JP2019038431A - ヘッドレスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭支持部のシート前後方向の移動に伴って頭支持部の傾斜角度を変化させることができると共に、当該傾斜角度の変化量の設定自由度が高いヘッドレスト装置を得る。【解決手段】ヘッドレスト装置10では、前後移動機構24は、シートバック14の上端部に支持されるベースフレーム26に対して前後フレーム46をシート前後方向に移動させる。前後フレーム46には、頭支持部74がシート左右方向の軸線回りに回転可能に連結されている。頭支持部74とベースフレーム26との間には、角度変更機構90のリンクフレーム92L、92Rが架け渡されている。リンクフレーム92L、92Rは、前後フレーム46の上記移動によりベースフレーム26に対してシート左右方向の軸線回りに回転されることで、頭支持部74を前後フレーム46に対してシート左右方向の軸線回りに回転させる。これにより、頭支持部74の傾斜角度が変化する。【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッドレスト装置に関する。
下記特許文献1に記載されたヘッドレストでは、着座者の頭部を受け止める受止部が、Xリンク機構を含む駆動ユニットによって車両用シートの前後方向に移動される。これにより、着座者の頭部位置に対する受止部の受け止め待機位置の相対位置関係を良好にするようにしている。
特開2006−151111号公報
しかしながら、上記構成のヘッドレストでは、受止部(頭支持部)がシート前後方向に移動される際に、頭支持部の傾斜角度が変化しない。このため、例えば着座者がシートバックをリクライニングさせた状態で頭部(顔面)を車両前方側へ向ける場合などに、当該頭部を頭支持部によって適切に支持することができず、着座者の快適性を確保し難い。
本発明は上記事実を考慮し、頭支持部のシート前後方向の移動に伴って頭支持部の傾斜角度を変化させることができると共に、当該傾斜角度の変化量の設定自由度が高いヘッドレスト装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、シートバックの上端部に支持されるベース部材に対して移動部材をシート前後方向に移動させる前後移動機構と、前記移動部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転可能に連結され、前面が着座者の頭部を支持する支持面とされた頭支持部と、前記頭支持部とベース部材との間に架け渡されたリンク部材を有し、当該リンク部材が前記移動部材の前記移動により前記ベース部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転されることで、前記頭支持部を前記移動部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転させる角度変更機構と、を備えている。
なお、請求項1に記載の「シート前後方向」及び「シート左右方向」は、シートバックの起立状態(非リクライニング状態)でのシート(座席)に対する方向を示すものとする。
請求項1に記載のヘッドレスト装置によれば、前後移動機構は、シートバックの上端部に支持されるベース部材に対して移動部材をシート前後方向に移動させる。この移動部材には、前面が支持面とされた頭支持部が、シート左右方向の軸線回りに回転可能に連結されている。この頭支持部とベース部材との間には、角度変更機構のリンク部材が架け渡されている。このリンク部材は、移動部材の上記移動によりベース部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転されることで、頭支持部を移動部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転させる。これにより、頭支持部のシート前後方向の移動に伴って頭支持部の傾斜角度を変化させることができる。しかも、上記のリンク部材の形状設定により、上記傾斜角度の変化量を変更することができるので、上記傾斜角度の変化量の設定自由度が高い。
請求項2に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項1に記載のヘッドレスト装置において、前記角度変更機構は、前記頭支持部が前記ベース部材に対してシート前方へ移動されることで前記頭支持部を前記移動部材に対して前傾させる。
請求項2に記載のヘッドレスト装置では、前後移動機構が移動部材を頭支持部と共にベース部材に対してシート前方へ移動させると、角度変更機構が頭支持部を移動部材に対して前傾させる(前のめりの姿勢にさせる)。これにより、例えば着座者がシートバックをリクライニングさせた状態で頭部(顔面)を車両前方側へ向ける場合に、当該頭部を頭支持部によって適切に支持することが可能となる。その結果、着座者の快適性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項1又は請求項2に記載のヘッドレスト装置において、前記リンク部材には、シート左右方向の片側が開放された回転用溝及び角度変更用溝が形成されており、前記角度変更機構は、前記移動部材から突出して前記回転用溝に嵌合し、前記ベース部材に対する前記移動部材の移動時に前記回転用溝内で摺動することで、前記リンク部材を前記ベース部材に対して回転させる第一突起と、前記頭支持部から突出して前記角度変更用溝に嵌合し、前記ベース部材に対する前記リンク部材の回転時に前記角度変更用溝内で摺動することで、前記頭支持部を前記移動部材に対して回転させる第二突起と、を備えている。
請求項3に記載のヘッドレスト装置では、頭支持部とベース部材との間に架け渡されたリンク部材には、シート左右方向の片側が開放された回転用溝及び角度変更用溝が形成されている。上記の回転用溝には、移動部材から突出した第一突起が嵌合している。この第一突起は、ベース部材に対する移動部材の移動時に回転用溝内で摺動することで、リンク部材をベース部材に対して回転させる。また、上記の角度変更用溝には、頭支持部から突出した第二突起が嵌合している。この第二突起は、ベース部材に対するリンク部材の回転時に角度変更用溝内で摺動することで、頭支持部を移動部材に対して回転させる。これにより、頭支持部の傾斜角度が変化する。このように構成されているので、回転用溝及び角度変更用溝の形状設定によって、頭支持部の傾斜角度の変化量を容易に変更(調整)することができる。
請求項4に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項3に記載のヘッドレスト装置において、前記角度変更用溝は、前記リンク部材におけるシート左右方向の一方側の面に形成されており、前記回転用溝は、前記リンク部材におけるシート左右方向の他方側の面に形成されている。
請求項4に記載のヘッドレスト装置では、移動部材から突出した第一突起が嵌合した回転用溝と、頭支持部から突出した第二突起が嵌合した角度変更用溝とが、リンク部材におけるシート左右方向両側の面に分かれて形成されている。これにより、第一突起及び第二突起を回転用溝及び角度変更用溝に嵌合させるための移動部材及び頭支持部の形状設定が容易になると共に、上記各溝の形状設定の自由度が高くなり、しかもリンク部材の小型化が可能となる。
請求項5に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項4に記載のヘッドレスト装置において、前記リンク部材をシート左右方向から見た場合、前記回転用溝と前記角度変更用溝とが互いに重ならないように配置されている。
請求項5に記載のヘッドレスト装置では、リンク部材をシート左右方向から見た場合、リンク部材におけるシート左右方向両側の面に分かれて形成された回転用溝と角度変更用溝とが互いに重ならないように配置されている。これにより、例えばリンク部材におけるシート左右方向の寸法を薄くすることができる。
請求項6に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のヘッドレスト装置において、前記角度変更機構は、前記ベース部材に対してシート左右方向の両側にそれぞれ配置された左右一対の前記リンク部材を備えている。
請求項6に記載のヘッドレスト装置では、角度変更機構は、前後移動機構が備えるベース部材に対してシート左右方向の両側にそれぞれ配置された左右一対のリンク部材を備えている。これら左右一対のリンク部材が、頭支持部とベース部材との間に架け渡されることにより、着座者の頭部が頭支持部に支持される際の支持剛性が良好になる。
請求項7に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のヘッドレスト装置において、前記ベース部材には、シート前後方向に延び且つシート左右方向の片側が開放された上下一対のガイド溝がシート上下方向に並んで形成されており、前記移動部材には、前記一対のガイド溝に摺動可能に嵌合した上下一対のガイド突起が形成されており、前記上下一対のガイド突起のうちの少なくとも一方が、シート前後方向を長手とする長尺状に形成されている。
請求項7に記載のヘッドレスト装置では、ベース部材には、シート前後方向に延び且つシート左右方向の片側が開放された上下一対のガイド溝がシート上下方向に並んで形成されている。また、移動部材には、上記一対のガイド溝に摺動可能に嵌合した上下一対のガイド突起が形成されている。これら上下一対のガイド突起のうちの少なくとも一方は、シート前後方向を長手とする長尺状に形成されている。これにより、移動部材をベース部材に対してシート前後方向に移動可能に支持させつつ、移動部材がベース部材に対してガタつくこと防止又は効果的に抑制できる。
請求項8に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のヘッドレスト装置において、前記頭支持部と前記移動部材との間に架け渡され、前記頭支持部を前記移動部材に対する回転方向の一方側へ付勢した付勢部材を備えている。
請求項8に記載のヘッドレスト装置では、移動部材に回転可能に連結された頭支持部は、ベース部材との間に架け渡されたリンク部材によって移動部材に対する回転を制限されると共に、移動部材との間に架け渡された付勢部材によって移動部材に対する回転方向の一方側へ付勢されている。これにより、頭支持部のガタつきを防止又は効果的に抑制できる。
請求項9に記載の発明に係るヘッドレスト装置は、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のヘッドレスト装置において、前記前後移動機構は、シート前後方向の軸線回りに回転される送りねじを含んで構成された送りねじ機構を有し、当該送りねじ機構によって前記移動部材を前記ベース部材に対してシート前後方向に移動させる。
請求項9に記載のヘッドレスト装置によれば、移動部材をベース部材に対してシート前後方向に移動させる送りねじ機構が、シート前後方向の軸線回りに回転される送りねじを含んで構成されているので、簡素且つ小型な構成で、移動部材の移動ストロークを大きく確保することができる。
以上説明したように、本発明に係るヘッドレスト装置では、頭支持部のシート前後方向の移動に伴って頭支持部の傾斜角度を変化させることができると共に、当該傾斜角度の変化量の設定自由度が高い。
本発明の実施形態に係るヘッドレスト装置において頭支持部がリヤモスト位置に位置する状態を示す斜視図である。 同ヘッドレスト装置において頭支持部がフロントモスト位置に位置する状態を示す斜視図である。 図2に示されるヘッドレスト装置から頭支持部の表皮及びパッドが取り外された状態を示す斜視図である。 同ヘッドレスト装置の主要部の構成を示す平面図である。 同ヘッドレスト装置の主要部の構成を示す斜視図である。 同ヘッドレスト装置の主要部の構成を示す分解斜視図である。 同ヘッドレスト装置の前後移動機構の部分的な構成を示す斜視図である。 前後移動機構の移動フレーム及び送りねじ機構の構成を示す斜視図である。 リンクフレームをシート左右方向の一方側から見た側面図である。 リンクフレームをシート左右方向の他方側から見た側面図である。 リンクフレームの一部を破断した状態を示す斜視図である。 頭支持部及びその周辺の構成を示す斜視図である。 図12に示される領域Aを拡大して示す拡大斜視図である。 同ヘッドレスト装置において頭支持部がリヤモスト位置に位置する状態を示す側面図である。 図14Aに示されるヘッドレスト装置から頭支持部の表皮及びパッドとベース部の固定カバー及び可動カバーとが取り外された状態を示す側面図である。 図14Bに示されるリンクフレームを拡大して示す側面図である。 同ヘッドレスト装置において頭支持部がリヤモスト位置よりも若干フロントモスト位置側へ移動した状態を示す側面図である。 図15Aに示されるヘッドレスト装置から頭支持部の表皮及びパッドとベース部の固定カバー及び可動カバーとが取り外された状態を示す側面図である。 図15Bに示されるリンクフレームを拡大して示す側面図である。 同ヘッドレスト装置において頭支持部が図15Aに示される位置よりもフロントモスト位置側へ移動した状態を示す側面図である。 図16Aに示されるヘッドレスト装置から頭支持部の表皮及びパッドとベース部の固定カバー及び可動カバーとが取り外された状態を示す側面図である。 図16Bに示されるリンクフレームを拡大して示す側面図である。 同ヘッドレスト装置において頭支持部がフロントモスト位置に位置する状態を示す側面図である。 図17Aに示されるヘッドレスト装置から頭支持部の表皮及びパッドとベース部の固定カバー及び可動カバーとが取り外された状態を示す側面図である。 図17Bに示されるリンクフレームを拡大して示す側面図である。 シートバックをリクライニングさせた着座者が、フロントモスト位置に位置する頭支持部によって頭部を支持された状態を示す側面図である。
以下、図1〜図18を用いて、本発明の実施形態に係るヘッドレスト装置10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印LH、矢印RHは、ヘッドレスト装置10が適用された車両用シート12の前方、上方、左方、右方をそれぞれ示している。これらの方向は、車両用シート12のシートバック14が起立状態(非リクライニング状態)にあるときの方向を示すものとする。また、以下、単に前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両用シート12に対する方向を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。
(構成)
図1〜図6に示されるように、本実施形態に係るヘッドレスト装置10は、ベース部16と、頭支持部(座面部)74とによって構成されており、シートバック14の上方側で車両用シート12の左右方向(幅方向)中央部に配置されている。ベース部16は、フレームアッシー18と、前後移動機構24と、角度変更機構90と、固定カバー17と、移動カバー19とを備えている。
フレームアッシー18は、例えば金属製のパイプによって製造された左右一対の脚部20R、20Lと、例えば板金がプレス成形されて製造されたブラケット部22とによって構成されている。ブラケット部22は、平面視で矩形の板状に形成されており、左右両端部がシート上方側へ屈曲されている。左右の脚部20R、20Lは、長手方向がシート上下方向に沿う姿勢でシート左右方向に並んで配置されている。左右の脚部20R、20Lの上端部は、ブラケット部22の前端部における左右両端部に溶接等の手段で結合されている。これらの脚部20R、20Lは、シートバック14が備える図示しないシートバックフレームの上端部に連結されている。
前後移動機構24は、ベース部材としてのベースフレーム26と、移動部材としての前後フレーム46と、モータアッシー(駆動機構)である送りねじ機構60とによって構成されている。ベースフレーム26は、シート前後方向を長手とし且つシート前方側が開放された略箱状をなしており、前述したブラケット部22の上方に配置されている。このベースフレーム26は、その左側部分を構成する左側部26Lと、その右側部分を構成する右側部26Rとが互いに結合された構成になっている。
左側部26L及び右側部26Rは、例えば樹脂の射出成形によって製造されたものであり、シート前方側およびシート左右方向(シート幅方向)の中央側が開放された略箱状をなしている。左側部26Lと右側部26Rとは左右対称に形成されている。図4、図5及び図7に示されるように、左側部26L及び右側部26Rは、側壁部28と、側壁部28の下端部からシート左右方向(シート幅方向)の中央側へ延びる下壁部30と、側壁部28の上端部からシート幅方向の中央側へ延びる上壁部32と、側壁部28の後端部からシート幅方向の中央側へ延びて上壁部32と下壁部30とを上下に繋いだ後壁部36とを備えている。上壁部32は、側壁部28及び下壁部30よりもシート前後方向に短く形成されており、側壁部28及び下壁部30よりもシート後方側に後退して配置されている。上記構成の左側部26Lと右側部26Rとは、複数のビス38(図5参照)を用いて互いに結合されている。また、左側部26L及び右側部26Rは、図示しないビスによって前述したブラケット部22の上面に固定されている。これにより、ベースフレーム26がフレームアッシー18を介してシートバック14の上端部に支持されている。
左側部26L及び右側部26Rの各側壁部28には、互いに対向する面に上下一対のガイド溝40、42(図6及び図7参照)が形成されている。なお、左側部26Lの側壁部28に形成されたガイド溝40、42の図示は省略するが、前述したように、左側部26Lと右側部26Rとは左右対称に形成されている。これらのガイド溝40、42は、シート前後方向に延びており、シート左右方向の片側が開放されている。具体的には、左側部26Lの側壁部28に形成されたガイド溝40、42(図示省略)は、シート右方側が開放されており、右側部26Rの側壁部28に形成されたガイド溝40、42は、シート左方側が開放されている。これらのガイド溝40、42は、前後フレーム46に対応している。
前後フレーム46は、例えば樹脂の射出成形によって製造されたものであり、全体としてシート前後方向を長手とする略直方体状(シート後方側及びシート上方側が開放された略箱状)に形成されている。具体的には、前後フレーム46は、図7及び図8に示されるように、下壁部48と、下壁部48の左右両端部からシート上方側へ延びる左右の側壁部50L、50Rと、下壁部48の前部からシート上方側へ延びて左右の側壁部50L、50Rの前部をシート左右方向に繋いだ前壁部52とを備えている。左右の側壁部50L、50R及び前壁部52の前面は、シート上方側へ向かうほどシート後方側へ向かうように傾斜している。また、左右の側壁部50L、50Rの前部には、左右の側壁部50L、50Rの後部よりもシート上方側へ突出した上方突出部50L1、50R1が形成されている。
左右の側壁部50L、50Rの後端部には、それぞれ上下一対のガイド突起54、56が一体に形成されている。上下のガイド突起54、56は、左右の側壁部50L、50Rからシート左右方向の外側へ突出している。上側のガイド突起54は、シート左右方向視で円形状に形成されており、下側のガイド突起56は、シート左右方向視でシート前後方向を長手とする長円形状(長尺状)に形成されている。なお、上側のガイド突起54がシート左右方向視でシート前後方向を長手とする長円形状に形成され、下側のガイド突起56がシート左右方向視で円形状に形成された構成にしてもよいし、上下のガイド突起54、56の両方がシート左右方向視でシート前後方向を長手とする長円形状に形成された構成にしてもよい。
左側の側壁部50Lに形成された上下のガイド突起54、56は、前述したベースフレーム26の左側部26Lの上下のガイド溝40、42(図示省略)に嵌合しており、ガイド溝40、42に沿ってシート前後方向に摺動可能とされている。右側の側壁部50Rに形成された上下のガイド突起54、56は、前述したベースフレーム26の右側部26Rの上下のガイド溝40、42に摺動可能に嵌合しており、ガイド溝40、42に沿ってシート前後方向に摺動可能とされている。これにより、前後フレーム46がベースフレーム26に対してシート前後方向に移動可能(スライド可能)に支持されている。この前後フレーム46とベースフレーム26の後壁部36との間には、送りねじ機構60が配置されている。
図6〜図8に示されるように、送りねじ機構60は、モータユニット62と、送りねじ64と、リードナット66とを備えている。モータユニット62は、全体としてシート左右方向を長手とする長尺状に形成されており、ベースフレーム26の後端部に配置されている。このモータユニット62は、例えば板金がプレス成形されて形成された取付ブラケット68を介してベースフレーム26に固定されている。送りねじ64は、シート前後方向を軸線方向として配置されており、後端部がモータユニット62のケース内に挿入されている。この送りねじ64は、モータユニット62が有するモータ70の回転力が伝達され、シート前後方向の軸線回りに回転される。上記のモータ70は、例えば車両用シート12のシートクッション(図示省略)の側面に配設された図示しないスイッチと電気的に接続されており、当該スイッチの操作によって正逆回転される構成になっている。
リードナット66は、例えば金属によってシート左右方向を長手とする角柱状に形成されており、前後フレーム46の左右の側壁部50L、50Rの後端部間に配置されている。このリードナット66は、左右の側壁部50L、50Rを貫通した左右一対のビス(図示省略)によって前後フレーム46に固定されている。このリードナット66の長手方向中間部には、リードナット66をシート前後方向に貫通した雌ねじ孔72が形成されており、当該雌ねじ孔72には、送りねじ64が螺合している。これにより、送りねじ64がモータ70によって正逆回転されると、前後フレーム46がベースフレーム26に対してシート前後方向に移動される構成になっている。この前後フレーム46の前端部には、頭支持部74が連結されている。
図1〜図6、図12、図13に示されるように、頭支持部74は、フレームアッシー76と、パッド78(図1、図2、図12参照)と、表皮80とを備えており、前後移動機構24に対してシート前方側に配置されている。フレームアッシー76は、例えば樹脂の射出成形によって製造されたものであり、全体としてシート前後方向を板厚方向とする板状に形成されている。このフレームアッシー76は、シート前後方向視で略矩形状をなしている。パッド78は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって略矩形板状に形成されており、フレームアッシー76の前面に重ね合わされている。表皮80は、例えば布材、皮革又は合成皮革によって略袋状に縫製されたものであり、パッド78及びフレームアッシー76を覆っている。この頭支持部74の前面は、着座者の頭部を支持する支持面(座面)74Aとされている。
図4〜図6、図12に示されるように、フレームアッシー76の背面(シート後方側の面)の中央部には、シート後方側へ突出した連結部82が設けられている。この連結部82のシート左右方向の両端部には、シート後方側へ突出した左右一対のフレーム連結片82L、82Rが形成されている。これらのフレーム連結片82L、82Rの間には、前後フレーム46の前端部の下部が挿入されている。前後フレーム46の前端部の下部には、シート左右方向を軸線方向とする円形の貫通孔47(図7及び図8参照)が形成されており、当該貫通孔47には円柱状の連結軸(座面回転軸)84が挿通されている。この連結軸84は、例えばインサート成形によって前後フレーム46に取り付けられたものである。連結軸84の軸線方向両端部は、前後フレーム46からシート左右方向の両側へ突出しており、当該突出部分は、フレーム連結片82L、82Rに形成された円形の貫通孔(符号省略)に回転自在に嵌合している。これにより、フレームアッシー76すなわち頭支持部74が前後フレーム46の前端部に対して連結軸84回り(シート左右方向の軸線回り)に回転可能に連結されている。
また、図2〜図6、図12に示されるように、フレームアッシー76の背面において、上記の連結部82よりもシート上方側には、シート後方側へ突出した左右一対のリンク連結片86L、86Rが形成されている。左右のリンク連結片86L、86Rは、シート左右方向を板厚方向とする板状に形成されており、シート左右方向視でシート後方側へ向かうほど上下幅が縮小する略三角形状をなしている。これらのリンク連結片86L、86Rは、角度変更機構90の構成部材である左右一対のリンクフレーム(リンク部材)92L、92Rに対応している。
図2〜図6、図9〜図12に示されるように、左右のリンクフレーム92L、92Rは、例えば樹脂の射出成形によって製造されたものであり、シート左右方向を板厚方向とし、シート左右方向視で略L字状をなす板状に形成されている。これらのリンクフレーム92L、92Rは、ベースフレーム26及び前後フレーム46に対してシート左右方向の両側に配置されている。図9及び図11に示されるように、各リンクフレーム92L、92Rにおけるシート左右方向の片側(シート幅方向の外側;シート左右方向の一方側)の面には、略J字状の角度変更用溝94が形成されている。この角度変更用溝94は、シート幅方向の外側が開放されている。また、図10及び図11に示されるように、各リンクフレーム92L、92Rにおけるシート左右方向のもう片側(シート幅方向の中央側;シート左右方向の他方側)の面には、直線状の回転用溝96が形成されている。この回転用溝96は、シート幅方向の中央側が開放されている。角度変更用溝94は、各リンクフレーム92L、92Rの長手方向の略全域に形成されており、回転用溝96は、各リンクフレームの長手方向一端側(略L字状の外形の屈曲部とは反対側)のみに形成されている。これらの角度変更用溝94と回転用溝96とは、シート左右方向視で互いに重ならないように配置されている。また、各リンクフレーム92L、92Rでは、角度変更用溝94及び回転用溝96の縁部がリブ状に形成されている。
上記構成の左右のリンクフレーム92L、92Rは、頭支持部74とベースフレーム26との間に架け渡されている。具体的には、各リンクフレーム92L、92Rの長手方向一端部(略L字状の外形の屈曲部側の端部)には、円形の貫通孔98が形成されており、当該貫通孔98に挿入された段付ボルト100がベースフレーム26の前端部に形成された雌ねじ孔102に螺合している。上記の段付ボルト100は、シート左右方向を軸線方向としており、各リンクフレーム92L、92Rは、ベースフレーム26に対して段付ボルト100回り(シート左右方向の軸線回り)に回転可能に連結されている。
また、フレームアッシー76の左右のリンク連結片86L、86Rの後端部には、シート左右方向を軸線方向とする円柱状のピン104L、104R(図6及び図12参照)がそれぞれ設けられている。これら左右のピン104L、104Rは、例えばインサート成形によって左右のリンク連結片86L、86Rの後端部に取り付けられたものであり、左右のリンク連結片86L、86Rの後端部からシート幅方向の中央側へ突出している。左右のピン104L、104Rにおける前記突出部分は、第二突起104L1、104R1(図12及び図13参照)とされている。左右の第二突起104L1、104R1は、角度変更機構90の構成要素であり、左右のリンクフレーム92L、92Rの角度変更用溝94にそれぞれ嵌合している。これにより、左右のリンクフレーム92L、92Rがフレームアッシー76すなわち頭支持部74と連結されている。
さらに、左右のリンクフレーム92L、92Rは、図2〜図8に示されるピン49を介して前後フレーム46と連結されている。このピン49は、例えば金属によって円柱状に形成されており、シート左右方向を軸線方向として配置されている。このピン49は、前後フレーム46の上方突出部50L1、50R1をシート左右方向に貫通した状態で、前後フレーム46の前部の上端部に取り付けられている。このピン49は、例えばインサート成形によって前後フレーム46に取り付けられたものである。このピン49の軸線方向両端部は、前後フレーム46の前部の上端部からシート幅方向の外側へそれぞれ突出している。これらの突出部分は、それぞれ第一突起49L、49R(図6〜図8参照)とされている。左右の第一突起49L、49Rは、角度変更機構90の構成要素であり、左右のリンクフレーム92L、92Rの回転用溝96にそれぞれ嵌合している。これにより、左右のリンクフレーム92L、92Rが前後フレーム46と連結されている。
また、上記のピン49(前後フレーム46)と頭支持部74のフレームアッシー76との間には、付勢部材としての引張りコイルスプリング106が架け渡されている。この引張りコイルスプリング106は、頭支持部74を前後フレーム46に対する回転方向の一方側(ここではシート左方側から見て時計回りの回転方向)へ付勢している。
上記構成のヘッドレスト装置10では、シート前方側が開放された箱状の固定カバー17(図2及び図3参照)によってベースフレーム26やブラケット部22が覆われている。この固定カバー17は、例えばビス止め等の手段でブラケット部22に固定されている。また、固定カバー17の外側には、シート前方側及びシート後方側が開放された略箱状の移動カバー19(図2及び図3参照)が設けられている。この移動カバー19は、図示しないブラケットを介して前後フレーム46に固定されており、前後フレーム46やリンクフレーム92L、92R等を覆っている。この移動カバー19は、前後フレーム46と一体でシート前後方向に移動される。
上記構成のヘッドレスト装置10では、前後フレーム46がベースフレーム26に対してシート前後方向に移動されることにより、前後フレーム46に連結された頭支持部74が図1に示されるリヤモスト位置と図2に示されるフロントモスト位置との間でシート前後方向に移動される。そして、前後フレーム46の上記の移動により、リンクフレーム92L、92Rがベースフレーム26に対して段付ボルト100回り(シート左右方向の軸線回り)に回転される。これにより、頭支持部74が前後フレーム46に対して連結軸84回り(シート左右方向の軸線回り)に回転される構成になっている。
具体的には、前後フレーム46がベースフレーム26に対してシート前後方向に移動される際には、前後フレーム46の左右の第一突起49L、49Rが左右のリンクフレーム92L、92Rの回転用溝96内で摺動する。これにより、左右のリンクフレーム92L、92Rがベースフレーム26に対して段付ボルト100回り(シート左右方向の軸線回り)に回転される。また、左右のリンクフレーム92L、92Rがベースフレーム26に対して回転される際には、頭支持部74の左右の第二突起104L1、104R1が左右のリンクフレーム92L、92Rの角度変更用溝94内で摺動する。これにより、頭支持部74が前後フレーム46に対して連結軸84回り(シート左右方向の軸線回り)に回転され、頭支持部74の傾斜角度が変更される構成になっている。
ここで、図14A〜図17Cを用いて、頭支持部74の傾斜角度の変化と、リンクフレーム92L、第一突起49L及び第二突起104L1との関係について説明する。なお、頭支持部74の傾斜角度の変化と、リンクフレーム92R、第一突起49R及び第二突起104R1との関係については図示を省略するが、リンクフレーム92L、92R、第一突起49L、49R及び第二突起104L1、104R1は、左右対称に作動する。
本実施形態では、図14A及び図14Bに示されるように、頭支持部74がリヤモスト位置に位置する状態では、頭支持部74が前後フレーム46に対して後傾するように構成されている。この状態では、図14Cに示されるように、第一突起49L、49Rが回転用溝96の中間部における一端部96A寄りに配置され、第二突起104L1、104R1が角度変更用溝94の一端部94Aに配置される。また、図15A及び図15Bに示されるように、頭支持部74がリヤモスト位置よりも若干フロントモスト位置側へ移動されると、頭支持部74が起立する方向へ若干回転される。この状態では、図15Cに示されるように、第一突起49L、49Rが回転用溝96の一端部96Aに配置され、第二突起104L1、104R1が角度変更用溝94の中間部における一端部94A寄りに配置される。
また、図16A及び図16Bに示されるように、頭支持部74が図15A及び図15Bに示される位置よりもフロントモスト位置側へ移動されると、頭支持部74が略起立した状態となる。この状態では、図16Cに示されるように、第一突起49L、49Rが回転用溝96の中間部における一端部96A寄りに配置され、第二突起104L1、104R1が角度変更用溝94の略中央部に配置される。そして、図17A及び図17Bに示されるように、頭支持部74がフロントモスト位置に位置する状態では、頭支持部74が前後フレーム46に対して前傾する。この状態では、図17Cに示されるように、第一突起49L、49Rが回転用溝96の他端部96Bに配置され、第二突起104L1、104R1が角度変更用溝94の他端部94Bに配置される。
なお、図18には、シートバック14をリクライニングさせた着座者Pが、フロントモスト位置に位置する頭支持部74によって頭部Hを支持された状態が図示されている。この着座者Pは、頭部H(顔面F)を車両前方側へ向けており、当該頭部Hが頭支持部74によって適切に支持されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のヘッドレスト装置10では、前後移動機構24は、シートバック14の上端部に支持されるベースフレーム26に対して前後フレーム46をシート前後方向に移動させる。この前後フレーム46には、前面が支持面74Aとされた頭支持部74が、連結軸84回りに回転可能に連結されている。この頭支持部74とベースフレーム26との間には、角度変更機構90のリンクフレーム92L、92Rが架け渡されている。これらのリンクフレーム92L、92Rは、前後フレーム46の上記移動によりベースフレーム26に対して段付ボルト100回りに回転されることで、頭支持部74を前後フレーム46に対して連結軸84回りに回転させる。これにより、頭支持部74のシート前後方向の移動に伴って頭支持部74の傾斜角度を変化させることができる。しかも、リンクフレーム92L、92Rの形状設定により、上記傾斜角度の変化量を変更することができるので、上記傾斜角度の変化量の設定自由度が高い。
また、本実施形態では、頭支持部74がベースフレーム26に対してシート前方のフロントモスト位置へ移動されると、頭支持部74が前後フレーム46に対して前傾する。これにより、例えば着座者Pがシートバック14をリクライニングさせた状態で頭部H(顔面F)を車両前方側へ向ける場合に、当該頭部Hを頭支持部74によって適切に支持することができる。その結果、着座者Pの快適性を向上させることができる。
また、本実施形態では、頭支持部74とベースフレーム26との間に架け渡されたリンクフレーム92L、92Rには、シート左右方向の片側が開放された回転用溝96及び角度変更用溝94が形成されている。回転用溝96には、前後フレーム46から突出した第一突起49L、49Rが嵌合している。これらの第一突起49L、49Rは、ベースフレーム26に対する前後フレーム46の移動時に、リンクフレーム92L、92Rの各回転用溝96内で摺動することで、リンクフレーム92L、92Rをベースフレーム26に対して回転させる。また、角度変更用溝94には、頭支持部74から突出した第二突起104L1、104R1が嵌合している。これらの第二突起104L1、104R1は、ベースフレーム26に対するリンクフレーム92L、92Rの回転時に、リンクフレーム92L、92Rの各角度変更用溝94内で摺動することで、頭支持部74を前後フレーム46に対して回転させる。このように構成されているので、回転用溝96及び角度変更用溝94の形状設定によって、頭支持部74の傾斜角度の変化量を容易に変更(調整)することができる。
さらに、本実施形態では、前後フレーム46から突出した第一突起49L、49Rが嵌合した回転用溝96と、頭支持部74から突出した第二突起104L1、104R1が嵌合した角度変更用溝94とが、リンクフレーム92L、92Rにおけるシート左右方向両側の面に分かれて形成されている。これにより、第一突起49L、49R及び第二突起104L1、104R1を回転用溝96及び角度変更用溝94に嵌合させるための前後フレーム46及び頭支持部74の形状設定が容易になると共に、上記各溝94、96の形状設定の自由度が高くなり、しかもリンクフレーム92L、92Rの小型化が可能となる。
また、本実施形態では、リンクフレーム92L、92Rをシート左右方向から見た場合、リンクフレーム92L、92Rにおけるシート左右方向両側の面に分かれて形成された回転用溝96と角度変更用溝94とが互いに重ならないように配置されている。これにより、例えばリンクフレーム92L、92Rにおけるシート左右方向の寸法を薄くすることができる。
また、本実施形態では、角度変更機構90は、前後移動機構24が備えるベースフレーム26に対してシート左右方向の両側にそれぞれ配置された左右一対のリンクフレーム92L、92Rを備えている。これら左右のリンクフレーム92L、92Rが、頭支持部74とベースフレーム26との間に架け渡されることにより、着座者Pの頭部Hが頭支持部74に支持される際の支持剛性が良好になる。
さらに、本実施形態では、ベースフレーム26には、シート前後方向に延び且つシート左右方向の片側が開放された上下一対のガイド溝40、42がシート上下方向に並んで形成されている。また、前後フレーム46には、上下のガイド溝40、42に摺動可能に嵌合した上下一対のガイド突起54、56が形成されている。これらのガイド突起54、56のうちの少なくとも一方のガイド突起56は、シート前後方向を長手とする長尺状に形成されている。これにより、前後フレーム46をベースフレーム26に対してシート前後方向に移動可能に支持させつつ、前後フレーム46がベースフレーム26に対してガタつくこと防止又は効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、前後フレーム46に回転可能に連結された頭支持部74は、ベースフレーム26との間に架け渡されたリンクフレーム92L、92Rによって前後フレーム46に対する回転を制限されると共に、前後フレーム46との間に架け渡された引張りコイルスプリング106によって前後フレーム46に対する回転方向の一方側へ付勢されている。これにより、頭支持部74のガタつきを防止又は効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、前後フレーム46をベースフレーム26に対してシート前後方向に移動させる送りねじ機構60が、シート前後方向の軸線回りに回転される送りねじ64を含んで構成されているので、簡素且つ小型な構成で、前後フレーム46の移動ストロークを大きく確保することができる。
なお、上記実施形態では、頭支持部74から突出した第一突起49L、49Rが、リンクフレーム92L、92Rの回転用溝96に嵌合することで、前後フレーム46(移動部材)の移動と、リンクフレーム92L、92R(リンク部材)の回転とが連動される構成にしたが、これに限るものではない。例えば、移動部材と一体的に移動されるラックを、リンク部材の回転中心に設けたピニオンと噛合させることにより、移動部材の移動とリンク部材の回転とを連動させる構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 ヘッドレスト装置
12 車両用シート
14 シートバック
24 前後移動機構
26 ベースフレーム(ベース部材)
40、42 ガイド溝
46 前後フレーム(移動部材)
49L、49R 第一突起
54、56 ガイド突起
60 送りねじ機構
64 送りねじ
74 頭支持部
74A 支持面
90 角度変更機構
92L、92R リンクフレーム
94 角度変更用溝
96 回転用溝
104L1、104R1 第二突起
106 コイルスプリング(付勢部材)

Claims (9)

  1. シートバックの上端部に支持されるベース部材に対して移動部材をシート前後方向に移動させる前後移動機構と、
    前記移動部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転可能に連結され、前面が着座者の頭部を支持する支持面とされた頭支持部と、
    前記頭支持部とベース部材との間に架け渡されたリンク部材を有し、当該リンク部材が前記移動部材の前記移動により前記ベース部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転されることで、前記頭支持部を前記移動部材に対してシート左右方向の軸線回りに回転させる角度変更機構と、
    を備えたヘッドレスト装置。
  2. 前記角度変更機構は、前記頭支持部が前記ベース部材に対してシート前方へ移動されることで前記頭支持部を前記移動部材に対して前傾させる請求項1に記載のヘッドレスト装置。
  3. 前記リンク部材には、シート左右方向の片側が開放された回転用溝及び角度変更用溝が形成されており、
    前記角度変更機構は、
    前記移動部材から突出して前記回転用溝に嵌合し、前記ベース部材に対する前記移動部材の移動時に前記回転用溝内で摺動することで、前記リンク部材を前記ベース部材に対して回転させる第一突起と、
    前記頭支持部から突出して前記角度変更用溝に嵌合し、前記ベース部材に対する前記リンク部材の回転時に前記角度変更用溝内で摺動することで、前記頭支持部を前記移動部材に対して回転させる第二突起と、
    を備えている請求項1又は請求項2に記載のヘッドレスト装置。
  4. 前記回転用溝は、前記リンク部材におけるシート左右方向の一方側の面に形成されており、前記角度変更用溝は、前記リンク部材におけるシート左右方向の他方側の面に形成されている請求項3に記載のヘッドレスト装置。
  5. 前記リンク部材をシート左右方向から見た場合、前記回転用溝と前記角度変更用溝とが互いに重ならないように配置されている請求項4に記載のヘッドレスト装置。
  6. 前記角度変更機構は、前記ベース部材に対してシート左右方向の両側にそれぞれ配置された左右一対の前記リンク部材を備えている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
  7. 前記ベース部材には、シート前後方向に延び且つシート左右方向の片側が開放された上下一対のガイド溝がシート上下方向に並んで形成されており、
    前記移動部材には、前記一対のガイド溝に摺動可能に嵌合した上下一対のガイド突起が形成されており、
    前記上下一対のガイド突起のうちの少なくとも一方が、シート前後方向を長手とする長尺状に形成されている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
  8. 前記頭支持部と前記移動部材との間に架け渡され、前記頭支持部を前記移動部材に対する回転方向の一方側へ付勢した付勢部材を備えている請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
  9. 前記前後移動機構は、シート前後方向の軸線回りに回転される送りねじを含んで構成された送りねじ機構を有し、当該送りねじ機構によって前記移動部材を前記ベース部材に対してシート前後方向に移動させる請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
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