バス33と共通するので、再度の説明は省略する。NFCリーダ50A、50Bの構成は、共通する。
NFCリーダ50は、出入口111をロック状態からアンロック状態に状態変化させる処理と、出入口111をアンロック状態からロック状態に状態変化させる処理とを実行する。すなわち、NFCリーダ50は、所謂ゲートキーパーとして機能する。この機能は既に周知なので、詳しい説明は省略する。
直接通信部56は、NFCに準拠したポーリング信号(以下、「ポーリング信号」と表記する。)を送出する。NFCリーダ50は、ポーリング信号を受信した携帯端末10から応答信号を受信すると、携帯端末10との間でNFC方式の通信リンク(以下、「NFCリンク」と表記する。)を確立する。直接通信部56は、確立されたNFCリンクを通じて、送出元のNFCリーダ50A、50Bを識別する識別情報を携帯端末10に送信する。直接通信部56は、送出部の一例である。
なお、NFCリーダ50は、送出元のNFCリーダ50A、50Bを識別する識別情報を、ポーリング信号に含ませてもよい。また、直接通信部56は、携帯端末10が送信するポーリング信号の受信を待機してもよい。そして、NFCリーダ50は、直接通信部56を通じて携帯端末10からポーリング信号を受信したことに応じて、当該携帯端末10との間でNFCリンクを確立してもよい。
NFCリーダ50Aは、図1に示されるように、建物110の外側で且つ出入口111の近傍に配置されている。NFCリーダ50Aの直接通信部56が送出するポーリング信号は、ごく限られた距離範囲しか届かないため、建物110の外側で且つ出入口111の近傍で受信可能であり、建物110の中では受信不可能である。また、NFCリーダ50Aの制御プログラム65は、所定の時間間隔で直接通信部56にポーリング信号を繰り返し送出させる。NFCリーダ50Aは、第1送出装置の一例である。
NFCリーダ50Aのデータ記憶領域62Bは、図3(B)に示されるように、SSIDと、複数のBTビーコンIDと、複数のアドレス情報とを記憶することができる。図3(B)に示される各種情報は、例えば、NFCリーダ50Aの管理者によって予め設定されていてもよいし、NFCリーダ50Aが起動時に通信ネットワークを通じて収集してもよい。NFCリーダ50Aが図3(B)及び図3(C)に示される情報を収集する処理は、収集処理の一例である。SSIDは、アクセスポイント70に設定されているSSIDと同一である。SSIDは、アクセスポイント70を識別する第1識別情報の一例である。
BTビーコンIDは、BTビーコン送出装置72A、72Bを識別する第2識別情報の一例である。BTビーコンID“001”はBTビーコン送出装置72Aを識別し、BTビーコンID“002”はBTビーコン送出装置72Bを識別する。アドレス情報は、通信ネットワーク上における複合機71のIPアドレスである。アドレス情報“192.168.0.101”は複合機71AのIPアドレスであり、アドレス情報“192.168.0.102”は複合機71BのIPアドレスである。
なお、部屋113に設置された複合機71AのIPアドレスは、同じ部屋113に設置されたBTビーコン送出装置72AのBTビーコンIDに対応付けられている。同様に、部屋114に設置された複合機71BのIPアドレスは、同じ部屋114に設置されたBTビーコン送出装置72BのBTビーコンIDに対応付けられている。
また、データ記憶領域62Bは、図3(C)に示されるように、端末IDと、端末IDに対応付けられたパス情報とを記憶することができる。端末ID“term01”は、携帯端末10を識別する端末識別情報の一例である。パス情報は、ストレージ装置73内において、携帯端末10がアクセス可能な記憶領域の所在を示す情報である。NFCリーダ50Aは、例えば図4に示される処理において、図3(C)に示される各種情報を収集する。
NFCリーダ50Bは、図1に示されるように、建物110の内側で且つ出入口111の近傍に配置されている。NFCリーダ50Bの直接通信部56が送出するポーリング信号は、ごく限られた距離範囲内しか届かないため、建物110の内側で且つ出入口111の近傍で受信可能であり、部屋113、114の中及び建物110の外では受信不可能である。NFCリーダ50Bの制御プログラム65は、所定の時間間隔で直接通信部56にポーリング信号を繰り返し送出させる。NFCリーダ50Bは、第2送出装置の一例である。
[アクセスポイント70]
アクセスポイント70は、通信情報に含まれるSSIDを有する携帯端末10に対して、通信ネットワークに接続された他の装置との通信を許可するものである。アクセスポイント70は、建物110内のあらゆる場所で無線通信が可能になるように、建物110の中央に配置されるのが望ましい。図1の例において、アクセスポイント70は、廊下112の中央の天井に配置されている。または、建物110には、複数のアクセスポイント70が設置されていてもよい。
[複合機71]
複合機71は、通信ネットワークを通じて携帯端末10から画像データを受信し、受信した画像データで示される画像を記録用紙に記録するプリント処理を実行することができる。また、複合機71は、原稿に記録されている画像を読み取って画像データを生成し、生成した画像データを通信ネットワークを通じて携帯端末10に送信するスキャン処理を実行することができる。なお、図1の例において、複合機71Aは部屋113に設置されており、複合機71Bは部屋114に設置されている。複合機71は、画像形成装置の一例である。但し、画像形成装置は、プリント処理及びスキャン処理の両方を実行可能である必要はなく、いずれか一方のみを実行可能であってもよい。
[BTビーコン送出装置72]
BTビーコン送出装置72は、Bluetooth LEに準拠したビーコン信号(以下、「BTビーコン」と表記する。)を所定の時間間隔で繰り返し送出する。BTビーコンは、BTビーコン送出装置72A、72Bを識別するBTビーコンIDを含む。BTビーコン送出装置72Aは、複合機71Aと同じ部屋113に配置されている。そして、BTビーコン送出装置72Aが送出するBTビーコンは、所定の範囲内した届かないため、部屋113の中で受信可能であり、部屋114の中で受信不可能である。若しくは、当該BTビーコンは、部屋114の中で受信可能であったとしても、ごく弱い電波強度で受信される。
また、BTビーコン送出装置72Aは、送出するBTビーコンの電波強度を調整可能であってもよい。このような構成なら、BTビーコン送出装置72Aの設置者は、部屋113に設置したBTビーコン送出装置72Aの電波強度を、部屋113の中で受信可能であり、部屋114の中で受信不可能な強さに調整することができる。
BTビーコン送出装置72Bは、複合機71Bと同じ部屋114に配置されている。そして、BTビーコン送出装置72Bが送出するBTビーコンは、部屋114の中で受信可能であり、部屋113の中で受信不可能である。若しくは、当該BTビーコンは、部屋113の中で受信可能であったとしても、ごく弱い電波強度で受信される。BTビーコン送出装置72Bは、BTビーコン送出装置72Aと同様に、BTビーコンを出力する際の電波強度を設定可能であってもよい。
なお、同じ部屋113に設置された複合機71A及びBTビーコン送出装置72Aは、図1に示されるように別体として構成されていていてもよいし、一体として構成されていてもよい。同様に、同じ部屋113に設置された複合機71B及びBTビーコン送出装置72Bは、図1に示されるように別体として構成されていてもよいし、一体として構成されていてもよい。また、BTビーコン送出装置72を備える複合機71は、例えば、NFCリーダ50Aからの要求に応じて、BTビーコン送出装置72のBTビーコンID及び複合機71のIPアドレスを、当該NFCリーダ50Aに送信してもよい。
[ストレージ装置73]
ストレージ装置73は、通信ネットワークを通じて携帯端末10がアクセス可能な記憶領域を有する。ストレージ装置73は、データの読み出しを携帯端末10から通信ネットワークを通じて要求された場合に、記憶領域に記憶されたデータを通信ネットワークを通じて携帯端末10に送信する。ストレージ装置73は、データの書き込みを携帯端末10から通信ネットワークを通じて要求された場合に、通信ネットワークを通じて携帯端末10から受信したデータを記憶領域に書き込む。さらに、ストレージ装置73は、各記憶領域にアクセス可能な携帯端末10を制限するアクセス設定を行うことができる。ストレージ装置73は、通信ネットワークに接続されていれば、その設置場所は特に限定されない。ストレージ装置73は、情報共有装置の一例である。
[通信システム100の動作]
図4〜図6を参照して、通信システム100の動作を説明する。本実施形態に係る通信システム100は、携帯端末10を所持するユーザの建物110への出入りを管理すると共に、出入口111を通じて建物110の中に入ったユーザに、携帯端末10を通じて複合機71及びストレージ装置73を利用させる処理を実行する。なお、以下に説明する動作の開始時点において、出入口111の扉はロック状態である。
まず、建物110の外側に配置されているNFCリーダ50Aの制御プログラム65は、図4に示されるように、NFCリーダ50Aの電源が投入されたことに応じて、直接通信部56にビーコン信号の送出を開始させる(S11)。すなわち、NFCリーダ50Aの直接通信部56は、電源が投入されている間、所定の時間間隔でポーリング信号を繰り返し送出する。また、建物110の内側に配置されているNFCリーダ50Bは、図4に示される処理のうち、ステップS11、S12、S15、S16の処理を実行する。
また、建物110に入ろうとするユーザは、NFCリーダ50Aに携帯端末10をかざす。換言すれば、ユーザは、NFCリーダ50Aが送出するポーリング信号を受信可能な距離に携帯端末10を近づける。そして、携帯端末10の直接通信部26は、NFCリーダ50Aからポーリング信号を受信する。
次に、携帯端末10の制御プログラム35は、直接通信部26を通じてポーリング信号を受信したことに応じて(S21:ポーリング信号)、NFCリーダ50との間でNFCリンクを確立する(S22)。NFCリンクを確立する手順は既に周知なので、詳細な説明は省略する。ステップS21の処理は、判断処理の一例である。
また、携帯端末10の制御プログラム35は、NFCリンクが確立されたNFCリーダ50に対して、携帯端末10の端末ID“term01”と、建物110に入ることが許可されたことを示す許可情報とを含む応答信号を直接通信部26を通じて送信する(S23)。許可情報は、例えば、建物110の管理者によって予め携帯端末10に付与されたものである。例えば、建物110が設置された敷地の門付近に、NFCリーダ50A、50Bとは異なるNFCリーダが設置されていてもよい。そして、携帯端末10のユーザは、建物110に入る前に当該NFCリーダに携帯端末10をかざすことによって、当該携帯端末10に許可情報を受信させてもよい。
さらに、携帯端末10の制御プログラム35は、受信したポーリング信号の送信元がNFCリーダ50A、50Bのどちらであるかを判断する(S24)。制御プログラム35は、例えば、受信したポーリング信号に含まれる識別情報によって、ポーリング信号の送出元のNFCリーダ50A、50Bを判断すればよい。ステップS24の処理は、判断処理の他の例である。そして、制御プログラム35は、ポーリング信号の送信元がNFCリーダ50Aだと判断したことに応じて(S24:第1送出装置)、直接通信部26を通じた第1無線信号の受信を待機する。
または、制御プログラム35は、応答信号の送信後の所定の期間内に通信情報を含む第1無線信号を受信したか否かによって、ポーリング信号の送出元のNFCリーダ50A、50Bを判断してもよい。NFCリーダ50Aは通信情報を含む第1無線信号を送信し、NFCリーダ50Bは通信情報を含む第1無線信号を送信しない。そこで、制御プログラム35は、所定の期間内に第1無線信号を受信したことに応じて、ポーリング信号の送出元をNFCリーダ50Aと判断してもよい。また、制御プログラム35は、所定の期間内に第1無線信号を受信しないことに応じて、ポーリング信号の送出元をNFCリーダ50Bと判断してもよい。
次に、NFCリーダ50Aの制御プログラム65は、図4に示されるように、直接通信部56を通じて携帯端末10から応答信号を受信する(S12:Yes)。そして、制御プログラム65は、応答信号を受信したことに応じて、携帯端末10がアクセス可能な記憶領域をストレージ装置73内に生成する(S13)。この記憶領域は、アクセスポイント70を通じてストレージ装置73にアクセスする装置のうち、端末ID“term01”で識別される携帯端末10のみがアクセスできるようなアクセス設定が施されていてもよい。さらに、制御プログラム65は、生成した記憶領域を示すパス情報“temp.term01”を、応答信号に含まれる端末ID“term01”と対応付けて、図3(C)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶させる。ステップS13は、生成処理の一例である。
次に、NFCリーダ50Aの制御プログラム65は、NFCリンクが確立された携帯端末10に対して、通信情報を含む第1無線信号を直接通信部26を通じて送信する(S14)。第1無線信号に含まれる通信情報は、図3(B)に示されるSSID、複数のBTビーコンID、及び複数のアドレス情報と、図3(C)に示される端末ID“term01”に対応するパス情報とを含む。ステップS14の処理は、第1送出処理の一例である。
次に、NFCリーダ50Aの制御プログラム65は、出入口111の扉をロック状態からアンロック状態に状態変化させる(S15)。これにより、携帯端末10を所持したユーザは、出入口111の扉を開けて建物110の中に入ることができる。ステップS15の処理は、ロック解除処理の一例である。また、出入口111の扉は、ロック解除処理が実行されてから所定の時間が経過したことに応じて、アンロック状態からロック状態に再び状態変化する。この処理は、例えば、NFCリーダ50A、50Bによって実行されてもよいし、出入口111の扉に設けられた制御部によって実行されてもよい。
そして、NFCリーダ50Aの制御プログラム65は、携帯端末10との間に確立されたNFCリンクを切断する(S16)。または、NFCリンクを切断する処理は、第1無線信号を受信した携帯端末10によって実行されてもよい。NFCリンクを切断する手順は既に周知なので、詳細な説明は省略する。そして、制御プログラム65は、再びステップS11以降の処理を実行する。なお、ステップS13〜S16の処理順序は前述の例に限定されない。例えば、ステップS15の処理は、ステップS13の前或いはステップS16の後に実行されてもよい。
次に、携帯端末10の制御プログラム35は、図5に示されるように、NFCリンクが確立されたNFCリーダ50Aから、直接通信部26を通じて第1無線信号を受信する(S25)。ステップS25の処理は、第1受信処理の一例である。また、制御プログラム35は、受信した第1無線信号から通信情報を抽出する。また、制御プログラム35は、第1無線信号の受信時刻を示すタイミング情報を取得する。具体的には、制御プログラム35は、不図示のクロックカウンタからタイミング情報を受信してもよい。または、制御プログラム35は、クロックカウンタがデータ記憶領域32Bに書き込んだタイミング情報をデータ記憶領域32Bから読み出してもよい。そして、制御プログラム35は、抽出した通信情報と、取得したタイミング情報とを図3(A)に示されるデータ記憶領域32Bに記憶させる(S26)。
次に、携帯端末10の制御プログラム35は、通信情報に含まれるSSIDをWi−Fi通信部25に設定する(S27)。ステップS27の処理は、設定処理の一例である。これにより、制御プログラム35は、Wi−Fi通信部25をアクセスポイント70に接続させることができる。また、携帯端末10の制御プログラム35は、BTビーコン監視タイマをセットする(S28)。BTビーコン監視タイマは、BTビーコン送出装置72から送出されるBTビーコンを受信できない時間を監視するためのものである。BTビーコン監視タイマは、数十分〜数時間程度の第1閾値時間でタイムアウトする。
なお、「SSIDをWi−Fi通信部25に設定する」とは、当該SSIDを含めた無線信号をWi−Fi通信部25が出力できるように、記憶部32の予め定められた領域にSSIDを記憶させることを指す。また、Wi−Fi通信部25をアクセスポイント70に接続する処理は、ステップS27で実行されてもよいし、複合機71或いはストレージ装置73に実際にアクセスする際に実行されてもよい。
次に、携帯端末10を所持したユーザは、例えば、出入口111を通じて建物110の中に入り、出入口115を通じて部屋113の中に入る。これにより、携帯端末10の制御プログラム35は、直接通信部26を通じてBTビーコン送出装置72AからBTビーコンを受信する(S11:BTビーコン)。携帯端末10がBTビーコンを受信する処理は、ビーコン受信処理の一例である。
次に、制御プログラム35は、受信したBTビーコンの電波強度が所定の電波強度以上であれば、当該BTビーコンからBTビーコンID“001”を抽出する。そして、制御プログラム35は、当該BTビーコンID“001”に対応付けられたIPアドレス“192.168.0.101”の複合機71Aを、通信相手として設定する(S29)。但し、制御プログラム35は、ステップS29において複合機71Aに実際にアクセスする必要はなく、後述するプリント指示或いはスキャン指示を受け付けた時の通信相手として複合機71Aを記憶すればよい。また、制御プログラム35は、BTビーコン監視タイマをリセットする(S30)。
なお、制御プログラム35は、受信した複数のBTビーコンそれぞれが所定の電波強度以上であり、且つ各々に異なるBTビーコンIDが設定されている場合に、ステップS29を実行する前にBTビーコンの受信を継続してもよい。そして、制御プログラム35は、所定の電波強度以上のBTビーコンが一つだけになれば、当該BTビーコンからBTビーコンIDを抽出する。そして、制御プログラム35は、当該BTビーコンIDに対応付けられたIPアドレスの複合機を、通信相手として設定する。このようにすることで、部屋113に入出したばかりの時に、部屋114に設置されているBTビーコン送出装置72BからもBTビーコンを受信してしまったとしても、部屋114に設置されている複合機71Bを誤って通信相手として設定してしまうことを防ぐことができる。
これにより、携帯端末10の制御プログラム35は、複合機71A及びストレージ装置73にアクセスポイント70を通じてアクセス可能になる。また、制御プログラム35は、複合機71Aにプリント処理を実行させるプリント指示、複合機71Aにスキャン処理を実行させるスキャン指示、ストレージ装置73にデータを記憶させる書込指示、及びストレージ装置73からデータを読み出す読出指示を、操作部24を通じて受け付けることができる。そして、制御プログラム35は、操作部24を通じて受け付けた各種指示に基づいて、SSIDが設定されたWi−Fi通信部25を通じて、通信ネットワークに接続された複合機71A及びストレージ装置73と通信する。携帯端末10が複合機71及びストレージ装置73と通信する処理は、通信処理の一例である。
具体的には、プリント指示を受け付けた制御プログラム35は、プリント処理の対象となる画像データを含むプリント指示情報をWi−Fi通信部25を通じて複合機71Aに送信する。また、スキャン指示を受け付けた制御プログラム35は、スキャン処理の実行を指示するスキャン指示情報をWi−Fi通信部25を通じて複合機71Aに送信する。そして、制御プログラム35は、スキャン処理で生成された画像データをWi−Fi通信部25を通じて複合機71Aから受信する。
また、書込指示を受け付けた制御プログラム35は、記憶させるデータを含む書込指示情報をWi−Fi通信部25を通じてストレージ装置73に送信する。さらに、読出指示を受け付けた制御プログラム35は、取得したいデータのデータ識別情報を含む読出指示情報をWi−Fi通信部25を通じてストレージ装置73に送信する。そして、制御プログラム35は、データ識別情報で識別されるデータをWi−Fi通信部25を通じてストレージ装置73から受信する。
また、建物110から出ようとするユーザは、NFCリーダ50Bに携帯端末10をかざす。換言すれば、ユーザは、NFCリーダ50Bが送出するポーリング信号を受信可能な距離に携帯端末10を近づける。これにより、携帯端末10の直接通信部26は、NFCリーダ50Bからポーリング信号を受信する(S21:ポーリング信号)。NFCリーダ50Bが送出するポーリング信号は、第2無線信号の一例である。携帯端末10がNFCリーダ50Bからポーリング信号を受信する処理は、第2受信処理の一例である。NFCリーダ50Bからポーリング信号を受信したことは、SSIDの設定解除を指示するトリガの一例である。
また、携帯端末10の制御プログラム35は、ポーリング信号の送出元のNFCリーダ50との間でNFCリンクを確立する(S22)。また、制御プログラム35は、NFCリンクが確立されたNFCリーダ50に対して、ポーリング信号に対する応答である応答信号を直接通信部26を通じて送信する(S23)。さらに、制御プログラム35は、受信したポーリング信号の送信元がNFCリーダ50A、50Bのどちらであるかを判断する(S24)。ステップS22〜S24の処理は、NFCリーダ50A、50Bのどちらに対しても共通である。
次に、携帯端末10の制御プログラム35は、受信したポーリング信号の送出元がNFCリーダ50Bであると判断したことに応じて(S24:第2送出装置)、Wi−Fi通信部25に対するSSIDの設定を解除する(S31)。ステップS31の処理は、解除処理の一例である。次に、携帯端末10の制御プログラム35は、図3(A)に示されるデータ記憶領域32Bから通信情報及びタイミング情報を削除する(S32)。また、制御プログラム35は、BTビーコン監視タイマを解除する(S33)。
なお、「Wi−Fi通信部25に対するSSIDの設定を解除する」とは、例えば、当該SSIDを含めた無線信号をWi−Fi通信部25が出力できないように、記憶部32の予め定められた領域に記憶させたSSIDを削除することを指す。これにより、Wi−Fi通信部25とアクセスポイント70との間の接続が遮断される。すなわち、携帯端末10の制御プログラム35は、これ以降にWi−Fi通信部25を通じて複合機71及びストレージ装置73にアクセスできなくなる。なお、記憶部32の予め定められた領域に記憶させたSSIDを削除した場合、携帯端末10は、NFCリーダ50Aと再度通信しない限り、アクセスポイント70に接続することができなくなる。
また、NFCリーダ50Bの制御プログラム65は、図4に示されるように、直接通信部56を通じて携帯端末10から応答信号を受信する(S12:Yes)。次に、制御プログラム65は、出入口111の扉をロック状態からアンロック状態に状態変化させる(S15)。これにより、携帯端末10を所持したユーザは、出入口111の扉を開けて建物110の外に出ることができる。そして、制御プログラム65は、携帯端末10との間に確立されたNFCリンクを切断する(S16)。
また、図示は省略するが、NFCリーダ50Bの制御プログラム65は、ストレージ装置73内に生成された携帯端末10がアクセス可能な記憶領域を解放してもよい。具体的には、制御プログラム65は、応答信号に含まれる端末ID“term01”に割り当てられた記憶領域に記憶されたデータと、当該記憶領域に設定されたアクセス設定を削除すればよい。
また、携帯端末10の制御プログラム35は、図5に示されるように、BTビーコン監視タイマがタイムアウトしたことに応じて(S21:タイムアウト)、換言すれば、ステップS28、S30の処理を実行してから第1閾値時間が経過したことに応じて、ステップS31〜S33の処理を実行する。BTビーコン監視タイマがタイムアウトする場合とは、例えば、携帯端末10を所持したユーザがNFCリーダ50Bに携帯端末10をかざさずに建物110の外に出た場合が考えられる。BTビーコン監視タイマがタイムアウトすることは、トリガの他の例である。
さらに、建物110内でユーザが携帯端末10の電源を切った場合、ステップS31〜S33の処理が実行できないので、通信情報を記憶した携帯端末10が建物110の外に持ち出されてしまう可能性がある。そこで、携帯端末10の制御プログラム35は、携帯端末10の電源が投入されたことに応じて、図6に示される初期処理を実行する。
まず、携帯端末10の制御プログラム35は、図3(A)に示されるデータ記憶領域32Bに通信情報が記憶されているか否かを判断する(S41)。ステップS41は、判断処理の他の例である。そして、制御プログラム35は、通信情報が記憶されていないと判断したことに応じて(S41:No)、初期処理を終了する。
一方、携帯端末10の制御プログラム35は、通信情報が記憶されていると判断したことに応じて(S41:Yes)、携帯端末10の電源が投入された起動タイミングと、データ記憶領域32Bに記憶されたタイミング情報で示される受信タイミングとの間の経過時間が第2閾値時間に達しているか否かを判断する(S42)。第2閾値時間は、数時間〜数日程度と第1閾時間より長く設定される。ステップS42は、判断処理の他の例である。
次に、携帯端末10の制御プログラム35は、受信タイミングと起動タイミングとの間の経過時間が第2閾値時間に達していると判断したことに応じて(S42:Yes)、図3(A)に示されるデータ記憶領域32Bから通信情報及びタイミング情報を削除する(S43)。また、制御プログラム35は、削除した通信情報に含まれるSSIDがWi−Fi通信部25に記憶されていることに応じて、Wi−Fi通信部25に対する当該SSIDの設定を解除する。受信タイミングと起動タイミングとの間の経過時間が第2閾値時間に達していることは、トリガの一例である。
一方、携帯端末10の制御プログラム35は、受信タイミングと起動タイミングとの間の経過時間が第2閾値時間に達していないと判断したことに応じて(S42:No)、BTビーコン送出装置72が送出するBTビーコンを直接通信部26を通じて受信できるか否かを判断する(S44)。そして、制御プログラム35は、電源の投入から所定の時間が経過してもBTビーコンを受信できないことに応じて(S44:No)、ステップS43の処理を実行する。ステップS44の処理は、判断処理の他の例である。所定の時間が経過してもBTビーコンを受信できないことは、トリガの一例である。
一方、携帯端末10の制御プログラム35は、直接通信部26を通じてBTビーコンを受信したことに応じて(S44:Yes)、データ記憶領域32Bに記憶されたSSIDをWi−Fi通信部25に設定する(S45)。また、制御プログラム35は、BTビーコン監視タイマをセットする(S46)。ステップS45、S46の処理は、ステップS27、S28の処理と共通する。これにより、携帯端末10が建物110の中にあるときに、当該携帯端末10の電源が切られたとしても、受信タイミングと起動タイミングとの間の経過時間が第2閾値時間に達する前に携帯端末10が再起動されれば、携帯端末10は、BTビーコン送出装置72が送出するBTビーコンを受信する。すなわち、携帯端末10は、アクセスポイント70と再度接続し、複合機71やストレージ装置73と通信することができるようになる。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、SSIDを含む第1無線信号をNFCリーダ50Aから受信したことに応じて携帯端末10から複合機71へのアクセスが許可され、直接通信部26の動作に起因したトリガが発生したことに応じて携帯端末10から複合機71へのアクセスが規制される。そして、これらの処理は、携帯端末10にインストールされたプログラムによって実現されるので、当該処理用に複合機71をカスタマイズする必要がない。
なお、直接通信部26の動作に起因したトリガとは、例えば、直接通信部26が第2無線信号を受信したこと(S24:第2送出装置)、直接通信部26がBTビーコンを受信できない時間が第1閾値時間に達したこと(S21:タイムアウト)、直接通信部26が第1無線信号を受信してから第2閾値時間経過後に携帯端末10の電源が投入されたこと(S42:Yes)、携帯端末10の電源が投入されてから所定時間の間に直接通信部26がBTビーコンを受信できないこと(S44:No)等を含む。すなわち、トリガの発生時点において、直接通信部26が積極的な動作をしていることに限定されない。
また、上記の実施形態によれば、携帯端末10をNFCリーダ50Bにかざさなくても自動的に通信情報が削除されるので、通信情報が不正に持ち出されることを抑制できる。その結果、通信ネットワークに接続する権限を携帯端末10に一時的に付与してゲストユーザの利便性を高めると共に、通信ネットワークのセキュリティの低下を抑制することができる。
また、上記の実施形態によれば、携帯端末10は、受信したBTビーコンのBTビーコンIDに対応付けられた装置のみにアクセス可能になるので、ゲストユーザに利用させる装置を制限することができる。すなわち、ゲストユーザの利便性の向上と、通信ネットワークのセキュリティ低下の抑制とを両立することができる。
また、上記の実施形態によれば、NFCリーダ50に携帯端末10をかざす操作だけで、建物110への入出門の管理と、携帯端末10の通信ネットワークへの接続管理とを実現できる。但し、建物110への入出門の管理は必須ではなく、省略することができる。また、建物110への入出門に代えて、各部屋113、114への入退室を実行してもよい。
また、実施形態の携帯端末10及びNFCリーダ50において、記憶部32、62のプログラム記憶領域32A、62Aに記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明の制御部が実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、制御部の構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路(IC(Integrated Circuitの略)とも言う。)等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、携帯端末10及びNFCリーダ50として実現できるだけでなく、携帯端末10及びNFCリーダ50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを通じて携帯端末10及びNFCリーダ50に接続可能なサーバ装置に搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバ装置の記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを通じて配信されてもよい。
10・・・携帯端末
25,55・・・Wi−Fi通信部
26,56・・・直接通信部
31,61・・・CPU
32,62・・・記憶部
35,65・・・制御プログラム
70・・・アクセスポイント
50A,50B・・・NFCリーダ
71A,71B・・・複合機
72A,72B・・・BTビーコン送出装置

Claims (11)

  1. 通信ネットワークを通じて画像形成装置と無線通信する間接通信部、及び近接無線通信プロトコルを用いて近接無線通信する直接通信部を備える携帯端末によって実行可能なプログラムであって、
    前記直接通信部は、前記近接無線通信より長距離の直接無線通信が可能な直接無線通信プロトコルを用いて繰り返し送出されたビーコン信号を受信することが可能であり、
    前記通信ネットワークに接続するための接続情報を含む第1無線信号を、前記直接通信部を通じて受信する第1受信処理と、
    前記第1受信処理で受信した前記第1無線信号に含まれる前記接続情報を、前記間接通信部に設定する設定処理と、
    前記接続情報の設定解除を指示するトリガが前記直接通信部の動作に起因して発生したか否かを判断する判断処理と、
    前記トリガが発生したと判断したことに応じて、前記間接通信部に対する前記接続情報の設定を解除する解除処理と、
    前記直接通信部を通じて前記ビーコン信号を受信するビーコン受信処理と、を前記携帯端末に実行させ
    前記判断処理において、前記ビーコン受信処理で前記ビーコン信号を受信できない時間が第1閾値時間に達したことに応じて、前記トリガが発生したと判断するプログラム。
  2. 該プログラムは、前記判断処理において、前記携帯端末の電源が投入されてから所定の期間内に前記直接通信部を通じて前記ビーコン信号を受信できないことに応じて、前記トリガが発生したと判断する請求項に記載のプログラム。
  3. 通信ネットワークを通じて画像形成装置と無線通信する間接通信部と、近接無線通信プロトコルを用いて近接無線通信する直接通信部と、記憶部と、を備える携帯端末によって実行可能なプログラムであって、
    前記通信ネットワークに接続するための接続情報を含む第1無線信号を、前記直接通信部を通じて受信する第1受信処理と、
    前記第1受信処理で受信した前記第1無線信号に含まれる前記接続情報を、前記間接通信部に設定する設定処理と、
    前記接続情報の設定解除を指示するトリガが前記直接通信部の動作に起因して発生したか否かを判断する判断処理と、
    前記トリガが発生したと判断したことに応じて、前記間接通信部に対する前記接続情報の設定を解除する解除処理と、を前記携帯端末に実行させ
    前記第1受信処理において、前記第1無線信号の受信タイミングを示すタイミング情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記判断処理において、前記携帯端末の電源が投入されたタイミングと前記受信タイミングとの間の経過時間が第2閾値時間に達していることに応じて、前記トリガが発生したと判断するプログラム。
  4. 通信ネットワークを通じて画像形成装置と無線通信する間接通信部、及び近接無線通信プロトコルを用いて近接無線通信する直接通信部を備える携帯端末によって実行可能なプログラムであって、
    前記直接通信部は、前記近接無線通信より長距離の直接無線通信が可能な直接無線通信プロトコルを用いて送出されるビーコン信号を受信することが可能であり、
    前記通信ネットワークに接続するための接続情報、及び前記通信ネットワーク上における前記画像形成装置のアドレスを示すアドレス情報を含む第1無線信号を、前記直接通信部を通じて受信する第1受信処理と、
    前記第1受信処理で受信した前記第1無線信号に含まれる前記接続情報を、前記間接通信部に設定する設定処理と、
    前記接続情報の設定解除を指示するトリガが前記直接通信部の動作に起因して発生したか否かを判断する判断処理と、
    前記トリガが発生したと判断したことに応じて、前記間接通信部に対する前記接続情報の設定を解除する解除処理と、を前記携帯端末に実行させ
    前記接続情報は、前記通信ネットワークに接続されたアクセスポイントを識別する第1識別情報を含み、
    前記第1無線信号は、
    前記ビーコン信号の送出元を識別する複数の第2識別情報と、
    前記第2識別情報の1つに各々が対応付けられた複数の前記アドレス情報とを含み、
    該プログラムは、
    前記第1識別情報で識別される前記アクセスポイントを通じて、前記通信ネットワークに接続された前記画像形成装置と通信する通信処理を、前記携帯端末に実行させ、
    前記通信処理において、前記通信ネットワークに接続された複数の前記画像形成装置のうち、前記アドレス情報で示される前記画像形成装置と通信し、
    前記第2識別情報を含む前記ビーコン信号を前記直接通信部を通じて受信するビーコン受信処理を、前記携帯端末に実行させ、
    前記通信処理において、前記ビーコン信号に含まれる前記第2識別情報に対応付けられた前記アドレス情報で示される前記画像形成装置と通信するプログラム。
  5. 通信ネットワークを通じて画像形成装置と無線通信する間接通信部、及び近接無線通信プロトコルを用いて近接無線通信する直接通信部を備える携帯端末によって実行可能なプログラムであって、
    前記通信ネットワークに接続するための接続情報と、前記通信ネットワーク上における前記画像形成装置のアドレスを示すアドレス情報と、前記通信ネットワークに接続された情報共有装置内において、前記携帯端末がアクセス可能な記憶領域を示すパス情報と、を含む第1無線信号を、前記直接通信部を通じて受信する第1受信処理と、
    前記第1受信処理で受信した前記第1無線信号に含まれる前記接続情報を、前記間接通信部に設定する設定処理と、
    前記接続情報の設定解除を指示するトリガが前記直接通信部の動作に起因して発生したか否かを判断する判断処理と、
    前記トリガが発生したと判断したことに応じて、前記間接通信部に対する前記接続情報の設定を解除する解除処理と、を前記携帯端末に実行させ
    前記接続情報は、前記通信ネットワークに接続されたアクセスポイントを識別する第1識別情報を含み、
    該プログラムは、
    前記第1識別情報で識別される前記アクセスポイントを通じて、前記通信ネットワークに接続された前記画像形成装置と通信する通信処理を、前記携帯端末に実行させ、
    前記通信処理において、前記通信ネットワークに接続された複数の前記画像形成装置のうち、前記アドレス情報で示される前記画像形成装置と通信し、前記パス情報で示される記憶領域に対してデータを書き込み或いは読み出すプログラム。
  6. 該プログラムは、
    前記直接通信部を通じて第2無線信号を受信する第2受信処理を、前記携帯端末に実行させ、
    前記判断処理において、前記第2受信処理で前記第2無線信号を受信したことに応じて、前記トリガが発生したと判断する請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
  7. 第1送出装置と、携帯端末と、第3送出装置と、画像形成装置とを備える通信システムであって、
    前記第1送出装置は、
    近接無線通信プロトコルに従った無線信号を送出する第1送出部と、
    前記画像形成装置が接続された通信ネットワークに接続するための接続情報を含む前記無線信号である第1無線信号を前記第1送出部に送出させる第1送出処理を実行する第1制御部と、を備えており、
    前記携帯端末は、
    前記通信ネットワークを通じて前記画像形成装置と無線通信する間接通信部と、
    前記第1送出装置から送出された前記無線信号を受信する直接通信部と、
    端末制御部と、を備えており、
    前記第3送出装置は、
    前記近接無線通信プロトコルに従った近接無線通信より長距離の直接無線通信が可能な直接無線通信プロトコルを用いてビーコン信号を繰り返し送出し、
    前記端末制御部は、
    前記直接通信部を通じて前記第1送出装置から前記第1無線信号を受信する第1受信処理と、
    前記第1受信処理で受信した前記第1無線信号に含まれる前記接続情報を、前記間接通信部に設定する設定処理と、
    前記接続情報の設定解除を指示するトリガが前記直接通信部の動作に起因して発生したか否かを判断する判断処理と、
    前記トリガが発生したと判断したことに応じて、前記間接通信部に対する前記接続情報の設定を解除する解除処理と、
    前記直接通信部を通じて前記ビーコン信号を受信するビーコン受信処理と、を実行し、
    前記判断処理において、前記ビーコン受信処理で前記ビーコン信号を受信できない時間が第1閾値時間に達したことに応じて、前記トリガが発生したと判断する通信システム。
  8. 該通信システムは、第2送出装置をさらに備えており、
    前記第2送出装置は、
    前記無線信号を送出する第2送出部と、
    前記接続情報を含まない前記無線信号である第2無線信号を前記第2送出部に送出させる第2送出処理を実行する第2制御部と、を備えており、
    前記端末制御部は、
    前記直接通信部を通じて前記第2送出装置から前記第2無線信号を受信する第2受信処理と、
    前記判断処理において、前記第2受信処理で前記第2無線信号を受信したことに応じて、前記トリガが発生したと判断する請求項に記載の通信システム。
  9. 前記第1送出装置は、部屋の外側に配置されており、
    前記第2送出装置及び前記画像形成装置は、前記部屋の内側に配置されており、
    前記端末制御部は、前記直接通信部を通じて前記無線信号を受信したことに応じて、当該無線信号の送出元である送出装置に対して前記直接通信部に応答信号を送信させる応答処理を実行し、
    前記第1制御部及び前記第2制御部は、前記応答信号を受信したことに応じて、前記部屋の出入口に設置された扉のロックを解除するロック解除処理を実行する請求項に記載の通信システム。
  10. 前記第1制御部は、
    前記通信ネットワーク上における前記画像形成装置のアドレスを示すアドレス情報を収集する収集処理と、
    前記アドレス情報をさらに含む前記第1無線信号を前記第1送出部に送出させる前記第1送出処理と、を実行し、
    前記端末制御部は、前記通信ネットワークに接続された複数の前記画像形成装置のうち、前記アドレス情報で示される前記画像形成装置と通信する通信処理を実行する請求項からのいずれかに記載の通信システム。
  11. 前記画像形成装置は、前記第3送出装置を備える請求項から10のいずれかに記載の通信システム。








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