JP2019034945A - 2,3,6−トリメチルフェノールの酸化による2,3,5−トリメチルベンゾキノンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例示的な実験の最後には、相を分離し、別々に秤量し、有機相を分析した。有機相中の(1)及び(4)の量の定量分析はガスクロマトグラフィーにより実施した。塩素の総含有量は元素分析により測定し、塩素イオン量は硝酸銀溶液による電位差滴定法により測定した。2つの値の差異は、有機結合塩素の量を示す。銅及びリチウムの定量分析は原子発光分析(ICP-OES)により実施した。
4 Lの鋼製反応器に、151 gのCuCl2・2H2O、150 gのLiCl、及び365 gの水からなる657 gの水性反応媒体を仕込み、さらに溶媒として機能する818 gのアルコールを仕込んだ。撹拌しながら、この二相混合物を所望の開始温度TDにし、そこに、大気圧下で、酸素含有ガス混合物を通過させた。温度TDに到達したら、溶媒として機能するアルコール中の2,3,5-トリメチルフェノール(4)の60重量%濃度の溶液500 gをtDの時間にわたって一定速度で供給する。反応を完了させるために、撹拌を温度TRで、時間間隔tRの間、継続する。
実施例I7から得られた反応流出物(3-ヘプタノール中の反応)を、最初に水で洗浄する。相分離を実施してから、有機相をHCl水溶液(25重量%)で振とうにより抽出し、その後再度水で洗浄する。水酸化ナトリウム溶液(2重量%)を添加して溶液をpH6にし、トリメチルキノン(1)の約75重量%濃度の溶液が得られる程度まで、減圧下で溶媒を除去する。
実施例11を比較例C1からの流出物で繰り返した(1-ヘキサノール(溶媒)中の反応)。110℃に加熱したところ、125時間後には、最初に存在したキノン(1)の44%が分解した。
実施例11を比較例C1からの流出物で繰り返した(1-ヘキサノール(溶媒)中の反応)。110℃に加熱したところ、125時間後には、最初に存在したキノン(1)の44%が分解した。
(付記)
(付記1)
以下のステップ:
(i)二相又は多相の反応媒体中、ハロゲン化銅(II)を少なくとも含む触媒又は触媒系の存在下で、酸素又は酸素含有ガスにより2,3,6-トリメチルフェノールを2,3,5-トリメチルベンゾキノンに酸化させて、2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物を得るステップであって、
反応媒体が、水、及び6個以上、好ましくは7個以上の炭素原子を有する少なくとも1種の脂肪族非環式第二級アルコールを含む、前記ステップ
を含む、2,3,5-トリメチルベンゾキノン又は2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物の製造方法。
(付記2)
触媒又は触媒系が、塩化銅(II)を含む、付記1に記載の方法。
(付記3)
触媒又は触媒系が、少なくとも1種のアルカリ金属のハロゲン化物、好ましくは塩化リチウムをさらに含む、付記1〜2の少なくとも一つに記載の方法。
(付記4)
反応媒体が、3-ヘプタノールを含む、付記1〜3の少なくとも一つに記載の方法。
(付記5)
方法を、バッチ式で実施する、付記1〜4の少なくとも一つに記載の方法。
(付記6)
ステップ(ii)において、2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物を、アルカリ性水溶液により洗浄する、付記1〜5の少なくとも一つに記載の方法。
(付記7)
酸化を、50℃〜65℃の温度、好ましくは53℃〜58℃の温度で実施する、付記1〜6の少なくとも一つに記載の方法。
(付記8)
酸化を、4〜8時間にわたって、好ましくは4〜7時間にわたって実施する、付記1〜7の少なくとも一つに記載の方法。
(付記9)
ステップ(iii)において、酸化を実施した後の反応媒体を相分離させて、有機相を、有機相の溶液中の触媒の回収のために抽出する、付記1〜8の少なくとも一つに記載の方法。
(付記10)
付記1〜9の少なくとも一つに記載の方法により製造可能であるか、又は製造される、2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物。
(付記11)
0.5 g/100 g未満の塩素含有量である、付記10に記載の混合物。
(付記12)
0.3 g/100 g未満のリチウム含有量である、付記10に記載の混合物。
(付記13)
240 mg/kg未満の銅含有量である、付記10に記載の混合物。
(付記14)
2,3,6-トリメチルフェノールの2,3,5-トリメチルベンゾキノンへの酸化における、溶媒としての、6個以上、好ましくは7個以上の炭素原子を有する脂肪族非環式第二級アルコールの使用。
(付記15)
ビタミンEの合成、より特には2,3,6-トリメチルヒドロキノンの製造における、付記1〜9の少なくとも一つに記載の方法により製造された2,3,5-トリメチルベンゾキノンの、又は付記1〜9の少なくとも一つに記載の方法により製造された2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物の使用。
Claims (15)
- 以下のステップ:
(i)二相又は多相の反応媒体中、ハロゲン化銅(II)を少なくとも含む触媒又は触媒系の存在下で、酸素又は酸素含有ガスにより2,3,6-トリメチルフェノールを2,3,5-トリメチルベンゾキノンに酸化させて、2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物を得るステップであって、
反応媒体が、水、及び6個以上、好ましくは7個以上の炭素原子を有する少なくとも1種の脂肪族非環式第二級アルコールを含む、前記ステップ
を含む、2,3,5-トリメチルベンゾキノン又は2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物の製造方法。 - 触媒又は触媒系が、塩化銅(II)を含む、請求項1に記載の方法。
- 触媒又は触媒系が、少なくとも1種のアルカリ金属のハロゲン化物、好ましくは塩化リチウムをさらに含む、請求項1〜2の少なくとも一項に記載の方法。
- 反応媒体が、3-ヘプタノールを含む、請求項1〜3の少なくとも一項に記載の方法。
- 方法を、バッチ式で実施する、請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法。
- ステップ(ii)において、2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物を、アルカリ性水溶液により洗浄する、請求項1〜5の少なくとも一項に記載の方法。
- 酸化を、50℃〜65℃の温度、好ましくは53℃〜58℃の温度で実施する、請求項1〜6の少なくとも一項に記載の方法。
- 酸化を、4〜8時間にわたって、好ましくは4〜7時間にわたって実施する、請求項1〜7の少なくとも一項に記載の方法。
- ステップ(iii)において、酸化を実施した後の反応媒体を相分離させて、有機相を、有機相の溶液中の触媒の回収のために抽出する、請求項1〜8の少なくとも一項に記載の方法。
- 請求項1〜9の少なくとも一項に記載の方法により製造可能であるか、又は製造される、2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物。
- 0.5 g/100 g未満の塩素含有量である、請求項10に記載の混合物。
- 0.3 g/100 g未満のリチウム含有量である、請求項10に記載の混合物。
- 240 mg/kg未満の銅含有量である、請求項10に記載の混合物。
- 2,3,6-トリメチルフェノールの2,3,5-トリメチルベンゾキノンへの酸化における、溶媒としての、6個以上、好ましくは7個以上の炭素原子を有する脂肪族非環式第二級アルコールの使用。
- ビタミンEの合成、より特には2,3,6-トリメチルヒドロキノンの製造における、請求項1〜9の少なくとも一項に記載の方法により製造された2,3,5-トリメチルベンゾキノンの、又は請求項1〜9の少なくとも一項に記載の方法により製造された2,3,5-トリメチルベンゾキノンを含む混合物の使用。
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CN114276225A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-04-05 | 太阳树(莆田)生物医药有限公司 | 一种维生素k1的有机锌试剂合成方法 |
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