JP2019038153A - 液体消費装置 - Google Patents

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Yoshinori Osakabe
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Abstract

【課題】第1ユニットの液体貯留室に貯留された液体の第2ユニットへの移動を低減する。
【解決手段】複合機10は、大気チューブ30に連結された第1ユニット100及び第2ユニット200を備える。第1ユニット100は、インク室60と、一端がインク室60と連通し他端73Bが大気チューブ30の一端30Aと連通する連通路73とを備える。第2ユニット200は、内部空間81と、内部空間81を大気に開放する大気開放口85と、一端が内部空間81と連通し他端82Bが大気チューブ30の他端30Bと連通する連通路82とを備える。複合機10が使用姿勢の場合に、他端73Bは、貯留が許容される最大量のインクがインク室60に貯留されている状態におけるインクの液面より上方に位置している。複合機10が左面下姿勢の場合に、他端82Bは、当該状態におけるインクの液面93より上方(使用姿勢における左方)に位置している。
【選択図】図5

Description

本発明は、供給口を通じて液体を補充可能なタンクを備え、タンク内の液体を消費可能な液体消費装置に関する。
インクが貯留される液体貯留室を有しており供給口を通じて液体貯留室へインクを補充可能なタンクと、タンクから供給されたインクをノズルから吐出して用紙に画像を記録する記録ヘッドとを有するプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。タンク内のインクが消費されると、使用者はタンクの供給口からボトルに貯留されたインクを補充可能である。
プリンタの使用中において、タンクの液体貯留室は大気開放口を通じて大気に開放されている。これにより、液体貯留室の圧力は、大気圧に維持される。液体貯留室に貯留されたインクが大気開放口から漏れないように、タンクには、液体貯留室と大気開放口との間に、バッファ空間が形成されているものがある。これにより、液体貯留室から大気開放口へ向けてインクが流通した場合、当該インクをバッファ空間に溜めることができる。その結果、インクが大気開放口から漏れることを低減できる。
特開2012−51306号公報
タンクにバッファ空間が形成されると、タンクが大型化する。一方で、プリンタの内部においてタンクを配置できるスペースは限られている。そこで、タンクの構成を、液体貯留室を有する第1ユニットと、バッファ空間及び大気開放口を有する第2ユニットとに分けて、第1ユニットと第2ユニットとをチューブなどの連結部材で連結する構成とすること考えられる。これにより、プリンタの内部において空いているスペースを有効に活用することができる。
しかしながら、タンクを上記のような構成とした場合、以下の問題が発生する。プリンタは、輸送や梱包などの理由によって倒立状態や傾いた状態となることがある。このとき、プリンタが備えるタンクも、倒立状態や傾いた状態となる。これにより、液体貯留室内のインクが連結部材を通じてバッファ空間へ移動するおそれがある。上記のような輸送や梱包などが繰り返されると、バッファ空間へ溜まるインクが累積的に増えていってしまう。一方で、バッファ空間と液体貯留室とは離れた位置にあるため、一旦バッファ空間へ移動したインクが液体貯留室へ戻ることは非常に困難である。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクの構成を、液体を貯留する液体貯留室を有する第1ユニットと、バッファ空間及び大気開放口を有する第2ユニットとに分けて、第1ユニットと第2ユニットとを連結部材で連結する構成とした場合に、液体貯留室に貯留された液体のバッファ空間への移動を低減することができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る液体消費装置は、筐体と、上記筐体に配置されており、液体貯留室を有する第1ユニットと、上記筐体における上記第1ユニットと異なる位置に配置された第2ユニットと、上記第1ユニット及び上記第2ユニットを連結する連結部材と、上記液体貯留室に貯留された液体を消費する液体消費部と、を備える。上記第1ユニットは、上記液体消費装置の使用姿勢において水平方向に沿った幅方向に対向する第1壁及び第2壁と、上記液体貯留室に液体を供給するための供給口と、上記液体貯留室に貯留された液体を上記液体消費部へ流出する流出口と、一端が上記液体貯留室と連通し他端が上記第1ユニットの外部と連通する第1連通路と、を備える。上記第2ユニットは、内部空間と、上記内部空間を大気に開放する大気開放口と、一端が上記内部空間と連通し他端が上記第2ユニットの外部と連通する第2連通路と、を備える。上記連結部材の一端は、上記第1連通路の他端と接続されている。上記連結部材の他端は、上記第2連通路の他端と接続されている。上記液体消費装置が上記使用姿勢の場合に、上記第1連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置している。上記第1壁が上記第2壁の下方となるように上記第1壁及び上記第2壁が上下方向に対向するような姿勢を上記液体消費装置がとった場合に、上記第2連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置している。
本構成によれば、第1壁が第2壁の下方となるように第1壁及び第2壁が上下方向に対向するような姿勢を液体消費装置がとった場合に、第2連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置している。そのため、当該姿勢において、液体貯留室に貯留された液体が水頭差によって第2ユニットの内部空間へ流通することを防止できる。
(2) 上記第2壁が上記第1壁の下方となるように上記第1壁及び上記第2壁が上下方向に対向するような姿勢を上記液体消費装置がとった場合に、上記第1連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置している。
本構成によれば、第2壁が第1壁の下方となるように第1壁及び第2壁が上下方向に対向するような姿勢を液体消費装置がとった場合に、第1連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置している。そのため、当該姿勢において、液体貯留室に貯留された液体が第1連通路を介して液体貯留室から流出することを防止できる。その結果、当該姿勢において、液体貯留室に貯留された液体が第2ユニットの内部空間へ流通することを防止できる。
(3) 上記連結部材は、上記連結部材の一端から上記連結部材の他端へ向かう流通向きの下流へ向かうにしたがって下方へ向かう第1傾斜部と、上記第1傾斜部よりも上記流通向きの下流に位置しており上記流通向きの下流へ向かうにしたがって上方へ向かう第2傾斜部との双方を有するようには配管されていない。
仮に、連結部材が、第1傾斜部と第2傾斜部との双方を有するように配管されている場合、以下の問題が発生する。つまり、液体貯留室に貯留された液体が第1連通路を介して連結部材へ流出した場合に、当該液体が連結部材の流通向きにおける第1傾斜部及び第2傾斜部の間の部分に溜まり、液体貯留室と内部空間との間の大気の連通が遮断されるおそれがある。本構成によれば、連結部材は、第1傾斜部と第2傾斜部との双方を有するようには配管されていない。そのため、上記のような問題の発生を防止できる。
(4) 上記液体消費装置は、複数の上記第1ユニットと、上記第1ユニットの各々に対応した複数の上記第2ユニット及び複数の上記連結部材と、を備える。上記連結部材によって連結された上記第1ユニット及び上記第2ユニットは、上記幅方向において少なくとも一部が重複するように配置されている。
本構成によれば、第1壁及び第2壁が上下方向に対向した姿勢を液体消費装置がとった場合に、連結部材によって連結された第1ユニット及び第2ユニットは、上下方向において少なくとも一部が重複する。よって、当該姿勢の場合に、第1ユニットと第2ユニットとの間の水頭差を小さくすることができる。これにより、第1ユニットの液体貯留室から第2ユニットの内部空間への液体の流通を低減することができる。
(5) 例えば、複数の上記第1ユニットは、上記幅方向に並んで配置されており、
複数の上記第2ユニットは、上記幅方向に並んで配置されている。
(6) 例えば、上記内部空間は、上記第2連通路を介して上記連結部材と連通されたバッファ空間と、一端が上記バッファ空間と連通されており、他端が上記大気開放口を介して上記第2ユニットの外部と連通された第3連通路と、を備える。上記バッファ空間における上記第2連通路から上記第3連通路への向きと直交する断面の面積は、上記第3連通路における流体が流れる方向と直交する断面の面積より大きい。
(7) 上記第3連通路に、液体を流通せず大気を連通する半透膜が配置されている。
本構成によれば、半透膜と液体貯留室との間にバッファ空間がある。そのため、液体貯留室に貯留された液体が半透膜へ達して半透膜が濡れることを低減できる。
本発明によれば、第1ユニットの液体貯留室に貯留された液体の第2ユニットの内部空間への移動を低減することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、第1ユニット100の斜視図である。 図4は、下部筐体13の平面図である。 図5は、第1ユニット100及び第2ユニット200の配置を模式的に示す平面図である。 図6は、変形例における下部筐体13の平面図である。 図7は、変形例における下部筐体13の平面図である。 図8は、第1ユニット100と第2ユニット200と大気チューブ30とを模式的に示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に水平面に設置された姿勢(図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義される。また、複合機10の開口17が設けられている面を前面として前後方向8が定義される。また、複合機10を前方から見て左右方向9(幅方向の一例)が定義される。上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は、互いに直交している。本実施形態では、使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当するが、必ずしも上下方向7は鉛直方向でなくてもよいし、前後方向8及び左右方向9は水平方向でなくてもよい。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、全体として概ね直方体形状である。複合機10は、下部にプリンタ部11(液体消費装置の一例)を備え、上部にスキャナ部12を備える。
プリンタ部11は、インクジェット記録方式に基づいて、用紙に対してインク滴を吐出することにより画像を記録する画像記録装置であり、例えばインクジェットプリンタである。プリンタ部11は、下部筐体13(筐体の一例)を備える。
スキャナ部12は、フラットベッドスキャナである。スキャナ部12は、上部筐体14を備える。上部筐体14は、下部筐体13の上方に位置している。上部筐体14は、複合機10の後端部において下部筐体13と連結されている。上部筐体14は、下部筐体13との連結部分に位置する軸51を中心として矢印104の方向に回動可能である。これにより、上部筐体14は、下部筐体13の上側を閉塞する閉位置(図1に実線で示される位置)と下部筐体13の上側を開放する開位置(図1に破線で示される位置)とに移動可能である。
開閉蓋18が、下部筐体13の右前部の上端部に配置されている。開閉蓋18は、閉位置の上部筐体14の下方に位置する。開閉蓋18の後端部は、下部筐体13と連結されている。開閉蓋18は、上部筐体14が開位置の状態において、下部筐体13との連結部分に位置する軸52を中心として矢印105の方向に回動可能である。これにより、開閉蓋18は、下部筐体13のの右前部の上側を閉塞する閉位置(図1に実線で示される位置)と下部筐体13の右前部の上側を開放する閉位置(図1に破線で示される位置)とに移動可能である。開閉蓋18が開位置の状態において、後述する第1ユニット100の上壁64に形成された供給口70(図2参照)が露出される。
図2に示されるように、複合機10は、記録部22(液体消費部の一例)と、第1ユニット100と、第2ユニット200と、インクチューブ20と、大気チューブ30(連結部材の一例)とを備えている。記録部22、第1ユニット100、第2ユニット200、インクチューブ20、及び大気チューブ30は、下部筐体13の内部に配置されている。
第1ユニット100は、インク室60(液体貯留室の一例)を備える。インク室60には、複合機10で使用可能なインク(液体の一例)が貯留される。第2ユニット200は、内部空間81を備える。インクチューブ20は、第1ユニット100と記録ヘッド21とを接続している。これにより、第1ユニット100のインク室60と記録ヘッド21とが連通される。大気チューブ30は、第1ユニット100と第2ユニット200とを接続している。これにより、第1ユニット100のインク室60と第2ユニット200の内部空間81とが連通される。インクチューブ20及び大気チューブ30は、可撓性を有する材料、例えばゴムで構成されている。
記録部22は、キャリッジ31と、記録ヘッド21とを備えている。キャリッジ31は、左右方向9に移動可能である。詳細には、キャリッジ31は、図4に実線で示される位置と、図4に破線で示される位置との間を移動可能である。図2に示されるように、記録ヘッド21は、キャリッジ31に搭載されている。記録ヘッド21は、第1ユニット100からインクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留するダンパ室28を有する。記録ヘッド21は、ダンパ室28から供給されたインクを複数のノズル29から吐出する。具体的には、記録ヘッド21が備えるヘッド制御基板が、複数のノズル29に対応して設けられた複数のピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧を印加する。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。つまり、記録ヘッド21は、第1ユニット100に貯留されたインクを消費する。
複合機10は、給送トレイ15と、排出トレイ16と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、を備えている。
図1に示されるように、給送トレイ15は、開口17から前後方向8に挿抜可能である。給送トレイ15は、用紙を支持可能である。排出トレイ16は、給送トレイ15の上方に位置している。排出トレイ16は、記録部22によって画像を記録されて排出された用紙を支持する。
給送ローラ23、搬送ローラ対25、プラテン26、及び排出ローラ対27は、下部筐体13の内部に配置されている。
給送ローラ23は、給送トレイ15上の用紙を搬送路24へ向けて給送する。搬送路24へ給送された用紙は、やがて搬送ローラ対25に到達する。搬送ローラ対25は、搬送ローラ対25に到達した用紙をプラテン26上へ向けて前方に搬送する。用紙がプラテン26上を通過するとき、キャリッジ31が左右方向9へ移動する。このとき、記録ヘッド21へ、プラテン26上を通過する用紙に対してインクを選択的に吐出する。キャリッジ31が左右方向9へ移動することで、用紙の右端部から左端部に亘って画像が記録される。用紙が前方へ搬送されることで、用紙の前端部から後端部に亘って画像が記録される。プラテン26を通過した用紙は、排出ローラ対27に到達する。排出ローラ対27は、排出ローラ対27に到達した用紙を、搬送路24の最下流に位置する排出トレイ16に排出する。
[第1ユニット100]
プリンタ部11は、第1ユニット100を備える。本実施形態では、図4に示されるように、プリンタ部11は、5個の第1ユニット100を備える。5個の第1ユニット100は、下部筐体13の右前端部に左右方向9に並んで配置されている。5個の第1ユニット100は、開閉蓋18(図1参照)の下方に配置されている。
各第1ユニット100には、異なる色及び種類のインクが貯留される。本実施形態では、各第1ユニット100には、顔料のブラックインク、染料のブラックインク、染料のイエローインク、染料のシアンインク、及び染料のマゼンタインクが貯留される。なお、プリンタ部11が備える第1ユニット100の数は、5個に限定されない。つまり、第1ユニット100の数は、4個以下でもよいし、6個以上でもよい。また、インクの色や種類は、上記の例に限定されない。
顔料のブラックインクが貯留された第1ユニット100は、他の第1ユニット100よりもサイズが大きく、特に左右方向9の長さが長い。顔料のブラックインクが貯留された第1ユニット100は、他の第1ユニット100よりもインクの許容貯留量が多い。なお、第1ユニット100の許容貯留量の大小関係は、前記に限らない。例えば、全ての第1ユニット100のサイズが同一であってもよい。
以下、図2及び図3を参照しつつ第1ユニット100の構成が説明される。なお、以下の説明では、特に記載のない限り、第1ユニット100は使用姿勢である。また、5個の第1ユニット100の構成は、上記のサイズの相違を除いて同構成である。そのため、以下の説明では、5個の第1ユニット100のうちの1つの第1ユニット100の構成が説明される。
図3に示されるように、第1ユニット100は、全体として、左右方向9に沿った寸法が短く、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が左右方向9に沿った寸法よりも長い扁平の直方体形状である。また、前後方向8の寸法は、上下方向7の寸法よりも長い。
第1ユニット100は、インクを貯留するインク室60(図2参照)内のインクが第1ユニット100の外部から視認可能な程度の透光性を有する樹脂で形成されている。第1ユニット100は、例えば、ポリプロピレンで形成されている。第1ユニット100は、例えば、樹脂材料を射出成型することによって一体成型されている。なお、第1ユニット100は、一体成型でなく、複数の部材が組み合わされた構成であってもよい。
第1ユニット100は、前壁61と、右壁62(第2壁の一例)と、左壁63(第1壁の一例)と、上壁64と、下壁65と、後壁66とを備える。
前壁61は、上下方向7及び左右方向9に拡がっている。右壁62は、前壁61の右端部から後方へ延びている。左壁63は、前壁61の左端部から後方へ延びている。右壁62及び左壁63は、上下方向7及び前後方向8に拡がっている。右壁62及び左壁63は、左右方向9に対向している。上壁64は、前壁61の上端部から後方へ延びている。下壁65は、前壁61の下端部から後方へ延びている。上壁64及び下壁65は、前後方向8及び左右方向9に拡がっている。後壁66は、前壁61の後端部と、右壁62の後端部と、上壁64の後端部と、下壁65の後端部とを繋いでいる。後壁66は、上下方向7及び左右方向9に拡がっている。
なお、前壁61、右壁62、左壁63、上壁64、下壁65、及び後壁66のうちの少なくとも一部の壁が、樹脂ではなくフィルムによって構成されていてもよい。
インク室60は、前壁61と、右壁62と、左壁63と、上壁64と、下壁65と、後壁66とによって区画された空間である。
前壁61の前面61Aは、第1ライン58と第2ライン59とを備える。なお、図3以外において、第1ライン58と第2ライン59の図示は、省略されている。第1ライン58及び第2ライン59は、インク室60に貯留されたインクの量を示すためのものである。
第1ライン58は、左右方向9に延びている。第1ライン58の上下方向7の位置は、使用姿勢の第1ユニット100のインク室60に、貯留が許容される最大量のインクが貯留されたときの、当該インクの液面91(図2参照)と同じ高さである。つまり、第1ライン58は、インク室60に貯留されたインクが最大量であるときの液面91に対応する位置に設けられている。換言すると、第1ライン58は、インク室60に貯留されるインクの上限を示す。
第2ライン59は、左右方向9に延びている。第2ライン59の上下方向7の位置は、使用姿勢の第1ユニット100のインク室60に、インクの補充が必要となるインクが貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さである。つまり、第2ライン59は、インク室60に貯留されたインクが最小量であるときの液面に対応する位置に設けられている。換言すると、第2ライン59は、インク室60に貯留されるインクの下限を示す。
上壁64の前部に、上壁64を貫通する円形の孔が形成されている。この孔が供給口70である。供給口70は、第1ユニット100の外部とインク室60とを連通している。供給口70は、インク室60へインクを供給するための孔である。スキャナ部12が開位置且つ開閉蓋18が開位置の状態において(図1参照)、図2に示されるように、インクボトル180が供給口70に挿入されることにより、インクボトル180に貯留されたインクが供給口70を介してインク室60へ供給される。なお、インクの供給時以外において、供給口70はキャップ(不図示)によって閉塞されている。
後壁66の下部に、円筒形状の凸部71が形成されている。凸部71は、後壁66の下部から後方へ突出している。凸部71を貫通する孔が流出口72である。流出口72は、第1ユニット100の外部とインク室60とを連通している。凸部71は、直接、或いは間接的にインクチューブ20(図1参照)と接続されている。これにより、インク室60に貯留されたインクは、流出口72及びインクチューブ20を介して記録ヘッド21へ向けて流出する。
図2に示されるように、第1ユニット100は、連通路73(第1連通路の一例)を有する。連通路73は、上壁64、右壁62、左壁63、後壁66、及びインク室60に形成された内壁74によって区画されている。連通路73の一端73Aは、インク室60と連通している。連通路73の他端73Bは、第1ユニット100の外部と連通している。つまり、連通路73は、インク室60と第1ユニット100の外部とを連通している。
連通路73の他端73Bは、上壁64の左後端部に形成された開口である。連通路73の他端73Bには、大気チューブ30の一端30Aが接続されている。連通路73の他端72Bは、第1ライン58よりも上方に位置している。つまり、複合機10が使用姿勢の場合に、連通路73の他端73Bは、貯留が許容される最大量のインクがインク室60に貯留されている状態におけるインクの液面91より上方に位置している。
貯留が許容される最大量のインクがインク室60に貯留されている状態において、複合機10が使用姿勢から複合機10の右端が下方となる右面下姿勢(第1ユニット100において右壁62が左壁63の下方となるように右壁62及び左壁63が上下方向に対向するような姿勢)を複合機10がとった場合、インクの液面92は、図5に示されるように、一点鎖線で示されるとおりである。そして、複合機10が右面下姿勢をとった場合に、連通路73の他端73Bは、液面92よりも上方に位置する。換言すると、複合機10が使用姿勢である場合に、連通路73の他端73Bは、液面92よりも左方に位置する。
なお、連通路73の形状は、図2に示されるものに限定されない。例えば、連通路73の一端73A及び他端73Bは、図2に示される位置以外の位置であってもよい。但し、連通路73の他端73Bは、第1ライン58よりも上方(液面91よりも上方)に位置している必要がある。また、連通路73の他端73Bの位置は、複合機10が右面下姿勢をとった場合に、液面92よりも上方であることが好ましい。
[第2ユニット200]
図4に示されるように、プリンタ部11は、5個の第1ユニット100の各々に対応して第2ユニット200を備える。つまり、プリンタ部11は、5個の第2ユニット200を備える。5個の第2ユニット200は、下部筐体13の右後端部に左右方向9に並んで配置されている。つまり、第2ユニット200は、下部筐体13における第1ユニット100と異なる位置に配置されている。各第2ユニット200は、大気チューブ30によって対応する各第1ユニット100と連結されている。なお、プリンタ部11が備える第2ユニット200の数は、5個に限らず、第1ユニット100の数に応じて決定されることは言うまでもない。
本実施形態において、第2ユニット200は、図2に示されるように、上下方向7において、第1ユニット100より高位置に配置されている方が望ましい。なお、第2ユニット200は、第1ユニット100と同じ高さに配置されていてもよいし、第1ユニット100よりも低位置に配置されていてもよい。
左右方向9において、各第2ユニット200の位置は、対応する各第1ユニット100の位置と同位置である。つまり、大気チューブ30によって連結された第1ユニット100及び第2ユニット200は、左右方向9において重複して配置されている。
以下に、図2を参照しつつ第2ユニット200の構成が説明される。なお、以下の説明では、特に記載のない限り、第2ユニット200は使用姿勢である。また、5個の第2ユニット200の構成は同構成である。そのため、以下の説明では、5個の第2ユニット200のうちの1つの第2ユニット200の構成が説明される。
第2ユニット200は、直方体形状である。第2ユニット200は、樹脂で形成されている。第2ユニット200は、例えば、樹脂材料を射出成型することによって一体成型されている。なお、第2ユニット200は、一体成型でなく、複数の部材が組み合わされた構成であってもよい。
第2ユニット200は、内部空間81(バッファ空間の一例)と、連通路82(第2連通路の一例)とを備える。内部空間81は、バッファ空間83と、連通路84(第3連通路の一例)とを備える。内部空間81及び連通路82は、第2ユニット200の複数の外壁78及び内壁79によって区画されている。
連通路82の一端82Aは、バッファ空間83と連通している。連通路82の他端82Bは、第2ユニット200の外部と連通している。図4に示されるように、連通路82の他端82Bは、外壁78のうち第2ユニット200の上側を構成する上壁78Aの右前端部に形成された開口である。図2及び図4に示されるように、連通路82の他端82Bには、大気チューブ30の他端30Bが接続されている。つまり、大気チューブ30とバッファ空間83とは、連通路82を介して連通されている。
貯留が許容される最大量のインクがインク室60に貯留されている状態において、複合機10が使用姿勢から複合機10の左端が下方となる左面下姿勢(第1ユニット100において左壁63が右壁62の下方となるように左壁63及び右壁62が上下方向に対向するような姿勢)を複合機10がとった場合、インクの液面93は、図5に示されるように、二点鎖線で示されるとおりである。そして、複合機10が左面下姿勢をとった場合に、連通路82の他端82Bは、液面93よりも上方に位置する。換言すると、複合機10が使用姿勢をとった場合に、連通路82の他端82Bは、液面93よりも右方に位置する。
なお、連通路82の形状は、図2に示されるものに限定されない。例えば、連通路82の一端82A及び他端82Bは、図2に示される位置以外の位置であってもよい。但し、連通路82の他端82Bの位置は、複合機10が左面下姿勢をとった場合に、液面93よりも上方に位置するような位置であることが好ましい。
図2に示されるように、連通路84の一端84Aは、バッファ空間83と連通している。連通路84の他端84Bは、大気開放口85を介して第2ユニット200の外部と連通している。つまり、図2及び図4に示されるように、大気開放口85は、内部空間81を大気に開放している。大気開放口85は、上壁78Aに形成されている。なお、連通路84の形状は、図2に示されるものに限定されない。
以上より、第1ユニット100のインク室60は、図2に示されるように、連通路73、大気チューブ30、連通路82、バッファ空間83、連通路84、及び大気開放口85を介して大気開放されている。
連通路84には、半透膜86が配置されている。半透膜86は、連通路84を閉塞するように配置されている。半透膜86は、インクの通過を遮断し且つ気体の通過を許容する微小な孔を有する多孔質膜である。例えば、半透膜86は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体などのフッ素樹脂からなる。なお、半透膜86の有無は任意である。
バッファ空間83は、連通路82及び連通路84と連通する空間である。バッファ空間83は、連通路82及び連通路84よりも容積が大きい空間である。バッファ空間83の矢印101の向きと直交する断面の面積は、連通路84における流体が流れる向き(矢印102の向き)と直交する断面の面積より大きい。矢印101の向きは、連通路82の一端82Aから連通路82の一端84Aへ向かう向きである。
[大気チューブ30の配管]
図4に示されるように、大気チューブ30は、第1ユニット100と第2ユニット200とを接続するように配管されている。図2に示されるように、大気チューブ30は、複合機10が使用姿勢の状態において、一端30Aから他端30Bへ向かって流体が流れる向きである流通向き106(図2に一点鎖線で示されている。)の下流へ向かうにしたがって下方へ向かう第1傾斜部41(図2に破線で示されている。)と、第1傾斜部41よりも流通向き106の下流に位置しており流通向き106の下流へ向かうにしたがって上方へ向かう第2傾斜部42(図2に破線で示されている。)との双方を有するようには配管されていない。もちろん、大気チューブ30は、第1傾斜部41または第2傾斜部42の一方を有するように配管されていてもよいし、第1傾斜部41及び第2傾斜部42の双方を有さないように配管されていてもよい。
例えば、大気チューブ30が第1傾斜部41を有さずに第2傾斜部42のみで構成されている場合、つまり大気チューブ30が一端30Aから他端30Bへ向かうにしたがって常に上方へ向かうように構成されている場合、一端30Aから他端30Bへ向かう大気チューブ30は、図8(A)に示されるように直線的に上方へ向かっていてもよいし、図8(B)に示されるように上に凸となる部分を形成しつつ上方へ向かっていてもよいし、図8(C)に示されるように下に凸となる部分を形成しつつ上方へ向かっていてもよい。なお、大気チューブ30が第2傾斜部42を有さずに第1傾斜部41のみで構成されている場合、つまり大気チューブ30が一端30Aから他端30Bへ向かうにしたがって常に下方へ向かうように構成されている場合も、大気チューブ30が第2傾斜部42のみで構成されている場合と同様である。つまり、当該場合において、一端30Aから他端30Bへ向かう大気チューブ30は、直線的に下方へ向かっていてもよいし、上に凸となる部分を形成しつつ下方へ向かっていてもよいし、下に凸となる部分を形成しつつ下方へ向かっていてもよい。
本実施形態では、図2に示されるように、大気チューブ30は、第1ユニット100から第2ユニット200へ向かう過程において、第1ユニット100の近傍において上方へ向かっており、第2ユニット200の近傍において下方へ向かっており、第1ユニット100の近傍と第2ユニット200の近傍との間において水平方向に沿って延びている。つまり、大気チューブ30は、第1傾斜部41及び第2傾斜部42の双方を有さないように配管されている。換言すると、本実施形態では、大気チューブ30は、複合機10が使用姿勢の状態において上に凸となる湾曲形状の部分を備えるように配管されている。
[上記実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、左壁63が右壁62の下方となるように左壁63及び右壁62が上下方向に対向するような姿勢を複合機10がとった場合に、連通路82の他端82Bは、貯留が許容される最大量のインクがインク室60に貯留されている状態におけるインクの液面93より上方に位置している。そのため、当該姿勢において、インク室60に貯留されたインクが水頭差によって第2ユニット200の内部空間81へ流通することを防止できる。
また、上記実施形態によれば、右壁62が左壁63の下方となるように左壁63及び右壁62が上下方向に対向するような姿勢を複合機10がとった場合に、連通路73の他端73Bは、貯留が許容される最大量のインクがインク室60に貯留されている状態におけるインクの液面92より上方に位置している。そのため、当該姿勢において、インク室60に貯留されたインクが連通路73を介してインク室60から流出することを防止できる。その結果、当該姿勢において、インク室60に貯留されたインクが第2ユニット200の内部空間81へ流通することを防止できる。
仮に、大気チューブ30が、第1傾斜部41と第2傾斜部42との双方を有するように配管されている場合、以下の問題が発生する。つまり、インク室60に貯留されたインクが連通路73を介して大気チューブ30へ流出した場合に、当該インクが大気チューブ30の流通向き106における第1傾斜部41及び第2傾斜部42の間の部分に溜まり、インク室60と内部空間81との間の大気の連通が遮断されるおそれがある。本実施形態によれば、大気チューブ30は、複合機10が使用姿勢の状態において第1傾斜部41と第2傾斜部42との双方を有するようには配管されていない。そのため、上記のような問題の発生を防止できる。
また、上記実施形態によれば、左壁63及び右壁62が上下方向に対向した姿勢を複合機10がとった場合に、大気チューブ30によって連結された第1ユニット100及び第2ユニット200は、上下方向において重複する。よって、当該姿勢の場合に、第1ユニット100と第2ユニット200との間の水頭差を小さくすることができる。これにより、第1ユニット100のインク室60から第2ユニット200の内部空間81へのインクの流通を低減することができる。
また、上記実施形態によれば、半透膜86が配置された連通路84とインク室60との間にバッファ空間83がある。そのため、インク室60に貯留されたインクが半透膜86へ達して半透膜86が濡れることを低減できる。
[変形例]
大気チューブ30の配管は、本実施形態のような配管(上に凸となる湾曲形状の部分を備えるような配管)に限らない。
例えば、大気チューブ30は、第1ユニット100から第2ユニット200へ向かう過程において、水平方向にのみ延びていてもよいし、上向きの成分を有する方向にのみ延びていてもよいし、下向きの成分を有する方向にのみ延びていてもよいし、水平方向及び上向きの成分を有する方向に延びていてもよいし、水平方向及び下向きの成分を有する方向に延びていてもよい。
なお、大気チューブ30は、上記実施形態のように、複合機10が使用姿勢の状態において第1傾斜部41及び第2傾斜部42の双方を有するようには配管されていないことが好ましい。
上記実施形態では、大気チューブ30が連結部材に相当していた。つまり、連結部材は、ゴムなどの可撓性を有する材料であった。しかし、連結部材は、可撓性を有する材料に限らない。例えば、連結部材は、樹脂とフィルムとで構成されていてもよい。詳細には、複数の溝が形成された樹脂にフィルムが貼付されており、溝の縁面とフィルムとによって区画された各経路が、連結部材に相当していてもよい。この場合、当該各経路の一端が第1ユニット100の連通路73の他端73Bと接続されており、当該各経路の他端が第2ユニット200の連通路82の他端82Bと接続されている。
上記実施形態では、図4に示されるように、左右方向9において、大気チューブ30によって連結された第1ユニット100及び第2ユニット200の位置は、完全に一致していた。しかし、左右方向9において、大気チューブ30によって連結された第1ユニット100及び第2ユニット200の位置は、その少なくとも一部のみが重複していてもよい。例えば、左右方向9において、第1ユニット100の一部と第2ユニット200の一部とが重複していてもよいし、第1ユニット100の一部と第2ユニット200の全部とが重複していてもよいし、第1ユニット100の全部と第2ユニット200の一部とが重複していてもよい。
上記実施形態では、左右方向9において、大気チューブ30によって連結された第1ユニット100及び第2ユニット200の位置は重複していたが、当該位置は、重複していなくてもよい。
上記実施形態では、5個の第1ユニット100はそれぞれ左右方向9に並んで配置されており、5個の第2ユニット200はそれぞれ左右方向9に並んで配置されていた。しかし、5個の第1ユニット100または5個の第2ユニット200の少なくとも一方は、それぞれ左右方向9以外に並んで配置されていなくてもよい。例えば、5個の第1ユニット100が左右方向9に並んで配置されている一方で、5個の第2ユニット200は前後方向8に並んで配置されていてもよい。
上記実施形態では、5個の第1ユニット100及び5個の第2ユニット200はそれぞれ並んで配置されたが、5個の第1ユニット100または5個の第2ユニット200の少なくとも一方は並んで配置されていなくてもよい。例えば、図6に示されるように、5個の第1ユニット100が並んで配置されている一方で、5個の第2ユニット200が並んで配置されていなくてもよい。
上記実施形態では、図4に示されるように、第1ユニット100が下部筐体13の右前端部に配置されており、第2ユニット200が下部筐体13の右後端部に配置されていた。しかし、第1ユニット100及び第2ユニット200の配置位置は、上記実施形態の配置位置(図4に示される配置位置)に限らない。例えば、図7に示されるように、第2ユニット200が、キャリッジ31より前方における第1ユニット100の真後ろに配置されていてもよい。
なお、図7では、第1ユニット100及び第2ユニット200は、上記実施形態とは異なり、4個ずつ配置されている。また、最も右に配置された第1ユニット100及び第2ユニット200は、他の第1ユニット100及び第2ユニット200よりもサイズが大きい。最も右に配置された第1ユニット100には、ブラックインクが貯留されている。他の3個の第1ユニット100には、それぞれイエローインク、シアンインク、及びマゼンタインクが貯留されている。
第1ユニット100及び第2ユニット200の配置位置が図4に示される配置位置である場合、大気チューブ30は、キャリッジ31の移動範囲を避けるために、下部筐体13の右端部を経由するように湾曲した状態で、第1ユニット100から第2ユニット200へ配管される必要がある。しかし、第1ユニット100及び第2ユニット200の配置位置が図7に示される配置位置である場合、大気チューブ30は、第1ユニット100から第2ユニット200へ真っ直ぐ配管することが可能である。もちろん、大気チューブ30は、図7とは異なるように配管、例えば屈曲したり湾曲したりするように配管されてもよいことは言うまでもない。
上記実施形態では、第1ユニット100は、下部筐体13の右前端部に配置されており、第2ユニット200は、下部筐体13の右後端部に配置されていた。しかし、第1ユニット100及び第2ユニット200の配置位置は、上記に限らない。例えば、第1ユニット100が下部筐体13の右部に配置されており、第2ユニット200が下部筐体13の左部に配置されていてもよい。また、例えば、複数の第1ユニット100の一部が右前端部に配置されており、複数の第1ユニット100の残りが左前端部に配置されていてもよい。
上記実施形態では、第1ユニット100は、インク室60内のインクが第1ユニット100の外部から視認可能な程度の透光性を有する樹脂で形成されていた。しかし、第1ユニット100は、外部から視認可能な程度の透光性を有さない樹脂で構成されていてもよい。但し、第1ユニット100は、少なくとも前壁61が前記のような樹脂で形成されていることが好ましい。
上記実施形態では、第1ユニット100及び第2ユニット200は、直方体であった。しかし、第1ユニット100及び第2ユニット200は、直方体以外の形状であってもよい。
上記実施形態では、第2ユニット200の内部空間81は、バッファ空間83と、連通路84とを備えていた。つまり、内部空間81は、断面積大きい空間(バッファ空間83)と断面積の小さい空間(連通路84)とを備えていた。しかし、内部空間81の構成は、上記実施形態のような構成に限らない。例えば、内部空間81は、連通路84を備えておらずにバッファ空間83のみで構成されていてもよい。
上記実施形態では、供給口70は、上壁64の前部に形成されていた。しかし、供給口70は、上壁64の前部以外、例えば上壁64の後部に形成されていたもよいし、上壁64以外の壁に形成されていてもよい。また、供給口70の形状は、上述した形状に限らない。例えば、供給口70は円形以外の孔であってもよい。また、例えば、供給口70は上壁64に形成された筒体の内部空間であってもよい。
上記実施形態では、流出口72は、後壁66の下部に形成されていた。しかし、流出口72は、後壁66の下部以外、例えば下壁65に形成されていてもよい。また、上記実施形態では、第1ユニット100は凸部71を備えていたが、凸部71を備えていなくてもよい。この場合、流出口72は、例えば後壁66に形成された貫通孔である。
上記実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、インクに代えて、印刷時にインクに先立って用紙に吐出される前処理液、或いは記録ヘッド21のノズル29の乾燥を防止するために記録ヘッド21のノズル29近傍に噴霧される水等が、液体の一例であってもよい。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部(液体消費装置)
13・・・下部筐体(筐体)
22・・・記録部(液体消費部)
30・・・大気チューブ(連結部材)
60・・・インク室(液体貯留室)
62・・・右壁(第2壁)
63・・・左壁(第1壁)
70・・・供給口
72・・・流出口
73・・・連通路(第1連通路)
73A・・・一端
73B・・・他端
81・・・内部空間
82・・・連通路(第2連通路)
82A・・・一端
82B・・・他端
85・・・大気開放口
100・・・第1ユニット
200・・・第2ユニット

Claims (7)

  1. 筐体と、
    上記筐体に配置されており、液体貯留室を有する第1ユニットと、
    上記筐体における上記第1ユニットと異なる位置に配置された第2ユニットと、
    上記第1ユニット及び上記第2ユニットを連結する連結部材と、
    上記液体貯留室に貯留された液体を消費する液体消費部と、を備える液体消費装置であって、
    上記第1ユニットは、
    上記液体消費装置の使用姿勢において水平方向に沿った幅方向に対向する第1壁及び第2壁と、
    上記液体貯留室に液体を供給するための供給口と、
    上記液体貯留室に貯留された液体を上記液体消費部へ流出する流出口と、
    一端が上記液体貯留室と連通し他端が上記第1ユニットの外部と連通する第1連通路と、を備え、
    上記第2ユニットは、
    内部空間と、
    上記内部空間を大気に開放する大気開放口と、
    一端が上記内部空間と連通し他端が上記第2ユニットの外部と連通する第2連通路と、を備え、
    上記連結部材の一端は、上記第1連通路の他端と接続されており、
    上記連結部材の他端は、上記第2連通路の他端と接続されており、
    上記液体消費装置が上記使用姿勢の場合に、上記第1連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置しており、
    上記第1壁が上記第2壁の下方となるように上記第1壁及び上記第2壁が上下方向に対向するような姿勢を上記液体消費装置がとった場合に、上記第2連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置している液体消費装置。
  2. 上記第2壁が上記第1壁の下方となるように上記第1壁及び上記第2壁が上下方向に対向するような姿勢を上記液体消費装置がとった場合に、上記第1連通路の他端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面より上方に位置している請求項1に記載の液体消費装置。
  3. 上記連結部材は、上記連結部材の一端から上記連結部材の他端へ向かう流通向きの下流へ向かうにしたがって下方へ向かう第1傾斜部と、上記第1傾斜部よりも上記流通向きの下流に位置しており上記流通向きの下流へ向かうにしたがって上方へ向かう第2傾斜部との双方を有するようには配管されていない請求項1または2に記載の液体消費装置。
  4. 上記液体消費装置は、
    複数の上記第1ユニットと、
    上記第1ユニットの各々に対応した複数の上記第2ユニット及び複数の上記連結部材と、を備え、
    上記連結部材によって連結された上記第1ユニット及び上記第2ユニットは、上記幅方向において少なくとも一部が重複するように配置されている請求項1から3のいずれかに記載の液体消費装置。
  5. 複数の上記第1ユニットは、上記幅方向に並んで配置されており、
    複数の上記第2ユニットは、上記幅方向に並んで配置されている請求項4に記載の液体消費装置。
  6. 上記内部空間は、
    上記第2連通路を介して上記連結部材と連通されたバッファ空間と、
    一端が上記バッファ空間と連通されており、他端が上記大気開放口を介して上記第2ユニットの外部と連通された第3連通路と、を備え、
    上記バッファ空間における上記第2連通路から上記第3連通路への向きと直交する断面の面積は、上記第3連通路における流体が流れる方向と直交する断面の面積より大きい請求項1から5のいずれかに記載の液体消費装置。
  7. 上記第3連通路に、液体を流通せず大気を連通する半透膜が配置されている請求項6に記載の液体消費装置。

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