JP2019033713A - 植物栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】敷地面積当たりの植物の栽培量を多くしつつ通路の面積が広くならずに済むと共に、栽培槽の植物の手入れや収穫等の作業を行う際に必要な作業を軽減することができ、さらに、栽培槽によって圧迫感や不安感を人に与えることがない植物栽培装置を提供する。【解決手段】植物栽培装置20は、植物の栽培用ハウス10内の敷地11に設けられた通路27に沿って配置された複数の栽培槽25,26を備える。架台24は、敷地11に設置されると共に通路27に沿って延びる。固定栽培槽25は、架台24の上面に設置されると共に架台24に沿って延びる。可動栽培槽26は、一対の固定栽培槽25,25間の中央真上に配置されると共に平面視において一対の固定栽培槽25,25と平行に延びる。昇降装置30は、可動栽培槽26を吊り下げた状態で鉛直方向に昇降させる。【選択図】図1

Description

本発明は、植物の栽培用ハウス内の敷地に設けられた通路に沿って設置された複数の栽培槽を備えた植物栽培装置に関する。
従来から、苺等の植物を栽培するための植物栽培装置の中には、柔軟性を有する透明のビニルシートや剛性を有する透明の板状部材等からなる透光性部材により表面全体が覆われた栽培用ハウス内に設置されるものがある。このような栽培用ハウス内に植物栽培装置を設置する場合、栽培用ハウス内の限られたスペースの中で植物たる苺を可及的多量に栽培するために、植物栽培装置が備える栽培槽を多段構造にしたり移動可能にしたりして空間を有効に活用することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された栽培装置は、長手方向中央部が駆動軸に巻き付けられた吊り下げ索の両端にそれぞれ栽培槽が吊り下げられ、これらの吊り下げられた一対の栽培槽が、駆動軸を回転させることで互いに鉛直方向逆向きに移動するように構成されたユニットが複数並列に配置されている。そして、駆動軸をその軸芯周りに正転または逆転させることで、上方に位置する栽培槽と下方に位置する栽培槽との上下の位置関係を入れ替えることができる。これにより、上方に位置する栽培槽の真下を人が通行するための通路や人が作業するための空間として利用して、下方に位置する栽培槽の苺を手入れしたり実った苺を摘み取るようにしている。
特許第3661152号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の栽培装置では、水平方向に離間した一対の栽培槽の上下の位置関係を入れ替えて通路を確保するようにしているので、一対の栽培槽の真下にそれぞれ位置する敷地の領域に通路をそれぞれ設けなければならず、そのために整備しなければならない通路の面積が広くなるため、その整備が面倒であった。
また、一対の栽培槽のうち下方に位置する栽培槽の苺を手入れしたり実った苺を摘み取る作業は、人が通路に立ったまま行うことができるものの、上方に位置する栽培槽は人の身長より高い位置に位置付けられるため、その栽培槽の苺に対する作業は、人が通路に立ったままでは困難になる。そこで、一対の栽培槽の上下の位置関係を入れ替えて、上方に位置していた栽培槽を下方に位置させればその苺も手入れや収穫をすることはできるが、一対の栽培槽の上下の位置関係を入れ替える作業が面倒であり、その作業の度に通路から人が一旦退去する必要があった。
また、苺の栽培用ハウスとしては、一般の人が自分で苺を収穫してそのまま食べることができるようにした所謂、苺狩り用のものもある。しかし、特許文献1に記載されたような従来の栽培装置を苺狩り用のハウス内で使用すると、ハウス内の通路を通行する一般の人は、その人の真上に栽培槽が位置することになるので該栽培槽によって圧迫感や不安感を覚える虞があるため好ましくない。
本発明は、前述したような問題を解消するためになされたもので、敷地面積当たりの植物の栽培量を多くしつつ通路の面積が広くならずに済むと共に、栽培槽の植物の手入れや収穫等の作業を行う際に必要な作業を軽減することができ、さらに、栽培槽によって圧迫感や不安感を人に与えることがない植物栽培装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る植物栽培装置は、植物の栽培用ハウス内の敷地に設けられた通路に沿って配置された複数の栽培槽を備えた植物栽培装置であって、前記敷地に設置されると共に前記通路に沿って延びる架台と、前記架台の上面に設置されると共に前記架台に沿って延びる固定栽培槽と、前記固定栽培槽の真上に配置されると共に平面視において前記固定栽培槽と平行に延びる可動栽培槽と、前記可動栽培槽を吊り下げた状態で鉛直方向に昇降させる昇降装置とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載した本発明に係る植物栽培装置は、請求項1に記載の植物栽培装置において、互いに離間して配置され、それぞれ鉛直方向に延びる一対のガイドレールをさらに備える一方、前記可動栽培槽の両端部には、前記一対のガイドレールにそれぞれ案内されて鉛直方向に移動可能な一対のガイド部をそれぞれ備えていることを特徴とするものである。
請求項3に記載した本発明に係る植物栽培装置は、請求項1または請求項2に記載の植物栽培装置において、水平方向に所定の間隔を隔てて互いに平行になるように一対の前記固定栽培槽が前記架台の上面に並置されると共に前記架台に沿って延び、前記可動栽培槽は、前記一対の固定栽培槽間の中央真上に配置されると共に平面視において前記一対の固定栽培槽と平行に延びていることを特徴とするものである。
請求項4に記載した本発明に係る植物栽培装置は、請求項1ないし請求項3のうち何れか一つに記載の植物栽培装置において、前記固定栽培槽と前記可動栽培槽とは、上面に開口部が形成された筒状の外管と、前記外管内に下部が設置され上部が前記開口部から突出する苗床と、内外を連通する多数の連通孔が穿設され前記外管内の下部に設置される排水管と、前記苗床の上方に位置付けられ前記苗床に水を供給するための給水孔を備えた給水管とをそれぞれ備えていることを特徴とするものである。
請求項5に記載した本発明に係る植物栽培装置は、請求項4に記載の植物栽培装置において、前記固定栽培槽および前記可動栽培槽の外管は、それぞれ一端側から他端側に向かうほど低くなるように傾斜して配置されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載した本発明に係る植物栽培装置は、請求項1ないし請求項5のうち何れか一つに記載の植物栽培装置において、前記固定栽培槽が上面に設置された前記架台と前記通路とは、それらが水平方向に交互に並ぶように前記敷地にそれぞれ複数設けられ、前記複数の固定栽培槽の真上にそれぞれ配置されると共に平面視において前記複数の固定栽培槽に対してそれぞれ平行に延びる複数の前記可動栽培槽と、前記複数の可動栽培槽をそれぞれ吊り下げた状態で鉛直方向に昇降させる前記昇降装置とを備えたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、固定栽培槽が敷地に設置された架台の上面に設置されることで固定栽培槽が安定的に設置されるため、固定栽培槽で栽培される植物の手入れや収穫等の作業を行い易い。
また、植物栽培装置に、架台の上面に設置される固定栽培槽と、固定栽培槽の真上に配置されると共に平面視において固定栽培槽と平行に延びる可動栽培槽とが含まれるため、栽培用ハウス内の敷地における面積当たりの植物の栽培量を多くすることができる。
また、固定栽培槽が設置される架台が通路に沿って延びると共に、固定栽培槽の真上に可動栽培槽が平行に延びている。このため、作業者は、固定栽培槽で栽培される植物と可動栽培槽で栽培される植物との双方の植物に対して同じ通路上を移動しながら手入れや収穫等の作業を行うことができると共に、通路を通行する人や作業者の真上には吊り下げられた可動栽培槽は存在しないので、可動栽培槽によって圧迫感や不安感を覚える虞がない。
さらにまた、本発明に係る植物栽培装置には、可動栽培槽を吊り下げた状態で鉛直方向に昇降させる昇降装置が備わっているため、必要に応じて可動栽培槽の鉛直方向の位置を変更することができる。このため、固定栽培槽で栽培される植物に日光が当たり易いように固定栽培槽から離間した高い位置に可動栽培槽を上昇させることができる一方、可動栽培槽で栽培される植物の手入れや収穫等の作業を行う場合には、可動栽培槽を下降させて作業を行い易くすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、可動栽培槽の両端部に、一対のガイドレールにそれぞれ案内されて鉛直方向に移動可能な一対のガイド部をそれぞれ備えているので、可動栽培槽は、傾いたりがたつくことなく安定して昇降することができる。
請求項3に記載の発明によれば、一対の固定栽培槽が架台の上面に並置されるため、固定栽培槽で栽培される植物の数量をさらに多くすることができる。また、可動栽培槽が、一対の固定栽培槽間の中央真上に配置されるため、一対の固定栽培槽で栽培される植物に対して斜めから差し込む日光が可動栽培槽によって遮られ難くなる。
請求項4に記載の発明によれば、固定栽培槽と可動栽培槽とを、外管内に下部が設置され上部が外管の開口部から突出する苗床と、外管内の下部に設置される排水管と、苗床の上方に位置付けられ苗床に水を供給するための給水孔を備えた給水管とを備えたものとしたので、水耕栽培を好適に行うことができると共に、固定栽培槽および可動栽培槽をコンパクトに構成することができる。
請求項5に記載の発明によれば、固定栽培槽および可動栽培槽の外管は、それぞれ一端側から他端側に向かうほど低くなるように傾斜して配置されているため、固定栽培槽および可動栽培槽の外管内で発生する余剰の水を重力の作用で外管の一端側から他端側に向かって自然流下させることができ、そのまま外部に排水することでスムーズに排水することができる。
請求項6に記載の発明によれば、固定栽培槽が設置された架台と通路とは、それらが水平方向に交互に並ぶように敷地にそれぞれ複数設けられると共に、各固定栽培槽の真上に各可動栽培槽がそれぞれ位置しているため、各固定栽培槽および各可動栽培槽の何れの位置の近傍にも通路が位置するようになり、各固定栽培槽および各可動栽培槽の植物の手入れや収穫等の作業を行い易い。
本発明の第1の実施の形態に係る植物栽培装置が設置された栽培用ハウスを、その表面を覆う部材を透過すると共に一部の部材を破断して見た状態を示す正面図である。 図1において矢印Aで示す部分を拡大すると共に一部の部材を破断して示す図である。 固定栽培槽を右側方から見た状態を示す側面図である。 図3に示す固定栽培槽をを上方から見た状態を示す平面図である。 図3および図8において矢視B−B線に沿う断面を示す図である。 排水管をその一部を破断して右側方から見た状態を示す側面図である。 図3に示す固定栽培槽に苺を栽培し右側方から見た状態を示す側面図である。 可動栽培槽を右側方から見た状態を示す側面図である。
図8に示す可動栽培槽をを上方から見た状態を示す平面図である。 図1に示す栽培用ハウスの前側の一部を、表面を覆う部材を透過すると共に一部の部材を破断して左側方から見た状態を示す側面図である。 図1に示す栽培用ハウスの後側の一部を、表面を覆う部材を透過すると共に一部の部材を破断して左側方から見た状態を示す側面図である。 (1)図は図10および図11において矢印Cで示す部分を拡大して示す図であり、(2)図は図11において矢印Dで示す部分を拡大して示す図であり、(3)図は図10および図11において矢印Eで示す部分を拡大して示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る植物栽培装置が設置された栽培用ハウスを、その表面を覆う部材を透過すると共に一部の部材を破断して見た状態を示す正面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る植物栽培装置の、第1の実施の形態を図1ないし図12を参照して詳細に説明する。これらの図において一部の図については、作図の都合上、長尺な部材は、その長手方向の一部を省略して示している。図1は、同実施形態に係る植物栽培装置20が設置された栽培用ハウス10をその内部が見えるように表面を覆う部材(後述する主ビニルシート22)を透過すると共に一部の部材を破断して示している。植物栽培装置20で栽培する植物としては、苺Pを図示している。なお、以下の説明において、前後、左右、上下の各方向は図1に基づいたものとし、図1の手前側が前方で奥側が後方とする。また、矢印L,Rで示す方向はそれぞれ左方向と右方向を示し、矢印Fで示す方向は前方を示す。
この栽培用ハウス10は、左右二列でそれぞれの列ごとに前後方向に等間隔を隔てて栽培用ハウス10内の敷地11に中間部および下部が埋設されたコンクリート製の複数の基礎12…と、各基礎12の上面から鉛直方向上方に延びる複数の支柱13…と、前後で隣り合った支柱13の鉛直方向中途部(上端寄り)同士をそれぞれ連結すると共に前後水平方向に延びる桁材14と、左右方向で対向する支柱13の上端部間にそれぞれ掛け渡され上方に向かって円弧状に屈曲形成された複数の湾曲材15…と、左右方向で対向する支柱13の上部同士を各湾曲材15の下方でそれぞれ連結すると共に左右水平方向に延びる複数の主梁材16…と、各湾曲材15の左右方向中途部の互いに離間した2点間に掛け渡されると共に左右水平方向に延びる副梁材17とで栽培用ハウス10の骨格が構成されている。
主梁材16は、長尺の中央部材18と、該中央部材18の両端部に螺子による締結または溶接によりそれぞれ結着された端部材19とを備えている。各端部材19は、支柱13の上部(湾曲材15が連結された支柱13の部位より下方の部位)と中央部材18の端部との間に掛け渡され左右水平方向に延びる継梁材19aと、該継梁材19aの長手方向中途部と支柱13の鉛直方向中途部(継梁材19aが連結された支柱13の部位より下方の部位)との間に斜めに掛け渡された補強材19bとをそれぞれ備えている。各支柱13,各桁材14,各湾曲材15,各副梁材17および各主梁材16の中央部材18と端部材19は、横断面の外形形状が円形状または矩形状で、鉄またはアルミニウム等の金属製の管材からなる。
各支柱13が立設された複数の基礎12…は、敷地11において前後方向に約3メートルの等間隔を隔てた10箇所または11箇所に前後方向に一列に並ぶように埋設された基礎群が二列並設され、これらの基礎群同士が左右方向に約6メートルの間隔を隔てている。そして、栽培用ハウス10の骨格を構成する各支柱13や各湾曲材15等の部材全体を外側から被うように、柔軟性を有する主ビニルシート22が張設されている。また、主梁材16の左右方向両端部(端部材19の継梁材19aの端部)からそれぞれ斜め上方に延びるように左右一対の副ビニルシート23,23が張設されている。これらの副ビニルシート23は、遮光用または保温用に供されるもので開閉機構(図示せず)によって開閉可能な状態で取り付けられている。
前記開閉機構としては、図示は省略するが例えば、副ビニルシート23の下縁部側を巻き取り可能な巻取ドラムと、副ビニルシート23の上縁部に固定された可動部と、該可動部が副ビニルシート23の延びる方向に沿って斜めに移動するよう案内するガイド部とを備え、可動部がガイド部に沿って移動すると共に巻取ドラムがその軸芯周りに回転するように構成されたものを挙げることができる。この開閉機構の場合は、副ビニルシート23が開くときに副ビニルシート23の下縁部側が巻取ドラムに巻き取られ、副ビニルシート23が閉じるときに巻取ドラムが逆に回転してその巻き取られていた副ビニルシート23の下縁部側が上縁部側に向かって戻されるように構成される。
これ以外の開閉機構としては、図示は省略するが例えば、副ビニルシート23の上縁部に固定された可動部と、該可動部が副ビニルシート23の延びる方向に沿って斜めに移動するよう案内する第1のガイド部と、副ビニルシート23の前後方向両縁部が副ビニルシート23の延びる方向に沿って斜めに移動するよう案内する第2のガイド部とを備え、可動部が第1のガイド部に沿って移動すると共に副ビニルシート23の前後方向両縁部が第2のガイド部に沿って移動するように構成されたものを挙げることができる。この開閉機構の場合は、副ビニルシート23が開くときに副ビニルシート23が蛇腹状に折り畳まれて収縮し、副ビニルシート23が閉じるときにその折り畳まれて収縮していた副ビニルシート23が展開される。
前述した何れの開閉機構も、一対の副ビニルシート23,23が閉じた状態では、それらの上縁同士は、主梁材16と副梁材17との間の高さ位置で互いに接近する。
植物栽培装置20は、栽培用ハウス10内に設置されており、複数の架台24…と、各架台24の上部にそれぞれ設置された左右一対の固定栽培槽25,25と、各左右一対の固定栽培槽25,25間の左右方向中央の真上にそれぞれ配置された可動栽培槽26と、各可動栽培槽26を鉛直方向に昇降可能に支持する昇降装置30とを備えている。各一対の固定栽培槽25,25は、互いに左右水平方向に所定の間隔を隔てて平行に近接した状態で各架台24の上面にそれぞれ並べて設置されている。各可動栽培槽26は、それらの真下に配置された各左右一対の固定栽培槽25,25と平面視において平行に延びている。各架台24は、前後方向に長い箱状の栽培槽支持部24aと、該栽培槽支持部24aを支持する脚部24bとを備え、栽培用ハウス10内の敷地11に左右方向に等間隔を隔てた4箇所にそれぞれ設置されており、各架台24の前後方向の長さは約28メートルに設定されている。
また、架台24は、左右方向の幅が約35センチメートル、高さが約110センチメートル、左右方向で隣り合う架台24の幅方向中心同士の間隔が約130センチメートルにそれぞれ設定されている。なお、架台24の上面の高さは、その上面に設置される固定栽培槽25が位置付けられる高さと人の身長とを考慮して設定され、90センチメートルないし130センチメートル程度にすることが好ましい。
図2に示すように、各栽培槽支持部24a内には、籾殻Mが充填されており、この図2に示す部位に相当する他の3つの部位も同様に構成されている。
敷地11において、左右方向で隣り合う支柱13と架台24との間および左右方向で隣り合う架台24同士の間にはそれぞれ通路27が設けられており、支柱13と架台24との間の通路27の幅は約75センチメートル、架台24同士の間の通路27の幅は約87センチメートルにそれぞれ設定されている。而して、固定栽培槽25が上面に設置された架台24と通路27とは、それらが左右水平方向に交互に並ぶように敷地11にそれぞれ複数設けられている。
この実施の形態では、各固定栽培槽25と各可動栽培槽26とは、それらの前後方向両端部にそれぞれ結着された部材(後述する蓋部材41およびガイド部材49)を除き、同一の寸法および構造で構成されている。それゆえ、まず固定栽培槽25の構成について、図3ないし図7を参照して詳細に説明する。一方、可動栽培槽26の構成については、図8および図9を参照して説明することとするが、固定栽培槽25について説明するものと同一または同等の部材および部位については、同一の符号を付し詳細な説明は省略し、固定栽培槽25とは異なる点を主に詳細に説明する。
各固定栽培槽25は、前後方向に延びる外管28と、該外管28と平行に延び該外管28内の下部に設置された排水管31(図5参照)と、外管28の上部に設置された苗床32と、外管28と平行に延び苗床32の上方に設置された給水管33とを備えている。外管28は、長さが約4メートル、外径が約114ミリメートル、厚さが約3.3ミリメートルで円筒状の塩化ビニル製の短管34がその長手方向に7本連結されて構成されている。各短管34の上部には、長手方向に約250ミリメートルの等間隔を隔てた複数の位置に、直径が約60ミリメートルの円形の開口部34a(図5参照)がそれぞれ穿設されている。
また、各短管34の両端部には、それぞれ塩化ビニル製の継手部材35が結着されている。図4において一部を拡大して示すように、各継手部材35は、短管34の端部の外周部に一端部側が嵌合され接着剤により結着された円筒部35aと、該円筒部35aの他端部の外周から一体的に拡径するように形成された円環状の鍔部35bとを備えている。対向する各一対の鍔部35b,35b間には、液密に封止する円環状のシール部材36がそれぞれ配設されている。各鍔部35bおよび各シール部材36には、周方向に等間隔を隔てた位置に複数のボルト挿通孔がそれぞれ穿設されており、対向する各鍔部35bの端面同士を、シール部材36を介在させて接合した状態で各ボルト挿通孔に挿通したボルト37にナット38を螺合して締結することで、複数の短管34…が連結されて1本の長尺な外管28が構成されている。
なお、作図の都合上、各一対の鍔部35b,35bにつきボルト37とナット38とを4個ずつ使用する例を図示しているが、それらの個数を多く(例えば6個ずつまたは8個ずつ使用)する方がシール部材36の液密性を確保する観点からは望ましい。このようにして構成された外管28の長さは約28メートルに設定されている。外管28の両端に位置する短管34の端部の外周部には、継手部材35の一端部側がそれぞれ嵌合されて接着剤により結着され、他端部側の鍔部35bと円盤状の蓋部材41とが、それらの間にシール部材36を介在させて接合した状態で、前述した一対の継手部材35,35同士の締結と同様に、各ボルト挿通孔に挿通したボルト37にナット38が螺合されて締結されている。蓋部材41の外径および厚さは、継手部材35の鍔部35bと同一の寸法にそれぞれ設定されている。
また、排水管31は、長さが約4メートル、外径が約54ミリメートル、厚さが約2ミリメートルの複数のポリエチレン製の短管42…が連結されて1本の長尺な排水管31が構成されている。図6に示すように、各短管42には全域に亘って均一に無数の連通孔42a…が穿設されており、その開孔率は約10ないし20パーセント程度に設定されているが、これ以外の開孔率に適宜設定することができる。また、各短管42の一端部には、それ以外の部位よりも僅かに拡径された拡径部42bが形成されており、該拡径部42bを他の短管42の他端部に順次嵌合することで、複数の短管42…が連結されて1本の長尺な排水管31が構成されている。このようにして長尺に構成された排水管31の長さは約28メートルに設定されている。
図5に戻って、苗床32は、保水性を有する円柱状のスポンジ43と、スポンジ43が内部に収容される収容器44と、該収容器44内にその底面と一定の間隙45を隔てて配置されスポンジ43の底面を支持する底板46とを備えている。収容器44は、外管28の各短管34の開口部34a内に挿入可能な有底円筒状の筒部44aと、該筒部44aの上端縁部の外周から一体的に拡径するように形成された環状の鍔部44bと、収容器44の下部の側面に穿設され前記間隙45の空間と収容器44の外部とを連通する排水孔44cとを備えている。前記底板46には、板面の全域に亘って均一に複数の小孔46a…が穿設されている。なお、このような構成に替えて、底板46を省略すると共に収容器44の筒部44aの全域に亘って均一に多数の小孔を穿設して筒部44aの内外を連通し、収容器44の底面に当接するまでスポンジ43を収容するようにしてもよい。
各スポンジ43は、一辺の長さが約50ミリメートルの立方体状にそれぞれ形成されている。各収容器44は、上下方向の高さが約65ミリメートル、内径が約50ミリメートルにそれぞれ設定され、外管28の各開口部34a内に挿入され、各開口部34aから各収容器44の上部がそれぞれ突出した状態で排水管31上に載置されている。そして、収容器44内に圧縮された状態で収容されたスポンジ43に、苺Pの苗が植え付けられて栽培される。図7は、苺Pが栽培された状態の固定栽培槽25を示しているが、苺Pが栽培された状態の可動栽培槽26も図7と同様になるので、その状態の可動栽培槽26の図示は省略する。
給水管33は、可撓性を有する長尺の管状部材で構成されており、その長手方向に約250ミリメートルの等間隔を隔てた各位置にそれぞれ小径の給水孔33a(図5参照)が穿設されている。この給水管33は、各給水孔33aを各苗床32のスポンジ43の真上に位置させた状態で収容器44の鍔部44bの上面上に設置されている。
各固定栽培槽25の外管28は、それぞれの後端が前端より僅かに低くなるように傾斜して所謂、水勾配を形成するよう配置されている。すなわち、各固定栽培槽25の外管28は、それぞれ一端側(前端側)から他端側(後端側)に向かうほど低くなるように傾斜して配置されている。その勾配は、長さ30メートルの両端の高低差が5センチメートルになるように設定されているが、この設定に限らず、外管28の前端側から後端側に向かって水が重力の作用で緩やかに自然流下しさえすれば、この設定以外の勾配に適宜設定してもよい。
また、図示は省略するが、給水管33の基端部を構成する1本の給水元管の一端部が給水タンクに接続されている。該給水元管の長手方向中途部で複数の給水管33…に分岐して、その分岐した複数の給水管33…が各固定栽培槽25およびに各可動栽培槽26にそれぞれ分配されて設置されている。給水タンク内に貯留された水または肥料が溶解した水が所定量ずつ各給水管33の給水孔33aを介して各固定栽培槽25およびに各可動栽培槽26の各苗床32に供給されるように構成されている。なお、1本の給水元管を複数の給水管33…に分岐する構成に替えて、各固定栽培槽25用の給水元管と各可動栽培槽26用の給水元管とを個別に備え、これらの給水元管をそれぞれ分岐して各固定栽培槽25用の複数の給水管33と各可動栽培槽26用の複数の給水管33としてもよい。
また、給水元管を複数の給水管33…に分岐せず、かつ、固定栽培槽25と可動栽培槽26との種類を問わず、給水タンクから栽培槽ごとに個別に複数の給水管33…を配管して水を供給するようにしてもよい。各苗床32に供給された水は、収容器44内のスポンジ43に吸収され、余剰の水は、底板46の複数の小孔46a…および間隙45を通過して排水孔44cから外管28内に排出される。外管28内に排出されて外管28内の下部に溜まった水は、排水管31の無数の連通孔42a…から排水管31内に流入する。前述したように、各固定栽培槽25の外管28が傾斜して配置されていることから、各固定栽培槽25の外管28内の下部に設置された排水管31も同様に傾斜しており、その傾斜によって、排水管31内に流入した水も重力の作用で前端側から後端側に向かって流れる。
排水管31は、その前端が前側の蓋部材41の内側面に突き当たるか、または、該内側面の近傍に到達するまで外管28内に挿入されている。排水管31の後端部は、後側の蓋部材41の下部に穿設された貫通孔に液密に挿通された排水用配管47の一端部に外管28内で接続されており、排水管31から排水用配管47内に流入した水は該排水用配管47の他端部を介して外部に排出される。
一方、図8および図9に示すように、各可動栽培槽26の外管28の両端に位置する短管34の端部の外周部には、継手部材35の一端部側がそれぞれ嵌合されて接着剤により結着され、他端部側の鍔部35bとガイド部材49とが、それらの間にシール部材36を介在させて接合した状態で、前述した固定栽培槽25における一対の継手部材35,35同士の締結と同様に、各ボルト挿通孔に挿通したボルト37にナット38が螺合されて締結されている。各可動栽培槽26の外管28も各固定栽培槽25の外管28と同様にそれぞれの後端が前端より僅かに低くなるように傾斜して配置されている。すなわち、各可動栽培槽26の外管28は、それぞれ一端側(前端側)から他端側(後端側)に向かうほど低くなるように傾斜して配置されている。
可動栽培槽26の排水管31は、その前端が前側のガイド部材49の内側面に突き当たるか、または、該内側面の近傍に到達するまで外管28内に挿入されている。排水管31の後端部は、後側のガイド部材49の下部に穿設された貫通孔に液密に挿通された排水用配管50の一端部に外管28内で接続されており、排水用配管50は、その他端部に向かう中途部に弛みを持たせた状態で下方に延設され、固定栽培槽25の排水用配管47の長手方向中途部に接続されている。これにより、可動栽培槽26の排水管31から排水用配管50内に流入した水は、固定栽培槽25に接続された排水用配管47内を流れる水と合流して外部に排水される。なお、排水用配管50の少なくとも弛みを持たせた部位は柔軟性を有する管状部材で構成されており、このことと弛みを持たせたこととで、可動栽培槽26の昇降に伴って排水用配管50の上側端部が上下動しても、その上下動は排水用配管50の弛みを持たせた部位で吸収され、固定栽培槽25の排水用配管47が変位することはない。
各可動栽培槽26を昇降させる昇降装置30は、図1,図10,図11および図12に示すように、前後方向に延びる回転軸48と、該回転軸48を支持する複数の軸受51…と、それぞれ複数のワイヤ52a,52b,52c,52dと、これらのワイヤ52a,52b,52c,52dを巻き取る複数の巻取ドラム53…と、上下方向に間隔を隔てると共に前方から見て左右方向に近接して並設された、それぞれ複数の滑車54a,54b,54c,54dと、左右方向に互いに間隔を隔てて配設された、それぞれ複数の滑車55a,55b,55c,55dと、ウインチ56(図11参照)とを備えている。各軸受51は、各副梁材17の左右方向中途部に溶接によりそれぞれ結着されたブラケット57に固定されている。
各滑車54a,54b,54c,54dは、それぞれ対応する各巻取ドラム53の下方で、かつ、各主梁材16の中央部材18の長手方向中央部にそれぞれ固定された支持部材58にそれぞれ回転自在に支持されている。各滑車54aと各滑車54dとは、前方から見て左右方向に互いに近接配置され、各滑車54bと各滑車54cとは、前方から見て左右方向に互いに近接配置されている。各滑車54b,54cは、各滑車54a,54dのそれぞれの真下に一定の間隔を隔てて配置されている。各滑車55a,55b,55c,55dは、各主梁材16の中央部材18の長手方向中途部に互いに離間して固定された各支持部材59にそれぞれ回転自在に支持されている。
なお、図1では、回転軸48、軸受51、巻取ドラム53、滑車54a,54b,54c,54d,55a,55b,55c,55d,支持部材58および複数の支持部材59については、作図の都合上、縮尺比率を他の部材とは異ならせて相対的に大きく描いている。
図10および図11に示すように、回転軸48は、長さが約3メートルのものとそれより短いものとの複数の短軸61…が複数の軸継手62…を介して連結されて前後方向に長尺な1本の回転軸48が構成されている。回転軸48は、その両端部を除き、長手方向中途部の複数の部位が前後一対の軸受51,51によって回転自在に支持され、前端部は1つの軸受51によって回転自在に支持されている(図12の(1)図および(2)図参照)。
また、回転軸48における各一対の軸受51,51間に各一対の巻取ドラム53,53がそれぞれ取り付けられている。各巻取ドラム53は、それぞれ2本のワイヤ(ワイヤ52a,52bとワイヤ52c,52d)が同時に巻き取られるように構成されており、各一対の巻取ドラム53,53のうち各一方の巻取ドラム53に各ワイヤ52a,52bの基端部がそれぞれ連結され、各他方の巻取ドラム53に各ワイヤ52c,52dの基端部がそれぞれ連結されている。左端に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52aが接続され、左から2番目に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52bが接続され、左から3番目に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52cが接続され、右端に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52dが接続されている。而して、各一対の巻取ドラム53,53には、それぞれ一組のワイヤ52a,52b,52c,52dが連結されることになる。
各滑車54aは、それらに対応する巻取ドラム53から下方に垂下する各ワイヤ52aをそれぞれ左方向に導く。各滑車54bは、それらに対応する巻取ドラム53から下方に繰り出される各ワイヤ52bをそれぞれ左方向に導く。各滑車54cは、それらに対応する巻取ドラム53から下方に垂下する各ワイヤ52cをそれぞれ右方向に導く。各滑車54dは、それらに対応する巻取ドラム53から下方に垂下する各ワイヤ52dをそれぞれ右方向に導く。
各滑車55aは、対応する各滑車54aから延びてくる各ワイヤ52aをそれぞれ下方に導き、各滑車55bは、対応する各滑車54bから延びてくる各ワイヤ52bをそれぞれ下方に導いている。各滑車55cは、対応する各滑車54cから延びてくる各ワイヤ52cをそれぞれ下方に導き、各滑車55dは、対応する各滑車54dから延びてくる各ワイヤ52dをそれぞれ下方に導いている。各ワイヤ52a,52b,52c,52dの下端部は、それぞれ対応する各可動栽培槽26の外管28下部の外周に巻き回されたのち末端部が外管28の真上で各ワイヤ52a,52b,52c,52dの長手方向中途部にそれぞれ連結されている。なお、各主梁材16の中央部材18に対する各滑車55a,55b,55c,55dの左右方向の固定位置は、各ワイヤ52a,52b,52c,52dに連結された各可動栽培槽26が各左右一対の固定栽培槽25,25間の左右方向中央の真上に位置するようにそれぞれ位置付けられている。
ウインチ56は、そのウォーム減速機56aを介して回転軸48の端部に組み付けられている。ウインチ56のチェーン56bを上下方向の何れか一方に引っ張ることにより回転軸48がその軸芯周り回転して各ワイヤ52a,52b,52c,52dが各巻取ドラム53にそれぞれ同時に巻き取られ、チェーン56bを他方に引っ張ることにより回転軸48が反対方向に回転して各ワイヤ52a,52b,52c,52dが各巻取ドラム53から同時に繰り出される。このため、1つのウインチ56を操作することにより4つの可動栽培槽26を同時に昇降させることができる。なお、ウインチ56は、手動式または可動式の何れの方式のものでもよい。
以上のように構成された昇降装置30により可動栽培槽26を高さ位置H1から高さ位置H2まで昇降させることができ(図1参照)、高さ位置H1から高さ位置H2までの任意の高さ位置で可動栽培槽26を静止した状態にすることができる。また、各可動栽培槽26は、左右方向から見て、対応する各一対の固定栽培槽25,25に対してそれぞれ平行になるように各ワイヤ52a,52b,52c,52dによりそれぞれ吊り下げられている。このような各可動栽培槽26と各一対の固定栽培槽25,25との平行状態は、各可動栽培槽26が昇降している最中だけでなく静止しているときにも維持される。図1では、高さ位置H1に位置する各可動栽培槽26を実線で示し、高さ位置H2に位置する各可動栽培槽26を二点鎖線で示している。
また、図8および図9に示すように、可動栽培槽26の両端部には、それぞれガイド部材49を備えている。ガイド部材49は、前後水平方向に延びる板状のガイド部49aと、前記固定栽培槽25の蓋部材41と同一の形状および構造を有する円盤状の鍔部49bとを備えている。ガイド部49aには、円形のガイド孔49cが形成されている。固定栽培槽25の一対の継手部材35,35同士の締結と同様に、各ボルト挿通孔に挿通したボルト37にナット38が螺合されて可動栽培槽26の両端部の継手部材35に締結されている。敷地11における各ガイド部材49のガイド部49aに対応する位置には、鉛直方向に延びる円管状のガイドレール63がそれぞれ立設されている。各可動栽培槽26の両端部におけるガイド部材49のガイド孔49c内にそれぞれガイドレール63を挿通することで、各可動栽培槽26は、前後一対のガイドレール63,63にそれぞれ案内されて昇降するため、傾いたりがたつくことなく安定して昇降することができる。
なお、ガイドレール63は、敷地11に立設せずに、ブラケットを介して支柱13に取り付けるようにしてもよい。また、ガイド部材49のガイド孔49c内にガイドレール63を挿通することで可動栽培槽26がガイドレール63に沿って昇降する構成に替えて、横断面の形状がコ字状,U字状またはC字状の凹状部と、該凹状部にに係合する凸状部とのうち何れか一方を可動栽培槽26の両端部のガイド部材に設け、他方をガイドレールに設けて、凹状部と凸状部とが係合した状態で可動栽培槽26がガイドレールに沿って昇降するようにしてもよい。
以上のように構成された植物栽培装置20を用いて苺Pを栽培する際には、各固定栽培槽25のスポンジ43にそれぞれ苺Pの苗を植え付けたのち、各可動栽培槽26を下降させた状態で、それらのスポンジ43にそれぞれ苺Pの苗を植え付ける。そして、各給水管33の給水孔33aから1分間に約30立方センチメートルの割合で水を排出させてその水を各固定栽培槽25および各可動栽培槽26の各苗床32に供給する。なお、この水に肥料が溶解している場合は、この肥料に含まれる、苺Pの苗の成長に必要な養分を吸収することで苺Pの苗が順調に生育する。また、スポンジ43は所定量の水だけを保水して、余剰の水はスポンジ43の外部に放出する。各固定栽培槽25および各可動栽培槽26のスポンジ43から放出され外管28内の下部に溜まった水は、排水管31の内部に流入したのち排水用配管47および排水用配管50から外部に排出される。
各固定栽培槽25および各可動栽培槽26の苺Pの苗が日光を受け易くしたい場合は、一対の副ビニルシート23,23を開いた状態にしておくと共に各可動栽培槽26を高さ位置H1まで上昇させておく。これによって、固定栽培槽25のスポンジ43に植えられた苺Pの苗が可動栽培槽26の陰になって日光が当らなくなることが防止される。なお、各固定栽培槽25および各可動栽培槽26は、それらの長手方向が南北の方向を向くように配置しておくことが望ましい。そうすることで、太陽が東から昇り西に沈む間の殆どの時間で、各固定栽培槽25の苺Pの苗が、各可動栽培槽26の陰になることが防止される。また、日差しが強過ぎる場合や各固定栽培槽25および各可動栽培槽26の周囲を保温する必要がある場合には、一対の副ビニルシート23,23を閉じた状態にしておく。
苺Pが成長して収穫の時期になると、各固定栽培槽25の苺Pは、架台24に設置したままの状態で各通路27から摘み取る。また、各可動栽培槽26の苺Pを収穫する場合には、各可動栽培槽26を作業者が作業し易い高さ(例えば高さ位置H2)まで下降させて、各通路27から苺Pを摘み取る。この場合、各固定栽培槽25および各可動栽培槽26の何れも通路27に近い位置にあるため両栽培槽25,26の苺Pを容易に摘み取ることができる。
以上のような本実施形態に係る植物栽培装置20によれば、敷地11に設置された各架台24の上面に各固定栽培槽25がそれぞれ設置されることで各固定栽培槽25が安定的に設置されるため、各固定栽培槽25で栽培される苺Pの手入れや収穫等の作業を行い易い。
また、植物栽培装置20に、架台24の上面に設置される固定栽培槽25と、固定栽培槽25の真上に配置されると共に平面視において固定栽培槽25と平行に延びる可動栽培槽26とが含まれるため、栽培用ハウス10内の敷地11における面積当たりの苺Pの栽培量、延いては収穫量を多くすることができる。
また、固定栽培槽25が設置される架台24が通路27に沿って延びると共に、固定栽培槽25の真上に可動栽培槽26が平行に延びている。このため、作業者は、固定栽培槽25で栽培される苺Pと可動栽培槽26で栽培される苺Pとの双方の苺Pに対して同じ通路27上を移動しながら手入れや収穫をすることができると共に、通路27を通行する人や作業者の真上には吊り下げられた可動栽培槽26は存在しないので、可動栽培槽26によって圧迫感や不安感を覚える虞がない。
また、植物栽培装置20には、可動栽培槽26を吊り下げた状態で鉛直方向に昇降させる昇降装置30が備わっているため、必要に応じて可動栽培槽26の鉛直方向の位置を変更することができる。このため、固定栽培槽25で栽培される苺Pに日光が当たり易いように固定栽培槽25から離間した高い位置に可動栽培槽26を上昇させることができる一方、可動栽培槽26で栽培される苺Pの手入れや収穫等の作業を行う場合には、可動栽培槽26を下降させて作業を行い易くすることができる。
また、1本の回転軸48を回転させることによって、4つの可動栽培槽26を同時に昇降させることができるので昇降の作業性が良い。
また、可動栽培槽26の両端部には、一対のガイドレール63,63にそれぞれ案内されて鉛直方向に移動する一対のガイド部材49,49をそれぞれ備えているので、可動栽培槽26は、傾いたりがたつくことなく安定して昇降することができる。
また、一対の固定栽培槽25,25が架台24の上面に並置されるため、固定栽培槽25で栽培される苺Pの数量を多くすることができる。また、可動栽培槽26が、一対の固定栽培槽25,25間の中央真上に配置されるため、一対の固定栽培槽25,25で栽培される苺Pに対して斜めから差し込む日光が可動栽培槽26によって遮られ難くなる。すなわち、前後方向から見た状態で、一対の固定栽培槽25,25と可動栽培槽26とが二等辺三角形の頂点を構成する位置にそれぞれ位置付けられるため、移動する太陽の光線が一対の固定栽培槽25,25と可動栽培槽26との全ての部分を照射し易くなる。これによって、各栽培槽25,26の苺Pの苗を良好な状態で成長させることができる。
また、各栽培槽25,26を、外管28内に下部が設置され上部が外管28の開口部34aから突出する苗床32と、外管28内の下部に設置される排水管31と、苗床32の上方に位置付けられ苗床32に水を供給するための給水孔33aを備えた給水管33とを備えたものとしたので、水耕栽培を好適に行うことができると共に、各栽培槽25,26をコンパクトに構成することができる。
また、各栽培槽25,26の外管28は、それぞれ一端側(前端側)から他端側(後端側)に向かうほど低くなるように傾斜して配置されているため、各栽培槽25,26の外管28内で発生する余剰の水を重力の作用で外管28の一端側(前端側)から他端側(後端側)に向かって自然流下させることができ、そのまま排水用配管47,50を介して外部に排水することでスムーズに排水することができる。
また、一対の固定栽培槽25,25が設置された架台24と通路27とが敷地11に交互に並設されると共に、一対の固定栽培槽25,25の真上に昇降可能な可動栽培槽26が位置しているため、各栽培槽25,26の何れの位置の近傍にも通路27が位置するようになり、各栽培槽25,26の苺Pの手入れや収穫等の作業を行い易い。
さらにまた、栽培用ハウス10内の上部には、遮光または保温用の開閉可能な一対の副ビニルシート23,23が設置されているため、栽培用ハウス10内の採光や保温を適正に行うことができる。
(第2の実施の形態)
図13は、本発明の第2実施の形態に係る植物栽培装置20Aが設置された栽培用ハウス10Aをその内部が見えるように表面を覆う部材(主ビニルシート22)を透過すると共に一部の部材を破断して示しており、同図の手前側が前方で奥側が後方とするものとする。なお、図12では、回転軸48、軸受51、巻取ドラム53、滑車55a,55b,55c,55dおよび複数の支持部材59については、作図の都合上、縮尺比率を他の部材とは異ならせて相対的に大きく描いている。この植物栽培装置20Aは、前述した第1の実施の形態に係る植物栽培装置20の昇降装置30に替えて昇降装置30Aが備えられており、それ以外については、第1実施の形態に係る植物栽培装置20と同様に構成されている。それゆえ、以下の説明においては、前記第1の実施の形態で説明したものと同一または同等の部材および部位等については、同一符号を付し詳細な説明は省略し、第1の実施の形態に係る植物栽培装置20とは異なる点を主に詳細に説明する。
昇降装置30Aは、左右方向に互いに離間して配置された一対の回転軸48,48と、各回転軸48をそれぞれ回転自在に支持する複数の軸受51…と、各回転軸48にそれぞれ取り付けられた複数の巻取ドラム53…と、それぞれ複数のワイヤ52a,52b,52c,52dと、それぞれ複数の滑車55a,55b,55c,55dと、左右方向に互いに離間して配置された一対のウインチ(図示せず)とを備えている。各ウインチは、前記第1の実施の形態で説明したウインチ56と同様に構成されており、ウォーム減速機およびチェーンをそれぞれ備えている。各主梁材16における左右一対の端部材19,19に溶接によりそれぞれ結着されたブラケット(図示せず)に軸受51がそれぞれ固定され、これらの軸受51によって各回転軸48が回転自在に支持されている。
また、各回転軸48には、それぞれ複数の巻取ドラム53が取り付けられており、左側に配置された回転軸48の各巻取ドラム53に各ワイヤ52a,52bの基端部がそれぞれ連結され、右側に配置された回転軸48の各巻取ドラム53に各ワイヤ52c,52dの基端部がそれぞれ連結されている。左端に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52aが接続され、左から2番目に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52bが接続され、左から3番目に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52cが接続され、右端に位置する可動栽培槽26に各ワイヤ52dが接続されている。
各滑車55a,55b,55c,55dは、各主梁材16の中央部材18の長手方向中途部に互いに離間して固定された各支持部材59を介してそれぞれ回転自在に支持されている。各滑車55aは、左の回転軸48の対応する各巻取ドラム53から延びてくる各ワイヤ52aを下方に導き、各滑車55bは、左の回転軸48の対応する各巻取ドラム53から延びてくる各ワイヤ52bを下方に導いている。各滑車55cは、右の回転軸48の対応する巻取ドラム53から延びてくるワイヤ52cを下方に導き、各滑車55dは、右の回転軸48の巻取ドラム53から延びてくるワイヤ52dを下方に導いている。各ワイヤ52a,52b,52c,52dの下端部は、それぞれ対応する可動栽培槽26の外管28に接続されている。なお、各主梁材16の中央部材18に対する各滑車55a,55b,55c,55dの左右方向の固定位置は、各ワイヤ52a,52b,52c,52dに連結された各可動栽培槽26が各左右一対の固定栽培槽25,25間の左右方向中央の真上に位置するようにそれぞれ位置付けられている。
前記各ウインチは、ウォーム減速機を介して各回転軸48にそれぞれ組み付けられている。左側のウインチのチェーンを上下方向の何れか一方に引っ張ることにより、左側の回転軸48がその軸芯周りに回転して、各ワイヤ52a,52bが、対応する各巻取ドラム53に同時に巻き取られ、チェーンを他方に引っ張ることにより左側の回転軸48が反対方向に回転して各ワイヤ52a,52bが、対応する各巻取ドラム53から同時に繰り出される。
一方、右側のウインチのチェーンを上下方向の何れか一方に引っ張ることにより、右側の回転軸48がその軸芯周りに回転して、各ワイヤ52c,52dが、対応する各巻取ドラム53に同時に巻き取られ、チェーンを他方に引っ張ることにより右側の回転軸48が反対方向に回転して各ワイヤ52c,52dが、対応する各巻取ドラム53から同時に繰り出される。
このため、各ウインチを個別に操作することにより、左側の2つの可動栽培槽26と右側の2つの可動栽培槽26とを別々に昇降させることができる。
この実施の形態においても、前述した第1の実施の形態で説明するものと同一または同等の構成については、同様の作用・効果を奏することができるのは言うまでもない。それに加え、第2の実施の形態に係る植物栽培装置20Aによる作用・効果をさらに挙げると、副梁材17より低い位置に配設された主梁材16に固定された各軸受51によって各回転軸48が支持されているので、副梁材17近傍の高い場所での作業が不要になるという効果を挙げることができる。
また、昇降装置30Aの各回転軸48および各ウインチが左右方向に離間して対称的に配置されるので重量バランスが良くなるという効果も生じる。さらに、副梁材17より低い位置に配設された主梁材16の左右の端部材19上に、巻取ドラム53がそれぞれ取り付けられた2つの回転軸48が左右に振り分けて配置されているので、各ワイヤ52a,52b,52c,52dの全体の長さが短くて済むという効果も生じる。
また、本発明は、前記の各実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲と明細書との全体から読み取れる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更後の植物栽培装置もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
例えば、植物栽培装置20,20Aで栽培する植物としては、苺Pを例として説明したが、これに限らず、ハーブ等の草花やレタス等の野菜を栽培してもよい。
また、各実施の形態では、排水管31,外管28を構成する短管34,継手部材35および収容器44の筒部44a等の横断面の外形形状ならびに短管34の開口部34aの形状を全て円形とする例を示したが、これに限らず、それらのうち少なくとも何れか一部のものを楕円や矩形等の円形以外の形状にしてもよい。
また、外管28の開口部34aは、等間隔を隔てた複数の位置にそれぞれ穿設された例を示したが、これに限らず、外管28の長手方向に沿って形成された一つの長尺の開口部であってもよい。
また、前述した各実施の形態の植物栽培装置20,20Aには、架台21の上部に設置された一対の固定栽培槽25,25と、一対の固定栽培槽25,25間の中央真上に配置された可動栽培槽26とからなる栽培槽のセットが4セット備えられているが、このセットを3セット以下に削減して植物栽培装置を構成してもよいし、逆に栽培槽のセットの個数を増加してもよい。例えば、栽培槽の前記4セットを一つの栽培槽群としたとき、この栽培槽群を左右方向または前後方向のうち少なくとも何れか一方の方向に並設してもよい。この場合、栽培用ハウスを拡張する必要があるが、その方法としては、栽培槽群の並設に応じて、左右方向または前後方向に設置する基礎12や支柱13等の個数を増加して栽培用ハウスの敷地面積を拡張する方法が挙げられる。この方法の場合で前後方向に拡張するときは、それに応じて回転軸48の長さを長くすると共に、可動栽培槽26を吊り下げるワイヤの本数等も多くする。
栽培用ハウスを拡張するその他の方法としては、第1の実施形態に係る栽培用ハウス10または第2の実施形態に係る栽培用ハウス10Aを左右方向または前後方向の少なくとも何れか一方の方向に隣接して並設する方法が挙げられる。この場合、第1の実施形態に係る栽培用ハウス10のみを複数並設してもよいし、第1の実施形態に係る栽培用ハウス10と第2の実施形態に係る栽培用ハウス10Aとを適宜混在させて並設してもよい。なお、隣接する栽培用ハウス内の空間同士を常に連通させておきたいときは、隣接する栽培用ハウスのそれぞれの側面を構成するビニルシートを取り除いておけばよい。
さらに、前述した各栽培用ハウス10,10Aおよび各植物栽培装置20,20Aを構成する各部材の材質および寸法は、一例であり他の材質や寸法に適宜設定することができる。また、本発明に係る植物栽培装置は、水耕栽培に限らず土壌を用いて植物を栽培する養液土耕栽培であってもよい。この場合、固定栽培槽25と可動栽培槽26との種類を問わず全ての栽培槽のうち少なくとも何れか1つの栽培槽だけを養液土耕栽培としてもよいし、固定栽培槽25と可動栽培槽26とのうち何れか一方の種類の栽培槽だけを養液土耕栽培としてもよい。さらに、一対の固定栽培槽25,25の真上に位置する可動栽培槽26を左右一対または上下一対のもので構成してもよいし、架台21の上部に設置する固定栽培槽25を一つにしてもよい。
10,10A…栽培用ハウス
11…敷地
20,20A…植物栽培装置
24…架台
25…固定栽培槽
26…可動栽培槽
27…通路
28…外管
30,30A…昇降装置
31…排水管
32…苗床
33…給水管
33a…給水孔
34a…開口部
42a…連通孔
49a…ガイド部
63…ガイドレール

Claims (6)

  1. 植物の栽培用ハウス内の敷地に設けられた通路に沿って配置された複数の栽培槽を備えた植物栽培装置であって、
    前記敷地に設置されると共に前記通路に沿って延びる架台と、
    前記架台の上面に設置されると共に前記架台に沿って延びる固定栽培槽と、
    前記固定栽培槽の真上に配置されると共に平面視において前記固定栽培槽と平行に延びる可動栽培槽と、
    前記可動栽培槽を吊り下げた状態で鉛直方向に昇降させる昇降装置とを備えたことを特徴とする植物栽培装置。
  2. 請求項1に記載の植物栽培装置において、
    互いに離間して配置され、それぞれ鉛直方向に延びる一対のガイドレールをさらに備える一方、
    前記可動栽培槽の両端部には、前記一対のガイドレールにそれぞれ案内されて鉛直方向に移動可能な一対のガイド部をそれぞれ備えていることを特徴とする植物栽培装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の植物栽培装置において、
    水平方向に所定の間隔を隔てて互いに平行になるように一対の前記固定栽培槽が前記架台の上面に並置されると共に前記架台に沿って延び、
    前記可動栽培槽は、前記一対の固定栽培槽間の中央真上に配置されると共に平面視において前記一対の固定栽培槽と平行に延びていることを特徴とする植物栽培装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうち何れか一つに記載の植物栽培装置において、
    前記固定栽培槽と前記可動栽培槽とは、
    上面に開口部が形成された筒状の外管と、
    前記外管内に下部が設置され上部が前記開口部から突出する苗床と、
    内外を連通する多数の連通孔が穿設され前記外管内の下部に設置される排水管と、
    前記苗床の上方に位置付けられ前記苗床に水を供給するための給水孔を備えた給水管とをそれぞれ備えていることを特徴とする植物栽培装置。
  5. 請求項4に記載の植物栽培装置において、
    前記固定栽培槽および前記可動栽培槽の外管は、それぞれ一端側から他端側に向かうほど低くなるように傾斜して配置されていることを特徴とする植物栽培装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうち何れか一つに記載の植物栽培装置において、
    前記固定栽培槽が上面に設置された前記架台と前記通路とは、それらが水平方向に交互に並ぶように前記敷地にそれぞれ複数設けられ、
    前記複数の固定栽培槽の真上にそれぞれ配置されると共に平面視において前記複数の固定栽培槽に対してそれぞれ平行に延びる複数の前記可動栽培槽と、
    前記複数の可動栽培槽をそれぞれ吊り下げた状態で鉛直方向に昇降させる前記昇降装置とを備えたことを特徴とする植物栽培装置。
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